JPH05292295A - 画像処理方法及びその装置 - Google Patents

画像処理方法及びその装置

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JPH05292295A
JPH05292295A JP4094098A JP9409892A JPH05292295A JP H05292295 A JPH05292295 A JP H05292295A JP 4094098 A JP4094098 A JP 4094098A JP 9409892 A JP9409892 A JP 9409892A JP H05292295 A JPH05292295 A JP H05292295A
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Masanori Yamada
昌敬 山田
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
    • H04N1/3872Repositioning or masking
    • H04N1/3873Repositioning or masking defined only by a limited number of coordinate points or parameters, e.g. corners, centre; for trimming
    • H04N1/3875Repositioning or masking defined only by a limited number of coordinate points or parameters, e.g. corners, centre; for trimming combined with enlarging or reducing

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 斜体処理を施した画像が記録用紙上に納まる
ように出力する。 【構成】 入力された画像原稿に拡大(或は縮小)処理
と斜体処理を施した後、出力記録用紙と斜体画像とのサ
イズに基づいて、シフトメモリ323から読み出される
リードスタートアドレスを変化させることにより、出力
記録用紙からはみ出す斜体画像の一部を出力記録用紙の
余白部に出力する。これにより、斜体画像が画像と画
像と画像とに分割されて螺旋状に出力記録用紙に出
力される

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理方法及びその装
置に関し、特に、画像編集を行って画像形成を行う画像
処理方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル式複写機には、図62に
示すように、図62(a)に示す原稿Aを図62(b)
に示すような任意の角度(K)だけ傾けたコピーBを出
力する「斜体機能」を搭載したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、図62(c)に示すコピーCのように、コピー
B(図62(b))と同じ角度(K)だけ傾けても用紙
が小さい場合には、傾けた画像の一部が欠けることがあ
る。また、図62(d)に示すコピーDのようにコピー
B(図62(b))と同じサイズの用紙を用いても角度
(K)が大きくなると、傾けた画像の一部が欠けること
がある。このように、斜体画面の一部が欠けると、所望
の画像領域が得られないため、デジタル式複写機の画像
原稿読み取り部での原稿の載置位置を何度も変えながら
適切なコピー原稿が得られるまで、コピーを行わなけれ
ばならず、時間・コストを浪費することになるという問
題点があった。
【0004】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、画像原稿サイズ、記録媒体サイズ、倍率、斜体角度
などに依存して傾けた画像の一部が欠けるような場合に
も、記録媒体に傾けた画像が全て入るように画像を編集
することによって、欠けのない画像出力が可能な画像処
理方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理方法は、以下のような工程からな
る。即ち、画像原稿を与えられた傾き角度に基づき斜体
画像に変換して記録媒体に出力するように画像処理をす
る画像処理方法であって、前記画像原稿を読み込む読み
込み工程と、前記読み込み工程によって読み込まれた前
記画像原稿の画像を前記傾き角度に基づいて斜体画像に
変換する変換工程と、前記傾き角度と前記記録媒体のサ
イズに基づいて、前記斜体画像が前記記録媒体内に納ま
るように制御して前記斜体画像を出力する出力工程とを
有することを特徴とする画像処理方法を備える。
【0006】また他の発明によれば、画像原稿を与えら
れた傾き角度に基づき斜体画像に変換して記録媒体に出
力するように画像処理をする画像処理装置であって、前
記画像原稿を読み込む読み込み手段と、前記読み込み手
段によって読み込まれた前記画像原稿の画像を前記傾き
角度に基づいて斜体画像に変換する変換手段と、前記傾
き角度と前記記録媒体のサイズに基づいて、前記斜体画
像が前記記録媒体内に納まるように制御する制御手段
と、前記制御手段による制御に基づいて、前記斜体画像
を前記記録媒体に出力する出力手段とを有することを特
徴とする画像処理装置を備える。
【0007】また他の発明によれば、画像原稿を与えら
れた傾き角度に基づき斜体画像に変換して記録媒体に出
力するように画像処理をする画像処理装置であって、前
記画像原稿を読み込む読み込み手段と、前記画像原稿に
描かれた画像を複数の画像領域に分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された前記複数の画像領域各
々を前記傾き角度に基づいて複数の斜体画像に変換する
変換手段と、前記傾き角度と前記記録媒体のサイズに基
づいて、前記複数の斜体画像が前記記録媒体内に納まる
ように制御する制御手段と、前記制御手段による制御に
基づいて、前記複数の斜体画像を前記記録媒体に出力す
る出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置を
備える。
【0008】また他の発明によれば、画像原稿を与えら
れた傾き角度に基づき斜体画像に変換して記録媒体に出
力するように画像処理をする画像処理装置であって、前
記画像原稿を読み込む読み込み手段と、前記読み込み手
段によって読み込まれた前記画像原稿の画像を前記傾き
角度に基づいて斜体画像に変換する変換手段と、前記傾
き角度と前記記録媒体のサイズに基づいて、前記斜体画
像全体が複数の前記記録媒体内に納まるように制御する
制御手段と、前記制御手段による制御に基づいて、前記
斜体画像の部分部分を前記複数の記録媒体に分割出力す
る出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置を
備える。
【0009】また他の発明によれば、画像原稿を与えら
れた傾き角度に基づき斜体画像に変換して記録媒体に出
力するように画像処理をする画像処理装置であって、前
記画像原稿を読み込む読み込み手段と、前記画像原稿に
描かれた画像を複数の画像領域に分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された前記複数の画像領域各
々を前記傾き角度に基づいて複数の斜体画像に変換する
変換手段と、前記傾き角度と前記記録媒体のサイズに基
づいて、前記複数の斜体画像全体が複数の前記記録媒体
内に納まるように制御する制御手段と、前記制御手段に
よる制御に基づいて、前記複数の斜体画像各々を前記複
数の記録媒体に出力する出力手段とを有することを特徴
とする画像処理装置を備える。
【0010】
【作用】以上の構成により本発明は、読み込んだ画像原
稿を斜体画像に変換し、その斜体画像が傾き角度や記録
媒体のサイズに基づいて、記録媒体内に納まるように出
力するよう動作する。
【0011】また他の発明によれば、読み込んだ画像原
稿を斜体画像に変換し、その斜体画像が傾き角度や記録
媒体のサイズに基づいて、複数の記録媒体内に納まるよ
うに出力するよう動作する。
【0012】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。
【0013】ここでは、まず最初に以下に説明する8つ
の実施例の共通装置となるデジタル式フルカラー複写機
の構成について説明し、次に、8つの実施例を順に1つ
1つ説明する。
【0014】[共通装置の説明(図1〜図5)]図1は
以下に説明する8つの実施例の共通装置となるデジタル
式フルカラー複写機Aの断面図である。図1において、
1は感光ドラム、2は一次帯電器、3はドラムの表面電
位を測定する表面電位計である。感光ドラム1の周囲に
はトナーとキャリアを混合した2成分現像剤を使用する
複数の現像ユニット101M,101C,101Y,1
01Bkを積載して左右方向に移動可能な移動台120
を具備した現像器100、転写ドラム5、前除電器6、
クリーニング装置7が配置されている。
【0015】光学系10は原稿照明ランプ21、第1ミ
ラー11、第2ミラー12、第3ミラー13、結像レン
ズ14、及びR,B,Gフィルタを有したCCD15、
レーザスキャナユニット16、固定ミラー17,18か
ら構成される。ランプ21と第1ミラー11は第2及び
第3ミラー12,13に対して2倍の速度で原稿台ガラ
ス28上の原稿を走査する。原稿の反射光はレンズ14
を介してCCD15上に結像する。原稿像はR,B,G
フィルタを有したCCD15により色分解された後、電
気信号に変換され、画像処理部19において、画像処理
を施された後、レーザスキャナユニット16内のレーザ
ドライバに送られる。画像信号によって発振したレーザ
光は、レーザスキャナユニット16内のポリゴンスキャ
ナ、ミラー17,18を経て、感光ドラム1上に潜像9
を形成する。
【0016】複写機の右側部には定着装置20と、給紙
装置30が配置され、各々の装置20、30と転写ドラ
ム5との間には転写紙搬送系25,35を配置される。
感光ドラム1には4つの現像色M(マゼンタ),C(シ
アン),Y(イエロー),Bk(ブラック)毎に帯電,
露光,現像,転写,クリーニングの各工程が一次帯電器
2、光学系10、現像装置100、転写ドラム5、クリ
ーニング装置7によって施される。
【0017】転写ドラム5は、給紙装置30の転写紙カ
セット31または32から搬送系35を経て給紙された
転写紙Pを、転写ドラム5の内部に配置された吸着帯電
器4によって転写シート5bに吸着し、感光ドラム1上
の各現像色毎の顕画像を転写すべく、回転移送させる。
転写域には転写帯電器5cが配置される。
【0018】各現像色のトナー像が順次転写された転写
紙Pは、分離帯電器8、分離爪8′にて転写シート5b
から剥離され、搬送系25によって定着装置20へと送
られる。転写紙P上のトナー像は定着装置20によって
転写紙P上に定着された後、転写紙Pはトレー23上へ
と放出される。
【0019】また画像処理部19にはCCD15からの
原稿画像信号だけでなくホストコンピュータ等の外部機
器Bからの画像信号がビデオケーブル24を介して供給
され、前述の電子写真プロセスによりプリントされる。
【0020】また転写紙の給紙は転写紙カセット31ま
たは32から以外に手差し給紙部33から転写紙を1枚
づつ給紙することもできる。
【0021】図2は画像処理部19の構成を示すブロッ
ク図である。
【0022】CCD読取部201はR(レッド),G
(グリーン),B(ブルー)のアナログ色信号を独立に
得る為のカラーセンサと、各色信号を増幅する為のアン
プと、その増幅信号を8ビットデジタル信号に変換する
為のA/D変換器とを有する。シェーディング補正部2
02で各色毎にシェーディング補正された信号は複数主
走査ライン分のFIFOバッファから成るズレ補正部2
03で色間,画素間のズレを補正され、入力マスキング
処理部204でカラーセンサのフィルタ特性が補正さ
れ、さらに対数補正部205で光量信号(R,G,B)
が濃度信号(C′,M′,Y′)に変換される。
【0023】次にマスキング/UCR処理部206にお
いて、Bk′= min(M′,C′,Y′)に従って黒信号(B
k′)を生成し、さらにM′,C′,Y′,Bk′に対
して、トナー濃度特性を補正し、下色除去された濃度信
号(M,C,Y,Bk)となり、そのうち現像すべき1
色V0が編集処理部207に出力される。編集処理部2
07では変倍,移動,トリミング等の編集処理が施され
る。その詳細は後述する。編集を終えた画像信号は濃度
変換部208で電子写真プロセスの濃度特性を補正さ
れ、また所望の濃度になるよう濃度変換された後、レー
ザ駆動部209に送られ、レーザを駆動する。
【0024】同期信号生成部210は、転写ドラムの回
転基準信号ITOPとポリゴンスキャナの回転基準信号
BDに基づいて、画素同期信号CLK1,水平同期信号
HSYNC等の同期信号を生成する。原稿情報検知部2
11では色間,画素間の同期がとられたR,G,B信号
のうち必要な信号に基づいて、原稿の位置とサイズや原
稿の濃度や色を検出する。CPU212はマイクロプロ
セッサの他に、タイマ回路,割り込み制御回路を有し、
ROM214に格納されたプログラムに従って、RAM
213を用いて、前述の各処理部及びI/O部215を
介して操作部216、複数の負荷217を制御する。
【0025】外部機器Bは同期信号生成部の生成する垂
直同期信号PSYNCと水平同期信号LSYNCに同期
して画素同期信号CLK2と画像有効信号VEと共に画
像信号V2を出力する。速度変換部218では外部機器
B側のクロックCLK2で入力された画像信号V2を複
写機A側のクロックCLK1に速度変換し、編集処理部
207に送る。後述の編集処理部207ではCCD画像
V0と外部入力画像V1のいずれかを選択し、もしくは
それらの合成画像に対して編集が可能である。通信制御
部219は外部機器Bと複写機Aとの間のシリアルもし
くはパラレル通信(COM)を制御する。
【0026】図3〜図4は図2で示した編集処理部20
7の詳細な構成を示すブロック図である。編集処理部2
07の動作は以下のとおりである。
【0027】13ビットカウンタ301は水平同期信号
(HSYNC)でリセットされ、画素同期クロック(C
LK)に同期してアップカウントする。カウント値はコ
ンパレータ302,303に送られ、それぞれラッチ3
06,307の内容と比較され、カウント値とラッチ値
の内容が等しい時に一致信号がJKフリップフロップ3
08に送られる。フリップフロップ308の出力信号F
RMはコンパレータ302からの出力の一致信号で
“1”になり、コンパレータ303からの出力の一致信
号で“0”になる。ラッチ306,307の内容は、H
SYNCに同期してラッチ304,305の値に更新さ
れる。ラッチ304,305の内容はCPU212によ
って書き込まれる。従って、CPU212は毎主走査ラ
イン毎にHSYNCに対してFRM信号を自由に制御で
きる。
【0028】次に、図3の点線で囲まれた領域300の
回路について、図4を参照して述べる。図4(a)に示
す構成の回路は第1〜第4実施例において用いられるも
のであり、一方、図4(b)に示す構成の回路は第5〜
第8実施例において用いられるものである。
【0029】まず、図4(a)に示す構成の回路につい
て述べる。
【0030】カウンタ313と314はそれぞれシフト
メモリ323に対するリードアドレスとライトアドレス
をカウントする13ビットアップカウンタである。カウ
ンタ314の出力するライトアドレス(WADR)に従
って、マスキング/UCR処理部206から送られてき
た画像データ(V0)が、シフトメモリ323に書き込
まれ、さらにカウンタ313の出力するリードアドレス
(RADR)に従って、シフトメモリ323から読み出
された画像データが、濃度変換部208に送られる。シ
フトメモリ323は実際には2組用意され、1組に画像
データが書き込まれている時に、残りの1組から画像デ
ータが読み出される。この切り替えは、1主走査ライン
毎に行われる。
【0031】カウンタ313のカウント開始アドレス値
(以下リードスタートアドレス)はラッチ325にCP
U212によってあらかじめ書き込まれており、HSY
NCによってセレクタ315を介して、カウンタ313
にロードされる。リードクロック(RCLK)と前述の
FRM信号とのANDゲート309からの出力によるA
ND信号に同期してカウンタ313はアップカウントす
る。従って、FRM信号が“0”である限りカウントは
進まない。
【0032】一方、カウンタ313の出力(RADR)
はコンパレータ317に送られて、ラッチ319にCP
U212がセットした値と比較され、その一致信号がO
Rゲート311を介して、カウンタ313のロード信号
となる。この時、セレクタ315はラッチ326にCP
U212があらかじめ書き込んだ値をロードする。つま
り、ラッチ325の値からアドレスカウンタ313のカ
ウントを開始し、ラッチ319の値と等しくなったら、
ラッチ326の値までとばしてカウントを進めることが
可能である。
【0033】ライトアドレスカウンタ314には、ラッ
チ316にCPU212が予め書き込んだ値が、HSY
NCによってロードされ、クロック(WCLK)によっ
て、ライトアドレスをアップカウントする。リードアド
レスカウンタ313のカウントクロックであるリードク
ロック(RCLK)とライトアドレスカウンタ314の
カウントクロックであるライトクロック(WCLK)は
主走査倍率によって制御される。
【0034】次に、図4(b)に示す構成の回路につい
て述べる。
【0035】カウンタ313と314はそれぞれシフト
メモリ323に対するリードアドレスとライトアドレス
をカウントする13ビットアップカウンタである。カウ
ンタ314の出力するライトアドレス(WADR)に従
って、マスキング/UCR処理部206から送られてき
た画像データ(V0)が、シフトメモリ323に書き込
まれ、さらにカウンタ313の出力するリードアドレス
(RADR)に従って、シフトメモリ323から読み出
された画像データが、濃度変換部208に送られる。シ
フトメモリ323は実際には2組用意され、1組に画像
データが書き込まれている時に、残りの1組から画像デ
ータが読み出される。この切り替えは、1主走査ライン
毎に行われる。
【0036】カウンタ313のカウント開始アドレス値
(以下リードスタートアドレス)はラッチ327にCP
U212によってあらかじめ書き込まれており、HSY
NCによって、カウンタ313にロードされる。リード
クロック(RCLK)と前述のFRM信号とのANDゲ
ート309からの出力によるAND信号に同期してカウ
ンタ313はアップカウントする。従って、FRM信号
が“0”である限りカウントは進まない。
【0037】ライトアドレスカウンタ314には、ラッ
チ316にCPU212が予め書き込んだ値が、HSY
NCによってロードされ、クロック(WCLK)によっ
て、ライトアドレスをアップカウントする。リードアド
レスカウンタ313のカウントクロックであるリードク
ロック(RCLK)とライトアドレスカウンタ314の
カウントクロックであるライトクロック(WCLK)は
主走査倍率によって制御される。
【0038】このように領域300の回路構成が図4
(a)或は図4(b)のいづれであるにしても、カウン
タ313、314各々の出力であるRADRとWADR
はアドレスセレクタ321とフリップフロップ322に
よって主走査ライン毎に交互にシフトメモリ323のア
ドレス(ADR)となる。
【0039】以上のようにして、シフトメモリ323か
ら読み出された画像データはANDゲート324で、F
RM信号により、所定区間を強制的に“0”信号に置換
されて濃度処理部208に送られる。
【0040】次にライトクロック(WCLK)とリード
クロック(RCLK)の関係について説明する。
【0041】図5は3つの主走査倍率(100%、20
0%、50%)に応じたライトクロック(WCLK)と
リードクロック(RCLK)の関係を示すタイムチャー
トである。まず、主走査倍率が100%、つまり等倍の
場合は、図5(a)に示すように、ライトクロック(W
CLK)とリードクロック(RCLK)の周期は等し
く、ライトアドレスのカウント速度とリードアドレスの
カウント速度は同じである。拡大の場合はリードクロッ
ク(RCLK)の周波数をライトクロック(WCLK)
より小さくして、シフトメモリ323からのリードアド
レスのカウントを遅くする。例えば、主走査倍率が20
0%の場合は、図5(b)に示すように、リードクロッ
ク(RCLK)の周波数をライトクロック(WCLK)
の1/2にする。同様に、縮小の場合はライトクロック
(WCLK)の周波数をリードクロック(RCLK)よ
り小さくして、シフトメモリ323へのライトアドレス
のカウントを遅くする。例えば、主走査倍率が50%の
場合は、図5(c)に示すように、ライトクロック(W
CLK)の周波数をリードクロック(RCLK)の1/
2にする。
【0042】[斜体の原理(図6〜図7)]ここでは、
後述する実施例で実行する斜体処理の原理について、図
6〜図7を用いて説明する。
【0043】図6は斜体の原理を説明する図である。図
6に示すように、任意の副走査位置における主走査ライ
ンLで読み取られた原稿画像は、1ライン分のシフトメ
モリ323の所定アドレスAsからAeの間に書き込ま
れる。副走査がY1ライン、Y2ライン、Y3ライン、
Y4ライン、……と進むにつれ、シフトメモリ323か
らのアドレスAsの読み出し開始タイミング信号(FR
M)がONとなるタイミングを基準信号HSYNCに対
して、X1、X2、X3、X4に対応する時間分だけづ
らしていくことで画像が傾く。つまり、傾き角に関し
て、tan(K)=(Xi−Xj)/(Yi−Yj)を
満足するように、Xiは制御される。図6に示す場合で
はXiは副走査が進むにつれ大きくなり、画像は主走査
に対して後方へ傾く。Xiを副走査が進むにつれ小さく
すると、画像は主走査に対して前方へ傾く。シフトメモ
リ323からリードスタートアドレスは副走査位置に関
わらずAsに固定されているので、縮小・拡大の場合も
上記の制御は有効である。
【0044】図6ではシフトメモリ323からの画像の
読み出しタイミング信号(FRM)がONとなるタイミ
ングをライン毎に変化させて画像を傾ける制御について
示したが、図7に示すようにシフトメモリ323からの
読みだし開始タイミング信号(FRM)を固定して、シ
フトメモリ323からのリードスタートアドレスを変化
させるようにして斜体処理を実行することも可能であ
る。
【0045】この場合、副走査がY1ライン、Y2ライ
ン、Y3ライン、Y4ライン、……と進むにつれ、シフ
トメモリ323からのリードスタートアドレスを図7に
示すようにA1、A2、A3、A4、……とずらしてゆ
くことで、画像が傾く。副走査の間、読みだし開始タイ
ミング信号(FRM)と基準信号(HSYNC)との関
係は変化しない。等倍及び縮小の場合には、tan
(K)=(Ai−Aj)/(Yi−Yj)を満足するよ
うに、リードスタートアドレスAiは制御される。一
方、拡大の場合は、シフトメモリ323からのリードア
ドレスを制御するためtan(K)=((Ai−Aj)
/MX)/(Yi−Yj)を満足するように、Aiは制
御される。副走査が進むにつれAiを大きくすると画像
は主走査に対して前方へ傾き、副走査が進むにつれAi
を小さくすると画像は主走査に対して後方へ傾く。
【0046】これ以降、上記構成のデジタル式フルカラ
ー複写機を用い上記の斜体の原理に従って斜体処理を実
行する8つの実施例を順に説明する。
【0047】[第1実施例(図8〜図12)]図8は第
1実施例に従う斜体処理の結果を示すコピー出力例であ
る。従来技術によると斜体コピーを行った場合、図8
(a)に示す原稿Aは、図9に示すコピーCのように原
稿Aに含まれていた大部分の画像が欠けて出力される
が、本実施例に従うなら、図8(b)に示すコピーBの
ようなコピーが得られる。これは、傾けた画像を画像
、画像、画像の3つの部分に分割し、これをコピ
ー用紙上に再配置することによって、結果的に画像欠け
のない斜体コピーが得られるようにするものである。
【0048】図8に示すように、原稿サイズをDX
(横)、DY(縦)、倍率をMX(横方向)、MY(縦
方向)、用紙サイズをPX(横)、PY(縦)とする
と、変倍後の画像サイズは横方向に(DX・MX)、縦
方向に(DY・MY)である。さらに、これを傾けた画
像が用紙に入らず画像が欠けるということは、図9を参
照すると、DX・MX+DY・MY・tan(K)>P
X、或は、DY・MY>PYということである。一方、
PX≧DX・MXかつPY≧DY・MYならば、傾ける
角度に依らず、傾けた画像の面積が用紙の面積より小さ
いかまたは等しいので、傾けた画像がそのままでは用紙
からはみ出るような場合でも、分割すれば用紙に収ま
る。
【0049】図8(b)に示すコピーBは、図10に示
す原理に従って生成される。シフトメモリ323のアド
レスAsからAeに書き込まれた原稿画像データを読み
出す際、図4(a)に示したラッチ319、コンパレー
タ317によって、アドレスAeの次にAsを読み出す
ようリードアドレスは制御される。そして、副走査がY
1ライン、Y2ライン、Y3ライン、……と進むにつ
れ、リードスタートアドレスをA1、A2、A3と後方
に変化させる。図10の斜線Sはシフトメモリ323か
らのデータ読みだしアドレスがアドレスAeからAsに
変化する位置に相当する。斜線Sが用紙の主走査前端に
一致するタイミングはリードスタートアドレスがAeと
なるタイミングである。従って、これ以降、リードスタ
ートアドレスは再びAsから後方への変化を繰り返す。
例えば、図10の副走査Y4ラインでは再びA1となっ
ている。
【0050】次に、本実施例の斜体処理を図11に示す
フローチャートに従って説明する。まずステップS40
1で、ラッチ325、326にリードスタートアドレス
の初期値(As)を、ラッチ319にリードアドレスカ
ウンタコンパレート値(Ae)をセットする。次にステ
ップS402では、図3及び図4(a)に示した他のラ
ッチ304、305、316に所定の初期値をセットす
る。さらにステップS403ではRAM213のエリア
BUFに初期値(As)を保存する。
【0051】ステップS404では、主走査倍率(M
X)が1.0より大きいかどうかを調べ、その比較結
果、MX≦1.0である(つまり縮小)時、処理はステ
ップS405に進み、RAM213のエリアDLTにt
an(K)の値をセットし、MX>1.0である(つま
り拡大)時、処理はステップS406に進み、RAM2
13のエリアDLTにtan(K)/MXの値をセット
する。ここで、角度(K)が負値の時はDLTも負値と
なる。
【0052】次に処理はステップS407において、光
学系による原稿走査を開始し、ステップS408で光学
系による走査が原稿先端に達したことを確認し、処理は
ステップS409に進み、HSYNC信号のCPU21
2に対する割り込みがあるかどうかを調べる。ここで、
HSYNC割り込みがあれば、処理はステップS410
に進み、RAM213のエリアBUFの内容にRAM2
13のエリアDLTの内容を加算して再びBUFに格納
する。
【0053】次に処理はステップS411において、斜
体角度(K)の正負を判定する。ここで、その値が正の
場合、処理はステップS412に進み、BUFの内容が
原稿画像の主走査後端に対応するアドレスAeより大き
くなったかどうかを調べる。ステップS412におい
て、BUF>Aeであれば、処理はステップS413に
進み主走査先端に対応するアドレスAsにBUFの内容
とアドレスAeの差分を加算し、再びBUFとする。こ
れに対して、BUF≦Aeであれば、処理はステップS
413をスキップしてステップS416に進む。
【0054】さて斜体角度(K)の値が負の場合、処理
はステップS414に進み、BUFの内容がアドレスA
sより小さくなったかどうかを調べる。ここで、BUF
<Asであれば、処理はステップS415に進み、アド
レスAeからアドレスAsとBUFの内容の差分を減算
し、再びBUFとする。これに対して、BUF≧Asで
あれば、処理はステップS415をスキップしてステッ
プS416に進む。
【0055】以上のようにして演算されたRAM213
のエリアBUFの内容を、ステップS416ではラッチ
325にセットすると、次のHSYNC信号に同期し
て、前述のFRM信号がHSYNCに対して前方もしく
は後方へ移動し、その結果、斜体画像のコピーが得られ
る。
【0056】以上、ステップS409〜S416の割り
込み処理を原稿後端まで繰り返し、HSYNC信号のC
PU212に対する割り込みがなくなれば、処理はステ
ップS417に進み原稿の後端に走査が達したことを確
認して、1色分の走査を終える。
【0057】従って本実施例に従えば、任意の角度で任
意の方向へ傾けた画像を用紙に螺旋状に出力することが
でき、これまでは用紙からはみ出て、欠けていたような
斜体画像も、所定の条件下ではあるが、欠けることがな
くなり、原稿の位置を変えて何度もコピーすることなく
所望の画像部分の斜体コピーが得られる。
【0058】また、この所定の条件とはPX≧DX・M
X、PY≧DY・MYなるものであり、原稿と同じサイ
ズの用紙に対して等倍でコピーする場合はこの条件を満
足しており、この条件下であれば斜体角度に依らず一般
的な方法と言える。また、リードスタートアドレスを図
10とは逆方向にAeからAsの方向へライン毎に変化
させていくことで、図12に示すように、原稿A(図1
2(a))から図9に示したとは逆の螺旋状の出力であ
るコピーC(図12(b))を得ることも可能である。
【0059】[第2実施例(図13〜図18)]第1実
施例による斜体状のコピーでは、副走査の間、FRM信
号はHSYNCに対して変化させず、シフトメモリ32
3からのリードスタートアドレスのみを変化させた。本
実施例では、出力画像の主走査長が用紙主走査長より短
く出力時に主走査の余白を必要とする場合に、副走査の
間、FRM信号とリードスタートアドレスを切り替えて
変化させて斜体コピーを実現する。
【0060】図13〜図14は本実施例に従う斜体処理
の処理概念を示す図である。
【0061】本実施例の斜体処理とは、図13(a)に
示す原稿Aの中の領域Rを、図13(b)に示すように
角度(K)で傾けた斜体像Bに変換し、これを図14に
示すコピーCのように出力する処理である。コピーCか
ら分かるように、副走査区間Y0≦Y<Y2と、Y4<
Y≦Y6の斜体像Bはその主走査先端からコピーされ
る。従って、この区間ではリードスタートアドレスは図
13(a)に示す太線が表すように固定であり、一方、
FRM信号は、図14に示すFRM(Y0)〜FRM
(Y2)、FRM(Y4)〜FRM(Y6)のように変
化する。これに対して、副走査区間Y2≦Y≦Y4は斜
体像Bが用紙端にかかるため、リードスタートアドレス
は図13(a)の点線で示すように変化し、FRM信号
は、図14に示すFRM(Y3)で示される状態を保持
する。
【0062】この点について、図15を用いてさらに詳
しく説明する。図15はリードスタートアドレスが副走
査区間Y2≦Y≦Y6において副走査方向に関して変化
する場合に、シフトメモリ323からの読み出しアドレ
スがどのように変化するかを示す図である。
【0063】原稿上の任意の領域画像Rはその主走査に
対してシフトメモリ323のアドレスA0からA4まで
が対応し、シフトメモリ323からのリードスタートア
ドレスはR上の太線で示される。つまり、Y0≦Y<Y
2と、Y6<Y≦Y8の区間ではAsに固定で、Y2≦
Y≦Y6の区間ではAsからAeまで変化する。コピー
C上のL1線上の画像はアドレスAeに対応し、L2線
上の画像はアドレスAsに対応する。従って、Y2≦Y
≦Y6の区間では、第1実施例と同様に、アドレスAe
から画像データを読みだした後、出力画像上でFに相当
するアドレス分をAeに加えたアドレスAfまで読みだ
した後に、アドレスAsに戻り、画像を読み出す。
【0064】ここで、Fは、図14に示すように、用紙
の主走査長をPX、画像Rの主走査長をDX、主走査倍
率をMXとした時、F=PX−DX・MXで求められ
る。また、アドレスの加算分Af−Aeは縮小・等倍の
時に、Af−Ae=Fであり、拡大の時にAf−Ae=
F/MXである。一方、FRM信号はコピーC上の太線
のように変化する。つまり、Y0≦Y<Y2の区間では
X2からX0まで変化し、Y2≦Y≦Y6の区間ではX
0に固定し、Y6<Y≦Y8の区間では再びX2からX
0まで変化する。
【0065】図16は図15に示した場合とは逆方向に
傾けて斜体処理を実行する時の領域画像Rと斜体画像B
とコピーC及びシフトメモリ323のアドレスとFRM
の関係を示す。R上の太線がリードスタートアドレスの
変化の様子、コピーC上の太線がFRM信号の変化の様
子である。図15との違いは傾きの方向だけであり、同
様の処理が実行される。
【0066】次に、図17〜図18に示すフローチャー
トを参照して、本実施例の斜体処理を説明する。以下の
説明において、PX、PYは用紙の主/副走査方向に関
するの長さであり、特に用紙の周囲に確保される印字不
能な余白分は差し引いたものと考える。つまり、PX、
PYは用紙上の有効印字領域を示す。また、MXは主走
査倍率、DXは原稿上のコピーすべき画像の主走査長で
ある。Kは±の符号を有する斜体角度であり、図15に
示す処理の場合にはKが負値を、図16に示す処理の場
合にはKが正値をとると定義する。
【0067】まずステップS1501では、F=PX−
DX・MXより用紙上の主走査の余白長を求め、RAM
213のエリアFに格納する。このFは用紙上の有効印
字領域内で画像がコピーされない部分あたる。ステップ
S1502では、主走査が拡大処理か否かを調べる。こ
こで、MX≦1.0であるなら、縮小処理であると判断
して処理はステップS1503に進み、画像の主走査後
端に相当するシフトメモリのアドレスAeに余白分Fを
加算してアドレスAfとし、続いてステップS1504
において、副走査1ライン毎に変化させるべきアドレス
値としてtan(K)を計算し、その値をDLTとして
RAM213にセットする。従って、Kの値が正ならば
DLTも正、Kの値が負ならばDLTも負となる。ま
た、DLTは所定の桁数の小数値を扱えるものとする。
これに対して、MX>1.0であるなら、拡大処理であ
ると判断して処理はステップS1505に進み、アドレ
スAfとしてアドレスAeにF/tanKを加算する。
続いてステップS1506において、アドレスの変化量
DLTとして、tan(K)/MXをセットする。拡大
はシフトメモリ323からの読みだしで行われるため、
MXによる除算を行う。次に、図15〜図16に示した
ように、リードスタートアドレスの変化とFRM信号の
変化を切り替えるための副走査位置として、L1=F/
tan(K)、L2=PX/tan(K)、L3=RY
を求め、それぞれの値をRAM213にセットする。
【0068】次に処理はステップS1508において、
Kの正負を調べる。これによって、FRM信号の初期状
態を決める。ここで、K≦0の場合、処理はステップS
1509に進み、図15に示されるようにFRM信号は
用紙の主走査先端X0からFだけ後方にあるためRAM
213のエリアFBUFにX0+Fを格納する。これに
対して、K>0の場合、処理はステップS1510に進
み、図16に示されているようにFBUFとしてX0を
格納する。続いてステップS1511では、リードスタ
ートアドレスの初期値ABUFとして画像Rの主走査先
端に相当するシフトメモリアドレスAsをセットする。
ステップS1512〜S1513では、以上の処理によ
って求めたデータを用いて図3及び図4(a)に示す回
路の各ラッチを初期化する。
【0069】ステップS1514では原稿走査を開始す
る。次にステップS1515で、走査が原稿先端に達し
たことを確認し、処理はステップS1516においてH
SYNC信号の割り込み待ちとなる。ここで、原稿とは
コピーすべき画像領域のことである。さて、HSYNC
信号割り込みが発生すると、処理はステップS1517
に進み、その発生回数を係数するRAM213内のカウ
ンタLINEに“1”を加算する。LINEは動作前に
“0”に初期化されているものとする。
【0070】ステップS1518ではLINEの値とあ
らかじめ求めておいたL1,L2,L3とを比較し、そ
の比較結果に従って以下の処理を行う。
【0071】(1)LINE<L1の場合 この場合リードスタートアドレスはAsに固定されFR
M信号のみ変化する。処理はステップS1524におい
て、FRM信号の発生タイミングを格納したFBUF値
に斜体のシフト量tan(K)を加算し、再びFBUF
に格納し、ステップS1525でその結果をラッチ30
4にセットする。tan(K)はKと同様の符号を持つ
ので、Kが正(負)の時はFRM信号は主走査に対して
後方(前方)へ移動する。
【0072】(2)LINE=L1の場合 これは(1)の処理と(3)の処理との変化点に相当
し、この処理は(3)の処理の初期化といえる。まずス
テップS1526において、ラッチ304に固定のFR
M信号発生タイミングX0をセットし、ステップS15
27でKの値を調べる。ここで、K>0の時には処理は
ステップS1528に進み、リードスタートアドレスの
格納値ABUFを画像の後端に相当するアドレスXeと
し、続いてステップS1529においてABUFの値を
ラッチ325にセットする。これに対して、K≦0の時
はステップS1528〜S1529の処理をスキップす
る。即ち、K≦0の時、(1)の処理ではABUF値が
変化しない。
【0073】(3)LINE<L2の場合 この場合、FRM信号は固定でリードスタートアドレス
のみ変化する。処理はステップS1530において、リ
ードスタートアドレスを格納したABUF値からアドレ
スの変化量を格納したDLT値を減算し、再びABUF
に格納し、続いてステップS1531において、その結
果をラッチ325にセットする。DLT値も角度(K)
と同じ符号なので、Kが正(負)の時はリードスタート
アドレスは主走査に対して前方(後方)へ変化する。
【0074】(4)LINE=L2の場合 これは(3)の処理と(5)の処理のと変化点に相当
し、この処理は(5)の処理の初期化といえる。まず、
ステップS1532において、(5)の処理のために固
定のリードスタートアドレスとして画像の主走査先端に
相当するアドレスAsをラッチ325にセットする。ス
テップS1533では、Kの値を調べる。ここで、K<
0であるならば、処理はステップS1534に進みFR
M信号発生タイミングの初期値としてステップS150
9と同様にFBUFにX0+Fをセットし、ステップS
1535ではその結果をラッチ304にセットする。こ
れに対して、K≧0であるなら、ステップS1534〜
S1535の処理をスキップする。
【0075】(5)LINE<L3の場合 (1)で説明したと同じ処理を実行する。
【0076】(6)LINE=L3の場合 コピー動作を終了する。
【0077】さて、(1)〜(5)の処理が終了する
と、処理はステップS1516に戻り再びHSYNC信
号の割り込みを待つ。以下、LINE=L3となるまで
上記の処理を繰り返す。
【0078】従って本実施例に従えば、シフトメモリ3
23からの読みだし開始アドレスを固定し、固定された
読みだし開始アドレスからの読みだし開始タイミングを
変化させる区間と、シフトメモリ323からの読みだし
開始アドレスを変化させ、変化する読みだし開始アドレ
スからの読み出しタイミングを固定する区間を切り替え
て制御することで、さらに自由度の高い斜体コピーが可
能となる。
【0079】[第3実施例(図19〜図22)]第1及
び第2実施例では、原稿画像が用紙からはみでるタイミ
ングで分割され螺旋状のコピーを生成し、結果的にデフ
ォルメされた画像を1枚の用紙におさめたが、本実施例
では原稿画像を副走査方向に分割して、分割された各々
を斜体にすることにより、斜体画像を1枚の用紙におさ
めるように斜体処理を実行する。本実施例に従う斜体処
理のコピー出力例を図19〜図20に示す。
【0080】ここでは、図19(a)に示す主走査方向
にDX、副走査方向にDYの長さをもつ原稿Aの任意の
領域Rを、角度(K)だけ傾けた図19(b)に示す斜
体画像B1(K値は負)や、図19(c)に示す斜体画
像B2(K値は正)に変換してコピー出力する場合を考
える。
【0081】主走査方向の拡大率をMX、副走査方向の
拡大率をMYとすると、斜体画像の主走査長(DX・M
X+DY・MY・tan(K))が用紙サイズより大き
くなり、斜体画像がはみでる場合でも、図20(a)に
示すコピーC1、或は、図20(b)に示すコピーC2
のように、副走査方向に2分割して、それぞれに対して
独立に斜体を施すと、その主走査長は(DY・MY・t
an(K))/2だけ小さくなるので、用紙サイズがD
X・MX+(DY・MY・tan(K))/2より大き
いならば、斜体画像は用紙に納まる。図20(a)
(b)に示すコピーC1、コピーC2は、共にリードス
タートアドレスを固定して、FRM信号のみを変化させ
て出力される。図20に示すように、FRM信号は副走
査方向に関して、Y0からY3の区間とY3からY6の
区間では同様の変化を繰り返す。このような考えを一般
的に拡張して副走査方向に関してN分割すれば、斜体画
像の主走査長はDX・MX+(DY・MY・tan
(K))/Nとなる。なお、この分割数は走査部などか
らマニュアルで指定される場合と用紙、倍率、角度から
自動的に決定される場合がある。
【0082】以上、コピーC1、C2のような形態の編
集機能は従来の画像複写装置等では提供されておらず、
原稿画像が独立な複数の画像からなる場合には、従来な
らばその一部が欠けていたような時にも、その各々に独
立に斜体をほどこすことが可能となり、原稿を交換せず
とも、一度で複数の有効な斜体画像が得られるようにな
る。
【0083】次に本実施例に従う斜体処理について、図
21〜図22に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0084】まずステップS1701では、分割タイプ
がオートであるかマニュアルであるかを調べる。ここ
で、分割タイプがオートならば、処理はステップS17
09に進み原稿画像の主走査長DXに倍率MXを乗じた
出力画像の主走査長DX・MXを用紙の主走査長PXか
ら差し引いたPX−DX・MXをtan(K)で割った
L=(PX−DX・MX)/tan(K)を求める。こ
の値(L)は図20(a)(b)に示すように、画像を
所定の角度(K)だけ傾けて、画像の欠落なく所定の用
紙におさめるように、画像を分割するための副走査方向
の分割長となる。これに対して、分割タイプがマニュア
ルならば、処理はステップS1702に進み、指示され
た分割数(N)で原稿画像副走査長DYを割って、倍率
MYを乗じて、L=(DY/N)・MYを求める。
【0085】次にステップS1703では、装置の用紙
選択がオート選択であるかどうかを調べる。ここで、用
紙選択がオート用紙選択であるなら、処理はステップS
1704に進み、Lに分割数Nを乗じたL・Nより大き
い副走査長PYと原稿画像主走査長DXと倍率MXの乗
算値と分割長Lとtan(K)の乗算値の和(DX・M
X+L・tan(K))より大きい主走査長PXを有す
る用紙を選択する。これに対して、用紙選択がオート用
紙選択でないなら、処理はステップS1705に進み、
装置の処理モードがオート変倍であるかどうかを調べ
る。
【0086】ここで、処理モードがオート変倍であるな
ら、処理はステップS1706に進み、原稿画像の副走
査長DYを用紙の副走査長PYにおさめるための倍率M
1=PY/DYと、画像の主走査長DX+(DY/N)
・tan(K)を用紙の主走査長PXにおさめるための
倍率M2=PX/(DX+(DY/N)・tan
(K))をそれぞれ求める。ステップS1707では、
M1とM2の内、小さい方を主走査倍率MXと副走査倍
率MYとする。斜体画像の場合、副走査倍率が主走査画
像長に関わるため、オート変倍の結果、倍率は一意には
決定しない。従って、本実施例では、主副の各倍率は等
しいものとする。次に、ステップS1708では、決定
した倍率を用いてL=(DY・MY)/Nにより分割長
Lを再度決定する。これに対して、処理モードがオート
変倍ではないなら、処理はそのままステップS1710
に進む。
【0087】ステップS1710では、角度(K)の正
負を調べる。ここで、K≦0なら、処理はステップS1
711において、また、K>0なら、処理はステップS
1712において、副走査先端における主走査方向の画
像の読みだしタイミング、つまりFRM信号の生成タイ
ミングの初期値SBUFを決定する。K>0なら、画像
はライン毎に主走査後方にずれていくので、例えば用紙
の主走査先端に相当する所定のアドレスX0を初期値S
BUFとするのに対し、K≦0なら、画像はライン毎に
主走査前方にずれていくので、副走査に分割された画像
の1回分の副走査が終わった時点でのFRM信号発生タ
イミングがX0となるように、初期値SBUF=X0+
(PX−DX・MX)とする。ステップS1713で
は、FRM信号の前縁をSBUFとして、後縁EBUF
をSBUF+DX・MXとする。またステップS171
4では、初期値SBUFを1副走査の間に繰り返し使用
するため、RAM213上のエリアBUFに記憶する。
【0088】以上の準備終了後、処理はステップS17
15において、ラッチ304にFRMの前縁の初期値S
BUF、ラッチ305にFRMの後縁の初期値EBUF
をセットし、さらに他のラッチ325,326,31
9,316にも初期値をセットする。その後、ステップ
S1716では、副走査ライン数をカウントするRAM
213上のカウンタ(LINE)を“0”に初期化し、
ステップS1717で走査を開始する。
【0089】ステップS1718において、走査が原稿
画像領域Rの先端に到達したことを確認し、処理はステ
ップS1719で主走査同期信号(HSYNC)の割り
込み待ちとなる。ここで、割り込みが発生すると処理は
ステップS1720に進み、にカウンタLINEをイン
クリメントし、さらにステップS1721においてLI
NEの値とすでに求めた副走査分割長(L)を比較す
る。
【0090】ここで、LINE<Lであるなら、処理は
ステップS1722に進みFRMの前縁SBUF値に1
ライン分の斜体量tanKを加算し改めてSBUFとす
る。これに対して、LINE≧Lであるなら、処理はス
テップS1723に進み、分割分の走査が終了したとし
て、LINEを“0”に初期化し、さらにステップS1
724において、SBUFに記憶しておいた初期値BU
Fを再度セットする。ステップS1725では、FRM
の後縁EBUFをSBUFから計算する。ステップS1
726ではこのようにして求めたSBUFとEBUFを
それぞれラッチ304と305にセットする。
【0091】最後にステップS1727において、走査
が原稿画像領域Rの後端に達したかどうかを調べ、また
走査が後端に達していないなら、処理はステップS17
19に戻り、HSYNC信号の割り込みを契機として、
ステップS1720〜S1726までの制御を走査が原
稿画像領域Rの後端に達するまでくりかえす。これに対
して、走査が後端に達したなら処理を終了する。
【0092】従って本実施例に従えば、原稿画像を副走
査方向に分割することで、図20のように、画像欠けの
ない斜体画像の出力が可能となる。
【0093】[第4実施例(図23〜図25)]本実施
例は第3実施例をさらに一般化したものである。
【0094】例えば、図23(a)に示す原稿Dの中の
互いに離れた複数の領域の画像R1とR2を抽出し斜体
処理を施す場合、たとえ第3実施例で説明した分割処理
を適用しても、図23(b)に示すように必要な画像は
B1とB2のみであるにも関わらず、出力された画像の
主走査長は(X4−X1)・MX+(Y4−Y1)・M
Y・tan(K)となり、必要以上のサイズの用紙を必
要とする。ところが、実際の斜体処理コピー出力には、
図24に示すように、抽出画像B1についてはL1=
(X2−X1)・MX+(Y2−Y1)・MY・tan
(K)なる主走査長を、抽出画像B2についてはL2=
(X4−X3)・MX+(Y4−Y3)・MY・tan
(K)を必要とするだけである。さらに用紙全体として
考えると、必要な用紙サイズはL1とL2の大きい方よ
りも大きいサイズという条件を満たすだけのものであれ
ば良い。これは、図23(b)に示した主走査長に比べ
て、相当小さいものである。
【0095】これらさらに一般的な場合に拡張して検討
すると、N個の領域R1,…,RNの主走査長をΔX
1,…,ΔXN、副走査長をΔY1,…ΔYNとし、さ
らに各領域に施す斜体角度をK1,…KN、主走査倍率
をMX1,…,MXN、副走査倍率をMY1,…,MY
Nとすると、全体としして必要な画像の主走査長はma
x(ΔXi・MXi+ΔYi・MYi・tan(K
i))、i=1,…,Nとなる。
【0096】次に本実施例に従う斜体処理について、図
25に示すフローチャートを参照して説明する。ここで
は、斜体制御の詳細な説明は既に述べたので省略し、本
実施例に特徴的な処理のみを説明する。
【0097】まずステップS1901で走査を開始する
と、ステップS1902ではまず斜体処理の対象となる
領域の数を計数カウンタとなるRAM213上のエリア
iを“1”にセットする。そして、ステップS1903
では、領域Ri用の主走査、副走査の各倍率MXi,M
Yiで倍率制御を行うべく関連のハードウェアを制御す
る。副走査倍率制御は例えばステッピングモータを用い
ることにより、CPU212がプログラマブルに行え
る。
【0098】次に、処理はステップS1904におい
て、領域Ri用の斜体角度(Ki)、領域サイズΔX
i,ΔYiにより斜体に関わるパラメータを決定し、所
定のラッチやレジスタにセットする。フローチャートか
らは省略したが、領域の位置座標情報も用いられる。そ
の後、ステップS1905において、走査が領域Riの
先端に達したことを確認し、ステップS1906では、
HSYNC信号の割り込みを待ちとなる。
【0099】ここで、HSYNC信号の割り込みがあれ
ば、処理はステップS1907に進み、領域Riのため
の斜体制御を行う。ステップS1908では、走査が領
域Riの後端に達したかどうかを調べる。ここで、走査
が領域Riの後端に達していないと判断されたなら処理
はステップS1906に戻る。これに対して、走査が領
域Riの後端に達したなら、処理はステップS1909
に進み、すべての領域についての処理が終了したかどう
かを調べる。ここで、未処理の領域があるなら処理はス
テップS1910に進み、iをインクリメントし、次の
領域の処理に向かう。これに対して、全ての領域の処理
を終えたと判断されたなら処理を終了する。
【0100】従って本実施例に従えば、たとえ原稿中に
離散的に複数の画像が存在していても、個々の画像を別
々に斜体処理を行うことができるので、用紙を有効に利
用し画像欠けのない斜体コピーを出力することができ
る。
【0101】以上の処理は単色コピーの場合であるが、
カラーの場合は必要な現像色数分だけ、1枚の画像に対
する走査を繰り返せば良い。また、このことは第1〜第
3の各実施例についても同様である。
【0102】[第5実施例(図26〜図38)]図26
に本実施例に従うコピー出力例を示す。
【0103】従来の斜体コピーでは図26に示す原稿A
の斜体コピーとして(コピー1)のみが出力されたが、
本実施例では(コピー1)と(コピー2)の2枚が自動
的に出力される。ここでは原稿サイズをDX(主走査方
向)、DY(副走査方向)、倍率をMX(主走査方
向)、MY(副走査方向)、用紙サイズをPX(主走査
方向)、PY(副走査方向)、斜体角度を(K)とする
とPY=DY・MY、2・PX=DX・MX+DY・M
Y・tan(K)の関係が満足されている(以下、添字
Xは主走査方向、Yは副走査方向を示すものとする)。
但し、図26では用紙周囲に必要とされる余白量やコピ
ー用紙を貼り合わせるためののり代量は考慮していな
い。
【0104】用紙周囲に必要とされる余白量などを考慮
した出力用紙に対する条件を図27に示す。図27
(a)に示すように、用紙の主走査方向前端後端の余白
をそれぞれQR、QL、副走査方向前端後端の余白をそ
れぞれQT、QBとすると、1枚の用紙に対する有効印
字領域のサイズ(QXとQY)はそれぞれ、QX=PX
−QL−QR、QY=PY−QT−QBとなる。また、
図27(b)に示すように、主走査方向にNX枚、副走
査方向にNY枚の用紙を貼り合わせた場合の総有効印字
領域のサイズは、貼り合わせるためののり代幅をSX,
SYとすると、主走査方向がQX・NX−SX・(NX
−1)、副走査方向がQY・NY−SY・(NY−1)
となる。
【0105】以上の考えをさらに一般的に示したものが
図28〜図29である。
【0106】図28〜図29において、DX、DYなる
サイズの原稿A(図28(a))を倍率MX、MYで拡
大した像B(図28(b))を角度(K)で傾けるとコ
ピー群C(図29)となる。図29から分かるように斜
線を付して区別した用紙には画像はプリントされないの
で、出力の必要はない。この不要な用紙も含めて、主走
査方向の用紙数をNX、副走査方向の用紙をNYとする
と、用紙と画像の関係は、次のように定義できる。即
ち、 NX・QX−(NX−1)・SX=DX・MX+DY・
MY・tan(K)+VL+VR、 NY・QY−(NY−1)・SY=DY・MY+VT+
VBである。
【0107】用紙サイズ及びのり代幅が予め指定されて
いる場合、NX、NYは各々、NX≧(DX・MX+D
Y・MY・tanK−SX)/(QX−SX)、NY≧
(DY・MY−SY)/(QY−SY)を満足する最小
の整数として求められる。
【0108】のり代幅を自動設定する場合は、まず、S
X、SYの許容下限値をそれぞれ、SXmin 、SYmin
として、NX≧(DX・MX+DY・MY・tan
(K)−SXmin )/(QX−SXmin )、NY≧(D
Y・MY−SYmin )/(QY−SYmin )を満足する
最小の整数としてNX、NYを求めた後、SX=(NX
・QX−DX・MX−DY・MY・tan(K))/
(NX−1)、SY=(NY・QY−DY・MY)/
(NY−1)より、SX、SYが求められる。必ずしも
のり代を必要としない場合は、SXmin =0、SYmin
=0とすればよい。決定されたNX、NY、SX、SY
を用いて、VL+VR及びVT+VBが計算できる。
【0109】図30にコピー群C(図29)の出力を行
うための原稿画像Aの分割の様子を示す。倍率MX、M
Yで変倍した角度(K)の斜体像をQX、QYなるサイ
ズの矩形で分割するということは、斜体像とは逆の方向
に傾き(マイナスK′)、QX/MX、QY/MYなる
底辺と高さの平行四辺形で分割するということである。
ここで、K′はtan(K′)=tan(K)・(MY
/MX)を満足する。その詳細は図34を用いて後述す
る。また出力におけるのり代がSX、SYならば、上記
平行四辺形の重なり幅はSX/MX、SY/MYであ
る。このように、平行四辺形領域で分割された原稿画像
は、例えば、図31(a)〜(d)及び図32(a)〜
(d)に示すような順に変倍・斜体コピーされる。図3
1(d)と図32(a)の間は省略されている。
【0110】さて、図30において、原稿画像の位置を
規定する座標を(X0,Y0) 、(X1,Y1)とし、(i,j) 番目の
平行四辺形領域を規定する座標を(X0i,Y0j) 、(X1i,Y
0j) 、(X2i,Y1j) 、(X3i,Y1j) とすると、(1,1) 番目の
平行四辺形領域を規定する最も原点に近い座標(X01,Y
01) は、 X01 =X0−DY・tan(K′) −VL/MX−(VT/M
Y)・tan(K′) 、 Y01 =Y0−VT/MYとなる。
【0111】ここで、VR,VTは図29で説明した値
である。もしVT=VR=0なら、X01 =X0−DY・ta
n(K′) 、Y01 =Y0である。
【0112】従って、(X01,Y01) が確定すれば、各座標
値は以下のようになる。即ち、 X0i =X01 +(QX−SX)・ (i-1) /MX +(QY−SY)・(j-1) ・tan(K′) /MY、 X1i =X0i +QX/MX、 X2i =X0i +(QY/MY)・tan(K′) 、 X3i =X2i +QX/MX、 Y0j =Y01 +(QY−SY)・(j-1) /MY、 Y1j =Y0j +QY/MY となる。従って以上の計算により、全ての平行四辺形領
域を確定することができる。
【0113】前述のように、例えば、図30において
は、(1,1) 、(1,2) 、(NX, NY-1)、(NX, NY)で示される
領域が原稿画像領域と重ならないため、出力する必要が
ない。(i,j) 番目の領域の出力の必要の有無は次のよう
に判定する。平行四辺形領域の主走査座標の最大値 X3i
(図では右端)が原稿の左端X0よりも左、即ち X3i≦X0
の時は出力は不要である。或は、平行四辺形領域の主走
査座標の最小値 X0i(図では左端)が原稿の右端X1より
も右、即ち X0i≧X1の時も出力は不要である。
【0114】図33に図30とは逆方向の傾きの場合の
原稿画像と分割領域の関係を示す。角度K′について
は、図30の方向をプラス、図33の方向をマイナスと
定義する。各座標は以下のように定義できる。即ち、 X01 =X0 −(VL/MX)−(VT/MY)・tan(K′) 、 Y01 =Y0 − VT/MY、 X0i =X01 +(QX−SX)・(i-1) /MX +(QY−SY)・(j-1) ・tan(K′) /MY、 X1i =X0i + QX/MX、 X2i =X0i +(QY/MY)・tan(K′) 、 X3i =X2i + QX/MX、 Y0j =Y01 +(QY−SY)・(j-1) /MY、 Y1j =Y0j + QY/MY である。
【0115】また、 X1i≦X0または X2i≧X1を満足する
領域(i,j) はコピー不要である。
【0116】次に、図34〜図35を用いて角度
(K′)を説明する。
【0117】図34(a)に示すサイズDX、DYなる
原稿画像を倍率MX,MYで変倍して図34(b)に示
す拡大像を生成し、これを角度(K)で傾けた斜体像に
変換する。図34(c)に示すように、この斜体像を包
含する矩形のサイズをEX,EYとする。図34(c)
に示す斜体像を倍率をそのままで、元へ戻すと図35
(a)に示すようになる。図35(a)に示す画像につ
いて倍率も元へ戻すと、図35(b)に示すようにな
る。図35(b)に示される傾き角度(K′)は、図3
4〜図35から分かるように、tan(K′)=(EY
・tan(K)/MX)/(EY/MY)、つまりta
n(K′)=tan(K)・(MY/MX)である。
【0118】次に、図36を参照して、装置の光学系の
副走査について説明する。ここではNX・NY個の分割
読み取りのための平行四辺形領域を(1,1)、(2,
1)、…、(NX,1)、(1,2)、…、(NX,
2)、…、(1,NY)、…、(NX,NY)の順にフ
ルカラーコピーすると仮定して説明する。
【0119】HP(ホームポジション)に停止している
光学系は、まず、平行四辺形領域(1,1)の手前L1の
所、つまり(Y01 −L1)の地点まで予備前進する。続い
て、地点(Y01 −L1)から地点Y01 まで加速前進F1を
行う。つまり、L1とは所望の副走査倍率MLで光学系が
走査するための速度まで立ち上がるのに要する距離であ
る。地点Y01 から地点Y11 まで領域(1,1)のマゼン
タコピーのための等速前進走査Mを行う。
【0120】次に、地点Y11 から減速前進F2を行い、
地点(Y11 +L2)で停止する。つまり、L2は所望の副走
査倍率MYを実現する速度から停止するのに要する距離
である。地点(Y11 +L2)で停止後、再び地点(Y01
L1)まで復動R1を実行し、その後同様の順で加速F
1,減速F2,復動R1を実行しながら、領域(1,
1)について、シアンコピーのための走査C、イエロー
コピーのための走査Y、ブラックコピーのための走査B
kを行う。
【0121】領域(1,1)の走査終了後、同様に、領
域(2,1)、…、(NX,1)についてコピーを行
う。領域(NX,1)のブラックコピーを終了後、領域
(1,2)の走査のために、復動R2は地点(Y11 +L
2)から地点(Y02 −L1)まで行われる。以下、同様の
手順に従って、領域(NX,NY)のブラックコピーま
で終えた後、HPまで復動R3を実行して、動作を終え
る。
【0122】ここでは、各領域について、1枚のフルカ
ラーコピーを行う場合を示したが、複数枚コピーや単色
コピーの場合は必要枚数分や必要色数分の走査を各領域
について行えばよい。また、前述のように、原稿画像を
含まない領域については、走査をスキップすればよい。
【0123】次に本実施例に従う斜体処理について、図
37〜図38に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0124】まずステップS3701では、すでに説明
したように用紙上の有効印字領域のサイズQX,QY
を、ステップS3702ではのり代幅SX,SYを、ス
テップS3703では分割数NX,NYを決定する。次
にステップS3704では、それらに従って原稿を分割
する平行四辺形領域の原点(X01,Y01 )を決定する。続
いて、ステップS3705では平行四辺形領域をカウン
トするためのRAM213のカウンタ(i,j)を
(1,1)に初期化する。さらにステップS3706で
は、図3及び図4(b)のラッチ304、305、31
6に初期値をセットする。ラッチ304には用紙の主走
査方向のレフト(左)マージンQLの終了アドレス、ラ
ッチ305には同じくライト(右)マージンQRの開始
アドレスをセットする。その結果、FRM信号は有効印
字幅QXに相当する区間イネーブルとなる。
【0125】ステップS3707では、主走査倍率MX
が拡大か否かを調べる。ここで、MX≦1.0(等倍ま
たは縮小)なら、処理はステップS3708においてR
AM213のエリアDLTにtan(K)をセットす
る。これに対して、MX>1.0(拡大)なら、処理は
ステップS3709においてRAM213上のエリアD
LTにtanK/MXをセットする。続いてステップS
3710では、カウンタ(i,j)の値と(X01,Y01
に基づいて平行四辺形領域を規定する座標値である(X
0i,Y0j) 、(X1i,Y0j) 、(X2i,Y1j) 、(X3i,Y1j) を求め
RAM213上の所定のエリアに格納する。
【0126】ステップS3711では、角度(K)の正
負を調べる。ここで、K>0の時、処理はステップS3
712に進み、 X3i≦X0または X0i≧X1を満足するか否
か調べる。一方、K≦0の時、処理はステップS371
3に進み、 X1i≦X0または X2i≧X1を満足するか否か調
べる。さて、ステップS3712〜3において、これら
条件が満足される場合、注目領域の中に画像がないた
め、処理はコピー処理せずステップS3725へ進む。
これに対して、これらの条件が満足されなければ処理は
ステップS3714に進み、光学系を地点(Y0j −L1)
まで移動する。ステップS3715では、RAM213
のエリアBUFに座標 X0iに相当するアドレスをセット
し、さらにステップS3716においてラッチ327に
BUFの内容をセットする。
【0127】ステップS3717では装置の光学系がス
タートし、ステップS3718において走査が領域の先
端Y0j に到達したことを確認し、ステップS3719で
はHSYNC信号の割り込み待ちとなる。ここで、HS
YNC信号の割り込みが発生すると、処理はステップS
3720に進み、RAM213上のエリアBUFをDL
Tだけ加算し、さらにステップS3721でBUFの値
をラッチ313にセットする。さて、角度(K)が正
(負)の時はDLTが正(負)なので、BUFの内容は
割り込み毎に増え(減り)、シフトメモリ323から良
み出される画像は主走査方向について前方(後方)へ変
化する。FRM信号はHSYNCに対して固定されてい
るので、副走査の進行につれ、用紙上の斜体画像は主走
査方向について後方(前方)へ傾いてゆく。
【0128】ステップS3722では、光学系が地点
(Y1j +L2)に到達したかどうかを調べる。ここで、走
査が地点(Y1j +L2)に到達していないなら、処理はス
テップS3719に戻る。これに対して、走査が地点
(Y1j +L2)に到達したなら、処理はステップS372
3に進む。
【0129】ステップS3723では必要色数分の走査
が、ステップS3724では必要枚数分の走査が終了し
たかどうかを調べ、その走査が未終了なら処理はステッ
プS3714に戻る。これに対して、走査終了なら処理
はステップS3725に進み、カウンタ(i,j)の値
をステップS3725〜S3729の処理に従って変更
し、次の領域の処理を行う。必要な走査を全て終了した
なら、処理はステップS3730に進み、最後に光学系
をHPにまで復帰させる。
【0130】従って本実施例に従えば、1枚の用紙に入
らないような斜体画像を自動的に複数の用紙に分割し、
そのすべてのコピーを結合すれば、結果的に画像情報の
欠けのないコピー出力を得ることができる。
【0131】[第6実施例(図39〜図51)]第5実
施例では、副走査の間、FRM信号はHSYNC信号に
対して変化させず、シフトメモリ323からのリードス
タートアドレスを変化させた(以後、これを第5実施例
の方法とよぶ)。図4(b)のカウンタ313はHSY
NC信号によって再ロードされるため、第5実施例の方
法は、原稿画像を分割するための平行四辺形領域の全て
が主走査方向に関して、HSYNC信号以後に存在する
必要がある。副走査についても、図36に示すように走
査開始位置がホームポジションより後方でなくてはなら
ない。
【0132】しかしながら、原稿画像の位置によって
は、これらの条件を満足しない場合も有り得る。本実施
例では、こうした状況に対応するために、平行四辺形領
域が仮想の空間(HSYNC信号以前やHP前方)に存
在するような場合にも、リードスタートアドレスを固定
し、FRM信号を変化させて制御する(これを第6実施
例の方法、或は、本実施例の方法とよぶ)。
【0133】本実施例の方法は図6に示したと同じ制御
である。
【0134】ここでは、図39〜図40を用いて、図3
0で示した領域の1つを例に挙げ、第5実施例の方法と
本実施例の方法の違いを具体的に説明する。図39に示
すような関係を有する原稿と分割領域について、(2,
1)番目の領域に注目した場合を考える。第5実施例の
方法に従うと、図40(c)に示すように領域の主走査
前端に沿ってリードスタートアドレスを変化させ、図4
0(d)に示すように用紙の有効印字領域の主走査前端
に沿うようにFRM信号を固定させる。これに対し、本
実施例の方法に従うなら、図40(a)に示すように領
域(2,1)に含まれる原稿画像の主走査前端にリード
スタートアドレスを固定し、図40(b)に示すように
リードスタートアドレスに対応する画像が再生されるべ
き位置で発生されるようにFRM信号を変化させる。
【0135】図41は図30に示した全ての領域につい
てのリードスタートアドレス制御の様子を示す図であ
る。図41において、点線は第5実施例の方法に従って
リードスタートアドレスを変化させる場合を示し、実線
は本実施例の方法に従うリードスタートアドレスを固定
する場合を示すものである。領域(4,1)、(3,
2)、(4,2)、(3,3)、(2,4)、(3,
4)は第5実施例の方法に従って処理され、領域(2,
1)、(2,2)、(1,3)、(1,4)は本実施例
の方法に従って処理されるが、領域(3,1)、(2,
3)については、これら2つの方法を混在させて処理さ
れる。即ち、平行四辺形領域の主走査先端側の斜辺と画
像との位置関係によって方法が決定される。
【0136】次に、図42〜図43を用いて、第5実施
例の方法と本実施例の方法の選択ルールを説明する。こ
こで、原稿画像の位置座標は、図42(a)に示すよう
に、(X0,Y0) 、(X1,Y0) 、(X1,Y1) 、(X0,Y1) とする。
また、図42(b)に示すように、(i,j)番目の平
行四辺形領域は、(X0i,Y0j) 、(X1i,Y0j) 、(X2i,Y1j)
、(X3i,Y1j) の各座標値により定義される。副走査区
間[Y0j,Y1j ]に注目した場合の画像と平行四辺形領域
左斜辺の位置関係は図42(b1)、図42(c1)、
図43(a1)、図43(b1)、図43(c1)まで
の5通り(斜体の傾く方向を考慮すると10通り)あ
る。以下に、それぞれの場合について説明する。
【0137】(1)図42(b1)と図42(b2)の
場合(これをBタイプという):領域が画像に含まれる
場合で、X0≦X0i (図42(b1))またはX0≦X2i
(図42(b2))を満たし、Y=Y0jからY=Y1jの
全区間で第5実施例の方法が適用される。図42(b
1)に示す場合を特にB1タイプ、図42(b2)に示
す場合を特にB2タイプという。
【0138】(2)図42(c1)と図42(c2)の
場合(これをCタイプという):画像端が領域の左斜辺
と交わる場合である。図42(c1)では、 X0i<X0<
min(X1i,X2i)を満足し、Y=Y0j から本実施例の方法
を適用され、Y=YLから第5実施例の方法に切り替わ
る。図42(c2)では X2i<X0< min(X0i,X3i)を満
足し、Y=Y0j から第5実施例の方法が適用され、Y=
YLから本実施例の方法に切り替わる。図42(c1)に
示す場合を特にC1タイプ、図42(c2)に示す場合
を特にC2タイプという。
【0139】(3)図43(a1)と図43(a2)の
場合(これをDタイプという):画像端が領域の左斜辺
と右斜辺の間に存在する場合で、 X2i≦X0≦X1i (図4
3(a1))または X0i≦X0≦X3i (図43(a2))
を満足し、Y=Y0j からY=Y1j の全区間で本実施例の
方法が適用される。図43(a1)に示す場合を特にD
1タイプ、図43(a2)に示す場合を特にD2タイプ
という。
【0140】(4)図43(b1)と図43(b2)の
場合(これをEタイプという):(3)の場合とは領域
の形が異るため、領域の左斜辺,右斜辺の両方と画像端
が交わる場合である。図43(b1)では X1i≦X0≦X2
i を満足し、Y=YRからY=YL まで本実施例の方法が
適用され、Y=YLからY=Y1j まで第5実施例の方法が
適用される。図43(b2)では、 X3i≦X0≦X0i を満
足し、Y=Y0j からY=YLまで第5実施例の方法が適用
され、Y=YLからY=YRまで本実施例の方法が適用され
る。図43(b1)に示す場合を特にE1タイプ、図4
3(b2)に示す場合を特にE2タイプという。
【0141】(5)図43(c1)と図43(c2)の
場合(これをFタイプという):画像端が領域の右斜辺
と交わる場合である。
【0142】図43(c1)では、 X1i≦X0≦X3i を満
足し、Y=YRからY=Y1j まで本実施例の方法が適用さ
れ、図43(c2)では X3i≦X0≦X1i を満足し、Y=
Y0jからY=YRまで本実施例の方法が適用される。図4
3(c1)に示す場合を特にF1タイプ、図43(c
2)に示す場合を特にF2タイプという。
【0143】さて、左斜辺の座標値は次のように定義さ
れる。即ち、 Y=aX+b、 a=(Y0j−Y1j)/(X0i−X2i)、 b=(X0i・Y1j −X2i ・Y0j)/(X0i−X2i) である。一方、右斜辺の座標値は次のように定義され
る。即ち、 Y=cX+d、 c=(Y0j−Y1j)/(X1i−X3i)、 d=(X1i・Y1j −X3i ・Y0j)/(X1i−X3i) である。従って、YL=a・X0+b、YR=c・X0+dによ
り求めることができ、第5実施例の方法及び本実施例の
方法の適用区間つまりリードスタートアドレスの制御内
容が一意に決定される。
【0144】ここで、以上ようにして決定されたリード
スタートアドレスの制御内容に基づいて、それに対応す
るFRM信号の制御について図44を参照して説明す
る。まず、平行四辺形領域4401において、副走査位
置YkにおけるリードスタートアドレスがXkに決定し
たとする。
【0145】領域の原点G0と点W0(Xk, Yk)を変倍
率MX,MYを考慮した平行四辺形領域に投影した原点
G1と点W1に注目すると原点G1に対する点W1の相
対座標は図44に示すように、W1((Xk −X0i)・M
X,(Yk−Y0j)・MY)となる。さらにG1,W1を用紙
上のQX,QYなるサイズを有する有効印字領域に投影
したG2,W2に注目すると、原点G2に対する点W2
の相対座標(WX, WY)は、次のようになる。即ち、 WX= (Xk−X0i)・MX− (Yk−Y0j)・MY・tan(K)、 WY= (Yk−Y0j)・MY である。原点G2のタイミングは水平同期信号HSYN
CからTXクロック、垂直同期信号ITOPからTYライン
と既知なので、リードスタートアドレスW0に対応する
FRM信号発生タイミングW2はITOPからTY+TWY
の時点でHSYNCからTX+TWX となる。ここで、TWY
は距離WYをライン単位で、TWX は距離WXを画素単位で換
算した値である。
【0146】以上のように、原稿画像上のリードスター
トアドレスが決定すれば対応するFRM信号発生タイミ
ングも決定する。
【0147】次に本実施例に従う斜体処理について、図
45〜図51に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0148】まずステップS2002で用紙上の有効印
字領域サイズQX,QYを、ステップS2003でのり
代幅SX,SYを、そして、ステップS2004で分割
数を決定する。次にステップS2004では、領域番号
を示すRAM213上のカウンタ(i,j)に(1,
1)をセットする。以上の手順は第5実施例と同様であ
る。ステップS2006では、ラッチ305,316に
初期値をセットする。
【0149】次にステップS2007において、主走査
倍率MXが拡大か否かをチェックする。ここで、MX>
1.0(拡大)なら、処理はステップS2008に進
み、RAM213のエリアDLTにtan(K)をセッ
トする。これに対して、MX≦1.0(等倍或は縮小)
なら、処理はステップS2009に進み、DLTにta
n(K)/MXを符号付きでセットする。続いてステッ
プS2010では(i,j)番目の平行四辺形領域を規
定する座標値を計算し、さらにステップS2011では
原稿画像端X=X0と領域の両斜辺の交点 YL,YRを求め
る。
【0150】ステップS2012では、斜体角度(K)
の正負をチェックする。ここで、K>0であるなら、処
理はステップS2013〜S2022において、 YL,YR
に基づいて、図42(b1)、図42(c1)、図43
(a1)、図43(b1)、図43(c1)に示した平
行四辺形領域左斜辺の位置関係(即ち、それぞれのタイ
プ)に従って、リードスタートアドレスの初期値 XK,YK
をセットする。
【0151】これに対して、K≦0であるなら、処理は
ステップS2023〜S2032において、 YL,YRに基
づいて、図42(b2)、図42(c2)、図43(a
2)、図43(b2)、図43(c2)に示した平行四
辺形領域左斜辺の位置関係(即ち、それぞれのタイプ)
に従って、リードスタートアドレスの初期値 XK,YKをセ
ットする。
【0152】リードスタートアドレスの初期値 XK,YKの
決定後、処理はステップS2033において、対応する
FRM信号発生タイミングを決定するために図19で説
明した WX,WYを求め、さらにステップS2034では、
それぞれをライン単位、画素単位に換算してTWX,TWY を
求める。次にステップS2035では光学系を(Y0j−L
1) の位置まで移動する。ステップS2036ではRA
M213のエリアBUF1にリードスタートアドレス初
期値XK相当のアドレス値をセットし、ステップS203
7ではRAM213のエリアBUF2にFRM初期値T
X+TWXをセットする。さらに、ステップS2038、
S2039においてそれぞれ、セットされたBUF1、
BUF2の内容を対応するラッチ327と304にセッ
トする。
【0153】ステップS2040では光学系をスタート
し、ステップS2041において走査位置がYKへの到達
したことを確認後、ステップS2042においてHSY
NC信号の割り込みを待つ。ここで、HSYNC信号の
割り込みがあれば、処理はステップS2043に進み、
平行四辺形領域左斜辺の位置関係のタイプをチェックす
る。以下、そのタイプチェック結果に従って、リードス
タートアドレスまたはFRMのいずれかを選択的に変更
する。
【0154】(1)Bタイプの場合:処理はステップS
2044に進み、BUF1にDLTを加え、再度BUF
1に格納すると共に、ステップS2045でBUF1の
内容をラッチ327にセットする。その後、処理はステ
ップS2064に進む。
【0155】(2)Dタイプの場合:処理はステップS
2046に進み、BUF2からtan(K)を減じ、再
度BUF2に格納すると共に、ステップS2047でB
UF2の内容をラッチ304にセットする。その後、処
理はステップS2064に進む。
【0156】(3)C−1タイプ、或は、E−1タイプ
の場合:処理はステップS2048に進み光学系の走査
位置を調べる。ここで、光学系の走査位置がYLに到達す
る前は、ステップS2049〜S2050において各
々、Dタイプと同様の処理(ステップS2046〜S2
047)を行い、YLに到達した後はステップS2051
〜S2052において各々、Bタイプと同様の処理(ス
テップS2044〜S2045)を行う。その後、処理
はステップS2064に進む。
【0157】(4)C−2タイプ、或は、E−2タイプ
の場合:処理はステップS2053に進み光学系の走査
位置を調べる。ここで、光学系の走査位置がYLに到達す
る前は、ステップS2054〜S2055において各
々、Bタイプと同様の処理(ステップS2044〜S2
045)を行い、YLに到達した後はステップS2056
〜S2057において各々、Dタイプと同様の処理(ス
テップS2046〜S2047)を行う。その後、処理
はステップS2064に進む。
【0158】(5)F−1タイプの場合:処理はステッ
プS2058に進み光学系の走査位置を調べる。ここ
で、光学系の走査位置がYRに到達した後は、処理はステ
ップS2059〜S2060において各々、Dタイプと
同様の処理(ステップS2046〜S2047)を行
い、YRに到達する前はこれらの処理をスキップする。そ
の後、処理はステップS2064に進む。
【0159】(6)F−2タイプの場合:処理はステッ
プS2061に進み光学系の走査位置を調べる。ここ
で、光学系の走査位置がYRに到達する前であるなら、処
理はステップS2062〜S2063において各々、と
同様の処理(ステップS2046〜S2047)を行
い、YRに到達後であるならこれらの処理をスキップす
る。その後、処理はステップS2064に進む。
【0160】さて、処理はステップS2064におい
て、光学系の走査位置が Y1j+L1に到達したかどうかを
調べる。ここで、まだ未到達であるなら処理はステップ
S2042に戻り、ステップS2042〜S2064の
処理を、光学系の走査位置が Y1j+L1に到達するまで繰
り返す。さらにステップS2065では必要な色数分の
処理が完了したかどうかを、ステップS2066では必
要な枚数分の処理が完了したかどうかを調べる。ここ
で、処理続行が必要なら処理はステップS2035に戻
り、必要な色数分及び枚数分の処理を繰り返す。これに
対して、これらの処理が完了したなら領域(i,j)の
処理を完了したと判断して処理はステップS2067に
進む。
【0161】ステップS2067では次の領域の処理の
ためにカウンタ(i,j)を更新する。また、ステップ
S2068〜S2071において、次の領域の処理を実
行することが必要と判断されたなら処理はステップS2
010に戻る。これに対して、全ての領域の処理を完了
したと判断されたなら、処理はステップS2072にお
いて光学系をホームポジションに復帰して、処理を終了
する。
【0162】従って本実施例によればリードスタートア
ドレスとFRM信号を選択的に可変制御することで、1
枚の用紙に入りきらない斜体画像を複数の用紙に分割し
て出力することができる。
【0163】[第7実施例(図52〜図57)]第5及
び第6実施例が複数の分割出力を貼り合わせた状態で所
望の画像を得るのに適している。本実施例では複数の分
割出力の各々が独立に所望の画像出力となるように斜体
処理を実行する場合について説明する。
【0164】図52は本実施例に従う斜体処理によるコ
ピー例を示す図である。本実施例に従うと、図52
(a)に示す原稿画像(A)を主/副走査方向各々に2
分割して得られる4つの画像領域のそれぞれに変倍,斜
体処理を施して、図52(b)〜図52(e)に示す
(コピー1)から(コピー4)の4枚の出力が得られ
る。
【0165】この処理について、図53〜図54を用い
てさらに詳細に説明する。
【0166】図53は原稿画像の様子を示す図である。
図53に示すように、DX,DYなるサイズの原稿を主
走査方向についてNX個に、副走査方向についてNY個
に分割すると、分割領域のサイズはDX/NX,DY/
NYである。図54(a)は図53に示すように分割さ
れた1つの領域に変倍、斜体処理を施した画像とその画
像を再生するための用紙を示す図である。ここで、斜体
画像のサイズは図54(a)に示しているように、 LX(主走査方向のサイズ)=(DX/NX)・MX+
(DY/NY)・MY・tan(K)、 LY(副走査方向のサイズ)=(DY/NY)・MYと
なる。 この斜体画像を1枚の用紙に収めるためには用紙の有効
印字領域のサイズQX,QYはQX=LX+VL+VR、Q
Y=LY+VT+VBを満足しなければならない。ここで、
VL,VR,VT,VB≧0である。
【0167】本実施例では、第6実施例の方法つまりリ
ードスタートアドレスは固定し、FRM信号を可変制御
することで、斜体は実現される。例えば、図53に示す
領域(i,j)は副走査区間[Yj,Yj+1]において、X
=Xi をリードスタートアドレスとすると、対応するF
RMスタートタイミングは図54(a)において太い実
線ABで示される。主走査方向について実線ABの(D
X/NX)・MXだけ後方がFRMエンドタイミングで
ある。用紙の有効印字領域の原点をG2とすると、G2
に対するA,Bの相対座標はA(VL+LY・tan(K),V
T)、B(VL,VT+LY)となる。
【0168】ここで、図54(a)に示す場合はK>0
であり、図54(b)に示す場合がK≦0である。図5
4(b)に示すように、A,Bの相対座標はA(VL,V
T)、B(VL−LY・tan(K),VT+LY)となる。いずれに
せよ、原稿画像サイズ、分割数、倍率、斜体角度、用紙
サイズが確定すれば、リードスタートアドレス及びFR
M発生タイミングが決定し、第6実施例の方法を適用す
ることで、斜体出力が可能なことは第6実施例より既に
明かである。
【0169】本実施例に従う装置では、用紙サイズ(Q
X,QY)、倍率(MX,MY)、角度(K)の3種類
のパラメータのいずれか1つを自動的に決定するモード
及び全てのパラメータをマニュアルで設定するモードを
有するものとする。また、全てのパラメータがマニュア
ルで設定されるモードで、画像が用紙からはみでる場合
や、パラメータを自動的に決定するモードで、最適なパ
ラメータが存在しない場合に、オペレータに対して警告
を発することができる。
【0170】次に本実施例に従う斜体処理を図55〜図
57に示すフローチャートを参照して説明する。
【0171】まずステップS2301では、前述のパラ
メータのいずれかが自動設定モードであるか否かをチェ
ックする。ここで、自動用紙選択モードならば、処理は
ステップS2302に進み、QX≧DY・MY・tan
(K)/NY+DX・MX/NX、QY≧DY・MY/
NYを満足する有効印字領域サイズを有する用紙を選択
する。次にステップS2303で最適用紙があるかどう
かを調べる。ここで、最適サイズがなければ、処理はス
テップS2304に進み警告表示を行うが、最適用紙が
あれば、処理はステップS2304をスキップしてステ
ップS2311に進む。
【0172】また、自動倍率設定モードならば、処理は
ステップS2305に進み、QX/(DY・tan
(K)/NY+DX/NX)とQY/(DY/NY)の
小さい方をMX,MYとして設定する。次にステップS
2306では、MX(=MY)が最小倍率以上であるか
どうかを調べる。倍率MX,MYをマニュアルでセット
する場合はMXとMYが異なってもよいが、自動設定の
場合にはMX=MYの条件を設けて一意に決定する。さ
て、設定されたMX(=MY)が最小倍率(例えば50
%ならば0.5)よりも小さい時には処理はステップS
2307に進み、警告表示を行う。これに対して、MX
(=MY)が最小倍率以上であるなら、処理はステップ
S2307をスキップしてステップS2311に進む。
【0173】また、自動角度設定モードならば、処理は
ステップS2308に進み、|tan(K)|≦(QX
−DX・MX/NX)・NY/(DY・MY)を満足す
る最大角度Kを設定する。|tan(K)|は絶対値を
意味する。最大角度を設定する理由は選択された用紙い
っぱいに斜体画像を再生するためである。さて、ステッ
プS2309において、QX<DX・MX/NXである
ことが認識されたなら、分割された画像が用紙に入らな
いため、処理はステップS2310に進んで警告表示を
行う。これに対して、QX≧DX・MX/NXであるな
ら、処理はステップS2310をスキップしてステップ
S2311に進む。
【0174】また、自動設定モードでないなら処理はそ
のままステップS2311に進む。以上のようにして全
てのパラメータが確定すると処理はステップS2311
において、原稿画像の分割領域番号を示すRAM213
のカウンタ(i,j) を(1,1)に初期化する。ステップS2
312では、原稿画像の原点(X1, Y1)と原稿画像サイ
ズ(DX,DY)と分割数(NX,NY)を用いて(i,
j) 番目の領域の原点座標(Xi, Yj)を求める。リード
スタートアドレスは副走査区間[Yj,Yj+1]において、
主走査アドレスXiに固定される。前述のように、傾く
方向によりFRM発生タイミングが異なるので、ステッ
プS2313では、角度(K)の正負を判定する。ここ
で、K>0であれば処理はステップS2314におい
て、また、K≦0であれば処理はステップS2315に
おいて領域(i,j) のためのFRMの初期値(XA,YA)を
設定する。
【0175】次に処理はステップS2316において、
シフトメモリ323のライトスタートアドレスをラッチ
316にセットする。ステップS2317では光学系の
走査位置を副走査位置(Yj−L1)に移動する。L1は第
6実施例と同様の値をもつ。またステップS2318で
はラッチ327にXiに相当するデータをセットする。さ
らにステップS2319では、ラッチ304〜305に
FRM発生タイミングデータをセットする。ラッチ30
4にはFRMの立ち上がりタイミングの初期値としてXA
に相当するデータを、ラッチ305には出力画像主走査
長(DX−NX)・MXをXAに加えたFRMの立ち下が
りタイミングの初期値に相当するデータをセットする。
さらにまたステップS2320では、ラッチ304にセ
ットした初期値をRAM213のエリアBUFに補間す
る。
【0176】ステップS2321では光学系をスタート
させ、ステップS2322において走査位置が領域(i,
j) の先端Yjに到達したことを確認し、ステップS23
23においてHSYNC信号の割り込み待ちとなる。こ
こで、HSYNC信号の割り込みが発生すれば、処理は
ステップS2324に進む。
【0177】ステップS2324ではKの値の正負を調
べる。ここで、K>0であれば処理はステップS232
5において、K≦0であれば処理はステップS2326
において、FRMタイミングを格納したBUF内のデー
タを更新し、さらにステップS2327において、更新
されたBUFのデータに基づいてラッチ304〜305
を更新する。具体的にはK>0の時はtan(K)を減算し、
K≦0の時はtan(K)を加算する。
【0178】ステップS2328では光学系の走査が領
域(i,j) の走査を終えて、Yj+1+L1の位置に到達したか
どうかを調べる。ここで、走査がYj+1+L1の位置に到達
していない場合、処理はステップS2323に戻る。こ
れに対して、走査がYj+1+L1の位置に到達した場合、処
理はステップS2329に進む。ステップS2329で
は、必要な色数分、枚数分の走査を完了したか否かを調
べ、未完了ならばステップ2317へ戻り、完了ならば
処理はステップS2330に進み、次の領域走査のた
め、カウンタ(i,j) を更新する。最後にステップS23
31において、全領域についての走査が完了したかどう
かを調べ、未完了ならば処理はステップ2312へ戻
り、完了ならば処理を終了する。
【0179】従って本実施例に従えば、原稿画像を任意
数の領域に分割して、分割された画像それぞれに斜体,
変倍処理を施し、異なる用紙に出力することができる。
【0180】[第8実施例(図58〜図61)]本実施
例は第7実施例の処理をさらに一般化したものである。
【0181】斜体処理を一般化することによって、例え
ば、図58〜図59に示すように、原稿Dの中の複数の
領域(ここでは領域1と領域2)が離散的に存在してい
たとしても、その領域1と領域2を抽出し、各々に異な
る角度K1,K2による斜体処理と、異なる倍率(MX
1,MY1)、(MX2,MY2)による変倍処理を施
し、異なるサイズ(QX1,QY1)、(QX2,QY
2)の用紙に対して、(コピー1(図59(a))と
(コピー2(図59(b))を出力することが可能とな
る。但し、角度,倍率,用紙サイズのいずれかが(コピ
ー1)と(コピー2)で等しくても良いことを言うまで
もない。
【0182】次に本実施例の斜体処理について、図60
〜図61に示すフローチャートを参照して説明する。な
お、本実施例の装置においても第7実施例の装置のよう
にパラメータの自動設定モードが備えられているものと
する。
【0183】まずステップS2501では、領域番号を
示すRAM213のカウンタ(i)を“0”クリアす
る。ステップS2502では、i番目の領域を処理する
ためのパラメータをオペレータが入力する。これに応じ
てステップS2503では、入力パラメータとして、領
域の座標値をRAM213の所定のエリアX0i,X1i,Y0i,
Y1i にセットし、またステップS2504では斜体角度
(K)をRAM213のエリアKiにセットし、さらに
ステップS2505では倍率をRAM213のエリアM
Xi,MYiにセットし、さらにまたステップS250
6では副走査倍率MYiに相当する光学系速度に加速す
るのに要する距離をRAM213のエリアLiにセット
し、最後にステップS2507において、選択された用
紙の有効印字領域のサイズをRAM213のエリアQX
i,QYiにセットする。
【0184】また、以上のパラメータの中で自動設定モ
ードが選択されているものについては、ステップS25
08において第7実施例で説明したように手順に従って
算出設定される。これらのパラメータが決定すれば、第
7実施例で既に説明したように、FRMの発生タイミン
グが決定するので、処理はステップS2509に進みF
RMの立ち上がりタイミングの初期値をRAM213の
エリアFiに、FRMの「TRUE」区間幅をRAM2
13のエリアGiにセットする。ステップS2510で
は次の領域処理用パラメータの入力に備えてカウンタ
(i)を+1だけインクリメントする。最後にステップ
S2511において、必要な全領域のパラメータ入力が
完了したかどうかを調べる。ここで、パラメータ入力未
完了であるなら、処理はステップS2501に戻り、パ
ラメータ入力完了であるなら処理はステップS2512
に進む。
【0185】ステップS2512では、領域数をRAM
213のエリアNにセットし、ステップS2513にお
いてカウンタ(i)を再度“0”クリアする。続いてス
テップS2514ではラッチ316に初期値をセット
し、ステップS2515では光学系の走査位置を位置
(Yi−L1)まで移動する。さらにステップS2516で
は、ラッチ327に領域iのリードスタートアドレス X
0iを、ラッチ304にFRMを開始するタイミング初期
値Fiを、そして、ラッチ305にFRMを終了するタ
イミング初期値Fi+Giをセットする。またステップ
S2517では、FRMタイミングの更新のためにデー
タFiをRAM213のエリアBUFに格納する。
【0186】ステップS2518で光学系の走査をスタ
ートし、ステップS2519でその走査位置がY0iに
到達したことを確認後、処理はステップS2520にお
いてHSYNC信号の割り込み待ちとなる。ここで、H
SYNC信号の割り込みが発生すると処理はステップS
2521に進み、格納したBUFをtan(K)だけ更
新する。具体的には、Kが正の時はtan(K)だけ減
算され、負の時はtan(K)だけ加算される。さらに
ステップS2522において、更新されたBUFの値に
基づいてラッチ304,305をセットする。
【0187】次にステップS2523で走査位置が Y1i
+L1に到達したかどうかを調べる。ここで、 Y1i+L1に
まだ到達していないなら処理はステップS2520に戻
り、Y1i+L1に到達したなら処理はステップS2524
に進む。ステップS2524では、必要な色数分、枚数
分の走査が完了したかどうかを調べる。ここで、走査未
完了と判断されたなら処理はステップ2515に戻り、
走査完了と判断されたなら処理はステップS2525に
進んで、領域番号iを更新する。最後にステップS25
26において、設定領域の全てについての処理が完了し
たかどうかを調べる。ここで、処理が未完了なら処理は
ステップ2514に戻り、上述の処理を繰り返し、処理
完了と判断されたなら処理は終了する。
【0188】従って本実施例に従えば、複数の画像が離
散的に存在していても、位置、大きさの異なる複数の画
像領域の各々に異なる倍率、角度で異なる用紙に斜体処
理することができるので、より高度で使い勝手の良い装
置が提供できる。
【0189】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0190】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
稿画像の斜体処理出力時に画像の出力方法を変えたり、
複数の記録媒体に適切に分割出力することによって、記
録媒体から斜体画像が欠けることがなくなるという効果
がある。これによって斜体画像出力に係る記録媒体や出
力時間の無駄を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の8つの実施例の共通装置として用いる
デジタル式フルカラー複写機の断面図である。
【図2】図1に示す装置の画像処理部19の構成を示す
ブロック図である。
【図3】図2に示す画像処理部19の編集処理部207
の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す画像処理部19の点線で囲まれた領
域300の回路構成を示すブロック図である。
【図5】拡大率に応じた書き込みクロック(WCLK)
と読み出しクロック(RCLK)との関係を示すタイム
チャートである。
【図6】斜体処理の原理を説明する図である。
【図7】図6に示す斜体処理とは異なる方向への斜体処
理の原理を説明する図である。
【図8】第1実施例に従う斜体処理の結果のコピー出力
を示す図である。
【図9】第1実施例に従う斜体処理における仮想的な斜
体画像を示す図である。
【図10】第1実施例に従う斜体処理をシフトメモリ3
23のアドレッシングに注目して示す図である。
【図11】第1実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図12】第1実施例に従う斜体角度を変えた場合のコ
ピー出力を示す図である。
【図13】第2実施例に従う斜体処理の概要を説明する
図である。
【図14】第2実施例に従う斜体処理の概要を説明する
図である。
【図15】第2実施例に従う斜体角度(K)が正の場合
のシフトメモリ323からの読み出しアドレスの変化を
示す図である。
【図16】第2実施例に従う斜体角度(K)が負の場合
のシフトメモリ323からの読み出しアドレスの変化を
示す図である。
【図17】第2実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図18】第2実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図19】第3実施例に従う斜体処理の概要を説明する
図である。
【図20】第3実施例に従う斜体処理の概要を説明する
図である。
【図21】第3実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図22】第3実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図23】第4実施例に従う斜体処理の概要を説明する
図である。
【図24】第4実施例に従う斜体処理の概要を説明する
図である。
【図25】第4実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図26】第5実施例に従う斜体処理の概要を説明する
図である。
【図27】第5実施例に従う出力用紙と有効出力領域と
の関係を示す図である。
【図28】第5実施例に従う画像原稿と拡大画像との関
係を示す図である。
【図29】第5実施例に従う複数の出力用紙に出力され
る拡大斜体画像の様子を示す図である。
【図30】第5実施例に従う斜体角度(K)が正の場合
の画像原稿の分割の様子を示す図である。
【図31】第5実施例に従う平行四辺形領域に分割され
た画像原稿の変倍・斜体コピーを示す図である。
【図32】第5実施例に従う平行四辺形領域に分割され
た画像原稿の変倍・斜体コピーを示す図である。
【図33】第5実施例に従う斜体角度(K)が負の場合
の画像原稿の分割の様子を示す図である。
【図34】第5実施例に従う斜体角度(K)を説明する
図である。
【図35】第5実施例に従う斜体角度(K)を説明する
図である。
【図36】第5実施例に従う装置の光学系の副走査の順
序を示す図である。
【図37】第5実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図38】第5実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図39】第6実施例に従う画像原稿と分割領域との関
係を示す図である。
【図40】第6実施例に従う画像原稿と1つの分割領域
の位置関係を示す図である。
【図41】第6実施例に従う分割全領域に関するリード
スタートアドレス制御の様子を示す図である。
【図42】第6実施例に従う注目画像と平行四辺形領域
との位置関係を示す図である。
【図43】第6実施例に従う注目画像と平行四辺形領域
との位置関係を示す図である。
【図44】第6実施例に従うFRM信号制御を説明する
図である。
【図45】第6実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図46】第6実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図47】第6実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図48】第6実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図49】第6実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図50】第6実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図51】第6実施例に従う斜体処理を示すフローチャ
ートである。
【図52】第7実施例に従う斜体処理の概要を説明する
図である。
【図53】第7実施例に従う斜体処理の詳細な処理を説
明する図である。
【図54】第7実施例に従う斜体処理の詳細な処理を説
明する図である。
【図55】第7実施例に従う斜体処理のフローチャート
である。
【図56】第7実施例に従う斜体処理のフローチャート
である。
【図57】第7実施例に従う斜体処理のフローチャート
である。
【図58】第8実施例に従う斜体処理の概要を説明する
図である。
【図59】第8実施例に従う斜体処理の概要を説明する
図である。
【図60】第8実施例に従う斜体処理のフローチャート
である。
【図61】第8実施例に従う斜体処理のフローチャート
である。
【図62】従来例に従う斜体処理を示す図である。
【符号の説明】
207 編集処理部 212 CPU 213 RAM 301 主走査カウンタ 302,303 コンパレータ 323 シフトメモリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像原稿を与えられた傾き角度に基づき
    斜体画像に変換して記録媒体に出力するように画像処理
    をする画像処理方法であって、 前記画像原稿を読み込む読み込み工程と、 前記読み込み工程によって読み込まれた前記画像原稿の
    画像を前記傾き角度に基づいて斜体画像に変換する変換
    工程と、 前記傾き角度と前記記録媒体のサイズに基づいて、前記
    斜体画像が前記記録媒体内に納まるように制御して前記
    斜体画像を出力する出力工程とを有することを特徴とす
    る画像処理方法。
  2. 【請求項2】 画像原稿を与えられた傾き角度に基づき
    斜体画像に変換して記録媒体に出力するように画像処理
    をする画像処理装置であって、 前記画像原稿を読み込む読み込み手段と、 前記読み込み手段によって読み込まれた前記画像原稿の
    画像を前記傾き角度に基づいて斜体画像に変換する変換
    手段と、 前記傾き角度と前記記録媒体のサイズに基づいて、前記
    斜体画像が前記記録媒体内に納まるように制御する制御
    手段と、 前記制御手段による制御に基づいて、前記斜体画像を前
    記記録媒体に出力する出力手段とを有することを特徴と
    する画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は前記記録媒体の搬送する
    搬送手段と、 前記搬送手段による前記記録媒体の搬送に同期させなが
    ら、前記搬送手段による搬送方向とは垂直方向にビーム
    を走査することにより前記記録媒体上に画像を形成する
    画像形成手段とを有し、 前記制御手段は、前記搬送手段による前記記録媒体の微
    小搬送毎に、前記ビーム走査方向の画像形成のタイミン
    グを変更可能とすることにより、前記ビーム走査方向に
    関して前記斜体画像の一部が前記記録媒体からはみでる
    部分の画像を、前記記録媒体内に納まるように制御する
    ことを特徴とする請求項第2項に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 画像原稿を与えられた傾き角度に基づき
    斜体画像に変換して記録媒体に出力するように画像処理
    をする画像処理装置であって、 前記画像原稿を読み込む読み込み手段と、 前記画像原稿に描かれた画像を複数の画像領域に分割す
    る分割手段と、 前記分割手段によって分割された前記複数の画像領域各
    々を前記傾き角度に基づいて複数の斜体画像に変換する
    変換手段と、 前記傾き角度と前記記録媒体のサイズに基づいて、前記
    複数の斜体画像が前記記録媒体内に納まるように制御す
    る制御手段と、 前記制御手段による制御に基づいて、前記複数の斜体画
    像を前記記録媒体に出力する出力手段とを有することを
    特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記傾き角度は前記複数の画像領域ごと
    に異なる角度でも良いことを特徴とする請求項第4項に
    記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 画像原稿を与えられた傾き角度に基づき
    斜体画像に変換して記録媒体に出力するように画像処理
    をする画像処理装置であって、 前記画像原稿を読み込む読み込み手段と、 前記読み込み手段によって読み込まれた前記画像原稿の
    画像を前記傾き角度に基づいて斜体画像に変換する変換
    手段と、 前記傾き角度と前記記録媒体のサイズに基づいて、前記
    斜体画像全体が複数の前記記録媒体内に納まるように制
    御する制御手段と、 前記制御手段による制御に基づいて、前記斜体画像の部
    分部分を前記複数の記録媒体に分割出力する出力手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 画像原稿を与えられた傾き角度に基づき
    斜体画像に変換して記録媒体に出力するように画像処理
    をする画像処理装置であって、 前記画像原稿を読み込む読み込み手段と、 前記画像原稿に描かれた画像を複数の画像領域に分割す
    る分割手段と、 前記分割手段によって分割された前記複数の画像領域各
    々を前記傾き角度に基づいて複数の斜体画像に変換する
    変換手段と、 前記傾き角度と前記記録媒体のサイズに基づいて、前記
    複数の斜体画像全体が複数の前記記録媒体内に納まるよ
    うに制御する制御手段と、 前記制御手段による制御に基づいて、前記複数の斜体画
    像各々を前記複数の記録媒体に出力する出力手段とを有
    することを特徴とする画像処理装置。
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