JP2011244364A - 画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、基本画像データに2つの合成画像データを安価にかつ高速に合成する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】画像処理装置1は、原稿画像入力部21から原稿画像データが入力され、合成画像入力部22から第1合成画像データと第2合成画像データが順次入力されて、原稿画像データと第1合成画像データを合成部24で主走査サイズ等の情報に基づいて合成して中間合成画像データを生成する。画像処理装置1は、その後、中間合成画像データと第2合成画像データを、変倍部27のメモリに一時記憶して、第2合成画像データの中間合成画像データへの合成位置に合わせて中間合成画像データのメモリからの読み出しタイミングに対して第2合成画像データの読み出しタイミングを遅延させて第2合成画像データを中間合成画像データに合成して合成結果画像データを生成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、基本画像データに2つの合成画像データを安価にかつ高速に合成する画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体に関する。
近年、複合装置等の画像処理装置においては、複数の画像データを合成して1つの合成結果画像を生成して印刷出力することが行われており、このような画像合成する画像処理装置は、複合装置や複写装置等の単独の装置に限るものではなく、例えば、パーソナルコンピュータとスキャナ装置及びプリンタ装置を組み合わせた合成システムが用いられる場合もある。
例えば、複写装置で複数の画像を合成する場合、複写装置は、一般的には、原稿画像をスキャナ部で読み込んで、ハードディスクやRAM(Random Access Memory)等のメモリに原稿画像データとして一旦保管し、原稿画像データに合成する合成画像の原稿をスキャナ部で読み込んで、同様に、合成画像データとしてメモリに一旦保管する。複写装置は、メモリに保管した原稿画像データと合成画像データをメモリから読み出して、合成処理部で画像合成を行って1つの合成結果画像を生成して、プリンタ部で印刷出力する。また、複写装置としては、別の画像合成方法として、原稿画像データをメモリに保管している状態で、合成画像をスキャナ部で読み込むと同時に、原稿画像データをメモリから読み出して、画像合成処理を行い、1つの合成結果画像生成してプリンタ部で印刷出力するものもある。さらに、複写装置としては、別の画像合成方法として、原稿画像データが、スタンプ画像の場合、図形や文字等のスタンプ画像データを予めメモリに登録されている状態で、合成画像をスキャナで読み込んだ合成画像データとメモリから読み出したスタンプ画像データを合成処理し、1つの合成結果画像として生成するものもある。
そして、画像合成方法としては、種々の方法あり、原稿画像を合成画像の特定領域のデータの無い箇所にはめ込む方法、原稿画像と合成画像を重ねて合成する方法、原稿画像に合成画像を合成する場合に、合成画像データの色濃度を変更して、透かしたような画像となるように合成する方法等が用いられている。
また、近年においては、図26に示すように、図26(a)の原稿画像1001と図26(b)の合成画像1002の2つの画像を合成して、図26(c)に示すような1つの合成結果画像1003を生成する場合、合成画像1002の濃度を変えることにより、図27に示すように、透かした画像1002aを合成した合成結果画像1003aを生成したり、合成画像を特殊色である透明トナー等を使用して合成してウォーターマークとする合成処理が行われるようになってきている(特許文献1参照)。
このような2つの画像の合成処理を行う画像処理装置は、例えば、図28に示すようにブロック構成され、画像処理装置1000は、原稿画像入力部1011、合成画像入力部1012、合成部1013、フィルタ部1014、色補正部1015、変倍部1016、総量規制部1017、階調補正部1018、編集加工部1019、出力制御部1020及びメモリ1021等を備えている。
画像処理装置1000は、原稿画像入力部1011から原稿画像データが入力され、合成画像入力部1012から合成画像データが入力される。画像処理装置1000は、入力された原稿画像データと合成画像データを、合成部1013において合成して、1つの合成結果画像データとして、フィルタ部1014に出力し、以降、通常の画像処理と同様に、フィルタ部1014でのフィルタ処理、色補正部1015での色補正処理、変倍部1016での変倍処理、総量規制部1017でのトナー量を規制する総量規制処理、階調補正部1018での階調規制処理、編集加工部1019での編集加工処理及び出力制御部1020による図示しないプリンタ部での印刷出力やメモリ1021への保管出力を制御する。
そして、図28に示したような合成部1013で、図29に示すような原稿画像データ1030(図29(a))、第1合成画像画像データ1031(図29(b))及び第2合成画像データ1032(図29(c))の3つの画像データを合成して、合成結果画像データ1033(図29(d))を生成する場合、その合成部1013への画像データの画像入力部には、従来、図30に示すような構成とするか、図31に示すような構成とするか、これら2つの構成のいずれかが用いられている。
すなわち、図30の場合、画像入力部として、原稿画像入力部1011と2つの合成画像入力部1012a、1012bの3つの画像入力部を設け、入力制御部1041を合成部1013との間に設けている。なお、図30は、図29の原稿画像データ1030に対して、合成する第1合成画像データ1031と特殊色により印刷する第2合成画像データ1032を合成して合成結果画像データ1033を生成する場合を示しており、第1合成画像データ1031がRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)からなる画像データ、第2合成画像データ1032が、特殊色α(透明トナー等)からなる画像データの場合を示している。
画像処理装置1000は、3つの画像入力部1011、1012a、1012bからの入力を入力制御部1041により制御して、合成部1013に出力し、合成部1013が、3つの画像データを合成して、合成結果画像データRGBαとして、図示しない後段の画像処理ブロックに出力する。
また、図31の場合、回路規模を増大させないために、画像入力部を、原稿画像入力部1011と合成画像入力部1012の2つのままとして、入力制御部1041を合成部1013との間に設けて、合成画像入力部1012からRGBの第1合成画像データ1031と特殊色αの第2合成画像データ1032を順番に投入して合成処理する。
すなわち、図31の場合、まず、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031をそれぞれ原稿画像入力部1011と合成画像入力部1012から入力し、入力制御部1041で原稿画像入力部1011と合成画像入力部1012の入力を制御して、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031を合成部1013に渡す。合成部1013は、入力制御部1041から渡された2つの画像を合成して、図32(a)に示すような1つの中間合成画像データ1034として各種処理部1042に送り出す。各種処理部1042は、図28に示した合成部1013の後段のフィルタ部1014から編集加工部1019までの画像処理部を総称したものであり、画像処理を行った後、出力制御部1020に渡す。出力制御部1020は、処理の終わった中間合成画像データ1034をメモリ1021に保管する。次に、図31の場合、第2合成画像データ1032の合成を行うために、原稿画像入力部1011からメモリ1021に保管した第1合成結果画像を入力し、合成画像入力部1012から第2合成画像データ1032(図32の(b)参照)を入力する。入力制御部1041は、原稿画像入力部1011と合成画像入力部1012を制御して、合成部1013に第1合成結果画像と第2合成画像データ1032を渡し、合成部1013が第1合成結果画像と第2合成画像データ1032を合成して、例えば、図29に示したような合成結果画像データ1033を生成する。以降の処理は、上記同様である。
すなわち、合成画像が3つ以上に増えると、増えた分だけ画像入力部を増やして画像合成を同時並列的に処理するか、増えた分だけ画像入力処理の回数を増やして合成処理を繰り返し行うこととなる。
しかしながら、上記従来技術にあっては、3つの画像を合成する場合、増えた合成対象の画像の分だけ画像入力部を増やして画像合成を同時並列的に処理するか、増えた合成対象の画像の分だけ画像入力処理の回数を増やして合成処理を繰り返し行っていたため、画像入力部を増やすと、回路構成が大型化するとともに部品点数も増加してコストが高くつくという問題があり、画像合成回数を増やすと、処理速度が低下して利用性が悪化するという問題があった。
そこで、本発明は、合成対象の画像の数が増加しても、画像入力手段を増やすことなく、安価で小型かつ処理速度の速い画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、基本画像入力手段から基本画像データを入力し、合成画像入力手段から第1合成画像データと第2合成画像データを順次入力して、該基本画像データと該第1合成画像データを主走査サイズ等の情報に基づいて、合成して中間合成画像データ1034を生成した後、該中間合成画像データ1034と該第2合成画像データをメモリに一時記憶して、該第2合成画像データの該中間合成画像データ1034への合成位置に合わせて該中間合成画像データ1034の該メモリからの読み出しタイミングに対して該第2合成画像データの読み出しタイミングを遅延させて該第2合成画像データを該中間合成画像データ1034に合成することを特徴としている。
また、本発明は、前記第2合成画像データが、特殊色の画像データであることを特徴としてもよい。
さらに、本発明は、画像データの主走査サイズやデータ量等の情報に基づいて前記第1合成画像データと前記第2合成画像データの少なくともいずれかの画像合成の可否を判断し、合成不可と判断すると、異なる主走査サイズまたはデータ量の第1合成画像データまたは/及び第2合成画像データの入力を促す表示を行うことを特徴としてもよい。
また、本発明は、前記原稿画像データの主走査サイズと前記第2合成画像データのデータ量に基づいて、前記第1合成画像データの合成可能主走査サイズを算出し、前記合成画像入力手段から入力される該第1合成画像データの主走査サイズが、該合成可能主走査サイズの範囲内であるか否かに基づいて合成可否判断を行って、合成不可と判断すると、異なる主走査サイズの第2合成画像データの入力を促す表示を行うことを特徴としてもよい。
さらに、本発明は、前記第2合成画像データが特殊色の画像データである場合に、前記原稿画像データの主走査サイズと前記第1合成画像データの主走査サイズに基づいて、該特殊色画像データの画像合成可能データ量を算出し、前記合成画像入力手段から入力される該第2合成画像データのデータ量が、該画像合成可能データ量の範囲内であるか否かに基づいて合成可否判断を行って、合成不可と判断すると、前記表示手段に異なるデータ量の第2合成画像データの入力を促す表示を行うことを特徴としてもよい。
また、本発明は、前記原稿画像データの主走査サイズ、前記第1合成画像データの主走査サイズ、前記第2合成画像データの主走査サイズ及び該第2合成画像データのデータ量のうち画像合成可否判断のパラメータとして優先させるパラメータを設定する優先パラメータ設定手段で優先設定されたパラメータを優先させて、その他のパラメータの合成可能サイズまたは/及び合成可能データ量を算出し、前記基本画像入力手段から入力される前記基本画像データの主走査サイズまたは/及び前記合成画像入力手段から入力される前記第1合成画像データまたは/及び前記第2合成画像データの主走査サイズまたは/及びデータ量が、該合成可能サイズまたは/及び該合成可能データ量の範囲内であるか否かに基づいて合成可否判断を行って、合成不可と判断すると、前記表示手段に異なる主走査サイズまたは/及びデータ量の基本画像データ、第1合成画像データ、第2合成画像データのうち非優先設定されているパラメータの画像データの入力を促す表示を行うことを特徴としてもよい。
さらに、本発明は、前記第1合成画像データの主走査サイズ及び前記第2合成画像データの主走査サイズとデータ量に基づいて、前記基本画像データの主走査サイズのデータ転送期間に該第1合成画像データと該第2合成画像データの転送が可能か否か判断し、転送不可と判断すると、該基本画像データの該主走査サイズのデータ転送毎に、次の主走査サイズのデータ転送開始を、該第1合成画像データの主走査サイズ及び該第2合成画像データの主走査サイズとデータ量に応じた遅延期間だけ遅らせたり、または、画像を主走査方向と副走査方向が入れ替わる状態で回転させる回転手段に、該原稿画像データ、該第1合成画像データ及び該第2合成画像データの回転処理を行わせて、回転後の該原稿画像データ、該第1合成画像データ及び該第2合成画像データを前記基本画像入力手段及び前記合成画像入力手段に入力させることを特徴としてもよい。
本発明によれば、合成対象の画像の数が増加しても、画像入力手段を増やすことなく、安価で小型化を図りつつ、処理速度を向上させることができる。
本発明の第1実施例を適用した画像処理装置の要部ブロック構成図。 画像処理部のブロック構成図。 第1合成画像のデータ構成の一例を示す図。 第2合成画像のデータ構成の一例を示す図。 合成画像入力部における第1合成画像データと第2合成画像データの転送処理の説明図。 原稿画像データと第1合成画像データの合成処理の説明図。 原稿画像データと第1合成画像データの画像合成タイミングを示す図。 原稿画像データと第1合成画像データの合成処理説明用ブロック構成図。 中間合成画像データと第2合成画像データの合成処理説明用ブロック構成図。 原稿画像データ、第1合成画像データ及び第2合成画像データのデータ転送タイミングの説明図。 原稿画像データ、第1合成画像データ及び第2合成画像データのデータ転送タイミング図。 第2合成画像データの転送遅延処理の説明図。 原稿画像データ、第1合成画像データ及び第2合成画像データの転送タイミングの説明図。 データ量ーサイズ対応テーブルの一例を示す図。 第2実施例による画像合成処理を示すフローチャート。 第2実施例による他の画像合成処理を示すフローチャート。 第2実施例によるさらに他の画像合成処理を示すフローチャート。 操作表示部の合成優先設定画面を示す図。 第3実施例における原稿画像データ、第1合成画像データ及び第2合成画像データの関係の一例を示す図。 図19のデータの画像合成が不可能な転送タイミングを示す図。 図20の原稿画像データ間隔を延ばして画像合成可能な状態としたデータ転送タイミングを示す図。 第4実施例の画像合成が不可能な場合の原稿画像データ、第1合成画像データ及び第2合成画像データの一例を示す図。 図22の各画像データの主副を入れ替えた図。 図21の原稿画像データ、第1合成画像データ及び第2合成画像データの回転処理の説明図。 第4実施例による画像合成処理を示すフローチャート。 画像合成方法の一例を示す図。 図26の合成画像を透かし画像とした合成結果画像を示す図。 従来の画像合成処理を行う画像処理装置の要部ブロック構成図。 原稿画像、第1合成画像、第2合成画像を合成して合成結果画像を生成する処理の説明図。 3つの画像入力部を設けた従来の画像処理装置の要部ブロック構成図。 2つの画像入力部を設けて3つの画像を合成する従来の画像処理装置の要部ブロック構成図。 画像合成を2回に分けて行う従来の画像合成処理の説明図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図12は、本発明の画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体の第1実施例を適用した画像処理装置1の要部ブロック構成図である。
図1において、画像処理装置1は、画像処理コントローラ2、スキャナ3、ハードディスク(HDD)4、CPU(Central Processing Unit)5及びメモリ6等を備えているとともに、操作表示部7(図18参照)やその他の画像処理装置1として必要な各部を備えている。
画像処理コントローラ2は、I/F(インターフェイス)11〜13、スキャナI/F14、HDDコントローラ15、回転処理部15、画像処理部16及びデータバス17等を備えており、I/F11〜13には、それぞれスキャナ3、ハードディスク4、CPU5が接続されている。
I/F11〜13は、それぞれスキャナ3、ハードディスク4、CPU5との間のインターフェイスを実行して、データや信号の授受を行う。
スキャナ3は、原稿に光源から読み取り光を照射して、該原稿で反射された反射光をCCD(Charge Coupled Device )等の光電変換素子で光電変換し、原稿の画像を主走査・副走査して該原稿の画像を読み取る。スキャナ3は、原稿の画像をR、G、Bに色分解して読み取って、RGBの画像データとして画像処理コントローラ2のスキャナI/F14に出力する。
スキャナI/F14、HDDコントローラ15、回転処理部16及び画像処理部17は、それぞれRDMAC(Read Direct Memory Access Controller)14a、15a、16a、17aとWDMAC(Write Direct Memory Access Controller)14b、15b、16b、17bを備え、RDMAC14a、15a、16a、17a及びWDMAC14b、15b、16b、17bは、それぞれデータバス18に接続されている。
ハードディスク4は、CPU5の制御下で、I/F12を介して画像データやプログラム等を格納し、また、読み出される。
メモリ6は、RAM(Random Access Memory)等で構成され、CPU5の制御下で、画像データやプログラム等を保管するとともに、CPU5のワークメモリとしても利用される。
CPU(合成制御手段、情報管理手段)5は、メモリ6またはハードディスク4に格納されているプログラムに基づいて、画像処理装置1の各部を制御して、画像処理装置1としての基本処理を実行するとともに、本発明の画像処理方法を実行する。
すなわち、画像処理装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像処理方法を実行する画像処理プログラムを読み込んでハードディスク4やメモリ6等に導入することで、後述する3つ以上の画像を合成して合成結果画像を生成する画像合成処理を安価で小型かつ高速に実行する画像処理方法を実行する画像処理装置として構築されている。この画像処理プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
スキャナI/F14は、CPU5の制御下で、I/F11を介してスキャナ3の駆動制御を行って、スキャナ3の読みとった原稿の画像データを取得して、WDMAC14bによってデータバス18を介して指定の転送先、例えば、画像処理部17、ハードディスク4またはメモリ6等に転送する。また、スキャナI/F4は、スキャナ3から取得した画像データに対して、必要な画像処理、例えば、シェーディング補正処理等を行う。
HDDコントローラ15は、CPU5の制御下で、RDMAC15aによって転送元(メモリ6、スキャナI/F14、回転処理部16、画像処理部17等)からの画像データをハードディスク4に転送して格納し、ハードディスク4に格納されている画像データを、WDMAC15bによって転送先に転送する。
回転処理部16は、CPU5の制御下で、RDMAC16aを介して転送元、例えば、ハードディスク4、スキャナI/F14等から取得した画像データに対して、所定角度(例えば、時計方向や反時計方向に、90度、180度等)に回転させ、回転させた画像データをWDMAC16bによって転送先、例えば、画像処理部17、ハードディスク4、メモリ6等に転送する。
画像処理部17は、CPU5の制御下で、RDMAC17aによって転送元、例えば、ハードディスク4、スキャナI/F14、回転処理部16、メモリ17等から取得した画像データに対して、後述する画像合成処理を含む各種画像処理を施し、画像処理後の画像データをWDMAC17bによって転送先、例えば、メモリ6、ハードディスク4、回転処理部16等に転送する。
そして、画像処理部17は、図2に示すように、原稿画像入力部21、合成画像入力部22、入力制御部23、合成部24、フィルタ部25、色補正部26、変倍部27、総量規制部28、階調補正部29、編集加工部30及び出力制御部31等を備えている。
原稿画像入力部(基本画像入力手段)21は、画像処理の基本画像データである原稿画像データが入力され、入力される原稿画像データを入力制御部23に出力する。原稿画像データは、例えば、スキャナ3で読み取った原稿の画像データ、画像処理装置1がLAN(Local Area Network)等のネットワークに図示しないネットワークI/Fを介して接続されている場合、該ネットワークに接続されているコンピュータ等から送信されてきた画像データ等の画像データであり、RGB各8bitの画像データである。なお、以下の説明では、図29(a)に示した原稿画像データ1030等が入力されるものとして説明する。原稿画像入力部21は、24bitバスで入力制御部23と接続されており、原稿画像データ1030がRGB3色であるときには、8bit×3色×1画素分のデータを1クロックで入力制御部23に転送するが、原稿画像データ1030の色数によって、転送画素数が異なり、例えば、RGBの1色のときには、8bit×3画素分のデータを1クロックで転送する。
合成画像入力部(合成画像入力手段)22は、原稿画像入力部21から入力される原稿画像データに対して合成する合成画像データが入力され、合成画像データとしては、以下の説明では、図29(b)に示した第1合成画像データ1031と図29(c)に示したような第2合成画像データ1032が入力されるものとして説明する。
合成画像入力部22は、24bitバスで入力制御部23と接続されており、第1合成画像データ1031がRGB3色であるときには、8bit×3色×1画素分のデータを1クロックで入力制御部23に転送するが、第1合成画像データ1031の色数によって、転送画素数が異なり、例えば、RGBの1色のときには、8bit×3画素分のデータを1クロックで転送する。したがって、第1合成画像データ1031が、例えば、1色の画像データの場合には、1クロックで3画素分を転送するため、原稿画像データの入力を1クロック1画素のデータに変換する処理を行う。
第1合成画像データ1031は、例えば、図3に示すように、RGB各8bitからなる画像データであり、RGBのうち1色から3色のうち任意の組み合わせからなる画像データである。すなわち、図3において、第1合成画像データ1031のラインLaの部分の場合、合成画像入力部22は、そのデータ構成を図3の下図に示すように、第1合成画像データ1031を、RGB24bit単位(1画素/1クロック)で主走査方向の順番で入力制御部23へ転送する。
第2合成画像データ1032は、例えば、図4に示すように、特殊色α、例えば、透明色からなる画像データであり、8bitのデータであるが、転送としては、図4に示すように、24bit(3画素分)を1画素としてまとめて行う。すなわち、図4において、第2合成画像データ1032のラインLbの部分の場合、合成画像入力部22は、そのデータ構成を図4の下図に示すように、第2合成画像データ1032のラインLbを、24bit単位で主走査方向の順番で入力制御部23へ転送する。
そして、合成画像入力部22は、例えば、いま、図3に示した第1合成画像データ1031と図4に示した第2合成画像データ1032が、図5(a)、図5(b)に示すように、主走査方向の画像配置で設定されている場合、第1合成画像データ1031の開始位置を、Gs1、第2合成画像データ1032の開始位置をGs2とし、第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032が主走査方向Sg、副走査方向Fgの位置から連結されているものとすると、例えば、ラインLcにおいては、図5(c)に示すように、第1合成画像データ1031の主走査方向サイズ×1分のデータ転送後に、第2合成画像データ1032の主走査方向サイズ×2分のデータを転送する。なお、図5(a)のRaの部分は、第2合成画像データ1032の合成領域でないため、データが存在せず、合成画像入力部23は、合成や処理がされないデータ(0データ等)を転送するか、なにも転送を行わない。
入力制御部23は、原稿画像入力部21から入力される原稿画像データ1030と合成画像入力部22から入力される合成画像データ1031、1032とのデータフォーマットが異なる場合などに、後段での処理のために、同一のデータフォーマットとなるようにフォーマット変換等の処理を行って、合成部24に出力する。
例えば、入力制御部23は、原稿画像入力部21から入力される原稿画像データ1030と合成画像入力部22から入力される第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032のデータフォーマットを同じフォーマットに展開する場合、原稿画像データ1030がカラー画像データでないときには、RGB用としての24bitバスは、8bit×3画素分のデータを1クロックで転送し、第1合成画像データ1031がRGBの画像データであると、8bit×3色×1画素分のデータ(24bit)を1クロックで転送することになるため、原稿画像データの入力を1クロック1画素のデータに変換する等の処理を行う。
合成部(合成手段)24は、入力制御部23から入力される2つのデータ(原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031)を合成処理して中間合成画像データ1034を生成し、合成画像入力部22から第1合成画像データとともに入力される第2合成画像データ1032を分離する。
フィルタ部25は、スキャナ3で読み取られた画像データに対してスキャナ3の光学系によるボケを補正して画像データを鮮鋭化させる補正や地肌を除去する地肌除去等の処理を施して、色補正部26に出力し、色補正部26は、RGBの画像データをCMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:ブラック)の画像データに変換して、変倍部27に出力する。
変倍部(遅延合成手段)27は、所定ライン分のラインメモリを備え、該ラインメモリを利用して画像データの変倍処理を行うとともに、中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032の遅延合成を行って、合成結果画像データ1033として、総量規制部28に出力する。
また、本実施例の画像処理装置1の画像処理部17は、この変倍部27のラインメモリを利用して、第2合成画像データ1032のデータ転送遅延の調整処理を行う。すなわち、本実施例の画像処理装置1においては、合成画像入力部22から第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032が連続して入力され、中間合成画像データ1034に対する第2合成画像データ1032の合成位置に合わせてデータの遅延を行う必要があるため、このデータ遅延の調整を変倍部27のラインメモリを利用して行う。また、変倍部27は、24bitで転送されてきた第2合成画像データ1032を8bitとして後段の総量規制部28に転送する。すなわち、変倍部27は、色補正部26から送られてきた中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032を一旦ラインメモリに格納し、変倍処理されるときに、中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032をラインメモリから読み出すタイミングを合成位置に合わせて、変化させることで遅延調整を行うが、変倍処理については、各色毎に行うため、原稿画像データ1030と第1合成画像画像データ1031とが合成された中間合成画像データ1034(図6参照)及び第2合成画像データ1032のそれぞれをラインメモリから読み出して変倍処理するタイミングを合わせることで、第2合成画像データ1032の合成位置を決定する。変倍部27は、変倍処理した中間合成画像データと遅延調整した第2合成画像データ1032を合成した合成結果画像データ1033として、総量規制部28へ出力する。
総量規制部28は、合成結果画像データ1033に対して、CMYKαの5色によるトナーの総量規制を施し、階調補正部29は、CMYKαの5色の合成結果画像データに対する階調補正処理を行って編集加工部30に出力する。
編集加工部30は、階調処理の行われた合成結果画像データに対してマスク処理等の編集加工を施して、出力制御部31に出力する。
出力制御部31は、編集加工部30で処理された合成結果画像データを、直接図示しないプリンタやハードディスク4またはメモリ6に出力するための出力制御を行う。
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の画像処理装置1は、原稿画像入力部21と1つの合成画像入力部22を用いて原稿画像データ1030と2つの合成画像データ1031、1032を合成する。
なお、以下の説明においては、上述のように、図29(a)に示した原稿画像データ1030に対して、図29(b)の第1合成画像データ1031と図29(c)の第2合成画像データ1032を合成して、合成結果画像データ1033を生成するものとして説明する。ここで、原稿画像データ1030は、出力画像のベースとなる画像であり、例えば、文章等の画像データである。第1合成画像データ1031は、原稿画像に重ね合わせる画像であり、例えば、写真、図等の画像データであって、文章の背景となる透かし画像や原稿画像のデータの無い領域(白領域)にはめ込む画像である。第2合成画像データ1032は、透明トナー等による画像であり、例えば、ウォーターマーク画像である。
画像処理装置1は、画像合成する場合、画像処理部17の原稿画像入力部21に、原稿画像データ1030を、RGB各8bitのデータとして入力して、入力制御部23、合成部24へと処理転送し、合成画像入力部22に、RGB各8bitの第1合成画像データ1031と特殊色αの第2合成画像データ1032を連続して入力して、入力制御部23、合成部24へと処理転送する。
入力制御部23は、原稿画像データ1030と合成画像データ1031、1032を同じフォーマットとして展開して合成部24に出力する。
合成部24は、合成画像入力部22から入力される第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032を分離して、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031を合成し、中間合成画像データ1034としてフィルタ部25に出力する。
フィルタ部25でフィルタ処理を施して色補正部26に出力し、色補正部26は、RGBの中間合成画像データをCMYKの中間合成画像データ1034に変換して変倍部27に出力する。
変倍部27は、中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032に対して変倍処理を行うとともに、中間合成画像データ1034に対して第2合成画像データ1032に遅延処理を施すことで、中間合成画像データ1034に対する合成位置の位置調整を行って、RGBαの合成結果画像データ1033として合成して、総量規制部28に出力する。
総量規制部28は、RGBαの合成結果画像データ1033に対してトナーの総量規制を行い、階調補正部29で階調補正を行って、さらに、編集加工部30で編集加工を行った後、出力制御部31からプリンタまたはハードディスク4やメモリ6に出力する。
そして、上記合成部24での原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031との合成処理は、以下のように行う。すなわち、合成部24は、図6に示すように、予め第1合成画像データ1031を合成する原稿画像データ1030上の位置として主走査合成開始位置Sa、副走査合成開始位置Faの情報が、CPU5からパラメータとして設定されており、入力制御部23から原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031が送られてくると、原稿画像データ1030については、原点Gpから順に主走査方向にライン毎に受け取る。合成部24は、第1合成画像データ1031については、原稿画像データ1030が合成位置のデータを受け取るタイミングで、第1合成画像データ1031から順に主走査方向にライン毎に受け取る。
このように、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031の同位置のデータを受け取って、合成処理することで、図6(c)に示すような中間合成画像データ1034を生成する。
そして、合成部24は、上記原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031の合成を、図7に示すタイミングで実行する。すなわち、図6(c)のL1ラインのデータは、第1合成画像データ1031の合成位置ではないため、図7にL1ライン目として示すように、原稿画像データ1030のみが、合成部24に入力され、図6(c)のL2ラインは、第1合成画像データ1031の合成位置であるため、図7にL2ライン目として示すように、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031が合成部24に入力される。また、第1合成画像データ1031は、第1合成画像データ1031の原稿画像データ1030への主走査の合成位置のタイミングである主走査合成開始位置Saにあわせて第1合成画像データ1031の入力が開始され、主走査合成終了位置Sbに合わせて第1合成画像データ1031の入力が終了する。なお、図6(a)、図6(c)及び図7において、EOLは、原稿画像データ1030のラインエンド(End Of Line)である。合成部24は、上記原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031の画像合成処理を、原稿画像データ1030の全データに対して行う。
そして、画像処理装置1は、CPU5の制御下で、画像処理部17の合成画像入力部22に、第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032を入力して、同じパス上を転送する。合成画像入力部22から入力制御部23へのバスは、24bitであって、合成画像入力部22から入力制御部23への第1合成画像データ1031の転送を、RGB各8bitの24bitを1画素として転送する。すなわち、上記図3に示した第1合成画像データ1031のラインLaの部分は、RGB24bit単位(1画素/1クロック)で主走査方向の順番で転送される。第2合成画像データ1032は、図4に示したように、特殊色データ(透明トナー等(α))で8bitであり、合成画像入力部22は、第2合成画像データ1032を24bit(3画素分)として合成部24に転送する。画像合成入力部22は、図4に示したように、第2合成画像データ1032のラインLbの部分を、24bit単位で主走査方向の順番で転送する。
合成画像入力部22は、第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032を、図5に示したように、例えば、ラインLcにおいては、第1合成画像データ1031の主走査方向サイズ×1分のデータ転送後に、第2合成画像データ1032の主走査方向サイズ×2分のデータを転送する。
そして、画像処理部17は、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031を合成して中間合成画像データ1034を生成する場合の説明用のブロック構成として、図8のように示すことができ、この中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032を合成して合成結果画像データ1033を生成する場合の説明用のブロック構成として、図9のように示すことができる。
まず、図8に基づいて、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031のデータの流れについて説明する。画像処理部17は、原稿画像入力部21から原稿画像データ1030が入力され、合成画像入力部22から第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032が連結された状態で入力される。
入力制御部23は、入力された原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032のデータフォーマット変換処理を行うが、上記図29に示した画像データでは、原稿画像データ1030、第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032ともに、24bitであるので、変換処理を行うことなく、RGB24bitの原稿画像データ1030とRGB24bitの第1合成画像データ1031を合成部24に転送する。
合成部24は、RGB24bitの原稿画像データ1030とRGB24bitの第1合成画像データ1031を合成して中間合成画像データ1034を生成する合成処理を行う。この合成部24においては、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031の合成処理のみを行い、第2合成画像データ1032に対しては、合成処理を行わず、特殊色αの第2合成画像データ1032として、第1合成画像データ1031と分離させる。すなわち、合成部24は、第1合成画像データ1031と原稿画像データ1030を合成した中間合成画像データ1034(図6参照)と特殊色αの第2合成画像データ1032を生成してフィルタ部25に出力する。
画像処理部17は、中間合成画像データ1034を、フィルタ部25でフィルタ処理させ、色補正部26で、RGBデータからCMYKへ変換させて、変倍部27に送らせる。画像処理部17は、変倍部27で中間合成画像データ1034に対して、ラインメモリを利用して変倍処理を行わせ、このとき、後述するように、中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032を合成させる。その後、画像処理部17は、総量規制部28、階調補正部29、編集加工部30及び出力制御部31で順次処理を行わせて、プリンタやハードディスク4、メモリ6へ出力させる。
次に、図9に基づいて、中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032のデータ流れについて説明する。画像処理部17は、上述のように、合成画像入力部22から第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032が連結された状態で入力され、入力制御部23によりデータフォーマット変換を行わずに合成部24に転送する。
第2合成画像データ1032は、上述のように、24bitのデータバスに対して特殊色(透明トナー)8bitであるため、画像処理部17は、1クロックで第2合成画像データ1032を3画素転送し、合成部24で、第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032を分離させる。合成部24は、第1合成画像データ1031については、上述のように、原稿画像データ1030と合成して、フィルタ部25に出力する。画像処理部17は、合成部24で、第2合成画像データ1032を、24bit(3画素1クロック)によってフィルタ部25に出力し、以降、フィルタ部25、色補正部26を順次転送させて、CMYKの中間合成画像データ1034と特殊色αの第2合成画像データ1032を変倍部27に転送する。
そして、図5(c)に示したように、第1合成画像データ1031の後に第2合成画像データ1032が転送され、第1合成画像データ1031は、上述のように、合成する原稿画像データ1030の位置と合わせてデータ転送が行われるが、第2合成画像データ1032は、原稿画像データ1030と合成する位置(合成位置)とは異なるタイミングで転送されるため、主走査に関して遅延した状態となる。また、第2合成画像データ1032は、3画素1クロックで転送が行われるため、合成位置とは異なるタイミングで転送が行われる。
そこで、画像処理部17は、変倍部27において、第2合成画像データ1032のデータを、中間合成画像データ1034とのタイミング調整を行う。変倍部27は、主走査及び副走査の変倍処理を行うために、ラインメモリを有していて、ラインメモリへ一旦、データを格納してから変倍を行う。そこで、変倍部27は、中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032を変倍処理する際に、特殊色の第2合成画像データ1032をラインメモリから読み出すタイミングを調整することで、データ転送の遅延調整を行って、第2合成画像データ1032の中間合成画像データ1034への合成位置の調整を行う。また、変倍部27は、第2合成画像データ1032を24bit単位での転送から、8bit単位での転送に切り替える。すなわち、変倍部27は、各色毎に変倍を行うため、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031が合成されたCMYKの中間合成画像データ1034と特殊色αの第2合成画像データ1032とのそれぞれをラインメモリから読み出して変倍処理するタイミングを合わせることで、特殊色データの合成位置とする。変倍部27は、変倍処理と遅延調整を行った中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032の転送タイミングを合わせて、CMYKαの合成結果画像データ1033として、総量規制部28へ出力する。
画像処理部17は、以降、この合成結果画像データ1033に対して、総量規制部28によるCMYKαの5色によるトナーの総量規制、階調補正部29によるCMYKαの5色による階調補正、編集加工部30による編集加工を行って出力制御部31からプリンタ、ハードディスク4、メモリ6等に出力する。
画像処理装置1は、上記データの流れにおける画像合成を、図10(a)、(b)のように表すことができ、図10(a)は、図5におけるラインLcのデータ転送タイミングでは、第1合成画像データ1031の転送タイミングを、図10(b)は、図5におけるラインLcのデータ転送タイミングにおける第2合成画像データ1032の転送タイミングを、それぞれ示している。
図10(a)において、第1合成画像データ1031は、原稿画像データ1030の合成する位置のタイミングで合成画像入力部22からデータが入力され、図10(a)の太枠部分1031aが第1合成画像データ1031のラインLcにおける1ラインのデータであって、原稿画像データ1030の合成位置のタイミングで入力される。
この図10(a)の第1合成画像データ1031aのラインLcのデータタイミングは、図11のLsからLeのタイミングで第1合成画像データ1031が転送されている。
また、図10(b)において、第2合成画像データ1032は、原稿画像データ1030の合成する位置のタイミングでは、入力されず、図11のLsから原稿画像データ1030のEOLまでの期間と、先頭から第1合成画像データ1031の転送開始Lsまでの期間のタイミングで転送される。
すなわち、第2合成画像データ1032は、連続する第1合成画像データ1031の転送の合間、例えば、図10及び図11の第1合成画像データ1031aと第1合成画像データ1031bのラインの転送にまたがったタイミングで転送される。ただし、第2合成画像データ1032の転送においては、第1合成画像データ1031のサイズと合成位置によっては、EOLをまたがらずに転送されることもある。
そして、第2合成画像データ1032の主走査方向のタイミングが原稿画像データ1030の合成する位置とのズレを、上述のように、変倍部27のラインメモリを利用して、ラインメモリからの読み出しタイミングを変更することにより、調整しており、位置ずれ量は、変倍部27までにおける第2合成画像データ1032の原稿画像データ1030に対する遅延量となる。
すなわち、図12(a)に示す原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031に対して合成する第2合成画像データ1032が、図12(b)のような第2合成画像データ1032である場合には、ラインLcにおける合成位置1032sが原稿画像データ1030の主走査先頭となり、図12(c)のような第2合成画像データ1032の場合には、ラインLcにおける合成位置1032sが、原稿画像データ1030の主走査先頭とは異なる位置1032sとなる。そして、第2合成画像データ1032の転送は、図11に示したように、第1合成画像データ1031の後端位置Lsから開始されるため、図12(b)では、Te1が遅延量となり、図12(c)では、Te2が遅延量となる。変倍部27は、この遅延量を、ラインメモリを利用して調整する。変倍部27は、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031の合成された中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032をラインメモリに書き込む際に、ラインメモリの位置(アドレス)である中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032を該中間合成画像データ1034に合成する合成位置に合わせてラインメモリへの書き込みを行い、変倍処理を行うときに、ラインメモリの先頭から読み出すことで、中間合成画像データ1034の合成位置に第2合成画像データ1032が合成された合成結果画像データ1033となり、遅延調整が完了する。
例えば、図12(c)の位置1032sにおいて第2合成画像データ1032を中間合成画像データ1034に合成する場合、ラインLcのデータを書き込むときには、先頭から位置1032sのタイミングで読み出されるアドレス(Adの位置)に書き込むことで、Adの長さのタイミングで遅延量Te2の第2合成画像データ1032が読み出され、タイミング調整が行われる。
このように、本実施例の画像処理装置1は、原稿画像入力部21から原稿画像データ1030を入力し、合成画像入力部22から第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032を順次入力して、該原稿画像データ1030と該第1合成画像データ1031を合成部24で主走査サイズ等の情報に基づいて、合成して中間合成画像データ1034を生成し、その後、該中間合成画像データ1034と該第2合成画像データ1032を、変倍部27のラインメモリに一時記憶して、該第2合成画像データ1032の該中間合成画像データ1034への合成位置に合わせて該中間合成画像データ1034の該ラインメモリからの読み出しタイミングに対して該第2合成画像データ1032の読み出しタイミングを遅延させて該第2合成画像データ1032を該中間合成画像データ1034に合成して合成結果画像データ1033を生成している。
したがって、画像合成する対象の画像データが3つであっても、画像入力部を、2つの画像入力部21、22のみとし、安価かつ小型の回路構成で画像合成することができるとともに、第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032を複数回に分けて入力することなく、連続して入力して、1つの合成結果画像データ1033に合成することができ、処理速度を向上させることができる。
また、本実施例の画像処理装置1は、基本画像データである原稿画像データ1030に合成する第2合成画像データ1032として、特殊色αの画像データを用いている。
したがって、透明トナーを用いた透かし等を安価で小型の画像処理装置1を用いて高速に処理することができる。
図13〜図18は、本発明の画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体の第2実施例を示す図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の画像処理装置1と同様の画像処理装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第1実施例の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例は、原稿画像データ1030の主走査サイズと第2合成画像データ1032のデータ量に応じて合成可能な第1合成画像データ1031の主走査サイズを判定して、オペレータの指示に応じた主走査サイズで画像合成する。
すなわち、特殊色αの第2合成画像データ1032は、そのデータ量が、8bit、4bit、2bit、1bit等の場合があり、このようなデータ量の異なる第2合成画像データ1032は、原稿画像データ1030と合成する場合、原稿画像データ1030の主走査サイズと第2合成画像データ1032のデータ量(bit)から、上記ラインLsからラインLeの期間×3に第2合成画像データ1032を転送することができない場合がある。
すなわち、図13に示すように、第1合成画像データ1031の主走査サイズ×2が大きい場合、第2合成画像データ1032を転送する期間×3では、第2合成画像データ1032を転送する期間としては不足する場合がある。第2合成画像データ1032は、主走査サイズが原稿画像データ1030と同じサイズ×1であり、また、特殊色データαのデータ量が8bitの場合、合成画像入力部22のバスが24bitである。
したがって、×1の主走査サイズで、8bitのデータ量の第2合成画像データ1032を転送するのに必要な転送期間は、(1/3)×(×1)となり、第1合成画像データ1031の転送期間は、(2/3)×(×1)となる。
その結果、転送可能(合成可能)な第1合成画像データ1031の主走査サイズは、次式の関係式(1)が成り立つサイズまでとなる。
(2/3)×(×1)>×2・・・(1)
上記関係式(1)が成り立たない場合((2/3)×(×1)<(×2))に、第2合成画像データ1032の特殊色αのデータ量(bit)を変更することで、転送を可能として、合成を可能とする。
そこで、本実施例の画像処理装置1は、図示しないROMやハードディスク4等に、図14に示すようなデータ量−サイズ対応テーブルTbを格納し、このデータ量−サイズ対応テーブルTbを参照して、合成可否判断を行う。
図14のデータ量−サイズ対応テーブルTbには、上記関係式(1)を満たす特殊色αのデータ量と第1合成画像データ1031の主走査サイズがテーブル形式で登録されており、特殊色データ量8bitの場合、第1合成画像データ1031の主走査サイズは、(2/3)×(×1)、特殊色データ量4bitの場合、第1合成画像データ1031の主走査サイズは、(5/6)×(×1)、特殊色データ量2bitの場合、第1合成画像データ1031の主走査サイズは、(11/12)×(×1)、特殊色データ量4bitの場合、第1合成画像データ1031の主走査サイズは、(23/24)×(×1)となっている。
そして、画像処理装置1は、図15に示すように、合成可否判断を伴った画像合成処理を行う。すなわち、画像処理装置1は、そのCPU5が、第2合成画像データ1032の特殊色のデータ量(bit)を取得し(ステップS101)、第1合成画像データ1031の主走査サイズを取得する(ステップS102)。CPU5は、この第2合成画像データ1032のデータ量の取得を、特殊色αの第2合成画像データ1032の画像をスキャナ3から読み込む場合には、ユーザが操作表示部7の操作等によって任意に設定した設定値を取得ことで実行し、第2合成画像データ1032が既にハードディスク4等に格納されている場合は、ハードディスク4等から読み出すときに、データ管理されている情報を取得することで、実行する。このハードディスク4等に格納されているデータの管理情報としては、例えば、データの主副のサイズ、データ種(色等)、データ量(bit等)等が含まれる。また、第1合成画像データ1031の主走査サイズの取得についても、同様に、第1合成画像データ1031をスキャナ3から読み込む場合には、ユーザによる操作表示部7上の走査等によって設定された設定値を取得し、ハードディスク4等からの読み出しの場合には、データの管理情報から取得する。
次に、CPU5は、原稿画像データ1030を、スキャナ3から読み込み、あるいは、ハードディスク4等から読み出すとともに、原稿画像データ1030の主走査サイズ情報を取得して、原稿画像データ1030の主走査サイズから、第1合成画像データ1031の合成可能な主走査サイズ(合成可能主走査サイズ)を算出し(ステップS103)、算出した第1合成画像データ1031の主走査サイズと、ハードディスク4等のデータ量−サイズ対応テーブルTbから特殊色αの第2合成画像データ1032のデータ量(bit)に当てはまる条件とを比較して、入力された第1合成画像データ1031の主走査サイズが合成可能であるか否かを判断する(ステップS104)。
ステップS104で、合成不可能と判断すると、CPU5は、第1合成画像データ1031の合成可能サイズを操作表示部7のディスプレイ等に表示し(ステップS105)、操作表示部7の設定等によってスキャナ3で読み込む第1合成画像データ1031やハードディスク4等から読み出す第1合成画像データ1031のサイズを変更して、変更後の第1合成画像データ1031が入力されるのを待つ(ステップS106)。サイズ変更後の第1合成画像データ1031が入力されると、CPU5は、ステップS102に戻って、入力された第1合成画像画像データ1031の主走査サイズの取得から上記同様に処理して、合成可否を判断し、合成不可能であると、第1合成画像データ1031の合成可能サイズを操作表示部7のディスプレイ等に表示して、第1合成画像データ1031が入力されるのを待って、第1合成画像画像データ1031の主走査サイズの取得する処理を繰り返し行う(ステップS102〜S106)。
ステップS104で、合成可能と判断すると、CPU5は、画像処理部17に制御を移して、画像処理部17を制御して、画像処理部17が、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031の画像合成を合成部24に行わせて中間合成画像データ1034を生成させ(ステップS107)、その後、フィルタ部25によるフィルタ処理、色補正部26による色補正処理を順次行わせる(ステップS108)。
そして、画像処理部17は、変倍部27に、中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032の主走査遅延調整と同時に変倍処理を行わせて合成結果画像データ1033を生成させ(ステップS109)、合成結果画像データ1033に階調補正部29による階調補正(ステップS110)、編集加工部30による編集処理を行わせた後(ステップS111)、出力制御部31からプリンタ、ハードディスク4あるいはメモリ6への出力を行わせて処理を終了する。
このように、本実施例の画像処理装置1は、第1合成画像データ1031の画像合成の可否を判断し、合成不可と判断すると、操作表示部7に、異なる主走査サイズの第1合成画像データ1031の入力を促す表示を行っている。
したがって、第1合成画像データ1031の合成の可否を適切に判定して合成可能な大きさの第1合成画像データ1031を入力させて合成することができ、処理効率を向上させつつ利用性を向上させることができる。
また、本実施例の画像処理装置1は、原稿画像データ1030の主走査サイズと第2合成画像データ1032のデータ量に基づいて、第1合成画像データ1031の合成可能主走査サイズを算出し、合成画像入力部22から入力される第1合成画像データ1031の主走査サイズが、該合成可能主走査サイズの範囲内であるか否かに基づいて合成可否判断を行って、合成不可と判断すると、操作表示部7に異なる主走査サイズの第1合成画像データ1031の入力を促す表示を行っている。
したがって、簡単かつ適切に第1合成画像データ1031の合成の可否を判定することができ、より一層処理速度を向上させることができる。
なお、上記説明では、合成が不可能な場合に、第1合成画像データ1031のデータサイズを変更して再入力を行うようにしているが、データサイズを変更して再入力するのは、第1合成画像データ1031に限るものではなく、第2合成画像データ1032のデータサイズを変更して再入力してもよい。
この場合、画像処理装置1は、図16に示すように画像合成処理を行う。なお、図16において、図15と同様の処理ステップには、同一のステップナンバーを付与して、その説明を簡略化または省略する。すなわち、画像処理装置1は、そのCPU5が、第2合成画像データ1032の特殊色のデータ量(bit)を取得し(ステップS101)、第1合成画像データ1031の主走査サイズを取得する(ステップS102)。CPU5は、原稿画像データ1030を、スキャナ3から読み込み、あるいは、ハードディスク4等から読み出すとともに、原稿画像データ1030の主走査サイズ情報を取得して、原稿画像データ1030の主走査サイズから、第1合成画像データ1031の合成可能な主走査サイズを算出し(ステップS103)、算出した第1合成画像データ1031の主走査サイズと、ハードディスク4等のデータ量−サイズ対応テーブルTbから特殊色αの第2合成画像データ1032のデータ量(bit)に当てはまる条件とを比較して、入力された第2合成変え1032が合成可能であるか否かを判断する(ステップS104)。
この場合、図14に示したデータ量−サイズ対応テーブルTbから、第1合成画像データ1031の主走査サイズが(2/3)×(×1)の場合、特殊色データ量は、8bit、第1合成画像データ1031の主走査サイズが(5/6)×(×1)の場合、特殊色データ量は、4bit、第1合成画像データ1031の主走査サイズが(11/12)×(×1)の場合、特殊色データ量は、2bit、第1合成画像データ1031の主走査サイズが(23/24)×(×1)の場合、特殊色データ量は、4bitとなる。
ステップS104で、合成不可能と判断すると、CPU5は、合成可能な特殊色αのデータ量である第2合成画像データ1032のデータ量を操作表示部7のディスプレイ等に表示し(ステップS201)、操作表示部7の設定等によってスキャナ3で読み込む第2合成画像データ1032やハードディスク4等から読み出す第2合成画像データ1032のデータ量を変更して、変更後の第2合成画像データ1032が入力されるのを待つ(ステップS202)。データ量変更後の第2合成画像データ1032が入力されると、CPU5は、ステップS102に戻って、入力された第2合成画像画像データ1032のデータ量の取得から上記同様に処理して、合成可否を判断し、合成不可能であると、第2合成画像データ1032のデータ量を操作表示部7のディスプレイ等に表示して、第2合成画像データ1032が入力されるのを待って、第2合成画像データが入力されると、そのデータ量を取得して合成可否を判断する処理を繰り返し行う(ステップS102〜S104、S201、S202)。
ステップS104で、合成可能と判断すると、CPU5は、図15の場合と同様に、画像処理部17に制御を移して、画像処理部17が、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031の画像合成を合成部24に行わせて中間合成画像データ1034を生成させ(ステップS107)、その後、フィルタ部25によるフィルタ処理、色補正部26による色補正処理を順次行わせる(ステップS108)。画像処理部17は、変倍部27に、中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032の主走査遅延調整と同時に変倍処理を行わせて合成結果画像データ1033を生成させ(ステップS109)、合成結果画像データ1033に階調補正部29による階調補正(ステップS110)、編集加工部30による編集処理を行わせた後(ステップS111)、出力制御部31からプリンタ、ハードディスク4あるいはメモリ6への出力を行わせて処理を終了する。
このように、第2合成画像データ1032の画像合成の可否を判断し、合成不可と判断すると、操作表示部7に、異なる主走査サイズまたはデータ量の第2合成画像データの入力を促す表示を行うと、第2合成画像データ1032の合成の可否を適切に判定して合成可能な大きさの第2合成画像データ1032を入力させて合成することができ、処理効率を向上させつつ利用性を向上させることができる。
また、この場合、本実施例の画像処理装置1は、第2合成画像データ1032が特殊色の画像データである場合に、原稿画像データ1030の主走査サイズと前記第1合成画像データの主走査サイズに基づいて、該特殊色の第2合成画像データ1032の画像合成可能データ量を算出し、合成画像入力部22から入力される該第2合成画像データ1302のデータ量が、該画像合成可能データ量の範囲内であるか否かに基づいて合成可否判断を行って、合成不可と判断すると、操作表示部7に異なるデータ量の第2合成画像データ1032の入力を促す表示を行っている。
したがって、簡単かつ適切に第2合成画像データ1032の合成可否を判断して、画像合成を行うことができ、より一層処理速度を向上させることができる。
さらに、画像合成において、原稿画像データ1030のデータサイズ、第1合成画像データ1031のデータサイズ及び第2合成画像データ1032のデータ量のうち優先させるデータ項目とそのパラメータ値をユーザが適宜設定して、設定された該データ項目とパラメータ値を優先させて他のデータ項目のパラメータ値の設定可能範囲を提示して画像合成するようにしてもよい。
この場合、図17に示すように、まず、CPU5は、原稿画像データ1030のデータサイズ、第1合成画像データ1031のデータサイズ及び第2合成画像データ1032のデータ量のうち画像合成において優先させるデータ項目とパラメータ値をユーザに選択させるために、図18(a)に示すような合成優先設定画面を操作表示部(優先パラメータ設定手段)7に表示する(ステップS301)。
上述のように、原稿画像データ1030の主走査サイズ(×1)に対して、第1合成画像データ1031の主走査サイズ(×2)と第2合成画像データ1032(特殊色データ)のデータ量(bit)及び第2合成画像データ1032の主走査サイズ(×3)により合成可能であるか否かが決まる。
これら4つのデータ項目において、次式(2)の関係が成立する場合に合成可能となる。
24×(×1)>24×(×2)+(n)×(×3)・・・(2)
ここで、nは、特殊色データ量(bit)
そこで、図18(a)に示すように、操作表示部7に、合成優先設定画面を表示し、合成優先設定画面では、特殊色データサイズ(第2合成画像データ1032の主走査サイズ)、特殊色データ量(第2合成画像データ1032のデータ量)、合成画像サイズ(第1合成画像データ1031の主走査サイズ)、原稿画像データ1030サイズを選択するキーを表示する。図18において、左側の「特殊色データサイズ」、「特殊色データ量」、「合成画像サイズ」、「原稿画像サイズ」が画像合成において優先させるデータ項目を選択する優先設定キーであり、押下操作またはタッチ操作することで、該当するデータ項目を選択することができる。選択するデータ項目の数は、1つでも、複数でも可能である。選択操作されたデータ項目のパラメータ値であるデータサイズ、データ量(bit)の指定は、ステップS301の合成優先設定画面上では、行うことはできず、CPU5が、スキャナ3からの画像データの読み込み時の設定やハードディスク4やメモリ6からのデータの読み出し情報により決定する。
データ項目の優先設定が行われていない場合には、4つの各データ項目に対して、図18で右側に設けられている変更パラメータを選択することができる。
特殊色データサイズは、例えば、100%、90%、80%、**%の等のデータサイズを、変更パラメータとして設定できる。なお、特殊色データサイズの欄における**%は、設定可能なサイズを%で表した数値を表示する。
特殊色データ量は、例えば、8bit、4bit、2bit、1bit等のデータ量を、変更パラメータとして設定できる。
合成画像サイズは、例えば、第1合成画像データ1031のサイズを、例えば、100%、90%、80%、**%等の変更パラメータとして設定できる。なお、合成画像サイズの欄における**%は、設定可能なデータサイズを%で表した数値を表示する。
原稿画像サイズは、例えば、A3、B4、A4、B5等の原稿サイズを、変更パラメータとして設定できる。
CPU5は、ステップS301で合成優先設定が行われると、特殊色データ(第2合成画像データ1032)の原稿をスキャナ3で読み取り、読み取った第2合成画像データ1032から主走査サイズを取得し、また、特殊色データ量(bit)を設定する(ステップS302)。なお、第2合成画像データ1032の原稿の読み取りをスキャナ3で行わない場合には、CPU5は、予めハードディスク4またはメモリ6に格納されている第2合成画像データ1032を指定して、主走査サイズ、データ量(bit)を取得する。
次に、CPU5は、第1合成画像データ1031の原稿をスキャン3で読み取って、読み取った第1合成画像データから主走査サイズを取得する(ステップS102)。この第1合成画像データ1031についても、第1合成画像原稿をスキャナ3で読み取らない場合には、予めハードディスク4やメモリ6に格納されている第1合成画像データ1031を指定して、主走査サイズを取得する。
CPU5は、原稿画像データ1030の原稿をスキャナ3で読み取って、読み取った原稿画像データ1030から主走査サイズを取得し(ステップS103)、上記4つのデータ項目とパラメータから画像合成の可否判断を行う(ステップS104)。
CPU5は、ステップS104で、合成処理が不可と判断すると、優先設定に従って、合成可能な条件を算出する(ステップS303)。この合成可能な条件の算出は、上記式(2)によって行う。例えば、特殊データ量及び原稿画像サイズが優先データ項目として設定されている場合、操作表示部7に、図7(b)に示すように、特殊色データ量(bit)と原稿画像サイズの部分を、キーが押せない状態(図7でハッチング表示している状態)とし、特殊色データサイズ、特殊データ量が(例えば、8bit)、原稿サイズが読み取ったサイズ(例えば、A4)を優先として、これらのパラメータ値を上記式(2)により、設定可能な残りの特殊色データサイズと合成画像サイズを算出して、設定できない部分をキーで押せない状態(図18で、ハッチング表示している状態)とする。
例えば、特殊色αのデータサイズ(第2合成画像データ1032のデータサイズ)が、ステップS302での原稿読み取り処理において、A4サイズであり、第1合成画像データ1031のデータサイズが、ステップS102の原稿読み取り処理において、A4サイズであった場合、特殊色データサイズは、2/3×(A4サイズ)=66。6%となる。したがって、ステップS303の合成可能設定の算出表示において、操作表示部7の設定画面に、図18(b)にハッチングなしで表示されている「合成画像サイズ」の項目に、設定可能なパラメータ値として、「66.6%」を表示する。
そして、CPU5は、合成可能設定の算出を操作表示部7に表示して、設定可能なデータ項目のパラメータキーが操作されるのを待ち(ステップS304)、設定可能なデータ項目のパラメータキーが操作されると(ステップS301)、特殊色αの第2合成画像データ1032の取得から上記同様に処理する(ステップS301、S302、S102〜S104、S303、S304)。なお、再度処理を行う場合、合成可能な条件が満たされていれば、原稿の読み取りは行われずに最初の読み取りによるデータを用いるが、原稿を変更して再度読み取りを行う場合は、読み取り原稿(原稿画像/第1合成画像データ1031/第2合成画像データ1032)を指定して、再度、読み取りを行う。例えば、上記例では、第1合成画像データ1031のデータサイズが66.6%であることが合成可能条件となっているため、第1合成画像データ1031を変更して再読み取りを行う場合は、合成画像サイズキーを操作すること等を行って読み取りサイズを変更して、第1合成画像データ1031の原稿のスキャナ3による読み取り、または、ハードディスク4やメモリ6からの読み出しを再度行う。
また、ステップS303で算出した結果が、データ項目とパラメータ値の組み合わせによって異なる場合には、例えば、図18(c)に示すように、組み合わせとして設定可能なデータ項目とパラメータ値の組み合わせの全てを、操作可能な画面を操作表示部7に標示する。図18(c)では、特殊色データサイズと特殊色データ量の組み合わせで、設定可能なキーがハッチングされずに表示されている。
そして、この場合、CPU5は、押下可能としているキーが押下される毎に、合成可能条件の算出を行い、算出結果を操作表示部7に表示する。例えば、図18(c)において、特殊色データサイズが、100%で、特殊色データ量が、8bitの特殊色原稿は、合成不可能であるが、特殊色データサイズが、100%で、特殊色データ量が、4bitの特殊色原稿の場合は、合成可能である。また、特殊色データサイズが、80%で、特殊色データ量が、8bitの特殊色原稿の場合は可能である。そこで、CPU5は、操作表示部7の表示状態として、図18(c)に示すように、特殊色データサイズの100%と、特殊色データ量の8bitの両方を操作可能な状態で表示し、操作順番に設定可能なキーを表示して、例えば、特殊色データ量の8bitが操作された場合、特殊色データサイズの100%は操作不可能な状態とする。
そして、CPU5は、ステップS104で、合成可能と判断すると、CPU5は、図15及び図16の場合と同様に、画像処理部17に制御を移して、画像処理部17が、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031の画像合成を合成部24に行わせて中間合成画像データ1034を生成させ(ステップS107)、その後、フィルタ部25によるフィルタ処理、色補正部26による色補正処理を順次行わせる(ステップS108)。画像処理部17は、変倍部27に、中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032の主走査遅延調整と同時に変倍処理を行わせて合成結果画像データ1033を生成させ(ステップS109)、合成結果画像データ1033に階調補正部29による階調補正(ステップS110)、編集加工部30による編集処理を行わせた後(ステップS111)、出力制御部31からプリンタ、ハードディスク4あるいはメモリ6への出力を行わせて処理を終了する。
このように、本実施例の画像処理装置1は、操作表示部7で、第1合成画像データの主走査サイズ、前記第2合成画像データの主走査サイズ及び該第2合成画像データのデータ量のうち画像合成可否判断のパラメータとして優先させるパラメータの設定が行われると、CPU5が、該優先設定されたパラメータを優先させて、その他のパラメータの合成可能サイズまたは/及び合成可能データ量を算出し、原稿画像データ入力部21から入力される原稿画像データ1030の主走査サイズまたは/及び合成画像入力部22から入力される第1合成画像データ1031または/及び第2合成画像データ1032の主走査サイズまたは/及びデータ量が、該合成可能サイズまたは/及び該合成可能データ量の範囲内であるか否かに基づいて合成可否判断を行って、合成不可と判断すると、操作表示部7に異なる主走査サイズまたは/及びデータ量の原稿画像データ1030、第1合成画像データ1031、第2合成画像データ1032のうち非優先設定されているパラメータの画像データの入力を促す表示を行っている。
したがって、ユーザの意図する合成結果画像を可能な限り実現する画像合成を適切に行うことができ、利用性を向上させることができる。
図19〜図21は、本発明の画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体の第2実施例を示す図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の画像処理装置1と同様の画像処理装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第1実施例の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例の画像処理装置1は、第1合成画像データ1031の主走査サイズと第2合成画像データ(特色画像データ)1032のデータ量(bit)と主走査サイズから、原稿画像データ1030の通常のデータ転送タイミングでのデータ転送期間では、画像合成が不可能な場合、原稿画像データ1030のライン間における転送間隔の時間を延ばして、画像合成処理を可能とする。
例えば、図19に示すように、原稿画像データ1030の主走査サイズが(×1)、第1合成画像データ1031の主走査サイズが(×2)、第2合成画像データ(特殊色画像データ)1032の主走査サイズが(×3)である場合、また、特殊色データ量(bit)がn(bit)とすると、以下の条件式(3)を満足することができず、原稿画像データ1030の主走査サイズの転送期間に、第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032を転送することできない。
24×(×1)<(4)×(×2)+(n)××3・・・(3)
なお、×1と×3は同サイズである。
この場合のデータ転送のタイミングチャートは、図20のように示すことができ、第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032のデータ転送を、原稿画像データ1030の主走査サイズをデータ転送するデータ転送期間内に行うには、第2合成画像データ1032のデータ量が、8bitの場合、上記条件式(3)から×2+×3/3の転送期間Ty(図20参照)が必要であり、×1<×2+×3/3となって、図20に示す不足期間tfだけ転送期間が不足する。
そこで、CPU(転送制御手段)5は、原稿画像転送期間を、図21に示すように、不足期間tfと同じ期間だけ延ばすことで、原稿画像データ1030、第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032のデータサイズやデータ量を変更することなく、転送を可能として、画像合成を可能とする。
この転送期間の延長においては、CPU5は、原稿画像データ1030の主走査サイズと第2合成画像データ(特殊色データ)1032のデータ量(bit)と第2合成画像データ1032の主走査サイズの情報取得後に判定を行い、通常の原稿画像データ1030の転送期間では、第1合成画像データ1031と第2合成画像データ1032を転送するのには、期間が不足するときには、不足する転送期間を求めて、原稿画像入力部21を制御して、不足分の転送期間を追加する。
この転送期間の追加を行うために、原稿画像入力部21は、CPU5の制御下で、図示しないカウンタを備えており、不足分の転送期間の値をEOL転送後に、該カウンタを動作させて、原稿画像データ1030の次の主走査ラインを不足の転送期間だけ待たせる(Waitさせる)。このWaitは、原稿画像データ1030の次のラインの読み込み開始を遅らせることで行い、遅らせるために、原稿画像入力部21のカウンタ値が不足値となるまで読み取りスタートを止める制御を行う。
このように、本実施例の画像処理装置1は、第1合成画像データ1031の主走査サイズ及び第2合成画像データ1032の主走査サイズとデータ量に基づいて、原稿画像データ1030の主走査サイズのデータ転送期間に該第1合成画像データ1031と該第2合成画像データ1032の転送が可能か否か判断し、転送不可と判断すると、原稿画像データ1030の該主走査サイズのデータ転送毎に、次の主走査サイズのデータ転送開始を、該第1合成画像データ1031の主走査サイズ及び該第2合成画像データ1032の主走査サイズとデータ量に応じた遅延期間tfだけ遅らせている。
したがって、異なるサイズの画像データの入力をやり直すことなく、ユーザの意図する合成結果画像データ1033を適切に生成することができ、利用性を向上させることができる。
図22〜図25は、本発明の画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体の第4実施例を示す図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の画像処理装置1と同様の画像処理装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、上記第1実施例の説明で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例は、画像合成が不可能であると判断したときに、原稿画像データ1030、第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032の副走査サイズを取得して、原稿画像データ1030の主副の走査を入れ替える回転処理を行うことで画像合成が可能であるか判断して、画像合成が不可能であると、ユーザに原稿画像の方向を変えて入力するガイドを行う。
すなわち、画像処理装置1は、原稿画像データ1030、第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032の合成処理が可能であるかの判断を、CPU5が、上述のように、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032(特殊色データ)の主走査サイズと第2合成画像データ1032(特殊色データ)のデータ量(bit)により判断する。
いま、図22に示すように、主走査サイズ×1の原稿画像データ1030、主走査サイズ×2の第1合成画像データ1031及び主走査サイズ×3でデータ量が8bitの第2合成画像データ1032を合成する場合、合成可能条件は、以下の条件式(4)を満たすことができず、画像合成することができない。
24×(×1)<24×(×2)+8×(×3)・・・(4)
ところが、図23に示すように、画像データの主副の方向を入れ替えると、原稿画像データ1030の主走査サイズをy1、第1合成画像データ1031の主走査サイズをy2、
第2合成画像データ1032の主走査サイズをy3、データ量を8bitしたとき、条件式は、次式(5)のようになり、画像合成が可能となる。
24×(y1)>24×(y2)+8×(y3)・・・(5)
そして、主副を入れ替えるためには、図23に示すように、原稿の向きを変えた状態で、再度、原稿画像データ1030(図23(a))、第1合成画像データ1031(図23(b))及び第2合成画像データ1032(図23(c))を読み込む必要がある。
ところが、画像処理装置1は、図1に示したように、画像処理コントローラ2が回転処理部16を備えているため、原稿画像データ1030の読み込みのみを、原稿をスキャナ3に主副回転させてセットさせた状態で読み込んで、第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032については、ハードディスク4またはメモリ6に格納されている第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032を読み出して、回転処理部16で回転させた後、画像処理部17で、上記回転させた状態で読み込んだ原稿画像データ1030と合成処理を行う。
すなわち、画像処理装置1は、図25に示すように、第2合成画像データ1032の原稿をスキャナ3で読み取って、スキャナI/F14によりインターフェイスを行って、HDDコントローラ15によってハードディスク4に格納、または、CPU(入力画像制御手段)5によってメモリ6に格納するとともに、主走査サイズ及びデータ量を取得する(ステップS401)。
次に、画像処理装置1は、第1合成画像データ1031の原稿をスキャナ3で読み取って、スキャナI/F14によりインターフェイスを行って、HDDコントローラ15によってハードディスク4に格納、または、CPU5によってメモリ6に格納するとともに、主走査サイズを取得する(ステップS402)。
さらに、画像処理装置1は、原稿画像データ1030の原稿をスキャナ3で読み取って、スキャナI/F14によりインターフェイスを行って、画像処理部17に転送するとともに、主走査サイズを取得し(ステップS403)、予めハードディスク4またはメモリ6に格納されている第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032をハードディスク4やメモリ6から読み出して、上記条件式(3)を満たしているか否かによって画像合成の可否判断を行う(ステップS404)。
ステップS404で、そのままでは画像合成が不可能な場合、画像処理部17は、画像を主副回転することで画像合成が可能か判断を行う(ステップS405)。この画像回転によって画像合成が可能であるか否かの判断は、上述のように、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031、第2合成画像データ1032(特殊色データ)の副走査サイズを取得し、条件式(3)を満たしているか否かによって行う。
ステップS405で、画像の回転を行っても画像合成が不可能であると、CPU5は、合成不可能である旨のメッセージを操作表示部7に標示して、入力待ち状態となって(ステップS407)、ステップS401に戻って、原稿サイズの異なる第2合成画像データ1032の原稿等の読み取りから上記同様に処理する(ステップS401〜S407)。
ステップS405で、画像の回転を行うことで画像合成が可能であると、原稿の回転を促す回転指示メッセージを操作表示部に表示して(ステップS408)、入力待ち状態となって(ステップS409)、ステップS403に移行して、主副回転された原稿の読み取りをスキャナ3で行い、原稿画像データ1030の主走査サイズを取得して(ステップS403)、主副回転された原稿画像データ1030に対する画像合成の可否を判断する(ステップS404)。
ステップS404で、画像合成が可能であると、画像処理部17は、原稿画像データ1030の読み込みと第1及び第2合成画像データ1031、1032のハードディスク4またはメモリ6からの読み出しを行い(ステップS410)、上記図15の場合と同様に、原稿画像データ1030と第1合成画像データ1031の画像合成を合成部24に行わせて中間合成画像データ1034を生成させ(ステップS411)、その後、フィルタ部25によるフィルタ処理、色補正部26による色補正処理を順次行わせる(ステップS412)。画像処理部17は、変倍部27に、中間合成画像データ1034と第2合成画像データ1032の主走査遅延調整と同時に変倍処理を行わせて合成結果画像データ1033を生成させ(ステップS413)、合成結果画像データ1033に階調補正部29による階調補正(ステップS414)、編集加工部30による編集処理を行わせた後(ステップS412)、出力制御部31からプリンタ、ハードディスク4あるいはメモリ6への出力を行わせて処理を終了する。
なお、上記説明では、原稿画像データ1030については、スキャナ3で主副回転された原稿を読み取っているが、原稿画像データ1030についてもすでにスキャナ3で読み取られてハードディスク4等に格納されている原稿画像データ1030を回転処理部16で回転させてもよい。
このように、本実施例の画像処理装置1は、画像を主走査方向と副走査方向が入れ替わる状態で回転させる回転処理部16を備えており、第1合成画像データ1031の主走査サイズ及び第2合成画像データ1032の主走査サイズとデータ量に基づいて、原稿画像データ1030の主走査サイズのデータ転送期間に該第1合成画像データ1031と該第2合成画像データ1032の転送が可能か否か判断し、転送不可と判断すると、原稿画像データ1030、第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032の副走査サイズを取得して、主走査と副走査を入れ替える回転処理を行うことでデータ転送が可能か否か判断する。画像処理装置1は、転送可能であると、原稿画像データ1030をスキャナ3から回転させた状態で読み取るとともに、第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032の回転処理を回転処理部16で行わせて、回転後の原稿画像データ1030、第1合成画像データ1031及び第2合成画像データ1032を原稿画像入力部21及び合成画像入力部22に入力させている。
したがって、ユーザが意図した合成結果画像データ1033の状態を維持しつつ、適切に画像合成することができ、利用性を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、3つの画像を合成する複写装置、複合装置等の画像処理装置、画像合成方法、画像合成プログラム及び記録媒体に利用することができる。
1 画像処理装置
2 画像処理コントローラ
3 スキャナ
4 ハードディスク(HDD)
5 CPU
6 メモリ
7 操作表示部
11〜13 I/F(インターフェイス)
14 スキャナI/F
15 HDDコントローラ
15 回転処理部
16 画像処理部
17 データバス
14a、15a、16a、17a RDMAC
14b、15b、16b、17b WDMAC
18 データバス
21 原稿画像入力部
22 合成画像入力部
23 入力制御部
24 合成部
25 フィルタ部
26 色補正部
27 変倍部
28 総量規制部
29 階調補正部
30 編集加工部
31 出力制御部
1030 原稿画像データ
1031 第1合成画像データ
1032 第2合成画像データ
特開2002−152491号公報

Claims (12)

  1. 基本画像データを入力する基本画像入力手段と、
    前記基本画像データに合成する第1合成画像データと第2合成画像データを順次入力する合成画像入力手段と、
    前記基本画像データ、前記第1合成画像データ及び前記第2合成画像データの画像合成に必要な情報としてデータ種、データ量及び主走査サイズ等を管理する情報管理手段と、
    前記基本画像入力手段から入力される前記基本画像データと前記合成画像入力手段から入力される前記第1合成画像データを前記情報管理手段の管理する情報に基づいて合成して中間合成画像データを生成する合成手段と、
    前記中間合成画像データと前記第2合成画像データを一時記憶するメモリを有し、該第2合成画像データの該中間合成画像データへの合成位置に合わせて該中間合成画像データの該メモリからの読み出しタイミングに対して該第2合成画像データの読み出しタイミングを遅延させて該第2合成画像データを該中間合成画像データに合成する遅延合成手段と、
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2合成画像データは、特殊色の画像データであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理装置は、
    所定の表示手段と、
    前記情報管理手段の管理する情報に基づいて前記第1合成画像データと前記第2合成画像データの少なくともいずれかの画像合成の可否を判断し、合成不可と判断すると、前記表示手段に、異なる主走査サイズまたはデータ量の第1合成画像データまたは/及び第2合成画像データの入力を促す表示を行う合成制御手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記合成制御手段は、前記基本画像データの主走査サイズと前記第2合成画像データのデータ量に基づいて、前記第1合成画像データの合成可能主走査サイズを算出し、前記合成画像入力手段から入力される該第1合成画像データの主走査サイズが、該合成可能主走査サイズの範囲内であるか否かに基づいて合成可否判断を行って、合成不可と判断すると、前記表示手段に異なる主走査サイズの第1合成画像データの入力を促す表示を行うことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記合成制御手段は、
    前記第2合成画像データが特殊色の画像データである場合に、前記基本画像データの主走査サイズと前記第1合成画像データの主走査サイズに基づいて、該特殊色画像データの画像合成可能データ量を算出し、前記合成画像入力手段から入力される該第2合成画像データのデータ量が、該画像合成可能データ量の範囲内であるか否かに基づいて合成可否判断を行って、合成不可と判断すると、前記表示手段に異なるデータ量の第2合成画像データの入力を促す表示を行うことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  6. 前記画像処理装置は、
    前記基本画像データの主走査サイズ、前記第1合成画像データの主走査サイズ、前記第2合成画像データの主走査サイズ及び該第2合成画像データのデータ量のうち画像合成可否判断のパラメータとして優先させるパラメータを設定する優先パラメータ設定手段をさらに備え、
    前記合成制御手段は、
    前記優先パラメータ設定手段で優先設定されたパラメータを優先させて、その他のパラメータの合成可能サイズまたは/及び合成可能データ量を算出し、前記基本画像入力手段から入力される前記基本画像データの主走査サイズまたは/及び前記合成画像入力手段から入力される前記第1合成画像データまたは/及び前記第2合成画像データの主走査サイズまたは/及びデータ量が、該合成可能サイズまたは/及び該合成可能データ量の範囲内であるか否かに基づいて合成可否判断を行って、合成不可と判断すると、前記表示手段に異なる主走査サイズまたは/及びデータ量の基本画像データ、第1合成画像データ、第2合成画像データのうち非優先設定されているパラメータの画像データの入力を促す表示を行うことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理装置は、
    前記第1合成画像データの主走査サイズ及び前記第2合成画像データの主走査サイズとデータ量に基づいて、前記基本画像データの主走査サイズのデータ転送期間に該第1合成画像データと該第2合成画像データの転送が可能か否か判断し、転送不可と判断すると、該基本画像データの該主走査サイズのデータ転送毎に、次の主走査サイズのデータ転送開始を、該第1合成画像データの主走査サイズ及び該第2合成画像データの主走査サイズとデータ量に応じた遅延期間だけ遅らせる転送制御手段を、
    さらに備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  8. 前記画像処理装置は、
    画像を主走査方向と副走査方向が入れ替わる状態で回転させる回転手段と、
    前記第1合成画像データの主走査サイズ及び前記第2合成画像データの主走査サイズとデータ量に基づいて、前記基本画像データの主走査サイズのデータ転送期間に該第1合成画像データと該第2合成画像データの転送が可能か否か判断し、転送不可と判断すると、該基本画像データ、該第1合成画像データ及び該第2合成画像データの副走査サイズを前記情報管理手段から取得し、主走査と副走査を入れ替える回転処理を行うことで前記データ転送が可能か否か判断し、転送可能であると、前記回転手段に該基本画像データ、該第1合成画像データ及び該第2合成画像データの回転処理を行わせて、回転後の該基本画像データ、該第1合成画像データ及び該第2合成画像データを前記基本画像入力手段及び前記合成画像入力手段に入力させる入力画像データ制御手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  9. 前記遅延合成手段は、メモリを有し、該メモリを利用して画像データのサイズを変倍する変倍手段であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 基本画像データを入力する基本画像入力処理ステップと、
    前記基本画像データに合成する第1合成画像データと第2合成画像データを順次入力する合成画像入力処理ステップと、
    前記基本画像データ、前記第1合成画像データ及び前記第2合成画像データの画像合成に必要な情報としてデータ種、データ量及び主走査サイズ等を管理する情報管理処理ステップと、
    前記基本画像入力処理ステップで入力される前記基本画像データと前記合成画像入力処理ステップで入力される前記第1合成画像データを前記情報管理処理ステップで管理される情報に基づいて合成して中間合成画像データを生成する合成処理ステップと、
    前記中間合成画像データと前記第2合成画像データを一時記憶するメモリを有し、該第2合成画像データの該中間合成画像データへの合成位置に合わせて該中間合成画像データの該メモリからの読み出しタイミングに対して該第2合成画像データの読み出しタイミングを遅延させて該第2合成画像データを該中間合成画像データに合成する遅延合成処理ステップと、
    を有していることを特徴とする画像合成方法。
  11. コンピュータに、
    基本画像データを入力する基本画像入力処理と、
    前記基本画像データに合成する第1合成画像データと第2合成画像データを順次入力する合成画像入力処理と、
    前記基本画像データ、前記第1合成画像データ及び前記第2合成画像データの画像合成に必要な情報としてデータ種、データ量及び主走査サイズ等を管理する情報管理処理と、
    前記基本画像入力処理で入力される前記基本画像データと前記合成画像入力処理で入力される前記第1合成画像データを前記情報管理処理で管理される情報に基づいて合成して中間合成画像データを生成する合成処理と、
    前記中間合成画像データと前記第2合成画像データを一時記憶するメモリを有し、該第2合成画像データの該中間合成画像データへの合成位置に合わせて該中間合成画像データの該メモリからの読み出しタイミングに対して該第2合成画像データの読み出しタイミングを遅延させて該第2合成画像データを該中間合成画像データに合成する遅延合成処理と、
    を実行させることを特徴とする画像合成プログラム。
  12. 請求項11記載の画像合成プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014089092A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Shimadzu Corp 分析装置の制御装置
JP2014179760A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Ricoh Co Ltd 画像形成制御装置、その画像形成制御装置を備える画像形成装置、画像形成制御方法

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