JPH05220537A - 鉄筋網状体製造システム - Google Patents

鉄筋網状体製造システム

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JPH05220537A
JPH05220537A JP5731392A JP5731392A JPH05220537A JP H05220537 A JPH05220537 A JP H05220537A JP 5731392 A JP5731392 A JP 5731392A JP 5731392 A JP5731392 A JP 5731392A JP H05220537 A JPH05220537 A JP H05220537A
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照▲国▼ 横川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば、高速道路等のコンクリート道路内に
埋め込まれる鉄筋網状体を製造するためのシステムを提
供すること。 【構成】 鉄筋網状体製造システムは、互いに交差する
主筋と補助筋とを溶接して鉄筋網状体にする溶接機に主
筋を送り込む主筋送り込み装置と、補助筋が溶接された
主筋を溶接機から引出す引出装置とを有し、主筋送り込
み装置は、複数本の主筋を長手方向に搬送する搬入ロー
ラと、搬入ローラによって送られてきた複数本の主筋の
先端を主筋の搬送路に出没して受け止めるストッパー
と、複数の主筋を挟持して主筋の長手方向と平行な方向
に移動する主筋搬送手段とを具え、引出装置は、補助筋
に係合するクランプ機構を具えている。搬入ローラによ
って搬送されてきた主筋は、ストッパーによって端部が
揃えられた、主筋搬送手段によって溶接機に送り込まれ
後、補助筋が溶接される。主筋は、移動と停止を繰返さ
せられ、補助筋が順次溶接され、鉄筋網状体になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、高速道路等の
コンクリート道路内に埋め込まれる鉄筋網状体を製造す
るためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋網状体製造システム(図示省
略)は、ローラによって搬送されてきた複数の主筋と、
溶接機に送り込まれた補助筋とを、互いに交差状態に溶
接して、図12に示すような鉄筋網状体Aを製造するよ
うになっている。溶接機への主筋の送り込みは、補助筋
のピッチに応じたローラの回転と停止によって行なわれ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
鉄筋網状体製造システムは、ローラの回転と停止を繰返
す度に、主筋が慣性によってローラに対してスリップ
し、主筋の端部を揃えることができないことと、補助筋
を設定されたピッチで溶接することができないという問
題点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに交差す
る主筋と補助筋とを溶接して鉄筋網状体にする溶接機に
前記主筋を送り込む主筋送り込み装置と、前記補助筋が
溶接された主筋を前記溶接機から引出す引出装置とを有
し、前記主筋送り込み装置は、複数本の主筋を長手方向
に搬送する搬入ローラと、前記搬入ローラによって送ら
れてきた前記複数本の主筋の先端を前記主筋の搬送路に
出没して受け止めるストッパーと、前記複数の主筋を挟
持して前記主筋の長手方向と平行な方向に移動する主筋
搬送手段とを具え、前記引出装置は、前記補助筋に係合
するクランプ機構を具えた鉄筋網状体製造システムによ
り、前記の課題を解決したものである。
【0005】
【作用】搬入ローラによって搬送されてきた複数本の主
筋は、溶接機に送り込まれる前に、先端をストッパーに
当接させられる。主筋は、ストッパーに当たったとき、
跳ね返るようなことがあっても、搬入ローラが回転を継
続しているため、最終的にはストッパーに当接させられ
る。これによって、複数本の主筋は、端部が揃えられ
て、主筋搬送手段に挟持される。その後、ストッパーが
主筋の搬送路より引っ込む。主筋搬送手段は主筋を挟持
したまま、補助筋のピッチだけ移動し、主筋の先端を溶
接機に挿入した後、停止する。一方、溶接機には、主筋
が挿入されてくる方向とは異なる方向から補助筋も送り
込まれてくる。溶接機は、主筋に補助筋を交差状態に溶
接する。
【0006】主筋に最初の補助筋が溶接された後、主筋
搬送手段は、主筋を挟持したまま、補助筋のピッチだけ
再度移動する。溶接機は、主筋に2本目の補助筋を溶接
する。このようにして、主筋搬送手段の移動、停止と、
溶接機の溶接との繰り返しによって、設定された間隔で
補助筋が主筋に順次溶接されていく。この間、主筋の先
端は、引出装置に接近していく。主筋の先端がある程度
引出装置に接近すると、クランプ機構が補助筋に係合す
る。この状態で、主筋搬送手段は、主筋の挟持を解除す
る。
【0007】その後、主筋は、引出装置によって、溶接
機から引出される方向へ移動させられ、補助筋のピッチ
と等しい距離の移動、停止、溶接の繰り返しによって、
補助筋が設定されたピッチで溶接されていき、最後に、
鉄筋網状体になる。従って、主筋は、先端がストッパー
によって揃えられた後、主筋搬送手段と、引出装置とに
よって、搬送されるようになっており、ローラでは搬送
されない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。鉄筋網状体製造システム20(図1参照)は、例
えば、高速道路等のコンクリート道路内に埋め込まれる
鉄筋網状体A(図12参照)を製造するシステムであ
る。鉄筋網状体Aは、互いに交差する主筋Bと補助筋C
とで構成されている。鉄筋網状体製造システム20は、
電気溶接機(溶接機)21を間にした、電気溶接機21
に主筋Bを送り込む主筋送り込み装置22と、補助筋C
が溶接された主筋Bを電気溶接機21から引出す引出装
置23とで構成されたシステムである。
【0009】なお、実施例に示す鉄筋網状体製造システ
ム20は、1度に2つ平行して鉄筋網状体を製造できる
ようにしてあるため、図3と図7には、同一構造の装置
が2台平行に図示してある。但し、主筋送り込み装置2
2と引出装置23の一部分は両方のシステムに共用され
ている。又、図1、図4、図8には、片側の鉄筋網状体
製造システムだけ示し、もう一方の鉄筋網状体製造シス
テムは省略してある。又、図1は、鉄筋網状体製造シス
テム20を概略的に理解するために示した図面であり、
主筋の本数が他の図面と異なっている。
【0010】電気溶接機21(図1参照)は、固定の下
部電極31と、昇降して下部電極31に接近離間移動す
る上部電極32とで構成されている。電極31,32の
間隔は、主筋BのピッチP1(図12参照)と略々同一
である。電気溶接機21には、電気溶接機21に補助筋
Cを送り込む補助筋供給装置24が接続されている。
【0011】主筋送り込み装置22(図1乃至図6参
照)は、複数本の主筋Bを長手方向に搬送する3本の搬
入ローラ41と、搬入ローラ41によって送られてきた
複数本の主筋Bの先端を主筋Bの搬送路に出没して受け
止めるストッパー42と、複数本の主筋Bを挟持して主
筋Bの長手方向と平行な方向(矢印D方向)に移動する
主筋搬送手段43とを具えている。
【0012】搬入ローラ41は、主筋送り込み装置22
のフレーム44に横切るようにして設けられた軸45に
一対のアーム46,46を介して昇降傾動自在に設けら
れている。この昇降傾動は、シリンダ47によって行な
われる。又、搬入ローラ41の回転は、フレーム44
(図2参照)の下部に設けられたモータ48と、中間軸
49と、ベルト50とによって行なわれる。さらに、搬
入ローラ41(図4参照)は複数本のV字状の溝51を
有している。溝51の間隔は主筋BのピッチP1と略々
同一に設定されている。ストッパー42(図2参照)
は、フレーム44に横切るようにして傾動自在に設けら
れている。ストッパー42は搬入ローラ41より上方
(図2において上方)の位置まで傾動することができ
る。ストッパー42の傾動は、シリンダ52によって行
なわれる。
【0013】主筋搬送手段43(図2、図4乃至図6参
照)は、スライドフレーム53と、サーボモータ54
と、主筋挟持機構55とで構成されている。主筋搬送手
段43は、図2、図3中、矢印D方向に往復移動するよ
うに主筋送り込み装置22のフレーム44上に設けられ
ている。主筋搬送手段43の往復移動は、スライドフレ
ーム53(図4参照)の下面と主筋送り込み装置22の
フレーム44の上面との間に設けられた公知の2つの直
線運動ベアリング56,56の案内と、直線運動ベアリ
ング56に沿って平行に設けられたラック57に噛合し
サーボモータ54によって回転させられるピニオン58
の回転とによって行なわれる。
【0014】主筋挟持機構55(図4乃至図6参照)
は、複数組の下部挟持爪59と、上部挟持爪60と、エ
アーシリンダ61とで構成されている。即ち、各下、上
部挟持爪59,60の間隔は主筋BのピッチP1と略々
同一である。下部挟持爪59と上部挟持爪60とは対に
なっており、搬入ローラ41の各溝51と対向する位置
に設けられている。下部挟持爪59はスライドフレーム
53と一体になっている。下部挟持爪59の上下方向
(図2、図4乃至図6において上下方向)の位置は、搬
入ローラ41が昇降傾動したときの位置と略々同一であ
る。従って、主筋Bは、搬入ローラ41に送り込まれる
以前に下部挟持爪59上を通過するようになっている。
上部挟持爪60は、エアーシリンダ61によって昇降す
るようにスライドフレーム53に設けられ、下降したと
き、下部挟持爪59とで主筋Bを挟持するようになって
いる。
【0015】引出装置23(図1、図2、図7乃至図1
1参照)は、ローラコンベヤ71と、補助筋Cが溶接さ
れた主筋Bを引出す引出手段72とを有している。ロー
ラコンベヤ71は複数の搬出ローラ73を有している。
ローラコンベヤ71の上下方向(図2、図8において上
下方向)の位置は、搬入ローラ41が上昇したときの位
置と略々同一である。引出手段72(図8参照)は、ス
ライドフレーム74と、サーボモータ75と、クランプ
機構76とで構成されている。引出手段72は、主筋B
の搬送方向(図2、図7において、矢印D方向)に往復
移動するように引出装置23のフレーム77上に設けら
れている。引出手段72の往復移動は、スライドフレー
ム74の下面と引出装置23のフレーム77の上面との
間に設けられた公知の2つの直線運動ベアリング78,
78の案内と、直線運動ベアリング78に沿って平行に
設けられたラック79に噛合しサーボモータ75によっ
て回転させられるピニオン80の回転とによって行なわ
れる。
【0016】クランプ機構76(図8乃至図11参照)
は、引出手段72のスライドフレーム74に一体に設け
られた一対のブラケット81,81と、この一対のブラ
ケット81,81に設けられた軸88に対して回転自在
な筒状の軸82と、軸82と一体の例えば5本の補助筋
係合レバー83と、この5本の補助筋係合レバー83を
同時に傾動させるエアーシリンダ84と、一対のブラケ
ット81,81の先端に設けられた梁部材87と、梁部
材87と一体で且つ補助筋係合レバー83と対になって
いる例えば都合5本の係合解除片85とを有している。
係合解除片85は、補助筋係合レバー83に係合した補
助筋Cの係合を解除する部材である。補助筋係合レバー
83には、補助筋Cに係合する爪86が設けられてい
る。ブラケット81、補助筋係合レバー83、係合解除
片85等は主筋Bを避けて設けられている。
【0017】次に動作を説明する。図2に示すように、
予め、主筋送り込み装置22を3本の搬入ローラ41よ
り左側の位置に待機させておく。又、3本の搬入ローラ
41を、各シリンダ47によって上昇させておく。さら
に、ストッパー42をシリンダ52によって搬入ローラ
41よりも高い位置に上昇傾動させておく。又、引出装
置23を電気溶接機21に接近させ補助筋係合レバー8
3をエアーシリンダ84によって図11に示すように時
計方向に傾動させておく。
【0018】次に、搬入ローラコンベヤ91によって複
数本の主筋Bを長手方向に搬送させ、下部挟持爪59の
上を通過させて搬入ローラ41に送り込む。主筋Bは、
搬入ローラ41の各溝51に案内されて送られ、先端を
ストッパー42に当接させられる。主筋Bは、ストッパ
ー42に当たったとき、跳ね返るようなことがあって
も、搬入ローラ41が回転を継続しているため、最終的
にはストッパー42に当接させられる。これによって、
複数本の主筋Bは端部が揃えられる。
【0019】主筋搬送手段43は、主筋挟持機構55の
上部挟持爪60を下降させ、下部挟持爪59と上部挟持
爪60とで主筋Bを挟持する。その後、ストッパー42
は、下降傾動し、主筋Bから離れる。主筋搬送手段43
は、主筋Bを挟持したまま、補助筋CのピッチP2(図
12参照)だけサーボモータ54によって図2において
右方向に移動を開始する。これと同時に、搬入ローラ4
1が順次傾動する。そして、主筋搬送手段43は、主筋
Bの先端を電気溶接機21の下部電極31上に挿入した
後、停止する。この間、3本の搬入ローラ41は下降し
ているため、主筋搬送手段43が移動しても、下部挟持
爪59は搬入ローラ41にぶつかるようなことがない。
一方、電気溶接機21には、補助筋Cが、補助筋供給装
置24によって供給される。
【0020】電気溶接機21は、上部電極31を下降さ
せ、主筋Bに補助筋Cを溶接する。主筋Bに最初の補助
筋Cが溶接された後、主筋搬送手段43は、主筋Bを挟
持したまま、補助筋CのピッチP2だけ再度移動する。
電気溶接機21は、主筋Bに2本目の補助筋Cを溶接す
る。このようにして、主筋搬送手段43の移動、停止
と、電気溶接機21の溶接との繰り返しによって、設定
されたピッチP2で補助筋Cが主筋Bに順次溶接されて
いく。この間、主筋Bの先端は、引出装置23に接近し
ていく。
【0021】主筋Bの先端がある程度引出装置23に接
近すると、クランプ機構76の5本の補助筋係合レバー
83は図10に示すようにエアーシリンダ84によって
反時計に傾動補させられ、爪86の部分で1本の補助筋
Cに略々同時に係合する。爪86が補助筋Cに係合した
後、主筋搬送手段43の主筋挟持機構55は、主筋Bの
挟持を解除する。主筋Bの挟持を解除した主筋送り込み
装置22は元の待機位置に戻る。それと共に、ストッパ
42、搬入ローラ41は上昇する。主筋Bは、ローラコ
ンベヤ71に支持されながら、引出装置23によって、
電気溶接機21から引出される方向(図1、図2におい
て右方向)へ補助筋Cのピッチだけ移動させられ、新た
な補助筋Cが溶接される。
【0022】その後も、引出装置23による移動、停止
と、電気溶接機21による補助筋Cの溶接とが繰返さ
れ、最後、主筋Bは、鉄筋網状体Aになる。最後の補助
筋Cが溶接された後、5本の補助筋係合レバー83は、
図10の位置から図11の位置へ同時に回動する。する
と、補助筋Cは、固定の係合解除片85に当接し、各爪
86から外される。その後、鉄筋網状体Aは、ローラコ
ンベヤ71によって搬出される。
【0023】従って、主筋Bは、補助筋Cが溶接される
間、主筋搬送手段43又は引出装置23とによって、搬
送と停止が繰り返しされるようになっており、補助筋C
を所望のピッチP2で正確に溶接することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の鉄筋網状体製造システムは、搬
入ローラでストッパーに複数本の主筋を当接させるた
め、主筋の端部が揃った鉄筋網状体を製造することがで
きる。又、主筋に補助筋を溶接する間は、主筋搬送手段
又は引出装置によって主筋の移動停止が繰返されるよう
になっているため、補助筋を所望のピッチで正確に溶接
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄筋網状体製造システムの概略斜視図である。
【図2】鉄筋網状体製造システムの正面図である。
【図3】主筋送り込み装置の平面図である。
【図4】図3中4−4矢視断面図であり、搬入ローラが
下降した状態の図である。
【図5】主筋挟持機構の詳細図である。
【図6】図5の左側面図である。
【図7】引出装置の平面図である。
【図8】図7中8−8矢視断面図である。
【図9】クランプ機構の平面図である。
【図10】クランプ機構の正面図であり、補助筋と係合
した状態の図である。
【図11】クランプ機構の正面図であり、補助筋との係
合を解除した状態の図である。
【図12】鉄筋網状体の斜視図である。
【符号の説明】
A 鉄筋網状体 B 主筋 C 補助筋 20 鉄筋網状体製造システム 21 電気溶接機(溶接機) 22 主筋送り込み装置 23 引出装置 41 搬入ローラ 42 ストッパー 43 主筋搬送手段 76 クランプ機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差する主筋と補助筋とを溶接し
    て鉄筋網状体にする溶接機に前記主筋を送り込む主筋送
    り込み装置と、前記補助筋が溶接された主筋を前記溶接
    機から引出す引出装置とを有し、前記主筋送り込み装置
    は、複数本の主筋を長手方向に搬送する搬入ローラと、
    前記搬入ローラによって送られてきた前記複数本の主筋
    の先端を前記主筋の搬送路に出没して受け止めるストッ
    パーと、前記複数の主筋を挟持して前記主筋の長手方向
    と平行な方向に移動する主筋搬送手段とを具え、前記引
    出装置は、前記補助筋に係合するクランプ機構を具えた
    ことを特徴とする、鉄筋網状体製造システム。
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