JPH08245367A - 香粧品用脂質組成物、その製造方法 - Google Patents

香粧品用脂質組成物、その製造方法

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JPH08245367A
JPH08245367A JP8016687A JP1668796A JPH08245367A JP H08245367 A JPH08245367 A JP H08245367A JP 8016687 A JP8016687 A JP 8016687A JP 1668796 A JP1668796 A JP 1668796A JP H08245367 A JPH08245367 A JP H08245367A
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oil
lipid composition
mixture
cosmetics
oils
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JP8016687A
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Constantin Bertoli
ベルトリ コンスタンティン
Armand Malnoe
マルノウ アーマン
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Nestle SA
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Societe des Produits Nestle SA
Nestle SA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮の水和性を維持し、抗ラジカル性を有
し、抗酸化剤を添加しなくても天然に皮膚を保護して抗
老化作用を表わす香粧品用脂質組成物。 【解決手段】 脂質組成物は表皮の水和性維持にリノー
ル酸、活性酸素化ラジカルの形成予防にオレイン酸、パ
ルミトオレイン酸、γ−オリザノール、必須脂肪酸とし
てｎ−６脂肪酸などを含む混合油である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は香粧組成物に使用す
るための脂質組成物、特に日光に暴露した場合皮膚を整
える作用を有する脂質組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】表皮の早期老化は一部はフリーラジカル
を発生するＵＶ輻射線による攻撃のためである。
【０００３】Ｐ−アミノ安息香酸由来の日光フィルター
をさらに含有する或る種の植物油を抗日光用の耐水性香
粧品の組成に入れることができることは例えばＪ−Ａ−
６０１９３９１１号明細書から既知である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は皮膚に
対する抗老化作用、すなわち抗ラジカル、軽減および水
和作用を有し、一方ＵＶ輻射線に対し天然の保護を与
え、酸化に対し天然に安定化する、すなわち添加抗酸化
剤を含有しない香粧品用脂質組成物を供することであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明脂質組成物は４０
〜６０重量％の核種実油、１０〜２０重量％のパルミト
オレイン酸含有油、２０〜３０重量％の米糠油およびゴ
マ油から選択した油、および１５〜２５％のオリーブ油
を含有することを特徴とする。
【０００６】組成物は核種子油、特にアンズ核種子油を
含有する。意外なことに核種子油はその香粧性、特にそ
の温和性の他に、酸化に対し強い天然安定性を有するこ
とが分かった。アボカド油またはマカダミア油は、皮脂
に、特に若い人に見出される酸、パルミトオレイン酸を
含有する油として例証できる。アボカド油はその良好な
浸透性およびＵＶ線に対し天然フィルターとして作用し
うる化合物を含有することから好ましい。
【０００７】組成物は特に抗酸化活性を有するガンマー
オリザノールが豊富な米糠油を含有できる。
【０００８】組成物は米糠油の一部又は全体をゴマ油で
代替することも出来、そのある種の成分は、デルタ５デ
サチユラーゼ（この酵素はジホモガンマーリノール酸
（ＤＨＧＬＡ）をアラキドン酸（ＡＡ）に生転換するの
に関係している）を特異的に阻害する。例えばプロー炎
症性のロイコトリエンＢ４のようなＡＡ由来の生成物の
形成は、ＤＨＧＬＡ由来の生成物、例えば抗炎症活性を
有するシリーズ／プロスタグランジンに有利なようにで
きるだけ低減すべきであり、こうして抗炎症活性を有す
るらしい。
【０００９】組成物は認めうる量のオレイン酸を含有す
る。これは脂質混合物の酸化および光酸化に対し良好な
安定性を付与し、活性酸素化ラジカルの形成を予防す
る。
【００１０】組成物はｎ−３系統の脂肪酸が酸化に対し
感受性の高いことを考慮して、ｎ−３脂肪酸の少ない、
ｎ−６系統の必須脂肪酸を供する油を含有する。
【００１１】従って、組成物は認めうる量のリノール酸
を含有する。この酸はセラミドの成分であり、セラミド
は表皮の脱水に対する障壁として重要な役割を演ずる。
リノール酸は必須脂肪酸の欠乏と関連する細胞異常増殖
に同様に活性のあることが分かった。
【００１２】最終組成物トリグリセリドの脂肪酸の平均
組成は次の通りである。 脂肪酸 重量％ 重量％ Ｃ１６：０ １０−１５ 好ましくは ＜１３．５ Ｃ１６：１，ｎ−７ １−２ 好ましくは ＜１．５ Ｃ１８：０ １−２ 好ましくは ＜１．５ Ｃ１８：１，ｎ−９ ５０−６５ 好ましくは ＜６３ Ｃ１８：２，ｎ−６ ２０−３０ 好ましくは ＜２８ Ｃ１８：３，ｎ−３ ０．３−１ 好ましくは ＜０．５ （アルファ） Ｃ２０：０ ＜１ 好ましくは ＜０．３ Ｃ２０：１ ＜２ 好ましくは ＜１．５
【００１３】脂肪酸および天然抗酸化剤成分の各組成を
基準にして次の油混合物は好ましい。 油 重量％ 重量％ アンズ核種子油 ４０−６０ 好ましくは ４０ アボカド油 １０−２０ 好ましくは ２０ 米糠用 ２０−３０ 好ましくは ２０ オリーブ油 １５−２５ 好ましくは ２０
【００１４】本発明は上記脂質組成物の製造方法に関す
る。この方法では脱ガムし、中和し、脱色し、ウインタ
リゼーションにより部分精製した油を使用し、混合油は
約１％の生蒸気により約１８０℃で、約１〜２ミリバー
ルの真空下で約３時間、調整條件下で脱臭することを特
徴とする。
【００１５】こうして認めうる不鹸化物含量を維持し、
特にトコフェロールを保持できる。
【００１６】本発明脂質組成物は皮膚のトリートメント
に対し液体、クリームおよび顔、手およびボディ用ロー
ション、クリームおよび抗日光ローションのような各種
水性または無水香粧組成物に有利に使用できる。
【００１７】水性香粧組成物は特に溶液、水／油型エマ
ルジョン、または油／水型エマルジョン、サスペンジョ
ンまたエアロゾルでよい。
【００１８】本発明脂質組成物に添加する無水香粧組成
物として、ボディ油、無水香油、抗日光油および棒口紅
を挙げることができる。
【００１９】このような香粧組成物では、本発明脂質組
成物は１〜８０％、好ましくは５〜６０重量％を表わす
ことができる。
【００２０】このような香粧組成物は一般に例えば、乳
化剤、制汗剤、安定剤、ＵＶフィルター、保存料、香
料、着色料または緩和剤、ワックス、真珠箔剤および無
機または有機充填材のような添加剤を適当量で含む。
【００２１】次例は発明を説明する。例中、％および部
は反対に示す場合を除いて、重量で示す。
【００２２】
【実施例】
例 １ 混合油の調製 次の部分精製油を窒素下で攪拌しながら指示割合で混合
した。 油 重量％ 重量％ アンズ核種子油 ４０−６０ 好ましくは ４０ アボカド油 １０−２０ 好ましくは ２０ 米糠油 ２０−３０ 好ましくは ２０ オリーブ油 １５−２５ 好ましくは ２０ これを行なうために、油は温度を一定に保持する流体循
環二重壁装置および変速攪拌機を設置したステンレス鋼
反応器で、温度を３０℃以上に上げないようにしながら
上記割合で混合した。次に混合物は６５℃に加熱し、
０．３％の５０％クエン酸により処理し、次いで２〜３
％の水を添加し、沈澱ガムは遠心分離により分離した。
次に脱ガム混合物は８０〜８５℃で２０分間５０〜８０
ミリバールの真空下で１％水和非晶質シリカゲル（Ｔｒ
ｉｓｙｌ（商標））および０．５％水和非晶質シリカゲ
ル（Ｔｒｉｓｙｌ ３００（商標））と接触させた。最
後に混和物は１％蒸気／時間の同伴蒸気により１８０℃
で３時間脱臭した。混合物は１００℃でランシマット試
験で２２．７時間の誘導時間であった。
【００２３】例 ２ 無水香油 成分 ％ ラノリン ３５ 水素添加ラノリン ３０ オゾケライト ３ 例１記載の脂質組成物 ２０ シクロペンタジメチルシロキサン １２ 上記無水生成物は７０℃で成分を混合し、次いで攪拌し
ながら室温になるまで冷却して得た。
【００２４】例 ３ 棒口紅 成分 ％ 脂肪アルコールエステル Ｃ８−Ｃ１０ ２６ オゾケライト １０ カルナバ ワックス ３ 蜜蝋 ３ 顔料 ９ 香料 ０．１ ヒマシ油 １００までの十分量 例１の脂質組成物 ６ 顔料は篩別した。次に香料を除いて７０℃で混合した。
混合物は攪拌しながら３５℃に冷却し、次いで香料を添
加した。調製品は最後に３本ロールミルに移した。
【００２５】例 ４ メーキャップファンデーション 成分 ％ 例１の脂質組成物 ４ グリセリルモノ−ステアレートおよびジステアレート、 ステアリン酸およびグリセリンの混合物（４０／５０／５／５）３．３ ラノリンアルコールと液体パラフィンの混合物（１５／８５） ３ グリセリルモノ−ジ−イソ−ステアレート １．８ イソプロピルパルミテート ５ エチル−２−ヘキシルパルミテート ５ 酸化チタニウム ８．３１ 褐色酸化鉄 ０．７３ 黄色酸化鉄 １．７ 黒色酸化鉄 ０．２６ プロピル Ｐ−ヒドロキシベンゾエート ０．１ メチル Ｐ−ヒドロキシベンゾエート ０．１ 香料 ０．３ トリエタノールアミン １．２ 水和マグネシウムアルミニウムシリケート １．５ カルボキシメチルセルロースナトリウム ０．１４ シクロペンタジメチルシロキサン ８ グリセリン ３ 滅菌脱ミネラル水 １００までの十分量 プロピレングリコール ３ ステアリン酸 ２．４ 顔料は混合し、篩別し、次いで予め７０℃に加熱した油
相に添加した。カルボキシメチルセルロースナトリウム
を別に水に分散させた。溶液が均質になると、水性相の
他の成分を添加し、混合物は７５℃に加熱した。次に２
相は急速均質化により乳化した。エマルジョンは攪拌し
ながら冷却し、香料およびトリエタノールアミンを３５
℃で添加し、次に均質化を行なった。次いで調製品は３
本ロールミルに移した。
【００２６】例 ５ 保濕保護ボディローション 成分 ％ ポリソルベート ６０ ０．８ 香料 ０．３ グリセロールステアレートおよびＰＥＧ１００ステアレート １ 水素添加ポリイソブテン ２ 例１の脂質組成物 ８ ステアリン酸 １ グリセリン ３ Ｃａｒｂｏｐｏｌ ９４１ ０．３ トリエタノールアミン ０．３ 水＋保存料 １００までの十分量 Ｃａｒｂｏｐｏｌ ９４１を水に分散した。溶液が均質
化すると、水性相の他の成分を添加し、混合物は７５℃
に加熱した。油相成分は７０℃で別に混合した。次に２
相は急速均質化により乳化した。混合物は攪拌しながら
冷却し、香料、トリエタノールアミンおよび保存料を３
５℃で添加し、次いで均質化を行なった。調製品は室温
に冷却し、包装した。
【００２７】例 ６ 保護ケア液 成分 ％ メチルグルコースセスキステアレート ２ 例１の脂質組成物 ２ シクロメチコン １３ 香料 ０．２ ＰＥＧ２０メチルグルコースセスキステアレート ２ キサンタンガム ０．２ 酸ポリアクリルアミドおよびＣ１３−Ｃ１４−イソパラフィン およびラウレス７ ０．８ 水＋保存料 １００までの十分量 キサンタンガムを７５℃で水に分散した。油相成分は７
０℃で別に混合した。次いで２相は急速均質化下で乳化
した。混合物は攪拌しながら冷却し、香料および保存料
は３５℃で添加し、次いで均質化を行なった。調製品は
室温に冷却し、包装した。
【００２８】例 ７ 保護ケアクリーム、油／水型エマルジョン 成分 ％ ＰＥＧ２０ステアレート １ グリセリルステアレートおよびＰＥＧ１００ステアレート １ ステアリン酸 １ ステアリルアルコール ２ 例１の脂質組成物 ２０ 大豆タン白加水分解物 ０．２ グリセリン ３ Ｃａｒｂｏｐｏｌ ９４１ ０．４ トリエタノールアミン ０．４ 水＋保存料 １００までの十分量 Ｃａｒｂｏｐｏｌ ９４１を水に分散した。溶液が均質
化すると、水性相の他の成分を添加し、混合物は７０℃
に加熱した。油相成分は７５℃で別に混合した。次に２
相の乳化を急速均質化下で行なった。次に混合物は攪拌
しながら冷却し、香料を３５℃で添加し、次いで均質化
を行なった。調製品は室温に冷却し、包装した。
【００２９】例 ８ ケアクリーム、水／油型エマルジョン 成分 ％ ソルビタンモノイソステアレート ５ 微結晶ワックス １ 例１の脂質組成物 １９ Ｃ８〜Ｃ１０脂肪酸エステル およびＣ１２〜Ｃ１８脂肪アルコール １ 改変モンモリロナイトゲルおよび中性油 （カプリル酸およびカプリン酸のトリグリセリド） ５ プロピレングリコール ３ 水＋保存料 １００までの十分量 油相成分を７５℃で混合した。水性相の成分は７０℃で
別に混合した。急速均質化下で２相の乳化後、混合物は
攪拌しながら室温に冷却し、包装した。
【００３０】例 ９ 日焼けクリーム、水／油型エマルジョン 成分 ％ ４−（１，１−ジメチルエチル）−４′− メトキシジベンゾイルメタン（ＰＡＲＳＯＬ１７８９） １．５ Ｐ−メチルベンジリデンカンファ（ＥＵＳＯＬＥＸ６３００）４．５ セチルステアリルアルコールおよび３３モルの エチレンオキシドによりオキシエチレン化した セチルステアリルアルコールの混合物 ７．３ グリセロールモノ−およびジステアレートの混合物 ２．１ 例１の混合油 ３１．４ ポリジメチルシロキサン １．６ セチルアルコール １．６ 水 １００までの十分量 このエマルジョンは乳化剤を含有する油相にフィルター
を溶解し、その間この油相を８０〜８５℃に加熱し、烈
しく攪拌しながら予め８０℃に加熱した水を添加するこ
とにより通例手法に従って調製した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６１Ｋ 7/42 Ａ６１Ｋ 7/42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 皮膚に対し抗老化作用、すなわち抗ラジ
    カル、軽減および水和作用を有し、同時にＵＶ輻射線に
    対し天然の保護作用を与え、酸化に対し天然に安定化さ
    れる、すなわち添加抗酸化剤を含有しない香粧品用脂質
    組成物であって、４０〜６０重量％の核種子油、１０〜
    ２０重量％のパルミトオレイン酸含有油、２０〜３０重
    量％の米糠油およびゴマ油から選択した油および１５〜
    ２５％のオリーブ油を含有することを特徴とする、上記
    香粧品用脂質組成物。
  2. 【請求項２】 混合油は約１％の生蒸気により約１８０
    ℃で、および約１〜２ミリバールの真空下で約３時間、
    調整條件下で脱臭することを特徴とする。脱ガム、中
    和、脱色およびウインタリゼーションにより部分精製し
    た油を使用する、請求項１記載の脂質組成物の製造方
    法。
  3. 【請求項３】 請求項１記載の脂質組成物含有香粧組成
    物。
  4. 【請求項４】 溶液、サスペンジョンまたはエアロゾ
    ル、水／油型エマルジョン、特にクリーム、または油／
    水型エマルジョン、特にローションとして水性形であ
    り、または特に香油、ボディ油、抗日光油または棒口紅
    として無水形であり、また乳化剤、制汗剤、安定剤、保
    存料、抗酸化剤、ＵＶフィルター、香料、着色料、緩和
    剤、真珠箔剤、ワックスおよび無機または有機充填材か
    ら成る群から選択した少なくとも１種の香粧添加剤を含
    有する、請求項３記載の香粧組成物。
JP8016687A 1995-02-02 1996-02-01 香粧品用脂質組成物、その製造方法 Pending JPH08245367A (ja)

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