JP3418942B2 - 複写機 - Google Patents

複写機

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JP3418942B2
JP3418942B2 JP16127892A JP16127892A JP3418942B2 JP 3418942 B2 JP3418942 B2 JP 3418942B2 JP 16127892 A JP16127892 A JP 16127892A JP 16127892 A JP16127892 A JP 16127892A JP 3418942 B2 JP3418942 B2 JP 3418942B2
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茂 守家
隆 野田
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、拡大連写と呼称される
複写が可能に構成された複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル式複写機において、複写の一形
態として拡大連写が実現されている。拡大連写は、複写
倍率に応じて原稿の領域分割を行い、複数枚の用紙を用
いて各領域を対象とした部分拡大複写を連続的に行っ
て、原稿画像の全体を拡大複写するものである。つま
り、拡大連写では、原稿画像は複数枚の用紙のそれぞれ
に一部分ずつ拡大複写され、各用紙が順に排出される。
【0003】オペレータは、排出された各用紙を適当に
並べ合わせることにより、1枚の用紙に収まらない大き
な複写画像を、各用紙の画像の集合画像の形で得ること
ができる。
【0004】従来の複写機は、拡大連写に際して、原稿
を分割した各領域毎に1枚の用紙を用いるように構成さ
れていた。例えば、A3サイズの原稿を5倍に拡大複写
する場合において、用紙が原稿と同一のA3サイズとす
ると、原稿は縦横の各方向にそれぞれ5等分した計25
個の領域に分割され、原稿画像は領域数と同数の25枚
の用紙上に複写される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の例のように、原
稿と用紙とが同一サイズであり且つ複写倍率が整数(た
だし、0及び1は除く)の場合には、複写画像のサイズ
は、複数枚(枚数は複写倍率の2乗)の用紙を合わせた
サイズと等しい。
【0006】しかし、複写倍率が整数であっても原稿と
用紙のサイズが異なる場合、及び複写倍率が小数の場合
には、少なくとも1枚の用紙において、不要の余白部分
が生じる。つまり、用紙の無駄が多いという問題があっ
た。
【0007】例えば、図55に示すように、用紙Pと同
一サイズの原稿Dの原稿画像Giを1.5倍に拡大する
ときには、4枚の用紙Pが用いられる。このとき、図の
ように、1枚の用紙Pにはそのほぼ全面に部分複写画像
Gh1が形成されるが、残り3枚の内の2枚では紙面の
50%が余白になり、他の1枚では紙面の75%が余白
になってしまう。
【0008】また、拡大連写の途中でペーパエンプティ
状態になった場合には、複写がその時点で中止される。
そのために用紙を補給して最初から複写をやり直すこと
になり、中止以前に排出された用紙(複写が完了した用
紙)が無駄になるという問題もあった。特に数十枚の用
紙を用いる拡大連写の終了間近で複写が中止された場合
には、時間的損失も大であるが、加えて多くの用紙及び
トナーが無駄になる。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑み、用紙の無駄
な消費を無くすことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る複
写機は、原稿を複写倍率に応じて分割し、複数枚の用紙
を用いて原稿画像を拡大複写する機能を有した複写機で
あって、原稿の画像データを入力する入力手段と、原稿
の複数の分割領域への分割を設定する設定手段と、用紙
収納手段に収納された用紙を給紙する給紙手段と、前記
給紙手段により給紙された用紙に画像データの画像を形
成する画像形成手段と、前記給紙手段により給紙される
同一の用紙上に配置可能な複数の分割領域を抽出する抽
出手段と、前記抽出手段により抽出された複数の分割領
域の画像データの画像は同一の用紙に形成し、抽出され
なかった分割領域の画像データの画像は分割領域ごとに
異なる用紙に形成するように、前記給紙手段および前記
画像形成手段を制御する制御手段と、を備えて構成され
る。
【0011】請求項2の発明に係る複写機は、原稿を複
写倍率に応じて分割し、複数枚の用紙を用いて原稿画像
を拡大複写する機能を有した複写機であって、原稿の画
像データを入力する入力手段と、原稿の複数の分割領域
への分割を設定する設定手段と、用紙収納手段に収容さ
れた用紙を給紙する給紙手段と、前記給紙手段により給
紙された用紙に画像データの画像を形成する画像形成手
段と、前記原稿の複写が指示されたとき、前記複数の分
割領域の内で特定のサイズより大きい分割領域のみを複
写し、特定のサイズより小さい分割領域を複写しないよ
うに、前記画像形成手段を制御する制御手段と、を備え
て構成される。 請求項3の発明に係る複写機では、前記
特定のサイズは原稿サイズ又は用紙サイズに基づいて設
定される。
【0012】
【0013】請求項の発明に係る複写機は、原稿を複
写倍率に応じて分割し、複数枚の用紙を用いて原稿画像
を拡大複写する機能を有した複写機であって、原稿の画
像データを入力する入力手段と、原稿の複数の分割領域
への分割を設定する設定手段と、前記設定手段により設
定された各分割領域の内の少なくとも1つが特定のサイ
ズより小さい小片領域となるとき、当該小片領域が原稿
の上下左右の端部に振り分けられるように原稿を複数の
分割領域で再分割する再分割手段と、用紙収納手段に収
容された用紙を給紙する給紙手段と、前記給紙手段によ
り給紙された用紙に画像データの画像を形成する画像形
成手段と、前記原稿の複写が指示されたとき、前記再設
定手段により設定された複数の分割領域の内で小片領域
以外の分割領域のみを複写し、小片領域を複写しないよ
うに、前記画像形成手段を制御する制御手段と、を備え
て構成される。
【0014】請求項の発明に係る複写機は、原稿を複
写倍率に応じて分割し、複数枚の用紙を用いて原稿画像
を拡大複写する機能を有した複写機であって、前記原稿
の画像データを入力する入力手段と、前記入力手段によ
り入力された画像データに基づいて前記原稿の画像を表
示する表示手段と、複写倍率を指定する倍率指定手段
と、用紙サイズを指定するサイズ指定手段と、前記表示
手段により表示されている前記原稿の画像のうち、矩形
である所望の注目領域を指定する指定手段と、前記注目
領域の中心と前記倍率指定手段により指定された複写倍
率及び前記サイズ指定手段により指定された用紙サイズ
に基づいて定まる、当該指定された用紙サイズの用紙に
複写可能な最大限のサイズである1つの領域の中心とが
一致するように、前記原稿を前記1つの領域および当該
1つの領域を囲むように当該1つの領域と同じサイズの
複数の領域に分割する分割手段と、用紙収納手段に収容
された、前記サイズ指定手段により指定された用紙サイ
ズの用紙を給紙する給紙手段と、前記給紙手段により給
紙された用紙に、前記分割手段により分割された各領域
ごとの画像データの画像を形成する画像形成手段と、を
備えて構成される。
【0015】請求項の発明に係る複写機は原稿を複
写倍率に応じて分割し、複数枚の用紙を用いて原稿画像
を拡大複写する機能を有した複写機であって、原稿の画
像データを入力する入力手段と、原稿の複数の分割領域
への分割を設定する設定手段と、用紙収納手段に収容さ
れた用紙を給紙する給紙手段と、前記各分割領域の画像
データの画像を形成する順序を指定する順序指定手段
と、原稿の一部を特定領域として指定するための指定手
段と、前記特定領域に対応した前記分割領域が優先して
複写されるように、前記順序を変更する順序変更手段
と、前記給紙手段により給紙された用紙に前記各分割領
域毎の画像データの画像を、前記順序変更手段による変
更後の順序で形成する画像形成手段と、を備えて構成さ
れる。
【0016】
【作用】1枚の用紙よりも大きなサイズの複写画像を得
るために、原稿画像を複数枚の用紙を用いて拡大する複
写(以下、拡大連写という)に際して、原稿は、収納さ
れている用紙の中から選択された用紙のサイズと指定の
複写倍率とに応じて、分割後の各領域の複写画像が1枚
の用紙のサイズ以下となるように領域分割される。この
とき、少なくとも1つの領域は、用紙サイズの複写倍率
分の1のサイズ(分割基準サイズ)となる。
【0017】領域分割時に選択中の用紙のサイズと原稿
のサイズが同一であり且つ複写倍率が2以上の整数であ
る場合には、全ての分割領域が分割基準サイズとなる
が、他の場合には、分割基準サイズよりも小さいサイズ
の分割領域が生じる。
【0018】このように分割基準サイズに満たないサイ
ズの分割領域を分割基準サイズの分割領域と同一サイズ
の用紙に複写すると、用紙に余白が生じることになる。
ところが、各分割領域のそれぞれについては、領域全体
の複写が可能な最小サイズの用紙が選択されるので、余
白は最小限に抑えられる。
【0019】また、収納されている用紙の中の最大サイ
ズの用紙を基準に原稿を領域分割すれば、分割領域の数
が減少するので、必然的に拡大連写に用いる用紙の枚数
も減少する。
【0020】拡大連写を開始した後に、選択中の用紙収
納手段がペーパエンプティ状態になったときには、原稿
内の未複写の領域について他の用紙収納手段の用紙サイ
ズを基準に再分割が行われ、他の用紙収納手段の用紙を
用いて再分割後の分割領域の複写が行われる。つまり、
拡大連写は、複数の用紙収納手段のいずれかに用紙が収
納されている限りはその途中で中止されない。
【0021】さて、通常、原稿画像のサイズは原稿サイ
ズより小さい。すなわち一般的な原稿には、その周縁を
縁取るような余白がある。したがって、原稿の各分割領
域の内の小サイズのものは、その全域が余白であって複
写不要であることが多い。そこで、ある程度以上のサイ
ズの分割領域のみを複写対象とされ、これによって原稿
の余白を拡大複写するという無駄が省かれる。つまり、
実質的な原稿画像のみの複写が行われる。なお、どの程
度のサイズを小サイズであるかということについては、
原稿サイズ又は用紙サイズを基準に判断が行われる。
【0022】さらに、小サイズの分割領域(小片領域)
が生じた場合において、原稿に対してその小片領域に相
当する面積の縁取りを行い、すなわち小片領域を原稿の
上下左右の端部に振り分け、その残りの領域を再分割
し、再分割領域を複写対象とすれば、原稿の周囲の余白
のほぼ全体が複写されないことになる。
【0023】
【実施例】図1は本発明に係る複写機1の構成を示す正
面図である。複写機1は、デジタル式カラー複写機であ
り、最大読取りサイズがA3サイズ(297mm×42
0mm)のイメージリーダ部IRと、最大複写サイズが
A3サイズのプリンタ部PRとから構成されている。
【0024】イメージリーダ部IRは、原稿台ガラス3
1上に載置される原稿Dをスキャナ32によって露光走
査(スキャン)し、原稿Dからの反射光をCCDからな
る1次元のイメージセンサ38によって読み取る。画像
処理部120において、イメージセンサ38の光電変換
信号に対応する画像データを生成し、その画像データを
プリンタ部PRのプリントヘッド制御部130へ伝送す
る。なお、スキャナ32はパルスモータ35によって駆
動される。
【0025】プリンタ部PRは、電子写真プロセスによ
って複写画像を形成する作像系、及び自動給紙のための
収納・搬送機構などから構成されている。作像系は、半
導体レーザを露光用光源とするレーザ装置21、潜像担
持体としての感光体ドラム4、現像ユニット6、及び現
像されたトナー像を用紙上に転写するための転写ドラム
10を有している。感光体ドラム4及び転写ドラム10
は、ドラム駆動モータ22によって同期して回転する。
【0026】複写機1の現像ユニット6は、マゼンタト
ナーによって現像を行なうマゼンタ現像器6M、シアン
トナーによって現像を行なうシアン現像器6C、イエロ
ートナーによって現像を行なうイエロー現像器6Y、ブ
ラックトナーによって現像を行なうブラック現像器6K
を備え、各現像器の上部には各色(M,C,Y,K)の
トナーを供給するための図示しないトナーホッパが設け
られている。
【0027】現像器ユニット6は、各現像器を択一的に
現像位置に配置するために、上下方向に移動可能に設け
られている。現像ユニット6の移動は現像ユニットモー
タ61によって行なわれる。
【0028】収納・搬送機構は、互いにサイズの異なる
用紙を収納可能な3つの用紙カセット42,43,4
4、及びメインモータ41によって駆動される用紙搬送
系40から構成されている。
【0029】各用紙カセット42〜44は、それぞれ数
百枚の収納容量を有する。また、用紙搬送系40は、各
用紙カセット42〜44を択一的に選択して給紙すると
ともに、必要に応じて定着装置48を通過した後の用紙
を転写位置へ再給紙する。
【0030】通常のフルカラー複写では、用紙カセット
42〜44のいずれか1つから引き出された用紙は、タ
イミングローラ対45を含むローラ群により搬送されて
転写ドラム10の周面に巻付けられる。4色のトナー像
が順に転写された用紙は、分離爪18によって転写ドラ
ム10から分離され、搬送ベルト47によって定着装置
48へ送られる。定着後の用紙は排紙トレイ49上へ排
出される。
【0031】両面複写では、定着後の用紙は、爪53,
54を介して中間収納台50に一旦収納され、複写画像
を有する面と反対の面が転写面となるように、中間収納
台50から転写ドラム10へ再給紙される。
【0032】そして、後述の拡大連写において1枚の用
紙上に複数の複写画像を形成する場合などでは、定着後
の用紙は、爪53,54及び用紙反転装置51を介した
スイッチバック搬送によって中間収納台50に一旦収納
され、複写画像を有する面が転写面となるように再給紙
される。
【0033】なお、転写ドラム10の周辺には、吸着チ
ャージャ11、押さえローラ12、転写チャージャ1
4、分離チャージャ16,17、及び転写ドラム10の
回転位置基準信号を出力する基準位置センサ13が配置
されている。また、転写ドラム10の表面には、基準位
置センサ13を作動させるためのアクチュエータ板13
aが取付けられている。
【0034】図2は操作部OBの構成を示す斜視図、図
3は図2の操作パネル70の平面図である。操作部OB
は、対話形式の操作のための画面表示を行うディスプレ
イ装置69、及び操作パネル70などから構成され、複
写機1の上部に配置されている。
【0035】ディスプレイ装置69は、支持台68に可
撓性アーム68Bを介して取り付けられ、画面の向きの
調整が自在である。操作パネル70には、プリントキー
71、画像モニタキー72、テンキー群73、クリアキ
ー74、ストップキー75、パネルリセットキー76、
オート等倍キー(自動用紙選択キー)77、オート変倍
キー(自動倍率選択キー)78、マニュアルキー(手動
設定キー)79、5つのファンクションキー81〜8
5、エンターキー86、リバースキー87、及びトラッ
クボール88が配置されている。これらのキーの機能に
ついては、以下の説明において必要に応じて明らかにす
る。
【0036】図4は複写機1の制御系100の構成を示
すブロック図である。制御系100は、4つのCPU
(中央処理装置)101,102,103,104、及
びこれらを結ぶコントロールバス110を中心に構成さ
れている。各CPUはマイクロプロセッサユニット(M
PU)からなる。
【0037】まず、CPU102は、イメージリーダ部
IRの制御を担う。すなわち、画像処理部120との通
信を行いながら、原稿走査のためのモータや露光ランプ
などからなる駆動系121を制御する。
【0038】CPU103は、プリンタ部PRの制御を
担い、センサ群132の検出信号に基づいて、メインモ
ータ61などを含む駆動系131及びプリントヘッド制
御部(PH制御部)130に所定の制御信号を出力す
る。
【0039】CPU104は、操作部OBの制御を担
い、操作パネル70のキー群142の入力処理を行うと
ともに、画面表示用の間引画像データを格納する画像メ
モリ141のアドレス制御を行う。
【0040】そして、CPU101は、複写機1全体の
制御を統括するMSC(MacroSystem Co
ntroler)であり、複写のモードに応じて所定の
コマンドを他のCPU102〜104に与え、且つ必要
に応じて各CPU102〜104からデータを受け取
る。
【0041】制御系100では、このように原則として
CPU101によってその動作が逐次制御される。ただ
し、イメージリーダ部IRとプリンタ部PRとの間にお
いて、高速の受け渡しが要求される信号については、C
PU101を介さずにダイレクトに信号送受が行われ
る。
【0042】例えば、イメージリーダ部IRからプリン
タ部PRへダイレクトに伝送する信号には、画像データ
VIDEO、画素転送クロックSYNCK、水平方向
(主走査方向)の印字可能領域を表す信号HD、垂直方
向(副走査方向)の印字可能領域を表す信号VD、印字
ウェイト要求信号BUSYがある。また、プリンタ部P
Rからイメージリーダ部IRへダイレクトに伝送する信
号には、水平同期信号Hsync、画像データ要求信号
I−REQ、画像データ要求予告信号PRE−TRGが
ある。
【0043】図5は画像処理部120の概略の構成を示
すブロック図である。イメージセンサ38は、原稿画像
を3原色(R,G,B)に色分解して読み取る。そし
て、画像処理部120によって、イメージセンサ38か
ら出力される各色の光電変換信号に基づいて、潜像形成
のための露光制御信号となる画像データ(印字データ)
VIDEOが生成される。
【0044】画像処理部120は、入力処理部122、
A/D変換部123、シェーディング補正部124、濃
度変換部125、色変換部126、編集処理部127、
MTF補正部128、及び変倍・移動部129から構成
されている。
【0045】入力処理部122に入力された光電変換信
号は、所定レベルに増幅された後、一定周期でサンプリ
ングされる。そのサンプリング値は、A/D変換部12
3で各色毎に8ビット(256階調)の画像データに変
換される。
【0046】画像データに対しては、シェーディング補
正部124で、露光ランプ33の光量ムラ及びイメージ
センサ38の画素毎の感度のバラツキに応じて補正が加
えられる。その後、画像データは、濃度変換部125で
反射光量に比例したデータから画像の各色の濃度に比例
したデータ(濃度データ)に変換され、ハイライト部や
シャドー部などを強調する処理をうける。なお、以上の
画像データに対する各処理は3色(R,G,B)につい
て並行して行われる。
【0047】次に、色変換部126で、3色の画像デー
タの値に応じて4色のトナーのいずれかに対応する画像
データが生成される。このとき、どの色の画像データを
生成するかを示す制御信号が、プリンタ部PRの動作と
同期してCPU102から色変換部126に与えられ
る。
【0048】編集処理部127では、編集複写に際して
所定の処理が行われる。例えばトリミング編集に際して
は、指定されたトリミング領域外の画像を消去する処理
が行われる。また、MTF補正部128では、エッジ強
調やスムージング処理などの画質改善処理が行われる。
【0049】そして、変倍・移動部129では、複写倍
率に応じて画像を拡大又は縮小するための変倍処理(主
走査方向の画素密度変換処理)、及び主走査方向の画像
移動(イメージシフト)や反復(イメージリピート)の
ための処理が行われる。
【0050】図6は変倍・移動部129の構成の一例を
示すブロック図、図7は拡大複写時の動作を示すタイミ
ングチャート、図8は縮小複写時の動作を示すタイミン
グチャート、図9はイメージシフト複写の一例を示す
図、図10はイメージリピート複写の一例を示す図であ
る。
【0051】変倍・移動部129は、2つのラインメモ
リ301A,301B、間引きクロック発生部302、
ライトアドレス発生部303、リードアドレス発生部3
04、及びクロックセレクタ305から構成されてい
る。
【0052】MTF補正部128から入力された画像デ
ータは、一方のラインメモリ(例えばラインメモリ30
1A)に格納される。このとき、ラインメモリ301A
は、ライトアドレス発生部303によってアドレス制御
される。
【0053】これと並行して、他方のラインメモリ30
1Bから以前に格納された画像データが読み出される。
このとき、ラインメモリ301Bは、リードアドレス発
生部304によってアドレス制御される。
【0054】各アドレス発生部303,304は、それ
ぞれクロックセレクタ305で選択されたクロック信号
をカウントすることによってライトアドレス又はリード
アドレスを生成する。
【0055】クロックセレクタ305の選択入力は、画
素転送クロックSYNCK及び間引きクロックR−SY
NCKである。間引きクロックR−SYNCKは、間引
きクロック発生部302において、CPU103から与
えられる倍率データMAG−DATAに応じて画素転送
クロックSYNCKを間引いて生成される。等倍複写
(複写倍率が1)の場合には、クロックR−SYNCK
はクロックSYNCKと同一周期の信号になる。
【0056】クロックセレクタ305の選択動作は、C
PU103から与えられる拡大縮小信号REに従う。各
ラインメモリ301A,301Bと各アドレス発生部3
03,304との関係は、水平同期信号Hsyncが入
力される毎に切換えられる。つまり、各ラインメモリ3
01A,301Bでは、信号Hsyncの入力毎に書込
みと読出しとが交互に行われる。
【0057】ライトアドレス発生部303におけるクロ
ックのカウントの初期値は「0」である。これに対し
て、リードアドレス発生部304においては、クロック
のカウントの初期値は、読出し開始位置データFST−
POSに応じて変更され、信号UDに従ってカウントア
ップ又はカウントダウンが行われる。さらに、リードア
ドレス発生部304は、リピート位置データREP−P
OSに従って所定数のカウントを繰り返す。
【0058】拡大複写に際しては、図7に示すように、
書込み用のクロックとして画素転送クロックSYNCK
が選択され、読出し用のクロックとして間引きクロック
R−SYNCKが選択される。これにより、ラインメモ
リからは画素転送クロックSYNCKに同期して同じデ
ータが複数回読み出される。図7の例では、原稿画像の
各画素に対応したデータが2回ずつ読み出され、その結
果として原稿画像が2倍に拡大されることになる。
【0059】縮小複写に際しては、図8に示すように、
書込み用のクロックとして間引きクロックR−SYNC
Kが選択され、入力画像データは間引かれてラインメモ
リに格納される。そして、間引かれた画像データが画素
転送クロックSYNCKに同期して読み出される。これ
により原稿画像が縮小される。図8の例では2分の1に
縮小される。
【0060】また、イメージシフト複写に際しては、図
9に示すように、ラインメモリの読出しは、読出し開始
位置データFST−POSの値から始まるので、その値
に応じて複写画像は用紙に対して左右に移動する。図9
の例ではデータFST−POSの値が正数とされ、その
結果、複写画像は左側に移動している。データFST−
POSの値が負数であれば、複写画像は右側に移動す
る。
【0061】イメージリピート複写に際しては、リード
アドレス発生部304のカウント値(リードアドレス)
がリピート位置データREP−POSの値に達すると、
再び初期値からカウントされ、これによって原稿画像の
一部が繰り返し複写される。
【0062】さらに、鏡像複写に際しては、リードアド
レス発生部304は信号UDに従ってカウントダウン動
作を行い、これにより複写画像は原稿画像の鏡像とな
る。なお、変倍、イメージシフト、イメージリピート、
及び鏡像を任意に組み合わせた複写画像を得ることもで
きる。
【0063】図11はプリントヘッド制御部130の構
成の一例を示すブロック図、図12はプリントヘッド制
御部130の動作に係る信号の波形図である。プリント
ヘッド制御部(以下、PH制御部という)130は、一
対のバッファメモリ360,361、ライトアドレスカ
ウンタ362、リードアドレスカウンタ363、LD駆
動回路364、画素クロック発生回路365、水平同期
信号発生回路366、及び発光許可信号発生回路367
から構成されている。
【0064】バッファメモリ360,361は、画像デ
ータVIDEOの書込み(格納)と読出しとを非同期で
並行して行うために設けられ、1ラインの原稿走査毎に
交互に書込み又は読出しの対象とされる。
【0065】すなわち、イメージリーダ部IRから転送
されたNライン目の1ライン分の画像データVIDEO
は、水平同期信号Hsyncの1周期Ths内に一方の
バッファメモリに格納される。また、これと並行して、
他方のバッファメモリから既に格納されている(N−
1)ライン目の画像データVIDEOが読み出される。
【0066】このとき、書込みの対象のバッファメモリ
には、ライトアドレスとして、ライトアドレスカウンタ
362のカウント値が与えられる。ライトアドレスカウ
ンタ362は、信号Hsyncの入力に呼応してカウン
ト値をリセットし、その後の信号HDのアクティブ期間
Thd内において画素転送クロックSYNCKをカウン
トする(図12参照)。
【0067】また、読出しの対象のバッファメモリに
は、リードアドレスとして、リードアドレスカウンタ3
63のカウント値が与えられる。リードアドレスカウン
タ363は、発光許可信号HIAのアクティブ期間Th
ia内において画素クロックDOTCKをカウントす
る。
【0068】画素クロックDOTCKは、半導体レーザ
LDの画素毎のオンオフ制御のタイミングを規定する信
号であり、画素クロック発生回路365によって生成さ
れる。また、発光許可信号HIAは、水平同期信号Hs
yncと画素クロックDOTCKとに基づいて、発光許
可信号発生回路367によって生成される。
【0069】このようなバッファメモリ360,361
を介して、LD駆動回路364に画像データVIDEO
が転送される。LD駆動回路364は、画像データVI
DEOをLD発光データに変換し、半導体レーザLDの
オンオフ制御を行う。なお、以下では、レーザビームに
よって感光体ドラム4上で潜像を描画することを「印
字」という。
【0070】本実施例のPH制御部130においては、
発光許可信号HIAをアクティブにするタイミングの変
更によって、印字の開始タイミングを水平同期信号Hs
yncの1周期Thsの範囲内で任意に設定することが
できる。つまり、感光体ドラム4上の印字の主走査方向
の開始位置を変更して、用紙に対する複写画像の位置
を、上述のイメージシフトと無関係に所定長だけずらす
ことができる。
【0071】図13はPH制御部130の動作タイミン
グの設定による画像移動の一例を示す図である。図13
(a)に示すように、信号HIAのアクティブ期間Th
iaを期間Thsの前半の期間とした場合には、複写画
像Ghは用紙Pの左側部分に形成される。また、図13
(b)に示すように、アクティブ期間Thiaを期間T
hsの後半の期間とした場合には、複写画像Ghは用紙
Pの右側部分に形成される。
【0072】以上の構成の電子写真プロセス機構及び制
御手段を備えた複写機1においては、上述の単純な変倍
複写やイメージシフト複写を含めて、種々の形態の複写
を実現することができる。
【0073】以下では、これら種々の複写の内、本発明
に係る拡大連写及びそれに関連する数種の複写について
説明する。 〔フルカラー複写〕フルカラー複写を指定するモード選
択操作が行われ、プリントキー71が押下(オン)され
ると、複写機1は、同一の原稿Dに対して計4回の原稿
走査を行い、4色のトナー像を順に用紙P上に転写して
重ね合わせる。
【0074】重ね合わせに際しては、各トナー像の位置
ズレを防止する上で、副走査方向について、イメージリ
ーダ部IR及びプリンタ部PRの動作を厳密に同期化す
る必要がある。
【0075】このような同期化を実現するため、複写機
1では上述の基準位置センサ13及びアクチュエータ板
13aによる回転位置基準信号TBASEが用いられ
る。図14はイメージリーダ部IR及びプリンタ部PR
の同期動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【0076】図1をも参照して、プリンタ部PRを制御
するCPU103は、用紙をタイミングローラ対45の
付近に待機させるとともに、レーザ装置21及び現像ユ
ニット6などの各部を作像可能状態とした後、回転位置
基準信号TBASEの発生を待つ。
【0077】信号TBASEが発生した時点で、CPU
103はタイマカウントによる計時を開始する。時間t
1が経過すると、CPU103はタイミングローラ対4
5などをオンする給紙制御を実行する。これにより、用
紙は転写ドラム10上の所定位置に静電吸着する。ま
た、CPU103は、計時開始から時間t2が経過した
時点でイメージリーダ部IRへ画像データ要求信号I−
REQを出力する。
【0078】イメージリーダ部IRのCPU102は、
信号I−REQに呼応して、複写倍率に対応した時間t
wを計時するためのウェイトタイマのカウントを開始す
る。そして、ウェイトタイマのカウント終了後、パルス
モータ35をオンしてスキャナ32の加速移動を開始す
る。
【0079】スキャナ32は、移動の開始から時間t1
0が経過した時点で、原稿の先端の真下に到達する。こ
こで、時間t10は複写倍率に係わらず一定とされ、こ
の条件を満たすように、時間tw及びスキャナ32の移
動速度vが調整される。
【0080】一方、プリンタ部PR側では、信号I−R
EQの出力から時間t10が経過した時点で、半導体レ
ーザLDの発光が許可され、直ちに感光体ドラム4に対
する露光が開始される。
【0081】露光により形成された潜像は、現像ユニッ
ト6によって第1色目のトナー像として顕像化された
後、転写チャージャ14と対向する位置(転写位置)に
到達する。このとき、用紙の先端が転写位置にあり、ト
ナー像は用紙の先端を基準に位置決めされて転写され
る。
【0082】以降においては、用紙が転写ドラム10上
に吸着した状態で、現像色を順次切り換えて電子写真プ
ロセスを繰り返すことによって、4色のトナー像の重ね
合わせが行われる。その際、第2色目〜第4色目につい
ても、第1色目と同様に信号TBASEを基準としてイ
メージリーダ部IR及びプリンタ部PRの動作制御が行
われる。
【0083】なお、現像ユニット6の移動やスキャナ3
2の復帰に要する時間が、転写ドラム10の1回転時間
より長い場合には、転写ドラム10のアイドリング回転
(空回転)が行われる。
【0084】〔部分拡大複写〕オペレータは、テンキー
群73によって複写倍率を指定することができる。原稿
サイズ、用紙サイズ、及び複写倍率(拡大率)の相互の
関係の上で、原稿画像の全体を用紙上に複写できない場
合に、原稿の一部の領域のみを対象として拡大複写する
のが部分拡大複写である。
【0085】図15は部分拡大複写の一例を示す図であ
る。図15(a)は原稿画像Giと複写画像Ghとの関
係を示し、図15(b)は原稿走査の様子を示してい
る。図15の例では、原稿Dに対して、その左上端(通
常複写時の原稿走査の始点)から、主走査方向に長さX
だけ離れ且つ副走査方向に長さYだけ離れた位置から複
写が開始される。
【0086】すなわち、主走査方向については、上述の
イメージシフト複写の場合と同様に、変倍・移動部12
9に対して長さXに対応する値の読出し開始位置データ
FST−POSが与えられ、これによって所定の範囲の
画像が抽出される。
【0087】また、副走査方向については、スキャナ3
2を通常時のホーム位置P0から走査の前方側に長さY
だけ離れた位置P1に移動しておき、図14で説明した
タイミングで走査を開始する。これによって、所定の範
囲の画像が抽出される。
【0088】なお、長さX,Yは、ディスプレイ装置6
9にモニタ表示された原稿画像に対するトラックボール
88を用いた位置入力によって指定される。また、スキ
ャナ32の移動速度(すなわち副走査速度)は、通常の
拡大複写と同様に複写倍率に応じて適宜設定される。
【0089】〔副走査方向の複数画像複写〕上述の回転
位置基準信号TBASEは、転写ドラム10が1回転す
る毎に発生する。この信号TBASEに対して、プリン
タ部PRは図14で説明したように時間t2が経過した
時点で画像データ要求信号I−REQを出力する。
【0090】複数画像複写では、この信号I−REQの
出力タイミングを変更する。例えば図16(a)に示す
ように、原稿Dの前半領域の原稿画像GiAを用紙P上
に副走査方向に2つ並べて複写する場合において、プリ
ンタ部PRは、図16(b)に示すように、第1番目の
信号TBASEに対しては時間t2aが経過した時点で
信号I−REQを出力し、第2番目の信号TBASEに
対しては、時間t2b(例えばt2b=2×t2a)が
経過した時点で信号I−REQを出力する。
【0091】イメージリーダ部IRは、信号I−REQ
に連動して画像データVIDEOを出力するので、第1
回目及び第2回目の印字は、ともに信号I−REQの出
力から一定時間t3が経過した時点から開始されること
になる。つまり、信号TBASEを基準にみると、第2
回目の印字は第1回目と比べて所定時間(t2a=t2
b−t2a)だけ遅れて開始される。
【0092】なお、転写チャージャ14の作動は信号V
Dによって規定される。そして、その作動時間は、用紙
長さに対応する時間(用紙長/転写ドラム10の回転周
速度)ではなく、原稿画像GiAの副走査方向の長さに
対応する時間に制限される。このような制限は、用紙後
半部の過度のチャージアップを防ぎ、トナー像の転写を
適正化するための配慮である。
【0093】また、図において、信号VDに対する転写
チャージャ14の作動の遅延時間t4は、感光体ドラム
4上の像(潜像又はトナー像)が露光位置から転写位置
まで移動するのに要する時間であり、感光体ドラム4の
回転周速度に依存する。
【0094】図16では原稿D内の同一領域を1枚の用
紙P上に2回複写する例を示したが、上述のようにスキ
ャナ32を原稿走査に先立って移動させることによっ
て、例えば原稿Dの後半領域の原稿画像GiBを用紙P
の前半部に複写し、前半領域の原稿画像GiAを用紙P
の後半部に複写するといった配置換えも可能である。
【0095】〔拡大連写〕さて、拡大連写は、図17に
一例を示すように、原稿画像を分割して一部分ずつ複数
枚の用紙P上に拡大複写するものである。なお、ここで
いう原稿画像とは、オペレータが複写を望む領域の画像
全体を意味し、通常は原稿Dの全域に対応するが、トリ
ミングを行う場合にはそのトリミング領域に対応する。
【0096】一方、複写機1の動作の面からみれば、拡
大連写は、基本的には上述の部分拡大複写を連続して複
数回行い、その際に原稿Dの複写対象領域を順次変更す
るものである。つまり、拡大連写は、読出し開始位置デ
ータFST−POSの値、及び原稿走査開始時点のスキ
ャナ32の位置を適当に選定することによって実現され
る。
【0097】このような拡大連写にともなう各部の制御
は、上述のようにCPU101(MSC)によって統括
され、そのために図18に示すようにCPU101と他
のCPU102,103,104との相互の通信が行わ
れる。
【0098】以下、拡大連写時の各部の動作を操作手順
とあわせて詳述する。オペレータは、原稿台ガラス31
上に原稿をその画像形成面を下側に向けて載置した後、
画像モニタキー72をオンする。
【0099】操作パネル70を制御するCPU104
は、画像モニタキー72がオンされたことをCPU10
1(MSC)に伝える。CPU101は、イメージリー
ダ部IRのCPU102に対して画像モニタスキャンを
要求する。
【0100】要求を受けたCPU102は、回転位置基
準信号TBASEを受けることなく、スキャン及び画像
データVIDEOの出力を開始する。また、これと並行
して、CPU104及びプリンタ部PRのCPU103
は、画像データVIDEOに基づいて原稿画像をディス
プレイ装置69の画面上に表示するための処理を実行す
る。すなわち、CPU103は印字に比べて低解像度の
ディスプレイ装置69に適合する間引画像データを生成
し、CPU104は間引画像データを画像メモリ141
に書き込む。
【0101】間引画像データは画像メモリ141から逐
次読み出され、ディスプレイ装置69により原稿画像が
表示される。なお、CPU104は、必要に応じて画像
メモリ141のアクセスを行って、操作のための表示要
素を画像に重ねることができる。
【0102】図19に示すように、ディスプレイ装置6
9の表示画面HGは、画像を表示するイメージエリアE
1と、操作のためのメッセージや選択肢を表示するメニ
ューーエリアE2とから構成される。図ではイメージエ
リアE1内に原稿画像Giが表示されている。
【0103】メニューエリアE2の表示内容は、図20
〜図29に示すように、操作に応じて切り換わる。ま
ず、メニューエリアE2には、多岐にわたる複写機能を
大別した各複写モードの指定のための画面Q1が表示さ
れる。このとき、各複写モードは、それぞれ選択肢とし
てファンクションキー81〜85に対応づけられる。な
お、図20では拡大連写以外の複写モードの図示を省略
してある。
【0104】拡大連写に対応したキー81のオンによ
り、画面Q1に代えて画面Q2が表示される。画面Q2
では、拡大連写の内の種々の複写モードが選択肢とな
る。すなわち、選択画面Q2において、キー81には、
原稿画像Gi(厳密にはイメージエリアE1の原稿画像
Giに対応する領域)を指定された点を中心に分割する
複写モード(これを拡大連写Aモードと呼称する)が対
応する。
【0105】キー82には、指定された矩形領域を包含
するように原稿画像Giを分割する複写モード(これを
拡大連写Bモードと呼称する)が対応する。キー83に
は、基本的な拡大連写を実行する複写モード(これを拡
大連写Cモードと呼称する)が対応する。
【0106】キー84には、原稿画像Giを分割した各
領域(以下、これらをブロックという)の内、基準サイ
ズに対して指定された割合より小さいブロックを複写の
対象外とする複写モード(これを拡大連写Dモードと呼
称する)が対応する。
【0107】そして、キー85には、用紙サイズを優先
条件として原稿画像Giを分割する複写モード(これを
拡大連写Eモードと呼称する)が対応する。 〔拡大連写Aモード〕拡大連写Aモードは、原稿画像G
iの所望の部分を用紙Pの中央に配した複写画像Ghを
得たいときに有用である。
【0108】〔指定操作〕オペレータが拡大連写Aモー
ドを指定すると、画面Q3が表示される。オペレータ
は、画面Q3のメッセージに従って、テンキー群73を
用いて所望の複写倍率を入力し、エンターキー86をオ
ンする。
【0109】そうすると、図21に示すように、メニュ
ーエリアE2に画面Q5が表示され、イメージエリアE
1に原稿画像Giに重ねて、位置指定のための縦線LV
及び横線LHが表示される。
【0110】縦線LV及び横線LHは、トラックボール
88の操作に応じて左右又は上下に移動する。オペレー
タは、縦線LV及び横線LHをこれらの交点が所望の点
Pcと一致するように位置合わせした後、エンターキー
86をオンする。この操作により、点Pcが分割中心点
として確定される。
【0111】次に、メニューエリアE2には、用紙サイ
ズの指定のための画面Q6が表示される。ここでは、選
択肢をA3T、A4Y、A4Tとする。すなわち、本実
施例の複写機1では、3つの用紙カセット42〜44
に、それぞれA3T、A4Y、A4Tの用紙が収納され
ているものとする。
【0112】A3T及びA4Tの用紙とは、長手方向が
搬送方向となるように収納されたA3サイズ及びA4サ
イズの用紙を意味し、A4Yの用紙とは、長手方向が搬
送方向と直交するように収納されたA4サイズの用紙を
意味する。
【0113】さて、オペレータは、収納されている用紙
の内、例えば最大サイズのA3Tの用紙を指定する。用
紙が指定されると、CPU104は、その用紙サイズと
以前に指定された分割中心点Pcの座標及び複写倍率と
に基づいて、原稿画像Giを複数のブロックに分割す
る。
【0114】図30は分割方法を示す図、図31は分割
処理のフローチャート、図32はブロック情報テーブル
TBLKの内容を示す図である。分割方法としては、ま
ず、指定されたサイズの1枚の用紙に複写可能な最大限
のサイズ(これを分割基準サイズという)を有した1つ
のブロック(これを基準ブロックという)を、その中心
が分割中心点Pcと一致するように配置する。つまり、
イメージエリアE1の一部を基準ブロックとして区画す
る。次に、基準ブロックの周囲にこれと同じサイズのブ
ロックを並べるようにイメージエリアE1を縦横に分割
する。このような分割は、実際には図31の各ステップ
#1〜#4の処理によって実現される。
【0115】分割に際して、分割基準サイズは用紙サイ
ズと複写倍率とによって一義的に定まる。そして、分割
基準サイズと原稿サイズとの大小関係により、各ブロッ
クが全て同一サイズになるとは限らない。
【0116】なお、原稿画像Giの端部の点が分割中心
点Pcとして指定され、基準ブロックの中心と分割中心
点Pcとを一致させることができない場合には、基準ブ
ロックをその中心が分割中心点Pcにできるだけ近づく
ように配置する。その場合、基準ブロックの少なくとも
1辺がイメージエリアE1の周縁の一部と一致すること
になる。
【0117】分割が終了すると、CPU104は、画像
メモリ141に所定のデータを書き込むことによって、
図22に示すように分割状態の画像を表示するととも
に、用紙の選び方の指定を促す画面Q7を表示する。
【0118】図22の例では、基準ブロックに対応する
ブロックe5を含めて、原稿画像Giが大小合わせて9
つのブロックe1〜e9に分割されている。これらブロ
ックe1〜e9は、基本的には以前に指定されたサイズ
の用紙を各ブロック毎に1枚ずつ用いて複写される。た
だし、複写機1においては、用紙の使用効率を高めるた
めの複写モードとして、基準ブロックより小さいサイズ
のブロック(これを小ブロックという)については、そ
れ相応の小サイズの用紙を用いる複写モード、及び複数
の小ブロックを1枚の用紙P上に並べて複写する複写モ
ードを指定することができる。
【0119】オペレータは、画面Q7の選択肢であって
用紙Pの選び方と表現された計3つの複写モードの1つ
をキー81〜83によって指定した後、画面Q8に従っ
て各ブロックe1〜e9の複写順序を指定する。複写順
序については後述する。
【0120】以上で、拡大連写Aモードに関する指定操
作は終了する。オペレータは、図23に示す画面Q9の
メッセージに従ってプリントキー71をオンする。プリ
ントキー71のオンにより、拡大連写Aモードの複写が
開始される。
【0121】〔複写動作〕まず、同一サイズの用紙のみ
を用いる場合には、制御の上で次の特徴がある。図18
に示したように、プリントキー71のオンに呼応して、
CPU101はCPU103に対して給紙を要求する。
このとき、CPU101が指示する用紙Pは、画面Q6
によって指定されたサイズの用紙である。
【0122】CPU103は、印字、現像、転写、及び
定着の一連のプロセスが終了した用紙Pを直ちに排出す
る。つまり、CPU103は、爪53を排紙トレー49
側に切り換えた状態に保ち、用紙Pを中間収納台50側
に送らない。
【0123】これらの取決め(ルール)のみを設定した
制御によれば、図54に示すように、9枚の用紙Pのそ
れぞれにおいて、左上端を基準に図22の各ブロックe
1〜e9に対応する部分複写画像Gh1〜Gh9が形成
されることになる。しかし、このような複写の形態で
は、排出された用紙Pを並べたときに、各部分複写画像
Gh1〜Gh9が分散してしまう。
【0124】そこで、複写機1では、上述のルールに加
えて、『原稿画像Giを分割した各ブロックe1〜e9
について、それらに隣接するブロックがあるときには、
各部分複写画像Gh1〜Gh9をその隣接するブロック
側に寄せて形成する』というルールが設定されている。
【0125】図33は同一サイズの用紙のみを用いる拡
大連写の一例を示す図、図34は図33に対応したCP
U101の動作を示すフローチャートである。図33の
例では、原稿画像Giの各ブロックe1〜e9に対応す
る部分複写画像Gh1〜Gh9が、9枚の用紙Pを3列
3行に並べたときに互いに隣接するように各用紙P上に
配置されている。
【0126】図34の各ステップ#11〜19の内容に
ついては、上述の説明で明らかなので、ここではその説
明を省略する。次に、互いに異なるサイズの用紙を用い
る場合には、制御の上で次の特徴がある。
【0127】CPU101は、CPU103に対して給
紙を要求するとき、給紙すべき複数枚の用紙Pの用紙サ
イズとして、ブロックe1〜e9のサイズに応じてそれ
らの画像全体の複写が可能な最小のサイズを複写の進行
に合わせて順に指示する。
【0128】すなわち、図35に示すように、まず、次
の複写対象のブロック番号を取り込み(#21)、図3
2に示したブロック情報テーブルTBLKから当該ブロ
ックのサイズ情報(Lx,Ly)を取り込む(#2
2)。
【0129】次に、ブロックサイズと分割基準サイズと
を比較する(#23)。ブロックサイズが分割基準サイ
ズより小さい場合には、各用紙カセット42〜44にブ
ロックサイズに対応する適当な用紙Pが収納されている
か否かをチェックし(#24)、適当な用紙Pがあれ
ば、用紙カセット42〜44の選択の設定変更を行う
(#25)。そして、プリンタ部PR(つまりCPU1
03)に給紙を指示する(#27)。
【0130】また、ブロックサイズが分割基準サイズと
同一の場合には、オペレータにより指定されたサイズの
用紙Pに対応した用紙カセットを選択し(#26)、給
紙を指示する。
【0131】CPU103は、指示に従って用紙カセッ
ト42〜43を選択し、所定サイズの用紙Pを順次給紙
する。この場合も、CPU103は用紙Pを中間収納台
50側に送らない。
【0132】図36は複写対象のブロックに応じたサイ
ズの用紙を用いる拡大連写の一例を示す図である。同図
において、括弧内の文字は用紙サイズを示している。図
36の例では、部分複写画像Gh4〜Gh6はA3Tの
用紙P上に形成され、他の部分複写画像Gh1〜Gh
3,Gh7〜Gh9はA4Yの用紙P上に形成されてい
る。これにより、図33との対比から明らかなように、
9枚の用紙Pの内の6枚がA4サイズとなることから、
A3サイズの用紙の1.5枚分だけ不要の余白が少なく
なっている。
【0133】なお、ここでも複写画像を寄せるルールが
適用されている。また、この例では2種の用紙Pを用い
ているが、3種の用紙Pを用いる場合もある。さらに、
1枚の用紙Pに複数の複写画像を形成する場合には、制
御の上で次の特徴がある。
【0134】この場合にも、CPU101は、CPU1
03に対して、給紙すべき複数枚の用紙Pの用紙サイズ
として、ブロックe1〜e9のサイズに応じてそれらの
画像全体の複写が可能な最小のサイズを指示する。な
お、上述のように原稿画像の分割はオペレータが指定し
た用紙サイズを基準に行われるので、CPU101が指
示する最大のサイズは必然的にオペレータが指定した用
紙サイズになる。
【0135】CPU103は、指示に従って所定サイズ
の用紙Pを順次給紙し、その際に、複写後に所定サイズ
の余白部が残っている用紙Pについては、これを直ちに
排出せず、一旦、中間収納台50に収納して再給紙を行
う。
【0136】図37は1枚の用紙Pに複数の複写画像を
形成する拡大連写の一例を示す図、図38は図37の複
写過程の一部を示す図、図39は図37に対応したCP
U101の動作を示すフローチャートである。なお、図
38において網点は画像が定着前のトナー像であること
を示している。
【0137】図37の例では、A3T及びA4Yの用紙
Pが2枚ずつ計4枚の用紙Pしか用いられていない。つ
まり、図33との対比の上で、A3サイズの用紙の6枚
分に相当する用紙面が節約されている。
【0138】図39において、CPU101はCPU1
03に対して原稿画像を分割した1つのブロックに対す
る複写を指示する(#31)。次に、複写に用いた用紙
Pのサイズが複写画像のサイズより大きいときには、余
白に複写可能なサイズの未複写のブロックの有無をチェ
ックする(#32,#33)。そして、複写可能な小サ
イズのブロックがあれば、余白が複写画像(この段階で
はトナー像)に対して副走査方向(y方向)に隣接して
あるか否かをチェックする(#34)。
【0139】ステップ#34でイエスであれば、CPU
103に対して、用紙Pを転写ドラム10に巻き付けた
状態での次のブロックの複写開始を指示し、ステップ#
34でノーであれば、再給紙を指示する(#35,#3
6)。
【0140】その後、CPU102及びCPU103に
対して、次のブロックに対する複写のために、原稿走査
の範囲や印字位置などの情報を伝送し(#37)、ステ
ップ#31に戻る。
【0141】なお、用紙P上に複数の複写画像を並べて
形成できない場合(すなわちステップ#32でノーの場
合)には、1つのブロックに対する複写画像を形成した
用紙Pの排出をCPU103に対して指示する(#3
8)。
【0142】さて、拡大連写では、特に複写倍率及び用
紙サイズの関係から原稿画像Giの分割数が多数となっ
た場合には、全てのブロックの複写に比較的に長時間を
要するので、原稿画像Giの各ブロックに対する複写の
順序が重要となる。
【0143】例えば図40(a)に示すように、原稿D
の原稿画像Giを5行5列の計25個のブロックe1〜
e25に分割して複写する場合を考える。そして、これ
らブロックの内の中央のブロックe13(図中に網点模
様を付したブロック)を注目ブロック、すなわち分割中
心点Pcに対応するブロックとする(図21参照)。
【0144】この例において、通常の制御(すなわち図
22の画面Q8の表示中にキー81により指定されたモ
ードの制御)によれば、ブロックe1〜e25は、原稿
Dの走査と同様に図の最上段の行から下段の行へ、各行
について左から右へというように図中の符号の数の小さ
いものから順に複写される。つまり、ブロックe13は
13番目に複写される。
【0145】ここで、例えば、オペレータがブロック1
3の複写結果を見てフルカラー複写の色調整を行いたい
と考えているものとする。つまり、色再現の上での注目
ブロックとしてブロックe13が指定(分割中心点Pc
の入力によって)されたものとする。
【0146】したがって、ブロックe13の複写結果の
次第では、ストップキー75によって拡大連写を中止す
ることもあり得るので、用紙Pやトナー及び時間の節約
上でブロックe13をできるだけ早く複写する方が有利
となる。
【0147】このため、複写機1では、上述の画面Q8
によって、特定のブロックを優先して複写する複写順序
の指定が可能とされている。このような優先複写が指定
された場合、CPU101は、CPU102及びCPU
103に対して、次の2つのパターン(Aパターン及び
Bパターン)のいずれかの複写を指示する。
【0148】そして、この指示のために、CPU101
は、ブロック情報テーブルTBLKにおいて、図41に
示すように各ブロックのデータの内、複写順序に対応す
るブロック番号の入れ換えを行う。つまり、各ブロック
の位置及びサイズを示すデータ群とブロック番号との対
応関係を変更する。図41はAパターンが指定された場
合のブロック番号の入れ換えを示している。
【0149】Aパターンでは、図40(b)に各ブロッ
クの複写順位を数で示すように、最初にブロックe13
を複写し、その後はブロックe13を中心としてこれに
近いものから放射状に順に複写する。例えば、e13→
e12→e14→e8→e18→e17→e19→e7
→e9→e11→e15→e6→e10→e16→e2
0→e23→e3→e2→e4→e22→e24→e2
1→e25→e1→e5の順に複写する。
【0150】Bパターンでは、図40(c)に示すよう
に、行単位で優先順位が定められており、最初にブロッ
クe13を含む行を複写し、その後はブロックe13に
近い行から順に複写する。例えば、e11→e12→e
13→e14→e15の順に複写した後、続いてe6→
e7→e8→e9→e10→e16→e17→e18→
e19→e20→e21→e22→e23→e24→e
25→e1→e2→e3→e4→e5の順に複写する。
【0151】Aパターンによれば、注目ブロックが最優
先で複写されるので、画質の適否を早期に判断すること
ができる。その反面、複写順序の規則性が複雑なので、
排出された多数の用紙Pを原稿画像Giに対応するよう
に並べるときに、多少の手間を要する。これに対し、B
パターンによれば、注目ブロックの複写がAパターンに
比べて若干遅れるものの、容易に用紙Pを並べることが
できる。オペレータは、複写の目的及び用紙Pの仕分け
の便宜などを考慮して、Aパターン及びBパターンのど
ちらかを、動作の初期設定のための図示しないディップ
スイッチによって予め指定することができる。
【0152】〔拡大連写Bモード〕拡大連写Bモード
は、原稿画像Giの中で一部が特に重要であって、その
部分は複数の用紙Pに分割されては困るといった場合に
有用である。
【0153】〔指定操作〕図20に戻り、拡大連写Bモ
ードでは、画面Q3の次画面として画面Q4が表示され
る。オペレータは、画面Q4の表示に従って用紙Pを指
定する。
【0154】画面Q4に続いて、図24に示すように画
面Q10,Q11が順に表示される。オペレータは、こ
れら画面のメッセージに従い、トラックボール88を用
いて、所望の矩形領域をその対角の2点を順に入力する
ことによって指定する。
【0155】矩形領域が指定されると、CPU104
は、その矩形領域の複写画像が2枚以上の用紙に分かれ
ないように原稿画像Giを複数のブロックに分割し、分
割の結果をイメージエリアE1に表示する。
【0156】分割方法としては、まず、基準ブロックを
その中心が矩形領域の中心と一致するように配置する。
そして、基準ブロックの周囲にこれと同じサイズのブロ
ックを並べるようにイメージエリアE1を縦横に分割す
る(図22参照)。
【0157】以降において、オペレータは、上述の拡大
連写Aモードの操作と同様に、画面Q7〜Q9に対応す
る操作を行って複写の開始を指示する。複写に係るCP
U101の動作は、拡大連写Aモードと同様であるの
で、ここではその説明を省略する。
【0158】〔拡大連写Cモード〕 〔指定操作〕オペレータが拡大連写Cモードを指定し、
画面Q3の表示に従って複写倍率を指定すると、操作パ
ネル70のCPU104は、倍率情報に基づいて、必要
な用紙の枚数ができるだけ少なくなるように、原稿画像
Giを分割する。すなわち、収納されている最大サイズ
の用紙Pを分割の基準とする。このときの分割は、原稿
画像Giの端から順に行われる。
【0159】分割が終了すると、CPU104は、図2
5に示すように、メニューエリアE2の表示を画面Q1
2に切り換えるとともに、イメージエリアE1に分割状
態の画像を表示する。図25の例では、原稿画像Gi
は、大小合わせて4つのブロックe1〜e4に分割され
ている。そして、ブロックe1のみがA3T(本実施例
における最大サイズ)の用紙Pを基準に算出された分割
基準サイズのブロックである。
【0160】オペレータは、画面Q12の表示に従っ
て、分割基準サイズのブロックを原稿画像Giに対して
中央に配置するか否かを選択した後、プリントキー71
をオンして複写の開始を指示する。なお、画面Q12に
おける選択は、トラックボール88を用いて、網点模様
のカーソルCUを「Yes」又は「No」に重ねる操作
によって行う。
【0161】〔複写動作〕画面Q12において、オペレ
ータが選択肢「No」を選択した場合には、図42に示
す形態の複写が行われる。すなわち、各ブロックe1〜
e4に対応した部分複写画像Gh1〜Gh4が、1枚の
用紙P(サイズはA3T)に対して1つずつ、画面表示
どおりに配置される。
【0162】これに対して、オペレータが選択肢「Ye
s」を選択した場合には、図43に示すように、4枚の
用紙Pからなる画像形成面Sの中央に4つの部分複写画
像Gh1a,Gh2a,Gh3a,Gh4aからなる複
写画像Ghを形成するように、画像を移動する複写が行
われる。
【0163】このとき、各部分複写画像における画像移
動量は、主走査方向及び副走査方向のそれぞれについ
て、図42に示される余白WSの長さlx,lyの2分
の1である。
【0164】〔拡大連写Dモード〕 〔指定操作〕拡大連写Dモードでは、オペレータは、画
面Q3に従って複写倍率を指定した後、図26に示す画
面Q13に従って、複写の対象外とするブロックのサイ
ズの基準として用紙サイズ又は原稿サイズを指定すると
ともに、基準に対する割合を数値入力する。図26の例
では原稿サイズが指定され、割合として10%未満が指
定されている。
【0165】オペレータが画面Q13による指定を終え
てエンターキー86をオンすると、CPU104は、原
稿画像Giを分割した各ブロックを、指定された割合に
応じて、図44に一例を示すように、複写対象のブロッ
クe1,e2,e4,e5と複写対象外のブロックe
3,e6,e7,e8,e9とを区別して表示する。図
では複写対象外のブロックに網点模様が付与されてい
る。なお、色分けによってブロックを区別することもで
きる。
【0166】そして、CPU104は、画面Q13に代
えて、複写対象外のブロックを原稿画像Giの周囲に振
り分けるか否かの判断を仰ぐための画面Q14を表示す
る。この段階では、複写対象外となる部分は、原稿画像
Giの右端側及び下端側に片寄ることになる。
【0167】オペレータが、複写対象外の部分の振り分
けを指定すると、CPU104は、原稿画像Giに対す
る再分割を行い、図45に示すように、再分割状態の画
像を表示するとともに、画面Q15の表示によってオペ
レータに対してプリントキー71のオンを促す。
【0168】図46及び図47は再分割方法を示す図で
ある。図46に示されるように、用紙Pにおける複写可
能な領域ECは、用紙Pの周囲の数mm幅の余白(縁取
り)を除いた領域である。縁取りの寸法は、用紙サイズ
に係わらず一定である。ここでは、複写可能な領域EC
について、その主走査方向の長さをAx、副走査方向の
長さをAyとする。
【0169】複写倍率をMとするとき、原稿D上での分
割の基準ブロックの主走査方向及び副走査方向の長さS
x,Syは、それぞれAx/M,Ay/Mとなる。そし
て、通常の分割では、図47(a)に示すように、長さ
Sx,Syに基づいて、原稿画像Giが原点O(0,
0)から区画される。図では原稿画像Giが分割基準サ
イズ(Sx×Sy)を有する2×2の4つのブロック
と、複写対象外となる小サイズの5つのブロック(小ブ
ロック)とに区画されている。
【0170】ここで、原稿画像Giの主走査方向及び副
走査方向の長さをそれぞれOx,Oyとすれば、図の下
端の小ブロックの主走査方向の長さxは(Ox−2×S
x)となり、図の右端の小ブロックの副走査方向の長さ
yは(Oy−2×Sy)となる。
【0171】再分割に際しては、図47(b)に示すよ
うに、原稿画像Giを点p(x/2,y/2)から主走
査方向及び副走査方向にそれぞれ長さSx,Sy毎に区
切る形で分割基準サイズの4つのブロックを区画する。
これにより、複写対象領域は、原稿画像Giに対して主
走査方向及び副走査方向の中央の領域となる。
【0172】なお、用紙サイズを基準に小ブロックとす
るか否かを決定した場合には、小ブロックの寸法を原稿
画像Gi上の寸法に変換した上で、点pを定めて再分割
を行う。
【0173】〔拡大連写Eモード〕拡大連写Eモードで
は、オペレータが画面Q3に従って複写倍率を指定する
と、CPU104は、図27に示すように、収納されて
いる用紙Pのサイズ情報に基づいて、用紙Pの使用効率
が最大となるように原稿画像Giを分割する。ここで、
使用効率とは、余白及び用紙枚数などの面を総合的に捉
え、経済的及び時間的により良い複写を意味する指標で
ある。
【0174】図27の例では、原稿画像Giは大小合わ
せて4つのブロックe1〜e4に分割されている。ブロ
ックe1ではA3Tの用紙が分割の基準とされ、ブロッ
クe2,e4ではA4Tの用紙が分割の基準とされ、ブ
ロックe3ではA4Yの用紙が分割の基準とされてい
る。
【0175】オペレータは、イメージエリアE1に表示
された分割状態の画像、及び画面Q16のメッセージに
よって、複写内容を確認した後、プリントキー71をオ
ンする。
【0176】プリントキー71のオンにより、複写が開
始され、図48に示すように、ブロックe1〜e4にそ
れぞれ対応する部分複写画像Gh1〜Gh4が、A3T
の用紙P、A4Tの用紙P、A4Yの用紙P、及びA4
Tの用紙Pを順に用いて1枚の用紙Pに1つずつ形成さ
れる。
【0177】図49(a)〜(c)は拡大連写Eモード
における原稿画像Giの分割方法を示す図、図50は図
49に対応したCPU104の動作を示すフローチャー
トである。
【0178】ここでは、複写画像(部分複写画像を合わ
せたもの)Ghのサイズが400mm×565mmとな
るような複写倍率Mが指定されたものとする。まず、図
49(a)に示すように、最大サイズであるA3T(2
97×420mm2 )の用紙Pを基準に原稿画像Giを
分割する。
【0179】この例では、4枚の用紙Pが必要となる。
そして、用紙Pの縁取りとして上下端に合計10mmの
余白を設け、左右端に合計5mmの余白を設ける場合、
4枚の用紙Pからなる複写面の内の複写可能領域の面積
は、478880〔(297−5)×(420−10)
×4〕mm2 となる。
【0180】したがって、4枚のA3Tの用紙Pを用い
たときには、不要の余白の面積は、252880(47
8880−400×565)mm2 であって複写可能領
域の約53%となる。
【0181】次に、図49(b)に示すように、A3T
の用紙P及びA4Yの用紙Pを2枚ずつ用いるものとす
ると、複写可能領域の面積は、356240mm2 とな
る。そして、この場合には、不要の余白の面積は、13
0240(356240−400×565)mm2 であ
って複写可能領域の約37%となる。
【0182】さらに、図49(c)に示すように、1枚
のA3Tの用紙Pと、2枚のA4Yの用紙Pと、1枚の
A4Tの用紙Pとを用いるものとすると、複写可能領域
の面積は、295790mm2 となる。そして、この場
合には、不要の余白の面積は、69790mm2 であっ
て複写可能領域の約24%となる。
【0183】以上のように、拡大連写Eモードでは、最
大サイズの用紙Pを基準に複写の最小用紙枚数を算出し
(図50の#41)、最小用紙枚数が増加しない用紙の
組み合わせのそれぞれについて紙面の使用効率を比較し
(#42)、最も使用効率の高い組み合わせを選択し
て、原稿画像Giを分割する(#43)。
【0184】〔ペーパーエンプティ時の動作〕上述の5
つの拡大連写モードは、画像分割方法や用紙選択方法な
どにおいて互いの間に差異があるものの、1つの原稿画
像Giを複数の用紙Pを用いて複写することに変わりは
ない。
【0185】したがって、拡大連写では、複写を開始し
た後にペーパーエンプティ状態になる場合がある。すな
わち、複写途中の段階で使用を予定していた所定サイズ
の用紙Pを使い果たしてしまうことがある。
【0186】従来の複写機ではペーパーエンプティ状態
になった時点で拡大連写が中止されるが、本実施例の複
写機1では、複数の用紙カセット42〜44のいずれか
に用紙Pが収納されている限り、拡大連写の継続が可能
である。
【0187】ここでは、一例として、図51に示すよう
に、原稿画像Giを4つのブロックe1〜e4に分割
し、これらブロックe1〜e4をそれぞれA3Tの用紙
Pを用いて順に複写する拡大連写において、2つのブロ
ックe1,e2の複写を終えた時点でペーパーエンプテ
ィ状態になった場合について説明する。
【0188】ペーパーエンプティ状態になると、CPU
104は、図28に示す画面Q17を表示する。画面Q
17の表示内容は、ペーパーエンプティ状態の用紙カセ
ットに以前と同一サイズの用紙を補給して、以前と同一
の条件で拡大連写を継続するか、又は、用紙Pの選択条
件を変更して拡大連写を継続するかという選択をオペレ
ータに促すメッセージである。
【0189】オペレータがエンターキー86をオンする
と、CPU104は図52に示す手順(#51〜#5
3)で原稿画像Giの再分割を行う。例えば、図53に
示すように、形成しようとする複写画像Ghのサイズが
560mm×790mmであるとき、1枚のA3Tの用
紙Pの複写可能領域のサイズが292mm×410mm
であるので、複写画像Ghの未複写部分のサイズは56
0mm×380(790−410)mmとなる。
【0190】一方、A4Tの用紙P及びA3Yの用紙P
のそれぞれの複写可能領域のサイズは、205mm×2
87mm、292mm×200mmである。したがっ
て、未複写部分の複写に際して、A4Tの用紙Pを用い
る場合には6枚の用紙Pが必要であり、A4Yの用紙P
を用いる場合には4枚の用紙Pが必要である。
【0191】そこで、CPU104は、用紙枚数が少な
くなるように、A4Yの用紙サイズを分割基準サイズと
して、複写画像Ghの未複写部分を分割する。再分割が
終了すると、CPU104は、図29に示すように、再
分割した原稿画像Gi及び画面Q18を表示する。図2
9の例では、再分割前のブロックe3,e4が、ブロッ
クe31,e32,e41,e42に再分割されてい
る。そして、これらの新たなブロックには、既に複写を
終えたブロックe1,e2と区別するため、網点模様が
付されている。
【0192】オペレータが画面Q18に従ってプリント
キー71をオンすると、CPU101はCPU103に
対してA4Yの用紙Pの給紙を指示し、これを受けてC
PU103はブロックe31,e32,e41,e4の
複写を開始する。
【0193】これにより、原稿画像Giは、2枚のA3
Tの用紙P及び4枚のA4Yの用紙Pを用いて複写され
ることになる。なお、画面Q17の表示中において、オ
ペレータがA3Tの用紙Pの補給を行わずにプリントキ
ー71をオンした場合にも、複写機1は、未複写部分の
再分割を行い、他のサイズの用紙Pを用いて複写を継続
する旨の表示を行う。そして、オペレータが再びプリン
トキー71をオンすると、再分割後の用紙選択条件で複
写を継続する。
【0194】上述の実施例によれば、用紙P上に複数の
画像を副走査方向に並べるように順に形成する場合にお
いて、各複写画像の形成における現像までのプロセスを
転写ドラム10に用紙Pを巻き付けたままの状態で行
い、その後に定着プロセスを一括して行うことができる
ので、複写の高速化を図ることができる。
【0195】上述の実施例によれば、機構上の制約など
のために用紙サイズが大きいほど複写に長時間を要する
場合において、原稿画像Giを分割した各ブロックのサ
イズに応じた用紙Pを選択して用いることにより、拡大
連写の高速化を図ることができる。
【0196】上述の実施例においては、カラー複写機1
を例示したが、モノカラー複写機にも本発明を適用する
ことができる。その場合において、転写ドラム10を用
いることなくトナー像を用紙P上に転写する構成であっ
たとしても、中間収納台50を用いた再給紙によって副
走査方向の複数画像複写を実現することができる。
【0197】
【発明の効果】本発明によれば、不要の余白が少なく用
紙の使用効率の高い複写を実現することができる。
【0198】請求項1の発明によれば、複写に要する用
紙の枚数を最小限とすることができるとともに、用紙の
使用効率をより高めることができる。
【0199】求項の発明によれば、原稿画像の周囲
に余白を有した原稿の複写に際して、無意味な余白の複
写を可及的に抑えて用紙の使用効率を高めることができ
る。
【0200】請求項の発明によれば、無意味な複写を
制限するための指定操作の便宜を図ることができる。請
求項の発明によれば、原稿画像の周囲に余白を有した
原稿の複写に際して、無意味な余白の複写を最小限に抑
えて用紙の使用効率をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機の構成を示す正面図であ
る。
【図2】操作部の構成を示す斜視図である。
【図3】操作パネルの構成を示す平面図である。
【図4】制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】画像処理部の概略の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】変倍・移動部の構成を示すブロック図である。
【図7】拡大複写時の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図8】縮小複写時の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図9】イメージシフト複写の一例を示す図である。
【図10】イメージリピート複写の一例を示す図であ
る。
【図11】プリントヘッド制御部の構成の一例を示すブ
ロック図である。
【図12】プリントヘッド制御部の動作に関係する信号
の波形図である。
【図13】プリントヘッド制御部の動作タイミングの設
定による画像移動の一例を示す図である。
【図14】イメージリーダ部及びプリンタ部の同期動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図15】部分拡大複写の一例を示す図である。
【図16】副走査方向の複数画像複写の一例を示す図で
ある。
【図17】拡大連写の基本的な一例を示す図である。
【図18】複写機を制御するCPU相互の通信手順を示
す図である。
【図19】ディスプレイ装置の表示画面の構成と原稿画
像の一例とを示す図である。
【図20】拡大連写の操作手順を示す図である。
【図21】拡大連写の操作手順を示す図である。
【図22】拡大連写の操作手順を示す図である。
【図23】拡大連写の操作手順を示す図である。
【図24】拡大連写の操作手順を示す図である。
【図25】拡大連写の操作手順を示す図である。
【図26】拡大連写の操作手順を示す図である。
【図27】拡大連写の操作手順を示す図である。
【図28】拡大連写の操作手順を示す図である。
【図29】拡大連写の操作手順を示す図である。
【図30】拡大連写Aモードに係る原稿画像の分割方法
を示す図である。
【図31】図30に対応した分割処理のフローチャート
である。
【図32】ブロック情報テーブルの内容を示す図であ
る。
【図33】同一サイズの用紙のみを用いる拡大連写の一
例を示す図である。
【図34】図33に対応するCPU動作を示すフローチ
ャートである。
【図35】用紙選択処理のフローチャートである。
【図36】複写対象領域に応じたサイズの用紙を用いる
拡大連写の一例を示す図である。
【図37】1枚の用紙に複数の複写画像を形成する拡大
連写の一例を示す図である。
【図38】図37の複写過程の一部を示す図である。
【図39】図37に対応するCPU動作を示すフローチ
ャートである。
【図40】拡大連写に係る各分割領域の複写の順序を説
明するための図である。
【図41】ブロック情報テーブルのデータ変更の一例を
示す図である。
【図42】拡大連写Cモードに係る複写の一例を示す図
である。
【図43】拡大連写Cモードに係る複写の他の例を示す
図である。
【図44】拡大連写Dモードに係る分割状態の一例を示
す図である。
【図45】拡大連写Dモードに係る再分割状態の一例を
示す図である。
【図46】拡大連写Dモードに係る再分割方法を示す図
である。
【図47】拡大連写Dモードに係る再分割方法を示す図
である。
【図48】拡大連写Eモードに係る複写の一例を示す図
である。
【図49】拡大連写Eモードに係る分割方法を示す図で
ある。
【図50】図49に対応するCPU動作を示すフローチ
ャートである。
【図51】拡大連写の開始時点の画像分割状態を示す図
である。
【図52】ペーパーエンプティ時の再分割処理のフロー
チャートである。
【図53】ペーパーエンプティ時の再分割方法を示す図
である。
【図54】拡大連写の一形態を示す図である。
【図55】従来の拡大連写に係る複写画像と用紙の大小
関係を示す図である。
【符号の説明】 1 複写機 P 用紙 42,43,44 用紙カセット(用紙収納手段) 40 用紙搬送系(用紙搬送機構) Gi 原稿画像(原稿) e1〜e9,e31,e32,e41,e42 ブロッ
ク(分割領域)
フロントページの続き (72)発明者 野田 隆 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平5−219321(JP,A) 特開 平3−64253(JP,A) 特開 平3−42967(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を複写倍率に応じて分割し、複数枚の
    用紙を用いて原稿画像を拡大複写する機能を有した複写
    機であって、 原稿の画像データを入力する入力手段と、 原稿の複数の分割領域への分割を設定する設定手段と、 用紙収納手段に収納された用紙を給紙する給紙手段と、 前記給紙手段により給紙された用紙に画像データの画像
    を形成する画像形成手段と、 前記給紙手段により給紙される同一の用紙上に配置可能
    な複数の分割領域を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された複数の分割領域の画像デ
    ータの画像は同一の用紙に形成し、抽出されなかった分
    割領域の画像データの画像は分割領域ごとに異なる用紙
    に形成するように、前記給紙手段および前記画像形成手
    段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする複写機。
  2. 【請求項2】原稿を複写倍率に応じて分割し、複数枚の
    用紙を用いて原稿画像を拡大複写する機能を有した複写
    機であって、 原稿の画像データを入力する入力手段と、 原稿の複数の分割領域への分割を設定する設定手段と、 用紙収納手段に収容された用紙を給紙する給紙手段と、 前記給紙手段により給紙された用紙に画像データの画像
    を形成する画像形成手段と、 前記原稿の複写が指示されたとき、前記複数の分割領域
    の内で特定のサイズより大きい分割領域のみを複写し、
    特定のサイズより小さい分割領域を複写しないように、
    前記画像形成手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする複写機。
  3. 【請求項3】前記特定のサイズは原稿サイズ又は用紙サ
    イズに基づいて設定されることを特徴とする請求項
    載の複写機。
  4. 【請求項4】原稿を複写倍率に応じて分割し、複数枚の
    用紙を用いて原稿画像を拡大複写する機能を有した複写
    機であって、 原稿の画像データを入力する入力手段と、 原稿の複数の分割領域への分割を設定する設定手段と、 前記設定手段により設定された各分割領域の内の少なく
    とも1つが特定のサイズより小さい小片領域となると
    き、当該小片領域が原稿の上下左右の端部に振り分けら
    れるように原稿を複数の分割領域で再分割する再分割手
    段と、 用紙収納手段に収容された用紙を給紙する給紙手段と、 前記給紙手段により給紙された用紙に画像データの画像
    を形成する画像形成手段と、 前記原稿の複写が指示されたとき、前記再設定手段によ
    り設定された複数の分割領域の内で小片領域以外の分割
    領域のみを複写し、小片領域を複写しないように、前記
    画像形成手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする複写機。
  5. 【請求項5】原稿を複写倍率に応じて分割し、複数枚の
    用紙を用いて原稿画像を拡大複写する機能を有した複写
    機であって、前記 原稿の画像データを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された画像データに基づいて前
    記原稿の画像を表示する表示手段と、 複写倍率を指定する倍率指定手段と、 用紙サイズを指定するサイズ指定手段と、 前記表示手段により表示されている前記原稿の画像のう
    ち、矩形である所望の注目領域を指定する指定手段と、 前記注目領域の中心と前記倍率指定手段により指定され
    た複写倍率及び前記サイズ指定手段により指定された用
    紙サイズに基づいて定まる、当該指定された用 紙サイズ
    の用紙に複写可能な最大限のサイズである1つの領域の
    中心とが一致するように、前記原稿を前記1つの領域お
    よび当該1つの領域を囲むように当該1つの領域と同じ
    サイズの複数の領域に分割する分割手段と、 用紙収納手段に収容された、前記サイズ指定手段により
    指定された用紙サイズの用紙を給紙する給紙手段と、 前記給紙手段により給紙された用紙に、前記分割手段に
    より分割された各領域ごとの画像データの画像を形成す
    る画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする複写機。
  6. 【請求項6】原稿を複写倍率に応じて分割し、複数枚の
    用紙を用いて原稿画像を拡大複写する機能を有した複写
    機であって、 原稿の画像データを入力する入力手段と、 原稿の複数の分割領域への分割を設定する設定手段と、 用紙収納手段に収容された用紙を給紙する給紙手段と、 前記各分割領域の画像データの画像を形成する順序を指
    定する順序指定手段と、 原稿の一部を特定領域として指定するための指定手段
    と、 前記特定領域に対応した前記分割領域が優先して複写さ
    れるように、前記順序を変更する順序変更手段と、 前記給紙手段により給紙された用紙に前記各分割領域毎
    の画像データの画像を、前記順序変更手段による変更後
    の順序で形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする複写機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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