JPH0529051Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は室内の汚れた空気を吸い込み、浄化
させる空気清浄機に関する。

従来の技術 従来この種の空気清浄機では、例えば第４図、
第５図に示す様な構造になつているものがあつ
た。

すなわち第５図の外観図で示すように、スイツ
チ部１、排気グリル２を配置したパネル３を本体
後４の上部に載置させ、第４図のようにパネル３
の後部に形成した係合片３ａを本体後４のフラン
ジ４ａに係合させ、一方パネル３の前部３ｂは本
体後４に収設した本体前５にネジ６にて固定し
て、前方に多数の吸気口７ａを有するフロントグ
リルを係止片７ｂにて前記パネル３の前部３ｂに
係合させネジ６及びパネル３の前部３ｂを覆うよ
うに取付ける構造となつている。

考案が解決しようとする課題 しかし、この様な構造のものではパネルの取付
けにネジを必要とし組立て工数がかかり、且つ外
観面からこのネジ固定部を含めたパネル前部をフ
ロントグリルで覆う制約を伴なうものであつた。

そこで本考案は、この問題点を解消するように
したものである。

課題を解決するための手段 そして上記問題点を解消する本考案の技術的手
段は、本体前部材から前方に舌片を延出させ、こ
の舌片にパネルの前部を係合させるとともに本体
前部材の上端にパネルを嵌合させて本体前部材に
パネルを係着させ、且つ本体後にて外れない様パ
ネル後方を係合させるよう構成するものである。

作 用 この技術的手段による作用は次の様になる。す
なわち、パネルは本体前部材にネジ固定なしで取
付けられるため、安価で組立工数の削減ができ且
つ、外観上パネル前部をフロントグリルで覆う必
要がなくなり構造上の自由度を増す効果を有する
空気清浄機と成し得るのである。且つ本体幅が小
さくなつてもスイツチ部を前方に配置して舌片に
よりスイツチ室が構成できるものとなる。

実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづい
て説明する。

第３図は外観図である。図において２０及び２
１は合体させて本体を形成する本体前と本体後で
縦長の形状と成し、２２は本体前２０に取付け、
前面に吸気口２２ａを有するフロントグリルで押
釦２３を押して開くようにしてある。２４は排気
口２５、スイツチ部２６を有するパネル、２７は
台である。第１図は第３図の要部断面図であり、
図示のように本体前２０にはフアン２８を固定し
た駆動モータ２９が防振部材３０を介して取付板
３１にて固定され、本体後２１をネジ３２にて取
付けて、前記フアン２８を内包するうず室３３を
形成し、このうず室３３は排気口２５に連通して
成る。他方本体前２０の前方にはフロントグリル
２２とで集塵室３４を形成し上流側から比較的粒
子の大きい埃をキヤツチするプレフイルター３
５、このプレフイルター３５を通過した微細な粒
子をプラスイオンに滞電させる放電電極３６、こ
の滞電した粒子を吸着させるマイナス滞電の集塵
フイルターと活性炭等を成分とする脱臭フイルタ
ーから成るメインフイルター３７、このメインフ
イルター３７を支持するガード網３８が順次配置
されている。そして本体前２０には前記集塵室３
４の上方を仕切るように舌片３９が延出され、ス
イツチ室４０が形成される。４１はスイツチ４２
等を実装したスイツチ基板で、パネル２４に固定
され、パネル２４に形成した可撓片４３を介して
表面に配置した表示シート４４を押してスイツチ
の動作を行なう。そしてパネル２４は、前記本体
前２０の舌片３９とはリブ２４ａ，２４ｂとで、
本体前の上端２０ａとは嵌合溝２４ｃとでそれぞ
れ係合し、他端２４ｄは本体２１の上端２１ａ及
びリブ２１ｂとで係合され、ネジを使用せずに本
体上部に取り付けられ前後左右何れの方向からも
外れないようになる。

次に第２図によつてパネル２４の取付け、取り
外しを説明する。取付け作業はスイツチ基板４１
を固定したパネル２４のリブ２４ａ，２４ｂを本
体前２０の舌片３９に係合させ図中矢印Ａ１方向
に回動させ嵌合溝２４ｃを本体前２０の上端２０
ａに嵌合させる。次に本体後２１をＢ１方向に装
着しパネル２４の他端２４ｄを本体後２１の上端
２１ａ及びリブ２１ｂとで係合させるため本体後
２１の固定によりパネル２４はネジを使用せずに
本体に確実に固定できる。さらにパネル２４を本
体より外す場合は逆に本体後２１をＢ２方向に外
し、パネル２４をＡ２方向に起せば外れてメンテ
ナンスを可能ならしめる。パネル２４の前方のリ
ブ２４ａは長くしてフロントグリル２２を開いた
状態でパネル２４をこの前方リブ２４ａ側より外
せないようにしてあり、工具を用いずにパネル２
４は外せずスイツチ基板４１は露出することなく
安全である。

考案の効果 以上の様に本考案は、本体前部材から前方に舌
片を延出させて、この舌片にパネルの前部を係合
すると共に本体前部材の上端にパネルを嵌合させ
て本体前部材にパネルを係着させ、且つ本体後に
てパネル後方を係合させる様構成するものでネジ
を使用せずパネルを本体上部に取付けでき安価に
組立工数を削減すると同時にパネル前部をフロン
トグリルで覆う必要がなく本体前部材から前方に
延出した舌片で下方集塵室と上方スイツチ室を形
成できフロントグリルの開閉によつてもスイツチ
室は外方から隔離され安全で、後方には本体前部
材で仕切られる排気口を配置し、本体の幅が小さ
く前記スイツチ部と排気口部が前後に配置する場
合にも有用な空気清浄機を提供し得るものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す空気清浄機の
要部断面図、第２図はパネルの取付け説明図、第
３図は外観斜視図、第４図は従来例の要部断面
図、第５図はその外観斜視図である。 ２０……本体前、２０ａ……上端、２１……本
体後、２１ａ……上端、２１ｂ……リブ、２２…
…フロントグリル、２４……パネル、２４ａ，ｂ
……リブ、２４ｃ……嵌合溝、２４ｄ……他端、
２５……排気口、２８……フアン、２９……駆動
モータ、３３……うず室、３４……集塵室、３９
……舌片、４０……スイツチ室、４１……スイツ
チ基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体内にフアンを有する駆動モータを固定した
   本体前部材を配置して、本体後とで前記フアンを
   内包するうず室を形成し、前方にはフロントグリ
   ルとて集塵室を形成し、前記本体前部材の上方に
   は前方に延出する舌片を形成し、この舌片及び本
   体前部材の上端にそれぞれ係合するリブ及び嵌合
   溝を有するパネルを配置しこのパネルの他端は本
   体後上部とリブとで係合させ、ネジを使用せずパ
   ネルを本体上部に取付けた空気清浄機。