JPH1045541A - 発毛・育毛料 - Google Patents

発毛・育毛料

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JPH1045541A
JPH1045541A JP8223163A JP22316396A JPH1045541A JP H1045541 A JPH1045541 A JP H1045541A JP 8223163 A JP8223163 A JP 8223163A JP 22316396 A JP22316396 A JP 22316396A JP H1045541 A JPH1045541 A JP H1045541A
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JP
Japan
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hair
extract
growth
trichogen
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP8223163A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Yamamoto
卓也 山本
Masami Suzuki
正巳 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH1045541A publication Critical patent/JPH1045541A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発毛・育毛効果に優れ、かつ長期にわたる使
用に十分耐えうる安全性を有する発毛・育毛料を提供す
る。 【解決手段】 セキトメホオズキから好ましくは水溶性
有機溶媒または含水水溶性有機溶媒で抽出して得られた
抽出エキスを好適には0.001〜10重量%の範囲で
含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野)本発明は新規な
発毛・育毛料に関し、詳しくは発毛・育毛効果に優れ、
かつ長期にわたる使用に十分耐えうる安全性を有する発
毛・育毛料を提供せんとするものである。 【0002】
【従来の技術】従来から提供されている発毛・育毛剤に
は各種の生薬エキスあるいは各種の化合物などが配合さ
れてきた。例えば生薬エキスとしてはヨクイニン、カシ
ュウ等の抽出エキス(特公平1−13451号公報、特
開平2−48514号公報等参照)など、また化合物と
してはビタミンE、アロキサジン、ピリジンN−オキシ
ド、アデノシン−3’,5’−サイクリックモノホスフ
ェート等(特開昭−64−56608号公報、特開平−
1−261321号公報、特開平2−204406号公
報等参照)などが挙げられる。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】ところが、これまでに
提供された発毛・育毛料には上記の例に挙げたとおり、
各種の生薬エキスおよび各種の化合物が適用されている
が、顕著な効果を示すものは殆どなく、また、ある程度
の効果を有するものには皮膚炎を起こす程刺激が強く、
連続使用が困難である等の欠点があった。
【0004】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、発毛・育毛効果に優れ、かつ長期にわ
たる使用に十分耐えうる安全性を備えた発毛・育毛料を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意研究を重ねた結果、ナス科に属するあ
る特定の植物から得られた抽出エキスが優れた発毛・育
毛効果を有し、且つ使用時における安全性上の問題もな
いことを見いだし、斯かる知見に基づき本発明の完成に
至った。
【0006】すなわち、本発明は、セキトメホオズキか
ら好ましくは水溶性有機溶媒または含水水溶性有機溶媒
で抽出して得られた抽出エキスを好適には0.001〜
10重量%の範囲で含有することを特徴とする発毛・育
毛料に関する。
【0007】また本発明は、上記の発毛・育毛料中に更
に皮膚末梢血管拡張剤を含有する発毛・育毛料に関す
る。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明に適用されるセキトメホオズキ(学名:Withania s
omnifera)とは、アフリカ、地中海地域からインドに分
布するナス科に属する常緑の低木である。これまで、セ
キトメホオズキについては根が薬用として腸の病気、利
尿剤等に利用され、また葉が熱冷ましに用いられること
は知られていたが、毛髪料として応用されたことはな
く、また発毛・育毛効果についても検証した例は全く見
当らず、本発明者によって初めて見出されたものであ
る。
【0009】次に、上記のセキトメホオズキから本発明
に係る抽出エキスを得るには、植物体を乾燥あるいはそ
のまま粉砕したものを、抽出溶媒例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール等の一価アルコー
ル、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコー
ル等の多価アルコール、またはアセトン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等の水溶性有機溶媒、または前記一
価アルコール、多価アルコールまたはアセトン、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンを好ましくは50重量%以上
含有する含水水溶性有機溶媒、更にはヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン、酢酸エチル等の非水溶性有機溶媒
を用いて抽出するが、好ましくは水溶性有機溶媒または
含水水溶性有機溶媒を用いるのが良い。
【0010】具体的な方法としては、セキトメホオズキ
100gを抽出溶媒0.5〜5lを用い、室温〜抽出溶
媒の沸点の温度で、室温時7〜10日間、加温時4〜8
時間、1〜2回、温浸抽出する。これら抽出液を合わ
せ、吸引濾過後、溶媒を除くために減圧下濃縮し、粘稠あ
るいは乾固した抽出エキスを得る。得られた抽出エキス
をそのまま、あるいは適宜の溶媒等で溶解分散希釈せし
め基剤中に配合し本発明の発毛・育毛料を得る。
【0011】ここで本発明に係る発毛・育毛料の有効成
分として含有されるセキトメホオズキの抽出エキスの含
有量は好ましくは0.001〜10重量%、特に好まし
くは0.05〜5重量%である。含有量が0.001重
量%未満では育毛効果が低下し、また10重量%を越え
る量では安定性が低下する。
【0012】次に、本発明の発毛・育毛料では上記のセ
キトメホオズキ抽出エキスに加えて皮膚末梢血管拡張剤
を含有せしめた場合には更に好ましい発毛・育毛効果を
有する。このような皮膚末梢血管拡張剤としては、例え
ば塩化カルプロニウム、ニコチン酸ベンジル、ビタミン
E、ビタミンEアセテート、ビタミンEリノレート、ビ
タミンEニコチネート、トウガラシチンキ等が挙げら
れ、これらのうちの一種または二種以上が使用される。
【0013】また、本発明の発毛・育毛料には、前記の
セキトメホオズキ抽出エキス、皮膚末梢血管拡張剤のほ
か通常発毛・育毛料に用いられる添加剤、例えばヒノキ
チオール、カチオン界面活性剤、パラベン等の殺菌剤、
1ーメントール等の清涼剤、炭化水素類、ロウ類、油脂
類、エステル類、高級脂肪酸、高級アルコール等の油
分、その他界面活性剤、香料、色素、抗酸化剤、紫外線
防御剤、アルコール類、pH調整剤、および水等を配合
することができる。
【0014】本発明の発毛・育毛料としては種々の剤
型、例えばヘアトニック、シャンプー、リンス、ポマー
ド、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘアトリートメン
ト等が挙げられ、常法に従って調製される。
【0015】
【発明の実施の形態】ここで本発明に係るセキトメホオ
ズキの抽出エキスの製造例を示す。 製造例1.セキトメホオズキの全草乾燥物100gを7
0%エタノール1lで室温にて10日間浸漬抽出し、濾
紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固
し、抽出エキスを得た。(収率2.7%)
【0016】製造例2.セキトメホオズキの全草乾燥物
100gをエタノール1lに浸漬し、ソックスレー抽出
器に移し、加温抽出を8時間行なう。その後冷却して濾
紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固
し、抽出エキスを得た。(収率3.5%)
【0017】製造例3.セキトメホオズキの全草乾燥物
100gをアセトン1lに浸漬し、ソックスレー抽出器
に移し、加温抽出を8時間行なう。その後冷却して濾紙
で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固し、
抽出エキスを得た。(収率3.1%)
【0018】製造例4.セキトメホオズキの全草乾燥物
100gをブタノール1lに浸漬し、ソックスレー抽出
器に移し、加温抽出を8時間行なう。その後冷却して濾
紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして乾固
し、抽出エキスを得た。(収率3.2%)
【0019】製造例5.セキトメホオズキの全草乾燥物
100gをプロピレングリコール:蒸留水=1:1の抽
出溶媒1lに浸漬し、ソックスレー抽出器に移し、加温
抽出を8時間行なう。その後冷却して濾紙で残渣を濾別
し、濾液をエバポレーションして乾固し、抽出エキスを
得た。(収率1.9%)
【0020】製造例6.セキトメホオズキの全草乾燥物
100gを酢酸エチル1lで室温にて10日間浸漬抽出
し、濾紙で残渣を濾別し、濾液をエバポレーションして
乾固し、抽出エキスを得た。(収率1.7%)
【0021】次に、上記の如くして得られたセキトメホ
オズキ抽出エキスのマウスの毛成長に及ぼす効果につい
ての試験を実施した。
【0022】「マウス毛成長評価試験」 (1)試料 本発明品 :セキトメホオズキ抽出エキス(製造例
2)を5%含有する70%エタノール水分散液 比較品 :ビタミンEを1%含有する70%エタノ
ール水分散液 コントロール:70%エタノール水溶液
【0023】(2)試験方法 9週令のC3Hマウスを用い、1群を10匹とし、3群
作り、これらの背部を2.0×2.0cmの広さに除毛し
た後、翌日除毛部位に各試料を0.04g塗布した後、
16日目に当該部位の毛成長の密度を色差計を用いて黒
色増加度として評価した。その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1の結果から明らかなように、本発明に
係るセキトメホオズキ抽出エキスでは、コントロールと
比較してL値が減少し、黒色度が増加していることが分
かる。一方、比較品のビタミンEではコントロールと比
較してL値の減少が殆ど認められなかった。これは本発
明に係るセキトメホオズキ抽出エキスが毛根を刺激、毛
包周囲の血行をより盛んにし、代謝を活発にした結果と
推察される。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する。
尚、配合量は重量部である。 実施例1〜3.ヘアトニック 下記表2に示す成分及び配合組成を用い、各成分を加温
溶解し、可溶化してヘアトニックを調製した。
【0027】
【表2】
【0028】「ヒト発毛・育毛評価試験」 (1)試料 本発明品:実施例1〜3のヘアトニック 比較品 :実施例1のヘアトニックからセキトメホオズ
キ抽出エキス(製造例2)を除いた(水を増量)ヘアト
ニック
【0029】(2)試験方法 薄毛症、脱毛症を訴える20名のパネラーを各5名ずつ
4群に分け、各試料を用いて6ヶ月間の長期連用試験を
実施した。適用方法は通常のトニック使用法と同様一日
2回、頭部にまんべんなく塗布する方法を用いた。また
評価は使用開始後3ケ月目と6ケ月目に行ない、うぶ
毛、硬毛が増えてきたと感じた被験者がどの程度増えた
かを計測した。更に、テスト終了時に頭皮の状態の改善
や、ふけの発生の減少についても申告してもらった。そ
の結果を表3に示す。
【0030】
【表3】
【0031】表3の結果から明らかなように、本発明の
発毛・育毛料は、何れもうぶ毛を生じた人、硬毛を生じ
た人が増加していることから発毛効果が認められた。ま
た、テスト終了時に頭皮の状態が改善され、ふけの発生
の減少を申告した人が、実施例1では4名、実施例2で
は3名数えられた。このことから本発明の発毛・育毛料
には育毛効果も認められた。更に、使用テスト期間中に
何れのパネラーにも頭皮の状態の悪化、炎症性の反応等
の皮膚障害は全く観察されなかったことから、安全性も
高いことが確認された。
【0032】 実施例4.ヘアトニック (A)セキトメホオズキ抽出エキス(製造例4) 3.0 メントール 0.2 ビタミンE 0.05 塩化カルプロニウム 0.1 (B)エタノール 50.0 (C)プロピレングリコール 5.0 ビタミンB2 0.5 酵母抽出液(核酸含有) 0.5 グリチルリチンジカリウム 0.3 塩酸ジフェンヒドラミン 0.3 メチルパラベン 0.2 (D)精製水 39.75 (E)香料 0.1
【0033】(製法)(B)に(A)を溶かしておき、
これに(C)を溶解した(D)及び(E)を加えてヘア
トニックを調製した。
【0034】 実施例5.ヘアトリートメント (A)流動パラフィン 2.0 メチルポリシロキサン(10cs) 2.0 セタノール 4.0 セキトメホオズキ抽出エキス(製造例5) 4.5 (B)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.0 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.5 プロピレングリコール 5.0 ピロクトンオラミン 0.25 精製水 40.0 (C)加水分解コラーゲン 0.5 ヒアルロン酸 0.01 ウシ胎盤抽出エキス 0.5 精製水 37.19 塩酸ジフェンヒドラミン 0.25 メチルパラベン 0.2 (D)香料 0.1
【0035】(製法)(A)および(B)をそれぞれ8
0℃に加温し、両者を混合して乳化する。その後40℃
付近まで冷却し、その時点で(C)を添加し、更に
(D)を添加しヘアトリートメントを調製した。
【0036】 実施例6.ヘアシャンプー (A)ラウリル硫酸トリエタノールアミン 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 ヤシ油ジエタノールアミド 2.0 プロピレングリコール 5.0 ピロクトンオラミン 0.25 ニコチン酸ベンジル 0.1 セキトメホオズキ抽出エキス(製造例3) 1.0 (B)トリクロロカルバニリド 0.25 精製水 76.3 (C)香料 0.1
【0037】(製法)(A)を80℃にて混合し、その
後40℃付近まで冷却して(B)を添加し、更に(C)
を添加しヘアシャンプーを調製した。
【0038】 実施例7.ヘアリンス (A)流動パラフィン 0.5 メチルポリシロキサン(10cs) 0.5 セタノール 2.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.0 セキトメホオズキ抽出エキス(製造例2) 2.0 (B)1,3−ブチレングリコール 5.0 精製水 40.0 塩酸ジフェンヒドラミン 0.25 (C)グリチルリチンジカリウム 0.25 精製水 46.4 (D)香料 0.1
【0039】(製法)(A)及び(B)をそれぞれ80
℃に加温し、その時点で混合して乳化する。その後 4
0℃付近まで冷却し、(C)を添加し更に(D)を添加
しヘアリンスを調製した。
【0040】 実施例8.ヘアクリーム (A)セキトメホオズキ抽出エキス(製造例1) 2.5 ワセリン 7.0 ミツロウ 8.0 流動パラフィン 37.0 ポリオキシエチレン(20E.O.)セチルエーテル 3.0 グリセリルモノステアレート 2.0 ビタミンEニコチネート 0.1 (B)精製水 34.6 プロピレングリコール 5.0 塩酸ジフェンヒドラミン 0.2 グリチルリチンジカリウム 0.2 エチルパラベン 0.3 (C)香料 0.1
【0041】(製法)(A)を80℃にて混合溶解し、
次に予め80℃に加熱しておいた(B)を(A)に徐々
に加えクリーム状とした。その後40℃まで冷却し、
(C)を添加してヘアクリームを調製した。
【0042】 実施例9.ヘアトニック (A)セキトメホオズキ抽出エキス(製造例6) 0.5 サリチル酸 0.3 メントール 0.2 トウガラシチンキ 0.01 (B)エタノール 60.0 (C)グリセリン 5.0 (D)精製水 33.89 (E)香料 0.1
【0043】(製法)(B)に(A)を溶かしておき、
これに(C)を溶解した(D)及び(E)を加えてヘア
トニックを調製した。
【0044】上記実施例4〜9で得られた本発明の発毛
・育毛料について、実施例1〜3と同様の又は準じる方
法で発毛・育毛効果の検定を行ったところ、何れも優れ
た効果を示し、また頭皮の状態の悪化、炎症性の反応等
の皮膚障害は全く観察されなかった。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、優れた発毛・育毛効果
を有すると共に、長期連用による皮膚障害等も認められ
ず安全性に優れた発毛・育毛料を提供することができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セキトメホオズキの抽出エキスを含有す
    ることを特徴とする発毛・育毛料。
  2. 【請求項2】 抽出エキスが水溶性有機溶媒または含水
    水溶性有機溶媒で抽出されたものである請求項1に記載
    の発毛・育毛料。
  3. 【請求項3】 抽出エキスの含有量が0.001〜10
    重量%である請求項1に記載の発毛・育毛料。
  4. 【請求項4】 前記発毛・育毛料中に皮膚末梢血管拡張
    剤を含有する請求項1から3の何れかに記載の発毛・育
    毛料。
JP8223163A 1996-08-06 1996-08-06 発毛・育毛料 Pending JPH1045541A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000076473A1 (fr) * 1999-06-15 2000-12-21 Shiseido Company, Ltd. Preparation externes de decoloration de la peau
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