JP2536166Y2 - 織機の緯入れ不良糸除去装置における緯糸張力検出装置 - Google Patents

織機の緯入れ不良糸除去装置における緯糸張力検出装置

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JP2536166Y2
JP2536166Y2 JP267491U JP267491U JP2536166Y2 JP 2536166 Y2 JP2536166 Y2 JP 2536166Y2 JP 267491 U JP267491 U JP 267491U JP 267491 U JP267491 U JP 267491U JP 2536166 Y2 JP2536166 Y2 JP 2536166Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、織機の緯入れ不良糸除
去装置における緯糸張力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の織機の緯入れ不良糸除去装置とし
て、特開昭63−256749号公報に示されるよう
に、次のような手順で緯入れ不良糸の除去を行うものが
ある。 1.緯入れ不良を検出すると、織機停止信号を出力する
が、織機は慣性作動するので、この間、緯入れノズル先
端付近でのカッターによる緯糸の切断を阻止し、緯入れ
不良糸を緯入れノズルに連ねたままとする。織機の完全
停止は、緯入れ不良糸を筬打した後の次の緯入れ途中と
なる。この停止過程での次の緯入れにより緯入れノズル
と織前との間で緯糸がたるむ。
【0003】2.緯入れノズルと織前との間の緯糸の下
側に設けられた吹上げノズルより上方に空気噴射を行っ
て、緯糸を逆U字状に吹上げ、その中間部を牽引装置の
入口部に運ぶ。ここで、牽引装置は、接離可能な一対の
牽引ローラと、これらのローラ間に緯糸を導く気流式牽
引パイプ(吸引噴射パイプ)とからなり、吹上げノズル
は緯糸の中間部を牽引パイプの吸引側開口端に運んで、
吸引気流により吸引保持させる。
【0004】3.次に織機を逆転し、緯入れ不良糸を織
前に露出させる。この逆転過程で緯入れノズル先端付近
でカッターにより緯糸を切断する。この緯糸の切断によ
り、織前に連なる緯糸の端部が吹上げノズルの噴射気流
と牽引パイプの吸引気流との作用で牽引パイプ内に引込
まれ、さらにこの牽引パイプの噴射気流により一対の牽
引ローラ間に引通される。
【0005】4.一対の牽引ローラ間に緯糸を把持した
後、牽引ローラの回動により緯糸を牽引する。これによ
り、緯入れ不良糸を経糸開口内から引出して、除去す
る。この際、経糸列と牽引パイプとの間の糸路となる位
置に設けた張力センサ(ストレインゲージ)により緯糸
張力を検出しつつ、牽引除去して、糸切れを防止するの
が一般的であった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置にあっては、経糸列と牽引パイプとの間の糸路とな
る位置に張力センサを設けてあるので、織前に連なる緯
糸が牽引パイプに吸引されているとき、この張力センサ
に緯糸が絡みつく恐れがある。また、緯糸が牽引パイプ
内に吸引されているときは、空気流により緯糸がばたつ
き、その糸路も一定ではないため、広範囲に張力センサ
を設けなければならず、コスト高となる。
【0007】本考案は、このような従来の問題点を解決
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本考案は、緯
入れ不良糸を筒状の気流式牽引パイプを介して牽引除去
するようにした織機の緯入れ不良糸除去装置において、
前記牽引パイプの入口部に揺動自在に取付けられた緯糸
案内部と、この緯糸案内部を緯糸張力のかかる方向と反
対方向に付勢する付勢手段と、前記緯糸案内部の前記付
勢手段に抗する揺動量に基づいて緯糸張力を検出する張
力検出器とを設けて、緯糸張力検出装置を構成する。
【0009】
【作用】上記の構成においては、緯糸が気流式牽引パイ
プに引通されている状態でその入口部にて揺動自在な緯
糸案内部に案内されており、緯糸張力が増大すると、緯
糸案内部が付勢手段の付勢力に抗して揺動し、緯糸張力
に応じた揺動量となる。従って、張力検出器により、こ
の揺動量を検出することで緯糸張力を検出できる。この
ように牽引パイプの入口部に揺動自在に設けた緯糸案内
部の揺動量に基づいて検出を行うことで、緯糸の絡みつ
きを生じたり、ばたつきの影響を受けることなくことな
く、緯糸張力(過張力状態など)を検出することができ
る。
【0010】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図3は全体の概略斜視図であり、緯糸Yはドラム
式緯糸測長貯留装置1により測長貯留され、緯入れ時に
はソレノイド2による係止ピン3の退出により緯入れノ
ズル4の空気噴射によって引出されて緯入れされる。
尚、緯入れノズル4は筬5と共に筬保持体6に取付けら
れている。
【0011】緯入れされた緯糸Yは筬5により織前7へ
筬打され、織布8が製織される。そして、筬打点付近に
て、緯入れノズル4と織前7との間で、上側の可動刃9
aと下側の固定刃9bとからなる電磁駆動式のカッター
9により緯糸Yが切断される。尚、上側の可動刃9aに
沿ってカッターガイド10(図4参照)が延設され、その
下縁に沿って緯糸Yが案内される。40はテンプルであ
る。
【0012】緯入れ不良糸除去装置としては、筬保持体
6に第1及び第2の吹上げノズル11,12が設けられてい
る(図4参照)。これらの吹上げノズル11,12の吹上げ
方向は筬5と平行とするとよい。また、エアモータ13に
よりその出力軸14回りを揺動するく字状の受渡しアーム
15が設けられている(図4参照)。
【0013】更に、牽引装置として、エアムーバ16(気
流式牽引パイプ)と、一対の巻取りローラ17,18とが設
けられ、最終処理装置として、図示しないブロワに接続
された吸引装置19が設けられている。エアムーバ16につ
いて説明すれば、図1及び図2に示されるように、ベー
ス20上に支軸21を中心として回動自在に支持体22が設け
られ、この支持体22に気流式牽引パイプ23の先端部が抱
締め固定されている。牽引パイプ23は、中間部内周に設
けた空気噴射口24からの空気噴射により入口側に吸引気
流を生じ、出口側に噴射気流を生じるものである。
【0014】また、牽引パイプ23の入口部にはこれを覆
いかつ連なるように緯糸案内部としての筒状のマウス25
が支点ピン26により垂直面内を揺動自在に取付けられて
いる。このマウス25はこれに取付けたロッド27上に軸方
向位置を調整可能に設けた付勢手段としてのウエイト28
により図1で反時計回り方向に付勢されており、これに
導かれる緯糸Yの張力が過大となると、ウエイト28の付
勢力に抗して支点ピン26を中心に図1で時計回り方向に
揺動する。この揺動時、ロッド27先端の作用片29が、張
力検出器としての近接スイッチ(過張力検出スイッチ)
30に近接して、該スイッチ30がONとなることにより、
緯糸Yの過張力を検出できるようになっている。尚、作
用片29は、ウエイト28の付勢力によりマウス25が図1で
反時計回り方向に揺動すると、支持体22の上部に当接
し、ストッパとしても機能する。
【0015】また、マウス25の内周部には、緯糸検出用
の反射型の光センサ31が設けられている。ここで、支持
体22はエアシリンダ32により回動され、牽引パイプ23
が、一対の巻取りローラ17,18の端面間(中心)を指向
する位置と、巻取りローラ17,18の周面に対し接線方向
を指向する位置とに揺動するようになっている(図4参
照)。尚、牽引パイプ23の揺動用のエアシリンダ32と、
受渡しアーム15の揺動用のエアモータ13とは同一のエア
供給回路により同期して作動するようになっている。
【0016】一対の巻取りローラ17,18のうち、下側の
巻取りローラ17は、円錐台状で上端面に凹部17aを有
し、電動モータ33により回転駆動可能である。上側の巻
取りローラ18は下向きの円錐台状で、垂直に配置された
エアシリンダ34のケース34aに軸方向に移動可能でかつ
周方向に回転可能に取付けられており、エアシリンダ34
の作動によるピストンロッド34bの突出により下方に移
動して下端部が下側の巻取りローラ17の凹部17aに嵌入
して緯糸Yを把持すると共に、この状態で下側の巻取り
ローラ17の回転に従動するようになっている。
【0017】また、駆動側巻取りローラ17の底面には周
方向に等間隔で4つのビス35が取付けられ、その回転に
より近接スイッチ36から回転パルス信号が出力されるよ
うにしてある。次に、緯入れ不良糸除去手順を示す図5
〜図7のフローチャートに沿い、図8〜図10の状態図を
参照しつつ、緯入れ不良糸除去作業について説明する。
【0018】緯糸が正しく緯入れされず、反緯入れ側の
緯糸センサが緯糸を検知しない場合、緯入れ不良による
停止信号が発せられ、これにより織機駆動用モータへの
給電が停止されると共に、オートスタートのため、図示
しない制御装置からの指令により、図5〜図7のフロー
チャートに沿った処理が開始される。ステップ1(図に
はS1と記してある。以下同様)では、織機の慣性作動
の間のカッター9による緯糸の切断を阻止する。また、
次の緯入れをも阻止する。
【0019】ステップ2では、緯入れ不良発生後の次の
緯入れタイミング中である織機主軸角度 170°(筬打を
0°とする)で定位置停止する。以上により、図8の
(a) の状態で織機が停止し、停止後にステップ3以降を
実行する。ステップ3では、第1の吹上げノズル11から
の空気噴射を開始する。
【0020】そして、ステップ4では、ドラム式緯糸測
長貯留装置1において係止ピン3を一時的に抜出して、
1巻分の緯糸Yを解舒する。これにより、織前7と緯入
れノズル4との間(詳しくは織前7とカッターガイド10
との間)で緯糸Yがたるみ、このたるんだ緯糸Yは第1
の吹上げノズル11により逆U字状に吹上げられる(図8
の(b) ;図8は平面図として示しているが、作動をわか
り易くするため、一部吹上げられた緯糸Yを筬5側に伸
びるように図示した。)。尚、緯糸の解舒を、係止ピン
3に対して貯留ドラム1aの周方向にずらした位置に別
に設けた図示しない専用のピンを用いて行ってもよい。
【0021】ステップ5では、受渡しアーム15を図4で
時計回り方向に揺動させて、受渡しの準備態勢を整え
る。尚、エアモータ13による受渡しアーム15の揺動とエ
アシリンダ32によるエアムーバ16の揺動とは、同一のエ
ア供給回路により行われるようになっており、受渡しア
ーム15が揺動すると、エアムーバ16も図4で時計回り方
向に揺動する(図8の(c))。
【0022】ステップ6では、織機主軸を 310°まで逆
転作動させる。この逆転過程で緯糸はカッターガイド10
により案内されるが、逆転作動に入ると、第1の吹上げ
ノズル11の空気噴射を停止し、第2の吹上げノズル12の
空気噴射を開始する。これは第1の吹上げノズル11は織
前7側への移動によりカッター9の下に隠れてしまうか
らであり、また常に第2の吹上げノズル12により緯糸Y
を吹くと経糸に絡まるおそれがあるからである。尚、本
実施例では吹上げノズルを2個用いた例を示したが、多
色織機等の緯入れノズルが複数あるものについては、更
に吹上げノズルの数を増やして、吹上げを確実にする等
適宜行える。
【0023】そして、ステップ7では、電磁駆動式のカ
ッター9を10回程度切断動作させて、緯糸Yを切断す
る。カッター9を10回程度切断動作するのは、低張力ゆ
え、確実に切断するのに必要だからである。これによ
り、織前7に連なる緯糸Yが一直線状に吹上げられる
(図9の(d) ;図8と同様に、図9においても、作動を
わかり易くするため、一部吹上げられた緯糸Yを筬5側
に伸びるように図示した。)。このように織前7に連な
る緯糸Yを受渡し以前に一直線状に吹上げることによ
り、吹上げられる緯糸Yが安定し、後述する受渡しアー
ム15による受渡しを確実にすることができる。
【0024】ステップ8では、エアムーバ16(牽引パイ
プ23)の空気噴射を開始する。これは緯糸Yの吸引の準
備のためである。ステップ9では、第2の吹上げノズル
12の空気噴射を停止する。これは受渡しアーム15による
受渡しの準備のためである。ステップ10では、受渡しア
ーム15を図4で反時計回り方向に揺動させて、吹上げら
れていた緯糸Yが自重落下を始める瞬間、受渡しアーム
15により連行させ、エアムーバ16のマウス25に受渡す。
ここで、少なくとも受渡しアーム15により緯糸Yを連行
させるとき、第2の吹上げノズル12の空気噴射を停止し
ていないと、連行されている緯糸Yが上方に常時牽引さ
れるので、受渡しアーム15からすり抜けて吹上がったま
まとなってしまう恐れがある。尚、受渡しアーム15の揺
動に連動してエアムーバ16の向きが変わり、巻取りロー
ラ17,18の中心を指向する。
【0025】かかる受渡しにより緯糸Yの先端がエアム
ーバ16内に吸引され、さらに噴射されて、巻取りローラ
17,18端面間の把持部に引通される(図9の(e))。ステ
ップ11では、エアムーバ16の空気噴射を停止する。これ
は引続く巻取りローラ17,18による緯糸Yの把持に際し
て噴射空気のはね返りを防止するためである。
【0026】ステップ12では、エアシリンダ34により従
動側巻取りローラ18を下動させて、駆動側巻取りローラ
17に圧接し、これらの間に緯糸Yを把持する。ステップ
13では、エアムーバ16を図4で時計回り方向に揺動させ
て、その先端を巻取りローラ17,18の周面に対し接線方
向に指向させる。これは円滑な巻取りの準備のためであ
る。このとき同時に受渡しアーム15が揺動して、エアム
ーバ16入口部より退避し、緯糸Yの牽引の邪魔にならな
いようになる。
【0027】これにより、図9の(f) の状態となる。ス
テップ14では、織機主軸を開口位相の 180°まで逆転さ
せて、緯入れ不良糸を完全に織前7に露出させる(図10
の(g))。ステップ15では、光センサ31の信号を読込み、
緯糸有りか否かを判定する。緯糸無しの場合は、エラー
として、動作を中止させる。
【0028】ステップ16では、噴射併用モード(高速化
重視モード)か非併用モード(確実化重視モード)かを
判定する。これらのモードは作業者のモード切換えスイ
ッチ等の操作により予め選択されている。噴射併用モー
ドの場合について説明すれば、ステップ16からステップ
17へ進む。
【0029】ステップ17では、エアムーバ16の空気噴射
を開始する。ステップ18では、駆動側巻取りローラ17を
電動モータ33により図4で反時計回り方向に回転駆動す
る。これにより、従動側巻取りローラ18も回転する。こ
れによって、エアムーバ16の空気噴射により緯糸を巻付
け方向に牽引しつつ、巻取りローラ17,18の周囲に緯糸
Yを巻取る(図10の(h))。このとき、エアムーバ16の先
端を巻取りローラ17,18の周面に対し接線方向に指向さ
せてあるので、緯糸Yが巻取りローラ17,18外周を囲む
ようにきれいに膨らみ、巻取りを確実に行わせることが
できると共に、緯糸Yがエアムーバ16より急激に抜けた
場合に巻取りローラ17,18に絡みつくのを防止すること
ができる。尚、巻取ローラ17,18の下端部及び上端部に
は平板状の鍔41,42を設けてあり、巻取りローラ17,18
からの糸の外れを防止できる。
【0030】ステップ19では、近接スイッチ36から出力
された回転パルス数を読込んで、所定値以上か否かを判
定し、所定値未満の場合に次のステップ20へ進む。ステ
ップ20では、近接スイッチ(過張力検出スイッチ)30の
信号を読込んで、そのON・OFFを判定し、OFFの
場合にステップ21へ進む。ステップ21では、光センサ31
の信号を読込み、緯糸無しか否か、すなわち巻取りが終
了したか否かを判定する。緯糸有り(巻取り中)の場合
は、ステップ19へ戻り、緯糸無し(巻取り終了)の場合
は、次のステップ23へ進む。
【0031】従って、巻取りが終了する前に、巻取りロ
ーラ17の回転に伴う回転パルス数が所定値以上になった
場合(すなわち、所定回転しても巻取りが終了しない場
合)は、空回りと想定されるから、ステップ19での判定
で、エラーとして処理する。また、巻取り中に、近接ス
イッチ(過張力検出スイッチ)30がONとなった場合
も、ステップ20の判定で、エラーとして処理する。
【0032】すなわち、巻取り中に緯糸Yの張力が過大
になると、マウス25がロッド27上のウエイト28の付勢力
に抗して図1で時計回り方向に揺動する結果、ロッド27
先端の作用片29が近接スイッチ30に近接して、該スイッ
チ30がONとなるので、かかる場合は、緯糸Yが過張力
状態にあるとして、エラーとして処理し、動作を中止さ
せる。
【0033】尚、ロッド27上におけるウエイト28の位置
を調整することにより、付勢力(モーメント)を変更で
き、これにより揺動するときの張力値を変更できるの
で、検出値の調整も簡単である。ステップ23では、エア
シリンダ34により従動側巻取りローラ18を上動させて、
駆動側巻取りローラ17から離間し、次のステップ24で
は、駆動側巻取りローラ17の回転を停止する。
【0034】これにより、巻取りローラ17,18に把持さ
れかつ巻取られていた緯糸Yが解放され、エアムーバ16
の噴射空気に吹飛ばされつつ、吸引装置19内に吸引され
て、廃棄される。その後、ステップ27では、エアムーバ
16の空気噴射を停止する。以上の噴射併用モードは、エ
アムーバ16から緯糸を吹送りつつ巻取りローラ17,18で
巻取り除去することで、空気流により高速で緯糸が牽引
され、さらに巻取りローラ17,18で巻取ることにより大
きな牽引力が働くので、高速かつ確実な除去作業が行
え、稼働率を向上できる。しかし、糸種によっては、張
力がかかり過ぎて切れてしまうおそれがあるので、かか
る場合は、次のような噴射非併用モードを選択する。
【0035】噴射非併用モードの場合について説明すれ
ば、ステップ16から、エアムーバ16の空気噴射を行うこ
となく、ステップ18’へ進む。ステップ18’では、駆動
側巻取りローラ17を電動モータ33により回転駆動する。
これによって、巻取りローラ17,18の周囲に緯糸Yが巻
取られる。ステップ19’では、近接スイッチ36から出力
された回転パルス数を読込んで、所定値以上か否かを判
定し、所定値未満の場合に次のステップ20’へ進む。
【0036】ステップ20’では、近接スイッチ(過張力
検出スイッチ)30の信号を読込んで、そのON・OFF
を判定し、OFFの場合にステップ21’へ進む。ステッ
プ21’では、光センサ31の信号を読込み、緯糸無しか否
か、すなわち巻取りが終了したか否かを判定する。緯糸
有り(巻取り中)の場合は、ステップ19’へ戻り、緯糸
無し(巻取り終了)の場合は、次のステップ22へ進む。
【0037】ステップ22では、近接スイッチ36から出力
された回転パルス数を読込んで、所定値(ここでの所定
値はステップ19’での所定値より小)以下か否かを判定
し、所定値を超えている場合に次のステップ23’へ進
む。ここで、所定値以下の場合は、巻取った緯糸が規定
長さ以下であることを意味し、途中で切れたものと想定
できるので、エラーとして処理する。
【0038】ステップ23’では、エアシリンダ34により
従動側巻取りローラ18を上動させて、駆動側巻取りロー
ラ17から離間し、次のステップ24’では、駆動側巻取り
ローラ17の回転を停止する。これにより、巻取りローラ
17,18に把持されかつ巻取られていた緯糸Yが解放され
る。
【0039】ステップ25では、エアムーバ16の空気噴射
を開始し、次のステップ26では、ディレイする。この間
に、エアムーバ16の噴射空気により巻取りローラ17,18
間の緯糸が吹飛ばされて排出され、吸引装置19内に吸引
されて、廃棄される。その後、ステップ27’では、エア
ムーバ16の空気噴射を停止する。噴射併用モード、非併
用モードの終了後は、いずれもステップ28以降を実行す
る。
【0040】ステップ28では、織機の準備(READ
Y)ボタンを自動的にONにする。ステップ29では、経
糸切れ、耳糸切れ、糸端捕捉糸切れの有無を検出し、規
定時間以内に準備完了状態になったか否かを判定する。
ここで、NOの場合は、エラーとして処理する。ステッ
プ30では、受渡しアーム15及びエアムーバ16を定位置に
戻す。
【0041】ステップ31では、織機の運転(RUN)ボ
タンを自動的にONにする。以上により、図10の(i) の
状態で織機が再始動する。尚、牽引パイプ23の入口部に
揺動自在に取付けられた緯糸案内部としてのマウス25に
対する付勢手段として、本実施例ではウエイト28を用い
たが、スプリング等を用いてもよい。また、マウス25の
揺動量に基づいて緯糸張力を検出する張力検出器とし
て、本実施例では近接スイッチ30を用いて過張力状態を
ON・OFF式に検出する構成としたが、ポテンショメ
ータやリニアソレノイド等を用いて緯糸張力に応じた連
続出力を得る構成としてもよい。
【0042】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、気
流式牽引パイプの入口部に揺動自在に設けた緯糸案内部
の揺動量に基づいて、緯糸の絡みつきを生じたり、ばた
つきの影響を受けることなく、緯糸張力(過張力状態な
ど)を簡単かつ確実に検出することができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す牽引装置の正面断面
【図2】 エアムーバの平面断面図
【図3】 全体の概略斜視図
【図4】 織前付近の平面図
【図5】 緯入れ不良糸除去手順の前段部分を示すフロ
ーチャート
【図6】 緯入れ不良糸除去手順の中段部分を示すフロ
ーチャート
【図7】 緯入れ不良糸除去手順の後段部分を示すフロ
ーチャート
【図8】 緯入れ不良糸除去作業の前段部分の織機の状
態図
【図9】 緯入れ不良糸除去作業の中段部分の織機の状
態図
【図10】 緯入れ不良糸除去作業の後段部分の織機の状
態図
【符号の説明】
1 ドラム式緯糸測長貯留装置 4 緯入れノズル 5 筬 7 織前 9 カッター 11,12 吹上げノズル 15 受渡しアーム 16 エアムーバ 17,18 巻取りローラ 19 吸引装置 23 気流式牽引パイプ 24 空気噴射口 25 マウス(緯糸案内部) 26 支点ピン 27 ロッド 28 ウエイト(付勢手段) 29 作用片 30 近接スイッチ(張力検出器) 31 光センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−240251(JP,A) 実開 平1−83079(JP,U) 実開 昭62−101887(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯入れ不良糸を筒状の気流式牽引パイプを
    介して牽引除去するようにした織機の緯入れ不良糸除去
    装置において、前記牽引パイプの入口部に揺動自在に取
    付けられた緯糸案内部と、この緯糸案内部を緯糸張力の
    かかる方向と反対方向に付勢する付勢手段と、前記緯糸
    案内部の前記付勢手段に抗する揺動量に基づいて緯糸張
    力を検出する張力検出器とを設けたことを特徴とする織
    機の緯入れ不良糸除去装置における緯糸張力検出装置。
JP267491U 1991-01-24 1991-01-30 織機の緯入れ不良糸除去装置における緯糸張力検出装置 Expired - Lifetime JP2536166Y2 (ja)

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KR1019920000930A KR940007107B1 (ko) 1991-01-24 1992-01-23 직기의 삽입 불량 위사 제거 장치

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