JP2560533Y2 - モータ装置 - Google Patents

モータ装置

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JP2560533Y2
JP2560533Y2 JP1993020289U JP2028993U JP2560533Y2 JP 2560533 Y2 JP2560533 Y2 JP 2560533Y2 JP 1993020289 U JP1993020289 U JP 1993020289U JP 2028993 U JP2028993 U JP 2028993U JP 2560533 Y2 JP2560533 Y2 JP 2560533Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はモータ装置に関し、特に
モータの回転数を検出可能なモータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモータ装置としては、例
えば図5に示すようなものが知られている。
【0003】このモータ装置は、自動車のパワーシート
装置に用いられるもので、モータのハウジング10内に
正逆転可能に回転軸12が配設されている。そして、こ
の回転軸12の一部には、図示せぬウォームホイールと
噛合するウォームギア18が設けられている。
【0004】また、上記回転軸12のウォームギア18
付近の一部には、モータの回転数検出用のマグネット1
4が固定されている。このマグネット14と対応するハ
ウジング10側には、マグネット14の回転によりモー
タの回転数を検出するセンサとしてのホールIC16が
設けられている。そして、これらマグネット14及びホ
ールIC16にて、モータの回転に伴ない移動するパワ
ーシート装置のシート位置を検出するようになってい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来のモ
ータ装置にあっては、モータの回転軸12に対して、マ
グネット14を接着によって固定することとしていたた
め、接着剤の乾燥工程が必要となり、モータの製造に時
間がかかってしまうという問題があった。
【0006】また、時間を短縮させるために、乾燥炉を
用いることもできるが、この場合、乾燥炉が必要となる
ばかりでなく、乾燥炉を用いて接着剤を乾燥させる間
に、他の部品も加熱されることとなり、他の部品が熱に
よって悪影響をうけるおそれがあるという問題があっ
た。
【0007】さらに、上述のように、マグネット14を
回転軸12に接着にて固定する際、マグネット14がウ
ォームギア18付近に位置していると、接着剤がウォー
ムギア18側に流れ込んで、後に異音や作動不良の原因
になってしまうという問題があった。
【0008】また、マグネット14の中心貫通孔を小さ
めに形成し、これに回転軸12を圧入固定することも考
えられるが、このようにするとマグネット14が割れや
すく、歩留りが低下するという問題があった。
【0009】さらに、前述のようなマグネット14の割
れを回避するために、マグネット14の中心貫通孔を大
きく形成すると、図6に示すように、マグネット14を
回転軸12に装着する際に、回転軸12に対してマグネ
ット14が偏心した状態になりやすいという問題があ
る。このように、マグネット14が偏心した状態で取付
けられると、図6に示すように、回転位置によってマグ
ネット14からホールIC16までの最小距離L1と、
最大距離L2との差が大きくなる。従ってホールICの
検出パルスは、最小距離L1の場合には、図中Bに示す
ように出力されるが、最大距離L2の場合には、図中A
に示すように、所謂パルス欠けの状態が生じ、ホールI
C16がマグネット14の磁束変化を正確に読み取れず
にECU(コンピュータ)が正確なモータの回転数を検
出できなくなるという問題がある。
【0010】本考案は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、その目的は、マグネットと回転軸
の固定を、接着剤を用いずに行ない、接着剤の乾燥工程
を不要となし、かつ乾燥炉も用いる必要がなく、従って
熱による他部品への影響もなく、さらには接着剤の流れ
込みによる異音や作動不良などの生じることなく、しか
も正確なモータの回転数を検出することのできるモータ
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の考案は、モータの回転軸外径より大きな
内径を有し、モータの回転軸外周に設けられたモータ回
転数検出用のマグネットと、モータのハウジング側に前
記マグネットと対向するよう配置され、前記マグネット
の回転によりモータの回転数を検出するセンサと、前記
マグネットと前記回転軸との間に介在されたカラーと、
を有するモータ装置において、前記カラーは、前記回転
軸と固定される固定部と、 前記マグネットの前記回転軸
に対する中心位置決めを行う位置決め部と、 前記マグネ
ットと前記回転軸との間の応力伝達を防止する応力伝達
防止部とが形成されていると共に、 前記固定部、前記位
置決め部、前記応力伝達防止部の各々が、前記カラーに
おける前記マグネットの前記回転軸と対向する内周面
と、前記回転軸の前記マグネットと対向する外周面との
間に配置されることを特徴とする。
【0012】また、請求項2の考案は、請求項1におい
て、 前記応力伝達防止部は、前記回転軸及び前記マグネ
ットの両方に非接触にて形成された非接触部を有する
とを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成のモータ装置は、カラーにおけるマグ
ネットの回転軸と対向する内周面と、回転軸のマグネッ
トと対向する外周面との間に、回転軸と固定される固定
部と、マグネットの回転軸に対する中心位置決めを行う
位置決め部とを配置することにより、マグネットと回転
軸とをカラーを介して確実に固着することができ、しか
も位置決め部によりマグネットの中心位置決めを行うた
め、マグネットを回転軸に対し偏心することなく、取付
けることができ、センサとの距離を一定に保って正確な
モータの回転数を検出することができる。
【0014】
【0015】このように、マグネットと回転軸の固定
を、接着剤を用いずに行なうことができるため、接着剤
の乾燥工程が不要となり、かつ乾燥炉も不要となる。従
って、熱による他部品への影響もなく、さらには接着剤
の流れ込みによる異音や作動不良などの生じるのを防止
することが可能となる。
【0016】また、カラーにおけるマグネットの回転軸
と対向する内周面と、回転軸のマグネットと対向する外
周面との間に、マグネットと回転軸との間における応力
伝達を防止する応力伝達防止部を形成しているため、マ
グネット圧入時のマグネットへの応力を吸収して、マグ
ネットの割れを確実に防止することができる。
【0017】さらに、請求項2のモータ装置は、カラー
応力伝達防止部に回転軸及びマグネット双方への非接
触部を形成することにより、カラーが位置決め部を介し
てマグネットの周面と当接するにも拘らず、マグネッ
ト圧入時のマグネツトへの応力伝達をより確実に防止し
て、マグネットの割れを防止することが可能となる。
【0018】
【実施例】次に、本考案の好適な実施例を図面を参照し
て詳細に説明する。
【0019】図1〜図3には、本考案をパワーシート装
置におけるシートスライド用のモータに適用した場合の
好適な実施例が示されている。
【0020】図2に示すように、本実施例のモータは、
そのハウジング30内に、回転軸36と一体に形成され
た回転子32、界磁構成用のマグネット34、カラー6
0、ウォームホイール(図示せず)、スラスト軸受部4
0並びに回転数検出用のマグネット38及び回転数検出
用のセンサとしてのホールIC39などが配設されてい
る。
【0021】モータのハウジング30は、金属ヨーク部
42と、樹脂ハウジング部44とを組合せて形成されて
いる。
【0022】金属ヨーク部42は、鉄板等の材料で形成
され、樹脂ハウジング部44は、PETなどの合成樹脂
材料にて形成されている。
【0023】回転子32は、金属ヨーク部42内に回転
可能に配設されている。マグネット34は、回転子32
の周囲で金属ヨーク部42の内壁面に取付けられて界磁
を構成するようになっている。
【0024】尚、上記回転子32の端部には、コンミテ
ータ46が配設され、その金属ヨーク部42側の周囲に
はコンミテータ46に接触するブラシ48が設けられて
いる。そして、回転軸36は、回転子32及びコンミテ
ータ46を貫通し、金属ヨーク部42及び樹脂ハウジン
グ部44に渡って配設されている。
【0025】また、この回転軸36は、金属ヨーク部4
2及び樹脂ハウジング部44で各々軸受メタル50によ
って回転可能に軸支され、ラジアル方向の動きが規制さ
れるようになっている。
【0026】さらに、この回転軸36の樹脂ハウジング
部44側の一部には、ウォームギア52が形成され、こ
のウォームギア52に上記ウォームホイール(図示せ
ず)が噛合して回転軸36の軸方向と直交する方向に回
転力を伝達するようになっている。従って、上記回転軸
36が正逆転をするとウォームホイールと噛合するウォ
ームギア52を介して回転軸36にスラスト方向の荷重
がかかることとなる。
【0027】そこで、回転軸36の端部に設けた樹脂平
板54を金属ヨーク部42側の端部に押し付け支持させ
ると共に、樹脂ハウジング部44側の端部を樹脂ハウジ
ング部44の側端部に設けたスラスト軸受部40に押し
付け支持させることによって、スラスト方向の荷重を受
け止めるようにしている。
【0028】本考案において、回転数検出用のマグネッ
ト38及び回転位置検出用のセンサとしてのホールIC
39は、モータの回転数を検出して、シートの位置を検
出するものである。そして、図1に示すよう、上記マグ
ネット38は、回転軸36のウォームギア52に隣接し
た位置に設けられ、また上記ホールIC39は、樹脂ハ
ウジング部44側のマグネット38と対向する位置に配
設されている。
【0029】図3及び図4に示すよう、上記マグネット
38は、リング状に形成され、このマグネット38に一
体的に装着されたカラー60介し回転軸36の外周に
圧入固定される。
【0030】グネット38は、フェライト等にて形成
されるもので、その外径が中央に位置する軸受メタル5
0aの内径より小さく設定されると共に、中央に形成さ
れた貫通孔58の内径がモータの回転軸36の外径より
若干大きく設定されるようになっている。このように、
マグネット38の外径を、中央に位置する軸受メタル5
0aの内径より小さなものとすることにより、回転軸3
6にマグネット38を組み付けた後、回転子32をハウ
ジングに組み付けることができるため、モータへのマグ
ネット38の組み付けが容易となり、ロボットなどによ
る自動組み付けができる。また、貫通孔58の内径を回
転軸36の外径より大きくすることにより、回転軸36
への装着時の破損を防止するようにしている。
【0031】カラー60は、非磁性体である真鍮、アル
ミニウム、合成樹脂等で形成されるもので、マグネット
38の貫通孔58内に挿入される筒部78と、マグネッ
38の一側面を覆う側部80とを一体に曲折して形成
するようにしている。また、このカラー60は、筒部7
8がマグネット38の回転軸36と対向する内周面と、
回転軸36のマグネット38と対向する外周面との間の
領域内に配置され、しかも、この筒部78に回転軸36
と固定される固定部88と、マグネット38の回転軸3
6に対する中心位置決めを行う位置決め部としての突起
84と、マグネット38と回転軸36との間の応力伝達
を防止する応力伝達防止部86とが形成されている。
して、前記貫通孔58内に筒部78を挿入して、応力伝
達防止部86位置で筒部78外周面とマグネット38
貫通孔58内周面との間に空隙82を形成した状態で、
マグネット38の一側面をカラー60の側部80に接着
剤にて固着するようにしている。
【0032】そして、マグネット38を回転軸36に圧
入固定する場合、固定部88位置でカラー60に変形力
が加わっても、応力伝達防止部86位置の空隙82の存
在によってその変形応力が吸収され、変形応力がマグネ
ット38に伝達されるのが防止され、マグネット38
破損が防止されるようになっている。従って、接着によ
って固定する場合に比し、乾燥工程の省略、乾燥炉の省
略が可能となり、しかも乾燥時の熱による他部品への影
響や、接着剤の流れ込みによる異音や作動不良をなくす
ことが可能となる。
【0033】また、突起84は、前記カラー60の筒部
78軸方向一側(応力伝達防止部86側)の外周面に
マグネット38の貫通孔58内周面に当接可能に周方向
において90度間隔で形成し、カラー60の筒部78に
対するマグネット38の中心位置決めを行なうことによ
って、モータの回転軸36に対するマグネット38の中
心位置決めを行なうようにしている。従って、カラー6
0の筒部78と、マグネット38の貫通孔58内周面と
の間に空隙82が存在するにも拘らず、マグネット38
の確実な中心位置決めを可能とし、回転軸36の回転中
におけるマグネット38外周面とホールIC39との距
離を一定に保つことにより、所謂パルス欠けの発生を防
止し、正確なモータの回転数を検出することが可能とな
る。
【0034】さらに、前記カラー60の筒部78は、前
記軸方向一側の応力伝達防止部86の内径L3を、筒部
78の軸方向の他側に形成したモータの回転軸への固定
88の内径L4よりも大きく形成するようにしてい
る。従って、筒部78の起84がマグネット38の貫
通孔58内周面に当接しても、応力伝達防止部86の内
周面は回転軸36の外周面に接触せず、応力伝達防止部
86にマグネット38及び回転軸36の双方に非接触の
非接触部が形成されることとなり、固定部88のみが回
転軸36の外周面に接触することとなる。その結果、マ
グネット38の中心位置決め用の突起84を筒部78に
形成しても、マグネット38の回転軸36への圧入時の
マグネット38への応力伝達を防止してマグネット38
の破損を確実に防止することが可能となる。また、回転
軸36に対し、マグネット38を圧入する際に、固定部
88よりも内径の大きな筒部78の応力伝達防止部86
側から挿入することにより、応力伝達防止部86が固定
88側への導入ガイド部として作用することとなり、
回転軸36への圧入が容易になるものである。
【0035】次に、モータの回転軸36に対するマグネ
ット38の取付け状態に付いて説明する。
【0036】まず、リング状のマグネット8の貫通孔
58内に、カラー60の筒部78を挿入し、カラー60
の側部80をマグネット38の側面に接着する。
【0037】この筒部78の挿入に際して、筒部78外
周面と、マグネット38の内周面との間に空隙82が形
成されていても、筒部78に形成した突起84が貫通孔
58内周面に当接することによって、マグネット38
筒部78に対して偏心することなく、正確に中心位置に
取付けられることとなる。
【0038】また、筒部78は、応力伝達防止部86側
よりも内径の小さな固定部88側を先に貫通孔58内に
挿入することとなるため、固定部88外周面が貫通孔挿
入時のガイドとなって容易に挿入することができる。
【0039】次に、カラー60をモータの回転軸36に
圧入固定する。
【0040】この場合、固定部88よりも内径の大きな
筒部78の応力伝達防止部86側から挿入することとな
り、この応力伝達防止部86が固定部88側への導入ガ
イド部として作用するため、回転軸36への圧入が容易
に行なえる。そして、このような圧入固定とすることに
より、接着によって固定する場合に比し、乾燥工程の省
略、乾燥炉の省略が可能となり、しかも乾燥時の熱によ
る他部品への影響や、接着剤の流れ込みによる異音や作
動不良をなくすことが可能となる。
【0041】また、圧入の際、起84がマグネット
の貫通孔58内周面に当接し、また、固定部88は内
周面が回転軸36外周面に圧接するが、応力伝達防止部
86はどちらとも非接触状態となる。従って、回転軸3
6への圧入時の応力が直接マグネット38に伝達される
ことはなく、マグネット38の破損を確実に防止するこ
とができる。
【0042】さらに、マグネット38は、カラー60の
筒部78に形成した突起84によって筒部78の中心位
置に位置決めされ、しかもカラー60の筒部78は固定
88が回転軸36に圧接されることによって、回転軸
36に対する中心位置決めがなされるため、回転軸36
に対するマグネット38の中心位置決めもカラー60の
圧接によって自動的になされることとなる。
【0043】そして、このように、マグネット38の正
確な中心位置決めを行なうことにより、回転軸36の回
転中におけるマグネット38とホールIC39との間の
距離を一定に保ち、所謂パルス欠けを防ぐことによっ
て、正確なモータの回転数の検出が可能となる。
【0044】なお、本考案は前記実施例に限らず、本考
案の要旨の範囲内で各種の変形実施が可能である。
【0045】例えば、前記実施例では、本考案に係るモ
ータの軸支装置を、パワーシート装置におけるシートス
ライド用のモータに適用した場合を例にとり説明した
が、本考案はこれに限らず、これ以外の用途、例えばシ
ートリフタ用のモータ並びにリクライニング用のモータ
等の各種モータに適用することができる。
【0046】また、前記実施例においては、カラー60
を筒部78と、その一側に形成した側部80とで構成し
たが、この例に限らず、側部は存在しなくてもよく、あ
るいは、一側に限らず両側に形成するようにしてもよ
い。
【0047】さらに、カラー60の筒部78に4つの突
起84を形成した場合について説明したが、この例に限
らず、突起は3つ又は5つ以上であってもよい。
【0048】また、前記実施例では、マグネット38
材質にフェライトを用いているが、この例に限らず、希
土類等の高性能なものを用いることにより、マグネット
38が小型になっても十分な有効磁束を確保できるよう
にすることも可能である。
【0049】さらに、前記実施例においては、カラー6
0の固着手段として接着剤による接着を用いているが、
カラー60を合成樹脂で形成して一体成形するようにし
てもよい。
【0050】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のモータ装
置は、カラーにおけるマグネットの回転軸と対向する内
周面と、回転軸のマグネットと対向する外周面との間
に、回転軸と固定される固定部と、マグネットの回転軸
に対する中心位置決めを行う位置決め部とを配置するこ
とにより、マグネットと回転軸とをカラーを介して確実
に固着することができ、しかも位置決め部によりマグネ
ットの中心位置決めを行うため、マグネットを回転軸に
対し偏心することなく、取付けることができ、センサと
の距離を一定に保って正確なモータの回転数を検出する
ことができる。
【0051】
【0052】従って、マグネットと回転軸の固定を、接
着剤を用いずに行なうことができるため、接着剤の乾燥
工程が不要となり、かつ乾燥炉も不要となる。そのた
め、熱による他部品への影響もなく、さらには接着剤の
流れ込みによる異音や作動不良などの生じるのを防止す
ることができる。
【0053】また、カラーにおけるマグネットの回転軸
と対向する内周面と、回転軸のマグネットと対向する外
周面との間に、マグネットと回転軸との間における応力
伝達を防止する応力伝達防止部を形成しているため、マ
グネット圧入時のマグネットへの応力を吸収して、マグ
ネットの割れを確実に防止することかできる。
【0054】さらに、請求項2のモータ装置は、カラー
応力伝達防止部に回転軸及びマグネット双方への非接
触部を形成することにより、カラーが位置決め部を介し
てマグネットの内周面と当接するにも拘らず、マグネッ
ト圧入時のマグネットへの応力伝達をより確実に防止し
て、マグネットの割れを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るモータ装置の要部拡大
断面図である。
【図2】図1のモータ装置の全体断面図である。
【図3】マグネットのラジアル方向の断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿うマグネットの縦断面図で
ある。
【図5】従来のモータ装置の要部拡大断面図である。
【図6】従来のマグネットによるモータの回転数検出状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
30 ハウジング 36 回転軸 38 マグネット 58 貫通孔 60 カラー 78 筒部 80 側部 82 空隙 84 突起86 応力伝達防止部 88 固定部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転軸外径より大きな内径を有
    し、モータの回転軸外周に設けられたモータ回転数検出
    用のマグネットと、 モータのハウジング側に前記マグネットと対向するよう
    配置され、前記マグネットの回転によりモータの回転数
    を検出するセンサと、前記マグネットと前記回転軸との間に介在されたカラー
    と、 を有するモータ装置において、前記カラーは、前記回転軸と固定される固定部と、 前記マグネットの前記回転軸に対する中心位置決めを行
    う位置決め部と、 前記マグネットと前記回転軸との間の応力伝達を防止す
    る応力伝達防止部とが形成されていると共に、 前記固定部、前記位置決め部、前記応力伝達防止部の各
    々が、前記カラーにおける前記マグネットの前記回転軸
    と対向する内周面と、前記回転軸の前記マグネットと対
    向する外周面との間に配置される ことを特徴とするモー
    タ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記応力伝達防止部は、前記回転軸及び前記マグネット
    の両方に非接触にて形成された非接触部を有する ことを
    特徴とするモータ装置。
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