JPS5910193B2 - アミラ−ゼ阻害物質ai−bの製造法 - Google Patents
アミラ−ゼ阻害物質ai−bの製造法Info
- Publication number
- JPS5910193B2 JPS5910193B2 JP55074203A JP7420380A JPS5910193B2 JP S5910193 B2 JPS5910193 B2 JP S5910193B2 JP 55074203 A JP55074203 A JP 55074203A JP 7420380 A JP7420380 A JP 7420380A JP S5910193 B2 JPS5910193 B2 JP S5910193B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amylase
- amylase inhibitor
- inhibitor
- medium
- culture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P3/00—Drugs for disorders of the metabolism
- A61P3/06—Antihyperlipidemics
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P3/00—Drugs for disorders of the metabolism
- A61P3/08—Drugs for disorders of the metabolism for glucose homeostasis
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N1/00—Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
- C12N1/20—Bacteria; Culture media therefor
- C12N1/205—Bacterial isolates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P1/00—Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes
- C12P1/06—Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes by using actinomycetales
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12R—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
- C12R2001/00—Microorganisms ; Processes using microorganisms
- C12R2001/01—Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales
- C12R2001/465—Streptomyces
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S435/00—Chemistry: molecular biology and microbiology
- Y10S435/8215—Microorganisms
- Y10S435/822—Microorganisms using bacteria or actinomycetales
- Y10S435/886—Streptomyces
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアミラーゼ阻害物質Al−Bの製造法に関する
ものである。
ものである。
アミラーゼ阻害物質は消化系器官や体内においてアミラ
ーゼ活性を阻害するために、高脂肪症、糖尿症などの治
療薬として、また虫歯の予防剤として有用であり、その
ためにすぐれたアミラーゼ阻害物質の開発が期待されて
いる。
ーゼ活性を阻害するために、高脂肪症、糖尿症などの治
療薬として、また虫歯の予防剤として有用であり、その
ためにすぐれたアミラーゼ阻害物質の開発が期待されて
いる。
また、急性膵炎などの臨床診断において用いられている
血清アミラーゼ活性の測定において、アミラーゼ阻害剤
を用いて唾液型アミラーゼと膵臓型アミラーゼを分別定
量できればその臨床的意義が一段と高まることが期待さ
れる。本発明者らはよりすぐれた性質を持つアミラーゼ
阻害物質を微生物に求め、多くの菌株を系統的に探索し
たところ、ストレプトマイセス属の一菌株が全く新規な
アミラーゼ阻害物質を産生することを知り、この物質を
Al−Bと名づけた。
血清アミラーゼ活性の測定において、アミラーゼ阻害剤
を用いて唾液型アミラーゼと膵臓型アミラーゼを分別定
量できればその臨床的意義が一段と高まることが期待さ
れる。本発明者らはよりすぐれた性質を持つアミラーゼ
阻害物質を微生物に求め、多くの菌株を系統的に探索し
たところ、ストレプトマイセス属の一菌株が全く新規な
アミラーゼ阻害物質を産生することを知り、この物質を
Al−Bと名づけた。
上記アミラーゼ阻害物質Al−Bは、ストレプトマイセ
ス属に属するアミラーゼ阻害物質Al−B産生菌を培養
し、培養物よりアミラーゼ阻害物質Al−Bを採取する
ことによつて製造される。本発明で使用するストレプト
マイセス属の菌株は、アミラーゼ阻害物質Al−Bの産
生菌であればいかなる菌株でもよいが、本発明者らが先
に分離した菌株Jf6.297−A2が有効に使用され
る。この菌株遥297−A2はその菌学的性質がストレ
プトマイセス・ビリドポラス( Streptomyc
esviridosporus)の性質とよく一致し、
そのため、この菌株はストレプトマイセス・ビリドスポ
ラス▲2 97−A2と命名された。この菌株は工業技
術院微生物工業技術研究所に微生物受託番号 微工研菌
寄第5405号 FERM−P遥5405で寄託されて
いる。次にストレプトマイセス・ビリドスポラス遥29
7−A2の菌学的性質について記述する。
ス属に属するアミラーゼ阻害物質Al−B産生菌を培養
し、培養物よりアミラーゼ阻害物質Al−Bを採取する
ことによつて製造される。本発明で使用するストレプト
マイセス属の菌株は、アミラーゼ阻害物質Al−Bの産
生菌であればいかなる菌株でもよいが、本発明者らが先
に分離した菌株Jf6.297−A2が有効に使用され
る。この菌株遥297−A2はその菌学的性質がストレ
プトマイセス・ビリドポラス( Streptomyc
esviridosporus)の性質とよく一致し、
そのため、この菌株はストレプトマイセス・ビリドスポ
ラス▲2 97−A2と命名された。この菌株は工業技
術院微生物工業技術研究所に微生物受託番号 微工研菌
寄第5405号 FERM−P遥5405で寄託されて
いる。次にストレプトマイセス・ビリドスポラス遥29
7−A2の菌学的性質について記述する。
1、形態
胞子形成菌糸は単純分枝をなし、開環状または不規則な
螺旋状をなし、10胞子以上連鎖する。
螺旋状をなし、10胞子以上連鎖する。
胞子は有刺型で大きさは0.5〜0.8×1.1〜15
ミクロンである。2、各種培地における生育状態 (1)シユクロース・硝酸塩寒天培地 生育(G)中程度、無色 気菌糸(AM):中程度、灰色 可溶性色素(SP):なし (2)グルコース・アスパラギン寒天培地G:中程度、
無色 AM:貧弱、白色 SP:なし (3)グリセリン・アスパラギン寒天培地G:豊富、帯
黄の褐色 AM:豊富、帯緑の灰色 SP:なし (4)スターチ・無機塩寒天培地 G:豊富、うすいオレンジ AM:豊富、帯緑の灰色 SP:なし (5)チロシン寒天培地 G:中程度、無色 AM:中程度、灰色 SP:なし (6)栄養寒天培地 G:中程度、無色 AM:中程度、明るい灰色 SP:なし (7)イースト・麦芽寒天培地 G:豊富、強い帯黄のオレンジ AM:豊富、帯緑の灰色 SP:なし (8)オートミール寒天培地 G:豊富、帯黄のオレンジ AM:豊富、帯緑の灰色 SP:なし 3.生理的性質 (1)生育温度範囲 イースト・麦芽寒天培地において、15℃〜40℃で生
育し、最適温度は25℃〜37℃であつた。
ミクロンである。2、各種培地における生育状態 (1)シユクロース・硝酸塩寒天培地 生育(G)中程度、無色 気菌糸(AM):中程度、灰色 可溶性色素(SP):なし (2)グルコース・アスパラギン寒天培地G:中程度、
無色 AM:貧弱、白色 SP:なし (3)グリセリン・アスパラギン寒天培地G:豊富、帯
黄の褐色 AM:豊富、帯緑の灰色 SP:なし (4)スターチ・無機塩寒天培地 G:豊富、うすいオレンジ AM:豊富、帯緑の灰色 SP:なし (5)チロシン寒天培地 G:中程度、無色 AM:中程度、灰色 SP:なし (6)栄養寒天培地 G:中程度、無色 AM:中程度、明るい灰色 SP:なし (7)イースト・麦芽寒天培地 G:豊富、強い帯黄のオレンジ AM:豊富、帯緑の灰色 SP:なし (8)オートミール寒天培地 G:豊富、帯黄のオレンジ AM:豊富、帯緑の灰色 SP:なし 3.生理的性質 (1)生育温度範囲 イースト・麦芽寒天培地において、15℃〜40℃で生
育し、最適温度は25℃〜37℃であつた。
(2)ゼラチンの液化(グルコース・ペプトン・ゼラチ
ン培地)21日間培養で液化する。
ン培地)21日間培養で液化する。
(3)スターチの加水分解(スターチ寒天培地)陽性(
4)脱脂牛乳の凝固 陰性 (5)脱脂牛乳のペプトン化 陽性 フ ッ (6)硝酸塩還元能 陽性 (7)メラニン様色素の生成 チロシン寒天培地、ペプトン・イースト・鉄寒天培地、
トリフトン・イーストプロス培地のいずれにおいてもメ
ラニ7様色素の生成は認められない。
4)脱脂牛乳の凝固 陰性 (5)脱脂牛乳のペプトン化 陽性 フ ッ (6)硝酸塩還元能 陽性 (7)メラニン様色素の生成 チロシン寒天培地、ペプトン・イースト・鉄寒天培地、
トリフトン・イーストプロス培地のいずれにおいてもメ
ラニ7様色素の生成は認められない。
4.炭素源の同化性(プリドハム・ゴツトリーブ寒天培
地)L−アラビノース、D−キシロース、D−グルコー
ス、D−フラグドーズ、イノシトール、L−ラムノース
、D−マンニツトをよく利用するが、シユクロース、ラ
フイノース、セルロースは利用しない。
地)L−アラビノース、D−キシロース、D−グルコー
ス、D−フラグドーズ、イノシトール、L−ラムノース
、D−マンニツトをよく利用するが、シユクロース、ラ
フイノース、セルロースは利用しない。
以上の性状を要約すると黒297−A2株はストレブト
マイセス属に属し、気菌糸は不規則な螺旋糸を形成し、
胞子表面構造は有刺型である。
マイセス属に属し、気菌糸は不規則な螺旋糸を形成し、
胞子表面構造は有刺型である。
気菌糸は豊富に着生し、スターチ・寒天培地、イースト
・麦芽寒天培地などでは帯緑の灰色を呈する。メラニン
様色素および可溶性色素を産生せず、シユクロース、ラ
フイノースを利用しない。バージエイズ・マニユアル・
オブ・デタミナテイーブ・バクテリオロジ一第8版19
74年(Bergey′SM佃UalOfDeterm
irlativeBacterlOlOgyl8th.
Edd・、1974)およびISP(インターナシヨナ
ル・ストレプトマイセス・プロジエクト)の記載(イン
ターナシヨナル・ジヤーナル・オブ・システマテイツク
。
・麦芽寒天培地などでは帯緑の灰色を呈する。メラニン
様色素および可溶性色素を産生せず、シユクロース、ラ
フイノースを利用しない。バージエイズ・マニユアル・
オブ・デタミナテイーブ・バクテリオロジ一第8版19
74年(Bergey′SM佃UalOfDeterm
irlativeBacterlOlOgyl8th.
Edd・、1974)およびISP(インターナシヨナ
ル・ストレプトマイセス・プロジエクト)の記載(イン
ターナシヨナル・ジヤーナル・オブ・システマテイツク
。
バクテリオロジ一、22巻、1972年〔Intema
tiOnalJOurnalOfSystematic
BacterlOlOgy〕)に基づき屋297−A2
株の近縁菌種を調べると、ストレプトマイセス・ビリド
スポラス(StreptOmycesviridOsp
Orus)が最も近似している。
tiOnalJOurnalOfSystematic
BacterlOlOgy〕)に基づき屋297−A2
株の近縁菌種を調べると、ストレプトマイセス・ビリド
スポラス(StreptOmycesviridOsp
Orus)が最も近似している。
すなわち気菌糸が不規即な螺旋糸を形成し、胞子の表面
構造が有刺型であるなどの形態的特徴、スターチ寒天培
地、イースト・麦芽寒天培地およびグリセロール・アス
パラギン寒天培地などで帯緑灰色の気菌糸を形成するな
どの培養性状、またメラニン様色素や可溶性色素を生成
せず、シユクロース、ラフイノースを利用しないなどの
生理的特徴において両者は一致している。
構造が有刺型であるなどの形態的特徴、スターチ寒天培
地、イースト・麦芽寒天培地およびグリセロール・アス
パラギン寒天培地などで帯緑灰色の気菌糸を形成するな
どの培養性状、またメラニン様色素や可溶性色素を生成
せず、シユクロース、ラフイノースを利用しないなどの
生理的特徴において両者は一致している。
よつて、屋297−A2株をストレプトマイセス・ビリ
ドスポラス黒297−A2菌株と同定した。次に本発明
で得られるアミラーゼ阻害物質AI−Bの理化学的性質
は次の通りである。
ドスポラス黒297−A2菌株と同定した。次に本発明
で得られるアミラーゼ阻害物質AI−Bの理化学的性質
は次の通りである。
1.作用
膵臓アミラーゼの活性を阻害し、唾液アミラーゼ、バク
テリアα−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよび麦芽の
β−アミラーゼの活性をほとんど阻害しない。
テリアα−アミラーゼ、グルコアミラーゼおよび麦芽の
β−アミラーゼの活性をほとんど阻害しない。
2.安定性
PH安定性:37℃、1時間の処理でPH5.5からP
HlO.Oの間で安定である。
HlO.Oの間で安定である。
温度安定性:0.1Mリン酸緩衝液(PH7.O)中、
70℃30分の処理で80%以上の残存活性がある。3
.分子量 セフアデツクスG−75のゲル沢過法によつて求めた分
子量は8000である。
70℃30分の処理で80%以上の残存活性がある。3
.分子量 セフアデツクスG−75のゲル沢過法によつて求めた分
子量は8000である。
4.性質
中性ポリペプタイドである。
5.アミラーゼ阻害性測定法
アミラーゼ阻害物質AI−Bのアミラーゼ阻害活性の測
定法は、2単位のブタ膵臓アミラーゼ活性の50%を阻
害する量を阻害活性1単位とする。
定法は、2単位のブタ膵臓アミラーゼ活性の50%を阻
害する量を阻害活性1単位とする。
ただし、アミラーゼ活性は次のようにして測定した。0
.5dの希釈酵素液に0.57n1の精製水を加え、3
7℃で5分間予熱した後、2m1の1.5%可溶性デン
プンを加え、37℃で10分間反応させる。
.5dの希釈酵素液に0.57n1の精製水を加え、3
7℃で5分間予熱した後、2m1の1.5%可溶性デン
プンを加え、37℃で10分間反応させる。
反応液に0.5N塩酸5W11を加えて振りまぜ、反応
を止めた後、この液0.3m1K0.005%ヨウ素、
0.05%ヨウ化カリウム液3m1を加えて振りまぜ、
吸光度660nmの値を測定する。この時の吸光度の読
みをCとする。別に酵素液の代りに精製水を用いて同様
の操作をする。その時の吸光度の読みをBB−Cとする
。
を止めた後、この液0.3m1K0.005%ヨウ素、
0.05%ヨウ化カリウム液3m1を加えて振りまぜ、
吸光度660nmの値を測定する。この時の吸光度の読
みをCとする。別に酵素液の代りに精製水を用いて同様
の操作をする。その時の吸光度の読みをBB−Cとする
。
上記の値の?=0.4の時のアミラB一ゼ活性を1単位
とする。
とする。
阻害活性測定の際は、希釈酵素液0.5m1に上記精製
水の代りに阻害物質希釈液0.5m1を加えて同様の操
作をする。
水の代りに阻害物質希釈液0.5m1を加えて同様の操
作をする。
この時の吸光度の読みをTとする。阻害物質が存在しな
い時のアミラーゼ活性Aは次の通りである。
い時のアミラーゼ活性Aは次の通りである。
阻害物質が存在する時の阻害パーセントIは次の通りで
ある。
ある。
阻害活性
6.失活
37℃1時間の処理でPH4.O以下で完全に失活し、
0.1Mリン酸5緩衝液(PH7.O)中100℃30
分の熱処理で完全に失活する。
0.1Mリン酸5緩衝液(PH7.O)中100℃30
分の熱処理で完全に失活する。
7.呈色反応
銅・フオーリン法で青色に呈色する。
8.阻害剤
2−メルカプトエタノール、エチレンジアミン四酢酸ナ
トリウム、p−クロルマーキユリベンゾエイト、モノヨ
ード酢酸、o−フエナンスロリン8−ヒドロキシキノリ
ンの各1mM添加で活性を失わない。
トリウム、p−クロルマーキユリベンゾエイト、モノヨ
ード酢酸、o−フエナンスロリン8−ヒドロキシキノリ
ンの各1mM添加で活性を失わない。
9.阻害性
トリプシン、α−キモトリプシン、ペプシン、アルコー
ル脱水素酵素、リンゴ酸脱水素酵素、コレステロールオ
キシダーゼ、アルカリンホスファターゼ、リパーゼの活
性を阻害しない。
ル脱水素酵素、リンゴ酸脱水素酵素、コレステロールオ
キシダーゼ、アルカリンホスファターゼ、リパーゼの活
性を阻害しない。
10.紫外吸収スペクトル
第1図に示すように極大吸収は278nmで極少吸収は
252nmである。
252nmである。
11.赤外吸収スペクトル
第2図に示すとうりである。
12.アクリルアミド・ゲル・デイスク電気泳動アクリ
ルアミド・ゲル・デイスク電気泳動はディビスの方法(
Amn.N.Y.AcadSci.、121、404、
1964)に従つて標準ゲル50mMトリス・グリシン
緩衝液(PH8.3)を使用し、1カラム当り3mAの
定電流で泳動を行なつた。
ルアミド・ゲル・デイスク電気泳動はディビスの方法(
Amn.N.Y.AcadSci.、121、404、
1964)に従つて標準ゲル50mMトリス・グリシン
緩衝液(PH8.3)を使用し、1カラム当り3mAの
定電流で泳動を行なつた。
その結果、アミラーポ阻害物質AI−Bのプロムフエノ
ールブル一に対する相対移動度(Rm)は0.65であ
つた。以上の理化学的性質より、本発明によつて得られ
るアミラーゼ阻害物質AI−Bは従来知られている植物
起源のアミラーゼ阻害物質や微生物起源のアミラーゼ阻
害物質と全く異なるものであり、新規アミラーゼ阻害物
質と認められる。
ールブル一に対する相対移動度(Rm)は0.65であ
つた。以上の理化学的性質より、本発明によつて得られ
るアミラーゼ阻害物質AI−Bは従来知られている植物
起源のアミラーゼ阻害物質や微生物起源のアミラーゼ阻
害物質と全く異なるものであり、新規アミラーゼ阻害物
質と認められる。
特に本物質は膵臓型アミラーゼのみを特異的に阻害する
ことが特徴であ゛り、血清アミラーゼの測定において唾
液型アミラーゼと膵臓型アミラーゼの分別定量に有効に
利用できる。本発明におけるアミラーゼ阻害物質AI−
Bの産生は、ストレプトマイセス属に属するアミラーゼ
阻害物質AI−B産生菌を一般的手法によつて培養する
ことによつて培地中に生成蓄積することができる。
ことが特徴であ゛り、血清アミラーゼの測定において唾
液型アミラーゼと膵臓型アミラーゼの分別定量に有効に
利用できる。本発明におけるアミラーゼ阻害物質AI−
Bの産生は、ストレプトマイセス属に属するアミラーゼ
阻害物質AI−B産生菌を一般的手法によつて培養する
ことによつて培地中に生成蓄積することができる。
産地培地に\おける窒素源としては、ポリペプトン、肉
工キズ、大豆粉が用いられ、炭素源としてはデンプン、
グルコース、グリセリン、デキストリンが用いられ、無
機塩は食塩、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、硫
酸マグネシウムなどが用いられる。
工キズ、大豆粉が用いられ、炭素源としてはデンプン、
グルコース、グリセリン、デキストリンが用いられ、無
機塩は食塩、リン酸一カリウム、リン酸二カリウム、硫
酸マグネシウムなどが用いられる。
次に、次表に示される各種の組成をもつ培養基でストレ
プトマイセス・ビリドスポラス還297−A2を振盪培
養してアミラーゼ阻害物質AI−Bの産生を調べた。
プトマイセス・ビリドスポラス還297−A2を振盪培
養してアミラーゼ阻害物質AI−Bの産生を調べた。
この際の振盪培養は、500mjのフラスコに100m
1の培地を入れ、27〜29℃で1分間200回転の振
盪機にのせて行なつた。基礎培地としてポリペプトン1
.0%、大豆粉0.5%、塩化ナトリウム0.1%、リ
ン酸二カリゥム0.1%、硫酸マグネシウム0.05%
、PH7.Oを用いた。培養2日目からアミラーゼ阻害
物質AI−Bの産生が認められた。ノ ーゼ阻害物質AI−Bの産生に好ましい炭素源であるこ
とがわかる。
1の培地を入れ、27〜29℃で1分間200回転の振
盪機にのせて行なつた。基礎培地としてポリペプトン1
.0%、大豆粉0.5%、塩化ナトリウム0.1%、リ
ン酸二カリゥム0.1%、硫酸マグネシウム0.05%
、PH7.Oを用いた。培養2日目からアミラーゼ阻害
物質AI−Bの産生が認められた。ノ ーゼ阻害物質AI−Bの産生に好ましい炭素源であるこ
とがわかる。
また本物質はタンク培養法でも振盪培養法と同じように
産生される。例えば、デンプン1.0%、ポリペプトン
1.0%、大豆粉0.5%、塩化ナトリウム0.1%、
リン酸二ナトリウム0.1%(PH7.O)の培地を5
0リツトル容のジアーフアーメンタ一に30リツトル入
れて滅菌し、200rpm、0.4vvm127〜29
℃で培養すると本物質の産生は42〜72時間で最高に
達した。上記のようにして得た培養物を遠心または沢過
によつて菌体を取り除き、除菌液を0.5飽和以上の硫
酸アンモニウムで塩析する。
産生される。例えば、デンプン1.0%、ポリペプトン
1.0%、大豆粉0.5%、塩化ナトリウム0.1%、
リン酸二ナトリウム0.1%(PH7.O)の培地を5
0リツトル容のジアーフアーメンタ一に30リツトル入
れて滅菌し、200rpm、0.4vvm127〜29
℃で培養すると本物質の産生は42〜72時間で最高に
達した。上記のようにして得た培養物を遠心または沢過
によつて菌体を取り除き、除菌液を0.5飽和以上の硫
酸アンモニウムで塩析する。
その沈殿物を0.01Mリン酸緩衝液(PH5.5〜7
.0)に対して1夜透析する。透析液を塩基性イオン交
換セルロース、弱酸性イオン交換セルロースに吸着させ
、塩化ナトリウムによつてその活性区分を溶出し、最後
にセフアデックスG−50を用いてゲル▲過を行ない、
溶出した活性区分を集めて凍結乾燥を行なう。次に本発
明の実施例を示す。
.0)に対して1夜透析する。透析液を塩基性イオン交
換セルロース、弱酸性イオン交換セルロースに吸着させ
、塩化ナトリウムによつてその活性区分を溶出し、最後
にセフアデックスG−50を用いてゲル▲過を行ない、
溶出した活性区分を集めて凍結乾燥を行なう。次に本発
明の実施例を示す。
デンプン1.0%、ポリペプトン1.0%、大豆粉0.
5%、塩化ナトリウム0.3%、リン酸二ナトリウム0
.1%を含む培地(PH7,O)30リツトルを50リ
ツトル容ジヤーフアーメンタ一に入れ、120℃、20
分間滅菌した。
5%、塩化ナトリウム0.3%、リン酸二ナトリウム0
.1%を含む培地(PH7,O)30リツトルを50リ
ツトル容ジヤーフアーメンタ一に入れ、120℃、20
分間滅菌した。
冷却後、一方で、500mt容の三角フラスコに同一組
成培地100111を入れ、ストレプトマイセス・ビリ
ドスポラス扁297−A2(微工研菌寄第5405号)
を接種し、24時間28℃で振盪培養しておいた種培養
液600dを入れた。28℃、200rpm、0.4v
vmの一定培養条件で48時間培養し、48時間後、培
養液30リツトルを吸引▲過して菌体を除き、▲液に0
.7飽和の硫酸アンモニウムを加えて塩析した。
成培地100111を入れ、ストレプトマイセス・ビリ
ドスポラス扁297−A2(微工研菌寄第5405号)
を接種し、24時間28℃で振盪培養しておいた種培養
液600dを入れた。28℃、200rpm、0.4v
vmの一定培養条件で48時間培養し、48時間後、培
養液30リツトルを吸引▲過して菌体を除き、▲液に0
.7飽和の硫酸アンモニウムを加えて塩析した。
生じた沈殿を遠心分離して集めた後、0.01Mリン酸
緩衝液(PH7.O)に対して1夜透析し、この透析液
を、ジエチルアミノエチルセルロースに吸着させ、活性
区分を0.1Mの塩化ナトリウムを含む0.01Mリン
酸緩衝液で溶出した。活性区分を限外沢過法で濃縮し凍
結乾燥して、450U/W9のアミラーゼ阻害活性を有
する、アミラーゼ阻害物質AI−Bの粗製物1.2vを
得た。上記のようにして得たアミラーゼ阻害物質AIB
の粗製物1.27を、0.01Mリン酸緩衝液(PH5
.5)に溶解した後、カルボキシメチルセルロースに吸
着させ、塩化ナトリウムOから0.5Mのグラジエント
で溶出した。
緩衝液(PH7.O)に対して1夜透析し、この透析液
を、ジエチルアミノエチルセルロースに吸着させ、活性
区分を0.1Mの塩化ナトリウムを含む0.01Mリン
酸緩衝液で溶出した。活性区分を限外沢過法で濃縮し凍
結乾燥して、450U/W9のアミラーゼ阻害活性を有
する、アミラーゼ阻害物質AI−Bの粗製物1.2vを
得た。上記のようにして得たアミラーゼ阻害物質AIB
の粗製物1.27を、0.01Mリン酸緩衝液(PH5
.5)に溶解した後、カルボキシメチルセルロースに吸
着させ、塩化ナトリウムOから0.5Mのグラジエント
で溶出した。
活性区分を集め、限外沢過法で濃縮した後、濃縮液をセ
フアデツクスG−50でゲル沢過を行ない、活性区分を
集めて濃縮した後、凍結乾燥して2500U/Wlyの
精製物150W9を得た。
フアデツクスG−50でゲル沢過を行ない、活性区分を
集めて濃縮した後、凍結乾燥して2500U/Wlyの
精製物150W9を得た。
第1図はアミラーゼ阻害物質AI−Bの紫外吸収スペク
トルを示し、第2図はアミラーゼ阻害物質AI−Bの赤
外吸収スペクトルを示す。
トルを示し、第2図はアミラーゼ阻害物質AI−Bの赤
外吸収スペクトルを示す。
Claims (1)
- 1 ストレプトマイセス属に属するアミラーゼ阻害物質
A I −B産生菌を培養し、その培養物よりアミラーゼ
阻害物質A I −Bを採取することを特徴とするアミラ
ーゼ阻害物質A I −Bの製造法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55074203A JPS5910193B2 (ja) | 1980-06-04 | 1980-06-04 | アミラ−ゼ阻害物質ai−bの製造法 |
US06/267,828 US4463091A (en) | 1980-06-04 | 1981-05-28 | Method of producing amylase inhibitor AI-B |
DE19813121831 DE3121831A1 (de) | 1980-06-04 | 1981-06-02 | Verfahren zur produktion von amylase-inhibitor ai-b |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55074203A JPS5910193B2 (ja) | 1980-06-04 | 1980-06-04 | アミラ−ゼ阻害物質ai−bの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS572684A JPS572684A (en) | 1982-01-08 |
JPS5910193B2 true JPS5910193B2 (ja) | 1984-03-07 |
Family
ID=13540388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55074203A Expired JPS5910193B2 (ja) | 1980-06-04 | 1980-06-04 | アミラ−ゼ阻害物質ai−bの製造法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4463091A (ja) |
JP (1) | JPS5910193B2 (ja) |
DE (1) | DE3121831A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5885899A (ja) * | 1981-11-16 | 1983-05-23 | Fujirebio Inc | アミラ−ゼインヒビタ−およびその製造法 |
JP3195937B2 (ja) * | 1992-04-22 | 2001-08-06 | 日清製粉株式会社 | アミラーゼ阻害物質の取得方法 |
SG10202103727PA (en) | 2014-08-18 | 2021-05-28 | Eddy Current Lp | Tuning of a kinematic relationship between members |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA658522A (en) * | 1963-02-26 | Berger Julius | Antibioticum and process for the preparation thereof | |
CA627136A (en) * | 1961-09-12 | Charney Jesse | Streptogramin and process for production | |
CA514894A (en) * | 1955-07-19 | Ehrlich John | Production of antibiotic sistomycosin using streptomyces viridosporus | |
US3132995A (en) * | 1961-10-20 | 1964-05-12 | Carter Prod Inc | Endotoxin fractions and method for producing same |
US3278378A (en) * | 1962-04-19 | 1966-10-11 | Schindler Charles Alvin | Staphylococcus-derived antibiotic |
US3316148A (en) * | 1962-11-30 | 1967-04-25 | Umezawa Hamao | Enomycin and process for preparation |
US4010258A (en) * | 1974-03-15 | 1977-03-01 | Ajinomoto Co., Inc. | Microbial amylase inhibitor and preparation thereof with the use of streptomyces diasticus var. amylostaticus |
US3944537A (en) * | 1974-11-26 | 1976-03-16 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture | Preparation of alpha-amylase inhibitor |
JPS5251090A (en) * | 1975-10-13 | 1977-04-23 | Nippon Kayaku Co Ltd | Method of preparing leupeptin |
FR2338707A1 (fr) * | 1976-01-22 | 1977-08-19 | Rhone Poulenc Ind | Nouvel inhibiteur de glyco-hydrolases et sa preparation par culture d'un streptomyces |
DE2701890C2 (de) * | 1977-01-19 | 1983-08-04 | Hoechst Ag, 6230 Frankfurt | Peptielischer Glycosidhydrolase-Inhibitor aus einem Streptomyceten und seine Verwendung |
JPS5823078B2 (ja) * | 1979-04-09 | 1983-05-12 | 株式会社 林原生物化学研究所 | アミラ−ゼインヒビタ−の改質方法 |
-
1980
- 1980-06-04 JP JP55074203A patent/JPS5910193B2/ja not_active Expired
-
1981
- 1981-05-28 US US06/267,828 patent/US4463091A/en not_active Expired - Fee Related
- 1981-06-02 DE DE19813121831 patent/DE3121831A1/de not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE3121831A1 (de) | 1982-07-08 |
US4463091A (en) | 1984-07-31 |
JPS572684A (en) | 1982-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4052262A (en) | Preparation of an alkaline protease | |
JPH04278087A (ja) | 新規ヘパリチナーゼ、その製造法及びその生産菌 | |
US4315988A (en) | Thermophilic collagenases, thermophilic bacteria capable of producing thermophilic collagenases, and process for producing said collagenases | |
JPH0364105B2 (ja) | ||
JPS5910193B2 (ja) | アミラ−ゼ阻害物質ai−bの製造法 | |
JP2726274B2 (ja) | 新規ケラタン硫酸分解酵素並びにそれを生産する微生物及び方法 | |
JPS6031477B2 (ja) | D↓−アミノアシラ−ゼ及びその製造方法 | |
JP3652526B2 (ja) | プロテアーゼ、これを生産する微生物及び当該プロテアーゼの製造法 | |
JP2801608B2 (ja) | 新規ヘパラン硫酸分解酵素並びにそれを生産する微生物及び方法 | |
JP2985018B2 (ja) | 新規微生物 | |
JPS6291182A (ja) | クレアチン・アミジノ−ロラ−ゼの製造法 | |
JPS60244286A (ja) | 蓚酸オキシダ−ゼの製造法 | |
JP2588707B2 (ja) | サルコシン・オキシダーゼの製造法 | |
JP2740524B2 (ja) | アミラーゼ阻害物質n−61 | |
JP3649765B2 (ja) | 新規なグリセロールキナーゼおよびその製造法 | |
JP3026111B2 (ja) | 新規アルカリプロテアーゼ及びその製造方法 | |
JPH01240184A (ja) | 耐熱性酸性プロテアーゼ | |
JPH0257917B2 (ja) | ||
JPS61115491A (ja) | 耐熱性α−アミラ−ゼ及びその製造方法 | |
JPS5840469B2 (ja) | コレステロ−ル定量用酵素剤の製造法 | |
JPH0391478A (ja) | コラーゲン分解酵素の製造方法 | |
JPH05153976A (ja) | 耐熱アルカリプロテアーゼおよびその製造方法 | |
JPH07106148B2 (ja) | アガラ−ゼ活性を有する新規酵素、その製造方法および前記酵素を産生する新規微生物 | |
JPH0147996B2 (ja) | ||
JPH0337B2 (ja) |