JP2001197309A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001197309A
JP2001197309A JP2000002800A JP2000002800A JP2001197309A JP 2001197309 A JP2001197309 A JP 2001197309A JP 2000002800 A JP2000002800 A JP 2000002800A JP 2000002800 A JP2000002800 A JP 2000002800A JP 2001197309 A JP2001197309 A JP 2001197309A
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Etsuro Morimoto
悦朗 森本
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、エッジ部と非エッジ部との境界に
トーンジャンプ等の現象が見受けられることがあるとい
う課題を解決しようとするものである。 【解決手段】 この発明は、多階調の画像信号の局所的
な特徴を検出して該特徴に基づき複数の中間調処理を切
り替え、この複数の中間調処理は少なくとも1ドット多
値変調を含み、各画素の所定の位置から濃度を発生させ
る階調処理手段78を有する画像形成装置において、前
記階調処理手段78は前記1ドット多値変調の濃度発生
の位相をランダムにするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
レーザプリンタ等のデジタル画像形成装置及び表示装置
等の画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置には、画像データをエッジ
部と非エッジ部とに分けて中間調処理をエッジ部と非エ
ッジ部とで例えば1ドット多値変調とデータ集中型処理
にそれぞれ切り替える方式が提案されている。また、特
開平7−250224号公報、特開平7−254986
号公報、特公平6−18439号公報には、画像処理方
法や画像形成装置、画像処理装置が記載されている。
【0003】特開平7−250224号公報に記載され
ている画像処理方法は、光源よりの出射光を原稿に照射
し、原稿よりの反射光を受光して対応する電気信号に変
換して出力する原稿読み取り工程と、前記原稿読み取り
工程よりの電気信号より原稿読み取り画像データを形成
して出力する画像形成工程とを備え、前記原稿読み取り
工程は前記光源よりの出射光に偏光性を加えて前記原稿
に照射すると共に原稿よりの反射光より偏光性を除去し
た後に受光することにより鏡面反射成分を除去してい
る。
【0004】特開平7−254986号公報に記載され
ている画像形成装置は、画像濃度信号をパルス幅変調す
るパルス幅変調手段と、そのパルス幅変調手段の出力す
るパルス幅変調信号に従って画像を形成する画像形成手
段とを有する画像形成装置において、多値化された画像
濃度信号を変換する異なる特性を有する2つ以上の画像
濃度変換手段を設け、少なくとも一つの画像濃度変換手
段は入力された画像濃度信号の低濃度部に相当する画像
濃度信号を、0または顕像化されない範囲の画像濃度信
号に変換する特性を持ち、かつ前記2つ以上の画像濃度
変換手段は、主走査方向に配列した多値化された画像濃
度信号に対して、周期的に動作し、さらに、前記2つ以
上の画像濃度変換手段を周期的に動作させる順序を、副
走査方向に対して周期的に変化させる手段を設けたこと
を特徴とするものである。
【0005】特公平6−18439号公報に記載されて
いる画像処理装置は、画像信号を入力する手段と、前記
入力手段により入力された画像信号からエッジ成分に対
応する信号を抽出し、該信号レベルに応じて、入力画像
が文字画像であるか、若しくは階調画像であるか、若し
くは文字画像と階調画像のいずれに近いかの度合いを示
す判定信号を発生する判定手段と、前記入力手段により
入力された画像信号を中間調処理する中間調処理手段と
を有し、前記中間調処理手段は、前記判定手段により発
生された判定信号に応じて、前記入力画像が文字画像と
判定された場合には文字画像用の処理条件で中間調処理
を行い、前記入力画像が階調画像と判定された場合には
階調画像用の処理条件で中間調処理を行い、更に前記入
力画像が文字画像と階調画像の中間の画像と判定された
場合には前記判定信号の度合いに応じて、前記文字画像
用の処理条件と前記階調画像用の処理条件との間で連続
的に変化させた処理条件で中間調処理を行うことを特徴
とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記画像形成装置で
は、画像データをエッジ部と非エッジ部とに分けて中間
調処理をエッジ部と非エッジ部とで1ドット多値変調と
データ集中型処理などにそれぞれ切り替えると、エッジ
部と非エッジ部との境界にトーンジャンプ(白抜け)
や、網点画像におけるモアレ、文字の白抜け現象等が見
受けられることがある。
【0007】請求項1〜5に係る発明は、エッジ部と非
エッジ部との境界に存在するトーンジャンプの低減や、
網点画像におけるモアレ、文字の白抜け現象等の低減を
図ることができる画像処理装置を提供することを目的と
する。請求項6〜8に係る発明は、不安定なドットを削
減できると共に、エッジ部における鮮鋭性を向上させる
ことができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、多階調の画像信号の局所的
な特徴を検出して該特徴に基づき複数の中間調処理を切
り替え、この複数の中間調処理は少なくとも1ドット多
値変調を含み、各画素の所定の位置から濃度を発生させ
る階調処理手段を有する画像形成装置において、前記階
調処理手段は前記1ドット多値変調の濃度発生の位相を
ランダムにするものである。
【0009】請求項2に係る発明は、多階調の画像信号
の局所的な特徴を検出して該特徴に基づき複数の中間調
処理を切り替え、この複数の中間調処理は少なくとも1
ドット多値変調を含み、各画素の左もしくは右から濃度
を発生させる階調処理手段を有する画像形成装置におい
て、前記階調処理手段は前記1ドット多値変調の濃度発
生の位相を左右にランダムとするものである。
【0010】請求項3に係る発明は、多階調の画像信号
に対して隣接する複数ドットのデータをブロック単位で
参照して該参照ブロック内のデータ変化量を特徴とし、
この特徴に基づき複数の中間調処理をブロック毎に切り
替え、この複数の中間調処理は少なくとも1ドット多値
変調を含み、各画素の左もしくは右から濃度を発生させ
る階調処理手段を有する画像形成装置において、前記階
調処理手段は前記1ドット多値変調の濃度発生の位相を
左右にランダムとするものである。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか1つに記載の画像形成装置において、前記階調処
理手段は前記特徴として検出したエッジ度の高いエリア
に対して前記1ドット多値変調を行うものである。
【0012】請求項5に係る発明は、請求項3又は4記
載の画像形成装置において、前記階調処理手段は、中間
調処理後のNビットの画像データに対して、最下位ビッ
トを濃度発生の左位相/右位相の制御信号に割り当て、
残りの(N−1)ビットを通常の画像データとして割り当
てるものである。
【0013】請求項6に係る発明は、多階調の画像信号
の局所的な特徴を検出して該特徴に基づき複数の中間調
処理を切り替え、この複数の中間調処理は少なくとも1
ドット多値変調を含み、各画素の左もしくは右から濃度
を発生させる階調処理手段を有する画像形成装置におい
て、前記階調処理手段は前記1ドット多値変調の濃度発
生の位相を注目画素の近傍画素のデータ値の変化量に基
づいて制御するものである。
【0014】請求項7に係る発明は、多階調の画像信号
に対して隣接する複数ドットのデータをブロック単位で
参照して該参照ブロック内のデータ変化量を特徴とし、
この特徴に基づき複数の中間調処理をブロック毎に切り
替え、この複数の中間調処理は少なくとも1ドット多値
変調を含み、各画素の左もしくは右から濃度を発生させ
る階調処理手段を有する画像形成装置において、前記階
調処理手段は前記1ドット多値変調の濃度発生の位相を
注目画素の近傍画素のデータ値の変化量に基づいて制御
するものである。
【0015】請求項8に係る発明は、請求項6又は7記
載の画像形成装置において、前記階調処理手段は、多階
調の画像信号の局所的な特徴を注目画素の近傍画素のデ
ータ値の変化量として注目画素の左右に隣接する画素の
データ値の大小比較結果を用い、この比較結果に基づき
データ値の大きい方の画素の方向から濃度を発生させる
ものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図7は本発明の実施の一形態の概
略を示す。この第1の実施形態は、請求項1、2に係る
発明の実施の一形態であり、デジタルカラー複写機から
なるカラー画像形成装置の実施の一形態である。この実
施形態の画像形成装置は、多階調の画像信号の局所的な
特徴を検出して(例えば画像信号がエッジ部であるか非
エッジ部であるかを検出して)該特徴に基づき複数の中
間調処理(例えばエッジ部用中間処理と非エッジ部用中
間処理)を切り替え、この複数の中間調処理は少なくと
も1ドット多値変調を含み、各画素の所定の位置から濃
度を発生させる階調処理手段を有する画像形成装置であ
る。
【0017】まず、この第1の実施形態の作像について
説明する。図7において、100は転写材としての転写
紙の上に画像を形成する画像形成部であるレーザプリン
タ、200は自動原稿送り装置(以下ADFという)、
300は操作ボード、400は画像読み取り手段である
イメージスキャナ、500は外部センサである。
【0018】イメージスキャナ400は、原稿台として
のコンタクトガラス401の下方に配置されている照明
用のランプ402を搭載した移動体が図の左右方向(副
走査方向)に機械的に一定速度で移動してコンタクトガ
ラス401上の原稿の画像を読み取る画像読み取り部で
ある。照明用のランプ402から出た光はコンタクトガ
ラス401上に載置されている原稿を照明し、その反射
光、即ち、原稿の光像はミラー403〜405及びレン
ズ406を通って色分解手段としてのダイクロイックプ
リズム410に入射する。
【0019】ダイクロイックプリズム410は入射光を
波長に応じてレッド(以下Rという),グリーン(以下
Gという),ブルー(以下Bという)の3色の光に分光
する。この分光された3色の光は、それぞれ互いに異な
る一次元電荷結合素子(CCD)からなるイメージセン
サに入射して光電変換され、原稿画像が主走査方向の1
ライン分ずつR,G,Bの各色成分に色分解されて同時
に読み取られる。外部センサ500は、イメージスキャ
ナ400と同様に原稿画像のR,G,B各色成分を同時
に検出できるCCDで構成されたハンディタイプのスキ
ャナに内蔵されている。
【0020】ADF200は、イメージスキャナ400
の上方に配置されており、原稿載置台210上に多数の
原稿が載積される。原稿の給紙動作時には、回転する呼
び出しコロ212が原稿載置台210上の原稿を繰り出
し、分離コロ213が最上部の原稿のみを分離する。こ
の原稿は、プルアウトローラ217及び搬送ベルト21
6によりイメージスキャナ400のコンタクトガラス4
01上に搬送され、所定の読み取り位置で停止する。
【0021】イメージスキャナ400がコンタクトガラ
ス401上の原稿の画像読み取りを終了すると、コンタ
クトガラス401上の原稿は搬送ベルト216により排
紙され、次の原稿が上述のように読み取り位置に送られ
る。呼び出しコロ212の手前には原稿載置台210上
に原稿が載積されているか否かを検知するための光学セ
ンサである原稿有無センサ211が設置され、分離コロ
213とプルアウトローラ217の間には原稿の先端及
びサイズを検知するための光学センサである原稿先端セ
ンサ214が設置されている。
【0022】原稿先端センサ214は、主走査方向の互
いに異なる位置に配置された複数のセンサで構成されて
おり、これらのセンサの原稿検出状態の組み合わせによ
り、主走査方向の原稿サイズ、即ち原稿幅を検知するこ
とができる。また、図示しない給紙モータにその回転量
に応じたパルスを出力するパルス発生器が設けられてお
り、ADF200の制御装置は原稿先端センサ214を
原稿が通過する時間を計測することにより、副走査方向
の原稿サイズ、即ち原稿の長さを検知する。尚、呼び出
しコロ212及び分離コロ213は図示しない給紙モー
タにより駆動され、プルアウトローラ217及び搬送ベ
ルト216は図示しない搬送モータにより駆動される。
また、光学センサからなるレジストセンサ215は、プ
ルアウトローラ217の下流に配置され、原稿を検知す
る。
【0023】レーザプリンタ100は、像担持体として
の感光体、例えば感光体ドラム1を用いて画像の再生
(画像形成)を行う。感光体ドラム1の周囲には、一連
の静電写真プロセスを行うユニット、即ち、帯電手段と
しての帯電チャージャ5、光書き込み手段としての光書
き込みユニット3、現像手段としての現像ユニット4、
転写ドラム2、クリーニングユニット6などが配置され
ている。光書き込みユニット3には図示しない半導体レ
ーザ(レーザダイオード:以下LDという)が備えらら
れており、このLDが発するレーザ光は偏向走査手段と
しての回転多面鏡3bにより主走査方向に偏向走査され
てレンズ3c、ミラー3d及びレンズ3eを経て感光体
ドラム1の表面に結像される。回転多面鏡3bはポリゴ
ンモータ3aにより高速で定速回転駆動される。
【0024】図示しない画像制御部は、多階調の画像信
号により駆動されるLDの発光タイミングが回転多面鏡
3bのレーザ光偏向走査と同期するようにLDの駆動信
号を制御し、つまり、感光体ドラム1上を所定の光書き
込み開始位置からレーザ光で主走査方向に走査するよう
にLDの発光を制御する。感光体ドラム1は、予め帯電
手段としての帯電チャージャ5によるコロナ放電で一様
に高電位に帯電された後に、光書き込みユニット3から
のレーザ光により露光されて静電潜像が形成される。こ
の感光体ドラム1上の静電潜像は現像手段としての現像
ユニット4により可視像化される。
【0025】現像ユニット4は例えば感光体ドラム1上
の静電潜像を各々マゼンタ(以下Mという)、シアン
(以下Cという)、イエロー(以下Yという)、ブラッ
ク(以下Bkという)各色の画像にそれぞれ顕像化する
4組の現像器4M,4C,4Y,4Bkを備えている。
現像器4M,4C,4Y,4Bkはいずれか一つが選択
的に付勢されて現像動作を行い、感光体ドラム1上の静
電潜像はM、C、Y、Bk各色のいずれか一色のトナー
像に顕像化される。
【0026】一方、給紙装置としての給紙カセット11
に収納された転写紙は、給紙コロ12で繰り出され、レ
ジストローラ13によりタイミングを取って転写ドラム
2の表面に送り込まれ、転写ドラム2の表面に吸着され
て転写ドラム2の回転に伴って移動する。感光体ドラム
1上のトナー像は転写手段としての転写チャージャ7に
より転写ドラム2上の転写紙に転写される。
【0027】単色コピーモードの場合には、単色の作像
プロセスが行われ、光書き込みユニット3のLDがその
単色の画像信号で変調されて感光体ドラム1上にその単
色のトナー像が形成され、このトナー像が転写紙に転写
された後に転写紙が転写ドラム2から分離される。この
転写紙は、定着器9でトナー像が定着され、排紙トレイ
10に排紙される。また、フルカラーモードの場合に
は、Bk、M、C、Y各色の画像を感光体ドラム1上に
順次に形成する各色の作像プロセスが順次に行われ、感
光体ドラム1上に順次に形成されたBk、M、C、Y各
色の画像が一枚の転写紙上に重ねて転写される。
【0028】この場合は、まず、光書き込みユニット3
のLDがBk画像信号で変調されて感光体ドラム1上に
Bkトナー像が形成され、このBkトナー像が転写ドラ
ム2上の転写紙に転写された後に転写紙が転写ドラム2
から分離されることなく、光書き込みユニット3のLD
がM画像信号で変調されて感光体ドラム1上にMトナー
像が形成され、このMトナー像が転写ドラム2上の転写
紙にBkトナー像と重ねて転写される。
【0029】更に、光書き込みユニット3のLDがC画
像信号で変調されて感光体ドラム1上にCトナー像が形
成され、このCトナー像が転写ドラム2上の転写紙にB
kトナー像、Mトナー像と重ねて転写された後に光書き
込みユニット3のLDがY画像信号で変調されて感光体
ドラム1上にYトナー像が形成され、このYトナー像が
転写ドラム2上の転写紙にBkトナー像、Mトナー像、
Cトナー像と重ねて転写されることによりフルカラー画
像が形成される。Bk、M、C、Y各色のトナー像の転
写が全て終了すると、転写ドラム2上の転写紙は分離チ
ャージャ8により転写ドラム2から分離されて定着器9
でトナー像が定着された後に排紙トレイ10に排出され
る。
【0030】以上、本実施形態の作像動作について述べ
たが、本発明に係るカラー画像形成装置としては上記構
成に限らず、転写ドラム2に代えて中間転写ベルト等の
中間転写体を用い、Bk、M、C及びYの4色のトナー
像を色毎に感光体ドラムに形成して順次に中間転写体に
重ね合わせて転写した後、トナー像を中間転写体から転
写紙に一括して転写する方式などとしてもよい。
【0031】次に、本実施形態の画像処理について説明
する。 図1は本実施形態の画像処理部としての画像処
理ユニットを示す。本実施形態全体の動作制御は、マイ
クロコンピュータで構成されるシステムコントローラ5
0により制御される。同期制御回路60は、制御タイミ
ングの基準となるクロックパルスを発生して、各ユニッ
ト間の信号の同期をとる各種の同期信号を入出力する。
本実施形態での走査タイミングの基になる主走査同期信
号は、レーザプリンタ100の回転多面鏡3bの回転に
よるレーザ光の走査開始時期に同期させている。
【0032】イメージスキャナ400は、原稿画像の読
み取りにより得たR,G,B各色の画像信号をA/D変
換して各々8ビットのカラー画像情報として出力する。
この画像情報は、画像処理ユニット内で各種処理を受け
た後にレーザプリンタ100に出力される。画像処理ユ
ニットは、スキャナγ補正部71、RGB平滑フィルタ
72、色補正部73、下色除去(UCR)/UCA部7
4、セレクタ75、エッジ強調フィルタ76、プリンタ
γ補正部77、階調処理部78、像域分離部79、及び
ACS部80を備えている。
【0033】スキャナγ補正部71は、イメージスキャ
ナ400からの反射率リニアのR,G,B各色の画像信
号を濃度リニアのR,G,B各色の画像信号に変換す
る。RGB平滑フィルタ72は、スキャナγ補正部71
からのR,G,B各色の画像信号に対して網点原稿によ
るモアレを抑えるためのスムージング処理を行う。色補
正部73は、R,G,B各色の画像信号をそれらの色の
補色であるY,M,Cの各色の画像信号に変換する。
【0034】UCR/UCA部74は、色補正部73か
ら入力されたY,M,C各色の画像信号を合成してその
合成した画像信号に含まれるBk成分を抽出し、それを
Bk信号として出力すると共に、残りの色の画像信号か
らBk成分を除去し、かつYMC成分を上乗せする。セ
レクタ75は、システムコントローラ50の指示に応じ
て、UCR/UCA部74から入力されるY,M,C,
Bk各色の画像信号からいずれか一つの画像信号を選択
して出力する。
【0035】エッジ強調フィルタ76は、セレクタ75
からのY,M,C,Bk各色の画像信号に対して文字部
あるいは絵柄部のエッジ情報の強調を行う。また、プリ
ンタγ補正部77は、プリンタ特性にあわせたカーブを
セットし、エッジ強調フィルタ76からのY,M,C,
Bk各色の画像信号に対して階調処理を含む補正を行
う。
【0036】階調処理手段としての階調処理部78は、
プリンタγ補正部77から入力される8ビットのY,
M,C,Bk各色の画像信号を多値化する。階調処理部
78は、一般にはY,M,C,Bk各色の画像信号に対
してディザ処理等を行うことが多く、レーザプリンタ1
00の光書き込みユニット3には多値化されたY,M,
C,Bk各色の画像信号を出力する。本実施形態の後述
する中間調処理は、階調処理部78で実行される。
【0037】また、スキャナγ補正部71からのR,
G,B各色画像信号は、像域分離部79とACS部80
に送出される。像域分離部79は、スキャナγ補正部7
1からのR,G,B各色画像信号により、画像が文字部
であるか絵柄部であるかを判定する判定機能と、画像が
有彩色であるか無彩色であるかを判定する判定機能を持
っており、その判定結果を1画素単位で所定の処理ブロ
ックへ送出する。この処理ブロックは、像域分離部79
の判定結果に従い処理を切り替える。
【0038】ACS部80は、スキャナγ補正部71か
らのR,G,B各色画像信号により、スキャナ200に
セットされた原稿が白黒原稿であるかカラー原稿である
かを判定し、その判定結果をBk版スキャン終了時にシ
ステムコントローラ50へ送出する。システムコントロ
ーラ50は、ACS部80の判定結果により、スキャナ
200にセットされた原稿がカラー原稿であればスキャ
ナ200に残りの3スキャンを行わせ、スキャナ200
にセットされた原稿が白黒原稿であればスキャナ200
に1回のスキャンにて動作を終了させる。尚、画像処理
部の各画像処理ブロック71〜80のパラメータは、全
てシステムコントローラ50のCPUより設定される構
成となっている。また、システムコントローラ50によ
り、LD多値光書き込み動作を含むレーザプリンタ10
0の作像動作の制御が行われる。
【0039】上記階調処理部78は、図17に示すよう
に、プリンタγ補正部76からの多階調(8ビット)の
画像データに対してエッジ部用中間処理、例えば1ドッ
ト多値変調を行うエッジ部用中間処理手段701と、プ
リンタγ補正部76からの多階調の画像データに対して
非エッジ部用中間処理、例えばデータ集中型中間処理を
行う非エッジ部用中間処理手段702と、プリンタγ補
正部76からの多階調の画像データがエッジ部(エッジ
領域)であるか非エッジ部(非エッジ領域)であるかを
判定するエッジ領域判定手段703と、エッジ部用中間
処理手段701の処理結果と非エッジ部用中間処理手段
702の処理結果とをエッジ領域判定手段703の判定
結果により切り替える切替手段704とを有する。
【0040】階調処理部78は、エッジ領域判定手段7
03によりプリンタγ補正部76からの多階調の画像デ
ータがエッジ部であるか非エッジ部であるかを判定して
その判定結果により切替手段704を切り替え(いわゆ
る分離処理を行い)、プリンタγ補正部76からの多階
調の画像データがエッジ部である場合にはプリンタγ補
正部76からの多階調の画像データに対してエッジ部用
中間処理手段701により1ドット多値変調を行ってレ
ーザプリンタ100の光書き込みユニット3に出力し、
プリンタγ補正部76からの多階調の画像データが非エ
ッジ部である場合にはプリンタγ補正部76からの多階
調の画像データに対して非エッジ部用中間処理手段70
2によりデータ集中型中間処理を行ってレーザプリンタ
100の光書き込みユニット3に出力する。
【0041】階調処理部78は、図20(a)に示すよ
うに濃度を画素700の左から発生させて濃度値に応じ
て右側へ増大させる左位相と、図20(b)に示すよう
に濃度を画素700の右から発生させて濃度値に応じて
左側へ増大させる右位相との切り替え制御を行う位相切
替手段を有し、エッジ部用中間処理手段701、非エッ
ジ部用中間処理手段702による処理後の8ビットの画
像データの最下位ビット(LSB)のデータをその位相
切り替え制御に割り当てて位相切替手段に与えて濃度発
生の位相をその最下位ビット(LSB)のデータにより
エッジ部と非エッジ部とでそれぞれ右位相、左位相に切
り替えさせる。
【0042】図19は上記エッジ部用中間処理手段70
1の構成例を示す。このエッジ部用中間処理手段701
は、8ビットの入力画像データの最下位ビット(LS
B)をその位相切り替え制御に割り当ててその最下位ビ
ットのデータを位相切替手段に出力する手段701a
と、8ビットの入力画像データを7ビットの画像データ
にまるめて出力する手段701bとにより構成される。
【0043】エッジ部用中間処理手段701、非エッジ
部用中間処理手段702による処理後の8ビットの画像
データの最下位ビット(LSB)の値は0若しくは1で
特に規則性がなく、特に複写用画像データ等の最下位ビ
ット(LSB)の値はランダムな値になる。従って、上
記位相切替手段は、濃度を画素700の左から発生させ
て濃度値に応じて右側へ増大させる左位相と、濃度を画
素700の右から発生させて濃度値に応じて左側へ増大
させる右位相との切り替え制御をエッジ部用中間処理手
段701、非エッジ部用中間処理手段702による処理
後の8ビットの画像データの最下位ビット(LSB)の
値によりランダムに行うことになる。もちろん、より上
記切り替え制御の一層のランダム性を確保するために
は、別途乱数発生等による乱数等で上記切り替え制御を
行う手法も容易に実施可能である。
【0044】ここで、画像データとして例えば太線の画
像データが階調処理部78に入力された場合を具体的に
考えると、前述した画像データをエッジ部と非エッジ部
とに分けて中間調処理をエッジ部と非エッジ部とで1ド
ット多値変調とデータ集中型処理にそれぞれ切り替える
方式の画像形成装置では、実際にエッジ部と判定される
のは図21(b)に示すように太線711の輪郭部(エ
ッジ部)712のみであり、太線711の内側の塗りつ
ぶし部713は非エッジ部と判定される。このとき、エ
ッジ部712と非エッジ部713との境界にトーンジャ
ンプ(白抜け)等の現象が見受けられることがある。そ
こで、本実施形態のように、エッジ部の位相を右位相、
左位相にランダムにすれば、位相によるノイズ付加的な
効果が得られるため、エッジ部と非エッジ部との境界に
トーンジャンプ(白抜け)等の現象を低減できる。な
お、図21(b)において、714は太線が無い0領域
であり、各ドットのサイズは図21(a)に示すような
サイズである。
【0045】このように、第1の実施形態によれば、階
調処理手段としての階調処理部78は1ドット多値変調
の濃度発生の位相をランダムにするので、像域分離の結
果に基づき1ドット多値変調が実施されるエリアの書込
位相をランダムにすることにより、局所的なノイズ付加
と同等の効果を期待でき、エッジ部と非エッジ部との境
界に存在するトーンジャンプの低減や、網点画像におけ
るモアレ、文字の白抜け現象等の低減を図ることができ
る。
【0046】また、第1の実施形態によれば、階調処理
手段としての階調処理部78は1ドット多値変調の濃度
発生の位相を左右にランダムとするので、書込位相を左
右にのみ限定してランダムとすることができ、1bit
の制御信号(画像データの最下位ビットの値)のみで書
込位相を左右にのみ限定してランダムとして、エッジ部
と非エッジ部との境界に存在するトーンジャンプの低減
や、網点画像におけるモアレ、文字の白抜け現象等の低
減を図ることができる。
【0047】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。この第2の実施形態は、請求項3〜5に係る発
明の実施の一形態であり、多階調の画像信号に対して隣
接する複数ドットのデータをブロック単位で参照して該
参照ブロック内のデータ変化量を特徴とし、この特徴に
基づき複数の中間調処理(例えばエッジ部用中間処理と
非エッジ部用中間処理)をブロック毎に切り替え、この
複数の中間調処理は少なくとも1ドット多値変調を含
み、各画素の左もしくは右から濃度を発生させる階調処
理手段を有する画像形成装置である。
【0048】この第2の実施形態では、上記第1の実施
形態において、階調処理部78は、図18に示すよう
に、プリンタγ補正部76からの多階調の画像データを
複数ドットから構成されるブロック単位に分割するブロ
ック化手段715が新たに設けられ、そのブロック内の
データ変化量を計算してブロック内のデータ変化量の大
きさによりブロックがノイズの多いノイズ領域であるか
ノイズの少ない非ノイズ領域であるかを判定するデータ
変化量計算手段716がエッジ領域判定手段703の代
りに用いられ、多階調の画像データに対して後述する中
間調処理方式の非エッジ部用中間処理を行う非エッジ部
用中間処理手段717が非エッジ部用中間処理手段70
2の代りに用いられる。
【0049】プリンタγ補正部76からの多階調の画像
データはブロック化手段715により複数ドットから構
成されるブロック単位に分割され、データ変化量計算手
段716が各ブロック内の画像データ変化量を計算して
切替手段704がデータ変化量計算手段716の計算結
果によりエッジ部用中間処理手段701の処理結果と非
エッジ部用中間処理手段702の処理結果とを切り替え
る。
【0050】注目ブロック内の画像データ変化量が大き
い場合には、データ変化量計算手段716により注目ブ
ロックをエッジ領域と判定して切替手段704を切り替
え、ブロック化手段715からの多階調の画像データに
対してエッジ部用中間処理手段701により1ドット多
値変調を行ってレーザプリンタ100の光書き込みユニ
ット3に出力する。
【0051】注目ブロック内の画像データ変化量が小さ
い場合には、データ変化量計算手段716により注目ブ
ロックを非エッジ領域と判定して切替手段704を切り
替え、ブロック化手段715からの多階調の画像データ
に対して非エッジ部用中間処理手段702により非エッ
ジ部用中間処理、例えば後述する中間調処理方式のデー
タ集中型中間調処理を行ってレーザプリンタ100の光
書き込みユニット3に出力する。
【0052】次に、本実施形態のLD多値変調について
説明する。1ドット多値出力を行うLD多値変調方式と
してパルス幅変調(PWM)方式と光強度変調(PM)
方式とがある。図3(a)(b)は、光強度変調方式の
一例とパルス幅変調方式の一例における光波形とドット
パターンを示す。以下、これらの変調方式について説明
する。
【0053】光強度変調方式 中間露光領域を利用して中間調記録(中間調画像形成)
を実現するためには、画像形成プロセスの安定化が重要
な要件であり、光強度変調方式は画像形成プロセスに対
する要求が厳しくなる。しかしながら、光強度変調方式
はLD制御変調が簡易となる。即ち、光強度変調方式
は、図3(a)に示すように、光出力レベル自身を変化
させて光書き込みを行う方式であり、各ドットパターン
が図3(a)の上側に示すようなパターンで出力され
る。この方式は、LDの制御変調部を簡便かつ小型に構
成することができるが、中間露光領域を利用して中間調
画像を再現しようとするため、現像バイアスの安定化な
ど画像形成プロセスの安定化への要求が厳しくなる。
【0054】パルス幅変調方式 パルス幅変調方式は、図3(b)に示すように、光出力
レベルとしては2値であるが、その発光時間、つまりパ
ルス幅を変化させて光書き込みを行う方式であり、各ド
ットパターンが図3(b)の上側に示すようなパターン
で出力される。この方式は、基本的には2値光書き込み
であるので、光強度変調方式に比べて中間露光領域の利
用度が少なく、また更に隣接ドットを結合させることに
より中間露光領域を一層低減させることが可能になり、
画像形成プロセスに対する要求を低減することができ
る。
【0055】しかし、パルス幅変調方式は、パルス幅設
定で1ドット当たり8ビットを実現するには1ドットの
数十nsec.の時間幅を256分割しなければなら
ず、高速高精度のLD変調が必要となり、LD変調部分
が複雑になってしまう。すなわち、光強度変調方式では
画像形成プロセスの安定化への要求が厳しくなり、パル
ス幅変調方式ではLD変調部の構成が複雑になる。
【0056】そこで、本実施形態では、上記の点を考慮
してパルス幅変調(PWM)方式と光強度変調(PM)
方式とを組み合わせたパルス幅強度混合変調方式を採用
している。 パルス幅強度混合変調方式 図4はパルス幅強度混合変調方式の一例における左モー
ド及び右モードの光出力波形、ドットパターンを示す。
このパルス幅強度混合変調方式では、パルス幅変調を基
本とし、パルス幅とパルス幅の移り変わり部を図4
(a)(b)のように光強度変調により補間し、例えば
パルス幅の設定値を8値、光強度変調の設定値を32値
として8ビット(28=256階調)相当の変調度を得
ることができる。
【0057】この方式では、パルス幅変調の段数が少な
いため、デジタル的にパルス幅を設定でき、容易にパル
ス幅を設定でき且つ容易にパルス位置制御が実現でき
る。すなわち、図4(a)(b)及び図5(a)(b)
は、1ドットの右端の位置より光書き込みパルスを発生
する右モードの光出力波形及びドットパターン、1ドッ
トの左端より光書き込みパルスを発生する左モードの光
出力波形及びドットパターンを示す。これらは露光パル
スをそれぞれ後端、先端から発生するように光書き込み
パルスの位相制御を行うものであり、結果としてドット
発生位置を制御できる。さらに、図5(c)に示すよう
に、1ドットの中央位置より左右両方向に向かって光書
き込みパルスを発生する中央モードも選択できる。
【0058】次に、本実施形態におけるパルス幅変調
(PWM)と光強度変調(PM)を組み合わせたパルス
幅強度混合変調方式による多値光書き込み方式のLD駆
動方法の一例について説明する。このLD駆動方法で
は、1つの画素に対するLDの発光パターンを、時間的
には1/2^m(2^mは2のm乗を意味する。)なる
画素クロック幅の分解能で2^m段階に分割し、発光パ
ワー的には1/2^(n−m)なる発光パワー分解能で
2^(n−m)段階に分割し、両者の組合せにより、2
^n階調を表現するので、LDの発光時間、発光パワー
とも、その分割精度が緩和されることになり、多階調化
を容易に実現できる。
【0059】本実施形態における8ビットのデジタル画
像信号の場合、m=3としてパルス幅変調(PWM)を
8(=2^m=23)段階とし、光強度変調(PM)を
32(=2^(n−m)=25)段階とすれば、両者の
組合せにより、2^n=28=256種類の発光パター
ンを形成でき、256階調のLD多値変調が可能とな
る。また、LDのタイミング発生回路やパワー設定回路
等により生成して出力する信号を変えることによって任
意の発光パターンを得ることもできる。尚、多値光書き
込み方式のLD駆動回路や装置は、本出願人による先
願、例えば特開平2−243363号公報、特開平3−
1656号公報、特開平6−347852号公報等に記
載されたものを利用して構成することができる。
【0060】次に、パルス幅変調の位相制御(位置制
御)に関しては、位相(位置)制御モード(右モード/
左モード/中央モード)に従って、図5(a)〜(c)
に示すようにパルス幅変調のパルスの位相を制御してド
ット位置を右、中央、左に制御することができる。ま
た、本実施形態は、この機能以外に、図6(a)〜
(c)に示すような端数処理機能も有する。
【0061】端数処理機能は、主走査方向に連続する2
画素をまとめて(加算して)出力する場合、光強度変調
する時間が、図6(b)の斜線部のように通常2箇所発
生するが、これを1箇所にまとめる動作を行う。これは
端数(最大値以外の値)の大きな部分のデータへ端数の
小さな部分のデータを加算することを基本として実現す
る。端数が大きな部分が最大にならない間は端数の小さ
な部分のデータは全て端数の大きな部分に加算し、端数
の大きな部分が最大になった場合の余りは、端数の小さ
な部分へ配分して光強度変調を行う。このように端数処
理機能を有することによりパルス幅設定ステップが光書
き込みビーム径に対して十分に小さくなるようにするこ
とができる。
【0062】すなわち、図6(a)〜(c)は、上記動
作におけるドットイメージ及び光出力波形の概略を示
し、図6(a)は補正前のドットイメージ、図6(b)
は補正前後の光出力波形、図6(c)は補正後のドット
イメージである。隣接する2ピクセル(画素)のデータ
の中で、光強度が最大にならない場合に光強度が最大に
ならない部分を隣接同士で比較し、その小さい方を大き
な方に加算し、余りを小さな方にする。
【0063】次に、本実施形態において画像データの加
算と位相制御を行う制御回路について説明する。非エッ
ジ部用中間調処理手段717では、上記中間調処理方式
の中間調処理において、主走査方向と副走査方向に隣接
する4ドットの画像データを加算し、その加算結果をも
とに、あらかじめ設定してある特定画素から順にドット
を再現させていく。その際、特定画素の右位相/左位相
を利用して、隣り合う特定画素を結合させるようにす
る。以下、この中間調処理方式を具体的に詳しく説明す
る。
【0064】図2は、画像における隣接する画素のデー
タの加算と、その加算データの判別と分配、及びドット
位相制御を行う制御手段としての制御回路を示す。この
制御回路は、最大で主走査方向2ドット及び副走査方向
2ドットの画像データを加算する非エッジ部用中間調処
理手段717に用いられる制御回路である。この制御回
路は、ブロック化手段715からの8ビット256階調
の画像データであるY,M,C,Bk各色の画像データ
を各色毎に以下のように処理する。
【0065】ブロック化手段715からの8ビット25
6階調の画像データAはD−F/Fからなるラッチ回路
602で1ドット分ずつ順次にラッチされることで1ド
ット分ずつ遅延されて画像データBとなる。主走査方向
の隣接する2ドットの各8ビットデータA,Bは演算手
段(加算手段)としての加算回路604に入力される。
また、画像データAは、ラインメモリ601により1ラ
イン分遅延されて画像データCとなり、D−F/Fから
なるラッチ回路603で1ドット分ずつ順次にラッチさ
れることで1ドット分ずつ遅延されて画像データDとな
る。
【0066】前ラインの主走査方向の隣接する2ドット
の各8ビットデータC,Dは加算回路604に入力され
る。加算回路604は主走査方向及び副走査方向に隣接
する4ドットのデータA,B,C,Dの加算、主走査方
向に隣接する2ドットのデータA,Bの加算、副走査方
向に隣接する2ドットのデータA,Cの加算を行う。比
較・配分・位相制御回路605は、加算回路604の4
ドットデータA,B,C,Dの加算結果、2ドットデー
タA,Bの加算結果をドットの飽和になるデータの閾値
1と比較し、上記4ドットデータA,B,C,Dの加算
値、主走査方向の2ドットデータA,Bの加算値、副走
査方向の2ドットデータA,Cの加算値を切り替えてそ
の加算値を後述のアルゴリズムに従ってデータが集中す
るように配分する。
【0067】また、比較・配分・位相制御回路605
は、画素クロックの分周信号CLOCKにより、2ビッ
トの光書き込み位相信号をトグルに切り替える。本実施
形態では、画像における隣接する画素のデータの加算
と、加算結果の判別と分配(配分)、及びドット位相制
御を行う制御回路を図2に示すようなハードウェアとし
たが、ソフトウェアによる処理でも画像の隣接する画素
のデータの加算と、加算結果の判別と分配(配分)、及
びドット位相制御を実現できる。
【0068】以上の処理による、4ドット加算と2ドッ
ト加算によるデータの遷移の様子を図8に示す。非エッ
ジ部用中間調処理手段717においては、図8(a)の
ように画像の低濃度部では、主走査方向に隣接する2ド
ット及び副走査方向に隣接する2ドットのデータd1
4の加算回路604による加算値が閾値1より小さい
から、その加算値をドットD1のデータとする。また、
図8(b)のように画像の中高濃度部では、主走査方向
に隣接する2ドットのデータd1,d2の加算回路604
による加算値が閾値1以上であるから、ドットD1のデ
ータの飽和値とし、その加算値の残り(加算値から飽和
値を引いた値)をドットD2のデータとする。
【0069】非エッジ部用中間調処理手段717では、
濃度1/4以下のハイライト部で主走査方向、副走査方
向に隣接する4ドット分の画像データを加算し、それ以
降のハイライト部、ミドル部、シャドー部で主走査方向
に隣接する2ドットの画像データを加算する方式として
いる。
【0070】(ア)濃度1/4以下の時 1ドットサイズは図9(a)に示すようなサイズとし、
1画素サイズ(最小濃度単位)は図9(b)に示すよう
な4ドットサイズとする。非エッジ部用中間調処理手段
717では図2に示す制御回路が用いられる。比較・配
分・位相制御回路605は、加算回路604の4ドット
データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の加算結
果をドットの飽和になるデータの閾値1と比較し、その
結果により上記4ドットデータA,B,C,Dの加算値
を切り替えて出力する。非エッジ部用中間調処理手段7
17は、図10に示すようなドット形成マトリクスを設
定して該ドット形成マトリクスの数値の小さい所から順
次にパルスを濃度の加算値(制御回路からの画像データ
A,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の加算値)に応
じたパルス幅で発生させていく。
【0071】このとき、非エッジ部用中間調処理手段7
17は、パルスを1ドット内でハーフパルスに分け、こ
のパルスが濃度の加算値(制御回路からの画像データ
A,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の加算値)に応
じてフル(50%duty)になった時点でドット形成マト
リクスの同じ番号もしくは次に大きい番号に移り、次の
パルスを同様に発生させていく。この際、非エッジ部用
中間調処理手段717は、主走査方向の偶数ドットEV
EN/奇数ドットODD(以下、E/Oと略す)でパル
スの右位相/左位相(右モード/左モード)を切り替え
てパルスの位相を制御し、ドット形成マトリクスの数値
の同じ方向でパルスを結合する。
【0072】図10に示すようなドット形成マトリクス
を最小濃度単位で表現すると図11に示すようになり、
非エッジ部用中間調処理手段717は、ドットD1にお
いては左位相で、ドットD1’(図11では主走査方向
に隣接する各ドットD1〜D4はその一方を他方と区別す
るためにD1’〜D4’と表現している)においては右位
相でパルスを発生させ、ドット形成マトリクスの1の部
分に結合したパルスを濃度の加算値(制御回路からの画
像データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の加算
値)に応じて発生させていく。非エッジ部用中間調処理
手段717は、以下同様にして濃度の加算値(制御回路
からの画像データA,B,C,D(d1,d2,d3
4)の加算値)に応じてドット形成マトリクスの2以
降の部分にパルスを発生させていく。
【0073】非エッジ部用中間調処理手段717は、以
下の式で表現される光書き込みの濃度発生アルゴリズム
で画像データの階調処理を行う。 0≦d1+d2+d3+d4≦127のとき D1=d1+d2+d3+d4, D2=D3=D4=0 128≦d1+d2+d3+d4≦254のとき D1=127, D2=d1+d2+d3+d4−127, D3=D4=0 ここに、d1,d2,d3,d4は処理前の主走査方向、副
走査方向に隣接する4ドットの画像データ(8ビットデ
ータ)であり、D1,D2,D3,D4は処理後の主走査方
向、副走査方向に隣接する4ドットの画像データ(8ビ
ットデータ)である。この処理後の8ビットデータはレ
ーザプリンタ100の光書き込み信号として切替手段7
04を介して出力される。
【0074】(イ)濃度1/4以上の時 1ドットサイズは図9(a)に示すようなサイズとし、
1画素サイズ(最小濃度単位)は図12に示すような2
ドットサイズとする。比較・配分・位相制御回路605
は、加算回路604の4ドットデータA,B,C,D
(d1,d2,d3,d4)の加算結果をドットの飽和にな
るデータの閾値1と比較し、上記2ドットデータA,B
(d1,d2)の加算値を切り替えて出力する。
【0075】図10に示すドット形成マトリクスを最小
濃度単位で表現すると図13のようになり、非エッジ部
用中間調処理手段717は、ドットD1においては左位
相で、ドットD1’(図13では主走査方向に隣接する
2つのドットD1、D2はその一方を他方と区別するため
にD1’、D2’と表現している)においては右位相でパ
ルスを発生させ、ドット形成マトリクスの2の部分に結
合したパルスを濃度の加算値(制御回路からの画像デー
タA,B(d1,d2)の加算値)に応じたパルス幅で発
生させていく。非エッジ部用中間調処理手段717は、
以下同様にして濃度の加算値(制御回路からの画像デー
タA,B(d1,d2)の加算値)に応じてドット形成マ
トリクスの3、4の部分のパルスを発生させていく。
【0076】非エッジ部用中間調処理手段717は、以
下の式で表現される光書き込みの濃度発生アルゴリズム
で画像データの階調処理を行う。図9(b)に示す1画
素サイズの表現でd1+d2+d3+d4=254のとき、
1=D2=127であるから、図13に示す1画素サイ
ズの表現に置き換えると、d1+d2=127のとき、D
1=127,D2=0であり、以降は、 128≦d1+d2≦254のとき D1=d1+d2−127,D2=127 255≦d1+d2≦382のとき D1=d1+d2−127,D2=127 383≦d1+d2≦510のとき D1=255,D2=d1+d2−255 である。
【0077】以下、非エッジ部用中間調処理手段717
の中間調処理について具体的に説明すると、非エッジ部
用中間調処理手段717は、以下のドット形成アルゴリ
ズムで画像データの階調処理を行う。 1)加算回路604による主走査方向、副走査方向に隣
接する4ドットデータA,B,C,Dあるいは主走査方
向に隣接する2ドットデータA,Bの加算で、主副走査
方向、副走査方向に隣接する4ドットの濃度あるいは主
走査方向に隣接する2ドットの濃度を加算する。 2)ドット形成マトリクスの1より順次にパルスを光書
き込みパルスとして発生させる。 3)制御回路からの光書き込み位相信号により主走査方
向のE/OでPWMパルスの右/左位相を切り替え、各
画素を外側から形成し、ドット形成マトリクスの数値の
同じ方向で光書き込みパルスを結合する。 4)パルスを1ドット内でハーフパルスに分け、このパ
ルスが1ドット内で50%dutyになった時点でドット形
成マトリクスの同じ番号あるいは次の番号のPWMパル
ス(光書き込みパルス)を発生させる。
【0078】次に、非エッジ部用中間調処理手段717
によるドット形成の詳細を説明する。 (ア)濃度1/4以下 −1:濃度〜1/16(孤立1ドット) 濃度の加算値(制御回路からの画像データA,B,C,
D(d1,d2,d3,d4)の加算値)が1/16迄の場
合には、周囲4ドットの濃度データA,B,C,D(d
1,d2,d3,d4)が加算回路604で加算されて比較
・配分・位相制御回路605に入力され、非エッジ部用
中間調処理手段717は図14(A)に示すように画素
上側の1の部分から孤立ドットをその濃度の加算値(画
像データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の加算
値)に応じたパルス幅で発生させる。
【0079】このとき、非エッジ部用中間調処理手段7
17は、0≦d1+d2+d3+d4≦127であればD1
=d1+d2+d3+d4、D2=D3=D4=0とし、12
8≦d 1+d2+d3+d4≦254であればD1=12
7、D2=d1+d2+d3+d4−127、D3=D4=0
とする。 −2:濃度〜1/8(孤立1ドット) 濃度の加算値(比較・配分・位相制御回路605からの
画像データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の加
算値)が1/16〜1/8の場合には、周囲4ドットの
濃度データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)が加
算回路604で加算されて比較・配分・位相制御回路6
05に入力され、非エッジ部用中間調処理手段717は
図14(B)に示すように画素上側の1の部分が飽和
(フル50%duty)するまでパルス幅を濃度の加算値
(画像データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の
加算値)に応じて増加させる。
【0080】このとき、非エッジ部用中間調処理手段7
17は、0≦d1+d2+d3+d4≦127であればD1
=d1+d2+d3+d4、D2=D3=D4=0とし、12
8≦d 1+d2+d3+d4≦254であればD1=12
7、D2=d1+d2+d3+d4−127、D3=D4=0
とする。 −1:濃度〜3/16(孤立2ドット) 濃度の加算値(比較・配分・位相制御回路605からの
画像データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の加
算値)が1/8〜3/16の場合には、周囲4ドットの
濃度データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)が加
算回路604で加算されて比較・配分・位相制御回路6
05に入力され、非エッジ部用中間調処理手段717は
図14(C)に示すように画素上側の1の部分が飽和し
た後に画素下側の1の部分にパルスを濃度の加算値(画
像データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の加算
値)に応じたパルス幅で発生させて残りのドットを発生
させる。
【0081】このとき、非エッジ部用中間調処理手段7
17は、0≦d1+d2+d3+d4≦127であればD1
=d1+d2+d3+d4、D2=D3=D4=0とし、12
8≦d 1+d2+d3+d4≦254であればD1=12
7、D2=d1+d2+d3+d4−127、D3=D4=0
とする。 −2:濃度〜2/8(孤立2ドット) 濃度の加算値(比較・配分・位相制御回路605からの
画像データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の加
算値)が3/16〜2/8の場合には、周囲4ドットの
濃度データA,B,C,D(d1,d2,d3,d4)が加
算回路604で加算されて比較・配分・位相制御回路6
05に入力され、非エッジ部用中間調処理手段717は
図14(D)に示すように画素下側の1の部分が飽和
(フル50%duty)するまでパルス幅を濃度の加算値
(比較・配分・位相制御回路605からの画像データ
A,B,C,D(d1,d2,d3,d4)の加算値)に応
じて増加させる。
【0082】このとき、階調処理部78は、0≦d1
2+d3+d4≦127であればD1=d1+d2+d3
4、D2=D3=D4=0とし、128≦d1+d2+d3
+d4≦254であればD1=127、D2=d1+d2
3+d4−127、D3=D4=0とする。
【0083】(イ)濃度1/4以上 濃度〜3/8(300線万線) 非エッジ部用中間調処理手段717は、濃度の加算値
(制御回路からの画像データA,B(d1,d2)の加算
値)が1/4〜3/8の場合には、図15(A)に示す
ように、ドット形成マトリックスの画素の外側から2の
部分に結合したパルスを濃度の加算値(制御回路からの
画像データA,B(d1,d2)の加算値)に応じたパル
ス幅で発生させる。 濃度〜1/2(300線万線) 非エッジ部用中間調処理手段717は、濃度の加算値
(制御回路からの画像データA,B(d1,d2)の加算
値)が3/8〜1/2の場合には、図15(B)に示す
ように、ドット形成マトリックスの2の部分に結合した
パルスがFULLの50%dutyになるまでそのパルス幅
を濃度の加算値(制御回路からの画像データA,B(d
1,d2)の加算値)に応じて増加させる。 濃度〜5/8 非エッジ部用中間調処理手段717は、濃度の加算値
(制御回路からの画像データA,B(d1,d2)の加算
値)が1/2〜5/8の場合には、図15(C)に示す
ように、ドット形成マトリックスの1の部分のパルス幅
を濃度の加算値(制御回路からの画像データA,B(d
1,d2)の加算値)に応じて増加させるように、ドット
形成マトリックスの3の部分に結合したパルスを発生さ
せる。 濃度〜3/4 非エッジ部用中間調処理手段717は、濃度の加算値
(制御回路からの画像データA,B(d1,d2)の加算
値)が5/8〜3/4の場合には、図15(D)に示す
ように、ドット形成マトリックスの3の部分に結合した
パルスがFULLの50%dutyになるまでそのパルス幅
を濃度の加算値(制御回路からの画像データA,B(d
1,d2)の加算値)に応じて増加させる。 濃度〜7/8 非エッジ部用中間調処理手段717は、濃度の加算値
(制御回路からの画像データA,B(d1,d2)の加算
値)が3/4〜7/8の場合には、図16に示すよう
に、ドット形成マトリックスの2の部分のパルス幅を濃
度の加算値(制御回路からの画像データA,B(d1
2)の加算値)に応じて増加させるように、ドット形
成マトリックスの4の部分に結合したパルスを発生させ
る。 濃度〜1/1 非エッジ部用中間調処理手段717は、濃度の加算値
(制御回路からの画像データA,B(d1,d2)の加算
値)が7/8〜1/1の場合には、ドット形成マトリッ
クスの4の部分に結合したパルスがFULLの50%du
tyになるまでそのパルス幅を濃度の加算値(制御回路か
らの画像データA,B(d1,d2)の加算値)に応じて
増加させる。
【0084】非エッジ部用中間調処理手段717は、こ
のような画像データの階調処理を主走査方向に繰り返す
とともに副走査方向に繰り返して行う。この場合、非エ
ッジ部用中間調処理手段717は、書き込みパルスを1
ライン分ずつ順次に発生する。この非エッジ部用中間調
処理手段717で発生させた書き込みパルスは光書き込
み信号として切替手段704を介してプリンタ100の
光書き込みユニット3に出力され、光書き込みユニット
3内のLDが上述のように非エッジ部用中間調処理手段
717からの各色の光書き込み信号(画像信号)により
順次にLD駆動部で変調されて感光体ドラム1に画像の
多値光書き込みが各色毎に順次に行われる。
【0085】なお、非エッジ部用中間調処理手段71
7、エッジ部用中間調処理手段701は、8ビットの入
力画像データの最下位ビット(LSB)のデータを上記
位相切替手段に出力して濃度発生の位相をその最下位ビ
ット(LSB)のデータによりエッジ部と非エッジ部と
でそれぞれ右位相、左位相に切り替えさせる。
【0086】この第2の実施形態によれば、階調処理手
段としての階調処理部78は1ドット多値変調の濃度発
生の位相を左右にランダムとするので、ブロック内のデ
ータ変化量の特徴によりエッジ部か非エッジ部かの判定
結果に基づき、1ドット多値変調を行うブロックと他の
中間調処理を行うブロックとの書込位相を左右にランダ
ムにすることにより、局所的なノイズ付加と同等の効果
を期待でき、エジッ部のブロックと非エッジ部のブロッ
クとの境界に存在するトーンジャンプの低減や、網点画
像におけるモアレ、文字の白抜け現象等の低減を図るこ
とができる。
【0087】また、第2の実施形態によれば、階調処理
部78は上記特徴として検出したエッジ度の高いエリア
に対して1ドット多値変調を行うので、エジッ部のブロ
ックと非エッジ部のブロックとの境界に存在するトーン
ジャンプの低減や、網点画像におけるモアレ、文字の白
抜け現象等の低減を図ることができるだけでなく、エッ
ジ部で要求される解像性を最大限発揮させることができ
る。
【0088】さらに、第2の実施形態によれば、階調処
理部78は中間調処理後のN(2以上の整数)ビットの
画像データに対して、最下位ビットを濃度発生の左位相
/右位相の制御信号に割り当て、残りの(N−1)ビット
を通常の画像データとして割り当てるので、元々の画像
データの最下位ビットがノイズ付加と同等の働きにな
り、別途に濃度発生の左位相/右位相の制御信号用ラン
ダム数値を発生させることなく、エジッ部のブロックと
非エッジ部のブロックとの境界に存在するトーンジャン
プの低減や、網点画像におけるモアレ、文字の白抜け現
象等の低減を図ることができる。
【0089】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。この第3の実施形態は、請求項6〜8に係る発
明の実施の一形態である。この第3の実施形態は、上記
第2の実施形態において、エッジ部用中間処理手段70
1は、入力画像データに対して入力画像データに対し
て、注目画素(ドット)に隣接する画素の画像データ値
の大小を比較する比較手段が設けられ、この比較手段の
大小比較結果が上記画像データの最下位ビット(LS
B)のデータの代りに上記位相切替手段へ出力されて上
記位相切替手段がエッジ部に対しては濃度を注目画素に
隣接する画素のうちの画像データの大きい画素の方から
発生するように濃度発生の位相を切り替える。
【0090】このエッジ部用中間処理手段701は、例
えば比較手段にて入力画像データに対して、注目画素
(ドット)に左右に隣接する画素の画像データ値の大小
を比較し、上記位相切替手段にて上記比較手段の大小比
較結果により濃度を注目画素に左右に隣接する画素のう
ちの画像データの大きい画素の方から発生させるように
濃度発生の位相を切り替える。従って、図22に示すよ
うに、濃度は画像のエッジ部719は画像の非エッジ部
718の方から発生して濃度値の増大に伴って画像の無
い部分720の方へ増大する。このため、例えば文字や
細線等のシャープなエッジが要求される画像の端部にお
いて、不安定な孤立ドットを削除することができると共
に、鮮鋭性を向上させることができる。
【0091】この第3の実施形態によれば、階調処理手
段としての階調処理部78は1ドット多値変調の濃度発
生の位相を注目画素の近傍画素のデータ値の変化量に基
づいて制御するので、文字や細線等のシャープなエッジ
が要求される画像の端部において、注目画像をいずれか
の隣接画素に、より近づけて出力することができ、不安
定なドットを削減できると共に、エッジ部における鮮鋭
性を向上させることができる。
【0092】また、第3の実施形態によれば、階調処理
部78は1ドット多値変調の濃度発生の位相を注目画素
の近傍画素のデータ値の変化量に基づいて制御するの
で、文字や細線等のシャープなエッジが要求される画像
の端部において、注目画像をいずれかの隣接画素に、よ
り近づけて出力することができ、不安定なドットを削減
できると共に、エッジ部における鮮鋭性を向上させるこ
とができる。
【0093】さらに、第3の実施形態によれば、階調処
理部78は、多階調の画像信号の局所的な特徴を注目画
素の近傍画素のデータ値の変化量として注目画素の左右
に隣接する画素のデータ値の大小比較結果を用い、この
比較結果に基づきデータ値の大きい方の画素の方向から
濃度を発生させるので、文字や細線等のシャープなエッ
ジが要求される画像の端部において、注目画像をいずれ
かの隣接画素に、より近づけて出力することができ、不
安定なドットを削減できると共に、エッジ部における鮮
鋭性を向上させることができる。
【0094】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、例えばレーザプリンタ等のデジタル画
像形成装置及び表示装置等の画像形成を行う画像形成装
置に適用することができる。
【0095】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、、局所的なノイズ付加と同等の効果を期待でき、エ
ッジ部と非エッジ部との境界に存在するトーンジャンプ
の低減や、網点画像におけるモアレ、文字の白抜け現象
等の低減を図ることができる。
【0096】請求項2に係る発明によれば、書込位相を
左右にのみ限定してランダムとすることができ、1bi
tの制御信号のみで書込位相を左右にのみ限定してラン
ダムとして、エッジ部と非エッジ部との境界に存在する
トーンジャンプの低減や、網点画像におけるモアレ、文
字の白抜け現象等の低減を図ることができる。
【0097】請求項3に係る発明によれば、局所的なノ
イズ付加と同等の効果を期待でき、エジッ部のブロック
と非エッジ部のブロックとの境界に存在するトーンジャ
ンプの低減や、網点画像におけるモアレ、文字の白抜け
現象等の低減を図ることができる。
【0098】請求項4に係る発明によれば、エジッ部の
ブロックと非エッジ部のブロックとの境界に存在するト
ーンジャンプの低減や、網点画像におけるモアレ、文字
の白抜け現象等の低減を図ることができるだけでなく、
エッジ部で要求される解像性を最大限発揮させることが
できる。
【0099】請求項5に係る発明によれば、画像データ
の最下位ビットがノイズ付加と同等の働きになり、別途
に濃度発生の左位相/右位相の制御信号用ランダム数値
を発生させることなく、エジッ部のブロックと非エッジ
部のブロックとの境界に存在するトーンジャンプの低減
や、網点画像におけるモアレ、文字の白抜け現象等の低
減を図ることができる。
【0100】請求項6〜8に係る発明によれば、文字や
細線等のシャープなエッジが要求される画像の端部にお
いて、注目画像をいずれかの隣接画素に、より近づけて
出力することができ、不安定なドットを削減できると共
に、エッジ部における鮮鋭性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像処理部を
示すブロック図である。
【図2】同実施形態の制御回路を示すブロック図であ
る。
【図3】光強度変調方式とパルス幅変調方式の光出力波
形及びドットパターンを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態で用いたパルス幅強度
混合変調方式の光出力波形及びドットパターンを示す図
である。
【図5】同第2の実施形態のPWMパルス位置制御を説
明するための図である。
【図6】同第2の実施形態の端数処理機能を説明するた
めの図である。
【図7】上記第1の実施形態の概略を示す断面図であ
る。
【図8】上記第2の実施形態の画像データ処理を説明す
るための図である。
【図9】上記第2の実施形態で採用可能な中間調処理方
式の1ドットサイズと、濃度1/4以下のハイライト部
における1画素サイズを示す図である。
【図10】上記第2の実施形態のドット形成マトリクス
を示す図である。
【図11】上記第2の実施形態の濃度1/4以下におけ
るドット形成マトリクスを最小濃度単位で表現した図で
ある。
【図12】上記第2の実施形態の濃度1/4以上におけ
る1画素サイズを示す図である。
【図13】上記第2の実施形態の濃度1/4以上におけ
るドット形成マトリクスを最小濃度単位で表現した図で
ある。
【図14】上記第2の実施形態の濃度1/4以下におけ
るドット形成の変遷を示す図である。
【図15】上記第2の実施形態の濃度1/4以上におけ
るドット形成の説明図である。
【図16】上記第2の実施形態の濃度7/8におけるド
ット形成状態を示す図である。
【図17】上記第1の実施形態の階調処理部の概略を示
すブロック図である。
【図18】上記第2の実施形態の階調処理部の概略を示
すブロック図である。
【図19】上記第1の実施形態のエッジ部用中間処理手
段を示すブロック図である。
【図20】上記第1の実施形態の濃度発生位相を説明す
るための図である。
【図21】従来の画像形成装置のエッジ部判定結果を示
す図である。
【図22】本発明の第3の実施形態の濃度発生位相を説
明するための図である。
【符号の説明】
701 エッジ部用中間処理手段 702、717 非エッジ部用中間処理手段 703 エッジ領域判定手段 704 切替手段 715 ブロック化手段 716 ブロック内データ変化量計算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/29 G06F 15/68 310J 5C077 Fターム(参考) 2C262 AA24 AA26 AB07 BB14 BB20 BC07 DA03 DA09 EA06 EA08 GA21 2H027 EB01 FA28 FA35 ZA07 2H030 AA03 AD11 AD17 BB02 BB13 BB16 BB23 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC02 CE03 CE11 CH18 DA08 DB02 DB06 DB09 DC22 5C074 AA03 AA05 BB03 BB26 CC26 DD06 DD15 EE12 FF05 FF11 5C077 LL19 MP08 NN05 NN17 PP47 PP68 PQ04 PQ08 PQ20 TT03 TT06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多階調の画像信号の局所的な特徴を検出し
    て該特徴に基づき複数の中間調処理を切り替え、この複
    数の中間調処理は少なくとも1ドット多値変調を含み、
    各画素の所定の位置から濃度を発生させる階調処理手段
    を有する画像形成装置において、前記階調処理手段は前
    記1ドット多値変調の濃度発生の位相をランダムにする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】多階調の画像信号の局所的な特徴を検出し
    て該特徴に基づき複数の中間調処理を切り替え、この複
    数の中間調処理は少なくとも1ドット多値変調を含み、
    各画素の左もしくは右から濃度を発生させる階調処理手
    段を有する画像形成装置において、前記階調処理手段は
    前記1ドット多値変調の濃度発生の位相を左右にランダ
    ムとすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】多階調の画像信号に対して隣接する複数ド
    ットのデータをブロック単位で参照して該参照ブロック
    内のデータ変化量を特徴とし、この特徴に基づき複数の
    中間調処理をブロック毎に切り替え、この複数の中間調
    処理は少なくとも1ドット多値変調を含み、各画素の左
    もしくは右から濃度を発生させる階調処理手段を有する
    画像形成装置において、前記階調処理手段は前記1ドッ
    ト多値変調の濃度発生の位相を左右にランダムとするこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像
    形成装置において、前記階調処理手段は前記特徴として
    検出したエッジ度の高いエリアに対して前記1ドット多
    値変調を行うことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載の画像形成装置におい
    て、前記階調処理手段は、中間調処理後のNビットの画
    像データに対して、最下位ビットを濃度発生の左位相/
    右位相の制御信号に割り当て、残りの(N−1)ビットを
    通常の画像データとして割り当てることを特徴とする画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】多階調の画像信号の局所的な特徴を検出し
    て該特徴に基づき複数の中間調処理を切り替え、この複
    数の中間調処理は少なくとも1ドット多値変調を含み、
    各画素の左もしくは右から濃度を発生させる階調処理手
    段を有する画像形成装置において、前記階調処理手段は
    前記1ドット多値変調の濃度発生の位相を注目画素の近
    傍画素のデータ値の変化量に基づいて制御することを特
    徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】多階調の画像信号に対して隣接する複数ド
    ットのデータをブロック単位で参照して該参照ブロック
    内のデータ変化量を特徴とし、この特徴に基づき複数の
    中間調処理をブロック毎に切り替え、この複数の中間調
    処理は少なくとも1ドット多値変調を含み、各画素の左
    もしくは右から濃度を発生させる階調処理手段を有する
    画像形成装置において、前記階調処理手段は前記1ドッ
    ト多値変調の濃度発生の位相を注目画素の近傍画素のデ
    ータ値の変化量に基づいて制御することを特徴とする画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項6又は7記載の画像形成装置におい
    て、前記階調処理手段は、多階調の画像信号の局所的な
    特徴を注目画素の近傍画素のデータ値の変化量として注
    目画素の左右に隣接する画素のデータ値の大小比較結果
    を用い、この比較結果に基づきデータ値の大きい方の画
    素の方向から濃度を発生させることを特徴とする画像形
    成装置。
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