JPH0522582U - 織機の緯入れ不良糸除去装置 - Google Patents

織機の緯入れ不良糸除去装置

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JPH0522582U
JPH0522582U JP071379U JP7137991U JPH0522582U JP H0522582 U JPH0522582 U JP H0522582U JP 071379 U JP071379 U JP 071379U JP 7137991 U JP7137991 U JP 7137991U JP H0522582 U JPH0522582 U JP H0522582U
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省吾 佐々木
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日産自動車株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緯入れ不良糸の自動除去に際して、緯糸端の
牽引装置への受渡しを確実にする。 【構成】 織前7と緯入れノズル4との間で緯糸Yに向
けて空気を噴射して織前7に連なる緯糸Yを吹上げる吹
上げノズル11,12とは別に、これらの吹上げノズル11,
12により吹上げられた緯糸Yと交差する方向に空気を噴
射して当該緯糸Yを牽引装置としての吸引噴射ノズル23
に受渡す受渡しノズル14を設ける。すなわち、織前7と
緯入れノズル4ととの間でカッター9により緯糸Yを切
断し、吹上げノズル11,12により織前7に連なる緯糸Y
を一直線状に吹上げた後、受渡しノズル14より空気を噴
射して、吸引噴射パイプ23に受渡す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、織機の緯入れ不良糸除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の織機の緯入れ不良糸除去装置として、特開昭63−256749号公報 に示されるように、次のような手順で緯入れ不良糸の除去を行うものがある。 1.緯入れ不良を検出すると、織機停止信号を出力するが、織機は慣性作動す るので、この間、緯入れノズル先端付近でのカッターによる緯糸の切断を阻止し 、緯入れ不良糸を緯入れノズルに連ねたままとする。織機の完全停止は、緯入れ 不良糸を筬打した後の次の緯入れ途中となる。この停止過程での次の緯入れによ り緯入れノズルと織前との間で緯糸がたるむ。
【0003】 2.筬保持体に取付けられて緯入れノズルと織前との間の緯糸の下側に配置さ れた空気噴射ノズル(吹上げノズル)より上方に空気噴射を行って、緯糸を逆U 字状に吹上げ、その中間部を牽引装置の入口部に運ぶ。ここで、牽引装置は、接 離可能な一対の牽引ローラと、これらのローラ間に緯糸を導く吸引噴射パイプと からなり、吹上げノズルは緯糸の中間部を吸引噴射パイプの吸引側開口端に運ん で、吸引気流により吸引保持させる。
【0004】 3.次に織機を逆転し、緯入れ不良糸を織前に露出させる。この逆転過程で緯 入れノズル先端付近でカッターにより緯糸を切断する。この緯糸の切断により、 織前に連なる緯糸の端部が吹上げノズルと吸引噴射パイプとの作用で吸引噴射パ イプ内に引込まれ、さらにこの吸引噴射パイプの噴射気流により一対の牽引ロー ラ間に引通される。
【0005】 4.一対の牽引ローラ間に緯糸を把持した後、牽引ローラの回動により緯糸を 牽引する。これにより、緯入れ不良糸を経糸開口内から引出して、除去する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の緯入れ不良糸除去装置においては、筬保持体 に取付けた吹上げノズルで緯糸を吹上げて、そのまま牽引装置(吸引噴射パイプ )の位置まで運んでいるため、吸引噴射パイプ内にまで確実に緯糸を案内して受 渡せないおそれがあった。
【0007】 また、吹上げノズルの噴射方向(上方)に牽引装置(吸引噴射パイプ)を配置 する必要があり、レイアウト上の制約を受けるばかりか、緯糸牽引時に緯糸の屈 曲が多くなって、糸切れのおそれもあった。 そこで、本出願人は、特願平3−6947号において、吹上げノズルとは別に 、この吹上げノズルにより吹上げられた緯糸と交差する面内を揺動して当該緯糸 を牽引装置に受渡す受渡しアームを設けて、牽引装置への受渡しを確実に行うこ とができるようにした装置を提案している。
【0008】 しかし、この装置では、受渡しアームが揺動する範囲のスペースを確保しなけ ればならず、装置が大掛かりなものとなるので、機種によっては、採用が難しい 場合があった。例えば、緯入れ不良糸除去装置とタックイン耳組装置とを併用す る場合であり、両装置とも緯入れノズル先端部近傍に設ける必要があるので、ス ペースの確保が難しいからである。
【0009】 本考案は、このような実情に鑑み、緯入れ不良糸の牽引装置への受渡しを確実 に行うことができるのはもちろん、装置構成をコンパクトにできる緯入れ不良糸 除去装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案は、織前から経糸列外方へ延びる緯糸を牽引装置に受渡し、 該牽引装置により牽引して緯入れ不良糸を経糸開口より引出して除去する織機の 緯入れ不良糸除去装置において、織前から経糸列外方へ延びる緯糸に向けて空気 を噴射して少なくとも織前に連なる緯糸を吹上げる第1の空気噴射ノズルと、こ の第1の空気噴射ノズルにより吹上げられた緯糸と交差する方向に空気を噴射し て当該緯糸を前記牽引装置に受渡す第2の空気噴射ノズルとを設ける構成とした ものである。
【0011】
【作用】
上記の構成においては、第1の空気噴射ノズルにより織前に連なる緯糸を吹上 げた後、これとは別の第2の空気噴射ノズルからの噴射空気を吹上げられている 緯糸に作用させて、その緯糸を牽引装置へ吹送る。従って、牽引装置への受渡し を確実にすることができるばかりか、牽引装置の配置位置を吹上げ方向に設定す る必要はなく、織前の延長線上付近などに配置できるので、緯糸牽引時に緯糸の 屈曲が少なくなり、糸切れを防止できる。また、吹上げ及び受渡しをいずれも空 気噴射ノズルにより行うので、安全で、かつ装置構成をコンパクトにすることが できる。
【0012】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は全体の概略斜視図であり、緯糸Yはドラム式緯糸測長貯留装置1により 測長貯留され、緯入れ時にはソレノイド2による係止ピン3の退出により緯入れ ノズル4の空気噴射によって引出されて緯入れされる。尚、緯入れノズル4は筬 5と共に筬保持体6に取付けられている。
【0013】 緯入れされた緯糸Yは筬5により織前7へ筬打され、織布8が製織される。そ して、筬打点付近にて、緯入れノズル4と織前7との間で、上側の可動刃9aと 下側の固定刃9bとからなる電磁駆動式のカッター9により緯糸Yが切断される 。尚、上側の可動刃9aに沿ってカッターガイド10(図2参照)が延設され、そ の下縁に沿って緯糸Yが案内される。
【0014】 緯入れ不良糸除去装置としては、筬保持体6に保持させて、第1の空気噴射ノ ズルとしての第1及び第2吹上げノズル11,12が設けられている(図2,図3参 照)。これらの吹上げノズル11,12は、織前7と緯入れノズル4との間(詳しく は織前7とカッターガイド10との間にて、緯糸Yの下側から緯糸Yに向けて上方 (筬5と平行方向)に空気を噴射して当該緯糸Yを吹上げる作用をなす。
【0015】 また、テンプル(詳しくはそのテンプルカバー)13に保持させて、第2の空気 噴射ノズルとしての受渡しノズル14が設けられている(図2,図3参照)。この 受渡しノズル14は、吹上げノズル11,12により吹上げられた緯糸Yと交差する方 向に空気を噴射して、当該緯糸Yを後述する牽引装置(詳しくはエアムーバ16の 吸引噴射パイプ23の入口側のマウス25)まで吹送る作用をなす。尚、テンプル13 に保持させる代わりに、図示しないタックイン耳組装置に保持させてもよい。
【0016】 更に、牽引装置として、エアムーバ16と、一対の巻取りローラ17,18とが設け られ、最終処理装置として、図示しないブロワに接続された吸引装置19が設けら れている。 エアムーバ16について説明すれば、図4に示されるように、ベース20上に支軸 21を中心として回動自在に支持体22が設けられ、この支持体22に吸引噴射パイプ 23の先端部が抱締め固定されている。吸引噴射パイプ23は、中間部内周に設けた 空気噴射口24からの空気噴射により入口側に吸引気流を生じ、出口側に噴射気流 を生じるものである。
【0017】 また、吸引噴射パイプ23の入口側には筒状のマウス25が支点ピン26により垂直 面内を揺動自在に取付けられている。このマウス25はこれに取付けたロッド27上 に位置調整可能に設けたウエイト28により付勢されており、これに導かれる緯糸 Yの張力が過大となると、ウエイト28の付勢力に抗して図4で時計回り方向に揺 動し、ロッド27先端の作用片29が近接スイッチ(過張力検出スイッチ)30に近接 して、該スイッチ30がONとなることにより、緯糸Yの過張力を検出できるよう になっている。
【0018】 また、マウス25の内周部には、緯糸検出用の反射型の光センサ31が設けられて いる。 ここで、支持体22はエアシリンダ32により回動され、吸引噴射パイプ23が、一 対の巻取りローラ17,18の端面間(中心)を指向する位置と、巻取りローラ17, 18の周面に対し接線方向を指向する位置とに揺動するようになっている(図2参 照)。
【0019】 尚、図3に示されるように、エアムーバ16(吸引噴射パイプ23)の空気噴射口 24への空気供給管50の途中からの分岐管51を流量調整弁52を介して受渡しノズル 14に接続してあり、これにより、受渡しノズル14の空気噴射をエアムーバ16の空 気噴射に同期させてある。また、流量調整弁52の調整により、受渡しノズル14か らの噴射空気は吹上げノズル11,12からの噴射空気に比べ微風としてある。
【0020】 一対の巻取りローラ17,18のうち、下側の巻取りローラ17は、円錐台状で上端 面に凹部17aを有し、電動モータ33により回転駆動可能である。 上側の巻取りローラ18は下向きの円錐台状で、垂直に配置されたエアシリンダ 34のケース34aに軸方向に移動可能でかつ周方向に回転可能に取付けられており 、エアシリンダ34の作動によるピストンロッド34bの突出により下方に移動して 下端部が下側の巻取りローラ17の凹部17aに嵌入して緯糸Yを把持すると共に、 この状態で下側の巻取りローラ17の回転に従動するようになっている。
【0021】 また、駆動側巻取りローラ17の底面には周方向に等間隔で4つのビス35が取付 けられ、その回転により近接スイッチ36から回転パルス信号が出力されるように してある。 さらに、巻取ローラ17,18の下端部及び上端部には平板状の鍔41,42を設けて あり、巻取り時に巻取りローラ17,18の周面からの糸の外れを防止できるように してある。
【0022】 次に、緯入れ不良糸除去手順を示す図5〜図7のフローチャートに沿い、図8 〜図10の状態図を参照しつつ、緯入れ不良糸除去作業について説明する。 緯糸が正しく緯入れされず、反緯入れ側の緯糸センサが緯糸を検知しない場合 、緯入れ不良による停止信号が発せられ、これにより織機駆動用モータへの給電 が停止されると共に、オートスタートのため、図示しない制御装置からの指令に より、図5〜図7のフローチャートに沿った処理が開始される。
【0023】 ステップ1(図にはS1と記してある。以下同様)では、織機の慣性作動の間 のカッター9による緯糸の切断を阻止する。また、次の緯入れをも阻止する。 ステップ2では、緯入れ不良発生後の次の緯入れタイミング中である織機主軸 角度 170°(筬打を0°とする)で定位置停止する。 以上により、図8の(a) の状態で織機が停止し、停止後にステップ3以降を実 行する。
【0024】 ステップ3では、第1吹上げノズル11からの空気噴射を開始する。 そして、ステップ4では、ドラム式緯糸測長貯留装置1において係止ピン3を 一時的に抜出して、1巻分の緯糸Yを解舒する。これにより、織前7と緯入れノ ズル4との間(詳しくは織前7とカッターガイド10との間)で緯糸Yがたるみ、 このたるんだ緯糸Yは第1吹上げノズル11により逆U字状に吹上げられる(図8 の(b) ;図8は平面図として示しているが、作動をわかり易くするため、一部吹 上げられた緯糸Yを筬5側に伸びるように示した。)。尚、緯糸の解舒を、係止 ピン3に対して貯留ドラム1aの周方向にずらした位置に別に設けた図示しない 専用のピンを用いて行ってもよい。
【0025】 ステップ5では、織機主軸を 310°まで逆転作動させる。この逆転過程で緯糸 はカッターガイド10により案内されるが、逆転作動に入ると、第1吹上げノズル 11の空気噴射を停止し、第2吹上げノズル12の空気噴射を開始する。これは第1 吹上げノズル11は織前7側への移動によりカッター9の下に隠れてしまうからで あり、また常に第2吹上げノズル12により緯糸Yを吹くと経糸に絡まるおそれが あるからである。
【0026】 そして、ステップ6では、電磁駆動式のカッター9を10回程度切断動作させて 、緯糸Yを切断する。尚、本例では、カッター9を牽引装置への緯糸の受渡し以 前に織前と緯入れノズルとの間の緯糸を切断する手段として共用しており、図示 しない制御装置よりカッター9の電磁駆動部に10回程度切断動作させる指令を与 えているが、このカッター9とは別の専用のカッターを用いてもよい。カッター 9を10回程度切断動作させるのは、低張力ゆえ、確実に切断するのに必要だから である。
【0027】 これにより、織前7に連なる緯糸Yが図3のY1 のごとく一直線状に吹上げら れる(図9の(c) ;図8と同様に、図9においても、作動をわかり易くするため 、一部吹上げられた緯糸Yを筬5側に伸びるように示した。)。このように受渡 し以前に緯糸Yを切断しておいて、織前7に連なる緯糸Yを一直線状に吹上げる ことで、この緯糸Yが安定し、経糸等に絡まることもなくなるので、引き続く受 渡しをより確実にすることができる。
【0028】 ステップ7では、第2吹上げノズル12の空気噴射を停止する。 そして、ステップ8では、エアムーバ16(吸引噴射パイプ23)の空気噴射を開 始し、同時に受渡しノズル14の空気噴射を開始する。次のステップ9では、一定 時間、ディレイする。 これにより、吹上げられていた緯糸Yが、受渡しノズル14からの空気流により 、図3のY1 の状態から、Y2 ,Y3 の状態を経て、エアムーバ16のマウス25に 受渡される。
【0029】 かかる受渡しにより、緯糸Yの先端が図3のY4 のごとくエアムーバ16の吸引 噴射パイプ23内に吸引され、さらに噴射されて、巻取りローラ17,18端面間の把 持部に引通される(図9の(d))。 ステップ10では、エアムーバ16の空気噴射を停止し、同時に受渡しノズル14の 空気噴射を停止する。これは引続く巻取りローラ17,18による緯糸Yの把持に際 して噴射空気のはね返りを防止するためである。
【0030】 ステップ11では、エアシリンダ34により従動側巻取りローラ18を下動させて、 駆動側巻取りローラ17に圧接し、これらの間に緯糸Yを把持する。 ステップ12では、エアムーバ16を図2で時計回り方向に揺動させて、その先端 を巻取りローラ17,18の周面に対し接線方向に指向させる。これは円滑な巻取り の準備のためである。
【0031】 これにより、図9の(e) の状態となる。 ステップ13では、織機主軸を開口位相の 180°まで逆転させて、緯入れ不良糸 を完全に織前7に露出させる(図10の(f))。 ステップ14では、光センサ31の信号を読込み、緯糸有りか否かを判定する。緯 糸無しの場合は、エラーとして、動作を中止させる。
【0032】 ステップ15では、噴射併用モード(高速化重視モード)か非併用モード(確実 化重視モード)かを判定する。これらのモードは作業者のモード切換えスイッチ 等の操作により予め選択されている。 噴射併用モードの場合について説明すれば、ステップ15からステップ16へ進む 。
【0033】 ステップ16では、エアムーバ16の空気噴射を開始する。 ステップ17では、駆動側巻取りローラ17を電動モータ33により図2で反時計回 り方向に回転駆動する。これにより、従動側巻取りローラ18も回転する。これに よって、エアムーバ16の空気噴射により緯糸Yを巻付け方向に牽引しつつ、巻取 りローラ17,18の周囲に緯糸Yを巻取る(図10の(g))。
【0034】 ステップ18では、近接スイッチ36から出力された回転パルス数を読込んで、所 定値以上か否かを判定し、所定値未満の場合に次のステップ19へ進む。 ステップ19では、過張力検出スイッチ30の信号を読込んで、そのON・OFF を判定し、OFFの場合にステップ20へ進む。 ステップ21では、光センサ31の信号を読込み、緯糸無しか否か、すなわち巻取 りが終了したか否かを判定する。緯糸有り(巻取り中)の場合は、ステップ18へ 戻り、緯糸無し(巻取り終了)の場合は、次のステップ22へ進む。
【0035】 従って、巻取りが終了する前に、巻取りローラ17の回転に伴う回転パルス数が 所定値以上になった場合(すなわち、所定回転しても巻取りが終了しない場合) は、空回りと想定されるから、ステップ18での判定で、エラーとして処理する。 また、巻取り中に、過張力検出スイッチ30がONとなった場合も、ステップ19 の判定で、エラーとして処理する。
【0036】 ステップ22では、エアシリンダ34により従動側巻取りローラ18を上動させて、 駆動側巻取りローラ17から離間し、次のステップ23では、駆動側巻取りローラ17 の回転を停止する。 これにより、巻取りローラ17,18に把持されかつ巻取られていた緯糸Yが解放 され、エアムーバ16の噴射空気に吹飛ばされつつ、吸引装置19内に吸引されて、 廃棄される。
【0037】 その後、ステップ26では、エアムーバ16の空気噴射を停止する。 以上の噴射併用モードは、エアムーバ16から緯糸Yを吹送りつつ巻取りローラ 17,18で巻取り除去することで、空気流により高速で緯糸Yが牽引され、さらに 巻取りローラ17,18で巻取ることにより大きな牽引力が働くので、高速かつ確実 な除去作業が行え、稼働率を向上できる。しかし、糸種によっては、張力がかか り過ぎて切れてしまうおそれがあるので、かかる場合は、次のような噴射非併用 モードを選択する。
【0038】 噴射非併用モードの場合について説明すれば、ステップ15から、エアムーバ16 の空気噴射を行うことなく、ステップ17’へ進む。 ステップ17’では、駆動側巻取りローラ17を電動モータ33により回転駆動する 。これによって、巻取りローラ17,18の周囲に緯糸Yが巻取られる。 ステップ18’では、近接スイッチ36から出力された回転パルス数を読込んで、 所定値以上か否かを判定し、所定値未満の場合に次のステップ19’へ進む。
【0039】 ステップ19’では、過張力検出スイッチ30の信号を読込んで、そのON・OF Fを判定し、OFFの場合にステップ20’へ進む。 ステップ20’では、光センサ31の信号を読込み、緯糸無しか否か、すなわち巻 取りが終了したか否かを判定する。緯糸有り(巻取り中)の場合は、ステップ18 ’へ戻り、緯糸無し(巻取り終了)の場合は、次のステップ21へ進む。
【0040】 ステップ21では、近接スイッチ36から出力された回転パルス数を読込んで、所 定値(ここでの所定値はステップ18’での所定値より小)以下か否かを判定し、 所定値を超えている場合に次のステップ22’へ進む。 ここで、所定値以下の場合は、巻取った緯糸が規定長さ以下であることを意味 し、途中で切れたものと想定できるので、エラーとして処理する。
【0041】 ステップ22’では、エアシリンダ34により従動側巻取りローラ18を上動させて 、駆動側巻取りローラ17から離間し、次のステップ23’では、駆動側巻取りロー ラ17の回転を停止する。 これにより、巻取りローラ17,18に把持されかつ巻取られていた緯糸Yが解放 される。
【0042】 ステップ24では、エアムーバ16の空気噴射を開始し、次のステップ25では、一 定時間、ディレイする。この間に、エアムーバ16の噴射空気により巻取りローラ 17,18間の緯糸Yが吹飛ばされて排出され、吸引装置19内に吸引されて、廃棄さ れる。 その後、ステップ26’では、エアムーバ16の空気噴射を停止する。
【0043】 噴射併用モード、非併用モードの終了後は、いずれもステップ27以降を実行す る。 ステップ27では、織機の準備(READY)ボタンを自動的にONにする。 ステップ28では、経糸切れ、耳糸切れ、糸端捕捉糸切れの有無を検出し、規定 時間以内に準備完了状態になったか否かを判定する。ここで、NOの場合は、エ ラーとして処理する。
【0044】 ステップ29では、エアムーバ16を定位置に戻す。 ステップ30では、織機の運転(RUN)ボタンを自動的にONにする。 以上により、図10の(h) の状態で織機が再始動する。 尚、上記実施例のほか、牽引装置と第1及び第2の空気噴射ノズルとを緯入れ ノズルとは反対側の反緯入れ側に配置してもよい。
【0045】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、第1の空気噴射ノズルにより織前に連な る緯糸を吹上げた後、これとは別の第2の空気噴射ノズルによりその緯糸を牽引 装置へ吹送るので、牽引装置への受渡しを確実にすることができる。また、牽引 装置の配置位置を吹上げ方向に設定する必要はなく、織前の延長線上付近などに 配置できるので、緯糸牽引時に緯糸の屈曲が少なくなって、糸切れを防止できる 。
【0046】 さらに、吹上げ及び受渡しをいずれも空気噴射ノズルにより行うので、安全性 が高く、しかも装置構成をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す全体の概略斜視図
【図2】 織前付近の平面図
【図3】 織前付近の正面図
【図4】 牽引装置の正面断面図
【図5】 緯入れ不良糸除去手順の前段部分を示すフロ
ーチャート
【図6】 緯入れ不良糸除去手順の中段部分を示すフロ
ーチャート
【図7】 緯入れ不良糸除去手順の後段部分を示すフロ
ーチャート
【図8】 緯入れ不良糸除去作業の前段部分の織機の状
態図
【図9】 緯入れ不良糸除去作業の中段部分の織機の状
態図
【図10】 緯入れ不良糸除去作業の後段部分の織機の状
態図
【符号の説明】
1 ドラム式緯糸測長貯留装置 4 緯入れノズル 5 筬 7 織前 9 カッター 11,12 吹上げノズル 14 受渡しノズル 16 エアムーバ 17,18 巻取りローラ 19 吸引装置 23 吸引噴射パイプ 25 マウス

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】織前から経糸列外方へ延びる緯糸を牽引装
    置に受渡し、該牽引装置により牽引して緯入れ不良糸を
    経糸開口より引出して除去する織機の緯入れ不良糸除去
    装置において、 織前から経糸列外方へ延びる緯糸に向けて空気を噴射し
    て少なくとも織前に連なる緯糸を吹上げる第1の空気噴
    射ノズルと、 この第1の空気噴射ノズルにより吹上げられた緯糸と交
    差する方向に空気を噴射して当該緯糸を前記牽引装置に
    受渡す第2の空気噴射ノズルと、 を設けたことを特徴とする織機の緯入れ不良糸除去装
    置。
JP071379U 1991-01-24 1991-09-05 織機の緯入れ不良糸除去装置 Pending JPH0522582U (ja)

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