JP3094413B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3094413B2
JP3094413B2 JP01229297A JP22929789A JP3094413B2 JP 3094413 B2 JP3094413 B2 JP 3094413B2 JP 01229297 A JP01229297 A JP 01229297A JP 22929789 A JP22929789 A JP 22929789A JP 3094413 B2 JP3094413 B2 JP 3094413B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、原稿走査により得られる画像情報を加工し
て指定領域の画像を所定角度だけ傾斜させるようにした
画像処理装置に関する。
[従来の技術] 近年、複写機、ファクス等の画像処理装置において、
読取り画像を種々加工して新たな画像を記録シート等に
再現する機能が実現されるに至っている。このような機
能の一つとして、例えば、第47図に示すように読取り画
像「A」を所定の角度だけ傾けて新たな画像 を生成する、いわゆる画像斜体機能がある。
従来、この画像斜体機能を有する画像処理装置、例え
ば、複写機では、対象となる原稿から得られる読取り画
像をすべて傾斜させて記録シート上に再現するもの、あ
るいは、原稿上の指定された領域だけを特に抽出して傾
斜させ、その斜体画像を指定領域以外の領域の画像を消
去した状態で記録シート上に再現するものであった。
[発明が解決しようとする課題] ドキュメント上の特に重要な文字、図形等を傾斜させ
ると、その傾斜された文字等(斜体画像)が特に強調さ
れ、内容の把握がし易くなる。
このような斜体画像が部分的に存在するドキュメント
の作成に従来の画像処理装置がそのまま適用できるもの
ではなかった。
それは、従来の画像処理装置が上述したように原稿全
面の斜体処理、あるいは指定領域だけの斜体処理(他の
領域は消去)を行なうだけのものだからである。従っ
て、斜体画像と通常の画像が混在するドキュメントを作
成するには、斜体画像のドキュメントと通常の画像のド
キュメントを部分的に貼合わせる等して二次原稿を作成
しなければならなかった。
そこで、本発明の課題は、原稿を光学的に走査するだ
けで斜体画像と通常の画像の混在したドキュメントの作
成を可能にすることである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するための基本的な技術的手段は、第
1図(A)に示すように、原稿1を光学的に走査して所
定画素単位に画像情報を読取る画像読取り手段2と、原
稿走査の過程で原稿1上の予め指定された領域E1とそれ
以外の領域E2とを区別して認識する領域認識手段3と、
領域認識手段3にて認識した指定領域E1内の読取り画像
を所定角度だけ傾けた斜体画像と指定領域以外の領域E2
の読取り画像との合成画像を生成する斜体合成画生成手
段4とを備えたものとなる。
上記斜体合成画生成手段4は読取り画像を部分的に傾
斜させた斜体画像と読取り画像そのものとを合成するも
のであるが、原稿走査の過程で比較的容易に合成画を生
成する観点から、当該斜体合成画生成手段4は、第1図
(B)に示すように、画像読取り手段2からの読取り画
像情報を所定走査ライン毎に順次所定画素だけずらして
画像の傾斜加工を行なう斜体処理手段4(1)と、斜体
処理手段4(1)からの斜体画像情報のうち領域認識手
段3にて認識した指定領域E1内に位置する画像情報と指
定領域以外の領域E2に位置する読取り画像とを合成する
画像合成手段4(2)とを備えたものとすることが好ま
しい。
上記斜体処理手段4(1)は、画像の傾斜角度に応じ
て走査ライン数とずらすべき画素数の関係が決定され
る。例えば、各走査ライン毎(1ライン毎)に1画素ず
つ読取り画像をずらすと、45゜傾斜させた画像が得られ
ることになる。
上記斜体合成画生成手段4は、斜体処理された読取り
画像から指定領域E1に位置する画像だけを切出し、ま
た、読取り画像そのものから指定領域以外の領域E2に位
置する画像だけを切出して、それら両画像の合成を行な
うものである。このため、原稿上では指定領域E1内に位
置する画像(傾斜させたい画像)でも、読取り画像をず
らしてゆく斜体処理の結果当該指定領域E1からはみ出た
画像については、斜体画像として合成されない(原画優
先)。このようなことを防止する観点から、請求項2に
係る発明において、斜体合成生成手段4は、上記斜体処
理手段4(1)と、斜体処理手段4(1)からの斜体画
像情報のうち領域認識手段3にて認識した指定領域E1を
斜体処理手段4(1)での傾きと同様の傾きにて傾斜さ
せた斜体指定領域E1′内に位置する画像情報と当該斜体
指定領域以外の領域E2′に位置する読取り画像情報とを
合成する画像合成手段4(2)を備えるように構成され
ている。
また、請求項1に記載の発明において、斜体合成画生
成手段(4)は、入力された画像情報を所定角度だけ傾
斜させる処理を行なう斜体処理手段{4(1)}と、 斜体処理手段{4(1)}からの斜体画像情報のうち
領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内に位
置する画像情報と指定領域以外の領域(E2)に位置する
画像情報とを合成する際、指定領域以外の領域(E2)に
位置する画像情報を優先的に出力するように合成する画
像合成手段{4(2)}とを備えるように構成されてい
る。
このような態様の斜体合成画生成手段4は、斜体処理
された読取り画像から指定領域を同様に傾斜させた斜体
指定領域E1′に位置する画像だけを切出し、また、読取
り画像そのものから当該斜体指定領域以外の領域E2′に
位置する画像だけを切出して、それら両画像の合成を行
なうものである。このため、原稿上の指定領域E1内に位
置する画像(傾斜させたい画像)は斜体処理後も当該斜
体指定領域E1′内に位置するものとなることから、いか
なる場合にも斜体画像として合成される(斜体画像優
先)。
また、請求項3に記載の発明は、入力された画像情報
を所定角度だけ傾斜させる処理を行なう斜体処理手段
{4(1)}と、 上記領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)
を上記斜体処理手段{4(1)}zの傾きと同様の傾き
にて傾斜させた斜体指定領域(E1′)および上記指定領
域以外の領域(E2)のいずれにも属しない領域をマスキ
ングするマスキング手段とを備えるように構成されてい
る。
更に、上記のように斜体指定領域E1′にて画像の切出
しを行なう場合、原稿上では指定領域E1外近傍の画像
が、指定領域E1を傾斜させた結果、その斜体指定領域E
1′内に入込む場合がある。この場合、斜体指定領域以
外の領域E2′にて読取り画像そのものを切出すことか
ら、この斜体指定領域E1′内に入込んだ読取り画像は原
画部分として合成されないこととなる。
このように斜体画像を優先的に合成する場合と上記の
ように読取り画像そのもの(原画)を優先的に合成する
場合の特質を考慮して原稿の状態(例えば余白部分の状
態等)に応じてより質の高い合成画像を生成する観点か
ら、請求項4に係る発明において、上記斜体合成画生成
手段4は、第1図(C)に示すように、上記斜体処理手
段4(1)と、斜体処理手段4(1)からの斜体画像情
報のうち領域認識手段3にて認識した指定領域E1内に位
置する画像情報と指定領域以外の領域E2に位置する読取
り画像情報とを合成する第一の画像合成手段4(2a)
と、斜体処理手段4(1)からの斜体画像情報のうち領
域認識手段3にて認識した指定領域を斜体処理手段4
(1)での傾きと同様の傾きにて傾斜させた斜体指定領
域E1′内に位置する画像情報と当該斜体指定領域以外の
領域E2′に位置する画像情報とを合成する第二の画像合
成手段4(2b)と、上記第一の画像合成手段4(2a)と
第二の画像合成手段4(2b)との機能を切換える合成切
換手段4(3)を備えるように構成されている。
また、請求項5に記載の発明において、上記斜体合成
画生成手段(4)は、入力された画像情報を所定角度だ
け傾斜させる処理を行なう斜体処理手段{4(1)}
と、上記斜体処理手段{4(1)}にて傾斜させた上記
入力画像と上記指定領域以外の領域(E2)内の上記入力
画像とが重複する場合に、傾斜させた上記入力画像を優
先的に出力するように合成する画像合成手段{4
(3)}とを備えるように構成されている。
上記各態様の斜体合成画生成手段4では、斜体画像を
指定領域E1あるいは斜体指定領域E1′にて切出し(第1
図(H)(b)、第1図(I)(b)参照)、また、読
取り画像そのもの(原画)を指定領域E1以外の領域E2あ
るいは斜体指定領域E1′以外の領域E2′にて切出して
(第1図(H)(a)、第1図(I)(a)参照)、そ
の切出した両画像を合成するものである(第1図(H)
(c)、第1図(I)(c)参照)。この場合、斜体画
像を傾斜していないもとの指定領域E1にて切出し(第1
図(H)(b)参照)、あるいは読取り画像そのもの
(原画)を傾斜した領域以外の領域E2′にて切出すこと
から(第1図(I)(a)参照)、原稿1内の余白状態
によっては、合成画像の指定領域E1部分に原画の一部N1
が、あるいは、合成画像の斜体指定領域外周部E2′に斜
体画像の一部N2が出現することがある。このように合成
した画像の対象なる領域の境界部に不要な画像N1,N2が
出現することを防止する観点から、上記斜体合成画生成
手段4は、第1図(D)に示すように、領域認識手段3
にて認識した指定領域以外の領域E2の読取り画像情報を
予め定めた固定情報に変換する指定領域トリミング手段
4(4)と、領域認識手段3にて認識した指定領域E1の
読取り画像情報を予め定めた固定情報に変換する指定領
域マスキング手段4(5)と、指定領域トリミング手段
4(4)を経た画像情報を所定走査ライン毎に順次所定
画素だけずらして画像の傾斜加工を行なう領域斜体処理
手段4(6)と、領域斜体処理手段4(6)からの斜体
画像情報のうち領域認識手段3にて認識した指定領域E1
内に位置する画像情報と指定領域以外の領域E2に位置す
る指定領域マスキング手段4(5)を経た画像情報とを
合成する画像合成手段4(7)とを備えたものとするこ
とが好ましい。
上記指定領域トリミング手段4(4)及び指定領域マ
スキング手段4(5)にて変換すべき固定情報は、対象
となる原稿1の背景に相当した画像情報となる。一般に
は濃度“0"の画像情報とすることになるが、原稿1の背
景部に濃度があり、その背景濃度の除去処理を行なわな
い場合には、その背景濃度情報とすることが好ましい。
領域斜体処理手段4(6)、画像合成手段4(7)は
上述した斜体処理手段4(1)、画像合成手段4(2)
とその機能は基本的に同じである。従って、上述したの
と同様の各観点から、斜体指定領域E1′に位置する斜体
画像とそれ以外の領域E2′に位置する読取り画像そのも
の(原画)とを合成する態様、また、指定領域E1に位置
する斜体画像とそれ以外の領域E2に位置する読取り画像
そのもの(原画)とを合成する第一の画像合成手段と、
斜体指定領域E1′とそれ以外の領域E2′とを対象として
同様の画像合成を行なう第二の画像合成手段と、それら
の機能を切換える合成切換手段とを備えた態様が夫々好
ましいものとなる。
更に、上記斜体処理手段4(1)、領域斜体手段4
(6)は、読取り画像情報を所定走査ライン毎に順次所
定画素だけずらして画像の傾斜加工を行なうものである
が、このような斜体処理では、例えば、第1図(K)
(a)に示すように、多くの走査ラインに亘って文字、
線画等が点在する場合、当該文字等がずれて画像再現領
域として許容される領域からはみ出てしまう。このよう
な現象を防止する観点から、上記斜体処理手段4(4)
または領域斜体処理手段4(6)は、走査ライン中に所
定濃度以上の画像情報となる画素が存在しないときに読
取り画像情報のずれを初期状態に戻すずれ復帰手段を備
えたものとすることが好ましい。
このずれ復帰手段にて初期状態に戻す条件となる濃度
は一般に対象となる原稿の背景濃度より僅かに高い濃度
に決定される。
また、上記斜体処理手段4(1)、領域斜体処理手段
4(6)での斜体処理における画像の傾斜角度は、上述
したように、走査ライン数とずらすべき画素の数との関
係にて決定されるが、所望の傾斜角度が選択できるとい
う観点から、当該斜体処理手段4(4)、領域斜体処理
手段4(6)は、走査ライン数とずらすべき画素数との
関係を可変設定できる斜体角度設定手段を備えたものと
することが好ましい。
[作用] 画像読取り手段2が対象となる原稿1を順次走査して
所定画素単位に画像情報を読取り、その過程で、領域認
識手段3が原稿1上の予め指定された領域E1とそれ以外
の領域E2とを区別して認識する。そして、斜体合成画生
成手段4が、例えば第1図(E)(a)に示すように、
領域認識手段3にて認識した指定領域E1内の読取り画像
「B」を所定角度だけ傾けた斜体画像 と所定領域以外の領域E2の読取り画像「A C」とを合
成して、第1図(E)(b)に示すような合成画像 を生成する。
上記斜体合成画生成手段4内の具体的な処理は、斜体
処理手段4(1)、領域斜体処理手段4(6)での斜体
処理についてみると、例えば、第1図(F)に示すよう
に、対象となる画像情報(同図(a)参照)について、
当該画像情報を所定走査ライン毎(例えば1ライン毎…
Ln,Ln+1,Ln+2,…)に順次所定画素(例えば1画素)
ずつずらしてゆく。
具体的な合成処理は、原画優先処理の場合には、第1
図(G)に示すように、斜体処理手段4(1)からの斜
体画像情報 (同図(b)参照)のうち領域認識手段3にて認識した
指定領域E1内に位置する画像情報 (二点鎖線内)と指定領域以外の領域E2に位置する読取
り画像「A C」(同図(a)参照)とを合成し、同図
(c)に示すような合成画像を生成する。また、斜体画
像優先処理の場合には、斜体処理手段4(1)からの斜
体画像情報 (第1図(G)(b)参照)のうち領域認識手段3にて
認識した指定領域を斜体処理手段4(1)での傾きと同
様の傾きにて傾斜させた斜体指定領域E1′内に位置する
画像情報 (破線内)と当該斜体指定領域以外の領域E2′に位置す
る読取り画像領域「A C」とを合成し、同図(d)に
示すような合成画像を生成する。
上述のように合成画像の領域境界部に不要画像の出現
する(第1(H)(I)参照)ことを防止する態様のも
のでは次のような処理がなされる。指定領域トリミング
手段4(4)が領域認識手段3にて認識した指定領域以
外の領域E2の読取り画像情報「A C」を予め定めた固
定情報に変換し、この指定領域トリミング手段4(4)
を経た画像情報に対して領域斜体処理手段4(6)が傾
斜加工処理を行ない、第1図(J)(b)に示すような
斜体画像 が得られる。また、指定領域マスキング手段4(5)が
読取り画像(第1図(J)(a)参照)に対して指定領
域E1の画像情報を予め定めた固定情報に変換して第1図
(J)(c)に示すような画像情報「A C」を得る。
そして、原画優先の画像合成手段4(7)では、指定領
域E1に位置する斜体画像 とそれ以外の領域E2に位置するマスキング画像「A
C」を合成し、第1図(J)(e)に示すような合成画
像が得られる。また、斜体画像優先の画像合成手段4
(7)では、斜体指定領域E1′に位置する斜体画像 とそれ以外の領域E2′に位置するマスキング画像「A
C」を合成し、第1図(J)(d)に示すような合成画
像が得られる。
上述のように斜体処理により再現画像が許容領域から
はみ出してしまうこと(第1図(K)参照)を防止する
ために斜体処理手段4(1)、領域斜体処理手段4
(6)がずれ復帰手段を備えた態様のものでの斜体処理
は、次のようになる(第1図(L)参照)。
読取り画像情報(第1図(L)(a)参照)を所定走
査ライン毎(例えば1ライン毎)に順次所定画素(1画
素)だけずらしてゆく。このような傾斜加工処理の過程
で、走査ライン中に所定濃度以上の画像情報となる画素
が存在してないとき(走査ラインL4,L8,…)にずれ復帰
手段が読取り画像情報のずれを初期状態(走査ラインL
1,L5,L9,…)に戻す。従って、例えば、第1図(L)
(a)に示すような読取り画像に対する処理の結果、同
図(b)に示すような斜体画像が得られる。
[実施例] 以下、目次の順に従って本発明の実施例を説明する。
目次 I.基本構成 II.画像入力部 III.色画情報生成部 IV.領域認識部 (1)領域判定の概要 (2)領域認識回路 (3)具体的な領域判定 (4)認識出力 V.斜体合成画生成部 (1)全体構成 (2)トリミング・マスキング (3)斜体処理部 (4)合成部 VI.画像形成部 VII.まとめ I.基本構成 原稿走査系の基本的な構造は、例えば、第2図に示す
ようになっている。
これは、原稿13が載置されるプラテン12の上部にプラ
テンカバー14が設けられる一方、その下方部に光源15と
セルフォックレンズを含む光導部材16とCCD等の一次元
イメージセンサ10が配置され、これらが一体となって走
査部を構成している。そして、この走査部が平行移動
(図中矢印方向)を行なって原稿13の光学的走査を行な
う過程で、イメージセンサ10から出力される受光光量に
対応したセル単位の検出信号に基づいて原稿13上に描か
れた濃淡像、線図、文字等に対応した所定画素単位の画
像情報が生成される。
次に、本願発明に係る画像処理装置全体の基本的な構
成は、例えば、第3図に示すようになっている。
この例は、2色の画像処理、例えば、黒(メインカラ
ー)と赤(サブカラー)の画像再現を前提とした画像処
理装置で、更に、原稿上において特定色のマーカにより
ループ線を描いて領域を指定すると、原稿走査の過程で
その指定領域とそれ以外の領域とを区別して認識する機
能を有している。そして、使用可能なマーカ色は2色
で、例えば、黄(第一AR色)と緑(第二AR色)を区別し
て認識できるものである。
第3図において、10は原稿走査部の一次元フルカラー
センサ、29はフルカラーセンサ10からセル単位に時分割
にて出力される読取り信号を所定画素単位の色成分デー
タ(緑:G、青:B、赤:R)に変換してそれらを並列的に出
力するセンサインタフェース回路であり、このフルカラ
ーセンサ10及びセンサインタフェース回路20にて画像入
力部が構成されている。50は上記センサインタフェース
回路20からの各色成分データ(GBR)から画素単位に濃
度情報と色情報、更に閉ループ指定のマーカ色情報を生
成する色画情報生成回路であり、この色画情報生成回路
50は256階調の濃度情報Dと色情報としてサブカラー
“赤”に対応した下部カラーフラグSCFとメインカラー
“黒”に対応したメインカラーフラグMCFを生成すると
共に、第一AR色“黄色”に対応した第一ARカラーフラグ
ARCF1と第二AR色“緑”に対応した第二ARカラーフラグA
RCF2を生成している。70は領域認識回路であり、この領
域認識回路70は上記色画情報生成回路50から出力される
マーカ色情報(ARCF1,ARCF2)に基づいて、読取り画素
が当該マーカにて囲まれた領域の内側か外側かを判定
し、その結果を当該画素単位に出力するようになってい
る。ここでの判定結果は、第一AR色のマーカにて囲まれ
た領域の内側を示す第一AR領域内ARDT1、第二AR色のマ
ーカにて囲まれた領域の内側を示す第二AR領域内ARDT
2、第一AR領域及び第二AR領域双方の外側を示す領域外A
ROUTの三種類となる。150は色画情報生成回路50からの
濃度情報D及び色情報(SCF,MCF)に対して各種の補正
及びフィルタ処理を行なう補正・フィルタ回路、160は
補正・フィルタ回路150を経た濃度情報D及び色情報(S
CF,MCF)に対して拡大、縮小、色反転等の編集、加工処
理を行なう編集・加工回路であり、この補正・フィルタ
回路150及び編集・加工回路160にて処理部が構成されて
いる。編集・加工回路160においては、斜体処理部が構
成され、特に、CPU(図示略)からの領域指定により、
上記領域認識回路70からの判定情報(ARDT1,ARDT2,AROU
T)に基づいて当該指定領域についてのみ斜体処理等所
定の編集、加工処理を行なう機能を有している。
上記のようにして、補正・フィルタ回路150及び編集
・加工回路160にて各種の処理を経た濃度情報D及び色
情報(SCF,MCF)はインタフェース回路230を介して具体
的な画像形成機器に供されるようになっている。この画
像形成機器としては、2色再現を行なうレーザプリンタ
240、画像送受信機270等があり、更に、濃度情報D及び
色情報はコンピュータ280に供され、当該コンピュータ2
80の補助記憶装置(磁気ディスク装置等)内に蓄えて、
各種の端末装置にて当該情報を利用するシステム態様も
可能である。上記レーザプリンタ150を接続する場合に
は全体として2色複写機が構成され、画像送受信機270
を接続する場合には全体としてファクシミリが構成され
る。
II.画像入力部 この画像入力部と次項IIIにて説明する色画情報生成
部が一体となって本発明の構成用件たる画像読取り手段
を具体化している。
フルカラーセンサ10は、例えば、第4図に示すように
所定のドット密度(16ドット/mm)となる5つのCCDセン
サチップ10(1)〜10(5)が原稿走査方向Sに対して
交互に前後しながら、いわゆる千鳥状に配置され一体と
なった構造となっている。各CCDセンサチップ10(1)
〜10(5)は、第5図に示すように、斜めに仕切られた
各セル(光電変換素子)の各受光面に対して緑G、青
B、赤Rのフィルタ(ゼラチンフィルタ等)が順番に設
けられている。そして、隣接した緑フィルタのセル11g
と青フィルタのセル11bと赤フィルタのセル11rとが一組
になって各セルからの受光量(原稿反射率に対応)に応
じたレベルの出力信号が一画素P分の信号として処理さ
れる。
センサインタフェース回路20は、基本的に、千鳥配置
された各CCDセンサ10(1)〜10(5)からの出力信号
に基づく色成分信号(G,B,R)を1ラインに揃えるため
の補正機能、CCDセンサチップの各セルからの信号とし
てシリアルに処理された各色成分信号(G,B,R)を上記
画素P単位のパラレル信号に変換する機能、1画素Pに
おける各色成分信号(G,B,R)の検出位置のずれに関す
る補正機能等を有している。
第6図に示す回路は千鳥配置されたCCDセンサチップ
からの出力を1ラインに揃える機能を実現する回路であ
る。
同図において、各CCDセンサチップ10(1)〜10
(5)からセル単位に順次シリアルに出力される信号が
増幅回路21(1)〜21(5)を介してA/D変換回路22
(1)〜22(5)に入力されている。各A/D変換回路22
(1)〜22(5)では上記受光量に応じた各セル単位の
センサ出力信号を例えば8ビットデータとして出力して
いる。この各A/D変換回路22(1)〜22(5)の後段に
はタイミング調整用のラッチ回路23(1)〜23(5)が
設けられ、特に、原稿走査方向S(第3図参照)に対し
て他のCCDセンサチップより前方に配置されたCCDセンサ
チップ10(2)及び同10(4)の系統については当該ラ
ッチ回路23(2),23(4)の後段に先入れ先出し方式
のFIF0メモリ24,25が設けられている。このFIF0メモリ2
4,25はCCDセンサチップ10(2)及び同10(4)の系統
についての色成分信号の出力タイミングを遅延させて他
のCCDセンサチップ10(1),10(3),10(5)の系統
についての同一ライン信号の出力タイミングに揃えるた
めのものである。従って、その書込みタイミングが所定
のタイミングに決定される一方、その読出しタイミング
(遅延量)はCCDセンサチップ10(2)及び10(4)の
走査ラインと他のCCDセンサチップの走査ライン間の距
離(例えば、62.5μm)と当該フルカラーセンサ10の原
稿走査速度に基づいて決定される。例えば、形成される
画像の倍率に応じて走査速度が異なる場合には、その倍
率に応じて読出しタイミングが制御される。このよう
に、倍率等により読出しタイミングを可変にする場合に
は、読出しタイミングが最も遅くなる場合を想定してFI
F0メモリ24,25の容量が決められる(メモリ容量が許容
遅延量に対応する)。この各FIF0メモリ24,25の後段に
ラッチ回路26(2).26(4)が設けられる一方、CCDセ
ンサチップ10(1),10(3),10(5)の系統について
は上記ラッチ回路23(1),23(3),23(5)の後段に
は直接次のラッチ回路26(1),26(3),26(5)が接
続され、FIF0メモリ24,25を介した先行するCCDセンサチ
ップ10(2),10(4)の系統の色成分信号と他のセン
サチップの系統の色成分信号とが各ラッチ回路26(1)
〜26(5)にて同一走査ラインのものとして揃えられ、
所定のタイミングにて後段に転送される。各ラッチ回路
26(1)〜26(5)をみると、各色成分信号が各CCDセ
ンサチップのセル配置に対応してG→B→R→G→B→
R→……の順にシリアルに転送されることになる。
第7図に示す回路は上記のように各CCDセンサチップ
の系統においてシリアルに転送される各色成分信号を画
素単位のパラレル信号に変換する機能を実現する回路で
ある。
同図において、上記各CCDセンサチップ10(1)〜10
(5)に対応してシリアルパラレル変換回路30(1)〜
30(5)が設けられている。この各シリアルパラレル変
換回路30(i)(i=1,…,5)は上記のようにしてシリ
アルに転送される色成分信号(G,B,R)が並列的に入力
するラッチ回路31g,31b,31rを備え、この各ラッチ回路
は31gが色成分信号G(緑)の転送時にアクティブとな
るクロック信号(Gクロック)に同期し、31bが色成分
信号B(青)の転送時にアクティブとなるクロック信号
(Bクロック)に同期し、更に31rが色成分信号R
(赤)の転送時にアクティブとなるクロック信号(Rク
ロック)に同期して各色成分信号をラッチするようにな
っている。また、上記各ラッチ回路31g,31b,31rの後段
には転送タイミングを調整するためにもう一度画素単位
にラッチするトライステートラッチ回路32g,32b,32rが
設けられており、各トライステートラッチ32g,32b,32r
は上記Rクロックの立下がりのタイミングにて前段のラ
ッチデータ(色成分信号)が同時に再ラッチされるよう
になっている。更に、このトライステートラッチ回路32
g,32b,32rはイネーブル信号(i)(i=1,…,5)にて
その出力の駆動/非駆動が制御される。
上記シリアルパラレル変換回路30(1)〜30(5)の
後段にはメモリ回路34とこのメモリ回路34の書込み及び
読出しの制御を行なうタイミング制御回路が設けられて
いる。メモリ回路34は各色成分(G,B,R)毎に専用のメ
モリを有しており、各色成分のメモリに対する書込みに
際して上記イネーブル信号を(1)→(2)→(3)→
(4)→(5)の順番にそのアクティブ状態を切換え、
かつその書込みアドレスを所定の規則に従って制御する
ことにより、各色成分(G,B,R)毎にメモリ内に1ライ
ン分のデータが順次配列されるようになっている。そし
て、各色成分のデータを各専用メモリから順次パラレル
に読出すことにより画素単位の色成分データが1ライン
の端から端まで順次後段に転送される。
なお、上記タイミング制御回路36での書込みタイミン
グと読出しタイミングの差によりこのメモリ回路34を境
に解像度の変換がなされる。例えば、メモリ回路34以降
の系での解像度が400SPIとなるようタイミング制御回路
36はその読出しタイミングを制御している。
第8図に示す回路図は1画素における各色成分(G,B,
R)の検出位置のずれに関する補正機能を実現する回路
である。
第5図に示すように、フルカラーセンサ10の構造上1
画素内で各色成分G,B,Rの読取り位置が空間的にずれて
いることから、各セルからの信号をそのまま色成分信号
として処理すると黒画像の境界部分に他の色画素が発生
してしまう現象、いわゆるゴースト発生等の問題が生ず
る。そこで、この補正回路は、このようなゴースト発生
等を防止するため、各色成分の読取り位置を見掛け上一
致させるようにしたものである。具体的には、第9図に
示す各セルの配列において、画素Pnに注目したときに各
色成分の読取り位置を仮想的にセルGnの位置となるよう
補正するものである。その補正の手法は、隣接画素Pn−
1を考慮して各色成分の読取り位置をセルGnの位置とな
るよう加重平均するものである。即ち、 Gn=Gn …(1) Bn=(Bn−1+2Bn)/3 …(2) Rn=(2Rn−1+Rn)/3 …(3) の演算により各色成分データ(Gn,Bn,Rn)を得るように
している。
上記のような演算を実現する回路として例えば第8図
に示す回路がある。
第7図に示す回路にて画素単位に出力される色成分デ
ータがパラレルに当該補正回路に入力するようになって
いる。そして、G成分の系統についてはラッチ回路38g
が設けられ、B成分の系統についてはラッチ回路38bの
後段に次のラッチ回路41とラッチ回路38bにラッチされ
たデータを1ビットシフトするシフタ42が設けられると
共に、ラッチ回路41のラッチデータとシフタ42でのシフ
トデータを加算する加算器43及びこの加算器43での加算
結果をアドレス入力としてその1/3を出力するルックア
ップテーブル(ROM)44が設けられている。また、R成
分の系統についてはラッチ回路38rの後段に次のラッチ
回路45とラッチ回路45にてラッチされたデータを1ビッ
トシフトするシフタ46が設けられると共に、ラッチ回路
38rのラッチデータとシフタ46でのシフトデータを加算
する加算器47及びこの加算器47の加算結果をアドレス入
力として上記同様その1/3を出力するルックアップテー
ブル(ROM)48が設けられている。このような構成によ
り、G成分の系統では上記(1)式を実現し、1ビット
シフトすることが2倍の演算を意味することから、B成
分の系統では上記(2)式、R成分の系統では上記
(3)式を実現している。
以上がフルカラーセンサ10及びセンサインタフェース
回路20にて構成される画像入力部の基本的な構成であ
り、原稿をフルカラーセンサ10にて走査する際に、1ラ
インずつ所定の画素単位に各色成分データ(G,B,R)が
順次出力される。
上記のように画像入力部での処理を終了した各色成分
信号は、一般的に行なわれるシェーディング補正等処理
を経て次に説明する色画情報生成部に転送される。
III.色画情報生成部 この色画情報生成部では、前項IIの画像入力部と共に
画像読取り手段を具体化している。
第10図は第3図における色画情報生成回路50の具体的
な構造を示している。
同図において、上記センサインタフェース回路20から
の画素単位に転送される色成分データのうちG成分デー
タとR成分データを入力してその差(R−G)を演算す
る減算回路51と、B成分データとR成分データを入力し
てその差(R−B)を演算する減算回路52とが設けられ
ている。各減算回路51,52での減算結果はパラレルにル
ックアップテーブル53のアドレス端に入力している。ル
ックアップテーブル53は上記各減算結果に基づいて当該
画素の彩度C、色相Hの積(H×C)と色判別の出力を
行なうものであり、その読出しは8ビット単位で行なわ
れ、例えば、上位5ビットが(H×C)の結果、下位3
ビットが色判定出力に割付けられる。
上記ルックアップテーブル53の内容は例えば次のよう
に定められている。
第11図に示すように、赤(R)の色成分と緑(G)の
色成分との差(R−G)を縦軸、赤(R)の色成分と青
(B)の色成分との差(R−B)を横軸とした色空間を
設定すると、原点Oからの距離rと回転角θにて任意の
色の特定がなされる。距離rは主に彩度Cを決めるファ
クタとなり、当該色空間において原点Oに近付く程無彩
色につ近付く。また、回転角θは主に色相Hを決めるフ
ァクタとなっている。例えば、“赤”“マゼンタ”
“青”“シアン”“緑”“黄”は夫々当該色空間におい
て第11図の破線で囲まれた位置に分布している。
上記のような関係から、(R−G)データと(R−
B)データから r={(R−G)+(R−B)2/1 に従って求められる原点からの距離rと、同(R−G)
データと(R−B)データから θ=tan-1{(R−G)/(R−B)} に従って求められる回転角θとによって特定される当該
色空間内の位置にて色判定がなされる。
また、彩度Cは、(R−G)データと(R−B)デー
タから上記式にて決まる原点からの距離rと彩度Cとの
関係、例えば、実験的に定められた第12図に示すような
関係にしだかって求められる。なお、第12図において、
距離rが所定値r0より小さくなると、無彩色となって彩
度Cが“0"となる。
更に、色相Hは、(R−G)データと(R−B)デー
タから上記式にて決まる回転角θと色相Hとの関係、例
えば、実験的に定めた第13図に示すような関係に従って
求められる。なお、第13図において、回転角θが所定値
θより小さいとき、色相Hを強制的に“0"とした。
このように、色判別結果、彩度C及び色相Hは共に
(R−G)データ及び(R−B)データに基づいて求め
られることから、各減算回路51,52からの(R−G)及
び(R−B)をアドレス入力するルックアップテーブル
53は上記演算、判定等の処理を実現してその色判定出力
及び彩度Cと色相Hとの積(C×H)の出力を行なうよ
う構成されている。そして、上述したように(C×H)
の値が上位5ビットで表現され、色判別結果が3ビット
にて例えば、 上記表1のように表現される。
なお、上記彩度C及び色相Hを決める上記第12図、第
13図に示す関係は、システムに要求される色分離に係る
能力に等によって種々定められる。
また、第10図において、画素単位に並列的に入力され
る各色成分データは、G成分データが0.6倍の乗算回路5
4に入力し、B成分データが0.1倍の乗算回路55に入力
し、R成分データが0.3倍の乗算回路56に入力してい
る。各乗算回路554,55,56での乗算結果は夫々加算回路5
7に入力し、この加算結果V V=0.6G+0.3R+0.1B が当該画素の明度データとして後段に転送される。
上記明度データVは色成分データGBRのうちG成分デ
ータを基にしてその値にB成分データとR成分データの
値を加味して生成している。これは、イメージセンサ
(フルカラーセンサ10)におけるG成分信号の分光感度
曲線が人間の比視感度曲線に近い特性をもっているから
である。上記明度Vを決定する式における各係数(各乗
算回路における乗算値)は、イメージセンサの分光感度
特性、露光ランプの分光分布等により最終的に決定され
るものである。
なお、上記のようにG成分信号の分光感度特性が人間
の比視感度特性に近いことから、当該システムに要求さ
れる能力に応じ、この明度データVとしてG成分データ
だけを使用することも可能である。
上記ルックアップテーブル53からの彩度及び色相に関
する出力(H×C)と色判別データ及び加算回路57から
の明度データVは次のルックアップテーブル58のアドレ
ス入力となり、このルックアップテーブル58はアドレス
入力に対応した色濃度データDcを出力する機能を有して
いる。具体的には、上記入力に対して、 Dc=K×C×H×V に従って決定する色濃度データDcを出力する。ここでK
は、色判定データに応じて異なる係数である。この係数
Kは、有彩色と無彩色では有彩色のほうが明るく感じる
ことから、この有彩色と無彩色の明度レベルを合せるた
めのものであり、各判別色に応じて予め実験的に定めら
れ、その値は、例えば1.1〜1.3程度の範囲内に設定され
る。
上記ルックアップテーブル53からの色判別出力(3ビ
ット)とラッチ回路60に設定される色選択データが一致
回路59に入力しており、色判別出力と色選択データとが
一致したときに一致回路59の出力がHレベルに立上がる
ようになっている。また、ルックアップテーブル53から
の同色判別出力とラッチ回路61に設定される領域指定用
のマーカの色に係る第一AR色(黄)データとが一致回路
63に、同色判別出力とラッチ回路62に設定される他の領
域指定用のマーカの色に係る第二AR色(緑)データとが
一致回路64に夫々入力しており、各一致回路63,64はそ
の2入力データが一致したときにその出力がHレベルに
立上がるようになっている。上記色選択データ、第一AR
色データ、第二AR色データはオペレータの操作入力ある
いはディップスイッチ等による設定入力に基づいてCPU
(図示略)により各ラッチ回路60,61,62に夫々セットさ
れるものである。上記色選択データはサブカラーとして
再現する色に対応し、第一AR色データ、第二AR色データ
と共に各色を表現する3ビットデータ(上記表1参照)
となる。一致回路59の出力は、色選択にて設定されたサ
ブカラー(例えば、赤)であるか否かを示すサブカラー
フラグSCFとして機能に、更に、選択回路66の出力選択
信号(SEL)となっている。また、一致回路63の出力は
領域指定マーカ色(例えば、黄)であるか否かを示す第
一ARカラーフラグARCF1、一致回路64の出力は他の領域
指定マーカ色(例えば、緑)であるか否かを示す第二AR
カラーフラグARCF1として夫々機能し、上記一致回路59
の出力と共に各一致回路63,64の各出力がオア回路65に
入力し、このオア回路65の出力が選択回路67の出力選択
信号(SEL)となっている。選択回路67は選択信号の状
態に応じて明度データVと“0"データとを切換える機能
を有しており、選択信号がHレベルのときに“0"データ
を、同選択信号がLレベルのときに明度データVを出力
するようになっている。選択回路66は選択信号の状態に
応じてルックアップテーブル58からの色濃度データDcと
上記選択回路67からのデータとを切換える機能を有して
おり、選択信号がHレベルのときに色濃度データDcを、
同選択信号がLレベルのときに選択回路67からのデータ
を出力するようになっている。また、選択回路67の出力
ビットはそのままオア回路68に入力しており、このオア
回路68の出力がメインカラー(例えば、黒)であるか否
かを示すメインカラーフラグMCFとして機能する一方、
選択回路66の出力は濃度データDとして後段に転送され
る。
上記のような色画情報生成回路では、原稿上のメイン
カラー(黒)領域においては、一致回路59の出力がLレ
ベルとなって、加算回路57からの明度データVがそのま
ま選択回路67、同66を経て濃度データDとして後段に転
送される。このとき、明度データVが“0"でないことか
らメインカラーフラグMCFがHレベルとなり、一致回路5
9の出力がLレベルであることからサブカラーフラグSCF
がLレベルとなる(第14図におけるメインカラー領域E
m)。また、原稿のサブカラー領域(例えば、赤)にお
いては、一致回路59の出力がHレベルとなって、ルック
アップテーブル58からの色濃度データが選択回路66を経
て濃度データDとして後段に転送される。このとき選択
回路67の出力が“0"であることからメインカラーフラグ
MCFがLレベルとなり、一致回路59の出力がHレベルで
あることからサブカラーフラグSCFがHレベルとなる
(第14図におけるサブカラー領域Es)。更に、領域指定
用のマーカ部分、特に第一AR色部分においては、一致回
路59の出力がLレベルになると共に一致回路63の出力が
Hレベルとなって、選択回路67からの“0"データが濃度
データとして選択回路66を介して後段に転送される。こ
のとき、一致回路59の出力及び選択回路67の出力が全て
“0"であることからサブカラーフラグSCF及びメインカ
ラーフラグMCFの双方がLレベルとなり、一致回路63の
出力がHレベルであることから第一ARカラーフラグARCF
1がHレベルとなる。他の領域指定用のマーカ部分とな
る第二AR色部分においても、同様に一致回路64がHレベ
ルになることから第二ARカラーフラグARCF2がHレベル
となって、サブカラーフラグSCF及びメインカラーフラ
グMCFがLレベルとなる。原稿の背景領域(濃度“0")
においては、全ての一致回路59,63,64の出力がLレベル
となり、選択回路67の出力がLレベルになることから、
濃度データDが“0"となってメインカラーフラグMCF、
サブカラーフラグSCF、各ARカラーフラグARCF1,ARCF2は
全てLレベルとなる(第14図における背景領域En)。
上記各演算回路はタイミング制御回路(図示略)の制
御下において画素単位に同期がとられて駆動しており、
濃度データD、カラーフラグ(MCF,SCF)、マーカ色フ
ラグ(ARCF1,ARCF1)は同一画素について一組となるデ
ータとして後段にて取り扱われる。
また、マーカ色部分の画素は濃度データが“0"となる
ことから、当該マーカ色の情報はこの色画情報生成回路
50にて除去され、後段における画像再現に際してはマー
カ色の再現はなされない。
なお、上記の例では、色に関する情報がカラーフラグ
(MCF,SCF)とマーカ色フラグ(ARCF1,ARCF1)にて構成
されるが、これは、色に関する情報を4ビットデータに
て表現していることに相当する。
IV.領域認識部 この領域認識部において本発明の構成要件たる領域認
識手段が具体化される。以下、「(1)領域判定の概
要」「(2)領域認識回路」「(3)具体的な領域判
定」「(4)認識出力」の順に説明する。
(1)領域判定の概要 例えば、第15図に示すように原稿13上にて第一AR色の
マーク線M1と第二AR色のマーク線M2を夫々囲んで領域の
指定を行なう。この原稿13を対象にした原稿走査(主走
査、副走査)の過程で、読取り画素がマーク線M1上領域
に属するか否かを表わす第一ARカラーフラグARCF1とマ
ーク線M2上領域に属するか否かを表わす第二ARカラーフ
ラグARCF2とが上述したように色画情報生成回路50から
各読取り画素単位に出力される。そして、注目する画素
のARカラーフラグ(ARCF1またはARCF2)及び周囲の画素
のARカラーフラグの状態、更に中間的な判定結果等に基
づいて当該注目画素がマーク線(M1またはM2)で囲まれ
る内側領域{Ea(1),Ea(2)}、外側領域E0、ある
いはマーク線上領域{Eb(1),Eb(2)}のいずれに
属するかをマーク線M1及びマーク線M2に対応づけて最終
的に決定する。
この判定アルゴリズムは基本的に、主走査、副走査の
各方向について、ARカラーフラグが “0"→“1"→“0" と変化するときの最初のARカラーフラグ“0"の画素がマ
ーク線の外側領域、“1"から“0"に変化した当該ARカラ
ーフラグ“0"の画素がマーク線の内側領域とするもので
あるが(詳細は後述)、その具体的な判定結果は次の5
通り M…マーク線上領域 I…マーク線内側領域 O…マーク線外側領域 O′…一度マーク線内側領域を経由した後のマーク線外
側領域 X…不定領域 となる。これらの判定結果はステータス情報(M,I,O,
O′,X)としてシステム内で取扱われる。
また、判定に際しては上記ステータス情報の他、履歴
情報(単に履歴という)が用いられる。この履歴は、対
象となる画素もしくは次の画素がマーク線に囲まれた内
側領域になるべきか、外側領域になるべきかを主走査方
向及び副走査方向の夫々の連続性から予測するもので、
二値データ(0または1)となる。この履歴には主走査
方向の連続性を考慮した主走査履歴と副走査方向の連続
性を考慮した副走査履歴がある。
例えば、「履歴(主走査、副走査)=0」というの
は、その画素のステータスが“M"ならば、その走査方向
における次の画素が“O"または“O′”になるべきであ
ることを示し、ステータスが“M"でなければ、その画素
が“O"または“O′”であること(ステータス判定後)
あるいはその走査方向における次の画素が“O"または
“O′”になるべきであること(ステータス判定中)を
示す。逆に、「履歴=1」というのは、その画素のステ
ータスが“M"ならび、その走査方向における次の画素が
“I"になるべきであることを示し、ステータスが“M"で
なければ、その画素が“I"であることあるいはその走査
方向における次の画素が“I"になるべきであることを示
す。
具体的な判定の手法は次のようになる。
原稿走査の過程で各ラインにおける判定とも主走査方
向からとその逆の反主走査方向からの2回行なって判定
結果を出す。従って、原稿走査に同期した判定処理で
は、反主走査方向の判定時に次のラインの読取り走査が
行なわれることから、現実には1ラインおきに判定処理
が行なわれることになる。
ここで、副走査方向がMラインで主走査方向がN番目
の画素(対象画素)についての判定を行なう場合を想定
する。
まず、主走査方向の判定は、第16図に示すように、対
象画素のARカラーフラグ(ARCF1,ARCF2)と、隣接する
画素の判定結果、即ち、同一ライン(Mライン)の前画
素(N−1番目)の主走査方向判定結果(仮ステータス
/履歴)と、更に前回の判定ライン(M−2ライン)の
同一位置(N番目)の判定結果とに基づいて当該対象画
素(斜線部)を判定する。この主走査方向の判定結果は
仮ステータス(KS)/履歴としてメモリに格納される。
このようにして主走査方向についての各画素の判定が終
了した後に、逆側からの判定、即ち、反主走査方向の判
定を行なう。これは、第17図に示すように、対象画素の
同一ラインで前の画素(N+1番目)の判定結果及び対
象画素そのものの上記主走査方向判定結果(仮ステータ
ス/履歴)に基づいて当該対象画素(斜線部)の判定を
行なう。その判定結果が最終判定結果となって、メモリ
内に格納された上記仮ステータス(KS)/履歴が当該最
終判定結果たるステータス(S)/履歴に書換えられ
る。
上記のような判定手法では、原稿走査(副走査方向)
に際して主走査方向と反主走査方向の判定を行なうこと
から一画素について三方向からの判断がなされることに
なり、より精度の良い判定結果が得られる。
(2)領域認識回路 次に上記のような判定手法に従って領域の判定を行な
う具体的な領域認識回路について説明する。
全体的な構成は、例えば、第18図に示すようになって
いる。
同図において、各画素単位に上述した色画情報生成回
路50から出力されるARカラーフラグARCF1,ARCF2(各1
ビットの2ビット)がまず連結補正回路71に入力してい
る。線画等の上にマーク線がかかると色画情報生成回路
50にてその部分は正確にマーク線の色と判定されないこ
とから、連結補正回路71はマーク線のある程度のとぎれ
を補正するものである。この連結補正回路71では、処理
の都合上、副走査方向の処理は2ライン毎、主走査方向
の処理は6クロック毎に行ない、2ライン×6クロック
のブロックデータを処理の最小単位としている。そし
て、更に、第19図に示すように、このブロックデータの
8×3のマトリクスによってマーク線の連結補正を行な
っている。即ち、副走査方向については2ライン毎の8
ブロックであるから15ライン(0〜14)、主走査方向に
ついては6クロック毎の3ブロックであるから18クロッ
ク(0〜17)の範囲のいずれかの画素のARカラーフラグ
がアクティブ状態であれば、注目のブロック(斜線部
分)についてのARカラーフラグをアクティブ状態とする
よう補正している。このように2ライン×6クロックの
ブロックを最小単位として3×8のマトリクスにより連
結補正を行なうことは、マーク線の判別精度は、副走査
方向が±(1+7)ライン=±0.5mm、主走査方向が±
(3+9)クロック=±0.75mmとなり、第20図に示すよ
うにマーカMは実質的に破線のように主走査、副走査夫
々太くなった状態で処理されることになる。
上記連結補正回路71から出力されるARカラーフラグの
補正出力は領域判定回路72に供給されている。領域判定
回路72では、読取り走査に同期して連結補正回路71から
画素単位に供給されるARカラーフラグの状態に基づき第
16図及び第17図にて示すような手法に従って当該読取り
画素がマーク線Mで囲まれる内側領域、外側領域、ある
いはマーク線上領域のいずれに属するかの判定を上記第
一AR色のマーク線M1及び第二AR色のマーク線M2に対応づ
けて行なっている。
領域判定回路72での画素単位の判定結果は出力切換回
路73に供給される。この出力切換回路73は、上記判定結
果に基づいて読取り画素が第一AR色マーク線M1にて囲ま
れた領域、第二AR色のマーク線M2にて囲まれた領域、あ
るいはその双方の外側の領域のいずれに属しているかの
認識出力を行なっている。具体的な認識出力は、マーク
線M1に囲まれた領域に属するときにアクティブとなる第
一領域データARDT1と、マーク線M2に囲まれた領域に属
するときにアクティブとなる第二領域データARDT2と、
その各領域の外側になるときにアクティブとなる領域外
データAROUTとにて構成されている。また、出力切換回
路73は上記判別結果に基づいた認識出力と外部(CPU)
からの指定情報に基づいた認識出力とをオペレータから
の操作入力によって切換え可能な構成となっている。
以上が領域認識回路70の基本的な構成であるが、更
に、その具体的な構成は次のようになっている。
連結補正回路71の回路構成例を第21図に示す。
同図において、ラッチ回路81が6段直列に接続されて
シフトレジスタを構成しており、このシフトレジスタに
色画情報生成回路50からの第一ARカラーフラグARCF1が
入力し、各段のラッチ出力がオアゲート82に入力してい
る。また、同様にラッチ回路91が6段直列に接続されて
シフトレジスタを構成しており、このシフトレジスタに
色画情報生成回路50からの第二ARカラーフラグARCF2が
入力し、各段のラッチ出力がオアゲート92に入力してい
る。上記各ラッチ回路81,81,…、91,91,…は1画素の読
取りタイミングを示すビデオクロック信号(V.CLOCK)
に同期したラッチ信号1にてそのラッチ動作を行なうよ
うになっている。
オアゲート82の後段に設けられたラッチ回路83及びオ
アゲート92の後段に設けられけたラッチ回路93は夫々3
クロック毎にオン・オフを繰り返すラッチ信号2の立上
がりでラッチ作動を行なうもので、その結果オアゲート
82,92の出力を6クロック毎にラッチするようになって
いる。即ち、各ラッチ回路83,93の出力は上述した6ク
ロック分のブロック単位のデータとなる。ラッチ回路83
の出力はマルチプレクサ85の入力端(B)に入力し、ラ
ッチ回路93の出力は同マルチプレクサ85の他方入力端
(A)に入力している。このマルチプレクサ85にはラッ
チ回路83,93に対するラッチ信号2が選択信号SELとして
入力しており、当該マルチプレクサ85は選択信号SELが
Hレベルのときに入力端(B)側の信号を出力し、同選
択信号SELがLレベルのときに他方入力端(A)側の信
号を出力するようになっている。
マルチプレクサ85の選択信号SELとなるラッチ信号2
が3クロック毎にオン・オフを繰り返すことから、マル
チプレクサ85の出力は、パラレルで入力されたARカラー
フラグARCF1,ARCF2が3クロック単位のシリアルデータ
に変換されたものとなる。
このマルチプレクサ85の後段には7ライン分のFIFOメ
モリ86(1)〜86(7)が直列接続されたメモリ回路86
が設けられている。そして、各FIFOメモリ86(1)〜86
(7)の最終ビットがラッチ回路87に並列的にラッチさ
れるよう構成され、更に、マルチプレクサ85からの直接
出力(1ビット)及びラッチ回路87の出力(7ビット)
がオアゲート88に入力している。メモリ回路86に対する
ライトイネーブル信号WREは、例えば、第23図に示すよ
うに1ライン毎(1ビデオバリッド信号(V.VAD)の立
上がり毎)にオン・オフを繰り返すようになっており、
その結果、各FIFOメモリ85(1)〜86(7)には1ライ
ンおき(例えば、第19図に示すように2,4,6…,14)のAR
カラーフラグが格納される。従って、メモリ回路86には
14ライン分のデータが格納されることから、マルチプレ
クサ85からの1ライン分のデータを考慮すると、オアゲ
ート88の出力は15ライン×6クロックのブロックデータ
となる。
なお、上記ラッチ回路87に対するFIFO出力ラッチ信号
は3クロック構成のデータに対応させて3クロック毎に
立上がるものとなっている。
更に、このオアゲート88の出力は上記FIFO出力ラッチ
信号に同期して作動する4段のラッチ回路89(1)〜89
(4)にて構成されたシフトレジスタに入力し、オアゲ
ート88出力、及び第二段ラッチ回路89(2)、第四段ラ
ッチ回路89(4)の各ラッチ出力がオアゲート90に入力
している。そして、このオアゲート90の出力が当該連結
補正回路71の最終出力となっている。
上記のような構成となる連結補正回路71では、例え
ば、第22図に示すようなタイミングチャートに従って色
画情報生成回路50からのARカラーフラグ(ARCF1,ARCF
2)が処理される。
即ち、ビデオバリッド信号(V.VAD)がHレベルとな
る各走査ライン毎にビデオクロック(V.CLOCK)に同期
して入力するARカラーフラグ(ARCF1,ARCF2)がシフト
レジスタを構成するラッチ回路81,91に順次格納され、
6クロック毎にその論理和データ(6CLOCK OR)が後段
のラッチ回路83,93にラッチされる。そして、3クロッ
ク毎のタイミングにてマルチプレクサ85の出力が切換わ
り、当該マルチプレクサ85からは、第一ARカラーフラグ
ARCF1の論理和データと第二ARカラーフラグARCF2の論理
和データとが3クロック毎に交互にシリアルデータとな
って出力される。また、メモリ回路86後段のラッチ回路
87も上記マルチプレクサ85の切換えタイミングと同じタ
イミング(3クロック毎)でラッチ動作を行なうことか
ら、論理和データ(6CLOCK OR)の15ライン分のデータ
が第一ARカラーフラグARCF1に関するものと第二ARカラ
ーフラグARCF2に関するものとが交互にラッチされ、更
にオアゲート88にてその論理和がとられる。
この第一ARカラーフラグARCF1に関する論理和データ
と第二ARカラーフラグARCF2に関する論理和データとが
3クロック毎に交互に出力されることになるオアゲート
88の出力は、上記FIFO出力ラッチ信号に同期してラッチ
動作を行なう4段のラッチ回路89(1)〜89(4)に順
次入力してシフトされることから、第24図に示すよう
に、各ラッチ回路とも3クロック毎に第一ARカラーフラ
グARCF1に関する論理和データと第二ARカラーフラグARC
F2に関する論理和データが交互にラッチされることにな
る。そして、オアゲート88の出力と第二段目及び第四段
目のラッチ回路89(2),89(4)のラッチデータとは
同一種のARカラーフラグ(ARCF1またはARCF2)に関する
ものとなることから、オアゲート90からは、6クロック
の論理和データが3ブロック分、即ち、連続する18クロ
ック分(0〜17,6〜23,12〜29,…)のデータが第一ARカ
ラーフラグARCF1と第二ARカラーフラグARCF2とで交互に
出力される。
上記のようにメモリ回路86を介して15ライン分の論理
和データとなったARカラーフラグが更にラッチ回路89
(1)〜89(4)及びオアゲート90を介して18クロック
分の論理和データとなることから、当該オアゲート90の
出力、即ち、連結補正回路71の出力は上述したように18
クロック×15ラインの論理和補正出力(第19図参照)と
なる。
領域判定回路72の具体的な構成は、例えば、第25図に
示すようになっている。
同図において、101は判定結果を上記ブロック(18ク
ロック×15ライン)単位(判定画素という)に記憶する
メモリ(SRAM)、102はメモリ101から読出した領域判定
データを一時格納するラッチ回路、103は領域の判定を
行なうルックアップテーブル(LUT)が構成されたROMで
ある。
ここで、領域判定データは前述した5種類のステータ
ス情報(M,I,O,O′,X) M …マーク線上領域 I …マーク線内側領域 O …マーク線外側領域 O′…一度マーク線内側領域を経由した後のマーク線外
側領域 X …不定領域 と主走査履歴(主履歴)、副走査履歴(副履歴)にて表
現される。このようにステータス情報、主履歴、副履歴
にて表現される領域判定データは本来、ステータス情報
が3ビット(5種類)、主履歴、副履歴が夫々1ビット
の計5ビット表現になるが、前述したような履歴の定義
により、ステータスIとO′についてはとり得る履歴が
限定され、結果的に4ビットの表現が可能となってい
る。具体的には領域判定データとビット情報(4ビッ
ト)との関係は表2のようになる。
上記表2のようにステータスIとO′はステータス信
号が(ST1,ST0)=(1,1)で同じであるが、副履歴の状
態で区別している。
ラッチ回路102にはメモリ101からの領域判定データと
前述した連結補正回路71からのARカラーフラグARCFがセ
ットされ、その各ビットデータがROM103のアドレス入力
になっている。また、ROM103の出力(領域判定結果)は
2段のラッチ回路104,105を経て当該ROM103のアドレス
入力として帰還されている。更に、前述したように主走
査方向と反主走査方向でその判定アルゴリズムが異なる
ことから、主走査時にHレベル、反主走査時にLレベル
となる主走査信号(FWDLINE)もまたROM103のアドレス
入力となっている。なお、ROM103の判定出力を2段のラ
ッチ回路104,105を介して当該ROM103に帰還する構成と
しているのは、連結補正回路71からARCF1とARCF2とが交
互に出力され、判定処理が第一AR色のマークM1について
と第二AR色のマークM2についてが交互になされることか
ら、当該判定に供する前回の判定結果を同じAR色のマー
クについてのものとするためである。
ROM103から出力される判定結果は更にバッファ106を
介してメモリ101の対応するアドレスに書込まれるよう
になっている。そして、このメモリ101から読出されて
ラッチ102に格納される領域判定データが最終的な判定
結果として後段の出力切換回路73に転送される。なお、
判定結果はステータス情報が最終的に判別されればよい
ことから、ステータス信号(ST1,ST0)及びステータス
IとOを区別するための副履歴(FR)の3ビットとして
転送される。
ROM103での判定アルゴリズムは、例えば、第26図乃至
第28図に示すようになっている。第26図及び第27図は主
走査方向判定のアゴリズムであり(第16図参照)、第26
図は、ARカラーフラグが“0"の場合に1判定画素上の最
終ステータス/履歴と1画素左の仮ステータス/履歴の
状態に応じた判定結果を示し、第27図はARカラーフラグ
が“1"の場合の同判定結果を示している。また、第28図
は反主走査方向判定のアルゴリズムであり(第17図参
照)、1判定画素右の最終ステータス/履歴と当該判定
画素の仮ステータス/履歴の状態に応じた判定結果を示
している。
なお、上記第26図乃至第28図において、O,O′,I,X,M
はステータスを示し、括弧内の数字は(主履歴、副履
歴)を示している。
上記のような構成の領域判定回路72では、原稿走査の
過程で、主走査信号(FWRDLINE)がHレベルとなる主走
査時に主走査判定が行なわれる(第16図参照)。具体的
には、メモリ101から前ラインの同判定画素位置での領
域判定データ(最終ステータス/履歴)を読出し、この
読出しデータと帰還される前の画素(第16図における左
側)の判定結果及び連結補正回路71からのARカラーフラ
グの各アドレス入力に対してROM103から領域判定データ
が読出される(第26図または第27図に従う)。そして、
ROM103から読出された領域判定データはメモリ101の当
該判定画素位置に対応したアドレスに仮ステータス/履
歴として書込まれる。同様の処理を1走査ラインについ
て各判定画素毎に行なう。
上記のような1走査ラインについての主走査判定が終
了すると、走査系が次のラインの走査を行なうがこのと
き主走査信号(FWRLINE)がLレベルに立下がって、反
主走査判定が行なわれる(第17図参照)。具体的には、
メモリ101から当該判定画素の仮ステータス/履歴を読
出し、この読出しデータと帰還される前の画素(第17図
における右側)の判定結果の各入力アドレスに対してRO
M103から領域判定データが読出される(第28図に従
う)。そして、メモリ101の当該判定画素位置に対応し
たアドレスの上記仮ステータス/履歴がROM103から読出
された領域判定データに書換えられる。この書換えられ
た領域判定データが最終ステータス/履歴、即ち、最終
的判定結果となる。
上記主走査判定時にメモリ101から読出される前ライ
ンの判定結果がラッチ回路102を介して後段の出力切換
回路73に転送される。この転送される領域判定データ
は、前述したように、ステータスを表わすステータス信
号(ST1,ST0)及びステータスIとOを区別するための
副履歴(FR)の3ビットデータとなる。
(3)具体的な領域判定 第26図乃至第28図に示すアルゴリズムに従った領域判
定を具体的に説明する。
例えば、第29図に示すようなマーク線Mにて領域の指
定を行なった場合について上記アルゴリズムに従った領
域判定を説明する。
この領域判定は1ラインについて主走査方向と反主走
査方向から2度行なうことから、最終的な判定結果は1
ラインおきになされる。
例えば、第30図(a)に示すようにラインLn-2の判定
結果(最終ステータス/履歴)が、マーク線(斜線部
分)の外側の判定画素…,(i),(i+1)について
O(0,0)、マーク線上の判定画素(i+2),(i+
3)についてM(0,0)、マーク線の内側の判定画素
(i+4),…(j),(j+1)についてI(1,1)
となり、更に、主走査方向下流側のマーク線上の判定画
素(j+2),(j+3)についてM(1,0)、同マー
ク線の外側の判定画素(j+4),…についてO′(0,
0)となる場合、次の判定ラインLnの判定は次のように
なされる。
まず、第16図に示す手法に従った主走査判定が行なわ
れる。
第30図(a)に示すように、判定画素(i)の仮ステ
ータス/履歴をO(0,0)に決定した状態で、判定画素
(i+1)は、前ライン(Ln-2)の同判定画素位置での
最終ステータス/履歴がO(0,0)となると共に1画素
左の判定画素(i)の仮ステータス/履歴がO(0,0)
となり、更にARカラーフラグが“0"(マーク線上でな
い)となることから、第26図のアルゴリズムに従ってそ
の仮ステータス/履歴がO(0,0)に決定される。次の
判定画素(i+2)は、前ライン(Ln-2)の同判定画素
位置での最終ステータス/履歴がM(0,0)となると共
に1画素左の判定画素(i+1)の仮ステータス/履歴
がO(0,0)となり、更にARカラーフラグが“1"(マー
ク線上)となることから、第27図のアルゴリズムに従っ
てその仮ステータス/履歴がM(1,0)に決定される。
同様に次の判定画素(i+3)についても第27図のアル
ゴリズムに従ってその仮ステータス/履歴がM(1,0)
に決定される。
更に次の判定画素(i+4)は、前ライン(Ln-2)の
同判定画素位置での最終ステータス/履歴がI(1,1)
となると共に1画素左の判定画素(i+3)の仮ステー
タス/履歴がM(1,0)となり、更にARカラーフラグが
“0"(マーク線上でない)となることから、第26図のア
ルゴリズムに従ってその仮ステータス/履歴がI(1,
1)に決定される。以下、同様にして判定画素…,
(j),(j+1)までの仮ステータス/履歴がI(1,
1)に決定される。
次いで、主走査方向下流のマーク線上に位置する判定
画素(j+2)は、前ラインの同判定画素位置での最終
ステータス/履歴がM(1,0)となると共に1画素左の
判定画素(j+1)の仮ステータス/履歴がI(1,1)
となり、ARカラーフラグが“1"となることから、第27図
のアルゴリズムに従ってその仮ステータス/履歴がM
(0,0)に決定される。そして、次の判定画素(j+
3)についても同様に第27図のアルゴリズムに従ってそ
の仮ステータス/履歴がM(0,0)に決定される。再度
マーク線の外側に位置することになる判定画素(j+
4)は、前ラインの同判定画素位置での最終ステータス
/履歴がO′(0,0)となると共に1画素左の判定画素
(j+3)の仮ステータス/履歴がM(0,0)となり、A
Rカラーフラグが“0"となることから、第26図のアルゴ
リズムに従ってその仮ステータス/履歴がO′(0,0)
に決定される。
以下、同様に走査ラインLnについての判定処理が繰り
返し行なわれる。
ラインLnの走査の過程で、上記のような各判定画素の
領域判定が終了し、走査系が次のラインLn+1の走査に移
行すると、反主走査判定が開始される。
第17図に示す手法に従った反主走査判定は次のように
なされる。
上記主走査判定とは逆方向、即ち、判定画素…,(j
+4),(j+3),…,(i),…の順に判定処理が
なされる。具体的には、第30図(b)に示すように、判
定画素(j+4)の最終ステータス/履歴がO′(0,
0)に決定された状態において、次の判定画素(j+
3)は、1画素右の判定画素(j+4)の最終ステータ
ス/履歴がO′(0,0)となると共に当該判定画素の仮
ステータスがM(0,0)(第30図(a)参照)となるこ
とから、第28図のアルゴリズムに従ってその最終ステー
タス/履歴がM(1,0)に決定される。更に次の判定画
素(J+2)は、1画素右の判定画素(j+3)の最終
ステータス/履歴がM(1,0)となると共に当該判定画
素の仮ステータス/履歴がM(0,0)となることから、
第28図のアルゴリズムに従ってその最終ステータス/履
歴がM(1,0)に決定される。以下同様に、当該ラインL
nの各判定画素について第28図に示すアルゴリズムに従
ってその最終ステータス/履歴が第30図(b)に示すよ
うに決定される。
(4)認識出力 上記のような判定画素に基づいて当該領域認識回路70
は、読取り画素単位にその画素が第一AR色のマーク線M1
で囲まれた領域に属するか、第二AR色のマーク線M2で囲
まれた領域に属するか、更にそれらの外側領域に属する
かの認識出力を行なう。この認識出力は出力切換回路73
を介して行なわれる。
出力認識回路73の具体的な構成は、例えば、第31図に
示すようになっている。
同図において、上述した判定回路72から転送される領
域判定結果、即ち、ステータス信号ST1,ST0と副履歴FR
の各ビットがアンドゲート111に入力し、また、ステー
タス信号ST1とインバータ112を介したステータス信号ST
oがアンドゲート113に入力している。この各アンドゲー
ト111,113の出力がオアゲート114に入力し、更にオアゲ
ート114の出力が三入力構成のマルチプレクサ115の入力
端に入力している。そして、アンドゲート111の出力
が同マルチプレクサ115の入力端に、アンドゲート113
の出力が同マルチプレクサ115の入力端に夫々入力し
ている。
ここで、アンドゲート111の出力は、ステータス信号S
T1,ST0及び副履歴のいずれもがHレベルのときにHレベ
ル出力となることから、マーク線の内側か否かを示す領
域認識データとなり、アンドゲート113の出力は、ステ
ータス信号ST1がHレベルで、かつステータス信号ST0が
LレベルのときにHレベル出力となることから、マーク
線上か否かを示す領域認識データとなる(以上表2参
照)。また、上記各アンドゲート111,113出力の論理和
となるオアゲート114の出力は、マーク線の内側または
マーク線上のときにHレベルとなることから、マーク線
上とその内側の合成領域内か否かを示す領域認識データ
となる。
上記マルチプレクサ115はオペレータの操作入力等に
基づいたCPU(図示略)からの切換信号によって上記入
力のいずれかを選択的に出力するようになってい
る。このマルチプレクサ115の出力は、更に後段のマル
チプレクサ118の入力端(B)に入力する一方、1ライ
ン分のFIFOメモリ116、ラッチ回路117を経て同マルチプ
レクサ118の入力端(A)に入力している。このマルチ
プレクサ118には選択信号として上述した主走査信号(F
WRDLINE)が入力し、この主走査信号(FWRDLINE)がH
レベルのときに(B)側、同主走査信号がLレベルのと
きに(A)側の選択出力を行なうようになっている。
マルチプレクサ118の出力は、フリップフロップ120,1
21介して最終段のマルチプレクサ123に入力する一方、
並列的にフリップフロップ122を介して最終段のマルチ
プレクサ124に入力している。上述したように連結補正
回路71にてARCF1とARCF2に関するデータが交互にシリア
ル転送されることから、判定回路72での処理もARCF1とA
RCF2に関して交互に行なわれる。従って、マルチプレク
サ118の出力もこれらの領域判定結果に基づいた領域認
識データが交互にシリアル出力されることから、フリッ
プフロップ120は、特にARCF1に関する領域認識データの
転送タイミングでアクティブとなるAR1ラッチ信号に同
期した作動を行ない、フリップフロップ122は、特にARC
F2に関する領域認識データの転送タイミングでアクティ
ブとなるAR2ラッチ信号に同期した作動を行なうように
なっている。また、フリップフロップ120の後段に設け
られたフリップフロップ121はARCF1に関する領域認識デ
ータとARCF2に関する領域認識データとの転送タイミン
グを揃えるため、フリップフロップ122と同様にAR2ラッ
チ信号に同期してフリップフロップ120内のデータを再
ラッチするようになっている。
上記マルチプレクサ123の他端には第一外部領域デー
タ(EXARDT1)が入力すると共に、マルチプレクサ124の
他端には他の第二外部領域データ(EXARDT2)が入力
し、各マルチプレクサ123,124ともCPUからの選択信号SE
Lにてその切換えがなされるようになっている。そし
て、マルチプレクサ123の出力が最終的に第一AR色のマ
ーク線M1内か否かを示す第一領域データARDT1となり、
マルチプレクサ124の出力が最終的に第二AR色のマーク
線M2内か否かを示す第二領域データARDT2となる。ま
た、各マルチプレクサ123,124の出力が反転入力のアン
ドゲート125に入力しており、この反転入力のアンドゲ
ート125出力が両マーク線M1及びM2の外側を示す領域外
データAROUTとなっている。
走査系での原稿走査の過程で、1走査ライン毎に主走
査信号(FWRDLINE)がオン・オフを繰り返し、この主走
査信号(FWRDLINE)がHレベル(オン状態)となるとき
に、上述した主走査判定が行なわれる。そのとき、判定
回路73から前ラインの領域判定結果が出力切換回路73に
供給され、出力切換回路73では、この供給される領域判
定結果(ST1,ST0,副履歴)に基づいた領域認識データが
マルチプレクサ115から更にマルチプレクサ118を介して
後段に転送される。このとき、当該領域認識データは同
時に順次FIFOメモリ116に格納されてゆく。マルチプレ
クサ118を介してシリアルに転送されたARCF1に関する領
域認識データとARCF2に関する領域認識データがフリッ
プフロップ121と122にパラレルにセットされ、そのセッ
トデータが夫々最終段のマルチプレクサ123,124を経て
第一領域データARDT1、第二領域データARDT2、領域外デ
ータAROUTとして出力される。当該ラインの走査が終了
して次のラインの走査に移行すると、主走査信号が立下
がって反主走査判定が行なわれる。このとき判定回路72
から領域判定結果の出力がなされないことから、出力切
換回路73では、FIFO116に格納した上記領域認識データ
をそのままラッチ回路117、マルチプレクサ118を介して
後段に転送する。その結果、前ラインと同じ各領域デー
タARDT1,ARDT2,AROUTが順次出力される。
出力切換回路73を経て出力される各領域データは、判
定回路72から出力される領域判定結果が2ライン毎にな
されることから、2ラインずつ同じデータが出力される
ことになる。
この各領域データARDT1,ARDT2,AROUTの具体的な意味
について説明する。
CPUからの切換信号により通常マルチプレクサ115は入
力の出力状態となっている。この状態では、読取り画
素がマーク線Mの内側(ステータスI)となるときに領
域認識データがHレベルとなり、他の場合、即ち、読取
り画素がマーク線M上(ステータスM)またはマーク線
Mの外側(ステータスOまたはO′)となるときに領域
認識データがLレベルとなる。従って、第一領域データ
ARDT1がHレベルとなるときは当該読取り画素が第一AR
色のマーク線M1で囲まれる内側領域であることを示し、
第二領域データARDT2がHレベルとなるときは当該読取
り画素が第二AR色のマーク線M2で込まれる内側領域であ
ることを示す。また、領域外データAROUTがHレベルと
なるときは当該読取り画素が両マーク線M1,M2上または
その外側領域を示すことになる。
次に、対象となる原稿における余白部分が狭い場合、
領域を指定するためにマーク線で必要領域を囲むとマー
ク線が必要な画像部分と重なることがある。このような
場合には、切換信号によりマルチプレクサ115を入力
の出力状態に切換える。すると、読取り画素がマーク線
M(ステータスM)上及びマーク線Mの内側(ステータ
スI)の合成領域(ステタスM+I)となるなときに領
域認識データがHレベルとなり、他の場合、即ち、読取
り画素がマーク線Mの外側(ステータスOまたはO′)
となるときに領域認識データがLレベルとなる。従っ
て、第一領域データARDT1がHレベルとなるときは当該
読取り画素が第一AR色のマーク線M1上またはその内側領
域であることを示し、第二領域データARDT2がHレベル
となるときは当該読取り画素が第二AR色のマーク線M2上
またはその内側領域であることを示す。また、領域外デ
ータAROUTがHレベルとなるときは当該読取り画素が両
マーク線M1,M2の外側領域を示すことになる。
更に、原稿上に描かれた1行程度の文章、単語、文
字、記号等を必要領域の画像として指定する場合等、マ
ーク線がある程度太さを有しているとからそれらを囲む
ことが困難な場合、その対象となる文字、図形等をマー
ク線にて塗りつぶすことにより領域の指定が可能であ
る。この場合、切換信号によりマルチプレクサ115を入
力の出力状態に切換える。すると、読取り画素がマー
ク線M(ステタスM)上となるときに領域認識データが
Hレベルとなり、他の場合、即ち、読取り画素がマーク
線の外側(ステータスOまたはO′)または内側(ステ
ータスI)となるときに領域認識データがLレベルとな
る。従って、第一領域データARDT1がHレベルとなると
きは当該読取り画素が第一ARマーク色のマーク線M1上で
あることを示し、第二領域データARDT2がHレベルとな
るときは当該読取り画素が第二AR色のマーク線M2上であ
ることを示す。また、領域外データAROUTがHレベルと
なるときは当該読取り画素が両マーク線M1,M2上以外の
領域であることを示すことになる。
なお、CPUからの選択信号SELにて出力切換回路73にお
ける最終段のマルチプレクサ123,124を切換えることに
より、領域データを任意の外部領域データ(EXARDT1,EX
ARDT2)に切換えることが可能である。
V.斜体合成画生成部 この斜体合成画生成部において本発明の構成要件たる
斜体合成画手段、更に、詳しくは、斜体処理手段、指定
領域トリミング手段、指定領域マスキング手段、画像合
成手段等が具体機される。以下、「(1)全体構成」
「(2)トリミング・マスキング」「(3)斜体処理
部」「(4)合成部」の順に説明する。
(1)全体構成 斜体合成を行なう回路は編集・加工回路160内に構成
され、その全体的な基本構成は、例えば、第32図に示す
ようになっている。
同図において、130はトリミング・マスキング制御回
路であり、このトリミング・マスキング制御回路130に
は、上述した領域認識回路70から画素単位に出力される
領域データ(ADRT1,ARDT2,AROUT)が入力すると共にCPU
(図示略)からの第一領域設定信号(第一AR色のマーク
線M1にて指定された領域)AR1、第二領域設定信号(第
二AR色のマーク線M2にて指定された領域)AR2、領域外
設定信号(両マーク線M1,M2にて指定される領域の外側
領域)OUTが入力している。そして、トリミング・マス
キング制御回路130からは、アクティブとなる領域設定
信号に領域データが合致する場合に、トリミング信号
(マスキング信号)が出力されるようになっている。な
お、このトリミング信号とマスキング信号とは相互に反
転の関係となっている。
140はトリミング回路であり、このトリミング回路140
はトリミング・マスキング制御回路130からのトリミン
グ信号がアクティブ状態となるとき(マスキング信号が
非アクティブ状態)に読取り系からの画像データD、各
カラーフラグデータMCF、SCFを後段に転送し、トリミン
グ信号が非アクティブ状態となるとき(マスキング信号
がアクティブ状態)に背景濃度“0"を出力するようにな
っている。145はマスキング回路であり、このマスキン
グ回路145はトリミング・マスキング制御回路130からの
マスキング信号がアクティブ状態となるとき(トリミン
グ信号が非アクティブ状態)に読取り系からの画像デー
タD、各カラーフラグデータMCF,SCFを後段に転送し、
マスキング信号が非アクティブ状態となるとき(トリミ
ング信号がアクティブ状態)に背景濃度“0"を出力する
ようになっている。
165は斜体処理回路であり、トリミング回路140を経た
画像データDを所定の角度だけ傾けるよう傾斜加工する
ものである。本来の傾斜処理は第33図(a)に示すよう
に、各走査ラインLn,Ln+1,Ln+2,…の読取り画素を当
該走査ライン毎に一定量tanθだけずらして所望の傾き
θとなる斜体画像を得るものであるが、実際の処理にお
いては、1画素単位でのずれしか実現できないので、同
図(b)に示すように、所定の走査ライン毎に所定の画
素数だけずらすようにしている。具体的には、同図
(c)に示すように各走査ライン毎にtanθを加算し、
その加算値が1画素幅を超える毎に1画素だけずらすよ
う処理している。
200は合成回路であり、この合成回路200は、アクティ
ブとなる領域設定信号(AR1,AR2,OUT)に領域データ(A
RDT1,ARDT2,AROUT)が合致する場合に、斜体処理回路16
5からの画像データを後段に転送し、それ以外の場合に
はマスキング回路145からの画像データを転送すること
により部分的な斜体画像と通常の読取り画像との合成を
行なうようになっている。
(2)トリミング・マスキング 上記トリミング・マスキング制御回路130の具体的な
構成は、例えば、第34図に示すようになっている。
同図において、CPUからの領域外設定信号OUTと領域認
識回路70からの領域外データAROUTとがオアゲート131
に、同様にCPUからの第二領域設定信号AR2と領域認識回
路70からの第二領域データARDT2とがオアゲート132に、
更に同CPUからの第一領域設定信号AR1と同領域認識回路
70からの第一領域データARDT1とがオアゲート133に夫々
入力している。そして、各オアゲート131,132,133の出
力がアンドゲート134に入力し、このアンドゲート134の
出力がトリミング信号となっている。また、アンドゲー
ト134の出力がインバータ135に入力し、このインバータ
135の出力が上記トリミング信号と反転関係となるマス
キング信号となっている。
このようなトリミング・マスキング制御回路130で
は、トリミングした領域に対応した領域設定信号(AR1,
AR2,OUT)をLレベルに保持することにより、通常、ト
リミング信号がLレベルとなり(マスキング信号:Hレベ
ル)、読取り画素が当該設定領域となる場合(対応する
領域データがHレベル)に、トリミング信号がHレベル
(マスキング信号:Lレベル)となる。
トリミング回路140の具体的な構成は、例えば、第35
図に示すようになっている。
同図において、色画情報生成回路50からの濃度データ
D(8ビット)及びカラーフラグ(MCF,SCF:2ビット)
がビデオクロック信号(V.CLOCK)に同期して作動する
ラッチ回路141に入力している。そして、このラッチ回
路141のクリア信号端子(負論理端子)に上記トリミン
グ・マスキング制御回路130からのトリミング信号が入
力し、その出力Qが当該トリミング回路140からのトリ
ミングデータとなっている。
なお、領域認識回路70からの各領域データ(ARDT1,AR
DT2,AROUT)が上記ラッチ回路141と同様にビデオクロッ
ク信号(V.CLOCK)に同期して作動するラッチ回路142を
介して後段に転送されるよう構成されており、これらに
より、上記濃度データD等と領域データとの対応関係が
保持されるようになっている。
このようなトリミング回路140では、トリミング信号
がHレベルとなるときに濃度データD等がラッチ回路14
1を介してそのまま後段に転送され、逆にトリミング信
号がLレベルとなるときにラッチ回路141がクリア状態
となって“0"が濃度データDとして転送される。
マスキング回路145の具体的な構成は、例えば、第36
図に示すようになっている。
同図において、色画情報生成回路50からの濃度データ
D(8ビット)及びカラーフラグ(MCF,SCF:2ビット)
がビデオクロック信号(V.CLOCK)に同期して作動する
ラッチ回路146に入力している。そして、このラッチ回
路146のクリア信号端子(負論理端子)に上記トリミン
グ・マスキング制御回路130からのマスキング信号が入
力し、その出力Qが当該マスキング回路145からのマス
キングデータとなっている。
なお、領域認識回路70からの各領域データ(ARDT1,AR
DT2,AROUT)が上記トリミング回路140の場合と同様にビ
デオクロック信号(V.CLOCK)に同期して作動するラッ
チ回路147を介して後段に転送されるよう構成されてお
り、これにより、上記濃度データD等と領域データとの
対応関係が保持されるようになっている。
このようなトリミング回路145では、マスキング信号
がHレベルとなるときに濃度データD等がラッチ回路14
6を介してそのまま後段に転送され、逆にマスキング信
号がLレベルとなるときにラッチ回路146がクリア状態
となって“0"が濃度データDとして転送される。
(3)斜体処理部 斜体処理回路165の具体的な構成は、例えば、第37図
乃至第40図に示すようになっている。
この斜体処理回路165は、トリミング回路140を経た画
像データ(濃度データD、カラーフラグ、領域データ)
が走査ライン毎に格納されるメモリを有しており、その
画像データの読出しに際して、所定走査ライン毎に所定
画素分だけ読出しアドレスをずらすことにより、前述し
た第33図に示すような画像の傾斜処理を実現している。
第37図は上記メモリに対する読出しアドレスを生成す
るリードアドレスカウンタを示している。
同図において、166は入力端(A)と(B)に入力す
る各データを加算する加算回路、167は加算回路166から
の加算データΣを各走査ライン毎にアクティブとなるラ
インシンク信号(LINE SYNC)に同期してラッチするラ
ッチ回路であり、上記加算回路166の入力端(A)にCPU
側からの傾斜角度に応じて予め定めた設定値が入力する
と共に、ラッチ回路167の出力(最上位ビットを除く)
が加算回路166の入力端(B)に帰還されている。ま
た、ラッチ回路167の最上位ビットが後述するような桁
上り信号となっている。
上記加算回路166とラッチ回路167にて構成される回路
は、画像データを格納したメモリに対する読出しアドレ
スを走査ラインに応じてずらす(画像をずらす:第33図
参照)ためのタイミング信号を生成するものである。具
体的には、加算回路166の入力端(A)には傾斜すべき
角度θに対してx=tanθにて決定される設定値xが入
力しており、各走査ライン毎にその加算出力Σ(ラッチ
出力)がx=tanθずつ増加するようになっている。そ
して、第33図(c)に示すように、その値が1画素分、
2画素分、3画素分、…と順次その対応した値(1,2,3,
…)以上となる毎にラッチ回路167からの桁上り信号が
ずらしのタイミング信号としてアクティブとなるように
なっている。例えば、θ=30゜の場合を例にとると、x
=tan30゜=0.58となり、加算値と桁上り信号との関係
が表3に示すようになる。このような桁上り信号を実現
するために、実際の加算回路166及びラッチ回路167とも
に各データが11ビットで取扱われており、1画素に対応
した10進数表現での数値“1"をそのMBSが“1"となる“1
0000000000"(400:16進数)に対応づけ、その値の1/102
4をLSBが“1"となる最小値“00000000001"(001:16進
数)に対応づけた数値により上記設定値x、加算値Σを
表現している。このような11ビットのデータにより加算
値Σが表現されることにより、ラッチ回路167の最上位
ビットは表3に示すように加算結果に桁上りが生ずる毎
(☆印)にアクティブ(Hレベル)となる。
なお、傾斜角度θと設定値x(tanθ及び対応する二
進データ)との関係は、具体的に表4のように定められ
ている。この表4において設定値は16進表現[HEX]に
てなされている。
168はアップダウンカウンタであり、このアップダウ
ンカウンタ168はインバータ172により反転されるビデオ
バリッド信号(V.VAD)の立上がりにてカウント作動を
行なうもので、チップイネーブル端子(CE)がLレベル
に保持された状態でそのカウント作動が有効となるよう
になっている。そして、CPUからの斜体許容信号(斜体E
NAB)及びインバータ170を介して反転される上記ラッチ
回路167からの桁上り信号が負論理構成のアンドゲート1
69に入力し、このアンドゲート169の出力がアップダウ
ンカウンタ168のチップイネーブル端子(CE)に入力し
ている。また、各走査ラインにおいて通常読出し開始位
置に対応した初期アドレス、即ち、リードスタートアド
レスがCPUからアップダウンカウンタ168に供給されてお
り、ロード端子(LD)がLレベルとなるときにこのリー
ドスタートアドレス値が当該アップダウンタウンタ168
にロードされるようになっている。上記ロード端子(L
D)には負論理構成のオアゲート171を介してページシン
ク信号(PAGE SYNC)及び後述するようなリセット信号
が入力しており、1ページの原稿走査が終了する毎また
はリセットがなされる毎にアップダウンカウンタ168は
リードスタートアドレス値に復帰するよう構成されてい
る。更に、このアップダウンカウンタ168のアップカウ
ントまたはダウンカウントの動作制御端子(U/D)にはC
PUからの傾斜方向指定信号が入力しており、当該傾斜方
向指定信号がLレベルのときにアップカウント(右方向
傾斜に対応:第47図等参照)、同傾斜方向指定信号がH
レベルのときにダウンカウント(左方向傾斜に対応)す
るようになっている。
173は最終的なリードアドレス(RD.ADD)をカウント
するカウンタであり、このカウンタ173はビデオバリッ
ド信号(V.VAD)がLレベルとなるときに上記アップダ
ウンカウンタ168でのカウント値をロードし、ビデオク
ロック(V.CLOCK)に基づいて定められた所定のリード
クロック(READ CLOCK)に同期してロードされた値から
更にカウントアップを行なうようになっている。
上記のような回路構成となるリードアドレスカウンタ
では、各走査ラインにおいてアップダウンカウンタ168
にロードされたアドレス値からカウンタ173が順次カウ
トアップしてリードアドレス出力を行なうが、この過程
で、ラッチ回路167からの桁上り信号がアクティブとな
る毎にアップダウンカウンタ168の値がアップカウント
またはダウンカウントされる。即ち、桁上り信号がアク
ティブとなる毎に当該走査ラインでの読出し先頭アドレ
スが1画素分ずつずれてゆく(第33図(b)参照)。
上述したアップダウンカウンタ168に供給されるリセ
ット信号は、余白部分(背景濃度)での無駄な画像のい
ずれを防止して必要な画像が有効範囲から外れないよう
にするために(第1図(L)参照)、余白部分に対応し
た走査ラインにてアップダウンカウタ168を強制的にリ
ードスタートアドレスに復帰させるためのものである。
このリセット信号は、例えば、第38図に示すような回
路にて生成される。
同図におて、174は予め定めたリセット基準値(P)
と濃度データD(Q)とを比較してリセット基準値が大
きくなる場合(P>Q)に出力をLレベル、逆に濃度デ
ータDが大きくなる場合に同出力をHレベルにする比較
回路である。上記リセット基準値は対象となる原稿の背
景濃度より僅かに大きい濃度値に設定される。176は入
力DがHレベルに固定されたフリップフロップ(F.F.)
であり、原稿走査の過程で有効な原稿領域を示す有効エ
リア信号にてゲートコントロールされるアンドゲート17
5を介して上記比較回路174からの出力信号が当該フリッ
プフロップ176のクロック端子(CK)に入力している。1
77もまたフリップフロップであり、このフリップフロッ
プ177の入力D端には前段のフリップフロップ176の反転
出力Qが入力し、更に、インバータ178により反転され
るビデオバリッド信号(V.VAD)が当該フリップフロッ
プ177のクロック端子(CK)に入力している。そして、
このフリップフロップ177の反転出力が上述したリセ
ット信号となる。
なお、上記各フリップフロップ176,177は1走査ライ
ンを示すラインシンク信号(LINE SYNC)の立下がりに
てリセットされるようになっている。
このような構成のリセット回路では、例えば、第39図
に示すように、線図等の濃度部分が存在する走査ライン
では、比較回路174の出力が濃度の変化に応じてオン・
オフを繰り返し、その最初の立上がり(時刻t0)にてフ
リップフロップ176がセットされた(反転出力=Lレ
ベル)後その状態がラインシンク信号が立下がるまで
(時刻t2)断続される。このラインシンク信号が立下が
る前のタイミングにて(時刻t1)ビデオバリッド信号が
立下がると、フリップフロップ177がセットされるが、
その入力がすでにLレベルとなっていることらから当該
フリップフロップ177の反転出力はHレベルを保持す
る。即ち、線図等の濃度部分が存在する走査ラインでは
リセット信号がHレベルに保持される。一方、背景部分
の走査ラインでは、比較回路174の出力がLレベルとな
ってフリップフロップ176の反転出力がHレベルに保
持されることから、ビデオバリッド信号の立下がり(時
刻t3)にて後段のフリップフロップ177の反転出力が
Lレベルに立下がる。そして、ラインシンク信号の立下
がり(時刻t4)にてフリップフロップ177の反転出力
がLレベルに復帰する。即ち、背景部分の走査ラインで
は当該ラインの画像読取りが終了するタイミングにてリ
セット信号がLレベルに立下がることになる。
このようなリセット信号が第37図におけるアップダウ
ンカウンタ168のロード端子(LD)に供給されることか
ら、背景部分の走査ラインではその走査終了時に読取り
先頭アドレスを保持したアップダウンカウンタ168には
リードスタートアドレスが再ロードされることになる。
第40図は画像データを走査ライン毎に格納するメモリ
の書込み読出し制御を行なう回路(メモリ回路)を示し
ている。
同図において、180はメモリに対する書込みアドレス
(WR ADD)を出力するライトアドレスカウンタであり、
このライトアドレスカウンタ180はビデオバリッド信号
(V.VAD)の立下がりにてライトスタートアドレスをロ
ードし、ビデオクロック(V.CLOCK)に基づいて定めら
れた所定のライトクロック(WR.CLOCK)に同期にしてロ
ードされたスタートアドレスから更にカウントアップを
行なうようになっている。181及び182はともに画像デー
タを走査ライン毎に格納するメモリ(SRAM)であり、上
述したリードアドレスカウンタからのリードアドレス
(RD.ADD)またはライトアドレスカウンタ180からのラ
イトアドレス(WR.ADD)がマルチプレクサ183を介して
メモリ181のアドレスバス(ADD)に供給されると共に同
アドレスが他のマルチプレクサ184を介してメモリ182の
アドレスバス(ADD)に供給されている。上記各マルチ
プレクサ183及び184は入力(A)と入力(B)のいずれ
かの選択出力(Y)を行なうもので、選択信号SがLレ
ベルのときに(A)側、同選択信号SがHレベルのとき
に(B)側の出力を行なうよう構成されている。そし
て、各走査ライン毎にオン・オフを繰り返す第一メモリ
スイッチング信号(MEM.SWO)がマルチプレクサ183の選
択信号Sとなる一方、この第一メモリスイッチング信号
と反転関係となる第二メモリスイッチンク信号(MEM.SW
1)がマルチプレクサ184の選択信号となっている。
メモリ181の読出しを許容するアウトプットイネーブ
ル端子(OE)に上記第二メモリスイッチング信号(MEM.
SW1)が入力し、第一メモリスイッチング信号(MEM.SW
0)にてゲートコントロールされる負論理構成のアンド
ゲート185を介したビデオクロック信号(V.CLOCK)の反
転信号が同メモリ181の書込みを許容するライトイネー
ブル端子(WE)に入力している。また、メモリ182のア
ウトプットイネーブル端子(OE)に上記とは逆に第一メ
モリスイッチング信号(MEM.SW0)が入力し、第二メモ
リスイッチング信号(MEM.SW1)にてゲートコントロー
ルされる負論理構成のアンドゲート186を介したビデオ
クロック信号(V.CLOCK)の反転信号が同メモリ182のラ
イトイネーブル端子(WE)に入力している。
各メモリ181,182のデータバス(DATA)にはバッファ1
87,188が接続され、このバッファ187,188を介して上述
したようなトリミング回路140を経た画像データ(濃度
データ、フラグデータ、領域データ)が各メモリ181,18
2に供されている。上記各バッファ187,188は、Hレベル
に保持することによって出力を強制的に“0"にする制御
端子Gを備えており、バッファ187の制御端子Gに第一
メモリスイッチング信号(MEM.SW0)が入力する一方、
バッファ188の制御端子Gに第二メモリスイッチング信
号(MEM.SW1)が入力している。
上記のようなメモリ回路では、第一メモリスイッチン
グ信号(MEM.SW0)及び第二メモリスイッチング信号(M
EM.SW1)の走査ライン毎の切換えにより各走査ライン毎
にメモリ181と182の書込みと読出しが切換えられる。即
ち、走査の過程で一方のメモリに画像情報を書込んでい
るときに他方のメモリから前ラインの画像データが読出
だされ、その状態が各メモリ181,182交互に切換えられ
る。
各メモリ181,182の後段には入力(A)と入力(B)
のいずれかの選択出力(Y)を行なう三つのマルチプレ
クサ189,191,192が設けられ、メモリ182から読出された
画像データのうち濃度データD、カラーフラグMCF,SCF
がマルチプレクサ189の入力端(A)に、同第一領域デ
ータARDT1及び第二領域データARDT2がマルチプレクサ19
1の入力端(A)に、更に、同領域外データAROUTがマル
チプレクサ192の入力端(A)に夫々入力している。ま
た、メモリ181から読出された画像データのうち上記メ
モリ182からのデータと対応するデータが各マルチプレ
クサ189,191,192の入力端(B)に入力している。上記
各マルチプレクサ189,191,192は選択信号SがHレベル
のときに(A)側、同選択信号SがLレベルのときに
(B)側の選択出力(Y)を行なうもので、上記第一メ
モリスイッチング信号(MEM.SW0)が各マルチプレクサ1
89,191,192の選択信号となっている。
上記マルチプレクサ189,191,192の後段にはビデオク
ロック信号(V.CLOCK)に同期して作動するラッチ回路1
93,194が設けられており、マルチプレクサ189を介した
濃度データD、カラーフラグMCF,SCFがラッチ回路193に
入力し、マルチプレクサ191からの第一及び第二領域デ
ータARDT1,ARDT2と後述するように新たに生成された領
域外データとがラッチ回路194に入力している。
ここで、上記新たに生成される領域外データとは次の
ようなものである。
上述した原稿の有効エリアを示す有効エリア信号と斜
体許容信号(斜体ENAB)が反転入力のアンドゲート195
に入力しており、更にこのアンドゲート195出力とマル
チプレクサ192からの領域外信号AROUTがオアゲート196
に入力している。そして、このオアゲート196の出力が
新たな領域外信号となっている。このように、アンドゲ
ート195の出力とメモリから読出した領域外データの論
理和信号を新たな領域外データとしているのは、原稿外
の領域についてはメモリ内にどのようなデータが格納さ
れているか保証されないことから、この有効エリア外の
データは強制的に領域外のものとするためである。
上記ラッチ回路193,194からはメモリ181または182か
ら読出された濃度データD、カラーフラグMCF,SCF、領
域データARDT1,ARDT2,AROUTがビデオクロック(V.CLOC
K)に同期して一組(画素対応)のデータとして出力さ
れる。
上記のような斜体処理回路165での具体的な斜体処理
は次のようになる。
例えば、傾斜角度θ=30゜で右方向傾斜の場合につい
て説明する。
まず、傾斜方向指定信号がLレベルに保持され、リー
ドアドレスカウンタ(第37図参照)におけるアップダウ
ンカウンタ168がアップカウンタとして機能する状態と
なる。また、同リードアドレスカウンタにおける加算回
路166の入力端(A)に設定値x x=tan30゜=0.5774 =“01001001111"(24F HEX)” が入力される(表4参照)。
この状態において、原稿走査が開始すると、最初のメ
モリ読出しではリードスタートアドレスから順次カウン
トアップしたアドレス値でのメモリアクセスがなされる
(表3におけるライン番号“0")。次の走査ラインで
は、加算回路166での加算値Σが =0+01001001111 =01001001111 となって最上位ビットが依然“0"となることから、前ラ
インと同様にリードスタートアドレスから順次カウント
アップしたアドレス値でのメモリアクセスがなされる
(表3におけるライン番号1″)。更に次の走査ライン
では、加算回路166での加算値Σが Σ=01001001111+01001001111 Σ=10010011110 となって最上位ビットが“1"となり桁上り信号がアクテ
ィブ状態となる。これによりカウンタ168が有効になっ
てそのカウント値がインクリメントされる。これによ
り、当該走査ラインでは読出し先頭アドレスが“1"だけ
大きな値となる(表3におけるライン番号2)。即ち、
前ラインより1画素分早いタイミングで同じ画素位置の
画像データが読出されることにより、画像が1画素分左
側にずれることになる。
以下同様に各走査ライン毎にラッチ回路167の下位10
ビット(加算結果の下位10ビット)と設定値“01001001
111"の加算がなされ、その加算値Σの最上位ビットが
“1"になる毎に桁上り信号がアクティブとなって、アッ
プダウンカウンタ168がインクリメントされる。その結
果、当該走査ラインでの読出し先頭アドレスが+1され
ることから、画像データが1画素分左側にずれたタイミ
ングにて読出される。
このような処理により、第33図(B)に示すような画
像の傾斜がなされるようになる。
なお、傾斜の方向を逆にする場合には、傾斜方向指定
信号をHレベルにして、アップダウンカウンタ168をダ
ウンカウンタに切換えればよい。この場合、桁上り信号
がアクティブとなる毎に当該走査ラインの読出し先頭ア
ドレスが−1となり、画像データが1画素分右側にずれ
たタイミングにて読出される。
(4)合成部 次に合成回路200についてみると、その具体的な構成
は、例えば、第41図に示すようになる。
同図において、201及び202は入力(A)または入力
(B)のいずれかの選択出力(Y)を行なうマルチプレ
クサである。マルチプレクサ201については、その入力
端(A)に上述したマスキング回路145を経た濃度デー
タDが入力すると共に、入力端(B)に上記斜体処理回
路165からの濃度データDが入力し、マルチプレクサ202
については、その入力端(A)に同マスキング回路145
を経たカラーフラグMCF,SCFが入力すると共に、入力端
(B)に斜体処理回路165からのカラーフラグMCF,SCFが
入力している。これらのマルチプレクサ201,202も前述
した各マルチプレクサと同様その選択信号SがLレベル
のときに入力(A)側を選択し、同選択信号SがHレベ
ルとなるときに入力(B)側を選択するようになってい
る。
203もまた選択信号SがLレベルのとき入力(A)
側、同選択信号SがHレベルのときに入力(B)側の選
択出力(Y1,Y2,Y3)を行なうマルチプレクサであり、そ
の入力端(A)に上述したマスキング回路145(第36図
参照)を経た各領域データ(ARDT1,ARDT2,AROUT)が入
力し、入力端(B)に斜体処理回路165からの領域デー
タが入力している。そして、CPUからの領域モード指定
信号が当該マルチプレクサ203の選択信号Sとなってい
る。マルチプレクサ203から出力(Y1)される第一領域
データARDT1とCPUからの第一領域設定信号AR1がオアゲ
ート204に入力し、同マルチプレクサ203から出力(Y2)
される第二領域データARDT2と同CPUからの第二領域設定
信号AR2がオアゲート205に入力し、更に、マルチプレク
サ203から出力(Y3)される領域外データAROUTとCPUか
らの領域外設定信号OUTがオアゲート206に入力してい
る。そして、各オアゲート204,205,206の出力がアンド
ゲート207に入力し、このアンドゲート207の出力が選択
信号Sとして上記各マルチプレクサ201,202に入力して
いる。
また、各マルチプレクサ201,202の後段にはビデオク
ロック信号(V.CLOCK)に同期して作動するラッチ回路2
08,209が設けられており、マルチプレクサ201からの濃
度データDがラッチ回路208を介し、また、マルチプレ
クサ202からのカラーフラグMCF,SCF及びマルチプレクサ
203からの領域データがラッチ回路209を介して夫々後段
に転送されるようになっている。
このような合成回路200では、画像の傾斜を行ないた
い領域(トリミング領域と同じ)に対応した領域設定信
号(AR1,AR2,OUT)をLレベルに保持する。これによ
り、当該設定領域以外の領域ではアンドゲート207の出
力がLレベルとなって、マルチプレクサ201,202からマ
スキング回路145を経た通常の画像データが出力され、
また、当該設定領域内ではアンドゲート207の出力がH
レベルとなってマルチプレクサ201,202から斜体処理回
路を経た斜体画像が出力される。これにより、設定領域
内の斜体画像とそれ以外の領域での読取り画像が合成さ
れ、対応する画像データが後段に転送される。
ここで、マルチプレクサ203による領域データの切換
えについて説明する。
領域指定モード信号がLレベルの場合、マルチプレク
サ203からマスキング回路145を経た領域データが出力さ
れる。この領域データは領域認識回路70から出力される
そのものである。従って、この場合には、マルチプレク
サ201,202は認識された領域そのものに基づいて切換え
られることから、認識領域(指定領域)そのものにて斜
体画像と読取り画像の切り分けがなされることになる。
この領域指定モードでは、常に認識領域にて画像の切り
分けがなされることから、読取り画像(原画)が損われ
ることはない(原画優先)。
一方、領域指定モード信号がHレベルの場合、マルチ
プレクサから斜体処理回路165を経た領域データが出力
される。この領域データ(ARDT1,ARDT2,AROUT)は画像
データと同様に斜体処理回路165での斜体処理を経てい
る。従って、この場合には、マルチプレクサ201,202は
認識された領域を画像データ同様傾斜させて得られる領
域に基づいて切換えることから、当該斜体領域(斜体指
定領域)にて斜体画像と読取り画像の切り分けがなされ
る。この領域指定モードでは、画像と同様に傾斜された
領域にて画像の切り分けがなされることから、斜体画像
が損われることはない(斜体画像優先)。
VI.画像形成部 上記のようにして補正・フィルタ回路150での各処理
及び編集・加工回路160での斜体合成等の種々の処理を
経た濃度データD及びカラーフラグ(MCF,SCF)はイン
タフェース回路230を介してレーザプリンタ240、ファッ
クス等の画像送受信機270等の画像形成機器に転送され
る。この画像形成機器での処理を、例えば、レーザプリ
ンタ240を例に以下説明する。この場合、前述したよう
に全体として複写機が構成される。
上記濃度データD及びカラーフラグに基づいて2色画
像形成を行なうレーザプリンタ240の基本的な構成は例
えば第42図に示すようになっている。ここに示す2色画
像形成のレーザプリンタは電子写真方式を用いたもので
メインカラー黒の画像形成とサブカラー赤の画像形成と
を1回の画像形成サイクルにて実現するもので、全体と
しいわゆる1パス2カラー(1P2C)タイプの複写機であ
る。
第42図において、感光ドラム300の周囲に画像形成プ
ロセスを実行すべく帯電器301、サブカラー(赤)用の
現像機302、メインカラー(黒)用の現像機303、転写前
コロトロン308,クリーニング装置306が夫々配置される
と共に、サブカラー用の現像機302の直前にサブカラー
の露光位置Psが、メインカラー用の現像機303の直前に
メインカラーの露光位置Pmが夫々設定されている。露光
系についてみると、メインカラーについての画像書込み
用レーザダイオード251からの照射光がサーボモータ253
にて定速回転するポリゴンミラー254及びf−θレンズ2
55、反射鏡257,258等の光学系を介してメインカラーの
露光位置Pmに至るよう設定され、サブカラーについての
画像書込み用レーザダイオード250からの照射光が同様
にポリゴンミラー254及びf−θレンズ255、更に反射鏡
256等の光学系を介してサブカラーの露光位置Psに至る
よう設定されている。また、感光ドラム300周囲におけ
る転写位置には転写用のコロトロン304及び記録シート
剥離用のディタック305が配置され、この位置にて上記
各現像機302,303により感光体ドラム300上に形成された
赤トナー像及び黒トナー像が給紙系より搬送される記録
シート310に一括転写されるようになっている。そし
て、像転写のなされた記録シート310が更に定着器307で
の像定着を経た後に例えばトレー上に排出されるよう構
成されている。
一方、上記画像書込み用のレーザダイオード250,251
の制御系についてみると、次のようになる。
前述した画像処理系のインタフェース回路230を介し
て濃度データDmとカラーフラグCFが画素単位に供給さ
れ、そして、当該カラーフラグCFに基てメインカラー濃
度データDm(黒濃度)とサブカラー濃度データDs(赤濃
度)を分離する切換回路241が設けられている。なお、
上記処理部においてはカラーフラグがメインカラーフラ
グMCFとサブカラーフラグSCFの2ビットで構成されてい
たが、上記切換回路241に供されるカラーフラグCFは上
記インタフェース回路230にてサブカラーとそれ以外を
表現する1ビット構成に変えられる。具体的には、上記
サブカラーフラグSCFだけがインタフェース回路230から
後段に転送される。即ち、背景領域の画素をメインカラ
ー領域に含めて扱うこととし、この切換回路241を制御
するカラーフラグCFがサブカラー領域の画素ではHレベ
ルとなり、それ以外の領域の画素ではLレベルとなるよ
うにしている。
切換回路241の具体的な構成は例えば、第43図に示す
ようになっている。即ち、カラーフラグの状態によりそ
の出力を2系統の入力信号(A,B)から選択する2つの
選択回路261,262が設けられ、濃度データDが選択回路2
61の入力端B及び選択回路262の入力端Aに夫々入力す
ると共に、選択回路261の反対側の入力端A及び選択回
路262の同反対側の入力側Bには“0"データが夫々入力
している。これらの選択回路261,262はLレベルの制御
入力にてA側、Hレベルの制御入力にてB側の入力信号
が夫々選択されるもので、カラーフラグCFが当該制御入
力となっている。そして、一方の選択回路261の出力が
サブカラー濃度データDs、他方の選択回路262の出力が
メインカラー濃度データDmとして画素単位にて後段に転
送されるよう構成されている。このような構成の切換回
路241では、サブカラー領域の画素については対応する
サブカラー濃度データDsが後段に転送される一方、それ
以外の領域(メインカラー領域及び背景領域)の画素に
ついては対応するメインカラー濃度データDmが後段に転
送される。
この切換回路241にて分離されたメインカラー濃度デ
ータDm及びサブカラー濃度データDsは、夫々サブカラー
濃度データDsが第一スクリーンジェネレータ242に、メ
インカラー濃度データDmが第二スクリーンジェネレータ
243に入力している。
各スクリーンジェネレータ242,243は、8ビットにて2
56階調表現された上記切換回路241を介した各濃度デー
タDm,Dsを各画素毎にレーザダイオードの点灯パルス幅
変調コードに変換するものである。具体的には256階調
表現された濃度データDを各画素のレーザ点灯時間量に
変換するもので、例えば、第44図に示すように、1つの
画素Pに対して予め3つの分割画素(サブピクセル)SP
1〜SP3が設定され、濃度データDに応じてレーザの点灯
時間を分割画素数にて決定している。このスクリーンジ
ェネレータ242,243から出力される変調コードは例えば
表5のように設定されている。
この表5に従えば、例えば第45図(a)〜(d)に示
すように各画素について4段階の濃度表現が可能とな
る。
また、上記のように256階調の濃度データDを4段階
のコードに変換する際のその各段階の閾値は、各色の色
再現特性(現像特性)に基づいて、入力濃度データに忠
実な色再現がなされるように設定される。従って、第一
スクリーンジェネレータ242はサブカラー(赤)の色再
現特性、第二スクリーンジェネレータ243はメインカラ
ー(黒)の色再現特性に基づいて夫々別々の閾値が設定
される。
上記第一スクリーンジェネレータ242からのサブカラ
ー変調コードSCは1ライン分のFIFOメモリ(先入れ先出
し)244を介して、また、上記第二スクリーンジェネレ
ータ243からのメインカラー変調コードMCはギャップメ
モリ246を介して夫々対応する第一ROS制御回路245、第
二ROS制御回路247に入力している。上記ギャップメモリ
246は、上述したように、サブカラー露光位置Psとメイ
ンカラー露光位置Pmが各現像機302,303の配置の関係か
ら感光ドラム300上でギャップGpだけ離れていることか
らサブカラー画像とメインカラー画像の形成位置を合わ
せるためにメインカラーの変調コードの転送タイミング
を上記ギャップGpに相当する分だけ遅らせるためのもの
である。従って、ギャップメモリ246の書込み及び読出
しのタイミングは上記各露光位置Ps,PmのギャップGp及
び感光ドラムの回転速度等にて決定される。
上記第一ROS制御回路245はサブカラー変調コードSCに
基づいて対応する系統のレーザ変調信号を生成すると共
に、ポリゴンミラー254回転用のサーボモータ253に対す
る制御信号を生成している。また、上記第二ROS制御回
路247は第一ROS制御回路245からの同期信号を受けてメ
インカラー変調コードMCに基づいて対応する系統のレー
ザ変調信号を生成している。上記第一ROS制御回路245か
らの制御信号に基づいてモータドライバ252がポリゴン
ミラー用のサーボモータ253を定速駆動すると共に、同
第一ROS制御回路245からのサブカラー変調信号に基づい
てレーザドライバ248がサブカラーについての画像書込
み用レーザダイオード250のオン・オフ駆動を行ない、
上記第二ROS制御回路247からのメインカラー変調信号に
基づいてレーザドライバ249がメインカラーについての
画像書込み用レーザダイオード251のオン・オフ駆動を
行なっている。
上記のようなメインカラーの画像書込み用レーザダイ
オード251及びサブカラーの画像書込み用レーザダイオ
ード250のオン・オフ制御により、帯電器301により一様
帯電された感光ドラム300上に各色に対応した電位状態
での静電潜像が形成され、各静電潜像に対してサブカラ
ーについては現像機302により赤トナー現像、メインカ
ラーについては現像機303により黒トナー現像が行なわ
れる。そして、感光ドラム300上に形成された当該赤及
び黒のトナー像が給紙系より供給される記録シート310
上に転写され、更に像定着を経て二色の色再現のなされ
た記録シートが排出される。
なお、上記サブカラーの像形成においては、第46図
(a)に示すような露光部が画像部となる潜像Z1が形成
され、この潜像Z1が現像機302にて第一現像バイアスVB
1のもとに現像されてサブカラー(赤)のトナー像T1が
形成される。上記メインカラーの像形成においては、第
46図(b)に示すような非露光部が画像部となる潜像Z1
が形成され、この潜像Z2が現像機303にて第二現像バイ
アスVB2のもとに現像されてメインカラー(黒)のトナ
ー像T2が形成される。そして、具体的には、これらのト
ナー像T1,T2は転写前コロトロン308にて極性が揃えられ
た後、転写コロトロン304にて記録シート310上に一括転
写される。
VII.まとめ 上記実施例では、原稿上において特定色のマーク線に
て領域を指定し、原稿走査の過程で読取り画像データに
基づいてその指定領域とそれ以外の領域とを区別して認
識している。そして、認識した領域を対象として並列的
にトリミング処理及びマスキング処理を行ない、トリミ
ングした画像データについて斜体処理を施し、その斜体
画像とマスキング処理を経た読取り画像データとを合成
している。この合成は、指定領域内の斜体画像と指定領
域以外の領域に位置する読取り画像とを合成するモード
(原画優先)と、画像データと同様に傾斜させた斜体指
定領域内の斜体画像と当該斜体指定領域以外の領域に位
置する読取り画像とを合成するモード(斜体画像優先)
との切換えが可能となっている。このように指定領域に
ついてトリミングした斜体画像と同指定領域についてマ
スキングした読取り画像とを合成していることから、合
成画像おいて斜体画像部分及び読取り画像部分に余分な
画像が現われることはない。また、上記原画優先と斜体
画像優先の各合成モードとを切換えることが可能なこと
から、対象とな原稿の状態(余白状態等)に応じて合成
モードを選択することにより、より質の高い合成画像が
得られるようになる。
上記実施例では、トリミングした画像データを対象と
して斜体処理を施し、マスキングした読取り画像との合
成を行なうようにしたが、斜体画像と通常の画像との合
成を行なうという基本的な目的を達成するためには上記
トリミング、マスキングの各処理は特に必要がない。こ
の場合、色画情報生成回路50から出力される画像データ
(濃度データD、カラーフラグMCF,SCF、領域データ)
を斜体処理回路165におけるメモリ181,182及び合成回路
200に直接供給することになる。
また、上記原画優先と斜体画像優先の合成モードを切
換えられるようにしているが、これも上記基本的な目的
達成には特に必要はなく、どちらかのモードが固定的な
ものであってよい。この場合合成回路200における各オ
アゲート204,205,206に入力する領域データは色画情報
生成回路50からのもの(原画優先)または、斜体処理回
路165を経たもの(斜体画像優先)のいずれかに固定さ
れる。
領域認識に関しては、上記実施例においては原稿上に
特定色のマーク線にて囲んだ領域を読取り画像に基づい
て認識しているが、特にこれに限定されるものではな
い。例えば、特定濃度のマーク線で囲んだ領域を認識す
るようにしても、更に、エディタパッド、テンキー等に
より領域の座標指定を行ない、原稿走査の過程でこの指
定座標データに基づいて領域を認識するようにしてもよ
い。
本実施例では二種類の領域指定マーク線(M1,M2)が
可能となっているが、更に多種の領域指定あるいは指定
領域が一種類のものであっても本願発明の適用は可能で
ある。
また、画像の再現については、上記実施例のように2
色再現を行なうものの他、単色再現、あるいは更に多
色、フルカラー再現を行なうものであるってもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、原稿走査等の
過程で、指定された領域とそれ以外の領域とを認識し、
その指定領域内の入力画像から生成される斜体画像と指
定領域外の領域の入力画像との合成画像を生成するよう
にしたため、斜体画像と通常の画像の混在した合成画像
が得られる。従って、従来のように得に斜体画像のドキ
ュメントと通常の画像のドキュメントを部分的に張り合
わせる等しなくても対象となる原稿を光学的に走査する
等により画像を入力するだけで、直接斜体画像が部分的
に存在するドキュメントの作成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)乃至第1図(D)は本発明の構成を示すブ
ロック図、第1図(E)乃至第1図(L)は斜体合成画
像の状態を示す図、第2図は本発明に係る画像処理装置
における原稿走査系の構造例を示す図、第3図は本発明
に係る画像処理装置の一例を示す基本構成ブロック図、
第4図はフルカラーセンサの構造例を示す図、第5図は
フルカラーセンサの各セル配置の一例を示す図、第6図
乃至第8図はセンサインタフェース回路の構成例を示す
回路図、第9図は画素単位のセル構成の一例を示す図、
第10図は色画情報生成回路の構成例を示す回路図、第11
図は色空間上での判別色の状態を示す図、第12図は色空
間における原点からの距離rと彩度Cとの関係を示す
図、第13図は色空間における角度θと色相Hとの関係を
示す図、第14図は濃度データとカラーフラグとの対応関
係を示す図、第15図は原稿上に描かれたマーク線の一例
を示す図、第16図は主走査判定における領域判定手法を
示す図、第17図は反主走査判定における領域判定手法を
示す図、第18図は領域認識回路の具体的構成例を示すブ
ロック図、第19図及び第20図は連結補正の状態を示す
図、第21図は連結補正回路の構成例を示す回路図、第22
図は連結補正回路でのデータ処理タイミングを示すタイ
ミングチャート、第23図はメモリ回路のライトタイミン
グを示すタイミングチャート、第24図は連結補正回路の
最終段シフトレジスタの作動タイミングを示すタイミン
グチャート、第25図は判定回路の構成例を示す回路図、
第26図及び第27図は主走査判定における判定アルゴリズ
ムを示す図、第28図は反主走査判定における判定アルゴ
リズムを示す図、第29及び第30図は具体的な領域認識の
流れを示す図、第31図は出力切換回路の構成例を示す回
路図、第32図は斜体合成画画像を生成する回路の全体構
成を示すブロック図、第33図は斜体処理の原理を示す
図、第34図はトリミング・マスキング制御回路の構成例
を示す図、第35図はトリミング回路の構成例を示す図、
第36図はマスキング回路の構成例を示す図、37図乃至第
40図は斜体処理回路の具体例を示す図、第41図は合成回
路の構成例を示す図、第42図は電子写真方式の2色プリ
ンタの基本構成例を示す図、第43図は濃度データをカラ
ーフラグにて分離する回路の構成例を示す図、第44図は
1画素を構成する分割画素の例を示す図、第45図は濃度
データに対応したレーザ変調コードとレーザ点灯状態と
の関係の一例を示す図、第46図はメインカラーとサブカ
ラーの現像特性の一例を示す図、第47図は斜体画像の一
例を示す図である。 [符号の説明] 1……原稿 2……画像読取り手段 3……領域認識手段 4……斜体合成画生成手段 4(1)……斜体処理手段 4(2),4(7)……画像合成手段 4(2a)……第一の画像合成手段 4(2b)……第二の画像合成手段 4(3)……合成切換手段 4(4)……指定領域トリミング手段 4(5)……指定領域マスキング手段 4(6)……領域斜体処理手段 10……フルカラーセンサ 20……センサインタフェース回路 50……色画情報生成回路 70……領域認識回路 150……補正・フィルタ回路 160……編集・加工回路 230……インタフェース回路 240……レーザプリンタ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された画像情報中において、予め指定
    された領域(E1)とそれ以外の領域(E2)とを区別して
    認識する領域認識手段(3)と、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内の入
    力画像を所定角度だけ傾けた斜体画像と指定領域以外の
    領域(E2)の読取り画像との合成画像を生成する斜体合
    成画生成手段(4)とを備え、 上記斜体合成画生成手段(4)は、 入力された画像情報を所定角度だけ傾斜させる処理を行
    なう斜体処理手段{4(1)}と、 斜体処理手段{4(1)}からの斜体画像情報のうち領
    域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内に位置
    する画像情報と指定領域以外の領域(E2)に位置する画
    像情報とを合成する際、指定領域以外の領域(E2)に位
    置する画像情報を優先的に出力するように合成する画像
    合成手段{4(2)}とを備えたことを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】入力された画像情報中において、予め指定
    された領域(E1)とそれ以外の領域(E2)とを区別して
    認識する領域認識手段(3)と、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内の入
    力画像を所定角度だけ傾けた斜体画像と指定領域以外の
    領域(E2)の読取り画像との合成画像を生成する斜体合
    成画生成手段(4)とを備え、 上記斜体合成画生成手段(4)は、 入力された画像情報を所定角度だけ傾斜させる処理を行
    なう斜体処理手段{4(1)}と、 斜体処理手段{4(1)}からの斜体画像情報のうち領
    域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)を斜体処
    理手段{4(1)}での傾きと同様の傾きにて傾斜させ
    た斜体指定領域(E1′)内に位置する画像情報と当該斜
    体指定領域以外の領域(E2′)に位置する読取り画像情
    報とを合成する画像合成手段{4(2)}とを備えたこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】入力された画像情報中において、予め指定
    された領域(E1)とそれ以外の領域(E2)とを区別して
    認識する領域認識手段(3)と、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内の入
    力画像を所定角度だけ傾けた斜体画像と指定領域以外の
    領域(E2)の読取り画像との合成画像を生成する斜体合
    成画生成手段(4)とを備え、 上記斜体合成画生成手段(4)は、 入力された画像情報を所定角度だけ傾斜させる処理を行
    なう斜体処理手段{4(1)}と、 上記領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)を
    上記斜体処理手段{4(1)}での傾きと同様の傾きに
    て傾斜させた斜体指定領域(E1′)および上記指定領域
    以外の領域(E2)のいずれにも属しない領域をマスキン
    グするマスキング手段とを備えたことを特徴とする画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】入力された画像情報中において、予め指定
    された領域(E1)とそれ以外の領域(E2)とを区別して
    認識する領域認識手段(3)と、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内の入
    力画像を所定角度だけ傾けた斜体画像と指定領域以外の
    領域(E2)の読取り画像との合成画像を生成する斜体合
    成画生成手段(4)とを備え、 上記斜体合成画生成手段(4)は、 入力された画像情報を所定角度だけ傾斜させる処理を行
    なう斜体処理手段{4(1)}と、 斜体処理手段{4(1)}からの斜体画像情報のうち領
    域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内に位置
    する画像情報と指定領域以外の領域(E2)に位置する読
    取り画像情報とを合成する第一の画像合成手段{4(2
    a)}と, 斜体処理手段{4(1)}からの斜体画像情報のうち領
    域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)を斜体処
    理手段{4(1)}での傾きと同様の傾きにて傾斜させ
    た斜体指定領域(E1′)内に位置する画像情報と当該斜
    体指定領域以外の領域(E2′)に位置する読取り画像情
    報とを合成する第二の画像合成手段{4(2b)}と、 上記第一の画像合成手段{4(2a)}と第二の画像合成
    手段{4(2b)}との機能を切換える合成切換手段{4
    (3)}とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】入力された画像情報中において、予め指定
    された領域(E1)とそれ以外の領域(E2)とを区別して
    認識する領域認識手段(3)と、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内の入
    力画像を所定角度だけ傾けた斜体画像と指定領域以外の
    領域(E2)の読取り画像との合成画像を生成する斜体合
    成画生成手段(4)とを備え、 上記斜体合成画生成手段(4)は、 入力された画像情報を所定角度だけ傾斜させる処理を行
    なう斜体処理手段{4(1)}と、 上記斜体処理手段{4(1)}にて傾斜させた上記入力
    画像と上記指定領域以外の領域(E2)内の上記入力画像
    とが重複する場合に、傾斜させた上記入力画像を優先的
    に出力するように合成する画像合成手段{4(3)}と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】入力された画像情報中において、予め指定
    された領域(E1)とそれ以外の領域(E2)とを区別して
    認識する領域認識手段(3)と、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内の入
    力画像を所定角度だけ傾けた斜体画像と指定領域以外の
    領域(E2)の読取り画像との合成画像を生成する斜体合
    成画生成手段(4)とを備え、 上記斜体合成画生成手段(4)は、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域以外の領域
    (E2)の読取り画像情報を予め定めた固定情報に変換す
    る指定領域トリミング手段{4(4)}と、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)の読取
    り画像情報を予め定めた固定情報に変換する指定領域マ
    スキング手段{4(5)}と、 指定領域トリミング手段{4(4)}を経た画像情報を
    所定角度だけ傾斜させる処理を行なう領域斜体処理手段
    {4(6)}と、 領域斜体処理手段{4(6)}からの傾斜画像情報のう
    ち領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)を領
    域斜体処理手段{4(6)}での傾きと同様の傾きにて
    傾斜させた斜体指定領域(E1′)内に位置する画像情報
    と当該斜体指定領域以外の領域(E2′)に位置する指定
    領域マスキング手段{4(5)}を経た画像情報とを合
    成する画像合成手段{4(7)}とを備えたことを特徴
    とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】入力された画像情報中において、予め指定
    された領域(E1)とそれ以外の領域(E2)とを区別して
    認識する領域認識手段(3)と、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内の入
    力画像を所定角度だけ傾けた斜体画像と指定領域以外の
    領域(E2)の読取り画像との合成画像を生成する斜体合
    成画生成手段(4)とを備え、 上記斜体合成画生成手段(4)は、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域以外の領域
    (E2)の読取り画像情報を予め定めた固定情報に変換す
    る指定領域トリミング手段{4(4)}と、 領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)の読取
    り画像情報を予め定めた固定情報に変換する指定領域マ
    スキング手段{4(5)}と、 指定領域トリミング手段{4(4)}を経た画像情報を
    所定走査ライン毎に順次所定画素だけずらして画像の傾
    斜加工を行なう領域斜体処理手段{4(6)}と、 領域斜体処理手段{4(6)}からの傾斜画像情報のう
    ち領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)内に
    位置する画像情報と当該指定領域以外の領域(E2)に位
    置する指定領域(E2)に位置する指定領域マスキング手
    段{4(5)}を経た画像情報とを合成する第一の画像
    合成手段と、 領域斜体処理手段{4(6)}からの斜体画像情報のう
    ち領域認識手段(3)にて認識した指定領域(E1)を斜
    体処理手段{4(1)}での傾きと同様の傾きにて傾斜
    させた斜体指定領域(E1′)内に位置する画像情報と当
    該斜体指定領域以外の領域(E2′)に位置する指定領域
    マスキング手段{4(5)}を経た画像情報とを合成す
    る第二の画像合成手段と、 上記第一の画像合成手段{4(2a)}と第二の画像合成
    手段{4(2b)}との機能を切換える合成切換手段{4
    (3)}とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】上記斜体処理手段{4(1)}または領域
    斜体処理手段{4(6)}は、 走査ライン中に所定濃度以上の画像情報となる画素が存
    在しないときに読取り画像情報のずれを初期状態に戻す
    ずれ復帰手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7
    いずれか記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】上記斜体処理手段{4(1)}または領域
    斜体処理手段{4(6)}は、 走査ライン数とずらすべき画素数との関係を可変設定で
    きる斜体角度設定手段を備えたことを特徴とする請求項
    1乃至7いずれか記載の画像処理装置。
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