JPH05246826A - 毛髪用化粧料 - Google Patents

毛髪用化粧料

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JPH05246826A
JPH05246826A JP4049625A JP4962592A JPH05246826A JP H05246826 A JPH05246826 A JP H05246826A JP 4049625 A JP4049625 A JP 4049625A JP 4962592 A JP4962592 A JP 4962592A JP H05246826 A JPH05246826 A JP H05246826A
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hair
alkaloid
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Katsuhisa Yamada
勝久 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪の枝毛、切れ毛を防止し、毛髪表面を保
護し損傷を回復させ、毛髪の櫛通りを改善して髪のまと
まりをよくし、健康な髪質を整えながら美しい毛髪状態
を維持するというすばらしい効果を奏する毛髪用化粧料
を提供する。 【構成】 ビス型アルカロイドを配合することを特徴と
する毛髪用化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪の保護、損傷回
復、櫛通りの改善、枝毛、切れ毛の防止などの毛髪のト
リートメントにすぐれた効果を奏する毛髪用化粧料に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、シャンプーは毛髪の汚れの洗浄を目的とし、リン
スはシャンプーの洗浄成分により毛髪に生じた帯電作用
を電気的に中和する目的で使用されている。
【0003】最近では、これらシャンプー、リンスをは
じめとする毛髪用トイレタリー製品に天然由来の成分を
添加する傾向が増えつつあり、これらの成分を実際に配
合した製品が出現するにいたっているが、これらの製品
が有するトリートメント効果は満足できるものではな
い。
【0004】タマサキツヅラフジなどから抽出されるビ
ス型アルカロイドの一種であるビスコクラウリン型アル
カロイドは、特開昭64-61413号明細書および特開平3-16
7113号明細書において養毛剤の添加成分として、特開昭
60-209508 号明細書において皮膚化粧料の添加成分とし
てすでに提案されているが、本発明者らはさらに鋭意研
究を重ね、ツヅラフジ科、メギ科、キンポウゲ科、スイ
レン科、モクレン科、バンレイシ科、クスノキ科および
ハスノハギリ科などの植物から抽出されたビス型アルカ
ロイドを配合した毛髪用化粧料が驚くべきことに、毛髪
の枝毛、切れ毛を防止し、毛髪表面を保護し損傷を回復
させ、毛髪の櫛通りを改善するというすばらしい効果を
奏することを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はビス
型アルカロイドを配合することを特徴とする毛髪用化粧
料に関する。
【0006】
【作用および実施例】本発明の毛髪用化粧料に配合され
るビス型アルカロイドにはたとえば、ビスコクラウリン
型アルカロイド、ビスイソキノリン型アルカロイド、ビ
スベンジルイソキノリン型アルカロイドなどがあるが、
これらの中でもビスコクラウリン型アルカロイドが好ま
しい。また前記ビス型アルカロイドは、ツヅラフジ科、
メギ科、キンポウゲ科、スイレン科、モクレン科、バン
レイシ科、クスノキ科およびハスノハギリ科などの植物
から抽出されたものであり、これらの植物としてはたと
えば、タマサキツヅラフジ、ハスノハカズラ、コウシュ
ウウヤクなどがあげられるが、これらの中でもタマサキ
ツヅラフジが好ましく用いられる。
【0007】本発明に用いられるビス型アルカロイド
は、前記植物を採集し異物を取り除いたのち、そのまま
もしくは天日または乾燥機などで乾燥したものを細切
し、たとえば水またはエタノールなどのアルコールで抽
出してえられたエキスを酸、アルカリで処理したもの
を、エチルエーテルなどのエーテルで数回抽出するなど
の通常の方法でえられる(山口一孝、植物成分分析法
(南江堂)、上巻442 〜443 頁、1958年、参照)。
【0008】本発明のビス型アルカロイドは、前記のと
おり毛髪の保護、損傷回復、櫛通りの改善、枝毛、切れ
毛の防止などの毛髪のトリートメントにすぐれた効果を
奏し、健康な髪質を整えながら美しい毛髪の状態を維持
しうるものである。
【0009】本発明の毛髪用化粧料は前記ビス型アルカ
ロイドが配合されたもので、その配合量は毛髪用化粧料
の種類によって異なるので一概には決定することができ
ないが、その一例をあげれば、たとえば化粧料 100部
(重量部、以下同様)に対して0.0001〜0.1 部、好まし
くは0.0005〜0.002 部である。かかる配合量が前記範囲
未満であるばあいには、該ビス型アルカロイドを配合し
たことによる効果が充分に発揮されず、また前記範囲を
こえるばあいは化粧料に安定に配合することが技術的に
困難となる。
【0010】さらに、本発明の毛髪用化粧料は前記ビス
型アルカロイドのほかにもたとえば一般に毛髪用化粧料
に用いられている賦形剤、香料などをはじめ、油脂類、
界面活性剤、保湿剤、pH調整剤、増粘剤、防腐剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、洗浄剤、乾燥剤、乳化
剤などの各種成分が適宜配合される。
【0011】前記油脂類としては、一般に汎用されるた
とえば流動パラフィン、パラフィン、セタノール、アボ
カド油、オリーブ油、ホホバ油、ヤシ油などの植物性
油;牛脂、豚脂、馬脂、タートル油、ミンク油、パーセ
リン油、スクワランなどの動物性油脂;メチルポリシロ
キサン、ベヘニルアルコール、トリカプリルカプリン酸
グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソパル
ミチン酸グリセリン、シリコーンオイルなどの合成油脂
などがあげられる。
【0012】前記界面活性剤としては、たとえばラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミ
ン、ラウリン酸ジエタノールアミドなどの陰イオン性界
面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベ
ンザルコニウムなどの陽イオン性界面活性剤;グリセリ
ルモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポ
リオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖エステル、脂肪
酸アミドなどの非イオン性界面活性剤などがあげられ
る。
【0013】前記保湿剤としては、たとえばグリセリ
ン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、
ピロリドンカルボン酸ソーダ、パントテテイン- S- ス
ルホン酸塩などの合成保湿剤;ヒアルロン酸、コラーゲ
ン、エラスチン、胎盤抽出液、ローヤルゼリー、微生物
発酵液などの天然保湿液などがあげられる。
【0014】前記pH調整剤としては、たとえばクエン
酸ナトリウム、クエン酸などの有機酸およびその塩類な
どがあげられる。
【0015】前記増粘剤としては、たとえばカルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、
ポリビニルアルコール、トラガントガム、アルギン酸ナ
トリウム、カラギーナンなどがあげられる。
【0016】前記防腐剤としては、たとえばメチルパラ
ベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラ
ベンなどのパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエ
タノール、エタノール、デヒドロ酢酸などがあげられ
る。
【0017】前記酸化防止剤としては、たとえばビタミ
ンE、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル
ヒドロキシアニソール(BHA)などがあげられる。
【0018】前記顔料としては、たとえばベンガラ、黄
酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、ナイロンパウダー、セ
リサイト、マイカ、タルクなどがあげられる。
【0019】前記洗浄剤としては、たとえばラウリル硫
酸ナトリウムなどがあげられる。
【0020】前記賦形剤としては、たとえば硫酸ナトリ
ウムなどがあげられる。
【0021】前記乳化剤としては、たとえば大豆レシチ
ン油などがあげられる。
【0022】これらの成分の各配合量は目的とする毛髪
用化粧料の用途などにより異なるため、一概には決定す
ることができず、用途に応じて適宜調整されることが好
ましい。
【0023】本発明の毛髪用化粧料の形態は任意であり
限定されるものではないが、毛根周辺および毛髪に作用
し、枝毛や切れ毛の防止、毛髪の保護、損傷回復、櫛通
りの改善などに有効であるため、たとえばシャンプー、
リンス、ヘアパック、染毛剤、トリートメントなどをあ
げることができる。
【0024】つぎに本発明の毛髪用化粧料を実施例に基
づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例
のみに限定されるものではない。
【0025】処方例1〜6および比較処方例1〜6タマ
サキツヅラフジを常法にしたがって抽出してえられたビ
スコクラウリン型アルカロイド(以下、タマサキツヅラ
フジアルカロイドという)を用いて、以下に示す処方に
より各毛髪用化粧料を調製した。
【0026】 処方例1(シャンプー) [成 分] (部) ラウリル硫酸トリエタノールアミン 15.000 ラウリン酸ジエタノールアミド 5.000 タマサキツヅラフジアルカロイド 0.001 パラオキシ安息香酸メチル 0.100 パラオキシ安息香酸プロピル 0.100 精 製 水 全量が100 部となる量 前記成分を混合撹拌して均一なシャンプーを調製した。
【0027】 処方例2(シャンプー) [成 分] (部) ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム 20.000 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.000 モノステアリン酸エチレングリコール 2.000 タマサキツヅラフジアルカロイド 0.002 パラオキシ安息香酸メチル 0.100 パラオキシ安息香酸プロピル 0.100 香 料 0.100 精 製 水 全量が100 部となる量 前記成分を混合撹拌して均一なシャンプーを調製した。
【0028】 処方例3(リンス) [成 分] (部) ベヘニルアルコール 1.000 セタノール 1.500 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.000 グリセリルモノステアレート 1.000 タマサキツヅラフジアルカロイド 0.002 パラオキシ安息香酸メチル 0.100 パラオキシ安息香酸プロピル 0.100 香 料 0.100 精 製 水 全量が100 部となる量 前記成分を混合撹拌して均一なリンスを調製した。
【0029】 処方例4(ヘアパック) [成 分] (部) ベヘニルアルコール 1.000 セタノール 2.500 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.000 カチオン化セルロース 0.100 グリセリルモノステアレート 1.000 タマサキツヅラフジアルカロイド 0.002 パラオキシ安息香酸メチル 0.100 パラオキシ安息香酸プロピル 0.100 香 料 0.100 精 製 水 全量が100 部となる量 前記成分を混合撹拌して均一なヘアパックを調製した。
【0030】 処方例5(染毛剤) (第1液) [成 分] (部) トルエン-2,5- ジアミン 1.400 ニトロ- p- フェニレンジアミン 0.800 p- ニトロ- o- フェニレンジアミン 0.200 ピロガロール 0.300 レゾルシン 0.400 ラウリル硫酸トリエタノールアミン 5.000 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.000 オレイン酸 20.000 強アンモニア水(28%) 8.000 イソプロパノール 10.000 タマサキツヅラフジアルカロイド 0.001 エデト酸塩 0.100 精 製 水 全量が100 部となる量 前記成分を混合撹拌して均一な染毛剤の第1液を調製した。
【0031】 (第2液) [成 分] (部) 過酸化水素水(35%) 18.000 セタノール 3.000 ポリオキシエチレンセチルエーテル(20EO) 2.000 塩酸(pH3) 全量が100 部となる量 前記成分を混合撹拌して均一な染毛剤の第2液を調製した。
【0032】 処方例6(トリートメント) [成 分] (部) 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 15.000 ポリビニルピロリドン 5.000 グリセリン 0.001 タマサキツヅラフジアルカロイド 0.002 パラオキシ安息香酸メチル 0.100 精 製 水 全量が100 部となる量 前記成分を混合撹拌して均一なトリートメントを調製した。
【0033】比較処方例1(シャンプー) タマサキツヅラフジアルカロイドを配合しなかったほか
は、処方例1と同様にしてシャンプーを調製した。
【0034】比較処方例2(シャンプー) タマサキツヅラフジアルカロイドを配合しなかったほか
は、処方例2と同様にしてシャンプーを調製した。
【0035】比較処方例3(リンス) タマサキツヅラフジアルカロイドを配合しなかったほか
は、処方例3と同様にしてリンスを調製した。
【0036】比較処方例4(ヘアパック) タマサキツヅラフジアルカロイドを配合しなかったほか
は、処方例4と同様にしてヘアパックを調製した。
【0037】比較処方例5(染毛剤) タマサキツヅラフジアルカロイドを配合しなかったほか
は、処方例5と同様にして染毛剤を調製した。
【0038】比較処方例6(トリートメント) タマサキツヅラフジアルカロイドを配合しなかったほか
は、処方例6と同様にしてトリートメントを調製した。
【0039】実施例1 処方例1〜6および比較処方例1〜6でえられた毛髪用
化粧料について、それぞれ以下に示すハーフヘッドテス
トを行なった。その結果を表1に示す。
【0040】(ハーフヘッドテスト)無作為に抽出した
年齢25〜50歳の女性50名を対象として各毛髪用化粧料を
連日(ただし、処方例5および比較処方例5でえられた
染毛剤については期間中1回のみ)頭髪に使用し、10日
後に枝毛、櫛通りおよび髪のまとまりについて以下の判
定基準に基づき評価を行なった。
【0041】[枝 毛] A:顕著に少なくなった B:少なくなった C:かわらない D:わずかに増えた E:顕著に増えた [櫛通り] A:顕著によくなった B:よくなった C:かわらない D:わずかにわるくなった E:顕著にわるくなった [髪のまとまり] A:顕著によくなった B:よくなった C:かわらない D:わずかにわるくなった E:顕著にわるくなった なお、ハーフヘッドテストの結果、頭髪に異常を訴えた
り、頭皮に湿疹やかぶれなどを生じたものはいなかっ
た。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明に用いられるビス型アルカロイド
は毛髪に対するすぐれたトリートメント効果や柔軟性を
付与する効果を有することから、該ビス型アルカロイド
が配合された本発明の毛髪用化粧料は、毛髪の枝毛、切
れ毛を防止し、毛髪表面を保護し損傷を回復させ、毛髪
の櫛通りを改善して髪のまとまりをよくし、健康な髪質
を整えながら美しい毛髪状態を維持するというすばらし
い効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビス型アルカロイドを配合することを特
    徴とする毛髪用化粧料。
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