JP2760210B2 - エンジンのクランク角検出装置 - Google Patents
エンジンのクランク角検出装置Info
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- JP2760210B2 JP2760210B2 JP4115980A JP11598092A JP2760210B2 JP 2760210 B2 JP2760210 B2 JP 2760210B2 JP 4115980 A JP4115980 A JP 4115980A JP 11598092 A JP11598092 A JP 11598092A JP 2760210 B2 JP2760210 B2 JP 2760210B2
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- Japan
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- flywheel
- plate
- crank angle
- crankshaft
- signal
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- Expired - Lifetime
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランク角
検出装置に関する。
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンのクランク角検出装置と
しては、例えば実開昭59−170270号公報に示さ
れるように、クランクシャフトに取付けられるフライホ
イールの外周面に突起部を設け、フライホイールの外方
に配置した検出器(電磁ピックアップ)により、突起部
が通過する毎に検出信号を出力させるようにしたものが
ある。
しては、例えば実開昭59−170270号公報に示さ
れるように、クランクシャフトに取付けられるフライホ
イールの外周面に突起部を設け、フライホイールの外方
に配置した検出器(電磁ピックアップ)により、突起部
が通過する毎に検出信号を出力させるようにしたものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のクランク角検出装置にあっては、検出器をフ
ライホイールのラジアル方向に配置していたため、検出
器及びそれに接続するハーネス等がエンジン外方に突出
するという問題点があった。そこで、本発明者らはフラ
イホイールの側面に信号板を取付け、スラスト方向から
検出することを考えたが、従来のフライホイールではク
ランクシャフトからの振動が直接フライホイールに伝わ
り、フライホイールと共に信号板が面振れ(スラスト方
向の振れ)を起こして、検出器と信号板との間のギャッ
プが変動するため、検出器がその付近の磁束密度の変化
を検出している関係上、精度良く検出できないという問
題点を生じた。
うな従来のクランク角検出装置にあっては、検出器をフ
ライホイールのラジアル方向に配置していたため、検出
器及びそれに接続するハーネス等がエンジン外方に突出
するという問題点があった。そこで、本発明者らはフラ
イホイールの側面に信号板を取付け、スラスト方向から
検出することを考えたが、従来のフライホイールではク
ランクシャフトからの振動が直接フライホイールに伝わ
り、フライホイールと共に信号板が面振れ(スラスト方
向の振れ)を起こして、検出器と信号板との間のギャッ
プが変動するため、検出器がその付近の磁束密度の変化
を検出している関係上、精度良く検出できないという問
題点を生じた。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑み、いわ
ゆるフレキシブルフライホイールを構成して、信号板の
面振れをなくし、スラスト方向からの検出を可能にした
エンジンのクランク角検出装置を提供することを目的と
する。
ゆるフレキシブルフライホイールを構成して、信号板の
面振れをなくし、スラスト方向からの検出を可能にした
エンジンのクランク角検出装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、ク
ランクシャフトに回転方向の剛性が大きく曲げ方向の剛
性が小さい弾性板の内周端部を固定し、この弾性板の外
周端部にフライホイールを固定する一方、このフライホ
イールの側面で弾性板とフライホイールとの固定部に信
号板を取付け、この信号板にクランクシャフトと平行に
配置した検出器を対向させる構成としたものである。
ランクシャフトに回転方向の剛性が大きく曲げ方向の剛
性が小さい弾性板の内周端部を固定し、この弾性板の外
周端部にフライホイールを固定する一方、このフライホ
イールの側面で弾性板とフライホイールとの固定部に信
号板を取付け、この信号板にクランクシャフトと平行に
配置した検出器を対向させる構成としたものである。
【0006】
【作用】上記の構成においては、クランクシャフトから
の振動は弾性板により吸収され、フライホイールには伝
わらない。従って、このフライホイールの側面で弾性板
とフライホイールとの固定部に信号板を取付けることに
より、前記固定部が振動の節となることと相まって、信
号板の面振れをなくすことができ、検出器によるスラス
ト方向からの検出が可能になる。
の振動は弾性板により吸収され、フライホイールには伝
わらない。従って、このフライホイールの側面で弾性板
とフライホイールとの固定部に信号板を取付けることに
より、前記固定部が振動の節となることと相まって、信
号板の面振れをなくすことができ、検出器によるスラス
ト方向からの検出が可能になる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例を示している。クランク
シャフト1の軸端に、リング状に打抜かれた板厚3.2mm
程度の鋼板製で回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方向の
剛性が小さい弾性板2の内周端部2aを、補強部材3を
介して、ボルト4により固定してある。
する。図1は本発明の一実施例を示している。クランク
シャフト1の軸端に、リング状に打抜かれた板厚3.2mm
程度の鋼板製で回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方向の
剛性が小さい弾性板2の内周端部2aを、補強部材3を
介して、ボルト4により固定してある。
【0008】そして、弾性板2の外周端部2bに、リン
グ状のフライホイール5の外周部分を、ボルト6により
固定してある。尚、フライホイール5の内周部分は弾性
板2及び補強部材3との間に隙間を有している。また、
補強部材3の突片3aはフライホイール5の脱落時に外
れ防止の役目を果たす。弾性板2の外周端フランジ部2
cにはリングギア7が固定され、このリングギア7は、
図外のスタータモータのピニオンギアに噛合され、エン
ジンの始動時にスタータモータの回転をクランクシャフ
ト1に伝達する。
グ状のフライホイール5の外周部分を、ボルト6により
固定してある。尚、フライホイール5の内周部分は弾性
板2及び補強部材3との間に隙間を有している。また、
補強部材3の突片3aはフライホイール5の脱落時に外
れ防止の役目を果たす。弾性板2の外周端フランジ部2
cにはリングギア7が固定され、このリングギア7は、
図外のスタータモータのピニオンギアに噛合され、エン
ジンの始動時にスタータモータの回転をクランクシャフ
ト1に伝達する。
【0009】ここにおいて、フライホイール5の側面、
特に弾性板2とフライホイール5との固定部に、ボルト
6により共締めして、信号板8を固定してある。この信
号板8は、リング状に打抜かれた板厚2.0mm 程度の鋼板
製で、その内周端部にて固定され、外周端部には周方向
に所定の間隔で凹凸としての歯(切欠き)8aが形成さ
れている。尚、信号板8の内周端(図示8b部分)は弾
性板2と反対側に折り返して弾性板2の振動による摩耗
(フレッティング)を防止している。
特に弾性板2とフライホイール5との固定部に、ボルト
6により共締めして、信号板8を固定してある。この信
号板8は、リング状に打抜かれた板厚2.0mm 程度の鋼板
製で、その内周端部にて固定され、外周端部には周方向
に所定の間隔で凹凸としての歯(切欠き)8aが形成さ
れている。尚、信号板8の内周端(図示8b部分)は弾
性板2と反対側に折り返して弾性板2の振動による摩耗
(フレッティング)を防止している。
【0010】そして、この信号板8の外周端部の板面
(歯8aの部分)に対向させて、クランクシャフト1と
平行な方向に配置した検出器(電磁ピックアップ)9を
対向させてある。この検出器9は例えば図外のオイルパ
ンの内面にブラケットを介して支持される。次に作用を
説明する。
(歯8aの部分)に対向させて、クランクシャフト1と
平行な方向に配置した検出器(電磁ピックアップ)9を
対向させてある。この検出器9は例えば図外のオイルパ
ンの内面にブラケットを介して支持される。次に作用を
説明する。
【0011】クランクシャフト1が回転すると、フライ
ホイール5は回転方向に対して剛性が大きく形成された
弾性板2によって確実に回動させられる。また、曲げ方
向に対しては弾性板2の剛性が小さいので、図2に示す
ように、弾性板2がクランクシャフト1の中心とフライ
ホイール5の固定部とを節として振動し、フライホイー
ル5は振動しない。すなわち、クランクシャフト1から
の振動は弾性板2により遮断され、フライホイール5の
固定部に取付けられた信号板8は振動しない。
ホイール5は回転方向に対して剛性が大きく形成された
弾性板2によって確実に回動させられる。また、曲げ方
向に対しては弾性板2の剛性が小さいので、図2に示す
ように、弾性板2がクランクシャフト1の中心とフライ
ホイール5の固定部とを節として振動し、フライホイー
ル5は振動しない。すなわち、クランクシャフト1から
の振動は弾性板2により遮断され、フライホイール5の
固定部に取付けられた信号板8は振動しない。
【0012】従って、信号板8の面振れを抑制でき、こ
れにより検出器9と信号板8との間のギャップが変動し
ないので、検出器9により精度よく信号板8の歯8aの
通過を検出でき、クランク角の検出精度が向上する。ま
た、信号板8の剛性を上げる必要もなくなり、安価にで
きるという利点もある。
れにより検出器9と信号板8との間のギャップが変動し
ないので、検出器9により精度よく信号板8の歯8aの
通過を検出でき、クランク角の検出精度が向上する。ま
た、信号板8の剛性を上げる必要もなくなり、安価にで
きるという利点もある。
【0013】尚、図3は従来型フライホイールの側面に
信号板を取付けた場合を示し、この場合にはクランクシ
ャフトからの振動が直接に信号板の振動となり、検出器
によるスラスト方向からの検出が困難となることを示し
ている。
信号板を取付けた場合を示し、この場合にはクランクシ
ャフトからの振動が直接に信号板の振動となり、検出器
によるスラスト方向からの検出が困難となることを示し
ている。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、信
号板の面振れをなくし、スラスト方向から精度良く検出
できると共に、検出器等をコンパクトに配置できるとい
う効果が得られる。
号板の面振れをなくし、スラスト方向から精度良く検出
できると共に、検出器等をコンパクトに配置できるとい
う効果が得られる。
【図1】 本発明の一実施例を示す断面図
【図2】 同上実施例における振動の様子を示す図
【図3】 従来型フライホイールの場合の振動の様子を
示す図
示す図
1 クランクシャフト 2 弾性板 3 補強部材 4 ボルト 5 フライホイール 6 ボルト 7 リングギア 8 信号板 8a 歯 9 検出器
Claims (1)
- 【請求項1】クランクシャフトと一体に回転する凹凸を
有する信号板と、この信号板の凹凸の通過を検出する検
出器とからなるエンジンのクランク角検出装置におい
て、 クランクシャフトに回転方向の剛性が大きく曲げ方向の
剛性が小さい弾性板の内周端部を固定し、この弾性板の
外周端部にフライホイールを固定する一方、このフライ
ホイールの側面で弾性板とフライホイールとの固定部に
信号板を取付け、この信号板にクランクシャフトと平行
に配置した検出器を対向させたことを特徴とするエンジ
ンのクランク角検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115980A JP2760210B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | エンジンのクランク角検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115980A JP2760210B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | エンジンのクランク角検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05312053A JPH05312053A (ja) | 1993-11-22 |
JP2760210B2 true JP2760210B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=14675900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4115980A Expired - Lifetime JP2760210B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | エンジンのクランク角検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2760210B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2723997B1 (fr) * | 1994-08-29 | 1996-11-08 | Valeo | Amortisseur de torsion refroidi par circulation d'air |
JP3679901B2 (ja) * | 1997-07-08 | 2005-08-03 | 株式会社エクセディ | フライホイール組立体、及びトルクコンバータ |
KR100986030B1 (ko) * | 2004-12-07 | 2010-10-07 | 현대자동차주식회사 | 크랭크 포지션 센서 휠 |
JP4797805B2 (ja) * | 2006-05-29 | 2011-10-19 | 日産自動車株式会社 | センサプレート付フライホイール |
JP5476035B2 (ja) * | 2009-04-30 | 2014-04-23 | ヤンマー株式会社 | エンジン |
JP6478681B2 (ja) * | 2015-02-12 | 2019-03-06 | ヴァレオカペックジャパン株式会社 | フレキシブルフライホイール装置 |
JP7124684B2 (ja) * | 2018-12-14 | 2022-08-24 | トヨタ自動車株式会社 | クランクシャフト装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8326262D0 (en) * | 1983-09-30 | 1983-11-02 | Laycock Eng Ltd | Flywheel for ic engine |
JPS61157812U (ja) * | 1985-03-25 | 1986-09-30 | ||
JPH0243546U (ja) * | 1988-07-01 | 1990-03-26 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4115980A patent/JP2760210B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05312053A (ja) | 1993-11-22 |
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