JP2005348525A - モータ組み込み回転検出装置及びその製造方法 - Google Patents

モータ組み込み回転検出装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 モータシャフト自体には、特別の前加工を必要とすることなく、マグネットを挿入して位置決めした位置において、センサマグネットをモータシャフトに固定する。
【解決手段】 本発明は、金属材料から絞り加工により形成された金属部品を備え、該金属部品は内部にモータシャフトが挿入されるシャフト挿入孔を形成しかつ一端にフランジ部を備えた円筒状部を有する。センサマグネットは、内部に金属部品の円筒状部が挿入される金属部品挿入孔を形成し、かつその側面は金属部品のフランジ部により支持されて、金属部品がシャフトに固定されるときセンサマグネットの軸方向移動のストッパとして機能させる。この金属部品のフランジ部側とは反対側端部をカシメることにより、モータシャフト上に挿入して位置決めした金属部品、さらにその上に位置決めしたセンサマグネットを一体に固定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、モータシャフトの回転に伴うセンサマグネットの磁極位置の変化を検出して、ロータの回転位置変化に対応した信号を取得するモータ組み込み回転検出装置及びその製造方法に関する。
小型モータにおいて、その回転速度及び回転位置を検出するための回転検出装置は、モータシャフトのようなモータ回転部に一体に組み込まれて用いられている。このような回転検出装置は、例えば、ブラシレスモータにおいて、その回転位置情報を得るために用いられる(特許文献1参照)。ブラシレスモータは、周知のように、回転シャフトに、センサマグネットと称される円周方向に磁極が交互に形成された磁石が取着される一方、その近傍には、磁気感応素子が設けられる。センサマグネットは、ロータに取着された永久磁石の磁極位置に対応して着磁されたものとなっているため、磁気感応素子によって検出される回転軸の回転に伴うこのセンサマグネットの磁極位置の変化は、ロータの回転位置変化に対応するものとなる。そして、磁気感応素子の検出信号がロータの回転位置情報として駆動制御に用いられるようになっている。
また、回転検出装置は、ウォーム減速機付小型モータにおいても用いられている。図11は、一般的なウォーム減速機付小型モータを示す図である(特許文献2参照)。モータ 本体には減速機部がネジ止め等により接続されている。モータ本体は、モータシャフト上に取り付けられたロータ及び整流子と、金属材料により有底中空筒状に形成され、その内周面にマグネットを取り付けたモータケースと、該ケースの開口部を閉じるように嵌着されたエンドベルと、このエンドベルに設けたブラシ及びそのための電気的接続入力端子等から構成されている。モータシャフトはその両端及び中央部の3ケ所の軸受に軸支されている。減速機部は、モータシャフトに結合されているウォームと、該ウォームに噛み合わされているウォームホイールと、ウォームホイールの中心から取り出される出力軸(もしくは出力ギヤ)等から構成されている。出力軸は、例えば自動車用パワーウィンド装置に接続されている。
回転検出装置は、例えば、上述のような自動車のウインドーガラスの昇降用等に用いられるウォーム減速機付小型モータにおいて、その回転速度及び回転位置を検出してそれを制御するために用いられている(特許文献3参照)。ウォーム減速機付小型モータにおいて、モータシャフトの回転動力は、ウォーム及びウォームホイールを介して、さらには、その出力軸に結合されているガラス昇降機構を介してウインドーガラスを昇降させる。このウインドーガラスの位置および速度の検出のためには、ウォーム減速機付小型モータに回転検出装置を一体に組み込むことによって行われていた。このような回転検出装置は、回転部に取り付けられた磁極と、静止部に取り付けられたホール素子とによって構成し、ホール素子に電流を供給しかつ信号を取り出すための配線を備えることにより、モータ回転に対応する両者の相対的移動に基づいて磁極からの磁束が、変化するのをホール素子で検出してパルス信号として発生するものである。
上述のような回転検出装置においては、センサマグネットは、モータ筐体内部でモータシャフトに対して、若しくはモータ筐体から外部に延長させたモータシャフトに対して取り付けられる。図12は、センサマグネットをモータシャフトに取り付ける従来技術を例示する図であり、(A)はセンサマグネット圧入前の状態を、また(B)は圧入後の状態を示している。ライン状凹凸からなるナールを、モータシャフト上の取付位置に形成する。このように凹凸を形成したために、その最外周の径は、ナール形成前よりも大きくなっている。モータ本体の後部側(シャフト突出方向の反対側)を突き当て治具に突き当てて、ナール部外径よりもわずかに小径にした穴を有するリング状のセンサマグネットを、(B)に示すように、ナール部に圧入することにより、センサマグネットはモータシャフト上に固定される。
しかし、シャフトにナールを形成してマグネットを直接圧入する方法では、靭性の低いマグネットに割れを生じる可能性がある。この方法では、マグネット割れが発生するのを防止するため、マグネット内径とナール外径の管理が必要となり、またナール加工によるシャフト曲がりなどの弊害が生じる可能性もある。
図13は、センサマグネットをモータシャフトに取り付ける別の従来技術を示す図である。シャフト上にセンサマグネットを挿入する。そして次に、金属製部品を圧入することにより、先に挿入したマグネットを、整流子部の端部に突き当てて固定する。
しかし、金属製部品を併用することにより、マグネットを圧入固定する場合、シャフト傷の発生を防止するため、真鍮(黄銅)板など軟らかい金属材料、即ち鉄材に比較して高価な部品を使用する必要がある。
図14は、センサマグネットをモータシャフトに取り付けるさらに別の従来技術を示す図である(上記特許文献1参照)。まず、センサマグネットを取り付けるモータシャフトにおいて、インボリュート歯型を持った歯車部が軸方向に適宜な長さで形成されると共に、センサマグネットの挿入孔の内壁にもこの歯車部と嵌合する嵌合歯車部が形成される。このセンサマグネットのモータシャフトへの取り付けは、センサマグネットの挿入孔にモータシャフトを挿入し、歯車部に位置させる。次いで、モータシャフトの端部から軸移動阻止部材としてのプッシュナットを嵌め込むことによって、センサマグネットは、モータシャフトからの脱落が防止されるようになっている。
このように、マグネットの回転方向の固定は、歯車部をシャフト外周とマグネット挿入口内壁の両方に形成して、軸方向にはプッシュナットを使用する必要がある。マグネット取り付けのための加工の工数、部品点数も増加するという問題がある。
特開2003−32988号公報 WO99/59235号公報 特開2003−164113号公報
本発明は、係る問題点を解決して、モータシャフト自体には、センサマグネットを固定するために従来必要とされていたようなナール加工とか、歯車形成加工とかの特別の前加工を必要とすることなく、センサマグネットをモータシャフトに固定することを目的としている。
また、本発明は、モータシャフトにマグネットを挿入するに際して、従来必要とされていた圧入のような大きな力を加える必要性もなく、マグネットを挿入して位置決めした位置において、マグネットを容易に固定し、マグネット割れの発生とか、シャフト曲がりの発生を防ぐことを目的としている。
また、本発明は、マグネットのカシメによる固定を、シャフト挿入及び位置決め後に行うことにより、シャフト傷が発生せず、それ故に、従来用いられていた圧入時のシャフト傷発生を防止するための高価な真鍮材などの軟質材を使用する必要もなく、マグネット固定のために併用する金属部品として、安価なSECD板(電気亜鉛メッキ鋼板)を絞り加工して使用可能にすることを目的としている。
本発明のモータ組み込み回転検出装置は、モータシャフトにセンサマグネットを装着して、モータシャフトの回転に伴うセンサマグネットの磁極位置の変化を、センサマグネットの近傍に設けた磁気感応素子により検出することにより、ロータの回転位置変化に対応した信号を取得する。そして、本発明は、金属材料から絞り加工により形成された金属部品を備え、該金属部品は内部にモータシャフトが挿入されるシャフト挿入孔を形成しかつ一端にフランジ部を備えた円筒状部を有する。センサマグネットは、内部に金属部品の円筒状部が挿入される金属部品挿入孔を形成し、かつその側面は金属部品のフランジ部により支持されて、金属部品がシャフトに固定されるときセンサマグネットの軸方向移動のストッパとして機能させる。この金属部品のフランジ部側とは反対側端部をカシメることにより、モータシャフト上に挿入して位置決めした金属部品、さらにその上に挿入して位置決めしたセンサマグネットを一体に固定する。
また、本発明のモータ組み込み回転検出装置の製造方法は、内部に前記モータシャフトが挿入されるシャフト挿入孔を形成しかつ一端にフランジ部を備えた円筒状部を有する金属部品を、金属材料から絞り加工により形成する。センサマグネットは、内部に前記金属部品の円筒状部が挿入される金属部品挿入孔を形成し、かつその側面は金属部品のフランジ部により支持されて、金属部品が挿入されるときセンサマグネットの軸方向移動のストッパとして機能させる。モータシャフト上に金属部品を挿入し、さらにその上にセンサマグネットを挿入して位置決めした後、金属部品のフランジ部側とは反対側端部をカシメることにより、金属部品とシャフトとセンサマグネットを一体に固定する。
本発明によれば、センサマグネットをシャフト挿入後にカシメによって固定するため、シャフト傷の発生はなく、それ故に、安価なSECD材(電気亜鉛メッキ鋼板)を絞り加工して使用することが可能となる。カシメ刃物が入る隙間さえ有れば、任意の位置で固定が可能となる。さらに、鋼板を使用可能であることから、このような材質で構成した金属部品は、センサマグネットの磁気回路の一部を構成するバックヨークとして機能させることができる。
また、本発明は、マグネットにかかる応力でシャフトに固定するのではなく、マグネット固定のために併用する金属部品の塑性変形により生じた応力でシャフトに固定するので、マグネット割れが発生しにくい。
また、本発明は、モータシャフトにナール加工とか歯車部形成などの何らの加工も行なわないので、シャフト曲がりを発生させることなく、センサマグネットの回転方向と軸方向の両方の固定を低コストで行うことができる。
以下、例示に基づき本発明を説明する。センサマグネットをシャフトの所定位置へ位置決めしかつ固定する本発明の技術は、従来技術として前述したようなブラシレスモータとかウォーム減速機付モータのような、回転速度及び回転位置を検出することが求められるあらゆる小型モータに適用することができる。また本発明を適用できるモータ自体には、従来技術として前述したような周知の構成を採用することができるので、その詳細な説明は省略する。
図1は、ブッシュ(金属部品)を単独で示す図であり、(A)はフランジ部側から見た側面図と、(B)は縦断面図である。図示のブッシュは、例えばSECD材(電気亜鉛メッキ鋼板)のような金属材料を絞り加工することにより、円筒状部と、その一端の小径端部、及び他端のフランジ部を一体に形成したものである。小径端部は、円筒状部の端部を内方向に向かうように連続的に滑らかに絞って、円筒状部よりも僅かに小径にした部分である。フランジ部は、ブッシュがセンサマグネット内に挿入されるとき、シャフト軸方向のストッパとして機能するだけでなく、回り止め手段として機能する部分である。フランジ部外形は、例えば8角形のような多角形に形成されると共に、その径は円筒状部よりも大きく形成している。全体的には、センサマグネットと略同一のシャフト軸方向長さを有し、かつその中央にはシャフト挿入孔が形成されている。例えば、4mmの外径を有するシャフトに対して、小径端部における穴径は4.03mm、円筒状部における穴径は、4.08mmを有している。このように、小径端部及び円筒状部における穴径をシャフト外径よりもわずかに大きく形成しているので、ブッシュは、圧入等の大きな力を加えることなく、容易にシャフトに挿入することができ、そして、挿入されたときには、それらの間には、僅かの余裕がある。
図2は、センサマグネットの一例を単独で示す図である。センサマグネット自体は、ブッシュを嵌合するのに適した形状にすることを除いて、従来周知のものを用いることができる。このセンサマグネットは、例えばフェライト系の樹脂マグネットを使用して、円周方向に磁極を交互に形成する。図示したように、その形状は、全体的にはブッシュ挿入孔を有する円筒形状に形成され、軸方向両側に、例えば4角形のような多角形の凹部が形成される。この凹部には、ブッシュのフランジ部が嵌合することになるので、センサマグネット凹部とブッシュのフランジ部のそれぞれのシャフト軸方向長さは、略等しくすることが望ましい。センサマグネットのブッシュ挿入孔の穴径は、ブッシュの円筒状部の外径よりもわずかに大きく形成しているので、大きな力を加えることなくセンサマグネット内にブッシュを挿入することができ、挿入された状態で両者の間には僅かの余裕がある。このセンサマグネットとブッシュが組み合わされるとき、ブッシュの8角形のフランジ部は、センサマグネット側面に対して(凹部底面で)シャフト軸方向に当接して、軸方向移動のストッパとして機能するだけでなく、センサマグネットの4角形の凹部内に入って、ブッシュとセンサマグネットが空転するのを防止する回り止めとなっている。それ故、ブッシュのフランジ部の外形及びセンサマグネットの凹部形状は、両者が嵌合することにより回転方向の回り止め手段を形成する形状であれば、両者共に4角形にするなど、任意の多角形状にすることができる。但し、両者共に、4角形にすると、一方を他方に対して90°回転する毎に所定位置にセット可能となるのに対して、4角形の凹部の中に入るフランジ部の形状を8角形にすると、45°回転する毎に所定位置にセットすることが可能になるので作業性が良くなる。また、センサマグネットの凹部は、ブッシュのフランジ部に対応する一方の側にのみ設ければ十分であるが、図2(B)に示すように両側に設けることにより、組立の際にセンサマグネットの取付方向を考慮する必要が無くなる。
図3は、ブッシュを用いてセンサマグネットをモータシャフト上の所定位置に位置決めした状態を示す図であり、(A)はブッシュのフランジ部側から見た側面図であり、(B)はシャフトを横にしてみた断面図である。上記したように、外側に位置する部品の穴径を内側に位置する部品の外径よりもわずかに大きく形成しているので、センサマグネットのブッシュ挿入孔にブッシュを挿入し、さらにこのブッシュのシャフト挿入孔に、シャフトを挿入するのに大きな力は必要としない。このブッシュ及びセンサマグネットのシャフト上の位置決めは、後述するように、カシメ時にカシメ治具の一部を基準にして行われる。
図4は、センサマグネットとブッシュとシャフトを、4カ所の同時カシメにより一体に固定した状態を示す図であり、(A)はシャフトを横にしてみた断面図であり、(B)はカシメ部側から見た側面図、(C)は(A)中のX部拡大図を示している。ブッシュの片側端面の数カ所(図4(B)では4カ所)を同時にカシメ工具(刃物)でカシメを行なうことにより、ブッシュはシャフトに対して固定されるだけでなく、センサマグネットも固定する。カシメによるブッシュの塑性変形が、内径側と外径側に生じることでブッシュ、センサマグネット、及びシャフトの3点が同時に固定される。カシメ工具により同時にカシメる数は、円周上で等間隔にした3〜6カ所が望ましい。
図5は、図4と同様な図であるが、3カ所のカシメにより一体に固定した状態を示す図であり、(A)はシャフトを横にしてみた断面図であり、(B)はカシメ部側から見た側面図、(C)はカシメによる変形状態の説明を分かりやすくするために、シャフトを取り除いて示す図である。図5(C)に見られるように、シャフト軸方向にカシメ刃物を押圧させることにより、ブッシュは、カシメ刃物形状に対応してシャフト軸方向に凹む。この凹みによるブッシュの塑性変形によってはみ出した板材は、図5(C)において紙面の表裏両方向側(ブッシュの内径側と外径側:図4(C)参照)に張り出すことになる。
図6は、4カ所同時にカシメるカシメ刃物(工具)を、刃物の先端側から見た図であり、図7は、このカシメ刃物を縦方向にして、中央の刃物を正面から、及びその両側の刃物を横から見た図であり、(A)は、刃物先端を台形形状にした例を示し、(B)は刃物先端を尖ったV型形状にした例を示している。図示の刃物を、シャフト上に位置決めしたブッシュに対して、シャフト軸方向にブッシュの片側端面に対して押しつけることにより、4カ所同時にカシメられることになる。
図8は、ブッシュ及びセンサマグネットをモータシャフト上の所定位置に位置決めし、かつ固定する製造工程を説明する図であり、図9は、図8中のA部を拡大して示す図である。本発明は、回転速度及び回転位置を検出することが求められるあらゆる小型モータに適用することができるが、以下、本発明をウォーム減速機付モータに組み込んだ場合を例として説明する。さらに、センサマグネットを固定するシャフト上の位置は、カシメ刃物が入る隙間さえ有れば、例えば、モータ内部の整流子側のような任意の位置で固定が可能となるが、図8に示す例は、モータ本体から突出させたモータシャフト上で、ウォーム(図11参照)よりもモータ本体側に取り付けた場合を例として説明する。但し、この種の回転装置は、前述したように、回転部に取り付けられたセンサマグネットの磁極に対応して静止部に取り付けたホール素子によって、磁極からの磁束が変化するのを検出してパルス信号として発生するものであるから、センサマグネットに加えて、少なくともホール素子を取り付けるためのスペースが必要である。
図8に示すように、モータ本体の組み立てを完成させた状態で、モータ本体から突出させたモータシャフト上にセンサマグネットはブッシュにより固定される。そのために、まず、モータ本体の後部側(シャフト突出方向の反対側)を、カシメ治具の一部であるモータ支持板上に支持すると共に、その支持位置を基準としてセンサマグネット支持板(カシメ治具の一部)を所定位置にセットする。
次に、モータシャフト上に挿入されたブッシュ及びセンサマグネットを、センサマグネット支持板を基準として、所定位置に位置決めする。格別の力を加えることなく、シャフト上にブッシュを、さらにその上にセンサマグネットを装着可能であることは前述したとおりである。
そして、ブッシュのカシメ側(図中上側)に対して、シャフト軸方向にシャフト先端側から複数のカシメ刃物を一体に押圧させることにより、ブッシュ、センサマグネット、及びシャフトの3点が同時に固定される。これによって、センサマグネットの取付が完成する。
モータシャフトの先端側にウォームが既に取り付けられた状態でセンサマグネットを取り付ける場合のように、モータシャフト上に取り付けられた部品と部品の間において、モータシャフト上にセンサマグネットを固定する場合は、図6に例示したような2分割構成(図中の上下に2分割している)にしたカシメ刃物を用いる。センサマグネット支持板上にモータシャフトに挿入したブッシュ及びセンサマグネットをセットした後、2分割構成の一方のカシメ刃物を、モータシャフトの側面から所定位置にセットし、その後、カシメ工程を行う。
センサマグネット、ブッシュの形状寸法、材質は、以下の通りである。
1)センサマグネット: 等方性フェライトプラスチックマグネット
外径:φ8、内径:φ5.1、全長:4.0
2)ブッシュ: SECD-E16/16 板厚 0.5t
円筒部内径:φ4.0 外径:φ5.0 全長:4.0
図10は、カシメた後のカシメ部の状態を示す写真であり、(A)は、3枚刃により3カ所同時に、また(B)は4枚刃により4カ所同時にカシメた結果を示している。図示したように、ブッシュ端面は、カシメ刃物形状に対応してブッシュの円周方向両側に開くように凹みが形成されると同時に、この凹みに対応してはみ出た板材が径方向の外側及び内側の両側に張り出し部を形成するような塑性変形をする。径方向外側張り出し部によりブッシュとセンサマグネットを固定する一方、径方向内側張り出し部がブッシュとシャフトを固定することになる。
上記仕様のセンサマグネット及び鉄ブッシュを用いてカシメを行なうことにより、パワーウインドモーターが受けると想定されるドアの開閉時の衝撃力100G、相当荷重0.5Nに対し、50〜80倍の移動耐力を得られた。
ブッシュ(金属部品)を単独で示す図である。 センサマグネットの一例を単独で示す図である。 ブッシュを用いてセンサマグネットをモータシャフト上の所定位置に位置決めした状態を示す図である。 センサマグネットとブッシュとシャフトを、4カ所の同時カシメにより一体に固定した状態を示す図である。 図4と同様な図であるが、3カ所のカシメにより一体に固定した状態を示す図である。 4カ所同時にカシメるカシメ刃物(工具)を、刃物の先端側から見た図である。 カシメ刃物を縦方向にして、中央の刃物を正面から、及びその両側の刃物を横から見た図である。 ブッシュ及びセンサマグネットをモータシャフト上の所定位置に位置決めし、かつ固定する製造工程を説明する図である。 図8中のA部を拡大して示す図である。 カシメた後のカシメ部の状態を示す写真である。 一般的なウォーム減速機付小型モータを示す図である。 センサマグネットをモータシャフトに取り付ける従来技術を例示する図である。 センサマグネットをモータシャフトに取り付ける別の従来技術を示す図である。 センサマグネットをモータシャフトに取り付けるさらに別の従来技術を示す図である。

Claims (9)

  1. モータシャフトにセンサマグネットを装着して、モータシャフトの回転に伴うセンサマグネットの磁極位置の変化を、センサマグネットの近傍に設けた磁気感応素子により検出することにより、ロータの回転位置変化に対応した信号を取得するモータ組み込み回転検出装置において、
    金属材料から形成された金属部品を備え、
    該金属部品は内部に前記モータシャフトが挿入されるシャフト挿入孔を形成しかつ一端にフランジ部を備えた円筒状部を有し、
    前記センサマグネットは、内部に前記金属部品の円筒状部が挿入される金属部品挿入孔を形成し、かつその側面は前記金属部品のフランジ部により支持されて、前記金属部品がシャフトに固定されるときセンサマグネットの軸方向移動のストッパとして機能させ、
    前記金属部品のフランジ部側とは反対側端部をカシメることにより、前記モータシャフト上に挿入して位置決めした前記金属部品、さらにその上に挿入して位置決めしたセンサマグネットを一体に固定した、
    ことから成るモータ組み込み回転検出装置。
  2. 前記金属部品のフランジ部により支持される前記センサマグネットの側面に多角形状の凹部を形成すると共に、前記金属部品の上に前記センサマグネットを挿入して前記凹部内に前記フランジ部が嵌合するとき、前記金属部品の回転を阻止するフランジ部外形形状にした請求項1に記載のモータ組み込み回転検出装置。
  3. 前記金属部品は絞り加工により形成され、そのカシメられる端部は、前記円筒状部から滑らかに連続させて円筒状部よりも僅かに小径にした請求項1に記載のモータ組み込み回転検出装置。
  4. 前記磁気感応素子の検出信号がロータの回転位置情報として駆動制御に用いられるブラシレスモータ、或いはロータの回転速度及び回転位置を検出してそれを制御するために用いられるウォーム減速機付小型モータに組み込まれる請求項1に記載のモータ組み込み回転検出装置。
  5. モータシャフトにセンサマグネットを装着して、モータシャフトの回転に伴うセンサマグネットの磁極位置の変化を、センサマグネットの近傍に設けた磁気感応素子により検出することにより、ロータの回転位置変化に対応した信号を取得するモータ組み込み回転検出装置の製造方法において、
    内部に前記モータシャフトが挿入されるシャフト挿入孔を形成しかつ一端にフランジ部を備えた円筒状部を有する金属部品を、金属材料から形成し、
    前記センサマグネットは、内部に前記金属部品の円筒状部が挿入される金属部品挿入孔を形成し、かつその側面は前記金属部品のフランジ部により支持されて、前記金属部品が挿入されるときセンサマグネットの軸方向移動のストッパとして機能させ、
    前記モータシャフト上に前記金属部品を挿入し、さらにその上にセンサマグネットを挿入して位置決めした後、前記金属部品のフランジ部側とは反対側端部をカシメることにより、前記金属部品と前記シャフトと前記センサマグネットを一体に固定する、
    ことから成るモータ組み込み回転検出装置の製造方法。
  6. 前記金属部品のフランジ部により支持される前記センサマグネットの側面に多角形状の凹部を形成すると共に、前記金属部品の上に前記センサマグネットを挿入して前記凹部内に前記フランジ部が嵌合するとき、前記金属部品の回転を阻止するフランジ部外形形状にした請求項5に記載のモータ組み込み回転検出装置の製造方法。
  7. 前記金属部品は絞り加工により形成され、そのカシメられる端部は、前記円筒状部から滑らかに連続させて円筒状部よりも僅かに小径にした請求項5に記載のモータ組み込み回転検出装置の製造方法。
  8. 前記磁気感応素子の検出信号がロータの回転位置情報として駆動制御に用いられるブラシレスモータ、或いは回転速度及び回転位置を検出してそれを制御するために用いられるウォーム減速機付小型モータに組み込まれる請求項5に記載のモータ組み込み回転検出装置の製造方法。
  9. 前記金属部品のカシメは、シャフト軸方向にシャフト先端側から複数のカシメ刃物を一体に押圧させることにより、前記金属部品の円周上の複数箇所で同時に行われる請求項5に記載のモータ組み込み回転検出装置の製造方法。
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