JPH05301898A - アミラーゼ阻害物質の取得方法 - Google Patents

アミラーゼ阻害物質の取得方法

Info

Publication number
JPH05301898A
JPH05301898A JP4127970A JP12797092A JPH05301898A JP H05301898 A JPH05301898 A JP H05301898A JP 4127970 A JP4127970 A JP 4127970A JP 12797092 A JP12797092 A JP 12797092A JP H05301898 A JPH05301898 A JP H05301898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amylase inhibitor
amylase
polysaccharide
inhibitor
wheat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4127970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3195937B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Miyazaki
俊之 宮崎
Ryuji Murayama
隆二 村山
Akihisa Morimoto
聡尚 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagata Sangyo Co Ltd
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nagata Sangyo Co Ltd
Nisshin Seifun Group Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagata Sangyo Co Ltd, Nisshin Seifun Group Inc filed Critical Nagata Sangyo Co Ltd
Priority to JP12797092A priority Critical patent/JP3195937B2/ja
Priority to US08/049,180 priority patent/US5332803A/en
Priority to CA002094481A priority patent/CA2094481C/en
Priority to DE69330767T priority patent/DE69330767T2/de
Priority to EP93106443A priority patent/EP0567088B1/en
Priority to AU37080/93A priority patent/AU666531B2/en
Publication of JPH05301898A publication Critical patent/JPH05301898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3195937B2 publication Critical patent/JP3195937B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/415Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from plants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L29/00Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof
    • A23L29/03Organic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/005Enzyme inhibitors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/08Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
    • A61P3/10Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis for hyperglycaemia, e.g. antidiabetics

Abstract

(57)【要約】 【構成】 小麦粉等を水、希酸、希アルカリ又は含水ア
ルコールで抽出した抽出液に、アミラーゼ阻害物質と不
溶性複合体を形成する多糖類を加えて不溶性複合体を生
成させ、該複合体から多糖類を再度分離除去してアミラ
ーゼ阻害物質を含有する液を分取し、その液を陽イオン
交換体で処理して陽イオン交換体非吸着画分からアミラ
ーゼ阻害物質を回収する方法、それにより得られたアミ
ラーゼ阻害物質、それを含有する血糖値上昇抑制剤及び
インシュリン分泌調節剤並びに該物質を添加した食品。 【効果】 高いアミラーゼ阻害活性を有し且つトリプシ
ン阻害活性を有さないアミラーゼ阻害物質を得ることが
でき、このアミラーゼ阻害物質は、インシュリンの分泌
を効果的に抑制し、高血糖症、糖尿病、高脂血症、動脈
硬化、肥満などの予防および治療に有効であり、しかも
摂取した時に下痢や吐き気等の副作用がなく、口当たり
が良く摂取し易い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小麦、小麦粉または小
麦グルテンからアミラーゼ阻害物質を取得する方法、該
方法により得られたアミラーゼ阻害物質、該アミラーゼ
阻害物質を添加した食品、およびアミラーゼ阻害物質を
含有する血糖値上昇抑制剤およびインシュリン分泌調節
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年我が国では食生活が豊かになり、糖
尿病をはじめとする代謝性疾患が急増している。過剰の
栄養摂取はインシュリンの大量分泌を誘導することによ
って間接的に代謝バランス崩壊の原因となり、耐糖機能
の低下(高血糖)、糖尿病、高脂血症、動脈硬化等につ
ながる。特に、糖尿病患者ではインシュリン作用が不足
し耐糖能が低下しているので、食後の血糖値の上昇が著
しく、毛細血管の損傷や動脈硬化などの合併症の原因と
なっている。
【0003】上記したような疾患の予防および治療に
は、必要な栄養を摂取しても血糖値が上昇しにくかった
り、インシュリンの大量分泌を抑制できる食品や物質の
摂取が有効であるとされている。そのため摂取した澱粉
が糖に分解するのを抑制または阻害し得る物質およびイ
ンシュリンの分泌を節約し得る物質が求められてきた。
【0004】上記の点から、澱粉を糖に分解するアミラ
ーゼの活性を阻害する作用を有するいわゆるアミラーゼ
阻害物質に対する研究が色々行われるようになってお
り、小麦中にもアミラーゼ阻害物質が含まれていること
が報告されて以来、小麦由来のアミラーゼ阻害物質に関
する研究や開発が種々なされるようになった。そのよう
な従来技術としては、小麦から水、酸または含水アルコ
ールで抽出したアミラーゼ阻害物質を糖尿病や肥満など
の治療に用いるものがある(例えば特開昭46−183
3号公報)。しかしながら、上記した従来の小麦由来の
アミラーゼ阻害物質は、人間に経口で投与した場合に期
待どおりの効果が見られず、特に米飯のような加熱調理
した澱粉の消化に対しては糖への分解抑制作用が低く、
しかも高価であるなどの欠点を有している。
【0005】本出願人は小麦から有用成分を得ることに
ついて長年研究を行っているが、そのような研究の一環
として、小麦からのアミラーゼ阻害物質の取得について
も研究を続けてきた。その結果、アルギン酸ナトリウム
などの多糖類が小麦または小麦粉の水抽出液中のアミラ
ーゼ阻害物質と選択的に不溶性の複合体を形成するこ
と、したがって小麦または小麦粉の水抽出液にアルギン
酸ナトリウムなどの多糖類を加えて複合体を形成させ、
この複合体中の多糖類を分離除去すると、アミラーゼ阻
害物質を選択的に一層高率で回収できることを発見して
これを出願した(特願平2−311543号)。しか
し、本発明者らがそれにより得られたアミラーゼ阻害物
質の特性について検討した結果、このアミラーゼ阻害物
質は、高いアミラーゼ阻害活性は有するものの、同時に
かなりのトリプシン阻害活性をも有していることが判明
した。
【0006】上記したようにアミラーゼ阻害物質は澱粉
の糖への分解を抑制する作用を有しており、それによっ
て血糖値の上昇抑制、ひいてはインシュリン分泌の節約
を行うことができるが、トリプシン阻害物質は一般にア
ミラーゼを多量に含む膵液の過分泌を促す作用があるた
め、アミラーゼ阻害物質によるインシュリン分泌の節約
という上記した効果の妨害になる。しかも、トリプシン
阻害物質は、アミラーゼ阻害物質によるアミラーゼ阻害
作用を妨害するだけでなく、膵臓の肥大を招き、更には
膵臓癌のリスクファクターともなり、そのようなトリプ
シン阻害物質を含有する剤を長期的に摂取することは好
ましくない。
【0007】
【発明の内容】上記のような状況下に、本発明者らはト
リプシン阻害活性の低いアミラーゼ阻害物質を得ること
を目的として、更に研究を続けてきた。その結果、小
麦、小麦粉または小麦グルテンを水、希酸、希アルカリ
または含水アルコールで抽出して得た抽出液にアルギン
酸ナトリウムなどの多糖類を加えて不溶性の複合体を形
成させて分取し、次いでこの複合体中の多糖類を分離除
去した後に、更に陽イオン交換体で処理する工程を施
し、その陽イオン交換体通過画分からアミラーゼ阻害物
質を回収すると、得られたアミラーゼ阻害物質は極めて
高いアミラーゼ阻害活性を有する一方でトリプシン阻害
活性を示さないことを見出した。その上、本発明者ら
は、この方法により得られたアミラーゼ阻害物質が、膵
液中に含まれるアミラーゼに対して高い阻害活性を有し
ていて、インシュリンの分泌節約に極めて有効であるこ
とをも見いだした。
【0008】したがって、本発明は、アミラーゼ阻害物
質の取得方法であって、 (a)小麦、小麦粉または小麦グルテンを水、希酸、希
アルカリまたは含水アルコールで抽出してアミラーゼ阻
害物質を含有する液を得る工程; (b)上記工程(a)で得たアミラーゼ阻害物質を含有
する液に、アミラーゼ阻害物質と不溶性の複合体を形成
する多糖類を加えて、アミラーゼ阻害物質と多糖類との
不溶性の複合体を生成させ、その複合体を液から分別す
る工程;(c)上記工程(b)で分別した複合体から多
糖類を分離除去してアミラーゼ阻害物質を含有する液を
分取する工程;および (d)上記工程(c)で分取したアミラーゼ阻害物質を
含有する液を陽イオン交換体で処理して陽イオン交換体
非吸着画分からアミラーゼ阻害物質を回収する工程;を
包含することを特徴とするアミラーゼ阻害物質の取得方
法である。
【0009】更に、本発明は、上記の方法により取得さ
れたアミラーゼ阻害物質、それを添加した食品および該
アミラーゼ阻害物質を含有する血糖値上昇抑制剤および
インシュリン分泌調節剤を包含する。
【0010】本発明のアミラーゼ阻害物質取得方法につ
いて説明する。まず、小麦、小麦粉または小麦グルテン
を水、希酸、希アルカリまたは含水アルコールで抽出し
てアミラーゼ阻害物質を含有する液を調製する[工程
(a)]。アミラーゼ阻害物質抽出用の液としては、水が
一番好ましいが、水の代わりに希酸、希アルカリまたは
含水アルコールを使用してもよい。希酸を使用する場合
は、塩酸、リン酸等の無機酸、酢酸等の有機酸でpH約
2〜6に調整した酸性水溶液を使用するのがよい。希ア
ルカリを使用する場合は、アンモニア、水酸化ナトリウ
ム等でpH8〜10に調整したアルカリ性水溶液を使用
するのがよい。また、含水アルコールを使用する場合
は、アルコール濃度約1〜50%のアルコール水溶液が
よく、その際のアルコールとしては、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等を挙げることができ
る。
【0011】抽出処理に当たっては、小麦、小麦粉ま
たは小麦グルテンに充分量(通常約3〜50倍)の水、
希酸、希アルカリ性または含水アルコールを加えて、通
常、約10〜40℃の温度で撹拌処理しながら抽出処理
を行った後、遠心分離、濾過、静置等の任意の方法で固
形分を除去して、アミラーゼ阻害物質を含有する抽出液
を得る方法、小麦粉から澱粉やグルテンを採取する際
に排出されるドウまたはバッターの水洗廃液をアミラー
ゼ阻害物質含有抽出液としてそのまま使用する方法等を
採用することができる。
【0012】特に、上記したの方法は、マーチン法ま
たはバッター法による澱粉およびグルテンの製造に際し
て排出される水洗廃液の有効利用をも兼ねることになり
極めて有効である。このの方法による場合は、小麦粉
に水を加えて混練してドウ(生地)またはバッターをつ
くり、これをねかせてグルテンを充分に水和させた後、
加水しながら生地の洗浄を繰り返し、グルテンと澱粉乳
(グルテン洗液)とに分離し、この澱粉乳から機械的分
離等により澱粉が回収されるが、その際発生する水洗廃
液中にはアミラーゼ阻害物質が含まれているので、この
水洗廃液を、本発明におけるアミラーゼ阻害物質含有抽
出液として使用する。
【0013】上記した工程(a)により得られるアミラ
ーゼ阻害物質含有抽出液は、そのまま直接多糖類と不溶
性の複合体を形成させる次の工程[工程(b)]に供して
もよい。しかしながら、該抽出液中には目的とするアミ
ラーゼ阻害物質以外にも、可溶性蛋白質類、可溶性糖
類、無機塩類、可溶性色素などの不純物が含まれている
ことが多いので、それらの不純物、特に可溶性蛋白質類
を除去してから工程(b)に供するのが望ましい。
【0014】可溶性蛋白質類等を除去する方法として
は、工程(a)で得られたアミラーゼ阻害物質を含有す
る抽出液を、70〜90℃、好ましくは85〜90℃に
加熱する方法、液のpHを2以上4未満にする方法、ま
たはその両者を組み合わせた方法を挙げることができ
る。それによって可溶性蛋白質類等は変性されて不溶性
となるので、生成した不溶物を適当な方法で液から分離
除去するとよい。
【0015】また、必要に応じて可溶性蛋白質等の不純
物を除去した液を、精密濾過膜等を通過させて除菌して
もよい。この除菌処理は、例えば0.2μmの孔を有す
る多孔質高分子膜、セラミックフイルターなどの精密濾
過膜を通過させることにより行うことができる。
【0016】次いで、上記により得られたアミラーゼ阻
害物質を含有する抽出液を、多糖類と不溶性の複合体を
形成させる工程(b)に供する。この工程(b)は、通
常、アミラーゼ阻害物質を含有する抽出液に、アミラー
ゼ阻害物質と不溶性の複合体を形成し得る多糖類を加え
て実施する。抽出液の温度やpHを調節することによっ
て、不溶性の複合体を形成し得る多糖類の種類は広範に
選択、変更することが可能であるが、具体例としては、
アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、
κ−カラギーナン、ν−カラギーナン、λ−カラギーナ
ンなどのカチオン交換機能を有する多糖類、ペクチン、
キサンタンガム、ジェランガム等を挙げることができ
る。そのうちでもアルギン酸ナトリウムが収率の点から
好ましい。
【0017】多糖類は、通常、アミラーゼ阻害物質含有
抽出液に、50〜600ppmの量になるようにして添
加するのがよい。また該不溶性の複合体の形成は、液の
pHを約1〜6の範囲にして行うとよい。アミラーゼ阻
害物質と多糖類との不溶性の複合体の形成は、加温下で
も行いうるが、室温または冷却下で行うのが好ましい。
一般に、アミラーゼ阻害物質含有抽出液に多糖類を加え
た後、液にpHを2〜5に調節して、室温または冷却下
(通常約1〜30℃)に数十分〜数時間撹拌を続ける
と、不溶性の複合体が形成される。そして、生成した不
溶性の複合体を濾過、遠心分離、その他適当な方法で液
から分別する。
【0018】ちなみに、澱粉質等を含む廃液にアルギン
酸ナトリウムなどの陰イオン性高分子電解質と塩化カル
シウムなどの多価陽イオン性無機塩を加えて廃液中に含
まれる水溶性高分子物質を沈殿回収することが従来知ら
れている。しかしながら、本発明のアミラーゼ阻害物質
の取得法においては、工程(b)における複合体の形成
時に塩化カルシウム等の多価陽イオン性無機塩を加えな
いことが特徴であり、複合体形成時に多糖類と共に該塩
化カルシウム等を加えると、目的とするアミラーゼ阻害
物質の回収率が低下する。
【0019】次に、上記の工程(b)で分別して得たア
ミラーゼ阻害物質と多糖類との不溶性の複合体を解離液
に入れると、複合体を形成していたアミラーゼ阻害物質
と多糖類とは、互いに解離して水可溶性または膨潤した
状態になるので、この水溶液から多糖類を分離除去して
アミラーゼ阻害物質を含有する液を分取する[工程
(c)]。その場合の解離液としては、単に水でもよ
く、アンモニア、炭酸水素アンモニウム等の弱アルカリ
性の水溶液またはカルシウム、カリウムを含まない塩類
の水溶液を使用してもよい。アミラーゼ阻害物質と多糖
類との解離は、室温下でも起こり得るが、通常約30〜
70℃の加温下に行うと、解離がより促進され好まし
い。
【0020】互いに解離したアミラーゼ阻害物質と多糖
類を含む上記の液に、カリウムイオン、カルシウムイオ
ン、マグネシウムイオンなどの金属イオンを添加する
と、多糖類はゲル化して固形の不溶物となり、一方アミ
ラーゼ阻害物質はそのまま液中に溶存して残留するの
で、ゲル化した多糖類を液から適当な方法で分離除去す
ることによって、アミラーゼ阻害物質を含有する液を回
収することができる。
【0021】上記した多糖類のうちでも、特にアルギン
酸ナトリウム、κ−カラギーナン、ν−カラギーナン、
λ−カラギーナンなどはカリウムイオン、カルシウムイ
オン、マグネシウムイオンなどの金属イオンの添加によ
り容易に不溶性のゲル化物を生成する。例えば、解離し
たアルギン酸ナトリウムを含む液に塩化カルシウムを添
加すると、アルギン酸カルシウムのゲル化物が容易に形
成される。
【0022】次いで、多糖類を分離除去した後のアミラ
ーゼ阻害物質を含有する液を、陽イオン交換体で処理し
て陽イオン交換体非吸着画分から目的とするアミラーゼ
阻害物質を回収する[工程(d)]。その場合に、上記
の工程(c)で得られたアミラーゼ阻害物質を含有する
液は、そのまま直接工程(d)の陽イオン交換体で処理
しても、または必要に応じて他の精製工程を経てから、
陽イオン交換体処理に付してもよい。一般に、他の精製
工程を経てから陽イオン交換体で処理するのが、アミラ
ーゼ阻害活性がより高く、且つトリプシン阻害物質等の
他の望ましくない物質含量のより少ないアミラーゼ阻害
物質を得ることができ、望ましい。
【0023】工程(d)の陽イオン交換体処理に付す前
に他の精製工程を施す場合は、工程(c)で得られたア
ミラーゼ阻害物質を含有する液を例えば70〜90℃に
加熱して液中に未だに残留する熱に不安定な蛋白質等の
不純物を変性固形化させて分離除去した後、残る液を更
に限外濾過膜やゲル濾過クロマトグラフィーを通して処
理して余剰の塩類やその他の低分子夾雑物を除去して濃
縮を行うのが望ましい。その場合の限外濾過膜として
は、ポリアクロニトリル系、ポリオレフィン系、ポリス
ルフィン系、ポリイミド系またはセルロース系の素材よ
りなる分画分子量が20000以下のものを使用するの
がよい。
【0024】アミラーゼ阻害物質を含有する液を陽イオ
ン交換体で処理するに際しては、ポリマー系陽イオン交
換樹脂、珪酸、珪酸アルミニウムなどの陽イオン交換体
を使用することができ、ダイヤイオンHPK−55(商
品名;三菱化成工業社製)などのポリマー系陽イオン交
換樹脂が好ましい。陽イオン交換体による処理は、液中
に陽イオン交換体を加えて撹拌して陽イオン交換を行う
バッチ式でも、カラムに充填した陽イオン交換体に液を
通す連続法のいずれで行ってもよいが、連続法が好まし
い。陽イオン交換体による処理は、アミラーゼ阻害物質
を含有する液のpHを6〜9に調整して行うのがよく、
それによって液中のアミラーゼ阻害物質はカラム通過画
分、または陽イオン交換体非吸着画分(バッチ式のと
き)として回収される。この陽イオン交換体処理によっ
て、有害なトリプシン阻害物質は陽イオン交換体に吸着
され、トリプシン阻害物質を含まないアミラーゼ阻害物
質を高率で回収することができる。
【0025】上記の陽イオン交換体処理[工程(d)]
で得た陽イオン交換体非吸着画分(カラム通過画分)
を、必要に応じて除菌または殺菌処理(例えば加熱、ア
ルコール殺菌、除菌濾過等)、或いは濃縮処理を施した
後、乾燥すると目的とするアミラーゼ阻害物質を粉末な
どの固形状で得ることができる。その際の乾燥処理は、
例えば凍結乾燥、減圧乾燥、噴霧乾燥、ボール乾燥等の
適当な方法で行うことができる。
【0026】上記の方法により、トリプシン阻害活性が
ないかまたは極めて低く、しかもアミラーゼ阻害活性の
極めて高いアミラーゼ阻害物質を高率で得ることができ
る。このアミラーゼ阻害物質は、膵液中に含まれるアミ
ラーゼに対する阻害活性が高く、そのためインシュリン
の分泌抑制に有効であり、米飯のように加熱調理された
澱粉の消化抑制、すなわち糖への分解抑制に対して高い
効果がある。そして、本発明者らが、上記本発明の方法
により得られたアミラーゼ阻害物質について、Davisら
の方法(Annals New York Academy of Science,121,p
404,1985)によるポリアクリルアミド電気泳動にかけ
たところ、移動度が約0.19の分子量約24000の
蛋白質が多量に含まれていることが判明した。
【0027】上記の方法により得られた本発明のアミラ
ーゼ阻害物質は、そのままで、または公知の担体や助剤
等を使用して液剤、顆粒剤、錠剤等の形態にして血糖値
上昇抑制剤および/またはインシュリン分泌調節剤とし
て用いることができる。更に、食品、特に澱粉質を多く
含むパン、クッキー等の炭水化物系食品に添加して使用
したり、お茶類、スープ類、ふりかけやバター、ジャム
等のスプレッド類に添加して使用することができる。該
アミラーゼ阻害物質の投与量や食品への添加量は、投与
される対象の状態、症状、食品の種類やその摂取量等に
応じて適宜調節することができ、例えば食品に添加して
摂取する場合は、一回の食事当たりの該アミラーゼ阻害
物質の摂取量を約0.1〜20g、好ましくは約0.4
〜8gの範囲にするのがよい。
【0028】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はそれらの例により限定されない。また、
以下の実施例において、得られる生成物中の総蛋白質含
量、そこに含まれる上記したDavisらの方法によるポリ
アクリルアミド電気泳動にかけたときの泳動度が約0.
19の蛋白質(以後「0.19AI」という)の含量、
トリプシン阻害活性、血糖値およびインシュリン量は、
下記の方法により測定した。
【0029】総蛋白質含量の測定:ケルテックオート1
030型機(Tecator社製)を使用し、ケルダール法に
より測定した。窒素、蛋白質換算係数は5.70とし
た。
【0030】0.19AIの含量の測定:試料を0.1
%トリフルオロ酢酸水溶液に溶解し、下記の条件の高速
液体クロマトグラフィーに供して、クロマトグラム中の
0.19AIのピーク面積を測定した。一方、0.19
AI標品(純度100%)を同じ条件下に高速液体クロ
マトグラフィーに供してクロマトグラム中の0.19A
Iのピーク面積を測定し、下記の数式1により試料中の
0.19AI含量を算出した。
【0031】
【数1】 試料中の0.19AI含量(%)=(Sa/St)×100 式中、Sa=試料の0.19AIのピーク面積 St=標品の0.19AIのピーク面積
【0032】[クロマトグラフィー条件]カラム : 充填材:CAPCELL PAK C18 SG120A(粒径5μm)(資生堂
社製) サイズ:4.6mmφ×250mm 温 度:50℃流 速 :1ミリリットル/分検 出 :280nmにおける吸光度移動相 : A液;0.1%トリフルオロ酢酸水溶液 B液;80%アセトニトリルと0.1%トリフルオロ酢
酸の水溶液 よりなる下記の時間/濃度勾配を有する高圧リニアグラ
ジエンド溶出
【0033】トリプシン阻害活性の測定:Kakade法
[Kakade et al., Cereal Chem., 51巻,p376(1974)]
に従って測定した。すなわち、ベンゾイル−DL−アル
ギニン−p−ニトロアニリドを基質として牛トリプシン
の酵素反応系に試料の水溶液を添加することによって減
少するトリプシン活性をもってトリプシン阻害活性(T
IU)とした。牛トリプシンはKakade法において定
義された活性表示で60TUに当たる量を用い、その酵
素反応を40〜60%阻害するように試料の水溶液の添
加量を調節して測定した。
【0034】血糖値の上昇値の測定:被験者の前腕静脈
より採血し、直ちにグルコースオキシダーゼ法によって
血糖値を測定し、空腹時の血糖値を差し引くことにより
上昇値を求めた。グルコースオキシダーゼ法による測定
には、グルコース−B−テストワコー[和光純薬工業
(株)製]を用いた。
【0035】インシュリン量の測定:被験者の前腕静脈
より採血し、直ちに遠心分離により血清を得て、血清中
のインシュリン量を酵素免疫法により測定した。酵素免
疫法による測定には、グラザイム Insulin−EIAテ
スト[和光純薬工業(株)製]を用いた。
【0036】《実施例 1》小麦粉800kgに水11
0リットルを加え、混練して生地を形成させた。この生
地を7600リットルの水を用いて洗浄して、グルテン
410kgおよび小麦澱粉505kgを回収した。その
際に、6200リットルの廃液が発生したので、この廃
液(水抽出液)に塩酸を加えてpH3に調整し、30分
放置した後、アンモニアでpHを6.5に調整すると不
溶物が沈殿した。沈殿を除去して上澄み液(I)520
0リットルを回収した。
【0037】上記で回収した上澄み液(I)にアルギン
酸ナトリウム300ppmを加えた後、pHを4.2に
調整して30分間撹拌した。その結果、水不溶物を生成
したので、この水不溶物をドラバル型遠心分離機を使用
して回収した。この回収物をその10倍量の水に分散さ
せた後、塩化カルシウム4.7kgを加えてよく撹拌
し、アンモニアでpHを8.5に調整して1時間静置し
た。次いでドラバル型遠心分離機を使用して固形物を分
離除去して上澄み液600リットルを回収した。
【0038】上記で回収した上澄み液を塩酸で中和し、
中和液を80℃に30分間加熱した後、生成した不溶性
部質をドラバル型遠心分離機で分離して上澄み液を回収
し、この上澄み液を限外濾過膜[日東電工(株)製;NT
U−3250CIR(2万分画)]を用いて濃縮し、併
せて余剰カルシウム塩の脱塩を行って濃縮液(II)を得
た。
【0039】上記で得た濃縮液(II)140リットルを
アンモニアでpH7.5に調整し、陽イオン交換樹脂
[ダイヤイオンHPK−55;三菱化成(株)製]28
リットルを充填したカラム(長さ900mm、内径20
0mm)に1リットル/分の流速で通液し、陽イオン交
換樹脂に吸着せずに溶出した画分を採取した。上記の溶
出画分をセラミックフィルターを使用して除菌濾過した
後、凍結乾燥して1400gの乾燥粉末(III)を得
た。
【0040】上記の上澄み液(I)中の乾物、濃縮液(I
I)中の乾物および乾燥粉末(III)の総蛋白質含量
(%)、0.19AIの含量(%)およびトリプシン阻害
活性(TIU/mg)を上記した方法により測定したと
ころ、下記の表1に示す結果を得た。
【0041】
【表1】 総蛋白質含量 0.19AIの含量 トリプシン阻害活性 (%) (%) (TIU/mg) 上澄み液(I)中の乾物 18 0.5 5.2 濃縮液(II)中の乾物 60 15 21.3 乾燥粉末(III) 91 35 0.8
【0042】上記表1の結果から、本発明の方法により
得られたアミラーゼ阻害物質[すなわち乾燥粉末(II
I)]はトリプシン阻害活性がほとんどなく、極めて有効
であることがわかる。
【0043】《実施例 2》糖尿病でない健康な男子1
0名を10時間絶食させた後、米飯300gと無糖の紅
茶200ミリリットルを摂取させ、食後30分ごとに血
液を採取してその血糖値の上昇値およびインシュリン量
を上記した方法により測定した。試験は各人につき合計
3回、1週間つづ間隔をおいて実施した。該3回の試験
のうちの1回は紅茶に上記の実施例1で得られた乾燥粉
末(III)(アミラーゼ阻害物質)2gを添加し、1回は
乾燥粉末(III)0.4gを添加し、残る1回は添加せ
ずに実施した。その結果を下記の表2に示す。
【0044】
【表2】 乾燥粉末(III)の添加量(g) 0 0.4 2 血糖値の上昇値(mg/dl) 0分後 0 0 0 30分後 74 63 20 60分後 90 88 40 90分後 53 37 16 120分後 14 23 32インシュリン量(μU/ml) 0分後 7 8 7 30分後 26 22 11 60分後 35 22 12 90分後 33 19 12 120分後 26 18 11
【0045】上記表2の結果から、本発明のアミラーゼ
阻害物質は、血糖値の上昇抑制およびインシュリン分泌
の抑制に効果があることがわかる。
【0046】《参考例》 (1) 上記の実施例1と同様にして得た上澄み液(I)
の1リットルにアルギン酸ナトリウム0.3gを加えた
後、塩酸でpHを4に調整して30分静置後、沈殿した
複合体を遠心分離して回収した。回収した複合体を10
0ミリリットルの水に分散させた後、塩化カルシウム
0.1gを加えてよく撹拌して、複合体を再解離させ、
固形物を遠心分離により除去して上澄み液を回収した
[なお本発明ではこの上澄み液を上記した工程(d)の
陽イオン交換処理に付す]。そこで回収した上澄み液を
乾燥し、得られる固形物中の総蛋白質含量および0.1
9AIの含量を上記した方法で測定したところ、総蛋白
質含量が63%、そして0.19AIの含量が14%で
あった。
【0047】(2) 一方、上記の実施例1と同様にし
て得た上澄み液(I)の1リットルを塩酸でpH4に調
整した後、アルギン酸ナトリウム0.3gと塩化カルシ
ウム0.1gを同時に加え混合し、30分静置後、沈殿
した複合体を遠心分離して回収した。この複合体を乾燥
して、そこに含まれる総蛋白質含量および0.19AI
の含量を同様に測定したところ、総蛋白質含量が30
%、そして0.19AIの含量が1.4%であった。
【0048】この参考例の結果から、上記工程(a)で
得られた抽出液に多糖類を加えて複合体を形成させる本
発明の上記工程(b)において、塩化カルシウム等の無
機塩を添加併用すると、目的とする0.19AIの回収
率が極めて低くなること、そのため本発明の工程(b)
では、塩化カルシウム等の無機塩の添加併用を避ける必
要があることが明らかである。
【0049】
【発明の効果】本発明の方法によって、高いアミラーゼ
阻害活性を有する一方でトリプシン阻害活性をもたない
有効なアミラーゼ阻害物質が得られる。そして、本発明
で製造されたアミラーゼ阻害物質は、膵液中に含まれる
アミラーゼに対して高い阻害活性を有しているため、イ
ンシュリンの分泌を効果的に抑制することができ、高血
糖症、糖尿病、高脂血症、動脈硬化、肥満などの予防お
よび治療に有効である。更に、本発明の方法で得られる
アミラーゼ阻害物質は、摂取した場合に下痢や吐き気等
の副作用がなく、口当たりが良好で摂取し易い。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 次に、上記の工程(b)で分別して得た
アミラーゼ阻害物質と多糖類との不溶性の複合体を解離
液に入れると、複合体を形成していたアミラーゼ阻害物
質と多糖類とは、互いに解離して水可溶性または膨潤し
た状態になるので、この水溶液から多糖類を分離除去し
てアミラーゼ阻害物質を含有する液を分取する[工程
(c)]。その場合の解離液としては、単に水でもよ
く、アンモニア、炭酸水素アンモニウム等の弱アルカリ
性の水溶液またはカルシウム、カリウムを含まない塩類
の水溶液を使用してもよい。アミラーゼ阻害物質と多糖
類との解離は、室温下でも起こり得るが、通常約30〜
70℃の加温下に行うと、解離がより促進され好まし
い。そして、ここまでの工程(a)〜(c)で、フィト
ヘマグルチニン(レクチンともいう)などの大部分の不
要な夾雑物が除去される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】 上記で回収した上澄み液(I)にアルギ
ン酸ナトリウム300ppmを加えた後、pHを4.2
に調整して30分間撹拌した。その結果、水不溶物を生
成したので、この水不溶物をドラバル型遠心分離機を使
用して回収した。この回収物をその10倍量の水に分散
させた後、塩化カルシウム4.7kgを加えてよく撹拌
し、アンモニアでpHを8.5に調整して1時間静置し
た。次いでドラバル型遠心分離機を使用して固形物を分
離除去して上澄み液600リットルを回収した。この上
澄み液からはレクチン活性は見出されなかった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 3/22 // C12N 9/99

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミラーゼ阻害物質の取得方法であっ
    て、 (a)小麦、小麦粉または小麦グルテンを水、希酸、希
    アルカリまたは含水アルコールで抽出してアミラーゼ阻
    害物質を含有する液を得る工程; (b)上記工程(a)で得たアミラーゼ阻害物質を含有
    する液に、アミラーゼ阻害物質と不溶性の複合体を形成
    する多糖類を加えて、アミラーゼ阻害物質と多糖類との
    不溶性の複合体を生成させ、その複合体を液から分別す
    る工程; (c)上記工程(b)で分別した複合体から多糖類を分
    離除去してアミラーゼ阻害物質を含有する液を分取する
    工程;および (d)上記工程(c)で分取したアミラーゼ阻害物質を
    含有する液を陽イオン交換体で処理して陽イオン交換体
    非吸着画分からアミラーゼ阻害物質を回収する工程;を
    包含することを特徴とするアミラーゼ阻害物質の取得方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法により取得したアミラー
    ゼ阻害物質。
  3. 【請求項3】 主成分が電気泳動の移動度が0.19の
    蛋白質である請求項2のアミラーゼ阻害物質。
  4. 【請求項4】 請求項1の方法により取得したアミラー
    ゼ阻害物質を添加した食品。
  5. 【請求項5】 請求項1の方法により取得したアミラー
    ゼ阻害物質を含有することを特徴とする血糖値上昇抑制
    剤および/またはインシュリン分泌調節剤。
  6. 【請求項6】 電気泳動の移動度が0.19の蛋白質か
    らなるアミラーゼ阻害物質を含有することを特徴とする
    血糖値上昇抑制剤および/またはインシュリン分泌調節
    剤。
JP12797092A 1992-04-22 1992-04-22 アミラーゼ阻害物質の取得方法 Expired - Fee Related JP3195937B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12797092A JP3195937B2 (ja) 1992-04-22 1992-04-22 アミラーゼ阻害物質の取得方法
US08/049,180 US5332803A (en) 1992-04-22 1993-04-19 Processes for the preparation of amylase inhibitor
CA002094481A CA2094481C (en) 1992-04-22 1993-04-20 Processes for the preparation of amylase inhibitor
DE69330767T DE69330767T2 (de) 1992-04-22 1993-04-21 Verfahren zur Herstellung eines Amylase-Inhibitors
EP93106443A EP0567088B1 (en) 1992-04-22 1993-04-21 Processes for the preparation of amylase inhibitor
AU37080/93A AU666531B2 (en) 1992-04-22 1993-04-21 Processes for the preparation of amylase inhibitor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12797092A JP3195937B2 (ja) 1992-04-22 1992-04-22 アミラーゼ阻害物質の取得方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05301898A true JPH05301898A (ja) 1993-11-16
JP3195937B2 JP3195937B2 (ja) 2001-08-06

Family

ID=14973196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12797092A Expired - Fee Related JP3195937B2 (ja) 1992-04-22 1992-04-22 アミラーゼ阻害物質の取得方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5332803A (ja)
EP (1) EP0567088B1 (ja)
JP (1) JP3195937B2 (ja)
AU (1) AU666531B2 (ja)
CA (1) CA2094481C (ja)
DE (1) DE69330767T2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0784978A2 (en) 1996-01-18 1997-07-23 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Agents for inhibiting accumulation of visceral fat
EP0785214A2 (en) 1996-01-18 1997-07-23 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Amylase inhibitors
JP2014051473A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Nisshin Pharma Inc 血糖上昇抑制組成物
JP2016121110A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 三基商事株式会社 アミラーゼ阻害物質の製造方法
JP2020105145A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 日清ファルマ株式会社 生理活性ペプチド又は生理活性タンパク質の活性低下抑制剤

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2119660C (en) * 1993-03-29 2003-08-19 Toshiyuki Miyazaki Amylase inhibitors
JP3499260B2 (ja) * 1993-08-06 2004-02-23 日清ファルマ株式会社 アミラーゼ阻害物質の製造方法
KR100194074B1 (ko) * 1996-02-21 1999-06-15 박종헌 글루텐 펩타이드를 유효성분으로 포함하는 미네랄 흡수 촉진제
US7241309B2 (en) * 1999-04-15 2007-07-10 Scimed Life Systems, Inc. Self-aggregating protein compositions and use as sealants
US6177609B1 (en) 1997-03-10 2001-01-23 Meadox Medicals, Inc. Self-aggregating protein compositions and use as sealants
US6586032B2 (en) 2000-10-12 2003-07-01 Cp Kelco U.S. Inc. Gelatin-free gummy confection using gellan gum and carrageenan
US6858234B2 (en) 2002-01-25 2005-02-22 Nisshin Pharma Inc. Process for the preparation of amylase inhibitor
US20040115754A1 (en) * 2002-12-11 2004-06-17 Umax Data Systems Inc. Method for establishing a long-term profile of blood sugar level aiding self-control of the same
TW200411178A (en) * 2002-12-31 2004-07-01 Veutron Corp Method for determining the resolution of blood glucose by using rising time curve
TW592667B (en) * 2003-04-04 2004-06-21 Veutron Corp Method for determining the resolution of blood glucose
US9161960B2 (en) 2008-01-11 2015-10-20 U.S. Nutraceuticals, LLC Horse feed dietary supplement composition derived from chia seed composition
US8652544B2 (en) * 2008-01-11 2014-02-18 U.S. Nutraceuticals, LLC Chia seed composition
US9610313B2 (en) 2008-04-10 2017-04-04 U.S. Nutraceuticals Eye health composition and method using plant derived seed extract rich in essential fatty acids derived from perilla seed and carotenoids
US8784904B2 (en) 2008-04-10 2014-07-22 U.S. Nutraceuticals, LLC Plant derived seed extract rich in essential fatty acids derived from perilla seed: composition of matter, manufacturing process and use
US8586104B2 (en) 2008-04-10 2013-11-19 U.S. Nutraceuticals, LLC Plant derived seed extract rich in essentially fatty acids derived from Salvia hispanica L. seed: composition of matter, manufacturing process and use
US9770047B2 (en) 2008-04-10 2017-09-26 U.S. Nutraceuticals, LLC Perilla seed composition
CN110655554B (zh) * 2019-10-22 2021-10-22 华南理工大学 一种提高酿酒酵母增殖和乙醇耐受性的蛋白活性肽及其制备方法与应用
CN116270793A (zh) * 2023-02-07 2023-06-23 湖南朗林生物资源股份有限公司 一种白芸豆提取物的制备方法及其应用

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3950319A (en) * 1970-01-29 1976-04-13 Farbenfabriken Bayer Aktiengesellschaft Amylase inhibitor from wheat gluten using alcohol
JPS5910193B2 (ja) * 1980-06-04 1984-03-07 富士レビオ株式会社 アミラ−ゼ阻害物質ai−bの製造法
JPS57140727A (en) * 1981-02-10 1982-08-31 Nisshin Flour Milling Co Ltd Novel alpha-amylase inhibitor substance
US4910297A (en) * 1987-06-29 1990-03-20 Abi Biotechnology Inc. Alpha-amylase inhibitor
JP2757404B2 (ja) * 1988-12-09 1998-05-25 日清製粉株式会社 小麦からα−アミラーゼインヒビター含有物質を取得する方法
JP2728298B2 (ja) * 1989-05-26 1998-03-18 積水化学工業株式会社 外用剤用含水アルギン酸フィルムの製造方法
JP2821259B2 (ja) * 1990-11-19 1998-11-05 日清製粉株式会社 小麦からα―アミラーゼ阻害物質を取得する方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0784978A2 (en) 1996-01-18 1997-07-23 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Agents for inhibiting accumulation of visceral fat
EP0785214A2 (en) 1996-01-18 1997-07-23 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Amylase inhibitors
US5726291A (en) * 1996-01-18 1998-03-10 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Amylase inhibitors
US5789380A (en) * 1996-01-18 1998-08-04 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Agents for inhibiting accumulation of visceral fat
JP2014051473A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Nisshin Pharma Inc 血糖上昇抑制組成物
JP2016121110A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 三基商事株式会社 アミラーゼ阻害物質の製造方法
JP2020105145A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 日清ファルマ株式会社 生理活性ペプチド又は生理活性タンパク質の活性低下抑制剤

Also Published As

Publication number Publication date
AU3708093A (en) 1993-11-04
JP3195937B2 (ja) 2001-08-06
EP0567088A3 (en) 1994-11-02
DE69330767T2 (de) 2002-09-05
AU666531B2 (en) 1996-02-15
EP0567088A2 (en) 1993-10-27
DE69330767D1 (de) 2001-10-25
US5332803A (en) 1994-07-26
CA2094481C (en) 2002-10-29
CA2094481A1 (en) 1993-10-23
EP0567088B1 (en) 2001-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3195937B2 (ja) アミラーゼ阻害物質の取得方法
US10455849B2 (en) Method for the preparation of a protein peptide, a protein peptide and use thereof
EP0457539B1 (en) Dietary fiber, its process and physiologically active composition containing the same as an active ingredient
JPH082270B2 (ja) 食物繊維含有デキストリンの製造法
JP3480965B2 (ja) アミラーゼ阻害物質の調製方法
JP3999825B2 (ja) 内臓脂肪蓄積抑制剤
KR20160049251A (ko) 참치심장으로부터 분리한 항산화 펩타이드의 제조방법
EP0618229B1 (en) Amylase inhibitors
JP3499260B2 (ja) アミラーゼ阻害物質の製造方法
JP3504719B2 (ja) アミラーゼ阻害活性を有する物質
JP2936519B2 (ja) 粉末αアミラーゼインヒビターの製造法
JPS61171431A (ja) アミラ−ゼ阻害物質およびその製造法
JP4224313B2 (ja) アミラーゼ阻害物質の調製方法
JPH07284369A (ja) ペプチド組成物及びその製造方法
EP1331008B1 (en) Process for the preparation of amylase inhibitor
CN117402215B (zh) 抑制α-葡萄糖苷酶活性的玉米肽及其制备方法与应用
JP3717242B2 (ja) 高純度アミラーゼ阻害物質の調製方法
JP3711474B2 (ja) 小麦グルテン由来アミラーゼインヒビターの製造方法
CN112618406A (zh) 一种具有自由基清除作用的苦瓜籽肽粉及其制备方法和应用
JPS5936964B2 (ja) 免疫賦活剤
JPH04360835A (ja) アルコール性肝障害軽減剤
JPH0648953A (ja) コレステロール上昇抑制物質及びその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees