JPH09208435A - ウルシ科植物のマンゴの種子から抽出した種子核油を有効成分とする頭髪・頭皮化粧料及び損傷毛の修復方法 - Google Patents

ウルシ科植物のマンゴの種子から抽出した種子核油を有効成分とする頭髪・頭皮化粧料及び損傷毛の修復方法

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JPH09208435A
JPH09208435A JP8033121A JP3312196A JPH09208435A JP H09208435 A JPH09208435 A JP H09208435A JP 8033121 A JP8033121 A JP 8033121A JP 3312196 A JP3312196 A JP 3312196A JP H09208435 A JPH09208435 A JP H09208435A
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mango
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acid
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Kazumaro Furuse
一麿 古瀬
Kazumi Taguchi
和美 田口
Shigeru Murabayashi
茂 村林
Yoshio Yamaoka
嘉夫 山岡
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RIARU KAGAKU KK
YAMAKAWA BOEKI KK
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RIARU KAGAKU KK
YAMAKAWA BOEKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪や皮膚にしっとりとした潤いを与える効
果に優れる化粧料を提供すること、及びそれを用いて損
傷毛を修復する方法を提供すること。 【解決手段】 ウルシ科(Anacardiacea
e)の植物であるマンゴ(Mangifera Ind
ica Linne)から抽出した種子核油を有効成分
として含有することを特徴とする頭髪・頭皮化粧料およ
びこの頭髪・頭皮化粧料を用いて損傷毛を処理すること
により課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウルシ科植物の種
子から抽出した種子核油を有効成分として含有する化粧
料及び損傷毛の修復方法に関するものであり、より詳細
には、保湿効果を有するこの種子核油を有効成分として
含有する化粧料であって毛髪や皮膚にしっとりとした潤
いを与える効果に優れる化粧料及びそれを用いて損傷毛
を修復する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚角質層のエモリエント(柔軟
・保湿)効果、又は毛髪の保護、損傷毛の修復を目的と
して化粧品に配合されるオリーブ油、ヒマシ油、椿油、
等多くの天然植物油脂類は特有の臭いを有し、また、そ
れらが経時的に変化し易いという欠点があった。これら
の問題点を解決しようとの目的から、経時的な安定性に
優れている合成油の一種であるミリスチン酸イソプロピ
ル等が化粧品に汎用されているが未だ不十分であるとい
う問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
問題を解決し、毛髪や皮膚にしっとりとした潤いを与え
る効果に優れる化粧料を提供すること、及びそれを用い
て損傷毛を修復する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために、ウルシ科植物のマンゴの種子から抽出
した種子核油の持つ優れた性質を利用することを鋭意研
究した結果、この種子核油が頭髪化粧料における有効成
分として有用であることを見出し本発明を完成した。
【0005】本発明の請求項1の発明は、ウルシ科(A
nacardiaceae)の植物であるマンゴ(Ma
ngifera Indica Linne)から抽出
した種子核油を有効成分として含有することを特徴とす
る頭髪・頭皮化粧料である。
【0006】本発明の請求項2の発明は、請求項1記載
の頭髪・頭皮化粧料を用いて損傷毛を処理することを特
徴とする損傷毛の修復方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる種子核油の原
植物は、インド産である。樹高、10〜40mの直立の
常緑樹で100年以上の寿命がある。果実は8〜12c
mの楕円球形で、緑、赤、黄色を混ぜた色をしている。
種子は果実全体の60〜70%を占めるほど大きく、堅
い殻に覆われており、中の胚乳から本発明に用いるマン
ゴオイルが得られる。
【0008】本発明に用いるマンゴ種子核油を得る方法
は特に限定されず、例えば、以下に記載する方法により
得ることができる。新鮮なマンゴの果実から種子を取り
出し天日乾燥して核を取り除き、集めた胚乳を更に天日
乾燥した後、水蒸気で前処置した上で裁断し、同量のヘ
キサンにて抽出し、減圧下で水蒸気により溶媒を除去す
る。次いで得られた脂肪分を加熱した後、水酸化ナトリ
ウム液を用いて中和し、熱湯で3回洗浄し遊離脂肪酸を
除去し、減圧乾燥する。これをクエン酸及びクレイを用
いて漂白脱色し、減圧下で水蒸気により脱臭して製品と
する。なお、原料からの収率は約6%である。
【0009】得られたマンゴ種子核油の特性例を次に示
す。 性 状:室温では白色〜淡黄色の粘稠な液体又はペース
ト状で、匂いは殆どない。 比 重 :d(250 /40 )0.9053〜0.91
3 屈折率 :n(250 /D) 1.452〜1.455 酸 価 :0.5以下 鹸化価 :180〜200 不鹸化物:1%以下 ヨウ素価:50〜70 融 点 :14〜17℃ 脂肪酸組成:(重量%) パルミチン酸 8.0% ステアリン酸 27.0% オレイン酸 52.0% リノール酸 8.0% リノレン酸 1.0 アラキドン酸 2.0% ベヘン酸 0.5% その他 1.5%
【0010】なお、本発明の頭髪・頭皮化粧料には、通
常化粧料の添加剤として用いられる例えばオキシ安息香
酸アルキルエステル類、塩化セチルピリジニウム、塩化
ベンザルコニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウ
ム、フェノキシエタノール、トリクロサン、トリクロロ
カルバニリド、ジンクピリチオン等の防腐・殺菌剤;ラ
ノリン、ミンク油、馬油、アーモンド油、ヒマシ油、ホ
ホバ油、メドフォード油、オリーブ油等の動・植物油脂
類;コレステリン、ラノリンアルコール、フィトステロ
ール等の動・植物由来のステロール類、及びそれらの誘
導体;固形パラフィン、セレシン、鯨ロウ、ミツロウ、
カルナウバロウ等の鉱物、動・植物由来のワックス類;
流動パラフィン、スクアラン等の炭化水素油;ラウリル
アルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、
オレイルアルコール等の高級アルコール類;ラウリン
酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸類;ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ミリ
スチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イ
ソオクタン酸セトステアリル、イソステアリン酸アルキ
ルエステル等の合成油;ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、2−アルキル−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインN−ヤ
シ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸塩等の界面活性洗
浄剤類、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、
ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油等の界面活性剤類;グリセリン、ソ
ルビット、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール等の多価アルコール類;エタノール等の低級ア
ルコール類;ヒアルロン酸塩、ピロリドンカルボン酸
塩、加水分解コラーゲン液等の保湿剤;カチオン化デキ
ストラン等のカチオンリンス剤類;海藻エキス、カラギ
ーナン、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、カル
ボキシビニルポリマー等の増粘剤類;アルニカエキス、
アロエエキス、海藻エキス、カモミラエキス、カンゾウ
エキス、キナエキス、ニンニクエキス、メリッサエキス
等の植物抽出エキス類;紫外線吸収剤、酸化防止剤、キ
レート剤、香料、色素等が本発明の頭髪・頭皮化粧料の
所期の効果を損なわない範囲で適宜配合することができ
る。
【0011】また、本発明の頭髪・頭皮化粧料の剤型
は、ヘアローション、ヘアクリーム、シャンプー、リン
ス、トリートメント、整髪料等に許容される。
【0012】本発明の頭髪・頭皮化粧料を使用して損傷
した毛髪を修復するには、損傷毛髪に化粧料を適用して
処理する。しかし、頭髪の種類、損傷の程度などにより
塗布量、温度、処理時間、洗浄、乾燥などの処理条件が
異なるので、事前に試験するなどにより処理条件を決め
て実施することが好ましい。具体的な処理条件の例とし
ては、損傷毛にこの化粧料を均一に塗布し、凡そ40℃
にて、凡そ10分間放置し、その後水洗、自然乾燥する
などの例を挙げることができる。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。なお、下記の説明及び実施例における%表現は特
に断わらない限り、重量%を意味するものとする。
【0014】[実施例1]本発明に用いる種子核油の損
傷毛に対する修復効果の確認を目的とし以下の実験を実
施した。すなわち、表1に示すマンゴの種子核油を配合
するヘアトリートメント剤を調製し、対照品としてミリ
スチン酸イソプロピルを配合するヘアトリートメント剤
とその効果を比較した。
【0015】
【表1】
【0016】実験材料の調製法: (1) 実施例1及び対照品試料の調製 マンゴ種子核油、又はミリスチン酸イソプロピルにオレ
イルアルコール、セタノール、ポリオキシエチレンセチ
ルエーテル(10EO) 、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル(7EO)を夫々秤取混合し、70〜80℃に
加熱融解し撹拌しながら90〜95℃に加熱した精製水
約80mlを徐々に加えて乳化後、室温まで冷却した
後、精製水を加えて全量を100gとする。
【0017】(2) 損傷毛試料の調製と実施例1及び対照
品試料による処置 長さ15cm、重量1gの健常なヒトの毛髪を糸で束ね
毛束とし、これをアンモニアアルカリ性の0.3%過酸
化水素水液にて2回ブリーチ処理を行い、更に、これを
チオグリコール酸アンモニウムを配合したパーマネント
ウェーブ剤にて2回処理して損傷毛を調製し実験に供し
た。この毛髪に実施例1または対照品試料を均一に塗布
し、40℃にて10分間放置し、その後水洗、自然乾燥
した毛髪について以下の試験を実施した。
【0018】処理効果の評価方法: (1) 毛髪の強度の試験法 引張強度計(東洋ボールドウイン社製、テンシロンUT
M−11−20型)を用い、長さ2cmの毛髪を試料と
してセットし、上記の各試料について30本測定した。
引っ張り強さ(g)及び伸び率(%)を測定し、その平
均値を求めた。また、予め各々の毛髪試料について太さ
を測定しておき、引っ張り強さの測定値から下記の計算
式により強度(kg/mm2 )の平均値を算出した。
【0019】
【0020】(2) 官能試験法:男性3名、女性2名の計
5名のパネルにより上記の処置毛の感触について官能試
験によりその効果を評価した。評価点数は対照品による
処置毛を3点(普通)とし、5点満点で数字の大きいも
のをより良いとし、その平均値を求めた。 (3) 顕微鏡による観察 顕微鏡を用い損傷毛と処置毛の表面写真を撮影し、その
修復効果を観察した。図1に、実施例1による処置毛の
光学顕微鏡による表面写真 (900倍) により修復効果
を観察した結果を示す。図2に、対照品による処置毛の
光学顕微鏡による表面写真 (900倍) により修復効果
を観察した結果を示す。図3に、損傷毛の光学顕微鏡に
よる表面写真 (900倍) により観察した結果を示す。
試験結果を表2及び表3にに示す。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】表2に示すように、本発明のマンゴ種核子
油を配合するヘアトリートメント剤(実施例1)は、損
傷毛又はミリスチン酸イソプロピルを配合するヘアトリ
ートメント剤(対照品)に比べ損傷毛の修復に優れた効
果を有することが立証された。
【0024】表3に示すように、本発明のマンゴ種子核
油を配合するヘアトリートメント剤(実施例1)は損傷
毛又はミリスチン酸イソプロピルを配合するヘアトリー
トメント剤(対照品)に比べ毛髪の感触に対するより優
れた効果が認められた。
【0025】図1は本発明のマンゴ種子核油を配合する
ヘアトリートメント剤(実施例1)を用いて処理した損
傷毛1aの毛小皮2aの欠落に対する修復状態を光学顕
微鏡にて観察した結果であり、図2はミリスチン酸イソ
プロピルを配合するヘアトリートメント剤(対照品)を
用いて処理した損傷毛1bの毛小皮2bの欠落に対する
修復状態を光学顕微鏡にて観察した結果であり、図3は
損傷毛1cの毛小皮2cの欠落状態を光学顕微鏡にて観
察した結果である。図1〜3に示すように、本発明のマ
ンゴ種子核油を配合するヘアトリートメント剤(実施例
1)は乾燥時における損傷毛の毛小皮の欠落に対する修
復効果が、対照のミリスチン酸イソプロピルを配合する
ヘアトリートメント剤に比べより優れた効果が認められ
た。
【0026】[実施例2]下記の処方にて撹拌混合し、
均一溶液としヘアーオイルを製造した。 マンゴ種子核油 98.70% トコフェロール 0.05% パラオキシ安息香酸ブチル 0.20% 香料 1.00% 得られたヘアーオイルは毛髪に塗布するときツヤのある
しなやかな毛髪となった。
【0027】[実施例3]下記の処方にて(A)相をを
撹拌し均一な溶液とし、その中に(B)を撹拌しながら
加え、ヘアートニックを製造した。 (A) マンゴ種子核 油 2.0% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0% エタノール 40.0% 1、3−ブチレングリコール 5.0% グリセリン 5.0% 香料 0.5% (B) 精製水にて 100.0ml 得られたヘアートニックは頭皮と毛髪に潤いを与え柔軟
な整髪性を有した。
【0028】[実施例4] ヘアシャンプー(1) マンゴ種子核油 1.0g ラウリル硫酸ナトリウム 5.0g ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸 トリエタンールアミン 3.0g ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0g ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 2.0g メチルパラベン 0.2g 黄色4号(1%液) 1.0ml 香料 0.2g 精製水を加えて 全量 100.0ml 上記の処方の成分を秤取し、撹拌混合し、均一溶液とし
ヘアシャンプー(1)を製造した。得られたヘアシャン
プーを用いて洗髪するとき、しっとりとツヤのあるしな
やかな毛髪となった。
【0029】[実施例5] ヘアシャンプー(2) マンゴ種子核油 1.0g N-ヤシ油脂肪酸アシル−L-グルタミン トリエタノールアミン 15.0g ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム 2.0g ラウリン酸アミドプロピルベタイン 1.0g ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0g キチン末 1.0g カチオン化加水分解コラーゲン 0.5g フェノキシエタノール 1.0g 黄色4号(1%液) 2.0ml 香料 0.5g 精製水を加えて 全量 100.0ml 上記の処方の成分を秤取し、撹拌混合し、溶解しヘアシ
ャンプー(2)を製造した。得られたヘアシャンプーを
用いて洗髪するとき、しっとりとツヤのある、しなやか
な、櫛とうりの良い髪に仕上がり、ヘアリンス剤の使用
を必要としなかった。
【0030】[実施例6] ヘアリンス マンゴ種子核油 1.0g ジメチルポリシロキサン・メチルステアロキシ シロキサン共重合体 0.5g 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0g ポリオキシエチレンセチルエ−テル(4EO.O) 1.0g カチオン化デキストラン 0.5g メチルパラベン 0.2g 青色1号(1%液) 2.0ml 香料 0.3g 精製水を加えて 全量 100.0ml 上記の処方の成分を秤取し、撹拌混合し、溶解しヘアリ
ンスを製造した。得られたヘアリンスを用い、洗髪後の
髪に適用したところ、しっとりとツヤのある、しなやか
な、櫛とうりの良い髪に仕上がった。
【0031】[実施例7] ヘアローション (A) マンゴ種子核油 1.8g 酢酸dl−α−トコフェロール 0.2g ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O) 8.0g (B) 1,3−ブチレングリコール 5.0g グリセリン 5.0g 精製水 約50.0ml (C) エタノール 50.0ml 青色203号(1%液) 2.0ml 香料 0.5g 精製水を加えて 全量 100.0ml 先ず、上記の処方の(A)成分相を60〜70℃に加
温、均一に融解し、撹拌しながら、これに、80〜90
℃に加温溶解した(B)成分相を徐々に加えて乳化し、
室温まで冷却する。次いで(C)成分相を加えて100
mlとした。得られたヘアローションは頭皮と毛髪に潤
いを与え、毛髪は柔軟となり、整髪を容易にする効果が
認められた。
【0032】[実施例8] ヘアトリートメント マンゴ種子核油 6.0g ステアリルアルコール 3.0g ポリオキシエチレンオレイルエーテル(5E.O) 1.0g 塩化セチルトリメチルアンモニウム 4.0g ヒアルロン酸ナトリウム液 2.0g プロピルパラベン 0.1g メチルパラベン 0.2g 青色1号(1%液) 2.0ml 香料 0.3g 精製水を加えて 100.0g 上記の処方の成分を秤取し、撹拌混合、溶解しヘアトリ
ートメントを製造した。得られたヘアトリートメントを
用い、洗髪後の髪に適用したところ、しっとりとツヤの
ある、しなやかな、櫛とうりの良い髪に仕上がった。
【0033】[実施例9] ヘアオイル マンゴ種子核油 98.75g δ−トコフェロール 0.05g ブチルパラベン 0.20g 香料 1.00g 上記の処方の成分を室温で撹拌混合し、均一溶液としヘ
アーオイルを製造した。得られたヘアーオイルを洗髪後
の毛髪に塗布するとき、結髪性に優れた整髪効果が認め
られ、ツヤのあるしなやかな毛髪となった。
【0034】[実施例10] ヘアクリーム (A) マンゴ種子核油 45.0g ミツロウ 2.5g ステアリン酸 0.3g フィトステロール 0.5g ポリオキシエチレンステアリルエーテル(4E.O) 2.0g ポリオキシエチレンステアリルエーテル(20E.O) 5.0g δ−トコフェロール 0.02g (B) 1,3−ブチレングリコール 5.0g プロピルパラベン 0.1g メチルパラベン 0.2g 水酸化カリウム 0,5g エデト酸四ナトリウム 0.05g 精製水 約50.0ml (C) 香料 0.2g 精製水を加えて 全量 100.0g 先ず、上記の処方の(A)成分相を60〜70℃に加
温、均一に融解し、撹拌しながら、これに、80〜90
℃に加温溶解した(B)成分相を徐々に加えて乳化し、
室温まで冷却する。次いで(C)成分相を加えて100
gとした。得られたヘアクリームは洗髪後の毛髪に塗布
するとき、結髪性に優れた整髪効果が認められ、ツヤの
あるしなやかな毛髪となった。
【0035】[実施例11] 植物性ポマード マンゴ種子核油 91.24g モクロウ 7.0g モノステアリン酸ソルビタン 1.0g δ−トコフェロール 0.05g ブチルパラベン 0.20g 黄色204号 0.02g 香料 0.3g 先ず、上記処方の中で、香料、及びδ−トコフェロール
以外の全油脂成分を、約70℃に加温、撹拌しながら均
一に融解し、室温まで急冷却する。次いで、これに香
料、及びδ−トコフェロールを混合してポマードを製造
した。得られた植物性ポマードは洗髪後の毛髪に塗布す
るとき、結髪性に優れた整髪効果が認められ、ツヤのあ
るしなやかな毛髪となった。かつ、従来、植物性ポマー
ドの油脂原料として配合されるヒマシ油を主成分とした
ポマードと比較し、特異な臭気が認められず、好みの香
りの賦香が可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明で使用するマンゴ種子の核油は、
特異な匂いがなく殆ど無臭で、被覆性に優れ、かつ、経
時的に色、臭いの変化が少ない天然植物油であるため、
従来の植物油に替わり頭髪・頭皮用化粧料に配合する油
脂成分としての有用性が高い。このマンゴ種子の核油を
有効成分として頭髪・頭皮化粧料に配合した本発明の化
粧料は、毛髪や頭皮に対し従来の植物油より優れた保護
効果を有しており、毛髪や皮膚にしっとりとした潤いを
与える効果に優れている。
【0037】本発明の頭髪・頭皮化粧料を使用して損傷
した毛髪を処理することにより損傷毛髪を修復すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のヘアトリートメント剤を用いて処理
した損傷毛の毛小皮の欠落に対する修復状態を光学顕微
鏡にて観察した結果を示す概念図である。
【図2】 対照のヘアトリートメント剤を用いて処理し
た損傷毛の毛小皮の欠落に対する修復状態を光学顕微鏡
にて観察した結果を示す概念図である。
【図3】 損傷毛の毛小皮の欠落状態を光学顕微鏡にて
観察した結果を示す概念図である。
【符号の説明】
1a 本発明のヘアトリートメント剤を用いて処理した
損傷毛 1b 対照のヘアトリートメント剤を用いて処理した損
傷毛 1c 損傷毛 2a、2b、2c 毛小皮
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 嘉夫 埼玉県川越市宮元町70−16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウルシ科(Anacardiacea
    e)の植物であるマンゴ(Mangifera Ind
    ica Linne)から抽出した種子核油を有効成分
    として含有することを特徴とする頭髪・頭皮化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の頭髪・頭皮化粧料を用い
    て損傷毛を処理することを特徴とする損傷毛の修復方
    法。
JP8033121A 1996-01-29 1996-01-29 ウルシ科植物のマンゴの種子から抽出した種子核油を有効成分とする頭髪・頭皮化粧料及び損傷毛の修復方法 Pending JPH09208435A (ja)

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