JPH05312053A - エンジンのクランク角検出装置 - Google Patents

エンジンのクランク角検出装置

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JPH05312053A
JPH05312053A JP11598092A JP11598092A JPH05312053A JP H05312053 A JPH05312053 A JP H05312053A JP 11598092 A JP11598092 A JP 11598092A JP 11598092 A JP11598092 A JP 11598092A JP H05312053 A JPH05312053 A JP H05312053A
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JP
Japan
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flywheel
plate
crankshaft
signal plate
elastic plate
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JP11598092A
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Hitoshi Ishii
仁 石井
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号板の面振れをなくし、スラスト方向から
の検出を可能にする。 【構成】 クランクシャフト1に回転方向の剛性が大き
く曲げ方向の剛性が小さい弾性板2の内周端部を固定
し、この弾性板2の外周端部にフライホイール5を固定
する。そして、フライホイール5の側面、例えば弾性板
2とフライホイール5との固定部に、共締めにより、信
号板8を固定する。そして、この信号板8にクランクシ
ャフト1と平行に配置した検出器9を対向させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランク角
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンのクランク角検出装置と
しては、例えば実開昭59−170270号公報に示さ
れるように、クランクシャフトに取付けられるフライホ
イールの外周面に突起部を設け、フライホイールの外方
に配置した検出器(電磁ピックアップ)により、突起部
が通過する毎に検出信号を出力させるようにしたものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のクランク角検出装置にあっては、検出器をフ
ライホイールのラジアル方向に配置していたため、検出
器及びそれに接続するハーネス等がエンジン外方に突出
するという問題点があった。そこで、本発明者らはフラ
イホイールの側面に信号板を取付け、スラスト方向から
検出することを考えたが、従来のフライホイールではク
ランクシャフトからの振動が直接フライホイールに伝わ
り、フライホイールと共に信号板が面振れ(スラスト方
向の振れ)を起こして、検出器と信号板との間のギャッ
プが変動するため、検出器がその付近の磁束密度の変化
を検出している関係上、精度良く検出できないという問
題点を生じた。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑み、いわ
ゆるフレキシブルフライホイールを構成して、信号板の
面振れをなくし、スラスト方向からの検出を可能にした
エンジンのクランク角検出装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、ク
ランクシャフトに回転方向の剛性が大きく曲げ方向の剛
性が小さい弾性板の内周端部を固定し、この弾性板の外
周端部にフライホイールを固定する一方、このフライホ
イールの側面に信号板を取付け、この信号板にクランク
シャフトと平行に配置した検出器を対向させる構成とし
たものである。
【0006】
【作用】上記の構成においては、クランクシャフトから
の振動は弾性板により吸収され、フライホイールには伝
わらない。従って、このフライホイールの側面に信号板
を取付けることにより、信号板の面振れをなくすことが
でき、検出器によるスラスト方向からの検出が可能にな
る。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示している。クラ
ンクシャフト1の軸端に、リング状に打抜かれた板厚3.
2mm 程度の鋼板製で回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方
向の剛性が小さい弾性板2の内周端部2aを、補強部材
3を介して、ボルト4により固定してある。
【0008】そして、弾性板2の外周端部2bに、リン
グ状のフライホイール5の外周部分を、ボルト6により
固定してある。尚、フライホイール5の内周部分は弾性
板2及び補強部材3との間に隙間を有している。また、
補強部材3の突片3aはフライホイール5の脱落時に外
れ防止の役目を果たす。弾性板2の外周端フランジ部2
cにはリングギア7が固定され、このリングギア7は、
図外のスタータモータのピニオンギアに噛合され、エン
ジンの始動時にスタータモータの回転をクランクシャフ
ト1に伝達する。
【0009】ここにおいて、フライホイール5の側面、
この例では弾性板2とフライホイール5との固定部に、
ボルト6により共締めして、信号板8を固定してある。
この信号板8は、リング状に打抜かれた板厚2.0mm 程度
の鋼板製で、その内周端部にて固定され、外周端部には
周方向に所定の間隔で凹凸としての歯(切欠き)8aが
形成されている。尚、信号板8の内周端(図示8b部
分)は弾性板2と反対側に折り返して弾性板2の振動に
よる摩耗(フレッティング)を防止している。
【0010】そして、この信号板8の外周端部の板面
(歯8aの部分)に対向させて、クランクシャフト1と
平行な方向に配置した検出器(電磁ピックアップ)9を
対向させてある。この検出器9は例えば図外のオイルパ
ンの内面にブラケットを介して支持される。次に作用を
説明する。
【0011】クランクシャフト1が回転すると、フライ
ホイール5は回転方向に対して剛性が大きく形成された
弾性板2によって確実に回動させられる。また、曲げ方
向に対しては弾性板2の剛性が小さいので、図2に示す
ように、弾性板2がクランクシャフト1の中心とフライ
ホイール5の固定部とを節として振動し、フライホイー
ル5は振動しない。すなわち、クランクシャフト1から
の振動は弾性板2により遮断され、フライホイール5の
固定部に取付けられた信号板8は振動しない。
【0012】従って、信号板8の面振れを抑制でき、こ
れにより検出器9と信号板8との間のギャップが変動し
ないので、検出器9により精度よく信号板8の歯8aの
通過を検出でき、クランク角の検出精度が向上する。ま
た、信号板8の剛性を上げる必要もなくなり、安価にで
きるという利点もある。
【0013】尚、図3は従来型フライホイールの側面に
信号板を取付けた場合を示し、この場合にはクランクシ
ャフトからの振動が直接に信号板の振動となり、検出器
によるスラスト方向からの検出が困難となることを示し
ている。図4には本発明の第2の実施例を示す。本実施
例においては、フライホイール5の側面に取付ける信号
板を弾性板2の外周端部により構成したもので、弾性板
2の当該部分の板面を切り起こすことにより、全周にわ
たって歯10を形成したものである。
【0014】このようにしても同様の作用効果が得られ
る。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、信
号板の面振れをなくし、スラスト方向から精度良く検出
できると共に、検出器等をコンパクトに配置できるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す断面図
【図2】 同上実施例における振動の様子を示す図
【図3】 従来型フライホイールの場合の振動の様子を
示す図
【図4】 本発明の第2の実施例を示す断面図
【符号の説明】
1 クランクシャフト 2 弾性板 3 補強部材 4 ボルト 5 フライホイール 6 ボルト 7 リングギア 8 信号板 8a 歯 9 検出器 10 歯(信号板)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクシャフトと一体に回転する凹凸を
    有する信号板と、この信号板の凹凸の通過を検出する検
    出器とからなるエンジンのクランク角検出装置におい
    て、 クランクシャフトに回転方向の剛性が大きく曲げ方向の
    剛性が小さい弾性板の内周端部を固定し、この弾性板の
    外周端部にフライホイールを固定する一方、このフライ
    ホイールの側面に信号板を取付け、この信号板にクラン
    クシャフトと平行に配置した検出器を対向させたことを
    特徴とするエンジンのクランク角検出装置。
JP4115980A 1992-05-08 1992-05-08 エンジンのクランク角検出装置 Expired - Lifetime JP2760210B2 (ja)

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