JP3010639B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3010639B2
JP3010639B2 JP1204854A JP20485489A JP3010639B2 JP 3010639 B2 JP3010639 B2 JP 3010639B2 JP 1204854 A JP1204854 A JP 1204854A JP 20485489 A JP20485489 A JP 20485489A JP 3010639 B2 JP3010639 B2 JP 3010639B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、原稿を光学的に走査して所定の画素単位に
画像情報を読取る画像読取り手段と、画素単位のドット
画として形成した所定のパターン画像を生成するパター
ン生成手段とを備え、画像読取り手段からの画像情報と
パターン生成手段からのパターン画像とに基づいて新た
な画像情報を生成する画像処理装置に関する。
[従来の技術] 近年、複写機、ファクス等の画像処理装置において、
読取り画像を種々加工して新たな画像を記録シート等に
再現する機能が実現されるに至っている。このような機
能の一つとして、読取り画像情報とパターン画像とに基
づいて新たな画像情報を生成するものがある。これは、
例えば、第48図に示すように、原稿を光学的に走査する
ことにより読取った画像情報“A"(第48図(a)参照)
と、画素単位のドット画にて形成したパターン画像、例
えば網パターン画像(同図(b)参照)とを合成し、第
49図に示すような、いわゆる網かけ画像情報を得るもの
である。
このような読取り画像の加工は、従来、当該読取り画
像“A"と網パターン画像とを単に重ねて再現するもので
あった。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような従来の画像処理装置での加工処理では、
パターン画像を利用して新たに形成される画像の態様が
限定されてしまう。
それは、もとの画像にパターン画像を単純に重ね、双
方の画像を得るに過ぎないからである。
そこで、本発明の課題は、読取り画像などの入力され
た画像をもとにパターン画像による種々の変換処理を可
能にすることである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、原稿1を光学的に走査して所定の画素単位
に画像情報を読取る画像読取り手段2などからなる画像
入力手段と、画素単位のドット画にて形成した所定のパ
ターン画像を生成するパターン生成手段3とを備え、画
像入力手段2からの画像情報とパターン生成手段3から
のパターン画像とに基づいて新たな画像情報を生成する
画像処理装置を前提としており、当該画像処理装置にお
いて、上記課題を解決するための技術的手段は、第1図
(a)に示すように、画像入力手段2で入力された画像
情報のうち、所定の領域内に位置する画像のエッジを検
出し、当該画像のエッジに基づいて予め定めた必要部分
を上記パターン生成手段3からのパターン画像に変更し
て新たな画像情報を生成する画像変更手段4を備えたも
のである。
なお、以下の説明においては、画像入力手段として、
代表的な画像読取り手段について説明するが、当該画像
読取り手段は、既に用紙等に記録された画像情報を読み
取る(入力する)ものであり、用紙に記録される以前の
画像情報そのものを入力する画像入力手段と技術的に等
価なものである。
上記パターン生成手段3にて生成されるべきパターン
画像は、任意に設定することができる。例示的に示せ
ば、当該明細書中で後述するような網パターン、線パタ
ーンの他、全ての画素をドット画で埋めたいわゆるベタ
パターン、更に特定のイメージ(◆)の繰り返しパター
ン等があり、特に限定されるものではない。
上記処理対象画像情報は、画像読取り手段2にて得ら
れた画像情報に対して何等かの加工を施して得られた画
像情報であってよい。特に処理対象画像情報を画像読取
り手段2にて得られる画像情報そのものとすることは、
基本的処理としての重要性が高い。
また、上記処理対象画像情報の必要部分はイメージ部
分(I)、イメージ部分以外の背景部分(NI)、また、
それらの部分の一部等任意に定められる。上記処理対象
画像情報を読取り画像情報そのものとした場合であっ
て、当該必要部分をイメージ部分(I)とすれば、第1
図(d)(ア)に例示するように読取り画像におけるイ
メージ(I)部分(“A")だけがパターン画像(網パタ
ーン)に変更された新たな画像情報が得られる。また、
同様に処理対象画像情報を読取り画像情報そのものとし
た場合であって、当該必要部分をイメージ部分以外の背
景部分(NI)とすれば、第1図(d)(イ)に例示する
ように読取り画像におけるイメージ部分以外の背景部
(NI)だけがパターン画像(網パターン)にされた新た
な画像情報が得られる。このときイメージは反転画像の
ように表現されることになる。
更に多様な加工を実現する観点から、第1図(b)に
示すように、上記構成に加えて、画像読取り手段2での
読取り画像情報に基づいて定まる合成対象画像情報と上
記画像変更手段4にて得られたパターン画像とを合成す
る画像合成手段を備えたものとなる。
上記合成対象画像は、画像読取り手段2にて得られた
画像情報に対して何等かの加工を施して得られた画像情
報であってよい。特に上記処理対象画像情報と共に合成
対象画像情報を画像読取り手段2にて得られ画像情報そ
のものとすることは、基本的処理としての重要性が高
い。そして、この場合、パターン画像への変換対象とな
る必要部分を読取り画像情報のうちイメージ部分以外の
背景部分(NI)とすれば、第1図(d)(ウ)に例示す
るように読取り画像におけるイメージ部分(“A")の背
景がパターン画像(網パターン)となる新たな画像情報
(網かけ画像)が得られる。このように得られた合成画
像(第1図(d)(ウ)参照)は、例えば、イメージ部
分の色とパターン画像の色とを異ならせる、あるいは両
者の濃度を異ならせる等してもイメージ部分と背景部分
との重なりがないことから、イメージ部分の再現画像が
パターン画像により影響を受けることはない。この点、
単に両画像情報を重ねて再現する従来のものと異なる。
より変化のある合成画像を得る観点から、第1図
(c)に示すように、上記構成に加え、画像読取り手段
2にて得られた画像情報について加工処理を行なう原画
加工手段2aを備え、原画加工手段2aにて得られた画像情
報を上記処理対象画像情報及び合成対象情報とすると共
に上記パターン画像への変更の対象となる必要部分を加
工画像情報のうちイメージ部分以外の背景部分としたも
のとなる。
上記加工手段2aでの処理内容は任意に決めることが可
能である。例示的に示せば、もとのイメージ部分の外形
線を抽出する外形線抽出処理、もとのイメージ部分の影
線を抽出する影線抽出処理、もとのイメージを太らせる
太線処理等が挙げられる。例えば、各対象画像情報(処
理対象画像、合成対象画像)をもとのイメージの外形線
抽出処理により得られた画像情報とすれば、第1図
(d)(エ)に示すような合成画像(白抜き網かけ)
が、同対象画像情報をもとのイメージの影抽出処理によ
り得られた画像情報とすれば、同図(オ)に示すような
合成画像(網かけ影線)が、同対象画像をもとのイメー
ジの外形線抽出及び影抽出処理により得られた各画像の
合成画像情報とすれば、同図(カ)に示すような合成画
像(網かけ白抜き影付け画像)が、同対象画像情報をも
とのイメージの太線処理により得られた画像情報とすれ
ば、同図(キ)に示すような合成画像(網かけ太文字)
が夫々得られることになる。
上記読取り画像のイメージ部をパターン画像に変換し
て得られる新たな画像について(第1図(d)(ア)参
照)、特にその輪郭を明瞭にさせる観点から、画像読取
り手段2にて得られた画像に対する所定画素幅の外形線
を抽出する原画加工手段としての外形線抽出手段を備
え、画像読取り手段にて得られた画像情報を上記処理対
象画像とすると共に上記パターン画像への変更の対象と
なる必要部分を読取り画像のうちイメージ部分(I)と
したものとなる。これにより、イメージ部分がパターン
画像に変更された画像と当該イメージ部分の外形線画と
が合成された新たな画像情報(第1図(d)(ク)参
照)が得られる。
画像読取り手段2が単なる画像の有無情報だけでな
く、多階調の濃度情報を読取る機能を有した画像処理装
置にあっては、新たな画像情報の生成を容易にするた
め、画像読取り手段2にて読取られた多階調の濃度情報
を所定の基準値に基づいてイメージ部(I)と非イメー
ジ部(NI)に区別した二値画情報に変換する二値画情報
変換手段を備え、上記処理対象画像情報を二値画情報変
換手段からの二値画情報に基づいて定め、画像変換手段
4からのパターン画像の各ドット部を多階調の濃度情報
に変換する濃度変換手段とを備えたものとなる。
特に、画像合成機能を有した画像処理装置において、
同様に画像読取り手段2が多階調の濃度情報を読取る機
能を有する場合、上記と同様に二値画情報変換手段を備
えると共に、上記処理対象画像情報及び合成対象画像情
報を二値画情報変換手段からの二値画情報に基づいて定
め、画像合成手段5にて得られた二値合成画像情報を多
階調の濃度情報に変換する合成画像濃度変換手段を備え
たものとなる。
更に、パターン画像への変更により得られる画像ある
いは合成処理により得られる画像の濃度を任意に決める
ことができるようにするため、特に、上記濃度変換手段
または合成画像濃度変換手段は、変換すべき多階調の濃
度情報の可変設定が可能な濃度設定手段を備えたものと
なる。
[作用] 対象となる原稿1を画像読取り手段2が光学的に走査
して所定の画素単位に画像情報を読取る。また、パター
ン生成手段3は画素単位のドット画にて形成した所定の
パターン生成する。この状態において、画像読取り手段
2での読取り画像情報に基づいて定まる処理対象画像情
報について予め定めた必要部分を画像変換手段4が上記
パターン生成手段3からのパターン画像に変更して新た
な画像情報を生成する。
また、画像合成手段5を備えた構成においては、当該
画像合成手段5が、画像読取り手段2での読取り画像情
報に基づいて定まる合成対象画像情報と上記画像変更手
段4にて得られたパターン画像とを合成し、新たな画像
情報を生成する。
[実施例] 以下、目次の順に従って本発明の実施例を説明する。
目次 I.基本構成 II.画像入力部 III.色画情報生成部 IV.原画加工部 影線画生成部 外形線抽出部 V.パターン生成部 VI.イメージ合成部 VII.領域処理 VIII.多値化処理 IX.画像形成部 X.まとめ I.基本構成 原稿走査系の基本的な構造は、例えば、第2図に示す
ようになっている。
これは、原稿13が載置されるプラテン12の上部に開閉
可能なプラテンカバー14が設けられる一方、その下方部
に光源15とセルフォックレンズを含む光導部材16とCCD
等の1次元イメージセンサ10が配置され、これらが一体
となって走査部を構成している。そして、この走査部が
平行移動(図中矢印方向)を行なって原稿13の光学的走
査を行なう過程で、イメージセンサ10から出力され受光
光量に対応したセル単位の検出信号に基づいて原稿13上
に描かれた濃淡像、線図、文字等に対応した所定画素単
位の画像情報が生成される。
次に、画像処理装置全体の基本的な構成は、例えば、
第3図に示すようになっている。
この例は、二色の画像処理、例えば、黒(メインカラ
ー)と赤(サブカラー)の画像形成を前提とした画像処
理装置である。
第3図において、10は原画を光学的に走査するフルカ
ラーセンサ(第2図におけるイメージセンサに相当)、
20はフルカラーセンサ10からセル単位に時分割にて順次
出力される読取り信号を所定画素単位の色成分データ
(緑:G、青:B、赤:R)に変換してそれらを並列的に出力
するセンサインタフェース回路であり、このフルカラー
センサ10及びセンサインタフェース回路20にて画像入力
部が構成されている。50は上記センサインタフェース回
路20からの各色成分データ(GBR)から画素単位に画像
情報としての濃度情報の色情報を生成する色画情報生成
回路であり、この色画情報生成回路50は256階調の濃度
データDと色情報としてサブカラー“赤”に対応したサ
ブカラーフラグSCFとメインカラー“黒”に対応したメ
インカラーフラグMCFを生成している。70は色画情報生
成回路50からの濃度情報D及び色情報(SCF,MCF)に対
して各種の補正及びフィルタ処理を行なう補正・フィル
タ回路、100は補正・フィルタ回路70を経た濃度データ
D及び色情報(SCF,MCF)に対して拡大、縮小、色反転
等の編集、加工等の処理を行なう編集・加工回路であ
り、上記編集・加工回路100内に影線画生成部、加工画
像生成部、イメージ合成部が構成されている。
上記のようにして、補正・フィルタ回路70及び編集・
加工回路100にて各種の処理を経た濃度データD及び色
情報(SCF,MCF)インタフェース回路150を介して具体的
な画像形成機器に供されるようになっている。この画像
形成機器としては、二色再現を行なうレーザプリンタ20
0、画像送受信機260等があり、更に、濃度データD及び
色情報がコンピュータ270に供され、当該コンピュータ2
70の補助記憶装置(磁気ディスク装置等)内に蓄えて、
各種の端末装置にて当該情報を利用するシステム態様も
可能である。上記レーザプリンタ200を接続する場合に
は全体として二色複写機が構成され、また、画像送受信
機260を接続する場合には全体としてファクシミリが構
成されることになる。
II.原画入力部 この画像入力部と次項IIIにて説明する色情報生成部
が一体となって本発明の構成要件たる画像読取り手段を
具体化している。
フルカラーセンサ10は、例えば、第4図に示すように
所定のドット密度(16ドット/mm)となる5つのCCDセン
サチップ10(1)〜10(5)が原稿副走査方向Sに対し
て交互に前後しながら、いわゆる千鳥状に配置され一体
となった構造となっている。各CCDセンサチップ10
(1)〜10(5)は、第5図に示すように、斜めに仕切
られた各セル(光電変換素子)の各受光面に対して緑
G、青B、赤Rのフィルタ(ゼラチンフィルタ等)が順
番に設けられている。そして、隣接した緑フィルタのセ
ル11gと青フィルタのセル11bと赤フィルタのセル11rが
1組となって各セルからの受光量(原稿反射率に対応)
に応じたレベルの出力信号が一画素P分の信号として処
理される。
センサインタフェース回路20は、基本的に、千鳥配置
された各CCDセンサチップ10(1)〜10(5)からの出
力信号に基づく色成分信号(G,B,R)を1ラインに揃え
るための補正機能、CCDセンサチップの各セルからの信
号としてシリアルに処理された各色成分信号(G,B,R)
を上記画素P単位のパラレル信号に変換する機能、一画
素Pにおける各色成分信号(G,B,R)の検出位置のずれ
に関する補正機能等を有している。
第6図に示す回路は千鳥配置されたCCDセンサチップ
からの出力を1ラインに揃える機能を実現する回路であ
る。
同図において、各CCDセンサチップ10(1)〜10
(5)からセル単位に順次シリアルに出力される信号が
増幅回路21(1)〜21(5)を介してA/D変換回路22
(1)〜22(5)に入力されている。各A/D変換回路22
(1)〜22(5)では上記受光量に応じた各セル単位の
センサ出力信号を例えば8ビットデータとして出力して
いる。この各A/D変換回路22(1)〜22(5)の後段に
はタイミング調整用のラッチ回路23(1)〜23(5)が
設けられ、特に、原稿副走査方向S(第4図参照)に対
して他のCCDセンサチップより前方に配置されたCCDセン
サチップ10(2)及び同10(4)の系統については当該
ラッチ回路23(2),23(4)の後段に先入れ先出し方
式のFIFOメモリ24,25が設けられている。このFIFOメモ
リ24,25はCCDセンサチップ10(2)及び同10(4)の系
統についての色成分信号の出力タイミングを遅延させて
他のCCDセンサチップ10(1),10(3),10(5)の系
統についての同一ライン信号の出力タイミングに揃える
ためのものである。従って、その書込みタイミングが所
定のタイミングに決定される一方、その読出しタイミン
グ(遅延量)はCCDセンサチップ10(2)及び10(4)
の走査ラインと他のCCDセンサチップの走査ライン間の
距離(例えば、62.5μm)と当該フルカラーセンサ10の
原稿走査速度に基づいて決定される。例えば、形成され
る画像の倍率に応じて走査速度が異なる場合には、その
倍率に応じて読出しタイミングが制御される。このよう
に、倍率等により読出しタイミングを可変にする場合に
は、読出しタイミングが最も遅くなる場合を想定してFI
FOメモリ24,25の容量が決められる(メモリ容量が許容
遅延量に対応する)。この各FIFOメモリ24,25の後段に
ラッチ回路26(2),26(4)が設けられる一方、CCDセ
ンサチップ10(1),10(3)、10(5)の系統につい
ては上記ラッチ回路23(1),23(3),23(5)の後段
には直接次のラッチ回路26(1),26(3),26(5)が
接続され、FIFO24,25を介した先行するCCDセンサチップ
10(2),10(4)の系統の色成分信号と他のセンサチ
ップの系統の色成分信号とが各ラッチ回路26(1)〜26
(6)にて同一走査ラインのものとして揃えられ、所定
のタイミングにて後段に転送される。各ラッチ回路26
(1)〜26(5)をみると、色成分信号が各CCDセンサ
チップのセル配置に対応してG→B→R→G→B→R→
……の順にシリアルに転送されることとなる。
第7図に示す回路は上記のように各CCDセンサチップ
の系統においてシリアルに転送される各色成分信号を画
素単位のパラレル信号に変換する機能を実現する回路で
ある。
同図において、上記各CCDセンサチップ10(1)〜10
(5)に対応してシリアルパラレル変換回路30(1)〜
30(5)が設けられている。この各シリアルパラレル変
換回路30(i)(i=1,…,5)は上記のようにしてシリ
アルに転送される色成分信号(G,B,R)が並列的に入力
するラッチ回路31g,31b,31rを揃え、この各ラッチ回路
は、31gが色成分信号G(緑)の転送時にアクティブと
なるクロック信号(Gクロック)に同期し、31bが色成
分信号B(青)の転送時にアクティブとなるクロック信
号(Bクロック)に同期し、更に31rが色成分信号R
(赤)の転送時にアクティブとなるクロック(Rクロッ
ク)に同期して各色成分信号をラッチするようになって
いる。また、上記各ラッチ回路31g,31b,31rの後段には
転送タイミングを調整するためにもう一度画素単位にラ
ッチするトライステートラッチ回路32g,32b,32rが設け
られており、各トライステートラッチ32g,32b,32rは上
記Rクロックの立下がりのタイミングにて前段のラッチ
データ(色成分信号)が同時に再ラッチされるようにな
っている。更に、このトライステートラッチ回路32g,32
b,32rはイネーブル信号(i)(i=1,…,5)にてその
出力の駆動/非駆動が制御される。
上記シリアルパラレル変換回路30(1)〜30(5)の
後段にはメモリ回路34とこのメモリ回路34の書込み及び
読出しの制御を行なうタイミング制御回路36が設けられ
ている。メモリ回路34は各色成分(G,B,R)毎に専用の
メモリを有しており、各色成分のメモリに対する書込み
に際して上記イネーブル信号を(1)→(2)→(3)
→(4)→(5)の順番にそのアクティブ状態を切換
え、かつその書込みアドレスを所定の規則に従って制御
することにより、各色成分(G,B,R)毎にメモリ内に1
ライン分のデータが順次配列されるようになっている。
そして、各色成分のデータを各専用メモリから順次パラ
レルに読出すことにより画素単位の色成分データが1ラ
インの端から端まで順次後段に転送される。
なお、上記タイミング制御回路36での書込みタイミン
グと読出しタイミングの差によりこのメモリ回路34を境
に解像度の変換がなされる。例えば、メモリ回路34以降
の系での解像度が400SPIとなるようタイミング制御回路
36はその読出しタイミングを制御している。
第8図に示す回路図は一画素における各色成分(G,B,
R)の検出位置のずれに関する補正機能を実現する回路
である。
第5図に示すように、フルカラーセンサ10の構造上一
画素内で各色成分G,B,Rの読取り位置が空間的にずれて
いることから、各セルからの信号をそのまま色成分信号
として処理すると黒画像の境界部分に他の色画素が発生
してしまう現象、いわゆるゴースト発生等の問題が生ず
る。そこで、この補正回路は、このようなゴースト発生
等を防止するため、各色成分の読取り位置を見掛け上一
致させるようにしたものである。具体的には、第9図に
示す各セルの配列において、画素Pnに注目したときに各
色成分の読取り位置を仮想的にセルGnの位置となるよう
に補正するものである。その補正の手法は、隣接画素Pn
−1を考慮して各色成分の読取り位置をセルGnの位置と
なるよう加重平均するものである。即ち、 Gn=Gn …(1) Bn=(Bn−1+2Bn)/3 …(2) Rn=(2Rn−1+Rn)/3 …(3) の演算により各色成分データ(Gn,Bn,Rn)を得るように
している。
上記のような演算を実現する回路としては例えば第8
図に示す回路がある。
第7図に示す回路にて画素単位に出力される色成分デ
ータがパラレルに当該補正回路に入力するようになって
いる。そして、G成分の系統についてはラッチ回路38g
が設けられ、B成分の系統についてはラッチ回路38bの
後段に次のラッチ回路41とラッチ回路38bにラッチされ
たデータを1ビットシフトするシフタ42が設けられると
共に、ラッチ回路41のラッチデータとシフタ42でのシフ
トデータを加算する加算器43及びこの加算器43での加算
結果をアドレス入力としてその1/3を出力するルックア
ップテーブル(ROM)44が設けられている。また、R成
分の系統についてはラッチ回路38rの後段に次のラッチ
回路45とラッチ回路45にラッチされたデータを1ビット
シフトするシフタ46が設けられると共に、ラッチ回路38
rのラッチデータとシフタ46でのシフトデータを加算す
る加算器47及びこの加算器47の加算結果をアドレス入力
として上記同様その1/3を出力するルックアップテーブ
ル(ROM)48が設けられている。このような構成によ
り、G成分の系統では上記(1)式を実現し、1ビット
シフトすることが2倍の演算を意味することから、B成
分の系統では上記(2)色、R成分の系統では上記
(3)式を実現している。
以上がフルカラーセンサ10及びセンサインタフェース
回路20にて構成される画像入力部の基本的な構成であ
り、原稿をフルカラーセンサ10にて走査する際に、1ラ
インずつ所定の画素単位に各色成分データ(G,B,R)が
順次出力される。
上記のように画像入力部での処理を終了した各色成分
信号は、一般的に行なわれるシェーディング補正等の処
理を経て次に説明する色画情報生成部に転送される。
III.色画情報生成部 第10図は第3図における色画情報生成回路50の具体的
な構造を示している。
同図において、上記センサインタフェース回路20から
画素単位に転送される色成分データのうちG成分データ
とR成分データを入力してその差(R−G)を演算する
減算回路51と、B成分データとR成分データを入力して
その差(R−B)を演算する減算回路52が設けられてい
る。各減算回路51,52での減算結果はパラレルにルック
アップテーブル53のアドレス端に入力している。ルック
アップテーブル53は上記各減算結果に基づいて当該画素
の彩度C、色相Hの積(H×C)と色判別の出力を行な
うものであり、その読出しは8ビット単位で行なわれ、
例えば、上位5ビットが(H×C)の結果、下位3ビッ
トが色判定出力に割付けられている。
上記ルックアップテーブル53の内容は例えば次のよう
に定められている。
第11図に示すように、赤(R)の色成分と緑(G)の
色成分との差(R−G)を縦軸、赤(R)の色成分と青
(B)の色成分との差(R−B)を横軸とした色空間を
設定すると、原点Oからの距離rと回転角θにて任意の
色の特定がなされる。距離rは主に彩度Cを決めるファ
クターとなり、当該色空間において原点Oに近付く程無
彩色に近付く。また、回転角θは主に色相Hを決めるフ
ァクターとなっている。例えば、“赤”“マゼンタ”
“青”“シアン”“緑”“黄”は夫々当該色空間におい
て第11図の破線で囲まれた位置に分布している。
上記のような関係から、(R−G)データと(R−
B)データから に従って求められる原点からの距離rと、同(R−G)
データと(R−B)データから θ=tan-1{(R−G)/(R−B)} に従って求められる回転角θとによって特定される当該
色空間内の位置にて色判定がなされる。
また、彩度Cは、(R−G)データと(R−B)デー
タから上記式にて決る原点からの距離rと彩度Cとの関
係、例えば、実験的に定めた第12図に示すような関係に
従って求められる。なお、第12図において、距離rが所
定値r0より小さくなると、無彩色となって彩度Cが“0"
となる。
更に、色相Hは、(R−G)データと(R−B)デー
タから上記式にて決る回転角θと色相Hとの関係、例え
ば、実験的に定めた第13図に示すような関係に従って求
められる。なお、第13図において、回転角θが所定値θ
0より小さいときは、色相Hを強制的に“0"とした。
このように、色判別結果、彩度C及び色相Hは共に
(R−G)データと(R−B)データに基づいて求めら
れることから、各減算回路51,52からの(R−G)及び
(R−B)をアドレス入力とするルックアップテーブル
53は上記演算、判定等の処理を実現してその色判別出力
及び彩度Cと色相Hの積(C×H)の出力を行なうよう
構成されている。そして、上述したように(C×H)の
値が5ビットで表現され、色判別結果が3ビットにて例
えば、 上記表1のように表現される。
なお、上記色彩C及び色相Hを決める上記第12図、第
13図に示す関係は、システムに要求される色分離に係る
能力等によって種々定められる。
また第10図において、画素単位に並列的に入力される
各色成分データは、G成分データが0.6倍の乗算回路54
に入力し、B成分データが0.1倍の乗算回路55入力し、
R成分データが0.3倍の乗算回路56に入力している。各
乗算回路54,55,56での乗算結果は夫々加算回路57に入力
し、この加算回路57での加算結果V V=0.6G+0.3R+0.1B が当該画素の明度データとして後段に転送される。
上記明度データVは色成分データGBRのうちG成分デ
ータを基にしてその値にB成分データとR成分データの
値を加味して生成している。これは、イメージセンサ
(フルカラーセンサ10)におけるG成分信号の分光感度
曲線が人間の比視感度曲線に近い特性をもっているから
である。上記明度Vを設定する式における各係数(各乗
算回路における乗算値)は、イメージセンサの分光感度
特性、露光ランプの分光分布等により最終的に決定され
るものである。
なお、上記のようにG成分信号の分光感度特性が人間
の比視感度特性に近いことから、当該システムに要求さ
れる能力に応じ、この明度データVとしてG成分データ
だけを使用することも可能である。
上記ルックアップテーブル53からの彩度及び色相に関
する出力(H×C)と色判別データ及び加算回路57から
の明度データVは次のルックアップテーブル58のアドレ
ス入力となり、このルックアップテーブル58はアドレス
入力に対応した色濃度データDcを出力する機能を有して
いる。具体的には、上記各入力に対して Dc=K×C×H×V に従って決定する色濃度データDcを出力する。ここでK
は、色判定データに応じて異なる係数である。この係数
Kは、有彩色と無彩色では有彩色の方が明るく感じるこ
とから、この有彩色と無彩色の明度レベルを合せるため
のものであり、各判別色に応じて予め実験的に定めら
れ、その値は、例えば1.1〜1.3程度の範囲内の値に設定
される。
上記ルックアップテーブル53からの色判別出力(3ビ
ット)とラッチ回路60に設定される色選択データが一致
回路59に入力しており、色判別出力と色選択データとが
一致したときに一致回路59の出力がHレベルに立上がる
ようになっている。この色選択データはオペレータの操
作入力あるいは、ディップスイッチ等による設定入力に
基づいて上記ラッチ回路60にセットされるもので、サブ
カラーとして再現する色に対応した3ビットデータ(上
記表1参照)となる。一致回路59の出力は、色選択にて
設定されたサブカラー(例えば、赤)であるか否かを示
すサブカラーフラグSCF(色情報)として機能し、更
に、選択回路61及び同62の出力選択信号(SEL)となっ
ている。選択回路61は、選択信号の状態に応じて明度デ
ータVと“0"データとを切換える機能を有しており、選
択信号がHレベルのときに“0"データを、同選択信号が
Lレベルのときに明度データVを出力するようになって
いる。選択回路62は選択信号の状態に応じてルックアッ
プテーブル58からの色濃度データDcと上記選択回路61か
らのデータとを切換える機能を有しており、選択信号が
Hレベルのときに色濃度データDcを、同選択信号がLレ
ベルのときに選択回路61からのデータを出力するように
なっている。また、選択回路61の出力ビットはそのまま
オア回路63に入力しており、このオア回路63の出力がメ
インカラー(例えば、黒)であるか否かを示すメインカ
ラーフラグMCF(色情報)として機能する一方、選択回
路62の出力は濃度データとして後段に転送される。
上記のような色画情報生成回路では、原稿のメインカ
ラー(黒)領域においては、一致回路59の出力がLレベ
ルとなって、加算回路57からの明度データVがそのまま
選択回路61、同62を経て濃度データDとして後段に転送
される。このとき、明度データVが“0"でないことから
メインカラーフラグMCFがHレベルとなり、一致回路59
の出力がLレベルであることからサブカラーフラグSCF
がLレベルとなる(第14図におけるメインカラー領域Em
参照)。また、原稿のサブカラー領域(例えば、赤)に
おいては、一致回路59の出力がHレベルとなって、ルッ
クアップテーブル58からの色濃度データが選択回路62を
経て濃度データDとして後段に転送される。このとき、
選択回路61の出力が“0"であることからメインカラーフ
ラグMCFがレベルとなり、一致回路59の出力がHレベル
であることからサブカラーフラグSCFがHレベルとなる
(第14図にけるサブカラー領域Es参照)。更に、原稿の
背景領域(濃度“0")においては、選択回路61の出力が
“0"で更に一致回路59の出力もLレベルとなるから、濃
度データDが“0"となってメインカラーフラグMCF及び
サブカラーフラグSCFともにLレベルとなる(第14図に
おける背景領域En参照)。上記各演算回路はタイミング
制御回路(図示略)の制御下において画素単位に同期が
とられて駆動しており、濃度データD及びカラーフラグ
(MSF,SMF)は同一画素の対となるデータとして次段の
補正・フィルタ回路70に順次転送される。
このようにして濃度デターDとカラーフラグ(MCF,SC
F)が画素単位に対になって転送された補正・フィルタ
回路70では、補正処理、例えば、読取り光学系の色収
差、フルカラーセンサ10の色感度の偏り等によりメイン
カラー(黒)と背景部(白)との境界部にサブカラー
(赤)と判定されたドットがゴーストとして出現するの
を防止するためのゴースト補正等の各種補正処理が、ま
た、フィルタ処理、例えば、高域を強調するMTF補正、
モアレを防止するための高域カット補正等の各種フィル
タ処理が行なわれる。
IV.原画加工部 この原画加工部にて、本発明の構成要件たる原画加工
手段が具体化されている。この原画加工手段は、もとの
イメージの影線画を生成する「影線画生成部」ともと
のイメージの外形線を生成する「外形線抽出部」を例
に説明する。
第15図は二値化回路であり、本発明の具体的な一構成
要件となる二値画情報変換手段を具体化している。
同図において、101は上述したように補正・フィルタ
回路70を介した色画情報生成回路50からの256階調表現
(多階調表現)の濃度データDと所定の二値化レベルと
を比較する比較回路であり、この比較回路101は当該多
階調表現の濃度データDを二値の画像データに変換する
機能を有している。また、同様に色画情報生成回路50か
らのメインカラーフラグMCF、サブカラーフラグSCFが夫
々上記二値化された画像データにてゲートコントロール
される各アンドゲート102,103に入力し、このアンドゲ
ート102の出力が新たなメインカラーフラグMCFに、アン
ドゲート103の出力が新たなサブカラーフラグSCFとなっ
ている。
このような構成により、多階調表現の濃度データDと
対応するメインカラーフラグMCF、サブカラーフラグSCF
は、例えば、第16図に示すように、二値の画像データ及
び新たなメインカラーフラグMCF、サブカラーフラグSCF
に夫々変換される。即ち、画像データは濃度データDが
二値化レベル以上となるときに立上った状態(イメージ
部)となり、新たなメインカラーフラグMCF及び新たな
サブカラーフラグSCFは、画像データが立上った状態の
ときに限りもとのフラグ状態に、画像データが立下がっ
た状態(非イメージ部)のときには強制的に立下げられ
た状態になる。
更に、各走査ラインLn毎に上記のようにして得られる
画像データ(n)、メインカラーフラグMCF(n)、サ
ブカラーフラグSCF(n)は先入れ先出し方式のFIFOメ
モリ10に供されており、各走査の過程で、1ライン前の
同一画素位置における画像データ(n−1)、メインカ
ラーフラグMCF(n−1)、サブカラーフラグSCF(n−
1)がFIFOメモリ104から得られるようになっている。
影線画生成部 影線抽出回路の全体構成は、例えば、第17図に示すよ
うになっている。
上記二値化回路から出力される注目ライン上の画像デ
ータ(n)がインバータ111を介して、また、1ライン
前の同一画素位置での画像データ(n−1)が直接夫々
アンドゲート112に入力している。ここで、副走査方向
についてイメージ部から非イメージ部への変化点で画像
データがHレベルからLレベルに変化するところでは
(画像データ(n−1)=H,画像データ(n)=L)、
アンドゲート112の出力がHレベルとなる。従って、ア
ンドゲート112の出力がイメージ部から非イメージへの
変化点の検出信号、即ち、副走査方向イメージ変化点検
出信号となる。
一方、上記二値化回路から出力される注目ライン上の
画像データ(n)は同時に主走査方向変化点検出回路12
0に入力している。この主走査方向変化点検出回路120の
具体的な構成は、例えば、第18図に示すようになってい
る。
二値化回路からの画像データは、例えば、2段のシフ
トレジスタに入力しており、各段のレジスタ出力及び二
値化回路からの出力から走査方向に連続する3画素の画
像データ(m−1),(m),(m+1)を得ている
(図示略)。
第18図において、走査方向に連続する上記3画素の画
像データは、中央の画像データ(m)がアンドゲート12
2に入力すると共にインバータ123を介して他のアンドゲ
ート124に入力し、1画素遅れた画像データ(m+1)
がインバータ121を介してアンドゲート122に入力し、1
画素先行した画像データ(m−1)がアンドゲート124
に入力した状態となっている。ここで、主走査方向につ
いてイメージ部から非イメージ部に変化するイメージ側
画素に注目すると、当該注目画素の画像データ(m)が
Hレベルで、遅れた画素の画像データ(m+1)がLレ
ベルとなり、その結果、アンドゲート122出力がHレベ
ルとなる。また、同イメージ部から非イメージ部に変化
する非イメージ側画素に注目すると、当該注目画素の画
像データ(m)がLレベルで、1画素先行した画素の画
像データ(m−1)がHレベルとなり、その結果、アン
ドゲート124の出力がHレベルとなる。即ち、アンドゲ
ート122の出力がイメージ部から非イメージ部に変化す
るイメージ部側画素を変化点として検出する第一の主走
査方向イメージ変化点検出信号(m)であり、アンドゲ
ート124の出力がイメージ部から非イメージ部に変化す
る非イメージ部側画素を変化点として検出する第二の主
走査方向イメージ変化点検出信号(m+1)である。
更に、第17図において、上記主走査方向変化点検出回
路120からの上記第一及び第二の主走査方向イメージ変
化点検出信号とアンドゲート112からの副走査方向イメ
ージ変化点検出信号が夫々オアゲート125に入力してい
る。その結果、このオアゲート125の出力はイメージの
主走査方向及び副走査方向のイメージ部から非イメージ
部への変化点にて立上る信号、即ち、イメージ変化点信
号となる。
一方、128は走査ラインの各画素位置に対応した格納
アドレスを有するFIFO構成(先入れ先出し)のラインメ
モリである。このラインメモリ128は例えば、8ビット
のデータラインのうち上位7ビット(最大127)が影幅
に関する数値データ、最下位ビットがフラグデータに割
付けられ、ビデオクロック(V.CLOCK)がそのリード/
ライトクロック(RCK/WCK)、有効な1走査ラインを表
わすビデオバリッド信号(V.VAD)がそのリード/ライ
トイネーブル信号(RE/WE)となり、それらの各信号に
基づいて読み書き制御がなされるようになっている。13
0は選択回路であり、この選択回路130は、抽出すべき影
線幅として設定された影付け設定幅X(7ビット)と後
述するエッジ検出時フラグ(1ビット)とで構成される
8ビットデータ(B)と上記ラインメモリ128からの8
ビットデータ(影幅に関する7ビットデータとフラグデ
ータ1ビット)(A)のいずれかを選択的に出力(Y)
する機能を有している。具体的には、選択信号SがHレ
ベルのときにB入力側を、同選択信号SがLレベルのと
きにA入力側を夫々選択するようになっている。そし
て、主走査方向及び副走査方向のイメージ変化点で立上
がる上記オアゲート125からのイメージ変化点信号がこ
の選択回路130の選択信号となっている。なお、上記影
付け設定幅データXは、オペレータがその画素幅wを指
定(操作入力)すると、 X=128+1−w に従って演算され、この選択回路130に供給される。
131は加算回路であり、この加算回路131は、上記選択
回路130からの影幅に関する7ビットデータをA入力と
すると共に、上記オアゲート125の出力ビットからイン
バータ132、アンドゲート133を介して得られる“1"また
は“0"データをB入力として、A+Bの演算(Σ)を行
なうものである。ここで、上記ラインメモリ128から読
出される影幅に関する7ビットデータはオア回路137に
よりその各ビットの論理和がとられ、この論理和信号が
一読取りサイクルを示すページシンク信号(PAGE SYN
C)にてゲートコントロールされるアンドゲート138を介
して上記加算回路131のB入力前段のアンドゲート133の
コントロール信号となっている。また、134、135は8ビ
ット構成のフリップフロップであり、前段のフリップフ
ロップ134はビデオクロック(V.CLOCK)に同期して、加
算回路131からの7ビット加算データ(Σ)と上記選択
回路131からのフラグに関する1ビットデータとをラッ
チし、後段のフリップフロップ135はインバータ136によ
るビデオクロック(V.CLOCK)の反転信号に同期してフ
リップフロップ134にラッチした8ビットデータをその
まま再ラッチするようになっている。そして、後段のフ
リップフロップ135の8ビットデータのうち影幅に関す
る7ビットデータとフラグに関する1ビットデータが夫
々区別された状態でラインメモリ128に帰還されてい
る。
更に、オアゲート125からのイメージ変化点信号がア
ンドゲート141のコントロール信号になると共にインバ
ータ140を介したその反転信号がアンドゲート142のコン
トロール信号となっている。このようにゲートコントロ
ールされるアンドゲート141には上記エッジ検出時フラ
グが、同アンドゲート142にはラインメモリ128からのフ
ラグデータが入力し、各アンドゲート141,142の出力信
号が夫々オアゲート143に入力している。このオアゲー
ト143の出力信号がアンドゲート145のコントロール信号
になると共にインバータ144を介したその反転信号がア
ンドゲート146のコントロール信号となっている。この
各アンドゲート145,146は更に画像データ(n)のイン
バータ147を介した反転信号によりゲートコントロール
され、上記オアゲート125からのイメージ変化点信号と
アンドゲート138の出力信号とがオアゲート139を介して
アンドゲート145,146に夫々並列的に入力している。そ
して、このアンドゲート145の出力がサブカラー(赤)
で表現された影画像を示すSC影画像信号、アンドゲート
146の出力がメインカラー(黒)で表現された影画像を
示すMC影画像信号となっている。
上述したエッジ検出時フラグについて説明する。
当該画像処理装置は2色のデータ(メインカラー、サ
ブカラー)を扱っていることから、イメージ部から非イ
メージ部への変化点(エッジ)を検出したときにその部
分の色をエッジ検出時フラグとして表現している。その
フラグ生成の具体的な回路は、例えば、第19図に示すよ
うになっている。
同図において、主走査方向変化点検出回路120からの
第二の主走査方向イメージ変化点検出信号(m+1)
(第18図におけるアンドゲート124出力)と新サブカラ
ーフラグ(m−1)(第15図におけるアンドゲート103
出力)とが入力するアンドゲート151と、副走査方向イ
メージ変化点信号(n)(第17図におけるアンドゲート
112出力)と1ライン前の前サブカラーフラグSCF(第15
図におけるFIFOメモリ104からの読出し出力)とが入力
するアンドゲート152とを有し、各アンドゲート151,152
の出力信号がオアゲート153に入力している。ここで、
アンドゲート151の出力は主走査方向についてイメージ
部から非イメージ部に変化した境界点の画素の色フラグ
であるが、第二の主走査方向イメージ変化点信号はイメ
ージ部から非イメージ部に変化する非イメージ側画素に
て立上ることから、1つ手前のイメージ分に属する画素
のサブカラーフラグSCF(m−1)を当該変化点の画素
(m)の色フラグとしている。また、アンドゲート152
の出力は副走査についてイメージ部から非イメージ部に
変化した境界点の画素の色フラグであるが、当該イメー
ジ部から非イメージ部への変化は非イメージ部の画素を
読取った際に判定されることから、当該読取り画素
(n)の1ライン手前の画素(n−1)のサブカラーフ
ラグSCF(n−1)を当該変化点の画素(n)の色フラ
グとしている。
更に、主走査方向については、主走査方向変化点検出
回路120からの第一の主走査方向イメージ変化点検出信
号(m)(第18図におけるアンドゲート122出力)と新
サブカラーフラグSCF(m)(第15図におけるアンドゲ
ート103出力)とが入力するアンドゲート154を有してい
る。このアンドゲート154の出力は上記アンドゲート151
の出力と同様に基本的に主走査方向についてイメージ部
から非イメージ部に変化した境界点の色フラグであが、
この場合には第一の主走査方向イメージ変化点信号がイ
メージ部から非イメージ部に変化するイメージ部側画素
にて立上がることから、検出時の読取り画素(m)のサ
ブカラーフラグSCF(m)をそのまま当該変化点の画素
(m)の色フラグとしている。
上記オアゲート153からの出力信号とアンドゲート154
の出力信号がオアゲート155に入力し、このオアゲート1
55の出力が最終的なエッジ検出時フラグとなっている。
このエッジ検出時フラグはHレベルのときにサブカラー
であることを示し、逆にLレベルのときにメインカラー
であることを示す。
次に、第20図(a)に示すような矩形イメージを例に
その影線の抽出処理を具体的に説明する。
この矩形イメージは左側斜線部分がメインカラー
(黒)、右側網点部分がサブカラー(赤)となってい
る。なお、簡略化のため各走査ラインとも17ビット(画
素)構成を想定し、ラインメモリ128の各画素位置(1
〜17)に対応したアドレスには初期値として“0"が格納
された状態となっている。また、オペレータが設定入力
した影線副wはw=3画素となっている。
フルカラーセンサ10が走査ラインをL1,L2,L3,…と順
次移動させて光学的走査を行なう過程で、主査ラインL1
〜L3の間では、イメージが存在しないことから、各読取
り画素に対応した画像データはLレベルを維持する。更
に、走査ラインL4〜L8の間では、第21図の“画像デー
タ”、“MCF"、“SCF"に示すように、イメージに対応し
てビデオクロック(V.CLOCK)の4クロック(画素)か
ら13クロック目までにかけて画像データが立上がると共
に、メインカラーフラグMCFが4クロックから9クロッ
クの間、また、サブカラーフラグSCFが引続き10クロッ
クから13クロックの間夫々Hレベルの状態となる。更
に、走査ラインL9以降では再びイメージが存在しないこ
とから、画像データ、メインカラーフラグMCF、サブカ
ラーフラグSCFは夫々立下がり、Lレベルを維持する。
上記走査の過程で、各走査ラインにおける各部の信号
波形は、第21図に示すようになる。走査ラインL1〜L3の
間では、イメージが存在しないことから主走査方向変化
点検出回路120からの主走査方向イメージ変化点検出信
号及びアンドゲート112からの副走査方向イメージ変化
点検出信号は共にLレベルを維持し、その結果、オアゲ
ート125からの出力信号(イメージ変化点信号)がLレ
ベルになることに伴ってアンドゲート145,146が禁止状
態となって、MC影画像信号、SC影画像信号ともにLレベ
ルを維持した状態となる。このとき、ラインメモリ128
の内容は各画素位置に対応してアドレスとも“0"データ
(影幅、フラグともに“0")がそのまま帰還されて再度
書込まれる。
更に、走査ラインL4においては、主走査方向イメージ
変化点検出信号(第一の検出信号及び第二の検出信号の
論理和)(a)がイメージ部から非イメージ部への変化
位置となる13クロックと14クロックでHレベルとなる一
方、副走査方向イメージ変化点検出信号(アンドゲート
112出力)(b)は当該走査ラインL4にかけて副走査方
向(走査ラインの移動方向)にイメージ部から非イメー
ジ部への変化が存在しないことからLレベルを保持した
状態となる。この状態において、主走査方向イメージ検
出信号(a)がHレベルとなる13クロックと14クロック
ではオアゲート125の出力がHレベルとなると共に、13
クロックでアンドゲート154(第19図)出力、14クロッ
クでアンドゲート151(第19図)出力が夫々Hレベルと
なってエッジ検出時フラグ(c)が同タイミング(13,1
4クロック)にてHレベルとなる。その結果、13クロッ
クでは画像データが立上っていることからアンドゲート
145,146の双方が禁止状態を保持した状態となるが、14
クロックでは画像データが立下がり、かつアンドゲート
141の出力がHレベルとなって特にアンドゲート145の出
力がHレベルの状態となっている。即ち、MC影画像信号
(アンドゲート146出力)(d)がLレベルに立下がっ
た状態となる一方、SC影画像信号(アンドゲート145出
力)(e)が14クロックにてHレベルの状態となる。
上記の過程で、13クロックにて選択回路130から出力
される影付け設定幅データX=128+1−3=126(w=
3)が加算回路131(B入力が“0")を介して13クロッ
クの立上りにてフリップフロップ134にセットされ、同1
3クロックの立下がりにてフリップフロップ135にセット
された後、14クロックの立上りにてラインメモリ128の
画素位置(14)に対応したアドレスに書込まれる。ま
た、14クロックにて同様に選択回路130から出力される
影付け設定幅データX=126とエッジ検出時フラグが8
ビットデータとなって1クロックずれたラインメモリ12
8の画素位置(15)に対応したアドレスに書込まれる。
なお、ラインメモリ128の他の画素位置(1)〜(1
3)、(16)〜(17)に対応したアドレスには“0"デー
タが書込まれる。
次に続く走査ラインL5においては、走査ラインL4の場
合と同様に、主走査方向イメージ検出信号(a)が13ク
ロックと14クロックでHレベルになると共に、副走査方
向イメージ変化点検出信号(b)がLレベルを維持した
状態となって、エッジ検出時フラグ(c)が当該13クロ
ックと14クロックのタイミングでHレベルとなる。従っ
て、上記と同様にMC影画像信号(アンドゲート146出
力)(d)がLレベルを維持すると共に、SC影画像信号
(アンドゲート145出力)(e)が14クロックにてHレ
ベルとなる。更に、15クロックではラインメモリ128か
ら画素位置(15)のデータ(前走査ラインL4にて書込ま
れたデータ)、即ち、影幅に関するデータ(7ビット)
“126"とフラグデータ(1ビット)“1"が読出され、オ
アゲート137出力、更にアンドゲート138出力がHレベル
となると共に、アンドゲート142出力がHレベルとな
り、その結果、SC影画像信号(アンドゲート145出力)
が引続き立上った状態となる。
なお、17クロックではSC影画像信号が立下がる。
この過程では、走査ラインL4の場合と同様に13クロッ
クと14クロックにて出力される影付け設定幅“126"とエ
ッジ検出時フラグ“1"が1画素ずつずれてラインメモリ
128の画素位置(14)と(15)に格納される。そして更
に、15クロックにてラインメモリ128から読出された上
記影幅に関するデータ“126"が加算回路131にて“1"加
算され、“127"となってフラグデータ“1"と共にフリッ
プフロップ134,135を経てラインメモリ128の1画素ずれ
た画素位置(16)に対応したアドレスに書込まれる。
次の走査ラインL6では、主走査方向イメージ変化点検
出信号(a)、副走査方向イメージ変化点検出信号
(b)、エッジ検出時フラグ(c)の状態は、上記走査
ラインL4,L5の場合と同様である。従って、上記と同様
にMC影画像信号(アンドゲート146出力)(d)がLレ
ベルを維持すると共に、SC影画像信号(アンドゲート14
5出力)(e)が14クロックにてHレベルとなる。更
に、15クロックでは走査ラインL5の場合と同様に、ライ
ンメモリ128の画素位置(15)に格納されたデータ(影
幅に関して“126"、フラグデータ“1")によりアンドゲ
ート145出力がHレベルとなって、SC影画像データが引
続き立上った状態となる。また更に、16クロックでは、
ラインメモリ128から画素位置(16)のデータ(前走査
ラインL5にて書込まれたデータ)、即ち、影幅に関する
(7ビット)“127"とフラグデータ“1"が読出され、同
様にアンドゲート145出力がHレベルとなってSC影画像
データが更に引続き立上った状態となる。
この走査ラインL6の上記処理の過程では、上記と同様
に13クロックと14クロックにて出力される影付け設定幅
“126"とエッジ検出時フラグ“1"が1画素ずつずれてラ
インメモリ128の画素位置(14)と(15)に格納され
る。そして、15クロックでは上記走査ラインL5の場合と
同様に、ラインメモリ128の画素位置(15)に対応した
アドレスから読出された影幅に関するデータ“126"に
“1"が加算されて得られる“127"が1画素ずれたライン
メモリ128の画素位置(16)に対応したアドレスに書込
まれる。更に、16クロックにてラインメモリ128から読
出された上記影幅に関するデータ“127"が加算回路131
にて“1"加算され、“128"、即ち、7ビット表現で“0"
となってラインメモリ128の1画素ずれた画素位置(1
7)に対応したアドレスに書込まれる。
以後、走査ラインL7,L8では走査ラインL6と同様に処
理がなされ、MC影画像信号(アンドゲート146出力)が
Lレベルを維持すると共に、14クロックから16クロック
の間、SC影画像信号(アンドゲート145出力)がHレベ
ルの状態となる。なお、17クロックでは、前の走査ライ
ンにてラインメモリ128の画素位置(17)に対応したア
ドレスに書込まれるデータが“0"であことから、SC影画
像信号はLレベルに立下がる。
更に走査ラインがL9に移行すると、この走査ラインL9
では、主走査方向に関してはイメージ部から非イメージ
部への変化が存在しないことから主走査方向イメージ変
化点検出信号(a)はLレベルを維持する一方、副走査
方向では特に4クロックから13クロックまでの間はイメ
ージ部から非イメージ部への変化があることからその間
で副走査方向イメージ変化点検出信号(アンドゲート11
2)(b)がHレベルの状態となる。また、この副走査
方向イメージ検出信号の状態により第19図におけるアン
ドゲート152の出力がサブカラーフラグSCFの立上ってい
る間Hレベルとなることから、エッジ検出時フラグ
(c)が10クロックから13クロックまでの間Hレベルの
状態となる。この状態で、4クロックから9クロックま
ではオアゲート125からのイメージ変化点信号がHレベ
ル、エッジ検出時フラグ(c)がLレベルとなることか
ら、インバータ144出力及びアオゲート139出力がHレベ
ルとなって、アンドゲート146の出力がHレベルの状態
となる。引続き10クロックから13クロックまではエッジ
検出時フラグ(c)がHレベルとなることから、オアゲ
ート143がHレベルに切換わってアンドゲート146の出力
がLレベルになる一方、アンドゲート145の出力がHレ
ベルとなる。従って、MC影画像信号が4クロックから9
クロックまでの間Hレベルとなり、SC影画像信号が引続
く10クロックから13クロックまでの間Hレベルの状態と
なる。更に、14クロックではラインメモリ128から画素
位置(14)のデータ(前走査ラインL8にて書込まれたデ
ータ)、即ち、影幅に関するデータ(7ビット)“126"
とフラグデータ(1ビット)“1"が読出され、オアゲー
ト137出力、更にアンドゲート138出力がHレベルとなる
と共に、アンドゲート142出力がHレベルとなり、その
結果、SC影画像信号(アンドゲート145出力)が立上っ
た状態を維持する。また、15クロックではラインメモリ
128から読出される画素位置(15)のデータ(影幅に関
して“126"、フラグデータ“1")、16クロックでは同ラ
インメモリ128から読出される画素位置(16)のデータ
(影幅に関して“127"、フラグデータ“1")により、同
様にアンドゲート145出力、即ち、SC影画像信号がHレ
ベルとなる。これにより、SC影画像信号は上記13クロッ
クから更に16クロックまでHレベルを維持する。
上記の過程で、4クロックから9クロックまでは選択
回路130から影付け設定幅X=126とエッジ検出時フラグ
=“0"が出力されており、この8ビットデータがフリッ
プフロップ134,135を介してラインメモリ128の1画素ず
つすれた画素位置(5)〜(10)に対応したアドレスに
書込まれる。また、10クロックから13クロックまでは選
択回路130から出力されるエッジ検出時フラグだけが
“1"となり、その状態(影幅に関しては“126")で当該
8ビットデータが同様にラインメモリ128の1画素ずつ
ずれた画素位置(11)〜(14)に書込まれる。更に、14
クロック及び15クロックにてラインメモリ128の画素位
置(14)(15)から読出される影幅に関するデータ“12
6"は加算回路131にて“1"加算されて“127"となり、フ
ラグデータ“1"と共にラインメモリ128の1画素ずれた
画素位置(15)(16)に対応したアドレスに書込まれ
る。また、16クロックにてラインメモリ128の画素位置
(16)から読出される影幅に関するデータ“127"は加算
回路131にて“1"加算されて“128"、即ち、“0"とな
り、対応するフラグデータと共にラインメモリ128の1
画素ずれた画素位置(17)に対応したアドレスに書込ま
れる。
上記走査ラインL9に続くL10では、主走査方向及び副
走査方向ともイメージ部から非イメージ部への変化が存
在しないことから、主走査方向イメージ変化点検出信号
(a)、副走査方向イメージ変化点検出信号(b)及び
エッジ検出時フラグ(c)は常時Lレベルを維持する。
この状態では、オアゲート125からのイメージ変化点検
出信号がLレベルとなると共に、前走査ラインL9より1
クロックずれた5クロックから10クロックまでの間はラ
インメモリ128の画素位置(5)〜(10)から読出され
るデータ(前走査ラインL9にて書込まれたデータ)、即
ち、影幅に関するデータ“126"とフラグデータ“0"によ
り、オアゲート137更にオアゲート139の出力がHレベル
となると共に、インバータ144出力がHレベルとなってM
C影画像信号(アンドゲート146出力)(d)がHレベル
となる。更に、11クロックから14クロックまでの間では
ラインメモリ128の画素位置(11)〜(14)から読出さ
れるデータは、フラグデータだけが“1"にかわることか
ら、オアゲート143出力がHレベルに立上がってインバ
ータ144出力が立下がり、その結果、MC影画像信号がL
レベルとなってSC影画像信号(アンドゲート145出力)
(e)がHレベルとなる。また更に、15、16クロックで
は、ラインメモリ128から読出されるデータ、影幅に関
する“127"とフラグデータ“1"により、同様にSC影画像
信号がHレベルを保持する。これにより、SC影画像信号
は更に15、16クロックの間Hレベルを維持する。
上記の過程で、5クロックから10クロックの間ライン
メモリ128から読出されるデータ(影幅に関して“12
6"、フラグデータ“0")及びクロック11からクロック14
の間に同ラインメモリ128から読出されるデータ(影幅
に関して“126"、フラグデータ“0")は、影幅に関する
データについては“1"加算されて“127"となってライン
メモリ128の1画素ずれた画素位置(6)〜(15)に対
応したアドレスに書込まれる。更に、15クロック及び16
クロックではラインメモリ128から読出される影幅に関
するデータ“127"に“1"加算され、“0"となって対応す
るフラクデータ“1"と共にラインメモリ128の1画素ず
れた画素位置(16)〜(17)に対応したアドレスに書込
まれる。
更に、走査ラインL11では、主走査方向イメージ変化
点検出信号(a)、副走査方向イメージ変化点検出信号
(b)及びエッジ検出時フラグ(c)は同様にLレベル
を維持する。この状態では、オアゲート125からのイメ
ージ変化点検出信号がLレベルとなると共に、前走査ラ
インL10より更に1クロックずれた6クロックから11ク
ロックまでの間はラインメモリ128の画素位置(6)〜
(11)から読出されるデータ(影幅に関する“127"とフ
ラグデータ“0")により、上記と同様オアゲート139出
力及びインバータ144出力がHレベルとなってMC影画像
信号(アンドゲート146出力)(d)がHレベルとな
る。更に、12クロックから15クロックまでの間ではライ
ンメモリ128の画素位置(12)〜(15)から読出される
データは、フラグデータだけが“1"にかわることから、
オアゲート143出力がHレベルに立上がってインバータ1
44が立下がり、その結果、MC影画像信号がLレベルとな
ってSC影画像信号(アンドゲート145出力)(e)がH
レベルとなる。また更に、16,17クロックでは、ライン
メモリ128の画素位置(16)(17)から読出される影画
に関するデータが“0"であることから、オアゲート13
7、更にオアゲート139の出力がLレベルとなり、SC影画
像信号がLレベルに立下がる。
上記の過程では、クロック6からクロック15の間ライ
ンメモリ128から読出される影幅に関するデータ“127"
に“1"が加算されて“0"となり、対応するフラグデータ
と共にラインメモリ128の1画素ずれた画素位置(7)
〜(16)に対応したアドレスに書込まれる。この時点で
ラインメモリ128のすべての画素位置(1)〜(17)に
対応したアドレスには影幅に関するデータとして“0"が
格納された状態となる。
このようにラインメモリ128の各画素位置における影
幅に関するデータが“0"になると、主走査方向及び副走
査方向ともイメージ部から非イメージ部への変化点の存
在しない以後の走査ラインL12以降では、MC影画像信号
及びSC影画像信号とも常時Lレベルに保持された状態と
なる。
上記のような処理により第21図の各走査ライン毎に示
すMC影画像信号(d)とSC影画像信号(e)が得られる
が、これを画像表現すると、第20図(b)に示すよう
に、もとの矩形イメージに対しても右側及び下側の各辺
から45度下方向に3画素幅の影画が生成されたものとな
る。
上記処理において、走査ラインL4〜L8の画素位置(1
3)にて主走査方向のイメージ変化点が検出され、本来
影画が生成されるべきところであるが(▲印)、第17図
に示すように画像データ(n)の反転信号にて出力段の
アンドゲート145,146のゲートコントロールが行なわれ
ることから、影画の生成が禁止される。これは、もとの
イメージ部分に生成されるべき影画が重なった場合にそ
の影画生成を禁止するもので、更にもとのイメージが複
雑で生成すべき影画の画素幅が大きい場合等でも同様の
処理がなされ、よりリアルな影付けが実現できる。
また、第18図に示すような処理回路により、主走査方
向についてイメージ部から非イメージ部に変化するイメ
ージ部側画素と非イメージ部側画素の双方でイメージ変
化点を検出していることから、上記処理においては、イ
メージの角にあたる走査ラインL8の画素位置(13)を起
点に右下45度の方向(L9、画素位置(14)とL10、画素
位置(15))に影画が生成され、当該部分での影画の欠
落が防止される。
外形線抽出抽出部 この「外形線抽出部」は原画イメージの外形線を抽出
して白抜き画像を得る原画イメージに関する加工処理で
ある。
外形線抽出回路の全体構成は、例えば、第22図に示す
ようになっている。この外形線抽出回路は基本的には第
17図に示す影線抽出回路と同様の考え方に従って構成さ
れたもので、影線の場合がイメージ部から非イメージ部
への変化を検出しているのに対して、外形線の場合はイ
メージ部から非イメージ部への変化位置と非イメージ部
からイメージ部への変化位置の双方を検出し、その検出
点から画素単位に線画を生成している。また、線画の生
成方向も影画のように走査ライン毎に1画素ずつずらす
ものではなく、主走査方向及び幅走査方向にそのまま生
成している。第22図に基づいて具体的に説明すると次の
ようになる。
第15図に示す二値化回路から出力される注目ライン上
の画像データ(n)が二入力アンドゲート157の一端に
入力し、このアンドゲート157の他の入力端には1ライ
ン前の同一画素位置での画像データ(n−1)がインバ
ータ158を介して入力している。また、この1ライン前
の画像データ(n−1)は他の二入力アンドゲート160
の一端に入力し、このアンドゲート160の他の入力端に
は当該注目ライン上の画像データ(n)がインバータ15
9を介して入力している。そして、上記各アンドゲート1
57,160の出力がオアゲート161に入力している。ここ
で、副走査方向について非イメージ部からイメージ部に
変化する境界点で画像データがLレベルからHレベルに
変化するところでは(画像データ(n−1)=L,画像デ
ータ(n)=H)、アンドゲート157の出力がHレベル
となる一方、同副走査方向についてイメージ部から非イ
メージ部に変化する境界点で画像データがHレベルから
Lレベルに変化するところでは(画像データ(n−1)
=H,画像データ(n)=L)、アンドゲート160の出力
がHレベルとなる。従って、アンドゲート157の出力が
非イメージ部からイメージ部に変化する境界点の検出信
号となり、アンドゲート160の出力がイメージ部から非
イメージ部に変化する境界点の検出信号となり、そし
て、それらの論理和となるオアゲート161の出力が各画
素位置における最終的な副走査方向のイメージエッジ検
出信号となる。
また、上記注目走査ライン上の画像データ(n)と1
ライン前の同一画素位置での画像データ(n−1)がオ
アゲート156に入力し、このオアゲート156の出力が新た
な画像データとして主走査方向外形検出回路170に入力
している。なお、主走査方向外形検出回路170が当該画
像データ(n)と1ライン前の画像データ(n−1)と
の論理和(オアゲート156)を新たな画像データとして
処理する理由は後述する。
主走査方向外形検出回路170の具体的な構成は、例え
ば、第23図に示すようになっている。
同図において、171,173は夫々画像読取りのタイミン
グ信号となるビデオクロック信号(V.CLOCK)を計数す
るカウンタであり、各カウンタ171,173はロード信号(L
D)がLレベルの期間に初期データがセットされ、この
初期データからの総計数値が最大値(例えば、255)に
なったときにキャリC出力を立上げるようになってい。
そして、各カウンタ171,173にはCPUからの外形線幅デー
タが初期データDとして入力すると共に、上記画像デー
タがそのままカウンタ171のロード信号として入力し、
当該画像データのインバータ172を介した反転信号がカ
ウンタ173のロード信号として入力している。ここで、
上記外形線幅データは、オペレータがコンソールパネル
上のテンキー等の操作により入力するもので、具体的に
は、オペレータが抽出すべき外形線の画素幅wを入力す
ると、外形線幅データXが X=256+1−w に従って演算され、その演算結果XがCPUから各カウン
タ171,173に供される。なお、この場合、設定可能な画
素幅wは2ドット以上となる(最大設定画素幅は、例え
ば、129ドット)。
174は上記各カウンタ171,173からのキャリC出力をビ
デオクロック信号(V.CLOCK)に同期して夫々並列的に
ラッチする4連構成のラッチ回路、175は画像データの
立上りでセット、インバータ195の出力(カウンタ171の
キャリC出力)の立下がりにてリセットされるフリップ
フロップ、176は画像データの立下がりでセット、イン
バータ196の出力(カウンタ173のキャリC出力)の立下
がりにてリセットされるフリップフロップであり、各フ
リップフロップ175,176のデータ端子は常時Hレベルに
固定されている。そして、各フリップフロップ175,176
の出力Qがオアゲート177に入力し、このオアゲート177
の出力が主走査方向外形検出信号となる。
このような構成の主走査方向外形検出回路170では、
例えば、画素幅w=3画素の設定入力がなされた場合の
処理では、各部の信号状態は第24図に示すようになる。
まず、原稿走査の過程で前の画像データの立下がりに
てカウンタ171に外形線幅データX=256+1−3=254
が初期データとしてセットされた状態にあり、この状態
で、当該画像データが立上ると、同時にフリップフロッ
プ175の出力QがHレベルに立上る。このとき他のカウ
ンタ173に上記外形線幅データ254が初期データとしてセ
ットされる。その後、走査の過程でカウンタ171がビデ
オクロック(V.CLOCK)を1クロック計数すると(計数
値が255となる)そのキャリ出力Cが立上がる。次のビ
デオクロック(V.CLOCK)の立上がりのタイミングでキ
ャリ出力CがLレベルに立下がり、ラッチ回路174の出
力2QがHレベルに立上がる。次のビデオクロック(V.CL
OCK)の立上がりのタイミングでラッチ回路174の出力2Q
がLレベルに立下がり、ラッチ回路174の出力4Qが立上
がってインバータ195の出力がLレベルに立下がる。こ
れにより、フリップフロップ175にリセットがかかり、
フリップフロップ175の出力QがLレベルに立下がる。
以後、イメージ部分を走査する過程で画像データがHレ
ベルを保持している間はこの状態を保持する。走査がイ
メージ部と非イメージ部の境界点に達し、画像データが
立下がると、同時にフリップフロップ176の出力QがH
レベルに立上る。その後、上記の場合と同様に、走査の
過程でカウンタ173がビデオクロック(V.CLOCK)を1ク
ロック計数すると(計数値が255となる)そのキャリ出
力Cが立上がる。次のビデオクロック(V.CLOCK)の立
上がりのタイミングでキャリ出力CがLレベルに立下が
り、ラッチ回路174の出力1QがHレベルに立上がる。次
のビデオクロック(V.CLOCK)の立上りのタイミングで
ラッチ回路174の出力1QがLレベルに立下がり、ラッチ
回路174の出力3Qが立上がってインバータ196の出力がL
レベルに立下がる。これにより、フリップフロップ176
がリセットされ、その出力Hレベルに立下がる。
これにより、フリップフロップ175,176の出力Qの論
理和となる主走査方向外形信号は、画像データの立上り
から3クロックの間、同立上がりから3クロックの間H
レベルの状態となる。即ち、この主走査方向外形信号は
非イメージ部からイメージ部への変化点(画像データの
立上り)からその走査方向へ3画素幅、イメージ部から
非イメージ部への変化点(画像データの立下がり)から
その走査方向へ3画素幅の外形線を表わすことになる。
更に、第22図において、上記主走査方向外形検出回路
170からの主走査方向外形信号とオアゲート161からの副
走査方向のイメージエッジ検出信号が夫々オアゲート17
8に入力している。その結果、このオアゲート178の出力
はイメージの主走査方向及び副走査方向のエッジ部分に
て立上る信号となる。
一方、残りの回路構成は、第17図に示す影線抽出回路
の場合と略同様である。即ち、走査ラインの各画素位置
に対応したFIFOメモリ179と、外形線幅設定値(7ビッ
ト)とエッジ検出時フラグ(1ビット)との8ビットデ
ータ(A入力)と、上記オアゲート178からのエッジ検
出信号の状態に応じてFIFOメモリ179からの読出しデー
タ(線幅に関する7ビットデータとフラグデータ1ビッ
ト)(B入力)とを切換える選択回路180と、選択回路1
80を介した線幅に関するデータ(A)とオアゲート178
からインバータ182,アンドゲート183を介した1ビット
データ(“0"または“1")(B)とを加算する加算回路
181とを備え、更に、オアゲート178からのエッジ検出信
号の状態及びフラグデータの状態に応じてた論理出力を
行なう系、インバータ187、アンドゲート188,189、オア
ゲート190、更に、線幅に関するデータの状態に応じた
論理出力を行なう系、オアゲート184、アンドゲート18
5、オアゲート186を備えた構成となっている。そして、
上記各系からの出力信号に応じた論理出力を行なうイン
バータ191及びアンドゲート192,193が設けられ、このア
ンドゲート192の出力がサブカラー(赤)で表現された
外形線を示すSC外形信号、アンドゲート193の出力がメ
インカラー(黒)で表現された外形線を示すMC外形信号
となっている。
なお、上記副走査方向の外形線幅データXは、上述し
た影線幅の場合と同様にオペレータがその画素幅wを指
定(操作入力)すると、 X=128+1−w にて従って演算され、上述した選択回路180に供給され
ている。
また、上記エッジ検出時フラグについては次のように
なっている。
当該画像処理装置は2色のデータ(メインカラー、サ
ブカラー)を扱っていることから、影画の場合と同様に
イメージのエッジを検出したときにその部分の色をエッ
ジ検出時フラグとして表現している。そのフラグ生成の
具体的な回路は、例えば、第25図に示すようになってい
る。
第25図において、副走査方向ついて非イメージ部から
イメージ部に変化する境界点の検出信号(副走査L→H
検出)、具体的には第22図におけるアンドゲート157出
力と、第15図におけるアンドゲート103出力となる新サ
ブカラーフラグSCFとが入力するアンドゲート201と、同
副走査方向についてイメージ部から非イメージ部に変化
する境界点の検出信号(副走査H→L)、具体的には第
22図におけるアンドゲート160出力と、第15図におけるF
IFOメモリ104出力となる新サブカラーフラグSCFとが入
力するアンドゲート202とを有し、各アンドゲート201,2
02の出力信号がオアゲート203に入力している。ここ
で、アンドゲート201の出力は非イメージ部からイメー
ジ部に変化した境界点の画素の色フラグであるが、画像
読取りの過程においては非イメージ部からイメージ部へ
の変化はイメージ部の画素を読取った際に判定できるこ
とから、当該読取り画素(n)のサブカラーフラグSCF
(n)をそのまま当該境界点の(n)の色フラグとして
いる。また、アンドゲート202の出力は逆にイメージ部
から非イメージ部に変化した境界点の画素の色フラグで
あるが、この場合、イメージ部から非イメージ部への変
化は非イメージ部の画素を読取った際に判定されること
から、当該読取り画素(n)の1ライン手前の画素(n
−1)のサブカラーフラグSCF(n−1)を当該境界点
の画素(n)の色フラグとしている。オアゲート203の
出力信号はインバータ204による前述した主走査方向外
形信号(主走査方向外形検出回路170)の反転信号によ
りゲートコントロールされるアンドゲート205に入力し
ている。
一方、主走査方向について非イメージ部からイメージ
部に変化する境界点から発生する外形信号(主走査L→
H検出)、具体的には第23図におけるフリップフロップ
175出力がクロック端子(CLK)に、サブカラーフラグSC
Fがデータ端子(D)に夫々入力したフリップフロップ2
06と、同主走査方向についてイメージ部から非イメージ
部に変化する境界点から発生する外形信号(主走査H→
L検出)、具体的には第23図におけるフリップフロップ
176出力がクロック端子(CLK)に、サブカラーフラグSC
Fがデータ端子(D)に夫々入力したフリップフロップ2
08を有し、フリップフロップ206の出力Qと当該外形信
号(主走査L→H検出)がアンドゲート207に、フリッ
プフロップ208の出力と当該外形信号(主走査H→L検
出)がアンドゲート209に夫々入力している。ここで、
上記各外形線信号を生成する主走査方向外形線検出回路
170においては、当該走査ラインの画像データと1ライ
ン前の同一位置画素の画像データとの論理和を実際の画
像データとして扱っていることから、この各フリップフ
ロップ206,208に入力するサブカラーフラグSCFについて
も同様に当該走査ラインのサブカラーフラグと1ライン
前の同一位置画素のサブカラーフラグの論理和を実際の
サブカラーフラグSCFとして扱っている。また、この主
走査方向の場合も上記副走査の場合と同様に、非イメー
ジ部からイメージ部への変化に際しては、検出時の読取
り画素(m)のサブカラーフラグSCF(m)をそのまま
外形線部分の色フラグとし、逆にイメージ部から非イメ
ージ部への変化に際しては検出時の読取り画素(m)の
1画素手前の画素(m−1)のサブカラーフラグSCF
(m−1)を当該外形線部分の色フラグとしている。上
記各アンドゲート207,209の出力はオアゲート210に入力
し、更にオアゲート210の出力が上記副走査側のアンド
ゲート205からの出力と共にオアゲート211に入力してお
り、このオアゲート211の出力が最終的なエッジ検出時
フラグとなっている。このエッジ検出時フラグはHレベ
ルのときサブカラーであることを示し、逆にLレベルの
ときにメインカラーであることを示す。
次に、第27図(a)に示すような矩形イメージを例
に、その外形線の抽出処理を具体的に説明する。
この矩形イメージは左側斜線部分がメインカラー
(黒)、右側網点部分がサブカラー(赤)となってい
る。なお、簡略化のため各走査ラインとも17ドット(画
素)構成を想定し、ラインメモリ179の各画素位置(1
〜17)に対応したアドレスには初期値として予め“0"が
格納された状態となっている。また、オペレータが設定
入力した外形線幅wはw=2画素となっている。
フルカラーセンサ10が走査ラインをL1,L2,L3,…と順
次移動させて光学的走査を行なう過程で、走査ラインL1
〜L3の間では、イメージが存在しないことから、各読取
り画素に対応した画像データはLレベルを維持する。更
に、走査ラインL4〜L8の間では、第26図の“画像デー
タ”、“MCF"、“SCF"に示すように、イメージに対応し
てビデオクロック(V.CLOCK)の4クロック(画素)か
ら13クロック目までにかけて画像データが立上がると共
に、メインカラーフラグMCFが4クロックから9クロッ
クの間、また、サブカラーフラグSCFが引続き10クロッ
クから13クロックの間夫々Hレベルの状態となる。更
に、走査ラインL9以降では再びイメージが存在しないこ
とから、画像データ、メインカラーフラグMCF、サブカ
ラーフラグSCFは夫々立下がり、Lレベルを維持する。
上記走査の過程で、各走査ラインにおける各部の信号
波形は、第26図に示すようになる。
走査ラインL1〜L3の間では、イメージが存在しないこ
とから主走査方向外形検出回路170からの主走査方向外
形信号及びオアゲート161からの幅走査方向のイメージ
エッジ検出信号は共にLレベルを維持し、ラインメモリ
179からは初期値“0"がビデオクロックに同期して読出
されると共に、その“0"データがそのまま帰還して再度
ラインメモリ179に書込まれる。従って、MC外形信号、S
C外形信号ともにLレベルを維持した状態となる。
更に、走査ラインL4においては、主走査方向外形信号
(a)が、非イメージ部からイメージ部に変化する4ク
ロック目から2クロック(設定画素幅)分、また、逆の
イメージ部から非イメージに変化する14クロック目から
2クロック(同設定画素幅)分夫々Hレベルに立上った
状態となる(第24図の主走査方向外形信号と同様)。そ
して、オアゲート161からの副走査方向のイメージエッ
ジ検出信号(b)が走査ラインL3からL4にかけて非イメ
ージ部からイメージ部に変化する4クロックから13クロ
ックの間Hレベルに立上った状態となる。この状態にお
いて、副走査方向のイメージエッジ検出信号(b)がH
レベルとなる(主走査L→H)4クロックから13クロッ
クまでの間で、特にサブカラーフラグSCFがHレベルと
なる10クロックから13クロックまでは第25図におけるア
ンドゲート201の出力がHレベルとなってエッジ検出時
フラグ(c)がHレベルに立上がった状態となる。次の
14クロック目では主走査方向外形信号(a)がHレベル
となることから(主走査H→L)フリップフロップ208
がセットされてその後段のアンドゲート209が当該主走
査方向外形信号がHレベルの間同じHレベル状態を維持
し、エッジ検出時フラグ(c)は上記13クロックから引
続き15クロックまで(更に2画素分)Hレベル状態を持
続する。
一方、上記主走査方向外形信号(a)または副走査方
向のイメージエッジ信号(b)のいずれかがHレベルと
なる4クロックから15クロックまでの間は、第22図にお
けるオアゲート178の出力がHレベルとなる。すると、
その間では選択回路180はA側を選択出力すると共に加
算回路181のB入力が“0"に固定される。従って、当該
4クロックから15クロックまではビデオクロックに同期
してラインメモリ179の(4)〜(16)の画素位置に対
応したアドレスに外形線幅データX=128+1−2=127
(w=2)とエッジ検出時フラグ(c)が8ビットデー
タとなって順次書込まれていく。なお、ラインメモリ17
9の他の画素位置(1)〜(3)及び(16)〜(17)に
対応したアドレスには“0"データが書込まれる(以後同
様である)。このようにビデオクロックに同期してライ
ンメモリ179に対してデータの書込みがなされる過程
で、4クロックから9クロックまでは、上記オアゲート
178の出力がHレベルの状態でエッジ検出時フラグ
(c)がLレベルとなることから、アンドゲート188,18
9ともにLレベルとなって後段のアンドゲート193の出力
がHレベルとなる。即ち、MC外形信号(d)がHレベル
に立上がった状態となる。また、10クロックから15クロ
ックまでは、オアゲート178の出力が同様にHレベルの
状態でエッジ検出時フラグ(c)がHレベルとなること
から、アンドゲート188がHレベルとなって後段のアン
ドゲート192の出力がHレベル、アンドゲート193の出力
がLレベルとなる。即ち、MC外形信号(d)がLレベル
に立下がった状態となる一方SC外形信号(e)がHレベ
ルに立上がった状態となる。
上記走査ラインL4に続くラインL5においては、主走査
方向外形信号(a)は走査ラインL4の場合と同様に非イ
メージ部からイメージ部に変化する4クロックから5ク
ロックまでとイメージ部から非イメージ部に変化する14
クロックから15クロックまでの夫々2画素分がHレベル
の状態となるが、オアゲート161からの副走査方向のイ
メージエッジ検出信号(b)は走査ラインL4からL5にか
けてイメージの変化がないことから、すべてのクロック
タイミングでLレベルとなる。また、エッジ検出時フラ
グ(c)は、上記副走査方向のイメージエッジ検出信号
(b)がLレベルとなって副走査方向に関して第25図に
おけるアンドゲート205の出力がLレベルを維持すこと
から、13クロックまではLレベルを維持し、14クロック
から15クロックまでの間は主走査方向外形信号のHレベ
ル状態に起因して同様にHレベルの状態となる。
上記のような状態となる走査ラインL5では、主走査方
向外形信号(a)がHレベルとなる4クロックから5ク
ロックではオアゲート178の出力がHレベルとなること
から、走査ラインL4の場合と同様に、MC外形信号(d)
がHレベルになると共にラインメモリ179の画素位置
(4),(5)に対応したアドレスに再び外形線幅デー
タX=127及びフラグ情報“0"が8ビットデータとなっ
て書込まれる。そして、主走査方向外形信号(a)がL
レベルとなる6クロックから13クロックまではオアゲー
ト178出力がLレベルになることから、アンドゲート188
の出力がLレベルになると共にアンドゲート189の出力
はラインメモリ179から順次読出されるフラグデータ(L
4走査の際に書込まれたデータ)により9クロックまで
はLレベル、10クロックから13クロックまではHレベル
の状態となる。また、このとき、ラインメモリ179から
同時に読出される外形線幅データ127(L4走査の際に書
込まれたデータ)によりオアゲート184出力がHレベル
となってアンドゲート185更にオアゲート186出力がHレ
ベルとなる。これにより、アンドゲート193からのMC外
形信号(d)は上記読出しフラグデータがLレベルとな
る6クロックから更に9クロックまでの間Hレベル状態
を維持し、当該フラグデータがHレベルとなる10クロッ
クから13クロックまではこのMC外形信号(d)がLレベ
ルに立下がって逆にアンドゲート192からのSC外形信号
(e)がHレベルの状態となる。一方、アンドゲート17
8の出力がLレベルとなる上記6クロックから13クロッ
クまでの間ラインメモリ179から読出される外形線幅デ
ータ127は加算回路131によって“1"(B入力=1)が加
算され、127+1=128、即ち、“0"(7ビット表現によ
り)となって当該画素位置(6)〜(13)に対応したア
ドレスに書込まれる。またこのとき、読出されたフラグ
データがそのまま対応する外形線幅データ“0"と共にラ
インメモリ179に書込まれる。
更に、14クロックから15クロックまでの間は再びオア
ゲート178出力がHレベルに立上がった状態となると共
にエッジ検出時フラグ(c)がHレベルとなることか
ら、引続きSC外形信号(e)がHレベルの状態を維持す
る。また、このとき選択回路180がA側に切換わり、ラ
インメモリ179の画素位置(14),(15)に対応したア
ドレスに設定入力された外形線幅データX=127及びエ
ッジ検出時フラグ“1"が8ビットデータとなって書込ま
れる。
次に走査ラインがL6に移行すると、主走査方向外形信
号(a)及び副走査方向のイメージエッジ信号(b)及
びエッジ検出時フラグ(c)は走査ラインL5の場合と同
様の状態となる。
この状態において、主走査方向外形信号(a)がHレ
ベルとなる4クロックから5クロックでは上記走査ライ
ンL4,L5と同様にMC外形信号(d)がHレベルになると
共にラインメモリ179の画素位置(4),(5)に対応
したアドレスに外形線幅データX=127及びフラグデー
タ“0"が8ビットデータとなって書込まれる。そして、
主走査方向外形信号(a)がLレベルとなる6クロック
から13クロックまではオアゲート178がLレベルになる
と共にラインメモリ179から読出される外形線幅データ
が“0"(L5走査の際に書込まれたデータ)でオアゲート
184の出力がLレベルとなってアンドゲート185更にオア
ゲート186の出力がLレベルとなる。これにより、MC外
形信号(d)及びSC外形信号(e)はともにLレベルと
なる。このとき、アンドゲート185の出力がLレベルで
あるこから、加算回路181のB入力が“0"となり、ライ
ンメモリ179から読出される外形線幅データ“0"はその
まま同一アドレスに書込まれる。
更に、14クロックから15クロックまでの間は上記走査
ラインL5の場合と同様、オアゲート178出力がHレベル
となってSC外形信号(e)がHレベルとなる。このと
き、選択回路180がA側に切換わり、ラインメモリ179の
画素位置(14),(15)に対応したアドレスに設定入力
された外形線幅データX=127及びエッジ検出時フラグ
“1"が8ビットデータとなって書込まれる。
以後、走査ラインL7,L8において走査ラインL6と同様
の処理が繰り返される。
更に、走査ラインがL9に移行すると、この走査ライン
ではイメージが存在しないが、主走査方向外形検出回路
170が1ライン前の画像データとの論理和データを対象
として処理を行なっているとから、当該走査ラインL9に
おいても主走査方向外形信号(a)は上記と同様に4ク
ロックから5クロックまでの間及び14クロックから15ク
ロックまでの間がHレベルになった状態となる。そし
て、オアゲート161からの副走査方向のイメージエッジ
検出信号(b)が走査ラインL8からL9にかけてイメージ
部から非イメージ部に変化する4クロックから13クロッ
クの間Hレベルに立上がった状態となる。このように主
走査方向外形信号(a)及び副走査方向のイメージ検出
信号(b)は走査ラインL4の状態と同様となり、また、
副走査方向のイメージエッジ検出信号(b)の変化(副
走査H→L)と主走査方向外形信号(a)の変化(主走
査H→L)から10クロックから13クロックまでは第25図
におけるアンドゲート202、14クロックから15クロック
までは同図アンドゲート209の各出力がHレベルになる
ことから、エッジ検出時フラグ(c)もまた走査ライン
L4の場合と同様にサブカラーフラグSCFがHレベルに立
上がる10クロックから更に15クロックまでHレベルの状
態となる。
このような状態では、MC外形信号(d)及びSC外形信
号(e)は走査ラインL4の場合と同様、MC外形信号
(d)が4クロックから9クロックまでHレベルの状態
となり、SC外形信号(e)が引続く10クロックから15ク
ロックまでHレベルの状態となる。このとき、ラインメ
モリ179には主走査方向外形信号(a)、副走査方向の
イメージエッジ信号(b)のいずれかがHレベルとなる
4クロックから15クロックまでの間、画素位置(4)〜
(15)に対応したアドレスに新たに外形線幅データX=
127が書込まれると共に、同画素位置(4)〜(9)ま
でに対応したアドレスにはフラグデータ“0"が、続く画
素位置(10)〜(15)までに対応したアドレスにはプラ
グデータ“1"が夫々上記外形線幅データと対になって書
込まれる。
上記走査ラインL9に続く走査ラインL10においては、
イメージが存在せず、また、画像データの前ラインL9と
の論理和データも“0"となることから、主走査方向外形
信号(a)及び副走査方向のイメージエッジ検出信号
(b)もともとにLレベルを保持した状態となり、それ
に起因してエッジ検出時フラグ(c)もまたLレベルを
保持した状態となる。このような状態において、4クロ
ックから9クロックまではラインメモリ179から読出さ
れる外形線幅データX=127(L9走査の際に書込まれた
データ)でオアゲート184の出力がHレベルとなって更
にアンドゲート185、オアゲート186の出力がHレベルと
なる一方、同時に対になって読出されるフラグデータが
“0"(L9の走査の際に書込まれたデータ)でアンドゲー
ト189の出力がLレベルとなることから、アンドゲート1
93からのMC外形信号(d)がHレベル状態となる。ま
た、続く10クロックから15クロックまでは、ラインメモ
リ179から読出される外形線幅データは同様に127である
がその対になるフラグデータが“1"になることから、ア
ンドゲート189の出力がHレベルとなり、この場合アン
ドゲート192からのSC外形信号(e)がHレベルとな
る。このラインメモリ179の読出し過程で、外形線幅デ
ータが“0"の場合(画素位置(1)〜(3)及び(16)
〜(17))はそのままのデータ“0"が帰還して再度同一
画素位置に対応したアドレスに書込まれる一方、外形線
幅データが127の場合には、アンドゲート185、183の出
力がHレベルとなり加算回路181のB入力が“1"になる
ことから、127+1=128、即ち、“0"データが同一画素
位置(4)〜(15)に対応したアドレスに書込まれる。
フラグデータについては読出しデータがそのまま帰還し
て上記外形線幅データと対になってもとのアドレスに書
込まれる。
続く走査ラインL11においては、主走査方向外形信号
(a)、副走査方向のイメージエッジ検出信号(b)、
エッジ検出時フラグ(c)は共にLレベルを保持した状
態となる。そして、前の走査ラインL10での処理により
ラインメモリ129に格納される外形線幅データは1ライ
ン全ての画素位置(1)〜(17)で“0"となっているこ
とから、MC外形信号(d)及びSC外形信号(e)はとも
にLレベルの状態を維持する。そして、以後の走査ライ
ンにおいてはこの走査ラインL11と同様の状態となり、M
C外形信号及びSC外形信号は以後Lレベルを保持した状
態となる。
上記のような処理により第26図の各走査ライン毎に示
すMC外形信号(d)とSC外径信号(e)が得られるが、
これを画像表示すると、第27図(b)に示すように、画
素位置(9)から左側がメインカラー(MC:黒、斜線部
分)で画素位置(10)から右側がサブカラー(SC:赤、
網点部分)となる線幅が2画素の矩形外形線画像、即
ち、白抜き画像となる。
上記の処理において、走査ラインL9で実際にイメージ
が存在しないにもかかわらず、主走査方向外形信号
(a)がHレベルとなるのは、上述したように当該注目
ラインの画素の画像データ(n)と1ライン前の同一画
素位置の画像データ(n−1)との論理和データを新た
な画像データとして主走査方向の外形線抽出処理(主走
査方向外形検出回路170)を行なっているからである。
これは、副走査方向に関する外形線が、主走査方向外形
信号(a)あるいは副走査方向のイメージエッジ検出信
号(b)がLレベルに立下がって所定画素分の幅にて生
成されることから、その主走査方向外形信号(a)と副
走査方向のイメージエッジ検出信号(b)の完全に立下
がる走査ラインを揃えるためである。これにより、例え
ば、第27図(b)に示すように、走査ラインL10におけ
る画素位置(4)〜(13)までの副走査方向の外形線と
画素位置(14)(15)の同外形線が揃うことになる。逆
に上記のように扱う画像データを論理和データとしない
場合には、主走査方向外形信号(a)が完全に立下がる
走査ラインがL8で副走査方向のイメージエッジ検出信号
(b)より1ライン早くなることから、第27図(b)に
おける走査ラインL10の画素位置(14)(15)に外形イ
メージが生成されなくなり、外形線の欠落が生ずる結果
となってしまう。
V.パターン生成部 このパターン生成部にて本願発明の構成要件たるパタ
ーン生成手段を具体的に示す。以下、網パターン、線パ
ターンを例に説明する。
網パターン、線パターンは、例えば、第28図に示すよ
うに主走査方向及び副走査方向について64ドット×64ド
ットのドットパターンとなる。このドットパターンを記
憶するメモリに対してはバイト(8ビット)単位にてデ
ータが扱われ、メモリ内のデータ構造は、例えば、第29
図に示すように、1つのドットパターン(64×64)が8
つ配列されたものとなり、バイトデータの各ビット位置
がそれぞれのパターンの同位置のドットに割付けられた
ものとなっている。従って、このメモリにパターンデー
タを書込む場合には64バイト×64のデータとして書込
む。具体的には、例えば、第30図に示すように、各バイ
トデータの0ビット目全体(64ドット×64ドット)であ
る種の線パターンが表現され、1ビット目全体(64ドッ
ト×64ドット)で他の網パターンが表現され、同様にし
て最大8種類のドットパターンが表現される。
この網パターン、線パターンの生成回路は、例えば、
第31図に示すようになっている。
同図において、231はクロック信号(CK)として入力
するビデオバリッド信号(V.VAD:1有効走査ラインを示
す)をカウントするカウンタであり、このカウンタ231
は6ビット出力(Q0〜Q5)構成となり、そのキャリビッ
ト(C)がインバータ232及びページシンク信号(PAGE
SYNC:1ページを示す)にてゲートコントロールされるア
ンドゲート233を介してロード端子(LD)に帰還されて
いる。235はクロック信号(CK)として入力するビデオ
クロック信号(V.CLOCK:1画素を示す)をカウントする
カウンタであり、このカウンタもまた6ビット出力(Q0
〜Q5)となって、そのキャリビット(C)がインバータ
236及びビデオバリッド信号(V.VAD)にてゲートコント
ロールされるアンドゲート237を介してロード端子(L
D)に帰還されている。上記カウンタ231,235は全体に12
ビット出力(カウンタ231が上位6ビット、カウンタ235
が下位6ビット)のアドレスカウンタを構成している。
そして、カウンタ235は各走査ラインにおいて初期値
“0"から64ビット(カウント)の走査が終了する毎にそ
のキャリ出力によって初期設定値“0"にリセットされ、
また、カウンタ231は各走査ページにおいて初期値“0"
から64ライン(カウント)の走査が終了する毎にそのキ
ャリ出力によって初期設定値“0"にリセットされるよう
になっている。
250は上述した網パターン、線パターン等のパターン
情報(第28図乃至第30図参照)を格納するメモリ(SRA
M)であり、上記アドレスカウンタ(カウンタ231,235)
からのアドレス出力がマルチプレクサ241を介してこの
メモリ250のアドレスバス(ADD)に接続されている。ま
た、CPU(図示略)からのチップイネーブル信号(SRAM
CE)がインバータ242を介してメモリ250の読出しを許容
するためのアウトプットイネーブル端子(OE)に入力す
ると共に、同様にCPUからのライト信号(SRAM WR)と上
記チップイネーブル信号(CE)が負論理のアンドゲート
243の出力に入力し、このアンドゲート243の出力信号が
メモリ250の書込みを許容するためのライトイネーブル
端子(WE)に入力している。メモリ250のデータバス
(D)は、そのまま後段にパターン情報を転送する系の
他、バッファ251が接続されており、このバッファ251を
介してCPUからのパターン情報がメモリ250内に書込まれ
るようになっている。このバッファ251はCPUからのチッ
プイネーブル信号(SRAM CE)がアクティブとなる場合
(Lレベル)にそのCPUからの網かけ/線かけのパター
ン情報をメモリ250に供給する一方、同チップイネーブ
ル信号がアクティブとならない(Hレベル)場合にはそ
の出力が強制的に“ハイインピーダンス”に保持され
る。また、上記アドレスカウンタからのアドレス値が入
力(B入力)するマチプレクサ241の他方の入力端(A
入力)にはCPUからのアドレスデータが入力しており、
このマルチプレクサ241は上記チップイネーブル信号(S
RAM CE)がHレベルのとき(読出し時)にB入力側を選
択し、同チップイネーブル信号(SRAM CE)がLレベル
のとき(書込み時)にA入力側を選択する。
なお、上記メモリ250から読出されるデータは、例え
ば、8ビット構成となっており(第29図参照)、オペレ
ータがパターン情報の指定操作を行なうと、その指定さ
れたパターンに対応するビットだけが選択され(選択回
路図示略)、そのビット情報だけが画像情報の読取りに
同期して画素単位に後段に転送される。
上記のような網パターン、線パターン等のパターン情
報を生成するパターン生成回路では、パターン情報を書
込む場合は、チップイネーブル信号(CE)及びライト信
号(SRAM WR)をアクティブ(Lレベル)にした状態
で、初期値“0"から順次インクリメントするアドレス
(ADDRESS:12ビット)がCPUからマルチプレクサ241を介
してメモリ250のアドレスバス(ADD)に供されると共
に、それに同期して同CPUから8ビット(1バイト:第2
8図乃至第30図参照)のパターンデータがバッファ251を
介して順次メモリ250のデータバス(D)に供される。
これにより、前述した(第29図及び第30図参照)構造に
よりパターンデータがメモリ250に書込まれる。ここ
で、パターンの大きさを変更する場合には、CPUが倍率
を変えて書込むことにより行なう。例えば、1/4倍のと
きは、32バイト×32に相当するパターンデータを4回書
込むことになる。これにより、オリジナルパターンに対
して1/4パターンが得られる。
次に後述するようにイメージの合成を行なう際に、メ
モリ250に格納したパターン情報を読出す場合は、チッ
プイネーブル信号(CE)及びライト信号(SRAM WR)を
アクティブでない状態(Hレベル)にし、その状態で、
ビデオクロックに同期して順次インクリメントするアド
レスカウンタ(カウンタ231、235)からのアドレスがマ
ルチプレクサ241を介してメモリ250のアドレスバス(AD
D)に供される。これにより、指定されたアドレスのド
ットパターンがメモリ250から8ビットデータ(8種類
分に相当)にて読出される。このとき、カウンタ235は
各走査ラインにおいて0から63までの64カウントまでの
カウント動作を繰り返し、また、カウンタ231は走査ラ
インが移動する毎にインクリメントして同様に64カウン
トまでのカウント動作を繰り返す。そして、各走査ライ
ンとも網パターン、線パターン等が必要となる領域でチ
ップイネーブル信号(CE)がHレベルに制御される。こ
れより、例えば、網かけ/線かけが必要領域について64
ドット×64ドット単位の網パターン/線パターンが得ら
れる。
VI.イメージ合成部 このイメージ合成部は、本願発明の構成要件たる画像
変更手段及び画像合成手段を具体化している。
第32図は上述した外形線画と影画から合成の対象とな
る画像の組合せを行なう画像組合せ回路である。
同図において、220は第22図乃至第25図等で説明した
外形線抽出回路であり、この外形線抽出回路220からは
上述したようにサブカラーで表現された外形線を示すSC
外形信号とメインカラーで表現された外形線を示すMC外
形信号とが各画素単位に出力される。222は第17図乃至
第19図等で説明した影線抽出回路であり、この影線抽出
回路からもまた上述したようにサブカラーで表現された
影画を示すSC影画像信号とメインカラーで表現された影
画を示すMC影画像信号とが各画素単位に出力される。22
4は切換回路であり、この切換回路224は切換信号Sの状
態に応じてA1入力またはB1入力のいずれかの切換出力1Y
がなされると共に、同切換信号Sの状態に応じてA2入力
またはB2入力のいずれかの切換出力2Yがなされるように
なっている。具体的には、切換信号SがLレベルのとき
に出力系1Y側にA1入力、出力系2Y側にA2入力が夫々出力
され、同切換信号SがHレベルのときに出力1Y側にB1入
力、出力2Y側にB2入力が夫々出力される。そして、この
切換回路224のA1入力端とB2入力端には影線抽出回路222
からのMC影画像信号が並列的に入力する一方、同A2入力
端とB1入力端には影線抽出回路222からのSC影画像信号
が並列的に入力し、更に、CPUからの色指定信号(Hレ
ベル:色変換指定、Lレベル:同色指定)がこの切換回
路224の切換信号として供されている。これにより、色
指定信号の状態に応じてMC影画像信号とSC影画像信号の
切換回路224からの出力系統が切換えられるようにな
る。具体的には、色指定信号がLレベルのときには切換
回路224の1Y側からMC影画像信号、2Y側からSC影画像信
号が出力される一方、同色指定信号がHレベルのときに
は反対に切換回路224の1Y側からSC影画像信号、2Y側か
らMC影画像信号が出力される。
226及び228は二連のマルチプレクサであり、このマル
チプレクサ226,228はその選択信号SA,SBの状態に応じて
次表のような切換出力(1Y,2Y)を行なうものである。
そして、加工データ選択信号1が当該選択信号SA、加工
データ選択信号2が当該選択信号SBとなっている。
ここで、マルチプレクサ226の入力系についてみる
と、1D0、1D3、2D2に第15図に示す回路にて生成された
サブカラーフラグSCF(サブカラーとなるもとの画像デ
ータに相当)が、1D1、1D2,2D3に上記切換回路224の2Y
からの出力信号が、2D0、2D1に外形線抽出回路220から
のSC外形信号が夫々入力している。また、マルチプレク
サ228の入力系についてみると、1D0、1D3、2D2に第15図
に示す回路にて生成されたメインカラーフラグMCF(メ
インカラーとなるものと画像データに担当)が、1D1、1
D2、2D3に上記切換回路224の1Yからの出力信号が、2
D0、2D1に外形線抽出回路220からのMC外形信号が夫々入
力している。そして、マルチプレクサ226の二系統の出
力1Y,2Yが夫々サブカラーの画像データを示すSC画像デ
ータA(1Y)及びSC画像データB(2Y)となり、マルチ
プレクサ228の出力1Y,2Yが夫々メインカラーの画像デー
タを示すMC画像データA(1Y)及びMC画像データB(2
Y)となって、夫々の画像データが当該属性をもって後
段に転送されるようになっている。
上記のような組合せ回路において、加工データ選択信
号1,2と選択されるA,B系統の画像データとの関係は、SC
画像データ(マルチプレクサ226出力)とMC画像データ
(マルチプレクサ228出力)とも次表のようになる。
上記切換回路224には影クリア信号が入力し、この影
クリア信号がHレベルとなるときに当該影回路224の出
力(1Y,2Y)が“0"に固定されるようになっている。こ
れは、抽出した外形線画と影画とが重なった場合に、外
形線を優先させて影画を消去するためのものであり、上
記影クリア信号は、例えば、第33図に示すような回路に
て生成される。即ち、加工データ選択信号1及びインバ
ータ221を介した加工データ選択信号2がアンドゲート2
23に入力する一方、MC外形信号SC外形信号とがオアゲー
ト225に入力し、このアンドゲート223及びオアゲート22
5の出力信号が夫々入力するアンドゲート227の出力が影
クリア信号となっている。このような回路によれば、加
工データ選択信号2が“0"、加工データ選択信号1が
“1"のとき、即ち、A系統の出力が「影画」でB系統の
出力が「外形線画」であるとき(表3参照)、MC外形信
号またはSC外形信号のいずれかが立上ると影クリア信号
が立上がる(Hレベル)ようになっている。
第34図及び第35図は具体的なイメージ合成回路であ
る。
第34図は原画イメージを除いた部分の網/線パータン
または全面の網/線パータンのいずれかを選択的に生成
すると共にその色(サブカラーまたはメインカラー)の
切換えをも行なう網かけ/線かけデータ生成回路であ
る。
第34図において、第15図に示す回路にて得られるメイ
ンカラーフラグMCFに相当するMC未処理画像データ(第1
6図における新MCF)と同様に得られるサブカラーフラグ
SCF(第16図における新SCF)に相当するSC未処理画像デ
ータがノアゲート371に入力し、第31図に示す網パター
ン、線パターンの形成回路からの網かけ/線かけデータ
と上記ノアゲート371の出力信号とアンドゲート372に入
力している。なお、第31図に示す回路から出力される網
パターン、線パターンのデータは8種類のパターンに相
当した8ビットデータであるが、この第34図に示す回路
に入力する網かけ/線かけデータは実際に合成しようと
するパターンとして選択された(選択回路は図示略)各
画素対応の1ビットデータである。また、イメージの上
に網パターン、線パターン等のパターンをかける“網か
け”とイメージ部分だけを同パターンに変更する“網文
字”とを切換える網かけ/網文字選択信号(網かけ:Hレ
ベル、網文字:Lレベル)と最終加工選択信号3とがイク
スクルーシブオア(EOR)ゲート373に入力し、このEOR
ゲート373の出力信号にてゲートコントロールされるア
ンドゲート374を介して上記アンドゲート372の出力信号
がオアゲート377に入力している。更に、上記EORゲート
373の出力信号がインバータ375に入力しており、このイ
ンバータ375での当該反転信号にてゲートコントロール
されるアンドゲート376を介した上記網かけ/線かけデ
ータが上記オアゲート377に入力している。そして、こ
のオアゲート377の出力信号が出力段のアンドゲート38
1,382に並列的に入力している。一方、上記インバータ3
75の出力信号がオアゲート379,380に入力すると共に、
網かけ/線かけの色指定信号(Hレベル:メインカラ
ー、Lレベル:サブカバー)がオアゲート379に、ま
た、インバータ378を介した当該色指定信号の反転信号
がオアゲート380に入力しており、上記アンドゲート381
がオアゲート379の出力信号にてゲートコントロールさ
れ、また、アンドゲート382がオアゲート380の出力信号
にてゲートコントロールされるようになっている。
上記網かけ/線かけデータ生成回路において、アンド
ゲート381からの出力信号がメインカラー表現されたMC
網かけ/線かけデータを示し、アンドゲート382からの
出力信号がサブカラー表現されたSC網かけ/線かけデー
タを示すことになる。
このような回路構成となる網かけ/線かけ生成回路で
は、網かけ/網文字選択信号と最終加工選択信号3の状
態と生成される網かけ/線かけデータとの関係は次のよ
うになる。
網かけ/網文字選択信号=“1"(Hレベル)、最終加
工選択信号3=“1"(Hレベル)の場合、 EORゲート373の出力がLレベルとなって、アンドゲー
ト374が禁止状態となると共にアンドゲート376が許容状
態となることから、網かけ/線かけデータがそのまま出
力され、全面網かけ/線かけ状態となる。なおこのと
き、網かけ/線かけ色指定信号がHレベルの場合にはア
ンドゲート381が許容状態となって、全面網かけ/線か
けの状態でMC網かけ/線かけデータが出力される一方、
同色指定信号がLレベルの場合にはアンドゲート382が
許容状態となって全面網かけ/線かけの状態でSC網かけ
/線かけデータが出力される。
網かけ/網文字選択信号=“0"(Lレベル)、最終加
工選択信号3=“1"(Hレベル)の場合、 EORゲート373の出力がHレベルとなって、アンドゲー
ト374が許容状態となると共にアンドゲート376が禁止状
態となることらから、もとの原画イメージ以外(ノアゲ
ート371がHレベル)の部分だけについて網かけ/線か
けデータが出力させる。即ち、原画イメージを除いた網
かけ/線かけデータが出力される。なおこの場合も上記
と同様に、網かけ/線かけ色指定信号の状態に応じてMC
網かけ/線かけデータあるいはSC網かけ/線かけデータ
となる。
なお、網かけ/網文字選択信号=“0"(Lレベル)、
最終加工選択信号3=“0"(Lレベル)の場合はEORゲ
ート373の出力がLレベルとなって上記の場合と同様
になり、また、網かけ/網文字選択信号=“1"(Lレベ
ル)、最終加工選択信号3=“0"(Lレベル)の場合は
EORゲート373の出力がHレベルとなって上記の場合と
同様になる。
第35図はもとのイメージ、影画、外形線画、網/線パ
ターンの合成を行なうイメージ合成回路を示す。
このイメージ合成回路は、メインカラーの画像を扱う
MC画像合成系と、サブカラーを扱うSC画像合成系とで構
成されている。
まず、MC画像合成系についてみると、MC画像データA
(第32図参照)と最終加工選択信号3がイクスクルーシ
ブオア(EOR)ゲート261に入力し、このEORゲート261の
出力と、上記網かけ/線かけデータ生成回路(第34図参
照)からのMC網かけ/線かけデータとがオアゲート262
に入力している。また、このオアゲート262に入力して
いるEORゲート261の出力及びMC網かけ/線かけデータは
同時にアンドゲート263に入力している。そして、上記
オアゲート262の出力信号が上述した網かけ/網文字選
択信号にてゲートコントロールされるアンドゲートを介
してオアゲート267に入力すると共に、このオアゲート2
67には更にインバータ265からの網かけ/網文字選択信
号の反転信号にてゲートコントロールされるアンドゲー
ト266を介した上記アンドゲート263からの出力信号が入
力している。更に、オアゲート267の出力信号とMC画像
データB(第32図参照)がオアゲート268に入力し、こ
のオアゲート268からの出力信号がマルチプレクサ280の
一方の入力端(B)及び他のマルチプレクサ282の一方
の入力端(A)に並列的に入力している。
SC画像合成系の構成も上記MC画像合成系と同様であ
り、SC画像データA(第32図参照)、最終加工選択信号
3、SC網かけ/線かけデータ、網かけ/網文字選択信
号、SC画像データB(第32図参照)に関して、EORゲー
ト271、オアゲート272、アンドゲート273,274、276、イ
ンバータ275、オアゲート277,278にて同様の論理回路が
構成されている。そして、オアゲート278の出力がマル
チプレクサ280の他方の入力端(A)及びマルチプレク
サ282の他方の入力端(B)に並列的に入力している。
上記各マルチプレクサ280,282に対して網/線文字あ
るいは網/線影付けの色指定を行なう色指定信号が選択
信号Sとして入力しており、各マルチプレクサ280,282
とも選択信号SがHレベルのときにB入力側、同選択信
号SがLレベルのときにA入力側の選択出力Yを行なう
ようになっている。
この各マルチプレクサ280,282の後段には更に4入力
2連のマルチプレクサ284が設けられており、このマル
チプレクサ284はその選択信号SA,SBの状態に応じて上記
表2と同様の関係にて切換出力(1Y,2Y)を行なうもの
で、最終加工選択信号1が選択信号SA、最終加工選択信
号2が選択信号SBとなっている。マルチプレクサ284の
入力系についてみると、1系では、1D0にSC画像データ
Bが、1D1にオアゲート279出力が、1D2にオアゲート277
出力が、1D3にマルチプレクサ282の出力Yが夫々入力
し、2系では、2D0にMC画像データBが、2D1にオアゲー
ト269出力が、2D2にオアゲート267出力が、2D3にマルチ
プレクサ280の出力Yが夫々入力している。そして、こ
のマルチプレクサ284の出力1Yが最終的にサブカラーを
表現するSC画像データとなり、同出力2Yが最終的にメイ
ンカラーを表現するMC画像データとる。
上記第31図乃至第35図に示す網/線パターンの生成、
加工、合成の各回路において、加工データ選択信号1,
2、最終加工選択信号1,2,3及び網かけ/網文字信号の状
態(16通り)に応じて各種の加工画像に対応した画像デ
ータの出力がなされる。各信号の状態と加工画像の関係
は次表のようになる。なお、この表4では色の加工につ
いては表現しておらず、実際には、この表の各モード
(0)〜(15)について網かけ/線かけ色信号、網/線
文字、網/線影付けの色選択信号の状態によって更に色
加工がなされる。
上記表4における(0)〜(15)の各状態を説明す
る。
(0)…画素 この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(1,0)
であることから、SC画像データB及びMC画像データBと
もに現画信号となり(第32図、表3参照)、最終加工選
択信号(2,1)=(0,0)となって、マルチプレクサ284
から出力されるSC画像データが上記SC画像データB、同
MC画像データが上記MC画像データBとなる。従って、最
終的には原画データが出力されることになり、読取り画
像、例えば第36図(a)に示すような原画“A"に関する
信号がそのまま出力される。
(1)…白抜き画像 この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(0,0)
であるこから、SC画像データB及びMC画像データBはと
もに外形線画信号となり(第32図、表3参照)、最終加
工選択信号(2,1)=(0,0)で上記(0)の場合と同様
である。従って、最終的にはSC画像データ、MC画像デー
タとも外形線画データとなり、読取り画像“A"に対して
第36図(b)に示すような白抜き画像に関する信号が出
力される。
(2)…影線 この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(1,1)
であることから、SC画像データB及びMC画像データBは
ともに影画信号となり(第32図、表3参照)、最終加工
選択信号(2,1)=(0,0)で上記(0)(1)の場合と
同様である。従って、最終的にはSC画像データ、MC画像
データとも影画データとなり、読取り画像“A"に対して
第36図(c)に示すような影画像に関する信号が出力さ
れる。
(3)…太文字 この状態では、加工データ信号(2,1)=(1,1)であ
ることから、SC画像データA,MC画像データAが原画信
号、同各データBが影画信号となる(第32図、表3参
照)。また、最終加工選択信号(3,2,1)=(0,0,1)と
なることから、第35図における各EORゲート261,271の出
力状態がMC画像データA、SC画像データAそのものとな
る共に、マルチプレクサ284は1D1、2D1の選択出力状態
となり、SC画像データ及びMC画像データともに上記対応
する画像データAと同画像データBの和信号(オアゲー
ト269,279出力)となる。従って、原画と影画が重なっ
た状態となり、読取り画像“A"に対して第36図(d)に
示すような太文字画に関する信号が出力される。
(4)…白抜き影付け この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(0,1)
であることから、SC画像データA、MC画像データAが影
画信号、同各データBが外形線画信号となる(第32図、
表3参照)。また、最終加工選択信号(3,2,1)=(0,
0,1)となることから、上記(3)の場合と同様にSC画
像データ及びMC画像データともに対する画像データAと
同画像データBの和信号の出力状態となる(第35図にお
けるオアゲート269,279出力)。従って、影画と外形線
が重なった状態となり、読取り画像“A"に対して第36図
(e)に示すような白抜き影付け画像に関する信号が出
力される。
(5)…網(線)かけ この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(0,0)
であることから、SC画像データA、MC画像データAが共
に原画信号となる(第32図、表3参照)。また、特に最
終加工選択信号3=0、網かけ/網文字信号=1となる
ことから、第34図におけるEORゲート373出力がHレベル
となってアンドゲート374が許容状態となる。これによ
り、網かけ/線かけ色指定信号の状態に応じて、原画部
分(MC,SC未処理画像データ)以外の部分についての網
かけ/線かけデータ(以下、“線かけ/網かけ”は単に
“網かけ”という)が出力される(MC網かけデータまた
はSC網かけデータ)。この状態で更に、最終加工選択信
号(3,2,1)=(0,1,0)、網かけ/線文字信号=1とな
ることから、第35図におけるEORゲート261,271からMC,S
C画像データAがそのまま出力され、アンドゲート264,2
74が許容状態となると共に、マルチプレクサ284は1D2、
2D2の選択出力状態となり、SC画像データ及びMC画像デ
ータともに対する画像データAと上記原画部分以外の網
かけデータの和信号(オアゲート262,272出力)とな
る。従って、原画と原画以外の部分の網かけデータが重
なった状態となり、読取り画像“A"に対して第36図
(f)に示すような網かけ画像に関する信号が出力され
る。
(6)…網(線)文字 この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(0,0)
であることから、SC画像データA、MC画像データAが共
に原画信号となる(第32図、表3参照)。また、特に最
終加工選択信号3=0、網かけ/網文字信号=0となる
ことから、第34図におけるEORゲート373出力がLレベル
となってアンドゲート376が許容状態となる。これによ
り、網かけ色指定信号の状態に応じ、網かけデータがそ
のまま出力される(MC網かけデータまたはSC網かけデー
タ)。この状態で更に、最終加工選択信号(3,2,1)=
(0,1,0)、網かけ/網文字信号=0となることから、
第35図におけるEORゲート261,271からMC,SC画像データ
Aがそのまま出力され、アンドゲート266,276が許容状
態となることから、原画の部分だけアンドゲート263(2
73)更にアンドゲート266(276)を介して網かけデータ
が転送される。そして、マルチプレクサ284は上記
(5)の場合と同様に1D2、2D2の選択出力状態となって
おり、SC画像データ及びMC画像データともに対応する画
像データAと網かけデータの論理積信号(アンドゲート
263,273出力)となる。従って、原画部分だけが網かけ
となった状態となり、読取り画像“A"に対して第36図
(g)に示すような網文字画像に関する信号が出力され
る。
(7)…網(線)文字反転 この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(0,0)
であることから、SC画像データA,MC画像データAが共に
原画信号となる(第32図、表3参照)。また、特に最終
加工選択信号3=1、網かけ/網文字信号=0となるこ
とから、第34図におけるEORゲート373出力がHレベルと
なってアンドゲート374が許容状態となる。これによ
り、上記(5)の場合と同様に、網かけ色指定信号の状
態に応じ、原画部分以外の部分についての網かけデータ
が出力される(MC網かけデータまたはSC網かけデー
タ)。この状態で更に、最終加工選択信号(3,2,1)=
(1,1,0)、網かけ/網文字信号=0となることから、
第35図におけるEORゲート261,271からMC,SC画像データ
Aの反転データが出力され、アンドゲート266が許容状
態となることから、原画以外の部分だけアンドゲート26
3(273)更にアンドゲート266(276)を介して網かけデ
ータが転送される。そして、マルチプレクサ284は上記
(5)(6)の場合と同様に1D2,2D2の選択出力状態と
なっており、SC画像データ及びMC画像データともに対す
る画像データAの反転信号と原画部分以外の部分につい
ての網かけデータの論理積信号(アンドゲート263,273
出力)となる。従って、原画部分以外の部分が網かけと
なった状態となり、読取り画像“A"に対して第36図
(h)に示すような網文字反転画像に関する信号が出力
される。
(8)…白抜き網(線)かけ この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(0,0)
であることから、SC画像データA、MC画像データAが共
に原画信号、同画像データBが共に外形線画信号となる
(第32図、表3参照)。また、特に最終加工選択信号3
=1、網かけ/網文字信号=0となることから、上記
(7)の場合と同様に、第34図において網かけ色指定信
号の状態に応じ、原画部分以外の部分についての網かけ
データが出力される(MC網かけデータまたはSC網かけデ
ータ)。この状態で更に、最終加工選択信号(3,2,1)
=(1,1,1)、網かけ/網文字信号=0となることか
ら、第35図におけるEORゲート261,271からMC,SC画像デ
ータAの反転データが出力され、アンドゲート266,267
が許容状態となると共に、マルチプレクサ284は1D3,2D3
の選択出力状態となる。これにより、SC画像データ及び
MC画像データは共に原画部分以外の網かけデータ(アン
ドゲート263,273出力)と対応する画像データBとの和
信号(オアゲート268,278出力)となる。従って、外形
線画と原画以外の部分の網かけデータが重なった状態と
なり、読取り画像“A"に対して第36図(i)に示すよう
な白抜き網かけ画像に関する信号が出力される。
(9)…白抜き網(線)文字 この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(0,0)
であることから、SC画像データA、MC画像データAが共
に原画信号、同画像データBが共に外形線画信号となる
(第32図、表3参照)。また、特に最終加工選択信号3
=0、網かけ/網文字信号=0となることから、上記
(6)の場合と同様に、第34図において、網かけ色指定
信号の状態に応じ、網かけデータがそのまま出力される
(MC網かけデータまたはSC網かけデータ)。この状態で
更に、最終加工選択信号(3,2,1)=(0,1,1)、網かけ
/網文字信号=0となることから、第35図におけるEOR
ゲート261,271からMC,SC画像データAがそのまま出力さ
れ、アンドゲート266,267が許容状態となると共に、マ
ルチプレクサ284が1D3,2D3の選択出力状態となる。これ
により、SC画像データ及びMC画像データは共に原画部分
の網かけデータ(アンドゲート263,273出力)と対応す
る画像データBとの和信号(オアゲート268,278出力)
となる。従って、外形線画と原画部分の網かけデータが
重なった状態となり、読取り画像“A"に対して第36図
(j)に示すような白抜き網文字画像に関する信号が出
力される。
(10)…白抜き網(線)影付け この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(0,1)
であることから、SC画像データA、MC画像データAが共
に影画信号、同画像データBが共に外形線画信号となる
(第32図、表3参照)。また、特に最終加工選択信号3
=0、網かけ/網文字信号=0となることから、上記
(6)(9)の場合と同様に、第34図において、網かけ
色指定信号の状態に応じ、網かけデータがそのまま出力
される(MC網かけデータまたはSC網かけデータ)。この
状態で更に、最終加工選択信号(3,2,1)=(0,1,1)、
網かけ/網文字信号=0となることから、第35図におけ
るEORゲート261,271からMC,SC画像データAがそのまま
出力され、アンドゲート266,267が許容状態となると共
に、マルチプレクサ284が1D3,2D3の選択出力状態とな
る。これにより、SC画像データ及びMC画像データは共に
影画部分の網かけデータ(アンドゲート263,273出力)
と対応する画像データBとの和信号(オアゲート268,27
8出力)となる。従って、外形線画と影画部分の網かけ
データが重なった状態となり、読取り画像“A"に対して
第36図(k)に示すような白抜き網影付け画像に関する
信号が出力される。
(11)…網(線)影付け この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(1,0)
であることから、SC画像データA,MC画像データAが共に
影画信号、同画像データBが共に原画信号となる(第32
図、表3参照)。また、最終加工選択信号(3,2,1)=
(0,1,1)、網かけ/網文字信号=0となって上記(1
0)の場合と同様となることから、第35図における最終
段のマルチプレクサ284からのSC画像データMC画像デー
タは共に影画部分の網かけデータ(アンドゲート263,27
3出力)と対応する画像データBとの和信号(オアゲー
ト268,278出力)となる。従って、原画と影画部分の網
かけデータが重なった状態となり、読取り画像“A"に対
して第36図(l)に示すような網影付き画像に関する信
号が出力される。
(12)…網(線)かけ白抜き影付き この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(0,1)
であることから、SC画像データA、MC画像データAが共
に影画信号、同画像データBが共に外形線信号となる
(第32図、表3参照)。また、特に最終加工選択信号3
=0、網かけ/網文字信号=1となることから、上記
(5)の場合と同様に、第34図において、網かけ色指定
信号の状態に応じ、原画以外の部分について網かけデー
タが出力される(MC網かけデータまたはSC網かけデー
タ)。この状態で更に、最終加工選択信号(3,2,1)=
(0,1,1)、網かけ/網文字信号=1となることから、
第35図におけるEORゲート261,271からMC,SC画像データ
Aがそのまま出力され、アンドゲート264,274が許容状
態となると共に、マルチプレクサ284が1D3,2D3の選択出
力状態となる。これにより、SC画像データ及びMC画像デ
ータは共に影画データと原画以外の部分についての網か
けデータとの和信号(オアゲート262,272出力)と更に
それと画像データBとの和信号(オアゲート268,278出
力)となる。従って、外形線画と影画と更に原画以外の
部分についての網かけデータが重なった状態となり、読
取り画像“A"に対して第36図(m)に示すような網かけ
白抜き影付け画像に関する信号が出力される。
(13)…網(線)かけ影線 この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(1,1)
であることから、上記(2)(3)の場合と同様に、SC
画像データA、MC画像データAが共に原画信号、同画像
データBが共に影画信号となる(第32図、表3参照)。
また、特に最終加工選択信号3=1、網かけ/網文字信
号=0となることから、上記(8)の場合と同様に、第
34図において、網かけ色指定信号の状態に応じ、原画以
外の部分について網かけデータが出力される(MC網かけ
データまたはSC網かけデータ)。この状態で更に、最終
加工選択信号(3,2,1)=(1,1,1)、網かけ/網文字信
号=0となることらか、この場合も上記(8)の場合と
同様に、第35図におけるEORゲート261,271からMC画像デ
ータAの反転信号が出力され、アンドゲート266,276が
許容状態となると共に、マルチプレクサ284が1D3,2D3の
選択出力状態となる。これより、SC画像データ及びMC画
像データは共に原画以外の部分についての網かけデータ
(アンドゲート263,273出力)と画像データBとの和信
号(オアゲート268,278出力)となる。従って、影画と
原画以外の部分についての網かけデータが重なった状態
となり、読取り画像“A"に対して第36図(n)に示すよ
うな網かけ影線画像に関する信号が出力される。
(14)…網(線)かけ太文字 この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(1,1)
でることから、上記(13)と同様に、SC画像データA、
MC画像データAが共に原画信号、同画像データBが共に
影画信号となる(第32図、表3参照)。また、特に最終
加工選択信号3=0、網かけ/網文字信号=1となるこ
とから、上記(12)の場合と同様に、第34図において、
網かけ色指定信号の状態に応じ、原画以外の部分につい
て網かけデータが出力される(MC網かけデータまたはSC
網かけデータ)。この状態で更に、最終加工選択信号
(3,2,1)=(0,1,1)、網かけ/網文字信号=1となる
ことから、この場合も上記(12)と同様に、最終段のマ
ルチプレクサ284からのSC画像データ及びMC画像データ
は画像データAと原画以外の部分についての網かけデー
タとの和信号(オアゲート262,276出力)と更にそれと
画像データBとの和信号(オアゲート268,278出力)と
なる。従って、原画と影画と更に原画以外の部分につい
ての網かけデータが重なった状態となり、読取り画像
“A"に対して第36図(o)に示すような網かけ太文字画
像に関する信号が出力される。
(15)…網(線)文字影付け この状態では、加工データ選択信号(2,1)=(1,1)
であることから、上記(13)(14)の場合と同様に、SC
画像データA、MC画像データAが共に原画信号、同画像
データBが共に影画信号となる(第32図、表3参照)。
また、上記(9)(10)(11)の場合と同様に、最終加
工信号(3,2,1)=(0,1,1)、網かけ/網文字信号=0
となることから、第34図において、網かけ色指定信号の
状態に応じ、網かけデータがそのまま出力され、更に、
第35図において、最終段のマルチプレクサ284からのSC
画像データ及びMC画像データは、画像データA部分の網
かけデータ(アンドゲート263,273出力)と画像データ
Bとの和信号(オアゲート268,278出力)となる。従っ
て、原画部分についての網かけデータと影画とが重なっ
た状態となり、読取り画像“A"に対して第36図(p)に
示すような網(線)文字影付け画像に関する信号が出力
される。
上記の各処理にて影色指定信号(第32図)、網かけ/
線かけの色指定信号(第34図)、網/線文字、網/線影
付けの色指定信号(第35図)の状態に応じて、生成され
る網(線パターン)、影画、外形線画の各信号に対して
色情報(メインカラーMCまたはサブカラーSC)が付加さ
れることになる。
また、影画と外形線画とを異なる色にて合成する場
合、その重なり部分では第33図に示す回路での影クリア
信号が立上がり、影画信号が除去され、異なる色情報が
同一画素に対して生成されることが防止される。
VII.領域処理 上記、原画(もとのイメージ)、影画、外形線画、網
(線)かけに関する各種の加工処理は原稿上の指定され
た領域だけについて実現することも可能である。
第37図に示す回路は原稿上に指定された領域を原稿走
査の過程で認識するための領域認識回路である。
同図において、300はいわゆるエディターパッド等の
座標入力装置であり、原稿上の領域、例えば矩形領域の
四隅の座標データをオペレータがペンタッチ入力あるい
はキー入力するようになっている。この座標入力装置30
0では、例えば、2種類の属性をもった領域(第一領
域、第二領域)の指定が可能となる。310は上記座標入
力装置300から入力された例えば4点の座標データか
ら、それらの座標点を結ぶ矩形領域を認識する領域作成
回路、320は画像読取りに際しての各読取り画素が上記
領域作成回路310にて認識した領域の内か外かの判定を
行なう領域判定回路であり、この領域判定回路320は当
該認識領域データと原稿走査の過程で出力されるページ
シンク信号(PAGE SYNC)、ビデオバリッド信号(V.VA
D)、ビデオクロック信号(V.CLOCK)に基づいて各読取
り画素毎にその画素が、第一領域内か(ARDT1:Hレベ
ル)、第二領域内から(ARDT2:Hレベル)、第一領域、
第二領域の外か(AROUT)の判別信号を出力するように
なっている。
第38図は上記領域認識回路からの領域判別信号に基づ
いて指定の領域についてのみ所望の加工信号を出力する
ための信号選別回路である。この信号選択回路は「加工
データ選択信号」についてのものであるが、同様に「最
終加工選択信号」「網かけ/網文字信号」についても同
様の構成の信号選択回路が設けられる。
同図において、335は8ビット入力データ(0〜7)
を2ビットデータ(A0,A1)に変換するエンコーダであ
り、このエンコーダ335の入力下位5ビットは“1"(H
レベル)に固定されている。また、上記領域認識回路
(第37図)からの各領域データがインバータを介してエ
ンコーダ335の上位3ビットに夫々、領域外データAROUT
がインバータ331を介して入力端(5)に、第二領域デ
ータARDT2がインバータ332を介して入力端(6)に、第
一領域データARDT1がインバータ333を介して入力端
(7)に入力している。この各領域データ(ARDT1,ARDT
2,AROUT)とエンコーダ335の出力(A0,A1)との関係は
表5のようになる。
337は2連のマルチプレクサであり、SAとSBの制御入
力の状態に応じて入力1D0〜1D3いずれかが1Yに、入力2D
0〜2D3のいずれかが2Yに夫々出力されるようになってい
る。そして、その入出力関係は、前記表2と同様の関係
となっている。このマルチプレクサ337の各入力端1D0
1D3、2D0〜2D3にはオペレータ指定入力に基づいてCPUか
ら出力される加工データ選択信号が入力している。具体
的には、まず、1D0〜1D3が加工データ選択信号1につい
ての指定で、第一領域を対象としたAR1加工データ選択
信号1が1D0、第二領域を対象としたAR2加工データ選択
信号1が1D1、領域外を対象としたAR外加工データ選択
信号1が1D2に夫々入力している。次に、2D0〜2D3が加
工データ選択信号2についての指定で、第一領域を対象
としたAR1加工データ選択信号2が2D0、第二領域を対象
としたAR2加工データ選択信号2が2D1、領域外を対象と
したAR外加工データ選択信号2が2D2に夫々入力してい
る。なお、1D3及び2D3はオープン状態となっている。
そして、マルチプレクサ337の出力(2Y,1Y)が最終的
な加工データ選択信号(2,1)となり、前述した第32図
に示す回路に供されている。
一方、338もまた2連のマルチプレクサであるが、こ
のマルチプレクサ338は一方の系(1Y出力系)のみが影
色に関しての指定切換えに利用され、1D0に第一領域を
対象としたAR1影色指定信号が、1D1に第二領域を対象と
したAR2影色指定信号が、1D2に領域外を対象としたAR外
影色指定信号が夫々入力している。そして、その出力1Y
が最終的な影色指定信号となり、前述した第32図に示す
回路に供されている。
上記各マルチプレクサ337,338に対する選択信号は、
エンコーダ335のA0からの出力信号が選択信号SA、同A1
からの出力信号が選択信号SBとなっている。
上記のような構成で、例えば、第一領域について加工
処理を行なう場合には、AR1加工データ選択信号1及びA
R1加工データ選択信号2を所望の状態設定し(表4参
照)、他の領域に関する加工データ設定信号(2,1)は
(1,0)に設定する(表4における(0):第36図
(a)原画)。すると、画像読取りの過程で、各画素単
位に第37図に示す領域認識回路から出力される各領域デ
ータのうち第一領域データARDT1がHレベルとなるとき
にマルチプレクサ337から所望のAR1加工データ選択信号
1及びAR1加工データ選択信号2が前述した第32図の回
路に供給され、この「加工データ選択信号」の状態と同
様に選択出力された「最終加工選択信号」「網かけ/網
文字信号」の各信号の状態に応じた加工、合成処理が行
なわれる。これにより、画像読取りの過程で第一領域に
ついてのみ所望の加工、合成処理のなされた画像信号が
順次得られる。
他の領域についても、また影色指定についても上記と
同様であり、領域毎の指定に基づいた処理がなされる。
VIII.多値化処理 上述したような処理により生成された各種合成イメー
ジ信号は基本的に二値の画像データであるが、この二値
の画像データは画像形成部に転送される前に多値の画像
データに変換される。
この多値化処理の回路は例えば第39図に示すようにな
っている。
同図において、342及び343は選択回路であり、この各
選択回路342,343は“0"データ(A)とCPUからの設定濃
度データ(8ビット:256階調)(B)のいずれかを選択
出力(Y)するもので、その選択信号入力SがHレベル
のときに設定濃度データ(B)を、同選択信号入力Sが
Lレベルのときに“0"データ(A)を夫々選択出力する
ようになっている。上記設定濃度データはオペレータが
コンソールパネル上に設けられたテンキー等の操作入力
により希望の濃度データを指定するもので、当該操作入
力により対応した設定濃度データがCPUから転送されて
いる。また、上記加工、合成処理の回路(第35図)から
最終的に出力されるMC画像データとSC画像データとがオ
アゲート341に入力しており、このオアゲート341の出力
信号が各選択回路342,343の選択信号Sとなっている。
更に、344,345もまた選択回路であり、一方の選択回路3
44は前述した色画情報生成回路50から直接入力する読取
り濃度データD(A)と上記選択回路342の出力データ
(B)のいずれかを選択出力Yし、他方の選択回路345
は同読取り濃度データ(A)と上記選択回路343の出力
データ(B)のいずれか選択出力Yするようになってい
る。この各選択回路344,345も上記選択回路342,343と同
様、その選択信号S入力がHレベルのときに(B)側デ
ータを同選択信号S入力がLレベルのときに(A)側デ
ータを夫々選択出力Yするようになっている。そして、
第40図に示す回路により生成される切換信号Ssがこの各
選択回路344,345の選択信号Sとなっている。
第40図に示す回路は、上述したイメージの加工、合成
に応じて上記切換信号Ssの状態を決めるものである。
同図において、上述した最終加工選択信号1及び同信
号3が反転入力のアンドゲート351に入力し、最終加工
選択信号2及び網かけ/網文字信号がアンドゲート352
に入力している。そして、各アンドゲート351,352の出
力信号がナンドゲート353に入力し、その出力信号がオ
アゲート355に入力している。また、このオアゲート355
には、MC網/線パターンデータとSC網/線パターンデー
タとがオアゲート345を介して入力している。一方、最
終加工選択信号1及び同信号2が負論理構成のアンドゲ
ート356に入力し、インバータ357を介した加工データ選
択信号1及び加工データ選択信号2がナンドゲート358
に夫々入力するとともに、上記アンドゲート356及びナ
ンドゲート358の出力信号が負論理構成のアンドゲート3
59に入力している。そして、上記アンドゲート355の出
力信号と負論理構成のアンドゲート359の出力信号がア
ンドゲート360に入力し、このアンドゲート360の出力信
号が最終的に上記切換信号Ssとなって第39図における各
選択回路344,345に供給されている。
この第40図に示す回路では、上記各イメージの加工、
合成の態様に応じて切換信号Ssの状態は次のようにな
る。
加工データ選択信号(2,1)=(1,0)、最終加工選択
信号(3,2,1)=(*,0,0)、網かけ/網文字信号=*
となる原画イメージ出力の場合(第36図(a)、表4
(0)参照)、切換信号Ssは常時Lレベルを維持する。
また、加工データ選択信号(2,1)=(0,0)、最終加工
選択信号(3,2,1)=(0,1,0)、網かけ/網文字信号=
1となる網(線)かけ画像出力(第36図(f)、表4
(5)参照)の場合に、切換信号Ssは対応する網(線)
パターン信号がHレベルのときに限りHレベルの状態と
なる。更に、他の場合については常時当該切換信号Ssは
Hレベルを維持する。
上記のような切換信号Ssにより、網(線)かけ画像の
場合には、網かけ/線かけパターンの各ドットについて
は、選択回路342,343及び選択回路344,345の選択信号S
ともHレベルとなることから、第41図(a)に示すよう
に、当該ドットについて設定濃度データDNが出力され
る。また、当該網かけ/線かけパターン以外のドットに
ついては切換信号SsがLレベルになることから、第41図
(b)に示すような地肌の読取り濃度データDがそのま
ま出力される。従って、この場合には、結局第41図
(c)に示すように上記設定濃度データDNのドットと
読取り濃度Dのドットとの合成により全体の画像信号が
得られる。
また、常時切換信号がHレベルを維持する場合には、
第42図に示すように、MC画像データまたはSC画像データ
のいずれかがHレベルとなるイメージ部では設定濃度デ
ータDNが出力され、他の非イメージ部分では“0"デー
タが最終的な濃度データとして出力される。
なお、切換信号Ssが常時Lレベルとなる原画イメージ
の場合には、濃度の変更はなく、常に読取り濃度データ
Dが出力される。
上記多値化により得られた濃度データと対になるカラ
ーフラグは、MC画像データがそのままMCカラーフラグMC
F、SC画像データがそのままSCカラーフラグSCFとなって
順次転送される。
IX.画像形成部 上記のようにして補正・フィルタ回路70での処理、更
に編集・加工回路100での影画抽出、外形線抽出、更に
各種の合成処理を経た濃度データ及び対になるカラーフ
ラグ(MCF,SCF)はインタフェース回路150を介してレー
ザプリンタ200、ファックス等の画像送受信機260等の画
像形成機器に転送される。この画像形成機器での処理
を、例えば、レーザプリンタ200を例に以下に説明す
る。この場合、全体として複写機(デジタル複写機)が
構成される。
上記濃度データD及びカラーフラグに基づいて2色画
像形成を行なうレーザプリンタ200の基本的な構成は、
例えば、第43図に示すようになっている。ここに示す2
色画像形成のレーザプリンタは電子写真方式を用いたも
のでメインカラー黒の画像形成とサブカラー赤の画像形
成を1回の画像形成サイクルにて実現するもので、全体
としていわゆる1パス2カラー(1P2C)タイプの複写機
である。
第43図において、感光ドラム440の周囲に画像形成プ
ロセスを実行すべく帯電器441、サブカラー(赤)用の
現像機442、メインカラー(黒)用の現像機443、転写前
コロトロン448,クリーニング装置446が夫々配置される
と共に、サブカラー用の現像機442の直前にサブカラー
の露光位置Psが、メインカラー用の現像機443の直前に
メインカラーの露光位置Pmが夫々設定されている。露光
系についてみると、メインカラーについての画像書込み
用レーザダイオード411からの照射光がサーボモータ413
にて定速回転するポリゴンミラー414及びf−θレンズ4
15、反射鏡417,418等の光学系を介してメインカラーの
露光位置Pmに至るよう設定され、サブカラーについての
画像書込み用レーザダイオード410からの照射光が同様
にポリゴンミラー414及びf−θレンズ415、更に反射鏡
416等の光学系を介してサブカラーの露光位置Psに至る
ように設定されている。また、感光ドラム440周囲にお
ける転写位置には転写用のコロトロン444及び記録シー
ト剥離用のディタックコロトロン445が配置され、この
位置にて上記各現像機442,443により感光体ドラム440上
に形成された赤トナー像及び黒トナー像が給紙系より搬
送される記録シート450に一括転写されるようになって
いる。そして、像転写のなされた記録シート450が更に
定着器447での像定着を経た後に例えばトレー上に排出
されるように構成されている。
一方、上記画像書込み用のレーザダイオード410,411
の制御系についてみると、次のようになる。
前述した画像処理系のインタフェース回路150を介し
て濃度データDmとカラーフラグCFが画素単位に供給さ
れ、そして、当該カラーフラグCFに基いてメインカラー
濃度データDm(黒濃度)とサブカラー濃度データDs(赤
濃度)を分離する切換回路401が設けられている。な
お、上記処理部においてはカラーフラグがメインカラー
フラグMCFとサブカラーフラグSCFの2ビットで構成され
ていたが、上記切換回路401に供されるカラーフラグCF
は上記インタフェース回路150にてサブカラーとそれ以
外を表現する1ビット構成に変えられる。具体的には、
上記サブカラーフラグSCFだけがインタフェース回路150
から後段に転送される。即ち、背景領域の画素をメイン
カラー領域に含めて扱うこととし、この切換回路401を
制御するカラーフラグCFがサブカラー領域の画素ではH
レベルとなり、それ以外の領域の画素ではLレベルとな
るようにしている。
切換回路401の具体的な構成は例えば、第44図に示す
ようになっている。即ち、カラーフラグの状態によりそ
の出力を2系統の入力信号(A,B)から選択する2つの
選択回路421,422が設けられ、濃度データDが選択回路4
21の入力端B及び選択回路422の入力端Aに夫々入力す
ると共に、選択回路421の反対側の入力端A及び選択回
路422の同反対側の入力端Bには“0"データが夫々入力
している。これらの選択回路421,422はLレベルの制御
入力にてA側、Hレベルの制御入力にてB側の入力信号
が夫々選択されるもので、カラーフラグCFが当該制御入
力となっている。そして、一方の選択回路421の出力が
サブカラー濃度データDs、他方の選択回路422の出力が
メインカラー濃度データDmとして画素単位にて後段に転
送されるよう構成されている。このような構成の切換回
路401では、サブカラー領域の画素については対応する
サブカラー濃度データDsが後段に転送される一方、それ
以外の領域(メインカラー領域及び背景領域)の画素に
ついては対応するメインカラー濃度データDmが後段に転
送される。
この切換回路401にて分離されたメインカラー濃度デ
ータDm及びサブカラー濃度データDsは、夫々サブカラー
濃度データDsが第一スクリーンジェネレータ402に、メ
インカラー濃度データDmが第二スクリーンジェネレータ
403に入力している。
各スクリーンジェネレータ402,403は、8ビットにて2
56階調表現された上記切換回路401を介した各濃度デー
タDm,Dsを各画素毎にレーザダイオードの変調コードに
変換するものである。具体的には256階調表現された濃
度データDを各画素のレーザ点灯時間量に変換するもの
で、例えば、第45図に示すように、1つの画素Pに対し
て予め3つの分割画素(サブピクセル)SP1〜SP3が設定
され、濃度データDに応じてレーザの点灯時間を分割画
素数にて決定している。このスクリーンジェネレータ40
2,403から出力される変調コードは例えば表6のように
設定されている。
この表6に従えば、例えば第46図(a)〜(d)に示
すように各画素について4段階の濃度表現が可能とな
る。
また、上記のように256階調の濃度データDを4段階
のコードに変換する際のその各段階の閾値は、各色の色
再現特性(現像特性)に基づいて、入力濃度データに忠
実な色再現がなされるように設定される。従って、第一
スクリーンジェネレータ402はサブカラー(赤)の色再
現特性、第二スクリーンジェネレータ403はメインカラ
ー(黒)の色再現特性に基づいて夫々別々の閾値が設定
される。
上記第一スクリーンジェネレータ402からのサブカラ
ー変調コードSCは1ライン分のFIFOメモリ(先入れ先出
し)404を介して、また、上記第二スクリーンジェネレ
ータ403からのメインカラー変調コードMCはギャップメ
モリ406を介して夫々対応する第一ROS制御回路405、第
二ROS制御回路407に入力している。上記ギャップメモリ
406は、上述したように、サブカラー露光位置Psとメイ
ンカラー露光位置Pmが各現像機442,443の配置の関係か
ら感光ドラム440上でギャップGpだけ離れていることか
らサブカラー画像とメインカラー画像の形成位置を合わ
せるためにメインカラーの変調コードの転送タイミング
を上記ギャップGpに相当する分だけ遅らせるためのもの
である。従って、ギャップメモリ406の書込み及び読出
しのタイミングは上記各露光位置Ps,PmのギャップGpに
て決定される。
上記第一ROS制御回路405はサブカラー変調コードSCに
基づいて対応する系統のレーザ変調信号を生成すると共
に、ポリゴンミラー414回転用のサーボモータ413に対す
る制御信号を生成している。また、上記第二ROS制御回
路407は第一ROS制御回路405からの同期信号を受けてメ
インカラー変調コードMCに基づいて対応する系統のレー
ザ変調信号を生成している。上記第一ROS制御回路405か
らの制御信号に基づいてモータドライバ412からポリゴ
ンミラー用のサーボモータ413を定速駆動すると共に、
同第一ROS制御回路405からのサブカラー変調信号に基づ
いてレーザドライバ408がサブカラーについての画像書
込み用レーザダイオード410のオン・オフ駆動を行な
い、上記第二ROS制御回路407からのメインカラー変調信
号に基づいてレーザドライバ409がメインカラーについ
ての画像書込み用レーザダイオード411のオン・オフ駆
動を行なっている。
上記のようなメインカラーの画像書込み用レーザダイ
オード411及びサブカラーの画像書込みレーザダイオー
ド410のオン・オフ制御により、帯電器441により一様帯
電された感光ドラム440上に各色に対応した電位状態で
の静電潜像が形成され、各静電潜像に対してサブカラー
については現像機442により赤トナー現像、メインカラ
ーについて現像機443により黒トナー現像が行なわれ
る。そして、感光ドラム440上に形成された当該赤及び
黒のトナー像が給紙系より供給される記録シート450上
に転写され、更に像定着を経て二色の色再現のなされた
記録シートが排出される。
上記イメージ合成部等にて説明したような各種加工、
合成処理を経た場合、例えば、原稿上のイメージが第36
図(a)示すように“A"となるときに、オペレータから
の指定に基づいた加工データ選択信号、最終加工選択信
号、網かけ/網文字信号の状態に応じて前述した走査部
(第2図参照)での走査に同期してリアルタイムに同図
(b)〜(p)に示すような加工、編集イメージが記録
シート上に再現される。
なお、上記サブカラーの像形成においては、第47図
(a)に示すような露光部が画像部となる潜像Z1が形成
され、この潜像Z1が現像機442にて第一現像バイアスVB
1のもとに現像されてサブカラー(赤)のトナー像T1が
形成される。上記メインカラーの像形成においては、第
47図(b)に示すような非露光部が画像部となる潜像Z2
が形成され、この潜像Z2が現像機443にて第二現像バイ
アスVB2のもとに現像されてメインカラー(黒)のトナ
ー像T2が形成される。そして、具体的には、これらのト
ナー像T1,T2は転写前コロトロン448にて極性が揃えられ
た後、転写コロトロン444にて記録シート450上に一括転
写される。
X.まとめ 上記実施例では、加工データ選択信号、最終加工選択
信号、網かけ/網文字信号の状態に応じて読取り画像の
イメージ部分または背景部分をメモリに予め格納した網
(線)パターンに変更すると共に、読取りイメージ、イ
メージ外形線画、影線画、網パターンの各種合成を実現
している。
上記外形線及び影画が順次走査方向に形成されること
から、これらの各処理は原稿走査に同期した処理が可能
となり、更に、その合成処理もまた各信号状態に応じて
もとのイメージ、外形線画、影画、網(線)パターンの
出力切換えを行なうことにより実現していることから、
同時に原稿走査に同期した処理が可能となる。従って、
第36図に示すような新たな画像は、もとのイメージ“A"
の読取り走査と共に画像形成部により記録シート上に再
現されることになる。なお、このような原稿走査同期し
た処理でなく、イメージメモリに読取り画像を格納した
後にその画像情報を対象として各種合成処理等を行なう
ことも可能である。
また、上記各合成処理は合成すべき画像が重なること
がないので、当該各画像を異なる色、あるいは濃度にて
再現しても、各画像の色あるいは濃度が他の画像の色あ
るいは濃度に影響されることはない。即ち、鮮明な合成
画像の再現が可能となる。
上記実施例では、二値の画像を多階調データに変換し
ているが、これは、二値画像再現する場合には特に必要
ではない。しかし、上記実施例では、もともと256階調
にて画像読取りを行なっていることから、通常の読取り
画像の再現処理と適合させるために多値化の処理を行な
っている。そして、その多階調データは可変設定が可能
であることにより、使用者の好みにあった濃度再現がな
されるるようになる。
なお、上記実施例では、二色再現の複写機を例に説明
したが、勿論単色の画像再現を目的とした複写機、その
た画像形成機器、更に、多色(フルカラー)画像再現を
目的とした画像形成機器にもその適用は可能である。
[発明の効果] 以上説明してきたように、本発明によれば、入力画像
情報に基づいて定まる処理対象画像情報について予め定
めた必要部分をパターン画像に変更して新たな画像情報
を生成するようにしたため、入力画像をもとにパターン
画像による変換画像がその必要部分に応じて種々得られ
る。
また、このパターン画像に変更して得られた新たな画
像と入力画像情報に基づいて定められる合成対象画像と
を合成するようにしたため、更に、多種に亘る合成画像
が得られる。
これらのことにより、入力されたイメージに対して付
加価値の高い画像の生成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)(c)は本発明の構成を示すブロッ
ク図、第1図(d)は変更画像、合成画像の一例を示す
図、第2図は本発明に係る画像処理装置の走査系の構造
例を示す図、第3図は本発明に係る画像処理装置の基本
構成例を示すブロック図、第4図はフルカラーセンサの
構造例を示す図、第5図はフルカラーセンサの各セル配
置の一例を示す図、第6図乃至第8図はセンサインタフ
ェース回路の構成例を示す回路図、第9図は画素単位の
セル構成の一例を示す図、第10図は色画情報生成回路の
構成例を示す回路図、第11図は色空間上での色判別の状
態を示す図、第12図は色空間における原点からの距離r
と彩度Cとの関係を示す図、第13図は色空間における角
度θと色相Hとの関係を示す図、第14図は濃度データと
カラーフラグとの対応関係を示す図、第15図は256階調
の濃度データを二値化する二値回路の構成例を示す図、
第16図は二値化した画像データとカラーフラグ(MCF,SC
F)の状態を示す図、第17図は影線抽出回路の全体構成
例を示す回路図、第18図は主走査方向についてイメージ
部から非イメージ部への変化点を検出する主走査方向変
化点検出回路の構成例を示す回路図、第19図はエッジ検
出時フラグ生成回路の構成例を示す図、第20図は原稿上
に描かれたオリジナルのイメージ(原画)とその影画と
を例示する図、第21図は影線抽出回路の作動状態を示す
タイミングチャート、第22図は外形線抽出回路の全体構
成例を示す回路図、第23図は主走査方向外形検出回路の
構成例を示す図、第24図は主走査方向外形検出回路の作
動状態を示すタイミングチャート、第25図は外形線抽出
処理においてエッジ検出時フラグを生成する回路の構成
例を示す図、第26図は外形線抽出回路の作動状態を示す
タイミングチャート、第27図は原稿上に描かれたオリジ
ナルのイメージとその外形線イメージとを例示する図、
第28図乃至第30図は網パターン、線パターン(網/線パ
ターン)のメモリ内での格納状態を示す図、第31図は網
/線パターンを生成する回路の構成例を示す図、第32図
乃至第35図はイメージの加工、合成に係る回路の構成例
を示す図、第36図はイメージの加工、合成例を示す図、
第37図は原稿上に指定された領域を判別する回路の構成
例を示す図、第38図は指定領域に対する各種加工指令信
号出力を切換える回路の構成例を示す図、第39図及び第
40図は各種加工、合成された二値画像データを多階調の
画像データに変換する変換回路の構成例を示す図、第41
図及び第42図は多階調への変換状態を示す図、第43図は
電子写真方式の2色プリンタの構成例を示す図、第44図
は濃度データをカラーフラグにて分離する回路の構成例
を示す図、第45図は1画素を構成する分割画素の例を示
す図、第46図は濃度データに対応したレーザの変調コー
ドとレーザの点灯状態との関係の一例を示す図、第47図
はメインカラーとサブカラーの現像特性の一例を示す
図、第48図はオリジナルイメージ(原画)とパターン画
像(網パターン)の一例を示す図、第49図はオリジナル
イメージとパターン画像の合成画像の一例を示す図であ
る。 [符号の説明] 1……原稿 2……画像読取り手段 2a……原画加工手段 3……パターン生成手段 4……画像変更手段 5……画像合成手段 10……フルカラーセンサ 20……センサインタフェース回路 50……色画情報生成回路 70……補正・フィルタ回路 100……編集・加工回路 150……インタフェース回路 200……レーザプリンタ 260……画像送受信機 270……コンピタュータ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の画素単位に画像情報を入力する画像
    入力手段(2)と、 画素単位のドット画にて形成した所定のパターン画像を
    生成するパターン生成手段(3)とを備え、 画像入力手段(2)からの画像情報とパターン生成手段
    (3)からのパターン画像とに基づいて新たな画像情報
    を生成する画像処理装置において、 画像入力手段(2)で読取られた画像情報のうち、所定
    の領域内に位置する画像のエッジを検出し、当該画像の
    エッジに基づいて予め定めた必要部分を上記パターン生
    成手段(3)からのパターン画像に変更して新たな画像
    情報を生成する画像変更手段(4)を備えたことを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】画像入力手段(2)で入力され、エッジが
    検出された画像そのものを、パターン画像に変更する処
    理対象画像情報としたことを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記パターン画像への変更の対象となる必
    要部分を入力された画像のうちのイメージ部分(I)と
    したことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】上記パターン画像への変更の対象となる必
    要部分を入力された画像のうちのイメージ部分以外の背
    景部分(NI)としたことを特徴とする請求項2記載の画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の画像処理装置において、 画像入力手段(2)での入力画像情報に基づいて定まる
    合成対象画像と上記画像変更手段(4)にて得られたパ
    ターン画像とを合成する画像合成手段(5)を備えたこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】画像入力手段(2)にて得られた画像を上
    記処理対象画像情報及び合成対象画像情報とすると共に
    上記パターン画像への変更の対象となる必要部分を入力
    画像のうちのイメージ部分以外の背景部(NI)としたこ
    とを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】画像入力手段(2)にて得られた画像につ
    いて加工処理を行なう原画加工手段(2a)を備え、 原画加工手段(2a)にて得られた画像情報を上記処理対
    象画像情報及び合成対象画像情報とすると共に上記パタ
    ーン画像への変更の対象となる必要部分を入力画像のう
    ちのイメージ部分以外の背景部(NI)としたことを特徴
    とする請求項5記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】画像入力手段(2)にて得られた画像に対
    する所定画素幅の外形線を抽出する原画加工手段として
    の外形線抽出手段を備え、 画像入力手段(2)にて得られた画像情報を上記処理対
    象画像情報とすると共に上記パターン画像への変更の対
    象となる必要部分を入力画像のうちのイメージ部分
    (I)とし、 外形線抽出手段にて得られた外形線画像を上記合成対象
    画像情報としたことを特徴とする請求項5記載の画像処
    理装置。
  9. 【請求項9】画像入力手段(2)が画像情報として多階
    調の濃度情報を入力する機能を有し、 画像入力手段(2)にて得られた多階調の濃度情報を所
    定の基準値に基づいてイメージ部(I)と非イメージ部
    (NI)とを区別した二値画情報に変換する二値画情報変
    換手段を備え、 上記処理対象画像情報を二値画情報変換手段からの二値
    画情報に基づいて定め、 画像変更手段(4)からのパターン画像の各ドット部を
    多階調の濃度情報に変換する濃度変換手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】画像入力手段(2)が画像情報として多
    階調の濃度情報を入力する機能を有し、 画像入力手段(2)にて入力された多階調の濃度情報を
    所定の基準値に基づいてイメージ部(I)と非イメージ
    部(NI)とを区別した二値画情報に変換する二値画情報
    変換手段を備え、 上記処理対象画像情報を二値画情報変換手段からの二値
    画情報に基づいて定め、 画像合成手段(5)にて得られた二値合成画像情報を多
    階調の濃度情報に変換する合成画像濃度変換手段を備え
    たことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】上記濃度変換手段または合成画像濃度変
    換手段は、 変換すべき多階調の濃度情報の可変設定が可能な濃度設
    定手段を備えたことを特徴とする請求項9または10記載
    の画像処理装置。
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