JP4214323B2 - トラス筋の製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラス筋の製造装置に関し、更に詳しくは、複層建築物の鉄筋コンクリート製の構造体におけるスラブを構成するトラス筋製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビルディングやマンション等の複層建築物における床(一般に「スラブ」と称する)は、鉄筋を配設した後に型枠を固定保持してコンクリートを打設して形成する鉄筋コンクリート製のスラブの他に、所要寸法に形成した金属板に別途成形した曲折鉄筋(トラス筋)を溶接して構成される「デッキ」を配設した合成スラブとがある。この合成スラブは、前記デッキを梁や柱間に架設して前記サポートで金属板を保持し、この状態でコンクリートを打設するものである。これによれば、鉄筋の配設作業を大幅に省略し得ると共に、デッキにおける金属板がスラブの下端面に位置するのでコンクリート打設時における型枠の設置作業も省略され、更には該デッキ自体が剛性を有するのでコンクリートの完全な硬化を待たずに前記サポートを取り除くことも可能となり、建築物の建設工事に係る作業の大幅な合理化と工期短縮を図り得る利点がある。
【0003】
前記デッキを構成するトラス筋は、所要の太さを有する上端筋と称される基部線材と、該上端筋よりも若干小径の線材を所定のパターンで山形に屈曲成形したラチス筋とからなるものであって、該ラチス筋の一方に整列した屈曲頂部を上端筋に当接し、この当接部位を相互に溶接することで製造される。またトラス筋を前記金属板に取付ける際には、鋭角に屈曲した吊材と称される中間部材を複数用意し、各吊材の屈曲部分をラチス筋の各屈曲頂部の上方から股がらせて当接しておくと共に、該吊材の開放端部となる脚部を金属板に当接する。この状態で吊材のトラス筋および金属板との各当接部位を作業者の手作業で順次溶接することで、前記デッキが製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記トラス筋の製造においては、前述したように、上端筋とラチス筋との接合を行なった後に前記吊材を介してトラス筋を金属板に取付けているが、これらの溶接作業に関しては、多くの作業者による手作業で行なわれているのが現状である。しかもこの作業自体には相当の熟練が必要とされるが、デッキ自体の組立て作業の合理化に伴う生産効率の向上や、製品の安定化および品質向上等を考慮した多種少量生産が求められる近年においては、作業者による手作業だけでは充分に対応し得ないと云った難点がある。そこでこれら一連の溶接および搬送作業を含めたデッキ製造の完全自動化が考えられるが、特に該デッキの重要部分であるトラス筋の製造に関しては、ラチス筋を金属板に安定して固定するための前記吊材を要することにより、ラチス筋の屈曲頂部に吊材をセットしてこの両部材の当接部位を溶接する作業や、吊材の脚部を前記金属板に溶接するための複雑な制御が必要となる。このため製造ラインの完全自動化を図る上では、このトラス筋の製造工程をどのように機械化するが大きな課題となっている。
【0005】
【発明の目的】
この発明は、前述した欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、コンクリート製の構造体を構成する合成スラブに使用するトラス筋の製造工程の完全自動化を図ると共に、多種少量に及ぶトラス筋の生産にも好適に対応し得るようにすることで、その生産コストの低減および製造時間の短縮を図り得るようにしたトラス筋の製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため本発明は、長尺の線材の給材ライン上における所要位置に配設され、該線材の搬送方向に対する直交方向に沿って進退自在にスライドする切断手段を介して線材を切断することにより、所定長さの上端筋を順次成形する上端筋切断機と、
前記上端筋切断機に並設され、給材される線材の所要部位を挟持するチャックと、該チャックより給材方向上流側に位置し、該線材の給材ラインに対する直交方向に進退自在に移動して該線材を押圧する部材とを備え、該押圧部材の押圧により第1曲折部および第2曲折部が交互に設けられたラチス筋を成形するラチス筋自動成形機と、
前記上端筋切断機および前記ラチス筋自動成形機の下流側に配設され、該ラチス筋自動成形機から搬送されたラチス筋を、前記第2曲折部を下向きにして該上端筋切断機から搬送された前記上端筋上へ移載する掛止チャックを備えたラチス筋搬送装置と、
前記上端筋を搬送するローラおよび前記上端筋上に載置された前記ラチス筋を両側から挟持して、該ラチス筋を立てた状態で搬送する送りローラとを備えた上端筋・ラチス筋搬送コンベヤと、
前記上端筋・ラチス筋搬送コンベヤの下流側に配設され、前記上端筋と前記ラチス筋の第2曲折部とを溶接結合する溶接ユニットおよび該ラチス筋の第1曲折部を搬送ラインに対する直交方向へ交互に屈曲成形する屈曲ユニットを有し、該溶接ユニットにより上端筋とラチス筋とを溶接結合すると同時に、屈曲ユニットで第1曲折部を交互に屈曲してトラス筋を成形する成形部と、前記成形部で成形された前記トラス筋を上下反転して上端筋を上にした状態で払出す払出部とを備えるトラス筋自動成形機とから構成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るトラス筋の製造装置につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら、以下説明する。なお本実施例では、図59に示すように、上端筋40とラチス筋76からなる3本のトラス筋130を、リブ209a,209bを有するリブ付き鉄板(リブ付き金属板)208に取付けることでデッキDが形成されるため、このデッキDが製造されるまでの一連の工程と共にトラス筋130の製造方法および装置を説明する。このデッキDは、前述すると共に図60に示すように、建築構造体における梁や柱間に架設して使用に供されるものであり、また図61に示すように、配設される部位のスラブSの厚さに合わせて高さ寸法の異なる3種類のトラス筋130が用意され、更には前記鉄板208の全長の異なるものが規格化されているが、本実施例の製造装置では高さや長さ寸法の異なる全てのデッキDを製造し得るようになっている。
【0009】
図1は、スラブ用デッキを製造するラインの構成を概略的に示すもので、このデッキ製造組立ライン9は、上端筋給材部14とラチス筋給材部15および鉄板給材部16からなる給材ステーション10と、トラス筋自動成形機17、鉄板−トラス筋スポット溶接機18、端部材スポット溶接機19、滑止めスポット溶接機20およびスリッタ21等からなる加工組立ステーション11とから基本的に構成されている。また、前記加工組立ステーション11の下流側には、完成したデッキDの検査を行なう検査ステーション12と、反転機22や梱包機23等からなる搬出ステーション13が配設されている。
【0010】
(上端筋給材部の構成について)
前記上端筋給材部14は、図2および図6に示すように、投入コンベヤ26、上端筋切断機27、引出コンベヤ28、上端筋搬送装置29および上端筋搬送コンベヤ30等から構成されている。このうち図2は、長尺の鉄筋(線材)25を給材するための前記投入コンベヤ26と上端筋切断機27および引出コンベヤ28を概略で示す平面図である。該投入コンベヤ26および引出コンベヤ28には、チェン等で連繋された複数のローラ31が給材ライン方向へ所要間隔毎に配設され、これらローラ31は図示しない駆動手段により回転駆動されるようになっている。また前記各ローラ31には、図4に示すように、コンベヤの幅方向に並列した合計10個の案内溝31aが凹設されており、10本の鉄筋25を並列状態で同時に給材し得るようになっている。
【0011】
(上端筋切断機)
図3は、前記上端筋切断機27を概略で示す側面図であって、前記投入コンベヤ26と引出コンベヤ28との間に配設される鉄筋整列部32を挟んで支柱33,33が立設され、これら支柱33間に水平姿勢で架設されたフレーム34の中央下部に、切断刃具35が垂下状態に配設されている。このフレーム34は、前記支柱33,33に沿って昇降可能に配設されており、図示しない油圧駆動手段により下降移動すると、前記切断刃具35が前記鉄筋整列部32へ臨むよう設定されている。従って、前記投入コンベヤ26から鉄筋整列部32を介して引出コンベヤ28へ給送された各鉄筋25は、前記フレーム34に連動して下降移動する切断刃具35により、該鉄筋整列部32に位置した部位で切断される。なお切断刃具35の側方には、前記フレーム34から垂下状態に配設された鉄筋押え36が備え付けられており、該切断刃具35による鉄筋25の切断時に該鉄筋25を上方から押圧するようになっている。
【0012】
(バックゲージ)
前記引出コンベヤ28の側方には、図2に示すように、該引出コンベヤ28に平行に配設されたレール37,37上を往復動可能なバックゲージ38が配設されており、このバックゲージ38から側方へ延出した当接板39が、引出コンベヤ28の上面に臨んでいる。すなわち、投入コンベヤ26から給材される長尺の鉄筋25は、前記上端筋切断機27の鉄筋整列部32を通過して引出コンベヤ28上を下流側へ移動し、その先端部が前記当接板39に当接して停止するようになる。従って、前記バックゲージ38をレール37に沿って移動させれば、当接板39と切断刃具35との間隔(距離)が変位することから、所要位置に停止保持させたバックゲージ38に鉄筋25を当接させた状態で切断すれば、所要長の上端筋40が得られると共に全長の異なる上端筋40も容易に成形し得る。なお、図59に示すデッキDは、2m〜5mまでの製品長さのものが例えば5mm間隔毎に規格化されており、上端筋40は夫々のデッキDの全長に応じた長さ寸法に切断される。
【0013】
(上端筋払出し機構)
図4および図5は、前記引出コンベヤ28に具備された上端筋払出し機構41を概略で示すものであって、前記ローラ31の下方に配設された複数基の流体圧シリンダ42のロッド42aに連結した支持部材43に、揺動板44が回動可能に枢支されている。この揺動板44は、流体圧シリンダ42の作動前においてはばね65により水平状態に保持され、該流体圧シリンダ42をロッド42aが前進する方向へ作動させると、水平状態に保持されたまま上方へ移動してローラ31に載置された各上端筋40を押上げるようになる。また揺動板44の下部側方には、規制板46を貫通して下端部にナット45aを螺着した作動棒45が垂下状態に配設されており、該揺動板44が所要の高さ位置まで上昇すると、該ナット45aが規制板46に当接するようになっている(図5(a)参照)。ところが前記流体圧シリンダ42は、ナット45aが規制板46に当接した後も更にロッド42aが前進するように設定されているので、この結果として揺動板44は、前記ばね65の引張力に反して側方へ傾動するようになる(図5(b)参照)。従って、揺動板44に押上げられた前記上端筋40は、該揺動板44上を側方へ向かって滑落し、引出コンベヤ28の側方に配設した前記上端筋搬送装置29における上端筋移載部47へ払い出される。
【0014】
(上端筋搬送装置について)
上端筋搬送装置29は、図6および図7に示すように、前記引出コンベヤ28の側方に配設され、前記上端筋払出し機構41により払い出された上端筋40を、3本づつ把持して3基の上端筋搬送コンベヤ30A,30B,30Cへ1本づつ移載するものであって、前記上端筋移載部47と上端筋搬送部48とから構成される。上端筋移載部47は、図8に示すように、流体圧シリンダ49により上下動可能な2基の第1載置板50と、スプロケット52,52間に掛装されてモータ53により駆動されるチェンコンベヤ51とが、所要角度の傾斜状態で階段状に配設されている。そして、このチェンコンベヤ51の側方には、第2載置板54および昇降ロッド55が配設されると共に、更にこの第2載置板54の側方には、3本の上端筋40を所要間隔で載置し得る載置台56が配設されている。前記昇降ロッド55は、第2載置板54に一時的にストックされた上端筋40のうちの一本を保持して、前記載置台56における第1保持溝56aへ移載させるためのものである。また載置台56には、上下動および往復動が可能で所謂「ブロックモーション」を行なう可動台57が具備されており、前記昇降ロッド55により第1保持溝56aに載置された上端筋40を第2保持溝56bへ、第2保持溝56bおよび第1保持溝56aへ載置された上端筋40を第3保持溝56cおよび第2保持溝56bへ順次移載し得るようになっている。すなわち、前記引出コンベヤ28から排出された上端筋40は、前記第1載置板50,50、チェンコンベヤ51および第2載置板54を介して載置台56へ移載される。
【0015】
前記上端筋搬送部48は、図6および図7に示すように、上端筋搬送コンベヤ30(30A,30B,30C)の上方と前記上端筋移載部47の上方間を往復移動する移動フレーム58と、この移動フレーム58の下部に垂下状態に配設された3基の把持チャック59a,59b,59cとから構成される。前記移動フレーム58は、前記上端筋搬送コンベヤ30と直交する方向に平行に延在する水平フレーム60,60に敷設されたレール61,61に配設され、モータ62により往復移動するようになっている。前記各把持チャック59a,59b,59cは、図9に示すように、下端に配設された把持爪63,63が互いに近接することにより上端筋40を把持し得るようになっている。また各把持チャック59a,59b,59cは、移動フレーム58に配設された流体圧シリンダ64により上下動が可能に配設されると共に、前記載置台56における各保持溝56a,56b,56cと同一間隔に配設されているので、図8に示すように、これら保持溝56a,56b,56cに載置された各上端筋40を同時に把持し得る。そして、第1把持チャック59aに把持された上端筋40は第1上端筋搬送コンベヤ30Aへ移載され、第2把持チャック59bに把持された上端筋40は第2上端筋搬送コンベヤ30Bへ移載されると共に、第3把持チャック59cに把持された上端筋40は第3上端筋搬送コンベヤ30Cへ移載されるように制御される。なお、各上端筋搬送コンベヤ30A,30B,30Cの下流側には、図10および図12に示すように、後述する上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110B,110Cが配設されていると共に、各上端筋搬送コンベヤ30A,30B,30Cの間には、後述するラチス筋搬送コンベヤ73A,73Bが延在している(図6および図7に2点鎖線で示す)。
【0016】
(ラチス筋給材部の構成について)
ラチス筋給材部15は、図10に示すように、自動線台71の鉄筋供給方向の下流側に配設されたラチス筋自動成形機72と、この成形機72の下流側に配設されたラチス筋搬送コンベヤ73とで形成される合計3組のラチス筋成形ライン70A,70B,70Cと、各ラチス筋搬送コンベヤ73A,73B,73Cの下流側に配設されたラチス筋搬送装置74とから構成されている。各ラチス筋成形ライン70A,70B,70Cは、前記ラチス筋搬送コンベヤ73A,73B,73Cの全長が若干異なる以外はその基本構成は全く同一であるので、図10における上方に配設した第1ラチス筋成形ライン70Aのみを説明し、中央および下方に配設した第2および第3ラチス筋成形ライン70B,70Cについては、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0017】
(ラチス筋自動成形機について)
ラチス筋自動成形機72は、前記自動線台71から引出された線材75を、順次折曲加工して所要長のラチス筋76を自動的に成形するものであって、図11に基本的な構成を概略で示すように、既に実用化されている公知の成形機である。ラチス筋自動成形機72における上流側には、送りロール77と矯正器78とからなる矯正部79が具備され、前記自動線台71から引出された線材75は、この矯正部79を通過することにより巻回時の巻き癖を矯正されるようになっている。また前記矯正部79の下流側には、先端に該線材75を挟持するチャック81を備えた保持体80が、油圧サーボ等の駆動手段82に連結された状態でスライド移動可能に配設されており、該チャック81で線材75を保持しつつ駆動手段82を制御することにより、押出される該線材75を移動しながら保持し得るようになっている。なお保持体80の上方には、例えば磁気や光等を利用した位置検出手段83が移動方向に沿って並設されており、該保持体80のスライド量(線材75の押込み量)を正確に検出し得るようになっている。
【0018】
前記矯正部79と保持体80との間には、該矯正部79から引出された線材75を折曲加工する成形部84が配設されている。この成形部84は、図示しないフレーム等に一端部が枢支された第1レバー片85と、この第1レバー片85の揺動端85aに一端部が枢支されると共に他端部に押圧部材87が配設された第2レバー片86と、図示しないフレーム等にボトム側が固定されると共にロッド88aの先端部が前記第1レバー片85の略中央部に連結された油圧シリンダ88とから構成されている。また線材75を挟んで前記押圧部材87と対向する位置には、上面が凹設された金型部材89が配設されており、曲折した線材75を当て受けるようになっている。従って、前記油圧シリンダ88をロッド88aが前進するように制御すれば、第1レバー片85の揺動下に押圧部材87が線材75に当接した状態で押し下げられ、その結果として該線材75が前記金型部材89に当接するまで折曲成形される。なおこの金型部材89は、その配設位置を適宜変更し得るようになっており、前記トラス筋130の高さ寸法を前提として曲折成形される線材75の曲折量を調整し得るようになっている。
【0019】
前記金型部材89の側方には、図示しない駆動手段によりスライド移動する切断刃90が配設されており、所要回数の折曲加工が完了した後に前進して線材75を前記矯正部79の下流端で切断することにより、前記上端筋40の長さ寸法に応じた全長のラチス筋76を成形するようになっている。このように構成してなるラチス筋自動成形機72で成形されたラチス筋76は、図11に示すように、前記押圧部材87が当接して形成された第1曲折部76aと、前記チャック81がクランプして該第1曲折部76aの形成により成形された第2曲折部76bとが、所要間隔をおいて交互に形成される。なお第2曲折部76bは、前記チャック81がクランプするために、その先端に若干の直線部が形成される。
【0020】
(ラチス筋搬送コンベヤについて)
前記第1ラチス筋搬送コンベヤ73Aは、図10に示すように、ラチス筋自動成形機72の下流側から前記上端筋搬送装置29の下を通ってラチス筋搬送装置74の下方まで延在しており、該ラチス筋自動成形機72で成形されたラチス筋76を、ラチス筋搬送装置74の下方まで搬送するようになっている。このラチス筋搬送コンベヤ73Aは、図16に示すように、チェーン等で連繋された複数のローラ91が給材ライン方向へ所要間隔毎に配設され、このローラ91は図示しない駆動手段により回転駆動されるようになっている。なおラチス筋76は、図12および図16に示すように、搬送コンベヤ73Aの下流側に向かって第1曲折部76aを右側に、第2曲折部76bを左側に指向させた状態で搬送されるようになっている。
【0021】
(ラチス筋払出し機構)
また、ラチス筋搬送コンベヤ73Aにおいて、前記ラチス筋搬送装置74の下方に延在する部分には、図12,図15および図16に示すように、ラチス筋76を押上げて側方へ払い出すラチス筋払出し機構92と、払い出されたラチス筋76を掛止した状態で一時的に保持するラチス筋保持部93とが配設されている。このラチス筋払出し機構92は、前記ローラ91の下方に配設された複数基の流体圧シリンダ94のロッド94aに、その上端面が所要角度の傾斜面95aに形成された押上げ台95を配設して構成されている。すなわち、ラチス筋搬送コンベヤ73Aのローラ91上に横倒し状態で搬送されて停止したラチス筋76は、前記流体圧シリンダ94をロッド94aが前進する方向へ制御することにより、前記押上げ台95の傾斜面95a上に載置された状態で押上げられ、その直後に該傾斜面95aを滑落して前記ラチス筋保持部93へ落下するようになる。
【0022】
(ラチス筋保持部について)
前記ラチス筋保持部93は、図15および図16に示すように、前記ラチス筋搬送コンベヤ73Aの下流側に向かって該コンベヤ73Aの左側端部に配設され、前記押上げ台95上を滑落したラチス筋76を掛止状態で保持する受板96,96と、この受板96,96に掛止されたラチス筋76を押上げるシリンダ97とからなる複数個の保持台98が、該搬送コンベヤ73Aの長手方向に、所要間隔毎に配設されている。各保持台98における前記受板96,96は、前記押上げ台95の傾斜面95aと略同一角度で下方へ傾斜した第1掛止部96aと、この第1掛止部96aの先端上方に第2掛止部96bを有する略L字形であって、前記ラチス筋76の第1曲折部76a,76aの間隔Lの2倍の間隔をおいた位置に、L形部材99により平行に延出した状態で配設されている。そして各保持台98は、図16に示すように、搬送コンベヤ73A上に停止したラチス筋76の第1曲折部76aと受板96,96とが整合する位置に取着されている。従って、前記押上げ台95の傾斜面95aを滑落したラチス筋76は、第1曲折部76aが前記受板96の第1掛止部96aに整合することにより、図15に示すように、この第1曲折部76aを該第1掛止部96aに掛止した状態で保持される。
【0023】
前記受板96,96の先端間に架設された板材100の略中央には、ロッド97aの先端に昇降台101を配設した前記シリンダ97が配設されており、後述のラチス筋搬送装置74における掛止チャック103にラチス筋76を移載する際に作動する。すなわちシリンダ97は、図15に示すように、常にはロッド97aを前進させた状態で待機しており、該ロッド97aを後退させるように制御すると、昇降台101がその最先端に掛止されたラチス筋76を引っかけながら上昇し、押上げられた当該ラチス筋76を前記第2掛止部96bに移載するようになる。
【0024】
(ラチス筋搬送装置について)
ラチス筋搬送装置74は、図12および図13に示すように、前記3基の上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110B,110Cおよび3基のラチス筋搬送コンベヤ73A,73B,73Cの下流部上方に配設され、前記ラチス筋保持部93に掛止されたラチス筋76を、各上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110B,110Cに待機している上端筋40上へ移載するものであって、往復移動する移動フレーム102と、この移動フレーム102の下部に垂下状態に配設された掛止チャック103とからなる3基の移載部104A,104B,104Cで構成される。各移載部104A,104B,104Cは、その基本構成が全く同一であるので、ここでは第1移載部104Aについてのみ説明することとし、第2移載部104Bおよび第3移載部104Cについては同一の符号を付して説明は省略する。
【0025】
移動フレーム102は、前記ラチス筋搬送コンベヤ73Aと直交する方向に平行に延在する水平フレーム105,105上にレール106,106に配設され、第1流体圧シリンダ107により、該ラチス筋搬送コンベヤ73Aと上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Aの上方間を往復移動するようになっている。また前記掛止チャック103は、図14に示すように、前記移動フレーム102に配設された第2流体圧シリンダ108のロッド108aに懸吊された昇降杆109の下面に所要間隔毎に配設され(実施例では5基)、図17に示すように、下端に配設された掛止爪103aが互いに近接することによりラチス筋76の第1曲折部76aを掛止し得るようになっている。すなわち、移動フレーム102をラチス筋搬送コンベヤ73Aの上方に移動させて掛止チャック103を下降移動させれば、該掛止チャック103の掛止爪103aが、前記ラチス筋保持部93における第2掛止部96bに掛止されたラチス筋76の第1曲折部76aに整合するよう設定されている。
【0026】
前述のように構成されたラチス筋搬送装置74にあっては、図13および図18に示すように、第1移載部104Aが前記第1ラチス筋搬送コンベヤ73Aのラチス筋76を第1上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Aへ移載し、第2移載部104Bが前記第2ラチス筋搬送コンベヤ73Bのラチス筋76を第2上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Bへ移載すると共に、第3移載部104Cが前記第3ラチス筋搬送コンベヤ73Cのラチス筋76を第3上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Cへ移載する。
【0027】
(上端筋・ラチス筋搬送コンベヤについて)
前記3列の上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110B,110Cは、その基本構成が全く同一であって、図18および図19に示すように、モータ111にチェン112で連繋された複数個のローラ113が所要間隔毎に配設され、また下流端には、後述するトラス筋自動成形機17へ上端筋40およびラチス筋76を給送するための送りローラ114が配設されている。すなわち前記ローラ113は、図19に示すように、円周端面に保持溝113aが凹設されており、上端筋搬送コンベヤ30から搬送される上端筋40と、上方から載置されるラチス筋76の第2曲折部76bを好適に保持するようになっている。なお、前記ローラ113の上方には、固定ガイド部材115と、このガイド部材115に近接・離間する移動ガイド部材116が配設され、上端筋40の上方に載置されたラチス筋76を両側から挟み込んで姿勢保持するようになっている。
【0028】
前記送りローラ114は、図20に示すように、フレームに立設された第1支軸117に枢支される従動ローラ118と、スライド移動可能な移動フレームに立設された第2支軸119に枢支されてチェン121を介してモータ122に連繋される駆動ローラ120を有している。そして、従動ローラ118に対して駆動ローラ120を近接移動させて上端筋40に載置されたラチス筋76を挟圧し、この状態で該駆動ローラ120をモータ122で回転駆動させることにより、該ラチス筋76がトラス筋自動成形機17へ給送される。また上端筋40は、前記モータ122と同期的に回転駆動する前記モータ111で前記ローラ113を回転駆動させることにより、トラス筋自動成形機17へ給送される。なお、各上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110B,110Cの下流端部には、図18に示すようにストッパ124が配設されており、上端筋40およびラチス筋76の給送を制御すると共に両者40,76の先端を整合し得るようになっている。
【0029】
(トラス筋自動成形機について)
前記各上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110B,110Cの下流には、図21および図22に示すように、前記上端筋40およびラチス筋76で構成されるトラス筋130を形成するトラス筋自動成形機17(17A,17B,17C)が3基並列状態に配設されている。これらトラス筋自動成形機17A,17B,17Cは、上端筋40とラチス筋76とを接合する溶接ユニット133およびラチス筋76をトラス筋130の全長方向と直交する方向へ千鳥状に屈曲成形する屈曲ユニット134とを具備した成形部131と、図26に示す如く、該成形部131の下流側に配設され、成形完了後のトラス筋130を後述の第1トラス筋搬送装置165へ移載する払出部132とから構成されている。なお、3基のトラス筋自動成形機17A,17B,17Cは全く同一の装置であるので、第1トラス筋自動成形機17Aについてのみ説明する。
【0030】
(成形部について)
第1トラス筋自動成形機17Aにおける成形部131は、図21および図22に示すように、ベース135の上面に敷設されたレール137上を、搬送ラインに近接離間する方向に沿って水平にスライド移動する長方形の第1移動フレーム136が、その長手方向を該搬送ラインに沿わせた位置で配設されている。また搬送ラインを挟んでベース135と対向する位置には、該搬送ラインと直交方向にレール139が敷設され、このレール139上に、第1移動フレーム136と略同一の寸法でもって長方形に成型されたベース体と、該ベース体上に所要間隔離間して対向配置された一対の支持板からなる第2移動フレーム138が3対立設されている。そして後述する如く、両移動フレーム136,138は搬送ラインを挟んで互いに近接・離間し得るようになっている。
【0031】
前記第1移動フレーム136が搬送ラインと対峙する側面上部には、一定間隔離間して複数(実施例では5基)のフランジ部材が立設配置されると共に、第2移動フレーム138を形成する各支持板の上部が、図21に示すように、搬送ラインを挟んで第1移動フレームのフランジ部材と対向する形状に成型されている。この第1移動フレーム136のフランジ部材と第2移動フレーム138の支持板が相互に対向する部分には、搬送ラインに沿って移動するラチス筋76用のガイドレール140A,140Bが配設される。そして両フレーム136,138がこの搬送ラインを中心に相互に近接した際には、該ラチス筋76が延在する両側面に近接して支持案内するよう構成されている。
【0032】
またガイドレール140A,140Bの下方には、前記上端筋40が搬送される位置に対応してフリーローラ142が配設される。すなわち該フリーローラ142は、ラチス筋76および上端筋40を第1トラス筋自動成形機17A内に搬送するための部材であって、搬送ラインに対応して上下動する5基の支持台141に回転自在に枢支されている。これにより、前記上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Aから搬送される上端筋40およびラチス筋76の第2曲折部76bを保持するようになっている。更に、第2移動フレーム138およびベース135には、流体圧シリンダ143のロッド143aに連結されて上端筋40とラチス筋76の第2曲折部76bを側方から押えるラチス筋押え144,144が対向的に配設され、各流体圧シリンダ143,143を制御することで、該ラチス筋押え144,144を近接・離間し得るようになっている。
【0033】
(溶接ユニットについて)
前記溶接ユニット133は、図21〜図24に示すように、搬送ラインに沿って合計10基が直列に配設されており、各溶接ユニット133は、図示しない架台に配設されたシリンダ146のロッド146aから搬送ラインに向かって垂下状態に配設される第1電極147と、搬送ラインの下方に配設されて該第1電極147と対向状態に立設された第2電極148とからなり、固定された第2電極148に対し第1電極147が近接・離間移動し得るようになっている。すなわち各溶接ユニット133は、ラチス筋76の各第2曲折部76b,76bの間隔Lと同一間隔毎に配設されており、搬送されて所定位置に停止した上端筋40に前記第2電極148が接触すると共に、ラチス筋76の第2曲折部76bに前記第1電極147が上方から近接して接触することにより、これら上端筋40とラチス筋76とをスポット溶接する。
【0034】
(屈曲ユニットについて)
前記屈曲ユニット134は、前記溶接ユニット133により接合された上端筋40とラチス筋76により形成されたトラス筋130において、上方へ突出した該ラチス筋76の各第1曲折部76aを搬送ラインと直交する方向へ交互に押付けることで、該第1曲折部76aを千鳥状に屈曲成形するためのものである。この屈曲ユニット134は、図21および図22に示すように、前記第1移動フレーム136の上面に配設したフランジ部材が相互に離間する位置で搬送ラインに沿って並設された4基の第1屈曲機構149と、該フランジ部材の略中央部分に配設された5基の第2屈曲機構150とから構成される。第1屈曲機構149はラチス筋76の第1曲折部76a,76aの間隔Lに対し2倍の間隔毎に並設されると共に、第2屈曲機構150も該第1屈曲機構149と同一の間隔毎に配設され、従って第1屈曲機構149と第2屈曲機構150とは、ラチス筋76の各第1曲折部76aに対応し得る間隔で交互に配設されている。
【0035】
前記第1屈曲機構149は、前記第1移動フレーム136に固定された第1流体圧シリンダ151のロッド151aに、先端部152aを搬送ラインに指向させた略T字形の第1押圧部材152を配設して構成され、該シリンダ151は常にはロッド151aを後退させた状態で停止している。そして、この流体圧シリンダ151をロッド151aが前進するように制御すると、図25に示すように、前記第1押圧部材152は先端部152aが搬送ラインを越えた位置まで前進するよう設定されており、ラチス筋76の第1曲折部76aを側方へ押し付けて屈曲させるようになる。なお、第1移動フレーム136に固定された前記ガイドレール140Aにおいて、各第1押圧部材152の先端152aが対応する位置には、該押圧部材152の通過を許容する切欠140aが形成してある。
【0036】
前記第2屈曲機構150は、前記第1移動フレーム136に固定された第2流体圧シリンダ153のロッド153aに、搬送ラインの上方から反対側まで延出した第2押圧部材154を配設し、更にこの第2押圧部材154の先端に垂直下方を指向した棒状の係止部材155を配設して構成され、該シリンダ153は常にはロッド153aを前進させた状態で停止している。そして、この流体圧シリンダ153をロッド153aが後退するように制御すると、図25に示すように、該第2押圧部材154の後退と共に該係止部材155が搬送ラインを越えた位置まで移動するよう設定されており、ラチス筋76の第1曲折部76aを側方へ引き付けて屈曲させるようになる。なお、前記第2移動フレーム138に固定された前記ガイドレール140Bにおいて、各係止部材155が対応する位置には、該係止部材155の通過を許容する切欠140bが形成してある。
【0037】
従って、前記溶接ユニット133により溶接工程の終了後に、前記屈曲ユニット134における第1屈曲機構149および第2屈曲機構150とを同時に作動制御すれば、ラチス筋76は搬送ライン下流に向かって、該第1屈曲機構149で第1曲折部76aを右側に、第2屈曲機構150で第1曲折部76aを左側に夫々屈曲され、全体として千鳥状に成形される。なお、第1屈曲機構149および第2屈曲機構150の作動に先立って各移動フレーム136,138が相互に離間し、ラチス筋76の第1曲折部76aは、ガイドレール140A,140Bで両側から保持された状態で屈曲成形される。また、この屈曲成形工程は前記溶接工程と同時に実施されるので、ラチス筋76の各第2曲折部76bは、該溶接工程に係る溶接熱により極めて容易に屈曲され得る状態となっており、前記流体圧シリンダ151,153は小型小出力タイプで対応し得る。
【0038】
(払出部について)
前記成形部131の下流側に延在する払出部132は、図26および図27に示すように、該払出部132に延在するガイドレール156に沿って往復移動するチャック157が配設され、トラス筋130の先端を保持しながら適宜移動する。また、このガイド156の側方には、所要間隔をおいて先端を水平下方に延出した傾斜状態のトラス筋掛止台158が所要間隔毎に配設されており、前記成形部131における溶接工程および屈曲工程を完了したトラス筋130は、前記チャック157の保持が解除されると、上下反転して上端筋40を上にした状態で、このトラス筋掛止台158における掛止棒159に掛止されるようになっている。また、このトラス筋掛止台158の近傍には、該トラス筋掛止台158に掛止されたトラス筋130を上昇移動させるエレベータ160が配設されており、図28に示すように、該トラス筋130を後述の第1トラス筋搬送装置165へ移載するようになっている。すなわち前記エレベータ160は、垂直に立設した支柱161に沿ってスライド移動が可能な載置台162が配設されており、前記トラス筋掛止台158に掛止されたトラス筋130を、掛止した状態で押上げるものである。
【0039】
(第1トラス筋搬送装置について)
図28は、第1トラス筋搬送装置165を概略で示す側面図であって、この第1トラス筋搬送装置165は、前記3基のトラス筋自動成形機17A,17B,17Cにおいて形成された各トラス筋130を、後述するピッチ送りシャトル170へ移載するものである。前記各トラス筋自動成形機17A,17B,17Cの払出部132の上方と前記ピッチ送りシャトル170の上方間に、該払出部132と直交すると共に水平かつ平行に延在する固定フレーム166,166が配設され、この固定フレーム166,166に配設されたレール167上を往復動自在な移動フレーム168に、上下動可能な3基の把持チャック169a,169b,169cが垂下状態に配設されている。これら把持チャック169a,169b,169cは、図29に示すように、前記ピッチ送りシャトル170における各保持溝171a,171b,171cと同一間隔に配設されており、第1把持チャック169aは第1トラス筋自動成形機17Aで形成されたトラス筋130を把持し、第2把持チャック169bは第2トラス筋自動成形機17Bで形成されたトラス筋130を把持すると共に、第3把持チャック169cは第3トラス筋自動成形機17Cで形成されたトラス筋130を把持するようになっている。そして、各把持チャック169a,169b,169cに把持された3本のトラス筋130は、ピッチ送りシャトル170の第1保持溝171a,第2保持溝171bおよび第3保持溝171cへ載置される。なお、各把持チャック169a,169b,169cは、図9に示した上端筋搬送装置29における把持チャック59と、基本的に同一に構成されている。
【0040】
(ピッチ送りシャトルについて)
前記ピッチ送りシャトル170は、図29に示すように、前記第1トラス筋搬送装置165から移載されたトラス筋130を、後述するリブ付き鉄板(リブ付き金属板)208へセットするピッチで順次送るための装置である。このピッチ送りシャトル170は、図29および図31に示すように、移載されるトラス筋130の長手方向へ所要間隔毎に固定される複数の第1載置台171と、各第1載置台171の間に位置して上下動および往復動が可能に配設される第2載置台172と、前記第1載置台171に載置された3本のトラス筋130を上方へ押上げる昇降台173とから構成されている。固定フレーム174に取着される前記第1載置台171には、合計9個の保持溝171a〜171iが等間隔に形成してあり、前述したように、前記第1トラス筋搬送装置165の把持チャック169a,169b,169cに把持された3本のトラス筋130は、第1保持溝171a,第2保持溝171bおよび第3保持溝171cに載置される。
【0041】
前記第2載置台172は、図30に示すように、前記第1載置台171の各保持溝171a〜171iの間隔と同一間隔に合計6個の溝172a〜172fが形成されており、第1流体圧シリンダ175のロッド175aに連結されてレール176上を往復移動する架台177の上部に固定されている。また、前記レール176が固定される第2フレーム178は、図31に示すように、第2流体圧シリンダ179のロッド179aに連結したテーパ部材180がレール181上を往復移動する際に、該テーパ部材180のテーパ面180a上をローラ182が転動する結果として上下動するようになっている。従って前記第2載置台172は、前記第1流体圧シリンダ175および第2流体圧シリンダ179を適宜制御することにより所謂「ブロックモーション」を行なうようになり、第1載置台171上に載置されたトラス筋130を、図29において右から左方向へ向かって順次移載することができる。すなわち、第1保持溝171a,第2保持溝171bおよび第3保持溝171cに載置されたトラス筋130は、第4保持溝171d,第5保持溝171eおよび第6保持溝171fに移載され、次いで前記第1トラス筋搬送装置165により次のトラス筋130が第1保持溝171a,第2保持溝171bおよび第3保持溝171cに載置されると、前者の3本のトラス筋130は第7保持溝171g,第8保持溝171hおよび第9保持溝171iに、後者の3本のトラス筋130は第4保持溝171d,第5保持溝171eおよび第6保持溝171fへ同時に移載される。
【0042】
また前記昇降台173は、前記第1載置台171における第7保持溝171g,第8保持溝171hおよび第9保持溝171iに載置された3本のトラス筋130を上方へ押上げ、これらトラス筋130を後述する第2トラス筋搬送装置186へ移載させるものである。この昇降台173は、図32に示すように、第3流体圧シリンダ183により昇降移動が可能に配設されており、該昇降台173の上部にはトラス筋130の下方突出部(ラチス筋76の第1曲折部76a)を保持する保持部材184が配設されている。従って、前記第3流体圧シリンダ183をロッド183aが延出する方向へ制御することにより昇降台173が上方へ移動し、この際に第7保持溝171g,第8保持溝171hおよび第9保持溝171iに載置された3本のトラス筋130は、各保持部材185に載置された状態で押上げられる。
【0043】
(第2トラス筋搬送装置について)
第2トラス筋搬送装置186は、図33に示すように、前記ピッチ送りシャトル170の昇降台173に載置された3本のトラス筋130を同時に把持し、リブ付き鉄板搬送コンベヤ207上に待機している後述のリブ付鉄板208へセットするものである。ピッチ送りシャトル170の上方とリブ付き鉄板搬送コンベヤ207の上方間には、水平かつ平行に延在する固定フレーム187,187が配設され、この固定フレーム187,187の上面に敷設されたレール188上には、モータ190により往復動自在な移動フレーム189が配設されている。この移動フレーム189には、流体圧シリンダ192により水平姿勢で上下動する昇降杆191が配設され、この昇降杆191の下部に3列のトラス筋把持部193,193,193が配設されている。また、各トラス筋把持部193には、図34,図35および図37に示すように、トラス筋130におけるラチス筋76の第1曲折部76aに対応するクランプ片195,195を備えた複数基のクランプ機構部194が、前記昇降杆191の長手方向に所要間隔毎に配設されている。
【0044】
前記クランプ機構部194は、図35および図36に示すように、所要間隔をおいて垂下立設した支持板196,196の下端間に、支持軸197,197が水平かつ平行に架設され、前記クランプ片195を下端部に備えた把持片198,198が、各支持軸197,197に回動可能に枢支されている。各把持片198の上端部は、上方から垂下状態に配設された流体圧シリンダ199のロッド199aと、連結部材200を介して連結されている。従って、前記流体圧シリンダ199をロッド199aが後退(上昇)するように制御すると、前記各クランプ片195,195が互いに離間するように把持片198,198が回動し(図36に2点鎖線で示す)、またロッド199aが前進(下降)するように制御すると、各クランプ片195,195が互いに近接するように把持片198,198が回動する。すなわち第2トラス筋搬送装置186は、トラス筋130がラチス筋76を千鳥状に拡開した状態に成形してあるので、図36に示すように、前記流体圧シリンダ199によりクランプ片195,195を互いに近接させることにより、各トラス筋130を側方から押圧して弾性変形させた状態で把持するものである。なお各クランプ機構部194には、図38に図示した把持チャック201が配設されており、把持片201a,201aの近接によってトラス筋130における上端筋40とラチス筋76の第2曲折部76bとを把持するようになっている。
【0045】
そして、図34および図36に示すように、各トラス筋把持部193,193,193により押圧された状態で把持された3本のトラス筋130は、図33に示すように、リブ付き鉄板搬送コンベヤ207上で待機しているリブ付き鉄板208の上面に移載される。このリブ付き鉄板208には、図41に示すように、幅方向に所要間隔で離間して対向したリブ209a,209bを対とした3組(合計6個)のリブが、該鉄板208の全長に亘って立設されており、夫々のリブ209a,209b間に1本のトラス筋130が対応的に配設されるようになっている。夫々のリブ209a,209bの間隔Rは、前記トラス筋130におけるラチス筋76の横方向への拡開寸法より若干小さく設定されており、図39(a)に示すように、トラス筋130を前記トラス筋把持部193により押圧した状態でリブ209a,209b間に到来させた後に、図39(b)に示すように、該トラス筋把持部193による押圧を解除すると、該トラス筋130は元の状態に復帰しながら各リブ209a,209bの内側面に当接するようになり、各トラス筋130とリブ付き鉄板208とが弾力的に固定した状態に保持される。
【0046】
(鉄板給材部について)
鉄板給材部16は、図40に示すように、アンコイラ204の下流に配設されるロール成形機205と、アキュームコンベヤ206および前記第2トラス筋搬送装置186の下方へ延在するリブ付き鉄板搬送コンベヤ207とから構成される。前記ロール成形機205は、アンコイラ204から送られる薄肉の鉄板(金属板)を、図41に示すようなリブ209a,209bを有するリブ付き鉄板208に成形するものであり、既に実用化されている公知の装置であるので詳細な説明は省略する。前記ロール成形機205で成形されたリブ付き鉄板208は、前記アキュームコンベヤ206で側方へ移送され、リブ付き鉄板搬送コンベヤ207で第2トラス筋搬送装置186の下方に搬送された後に所定位置で停止し、前記トラス筋130の装着のために待機する。なお、図41に示すように、前記リブ付き鉄板208において、長手方向の一側端部には端部を単に上方へ折曲げて成形される第1連結部208aと、他側端部には端部を上方へ折曲げて更に下方へ折返して成形され、該第1連結部208aと係合し得る第2連結部208bが形成されており、隣接するリブ付き鉄板208同志を並列状態で連結し得るようになっている。
【0047】
(鉄板−トラス筋 スポット溶接機について)
図42は、前記リブ付き鉄板208のリブ209a,209bと、このリブ付き鉄板208に弾力的に固定した状態でセットされたトラス筋130とを溶接するための鉄板−トラス筋スポット溶接機(鉄板−トラス筋溶接機)18を概略で示す正面図であり、図43は、このスポット溶接機18の側面図である。この鉄板−トラス筋スポット溶接機18は、第1搬送コンベヤ211を挟んで立設する支柱213の上部に固定される架台214に対し、昇降フレーム215が流体圧シリンダ216により上下動可能に配設され、この昇降フレーム215の下方には、合計30個の溶接ガン(溶接手段)218を垂下立設した溶接ユニット217が配設されている。前記溶接ガン218には、トラス筋130におけるラチス筋76の第1曲折部76aと、この第1曲折部76aと接触しているリブ209a,209bとを、両側外方から互いに近接して挟持する電極219,219が配設されている。なお、前記架台214の上部にはトランス220が配設されていると共に、溶接ユニット217の上流端および下流端には、該溶接ユニット217の下降移動に連動して下方へ移動し、鉄板208を押圧する押圧装置221,221が配設されている。
【0048】
前記第1搬送コンベヤ211と、その下流側に配設された第2搬送コンベヤ212の両側下部には、所要間隔で水平に延在するレール222,222が敷設され、リブ付き鉄板208の前端部をクランプして該リブ付き鉄板208を搬送する第1送り装置223と、リブ付き鉄板208の両側端部をクランプして該リブ付き鉄板208を搬送する第2送り装置224とが、該レール222,222上を往復移動可能に配設されている。第1送り装置223は、前記レール222,222上を移動する第1移動フレーム225上に、前記搬送コンベヤ211を挟んた対向位置に支柱226,226が立設され、流体圧シリンダ228に連結されてクランプ部材229が配設された倒立コ字形の昇降杆227が、この支柱226,226に垂直に配設されたレール230,230に沿って昇降可能に配設されている。すなわち第1送り装置223は、図42に示すように、第1搬送コンベヤ211と第2搬送コンベヤ212との間に画成された空間部に移動した状態において、前記昇降杆227をコンベヤの搬送レベルより下方まで下降移動し得るようになっている。なお、前記第1移動フレーム225上に配設された第1モータ231のギア232と、前記レール222に沿って延在するラック状のギア233とが常に噛合しており、前記第1送り装置223は、該第1モータ231の駆動によって前記溶接ユニット217の下部を往復移動する。
【0049】
前記第2送り装置224は、前記レール222,222上を移動する第2移動フレーム234上に、前記第2搬送コンベヤ212を挟んた対向位置に支柱235,235が立設され、この支柱235,235から水平後方へ延出した水平杆235aの先端に、クランプ部材236が配設されている。そして、前記第2移動フレーム234上に配設された第2モータ237のギア238と、前記レール222に沿って延在するラック状のギア233とが常に噛合しており、前記第2送り装置224は、該第2モータ237の駆動によって前記溶接ユニット217の下流端部と、第2搬送コンベヤ212の略中央部との間を往復移動するようになっている。なお第1搬送コンベヤ211には、基準側固定ガイド239と、この基準側固定ガイド239に対して近接・離間し得る巾決めガイド240とが配設されており、溶接ユニット217による溶接工程時にリブ付き鉄板208の幅方向への位置決めをなすようになっている。また、第1搬送コンベヤ211における前記溶接ユニット217の中央下部に相当する位置には、該コンベヤ211の上方へ垂直に突出する突上棒241が配設されており、溶接ユニット217の下方で停止した鉄板208の上流部および下流部を、前記押圧装置221,221で上方から押圧すると共に、該鉄板208の中央下面を該突上棒241で下から押圧することにより、該鉄板208に所要の反り(「むくり」という)を与えるようになっている。すなわちデッキDは、図60(b)に示す如く、建築構造体の所定位置に配設すると自重で長手方向の中央部が下方へ撓んでしまうので、鉄板208を中央を予め上方へ反らせた状態でトラス筋130を溶接することにより、所定位置に配設した際に適宜撓んで略水平状態となる。更に、鉄板−トラス筋スポット溶接機18の下流には、図1に示すように、短辺矯正機269が配設してあり、リブ付き鉄板208の幅方向への反りや曲がり等を矯正するようになっている。
【0050】
(端部材スポット溶接機について)
図44は、端部材スポット溶接機(端部材溶接機)19を概略で示す正面図であり、リブ付き鉄板208に溶接されたトラス筋130の両端部を補強するために、図46に示すように、別途加工成形されたV字形の端部材242をセットして、該端部材242とトラス筋130、該端部材242とリブ付き鉄板208のリブ209a,209bとを溶接するためのものである。この端部材スポット溶接機19は、搬送コンベヤ243の下流端側にフレーム244に固定された第1溶接ユニット245と、該フレーム244に水平に延在するレール246上をコンベヤ243の上流端側と下流端側との間で移動可能に配設される第2溶接ユニット247とから構成されている。これら第1溶接ユニット245と第2溶接ユニット247とは、各構成部材の配設方向が対称的になっているものの、その基本構成は同一であるので、該第2溶接ユニット247のみを説明し、第1溶接ユニット245については、同一の符号を付して説明は省略する。なお、前記フレーム244の下流側における所要位置には、図44に示すようにストッパ装置248が配設されており、搬送コンベヤ243で搬送されたリブ付き鉄板208を所定位置で停止させ得るようになっている。
【0051】
前記第2溶接ユニット247は、図44に示すように、端部材242をトラス筋130の端部にセットする端部材ローダ部249と、セットされた端部材242をトラス筋130およびリブ付き鉄板208に溶接する端部材溶接部250とから構成されている。この端部材ローダ部249は、傾動可能に配設されて端部材成形機(図示せず)で別途加工成形された前記端部材242を直列状態でストックする3列のストック板251と、これらストック板251から仮置台253に該端部材242を移載するローダチャック252と、前後進可能な前記仮置台253と、この仮置台253に載置された端部材242をトラス筋130の端部にセットするチャックスタンド254とから構成されている。
【0052】
前記端部材溶接部250は、図45に示すように、架台255の上部内側に搬送ラインに対する直交方向へ水平に延在するレール256に懸吊支持され、スライドシリンダ258により該レール256に沿って移動可能な移動フレーム257の下方に、ダブルピンチャーガン259とコンタクトガン260およびスタッドガン261が配設されている。ダブルピンチャーガン259には、前記移動フレーム257に配設された第1昇降シリンダ263のロッド263a先端で水平にスライドするスライドシリンダ264の下部に、所要の傾斜角度で取付けられており、その先端部に2個の電極262が所要間隔をおいて並設されている。すなわち、前記第1昇降シリンダ263およびスライドシリンダ264を適宜制御することにより、ダブルピンチャーガン259は図45に2点鎖線で示すように、電極262を端部材242の下端部242bとリブ付き鉄板208のリブ209a(209b)に接触するように設定されており、所謂「ダイレクト溶接方式」を利用して該下端部242bとリブ209a(209b)とを溶接するようになっている。
【0053】
前記コンタクトガン260は、前記移動フレーム257に配設された第2昇降シリンダ265のロッド265a先端に、所要角度を付した垂下状態で配設されており、該第2昇降シリンダ265をロッド265aが前進するよう制御することにより、先端の電極266がトラス筋130の端部130aに接触するよう設定されている。また前記スタッドガン261は、前記移動フレーム257に配設された第3昇降シリンダ267のロッド267a先端に垂下状態に配設され、該第3昇降シリンダ267をロッド267aが前進するよう制御することにより、先端の電極268が端部材242の上端242aに当接するよう設定されている。すなわち、前記第2昇降シリンダ265および第3昇降シリンダ267とを適宜制御して、コンタクトガン260の電極266およびスタッドガン261の電極268とを、トラス筋130の端部130aおよび端部材242の上端242aに接触させることにより、所謂「インダイレクト溶接方式」を利用して該トラス筋130と端部材242とを溶接するようになっている。
【0054】
(滑止め部材スポット溶接機について)
図47は、滑止めスポット溶接機(滑止め溶接機)20を概略で示す正面図であり、リブ付き鉄板208の両端部に、図49に示すように、別途曲折成形されたL字形の滑止め部材270をセットして溶接するためのものである。この滑止めスポット溶接機20は、搬送コンベヤ271の下流端側にフレーム272に固定された第1溶接ユニット273と、該フレーム272に水平に延在するレール274上を、搬送コンベヤ271の上流端側と下流端側との間で移動可能に配設される第2溶接ユニット275とから構成されている。これら第1溶接ユニット273と第2溶接ユニット275とは、各構成部材の配設方向が対称的になっているものの、その基本構成は同一であるので、該第2溶接ユニット275のみを説明し、第1溶接ユニット273については、同一の符号を付して説明は省略する。
【0055】
前記第2溶接ユニット275は、図48に示すように、前記レール274上を移動する移動フレーム276に支軸277を介して回動可能な溶接機本体278が配設されており、この溶接機本体278は、前記移動フレーム276に固定された流体圧シリンダ279のロッド279aに連結されて、鉛直状態と所要角度の傾斜状態との間で揺動可能となっている。この溶接機本体278には、垂直下方へ立設した上部電極280と、コ字形アーム282を介して垂直上方へ立設した下部電極281とが、同一軸線上に配設されており、図示しない駆動手段より、互いに近接および離間が可能となっている。
【0056】
前記滑止め部材270は、図示しないパーツフィーダにより、リブ付き鉄板208の前後端部の所要位置に位置決めセットされ、この状態で前記流体圧シリンダ279をロッド279aが後退する方向へ制御することにより、前記溶接機本体278が鉛直状態に回動変位し、上下の電極280,281が滑止め部材270の上下に位置するようになる。この状態で、上下の電極280,281を互いに近接移動させ、滑止め部材270およびリブ付き鉄板208に接触させて通電することにより、該滑止め部材270がリブ付き鉄板208に溶接される。
【0057】
なお、前記滑止め部材270の装着を必要としないデッキDに関しては、この滑止めスポット溶接機20を通過するように制御される。
【0058】
(スリッタについて)
図50は、スリッタ21を概略で示す正面図であって、このスリッタ21は、搬送されてくるデッキDのリブ付き鉄板208を任意の位置で切断して、幅寸法の異なるデッキDを製作する際に使用に供されるものであるが、この切断加工を必要としないデッキDはそのまま通過するようになっている。上下に切断刃285,286を備えたスリッタ21は、架台287に固定されて前記滑止めスポット溶接機20に接続した上流側の第1搬送コンベヤ288と、架台289に固定されて後述の検査ステーション12に接続する下流側の第2搬送コンベヤ290との間に位置して、ベース体291に対して搬送ラインと直交する方向へスライド移動が可能に配設されている。また、前記第1搬送コンベヤ288の中間部および第2搬送コンベヤ290の下流端部には、タイミングベルト293,293を介してモータ294に連繋した駆動ローラ292が配設されており、デッキDのリブ付き鉄板208は、これら駆動ローラ292と自在回転可能に配設された案内ローラ295との間に挟圧されながら搬送される。
【0059】
前記スリッタ21は、図50および図51に示すように、図示しない駆動手段により前記ベース体291にスライド移動が可能な矩形枠体状のフレーム296に前記切断刃285,286が配設され、このフレーム296の内部をデッキDが通過するようになっている。下切断刃286は、前記フレーム296に固定された下支持台297に軸支された回転軸298の端部に装着され、該回転軸298に連繋したモータ299より回転するようになっている。また上切断刃285は、流体圧シリンダ301により前記フレーム296に対して昇降可能な上支持台300に軸支された回転軸302の端部に固定され、自在回転が可能に配設されている。また上切断刃285は、ハンドル303を回動操作することにより、前記下切断刃286に対する配設位置を微調整し得るようになっている。なお上支持台300には、所要の傾斜角度が付されている。
【0060】
前述のように構成されたスリッタ21を、図示しない駆動手段で所要位置にスライド移動させて固定すると、上下の切断刃285,286が給送ラインに臨むようになるので、第1搬送コンベヤ288上を幅方向への位置決めがなされた状態で搬送されるデッキDのリブ付き鉄板208が、所定位置で切断されながら第2搬送コンベヤ290側へ送られる。
【0061】
(検査ステーションについて)
図52は、前記スリッタ21の下流側に配設された検査ステーション12および搬出ステーション13の一部を概略で示す平面図であって、この検査ステーション12には、残材払出し装置306および検査台307等が配設されている。搬送コンベヤ308の上流端(図52における左側)は、前記スリッタ21における第2搬送コンベヤ290の下流端に接続しており、全ての工程を終了した各デッキDは、この搬送コンベヤ308に搬送されてストッパ309に当接した状態で停止する。またこの搬送コンベヤ308には、所要間隔毎に位置した5本のベルト体からなるクロスコンベヤ310が直交した状態で配設されていると共に、図53に示すように、該搬送コンベヤ308は図示しない昇降装置により上下動するようになっている。すなわち搬送コンベヤ308は、その上昇時においては前記クロスコンベヤ310より上方に延出すると共に、下降時においては該クロスコンベヤ310より下方へ退避するようになっている。従って、上流側から搬送されるデッキDは、上昇位置に延出した前記搬送コンベヤ308上を移動して停止し、その後に該搬送コンベヤ308が下降することによりクロスコンベヤ310上に載置された状態となる。
【0062】
(クロスコンベヤについて)
前記クロスコンベヤ310は、前記搬送コンベヤ308の両側に配設された検査台307および後述の反転機22との間に延在した状態に配設されており、搬送コンベヤ308から移載されたデッキDを、前記検査台307または反転機22側へ適宜選択的に移送するためのものである。すなわち、デッキDの検査をする場合には、前記クロスコンベヤ310を検査台307側へ回転駆動させ、当該デッキDを該検査台307側へ移動して所要の検査をし、検査終了後にクロスコンベヤ310を前と逆方向へ回転駆動させれば、デッキDは反転機22側へ給送される。また、デッキDの検査をしない場合には、クロスコンベヤ310を反転機22側へ回転駆動させて、デッキDを直接該反転機22側へ移送する。なお検査台307には、完成したデッキDの寸法や、鉄板208とトラス筋130との溶接状態、ラチス筋76と上端筋40との溶接状態等を検査するための各種機器が設備されている。
【0063】
(残材払出し装置について)
前記搬送コンベヤ308の上方に配設される残材払出し装置306には、図52および図53に示すように、前記スリッタ21により切断加工されたデッキDを掛止するデッキ退避機構311が具備されている。すなわち、このデッキ退避機構311は、製品としてのデッキDを掛止チャック312によって掛止して上昇させることで、クロスコンベヤ310上に載置されたままの残材を、該クロスコンベヤ310の回転駆動下に、前記検査台307の側方に配設されたパレット313へ払出し得るようにするものである。なお、残材の払出し後は、掛止した前記デッキDを再びクロスコンベヤ310上へ載置させる。
【0064】
(搬出ステーションについて)
前記搬出ステーション13は、図1および図52に示すように、前記反転機22,デッキ移載装置324および梱包機23等から構成されており、前記検査ステーション12を通過したデッキDを、適宜段積みした状態で梱包した後に完成品ストックヤードへ搬出する。
【0065】
(反転機について)
図54は、前記反転機22を概略で示す側面図であって、図52および図53に示すように、前記クロスコンベヤ310の側方に配設されている。この反転機22は、前記クロスコンベヤ310から給送されたデッキDを、必要に応じて表裏反転するための装置で、支柱315,315間に回動可能に架設されてタイミングベルト319を介してモータ320に連繋した回動軸316と、この回動軸316に固定されて該回動軸316の軸方向と直交した方向へ延出した複数の旋回棒317と、反転されたデッキDを載置する載置台318とから基本的に構成されている。すなわち旋回棒317は、前記回動軸316に連繋したモータ320を駆動制御することにより、前記クロスコンベヤ310側へ水平に延出した第1姿勢と、前記載置台318の上方へ水平に延出した第2姿勢との間を旋回するようになっており、クロスコンベヤ310の下流端で一時停止したデッキDを、表裏反転させた状態で載置台318に移載することができる。
【0066】
前記旋回棒317には、図54に示すように、電磁石または空気の吸引ノズル等の吸着装置321が具備されており、デッキDを適宜吸着保持した状態で反転するようになっている。なお反転機22の側方には、図52または図54に示すように、インクジェットプリンタ322が配設されており、クロスコンベヤ310の下流端に停止しているデッキDにおけるリブ付き鉄板208の所要位置に、デッキNOや納入先および配設位置等の各種情報データを印刷するようになっている。
【0067】
(デッキ移載装置について)
デッキ移載装置324は、図53に示すように、前記クロスコンベヤ310の下流端で停止した完成デッキDまたは前記反転機22で反転された完成デッキDを、該反転機22の側方に延在する搬出コンベヤ325に移載して、順次段積みするためのものである。前記反転機22の上方と搬出コンベヤ325の上方間には、水平かつ平行に延在する固定フレーム326,326が配設され、この固定フレーム326,326の上面に敷設されたレール327上には、図示しない駆動手段により往復動自在な移動フレーム328が配設されている。この移動フレーム328には、流体圧シリンダ329により上下動可能な昇降杆330が配設され、この昇降杆330の下部にデッキDを掛止保持するための第1掛止部331および第2掛止部332が配設されている。
【0068】
前記第1掛止部331は、図53および図55に示すように、前記クロスコンベヤ310の下流端に停止しているデッキD、すなわち前記反転機22により反転されないデッキDを掛止するためのものである。この第1掛止部331は、前記昇降杆330に配設された第1昇降シリンダ333のロッド333aに垂下状態に配設された支持板334,334間に支持軸335が架設され、この支持軸335に回動可能に枢支された掛止チャック336,336の各上端が、流体圧シリンダ337のボトム側337bおよびロッド337aに夫々連結されて構成されている。すなわち、流体圧シリンダ337をロッド337aが前進するように制御すると、各把持チャック336,336の下端同志が互いに近接するようになるので、図55(a)に示すように、トラス筋130における上端筋40を掛止した状態でデッキDを引上げることが可能となる。
【0069】
前記第2掛止部332は、図53および図56に示すように、前記反転機22の載置台318に反転された状態で載置されたデッキDを掛止するためのものである。この第2掛止部332は、前記昇降杆330に配設された第2昇降シリンダ338のロッド338aに懸吊された支持体339の前後に、シリンダ340によりスライド移動する第1掛止爪341と、シリンダ342により回動する第2掛止爪343とが配設されている。すなわち、これらシリンダ340,342を適宜制御することにより、各掛止爪341,343が反転したデッキDにおけるリブ付き鉄板208の両側端部に係止し、該デッキDを引上げることが可能となる。
【0070】
従って、このように構成したデッキ移載装置324では、先ずクロスコンベヤ310の下流端に停止した反転していないデッキDを、第1掛止部331で掛止して搬出コンベヤ325上へ移載する。そして、クロスコンベヤ310に給送されてきた次のデッキDが、反転機22により反転されて載置台318への載置が完了すると、反転された当該のデッキDを、第2掛止部332で掛止して搬出コンベヤ325上に移載されている前記デッキDの上方に載置する。これらの動作を反復することにより、図53に示すように、複数のデッキDを搬出コンベヤ325上に段積み状態で載置することができる。なお、図55(b)に示すように、第1掛止部331が作動する際は、第2掛止部332は上昇してデッキDとの干渉が防止されると共に、図56(b)に示すように、第2掛止部332が作動する際は、第1掛止部331は上昇してデッキDとの干渉が防止されるようになっている。
【0071】
前記搬出コンベヤ325の下流側には、図1に示すように、既知の梱包機23が配設されており、段積み状態で搬送されたデッキDにバンド掛けを行なって梱包するようになっている。
【0072】
【実施例の作用】
製品としてのデッキDは、全長および全幅およびトラス筋の高さの各寸法が異なる複数種類に形成されるが、寸法が異なってもその基本構成は同一であって、図59に示すように、幅方向に所要間隔で離間したリブ209a,209bを形成したリブ付き鉄板208と、各リブ209a,209b間に配設されるトラス筋130から構成され、この各トラス筋130は上端筋40とラチス筋76とから構成されている。また、リブ付き鉄板208に取着されたトラス筋130の両側端部にはV字形の端部材242が溶接され、必要に応じて該鉄板208の両側端部には滑止め部材270を溶接したり、リブ付き鉄板208を切断して幅寸法の異なるデッキDも製造される。前述のように構成された製造装置に係るデッキ製造組立ライン9は、前記デッキDの製造および組立てを完全自動化したものであるから、次にこのデッキ製造組立ライン9により実施されるスラブ用デッキの製造方法につき、図58および図59をもとに説明する。
【0073】
(上端筋の成形および給材)
上端筋40は、図2〜図9に示すように、投入コンベヤ26,上端筋切断機27,引出コンベヤ28,上端筋搬送装置29および上端筋搬送コンベヤ30等から構成される上端筋給材部14から給材される。すなわち、投入コンベヤ26および引出コンベヤ28の回転駆動下に、線材ストッカから取出した10本の鉄筋(線材)25を、該投入コンベヤ26の上流側から並列した状態で投入し、上端筋切断機27の鉄筋整列部32を介して引出コンベヤ28へ送り込む。引出コンベヤ28に前進した各鉄筋25は、投入作業に先立って所定位置に移動調整して停止保持させたバックゲージ38の当接板39に当接して停止する。そして、前記上端筋切断機27を駆動制御して切断刃具35を下降移動することにより、各鉄筋25を鉄筋整列部32において切断し、所要長の上端筋40を成形する。切断して得られた各上端筋40は、引出コンベヤ28に配設した上端筋払出し機構41の作動下に、該引出コンベヤ28の側方に配設した上端筋搬送装置29の上端筋移載部47へ払い出す。なお、上端筋40の長さを変更する場合は、前記バックゲージ38を所定位置へ移動して、当接板39と切断刃具35の距離を変位させればよい。
【0074】
前記上端筋搬送装置29では、前記引出コンベヤ28から払い出した上端筋40を、上端筋移載部47における第1載置板50,50および第2載置板54において一時的にストックし、適宜タイミングでストックした上端筋40のうちの3本ずつを載置台56へ載置する。この載置台56に載置した3本の上端筋40を、上端筋搬送部48における把持チャック59a,59b,59cで1本ずつ同時に把持し、第1把持チャック59aで把持した上端筋40を第1上端筋搬送コンベヤ30Aへ移載し、第2把持チャック59bで把持した上端筋40を第2上端筋搬送コンベヤ30Bへ移載すると共に、第3把持チャック59cで把持した上端筋40を第3上端筋搬送コンベヤ30Cへ移載する。
【0075】
上端筋搬送コンベヤ30Aに移載した上端筋40は、該コンベヤ30Aの回転駆動下に下流側に配設した上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Aへ移載され、ストッパ124により、所定位置で停止して待機する。また、上端筋搬送コンベヤ30Bに移載した上端筋40は、該コンベヤ30Bの駆動下に下流側に配設した上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Bへ移載され、ストッパ124により所定位置で停止して待機すると共に、上端筋搬送コンベヤ30Cに移載した上端筋40は、該コンベヤ30Cの駆動下に下流側に配設した上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Cへ移載され、ストッパ124により所定位置で停止して待機する。
【0076】
(ラチス筋の成形および給材)
ラチス筋76は、図10〜図17に示すように、自動線台71の鉄筋供給方向の下流側に配設されたラチス筋自動成形機72と、この成形機72の下流側に配設されたラチス筋搬送コンベヤ73とで形成される合計3組のラチス筋成形ライン70A,70B,70Cと、各ラチス筋搬送コンベヤ73A,73B,73Cの下流側に配設されたラチス筋搬送装置74とから構成されたラチス筋給材部15で3本同時に成形および給材される。すなわち、第1ラチス筋成形ライン70Aでは、自動線台71から引出された線材75を、ラチス筋自動成形機72で順次折曲加工して所要長のラチス筋76を成形し、第1ラチス筋搬送コンベヤ73Aでラチス筋搬送装置74側へ搬送する。また第2ラチス筋成形ライン70Bでは、別の自動線台71から引出された線材75を、ラチス筋自動成形機72で順次折曲加工して所要長のラチス筋76を成形し、第2ラチス筋搬送コンベヤ73Bでラチス筋搬送装置74側へ搬送する。更に第3ラチス筋成形ライン70Cでは、別の自動線台71から引出された線材75を、ラチス筋自動成形機72で順次折曲加工して所要長のラチス筋76を成形し、第3ラチス筋搬送コンベヤ73Cでラチス筋搬送装置74側へ搬送する。
【0077】
各ラチス筋搬送コンベヤ73A,73B,73Cでは、搬送されたラチス筋76を、ラチス筋払出し機構92の作動下にラチス筋保持部93へ移載し、更にこのラチス筋保持部93では、第1掛止部96aに掛止された該ラチス筋76を、シリンダ97の作動下に第2掛止部96bへ移載する。そして、各ラチス筋搬送コンベヤ73A,73B,73Cの第2掛止部96bに掛止されたラチス筋76を、ラチス筋搬送装置74における各移載部104A,104B,104Cの掛止チャック103で掛止保持し、前記上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110B,110Cへ移載する。すなわち、第1移載部104Aの掛止チャック103で掛止したラチス筋76は、第1上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Aに待機している上端筋40へ載置し、第2移載部104Bの掛止チャック103で掛止したラチス筋76は、第2上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Bに待機している上端筋40へ載置すると共に、第3移載部104Cの掛止チャック103で掛止したラチス筋76は、第3上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Cに待機している上端筋40へ載置する。
【0078】
(上端筋とラチス筋とのスポット溶接および屈曲成形)
前記各上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110B,110Cに移載した各上端筋40およびラチス筋76は、図18〜図20に示すように、ローラ113および送りローラ114をモータ111およびモータ122で回転駆動することにより、各トラス筋自動成形機17A,17B,17Cへ搬送する。
【0079】
各トラス筋自動成形機17A,17B,17Cでは、図21〜図27に示すように、搬送ラインの下方に配設したフリーローラ142を上昇させて搬送する上端筋40およびラチス筋76を案内し、該上端筋40およびラチス筋76が所定位置に停止したら該フリーローラ142を下降させ、チャック157で保持すると共にラチス筋押え144,144を近接して保持する。次に図24に示す如く、ガイドレール140Aおよびガイドレール140Bを相互に離間させると共に、第2屈曲機構150を作動させて第2押圧部材155を搬送ラインを越えて移動させることにより、ラチス筋76をガイドレール140A側へ傾斜させ、この状態で該ラチス筋76を保持する。そして溶接工程として、所定位置に停止した上端筋40およびラチス筋76に対し、溶接ユニット133における第1電極147と第2電極148とを相互に近接することにより、該上端筋40とラチス筋76の第2曲折部76bを接合する。またこの溶接工程と同時に行なう屈曲工程として、屈曲ユニット134における第1屈曲機構149を作動することにより、前記第2屈曲機構150の第2押圧部材155に保持された第1曲折部76aはその位置に固定されると共に、第1屈曲機構149の第1押圧部材152に押圧された第1曲折部76aが搬送ラインを越えて反対側へ変形し、この結果として該ラチス筋76を千鳥状に拡開成形する。前記溶接工程および屈曲工程を数回行なって成形が完了した各トラス筋130は、夫々の払出部132で上下反転した状態でトラス筋掛止台158に掛止された後に、エレべータ160で上昇移動する。
【0080】
各トラス筋自動成形機17A,17B,17Cで成形された後に、エレベータ160で上昇移動して待機している各トラス筋130は、図28に示すように、第1トラス筋搬送装置165における3基の把持チャック169a,169b,169cで順次把持され、ピッチ送りシャトル170における保持溝171a,171b,171cに移載される。すなわち、第1把持チャック169aは第1トラス筋自動成形機17Aで形成したトラス筋130を把持し、第2把持チャック169bは第2トラス筋自動成形機17Bで形成したトラス筋130を把持すると共に、第3把持チャック169cは第3トラス筋自動成形機17Cで形成したトラス筋130を把持する。
【0081】
ピッチ送りシャトル170における第1載置台171の第1保持溝171a,第2保持溝171bおよび第3保持溝171cに移載したトラス筋130は、図29〜図32に示すように、第2載置台172の上下動および往復動のもとに、第4保持溝171d,第5保持溝171eおよび第6保持溝171fヘ移載され、更に第7保持溝171g,第8保持溝171hおよび第9保持溝171iへ順次移載される。この第7保持溝171g,第8保持溝171hおよび第9保持溝171iへ載置したトラス筋130は、昇降台173の上昇移動下に、各保持部材185に載置された状態で上昇する。
【0082】
(リブ付き鉄板の成形および給材)
また図40に示すように、アンコイラ204から給材される鉄板を、下流に配設したロール成形機205で3対のリブ209a,209bを有するリブ付き鉄板208として成形し、アキュームコンベヤ206およびリブ付き鉄板搬送コンベヤ207により、前記リブ付き鉄板208を前記第2トラス筋搬送装置186の下方における所定位置に搬送し、トラス筋130の装着セットのために待機させる。
【0083】
一方、前記ピッチ送りシャトル170の昇降台173に載置されて上昇した3本のトラス筋130を、図33〜図39に示すように、第2トラス筋搬送装置186における3列のトラス筋把持部193で同時に把持し、前記リブ付き鉄板208へ移載する。この第2トラス筋搬送装置186は、ラチス筋76を千鳥状に成形した各トラス筋130を、各トラス筋把持部193で側方から押圧して弾性変形させた状態で把持し、リブ付き鉄板208における各リブ209a,209b間に到来させた後に押圧を解除することで、トラス筋130の復元力を利用して該トラス筋130とリブ付き鉄板208とを弾力的に固定した状態に保持させる。
【0084】
(鉄板とトラス筋とのスポット溶接)
リブ付き鉄板208に対する3本のトラス筋130の弾力的な固定が完了したら、該リブ付き鉄板208を鉄板−トラス筋スポット溶接機18へ搬送する。この鉄板−トラス筋スポット溶接機18では、図42および図43に示すように、先ず第1送り装置223を第1搬送コンベヤ211の上流側へ移動させ、上流から搬送されてくるリブ付き鉄板208の前端部をクランプ部材229でクランプした後に、該第1送り装置223を下流側へ移動させてリブ付き鉄板208を溶接ユニット部217の下方に位置決めする。また、押圧装置211,211により鉄板208の上流部および下流部における上面を上方から押圧すると共に、突上棒241により該鉄板208の中央部下面を下方から押圧して、該鉄板208に所定の反りを与える。そして、流体圧シリンダ216を制御して溶接ユニット217を下降移動させ、各溶接ガン218の電極219,219をラチス筋76の第1曲折部76aとリブ209a,209bとに夫々接触させ、通電することで該第1曲折部76aとリブ209a,209bとを溶接する。そして、この溶接作業が完了したら溶接ユニット217を上昇移動させ、第2送り装置224のクランプ部材236で鉄板208の側端部をクランプすると共に前記第1送り装置223を下降させ、該第2送り装置236を第2搬送コンベヤ212の下流側へ移動させて鉄板208を所要距離だけ搬送した後に、再び前記溶接ユニット217を下降移動させて前述同様の溶接作業を行なう。これを数回反復することにより、ラチス筋76の全ての第1曲折部76aとリブ209a,209bとの溶接が完了する。
【0085】
(端部材のスポット溶接)
前記鉄板208と各トラス筋130のスポット溶接が完了したデッキDは、鉄板−トラス筋筋スポット溶接機18の下流側に配設した端部材スポット溶接機19へ搬送される。この端部材スポット溶接機19では、図44〜図46に示すように、ストッパ装置248により搬送コンベヤ243上の所定位置にデッキDを停止させる。次に、第2溶接ユニット247を所定位置まで移動させると共に、第1溶接ユニット245および該第2溶接ユニット247のストック板251に、別途成形した端部材242をセットしておく。そして、各溶接ユニット245,247における端部材ローダ部249を駆動することにより、ストック板251にセットされた端部材242を、ローダチャック252で仮置台253に載置した後に、チャックスタンド254により各トラス筋130の端部にセットする。
【0086】
次に、第1昇降シリンダ263およびスライドシリンダ264を適宜制御して、ダブルピンチャーガン259の電極262を端部材242の下端部242bとリブ付き鉄板208のリブ209a(209b)に接触させて通電することにより、該下端部242bとリブ209a(209b)とを溶接する。また、第2昇降シリンダ265および第3昇降シリンダ267とを適宜制御して、コンタクトガン260の電極266およびスタッドガン261の電極268とを、トラス筋130の端部130aおよび端部材242の上端242aに接触させて通電することにより、該トラス筋130と端部材242とを溶接する。なお、図1および図57に示すように、端部材スポット溶接機18の上流端に短辺矯正機269が配設されており、前記端部材242の溶接に先立って、デッキDにおける鉄板208の幅方向の反りを矯正するようになっている。
【0087】
(滑止め部材のスポット溶接)
前記端部材242のスポット溶接が完了したデッキDにおいて、滑止め部材270を取着するものは、前記端部材スポット溶接機19の下流側に配設した滑止めスポット溶接機20へ搬送される。この滑止めスポット溶接機20では、図47〜図49に示すように、図示しないストッパ装置により搬送コンベヤ271上の所定位置にデッキDを停止させる。そして、第2溶接ユニット275を所定位置まで移動させると共に、第1溶接ユニット273および該第2溶接ユニット275に配設した図示しないパーツフィーダにより、リブ付き鉄板208の端部所要位置に滑止め部材270をセットする。
【0088】
次に、流体圧シリンダ279をロッド279aが後退する方向へ制御して、溶接機本体278を鉛直状態に回動変位させ、上下の電極280,281を滑止め部材270の上下に位置させる。そして、上下の電極280,281を互いに近接移動させ、滑止め部材270およびリブ付き鉄板208に接触した状態で通電することにより、該滑止め部材270をリブ付き鉄板208に溶接する。なお、この滑止め部材270の装着を必要としないデッキDは、この滑止めスポット溶接機20を通過するよう制御する。
【0089】
(デッキの切断)
リブ付き鉄板208を切断加工をするデッキDは、前記滑止めスポット溶接機20の下流側に配設したスリッタ21へ搬送される。このスリッタ21では、図50および図51に示すように、搬送されてくるデッキDのリブ付き鉄板208を任意の位置で切断して、幅寸法の異なるデッキDを製作する。すなわち、フレーム296を図示しない駆動手段によりスライド移動させ、上下の切断刃285,286を給送ラインの所要位置に臨ませれば、第1搬送コンベヤ288上を幅方向への位置決めがなされた状態で搬送されるデッキDのリブ付き鉄板208が、所定位置で切断されながら第2搬送コンベヤ290側へ送られる。なお、スリッタ21による切断加工を行わないデッキDは、当該デッキDの通過に際しては前記切断刃285,286を搬送ラインから退避させる。
【0090】
(検査および搬出)
前記スリッタ21を通過した滑止め部材付きのデッキDおよび前記滑止めスポット溶接機20を通過して切断加工されたデッキDは、図52〜図56に示すように、共に搬送コンベヤ308に搬送されてストッパ309に当接した状態で停止した後、該搬送コンベヤ308と直交したクロスコンベヤ310に移載させる。そして、搬送されたデッキDを検査する場合には、クロスコンベヤ310で該デッキDを検査台307側へ移動させる。検査後のデッキDおよび検査をしないデッキDは、前記クロスコンベヤ310を回転駆動させて、反転機22側へ搬送する。
【0091】
なお、前記スリッタ21により切断加工したデッキDに関しては、残材と共に前記搬送コンベヤ308に搬送されて停止した後に、残材払出し装置306の掛止チャック312で掛止して上昇させる。次に、クロスコンベヤ310上に載置されたままの残材を、該クロスコンベヤ310の回転駆動下に、前記検査台307の側方に配設されたパレット313へ払い出す。そして掛止した前記デッキDは、残材の払出しの完了後に、再びクロスコンベヤ310上へ載置して、反転機22側へ搬送する。
【0092】
前記デッキDが、クロスコンベヤ310の下流側に一時的に停止すると、該クロスコンベヤ310の側方に配設したインクジェットプリンタ322により、リブ付き鉄板208の所要位置に、デッキNOや納入先および配置位置等の各種情報データを印刷する。
【0093】
前記インクジェット322による所定の印刷が完了したら、デッキ移載装置324の第1掛止部331および第2掛止部332でデッキDを掛止し、搬出コンベヤ325へ移動する。すなわち、クロスコンベヤ310により最初に搬送されてきたデッキDは、反転機22による反転操作をせずに前記第1掛止部331で掛止し、前記搬出コンベヤ325へ移載する。そして、前記クロスコンベヤ310により搬送されてきた2番目のデッキDは、前記反転機22により表裏反転して載置台318に反転状態で載置し、このデッキDを前記第2掛止部332で掛止して前記搬出コンベヤ325に載置した最初のデッキDの上に重ねた状態に載置する。次に、前記クロスコンベヤ310により搬送されてきた3番目のデッキDは、反転機22による反転操作をせずに前記第1掛止部331で掛止し、前記搬出コンベヤ325に載置した2番目のデッキDの上に重ねた状態に載置する。更に、前記クロスコンベヤ310により搬送されてきた4番目のデッキDは、前記反転機22により表裏反転して載置台318に反転状態で載置し、このデッキDを前記第2掛止部332で掛止して前記搬出コンベヤ325に載置した3番目のデッキDの上に重ねた状態に載置する。前述の工程を繰返すことにより、デッキDを表裏交互に段積みすることができる。
【0094】
前記搬出コンベヤ325上に段積みした所定数のデッキDは、該搬出コンベヤ325の下流側に配設した梱包機23に送り、所要のバンド掛けを行なって梱包した後に、完成品ストックヤードへ搬出する。
【0095】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明に係るトラス筋の製造装置によれば、上端筋切断機で成形された上端筋と、ラチス筋自動成形機で成形したラチス筋とを、上端筋・ラチス筋搬送コンベヤにおいて上端筋上にラチス筋を移載したもとで、トラス筋自動成形機へ供給することができ、トラス筋の成形に係る自動化および省力化を図り得る。そしてトラス筋自動成形機では、上端筋にラチス筋を溶接する際に、ラチス筋の第2曲折部と上端筋とを溶接する加熱状態で第1曲折部を屈曲するので、弱い力でトラス筋を形成するラチス筋を千鳥状に屈曲成形することができ、装置を小型化し得ると共に設備コストを低廉に抑え得る。更にトラス筋自動成形機では、成形されたトラス筋を上下反転した状態で払出すので、後工程において、金属板に対するトラス筋の安定的位置決めおよび固定可能とする。すなわちトラス筋を金属板に安定して固定するための吊材を不用とし得、複雑な制御を行なうことなく自動化を達成し得る。この結果、高品質のデッキ製造に寄与でき、不良品の発生等を含む品質のばらつき等が解消される他、デッキの製造に係る生産コストの低減を図り得る。更に、各種サイズのデッキを正確かつ迅速に製造することにも寄与でき、建設現場の工事進行にフレキシブルに対応し得る
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るトラス筋の製造装置をデッキの製造装置と共に示す概略構成図である。
【図2】上端筋給材部における投入コンベヤ,上端筋切断機および引出コンベヤを概略で示す平面図である。
【図3】上端筋切断機を概略で示す側面図である。
【図4】引出コンベヤに配設された上端筋払出し機構を示す側面図である。
【図5】上端筋払出し機構が作動して上端筋を押上げ、傾動した揺動板から上端筋が払い出される状態を示す説明図である。
【図6】上端筋搬送装置の平面図である。
【図7】上端筋搬送装置の側面図である。
【図8】上端筋搬送装置における上端筋移載部の構成を概略で示す側面図である。
【図9】上端筋搬送装置における上端筋搬送部の把持チャックを概略で示す側面図および正面図である。
【図10】ラチス筋給材部における自動線台,ラチス筋自動成形機,ラチス筋搬送コンベヤおよびラチス筋搬送装置を概略で示す平面図である。
【図11】ラチス筋自動成形機の概略構成図である。
【図12】ラチス筋搬送装置の平面図である。
【図13】ラチス筋搬送装置の側面図である。
【図14】ラチス筋搬送装置の正面図である。
【図15】ラチス筋搬送コンベヤに配設されたラチス筋払出し機構およびラチス筋保持部を示す側面図である。
【図16】ラチス筋搬送コンベヤに配設されたラチス筋払出し機構およびラチス筋保持部を示す平面図である。
【図17】ラチス筋搬送装置における各移載部の掛止チャックを概略で示す側面図および正面図である。
【図18】上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ上にラチス筋を移載する状態を示す説明図である。
【図19】上端筋・ラチス筋搬送コンベヤの側面図である。
【図20】上端筋・ラチス筋搬送コンベヤの下流端に配設した送りローラ部の側面図である。
【図21】トラス筋自動成形機の成形部を概略で示す側面図である。
【図22】トラス筋自動成形機の成形部を概略で示す平面図である。
【図23】トラス筋自動成形機における成形部に配設した溶接ユニットを作動状態で示す説明図である。
【図24】トラス筋自動成形機における成形部を、溶接ユニットの作動状態で示す側面図である。
【図25】トラス筋自動成形機における成形部を、屈曲ユニットの作動状態で示す側面図である。
【図26】トラス筋自動成形機の払出部を概略で示す平面図である。
【図27】トラス筋自動成形機の払出部を概略で示す側面図である。
【図28】第1トラス筋搬送装置を概略で示す側面図である。
【図29】ピッチ送りシャトルを概略で示す側面図である。
【図30】ピッチ送りシャトルにおける第2載置台の作動形態を示す動作説明図である。
【図31】ピッチ送りシャトルを一部省略して示す正面図である。
【図32】ピッチ送りシャトルにおける昇降台の動作説明図である。
【図33】第2トラス筋搬送装置を概略で示す側面図である。
【図34】第2トラス筋搬送装置を概略で示す正面図である。
【図35】第2トラス筋搬送装置のトラス筋把持部におけるクランプ機構部を示す正面図である。
【図36】第2トラス筋搬送装置のトラス筋把持部におけるクランプ機構部の構成および作動形態を示す説明図である。
【図37】第2トラス筋搬送装置のトラス筋把持部におけるクランプ機構部の底面図である。
【図38】第2トラス筋搬送装置のトラス筋把持部に配設した把持チャックを示す側面図である。
【図39】クランプ機構部がトラス筋を押圧した状態と押圧を解除した状態とを示す説明図である。
【図40】鉄板給材部におけるロール成形機,アキュームコンベヤおよびリブ付き鉄板搬送コンベヤを概略で示す平面図である。
【図41】ロール成形機により成形されたリブ付き鉄板を概略で示す斜視図である。
【図42】鉄板−トラス筋スポット溶接機を概略で示す正面図である。
【図43】鉄板−トラス筋スポット溶接機における溶接ユニットを概略で示す側面図である。
【図44】端部材スポット溶接機を概略で示す正面図である。
【図45】端部材スポット溶接機における端部材溶接部を概略で示す説明図である。
【図46】端部材をトラス筋のトラス筋に装着する状態を概略で示す斜視図である。
【図47】滑止めスポット溶接機を概略で示す正面図である。
【図48】滑止めスポット溶接機における溶接機本体を概略で示す説明図である。
【図49】滑止め部材をリブ付き鉄板に装着する状態を概略で示す斜視図である。
【図50】スリッタを概略で示す正面図である。
【図51】スリッタにおける切断刃を配設したフレームを概略で示す側面図である。
【図52】検査ステーションおよび搬出ステーションの一部を概略で示す平面図である。
【図53】検査ステーションおよび搬出ステーションを概略で示す側面図である。
【図54】反転機を概略で示す側面図である。
【図55】トラス筋移載装置における第1掛止部の動作説明図である。
【図56】デッキ移載装置における第2掛止部の動作説明図である。
【図57】デッキの製造工程を示すフローチャート図である。
【図58】デッキの製造過程を概略で示す説明図である。
【図59】完成したデッキの概略斜視図である。
【図60】デッキの使用状態を示す建築構造体のスラブ部分の断面図である。
【図61】トラス筋の高さ寸法の異なるデッキの使用状態を概略で示すスラブの側断面図である。
【符号の説明】
17 トラス筋自動成形機
25 鉄筋(線材)
27 上端筋切断機
35 切断刃具( 切断手段 )
40 上端筋
72 ラチス筋自動成形機
74 ラチス筋搬送装置
75 線材
76 ラチス筋
76a 第1曲折部
76b 第2曲折部
81 チャック
87 押圧部材
103 掛止チャック
110 上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ
113 ローラ
114 送りローラ
131 成形部
132 払出部
133 溶接ユニット
134 屈曲ユニット
136 第1移動フレーム
138 第2移動フレーム
140A , 140B ガイドレール
156 ガイドレール
157 チャック
158 トラス筋掛止台

Claims (3)

  1. 長尺の線材(25)の給材ライン上における所要位置に配設され、該線材(25)の搬送方向に対する直交方向に沿って進退自在にスライドする切断手段(35)を介して線材(25)を切断することにより、所定長さの上端筋(40)を順次成形する上端筋切断機(27)と、
    前記上端筋切断機(27)に並設され、給材される線材(75)の所要部位を挟持するチャック(81)と、該チャック(81)より給材方向上流側に位置し、該線材(75)の給材ラインに対する直交方向に進退自在に移動して該線材(75)を押圧する部材(87)とを備え、該押圧部材(87)の押圧により第1曲折部(76a)および第2曲折部(76b)が交互に設けられたラチス筋(76)を成形するラチス筋自動成形機(72)と、
    前記上端筋切断機 (27) および前記ラチス筋自動成形機 (72) の下流側に配設され、該ラチス筋自動成形機 (72) から搬送されたラチス筋 (76) を、前記第2曲折部 (76b) を下向きにして該上端筋切断機 (27) から搬送された前記上端筋 (40) 上へ移載する掛止チャック (103) を備えたラチス筋搬送装置 (74) と、
    前記上端筋 (40) を搬送するローラ (113) および前記上端筋 (40) 上に載置された前記ラチス筋 (76) を両側から挟持して、該ラチス筋 (76) を立てた状態で搬送する送りローラ (114) とを備えた上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ (110) と、
    前記上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ (110) 下流側に配設され、前記上端筋(40)と前記ラチス筋(76)の第2曲折部(76b)とを溶接結合する溶接ユニット(133)および該ラチス筋(76)の第1曲折部(76a)を搬送ラインに対する直交方向へ交互に屈曲成形する屈曲ユニット(134) を有し、該溶接ユニット(133)により上端筋(40)とラチス筋(76)とを溶接結合すると同時に、屈曲ユニット(134)で第1曲折部(76a)を交互に屈曲してトラス筋 (130) を成形する成形部 (131) と、前記成形部 (131) で成形された前記トラス筋 (130) を上下反転して上端筋 (40) を上にした状態で払出す払出部 (132) とを備えるトラス筋自動成形機(17)とから構成した
    ことを特徴とするトラス筋の製造装置。
  2. 前記成形部 (131) は、上端筋 (40) およびラチス筋 (76) の搬送ラインを挟んで互いに近接・離間移動する第1移動フレーム (136) および第2移動フレーム (138) と、
    前記第1移動フレーム (136) に配設したガイドレール (140A) および該ガイドレール (140A) と対向するように第2フレーム (136) に配設したガイドレール (140B) とを備え、
    前記上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ (110) による前記上端筋 (40) および前記ラチス筋 (76) の搬送時には、前記両移動フレーム (136,138) の近接移動により互いに近接した前記両ガイドレール (140A,140B) で前記ラチス筋 (76) を両側から保持し、
    前記ラチス筋 (76) の交互屈曲成形時には、前記両移動フレーム (136,138) の離間移動により互いに離間した前記両ガイドレール (140A,140B) で屈曲成形された前記ラチス筋 (76) を両側から保持するようにした請求項1記載のトラス筋の製造装置。
  3. 前記払出部 (132) は、前記搬送ラインに沿って延在するガイドレール (156) に沿って往復移動すると共に、前記成形部 (131) で成形されたトラス筋 (130) を保持するチャック (157) と、
    前記ガイドレール (156) の側方に配設され、該ガイドレール (156) から離間するにつれて下方傾斜する傾斜状のトラス筋掛止台 (158) とを備え、
    前記トラス筋 (130) を保持した前記チャック (157) を前記ガイドレール (156) に沿って移動し、前記トラス筋掛止台 (158) 上に引き出された前記トラス筋 (130) のチャック (157) による保持を解除することで、該トラス筋 (130) は、上下反転して前記上端筋 (40) を上にした状態で前記トラス筋掛止台 (158) に掛止されるようにした請求項1または2記載のトラス筋の製造装置。
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