JP2000118045A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000118045A
JP2000118045A JP10291195A JP29119598A JP2000118045A JP 2000118045 A JP2000118045 A JP 2000118045A JP 10291195 A JP10291195 A JP 10291195A JP 29119598 A JP29119598 A JP 29119598A JP 2000118045 A JP2000118045 A JP 2000118045A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像ハイライト部をより低濃度から安定して再
現させ、中濃度部から高濃度部は解像性と安定性を図れ
る画像形成装置を提供する。 【解決手段】本発明の画像形成装置は、プリンタ部10
0が光変調に少なくともパルス幅変調を含む光書き込み
手段を備え、画像処理部の階調処理回路78等に、隣接
画素の画像データを演算する手段と、その演算データに
より特定画素から濃度を発生する手段と、その濃度発生
画素を主走査方向に変更する手段と、その濃度発生画素
を副走査方向に変更する手段とを備えているので、複数
ドットの画像データを加算し特定画素から濃度を発生さ
せていき、パルス幅変調(PWM)の右/左位相を切り
替えて電位集中と飽和領域の増加が達成できるため、ハ
イライト部における画像濃度を安定化して高画質な画像
形成を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
レーザプリンタ、ファクシミリ装置等のデジタル画像形
成装置及び表示装置等に応用される画像形成装置に関す
るものであり、より詳細には、画像ハイライト部を低濃
度から安定して再現させ、中濃度部から高濃度部は解像
性と安定性を図った電子写真カラー複写機、プリンタ等
のカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ビームを走査して感光媒体上に
潜像を形成し、当該潜像をトナー現像し画像形成を行う
電子写真方式の画像形成装置が知られており、デジタル
複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ装置等として応
用されている。また、近年では、色分解された画像信号
に応じて光ビームを走査して感光媒体上に各色毎の潜像
を形成し、当該潜像をイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナ
ー像で現像し、この各色のトナー像を転写材に重ね合わ
せて転写し、フルカラー画像を形成する電子写真カラー
複写機やプリンタ等のカラー画像形成装置が実用化され
ている。このようなカラー画像形成装置においては、低
濃度部におけるドットや万線の再現性を向上させ、ま
た、階調・色再現の環境に対する安定性を向上させるこ
とが重要となるが、このようなカラー画像形成装置にお
ける中間調処理に関する技術としては以下のようなもの
がある。
【0003】例えば、特開平7−254985号公報、
特開平7−254986号公報、特開平7−28394
1号公報、特開平8−114965号公報、特開平8−
125863号公報には、電子写真カラー複写機におけ
る中間調処理の技術として、HIESTと呼ばれている
中間調処理技術が開示されており、主に画像のハイライ
ト部の再現性を良くすることを目的としている。具体的
には、書き込みにはパルス幅変調を用い、主走査方向に
2ドットで重み付けをしたディザ処理を行って、画像ハ
イライト部を低線数な再現で安定させている。また、そ
のための主走査方向の書き込みビーム径と画素間隔を規
定している。
【0004】しかし、上記の中間調処理技術は、ディザ
を用いているので微小領域での濃度の忠実性が無く、線
の消えなどの画像情報の欠落や、色モワレが発生すると
いう欠点がある。
【0005】ところで本発明者(本出願人)は先に、1
ドット変調による多値書き込みに、解像性の低下の少な
い微小マトリクスを組み合わせる2ドット多値方式を採
用し、バンディング及び画像ノイズを低減させ画像濃度
を安定化して高画質な画像形成を実現する画像形成方法
及び画像形成装置を提案してる(特開平4−20007
5号、特開平4−200076号、特開平4−2000
77号、特開平4−200078号、特開平5−284
339号、特開平5−292302号、特開平6−62
248号)。これらの先願は、デジタル複写機等に応用
される発明で、隣接2ドットの濃度データを加算し、配
分することが特徴であり、半導体レーザのパルス幅変調
とパワー変調による1ドット256階調出力に、主走査
及び/又は副走査方向の2ドットのマトリクスを組み合
わせることにより、中間調濃度領域の再現性をより向上
するものである。
【0006】ここで、図38(a)に1×2マトリク
ス、(b)に2×1マトリクスの光書き込み方式の例を
示す(尚、図38では説明を簡単にするためパワー変調
の状態のみを示している)。図38に示す光書き込み方
式においては、低濃度部では片方のドットより露光パワ
ーを増して最大値となると、次のドットの露光パワーを
増していく。そして、2ドットを1画素として濃度を保
持しつつ、画像を再現する。それにより濃度が安定し、
バンディングも低減される。
【0007】形成される中間調濃度領域のチャートは図
39に示すように発生する。図中、EVENのドットよ
り濃度を埋めていく。副走査方向で面積階調を実行する
図39(a),(c)の1×2マトリクスは連続的な中
間濃度領域で横線基調、主走査方向で面積階調を行う図
39(b),(d)の2×1マトリクスは連続的な中間
濃度領域で縦線基調となる。また、図39(c),
(d)は加算+位相の例を示しており、各々図39
(a),(b)の書き込み位相を互い違いに変えたもの
で、この場合にはEVENのドットが隣接するため主走
査あるいは副走査方向に2ドットラインを形成すること
になる。
【0008】次に画像形成装置の画像処理部に付設さ
れ、加算(隣接画素の濃度データ加算)の制御を行う回
路の一例を図40に示す。図40は2ドット多値回路の
構成を示すブロック図であり、原稿画像を読み取るイメ
ージスキャナから入力された8ビットの信号を入力する
直列に接続されたラインメモリ1101,1102と、
ラッチ1103,1104と、該ラインメモリ110
1,1102及びラッチ1103,1104に各々スイ
ッチSW1〜SW4を介して接続されている加算器11
05と、該加算器1105に接続されているROM11
06とから構成されている。このROM1106からの
出力は8ビットのデジタル画像データ信号としてレーザ
プリンタに出力される。以下、1×2マトリクス、
2×1マトリクス、ドットの集中に分けて2ドット多
値回路の動作を説明する。
【0009】1×2マトリクス.副走査方向の2ドッ
トで面積階調を実行する場合(1×2マトリクス)は、
2つのラインメモリ1101,1102を用いて、主走
査2ライン分の読取データを遅延させる。その後、2つ
の8ビットデータを加算器1105により加算し、その
9ビットデータをγ変換用のROM1106に入力す
る。ROM1106内は、1つのテーブルが256バイ
トで構成され、その前半128バイトがEVEN、その
後半128バイトがODDデータである。
【0010】初めの加算データがROM1106のアド
レスバスに入力され、その番地で示されるEVENデー
タを書き込みデータとして出力する。次のラインで同一
データを加算し、ODDデータを書き込みデータとして
データバスより出力する。EVEN,ODDの切り替え
はライン周期(PMSYNC)に同期して行う。その
後、次の2ドットに移行して順次処理を繰り返す。
【0011】図40に示した2ドット多値回路のブロッ
ク図において、スイッチSW1及びEVEN/ODDは
主走査1ライン毎に切り替え、スイッチSW3,SW4
はラインメモリ1101、1102からのデータが選択
されるように上側に設定する。また、図41のAは、副
走査方向の面積階調との組み合わせ(1×2マトリク
ス)を示した説明図である。読み取りの副走査2ドット
が書き込みの副走査2ドットに対応する。
【0012】2×1マトリクス.主走査方向の2ドッ
トで面積階調を実行する場合(2×1マトリクス)は、
2つのラッチ1103,1104を用いて、主走査方向
2ドット分の読み取りデータを遅延させる。以下、1×
2マトリクスの場合と同様に、加算処理、γ変換処理を
実行して書き込みデータを出力し、EVEN,ODDの
切り替えは書き込みクロック信号WCLOCKに同期し
て実行する。その後、次の2ドットに移行して順次処理
を繰り返す。
【0013】図40に示した2ドット多値回路のブロッ
ク図において、スイッチSW2及びEVEN/ODDは
書き込み1クロック毎に切り替え、スイッチSW3,S
W4はラッチ1103,1104からのデータが選択さ
れるように下側に設定する。また、図41のBは、主走
査方向の面積階調との組み合わせ(2×1マトリクス)
を示す説明図である。読み取りの主走査2ドットが書き
込みの主走査2ドットに対応する。
【0014】ドットの集中.書き込みにおける位相を
変換しドットを集中させる図39(c),(d)の加算
+位相変換により画像形成を行う場合は、EVEN/O
DDの切り替え周期を各々2分周することで実行する。
以上、全てのモードにおいて階調情報の欠落は起きず、
中間調濃度領域の再現性を向上することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上の本発明者(本出
願人)による先願に対し、本発明はこの技術をさらに発
展させたものであり、その目的は、画像ハイライト部を
より低濃度から安定して再現させ、中濃度部から高濃度
部は解像性と安定性を図った電子写真カラー複写機、プ
リンタ等の画像形成装置における中間調処理を実現する
ものである。
【0016】より具体的には、請求項1の発明は、多階
調の画像信号を変調して画像を形成する画像形成装置に
おいて、複数ドットの画像データを演算(加算)し、特
定画素から濃度を発生させていき、ハイライト部におけ
る画像濃度を安定化してバンディング及び画像ノイズを
低減させ高画質な画像形成を実現することを目的とす
る。
【0017】請求項2の発明は、多階調の画像信号を変
調して画像を形成する画像形成装置において、特にハイ
ライト部で主走査方向に関して孤立ドットが形成される
ようにし、画像の安定性を確保することを目的とする。
【0018】請求項3の発明は、多階調の画像信号を変
調して画像を形成する画像形成装置において、特にハイ
ライト部で主走査方向に関して隣接するドットを互いに
結合することにより、孤立ドットとなるようにし、画像
の安定性を確保することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の画像形成装置は、光変調に少なく
ともパルス幅変調を含む光書き込み手段と、隣接画素の
画像データを演算する手段と、その演算データにより特
定画素から濃度を発生する手段と、その濃度発生画素を
主走査方向に変更する手段と、その濃度発生画素を副走
査方向に変更する手段とを備えることを特徴とする。
【0020】請求項2に記載の画像形成装置は、光変調
に少なくともパルス幅変調を含む光書き込み手段と、隣
接画素の画像データを加算する手段と、その演算データ
により特定画素から濃度を発生する手段と、その濃度発
生画素を主走査方向に変更する手段とを備え、その濃度
発生画素を主走査方向に変更する手段により、主走査方
向の光書き込み信号を結合することを特徴とする。
【0021】請求項3に記載の画像形成装置は、光変調
に少なくともパルス幅変調を含む光書き込み手段と、隣
接画素の画像データを加算する手段と、画素間を時分割
し、その加算データにより特定画素のある方向から濃度
を発生する手段と、その濃度発生位置を主走査方向に変
更する手段とを備え、その特定画素がある濃度に達した
時点で、第2の特定画素の濃度の発生に移行することを
特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して、(1)カラー複写機の作像、(2)カラ
ー複写機の画像処理、(3)LD多値変調、(4)加算
制御と位相制御回路、(5)加算と配分、位相制御方式
によるドット形成方法の説明、の順に詳細に説明する。
【0023】(1)カラー複写機の作像.図1は本発明
に係る画像形成装置の一構成例を示すデジタルカラー複
写機の概略構成図である。図1において符号100は画
像形成部であるレーザプリンタ、200は自動原稿送り
装置(ADF)、300は操作ボード、400は画像読
み取り部であるイメージスキャナ、500は外部センサ
である。
【0024】イメージスキャナ400は、コンタクトガ
ラス401の下方に配置された照明用のランプ402を
搭載した移動体を図の左右方向(副走査方向)に機械的
に一定速度で移動させ、原稿画像を読み取る画像読み取
り部である。照明用のランプ402から出た光は、コン
タクトガラス401上に載置される原稿の表面で原稿画
像の濃度に応じて反射する。この反射光、即ち、原稿の
光像は多数のミラー及びレンズを通り、ダイクロックプ
リズム410に入射する。ダイクロックプリズム410
は入射光を波長に応じてレッド(R),グリーン
(G),ブルー(B)の3色に分光する。分光された3
つの光は、それぞれ互いに異なる一次元電荷結合素子
(CCD)イメージセンサ410に入射する。こうして
イメージスキャナ400に備わった3つの一次元イメー
ジセンサ410により、原稿画像上の主走査方向1ライ
ンのR,G,B各色成分を同時に読み取ることができ
る。原稿の二次元画像は、上記移動体の副走査により順
次読み取られる。
【0025】外部センサ500は、イメージスキャナ4
00と同様に原稿画像のR,G,B各色成分を同時に検
出できるCCDで構成されたハンディタイプのスキャナ
に内蔵されている。
【0026】ADF200は、イメージスキャナ400
の上方に配置されており、原稿台210上には多数の原
稿を載積した状態で保持することができる。原稿の給紙
動作を行う場合は、回転する呼び出しコロ212が最上
部の原稿上面に当接し、当接した原稿を繰り出す。ま
た、符号213は、原稿の重送を避けるための分離コロ
である。所定の位置まで繰り出された原稿は、プルアウ
トローラ217及び搬送ベルト216の駆動によりイメ
ージスキャナ400のコンタクトガラス401上をさら
に搬送され、所定の読み取り位置まで進んだ時、即ち、
原稿の先端がコンタクトガラス401の左端位置に達し
たときに停止する。原稿の読み取りが終了すると、搬送
ベルト216が再び駆動されて、コンタクトガラス40
1上の原稿は排紙され、次の原稿が読み取り位置に送ら
れる。呼び出しコロ212の手前には、原稿が載積され
ているか否かを検知するための光学センサである原稿有
無センサ211が、また、分離コロ213とプルアウト
ローラ217の間には、原稿の先端及びサイズを検知す
るための光学センサである原稿先端センサ214が備わ
っている。
【0027】原稿先端センサ214は、主走査方向(紙
面に垂直な方向)の互いに異なる位置に配置された複数
のセンサで構成されており、これらのセンサの検出状態
の組み合わせにより、主走査方向の原稿サイズ、即ち原
稿幅を検知することができる。また、図示しない給紙モ
ータに回転量に応じたパルスを出力するパルス発生器が
設けられており、ADF200の制御装置は原稿先端セ
ンサ214を原稿が通過するまでの時間を計測すること
により、副走査方向の原稿サイズ、即ち原稿の長さを検
知する。
【0028】尚、呼び出しコロ212及び分離コロ21
3は図示しない給紙モータにより駆動され、プルアウト
ローラ217及び搬送ベルト216は図示しない搬送モ
ータにより駆動される。また、光学センサからなるレジ
ストセンサ215は、プルアウトローラ217の下流に
配置される。
【0029】次にレーザプリンタ100の概略構成及び
その動作を説明する。画像の再生は感光体ドラム1上で
行われる。感光体ドラム1の周囲には一連の静電写真の
プロセスユニット、即ち、帯電チャージャ5、書き込み
ユニット3、現像ユニット4、転写ドラム2、クリーニ
ングユニット6などが備わっている。書き込みユニット
3には図示しない半導体レーザ(レーザダイオード:L
D)が備わっており、それが発するレーザ光は回転多面
鏡3b、レンズ3c、ミラー3d、及びレンズ3eを経
て感光体ドラム1の表面に照射される。回転多面鏡3b
はポリゴンモータ3aにより高速で定速回転駆動され
る。
【0030】図示しない画像制御部は、記録すべき画像
の濃度に対応する画素単位の多階調の画像信号により駆
動される半導体レーザの発光タイミングが、各々の画素
位置を順次走査する回転多面鏡3bの回転偏向動作と同
期するように、半導体レーザの駆動信号を制御する。つ
まり、感光体ドラム1の表面の画像の各走査位置で、そ
の画素の濃度に応じたレーザ光が照射されるように半導
体レーザの発光を制御する。
【0031】感光体ドラム1の表面は、予め帯電チャー
ジャ5によるコロナ放電により一様に高電位に帯電され
ている。この表面に書き込みユニット3の発するレーザ
光が照射されると、その光の強度に応じて帯電電位が変
化する。つまり、書き込みユニット3が備えている半導
体レーザが発するレーザ光の照射の有無に応じた電位分
布が、感光体ドラム1上に形成されることになる。こう
して、感光体ドラム1上に原稿画像の濃淡に対応した電
位分布、即ち静電潜像が形成される。この静電潜像は書
き込みユニット3よりも下流に配置された現像ユニット
4により可視像化される。
【0032】本構成例では、現像ユニット4には4組の
現像器4M,4C,4Y及び4Bkが備えられており、
それぞれの現像器には互いに色の異なるM(マゼン
タ)、C(シアン)、Y(イエロー)及びBk(ブラッ
ク)のトナーが収納されている。レーザプリンタ100
は、上記の4つの現像器のいずれか一つが選択的に付勢
されるように構成されているので、静電潜像はM、C、
Y又はBk色のいずれか一つのトナーで可視像化され
る。一方、給紙カセット11に収納された転写紙は、給
紙コロ12で繰り出され、レジストローラ13によりタ
イミングを取られて転写ドラム2の表面に送り込まれ、
その表面に吸着された状態で転写ドラム2の回転に伴っ
て移動する。そして感光体ドラム1の表面に近接した位
置で、転写チャージャ7による帯電により、感光体ドラ
ム1上に形成されたトナー像が転写紙の表面に転写され
る。
【0033】単色コピーモードの場合には、トナー像の
転写が終了し、転写ドラム2から分離された転写紙は定
着されて排紙トレイ10に排紙されるが、フルカラーモ
ードの場合には、Bk、M、C及びYの4色の画像を一
枚の転写紙上に重ねて形成する必要がある。この場合、
まず感光体ドラム1上にBk色のトナー像を形成してそ
れを転写紙に転写した後、転写紙を転写ドラム2から分
離することなく感光体ドラム1上に次のM色のトナー像
を形成し、そのトナー像を再び転写紙に転写する。更に
C色及びY色についても感光体ドラム1上へのトナー像
の形成とそれの転写紙への転写を行なう。つまり、トナ
ー像の形成と転写のプロセスを繰り返すことにより1つ
のカラー画像が転写紙上に形成される。
【0034】全てのトナー像の転写が終了すると、転写
紙は分離チャージャ8による帯電により転写ドラム2か
ら分離され、定着器9でトナー像の定着処理を受けた
後、排紙トレイ10に排出される。
【0035】以上、デジタルカラー複写機の構成及び作
像動作の一例について述べたが、本発明に係る画像形成
装置としては図示の構成に限らず、転写ドラムに代えて
中間転写ベルト等の中間転写体を用い、Bk、M、C及
びYの4色のトナー像を色毎に感光体ドラムに形成して
順次中間転写体に重ね合わせて転写した後、転写紙に一
括転写する方式などでもよい。
【0036】(2)カラー複写機の画像処理.図2は、
図1に示したデジタルカラー複写機の画像処理部の構成
例を示す回路ブロック図である。複写機全体の動作制御
は、マイクロコンピュータで構成されるシステムコント
ローラ50により制御される。
【0037】同期制御回路60は、制御タイミングの基
準となるクロックパルスを発生させて、各制御ユニット
間の信号の同期をとる各種の同期信号を入出力させる。
本構成例での走査タイミングの基になる主走査同期信号
は、レーザプリンタ100の回転多面鏡3bの回転によ
るレーザ光の走査開始時期に同期させている。
【0038】イメージスキャナ400で読み取られた
R,G,B各色の画像信号は、A/D変換され、各々8
ビットのカラー画像情報として出力される。この画像情
報は、画像処理ユニット内で各種処理を受けた後、レー
ザプリンタ100に出力される。画像処理ユニットは、
スキャナガンマ補正71、RGB平滑フィルタ72、色
補正73、下色除去(UCR)/UCA74、セレクタ
75、エッジ強調フィルタ76、濃度カーブであるプリ
ンタガンマ77、階調処理78、像域分離79、及びA
CS80の各回路を備えている。
【0039】スキャナガンマ補正71では、イメージス
キャナ400で読み取られた反射率リニアのRGBデー
タを濃度リニアのRGBデータに変換する。RGB平滑
フィルタ72では、網点原稿によるモアレを抑えるため
のスムージング処理を行っている。
【0040】色補正回路73では、R,G,Bのそれぞ
れの色の画像情報をそれらの補色であるY,M,Cの各
色の画像情報に変換する。UCR/UCA回路74で
は、入力したY,M,C色の全ての画像情報を合成した
画像信号の色に含まれる黒成分を抽出し、それをBk信
号として出力すると共に、残りの色の画像信号から黒成
分を除去し、かつYMC成分を上乗せする。
【0041】セレクタ75は、システムコントローラ5
0の指示に応じて、入力されるY,M,C,Bkの色信
号からいずれか一つの色信号を選択して次のブロックへ
出力する。
【0042】エッジ強調フィルタ回路76では、文字
部、あるいは絵柄部のエッジ情報の強調を行う。また。
プリンタガンマ77では、プリンタ特性にあわせたカー
ブをセットし、階調処理を含めて濃度リニアになるよう
にする。
【0043】階調処理回路78は、入力される8ビット
の濃度情報を2値化、あるいは多値化する回路である。
一般にはディザ処理等が行われることが多く、レーザプ
リンタ100には、2値化あるいは多値化された画像信
号が出力される。本発明の後述の中間調処理は、階調処
理回路78で実行され、多値データを出力する。
【0044】スキャナガンマ71の出力は、一方で像域
分離回路79とACS回路80に送出される。像域分離
回路79では、入力される画像が文字部であるか絵柄部
であるかを判定する回路と、有彩色であるか無彩色であ
るかを判定する回路を持っており、その結果を1画素単
位でそれぞれの処理ブロックへ送出している。各処理ブ
ロックでは、像域分離回路79の結果に従い処理を切り
替えている。
【0045】ACS回路80は、スキャナ200にセッ
トされた原稿が白黒原稿であるかカラー原稿であるかを
判定し、結果をBk版スキャン終了時にシステムコント
ローラ50へ送出している。そしてカラー原稿であれば
残りの3スキャンを行い、白黒原稿であればBkスキャ
ンにて動作を終了させる。
【0046】尚、図2に示した画像処理部の71〜80
の各画像処理ブロックのパラメータは、全てシステムコ
ントローラ50のCPUより設定される構成となってい
る。また、システムコントローラ50により、LD多値
書き込み動作を含むレーザプリンタ100の作像動作の
制御が行われる。
【0047】(3)LD多値変調.次に光書き込み手段
を構成する半導体レーザ(LD)の多値変調方式につい
て説明する。1ドット多値出力を行う半導体レーザ多値
変調方式としてパルス幅変調(PWM)方式と光強度変
調(PM)方式とがある。図3(a),(b)は、光強
度変調方式とパルス幅変調方式の一例を示す図である。
以下、これらの変調方式について説明する。
【0048】光強度変調方式.中間露光領域を利用し
て中間調記録を実現するため、印字プロセスの安定化が
重要な要件であり、印字プロセスに対する要求が厳しく
なる。しかしながら、半導体レーザ制御変調は簡易とな
る。即ち、光強度変調方式とは、図3(a)に示すよう
に、光出力レベル自身を変化させて記録する方式で、そ
れぞれドットパターンは図の上に示すようなパターンで
出力される。この方式は、半導体レーザの制御変調部は
簡便かつ小型に構成することができるが、中間露光領域
を利用して中間調を再現しようとするため、現像バイア
スの安定化など印字プロセスの安定化への要求が厳しく
なる。
【0049】パルス幅変調方式.パルス幅変調方式と
は、図3(b)に示すように、光出力レベルとしては2
値であるが、その発光時間、つまりパルス幅を変化させ
て記録する方式で、それぞれドットパターンは図の上に
示すようなパターンで出力される。この方式は、基本的
には2値記録であるので、光強度変調方式に比べて中間
露光領域の利用度が少なく、また更に隣接ドットを結合
させることにより中間露光領域を一層低減させることが
可能になり、印字プロセスに対する要求を低減すること
ができるが、パルス幅設定を1ドット当たり8ビットを
実現させるには、1ドットの数十nsec.の時間幅を
256分割しなければならず、高速高精度の半導体制御
が必要となり、半導体レーザの制御部分が複雑になって
しまう。すなわち、光強度変調方式では印字プロセスの
安定化への要求が厳しくなり、パルス幅変調方式では半
導体レーザの制御変調部の構成が複雑になる。そこで本
発明の画像形成装置では、上記の点を考慮してパルス幅
変調(PWM)方式と光強度変調(PM)方式とを組み
合わせたパルス幅強度混合方式を採用している。
【0050】パルス幅強度混合方式.パルス幅強度混
合方式の一例を図4に示す。このパルス幅強度混合方式
では、パルス幅変調を基本とし、パルス幅とパルス幅の
移り変わり部を図4(a),(b)のように光強度変調
により補間し、例えばパルス幅の設定値を8値、光強度
変調の設定値を32値として8ビット(28=256階
調)相当の変調度を得ることができる。この方式では、
パルス幅変調の段数が少ないため、デジタル的にパルス
幅を設定でき、容易にパルス幅を設定でき且つ容易にパ
ルス位置制御が実現できる。すなわち、図4(a),
(b)は、1ドットの右端の位置より光書き込みパルス
を発生する右モード、1ドットの左端より光書き込みパ
ルスを発生する左モードを示す。これらは露光パルスを
それぞれ後端、先端から発生するように位相制御するも
のであり、結果としてドット発生位置を制御できる。さ
らに図5(c)に示すように、1ドットの中央位置より
両方向に向かって光書き込みパルスを発生する中モード
も選択できる。
【0051】次にパルス幅変調(PWM)と光強度変調
(PM)を組み合わせた多値書き込み方式の半導体レー
ザ(LD)駆動方法の一例について説明する。この半導
体レーザ駆動方法では、1つの画素に対する半導体レー
ザの発光パターンを、時間的には1/2^m(2^m
は、2のm乗)なる画素クロック幅の分解能で2^m段
階に分割し、発光パワー的には1/2^(n−m)なる
発光パワー分解能で2^(n−m)段階に分割し、両者
の組合せにより、2^n階調を表現するので、発光時
間、発光パワーとも、その分割精度が緩和されることに
なり、多階調化を容易に実現できる。
【0052】本発明の実施形態の8ビットのデジタル画
像信号の場合、m=3としてパルス幅変調(PWM)を
8(=2^m=23)段階とし、光強度変調(PM)を
32(=2^(n−m)=25)段階とすれば、両者の
組合せにより、2^n=28=256種類の発光パター
ンを形成でき、256階調のLD多値変調が可能とな
る。また、半導体レーザのタイミング発生回路やパワー
設定回路等により生成出力する信号を変えることによっ
て任意の発光パターンを得ることもできる。尚、多値書
き込み方式の半導体レーザ駆動回路や装置の構成として
は、本出願人による先願、例えば特開平2−24336
3号公報、特開平3−1656号公報、特開平6−34
7852号公報等に記載されたものを利用して構成する
ことができる。
【0053】次にパルス幅変調の位相制御(位置制御)
に関しては、位相(位置)制御ロジックで設定されたモ
ード(右モード/左モード/中モード)に従って、図5
(a)〜(c)に示すようにパルス幅変調のパルス幅の
位相を制御してドット位置を右、中、左にコントロール
する。また、この機能以外に、図6(a)〜(c)に示
すような端数処理機能も有する。
【0054】端数処理機能は主走査方向に連続する2画
素をまとめて(加算して)出力する場合、光強度変調す
る時間が、図6(b)の斜線部のように通常2箇所発生
するが、これを1箇所にまとめる動作を行う。これは端
数の大きな部分へ端数の小さな部分のデータを加算する
ことを基本として実現する。端数が大きな部分が最大に
ならない間は端数の小さな部分のデータは全て端数の大
きな部分に加算され、端数の大きな部分が最大になった
場合の余りは、端数の小さな部分へ配分され強度変調を
行う。このように端数処理機能を有することによりパル
ス幅設定ステップが書き込みビーム径に対し十分小さく
なるようにする。すなわち、図6(a)〜(c)は、上
記動作をドットイメージ及び光波形とした場合の概略図
で、図6(a)は補正前のドットイメージ、(b)は補
正前後の光波形、(c)は補正後のドットイメージであ
る。隣接する2ピクセル(画素)のデータの中で、光強
度が最大にならない場合のΔtの部分を隣接どうしで比
較し、小さい方を大きな方に加算し、余りを小さな方に
する。
【0055】(4)加算制御と位相制御回路.次に、画
像の隣接画素データの加算と、加算データの判別と分
配、及びドット位相制御を行う制御回路の構成例を図7
に示す。ここでは最大で主走査方向2ドット及び副走査
方向2ドットを加算する後述の方式6について説明す
る。図7において、Y,M,C,Bkに変換された各色
毎の入力画像データは8ビット256階調が入力され、
D−F/Fのラッチ回路602で主走査方向の隣接する
2ドットの各8ビットデータA,Bが加算回路604に
入力される。また、ラインメモリ601により、前ライ
ンのデータが遅延され、ラッチ回路603で前ラインの
主走査方向の同一アドレスの隣接する2ドットの各8ビ
ットデータC,Dが加算回路604に入力される。そし
て加算回路604により、計4ドットのデータを加算し
た後、比較・配分・位相制御回路605により、ドット
の飽和になるデータの閾値1と比較し、上記4ドット加
算と主走査方向の2ドット加算とを切り替える。その加
算値を後述のアルゴリズムに従って、データを集中する
ように配分する。また、画素クロックの分周信号によ
り、書き込み位相信号をトグルに切り替える。本実施例
では、画像の隣接画素データの加算と、加算データの判
別と分配、及びドット位相制御を行う制御回路を図7に
示すようなハードウェアで示したが、後述のようにソフ
トウェアによる処理でも実現できる。
【0056】以上の処理による、4ドット加算と2ドッ
ト加算によるデータの遷移の様子を図8に示す。図8
(a)のように画像の低濃度部では、主走査方向2ドッ
ト及び副走査方向2ドットのd1からd4の入力データの
和を、D1のデータとする。また、図8(b)のように
画像の中高濃度部では、主走査方向2ドットのd1,d2
の入力データの和を、D1のデータの飽和値と残りをD2
のデータとする。
【0057】さて本発明では、前述の本発明者による先
願に対し、さらに画像ハイライト部をより低濃度から安
定して再現させ、中濃度部から高濃度部は解像性と安定
性を図るものである。より具体的には、 1.複数ドットの画像データを演算(加算)し、特定画
素から濃度を発生させていき、ハイライト部における画
像濃度を安定化してバンディング及び画像ノイズを低減
させ高画質な画像形成を実現すること、 2.特にハイライト部で主走査方向に関して孤立ドット
が形成されるようにし、画像の安定性を確保すること、 3.特にハイライト部で主走査方向に関して隣接するド
ットを互いに結合することにより、孤立ドットとなるよ
うにし、画像の安定性を確保すること、である。
【0058】(5)加算と配分、位相制御方式によるド
ット形成方法の説明.上記の1〜3を実現するため、本
発明では、主走査方向あるいは副走査方向に隣接する2
ドット、もしくは主走査方向と副走査方向に隣接する4
ドットの画像データを加算して、その演算結果をもと
に、あらかじめ設定してある特定画素から順にドットを
再現させていく。その際、特定画素の右位相/左位相を
利用して、隣り合う特定画素と結合させるようにする。
以下に6つの方式を具体例として詳しく説明する。
【0059】(a)副走査方向2ドットの画像データを
加算する方式(1/2パルス分割):方式1,2,3. 方式1〜3では、1ドットサイズを図9の(a)とし、
1画素サイズ(最小濃度単位)を図9(b)とし、図1
0に示すようなドット形成マトリクスを設定して、該ド
ット形成マトリクスの数値の小さい所から順次パルスを
発生させていく。このときパルス幅変調(PWM)によ
り1ドット内はハーフパルスに分け、フル(50%dut
y)になった時点で次に大きい番号に移り、次のパルス
を発生させていく。この際、主走査方向のEVEN/O
DD(以下、E/Oと略す)でPWMの右位相/左位相
を切り替え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結合す
る。書き込みの濃度発生のアルゴリズムを式で表現する
と以下のようになる。
【0060】0≦d1+d2≦127のとき D1
1+d2, D2=0 128≦d1+d2≦254のとき D1=127, D2
=d1+d2−127 255≦d1+d2≦382のとき D1=d1+d2−1
27, D2=127 383≦d1+d2≦510のとき D1=255, D2
=d1+d2−255
【0061】上記の式でd1,d2は隣接ドットの処理前
の入力画像データ(8ビットデータ)であり、D1,D2
は隣接ドットの処理後の画像データ(8ビットデータ)
である。この処理後の8ビットデータを、レーザプリン
タの半導体レーザ(LD)の書き込み信号とする。以
下、方式1〜3の具体例を示す。
【0062】(方式1)ドット形成のアルゴリズム. 1)副走査方向2ドットの濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)主走査方向E/OでPWMの右/左位相を切り替
え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で次の番号のPWMを発生させる。
【0063】本方式では図10のドット形成マトリクス
を最小濃度単位で表現すると図11のようになり、D1
においては右位相で、D1'においては左位相でパルスを
発生させ、図10の1の部分に結合したパルスを発生さ
せていく(図12(A))。以下同様にして濃度に応じ
て図10の2以降の部分にパルスを発生させていく。
【0064】次に図12,13を参照して本方式による
ドット形成の詳細を示す。 濃度〜1/8(孤立2ドット). 濃度が1/8迄の場合は、図12(A)に示すように、
主走査方向の奇数画素は右、偶数画素は左寄せにして、
ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパルスを
発生させる。 濃度〜1/4(孤立2ドット). 濃度が1/8〜1/4では、図12(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜3/8(300線万線). 濃度が1/4〜3/8では、図12(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分と同位相で、2
の部分に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/2(300線万線). 濃度が3/8〜1/2では、図12(D)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図13(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分のパルス幅を増
加させるように、3の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜3/4. 濃度が5/8〜3/4では、図13(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの3の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜7/8. 濃度が3/4〜7/8では、図13(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分のパルス幅を増
加させるように、4の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜1/1. 濃度が7/8〜1/1では、ドット形成マトリックスの
4の部分に結合したパルスがFULLの50%dutyにな
るまでパルス幅を増加する。
【0065】以上の方式1では、ハイライト部で孤立ド
ットにより規則的に再現できる、中濃度部で300線万
線(600dpi)が得られる、孤立ドット、縦万線の
成長型で階調がリニアとなる、電位集中と飽和領域を増
やし安定性確保、バンディングに強い、などの特長が得
られる。
【0066】(方式2)ドット形成のアルゴリズム. 1)副走査方向2ドットの濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)主走査方向E/OでPWMの右/左位相を切り替
え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で次の番号のPWMを発生させる。
【0067】本方式では、方式1に対し、ドット形成マ
トリクスを副走査方向に同位相にして、ハイライト、高
濃度部の空間周波数を高くする。図14にドット形成マ
トリクスを示す。図14のドット形成マトリクスを最小
濃度単位で表現すると図15のようになり、D1におい
ては右位相で、D1'においては左位相でパルスを発生さ
せ、図14の1の部分に結合したパルスを発生させてい
く(図16(A))。以下同様にして濃度に応じて図1
4の2以降の部分にパルスを発生させていく。
【0068】次に図16,17を参照して本方式による
ドット形成の詳細を示す。 濃度〜1/8(孤立1ドット). 濃度が1/8迄の場合は、図16(A)に示すように、
主走査方向の奇数画素は右、偶数画素は左寄せにして、
ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパルスを
発生させる。 濃度〜1/4(孤立1ドット). 濃度が1/8〜1/4では、図16(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜3/8(300線万線). 濃度が1/4〜3/8では、図16(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分と同位相で、2
の部分に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/2(300線万線). 濃度が3/8〜1/2では、図16(D)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図17(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分のパルス幅を増
加させるように、3の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜3/4. 濃度が5/8〜3/4では、図17(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの3の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜7/8. 濃度が3/4〜7/8では、図17(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分のパルス幅を増
加させるように、4の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜1/1. 濃度が7/8〜1/1では、ドット形成マトリックスの
4の部分に結合したパルスがFULLの50%dutyにな
るまでパルス幅を増加する。
【0069】以上の方式2では、方式1に比べ、ハイラ
イト部が孤立1ドットに分散し、可視しにくい、高濃度
部で抜け(白地)のドットサイズが小さく、文字割れが
目立ちにくいという特長が得られる。
【0070】(方式3)ドット形成のアルゴリズム. 1)副走査方向2ドットの濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)主走査方向E/OでPWMの右/左位相を切り替
え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で次の番号のPWMを発生させる。
【0071】本方式では、方式2に対し、ドット形成マ
トリクスの高濃度再現ドットを分散して、高濃度部の空
間周波数を高く(文字割れを目立たなく)する。図18
にドット形成マトリクスを示す。図18のドット形成マ
トリクスを最小濃度単位で表現すると図19のようにな
り、D1においては右位相で、D1”においては左位相で
パルスを発生させ、方式2と同様に図18の1の部分に
結合したパルスを発生させていく。以下同様にして濃度
に応じて図18の2以降の部分にパルスを発生させてい
く。
【0072】次に図20を参照して本方式によるドット
形成の詳細を示す。 濃度〜1/8(孤立1ドット)から濃度〜1/2
(300線万線)までの濃度範囲では、方式2の図16
(A)〜図16(D)と同様なドットパターンとなる。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図20(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1,2の部分のパルス幅
を増加させるように、3の部分に結合したパルスを発生
させる。 濃度〜3/4. 濃度が5/8〜3/4では、図20(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの3の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜7/8. 濃度が3/4〜7/8では、ドット形成マトリックスの
1,2の部分のパルス幅を増加させるように、4の部分
に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/1. 濃度が7/8〜1/1では、ドット形成マトリックスの
4の部分に結合したパルスがFULLの50%dutyにな
るまでパルス幅を増加する。
【0073】以上の方式3では、方式2に比べ、高濃度
部で抜け(白地)を千鳥状に分散しているので、文字割
れが目立ちにくいという特長が得られる。
【0074】(b)副走査方向2ドットの画像データを
加算する方式(1/4パルス分割):方式4. 方式4では、方式3と同様に図21に示すようなドット
形成マトリクスの数値の小さい所から順次パルスを発生
させていく。このとき1ドット内は1/2または1/4
パルスに分け、50%dutyもしくは25%dutyになった
時点で次に大きい番号に移り、次のパルスを発生させて
いく。この際、主走査方向E/OでPWMの右位相/左
位相を切り替え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結
合する。書き込みの濃度発生のアルゴリズムを式で表現
すると以下のようになる。
【0075】0≦d1+d2≦127のとき D1
1+d2, D2=0 128≦d1+d2≦190のとき D1=127, D2
=d1+d2−127 191≦d1+d2≦254のとき D1=d1+d2−6
3, D2=63 255≦d1+d2≦318のとき D1=191, D2
=d1+d2−191 319≦d1+d2≦382のとき D1=d1+d2−1
27, D2=127 383≦d1+d2≦510のとき D1=255, D2
=d1+d2−255
【0076】上記の式でd1,d2は隣接ドットの処理前
の入力画像データ(8ビットデータ)であり、D1,D2
は隣接ドットの処理後の画像データ(8ビットデータ)
である。この処理後の8ビットデータを、レーザプリン
タの半導体レーザ(LD)の書き込み信号とする。以
下、方式4の具体例を示す。
【0077】(方式4)ドット形成のアルゴリズム. 1)副走査方向2ドットの濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)主走査方向E/OでPWMの右/左位相を切り替
え、数値の同じ方向で書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフまたは1/4パルスに分け、5
0%dutyもしくは25%dutyになった時点で次の番号の
PWMを発生させる。
【0078】本方式では、方式3に対し、図18と同一
のドット形成マトリクス(図21)にて2のduty25%
で3の書き込みに移行し、中濃度部の文字割れを目立た
なくする。図21のドット形成マトリクスを最小濃度単
位で表現すると図22のようになり、D1においては右
位相で、D1”においては左位相でパルスを発生させ、
方式3と同様に図21の1の部分に結合したパルスを発
生させていく。以下同様にして濃度に応じて図21の2
以降の部分にパルスを発生させていく。
【0079】次に図23を参照して本方式によるドット
形成の詳細を示す。 濃度〜1/8(孤立1ドット)から濃度〜3/8
(300線万線)までの濃度範囲では、方式3と同様に
ドットパターンを形成する。 濃度〜1/2. 濃度が3/8〜1/2では、図23(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分に結合したパル
スが25%dutyにて3に移行し、3の部分に結合したパ
ルスが25%dutyにて1との結合で75%まで増加させ
る。尚、ハイライトのマトリクスの配置を千鳥状に並べ
れば(1と2を入替え)、3、4の配置が交互に入れ替
わり方式3のようにさらにランダムに目立たさないよう
にできる。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図23(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分がFULLの5
0%dutyになるまで結合したパルスを増加する。濃度
〜3/4以降は方式3と同様に行う。
【0080】以上の方式4では、方式3に比べ中濃度の
文字割れを目立たなくすることができ、かつ方式3と同
様に高濃度部での抜け(白地)も分散しているので、文
字割れが目立ちにくいという特長が得られる。
【0081】(c)主走査方向2ドットの画像データを
加算する方式(1/2パルス分割):方式5. 方式5では、1ドットサイズを図24の(a)とし、1
画素サイズ(最小濃度単位)を図24の(b)とし、図
25に示すようなドット形成マトリクスを設定して、該
ドット形成マトリクスの数値の小さい所から順次パルス
を発生させていく。このときパルス幅変調(PWM)に
より1ドット内はハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で次に大きい番号に移り、次のパルス
を発生させていく。この際、主走査方向のE/OでPW
Mの右位相/左位相を切り替え、数値の同じ方向で書き
込みパルスを結合する。書き込みの濃度発生のアルゴリ
ズムを式で表現すると以下のようになる。
【0082】0≦d1+d2≦127のとき D1
1+d2, D2=0 128≦d1+d2≦254のとき D1=127, D2
=d1+d2−127 255≦d1+d2≦382のとき D1=d1+d2−1
27, D2=127 383≦d1+d2≦510のとき D1=255, D2
=d1+d2−255
【0083】上記の式でd1,d2は隣接ドットの処理前
の入力画像データ(8ビットデータ)であり、D1,D2
は隣接ドットの処理後の画像データ(8ビットデータ)
である。この処理後の8ビットデータを、レーザプリン
タの半導体レーザ(LD)の書き込み信号とする。以
下、方式5の具体例を示す。
【0084】(方式5)ドット形成のアルゴリズム. 1)主走査方向2ドットの濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)PWMの右/左位相を切り替え、各画素の外側から
形成し、書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で次の番号のPWMを発生させる。
【0085】本方式では主走査方向の連続画素で2×1
マトリクスを最小画素とし、ハイライト部は千鳥状のド
ットで再現される。図25のドット形成マトリクスを最
小濃度単位で表現すると図26のようになり、D1にお
いては右位相で、D1’においては左位相でパルスを発
生させ、図25の1の部分に結合したパルスを発生させ
ていく(図27(A))。以下同様にして濃度に応じて
図25の2以降の部分にパルスを発生させていく。
【0086】次に図27,28を参照して本方式による
ドット形成の詳細を示す。 濃度〜1/8(孤立1ドット). 濃度が1/8迄の場合は、図27(A)に示すように、
主走査方向の奇数画素は右、偶数画素は左寄せにして、
ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパルスを
発生させる。 濃度〜1/4(孤立1ドット). 濃度が1/8〜1/4では、図27(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜3/8(300線万線). 濃度が1/4〜3/8では、図27(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの画素の外側から2の部分
に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/2(300線万線). 濃度が3/8〜1/2では、図27(D)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図28(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分のパルス幅を増
加させるように、3の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜3/4. 濃度が5/8〜3/4では、図28(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの3の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜7/8. 濃度が3/4〜7/8では、図28(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分のパルス幅を増
加させるように、4の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜1/1. 濃度が7/8〜1/1では、ドット形成マトリックスの
4の部分に結合したパルスがFULLの50%dutyにな
るまでパルス幅を増加する。
【0087】以上の方式5では、ハイライト部で千鳥状
の孤立ドットにより規則的に再現できる、中濃度部で3
00線万線(600dpi)が得られる、孤立ドット、
縦万線の成長型で階調がリニアとなる、電位集中と飽和
領域を増やし安定性確保、バンディングに強い、などの
特長が得られる。
【0088】(d)主走査方向4ドットの画像データを
加算する方式(1/2パルス分割):方式6. 方式6では、濃度1/4以下のハイライト部では4ドッ
ト分の画像データを加算し、それ以降のハイライト、ミ
ドル、シャドー部では主走査方向2ドットの画像データ
を加算する方式としている。以下、各々の方式別に説明
する。
【0089】(ア)濃度1/4以下の時.1ドットサイ
ズを図29(a)、1画素サイズ(最小濃度単位)を図
29(b)とし、図30に示すようなドット形成マトリ
クスの数値の小さい所から順次パルスを発生させてい
く。このときパルス幅変調(PWM)により1ドット内
はハーフパルスに分け、フル(50%duty)になった時
点で次に同じ番号もしくは大きい番号に移り、次のパル
スを発生させていく。この際、主走査方向のE/OでP
WMの右位相/左位相を切り替え、数値の同じ方向で書
き込みパルスを結合する。図30のドット形成マトリク
スを最小濃度単位で表現すると図31のようになり、D
1においては左位相で、D1’においては右位相でパルス
を発生させ、図30の1の部分に結合したパルスを発生
させていく(図34(A))。以下同様にして濃度に応
じて図30のもう一つの1の部分にパルスを発生させて
いく。書き込みの濃度発生のアルゴリズムを式で表現す
ると以下のようになる。
【0090】0≦d1+d2+d3+d4≦127のとき
1=d1+d2+d3+d4,D2=D3=D4=0 128≦d1+d2+d3+d4≦254のとき D1=1
27,D2=d1+d2+d3+d4−127,D3=D4
【0091】上記の式でd1,d2,d3,d4は隣接ドッ
トの処理前の入力画像データ(8ビットデータ)であ
り、D1,D2,D3,D4は隣接ドットの処理後の画像デ
ータ(8ビットデータ)である。この処理後の8ビット
データを、レーザプリンタの半導体レーザ(LD)の書
き込み信号とする。
【0092】(イ)濃度1/4以上の時.1ドットサイ
ズを図29(a)、1画素サイズ(最小濃度単位)を図
32とし2ドット加算に切り替える。図30のドット形
成マトリクスを最小濃度単位で表現すると図33のよう
になり、D1においては左位相で、D1’においては右位
相でパルスを発生させ、図30の2の部分に結合したパ
ルスを発生させていく(図35(A))。以下同様にし
て濃度に応じて図30の3の部分にパルスを発生させて
いく。書き込みの濃度発生のアルゴリズムを式で表現す
ると以下のようになる。
【0093】図29(b)に示す1画素サイズの表現で
1+d2+d3+d4=254のとき、D1=D2=127
であるから、図33の1画素サイズの表現に置き換える
と、d1+d2=127のとき、D1=127,D2=0で
あり、以降は、128≦d1+d2≦382のとき D1
=d1+d2−127,D2=127 383≦d1+d2≦510のとき D1=255,D2
1+d2−255である。以下、方式6の具体例を示
す。
【0094】(方式6)ドット形成のアルゴリズム. 1)主副走査方向4ドットあるいは主走査方向2ドット
の濃度を加算。 2)ドットマトリクスの1より順次パルスを発生させ
る。 3)PWMの右/左位相を切り替え、各画素の外側から
形成し、書き込みパルスを結合する。 4)1ドット内をハーフパルスに分け、フル(50%du
ty)になった時点で同じ番号あるいは次の番号のPWM
を発生させる。
【0095】次に図34〜36を参照して本方式による
ドット形成の詳細を示す。 (ア)濃度1/4以下. −1:濃度〜1/16(孤立1ドット). 濃度が1/16迄の場合は、図34(A)に示すよう
に、周囲4ドットの濃度データを加算し、画素上側の1
の部分から孤立ドットを発生させる。 −2:濃度〜1/8(孤立1ドット). 濃度が1/16〜1/8では、図34(B)に示すよう
に、周囲4ドットの濃度データを加算し、画素上側の1
の部分が飽和(フル50%duty)するまでパルス幅を増
加させる。 −1:濃度〜3/16(孤立2ドット). 濃度が1/8〜3/16では、図34(C)に示すよう
に、周囲4ドットの濃度データを加算し、画素上側の1
の部分が飽和後、画素下側の1の部分に残りドットを発
生させる。 −2:濃度〜2/8(孤立2ドット). 濃度が3/16〜2/8では、図34(D)に示すよう
に、周囲4ドットの濃度データを加算し、画素下側の1
の部分が飽和(フル50%duty)するまでパルス幅を増
加させる。
【0096】(イ)濃度1/4以上. 濃度〜3/8(300線万線). 濃度が1/4〜3/8では、図35(A)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの画素の外側から2の部分
に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/2(300線万線). 濃度が3/8〜1/2では、図35(B)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜5/8. 濃度が1/2〜5/8では、図35(C)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの1の部分のパルス幅を増
加させるように、3の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜3/4. 濃度が5/8〜3/4では、図35(D)に示すよう
に、ドット形成マトリックスの3の部分に結合したパル
スがFULLの50%dutyになるまでパルス幅を増加す
る。 濃度〜7/8. 濃度が3/4〜7/8では、図36に示すように、ドッ
ト形成マトリックスの2の部分のパルス幅を増加させる
ように、4の部分に結合したパルスを発生させる。 濃度〜1/1. 濃度が7/8〜1/1では、ドット形成マトリックスの
4の部分に結合したパルスがFULLの50%dutyにな
るまでパルス幅を増加する。
【0097】以上の方式6では、方式5に比べ、濃度1
/4以下のハイライト部では4ドット分の濃度を加算
し、孤立ドットを千鳥状に配列し、濃度1/4以上のハ
イライト部〜シャドー部では、主走査方向2ドットの画
像データを加算し、2ドットを千鳥状に配列するので、
より低濃度からハイライト部の再現性を向上することが
できる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
画像形成装置は、光変調に少なくともパルス幅変調を含
む光書き込み手段と、隣接画素の画像データを演算する
手段と、その演算データにより特定画素から濃度を発生
する手段と、その濃度発生画素を主走査方向に変更する
手段と、その濃度発生画素を副走査方向に変更する手段
とを備えたことを特徴とするので(方式1〜6に対
応)、複数ドットの画像データを加算し特定画素から濃
度を発生させていき、パルス幅変調(PWM)の右/左
位相を切り替えて電位集中と飽和領域の増加が達成でき
るため、ハイライト部における画像濃度を安定化して高
画質な画像形成を実現できる。また、これはバンディン
グの低減、画像ノイズの低減に効果がある。
【0099】尚、隣接画素の画像データを演算する際、
副走査方向の隣接ドットの加算を行う場合には、特定画
素からの濃度発生の結果が、主走査方向の隣接ドットを
加算する方式に比べて元データの濃度の重心により忠実
な結果とすることができる。具体的には、図37に示す
ように、(a)の副走査方向の隣接画素データを加算す
る場合は、元データの2ドットの重心に対し、対角(斜
め)位置からドットが発生し、その距離は1/√2ドッ
ト分なのに対し、(b)の主走査方向の隣接画素データ
を加算する場合は、元データの2ドットの重心に対し、
端部位置からドットが発生し、その距離は1ドット分と
なる。
【0100】請求項2に記載の画像形成装置は、光変調
に少なくともパルス幅変調を含む光書き込み手段と、隣
接画素の画像データを加算する手段と、その演算データ
により特定画素から濃度を発生する手段と、その濃度発
生画素を主走査方向に変更する手段とを備え、その濃度
発生画素を主走査方向に変更する手段により、主走査方
向の光書き込み信号を結合することを特徴とするので
(方式1〜6に対応)、PWMの右/左位相を適切に切
り替えて主走査方向の光書き込み信号を結合することに
より、主走査方向に関して孤立ドットが再現でき、電位
集中と飽和領域の増加が達成できるため、ハイライト部
で画像の安定性を確保することができる。
【0101】請求項3に記載の画像形成装置は、光変調
に少なくともパルス幅変調を含む光書き込み手段と、隣
接画素の画像データを加算する手段と、画素間を時分割
し、その加算データにより特定画素のある方向から濃度
を発生する手段と、その濃度発生位置を主走査方向に変
更する手段とを備え、その特定画素がある濃度に達した
時点で、第2の特定画素の濃度の発生に移行することを
特徴とするので(方式1〜6に対応)、特定画素の適切
な方向から濃度を発生していき、その特定画素の濃度が
一定基準に達してから次の特定画素の濃度を発生させる
ため(例えば、ドット再現が安定する1ドットが飽和す
る時点で次に移行させることにより)、特にハイライト
部で主走査方向に関して隣接するドットを互いに結合
し、孤立ドットとなるようにできるため、画像の安定性
を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一構成例を示すデ
ジタルカラー複写機の概略構成図である。
【図2】図1に示すデジタルカラー複写機の画像処理部
の構成例を示す回路ブロック図である。
【図3】半導体レーザの多値変調方式の説明図である。
【図4】パルス幅変調方式とパワー変調方式を組み合わ
せた半導体レーザの多値変調方式の説明図である。
【図5】半導体レーザ多値変調時のパルス位置制御の説
明図である。
【図6】隣接画素の加算モードの説明図である。
【図7】画像の隣接画素データの加算と、加算データの
判別と分配及びドット位相制御を行う制御回路の構成例
を示すブロック図である。
【図8】画像の隣接画素データの加算と、加算データの
判別と分配及びドット位相制御を行った際のデータの遷
移の様子を示す図であり、(a)は低濃度部(4ドット
加算)の例、(b)は中高濃度部(2ドット加算)の例
を示す図である。
【図9】本発明に係る方式1〜4における1ドットサイ
ズ及び1画素サイズ(最小濃度単位)の説明図である。
【図10】本発明に係る方式1におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図11】本発明に係る方式1におけるドット形成マト
リクスを最小濃度単位で表現した図である。
【図12】本発明に係る方式1におけるドット形成の説
明図である。
【図13】本発明に係る方式1におけるドット形成の説
明図である。
【図14】本発明に係る方式2におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図15】本発明に係る方式2におけるドット形成マト
リクスを最小濃度単位で表現した図である。
【図16】本発明に係る方式2におけるドット形成の説
明図である。
【図17】本発明に係る方式2におけるドット形成の説
明図である。
【図18】本発明に係る方式3におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図19】本発明に係る方式3におけるドット形成マト
リクスを最小濃度単位で表現した図である。
【図20】本発明に係る方式3におけるドット形成の説
明図である。
【図21】本発明に係る方式4におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図22】本発明に係る方式4におけるドット形成マト
リクスを最小濃度単位で表現した図である。
【図23】本発明に係る方式4におけるドット形成の説
明図である。
【図24】本発明に係る方式5における1ドットサイズ
及び1画素サイズ(最小濃度単位)の説明図である。
【図25】本発明に係る方式5におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図26】本発明に係る方式5におけるドット形成マト
リクスを最小濃度単位で表現した図である。
【図27】本発明に係る方式5におけるドット形成の説
明図である。
【図28】本発明に係る方式5におけるドット形成の説
明図である。
【図29】本発明に係る方式6における1ドットサイズ
と、濃度1/4以下のハイライトにおける1画素サイズ
(最小濃度単位)の説明図である。
【図30】本発明に係る方式6におけるドット形成マト
リクスを示す図である。
【図31】本発明に係る方式6の濃度1/4以下におけ
るドット形成マトリクスを最小濃度単位で表現した図で
ある。
【図32】本発明に係る方式6の濃度1/4以上におけ
る1画素サイズ(最小濃度単位)の説明図である。
【図33】本発明に係る方式6の濃度1/4以上におけ
るドット形成マトリクスを最小濃度単位で表現した図で
ある。
【図34】本発明に係る方式6の濃度1/4以下におけ
るドット形成の説明図である。
【図35】本発明に係る方式6の濃度1/4以上におけ
るドット形成の説明図である。
【図36】本発明に係る方式6の濃度7/8におけるド
ット形成の説明図である。
【図37】隣接画素の画像データを演算する際に、副走
査方向の隣接ドットの加算を行う場合と、主走査方向の
隣接ドットの加算を行う場合の、元データの濃度の重心
と、出力データの濃度発生の重心を示す説明図である。
【図38】1×2マトリクス及び2×1マトリクスの画
素の光書き込み方式を示す説明図である。
【図39】1×2マトリクス及び2×1マトリクスの画
素における中間調領域を示すチャート図である。
【図40】加算+位相の制御を行う2ドット多値回路の
構成例を示すブロック図である。
【図41】2ドット加算画素と主走査/副走査方向の面
積階調との組み合わせを示す説明図である。
【符号の説明】
1:感光体ドラム 2:転写ドラム 3:書き込みユニット 4:現像ユニット 9:定着器 11:給紙カセット 50:システムコントローラ 60:同期制御回路 71:スキャナガンマ回路 72:平滑フィルタ 73:色補正回路 74:UCR/UCA回路 75:セレクタ 76:エッジ強調フィルタ 77:プリンタガンマ回路 78:階調処理回路 100:レーザプリンタ 400:イメージスキャナ 601:ラインメモリ 602,603:ラッチ回路 604:加算回路 603:比較・配分・位相制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA05 AA24 AB07 BB10 BB14 BB18 BB20 BC07 2C362 AA03 BA03 CA02 CA11 CA38 5B057 CA01 CA08 CA16 CB01 CB08 CB16 CE13 5C074 AA05 BB03 CC22 CC26 DD04 DD06 DD07 DD14 FF05 FF15 5C077 LL02 LL09 MP01 MP08 NN06 NN07 NN17 PP15 PP33 PP48 TT03 TT06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多階調の画像信号を変調して画像を形成す
    る画像形成装置において、 光変調に少なくともパルス幅変調を含む光書き込み手段
    と、隣接画素の画像データを演算する手段と、その演算
    データにより特定画素から濃度を発生する手段と、その
    濃度発生画素を主走査方向に変更する手段と、その濃度
    発生画素を副走査方向に変更する手段とを備えることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】多階調の画像信号を変調して画像を形成す
    る画像形成装置において、 光変調に少なくともパルス幅変調を含む光書き込み手段
    と、隣接画素の画像データを加算する手段と、その演算
    データにより特定画素から濃度を発生する手段と、その
    濃度発生画素を主走査方向に変更する手段とを備え、そ
    の濃度発生画素を主走査方向に変更する手段により、主
    走査方向の光書き込み信号を結合することを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】多階調の画像信号を変調して画像を形成す
    る画像形成装置において、 光変調に少なくともパルス幅変調を含む光書き込み手段
    と、隣接画素の画像データを加算する手段と、画素間を
    時分割し、その加算データにより特定画素のある方向か
    ら濃度を発生する手段と、その濃度発生位置を主走査方
    向に変更する手段とを備え、その特定画素がある濃度に
    達した時点で、第2の特定画素の濃度の発生に移行する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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