JP3029441B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP3029441B2
JP3029441B2 JP2119283A JP11928390A JP3029441B2 JP 3029441 B2 JP3029441 B2 JP 3029441B2 JP 2119283 A JP2119283 A JP 2119283A JP 11928390 A JP11928390 A JP 11928390A JP 3029441 B2 JP3029441 B2 JP 3029441B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数の色を重ね合わせてカラー画像を形成す
る装置に関し、特に中間調の再現と記録画像品質の改善
に関する。
〔従来の技術〕 例えばデジタル複写機のように静電記録方式を利用し
た記録装置においては、記録画像を構成する各々の画素
の記録濃度を多段に調整することができず、一般に画素
単位では黒(記録)及び白(非記録)の二値記録を採用
している。従ってこの種の記録装置で中間調を表現する
場合には、複数画素中の記録画素数と非記録画素数との
比率、つまり複数画素領域の平均濃度の大きさを調整し
ている。この種の具体的な階調処理方法としては、大き
く分けて2種類の方法が知られている。1つは、ディザ
法や濃度パターン法のように、着目画素のレベルを予め
固定された単数又は複数のしきい値との比較によって決
定する方法であり、もう1つは、平均誤差最小法や誤差
拡散法のように着目画素のレベル決定に周辺画素の濃度
を反映させる方法である。これらはいずれも長所と短所
を有している。
即ち、ディザ法や濃度パターン法の場合、もとの画像
データとは無関係なしきい値マトリクスをもつので、も
との画像に存在する線などの連続性が失われ文字等の再
現性が非常に悪化するが、反面、もとの画像の内容に左
右されず中間調処理後の画像には規則性が現れるので、
見た目の粒状性が良い。一方、平均誤差拡散法の場合に
は、着目画素のレベルの決定に周辺画素の濃度レベルが
反映されるため、もとの画像に線がある場合には、その
線の連続性は処理後の画像でも保存された文字等の再現
性が良いが、中間調処理後の画像には不規則なパターン
が現れ、見た目の粒状性が悪化する。
そこで、例えば特開昭63−288565号公報においては、
誤差拡散処理を実行する手段とディザ処理を実行する手
段を両方設けておき、画像の種類を識別した結果に応じ
ていずれの処理を選択するかを自動的に決定している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、階調性を重視するためにディザ処理を
選択する場合であっても、その画像に線画が含まれる場
合があるので、解像度の低下によって画質が落ちる場合
がある。逆に文字等が多く含まれるために解像度を重視
して誤差拡散処理を選択する場合であっても、画像の粒
状性の悪化を避けたい場合がある。例えば、カラー画像
を再現する場合、平均誤差最小法や誤差拡散法を採用す
ると、各色独立に着目画素のレベルが決定されるので、
各色ばらばらな不規則なパターンが記録画像に現れ、見
た目の粒状性が非常に劣化する。
本発明は、カラー画像の中間調を再現する場合に、文
字等の線画の再現性と見た目の粒状性の両方を改善する
ことを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、本発明は、画像信号に含
まれる各々の画素についてその階調数を入力信号よりも
小さく変換する、変換出力の階調レベルの決定に注目画
素の周辺画素の階調の影響が反映する第1の階調変換手
段、及び、変換出力の階調レベルが予め固定された1つ
もしくは複数のしきい値との比較によって決定される第
2の階調変換手段;ならびに、互いに異なる色成分の複
数の画像信号を、第1の階調変換手段と第2の階調変換
手段のいずれで処理するかを選定する処理決定手段;を
備えて、処理した複数の画像信号に基づいて1つの記録
画像を形成するカラー画像形成装置において: 前記処理決定手段は、前記選定が前記複数の画像信号
を第1の階調変換手段で処理するものであっても少なく
とも1つを第2の階調変換手段による処理とし、前記選
定が前記複数の画像信号を第2の階調変換手段で処理す
るものであっても少なくとも1つを第1の階調変換手段
による処理とする、 ことを特徴とする。
〔作用〕
本発明における第1の階調変換手段としては、例えば
平均誤差最小法や誤差拡散法によって画像信号の階調を
変換する回路が利用でき、第2の階調変換手段として
は、例えばディザ法や濃度パターン法によって画像信号
の階調を変換する回路が利用できる。
本発明によれば、カラー画像信号を構成するY(イエ
ロー),M(マゼンタ),C(シアン),BK(ブラック)等
のうち1つ以上が第1の階調変換手段によって処理さ
れ、残りの1つ以上が第2の階調変換手段によって処理
される。従って、例えばY,M,C,BKの合成によって形成さ
れる記録画像においては、第1の階調変換手段の処理の
特徴と第2の階調変換手段の処理の特徴の両方が現われ
る。
つまり、第1の階調変換手段で処理した色成分につい
ては、線画の連続性が良好である反面、不規則なパター
ンが生じ、第2の階調変換手段で処理した色成分につい
ては、規則的なパターンであるため見た目の粒状性が良
好である反面、線画の連続性が失われる。しかしなが
ら、カラー画像全体としてみた場合、第1の階調変換手
段で処理された少なくとも1つの色成分については線画
の連続性が確保されるために、文字等の判読が容易にな
り、また第2の階調変換手段で処理された不規則なパタ
ーンの現われない色成分も存在するので、粒状性の劣化
は比較的小さい。従って、第1の階調変換手段単独でカ
ラー画像処理を実行する場合や第2の階調変換手段単独
でカラー画像処理を実施する場合に比べると、本発明に
よる総合的な画質の改善は著しい。
また、画像の種類に応じて、第1の階調変換手段の処
理と第2の階調変換手段の処理との各色画像の配分が自
動的に変わるので、最適なカラー画像処理が選択され
る。
本発明の第1態様では、前記処理決定手段は、画像信
号の非着色画素密度を演算した結果に応じて、当該画像
信号を前記第1の階調変換手段と第2の階調変換手段の
いずれで処理するかを選定する。この実施態様の後述の
実施例では、各色の画像信号の非着色画素の密度を検出
し、各色の非着色画素密度Sum(SumC,SumM,SumY,SumB
K)をしきい値TH2と比較し、シアン成分についてはSumC
>TH2なら、つまりシアン成分の非着色画素密度が大き
い場合には、フラグFcを1にセットし、そうでなければ
Fcを0にクリアする。
Fcの「0」は画像データを第2の階調変換手段である
ディザ処理回路で処理するとの選定を示し、「1」は第
1の階調変換手段である平均誤差最小処理回路で処理す
るとの選定を示す。
マゼンタ,イエロー,及びブラックについても、各色
成分の非着色画素密度の大小に応じてフラグFm,Fy,Fbk
をそれぞれセットする。
ディザ処理と平均誤差最小処理の両方を必ず利用して
カラー画像を階調処理するので、Fc,Fm,Fy,Fbkの全てが
1(第1の階調処理手段による処理の選定)又は0(第
2の階調処理手段による処理の選定)になる場合には、
それを変更する必要がある。
そこでFc,Fm,Fy,Fbnkの総和を算出して、Ftの値が4
の場合つまりすべての色成分を第1の階調処理手段で処
理するとの選定であるときには、Fc,Fm,Fy,Fbkのうち、
Sumが最小の色に割当てられたものを0に変更する。つ
まり、各色対応のSumC,SumM,SumY,SumBKの中で最小のも
の(第1の階調処理手段での処理の必要性が低いもの)
をみつけ、その色に対応するFc,Fm,Fy又はFbkを「1」
から「0」に変更する。すなわち、第2の階調処理手段
による処理とする。また、Ftの値が0の場合つまりすべ
ての色成分を第2の階調処理手段で処理するとの選定で
あるときには、Fc,Fm,Fy,Fbkのうち、Sumが最大の色に
割当てられたものを1に変更する。つまり、SumC,SumM,
SumY,SumBKの中で最大のもの(第2の階調処理手段での
処理の必要性が低いもの)をみつけ、その色に対応する
Fc,Fm,Fy又はFbkを「0」から「1」に変更する。すな
わち、第1の階調処理手段による処理とする。
従って、画像の種類が様々に変化する場合であって
も、C,M,Y,BKの全てが同じ方法で階調処理されることは
なく、少なくとも1色はディザ処理回路で、他の少なく
とも1色は平均誤差最小処理回路で処理される。
一般に、非着色画素密度の大きい画像ではコントラス
トが強く中間調が少ない傾向があるので、その画像の特
徴の有無を検出した結果(SumC,SumM,SumY,SumBK)に基
づいて各色の階調処理の方法を決定することによって、
入力画像の種類に適したより好ましい結果を得ることが
できる。
本発明のもう1つの実施態様では、前記処理決定手段
は、画像信号のコントラストを演算した結果に応じて、
当該画像信号を前記第1の階調変換手段と第2の階調変
換手段のいずれで処理するかを選定する。一般に、最高
濃度と最低濃度の差が大きいほど、画像のコントラスト
が大きく中間調が少ない傾向があるので、その考え方に
基づいて階調処理を決定している。この実施態様の後述
の実施例では、画素の濃度の最大値及び最小値を検出し
て、それらの差すなわち濃度差を算出する。そして上述
の第1態様の場合と同様に、濃度差をしきい値と比較す
ることによって、濃度差の大小を識別して第1および第
2の階調処理手段の選定をする。但し、C,M,Y,BKが全て
同じ処理になるのは望ましくないので、上述の第1態様
の場合と同様に、Ftが4及び0になった時には、選定し
ている階調処理手段での処理の必要性が最も低いもの
を、選定が無かった方の階調処理手段による処理に決定
する。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下
の実施例の説明より明らかになろう。
〔実施例〕
第1図に、一形式の複写機の機構部の構成を示す。第
1図に示す複写機は、デジタルカラー複写機であり、上
方に配置されたイメージスキャナ35とその下方に位置す
るカラーレーザプリンタで構成されている。
イメージスキャナ35は、コンタクトガラス51上に載置
される原稿画像に露光ランプ52の光を照射し、その反射
光を第1ミラー53,第2ミラー54,第3ミラー55及びレン
ズユニット56を介して読取ユニット57に結像する。露光
ランプ52,第1ミラー53,第2ミラー54及び第3ミラー55
は、機械的に走査駆動されるように構成されており、原
稿の全域に渡ってそれを順次に露光し画像全体からの反
射光を読取ユニット57に結像することができる。
この例では、レンズユニット56は分光フィルタを含ん
でおり、分光されたR(レッド),G(グリーン),及び
B(ブルー)の光を読取ユニット57に導く。読取ユニッ
ト57は、3つの独立した一次元CCDイメージセンサを含
んでおり、各々のイメージセンサがそれぞれR,G,Bの光
を受光する。各々のCCDイメージセンサは、主走査方
向、即ち第1図の紙面に垂直な方向の1ラインの画像を
画素単位で読取ることができる。露光ランプ及びミラー
の機械的な副走査を行ないながら読取ユニット57の読取
を行なうことによって、二次元の画像データを得ること
ができる。
プリンタは、一般の複写機と同様の静電記録方式によ
る記録系を構成している。画像を形成する像担持体とし
ては、感光体ベルト1が用いられている。感光体ベルト
1の表面は、光書込ユニット5によって露光される。光
書込ユニット5に備わった半導体レーザから出るレーザ
光に記録画像情報に応じた変調を与えることによって、
感光体ベルト1の表面に画像の濃淡分布に応じた電位分
布、即ち静電潜像を形成する。感光体ベルト1の表面
は、露光プロセスの前に、帯電コロナチャージャ4によ
って所定の高電位に均一に帯電する。感光体ベルト1上
の静電潜像を現像するために、この例では4つの現像器
7,9,11及び13が設けられている。現像器7,9,11及び13
は、それぞれY(イエロー),M(マゼンタ),C(シア
ン)及びBK(ブラック)の各色のトナーを含んでおり、
それぞれの色成分を現像する。Y,M,C又はBK色のトナー
で可視化された感光体ベルト上の画像、つまりトナー像
は、給紙カセット14から給紙される1枚の転写紙33に転
写される。フルカラー記録を実施する場合、Y,M,C及びB
K色に対する画像形成及び転写のプロセスを繰り返し実
行し、4回のプロセスで1つのカラー画像を転写紙に転
写する。複数色の画像を転写紙上に重ねるために、この
例では1色分の画像の転写が終了すると、転写紙は、右
方向に向かって移動し(前の位置に戻され)、次の色の
画像転写に備える。転写が完了した転写紙は、定着器31
を通ってトナー画像を定着し、排紙トレイ32上に排出さ
れる。
第2図に、第1図の複写機の画像に関する信号を処理
する電気回路の構成を示す。以下、第2図を参照して電
気回路を説明する。
イメージセンサ150から出力されるR,G,Bの画像信号
(アナログ信号)は、画像処理回路151に印加される。
画像処理回路151は、各色の画像信号をA/D変換によって
8ビットのデジタル信号に変換した後、γ補正,補色生
成,色補正などの画像処理を施して、C,M,Yの画像信号
を生成し出力する。これらの画像信号は、更にマスキン
グ・UCR処理回路152で処理される。この回路152は、所
定のマスキング処理を実行するとともに、カラー画像に
含まれる黒(BK)成分を抽出し、C,M,Yの各色成分から
黒成分を除去しC,M,Y,BKの4つの信号を出力する。各々
の信号は、4ビットの階調データとして出力される。
この例では、レーザ光の変調をオン/オフの二値信号
によって制御するので、マスキング・UCR処理回路152か
ら出力される画像信号は、次に階調処理によって、二値
信号に変換される。但し、単純な二値化では出力画像上
に中間調が再現できないので、出力画像上に疑似的に中
間調が再現されるような処理を行なっている。具体的に
は、ディザ法と平均誤差最小法の2種類の方法を用いて
中間調の再現を可能にしている。
マスキング・UCR処理回路152から出力される画像信号
C,M,Y,BKは、データセレクタ154又は155を介して、ディ
ザ処理回路156と平均誤差最小処理回路157のいずれか一
方に入力され処理される。また、ディザ処理回路156の
出力と平均誤差最小処理回路157の出力のいずれか一方
がデータセレクタ158で選択されてレーザドライバ159に
印加され、半導体レーザLDの付勢状態の変調に利用され
る。
各色の画像信号をディザ処理回路156と平均誤差最小
処理回路157のいずれで処理するかは、プロセス制御ユ
ニット153が決定する。
ディザ処理回路156について説明する。データセレク
タ154から出力される4ビットの階調データは、比較器6
1によって、ROM(読み出し専用メモリ)62から出力され
るしきい値データと威嚇され、二値信号に変換される。
第3a図に示すように、ROM62の内部には、4×4マト
リクスの各々の位置に対応付けて、16個のしきい値デー
タが予め記憶されており、アドレスの指定に応じて1つ
のしきい値を選択的に読み出し、比較器61に印加する。
ROM62のアドレス入力端子AX及びAYには、それぞれカウ
ンタ63及び64の出力が印加される。カウンタ63は、主走
査方向の画素毎のタイミングで現われるクロックパルス
を計数し、第3a図のマトリクスの横方向の位置アドレス
を生成する。カウンタ64は、ライン同期信号Lsyncを計
数し、第3a図のマトリクスの縦方向の位置アドレスを生
成する。従って、ROM62は、その時の画素の走査位置に
対応するマトリクス上の位置から1つのしきい値を選択
し、それを比較器61に印加する。つまり、比較器61にお
いて入力階調データと比較されるしきい値データは、走
査の進行に同期して、周期的に変化する。
これによって、マトリクスに対応する記録領域(4×
4画素)内の黒画素数と白画素数との配分が、入力の階
調に応じて調整され、中間調が再現される。
第3b図は、階調の値が10の均一な濃度の入力画像を処
理した時の出力画像を示している。なおハッチングを施
した画素が黒画素(記録画素)であり、ハッチングのな
い画素が白画素(非記録画素)を示している。ディザ処
理では、しきい値が固定されているので、第3b図に示す
ように、記録画像上には黒画素と白画素の配分に周期性
(規則性)が現われる。
平均誤差最小処理回路157について説明する。データ
セレクタ155から出力される4ビットの階調データX
は、加算器71に入力される。加算器71は、誤差演算回路
74の出力EとXを加算した結果X′を出力する。しきい
値発生回路73は、X′に基づいてしきい値Tを生成しそ
れを比較器72の一方の入力端子に印加する。比較器72
は、入力データX′をしきい値Tと比較し、その結果を
二値信号Yとして出力する。減算器76は、入力データ
X′から出力Yを引いた結果F、即ち入力と出力との誤
差を検出し、それをRAM(読み書きメモリ)75に書込
む。誤差演算回路74は、走査位置にある着目画素に対し
その周辺に位置する周辺画素の誤差データFをRAM75か
ら読み出し、重み付け演算し正規化した値Eを加算器71
に出力する。
この例では、誤差演算回路74は第4a図に示す重み付け
パターンを使用している。第4a図において、ハッチング
で示す画素が着目画素を示し、その他の画素が周辺画素
を示す。第4a図の例では、4つの周辺画素に各々「1」
の重みが付けられている。
平均誤差最小処理回路157においては、しきい値Tと
比較される値X′が、周辺画素の誤差分Fを反映した差
分Eの補正を受けているので、入力Xと出力Yの間の実
質上のしきい値は、一定ではなく、周辺誤差の影響に応
じてダイナミックに変化する。
第4b図は、階調の値が10の均一な濃度の入力画像を処
理した時の出力画像を示している。なおハッチングを施
した画素が黒画素(記録画素)であり、ハッチングのな
い画素が白画素(非記録画素)を示している。平均誤差
最小処理では、しきい値が一定でないので、第4b図に示
すように、記録画像上には黒画素と白画素とが不規則に
現われる。
この実施例で二種類の階調処理を行なうのは、カラー
画像において記録画像品質を改善するためである。即
ち、ディザ処理のようにしきい値が固定された処理方法
を利用する場合には、ドット分布に規則性が現われるの
で記録画像の見た目の粒状性は良くなるが、解像度の劣
化は著しく、特に、文字等の線画については、その線が
マトリクスの大きさに比べて充分に小さくない限り、そ
れを再現することはできない。また平均誤差最小処理の
ようにしきい値が周辺画素に応じて変化する処理方法を
利用する場合には、解像度の劣化が小さいので線画を再
現できるが、ドット分布に規則性がないので、記録画像
の見た目の粒状性は悪い。
そこでこの実施例では、カラー画像を処理する場合に
おいて、解像度と見た目の粒状性の両方を良好にするた
め、画像の種類に応じて色毎の階調処理の処理方法を選
択し、二種類の階調処理を組合せて使用している。ま
た、画像の種類とは無関係に、C,M,Y,BKの4色のうち、
少なくとも1色はディザ処理回路156で処理し、少なく
とも1色は平均誤差最小処理回路157で処理するように
制御している。従って必ず両方の処理を組合せてC,M,Y,
BKのデータが処理される。これによって、線画の再現性
が改善され、同時に記録画像の粒状性も良好になる。
フルカラー記録においては、C,M,Y,BKの各色のトナー
画像を1枚の転写紙上で重ね合わせて1つのコピー画像
を形成するので、仮にBK色の成分に線画の成分が全て含
まれているとすれば、他のC,M,Yで線画を再現できなく
ても、BK色の画像だけで文字等の線画を認識することが
できる。また、全ての色成分を平均誤差最小処理回路15
7で処理する場合には、色毎にばらばらな不規則パター
ンでドットが記録されるので、記録画像の粒状性の悪化
が著しくなるが、BKの1色だけであれば、カラー画像全
体としての粒状性の悪化はあまり目立つことがない。
つまり、二種類の階調処理を組合せてカラー画像を処
理することによって、カラー画像全体としての解像度を
粒状性の両方の要求を同時に満たすことができる。
階調処理の切換えは、プロセス制御ユニット153が行
なっている。実際には、コピー動作に先立って原稿画像
を走査(プレスキャン)し、その時読取られるC,M,Y,BK
の各色画像データを処理して、各色の画像データをいず
れの方法で階調処理するかを予め決定しておく。コピー
動作を開始すると、C,M,Y,BKの4色について、画像読
取,トナー像形成,及び転写のプロセスを順次に繰り返
し処理し、4回のプロセスでフルカラー画像を形成する
が、各回のプロセスにおいて、プロセス制御ユニット15
3は予め決定された処理方法が階調処理するように、信
号S1,S2及びS3を設定する。
なおこの実施例のディザ処理(156)のかわりに、例
えば濃度パターン法を実行する処理回路を採用しても良
く、また平均誤差最小処理(157)のかわりに、例えば
誤差拡散法を実行する処理回路を採用してもよい。
プロセス制御ユニット153の階調処理決定ルーチンの
内容を第5a図に示し、その中のサブルーチン「密度検
出」の内容を第5b図に示す。まず「密度検出」について
説明する。
概略でいうと、この例では主走査方向n画素、副走査
方向m画素のn×m画素マトリクス領域について非着色
画素(濃度が小さいもの)の数、つまり密度を検出して
いる。ステップ1では処理用のメモリD(1,1)〜D
(n,m)に入力データをストアし、ステップB2及びB3で
は各レジスタの値を初期化している。ステップB4では、
注目位置の画素データD(N,M)の濃度を予め定めたし
きい値TH1と比較し、当該画素が非着色画素か否かを調
べている。D(N,M)<TH1なら非着色画素とみなし、ス
テップB5でフラグSに1をセットし、そうでなければス
テップB6をSで0にクリアする。この処理がn×m個の
全ての画素について行なわれ、各画素で得たSの積算値
がSumにストアされる。従って、非着色画素密度の情報
がレジスタSumに保存される。
次に第5a図を参照する。階調処理決定ルーチンでは、
まずステップA1で、C色の画像データを入力し、それを
密度検出ルーチンで処理し、その結果をSumCにストアす
る。また、Sumの値を予め定めたしきい値TH2と比較し、
Sum>TH2なら、つまりシアン成分の非着色画素密度が大
きい場合には、フラグFcを1にセットし、そうでなけれ
ばFcを0にクリアする。Fcの「0」は画像データをディ
ザ処理回路156で処理することを示し、「1」は平均誤
差最小処理回路157で処理することを示す。同様に、マ
ゼンタ,イエロー,及びブラックについても、各色成分
の非着色画素密度の大小に応じてフラグFm,Fy,Fbkをそ
れぞれセットする。
ステップA13以降は例外に対する処理である。つま
り、この実施例では、ディザ処理と平均誤差最小処理の
両方を必ず利用してカラー画像を階調処理するので、F
c,Fm,Fy,Fbkの全てが1又は0になる場合には、それを
変更する必要がある。ステップA13では、Fc,Fm,Fy,Fbk
の総和をレジストFtにストアする。Ftの値が4の場合、
ステップA15に進む。その場合、Fc,Fm,Fy,Fbkのうち、S
umが最小の色に割当てられたものを0に変更する。つま
り、SumC,SumM,SumY,SumBKの中で最小のものをみつけ、
その色に対応するFc,Fm,Fy又はFbkを「1」から「0」
に変更する。また、Ftの値が0の場合、ステップA17に
進む。その場合、Fc,Fm,Fy,Fbkのうち、Sumが最大の色
に割当てられたものを1に変更する。つまり、SumC,Sum
M,SumY,SumBKの中で最大のものをみつけ、その色に対応
するFc,Fm,Fy又はFbkを「0」から「1」に変更する。
従って、画像の種類が様々に変化する場合であって
も、C,M,Y,BKの全てが同じ方法で階調処理されることは
なく、少なくとも1色はディザ処理回路156で、他の少
なくとも1色は平均誤差最小処理回路157で処理され
る。
一般に、非着色画素密度の大きい画像ではコントラス
トが強く中間調が少ない傾向があるので、その画像の特
徴の有無を検出した結果に基づいて各色の階調処理の方
法を決定することによって、入力画像の種類に適したよ
り好ましい結果を得ることができる。
階調処理決定処理の変形実施例を次に説明する。この
例では、第5a図と同様な手順によって階調処理を決定す
るが、画像濃度の最大値と最小値との差に基づいて階調
処理を決定している。つまり、第5a図における「密度検
出」ルーチンに代えて第6図に示す「コントラスト検
出」ルーチンを利用しており、レジスタSumがRに変更
されている。その他は前の実施例と同様である。一般
に、最高濃度と最低濃度の差が大きいほど、画像のコン
トラストが大きく中間調が少ない傾向があるので、その
考え方に基づいて階調処理を決定している。
第6図を参照して説明する。ステップ61では処理用の
メモリD(1,1)〜D(n,m)に入力データをストアし、
ステップ62及び63で各レジスタの値を初期化している。
MINは検出濃度の最大値に関するしきい値としての役目
をするものであり、通常は0である。MAXは検出濃度の
最小値に関するしきい値としての役目をするものであ
り、通常は理論上の最大値(255)である。
ステップ64では、注目画素の濃度D(a,b)を、それ
までの最大値を保持するPの内容と比較する。D(a,
b)>Pなら、D(a,b)をPにストアする。ステップ66
では、注目画素の濃度D(a,b)を、それまでの最小値
を保持するQの内容と比較する。D(a,b)<Qなら、
D(a,b)をQにストアする。この処理をn×m個の全
ての画素について順次に実行される。全ての画素につい
ての処理が完了すると、ステップ70に進む。この時のP
及びQの内容は、それぞれ、n×m画素の濃度の最大値
及び最小値である。ステップ70では、PとQの濃度差を
レジスタRにストアする。
従って、第5a図の場合と同様に、レジスタRの内容を
所定のしきい値と比較することによって、濃度差の大小
を識別すれば、各色の階調処理の方法を好ましい方に決
定することができる。但し、C,M,Y,BKが全て同じ処理に
なるのは望ましくないので、第5a図の場合と同様に、Ft
が4及び0になった時には、例外処理を行なって、Fc,F
m,Fy,Fbkの1つを変更する必要がある。
〔発明の効果〕
以上のとおり本発明によれば、中間調のカラー画像を
記録する場合に、記録画像上の文字等の判読性が向上
し、しかも画像の見た目の粒状性も良くなる。更に、入
力画像の種類に応じてより好ましい階調処理が自動的に
選択される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施する一形式のカラー複写機の機
構部の構成を示す正面図である。 第2図は、第1図の複写機の電装部の主要部を示すブロ
ック図である。 第3a図はディザ処理で使用するしきい値マトリクスの配
列を示す平面図、第3b図は第3a図のしきい値を使用しデ
ィザ処理で二値化された画像を示す平面図である。 第4a図は平均誤差最小処理で使用する重みパターンの配
列を示す平面図、第4b図は第4a図の重みパターンを使用
し平均誤差最小処理で二値化された画像を示す平面図で
ある。 第5a図,第5b図及び第6図は、実施例の階調処理決定に
関する処理を示すフローチャートである。 1:感光体ベルト、4:帯電コロナチャージャ 5:光書込ユニット、7,9,11,13:現像器 14:給紙カセット、35:イメージスキャナ 57:読取ユニット、150:イメージセンサ 152:マスキング・UCR処理回路、153:プロセス制御ユニ
ット 154,155,158:データセレクタ 156:ディザ処理回路(第2の階調変換手段) 157:平均誤差最小処理回路(第1の階調変換手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像信号に含まれる各々の画素についてそ
    の階調数を入力信号よりも小さく変換する、変換出力の
    階調レベルの決定に注目画素の周辺画素の階調の影響が
    反映する第1の階調変換手段、及び、変換出力の階調レ
    ベルが予め固定された1つもしくは複数のしきい値との
    比較によって決定される第2の階調変換手段;ならび
    に、互いに異なる色成分の複数の画像信号を、第1の階
    調変換手段と第2の階調変換手段のいずれで処理するか
    を選定する処理決定手段;を備えて、処理した複数の画
    像信号に基づいて1つの記録画像を形成するカラー画像
    形成装置において: 前記処理決定手段は、前記選定が前記複数の画像信号を
    第1の階調変換手段で処理するものであっても少なくと
    も1つを第2の階調変換手段による処理とし、前記選定
    が前記複数の画像信号を第2の階調変換手段で処理する
    ものであっても少なくとも1つを第1の階調変換手段に
    よる処理とする、ことを特徴とするカラー画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】前記処理決定手段は、画像信号の非着色画
    素密度を演算した結果に応じて、当該画像信号を前記第
    1の階調変換手段と第2の階調変換手段のいずれで処理
    するかを選定する、請求項1記載のカラー画像形成装
    置。
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