JPH01156758A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH01156758A
JPH01156758A JP31516087A JP31516087A JPH01156758A JP H01156758 A JPH01156758 A JP H01156758A JP 31516087 A JP31516087 A JP 31516087A JP 31516087 A JP31516087 A JP 31516087A JP H01156758 A JPH01156758 A JP H01156758A
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photosensitive layer
film
layer
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真感光体に関し、特に、感光層に非晶
質ケイ素を用いた電子写真感光体に関する。
従来の技術 近年、支持体上に非晶質ケイ素光導電層を有する電子写
真感光体について、種々のものが提案されている。この
様な非晶質ケイ素光導電層を有する電子写真感光体は、
シランガスのグロー放電分解法等により、ケイ素の非晶
質膜を導電性基板上に形成したものであって、非晶質ケ
イ素膜中に水素原子が組み込まれて光導電性を呈するも
のでおる。この非晶質ケイ素感光層を有する電子写真感
光体は、感光層の表面硬度が高くて傷付き難く、摩耗に
も強く、耐熱性も高く、機械的強度においても優れてい
る。更に、非晶質ケイ素は、分光感度域が広く、高い光
感度を有し、感光特性も優れている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、非晶質ケイ素を用いた電子写真感光体は
、暗減衰が大きく、帯電しても十分な帯電電位かえられ
ないという欠点を有している。したがってこの様な電子
写真感光体を使用して複写物を作成すると、画像濃度が
低く、又、中間調の再現性に乏しい複写物となる。
この暗減衰の大きいことによる帯電電位の低下に対する
対策として、一般に感光層と導電性基板との界面に電荷
注入阻止層としてp−型またはn−型非晶質ケイ素層を
設けることが試みられている。しかしながら、この場合
、帯電性を向上させるためには、電荷注入阻止層を比較
的厚めに設けたり、電荷注入阻止層中の不純物濃度を上
げるなどの措置が必要でおり、この措置は、成膜時間の
増加、或いは使用ガス(ドーピングガス)量の増加とい
った製造上の欠点をもたらし、更に基板との接着性の低
下をももたらす。
一般に、非晶質ケイ素を用いた電子写真感光体は、基板
との接着性が悪い。即ち、非晶質ケイ素系感光層を用い
た電子写真感光体において、アルミニウム基板と非晶質
ケイ素系感光層との接着性が悪いので、感光層の成膜中
、或いは成膜後放置中、場合によっては感光体として繰
り返し使用中に、感光層の基板からの剥離を発生し、極
めて重大な画像欠陥を引き起こす場合がめる。また、こ
の基板からの感光層の剥離は、感光層の帯電特性改善の
ためほう素を含有させた場合に、はう素濃度が高い程激
しくなり、帯電特性向上を図る上での一つの障害になっ
ている。
これらの欠点を解決するための方法として、アルミニウ
ム基板上に直接陽極酸化処理を施すことによって、陽極
酸化皮膜を形成することが試みられている。(例えば、
特開昭59−36256、同57−104  。
938、同57−177147、同57−177149
号公報)しかしながら、この場合、陽極酸化皮膜上の非
晶質ケイ素系感光層の接着性(着膜安定性)が未だ十分
でなく、感光層が剥離する現象がしばしば見られた。
本発明の目的は、従来の技術における上記の欠点を解消
した非晶質ケイ素感光層を有する電子写真感光体を提供
することにおる。
即ち、本発明の目的は、基板と感光層との密着性に優れ
た非晶質ケイ素感光層を有する電子写真感光体を提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、帯電電位の暗減衰が極めて小さく
、帯電性が高い非晶質ケイ素感光層を有する電子写真感
光体を提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明者は、陽極酸化の代わりに、純水沸騰水中煮沸処
理または加熱水蒸気処理を施したアルミニウム基板を使
用すると、上記の目的が達成されることを見出だし、本
発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の電子写真感光体は、純水沸騰水中煮
沸処理または加熱水蒸気処理を施してなるアルミニウム
基板上に非晶質ケイ素系感光層を設けてなることを特徴
とする。
以下、本発明の詳細な説明する。
第1図は、本発明の電子写真感光体の模式的断面図であ
る。図中、1はアルミニウム基板、2はアルミニウムの
水和酸化物皮膜、3は非晶質ケイ素系感光層でおる。
本発明において、アルミニウム基板1としては、純A1
系の材料の他に、Al−Hg系、Al−1’l(]−3
i系、A1−Hg−Mn系、A l−Mn系、A l−
Cu系、Al−3i系、Al−Cu−Zn系、Al−C
u−Ni系、Al−Cu−3i系、AI−H(1−3!
系等のアルミニウム合金材料の中から適宜選択して形成
された基板をあげることができる。
本発明においてアルミニウム基板に施される純水沸騰水
中煮沸処理または加熱水蒸気処理は、次のようにして行
われる。表面を鏡面切削仕上げし、所定の形状に加工さ
れたアルミニウム基板を、有機溶剤或いはフロン溶剤中
で超音波洗浄し、続いて、純水中で超音波洗浄する。特
に、アルミニウム基板が円筒形状で必る場合には、円筒
の内・外面を清浄化する。この洗浄処理が不十分である
と、所望の特性をみたす良質な水和酸化物皮膜を形成す
ることができない。引き続き、純水沸騰水中煮沸処理ま
たは加熱水蒸気処理により、アルミニウム基板上にアル
ミニウムの水和酸化物被膜を形成する。すなわち、ステ
ンレス鋼または硬質ガラス等で作成された容器中に、純
水を所定の液面になるまで入れ、電熱器、投げ込みヒー
ター、ガスバーナ等の加熱手段を用いて、純水を加熱し
、又は水蒸気化させる。次いで、アルミニウム基板をこ
の加熱した純水中に浸漬して煮沸するか、又は、加熱水
蒸気中にさらし、それによってアルミニウム基板上にア
ルミニウムの水和酸化物皮膜を形成させる。純水沸騰水
中煮沸処理又は加熱水蒸気処理の時間は、通常0.1秒
〜180分、好ましくは20秒〜60分でおる。
加熱純水中に浸漬することにより水和酸化物皮膜を形成
する場合、加熱純水の温度は、100’C(沸騰水)で
あることが、皮膜の特性上、又、液温制御の容易さの点
から望ましいが、50℃〜100°Cの間において適宜
に設定してもよい。本発明において用いる純水としては
、蒸溜水又はイオン交換水等を用いることが可能である
が、特に塩素力などの不純物が十分に取り除かれている
ことが、水和酸化物皮膜の腐蝕やピンホール発生防止の
ために必要不可欠である。このようにして生成される水
和酸化物皮膜は、おおむねAl2O3・nH2O(n=
 1〜4)の化学式で表すことができる。
次いで、第1図に示す非晶質ケイ素(a−3i:アモル
ファスシリコン)系感光層3が形成される。
非晶質ケイ素系感光層としては、ケイ素を主成分として
構成されているのが好ましく用いられる。
このようなケイ素を主成分として構成される非晶質ケイ
素感光層は、グロー放電法、スパッタリング法、イオン
ブレーティング法、真空蒸着法等によりアルミニウム基
板上に形成することができる。
これらの膜形成方法は、目的に応じて適宜選択されるが
プラズマCVD法によりシラン(S+H4)ガスをグロ
ー放電分解する方法(グロー放電法)が好ましく、この
方法によれば、膜中に適量の水素を含有した比較的暗抵
抗が高く、かつ、光感度も高い電子写真等の感光体とし
て好適な特性を有する非晶質ケイ素感光層を得ることが
できる。以下、プラズマCVD法を例にあげて説明する
ケイ素を主成分とする非晶質ケイ素感光層を作成するた
めの原料としては、シラン、ジシランをはじめとするシ
ラン類等がめる。又、非晶質ケイ素感光層を形成する際
、必要に応じて各種混合ガス、例えば、水素、ヘリウム
、アルゴン、ネオン等のキャリアガスを用いることも可
能である。又、感光層の暗抵抗の制御、あるいは帯電極
性の制御を目的として、更に上記のガス中にジボラン(
82H6)ガス、ホスフィン(PH3>ガス等のドーパ
ントガスを混入させ、光導電層膜中へのホウ素(B)i
るいはリン(P)等の不純物元素の添加(ドーピング)
を行うこともできる。又、更には、暗抵抗の増加、光感
度の増加、あるいは帯電能(単位膜厚光たりの帯電能力
めるいは帯電電位)の増加を目的として、感光層中にハ
ロゲン原子、炭素原子、酸素原・子、窒素原子等を含有
してもよい。更に又、長波長域感度の増加を目的として
、感光層中にゲルマニウム(Ge)等の元素を添加する
ことも可能でおる。特に、感光層は、ケイ素を主成分と
し、少量の元素周期律表第■族元素(好ましくはホウ素
)を添加してなるi形半導体層でおるのが好ましい。上
記柱々の元素を感光層中に添加含有させるためには、プ
ラズマCVD装置内に、主原料であるシランガスととも
に、それらの元素を含む物質のガス化物を導入してグロ
ー放電分解を行えばよい。
グロー放電分解は、交流放電及び直流放電のいずれにお
いても、有効な膜形成手段として採用することができる
が、交流放電の場合を例にとると、次の通りである。即
ち、周波数は、通常0,1〜30HIIZ 、好ましく
は5〜20MHz、放電時の真空度は0.1〜5Tor
r (13,3〜667Pa ) 、基板加熱温度は1
00〜400℃である。
上記ケイ素を主成分とする感光層の膜厚は、任意に設定
できるが、1頗〜100IfIrI、特に5頗〜50μ
mの範囲に設定するのが望ましい。
又、本発明の電子写真用感光体は、必要に応じて上記ケ
イ素を主成分とする非晶質ケイ素感光層の上部あるいは
下部に隣接して、他の層を形成してもよい。これらの層
としては、例えば次のものが必げられる。
電荷注入阻止層として、例えばアモルファスシリコンに
元素周期律表第■族必るいはV族元素を添加してなるn
形半導体層、n形半導体層、あるいは絶縁層が、また長
波長増感層として、例えば、アモルファスシリコンにゲ
ルマニウム、錫を添加してなる層が、更に又、接着層と
してアモルファスシリコンに窒素、炭素、酸素等を添加
してなる層、その他、元素周期律表第1[IB族元素、
V族元素を同時に含む層等、感光体の電気的及び画像的
特性を制御できる層があげられる。これらの各層の膜厚
は任意に決定できるが、通常0.011Im〜10即の
範囲に設定して用いられる。
本発明においては、非晶質ケイ素感光層とアルミニウム
基板上に形成された水和酸化物皮膜との間に、p型止晶
質ケイ素層を有する場合、帯電特性などの特性向上が最
も顕著に発揮されるのでおる。
上記の各層もまた、上記と同様にしてプラズマCVD法
により形成することができる。即ち、上記不純物元素を
含む物質のガス化物をシランガスと共にプラズマCVD
装置内に導入してグロー放電分解を行って形成する。各
層の膜形成においては、交流放電及び直流放電のいずれ
においても、有効な膜形成手段として採用することがで
きるが、交流放電の場合を例にとると、次の通りである
即ち、周波数は、通常、o、i〜30HH2,好ましく
は5〜20聞11放電時の真空度は0.1〜5Torr
(13,3〜667Pa ) 、基板加熱温度は100
〜400′Cである。
実施例 次に実施例によって本発明の詳細な説明する。
実施例1 表面を鏡面切削仕上げした外径121#φの円筒形状の
高純度(4N>AI−Mq合金基板(以下、A1基板と
いう)を、アセトンを用いて室温で10分間超音波洗浄
した後、続いて、室温の純水中で10分間超音波洗浄し
た。引き続いて、純水沸騰水中煮沸処理を10分間実施
し、A1基板上にA1の水和酸化物皮膜を形成した。
次に、このA1基板を、円筒状基板上へのアモルファス
シリコン膜の生成が可能な容量結合型プラズマCVD装
置内の所定の位置に配置した。引き続いてシラン(S 
i H4)ガスとジボラン(B2H6)ガスの混合ガス
をグロー放電分解することにより、上記の水和酸化物皮
膜が形成されたA1基板上に、水素とホウ素を含む膜厚
0.Q#1のp型の非晶質ケイ素膜を生成した。このと
きの非晶質ケイ素膜の生成条件は次の通りでおった。
基板温度を250℃に維持し、反応室内に100%シラ
ン(S i H4)ガスを毎分200cc、水素稀釈の
iooppmジボラン(B21−16>ガスを毎分20
0ccで流入させ、反応槽内を0.5Torr (66
、7N / rrt )の内圧に維持した後、13.5
6)IH7の高周波電力を投入して、グロー放電を生じ
せしめ、高周波電源の出力をi oowに維持した。
続いてシラン(S i H4)ガスとジボラン(B2H
6)ガスの混合ガスをグロー放電分解することにより、
上記のp型の非晶質ケイ素層の上に水素と微量のホウ素
を含む比較的高暗抵抗で膜厚20即のi型の非晶質ケイ
素膜を生成した。このときの非晶質ケイ素膜の生成条件
は次の通りで必つた。
基板温度を250 ’Cに維持し、反応室内に100%
シラン(S i H4)ガスを毎分300cc、水素稀
釈の1100ppジボラン(B2H6)ガスを毎分3C
C。
更に、100%水素(町)ガスを毎分250ccで流入
させ、反応槽内を1.5Torr(200,ON/m>
の内圧に維持した後、13.56聞2の高周波電力を投
入して、グロー放電を生じせしめ、高周波電源の出力を
400Wに維持した。
以上の手順により純水沸騰水中煮沸処理を施したAI基
板上にp型の非晶質ケイ素層及びi型の非晶質ケイ素感
光層とを有する感光体を作製した。
得られた電子写真用感光体に対して、正帯電特性を測定
したところ、感光体流入電流10μA / cmの場合
、コントラスト電位(帯電電位−残留電位)は880V
、又、暗減衰率は37%/ SeCであった。
更にA1基板と非晶質ケイ素感光層の接着性は良好であ
って安定しており、感光層の形成後、放置しても剥離現
象はまったく生じなかった。
比較例1 純水沸騰水中煮沸処理を行っていないA1基板を用いる
以外は、実施例1と同様にしてp型の非晶質ケイ素層及
びi型の非晶質ケイ素感光層を形成した。得られた電子
写真用感光体に対して同様な方法で正帯電特性を測定し
たところ、感光体流入電流10μA / crnの場合
、コントラスト電位(帯電電位−残留電位)は630V
 、又、暗減衰率は41%/ Secであった。また、
この電子写真感光体を常温常湿の下に一週間放置したと
ころ、非晶質ケイ素感光層の約50%の部分がAI基板
からの剥離した。
実施例2 実施例1におけると同様のAI基板を用い、同様に洗浄
処理及び純水沸騰水中煮沸処理を施して、A1の水和酸
化物皮膜を形成した。
次にこのA1基板を、円筒状基板上へのアモルファスシ
リコン膜の生成が可能な容量結合型プラズマCVD装置
内の所定の位置に配置した。引き続いてシラン(S !
 H4)ガスとジボラン(B2H6)ガスの混合ガスを
グロー放電分解することにより、上記の水和酸化物皮膜
を形成したA1基板上に、水素と微量のホウ素を含む比
較的高暗抵抗で、膜厚25即の1型の非晶質ケイ素膜を
生成した。このときの非晶質ケイ素膜の生成条件は次の
通りであった。
基板温度を250 ’Cに維持し、反応室内に100%
シラン(S i H4)ガスを毎分240cC,水素稀
釈の1100ppジボラン(B2H2)ガスを毎分2.
5CC。
更に、100%水素(H2)ガスを毎分200ccで流
入させ、反応槽内を1.0Torr (133,4N/
m)の内圧に維持した後、13.56MHzの高周波電
力を投入して、グロー放電を生じせしめ、高周波電源の
出力を500Wに維持した。
このようにして水和酸化物皮膜を設けたAI基板上にi
型の非晶質ケイ素感光層を有する電子写真感光体を得た
得られた電子写真用感光体に対して、正帯電特性を測定
したところ、感光体流入電流10μA / cmの場合
、コントラスト電位(帯電電位−残留電位)は570V
 、又、暗減衰率は43%/ SeCであった。
更にA1基板と非晶質ケイ素感光層の接着性は良好で必
って安定しており、感光層の形成後、放置しても剥離現
象はまったく生じなかった。
比較例2 純水沸騰水中煮沸処理を行っていないA1基板を用いる
以外は、実施例2におけると同様にしてi型の非晶質ケ
イ素感光層を形成した。得られた電子写真用感光体に対
して同様な方法で正帯電特性を測定したところ、感光体
流入電流10μA / cmの場合、コントラスト電位
(帯電電位−残留電位)は510V 、又、暗減衰率は
57%/ Secであった。
また、この電子写真感光体を常温常湿の下に一週間放置
したところ、非晶質ケイ素感光層の約30%の部分がA
1基板からの剥離した。
実施例3 実施例1におけると同様のA1基板を、フロン溶剤を用
いて室温で20分間超音波洗浄した後、続いて、室温の
純水中で10分間超音波洗浄した。引き続いて、加熱水
蒸気処理を25分間実施し、A1の水和酸化物皮膜を形
成した。
次に、このAIM板を、円筒状基板上へのアモルファス
シリコン膜の生成が可能な容量結合型プラズマCVD装
置内の所定の位置に配置した。引き続いてシラン(S 
i H4)ガスとジボラン(82H6)ガスの混合ガス
をグロー放電分解することにより、上記の水和酸化物皮
膜を形成したA1基板上に、水素とホウ素を含む膜厚0
.4μmのp型の非晶質ケイ素膜を生成した。このとき
の非晶質ケイ素膜の生成条件は次の通りでめった。
基板温度を250 ’Cに維持し、反応室内に100%
シラン(SiH4)ガスを毎分400cc、水素稀釈の
100ppmジボラン(B2H6)ガスを毎分600C
Cで流入させ、反応槽内を0.5Torr (66、7
N / rd )の内圧に維持した後、13.56)I
H2の高周波電力を投入して、グロー放電を生じせしめ
、高周波電源の出力を150Wに維持した。
続いてシラン(S i H4)ガスとジボラン(B2 
H6)ガスの混合ガスをグロー放電分解することにより
、上記のp型の非晶質ケイ素層の上に水素と微量のホウ
素を含む比較的高暗抵抗で膜厚20即のi型の非晶質ケ
イ素膜を生成した。このときの非晶質ケイ素膜の生成条
件は次の通りであった。
基板温度を250℃に維持し、反応室内に100%シラ
ン(S i H4>ガスを毎分400cc、水素稀釈の
10ppmジボラン(B2 H6)ガスを毎分120c
c、更に、100%水素(町)ガスを毎分300ccで
流入させ、反応槽内をo、 5Torr (66、7N
 / m >の内圧に維持した後、13.568IIZ
の高周波電力を投入して、グロー放電を生じせしめ、高
周波電源の出力を150Wに維持した。
以上の手順により加熱水蒸気処理を施したA1基板上に
p型の非晶質ケイ素層及びi型の非晶質ケイ素感光層と
を有する感光体を作製した。
得られた電子写真用感光体に対して、正帯電特性を測定
したところ、感光体流入電流10μA / cmの場合
、コントラスト電位(帯電電位−残留電位)は700V
、又、暗減衰率は38%/ Secであった。
更にA1基板と非晶質ケイ素感光層の接着性は良好で必
って安定しており、感光層の形成後、放置しても剥離現
象はまったく生じなかった。
比較例3 純水沸騰水中煮沸処理を行っていないAI基板を用いる
以外は、実施例3におけると同様にしてp型の非晶質ケ
イ素層及びi型の非晶質ケイ素感光層を形成した。得ら
れた電子写真用感光体に対して同様な方法で正帯電特性
を測定したところ、感光体流入電流10μA / cm
の場合、コントラスト電位(帯電電位−残留電位)は6
70V、又、暗減衰率は40%/ SeCでおった。ま
た、この電子写真感光体を常温常湿の下に一週間放置し
たところ、非晶質ケイ素感光層の約60%の部分がA1
基板からの剥離した。
実施例4 実施例1におけると同様のAI基板を、アセトンを用い
て室温で10分間超音波洗浄した後、続いて、室温の純
水中で10分間超音波洗浄した。引き続いて、純水沸騰
水中煮沸処理を20分間実施し、A1基板上にA1の水
和酸化物皮膜を形成した。
次に、このA1基板を、円筒状基板上へのアモルファス
シリコン膜の生成が可能な容量結合型プラズマCVD装
置内の所定の位置に配置した。引き続いてシラン(S 
i H4)ガスとジポラン(B2H6)ガスの混合ガス
をグロー放電分解することにより、上記の水和酸化物皮
膜及び陽ff1l化皮膜を形成したA1基板上に、水素
とホウ素を含む膜厚0.4仮のp型の非晶質ケイ素膜を
生成した。このときの非晶質ケイ素膜の生成条件は次の
通りで必った。
基板温度を250℃に維持し、反応室内に100%シラ
ン(S i H4)ガスを毎分200CC1水素稀釈の
iooppmジポラン(B2 H6)ガスを毎分200
CCで流入させ、反応槽内を0.5TOrr (66、
7N / TIi>の内圧に維持した後、13.56M
Hzの高周波電力を投入して、グロー放電を生じせしめ
、高周波電源の出力を400Wに維持した。
続いてシラン(S i H4)ガスとジボラン(B2町
)ガスの混合ガスをグロー放電分解することにより、上
記のp型の非晶質ケイ素層の上に水素と微量のホウ素を
含む比較的高暗抵抗で膜厚18μmのi型の非晶質ケイ
素膜を生成した。このときの非晶質ケイ素膜の生成条件
は次の通りでめった。
基板温度を250 ’Cに維持し、反応室内に100%
シラン(S’1H4)ガスを毎分350CC1水素稀釈
の100ppmジボラン(821−16>ガスを毎分3
CC1更に、100%水素(町)ガスを毎分250CC
で流入ざぜ、反応槽内を1.0TOrr (133,4
N/ffの内圧に維持した後、13.58MHzの高周
波電力を投入して、グロー放電を生じせしめ、高周波電
源の出力を500Wに維持した。
以上の手順により、純水沸騰水中煮沸処理を施したA1
基板上に、p型の非晶質ケイ素層及びi型の非晶質ケイ
素感光層とを有する感光体を作製した。
得られた電子写真用感光体に対して、正帯電特性を測定
したところ、感光体流入電流10μA / cmの場合
、コントラスト電位(帯電電位−残留電位)は、650
V 、また、暗減衰率は35%/ secであつた。ざ
らに、A1基板と非晶質ケイ素感光層との接着性は安定
で良好なものであった。
比較例4 純水沸騰水中煮沸処理を行っていないA1基板を用いる
以外は、実施例4におけると同様にしてp型の非晶質ケ
イ素層及びi型の非晶質ケイ素感光層を形成した。得ら
れた電子写真用感光体に対して同様な方法で正帯電特性
を測定したところ、感光体流入電流10μ“A / c
mの場合、コントラスト電位(帯電電位−残留電位)は
620 V、又、暗減衰率は38%/SeCでおった。
また、この電子写真感光体を常温常湿の下に一週間放置
したところ、非晶質ケイ素感光層の約70%の部分がA
1基板からの剥離した。
実施例5 実施例1にあけると同様のA1基板を用い、同様に洗浄
処理及び純水沸騰水中煮沸処理を施して、A1の水和酸
化物皮膜を形成した。
次に、このA1基板を、円筒状基板上へのアモルファス
シリコン膜の生成が可能な容量結合型プラズマCVD装
置内の所定の位置に配置した。引き続いてシラン(S 
i H4)ガスとジボラン(B2H6)ガスの混合ガス
をグロー放電分解することにより、上記の水和酸化物皮
膜及び陽極酸化皮膜を形成したA1基板上に、水素と微
量のホウ素を含む比較的高暗抵抗で膜厚18即の1型の
非晶質ケイ素膜を生成した。このときの非晶質ケイ素膜
の生成条件は次の通りでおった。
プラズマCVD装置の反応至内の所定の位置に円筒型A
1基板を設置し、基板温度を所定の温度である250’
Cに維持し、反応至内に100%シラン(S i H4
)ガスを毎分300CC,水素稀釈の1100ppジボ
ラン(82H6)ガスを毎分10CC1更に、100%
水素(町)ガスを毎分200CCで流入させ、反応槽内
を1.0Torr(133,4N/m>の内圧に維持し
た後、13.56MH7の高周波電力を投入して、グロ
ー放電を生じせしめ、高周波電源の出力を200Wに維
持した。
得られた電子写真用感光体に対して、正帯電特性を測定
したところ、感光体流入電流10μA / cmの場合
、コントラスト電位(帯電電位−残留電位)は500V
、又、暗減衰率は36%/ Secであった。
ざらに、A1基板と非晶質ケイ素感光層との接着性は安
定で良好なものでめった。
比較例5 純水沸騰水中煮沸処理を行っていないA1基板を用いる
以外は、実施例5におけると同様にしてi型の非晶質ケ
イ素感光層を形成した。得られたの電子写真用感光体に
対して同様な方法で正帯電特性を測定したところ、感光
体流入電流10μA/cmの場合、コントラスト電位(
帯電電位−残留電位)は475L又、暗減衰率は40%
/ SeCで17>ツた。また、この電子写真感光体を
常温常湿の下に一週間放置したところ、非晶質ケイ素感
光層の約20%の部分がAI基板からの剥離した。
以上の実施例及び比較例の結果から、本発明の電子写真
用感光体は、暗減衰率が減少し、帯電特性が向上したも
のであること、及び基板と非晶質ケイ素感光層との接着
性に優れるものであることが分った。
発明の効果 以上の結果からも明らかなように、本発明の非晶質ケイ
素感光層を有する電子写真用感光体は、純水沸騰水中煮
沸処理又は加熱水蒸気処理を行って水和酸化物皮膜を形
成させたアルミニウム基板を用いて構成されたものでお
るから、基板と感光層との接着性、密着性は極めて高い
又、本発明の電子写真用感光体は、暗減衰が小さくて極
めて帯電性が高く、且つ、帯電特性が外部環境の雰囲気
の変化によって影響を受けず、常時安定した高い画像濃
度を得ることができる。又、可視光域から赤外域の広範
囲な波長の光に対して光感度の優れたもので、半導体レ
ーザービームプリンタ用感光体としても適用できる。
更に、本発明の電子写真用感光体は、耐熱性、化学安定
性が高く、かつ、機械的強度が高く、耐摩耗性に優れ、
繰返し使用しても優れた画質の画像を与える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電子写真感光体の基本的構成を示す模
式図である。 1・・・アルミニウム基板、2・・・水和酸化物皮膜、
3・・・・・・非晶質ケイ素系感光層。 特許出願人  富士ゼロックス株式会社代理人    
弁理士  渡部 剛 1・・・アルミニウム基板 2・・・水和酸化物皮月美 3・・・;Lμ品質ケイ素系感光層 第1図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)純水沸騰水中煮沸処理または加熱水蒸気処理を施
    してなるアルミニウム基板上に非晶質ケイ素感光層を設
    けてなることを特徴とする電子写真感光体。
  2. (2)非晶質ケイ素感光層がi型非晶質ケイ素層である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の電子写
    真感光体。
  3. (3)非晶質ケイ素感光層とアルミニウム基板上に形成
    された水和酸化物皮膜との間にp型非晶質ケイ素層を設
    けてなることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    に電子写真感光体。
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