JP2000341511A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000341511A
JP2000341511A JP11147221A JP14722199A JP2000341511A JP 2000341511 A JP2000341511 A JP 2000341511A JP 11147221 A JP11147221 A JP 11147221A JP 14722199 A JP14722199 A JP 14722199A JP 2000341511 A JP2000341511 A JP 2000341511A
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JP11147221A
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Hiroshi Arai
博 荒井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文字領域に囲まれて存在する写真領域内で白
抜けが発生することを防ぎ、高画質の画像が形成できる
ように画像を処理できる画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像を読み取って画像データを作成する
スキャナ部400と、作成された画像データを、少なく
とも文字領域と写真領域とに分離する像域分離回路79
と、分離された文字領域に対しては、文字領域に含まれ
る画像データの各々を独立に階調処理する一方、写真領
域に対しては、写真領域に含まれる画像データを複数用
いてマトリックスを形成し、マトリックスごとに階調処
理を施す階調処理回路78とを有する画像処理装置に対
し、写真領域が文字領域に囲まれる位置にある場合、写
真領域を文字領域に置き換える補正回路501を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関
し、特に画像をディジタル処理した後に、さらに、ディ
ジタル処理した画像を文字領域と写真領域とに像域分離
する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ディジタル式の画像処理装置で
は、原稿をあるブロック単位に区切り、この特徴量を抽
出して文字領域(文字や線画が描かれている領域)、あ
るいは写真領域(写真などが描かれている領域)に分離
する像域分離と呼ばれる処理がおこなわれている。
【0003】このような像域分離は、文字や線画はより
鮮明に、写真などはよりなめらかに像再生されるよう、
それぞれに適した階調で再現されるように処理するため
におこなわれるものである。なお、本明細書では、文字
領域、写真領域ごとにその階調を再現する処理を、階調
処理と記すものとする。
【0004】像域分離および階調処理の従来技術の代表
的な例として、特開平5−48892号公報が挙げられ
る。この技術は、カラーコピー機に用いられるもので、
カラー原稿を文字領域と写真領域とに分離し、さらに文
字領域を絵文字領域と色文字領域とに分離し、この各領
域に対してそれぞれ適した処理がなされるように処理条
件を切り替えて再生画像を作成するものである。
【0005】この条件の切り替えがなされる処理項目に
は、墨版の量を調整するUCR処理、スムージングやエ
ッジ強調といったフィルタ処理、階調処理をディザ処理
のような面積階調でおこなうか、あるいは1ドット階調
(2値)でおこなうかを決定する処理およびこれに伴う
ガンマ処理がある。このような処理項目と処理条件と
を、図27に示す。
【0006】以上の処理では、黒文字領域、色文字領
域、写真領域の各領域内部ではそれぞれ領域の特性にあ
った処理がなされるようになる。ただし、各領域間の境
界では、処理が切り替わることによって再生画像が不連
続になるという課題が残されていた。この課題を解決す
べく提案された技術としては、特開平7−162687
号公報に記載された発明、特開平9−321986号公
報に記載された発明がある。
【0007】特開平7−162687号公報に記載され
た発明は、フィルタ処理を、文字領域と写真領域との別
によってのみ2段階切り替えるのではなく、エッジ量に
応じてエッジ強調の度合いを多段階に切り替えている。
【0008】また、特開平9−321986号公報に記
載された発明では、写真領域となる写真パターンのディ
ザ処理を多段階に切り替えている。このような処理によ
り、文字領域と写真領域との境界で処理が切り替わるこ
とによって生じる不連続性が抑えられ、画質の低下も緩
和することができるようになった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た特開平7−162687号公報、特開平9−3219
86号公報に記載された発明では、比較的幅が広い線で
描かれた文字が、そのエッジ部分では文字領域と認識さ
れるものの、線の内部が写真領域と認識される。文字領
域と認識された部分では、文字を構成する画素1つ1つ
に対してその階調を再現するよう処理される。一方、写
真領域と認識された部分では、画素の複数分を単位面積
として階調を表す、ディザ法が用いて階調が再現される
ことになる。
【0010】この場合、文字内部の濃度によっては、単
位面積に含まれる画素のうち、白として再現される画素
が発生する場合がある。文字上にあって白として再現さ
れた画素は、いわゆる白抜けとなる。このようにして発
生する白抜けは、写真領域として認識された領域が十分
広い場合には比較的目立たないが、数画素だけが写真領
域と認識された場合には白抜けがスジ状に認められ、画
質低下の一因になることが考えられる。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、文字領域に囲まれて存在する写真領域内で白抜
けが発生することを防ぎ、高画質の画像が形成できるよ
うに画像を処理できる画像処理装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上述べた課題は、以下
の手段によって解決できる。すなわち、請求項1記載の
発明は、画像をディジタル信号として読み取って画像デ
ータを作成する画像データ作成手段と、画像データ作成
手段によって作成された画像データを、少なくとも文字
領域と写真領域とに分離する領域分離手段と、領域分離
手段によって分離された文字領域と写真領域とのうち、
文字領域に対しては、文字領域に含まれる画像データの
各々を独立に階調処理する一方、写真領域に対しては、
写真領域に含まれる画像データを複数用いてマトリック
スを形成し、マトリックスごとに階調処理を施す領域別
画像処理手段と、写真領域が文字領域に囲まれる位置に
ある場合、写真領域が前記領域別画像処理手段によって
文字領域として処理されるよう、写真領域を文字領域に
置き換える写真領域置換手段とを有することを特徴とす
るものである。
【0013】このように構成することにより、文字領域
に囲まれて配置された写真領域において、画像データを
複数用いてマトリックスを形成してマトリックスごとに
階調処理を施すことによって生じる白抜けを防ぐことが
できる。
【0014】請求項2に記載の発明は、写真領域置換手
段が、文字領域に囲まれた写真領域が、マトリックスサ
イズ以下のサイズを持つ場合、写真領域を文字領域に置
き換えることを特徴とするものである。
【0015】このように構成することにより、特に白抜
けが目立ちやすい小さいサイズ(マトリックスサイズ以
下)の写真領域に対して写真領域を文字領域に置き換え
ることができるようになる。また、このような処理をお
こなうために画像データを記憶する装置がマトリックス
のサイズで制限できるようになる。
【0016】請求項3に記載の発明は、写真領域置換手
段が、所定のパターンが繰り返して表れる万線パターン
に対して階調処理をする際、文字領域に囲まれた写真領
域の万線パターン方向のサイズが、繰り返して表れる所
定のパターンサイズ以下である場合、写真領域を文字領
域に置き換えることを特徴とするものである。
【0017】このように構成することにより、特に白抜
けが目立ちやすい小さいサイズ(繰り返して表れる所定
のパターンサイズ以下)の写真領域に対して写真領域を
文字領域に置き換えることができるようになる。また、
このような処理をおこなうために画像データを記憶する
装置が繰り返して表れるパターンのサイズで制限できる
ようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。この説明では、まず、本実施の形態の画像
処理装置が適用される画像形成装置について述べ、つぎ
に、本実施の形態の画像処理装置と、本実施の形態の画
像処理装置がこのような画像形成装置についておこなう
特有の処理である像域補正処理とについて述べるものと
する。
【0019】(画像形成装置)図1は、本発明の画像処
理装置が適用される画像形成装置を例示する説明図であ
る。
【0020】図示した画像形成装置は、カラー原稿のコ
ピーができるカラーコピー機として構成されていて、コ
ピーのオリジナルとなる原稿を送る自動原稿送り装置
(ADF)200と、ADF200によって送られた原
稿を読み取るスキャナ400と、スキャナ400によっ
て読み取られて作成された画像データに基づいて画像を
印刷するプリンタ100とを有している。
【0021】さらに図示した構成は、オペレーターがコ
ピーにかかる指示などをカラーコピー機に入力するため
の操作ボード300と、スキャナ400と同様に原稿を
読み取ることができるハンディタイプスキャナ500と
を備えている。このハンディタイプスキャナ500に
は、外部センサ510が内蔵されている。
【0022】上記した構成のうち、ADF200は、多
数の原稿を載積した状態で保持することができる原稿台
210と、原稿台210上に置かれた原稿を送り出す呼
び出しコロ212と、原稿の重送を避けるための分離コ
ロ213と、原稿が所定の位置まで繰り出された後にさ
らにスキャナ400による読み取り位置まで搬送するプ
ルアウトローラ217および搬送ベルト216とを有し
ている。
【0023】なお、この呼び出しコロ212および分離
コロ213は、給紙モータ(図示せず)によって駆動さ
れ、プルアウトローラ217および搬送ベルト216は
搬送モータ(図示せず)によって駆動される。
【0024】また、呼び出しコロ212の手前には、原
稿台210に原稿があるか否かを検出するための光学セ
ンサである原稿有無センサ211が設けられている。さ
らに、分離コロ213とプルアウトローラ217との間
には、原稿のサイズや先端を検出するための光学センサ
である原稿先端センサ214が備わっている。そして、
プルアウトローラ217の下流(原稿の流れ方向に基づ
く)には、光学センサであるレジストセンサ215が配
置されている。
【0025】なお、原稿先端センサ214は、原稿の主
走査方向(図1の紙面に垂直な方向)の異なる位置に配
置された複数のセンサで構成されており、これらのセン
サを組み合わせることによって、主走査方向の原稿サイ
ズ、すなわち、原稿幅を検出することができるよう構成
されている。
【0026】さらに、ADF200には、給紙モータの
回転量に応じたパルスを出力するパルス発生器(図示せ
ず)が設けられている。ADF200の制御装置(図示
せず)は、このパルス発生器が発生するパルスをカウン
トすることにより、原稿が原稿先端センサ214を通過
するまでの時間を計測し、この時間から副走査方向の原
稿サイズ、すなわち、原稿の長さを検出することができ
る。
【0027】スキャナ400は、コンタクトガラス40
1と、コンタクトガラス401の下方に配置され、白色
光を照射する照明用ランプ402と、照明用ランプ40
2の白色光を分光するダイクロックプリズム(図示せ
ず)および分光された光を検出するCCD(Charg
e Cuppled Device)イメージセンサ4
10とを有している。
【0028】照明用ランプ402は、図1の左右方向
(副走査方向)に機械的に一定速度で移動される。照明
用ランプ402から出た光は、コンタクトガラス401
上にセットされた原稿の表面で、原稿に描かれた画像
(以下、単に画像という)の濃度に応じて反射される。
【0029】この反射光は、画像の光像として多数のミ
ラーおよびレンズを通り、CCDイメージセンサ410
の直前に設けられたダイクロックプリズムに入射する。
ダイクロックプリズムは、入射した光を、その波長に応
じてR、G、Bの3色に分光する。
【0030】プリンタ100は、感光体ドラム1と、感
光体ドラム1の周囲に設けられる一連の静電写真のプロ
セスユニット、すなわち、帯電チャージャ5、書き込み
ユニット3、現像ユニット4、転写ドラム2、クリーニ
ングユニット6を有している。
【0031】書き込みユニット3には、図示しないレー
ザーダイオードが設けられている。このレーザーダイオ
ードが発するレーザー光は、回転多面体3b、レンズ3
c、ミラー3d、およびレンズ3eを経て感光体ドラム
1の表面に照射される。この回転多面鏡3bは、ポリゴ
ンモータ3aによって高速かつ一定の速度で回転するよ
う駆動されている。
【0032】レーザーダイオードは、その発光タイミン
グが、各々の画素位置を順次走査する回転多面鏡3bの
回転偏向動作と同期するように制御されている。このと
き、レーザーダイオードは、記録すべき画像の濃度に対
応する画素単位の2値信号(記録有/記録無)により駆
動されている。つまり、レーザーダイオードは、感光体
ドラム1表面の画像の各走査位置で、その画像の画素濃
度(記録有/記録無)に応じたレーザー光が照射される
ようにオン、オフしている。
【0033】感光体ドラム1の表面は、あらかじめ帯電
チャージャ5によるコロナ放電によって一様に高電位に
帯電されている。この表面にレーザー光が照射される
と、その光の強度に応じて帯電電位が変化する。すなわ
ち、レーザーダイオードが発するレーザー光の照射の有
無に応じ、画像の濃淡に対応した電位分布、すなわち静
電潜像が感光体ドラム1上に形成されることになる。
【0034】この静電潜像は、書き込みユニット3より
も下流に配置された現像ユニット4によって可視像化さ
れる。本実施の形態の現像ユニット4には、4組の現像
器4M、4C、4Yおよび4BKが備えられており、そ
れぞれの現像器にはM、C、Y、BKのトナーが収納さ
れている。
【0035】プリンタ100では、上記4つの現像器の
いずれか一つが選択的に付勢されるように構成されてい
るので、静電潜像はM、C、Y、またはBkのいずれか
一つのトナーで可視像化される。
【0036】一方、給紙カセット11に収納されたコピ
ー用紙(以下、単に用紙という)は、給紙コロ12で繰
り出され、レジストローラ13によってタイミングをと
られて転写ドラム2の表面に送り込まれる。そして、転
写ドラム2の表面に吸着された状態で転写ドラム2の回
転に伴って移動し、さらに感光体ドラム1の表面に近接
した位置で、転写チャージャ7による帯電によって感光
体ドラム1上に形成されたトナー像が用紙の表面に転写
される。
【0037】このジョブが単色コピーモードでおこなわ
れる場合、トナー像の転写が終了した用紙は、転写ドラ
ム2から分離され、トナーの定着処理がなされて排紙ト
レイ10に排紙される。一方、フルカラーモードの場合
には、BK、M、CおよびYの4色の画像を一枚の用紙
上に重ねて形成する必要がある。
【0038】この場合、まず感光体ドラム1上にBK色
のトナー像を形成し、形成したトナー像を用紙に転写し
たのち、用紙を転写ドラム2から分離することなく感光
体ドラム1上につぎのM色のトナー像を形成し、そのト
ナー像を再び用紙に転写する。
【0039】さらに、C色およびY色についても感光体
ドラム1上へのトナー像の形成とそれの転写紙への転写
をおこなう。このように、トナー像の形成と転写のプロ
セスを繰り返すことにより、一つのカラー画像が用紙上
に形成される。すべてのトナー像の転写が終了すると、
用紙は分離チャージャ8によって転写ドラム2から分離
され、定着器9でトナー像の定着処理を受けたのち、排
紙トレイ10に排出される。
【0040】(画像処理装置)図2は、本実施の形態の
画像処理装置の構成を説明するためのブロック図であ
る。
【0041】図示した構成は、システムコントローラ5
0と、システムコントローラ50によって制御されるス
キャナ400および同期制御回路60とを有している。
なお、本実施の形態のシステムコントローラ50は、カ
ラーコピー機を全般的に制御するマイクロコンピュータ
に付加されたもので、オペレーターがカラーコピー機に
動作を指示する操作部300と接続している。
【0042】また、図2の構成は、同期制御回路60が
発生するクロックパルスを入力し、このパルスを同期信
号として動作する地肌検出回路81、像域分離回路7
9、ACS(Automatic Color Sel
ection)80、補正回路501を有し、処理され
る画像データを写真領域と文字領域とに分離したのち
に、この領域を補正している。また、図示した構成は、
スキャナ400によって読み取られた画像に基づく画像
データを処理する画像処理ユニット7を有している。
【0043】画像処理ユニット7は、スキャナガンマ回
路71、平滑フィルタ72、地肌除去回路73、UCR
/UCA色補正回路74、セレクタ75、エッジ強調フ
ィルタ回路76、プリンタガンマ回路77、階調処理回
路78を有し、処理した画像データをプリンタ100に
出力している。
【0044】なお、図中、実線で示す矢線は、スキャナ
400で読み取られた画像をディジタル信号に変換した
データ(画像データ)を、また、破線は、像域分離回路
でおこなわれる像域分離に関するデータを示すものとす
る。
【0045】以上の構成のうち、補正回路501は、本
発明の画像処理装置特有の構成である。すなわち、従来
の画像処理装置にあっては、図3のように像域分離回路
79で分離された像域分離にかかるデータを、そのまま
階調処理回路78に入力している。
【0046】これに対して本実施の形態では、像域分離
回路79と階調処理回路78との間に補正回路501を
設け、図4のようにいったん分離した写真領域、文字領
域を補正して階調処理回路78に入力するようにしてい
る。なお、この像域分離の具体的な処理内容について
は、後述するものとする。
【0047】以上の構成は、以下のように動作する。す
なわち、まず、スキャナ400は、原稿を走査して画像
を読み取り、A/D変換して8ビット、R、G、B3色
のデータでなる画像データ(R、G、Bデータ)を生成
する。
【0048】なお、この走査タイミングの基になる主走
査同期信号は、プリンタ100の回転多面鏡3bが回転
することによって発生し、レーザー光が走査を開始する
時期に同期されている。
【0049】スキャナ400で作成されたR、G、Bデ
ータは、スキャナガンマ回路71で、読み取り時の反射
率リニアのRGBデータから濃度リニアのRGBデータ
に変換される。このとき、スキャナガンマ回路71から
出力する濃度リニアのRGBデータは、平滑フィルタ7
2に出力される一方、像域分離回路79とACS回路8
0、地肌検出回路81にも出力されている。
【0050】平滑フィルタ72に出力されたR、G、B
データは、網点原稿によるモアレを抑えるためにスムー
ジング処理され、さらに地肌除去回路73で原稿の地肌
のハイライト部を飛ばす(白に置き換える)よう処理さ
れる。そして、UCR/UCA色補正回路74では、
R、G、Bデータがそれらの補色である、Y、M、C各
色の画像データ(Y、M、Cデータ)に変換され、UC
R/UCA色補正回路74に出力される。
【0051】UCR/UCA色補正回路74では、Y、
M、Cデータを合成したデータに含まれる黒成分を抽出
し、黒色を表現する画像データ(BKデータ)を作成す
るとともに、残りのY、M、Cのデータから黒成分を除
去した上、YMC成分を上乗せした画像データを作成す
る。
【0052】そして、この画像データを、いずれもセレ
クタ75に出力する。セレクタ75は、システムコント
ローラ50からの指示にしたがい、入力されるY、M、
C、BKのデータから一つずつ色信号を選択してエッジ
強調フィルタ76へ出力する。
【0053】エッジ強調フィルタ76では、文字領域、
写真領域のエッジ情報を強調するよう画像データを処理
し、プリンタガンマ回路77に出力する。プリンタガン
マ回路77では、プリンタ100の特性に合わせたカー
ブをセットして濃度リニアになるようにして階調処理部
78に入力する。
【0054】階調処理回路78は、入力される8ビット
の濃度にかかる情報を2値化、あるいは多値化し、これ
を階調処理する回路である。このような階調処理回路7
8では、一般にディザ処理がおこなわれることが多い。
【0055】一方、像域分離回路79には、画像データ
を入力し、この画像データが文字領域であるかあるいは
写真領域であるかを判定する回路(図6)と、有彩色で
あるか無彩色であるかを判定する回路(図示せず)が備
えられている。このような回路による判定の結果は、1
画素単位で画像処理ユニット7に含まれる各構成に出力
されている。
【0056】ただし、本実施の形態では、像域分離回路
79と画像処理ユニット7との間に補正回路501が設
けられていて、像域分離回路79の判定結果がいったん
補正回路501に入力する。そして、この補正回路50
1によっていったん判定された写真領域が像域補正処理
によって必要に応じて補正される。画像処理ユニット7
に含まれる各構成では、像域補正されたデータにしたが
い、文字領域、写真領域に適した処理がなされるように
画像データの処理を切り替えている。
【0057】また、ACS回路80は、予備走査によっ
て得られた画像データから処理すべき原稿の画像が、白
黒、あるいはカラーであるかを判定し、この判定の結果
をシステムコントローラ50へ出力している。この出力
は、スキャナ400が、Bkデータを読み取るためにお
こなうスキャンが終了したタイミングでおこなわれる。
そして、システムコントローラ50は、カラーであれば
スキャナ400に残りの3スキャンをおこなわせ、白黒
であれば、このBkのスキャンにてスキャンを終了させ
る。
【0058】地肌検出回路81は、画像の地肌濃度を検
出する回路で、画像がカラーである場合にはBkのスキ
ャン時に地肌濃度を検出し、その結果をシステムコント
ローラ50に出力する。システムコントローラ50で
は、その結果に基づいて地肌除去量を計算し、C、M、
Yのデータを生成するためにおこなうスキャン時に地肌
除去73に計算値をセットして地肌除去をおこなってい
る。
【0059】また、原稿が白黒である場合には、スキャ
ンは1回のみである。このため、地肌検出回路81で
は、検出した地肌濃度値を地肌除去回路73に直接送出
して地肌除去をおこなっている。
【0060】(像域補正処理)ここでは、図2で説明し
た構成でおこなわれる像域分離の処理についてまず述
べ、像域分離された領域に対する像域補正処理を説明す
る。
【0061】本実施の形態では、画像処理ユニット7お
よび像域分離回路79、ACS80、地肌検出回路81
で使用される各パラメータは、図5のように、システム
コントローラ50のCPUより設定されるよう構成され
ている。すなわち、画像処理ユニット7に含まれる各構
成(像域分離回路79、階調処理回路78だけを図示)
は、ROM303、RAM302、CPU301とバス
で接続されている。
【0062】一方、操作部300には、操作パネル30
7が設けてあって、この操作パネル307が、ROM3
06、RAM305、CPU304とバスで接続されて
いる。処理に使用されるパラメータは、ROM306に
あらかじめ記憶する、あるいは操作パネル307からオ
ペレーターによって入力されたものをRAM305に記
憶するなどして操作部300にセットされる。
【0063】このパラメータが操作部300上で決定さ
れ、コピースタートの指示がなされると、そのパラメー
タがCPU304からシリアルインターフェイス(I/
F)を介してCPU301に送信される。送信されたパ
ラメータは、CPU301から像域分離回路79にセッ
トされ、像域分離回路79でおこなわれる像域分離に使
用される。
【0064】図6は、像域分離回路79の構成を示すブ
ロック図である。像域分離回路79は、エッジ判定部6
01と、網点判定部602と、論理回路603とを有し
ている。また、このエッジ判定部601のさらに詳細な
構成を図7、網点判定部602のさらに詳細な構成を図
8として示す。像域分離回路79に画像データ(図中G
で示す)が入力すると、この画像データは、エッジ判定
部601、網点判定部602の両方に入力する。
【0065】エッジ判定部601は、2値化部701、
エッジ検出部702、エッジカウント部704、ブロッ
ク判定部704と、この間でデータを授受するために備
えられている複数のFIFO(First−In Fi
rst−Out)705とを有している。
【0066】このようなエッジ判定部601は、2値化
部701において、入力された画像データGを2値化
(あるいは3値化)し、エッジ検出部702でパターン
マッチングにより画像データのエッジ検出をおこなう。
そして、エッジカウント部703で近傍領域においてエ
ッジカウントをおこない、ブロック判定部でエッジ領域
を検出している。
【0067】一方、網点判定部602は、2値化部80
1、網点検出部802、網点カウント部803、膨張処
理部804と、この間でデータを授受するために備えら
れている複数のFIFO805とを有している。
【0068】このような網点判定部602は、2値化部
801において、入力された画像データGを2値化(あ
るいは3値化)し、網点検出部802でパターンマッチ
ングにより網点の検出をおこなう。そして、網点カウン
ト部803で近傍領域において網点カウントをおこな
い、必要であれば膨張処理部804により膨張処理して
網点領域を検出している。
【0069】以上のようにして検出されるエッジ領域、
網点領域の検出結果は、両者とも論理回路603に入力
する。論理回路603は、エッジ判定部601によって
エッジと判定され、かつ網点判定部602によって網点
でないと判定された場合に限ってこの画像データの領域
を文字領域であるとし、それ以外は、この領域を写真領
域であるとする。このようにして像域分離された画像デ
ータは、さらに画像処理ユニット7に入力して平滑化、
地肌除去といった処理の後、階調処理回路78によって
階調処理される。
【0070】ここで、一般的な階調処理の方法を、図
9、図10に示して説明する。図9、図10は、いずれ
も写真領域の画像データに対しておこなわれる階調処理
を示すもので、図9は、1×2ディザ(図9(a))で
おこなう階調処理を、また、図10は、2×2ディザ
(図10(a))の例を示すものである。なお、文字領
域の画像データの階調処理では、各画像データとなる画
素の階調を、一画素ごとに表現するように処理してい
る。
【0071】図9のうち、(a)は、ディザ処理の単位
となるマトリックスを構成する画素を示す説明図であ
る。また、(b)は、横軸に入力した画素の階調値を表
し、縦軸にはこの値を出力する階調値を表したグラフで
ある。
【0072】なお、(b)の縦軸、横軸に示した階調値
は、処理可能な最小階調値と最大階調値との間を256
段階に区切り、各画素の階調値がこの何番目にあたるか
で表したものである。(b)のグラフによれば、の画
素の階調値は図中aで示す直線にしたがって決定され、
の画素の階調値は図中bで示す直線にしたがって決定
されている。
【0073】すなわち、図9によれば、の画素、の
画素の入力画像データが共に128で表される階調であ
った場合、の画素だけを255で表される階調値で表
現し、の画素を白の状態にする。
【0074】また、の画素、の画素の入力画像デー
タが共に128以上、255以下で表される階調の場合
にも、の画素だけを255で表される階調値で表現
し、の画素をそれよりも低い階調で表すようにする。
このような、を単位として階調を表現する処理によ
れば、、の画素を含む領域全体を再現すべきの原画
像のイメージに近づけることができる。
【0075】また、図10のうち、(a)は、ディザ処
理の単位となるマトリックスを構成する画素を示す説明
図である。また、(b)は、横軸に入力した画素の階調
値を表し、縦軸にはこの値を出力する階調値を表したグ
ラフである。なお、(b)の縦軸および横軸に示した階
調値は、処理可能な最小階調値と最大階調値との間を2
56段階に区切り、各画素の階調値がこの何番目にあた
るかで表したものである。
【0076】(b)のグラフによれば、の画素の階調
値は、図中cで示す直線にしたがって決定され、の画
素の階調値は、図中dで示す直線にしたがって決定され
る。また、の画素の階調値は、図中eで示す直線にし
たがって決定され、の画素の階調値は、図中fで示す
直線にしたがって決定されている。
【0077】すなわち、図10によれば、の画素、
の画素の入力画像データが共に128で表される階調で
あった場合、、の画素だけを255で表される階調
値で表現し、、の画素を白の状態にする。また、
ないしの画素の画像データがすべて192以上、25
5以下で表される階調の場合、ないしの画素を25
5で表される階調値で表現し、の画素をそれよりも低
い階調で表すようにする。
【0078】このようにして、、、、を単位と
して階調を表現することにより、ないしの画素を含
む領域全体を再現すべきの原画像のイメージに近づける
ことができる。
【0079】ところで、たとえば、図11に示すように
ある階調で表される領域があり、この両端部が文字領
域、その内部が写真領域と判定された場合を考える。こ
のとき、文字領域と判定された部位では、原画像の画素
の階調がそのまま再現されるように画素の1つ1つの階
調が決定される。
【0080】しかしながら、写真領域では、上述したよ
うに、マトリックスに含まれる画素間でその階調に差が
つくことになる。このため、画素間の階調の差が大きい
と(たとえば、図9において画素が255、画素が
白)、白と黒とが交互に出力されるパターンが形成さ
れ、白の部分が白抜けとなる。
【0081】特に、このような同一のパターンが繰り返
して形成された場合、黒、白の画素がそれぞれ連続して
視認され、これが1×2ディザで処理されたものであれ
ば、図11のように縦方向のスジ状のパターンが表れ
る。また、これが、図12に示すような写真領域を2×
2ディザで処理されたものであれば、図13のような縦
方向、横方向にスジ状のパターンが表れることになる。
このような縦方向、あるいは縦横方向のスジ状のパター
ンを、本実施の形態では、万線パターンと記すものとす
る。
【0082】なお、縦線などの万線パターンが繰り返さ
れる方向を、本実施の形態では万線パターン方向という
ものとする。すなわち、図11で示した万線パターン方
向は横であり、図13で示した万線パターン方向は縦お
よび横である。このような万線パターンは、紙、あるい
は画面上に形成された画像パターンのテストにも採用さ
れるパターンとして知られている。
【0083】写真領域内に発生したスジ状の白抜けは、
文字領域に囲まれた写真領域が大きい場合には比較的問
題にはならないが、1、2画素だけの幅を持つスジとし
て存在した場合には、そこだけ白くなって抜けてしまう
のが目立ってしまい、画質劣化ととられてしまう。
【0084】そこで、本実施の形態では、像域分離回路
79から出力した画像データを前記した補正回路501
に入力し、ここでいったん分離された文字領域と写真領
域に補正をかけ、スジ状の白抜けの発生を抑えるもので
ある。
【0085】すなわち、補正回路501は、写真領域が
文字領域に囲まれる位置にある場合、写真領域が階調処
理回路78によって文字領域として処理されるよう、写
真領域を文字領域に置き換える回路である。以下、この
ような補正回路501の処理の一例を図14ないし図1
7を用いて説明する。
【0086】補正回路501は、像域分離回路79から
文字領域と写真領域とにいったん分離された画像データ
と所定のパターンとをパターンマッチングし、両者がマ
ッチングした場合に写真領域の画像データを置換するよ
う処理している。
【0087】本実施の形態では、このマッチングに使用
されるパターンは、たとえば、操作部300からパラメ
ータとして設定するようにしてもよいし、システムコン
トローラ50の内部に記憶しておき、適宣にこれを読み
出すようにしてもよい。また、補正回路501内に、あ
らかじめこのようなパターンを記憶しておく記憶部を設
けるようにしてもよい。
【0088】図14(a)ないし(c)は、階調処理が
1×2ディザ処理であるときにパターンマッチングに使
用されるパターンである。図示したパターンでは、黒丸
が像域分離回路79により文字領域と判定された画素、
白丸は「don’t care」とされ、処理対象外と
なる画素を表している。1×2ディザ処理である場合、
万線パターンの横方向に白抜けは生じない。
【0089】このため、縦方向の白抜けを防ぐパター
ン、つまり図14(a)ないし(c)の3つのパターン
でパターンマッチングをおこなう。そして、像域分離回
路79から入力したデータが(a)ないし(c)のいず
れかと合致した場合、×印で示す注目画素(写真領域)
を文字領域に置換する。
【0090】文字領域に置換された注目画素は、文字領
域に含まれる画素と同様に、各画素ごとに階調処理がな
され、白抜けとなることがなくなる。すなわち、本実施
の形態の像域補正処理によれば、図15に示すように、
置換された注目画素がマトリックスの、のどの位置
にある画素であっても(図15(a))、その階調が図
15(b)のグラフに示すgにしたがって決定されるよ
うになる。
【0091】また、階調処理が2×2ディザでおこなわ
れる場合、図10(a)で示したの画素のみが黒とな
る場合がある。このような場合には、横方向の白抜けも
生じるため、本実施の形態では、図15で示したの3つ
のパターンに図16(a)ないし(c)のパターンをも
加え、合計6つのパターンでパターンマッチングをおこ
なうようにしている。
【0092】なお、図16に示したパターンでは、図1
4と同様に、黒丸が像域分離回路79により文字領域と
判定された画素、白丸は「don’t care」とさ
れ、処理対象外となる画素を表している。
【0093】そして、像域分離回路79から入力したデ
ータが図16の(a)ないし(c)のいずれかと合致し
た場合にも、×印で示す注目画素(写真領域)を文字領
域に置換する。文字領域に置換された画素は、図17の
ように、構成されたマトリックスの、、、のど
の位置にある画素であっても(a)、その階調が図16
(b)のグラフに示すhにしたがって決定されるように
なる。
【0094】つぎに、以上の処理によって補正された画
像データに基づいて再現された画像を例示する。図18
は、図中の上方に一次元で示すような階調値を持つ写真
領域に発生する白抜けを示す説明図である。図18で
は、写真領域A、写真領域Eの間に文字領域Bと文字領
域Dとがあり、さらにこの間に写真領域Cが配置されて
いる。
【0095】この写真領域Cは、1×2ディザで処理さ
れていて、2つの画素間で階調の差が比較的大きい。こ
のため、スジ状の白抜けが発生して万線パターンとなっ
ている。このような万線パターンに対し、図14に示し
たパターンによるパターンマッチングをおこなう像域補
正処理を施すと、白抜けしていた画素が原画像の階調で
そのまま再現されるようになり、図19に示すような良
好な画像として再現される。
【0096】また、図20は、文字領域に囲まれた写真
領域を2×2ディザで処理した場合に発生する白抜けを
例示する説明図である(図20(a))。この例では、
2×2の画素で構成されたマトリックスのうち、図中左
上に配置された画素と他の画素との階調の差が比較的大
きいため、図20(b)のように、左上に配置された画
素以外の部位が白抜けとして表れている。
【0097】このようなパターンに対し、図14および
図16に示したパターンによるパターンマッチングをお
こなう像域補正処理を施すと、縦横に白抜けしていた画
素が原画像の階調でそのまま再現されるようになり、図
21(a)、(b)に示すような良好な画像として再現
される。
【0098】また、本発明は、以上述べた実施の形態に
限定されるものではない。すなわち、たとえば補正回路
501を、図5に示した像域分離回路79、階調処理回
路78と同様にバスでCPU301に接続しておいて、
必要な情報をこのCPU301から設定することが可能
に構成する。
【0099】そして、補正回路501がパターンマッチ
ングに使用できるパターンとして複数のパターンを用意
しておき、CPUから階調処理のマトリックスサイズ
(マトリックスをなす画素の個数および配置)を設定
し、この設定にしたがって補正処理を切り替えるように
するように構成することもできる。
【0100】図22ないし図26は、補正回路501が
パターンマッチングに使用するパターンとして用意され
るパターンを説明するための説明図である。このパター
ンのうち、図22は、マトリックスサイズが、2×1で
あるときのパターンマッチングで使用されるパターン、
図23は、マトリックスサイズが、1×2であるときの
パターンマッチングで使用されるパターン、図24は、
マトリックスサイズが、2×2であるときのパターンマ
ッチングで使用されるパターンをそれぞれ表している。
【0101】さらに図25は、マトリックスサイズが、
3×1であるときのパターンマッチングで使用されるパ
ターン、図26は、マトリックスサイズが、1×3であ
るときのパターンマッチングで使用されるパターンを表
すものである。
【0102】このように構成する場合、図22ないし図
26で示したパターンは、図5のCPU301と接続さ
れているROM303やRAM302に記憶しておくよ
うにしてもよいし、操作部300側のROM306、R
AM305に記憶しておき、設定されたマトリックスサ
イズに応じてCPU301に送信するようにしてもよ
い。
【0103】また、マトリックスサイズの設定は、たと
えば、操作パネル307からオペレーターが選択的に入
力するようにし、補正回路501を、設定されたマトリ
ックスサイズに応じて像域補正処理に使用するパターン
を図22ないし図26で示したパターンから選択できる
ように構成してもよい。
【0104】以上のように構成することにより、本実施
の形態は、階調処理で使用されるマトリックスのマトリ
ックスサイズに対応する部位だけを補正すればよいこと
になる。このため、階調処理に使用されるラインメモリ
はマトリックスサイズの縦方向のサイズ分あればよく、
また、画像レジスタは、横方向のサイズ分あれば足りる
ことになる。このような本実施の形態によれば、さらに
画像処理装置のハードウェアが簡易に構成できるように
なる。
【0105】さらに、本実施の形態は、階調処理後に形
成される画像が万線パターンで、しかもそのパターンが
固定されたものである場合には、そのパターンのみを補
正する補正回路を持てばよい。たとえば、万線パターン
が2×1で繰り返すパターンであったとすると、補正回
路501は、図22に示したパターンだけを使用して像
域補正の処理を実現できる。
【0106】このとき、万線パターンで繰り返される所
定のパターンを構成する画素数と、階調処理される写真
領域を構成する画素数とを比較し、写真領域を構成する
万線パターン方向の画素数が、繰り返されるパターン
(繰り返しパターン)に含まれる画素数以下であること
を検出できるよう、たとえば、像域分離回路79を構成
する。
【0107】そして、写真領域を構成する画素数が、繰
り返しパターンの画素数以下である場合には、この情報
を、たとえば、像域分離回路79と接続するCPU30
1に出力する。この情報を受けた、CPU301が、た
とえば、ROM303、RAM302、ROM306、
RAM305のいずれかに記憶されたパターンマッチン
グ用のパターンを読み出し、補正回路501に出力する
ようにしてもよい。
【0108】以上のように構成によれば、万線パターン
が、たとえば2×1の繰り返しパターンで構成される場
合、補正回路501には図22で示したパターンだけが
あればよいことになる。特に、万線パターン方向が横で
ある場合には、像域補正処理がレジスタを追加するだけ
で実現できるようになり、さらに画像処理装置のハード
ウェアが簡易に構成できるようになる。
【0109】
【発明の効果】以上述べた本発明は、以下の効果を奏す
る。すなわち、請求項1記載の発明は、文字領域に囲ま
れて配置された写真領域で生じる白抜けを防ぎ、画質低
下を防止することが画像処理装置を提供することができ
る。
【0110】請求項2記載の発明は、マトリックスサイ
ズ以下の写真領域に対して写真領域置換処理を施すこと
によって白抜け防止による画質低下防止効果を上げるこ
とができる。また、写真領域置換の処理に用いられる画
像データの記憶装置がマトリックスのサイズで制限で
き、文字領域に囲まれて配置された写真領域で生じる白
抜けを防いで画質低下を防止する画像処理装置を、さら
に簡易に構成することができる。
【0111】請求項3記載の発明は、繰り返して表れる
パターンサイズ以下の写真領域に対して写真領域置換処
理を施すことによって白抜け防止による画質低下防止効
果を上げることができる。また、写真領域置換の処理に
用いられる画像データの記憶装置が繰り返して表れるパ
ターンのサイズで制限でき、文字領域に囲まれて配置さ
れた写真領域で生じる白抜けを防いで画質低下を防止す
る画像処理装置をさらに簡易、かつ低コストに構成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置が適
用される画像形成装置を例示する説明図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置を説
明するためのブロック図である。
【図3】従来の画像処理装置の像域分離回路と階調処理
回路とを示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置の補
正回路の位置を説明するための説明図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置のパ
ラメータ設定について説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置の像
域分離回路の構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示したエッジ判定部の構成を示す説明図
である。
【図8】図6に示した網点判定部の構成を示す説明図で
ある。
【図9】1×2ディザでおこなう一般的な階調処理の方
法を示す説明図である。
【図10】2×2ディザでおこなう一般的な階調処理の
方法を説明する説明図である。
【図11】写真領域に発生する万線パターンを例示した
説明図である。
【図12】文字領域および写真領域の配置を例示した説
明図である。
【図13】図12の写真領域に発生する万線パターンを
例示する説明図である。
【図14】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置に
おいて、パターンマッチングに使用されるパターンを示
す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態にかかる画像処理層装置
において、1×2ディザでおこなう階調処理の方法を示
す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置に
おいて、パターンマッチングに使用される他のパターン
を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置に
おいて、2×2ディザでおこなう階調処理の方法を示す
説明図である。
【図18】写真領域を1×2ディザで処理した場合に発
生する白抜けを例示する説明図である。
【図19】図18の白抜けを、本発明の一実施の形態の
像域補正処理で補正した状態を示す説明図である。
【図20】写真領域を2×2ディザで処理した場合に発
生する白抜けを例示する説明図である。
【図21】図21の白抜けを、本発明の一実施の形態の
像域補正処理で補正した状態を示す説明図である。
【図22】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置に
おいて、マトリックスサイズが2×1であるときのパタ
ーンマッチングで使用されるパターンを示す説明図であ
る。
【図23】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置に
おいて、マトリックスサイズが、1×2であるときのパ
ターンマッチングで使用されるパターンを示す説明図で
ある。
【図24】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置に
おいて、マトリックスサイズが、2×2であるときのパ
ターンマッチングで使用されるパターンを示す説明図で
ある。
【図25】本発明の実施の形態にかかる画像処理装置に
おいて、マトリックスサイズが3×1であるときのパタ
ーンマッチングで使用されるパターンを示す説明図であ
る。
【図26】本発明の一実施の形態にかかる画像処理装置
において、マトリックスサイズが1×3であるときのパ
ターンマッチングで使用されるパターンを示す説明図で
ある。
【図27】領域と画像処理との一般的な対応関係を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 転写ドラム 3 書き込みユニット 4 現像ユニット 9 定着器 10 排紙トレイ 11 給紙カセット 50 システムコントローラ 60 同期制御回路 71 スキャナガンマ回路 72 平滑フィルタ 73 地肌除去回路 74 UCR/UCA色補正回路 75 セレクタ 76 エッジ強調フィルタ 77 プリンタガンマ回路 78 階調処理回路 79 像域分離回路 80 ACS 81 地肌検出回路 100 プリンタ 200 自動原稿送り装置(ADF) 300 操作部 400 スキャナ 501 補正回路 601 エッジ判定部 602 網点判定部 701、801 2値化部 702 エッジ検出部 704 エッジカウント部 802 網点検出部 804 網点カウント部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像をディジタル信号として読み取って
    画像データを作成する画像データ作成手段と、 前記画像データ作成手段によって作成された画像データ
    を、少なくとも文字領域と写真領域とに分離する領域分
    離手段と、 前記領域分離手段によって分離された文字領域と写真領
    域とのうち、文字領域に対しては、文字領域に含まれる
    画像データの各々を独立に階調処理する一方、写真領域
    に対しては、写真領域に含まれる画像データを複数用い
    てマトリックスを形成し、前記マトリックスごとに階調
    処理を施す領域別画像処理手段と、 写真領域が文字領域に囲まれる位置にある場合、前記写
    真領域が前記領域別画像処理手段によって文字領域とし
    て処理されるよう、前記写真領域を文字領域に置き換え
    る写真領域置換手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記写真領域置換手段は、 文字領域に囲まれた写真領域が、前記マトリックスサイ
    ズ以下のサイズを持つ場合、前記写真領域を文字領域に
    置き換えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記写真領域置換手段は、 所定のパターンが繰り返して表れる万線パターンに対し
    て階調処理をする際、文字領域に囲まれた写真領域の万
    線パターン方向のサイズが、前記繰り返して表れる所定
    のパターンサイズ以下である場合、前記写真領域を文字
    領域に置き換えることを特徴とする請求項1に記載の画
    像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013031105A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Brother Ind Ltd 画像処理装置、画像処理プラグラム

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