JPH07177365A - 色ムラ防止階調処理装置 - Google Patents

色ムラ防止階調処理装置

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JPH07177365A
JPH07177365A JP5343425A JP34342593A JPH07177365A JP H07177365 A JPH07177365 A JP H07177365A JP 5343425 A JP5343425 A JP 5343425A JP 34342593 A JP34342593 A JP 34342593A JP H07177365 A JPH07177365 A JP H07177365A
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Katsuhisa Tsuji
勝久 辻
Hiroshi Arai
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Abstract

(57)【要約】 【目的】全色同一パターンで対応することによってハー
ドウェア構成を簡単にすると共に、縦基調の万線パター
ンを用いながらも色濁りの少ない、色モアレの発生しに
くい階調処理装置を提供すること。 【構成】 複数色の色材にてカラー画像を表現するディ
ジタルカラー出力装置における階調処理部において、階
調表現パターンを所定のブロック単位に分割する手段を
有し、その階調パターンの位相を、色毎に独立に、所定
画素単位に、かつ主走査方向にランダムにシフトする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数色の色材にてカラー
画像を表現するディジタルカラー出力装置における階調
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】この種のカラー出力装置としては、従来か
ら種々の構成が提案されている。その内のいくつかを例
示すると、特開昭58−182372号公報”プリンタ
スクリーン角設定方法”、特開昭61−107873号
公報”カラー中間調画像処理方法”、特開昭61−11
3363号公報”カラー中間調画像処理方法”、特開平
2−51976号公報 ”画像信号処理方式”等があ
る。前三者ではカラープリンタの階調処理として用いら
れる網点方式ディザ処理において、各色のスクリーンに
異なる角度をつける方法が述べられており、第4の従来
技術では縦基調の万線パターンを発生させる方法が述べ
られている。
【0003】即ち、特開昭58−182372号公報に
開示された方法は、各色毎に異なるスクリーン角を持た
せるために、各色毎に濃度パターンをすべてメモリに蓄
える場合、メモリ容量が膨大になってしまうという欠点
を除去する方法として、各濃度毎に何種類かのパターン
を持ち画像表示面行列上における座標位置より、読み出
すパターンを決定するようにしたものである。また、特
開昭61−107873号と特開昭61−113363
1号公報記載の技術は、同様な方法に於いて各濃度に各
固定パターンを持つ代わりに、一つの固定ディザパター
ンの並びを変えることで簡単にスクリーン角を生成する
方法を提案したものである。特開平2−51976号公
報はパルス幅変調により2値化画像信号を得る画像信号
処理方式に関し、特に、中間調画像と線画等のような画
調の異なるものが混在する画像の画像信号を、画調変換
点における変調周波数の変化に伴う画像の乱れを防止す
る方式に関するものであり、具体的には主走査方向の複
数ドットをまとめて演算し、縦線を基調とした万線パタ
ーンを形成することによって、画調の変化点での画像の
乱れを防止する方法である。
【0004】しかしながら、各色毎に異なるスクリーン
角を持たせると、各色インクの重なる部分が減少するこ
とから、色の濁りがなくなり鮮やかな色再現が実現でき
る利点があるが、色毎に少なくとも1種類のパターンを
持つ必要があり、ハードウェア構成が複雑高価となる。
また、階調性を重視する画像に関しては問題がないが、
解像度を重視する文字部においては、ぼけた印象を与え
るという欠点があった。また、縦基調の万線パターンを
用いる方法では、網点パターンとは逆に文字部では鮮明
な画像が得られるものの、絵柄部では色の濁りが多くな
り全体的に彩度の低い画像になってしまう。更に、プリ
ンタの色版の位置合わせが不正確な場合、各色毎に形成
したドットが重なったり、或はずれたりして、色モアレ
(一定濃度が続いている画像に虹色が現れる)が生じ易
くなる。これはスクリーン角をつける方式で防ぐことが
できるが、縦基調の万線パターンによる方法では防ぐこ
とができないというように、夫々種々の欠点を伴うもの
であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は上述したような従来のデジタル
カラー出力装置の欠点を解消する為になされたものであ
って、全色同一パターンで対応することによってハード
ウェア構成を簡単にすると共に、縦基調の万線パターン
を用いながらも色濁りの少ない、色モアレの発生しにく
い階調処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為本
願第1の発明は、複数色の色材にてカラー画像を表現す
るディジタルカラー出力装置における階調処理部におい
て、階調表現パターンを所定のブロック単位に分割する
手段を有し、その階調パターンの位相を、色毎に独立
に、所定画素単位に、かつ主走査方向にランダムにシフ
トすることを特徴とする。本願第2の発明は、主走査方
向にランダムにシフトする時、1ライン単位、あるいは
複数ライン単位で行なうことを特徴とする。本願第3の
発明は、複数色の色材にてカラー画像を表現するディジ
タルカラー出力装置における階調処理部において、階調
表現パターンを所定のブロック単位に分割する手段を有
し、複数カラー出力時にはその階調パターンの位相を、
色毎に独立に、所定画素単位に、かつ主走査方向にラン
ダムにシフトし、シングルカラー出力時にはシフト処理
を行なわないように構成したことを特徴とする。
【0007】本願第4の発明は、ブラックの色材を含む
複数色の色材にてカラー画像を表現するディジタルカラ
ー出力装置にの階調処理部において、階調表現パターン
を所定のブロック単位に分割する手段を有し、ブラック
以外の出力時にはその階調パターンの位相を、色毎に独
立に、所定画素単位に、かつ主走査方向にランダムにシ
フトし、ブラック出力時にはシフト処理を行なわないよ
うに構成したことを特徴とする。本願第5の発明は、複
数色の色材にてカラー画像を表現するディジタルカラー
出力装置における階調処理部において、階調表現パター
ンを所定のブロック単位に分割する手段を有し、作像色
のうち視覚上濃度寄与の最も高い1色を除き、その他の
色の出力時にはその階調パターンの位相を、色毎に独立
に、所定画素単位に、かつ主走査方向にランダムにシフ
トし、視覚上濃度寄与の最も高い1色を出力する時に
は、シフト処理を行なわない様に構成したことを特徴と
する。本願第6の発明は、複数色の色材にてカラー画像
を表現するディジタルカラー出力装置における階調処理
部において、絵柄部と文字部とで階調処理を切り替える
像域分離処理部と、階調表現パターンを所定のブロック
単位に分割する手段を有し、像域分離手段において絵柄
部と判断されたブロックでは、その階調パターンの位相
を、色毎に独立に、所定画素単位に、かつ主走査方向に
ランダムにシフトし、像域分離手段において文字部と判
断されたブロックでは、シフト処理を行なわないように
構成したことを特徴とする。
【0008】本願第7の発明は、複数色の色材にてカラ
ー画像を表現するディジタルカラー出力装置における階
調処理部において、階調表現パターンを所定のブロック
単位に分割する手段を有し、その階調パターンの位相
を、色毎に独立に、1画素内で、かつ主走査方向にラン
ダムにシフトすることを特徴とする。本願第8の発明
は、複数色の色材にてカラー画像を表現するディジタル
カラー出力装置における階調処理部において、階調表現
パターンを所定のブロック単位に分割する手段を有し、
その階調パターンの位相を、色毎に独立に、所定画素単
位に、かつ副走査方向にランダムにシフトすることを特
徴とする。本願第9の発明は、請求項8において、副走
査方向にランダムにシフトする時、1画素単位、あるい
は複数画素単位で行なうことを特徴とする。本願第10
の発明は、複数色の色材にてカラー画像を表現するディ
ジタルカラー出力装置における階調処理部において、階
調表現パターンを所定のブロック単位に分割し、網点パ
ターンを発生させる手段を有し、その階調パターンの位
相を、色毎に独立に、所定画素単位に、かつ主走査方向
にランダムにシフトすることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記第1の発明によれば、縦基調の万線パター
ンを用いることにより解像度を保ちながら、かつ色の重
なりをランダムにしたために、色濁りを少なく、色モア
レの発生を抑えることができる。また入力データに対し
て平滑化処理をしなくとも、階調パターンにランダム性
を持たせたため、網点原稿の場合でも、網点と階調パタ
ーンの干渉によるモアレ発生を抑えることができる。更
に、各色毎にパターンを持つ必要がないので、ハードウ
ェアが簡単になる。上記第2の発明によれば、縦基調の
万線パターンを用いることにより解像度を保ちながら、
かつ色の重なりをランダムにしたために、色濁りを少な
く、色モアレの発生を抑えることができる。また入力デ
ータに対して平滑化処理を施すことなく、階調パターン
にランダム性を持たせることにより、網点原稿の場合で
も、網点と階調パターンの干渉によるモアレ発生を抑え
ることができる。またランダムシフトの切り替えをライ
ン単位で行なえば、より一層ドットの安定性を保つこと
ができる。また各色毎にパターンを持つ必要がないの
で、ハードウェアが簡単になる。上記第3の発明によれ
ば、第1の発明の作用を満足しつつ、色の重なりの虞の
ないシングルカラー出力の場合には、ランダムパターン
を用いないようにするので、シングルカラー出力時の解
像度の低下を防止することができる。
【0010】上記第4の発明では、上記第1の発明の作
用を満足しつつ、ブラック出力の場合に、ランダムパタ
ーンを用いないようにするので、文字部が多いブラック
インク出力時の解像度がより一層向上する。上記第5の
発明では、第1の発明の作用を満足しつつ、視覚上最も
濃度寄与の高い色材による出力の場合に、ランダムパタ
ーンを用いないようにすることにより、ランダムマイズ
による粒状性の悪化が目立たなくなり、画像全体の粒状
性が向上する。上記第6の発明では、更に階調性と色味
の深さを要求される絵柄部に対しランダムパターンを用
い、解像度とシャープさを要求される文字部には固定の
万線パターンを用いるので、より画質が向上する。上記
第7の発明によれば、縦基調の万線パターンを用いるこ
とにより解像度を保ちながら、かつ色の重なりをランダ
ムにしたので、色濁りを少なくし色モアレの発生を抑え
ることができる。更に、縦基調の万線パターンが1ドッ
ト以下で制御可能なので、より解像度が要求されるプリ
ンタにおいてはその効果が大きくなる。また各色毎にパ
ターンを持つ必要がないので、ハードウェアが簡単にな
る。
【0011】上記第8の発明によれば、横基調の万線パ
ターンを用いることにより解像度を保ちながら、かつ色
の重なりをランダムにしたので、色濁りが少なく、特に
紙送り方向に発生する感光体ドラムの回転ムラによるバ
ンディング、転写ベルト蛇行により発生する色ムラを抑
えることができる。また各色毎にパターンを持つ必要が
ないので、ハードウェアが簡単になる。上記第9の発明
では、横基調の万線パターンを用いることにより解像度
を保ちながら、かつ色の重なりをランダムにしたので、
色濁りが少なく、特に紙送り方向に発生する感光体ドラ
ムの回転ムラによるバンディング、転写ベルト蛇行によ
り発生する色ムラを抑えることができる。またランダム
シフトの切り替えを主走査方向ライン単位(副走査方向
にドットが整列する方向)で行なうことにより、ドット
の安定性をより一層保たれる。また各色毎にパターンを
持つ必要がないので、ハードウェアが簡単になる。上記
第10の発明によれば、網点パターン用いることにより
主走査方向、副走査方向共にドットの安定性を保ち、か
つ色の重なりをランダムにしたことにより、色濁りを少
なく、色モアレの発生を抑えることができる。また各色
毎にパターンを持つ必要がないので、ハードウェアの構
成が簡単になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の構成及び作用を添付図面に示
す実施例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明を適
用するディジタルカラー画像形成装置の一実施例を示す
概略図である。図1に示す画像記録装置はカラー複写機
を例示している。この図に示す複写機は、原稿読取りの
ためのスキャナー部1と、スキャナー部1よりディジタ
ル信号として出力される画像信号を電気的に処理する画
像処理部2と、画像処理部2からの各色の画像記録情報
に基づいて画像を複写紙上に形成するプリンタ部3とを
有する。また、上記スキャナ部1は、原稿載置台4の上
に置かれた原稿を走査照明する例えば蛍光灯のランプ5
を有し、原稿からの反射光を、ミラー6、7、8により
反射して結像レンズ9に入射する。結像レンズ9を通過
した画像光はダイクロイックプリズム10位置に結像
し、例えばレッドR、グリーンG、ブルーBの3種類の
波長の光に分光され、各波長ごとに受光器11、例えば
レッド用CCD11R、グリーン用CCD11G、ブル
ー用CCD11Bに入射される。各受光器CCD11
R、11G、11Bは、入射した光をディジタル信号に
変換して出力し、その出力は画像処理部2において必要
な処理を施され、各色の記録色情報例えば、ブラック
(以下Bkと略称)、イエロー(Yと略称)、マゼンタ
(Mと略称)、シアン(Cと略称)の各色の記録形成用
の信号に変換される。
【0013】図1にはBk、Y、M、Cの4色を形成す
る例を示すが、3色だけでカラー画像を形成することも
できる。その場合は図1に例示した構成から、記録装置
を1組削除することができる。画像処理部2から出力さ
れる信号は、プリンタ部3に入力され、それぞれの色の
レーザ光出射装置12Bk、12Y、12M、12Cに
送られる。プリンタ部には、図の例では4組の記録装置
13Y、13M、13C、13Bkが並んで配置されて
いる。各記録装置13はそれぞれ同様の構成部分となっ
ているので、説明を簡単化するため、C用の記録装置に
ついて説明し、他の色については省略する。尚各色用に
ついて、同一機能部分には同一符号を付し、各色の構成
の区別をつけるために、夫々符号に添字を付す。
【0014】記録装置13Cはレーザ光出射装置12C
から出射するレーザ光を受ける位置に感光体14C(例
えば感光体ドラム)を有する。感光体14Cの周囲に
は、帯電チャージャ15C、現像装置16C、転写チャ
ージャ17C等が公知の複写装置と同様に付設されてい
る。帯電チャージャ15Cにより一様に帯電された感光
体14Cは、レーザ光出射装置12Cからのレーザによ
り露光を受けた部分がシアン光像の潜像を形成し、現像
装置16Cにより、現像して顕像を形成する。給紙コロ
18により給紙部19、例えば2つの給紙カセットの何
れかから給紙される複写紙は、レジストローラ20によ
り先端を揃えられタイミングを合わせて搬送され、それ
ぞれ顕像を形成された感光体14Bk、14C、14
M、14Yに順次搬送されながら、転写チャージャ17
の作用下で顕像が転写される。転写された複写紙は、定
着ローラ22を経て外部トレイ上に排紙される。複写紙
は、転写ベルト21に静電吸着されることにより、転写
ベルトの速度で精度良く搬送される。
【0015】図2は転写ベルト部の正面図である。転写
ベルト21はベルト駆動ローラ24と2つの従動ローラ
25とに支持され、A方向に移動して転写紙を搬送す
る。また、クリーニングユニット26によりベルトに付
着しているトナーを除去する。図3に、図1における画
像処理部2の内部ブロック図を示す。本発明による階調
処理部は画像処理部2の中に含まれる。ここに示す画像
処理部の構成を簡単に説明すると、図1に示したスキャ
ナ部1からRGB画像データが入力されると、入力され
たデータをスキャナガンマ301にて、反射率リニアか
ら濃度リニアのデータに変換する。濃度リニアに変換さ
れたRGBデータは2系統に分かれ、1つはRGBから
YMCBkに変換する色補正部302、もう1つは絵柄
部と文字部とを分離する像域分離305の処理が行なわ
れる。色補正後のデータはプリンタガンマ303を通
り、階調処理部304による処理が施されプリンタ3に
出力される。像域分離後のデータは色補正、プリンタガ
ンマ、階調処理部にそれぞれ入力され、絵柄用、文字用
の切り替えに用いられる。
【0016】本発明は上記階調処理部304に関するも
のであるが、後述する様に操作部306から入力される
データによっても制御することができる。図4に階調処
理部の一種、2値の万線パターンによる出力例を示す。
図4(a)は、左端のマトリックスが画像入力データを
示し、中央がディザテーブルを示す。画像入力データが
ディザテーブルの各値よりも大きい場合に黒ドットを形
成するようになっている。この実施例では2値化処理を
示したが、多値化処理でも同様であり、本発明は2値、
多値のいずれにも適用可能である。図4(b)に画像全
体のディザテーブルの例を示す。画像入力データがベタ
の中間調の場合に、1ドットおきに、縦方向にドットが
形成される。従来ならばこのパターンをYMCBk4色
に施し、重ね打ちをすることによりフルカラーを実現し
ていたが、本発明では4色重ねのゆらぎを防ぐためにラ
ンダムシフトを施す。ランダムシフトを施す位置は図4
(c)中”ON”と記した部分であり、その結果従来図
4(b) であったドット位置が(d)に示すように部分的
にシフトしたものとなる。なお、この例ではランダムシ
フトは、一つのディザマトリックス内で行なっている。
【0017】本発明による階調処理部の一実施例のブロ
ック図を図5に示す。ここに示すブロック図は、ランダ
ムON/OFF信号発生部501とディザ固定アドレス
発生部502と操作部からの信号と像域分離部から出力
される信号と各発生部501、502から出力される信
号とをコントロールするアドレスコントロール部503
と、ディザテーブル504とで構成されている。
【0018】ランダムON/OFF発生部501とディ
ザ固定アドレス発生部502とはクロック信号に同期し
て出力されるので、一実施例としてクロック信号を図6
に示した様に規定する。紙送りと同じ方向を副走査方
向、それに直交する方向を主走査方向とし、主走査方向
の画素クロックをCLK、副走査方向のラインクロック
をLS−YNCとして、ディザ固定アドレスはCLKカ
ウント出力1ビット、LSYNCカウント出力2ビット
を用いている。これは図7のディザアドレス発生部70
2にて制御する。
【0019】図7に示すランダムON/OFF発生70
1は、例えば2×3のマトリックスサイズの場合には、
2×3単位で出力すれば良いので、乱数を発生させてそ
れを2値化し、主走査方向は2CLK分ラッチし、副走
査方向は3LSYNC分ラッチすることで実現してい
る。乱数2値化後出力が0の場合、ディザアドレスがそ
のままディザテーブルに入力されるが、出力が1の場
合、主走査方向のアドレスを逆転し、主走査方向の位相
が90度ずれる。以上が本願第1の発明による実施例の
説明である。この方法によれば、上記作用の項で説明し
た様に、各種の効果を得ることができる。
【0020】次に、本願第2の発明の一実施例を図4
(e)(f)に示す。ブロック図の構成は上述した第1
の発明と全く同じであるが、ランダムON/OFF信号
の発生方法が異なる。第1の発明ではCLKとLSYN
Cを用いてランダム化したが、第2の発明ではMIN1
ライン単位の切り替えを、LSYNCのみを使って発生
させる。図4に示す実施例では3ライン単位で出力する
ことになるので、乱数を発生させてそれを2値化し、副
走査方向に3L−SYNC分ラッチすることにより実現
している。乱数2値化後出力が0の場合、ディザアドレ
スがそのままディザテーブルに入力されるが、出力が1
の場合、主走査方向のアドレスを逆転し、主走査方向の
位相が90度ずれる。
【0021】本願第3〜第6の発明においては、図5に
示したアドレスコントロール部503に入力される操作
部からの信号、あるいは像域分離部からの文字/絵柄信
号を加味した制御を行う。本願第3の発明の実施に当た
ってのブロック図は図5、回路例としては図7とほとん
ど同様で、図5のアドレスコントロール503に入力さ
れる操作部より信号を加えた制御を行う。すなわち、操
作部はCPUを持っており、例えば図8のフローに従っ
て信号の切り替えを行なう。これを簡単に説明すると、
操作部にてシングルカラーが選択された場合には、ラン
ダム使用OFFとするためにアドレスコントロール部に
0が入力され、ランダムON/OFFを使用せず、それ
以外、例えばフルカラーが選択された場合には、ランダ
ム使用ONするためにアドレスコントロール部に1が入
力され、上述したようなランダムシフトを使用した制御
を行う。このようにシングルカラーかフルカラーかによ
ってランダムシフトの有無を選択すれば、シングルカラ
ー時の解像度を向上することができる。
【0022】次に、本願第4の発明における実施例を説
明する。ブロック図、回路図共に上記第3の発明と同じ
で、フローは図9を用いる。図9において操作部にて、
例えばフルカラーが選択された場合に、Bk現像部には
ランダム使用OFFとするためにアドレスコントロール
部に0が入力され、ランダムON/OFFを使用せず、
それ以外のYMCには、ランダム使用をONするために
アドレスコントロール部に1が入力され、ランダムON
/OFFの制御を行う。
【0023】次に、本願第5の発明における実施例を説
明する。ブロック図、回路図共に上記第3の発明と同じ
であるが、フローとしては図10を用いる。即ち、図1
0に示す様に操作部にて、フルカラー(4C)が選択さ
れた場合には、Bk現像時にはランダム使用OFFで、
それ以外のYMCにはランダム使用ON、フルカラー
(3C)が選択された場合であって、M現像時にはラン
ダム使用OFFで、それ以外のCYにはランダム使用O
N、2次色シングルカラー(R)が選択された場合に
は、M現像時にはランダム使用OFFで、Yにはランダ
ム使用ON、2次色シングルカラー(G)が選択された
場合であって、C現像時にはランダム使用OFFで、Y
にはランダム使用ON、2次色シングルカラー(B)が
選択された場合には、M現像時にはランダム使用OFF
で、Cにはランダム使用ON、1次色シングルカラー
(YMCBk)が選択された場合には、全てランダム使
用OFFとする、というフローになる。
【0024】次に、本願第6の発明の実施例を説明す
る。ブロック図、回路図共に上記第3の発明と同じであ
るが、像域分離部305より、文字/絵柄信号がアドレ
スコントロール503に入力される。像域分離部305
の一実施例を図11に示す。図1に示した画像処理部2
でスキャナガンマ301の処理が行われたRGBデータ
が像域分離部305に入力されるが、そのRGBデータ
を輝度変換部110においてまず輝度信号に変換する。
変換された輝度信号は2分岐され、これを用いて網点検
出と、文字検出の2つの処理を並列に行う。網点検出の
方法は種々考えられているが、例えば網点検出用のパタ
ーンを複数持ち、マッチングするかしないかで網点を検
出する方法がある。文字検出は、輝度信号を2値化し、
黒と白が主走査方向、副走査方向どちらの方向にどれだ
け連続しているかを検出し、それが文字パターンである
かどうかを判断する方法がある。最終的な文字/絵柄信
号は、文字検出部でYES、かつ網点検出でNOと出た
ものを用いている。
【0025】本願第7の発明による実施例を説明する。
図12はこの第7の発明による階調処理部のブロック図
であって、それぞれのブロックから出力されるタイミン
グ信号を図13(a)に示す。この発明は位相シフトの
単位を1画素未満とした点が、本願の他の発明と異なっ
ている。まずビデオ信号が画像データ部1201に入力
され、図13(a) に示すビデオクロックに同期して出力
される。それと同時に、パターン信号発生器1202か
らビデオクロックに同期してパターン信号が出力され
る。今パターン信号1が出力されるとすると、コンパレ
ータ1204にて画像データとパターン信号とが比較さ
れ、図13(a) に示すPWM(パルス幅変調)信号1が
出力される。上記パターン信号1は一般に三角波と呼ば
れ、ドットの形成をセンターから行なっていく方式であ
る。これ以外に鋸波と呼ばれるパターンを用いる方法が
ある。左端からドットを形成するものをパターン信号2
に、右端からドットを形成するものをパターン信号3に
示す。本発明による位相シフトは、この2つのパターン
を切り替えることによって実現する。パターン信号発生
器1202に、ランダム発生ON/OFF発生器120
3からの出力を入力し、その”0”、”1”信号によ
り、パターン2、3を切り替える、つまり図13(a)
に示す混合パターンを発生させることである。本願第7
の発明の他の実施例を図13(b)に示す。この実施例
では位相シフトを1画素内で行なう点に違いはないが、
そのシフトする単位を1ライン単位で切り替えている点
が相違する。
【0026】次に、本願第8及び第9の発明による実施
例を説明する。この発明においても、上記第1の発明に
おける実施例に用いた図5、6、7と構成上はほとんど
変わりがなく、図7の主走査方向アドレスと副走査方向
アドレスを入れ替えることで実現する。入れ替えた図を
図16に示す。即ち、ランダムON/OFF切り替えを
ブロック単位で行うのが本願第8の発明であり、またラ
イン単位で行うのが本願第9の発明である。これらの実
施例による出力パターン例を図17に示す。図17にお
いて(d)(e)が本願第8の発明に対応し、図17
(f)(g)が本願第9の発明に対応する。
【0027】次に、本願第10の発明による実施例を説
明する。図14は階調処理の一種である2値の網点パタ
ーンによる出力例を示す図である。図14(a)では、
左端のマトリックスが画像入力データを示し、中央がデ
ィザテーブルを示す。画像入力データ値がディザテーブ
ルよりも大きい場合に黒ドットを形成するようになって
いる。図14(b)に画像全体のディザテーブル例を示
す。画像入力データが中間調の場合に、全体マトリック
スが4×4に対し、2×2単位で左上、右下にドットが
形成される。従来はこのパターンをYMCBk4色に施
し、重ね打ちをすることでフルカラーを実現していた
が、本発明では4色重ねのゆらぎを防ぐためにランダム
シフトを施す。この例において、ランダムシフトを施す
位置は図14(c)(d)に示すように1つのディザマ
トリックス内で行なっている。
【0028】これを実施する為の階調処理部としては、
例えば図15に示すブロック図とする。この図におい
て、ランダムON/OFF発生部1501とディザ固定
アドレス発生部502とはクロック信号に同期してアド
レス値を出力するものなので、一実施例としてクロック
信号を上記図6の様に規定する。紙送りと同じ方向を副
走査方向、それと垂直な方向を主走査方向とし、主走査
方向の画素クロックをCLK、副走査方向のラインクロ
ックをL−SYNCとして、ディザ固定アドレスはCL
Kカウント出力2ビット、LSY−NCカウント出力2
ビットを用いている。ランダムON/OFF発生150
1は、本発明の様に4×4のマトリックスサイズの場合
には、4×4単位で出力すれば良いので、乱数を発生さ
せてそれを2値化し、主走査方向は4CLK分ラッチ、
副走査方向も4LSYNC分ラッチすることにより実現
している。乱数2値化後出力が0の場合、ディザアドレ
スがそのままディザテーブルに入力されるが、出力が1
の場合、主走査方向の上位ビットのアドレスを逆転し、
主走査方向の位相が2ドット単位で180度ずれるよう
になっている。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、夫
々の発明において以下のような効果を得ることができ
る。まず、本願第1の発明では、縦基調の万線パターン
を用いることで解像度を保ちながら、かつ色の重なりを
ランダムにしたために、色濁りを少なくし、しかも色モ
アレの発生を抑えることができる。また入力データに対
して平滑化処理を施すことなく、階調パターンにランダ
ム性を持たせ、網点原稿の場合であっても、網点と階調
パターンの干渉によるモアレ発生を抑えることができ
る。また各色毎にパターンを持つ必要がないので、ハー
ドウェアが簡単に構成できる。本願第2の発明では、縦
基調の万線パターンを用いることで解像度を保ちなが
ら、かつ色の重なりをランダムにしたので、色濁りを少
なく、色モアレの発生を抑えることができる。また入力
データに対して平滑化処理を施すことなく、階調パター
ンにランダム性を持たせたので、網点原稿の場合であっ
ても、網点と階調パターンの干渉によるモアレ発生を抑
えることができる。またランダムシフトの切り替えをラ
イン単位で行なうことによって、ドットの安定性がより
一層向上する。また各色毎にパターンを持つ必要がない
ので、ハードウェアが簡単に構成できる。
【0030】本願第3の発明では、上記第1の発明によ
る効果の他に、色の重なりが無いシングルカラー出力の
場合には、ランダムパターンを用いないようにするの
で、シングルカラー出力時の解像度がより向上する。本
願第4の発明では、上記第1の発明による効果の他に、
ブラックによる出力の場合に、ランダムパターンを用い
ないようにすることによって、文字部が多いブラックイ
ンク出力時の解像度がより一層向上する。本願第5の発
明では、上記第1の発明による効果を有しつつ、更に視
覚上最も濃度寄与の高い色材による出力の場合に、ラン
ダムパターンを用いないようにすることにより、ランダ
ムマイズによる粒状性の悪化を防止し、画像全体の粒状
性が向上する。本願第6の発明では、上記第1の発明に
よる効果の他に、階調性と色味の深さを要求される絵柄
部にはランダムパターンを用い、解像度とシャープさを
要求される文字部には固定の万線パターンを用いること
により、より一層の画質が向上が得られる。
【0031】本願第7の発明では、横基調の万線パター
ンを用いることにより、解像度を保ちながら、かつ色の
重なりをランダムにしたので、色濁りが少なく、特に紙
送り方向に発生する感光体ドラムの回転ムラによるバン
ディング、転写ベルト蛇行により発生する色ムラを抑え
ることができる。また各色毎にパターンを持つ必要がな
いので、ハードウェアが簡単に構成できる。本願第8の
発明では、縦基調の万線パターンを用いることによって
解像度を保ちながら、かつ色の重なりをランダムにした
ために、色濁りを少なく、色モアレの発生を抑えること
ができる。その上、縦基調の万線パターンが1ドット以
下で制御可能としたので、より解像度が要求されるプリ
ンタにおいてはその効果が大きくなる。また各色毎にパ
ターンを持つ必要がないので、ハードウェアが簡単に構
成できる。本願第9の発明では、横基調の万線パターン
を用いることにより解像度を保ちながら、かつ色の重な
りをランダムにしたので、色濁りが少なく、特に紙送り
方向に発生する感光体ドラムの回転ムラによるバンディ
ング、転写ベルト蛇行により発生する色ムラを抑えるこ
とができる。またランダムシフトの切り替えを主走査方
向ライン単位(副走査方向にドットが整列する方向)で
行なうことによって、ドットの安定性がより向上する。
更に、各色毎にパターンを持つ必要がないので、ハード
ウェアが簡単に構成できる。本願第10の発明では、網
点パターンを用いることにより主走査方向、副走査方向
共にドットの安定性が保たれ、かつ色の重なりをランダ
ムにしたことにより、色濁りが少なく、更に色モアレの
発生を抑えることができる。また各色毎にパターンを持
つ必要がないので、ハードウェアが簡単に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するディジタルカラー複写機の一
例を示す断面図である。
【図2】図1のディジタルカラー複写機の転写ベルト部
の正面図である。
【図3】図1のディジタル複写機の画像処理部の一例を
示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例の動作、制御を説明する為の
万線パターンのランダムシフト図であり、(a) は画像の
部分的データ及びディザテーブル図、(b) は画像全体の
データとディザ図、(c) はランダムシフト位置を示す
図、(d) はその結果を示すドットマトリクス図、(e) は
ラインシフトの他の実施例のランダム位置図、(f)はそ
の結果を示すドットマトリクス図である。
【図5】本発明の画像処理部内における階調処理部の一
実施例を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例における主走査方向、及び副走
査方向の基準クロックを示す図である。
【図7】本発明の画像処理部内の階調処理部の一実施例
における、ディザアドレスマップを含むブロック図であ
る。
【図8】本発明の一実施例におけるCPUからのランダ
ムON/OFF信号発生処理例を示すフローチャート図
である。
【図9】本発明の一実施例におけるCPUからのランダ
ムON/OFF信号発生処理例を示すフローチャート図
である。
【図10】本発明の一実施例におけるCPUからのラン
ダムON/OFF信号発生処理例を示すフローチャート
図である。
【図11】本発明の一実施例における画像処理部内の像
域分離部のブロック図である。
【図12】本発明の一実施例における画像処理部内の階
調処理部のブロック図である。
【図13】本発明の一実施例を説明する為のタイミング
チャートであり、(a) は位相シフトを一画素単位で行う
場合のタイミングチャート、(b) は位相シフトを1ライ
ン単位で行う場合のタインミングチャート図である。
【図14】本発明の一実施例を説明する為の図であっ
て、網点パターンにおけるランダムシフト図であり、
(a) は画像の一部のデータとディザテーブル図、(b) は
画像全体のデータとディザテーブル図、(c) はランダム
シフト位置を示すマップ図、(d) はその結果を示すドッ
トマトリクス図である。
【図15】本発明の一実施例による画像処理部内の階調
処理部における、ディザアドレスマップを含むブロック
図である。
【図16】本発明の一実施例による画像処理部内の階調
処理部における、ディザアドレスマップを含むブロック
図である。
【図17】本発明の他の実施例における横方向万線パタ
ーンのランダムシフトであり、(a) は画像データ図、
(b) はディザテーブル図、(c) はその結果のドットマト
リクス図、(d) はシフト位置を示す図、(e) はそれに対
応したドットマトリクス図、(f) はラインシフト位置を
示す図、(g) はその結果得られたドットマトリクス図で
ある。
【符号の説明】
1 スキャナ部、2 画像処理部、3 プリンタ部、4
原稿載置台、5 ランプ、6、7、8 ミラー、9
結像レンズ、10 ダイクロイックプリズム、11、1
1G、11R、11B 受光器、12Y、12M、12
C、12Bk レーザ光出射装置、13Y、13M、1
3C、13Bk 記録装置、14Y、14M、14C、
14Bk 感光体(ドラム)、15Y、15M、15
C、15Bk帯電チャージャ、16Y、16M、16
C、16Bk 現像装置、17Y、17M、17C、1
7Bk 転写チャージャ、18、19 給紙部、20
レジストローラ、21 転写ベルト、22 定着ロー
ラ、23 排紙ローラ、24 駆動ローラ、25 従動
ローラ、26 クリーニングユニット、301 スキャ
ナガンマ処理ブロック、 302 色補正処理ブロッ
ク、 303 プリンタガンマ処理ブロック、 304
階調処理ブロック、 305 像域分離処理ブロッ
ク、 306 操作部、 501 ランダムON/OF
F発生部、 502 ディザ固定アドレス発生部、 5
03 アドレスコントロール部、 504 ディザテー
ブル、 701 ランダムON/OFF発生部、 70
2 ディザアドレス発生部、 704 ディザテーブ
ル、 1101 輝度変換部、 1102 2値化処理
ブロック、 1103 黒白連続マッチング部、110
4 網点パターンマッチング部、 1201 画像デー
タ同期合わせ処理部、 1202 パターン信号発生
部、 1203 ランダムON/OFF発生部、 12
04 コンパレータ、 1501 ランダムON/OF
F発生部、1502 ディザアドレス発生部、 150
4 ディザテーブル、 1604ディザテーブル。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色の色材にてカラー画像を表現する
    ディジタルカラー出力装置における階調処理部におい
    て、階調表現パターンを所定のブロック単位に分割する
    手段を有し、その階調パターンの位相を、色毎に独立
    に、所定画素単位に、かつ主走査方向にランダムにシフ
    トすることを特徴とする色ムラ階調処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、主走査方向にランダ
    ムにシフトする時、1ライン単位、あるいは複数ライン
    単位で行なうことを特徴とする色ムラ階調処理装置。
  3. 【請求項3】 複数色の色材にてカラー画像を表現する
    ディジタルカラー出力装置における階調処理部におい
    て、階調表現パターンを所定のブロック単位に分割する
    手段を有し、複数カラー出力時にはその階調パターンの
    位相を、色毎に独立に、所定画素単位に、かつ主走査方
    向にランダムにシフトし、シングルカラー出力時にはシ
    フト処理を行なわないように構成したことを特徴とする
    色ムラ階調処理装置。
  4. 【請求項4】 ブラックの色材を含む複数色の色材にて
    カラー画像を表現するディジタルカラー出力装置の階調
    処理部において、階調表現パターンを所定のブロック単
    位に分割する手段を有し、ブラック以外の出力時にはそ
    の階調パターンの位相を、色毎に独立に、所定画素単位
    に、かつ主走査方向にランダムにシフトし、ブラック出
    力時にはシフト処理を行なわないように構成したことを
    特徴とする色ムラ階調処理装置。
  5. 【請求項5】 複数色の色材にてカラー画像を表現する
    ディジタルカラー出力装置における階調処理部におい
    て、階調表現パターンを所定のブロック単位に分割する
    手段を有し、作像色のうち視覚上濃度寄与の最も高い1
    色を除き、その他の色の出力時にはその階調パターンの
    位相を、色毎に独立に、所定画素単位に、かつ主走査方
    向にランダムにシフトし、視覚上濃度寄与の最も高い1
    色を出力する時には、シフト処理を行なわない様に構成
    したことを特徴とする色ムラ階調処理装置。
  6. 【請求項6】 複数色の色材にてカラー画像を表現する
    ディジタルカラー出力装置における階調処理部におい
    て、絵柄部と文字部とで階調処理を切り替える像域分離
    処理部と、階調表現パターンを所定のブロック単位に分
    割する手段を有し、像域分離手段において絵柄部と判断
    されたブロックでは、その階調パターンの位相を、色毎
    に独立に、所定画素単位に、かつ主走査方向にランダム
    にシフトし、像域分離手段において文字部と判断された
    ブロックでは、シフト処理を行なわないように構成した
    ことを特徴とする色ムラ階調処理装置。
  7. 【請求項7】 複数色の色材にてカラー画像を表現する
    ディジタルカラー出力装置における階調処理部におい
    て、階調表現パターンを所定のブロック単位に分割する
    手段を有し、その階調パターンの位相を、色毎に独立
    に、1画素内で、かつ主走査方向にランダムにシフトす
    ることを特徴とする色ムラ階調処理装置。
  8. 【請求項8】 複数色の色材にてカラー画像を表現する
    ディジタルカラー出力装置における階調処理部におい
    て、階調表現パターンを所定のブロック単位に分割する
    手段を有し、その階調パターンの位相を、色毎に独立
    に、所定画素単位に、かつ副走査方向にランダムにシフ
    トすることを特徴とする色ムラ階調処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、副走査方向にランダ
    ムにシフトする時、1画素単位、あるいは複数画素単位
    で行なうことを特徴とする色ムラ階調処理装置。
  10. 【請求項10】 複数色の色材にてカラー画像を表現す
    るディジタルカラー出力装置における階調処理部におい
    て、階調表現パターンを所定のブロック単位に分割し、
    網点パターンを発生させる手段を有し、その階調パター
    ンの位相を、色毎に独立に、所定画素単位に、かつ主走
    査方向にランダムにシフトすることを特徴とする色ムラ
    階調処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007215214A (ja) * 1999-06-04 2007-08-23 Ricoh Co Ltd カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置
JP2011019289A (ja) * 2010-10-27 2011-01-27 Canon Inc 画像処理装置およびその制御方法
JP2012195980A (ja) * 2012-07-17 2012-10-11 Canon Inc 線を検出することができる装置、方法、プログラム

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