JPH06334854A - カラー複写機 - Google Patents

カラー複写機

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JPH06334854A
JPH06334854A JP5123776A JP12377693A JPH06334854A JP H06334854 A JPH06334854 A JP H06334854A JP 5123776 A JP5123776 A JP 5123776A JP 12377693 A JP12377693 A JP 12377693A JP H06334854 A JPH06334854 A JP H06334854A
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JP
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color
image
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JP5123776A
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English (en)
Inventor
Hideo Ito
秀夫 伊藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カラー調整を容易にするためのモニタコピー機
能を有したカラー複写機に関し、個々の原稿に適したカ
ラー調整用のモニタ画像の形成を可能にし、モニタコピ
ー機能の実用性を高めることを目的とする。 【構成】原稿の特定部分に対応した複数のモニタ画像
を、それぞれの色調が互いに異なるように色補正を施し
て同一の用紙上の異なる位置に形成するモニタコピー機
能を有したカラー複写機において、特定部分の色調に適
した色補正の度合いを指定するための操作手段と、操作
手段よって指定された度合いの色補正を行う色補正手段
とを有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー調整を容易にす
るためのモニタコピー機能を有したカラー複写機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル式のカラー複写機には、原稿の
一部を、その色調を変化させて1枚の用紙上に並べて複
写するモニタコピーモードが設けられている(特開平1
−232878号)。
【0003】すなわち、この種のカラー複写機において
は、オペレータが、原稿の複写に先立ってモニタコピー
モードを選択し、原稿の一部(通常は色再現の上で特に
注目する部分)を指定すると、その部分について、色補
正を施さない標準の色調のモニタ画像(無補正のモニタ
画像)とともに、例えばイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、及びシアン(C)をそれぞれ若干強調するよう
に意図的に色補正を施した複数のモニタ画像が1枚の用
紙上に形成される。
【0004】オペレータは、用紙上の複数のモニタ画像
を見て、原稿に最も近い色調又は好みの色調を選び、そ
れをテンキー操作などによって指定する。これによりカ
ラー調整が完了したことになる。その後、オペレータが
原稿の複写の開始を指示すると、原稿の全体に対して、
指定された色調に対応する色補正(ここでは無補正を含
む)を施した複写画像が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来では、モニタ画像
の色補正の度合いが固定化されていた。つまり、無補正
状態のY,M,Cの値に一定の補正係数を乗じる形で
Y,M,Cをそれぞれ強調するという色補正が行われて
いた。
【0006】このため、色の3要素(色相、明度,彩
度)の内の明度が小さい淡い色、及び肌色などの特定の
色相の色については、各モニタ画像の間の色調の違いが
明瞭であり、各モニタ画像がカラー調整のサンプルとし
て有効となるが、明度が大きい濃い色、及び塗り絵など
のいわゆるベタ塗りの画像については、各モニタ画像の
間の色調の違いが見た目ではほとんど区別がつかず、モ
ニタ画像の形成が無意味となるという問題があった。
【0007】本発明は、上述の問題に鑑み、個々の原稿
に適したカラー調整用のモニタ画像の形成を可能にし、
モニタコピー機能の実用性を高めることを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る複
写機は、上述の課題を解決するため、原稿の特定部分に
対応した複数のモニタ画像を、それぞれの色調が互いに
異なるように色補正を施して同一の用紙上の異なる位置
に形成するモニタコピー機能を有したカラー複写機にお
いて、前記特定部分の色調に適した色補正の度合いを指
定するための操作手段と、前記操作手段よって指定され
た度合いの色補正を行う色補正手段とを有して構成され
る。
【0009】請求項2の発明に係る複写機は、前記特定
部分の色調を判別する原稿判別手段と、前記原稿判別手
段によって判別された前記特定部分の色調に応じて、前
記色補正の度合いを設定する度合い設定手段と、前記度
合い設定手段によって設定された度合いの色補正を行う
色補正手段とを有して構成される。
【0010】
【作用】複写機のオペレータは、原稿の中で特にカラー
調整の上で注目する特定部分の色調を判別し、その色調
に適した色補正の度合いを所定の操作により指定する。
【0011】色補正手段は、原稿の特定部分を読み取っ
た画像データに対して、オペレータにより指定された度
合いの色補正を行う。これにより、カラー調整のサンプ
ルとして有効なモニタ画像が生成される。
【0012】度合い設定手段と原稿判別手段との連携動
作により、色補正の度合いの設定が自動化される。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る複写機1の構成を示す正
面図である。複写機1は、モノカラー及びフルカラーの
複写が可能なデジタル式カラー複写機であり、最大読取
りサイズがA3サイズ(297mm×420mm)のイ
メージリーダ部IRと、最大複写サイズがA3サイズの
プリンタ部PRとから構成されている。
【0014】イメージリーダ部IRは、原稿台ガラス3
1上に載置される原稿Dをスキャナ32によって走査
し、CCDからなる1次元のイメージセンサ38によっ
て原稿画像を3色(R,G,B)に色分解して読み取
る。画像処理部120において、イメージセンサ38か
ら出力される各色の光電変換信号に基づいて、潜像形成
のための露光制御信号となる画像データ(印字データ)
を生成し、その画像データをプリンタ部PRのプリント
ヘッド制御部130へ送出する。なお、スキャナ32は
パルスモータ35によって駆動される。
【0015】プリンタ部PRは、任意の色を合成するた
めの減色系の3色(Y,M,C)と黒色の再現性を高め
るためのブラック(K)とを合わせた4色のトナーによ
って複写画像を形成する作像系、及び自動給紙のための
収納・搬送機構などから構成されている。
【0016】作像系は、半導体レーザを露光用光源とす
るプリントヘッド21、潜像担持体としての感光体ドラ
ム4、現像ユニット6、及び現像されたトナー像を用紙
上に転写するための転写ドラム10を有している。感光
体ドラム4及び転写ドラム10は、ドラム駆動モータ2
2によって同期して回転する。
【0017】複写機1の現像ユニット6は、マゼンタト
ナーによって現像を行なうマゼンタ現像器6M、シアン
トナーによって現像を行なうシアン現像器6C、イエロ
ートナーによって現像を行なうイエロー現像器6Y、ブ
ラックトナーによって現像を行なうブラック現像器6K
を備え、各現像器の上部には各色(M,C,Y,K)の
トナーを供給するための図示しないトナーホッパが設け
られている。
【0018】現像器ユニット6は、各現像器を択一的に
現像位置に配置するために、上下方向に移動可能に設け
られている。現像ユニット6の移動は現像ユニットモー
タ61によって行なわれる。
【0019】収納・搬送機構は、互いにサイズの異なる
用紙を収納可能な3つの用紙カセット42,43,4
4、及びメインモータ41によって駆動される用紙搬送
系40から構成されている。
【0020】各用紙カセット42〜44は、それぞれ数
百枚の収納容量を有する。また、用紙搬送系40は、各
用紙カセット42〜44を択一的に選択して給紙すると
ともに、必要に応じて定着装置48を通過した後の用紙
を転写位置へ再給紙する。
【0021】通常のフルカラー複写では、用紙カセット
42〜44のいずれか1つから引き出された用紙は、タ
イミングローラ対45を含むローラ群により搬送されて
転写ドラム10の周面に巻付けられる。4色のトナー像
が順に転写された用紙は、分離爪18によって転写ドラ
ム10から分離され、搬送ベルト47によって定着装置
48へ送られる。定着後の用紙は排紙トレイ49上へ排
出される。
【0022】フルカラー又はモノカラーの両面複写で
は、定着後の用紙が、爪53,54によって中間収納台
50に一旦収納され、複写画像を有する面と反対の面が
転写面となるように、中間収納台50から転写ドラム1
0へ再給紙される。また、複数の原稿を1枚の用紙上に
複写する場合などでは、定着後の用紙が、爪53,54
と用紙反転装置51とを介したスイッチバック搬送によ
って中間収納台50に一旦収納され、複写画像を有する
面が転写面となるように再給紙される。
【0023】なお、転写ドラム10の周辺には、吸着チ
ャージャ11、押さえローラ12、転写チャージャ1
4、分離チャージャ16,17、及び転写ドラム10の
回転位置基準信号を出力する基準位置センサ13が配置
されている。転写ドラム10の表面には、基準位置セン
サ13を作動させるためのアクチュエータ板13aが取
付けられている。
【0024】複写機1の操作は、イメージリーダ部IR
の上部に配置された操作パネル70及びタブレット式の
エディタ90によって行われる。図2は操作パネル70
の平面図、図3はエディタ90の平面図である。
【0025】図2において、操作パネル70には、対話
形式の操作のための画面表示を行う液晶ディスプレイ
(LCD)87とともに、スタートキー71、テンキー
72、パネルリセットキー75、画質メニューキー7
6、クリエイトキー77、エンターキー78、リバース
キー79、上下左右の各方向に対応したカーソルキー8
0a〜d、及び6つのファンクションキー81〜86が
配置されている。これらのキーの機能については、以下
の説明において必要に応じて明らかにする。
【0026】図3において、エディタ90は、平板状の
本体90Aと位置指定用の操作ペン98とから構成され
ている。本体90Aは原稿カバーを兼ねており、その操
作面は、最大A3サイズの原稿に対する位置指定が可能
な座標入力エリアE3と、機能選択肢となるボタン91
〜97を配した機能選択エリアE4とから構成されてい
る。なお、エディタ90では、座標入力エリアE3の右
上端が座標入力の基準点(X−Y座標の原点)とされて
いる。
【0027】図4は複写機1の制御系100の構成を示
すブロック図である。制御系100は、4つのCPU
(中央処理装置)101,102,103,104、及
びこれらを結ぶコントロールバス110を中心に構成さ
れている。各CPUはマイクロプロセッサユニット(M
PU)からなる。
【0028】まず、CPU102は、イメージリーダ部
IRの制御を担う。すなわち、画像処理部120との通
信を行いながら、原稿走査のためのモータや露光ランプ
などからなる駆動系121を制御する。
【0029】CPU103は、プリンタ部PRの制御を
担い、センサ群132の検出信号に基づいて、メインモ
ータ41や現像ユニットモータ61などを含む駆動系1
31及びプリントヘッド制御部(PH制御部)130に
所定の制御信号を出力する。
【0030】CPU104は、操作パネル70及びエデ
ィタ90の制御を担い、操作パネル70のキー群142
及びエディタ90の入力処理を行うとともに、LCD8
7の表示制御を行う。
【0031】そして、CPU101は、複写機1全体の
制御を統括するMSC(MacroSystem Co
ntroler)であり、各種の動作モードに応じて所
定のコマンドを他のCPU102〜104に与え、且つ
必要に応じて各CPU102〜104からデータを受け
取る。
【0032】制御系100では、このように原則として
CPU101によってその動作が逐次制御される。ただ
し、イメージリーダ部IRとプリンタ部PRとの間にお
いて、高速の受け渡しが要求される信号については、C
PU101を介さずにダイレクトに信号送受が行われ
る。
【0033】例えば、イメージリーダ部IRからプリン
タ部PRへダイレクトに伝送する信号には、画像データ
(印字データ)VIDEO、画素転送クロックSYNC
K、水平方向(主走査方向)の印字可能領域を表す信号
HD、垂直方向(副走査方向)の印字可能領域を表す信
号VD、印字ウェイト要求信号BUSYがある。また、
プリンタ部PRからイメージリーダ部IRへダイレクト
に伝送する信号には、水平同期信号Hsync、画像デ
ータ要求信号I−REQ、画像データ要求予告信号PR
E−TRGがある。
【0034】図5は画像処理部120の概略の構成を示
すブロック図である。画像処理部120は、入力処理部
121、A/D変換部122、シェーディング補正部1
23、濃度変換部124、色変換部125、色判別部1
26、色補正演算部127、MTF補正部128、及び
変倍・移動部129から構成されている。
【0035】入力処理部121は、イメージセンサ38
から入力された光電変換信号を、所定レベルに増幅した
後、一定周期でサンプリングする。A/D変換部122
は、入力処理部121によるサンプリング値を量子化
し、R,G,Bの各色毎に8ビット(256階調)の画
像データを生成する。
【0036】シェーディング補正部123は、各色の画
像データに対して、露光ランプ33の配光ムラ及びイメ
ージセンサ38の画素毎の感度のバラツキに応じた補正
を加える。
【0037】濃度変換部124は、シェーディング補正
部123から入力された画像データを、反射光量に比例
したデータから各色の濃度に比例したデータ(濃度デー
タ)に変換するとともに、ハイライト部やシャドー部な
どを強調する処理を行う。
【0038】色変換部125は、フルカラー再現のため
の画像処理として公知の3種の処理、すなわち原稿の色
成分からKトナーで再現すべき暗色成分を抽出するBP
処理(墨版生成)、原稿の色成分から暗色成分を除くU
CR処理(下色除去)、及びトナーの分光吸収特性を考
慮してM,C,Yの混合比を決める色修正マスキング処
理によって、3色(R,G,B)の画像データに基づい
て4色(Y,M,C,K)のトナーのいずれかに対応す
る画像データを生成して出力する。このとき、どの色の
画像データを生成するかを示す制御信号が、プリンタ部
PRの動作と同期してCPU102から色変換部125
に与えられる。
【0039】なお、色変換部125で行われる加色系
(R,G,B)から減色系(Y,M,C)への色変換
は、(1)式によって表すことができる。
【0040】
【数1】
【0041】(1)式において、Ru,Gu,Buは、
UCR処理後のR,G,Bの画像データの値であり、α
ij(i,j=0,1,2)は、理論と実験により求め
られた最適1次マスキング係数である。
【0042】また、Kのトナーに対応する画像データ
(ここでは便宜上Kとする)は、例えば1画素に対応す
る3色(R,G,B)の画像データの中から最も値の小
さい画像データDminを選択し、その画像データDm
inに所定の墨版係数βを乗じる処理により生成され
る。つまり、画像データKは(2)式によって表すこと
ができる。
【0043】K=β×Dmin …(2) 色判別部126及び色補正演算部127は、後述の画質
モニタコピーモードに特有の処理を行う。すなわち、色
判別部126は、モニタ画像を生成するための色補正の
度合い設定を自動化するために設けられており、原稿の
特定部分が、淡色の領域、無彩色の領域、又は濃色の領
域のいずれであるかを判別し、その判別結果を示すデー
タを色補正の度合い設定の基準データとしてCPU10
2へ送出する。また、色補正演算部127は、色調の異
なる複数のモニタ画像をプリントするために、CPU1
02によって指定された度合いに応じてY,M,C,K
の混合比(カラーバランス)を調整する。
【0044】MTF補正部128は、エッジ強調やスム
ージング処理などの画質改善処理を行う。そして、変倍
・移動部129は、複写倍率に応じて画像を拡大又は縮
小するための変倍処理(主走査方向の画素密度変換処
理)を行うとともに、必要に応じて主走査方向の画像移
動(イメージシフト)や反復(イメージリピート)のた
めの処理を行い、処理後の画像データVIDEOをプリ
ントヘッド制御部130へ送出する。
【0045】図6は図5の変倍・移動部129の構成の
一例を示すブロック図、図7はイメージリピート複写の
一例を示す図である。変倍・移動部129は、2つのラ
インメモリ301A,301B、間引きクロック発生部
302、ライトアドレス発生部303、リードアドレス
発生部304、及びクロックセレクタ305から構成さ
れている。
【0046】MTF補正部128から入力された画像デ
ータは、一方のラインメモリ(例えばラインメモリ30
1A)に格納される。このとき、ラインメモリ301A
は、ライトアドレス発生部303によってアドレス制御
される。
【0047】これと並行して、他方のラインメモリ30
1Bから以前に格納された画像データが読み出される。
このとき、ラインメモリ301Bは、リードアドレス発
生部304によってアドレス制御される。
【0048】各アドレス発生部303,304は、それ
ぞれクロックセレクタ305で選択されたクロック信号
をカウントすることによってライトアドレス又はリード
アドレスを生成する。
【0049】クロックセレクタ305の選択入力は、画
素転送クロックSYNCK及び間引きクロックR−SY
NCKである。間引きクロックR−SYNCKは、間引
きクロック発生部302において、CPU102から与
えられる倍率データMAG−DATAに応じて画素転送
クロックSYNCKを間引いて生成される。等倍複写
(複写倍率が1)の場合には、クロックR−SYNCK
はクロックSYNCKと同一周期の信号になる。クロッ
クセレクタ305の選択動作は、CPU102から与え
られる拡大縮小信号REに従う。
【0050】各ラインメモリ301A,301Bと各ア
ドレス発生部303,304との関係は、水平同期信号
Hsyncが入力される毎に切換えられる。つまり、各
ラインメモリ301A,301Bでは、信号Hsync
の入力毎に書込みと読出しとが交互に行われる。
【0051】ライトアドレス発生部303におけるクロ
ックのカウントの初期値は「0」である。これに対し
て、リードアドレス発生部304において、クロックの
カウントの初期値は、読出し開始位置データFST−P
OSに応じて変更され、信号UDに従ってカウントアッ
プ又はカウントダウンが行われる。さらに、リードアド
レス発生部304は、リピート位置データREP−PO
Sに従って所定数のカウントを繰り返す。
【0052】拡大複写に際しては、書込み用のクロック
として画素転送クロックSYNCKが選択され、読出し
用のクロックとして間引きクロックR−SYNCKが選
択される。これにより、ラインメモリからは画素転送ク
ロックSYNCKに同期して同じデータが複数回読み出
され、その結果として原稿画像が拡大されることにな
る。縮小複写に際しては、書込み用のクロックとして間
引きクロックR−SYNCKが選択され、入力画像デー
タは間引かれてラインメモリに格納される。そして、間
引かれた画像データが画素転送クロックSYNCKに同
期して読み出される。これにより原稿画像が縮小され
る。
【0053】また、イメージリピート複写に際しては、
リードアドレス発生部304のカウント値(リードアド
レス)がリピート位置データREP−POSの値に達す
ると、再び初期値からカウントされ、これによって図8
に示すように、原稿画像の一部が繰り返し複写される。
読出し開始位置データFST−POS及びリピート位置
データREP−POSを適当に設定することにより、主
走査方向の任意の部分を繰り返し複写することができ
る。
【0054】次に、以上の構成の複写機1におけるフル
カラー複写について説明する。オペレータがフルカラー
複写を指定するモード選択操作を行い、スタートキー7
1を押下(オン)すると、複写機1は、1色ずつ順に4
色のトナー像を生成するために同一の原稿Dに対して計
4回の原稿走査を行い、4色のトナー像を生成順に用紙
上に転写して重ね合わせる。
【0055】重ね合わせに際しては、各トナー像の位置
ズレを防止する上で、副走査方向について、イメージリ
ーダ部IR及びプリンタ部PRの動作を厳密に同期化す
る必要がある。このような同期化を実現するため、複写
機1では上述の基準位置センサ13及びアクチュエータ
板13aによる回転位置基準信号TBASEが用いられ
る。回転位置基準信号TBASEは、転写ドラム10が
1回転する毎に発生する。
【0056】図8はイメージリーダ部IR及びプリンタ
部PRの同期動作を説明するためのタイミングチャート
である。図1及び図4をも参照して、プリンタ部PRを
制御するCPU103は、用紙をタイミングローラ対4
5の付近に待機させるとともに、プリントヘッド21及
び現像ユニット6などの各部を作像可能状態とした後、
回転位置基準信号TBASEの発生を待つ。
【0057】信号TBASEが発生した時点で、CPU
103はタイマカウントによる計時を開始する。時間t
1が経過すると、CPU103はタイミングローラ対4
5などをオンする給紙制御を実行する。これにより、用
紙は転写ドラム10上の所定位置に静電吸着する。ま
た、CPU103は、計時開始から時間t2が経過した
時点でイメージリーダ部IRへ画像データ要求信号I−
REQを出力する。
【0058】イメージリーダ部IRのCPU102は、
信号I−REQに呼応して、複写倍率に対応した時間t
wを計時するためのウェイトタイマのカウントを開始す
る。そして、ウェイトタイマのカウント終了後、パルス
モータ35をオンしてスキャナ32の加速移動を開始す
る。
【0059】スキャナ32は、移動の開始から時間t1
0が経過した時点で、原稿の先端の真下に到達する。こ
こで、時間t10は複写倍率に係わらず一定とされ、こ
の条件を満たすように、時間tw及びスキャナ32の移
動速度vが調整される。
【0060】一方、プリンタ部PR側では、信号I−R
EQの出力から時間t10が経過した時点で、半導体レ
ーザ(LD)の発光が許可され、直ちに感光体ドラム4
に対する露光が開始される。
【0061】露光により形成された潜像は、現像ユニッ
ト6によって第1色目のトナー像として顕像化された
後、転写チャージャ14と対向する位置(転写位置)に
到達する。このとき、用紙の先端が転写位置にあり、ト
ナー像は用紙の先端を基準に位置決めされて転写され
る。
【0062】以降においては、用紙が転写ドラム10上
に吸着した状態で、現像色を順次切り換えて電子写真プ
ロセスを繰り返すことによって、4色のトナー像の重ね
合わせが行われる。その際、第2色目〜第4色目につい
ても、第1色目と同様に信号TBASEを基準としてイ
メージリーダ部IR及びプリンタ部PRの動作制御が行
われる。
【0063】なお、現像ユニット6の移動やスキャナ3
2の復帰に要する時間が、転写ドラム10の1回転時間
より長い場合には、転写ドラム10のアイドリング回転
(空回転)が行われる。
【0064】ここで、原稿走査毎に信号I−REQの出
力タイミングを変更すれば、1枚の用紙上に複数の複写
画像を副走査方向に並べてプリントすることができる。
図9は副走査方向の複数画像複写の一例を示す図であ
る。
【0065】図9(a)に示すように、例えば原稿Dの
前半領域の原稿画像GiAを用紙P上に副走査方向に2
つ並べて複写する場合において、プリンタ部PRは、図
9(b)に示すように、第1番目の信号TBASEに対
しては時間t2aが経過した時点で信号I−REQを出
力し、第2番目の信号TBASEに対しては時間t2b
(例えばt2b=2×t2a)が経過した時点で信号I
−REQを出力する。
【0066】イメージリーダ部IRは、信号I−REQ
に連動して画像データVIDEOを出力するので、第1
回目及び第2回目の印字は、ともに信号I−REQの出
力から一定時間t3が経過した時点から開始されること
になる。つまり、信号TBASEを基準にみると、第2
回目の印字は第1回目と比べて所定時間(t2b−t2
a)だけ遅れて開始される。
【0067】なお、転写チャージャ14の作動は信号V
Dによって規定される。そして、その作動時間は、用紙
長に対応する時間(用紙長/転写ドラム10の回転周速
度)ではなく、原稿画像GiAの副走査方向の長さに対
応する時間に制限される。このような制限は、用紙後半
部の過度のチャージアップを防ぎ、トナー像の転写を適
正化するための配慮である。また、図において、信号V
Dに対する転写チャージャ14の作動の遅延時間t4
は、感光体ドラム4上の像(潜像又はトナー像)が露光
位置から転写位置まで移動するのに要する時間であり、
感光体ドラム4の回転周速度に依存する。
【0068】図9では原稿D内の同一領域を1枚の用紙
P上に2回複写する例を示したが、スキャナ32を原稿
走査に先立って適当に移動させることによって、例えば
原稿Dの後半領域の原稿画像GiBを用紙Pの前半部に
複写し、前半領域の原稿画像GiAを用紙Pの後半部に
複写するといった配置換えも可能である。
【0069】さて、フルカラー複写に際して、オペレー
タは、必要に応じてカラー調整を行う。カラー調整の方
法としては、テンキー72を用いて上述のカラーバラン
スを各色について個々に指定する方法がある。しかし、
この方法によれば、きめ細かな調整が可能であるもの
の、通常は、1回の調整で所望の複写画像を得ることが
難しく、調整と複写を繰り返すことになる。このため調
整作業が甚だ面倒なものになり、且つ用紙及びトナーを
無駄に消費してしまうことになる。
【0070】そこで、複写機1では、カラーバランスの
異なる複数のモニタ画像をカラー調整のサンプルとして
プリントする画質モニタコピーモードが設けられてい
る。そして、特に画質モニタコピーモードの実用性を高
めるために、各モニタ画像を生成するための色補正の度
合いについて、原稿の色調に応じた3段階の切換えが可
能とされている。
【0071】なお、画質モニタコピーモードによるモニ
タ画像には、カラー調整の以前に行われた他の画質調
整、例えば濃度調整やシャープネス調整などの結果が反
映される。
【0072】本実施例の画質モニタコピーモードにおい
ては、上述のイメージリピート複写と副走査方向の複数
画像複写とを組み合わせた形の複写動作によって、図1
0に配列形態を示すように、上下2列に分けて各列4つ
ずつ計8つのモニタ画像GM1〜8が1枚の用紙P上に
プリントされる。
【0073】各モニタ画像GM1〜8は、図形内容の上
では、原稿の同一部分(例えば2cm角の大きさの領
域)をトリミングして等倍複写した画像である。トリミ
ングの対象領域はオペレータによって指定される。な
お、その指定操作については後述する。
【0074】モニタ画像GM1は、上述の(1)式及び
(2)式の演算により生成された4色(Y,M,C,
K)の画像データを、色補正を施すことなくそのまま用
いてプリントしたものである。すなわち、モニタ画像G
M1はカラーバランスのデフォルト値を示す無補正の画
像である。
【0075】モニタ画像GM2は、4色(Y,M,C,
K)の内のYのみについて補正を施した画像である。す
なわち、モニタ画像GM2はY成分の濃度を変化させた
画像である。
【0076】モニタ画像GM3はMのみについて補正を
施した画像である。モニタ画像GM4はCのみについて
補正を施した画像である。モニタ画像GM5はKのみに
ついて補正を施した画像である。
【0077】また、モニタ画像GM6は、Y及びMにつ
いて補正を施してR成分の濃度を変化させた画像であ
る。モニタ画像GM7は、Y及びCについて補正を施し
てG成分の濃度を変化させた画像である。モニタ画像G
M8は、M及びCについて補正を施してB成分の濃度を
変化させた画像である。
【0078】ここで、まず、8つの画像を同一用紙上に
プリントする点に着目して、複写機1の動作について説
明する。モニタ画像GM1〜8も実際のフルカラー複写
と同様に4色のトナー像を順に重ね合わせることにより
形成される。ただし、画質モニタコピーモードでは、モ
ニタ画像GM1〜8を2列に分けて形成するために、各
色毎に2回ずつ計8回の原稿走査が行われる。
【0079】第1図、第5図、第7図及び第9図を参照
して、第1回目の原稿走査においては、マゼンタ現像器
6Mが現像位置にセットされ、画像処理部120内の色
変換部125では、(1)式に基づいてMの画像データ
が生成される。Mの画像データは後述のように色補正演
算部125で補正された後、変倍・移動部129へ送ら
れる。
【0080】変倍・移動部129においては、上述のイ
メージリピート複写の手順で、原稿内の複写対象(トリ
ミング領域)の各ラインについて、1ラインの走査期間
中にライン内のトリミング領域に対応する画像データが
4回繰り返し出力される。なお、このとき、変倍・移動
部129のイメージリピート動作と同期して、色補正演
算部125の補正内容が必要に応じて変更される。
【0081】そして、変倍・移動部129から出力され
た画像データに基づいて、潜像形成と現像とが順に行わ
れ、第1列の4つのモニタ画像GM1〜4に対応したM
のトナー像が形成され、それらが所定のタイミングで用
紙P上に転写される。
【0082】第2回目の原稿走査は、マゼンタ現像器6
Mを現像位置にセットしたままの状態で開始される。こ
のときも第1回目の原稿走査と同様の手順で4つのMの
トナー像が感光体ドラム4上に形成される。そして、上
述の副走査方向の複数画像複写の場合と同様に、転写タ
イミングを所定時間だけ遅らすことにより、以前に転写
された4つのトナー像と異なる用紙P上の位置に、今回
の原稿走査で生成された4つのトナー像が転写される。
【0083】以上の過程により、用紙P上にモニタ画像
GM1〜4に対応した8つのMのトナー像が形成され
る。以降においては、シアン現像器6C、イエロー現像
器6Y、ブラック現像器6Kを順に2回ずつ用いて、M
のトナー像と同様にC,Y,Kの各トナー像が形成さ
れ、それらが用紙P上で重ねられ、転写ドラム10から
の用紙Pの分離及び定着を経てモニタ画像GM1〜8が
完成される。
【0084】次に、モニタ画像GM1〜8のカラーバラ
ンスの設定方法について説明する。図11は図5の色補
正演算部127の構成を示すブロック図である。色補正
演算部127は、モニタ画像GM1〜8に対応した8つ
の補正係数a1〜8を制御信号S271に従ってラッチ
するラッチ回路271、選択信号S272に従って補正
係数a1〜8の内の1つを選択するセレクタ272、色
変換部125から入力された画像データとセレクタ27
2によって選択された補正係数とを乗じる乗算器27
3、及びCPU102などから入力される信号S274
a,S274bに基づいて選択信号S272を生成する
選択信号発生回路274から構成されている。
【0085】信号S274aは、第1列のモニタ画像G
M1〜4又は第2列のモニタ画像GM5〜8のどちらに
対応した期間であるかを示す。すなわち、上述の8回の
原稿走査における奇数番目の走査期間であるか又は偶数
番目の走査期間であるかを示す。また、信号S274b
は、変倍・移動部129における各原稿走査毎のイメー
ジリピート動作の回数を示す。つまり、これら信号S2
74a,S274bによって、1つのモニタ画像GM1
〜8の内の1つを特定することができる。
【0086】奇数番目の走査期間においては、イメージ
リピート動作に同期して、補正係数a1〜4が順に選択
され、乗算器273によって第1列のモニタ画像GM1
〜4を生成するための色補正が行われる。また、偶数番
目の走査期間においては、イメージリピート動作に同期
して、補正係数a5〜8が順に選択され、第2列のモニ
タ画像GM5〜8を生成するための色補正が行われる。
【0087】このような色補正に際して、ラッチ回路2
71には、トナー色の設定(現像器のセットなど)と並
行して、そのトナー色に応じた8つの補正係数a1〜8
が、CPU102から入力される。すなわち、モニタ画
像GM1〜8を生成するための1回の画質モニタコピー
動作において、4組の補正係数a1〜8が1組ずつ順に
用いられる。
【0088】図12は補正係数a1〜8の一例を表形式
で示す図である。上述したように、複写機1では、色補
正の度合いとして、「小」、「中(標準)」、「大」の
3段階の度合いが設けられており、それらの内の1つが
オペレータによる指定又は色判別部126の判別結果に
応じて設定される。
【0089】図12において、まず、「標準」の度合い
の色補正を施す場合について説明する。Yのトナー像を
形成するときには、Y成分を補正対象としないモニタ画
像GM1,3,4,5,8については、無補正を意味す
る値「1」の補正係数a1,3,4,5,8が用いられ
る。
【0090】一方、Y成分を補正対象とするモニタ画像
GM2,6,7については、「1」にそれぞれ適当な補
正値「y」「r」「g」を加えた値の補正係数a2,
6,7が用いられる。
【0091】同様に、Mのトナー像を形成するときに
は、M成分を補正対象とするモニタ画像GM3,6,8
について、「1」にそれぞれ適当な補正値「m」「r」
「b」を加えた値の補正係数a3,6,8が用いられ
る。
【0092】Cのトナー像を形成するときには、C成分
を補正対象とするモニタ画像GM4,7,8について、
「1」にそれぞれ適当な補正値「c」「g」「b」を加
えた値の補正係数a4,7,8が用いられる。
【0093】そして、Kのトナー像を形成するときに
は、K成分を補正対象とするモニタ画像GM5につい
て、「1」に適当な補正値「k」を加えた値の補正係数
a5が用いられる。
【0094】なお、図12においては、補正係数a6〜
8について、トナー色に係わらず同一のアルファベット
「r」「g」「b」によって補正値を表記したが、実際
上はトナー色毎に個別に補正値を選定することができ、
異なる補正値を設定してもよいし、同一の補正値を設定
してもよい。
【0095】このように「標準」の度合いの色補正を施
す場合に対し、「小」の度合いの色補正を施す場合に
は、補正値「y」に代えてそれよりも小さい補正値「y
1」を加えた補正係数a1が用いられ、同様に他の各補
正値「m」「c」「k」「r」「g」「b」に代えてそ
れぞれ補正値「m1」「c1」「k1」「r1」「g
1」「b1」(m1<m,c1<c,k1<k,r1<
r,g1<g,b1<b)を加えた補正係数a2,a
3,a4,a5,a6,a7,a8が用いられる。
【0096】また、「大」の度合いの色補正を施す場合
には、補正値「y」に代えてそれよりも大きい補正値
「y2」を加えた補正係数a1が用いられ、同様に他の
各補正値「m」「c」「k」「r」「g」「b」に代え
てそれぞれ補正値「m2」「c2」「k2」「r2」
「g2」「b2」(m2>m,c2>c,k2>k,r
2>r,g2>g,b2>b)を加えた補正係数a2,
a3,a4,a5,a6,a7,a8が用いられる。
【0097】つまり、モニタ画像GM2を例に挙げる
と、「小」の度合いの色補正を施した場合には、無補正
のモニタ画像GM1と比べて若干黄色っぽい色調とな
り、「標準」の度合いの色補正を施した場合には、より
黄色っぽい色調となり、「大」の度合いの色補正を施し
た場合には、さらにより黄色っぽい色調となる。
【0098】ただし、原稿のトリミング領域が一様に濃
色である場合などでは、「大」の度合いの色補正を施し
た場合のみに、モニタ画像GM1とモニタ画像GM2と
の差異が肉眼で判別可能となる。そのような場合には色
補正の度合いとして「大」の度合いが適していることに
なる。
【0099】また、逆にトリミング領域が一様に淡色で
ある場合などでは、「大」又は「標準」の度合いの色補
正を施した場合には、モニタ画像GM2の色調が過剰に
黄色っぽくなり、モニタ画像GM2がカラー調整の選択
対象外となってしまうことがある。そのような場合には
色補正の度合いとして「小」の度合いが適していること
になる。
【0100】このため、トリミング領域に応じてその色
調に適した色補正の度合いを設定する必要がある。色補
正の度合いをオペレータが指定するマニュアルモードで
は、オペレータ自身が3つの度合いの中から最適の度合
いを選択することになる。また、色補正の度合いの自動
設定を行うオートモードでは、色判別部126による判
別結果に基づいてCPU102が最適の度合いを選択し
て設定する。
【0101】図13は図5の色判別部126の構成を示
すブロック図である。色判別部126は、HVC変換部
261、淡色判別部262、及び無彩色・濃色判別部2
63から構成されている。
【0102】HVC変換部261は、R,G,Bの各画
像データに基づいて所定のデジタル信号処理を行い、原
稿のトリミング領域における各画素の色相、明度、及び
彩度のそれぞれを示すデータDH,DV,DCを出力す
る。
【0103】淡色判別部262は、主として色の3要素
の内の明度に対応したデータDVの値が所定値より小さ
いときに、注目する画素が淡色であることを示す淡色信
号SLをCPU102へ出力する。
【0104】無彩色・濃色判別部263は、彩度に対応
したデータDCの値が第1基準値dc1より小さいとき
に、注目する画素が無彩色であることを示す無彩色信号
SGを出力し、データDCの値が第2基準値dc2(d
c2>dc1)より大きいときに、注目する画素が濃色
であることを示す濃色信号SDを出力する。
【0105】CPU102は、淡色信号SL、無彩色信
号SG、及び濃色信号SDに基づいて色補正の度合いを
設定する。すなわちトリミング領域内の大多数の画素に
おいて、3つの信号SL,SG,SDの論理レベルが全
て「0」のときには「標準」の度合いを設定し、信号S
Lの論理レベルが「1」のときには「小」の度合いを設
定し、信号SG又は信号SDの論理レベルが「1」のと
きには「大」の度合いを設定する。
【0106】以下、画質モニタコピーモードによるカラ
ー調整の操作手順について簡単に説明する。図14〜図
17は画質モニタコピーモードに関係する操作のための
表示画面を示す図である。
【0107】複写機1が操作を待つ待機状態において、
オペレータが画質メニューキー76をオンすると、操作
パネル70のLCD87の表示画面として図14に示す
画質調整メニュー画面Q1が表示される。
【0108】画質調整メニュー画面Q1では、各種の画
質調整モードを示す文字列からなる選択肢Z1〜8、選
択状態を示すCU、及び選択操作のためのキーを示す画
像Z10などが表示される。
【0109】オペレータは、画像Z10が示すカーソル
キー80a〜dを適当に用いて、図のようにモニタコピ
ーモードに対応する選択肢Z1を選択し、その状態でエ
ンターキー78をオンする。そうすると、LCD87の
表示内容は、画質調整メニュー画面Q1から図15に示
す色補正の度合い設定画面Q2に切り換わる。
【0110】色補正の度合い設定画面Q2では、メッセ
ージ文Z20、上述のマニュアルモードに対応した3つ
の選択肢Z21〜23、オートモードに対応した選択肢
Z24、及び選択操作のためのキーを示す画像Z25な
どが表示され、各選択肢Z21〜24の選択状態は選択
肢上のハッチングによって示される。図15の例では選
択肢Z22が選択されている。
【0111】オペレータは、画像Z25が示すカーソル
キー80a,bを用いて選択肢Z21〜24のいずれか
1つを選択してエンターキー78をオンする。そのと
き、カーソルキー80aをオンする毎に、ハッチングは
オン以前の選択肢からその1つ右側の選択肢へ移動し、
カーソルキー80bをオンする毎に左側の選択肢へ移動
する。
【0112】ここで、オペレータは、原稿の内でモニタ
画像として抽出したい注目部分(すなわちトリミング領
域)が淡色であれば、選択肢Z21を選択すればよい。
その場合には、色補正の度合いとして「小」の度合いが
設定される。トリミング領域が標準的な色調の領域であ
れば、選択肢Z22を選択すればよい。その場合には、
色補正の度合いとして「標準」の度合いが設定される。
トリミング領域が濃色であれば、選択肢Z23を選択す
ればよい。その場合には、色補正の度合いとして「大」
の度合いが設定される。
【0113】また、度合いの自動設定を望む場合には選
択肢Z24を選択すればよい。その場合には、上述のよ
うに色判別結果に基づいてCPU102がトリミング領
域に適した度合いを選択して設定する。色補正の度合い
設定画面Q2の表示状態でオペレータがエンターキー7
8をオンすると、LCD87の表示内容は、画面Q2か
ら図16に示すトリミング指定画面Q3に切り換わる。
トリミング指定画面Q3では、操作手順を示すメッセー
ジ文Z30、及び操作内容を示すアイコンZ31,32
などが表示される。
【0114】オペレータは、画面Q3の表示内容に従っ
て、まず、エディタ90を用いてトリミング領域を指定
する。すなわち、原稿を座標入力エリアE3上に載置
し、原稿におけるカラー調整の上で注目する部分の中央
付近の位置に操作ペン98の先端を押し当てる。これに
より、入力された位置を中心とする所定の大きさの領域
が自動的にトリミング領域として設定される。トリミン
グ領域の位置をさほど厳密に指定する必要がない場合
は、原稿を載置して位置を確認することなく適当な位置
を入力すればよい。
【0115】次に、オペレータは、原稿台ガラス31上
に原稿をその複写対象面を下側に向けて載置した後に、
スタートキー71をオンする。これにより、モニタ画像
GM1〜8のプリントが開始される。なお、色補正の度
合い設定画面Q2においてオートモードが選択された場
合には、モニタ画像GM1〜8を形成するための上述の
8回の原稿走査に先立って、トリミング領域の色調を判
別するための予備走査が行われる。
【0116】モニタ画像GM1〜8のプリントが終了す
ると、LCD87の表示内容は図17に示すモニタ画像
選択画面Q4に切り換わる。モニタ画像選択画面Q4で
は、メッセージ文Z40、モニタ画像GM1〜8の選択
状態を示すための枠線画像Z41、選択操作のためのキ
ーを示す画像Z45などが表示され、選択状態は枠線画
像Z41内の8つの区画領域の1つを黒く塗り潰すこと
により示される。図17の例では、モニタ画像GM1が
選択されている状態が示されている。
【0117】オペレータは、用紙上のモニタ画像GM1
〜8を見てこれらの中から好ましい1つを選択し、その
選択結果に対応する選択肢番号(1〜8)をテンキー7
2及びエンターキー78を用いて入力する。これにより
カラー調整が完了したことになる。なお、カーソルキー
80a〜dを用いてモニタ画像GM1〜8を選択するこ
ともできる。
【0118】その後、オペレータがスタートキー71を
オンすると、原稿の全体に対して選択されたモニタ画像
と同一の色補正(無補正を含む)を施した複写画像がプ
リントされる。
【0119】上述の実施例によれば、Y,M,C,Kの
内の1色を対象とする色補正を施したモニタ画像GM2
〜5だけでなく、複数のトナー色を対象とする色補正を
施したモニタ画像GM6〜8がプリントされるので、多
様なカラー調整を容易に実現することができる。
【0120】上述の実施例によれば、8つのモニタ画像
GM1〜8が2列に並べてプリントされるので、8つを
1列に並べてプリントする場合に比べて、各モニタ画像
GM1〜8が集結する形となり、各モニタ画像GM1〜
8の比較検討が容易となる。また、用紙Pのスペースの
無駄が少なく、より大きなモニタ画像GM1〜8の生成
が可能となる。
【0121】上述の実施例において、色判別部126の
淡色判別部262に代えて、原稿のトリミング領域が肌
色(人物写真の複写に際して最も注目される色)の領域
であるときにその旨を示す肌色信号(機能は淡色信号S
Lと同様)を出力する肌色判別部を設けてもよい。その
場合、JIS色標において肌色は7.5R8/4(HV
C表記)であるので、データDH,DV,DCの値が誤
差を考慮した所定範囲内であるか否かによって、トリミ
ング領域の色判別を行うことができる。
【0122】上述の実施例において、色補正の度合いの
切換えは3段階に限定されるものではなく、2段階又は
4以上の段階とすることができ、また、色補正の度合い
を連続的に増減するようにしてもよい。
【0123】上述の実施例において、色補正の度合いを
切り換えるための補正値「y」「m」「c」「k」
「r」「g」「b」の数値は、トナーの種類を含む電子
写真プロセス条件に応じて適宜選定することができ、正
の数であってもよいし負の数であってもよい。
【0124】上述の実施例においては、1回の画質モニ
タコピー動作において、Y,M,C,K,R,G,Bの
7色について、それぞれ1段階の色補正を施したモニタ
画像GM2〜8をプリントする例を示したが、各色につ
いて複数段階の色補正を施して複数のモニタ画像を形成
するようにしてもよい。その場合、7色全体に対して3
段階の度合いが設けられているので、例えば、1回のプ
リントで1色につき2段階の補正を施すときには、1色
についてみると、度合いの設定を切り換えて計3回のプ
リントを行えば、最大で6(=2×3)種のモニタ画像
を得ることができる。
【0125】上述の実施例において、画質モニタコピー
モードの原稿走査に際して、トリミング領域の位置に応
じて走査開始時点のスキャナ32の位置を適当に選定
し、副走査方向についてトリミング領域のみを走査する
ように各部を制御してもよい。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、個々の原稿に適したカ
ラー調整用のモニタ画像の形成が可能となり、モニタコ
ピー機能の実用性が高まる。
【0127】請求項2の発明によれば、カラー調整作業
の手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機の構成を示す正面図であ
る。
【図2】操作パネルの平面図である。
【図3】エディタの平面図である。
【図4】複写機の制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】画像処理部の概略の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】図5の変倍・移動部の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図7】イメージリピート複写の一例を示す図である。
【図8】図1のイメージリーダ部及びプリンタ部の同期
動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】副走査方向の複数画像複写の一例を示す図であ
る。
【図10】モニタ画像の配列形態を示す平面図である。
【図11】図5の色補正演算部の構成を示すブロック図
である。
【図12】色補正の補正係数の一例を表形式で示す図で
ある。
【図13】図5の色判別部の構成を示すブロック図であ
る。
【図14】画質モニタコピーモードに関係する操作のた
めの表示画面を示す図である。
【図15】画質モニタコピーモードに関係する操作のた
めの表示画面を示す図である。
【図16】画質モニタコピーモードに関係する操作のた
めの表示画面を示す図である。
【図17】画質モニタコピーモードに関係する操作のた
めの表示画面を示す図である。
【符号の説明】
1 複写機(カラー複写機) 70 操作パネル(操作手段) 102 CPU(度合い設定手段) 126 色判別部(原稿判別手段) 127 色補正演算部(色補正手段) D 原稿 P 用紙 GM1〜8 モニタ画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 9068−5C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の特定部分に対応した複数のモニタ画
    像を、それぞれの色調が互いに異なるように色補正を施
    して同一の用紙上の異なる位置に形成するモニタコピー
    機能を有したカラー複写機において、 前記特定部分の色調に適した色補正の度合いを指定する
    ための操作手段と、 前記操作手段よって指定された度合いの色補正を行う色
    補正手段と、 を有してなることを特徴とするカラー複写機。
  2. 【請求項2】原稿の特定部分に対応した複数のモニタ画
    像を、それぞれの色調が互いに異なるように色補正を施
    して同一の用紙上の異なる位置に形成するモニタコピー
    機能を有したカラー複写機において、 前記特定部分の色調を判別する原稿判別手段と、 前記原稿判別手段によって判別された前記特定部分の色
    調に応じて、前記色補正の度合いを設定する度合い設定
    手段と、 前記度合い設定手段によって設定された度合いの色補正
    を行う色補正手段と、 を有してなることを特徴とするカラー複写機。
JP5123776A 1993-05-26 1993-05-26 カラー複写機 Pending JPH06334854A (ja)

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