JPH1170426A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH1170426A
JPH1170426A JP24949397A JP24949397A JPH1170426A JP H1170426 A JPH1170426 A JP H1170426A JP 24949397 A JP24949397 A JP 24949397A JP 24949397 A JP24949397 A JP 24949397A JP H1170426 A JPH1170426 A JP H1170426A
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truss
deck
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Tomohiko Takemitsu
知彦 武満
Koji Shimoyama
浩二 下山
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OKAYAMA SHINKO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラブ用デッキにおける金属板とトラス筋と
の組付けセットの完全自動化を図る。 【解決手段】 各第1曲折部76aを長手方向に対する
直交方向へ交互に拡開して千鳥状に成形された後に、受
取位置に搬送されて待機している曲折成形材130に対
し、把持部の各クランプ機構部194を第2曲折部76
b側から近接させ、各クランプ機構部194の作動手段
199を同期的に作動制御して各把持片198,198
を支持軸197,197を中心として対称的に揺動さ
せ、これにより相互に近接するクランプ片195,19
5で対応の第1曲折部76aを側方から同時に押圧する
ことにより、各第1曲折部76aを内方へ変位させた適
宜の弾力状態に把持しながら当該の曲折成形材130を
放出位置まで搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、搬送装置に関
し、更に詳細には、長尺の線材を長手方向に所定ピッチ
でジグザグ状に曲折成形し、これにより形成された第1
曲折部を長手方向に対する直交方向へ交互に拡開して千
鳥状に成形してなる曲折成形材を、該曲折成形材の受取
位置から放出位置まで搬送する搬送装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ビルディングやマンション等の複層建築
物における構造体の床(一般に「スラブ」と称する)には、
鉄筋の配設後に固定保持した型枠内へコンクリートを打
設して形成される鉄筋コンクリート製のスラブの他に、
梁と梁との間に架設した「デッキ」上へコンクリートを打
設して形成される合成スラブがある。この合成スラブに
実施されるデッキは、幅方向に所要間隔で離間して長手
方向の全長に亘って平行に延在する複数のリブを一体的
に立設した薄肉のリブ付き金属板と、長尺の線材を長手
方向に所定ピッチでジグザグ状に曲折成形すると共に、
これにより形成された第1曲折部を長手方向に対する直
交方向へ交互に拡開して千鳥状に成形したトラス筋(曲
折成形材)とから構成されている。そして、前記金属板
におけるリブとリブとの間隔を、前記トラス筋の各第1
曲折部の拡開幅よりも若干小さく設定してあり、該トラ
ス筋を金属板に対して弾力的に固定した後に各第1曲折
部とリブとの接触部分を溶接することで、金属板とトラ
ス筋とが好適に接合されたデッキを形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記デッキ
の製造・組立ラインでは、前記リブ付き金属板の成形工
程やトラス筋の成形工程は、夫々の成形セクションに設
備した専用成形機(ロール成形機や曲折成形機)等を用い
ることにより略完全な自動化が図られているが、完成し
たリブ付き金属板に対するトラス筋の組付け工程に関し
ては自動化が未だ困難とされていた。すなわち、トラス
筋を金属板に弾力的に固定するためには、該トラス筋の
各第1曲折部を側方から近接するよう押圧して、拡開幅
をリブ間の間隔よりも適宜幅狭とする必要がある。しか
るに、トラス筋を成形セクションから組立セクションへ
搬送する搬送装置は、専ら該トラス筋の適宜部位を掛止
して水平姿勢に懸吊するタイプのもので、トラス筋を側
方から押圧し得る機能を具備していなかった。このた
め、トラス筋をリブ付き金属板にセットするには、トラ
ス筋を側方から挟んで押圧する専用治具等を別途準備
し、この治具を用いた作業員の手動操作により該トラス
筋をリブ付き金属板にセットする方法が採られていた。
従って、このリブ付き金属板に対するトラス筋の組付け
セット工程がデッキ製造ラインの完全自動化を図る上で
の大きな障害となっており、両部材の組付けセットに手
間や時間が掛かってデッキの生産性向上や生産コスト低
減が図り得ず、更には建設現場の工事進行にフレキシブ
ルに対応したデッキの生産体制の確立がなされていなか
った。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した欠点に鑑み、これ
を好適に解決するべく新規に提案されたものであって、
例えばコンクリート製の建築構造体を構成する合成スラ
ブに実施されるデッキの製造工程において、交互に拡開
して千鳥状に成形されたトラス筋の各第1曲折部を側方
から押圧した適宜の弾性変形状態で把持しながら搬送
し、この状態で該トラス筋を金属板のリブ間に直接的に
固定セットし得るように構成することで、該金属板とト
ラス筋との組付けセットの完全自動化を図ると共に、該
デッキの生産性向上と生産コスト低減および製造時間短
縮等をなし得る搬送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため、本発明に係る搬送装置
は、長尺の線材を長手方向に所定のピッチでジグザグ状
に曲折成形して第1曲折部と第2曲折部とを交互に形成
し、更に各第2曲折部の頂部を結ぶ軸心を中心として、
各第1曲折部を長手方向に対する直交方向へ交互に拡開
して千鳥状に成形してなる曲折成形材を、その第2曲折
部が上側を向く縦向きの状態で把持しながら搬送する搬
送装置であって、前記曲折成形材の受取位置と放出位置
との間に延在するレールに沿って往復移動する移動フレ
ームに配設されて水平姿勢で昇降移動自在な昇降杆の下
方に、前記第1曲折部間のピッチ(L)の2倍となる間隔
毎で該昇降杆に直列状に立設した複数基のクランプ機構
部から構成される把持部を具備し、前記各クランプ機構
部は、前記昇降杆に垂設された一対の支持板の間に配設
した作動手段に回動自在に枢支され、該作動手段により
相互に近接・離間する方向に揺動される一対の連結部材
と、前記支持板間に水平かつ平行に架設された2本の支
持軸に揺動自在に枢着され、上端部が前記連結部材の揺
動端に連結されると共に、前記曲折成形材の隣接する第
1曲折部に対応的に位置するよう前記ピッチ分だけオフ
セットされて対向的に配設した一対の把持片と、前記各
把持片の下端部に配設され、該把持片の揺動下に前記曲
折成形材の第1曲折部に対して側方から当接するクラン
プ片とから構成され、前記昇降杆の下降移動下に、把持
部の各クランプ機構部を受取位置に待機している曲折成
形材に対して第2曲折部側から近接させ、前記各クラン
プ機構部の作動手段を同期的に作動制御して各把持片を
支持軸を中心として対称的に揺動させ、これにより相互
に近接するクランプ片で対応の第1曲折部を側方から同
時に押圧することにより、各第1曲折部を内方へ変位さ
せた適宜の弾力状態に把持しながら当該の曲折成形材を
放出位置まで搬送することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る搬送装置につ
き、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら、以
下説明する。なお本実施例では、図59に示すように、
上端筋40とラチス筋76からなる3本のトラス筋13
0と、リブ209a,209bを有するリブ付き鉄板(リ
ブ付き金属板)208から構成されるデッキDの製造組
立ラインに実施される搬送装置につき説明する。なおデ
ッキDは、前述すると共に図60に示すように、建築構
造体における梁や柱間に架設して使用に供されるもので
あり、また図61に示すように、配設される部位のスラ
ブSの厚さに合わせて高さ寸法の異なる3種類のトラス
筋130が用意され、更には前記鉄板208の全長の異
なるものが規格化されている。
【0007】図1は、本実施例の搬送装置が配設される
デッキDの製造組立ラインの構成を概略的に示すもの
で、このデッキ製造組立ライン9は、上端筋給材部14
とラチス筋給材部15および鉄板給材部16からなる給
材ステーション10と、トラス筋自動成形機17,鉄板
−トラス筋スポット溶接機18,端部材スポット溶接機
19,滑止めスポット溶接機20およびスリッタ21等
からなる加工組立ステーション11とから基本的に構成
されている。また、前記加工組立ステーション11の下
流側には、完成したデッキDの検査を行なう検査ステー
ション12と、反転機22や梱包機23等からなる搬出
ステーション13が配設されている。そして、給材ステ
ーション10や加工組立ステーション11に設備した前
記各種成形機間に、被成形材を搬送または移送する本実
施例の搬送装置を含む各種の搬送装置やコンベヤ(後述
する)等が配設されている。
【0008】(上端筋給材部の構成について)前記上端筋
給材部14は、図2および図6等に示すように、投入コ
ンベヤ26,上端筋切断機27,引出コンベヤ28,上端
筋搬送装置29および上端筋搬送コンベヤ30等から構
成されている。図2は、長尺の鉄筋(線材)25を給材す
るための前記投入コンベヤ26と上端筋切断機27およ
び引出コンベヤ28を概略で示す平面図であって、該投
入コンベヤ26および引出コンベヤ28には、チェン等
で連繋された複数のローラ31が給材ライン方向へ所要
間隔毎に配設され、これらローラ31は図示しない駆動
手段により回転駆動されるようになっている。また前記
各ローラ31には、図4に示すように、コンベヤの幅方
向に並列した合計10個の案内溝31aが凹設されてお
り、10本の鉄筋25を並列状態で同時に給材し得るよ
うになっている。
【0009】(上端筋切断機)図3は、前記上端筋切断機
27を概略で示す側面図であって、前記投入コンベヤ2
6と引出コンベヤ28との間に配設される鉄筋整列部3
2を挟んで支柱33,33が立設され、これら支柱33
間に水平姿勢で架設されたフレーム34の中央下部に、
切断刃具35が垂下状態に配設されている。このフレー
ム34は、前記支柱33,33に沿って昇降可能に配設
されており、図示しない油圧駆動手段により下降移動す
ると、前記切断刃具35が前記鉄筋整列部32へ臨むよ
う設定されている。従って、前記投入コンベヤ26から
鉄筋整列部32を介して引出コンベヤ28へ給送された
各鉄筋25は、前記フレーム34に連動して下降移動す
る切断刃具35により、該鉄筋整列部32に位置した部
位で切断される。なお切断刃具35の側方には、前記フ
レーム34から垂下状態に配設された鉄筋押え36が備
え付けられており、該切断刃具35による鉄筋25の切
断時に該鉄筋25を上方から押圧するようになってい
る。
【0010】(バックゲージ)前記引出コンベヤ28の側
方には、図2に示すように、該引出コンベヤ28に平行
に配設されたレール37,37上を往復動可能なバック
ゲージ38が配設されており、このバックゲージ38か
ら側方へ延出した当接板39が、引出コンベヤ28の上
面に臨んでいる。すなわち、投入コンベヤ26から給材
される長尺の鉄筋25は、前記上端筋切断機27の鉄筋
整列部32を通過して引出コンベヤ28上を下流側へ移
動し、その先端部が前記当接板39に当接して停止する
ようになる。従って、前記バックゲージ38をレール3
7に沿って移動させれば、当接板39と切断刃具35と
の間隔(距離)が変位することから、所要位置に停止保持
させたバックゲージ38に鉄筋25を当接させた状態で
切断すれば、所要長の上端筋40が得られると共に全長
の異なる上端筋40も容易に成形し得る。なお、図59
に示すデッキDは、2m〜5mまでの製品長さのものが
例えば5mm間隔毎に規格化されており、上端筋40は
夫々のデッキDの全長に応じた長さ寸法に切断される。
【0011】(上端筋払出し機構)図4および図5は、前
記引出コンベヤ28に具備された上端筋払出し機構41
を概略で示すものであって、前記ローラ31の下方に配
設された複数基の流体圧シリンダ42のロッド42aに
連結した支持部材43に、揺動板44が回動可能に枢支
されている。この揺動板44は、流体圧シリンダ42の
作動前においてはばね65により水平状態に保持され、
該流体圧シリンダ42をロッド42aが前進する方向へ
作動させると、水平状態に保持されたまま上方へ移動し
てローラ31に載置された各上端筋40を押上げるよう
になる。また揺動板44の下部側方には、規制板46を
貫通して下端部にナット45aを螺着した作動棒45が
垂下状態に配設されており、該揺動板44が所要の高さ
位置まで上昇すると、該ナット45aが規制板46に当
接するようになっている(図5(a)参照)。ところが前記
流体圧シリンダ42は、ナット45aが規制板46に当
接した後も更にロッド42aが前進するように設定され
ているので、この結果として揺動板44は、前記ばね6
5の引張力に反して側方へ傾動するようになる(図5
(b)参照)。従って、揺動板44に押上げられた前記上
端筋40は、該揺動板44上を側方へ向かって滑落し、
引出コンベヤ28の側方に配設した前記上端筋搬送装置
29における上端筋移載部47へ払い出される。
【0012】(上端筋搬送装置について)上端筋搬送装置
29は、図6および図7に示すように、前記引出コンベ
ヤ28の側方に配設され、前記上端筋払出し機構41に
より払い出された上端筋40を、3本づつ把持して3基
の上端筋搬送コンベヤ30A,30B,30Cへ1本づつ
移載するものであって、前記上端筋移載部47と上端筋
搬送部48とから構成される。上端筋移載部47は、図
8に示すように、流体圧シリンダ49により上下動可能
な2基の第1載置板50と、スプロケット52,52間
に掛装されてモータ53により駆動されるチェンコンベ
ヤ51とが、所要角度の傾斜状態で階段状に配設されて
いる。そして、このチェンコンベヤ51の側方には、第
2載置板54および昇降ロッド55が配設されると共
に、更にこの第2載置板54の側方には、3本の上端筋
40を所要間隔で載置し得る載置台56が配設されてい
る。前記昇降ロッド55は、第2載置板54に一時的に
ストックされた上端筋40のうちの一本を保持して、前
記載置台56における第1保持溝56aへ移載させるた
めのものである。また載置台56には、上下動および往
復動が可能で所謂「ブロックモーション」を行なう可動台
57が具備されており、前記昇降ロッド55により第1
保持溝56aに載置された上端筋40を第2保持溝56
bへ、第2保持溝56bおよび第1保持溝56aへ載置
された上端筋40を第3保持溝56cおよび第2保持溝
56bへ順次移載し得るようになっている。すなわち、
前記引出コンベヤ28から排出された上端筋40は、前
記第1載置板50,50、チェンコンベヤ51および第
2載置板54を介して載置台56へ移載される。
【0013】前記上端筋搬送部48は、図6および図7
に示すように、上端筋搬送コンベヤ30(30A,30
B,30C)の上方と前記上端筋移載部47の上方間を往
復移動する移動フレーム58と、この移動フレーム58
の下部に垂下状態に配設された3基の把持チャック59
a,59b,59cとから構成される。前記移動フレーム
58は、前記上端筋搬送コンベヤ30と直交する方向に
平行に延在する水平フレーム60,60に敷設されたレ
ール61,61に配設され、モータ62により往復移動
するようになっている。前記各把持チャック59a,5
9b,59cは、図9に示すように、下端に配設された
把持爪63,63が互いに近接することにより上端筋4
0を把持し得るようになっている。また各把持チャック
59a,59b,59cは、移動フレーム58に配設され
た流体圧シリンダ64により上下動が可能に配設される
と共に、前記載置台56における各保持溝56a,56
b,56cと同一間隔に配設されているので、図8に示
すように、これら保持溝56a,56b,56cに載置さ
れた各上端筋40を同時に把持し得る。そして、第1把
持チャック59aに把持された上端筋40は第1上端筋
搬送コンベヤ30Aへ移載され、第2把持チャック59
bに把持された上端筋40は第2上端筋搬送コンベヤ3
0Bへ移載されると共に、第3把持チャック59cに把
持された上端筋40は第3上端筋搬送コンベヤ30Cへ
移載されるように制御される。なお、各上端筋搬送コン
ベヤ30A,30B,30Cの下流側には、図10および
図12に示すように、後述する上端筋・ラチス筋搬送コ
ンベヤ110A,110B,110Cが配設されていると
共に、各上端筋搬送コンベヤ30A,30B,30Cの間
には、後述するラチス筋搬送コンベヤ73A,73Bが
延在している(図6および図7に2点鎖線で示す)。
【0014】(ラチス筋給材部の構成について)ラチス筋
給材部15は、図10に示すように、自動線台71の鉄
筋供給方向の下流側に配設されたラチス筋自動成形機7
2と、この成形機72の下流側に配設されたラチス筋搬
送コンベヤ73とで形成される合計3組のラチス筋成形
ライン70A,70B,70Cと、各ラチス筋搬送コンベ
ヤ73A,73B,73Cの下流側に配設されたラチス筋
搬送装置74とから構成されている。各ラチス筋成形ラ
イン70A,70B,70Cは、前記ラチス筋搬送コンベ
ヤ73A,73B,73Cの全長が若干異なる以外はその
基本構成は全く同一であるので、図10における上方に
配設した第1ラチス筋成形ライン70Aのみを説明し、
中央および下方に配設した第2および第3ラチス筋成形
ライン70B,70Cについては、同一の符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0015】(ラチス筋自動成形機について)ラチス筋自
動成形機72は、前記自動線台71から引出された線材
75を、順次折曲加工して所要長のラチス筋76を自動
的に成形するものであって、図11に基本的な構成を概
略で示すように、既に実用化されている公知の成形機で
ある。ラチス筋自動成形機72における上流側には、送
りロール77と矯正器78とからなる矯正部79が具備
され、前記自動線台71から引出された線材75は、こ
の矯正部79を通過することにより巻回時の巻き癖を矯
正されるようになっている。また前記矯正部79の下流
側には、先端に線材75を挟持するチャック81を備え
た保持体80が、油圧サーボ等の駆動手段82に連結さ
れた状態でスライド移動可能に配設されており、該チャ
ック81で線材75を保持して該駆動手段82を制御す
ることにより、押出される該線材75を移動しながら保
持し得るようになっている。なお前記保持体80には、
例えば磁気や光等を利用した位置検出手段83が配設さ
れており、該保持体80のスライド量(線材75の押込
み量)を正確に検出し得るようになっている。
【0016】前記矯正部79と保持体80との間には、
該矯正部79から引出された線材75を折曲加工する成
形部84が配設されている。この成形部84は、図示し
ないフレーム等に一端部が枢支された第1レバー片85
と、この第1レバー片85の揺動端85aに一端部が枢
支されると共に他端部に押圧部材87が配設された第2
レバー片86と、図示しないフレーム等にボトム側が固
定されると共にロッド88aの先端部が前記第1レバー
片85の略中央部に連結された油圧シリンダ88とから
構成されている。また、前記押圧部材87と線材75を
挟んだ対向位置には、上面が凹設された金型部材89が
配設されており、曲折した線材75を当て受けるように
なっている。従って、前記油圧シリンダ88をロッド8
8aが前進するように制御すれば、第1レバー片85の
揺動下に押圧部材87が線材75に当接した状態で押し
下げられ、その結果として該線材75が前記金型部材8
9に当接するまで折曲成形される。なお前記金型部材8
9は、その配設位置を適宜変更し得るようになってお
り、前記トラス筋130の高さ寸法を前提として曲折成
形される線材75の曲折量を調整し得るようになってい
る。
【0017】前記金型部材89の側方には、図示しない
駆動手段によりスライド移動する切断刃90が配設され
ており、所要回数の折曲加工が完了した後に前進して線
材75を前記矯正部79の下流端で切断することによ
り、前記上端筋40の長さ寸法に応じた全長のラチス筋
76を成形するようになっている。このように構成され
たラチス筋自動成形機72で成形されたラチス筋76
は、図11に示すように、前記押圧部材87が当接して
形成された第1曲折部76aと、前記チャック81がク
ランプして該第1曲折部76aの形成により成形された
第2曲折部76bとが交互に形成され、各第1曲折部7
6aと第1曲折部76aとは長手方向に所定間隔(ピッ
チ)Lで形成される。なお第2曲折部76bは、前記チ
ャック81がクランプするために、その先端に若干の直
線部が形成される。
【0018】(ラチス筋搬送コンベヤについて)前記第1
ラチス筋搬送コンベヤ73Aは、図10に示すように、
ラチス筋自動成形機72の下流側から前記上端筋搬送装
置29の下を通ってラチス筋搬送装置74の下方まで延
在しており、該ラチス筋自動成形機72で成形されてラ
チス筋76を、ラチス筋搬送装置74の下方まで搬送す
るようになっている。このラチス筋搬送コンベヤ73A
は、図16に示すように、チェーン等で連繋された複数
のローラ91が給材ライン方向へ所要間隔毎に配設さ
れ、このローラ91は図示しない駆動手段により回転駆
動されるようになっている。なおラチス筋76は、図1
2および図16に示すように、搬送コンベヤ73Aの下
流側に向かって第1曲折部76aを右側に、第2曲折部
76bを左側に指向させた状態で搬送されるようになっ
ている。
【0019】(ラチス筋払出し機構)また、ラチス筋搬送
コンベヤ73Aにおいて、前記ラチス筋搬送装置74の
下方に延在する部分には、図12,図15および図16
に示すように、ラチス筋76を押上げて側方へ払い出す
ラチス筋払出し機構92と、払い出されたラチス筋76
を掛止した状態で一時的に保持するラチス筋保持部93
とが配設されている。このラチス筋払出し機構92は、
前記ローラ91の下方に配設された複数基の流体圧シリ
ンダ94のロッド94aに、その上端面が所要角度の傾
斜面95aに形成された押上げ台95を配設して構成さ
れている。すなわち、ラチス筋搬送コンベヤ73Aのロ
ーラ91上に横倒し状態で搬送されて停止したラチス筋
76は、前記流体圧シリンダ94をロッド94aが前進
する方向へ制御することにより、前記押上げ台95の傾
斜面95a上に載置された状態で押上げられ、その直後
に該傾斜面95aを滑落して前記ラチス筋保持部93へ
落下するようになる。
【0020】(ラチス筋保持部について)前記ラチス筋保
持部93は、図15および図16に示すように、前記ラ
チス筋搬送コンベヤ73Aの下流側に向かって該コンベ
ヤ73Aの左側端部に配設され、前記押上げ台95上を
滑落したラチス筋76を掛止状態で保持する受板96,
96と、この受板96,96に掛止されたラチス筋76
を押上げるシリンダ97とからなる複数個の保持台98
が、該搬送コンベヤ73Aの長手方向に所要間隔毎に配
設されている。各保持台98における前記受板96,9
6は、前記押上げ台95の傾斜面95aと略同一角度で
下方へ傾斜した第1掛止部96aと、この第1掛止部9
6aの先端上方に、第2掛止部96bを有する略L字形
であって、前記ラチス筋76の第1曲折部76a,76
aの間隔Lの2倍の間隔をおいた位置に、L形部材99
により平行に延出した状態で配設されている。そして各
保持台98は、図16に示すように、搬送コンベヤ73
A上に停止したラチス筋76の第1曲折部76aと受板
96,96とが整合する位置に取着されている。従っ
て、前記押上げ台95の傾斜面95aを滑落したラチス
筋76は、第1曲折部76aが前記受板96の第1掛止
部96aに整合することにより、図15に示すように、
この第1曲折部76aを該第1掛止部96aに掛止した
状態で保持される。
【0021】前記受板96,96の先端間に架設された
板材100の略中央には、ロッド97aの先端に昇降台
101を配設した前記シリンダ97が配設されており、
後述のラチス筋搬送装置74における掛止チャック10
3にラチス筋76を移載する際に作動する。すなわちシ
リンダ97は、図15に示すように、常にはロッド97
aを前進させた状態で待機しており、該ロッド97aを
後退させるように制御すると、昇降台101がその最先
端に掛止されたラチス筋76を引っかけながら上昇し、
押上げられた当該ラチス筋76を前記第2掛止部96b
に移載するようになる。
【0022】(ラチス筋搬送装置について)ラチス筋搬送
装置74は、図12および図13に示すように、前記3
基の上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110B,
110Cおよび3基のラチス筋搬送コンベヤ73A,7
3B,73Cの下流部上方に配設され、前記ラチス筋保
持部93に掛止されたラチス筋76を、各上端筋・ラチ
ス筋搬送コンベヤ110A,110B,110Cに待機し
ている上端筋40上へ移載するものであって、往復移動
する移動フレーム102と、この移動フレーム102の
下部に垂下状態に配設された掛止チャック103とから
なる3基の移載部104A,104B,104Cで構成さ
れる。各移載部104A,104B,104Cは、その基
本構成が全く同一であるので、ここでは第1移載部10
4Aについてのみ説明することとし、第2移載部104
Bおよび第3移載部104Cについては同一の符号を付
して説明は省略する。
【0023】移動フレーム102は、前記ラチス筋搬送
コンベヤ73Aと直交する方向に平行に延在する水平フ
レーム105,105上にレール106,106に配設さ
れ、第1流体圧シリンダ107により、該ラチス筋搬送
コンベヤ73Aと上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110
Aの上方間を往復移動するようになっている。また前記
掛止チャック103は、図14に示すように、前記移動
フレーム102に配設された第2流体圧シリンダ108
のロッド108aに懸吊された昇降杆109の下面に所
要間隔毎に配設され(実施例では5基)、図17に示すよ
うに、下端に配設された掛止爪103aが互いに近接す
ることによりラチス筋76の第1曲折部76aを掛止し
得るようになっている。すなわち、移動フレーム102
をラチス筋搬送コンベヤ73Aの上方に移動させて掛止
チャック103を下降移動させれば、該掛止チャック1
03の掛止爪103aが、前記ラチス筋保持部93にお
ける第2掛止部96bに掛止されたラチス筋76の第1
曲折部76aに整合するよう設定されている。
【0024】前述のように構成されたラチス筋搬送装置
74にあっては、図13および図18に示すように、第
1移載部104Aが前記第1ラチス筋搬送コンベヤ73
Aのラチス筋76を第1上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ
110Aへ移載し、第2移載部104Bが前記第2ラチ
ス筋搬送コンベヤ73Bのラチス筋76を第2上端筋・
ラチス筋搬送コンベヤ110Bへ移載すると共に、第3
移載部104Cが前記第3ラチス筋搬送コンベヤ73C
のラチス筋76を第3上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ1
10Cへ移載する。
【0025】(上端筋・ラチス筋搬送コンベヤについて)
前記3列の上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,11
0B,110Cは、その基本構成が全く同一であって、
図18および図19に示すように、モータ111にチェ
ン112で連繋された複数個のローラ113が所要間隔
毎に配設され、また下流端には、後述するトラス筋自動
成形機17へ上端筋40およびラチス筋76を給送する
ための送りローラ114が配設されている。すなわち前
記ローラ113は、図19に示すように、円周端面に保
持溝113aが凹設されており、上端筋搬送コンベヤ3
0から搬送される上端筋40と、上方から載置されるラ
チス筋76の第2曲折部76bを好適に保持するように
なっている。なお、前記ローラ113の上方には、固定
ガイド部材115と、このガイド部材115に近接・離
間する移動ガイド部材116が配設され、上端筋40の
上方に載置されたラチス筋76を両側から挟み込んで姿
勢保持するようになっている。
【0026】前記送りローラ114は、図20に示すよ
うに、フレームに立設された第1支軸117に枢支され
る従動ローラ118と、スライド移動可能な移動フレー
ムに立設された第2支軸119に枢支されてチェン12
1を介してモータ122に連繋される駆動ローラ120
を有している。そして、従動ローラ118に対して駆動
ローラ120を近接移動させて上端筋40に載置された
ラチス筋76を挟圧し、この状態で該駆動ローラ120
をモータ122で回転駆動させることにより、該ラチス
筋76がトラス筋自動成形機17へ給送される。また上
端筋40は、前記モータ122と同期的に回転駆動する
前記モータ111で前記ローラ113を回転駆動させる
ことにより、トラス筋自動成形機17へ給送される。な
お、各上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110
B,110Cの下流端部には、図18に示すようにスト
ッパ124が配設されており、上端筋40およびラチス
筋76の給送を制御すると共に両者40,76の先端を
整合し得るようになっている。
【0027】(トラス筋自動成形機について)前記各上端
筋・ラチス筋搬送コンベヤ110A,110B,110C
の下流には、図21および図22に示すように、前記上
端筋40およびラチス筋76で構成されるトラス筋(曲
折成形材)130を形成するトラス筋自動成形機17(1
7A,17B,17C)が、3基並列状態に配設されてい
る。これらトラス筋自動成形機17A,17B,17C
は、上端筋40とラチス筋76とを接合する溶接ユニッ
ト133およびラチス筋76をトラス筋130の全長方
向と直交する方向へ千鳥状に屈曲成形する屈曲ユニット
134とを具備した成形部131と、成形完了後のトラ
ス筋130を後述の第1トラス筋搬送装置165へ移載
する払出部132とから構成されている。なお、3基の
トラス筋自動成形機17A,17B,17Cは全く同一の
装置であるので、第1トラス筋自動成形機17Aについ
てのみ説明することにする。
【0028】(成形部について)第1トラス筋自動成形機
17Aにおける成形部131は、図21および図22に
示すように、ベース135に敷設されたレール137上
をスライド移動する第1移動フレーム136が、搬送ラ
インの下流側に向かって左側に配設されると共に、レー
ル139上をスライド移動する第2移動フレーム138
が、該搬送ラインの右側に配設され、両移動フレーム1
36,138は搬送ラインを挟んで互いに近接・離間し得
るようになっている。各移動フレーム136,138の
上部には、搬送ラインに沿って延在するラチス筋76用
のガイドレール140A,140Bが配設されており、
各フレーム136,138が相対的に近接した際には、
該ラチス筋76を両側から挟み込むようになっている。
そして搬送ラインの下方には、上下動可能な支持台14
1に回転自在に枢支されたフリーローラ142が、搬送
ラインに沿って直列に合計5個配設されており、前記上
端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Aから搬送される上
端筋40およびラチス筋76の第2曲折部76bを保持
するようになっている。また、前記第2移動フレーム1
38およびベース135には、流体圧シリンダ143の
ロッド143aに連結されて上端筋40とラチス筋76
の第2曲折部76bを側方から押えるラチス筋押え14
4,144が対向的に配設され、各流体圧シリンダ14
3,143を制御することで、該ラチス筋押え144,1
44を近接・離間し得るようになっている。
【0029】(溶接ユニットについて)前記溶接ユニット
133は、図21〜図24に示すように、搬送ラインに
沿って合計10基が直列に配設されており、各溶接ユニ
ット133は、図示しない架台に配設されたシリンダ1
46のロッド146aから搬送ラインに向かって垂下状
態に配設される第1電極147と、搬送ラインの下方に
配設されて該第1電極147と対向状態に立設された第
2電極148とからなり、固定された第2電極148に
対し第1電極147が近接・離間移動し得るようになっ
ている。すなわち各溶接ユニット133は、ラチス筋7
6の各第2曲折部76b,76bの間隔Lと同一間隔毎
に配設されており、搬送されて所定位置に停止した上端
筋40に前記第2電極148が接触すると共に、ラチス
筋76の第2曲折部76bに前記第1電極147が近接
して接触することにより、これら上端筋40とラチス筋
76とをスポット溶接するようになる。
【0030】(屈曲ユニットについて)前記屈曲ユニット
134は、前記溶接ユニット133により接合された上
端筋40とラチス筋76により形成されたトラス筋13
0において、上方へ突出した該ラチス筋76の各第1曲
折部76aを搬送ラインと直交する方向へ交互に押付け
ることで、該第1曲折部76aを千鳥状に屈曲成形する
ためのものである。この屈曲ユニット134は、図21
および図22に示すように、前記第1移動フレーム13
6の上面に、搬送ラインに沿って並設された4基の第1
屈曲機構149と5基の第2屈曲機構150とから構成
される。すなわち、第1屈曲機構149はラチス筋76
の第1曲折部76a,76aの間隔Lに対し2倍の間隔
毎に並設されると共に、第2屈曲機構150も該第1屈
曲機構149と同一の間隔毎に配設され、従って第1屈
曲機構149と第2屈曲機構150とは、ラチス筋76
の各第1曲折部76aに対応し得る間隔で交互に配設さ
れている。
【0031】前記第1屈曲機構149は、前記第1移動
フレーム136に固定された第1流体圧シリンダ151
のロッド151aに、先端部152aを搬送ラインに指
向させた略T字形の第1押圧部材152を配設して構成
され、該シリンダ151は常にはロッド151aを後退
させた状態で停止している。そして、この流体圧シリン
ダ151をロッド151aが前進するように制御する
と、図25に示すように、前記第1押圧部材152は先
端部152aが搬送ラインを越えた位置まで前進するよ
う設定されており、ラチス筋76の第1曲折部76aを
側方へ押し付けて屈曲させるようになる。なお、第1移
動フレーム136に固定された前記ガイドレール140
Aにおいて、各第1押圧部材152の先端152aが対
応する位置には、該押圧部材152の通過を許容する切
欠140aが形成してある。
【0032】前記第2屈曲機構150は、前記第1移動
フレーム136に固定された第2流体圧シリンダ153
のロッド153aに、搬送ラインの上方から反対側まで
延出した第2押圧部材154を配設し、更にこの第2押
圧部材154の先端に垂直下方を指向した棒状の係止部
材155を配設して構成され、該シリンダ153は常に
はロッド153aを前進させた状態で停止している。そ
して、この流体圧シリンダ153をロッド153aが後
退するように制御すると、図25に示すように、該第2
押圧部材154の後退と共に該係止部材155が搬送ラ
インを越えた位置まで移動するよう設定されており、ラ
チス筋76の第1曲折部76aを側方へ引き付けて屈曲
させるようになる。なお、前記第2移動フレーム138
に固定された前記ガイドレール140Bにおいて、各係
止部材155が対応する位置には、該係止部材155の
通過を許容する切欠140bが形成してある。
【0033】従って、前記溶接ユニット133により溶
接工程の終了後に、前記屈曲ユニット134における第
1屈曲機構149および第2屈曲機構150とを同時に
作動制御すれば、ラチス筋76は搬送ライン下流に向か
って、該第1屈曲機構149で第1曲折部76aを右側
に、第2屈曲機構150で第1曲折部76aを左側に夫
々屈曲され、全体として千鳥状に成形される。なお、第
1屈曲機構149および第2屈曲機構150の作動に先
立って各移動フレーム136,138が相互に離間し、
ラチス筋76の第1曲折部76aは、ガイドレール14
0A,140Bで両側から保持された状態で屈曲成形さ
れる。また、この屈曲成形工程は前記溶接工程と同時に
実施されるので、ラチス筋76の各第2曲折部76b
は、該溶接工程に係る溶接熱により極めて容易に屈曲さ
れ得る状態となっており、前記流体圧シリンダ151,
153は小型小出力タイプで対応し得る。
【0034】(払出部について)前記成形部131の下流
側に延在する払出部132は、図26および図27に示
すように、該払出部132に延在するガイドレール15
6に沿って往復移動するチャック157が配設され、ト
ラス筋130の先端を保持しながら適宜移動する。ま
た、このガイド156の側方には、所要間隔をおいて先
端を水平下方に延出した傾斜状態のトラス筋掛止台15
8が所要間隔毎に配設されており、前記成形部131に
おける溶接工程および屈曲工程を完了したトラス筋13
0は、前記チャック157の保持が解除されると、上下
反転して上端筋40を上にした状態で、このトラス筋掛
止台158における掛止棒159に掛止されるようにな
っている。また、このトラス筋掛止台158の近傍に
は、該トラス筋掛止台158に掛止されたトラス筋13
0を上昇移動させるエレベータ160が配設されてお
り、図28に示すように、該トラス筋130を後述の第
1トラス筋搬送装置165へ移載するようになってい
る。すなわち前記エレベータ160には、垂直に立設し
た支柱161に沿ってスライド移動が可能な載置台16
2が配設されており、前記トラス筋掛止台158に掛止
されたトラス筋130を、掛止した状態で押上げるもの
である。
【0035】(第1トラス筋搬送装置について)図28
は、第1トラス筋搬送装置165を概略で示す側面図で
あって、この第1トラス筋搬送装置165は、前記3基
のトラス筋自動成形機17A,17B,17Cにおいて形
成された各トラス筋130を、後述するピッチ送りシャ
トル170へ移載するものである。前記各トラス筋自動
成形機17A,17B,17Cの払出部132の上方と前
記ピッチ送りシャトル170の上方間に、該払出部13
2と直交すると共に水平かつ平行に延在する固定フレー
ム166,166が配設され、この固定フレーム166,
166に配設されたレール167上を往復動自在な移動
フレーム168に、上下動可能な3基の把持チャック1
69a,169b,169cが垂下状態に配設されてい
る。これら把持チャック169a,169b,169c
は、図29に示すように、前記ピッチ送りシャトル17
0における各保持溝171a,171b,171cと同一
間隔に配設されており、第1把持チャック169aは第
1トラス筋自動成形機17Aで形成されたトラス筋13
0を把持し、第2把持チャック169bは第2トラス筋
自動成形機17Bで形成されたトラス筋130を把持す
ると共に、第3把持チャック169cは第3トラス筋自
動成形機17Cで形成されたトラス筋130を把持する
ようになっている。そして、各把持チャック169a,
169b,169cに把持された3本のトラス筋130
は、ピッチ送りシャトル170の第1保持溝171a,
第2保持溝171bおよび第3保持溝171cへ載置さ
れる。なお、各把持チャック169a,169b,169
cは、図9に示した上端筋搬送装置29における把持チ
ャック59と、基本的に同一に構成されている。
【0036】(ピッチ送りシャトルについて)前記ピッチ
送りシャトル170は、図29に示すように、前記第1
トラス筋搬送装置165から移載されたトラス筋130
を、後述するリブ付き鉄板(リブ付き金属板)208へセ
ットするピッチで順次送るための装置である。このピッ
チ送りシャトル170は、図29および図31に示すよ
うに、移載されるトラス筋130の長手方向へ所要間隔
毎に固定される複数の第1載置台171と、各第1載置
台171の間に位置して上下動および往復動が可能に配
設される第2載置台172と、前記第1載置台171に
載置された3本のトラス筋130を上方へ押上げる昇降
台173とから構成されている。固定フレーム174に
取着される前記第1載置台171には、合計9個の保持
溝171a〜171iが等間隔に形成してあり、前述し
たように、前記第1トラス筋搬送装置165の把持チャ
ック169a,169b,169cに把持された3本のト
ラス筋130は、第1保持溝171a,第2保持溝17
1bおよび第3保持溝171cに載置される。
【0037】前記第2載置台172は、図30に示すよ
うに、前記第1載置台171の各保持溝171a〜17
1iの間隔と同一間隔に合計6個の溝172a〜172
fが形成されており、第1流体圧シリンダ175のロッ
ド175aに連結されてレール176上を往復移動する
架台177の上部に固定されている。また、前記レール
176が固定される第2フレーム178は、図31に示
すように、第2流体圧シリンダ179のロッド179a
に連結したテーパ部材180がレール181上を往復移
動する際に、該テーパ部材180のテーパ面180a上
をローラ182が転動する結果として上下動するように
なっている。従って前記第2載置台172は、前記第1
流体圧シリンダ175および第2流体圧シリンダ179
を適宜制御することにより所謂「ブロックモーション」を
行なうようになり、第1載置台171上に載置されたト
ラス筋130を、図29において右から左方向へ向かっ
て順次移載することができる。すなわち、第1保持溝1
71a,第2保持溝171bおよび第3保持溝171c
に載置されたトラス筋130は、第4保持溝171d,
第5保持溝171eおよび第6保持溝171fに移載さ
れ、次いで前記第1トラス筋搬送装置165により次の
トラス筋130が第1保持溝171a,第2保持溝17
1bおよび第3保持溝171cに載置されると、前者の
3本のトラス筋130は第7保持溝171g,第8保持
溝171hおよび第9保持溝171iに、後者の3本の
トラス筋130は第4保持溝171d,第5保持溝17
1eおよび第6保持溝171fへ同時に移載される。
【0038】また前記昇降台173は、前記第1載置台
171における第7保持溝171g,第8保持溝171
hおよび第9保持溝171iに載置された3本のトラス
筋130を上方へ押上げ、これらトラス筋130を後述
する第2トラス筋搬送装置186へ移載させるものであ
る。この昇降台173は、図32に示すように、第3流
体圧シリンダ183により昇降移動が可能に配設されて
おり、該昇降台173の上部にはトラス筋130の下方
突出部(ラチス筋76の第1曲折部76a)を保持する保
持部材184が配設されている。従って、前記第3流体
圧シリンダ183をロッド183aが延出する方向へ制
御することにより昇降台173が上方へ移動し、この際
に第7保持溝171g,第8保持溝171hおよび第9
保持溝171iに載置された3本のトラス筋130は、
各保持部材185に載置されて上端筋40(ラチス筋7
6の第2曲折部76b)が上側を向く縦向きの状態で押
上げられる。
【0039】(第2トラス筋搬送装置について)本発明の
実施例に係る搬送装置は、図33に示す如く、デッキ製
造組立ライン9における第2トラス筋搬送装置186と
して構成され、前記ピッチ送りシャトル170の昇降台
173に載置された3本のトラス筋130(曲折成形材)
を同時に把持し、リブ付き鉄板搬送コンベヤ207上に
待機している後述のリブ付鉄板208へセットするもの
である。前記ピッチ送りシャトル170の上方とリブ付
き鉄板搬送コンベヤ207の上方間には、水平かつ平行
に延在する固定フレーム187,187が配設され、こ
の固定フレーム187,187の上面に敷設されたレー
ル188上には、モータ190により往復動自在な移動
フレーム189が配設されている。この移動フレーム1
89には、流体圧シリンダ192により水平姿勢で上下
動する昇降杆191が配設され、この昇降杆191の下
部に3列のトラス筋把持部193,193,193が並列
に配設されている。また、各トラス筋把持部193に
は、図34,図35および図37に示すように、トラス
筋130におけるラチス筋76の第1曲折部76aに対
応するクランプ片195,195を備えた複数基のクラ
ンプ機構部194が、前記昇降杆191の長手方向に亘
って該第1曲折部76aの間隔(ピッチ)Lに対する2倍
の間隔毎で直列状に配設されている。
【0040】前記クランプ機構部194は、図35およ
び図36に示すように、前記昇降杆191の長手方向に
所要間隔をおいて対向的に垂下立設した支持板196,
196の下端間に、支持軸197,197が水平かつ平
行に架設され、前記クランプ片195を下端部に備えた
把持片198,198が、各支持軸197,197に回動
可能に枢支されている。これら把持片198,198
は、前記支持軸197の軸方向(昇降杆191の長手方
向)に前記間隔L分だけオフセットした位置で対向的に
配設されていると共に、夫々の把持片198の上端部
は、上方から垂下状態に配設された流体圧シリンダ(作
動手段)199のロッド199aと、連結部材200を
介して連結されている。従って、前記流体圧シリンダ1
99をロッド199aが後退(上昇)するように制御する
と、前記各クランプ片195,195が互いに離間する
ように把持片198,198が回動し(図36に2点鎖線
で示す)、またロッド199aが前進(下降)するように
制御すると、各クランプ片195,195が互いに近接
するように把持片198,198が回動する。すなわち
第2トラス筋搬送装置186は、ラチス筋76を千鳥状
に拡開した状態に成形したトラス筋130に対して、図
36に示すように、前記流体圧シリンダ199によりク
ランプ片195,195を互いに近接させることにより
各トラス筋130を側方から押圧し、各第1曲折部76
aが内方へ変形した適宜の弾性変形状態で把持するもの
である。なお各クランプ機構部194間の適宜位置に
は、図38に図示した把持チャック201が配設されて
おり、把持片201a,201aの近接によってトラス
筋130における上端筋40とラチス筋76の第2曲折
部76bとを把持するようになっている。また、前記把
持片198,198の間には複数のセンサ202が配設
されており、トラス筋130の高さ(ラチス筋76の曲
折幅)を検知するようになっており、高さ寸法が異なる
複種類のトラス筋130を好適に把持し得るよう構成さ
れている。
【0041】そして、図34および図36に示すよう
に、各トラス筋把持部193,193,193により押圧
されて適宜の弾性変形状態で把持された3本のトラス筋
130は、図33に示すように、リブ付き鉄板搬送コン
ベヤ207上で待機しているリブ付き鉄板208の上面
に移載される。このリブ付き鉄板208には、図41に
示すように、幅方向に所要間隔で離間して対向したリブ
209a,209bを対とした3組(合計6個)のリブ
が、該鉄板208の全長に亘って立設されており、夫々
のリブ209a,209b間に1本のトラス筋130が
対応的に配設されるようになっている。夫々のリブ20
9a,209bの間隔Rは、前記トラス筋130におけ
るラチス筋76の常態における幅方向への拡開寸法より
若干小さく設定されており、図39(a)に示すように、
トラス筋130を前記トラス筋把持部193により押圧
した弾性変形状態でリブ209a,209b間に到来さ
せた後に、図39(b)に示すように該トラス筋把持部1
93による押圧を解除すると、該トラス筋130は元の
状態に復帰しながら各リブ209a,209bの内側面
に当接するようになり、各トラス筋130とリブ付き鉄
板208とが弾力的に固定した状態に保持されるに至
る。
【0042】(鉄板給材部について)鉄板給材部16は、
図40に示すように、アンコイラ204の下流に配設さ
れるロール成形機205と、アキュームコンベヤ206
および前記第2トラス筋搬送装置186の下方へ延在す
るリブ付き鉄板搬送コンベヤ207とから構成される。
前記ロール成形機205は、アンコイラ204から送ら
れる薄肉の鉄板(金属板)を、図41に示すようなリブ2
09a,209bを有するリブ付き鉄板208に成形す
るものであり、既に実用化されている公知の装置である
ので詳細な説明は省略する。前記ロール成形機205で
成形されたリブ付き鉄板208は、前記アキュームコン
ベヤ206で側方へ移送され、リブ付き鉄板搬送コンベ
ヤ207で第2トラス筋搬送装置186の下方に搬送さ
れた後に所定位置で停止し、前記トラス筋130の装着
のために待機する。なお、図41に示すように、前記リ
ブ付き鉄板208において、長手方向の一側端部には端
部を単に上方へ折曲げて成形される第1連結部208a
と、他側端部には端部を上方へ折曲げて更に下方へ折返
して成形され、該第1連結部208aと係合し得る第2
連結部208bが形成されており、隣接するリブ付き鉄
板208同志を並列状態で連結し得るようになってい
る。
【0043】(鉄板−トラス筋 スポット溶接機につい
て)図42は、前記リブ付き鉄板208のリブ209a,
209bと、このリブ付き鉄板208に弾力的に固定し
た状態でセットされたトラス筋130とを溶接するため
の鉄板−トラス筋スポット溶接機(鉄板−トラス筋溶接
機)18を概略で示す正面図であり、図43は、このス
ポット溶接機18の側面図である。この鉄板−トラス筋
スポット溶接機18は、第1搬送コンベヤ211を挟ん
で立設する支柱213の上部に固定される架台214に
対し、昇降フレーム215が流体圧シリンダ216によ
り上下動可能に配設され、この昇降フレーム215の下
方には、合計30個の溶接ガン(溶接手段)218を垂下
立設した溶接ユニット217が配設されている。前記溶
接ガン218には、トラス筋130におけるラチス筋7
6の第1曲折部76aと、この第1曲折部76aと接触
しているリブ209a,209bとを、両側外方から互
いに近接して挟持する電極219,219が配設されて
いる。なお、前記架台214の上部にはトランス220
が配設されていると共に、溶接ユニット217の上流端
および下流端には、該溶接ユニット217の下降移動に
連動して下方へ移動し、鉄板208を押圧する押圧装置
221,221が配設されている。
【0044】前記第1搬送コンベヤ211と、その下流
側に配設された第2搬送コンベヤ212の両側下部に
は、所要間隔で水平に延在するレール222,222が
敷設され、リブ付き鉄板208の前端部をクランプして
該リブ付き鉄板208を搬送する第1送り装置223
と、リブ付き鉄板208の両側端部をクランプして該リ
ブ付き鉄板208を搬送する第2送り装置224とが、
該レール222,222上を往復移動可能に配設されて
いる。第1送り装置223は、前記レール222,22
2上を移動する第1移動フレーム225上に、前記搬送
コンベヤ211を挟んた対向位置に支柱226,226
が立設され、流体圧シリンダ228に連結されてクラン
プ部材229が配設された倒立コ字形の昇降杆227
が、この支柱226,226に垂直に配設されたレール
230,230に沿って昇降可能に配設されている。す
なわち第1送り装置223は、図42に示すように、第
1搬送コンベヤ211と第2搬送コンベヤ212との間
に画成された空間部に移動した状態において、前記昇降
杆227をコンベヤの搬送レベルより下方まで下降移動
し得るようになっている。なお、前記第1移動フレーム
225上に配設された第1モータ231のギア232
と、前記レール222に沿って延在するラック状のギア
233とが常に噛合しており、前記第1送り装置223
は、該第1モータ231の駆動によって前記溶接ユニッ
ト217の下部を往復移動する。
【0045】前記第2送り装置224は、前記レール2
22,222上を移動する第2移動フレーム234上
に、前記第2搬送コンベヤ212を挟んだ対向位置に支
柱235,235が立設され、この支柱235,235か
ら水平後方へ延出した水平杆235aの先端に、クラン
プ部材236が配設されている。そして、前記第2移動
フレーム234上に配設された第2モータ237のギア
238と、前記レール222に沿って延在するラック状
のギア233とが常に噛合しており、前記第2送り装置
224は、該第2モータ237の駆動によって前記溶接
ユニット217の下流端部と、第2搬送コンベヤ212
の略中央部との間を往復移動するようになっている。な
お第1搬送コンベヤ211には、基準側固定ガイド23
9と、この基準側固定ガイド239に対して近接・離間
し得る巾決めガイド240とが配設されており、溶接ユ
ニット217による溶接工程時に、リブ付き鉄板208
の幅方向への位置決めをなすようになっている。また第
1搬送コンベヤ211における前記溶接ユニット217
の中央下部に相当する位置には、該コンベヤ211の上
方へ垂直に突出する突上棒241が配設されており、溶
接ユニット217の下方で停止した鉄板208の上流部
および下流部を、前記押圧装置221,221で上方か
ら押圧すると共に、該鉄板208の中央下面を該突上棒
241で下から押圧することにより、該鉄板208に所
要の反り(「むくり」という)を与えるようになっている。
すなわちデッキDは、図60(b)に示す如く、建築構造
体の所定位置に配設すると自重で長手方向の中央部が下
方へ撓んでしまうので、鉄板208を中央を予め上方へ
反らせた状態でトラス筋130を溶接することにより、
所定位置に配設した際に適宜撓んで略水平状態となる。
更に、鉄板−トラス筋スポット溶接機18の下流には、
図1に示すように、短辺矯正機269が配設してあり、
リブ付き鉄板208の幅方向への反りや曲がり等を矯正
するようになっている。
【0046】(端部材スポット溶接機について)図44
は、端部材スポット溶接機(端部材溶接機)19を概略で
示す正面図であり、リブ付き鉄板208に溶接されたト
ラス筋130の両端部を補強するために、図46に示す
ように、別途加工成形されたV字形の端部材242をセ
ットして、該端部材242とトラス筋130、該端部材
242とリブ付き鉄板208のリブ209a,209b
とを溶接するためのものである。この端部材スポット溶
接機19は、搬送コンベヤ243の下流端側にフレーム
244に固定された第1溶接ユニット245と、該フレ
ーム244に水平に延在するレール246上をコンベヤ
243の上流端側と下流端側との間で移動可能に配設さ
れる第2溶接ユニット247とから構成されている。こ
れら第1溶接ユニット245と第2溶接ユニット247
とは、各構成部材の配設方向が対称的になっているもの
の、その基本構成は同一であるので、該第2溶接ユニッ
ト247のみを説明し、第1溶接ユニット245につい
ては、同一の符号を付して説明は省略する。なお、前記
フレーム244の下流側における所要位置には、図44
に示すようにストッパ装置248が配設されており、搬
送コンベヤ243で搬送されたリブ付き鉄板208を所
定位置で停止させ得るようになっている。
【0047】前記第2溶接ユニット247は、図44に
示すように、端部材242をトラス筋130の端部にセ
ットする端部材ローダ部249と、セットされた端部材
242をトラス筋130およびリブ付き鉄板208に溶
接する端部材溶接部250とから構成されている。この
端部材ローダ部249は、傾動可能に配設されて端部材
成形機(図示せず)で別途加工成形された前記端部材24
2を直列状態でストックする3列のストック板251
と、これらストック板251から仮置台253に該端部
材242を移載するローダチャック252と、前後進可
能な前記仮置台253と、この仮置台253に載置され
た端部材242をトラス筋130の端部にセットするチ
ャックスタンド254とから構成されている。
【0048】前記端部材溶接部250は、図45に示す
ように、架台255の上部内側に搬送ラインに対する直
交方向へ水平に延在するレール256に懸吊支持され、
スライドシリンダ258により該レール256に沿って
移動可能な移動フレーム257の下方に、ダブルピンチ
ャーガン259とコンタクトガン260およびスタッド
ガン261が配設されている。ダブルピンチャーガン2
59には、前記移動フレーム257に配設された第1昇
降シリンダ263のロッド263a先端で水平にスライ
ドするスライドシリンダ264の下部に、所要の傾斜角
度で取付けられており、その先端部に2個の電極262
が所要間隔をおいて並設されている。すなわち、前記第
1昇降シリンダ263およびスライドシリンダ264を
適宜制御することにより、ダブルピンチャーガン259
は図45に2点鎖線で示すように、電極262を端部材
242の下端部242bとリブ付き鉄板208のリブ2
09a(209b)に接触するように設定されており、所
謂「ダイレクト溶接方式」を利用して該下端部242bと
リブ209a(209b)とを溶接するようになってい
る。
【0049】前記コンタクトガン260は、前記移動フ
レーム257に配設された第2昇降シリンダ265のロ
ッド265a先端に、所要角度を付した垂下状態で配設
されており、該第2昇降シリンダ265をロッド265
aが前進するよう制御することにより、先端の電極26
6がトラス筋130の端部130aに接触するよう設定
されている。また前記スタッドガン261は、前記移動
フレーム257に配設された第3昇降シリンダ267の
ロッド267a先端に垂下状態に配設され、該第3昇降
シリンダ267をロッド267aが前進するよう制御す
ることにより、先端の電極268が端部材242の上端
242aに当接するよう設定されている。すなわち、前
記第2昇降シリンダ265および第3昇降シリンダ26
7とを適宜制御して、コンタクトガン260の電極26
6およびスタッドガン261の電極268とを、トラス
筋130の端部130aおよび端部材242の上端24
2aに接触させることにより、所謂「インダイレクト溶
接方式」を利用して該トラス筋130と端部材242と
を溶接するようになっている。
【0050】(滑止め部材スポット溶接機について)図4
7は、滑止めスポット溶接機(滑止め溶接機)20を概略
で示す正面図であり、リブ付き鉄板208の両端部に、
図49に示すように、別途曲折成形されたL字形の滑止
め部材270をセットして溶接するためのものである。
この滑止めスポット溶接機20は、搬送コンベヤ271
の下流端側にフレーム272に固定された第1溶接ユニ
ット273と、該フレーム272に水平に延在するレー
ル274上を、搬送コンベヤ271の上流端側と下流端
側との間で移動可能に配設される第2溶接ユニット27
5とから構成されている。これら第1溶接ユニット27
3と第2溶接ユニット275とは、各構成部材の配設方
向が対称的になっているものの、その基本構成は同一で
あるので、該第2溶接ユニット275のみを説明し、第
1溶接ユニット273については、同一の符号を付して
説明は省略する。
【0051】前記第2溶接ユニット275は、図48に
示すように、前記レール274上を移動する移動フレー
ム276に支軸277を介して回動可能な溶接機本体2
78が配設されており、この溶接機本体278は、前記
移動フレーム276に固定された流体圧シリンダ279
のロッド279aに連結されて、鉛直状態と所要角度の
傾斜状態との間で揺動可能となっている。この溶接機本
体278には、垂直下方へ立設した上部電極280と、
コ字形アーム282を介して垂直上方へ立設した下部電
極281とが、同一軸線上に配設されており、図示しな
い駆動手段より、互いに近接および離間が可能となって
いる。
【0052】前記滑止め部材270は、図示しないパー
ツフィーダにより、リブ付き鉄板208の前後端部の所
要位置に位置決めセットされ、この状態で前記流体圧シ
リンダ279をロッド279aが後退する方向へ制御す
ることにより、前記溶接機本体278が鉛直状態に回動
変位し、上下の電極280,281が滑止め部材270
の上下に位置するようになる。この状態で、上下の電極
280,281を互いに近接移動させ、滑止め部材27
0およびリブ付き鉄板208に接触させて通電すること
により、該滑止め部材270がリブ付き鉄板208に溶
接される。
【0053】なお、前記滑止め部材270の装着を必要
としないデッキDに関しては、この滑止めスポット溶接
機20を通過するように制御される。
【0054】(スリッタについて)図50は、スリッタ2
1を概略で示す正面図であって、このスリッタ21は、
搬送されてくるデッキDのリブ付き鉄板208を任意の
位置で切断して、幅寸法の異なるデッキDを製作する際
に使用に供されるものであるが、この切断加工を必要と
しないデッキDはそのまま通過するようになっている。
上下に切断刃285,286を備えたスリッタ21は、
架台287に固定されて前記滑止めスポット溶接機20
に接続した上流側の第1搬送コンベヤ288と、架台2
89に固定されて後述の検査ステーション12に接続す
る下流側の第2搬送コンベヤ290との間に位置して、
ベース体291に対して搬送ラインと直交する方向へス
ライド移動が可能に配設されている。また、前記第1搬
送コンベヤ288の中間部および第2搬送コンベヤ29
0の下流端部には、タイミングベルト293,293を
介してモータ294に連繋した駆動ローラ292が配設
されており、デッキDのリブ付き鉄板208は、これら
駆動ローラ292と自在回転可能に配設された案内ロー
ラ295との間に挟圧されながら搬送される。
【0055】前記スリッタ21は、図50および図51
に示すように、図示しない駆動手段により前記ベース体
291にスライド移動が可能な矩形枠体状のフレーム2
96に前記切断刃285,286が配設され、このフレ
ーム296の内部をデッキDが通過するようになってい
る。下切断刃286は、前記フレーム296に固定され
た下支持台297に軸支された回転軸298の端部に装
着され、該回転軸298に連繋したモータ299より回
転するようになっている。また上切断刃285は、流体
圧シリンダ301により前記フレーム296に対して昇
降可能な上支持台300に軸支された回転軸302の端
部に固定され、自在回転が可能に配設されている。また
上切断刃285は、ハンドル303を回動操作すること
により、前記下切断刃286に対する配設位置を微調整
し得るようになっている。なお上支持台300には、所
要の傾斜角度が付されている。
【0056】前述のように構成されたスリッタ21を、
図示しない駆動手段で所要位置にスライド移動させて固
定すると、上下の切断刃285,286が給送ラインに
臨むようになるので、第1搬送コンベヤ288上を幅方
向への位置決めがなされた状態で搬送されるデッキDの
リブ付き鉄板208が、所定位置で切断されながら第2
搬送コンベヤ290側へ送られる。
【0057】(検査ステーションについて)図52は、前
記スリッタ21の下流側に配設された検査ステーション
12および搬出ステーション13の一部を概略で示す平
面図であって、この検査ステーション12には、残材払
出し装置306および検査台307等が配設されてい
る。搬送コンベヤ308の上流端(図52における左側)
は、前記スリッタ21における第2搬送コンベヤ290
の下流端に接続しており、全ての工程を終了した各デッ
キDは、この搬送コンベヤ308に搬送されてストッパ
309に当接した状態で停止する。またこの搬送コンベ
ヤ308には、所要間隔毎に位置した5本のベルト体か
らなるクロスコンベヤ310が直交した状態で配設され
ていると共に、図53に示すように、該搬送コンベヤ3
08は図示しない昇降装置により上下動するようになっ
ている。すなわち搬送コンベヤ308は、その上昇時に
おいては前記クロスコンベヤ310より上方に延出する
と共に、下降時においては該クロスコンベヤ310より
下方へ退避するようになっている。従って、上流側から
搬送されるデッキDは、上昇位置に延出した前記搬送コ
ンベヤ308上を移動して停止し、その後に該搬送コン
ベヤ308が下降することによりクロスコンベヤ310
上に載置された状態となる。
【0058】(クロスコンベヤについて)前記クロスコン
ベヤ310は、前記搬送コンベヤ308の両側に配設さ
れた検査台307および後述の反転機22との間に延在
した状態に配設されており、搬送コンベヤ308から移
載されたデッキDを、前記検査台307または反転機2
2側へ適宜選択的に移送するためのものである。すなわ
ち、デッキDの検査をする場合には、前記クロスコンベ
ヤ310を検査台307側へ回転駆動させ、当該デッキ
Dを該検査台307側へ移動して所要の検査をし、検査
終了後にクロスコンベヤ310を前と逆方向へ回転駆動
させれば、デッキDは反転機22側へ給送される。ま
た、デッキDの検査をしない場合には、クロスコンベヤ
310を反転機22側へ回転駆動させて、デッキDを直
接該反転機22側へ移送する。なお検査台307には、
完成したデッキDの寸法や、鉄板208とトラス筋13
0との溶接状態、ラチス筋76と上端筋40との溶接状
態等を検査するための各種機器が設備されている。
【0059】(残材払出し装置について)前記搬送コンベ
ヤ308の上方に配設される残材払出し装置306に
は、図52および図53に示すように、前記スリッタ2
1により切断加工されたデッキDを掛止するデッキ退避
機構311が具備されている。すなわち、このデッキ退
避機構311は、製品としてのデッキDを掛止チャック
312によって掛止して上昇させることで、クロスコン
ベヤ310上に載置されたままの残材を、該クロスコン
ベヤ310の回転駆動下に、前記検査台307の側方に
配設されたパレット313へ払出し得るようにするもの
である。なお、残材の払出し後は、掛止した前記デッキ
Dを再びクロスコンベヤ310上へ載置させる。
【0060】(搬出ステーションについて)前記搬出ステ
ーション13は、図1および図52に示すように、前記
反転機22,デッキ移載装置324および梱包機23等
から構成されており、前記検査ステーション12を通過
したデッキDを、適宜段積みした状態で梱包した後に完
成品ストックヤードへ搬出する。
【0061】(反転機について)図54は、前記反転機2
2を概略で示す側面図であって、図52および図53に
示すように、前記クロスコンベヤ310の側方に配設さ
れている。この反転機22は、前記クロスコンベヤ31
0から給送されたデッキDを、必要に応じて表裏反転す
るための装置で、支柱315,315間に回動可能に架
設されてタイミングベルト319を介してモータ320
に連繋した回動軸316と、この回動軸316に固定さ
れて該回動軸316の軸方向と直交した方向へ延出した
複数の旋回棒317と、反転されたデッキDを載置する
載置台318とから基本的に構成されている。すなわち
旋回棒317は、前記回動軸316に連繋したモータ3
20を駆動制御することにより、前記クロスコンベヤ3
10側へ水平に延出した第1姿勢と、前記載置台318
の上方へ水平に延出した第2姿勢との間を旋回するよう
になっており、クロスコンベヤ310の下流端で一時停
止したデッキDを、表裏反転させた状態で載置台318
に移載することができる。
【0062】前記旋回棒317には、図54に示すよう
に、電磁石または空気の吸引ノズル等の吸着装置321
が具備されており、デッキDを適宜吸着保持した状態で
反転するようになっている。なお反転機22の側方に
は、図52または図54に示すように、インクジェット
プリンタ322が配設されており、クロスコンベヤ31
0の下流端に停止しているデッキDにおけるリブ付き鉄
板208の所要位置に、デッキNOや納入先および配設
位置等の各種情報データを印刷するようになっている。
【0063】(デッキ移載装置について)デッキ移載装置
324は、図53に示すように、前記クロスコンベヤ3
10の下流端で停止した完成デッキDまたは前記反転機
22で反転された完成デッキDを、該反転機22の側方
に延在する搬出コンベヤ325に移載して、順次段積み
するためのものである。前記反転機22の上方と搬出コ
ンベヤ325の上方間には、水平かつ平行に延在する固
定フレーム326,326が配設され、この固定フレー
ム326,326の上面に敷設されたレール327上に
は、図示しない駆動手段により往復動自在な移動フレー
ム328が配設されている。この移動フレーム328に
は、流体圧シリンダ329により上下動可能な昇降杆3
30が配設され、この昇降杆330の下部にデッキDを
掛止保持するための第1掛止部331および第2掛止部
332が配設されている。
【0064】前記第1掛止部331は、図53および図
55に示すように、前記クロスコンベヤ310の下流端
に停止しているデッキD、すなわち前記反転機22によ
り反転されないデッキDを掛止するためのものである。
この第1掛止部331は、前記昇降杆330に配設され
た第1昇降シリンダ333のロッド333aに垂下状態
に配設された支持板334,334間に支持軸335が
架設され、この支持軸335に回動可能に枢支された掛
止チャック336,336の各上端が、流体圧シリンダ
337のボトム側337bおよびロッド337aに夫々
連結されて構成されている。すなわち、流体圧シリンダ
337をロッド337aが前進するように制御すると、
各把持チャック336,336の下端同志が互いに近接
するようになるので、図55(a)に示すように、トラス
筋130における上端筋40を掛止した状態でデッキD
を引上げることが可能となる。
【0065】前記第2掛止部332は、図53および図
56に示すように、前記反転機22の載置台318に反
転された状態で載置されたデッキDを掛止するためのも
のである。この第2掛止部332は、前記昇降杆330
に配設された第2昇降シリンダ338のロッド338a
に懸吊された支持体339の前後に、シリンダ340に
よりスライド移動する第1掛止爪341と、シリンダ3
42により回動する第2掛止爪343とが配設されてい
る。すなわち、これらシリンダ340,342を適宜制
御することにより、各掛止爪341,343が反転した
デッキDにおけるリブ付き鉄板208の両側端部に係止
し、該デッキDを引上げることが可能となる。
【0066】従って、このように構成したデッキ移載装
置324では、先ずクロスコンベヤ310の下流端に停
止した反転していないデッキDを、第1掛止部331で
掛止して搬出コンベヤ325上へ移載する。そして、ク
ロスコンベヤ310に給送されてきた次のデッキDが、
反転機22により反転されて載置台318への載置が完
了すると、反転された当該のデッキDを、第2掛止部3
32で掛止して搬出コンベヤ325上に移載されている
前記デッキDの上方に載置する。これらの動作を反復す
ることにより、図53に示すように、複数のデッキDを
搬出コンベヤ325上に段積み状態で載置することがで
きる。なお、図55(b)に示すように、第1掛止部33
1が作動する際は、第2掛止部332は上昇してデッキ
Dとの干渉が防止されると共に、図56(b)に示すよう
に、第2掛止部332が作動する際は、第1掛止部33
1は上昇してデッキDとの干渉が防止されるようになっ
ている。
【0067】前記搬出コンベヤ325の下流側には、図
1に示すように、既知の梱包機23が配設されており、
段積み状態で搬送されたデッキDにバンド掛けを行なっ
て梱包するようになっている。
【0068】
【実施例の作用】次に、本発明の実施例に係る搬送装置
の作用を、前記デッキDの製造工程に基づいて説明す
る。製品としてのデッキDは、全長および全幅およびト
ラス筋の高さの各寸法が異なる複数種類に形成される
が、寸法が異なってもその基本構成は同一であって、図
59に示すように、幅方向に所要間隔で離間したリブ2
09a,209bを形成したリブ付き鉄板208と、各
リブ209a,209b間に配設されるトラス筋130
から構成され、この各トラス筋130は上端筋40とラ
チス筋76とから構成されている。また、リブ付き鉄板
208に取着されたトラス筋130の両側端部にはV字
形の端部材242が溶接され、必要に応じて該鉄板20
8の両側端部には滑止め部材270を溶接したり、リブ
付き鉄板208を切断して幅寸法の異なるデッキDも製
造される。
【0069】(上端筋の成形および給材)上端筋40は、
図2〜図9に示すように、投入コンベヤ26,上端筋切
断機27,引出コンベヤ28,上端筋搬送装置29および
上端筋搬送コンベヤ30等から構成される上端筋給材部
14から給材される。すなわち、投入コンベヤ26およ
び引出コンベヤ28の回転駆動下に、線材ストッカから
取出した10本の鉄筋(線材)25を、該投入コンベヤ2
6の上流側から並列した状態で投入し、上端筋切断機2
7の鉄筋整列部32を介して引出コンベヤ28へ送り込
む。引出コンベヤ28に前進した各鉄筋25は、投入作
業に先立って所定位置に移動調整して停止保持させたバ
ックゲージ38の当接板39に当接して停止する。そし
て、前記上端筋切断機27を駆動制御して切断刃具35
を下降移動することにより、各鉄筋25を鉄筋整列部3
2において切断し、所要長の上端筋40を成形する。切
断して得られた各上端筋40は、引出コンベヤ28に配
設した上端筋払出し機構41の作動下に、該引出コンベ
ヤ28の側方に配設した上端筋搬送装置29の上端筋移
載部47へ払い出す。なお、上端筋40の長さを変更す
る場合は、前記バックゲージ38を所定位置へ移動し
て、当接板39と切断刃具35の距離を変位させればよ
い。
【0070】前記上端筋搬送装置29では、前記引出コ
ンベヤ28から払い出した上端筋40を、上端筋移載部
47における第1載置板50,50および第2載置板5
4において一時的にストックし、適宜タイミングでスト
ックした上端筋40のうちの3本ずつを載置台56へ載
置する。この載置台56に載置した3本の上端筋40
を、上端筋搬送部48における把持チャック59a,5
9b,59cで1本ずつ同時に把持し、第1把持チャッ
ク59aで把持した上端筋40を第1上端筋搬送コンベ
ヤ30Aへ移載し、第2把持チャック59bで把持した
上端筋40を第2上端筋搬送コンベヤ30Bへ移載する
と共に、第3把持チャック59cで把持した上端筋40
を第3上端筋搬送コンベヤ30Cへ移載する。
【0071】上端筋搬送コンベヤ30Aに移載した上端
筋40は、該コンベヤ30Aの回転駆動下に下流側に配
設した上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Aへ移載さ
れ、ストッパ124により、所定位置で停止して待機す
る。また、上端筋搬送コンベヤ30Bに移載した上端筋
40は、該コンベヤ30Bの駆動下に下流側に配設した
上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Bへ移載され、ス
トッパ124により所定位置で停止して待機すると共
に、上端筋搬送コンベヤ30Cに移載した上端筋40
は、該コンベヤ30Cの駆動下に下流側に配設した上端
筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Cへ移載され、ストッ
パ124により、所定位置で停止して待機する。
【0072】(ラチス筋の成形および給材)ラチス筋76
は、図10〜図17に示すように、自動線台71の鉄筋
供給方向の下流側に配設されたラチス筋自動成形機72
と、この成形機72の下流側に配設されたラチス筋搬送
コンベヤ73とで形成される合計3組のラチス筋成形ラ
イン70A,70B,70Cと、各ラチス筋搬送コンベヤ
73A,73B,73Cの下流側に配設されたラチス筋搬
送装置74とから構成されたラチス筋給材部15で3本
同時に成形および給材される。すなわち、第1ラチス筋
成形ライン70Aでは、自動線台71から引出された線
材75を、ラチス筋自動成形機72で順次折曲加工して
所要長のラチス筋76を成形し、第1ラチス筋搬送コン
ベヤ73Aでラチス筋搬送装置74側へ搬送する。また
第2ラチス筋成形ライン70Bでは、別の自動線台71
から引出された線材75を、ラチス筋自動成形機72で
順次折曲加工して所要長のラチス筋76を成形し、第2
ラチス筋搬送コンベヤ73Bでラチス筋搬送装置74側
へ搬送する。更に第3ラチス筋成形ライン70Cでは、
別の自動線台71から引出された線材75を、ラチス筋
自動成形機72で順次折曲加工して所要長のラチス筋7
6を成形し、第3ラチス筋搬送コンベヤ73Cでラチス
筋搬送装置74側へ搬送する。
【0073】各ラチス筋搬送コンベヤ73A,73B,7
3Cでは、搬送されたラチス筋76を、ラチス筋払出し
機構92の作動下にラチス筋保持部93へ移載し、更に
このラチス筋保持部93では、第1掛止部96aに掛止
された該ラチス筋76を、シリンダシリンダ97の作動
下に第2掛止部96bへ移載する。そして、各ラチス筋
搬送コンベヤ73A,73B,73Cの第2掛止部96b
に掛止されたラチス筋76を、ラチス筋搬送装置74に
おける各移載部104A,104B,104Cの掛止チャ
ック103で掛止保持し、前記上端筋・ラチス筋搬送コ
ンベヤ110A,110B,110Cへ移載する。すなわ
ち、第1移載部104Aの掛止チャック103で掛止し
たラチス筋76は、第1上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ
110Aに待機している上端筋40へ載置し、第2移載
部104Bの掛止チャック103で掛止したラチス筋7
6は、第2上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Bに待
機している上端筋40へ載置すると共に、第3移載部1
04Cの掛止チャック103で掛止したラチス筋76
は、第3上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110Cに待機
している上端筋40へ載置する。
【0074】(上端筋とラチス筋とのスポット溶接およ
び屈曲成形)前記各上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ110
A,110B,110Cに移載した各上端筋40およびラ
チス筋76は、図18〜図20に示すように、ローラ1
13および送りローラ114をモータ111およびモー
タ122で回転駆動することにより、各トラス筋自動成
形機17A,17B,17Cへ搬送する。
【0075】各トラス筋自動成形機17A,17B,17
Cでは、図21〜図27に示すように、搬送ラインの下
方に配設したフリーローラ142を上昇させて搬送する
上端筋40およびラチス筋76を案内し、該上端筋40
およびラチス筋76が所定位置に停止したら該フリーロ
ーラ142を下降させ、チャック157で保持すると共
にラチス筋押え144,144を近接して保持する。次
に図24に示す如く、ガイドレール140Aおよびガイ
ドレール140Bを相互に離間させると共に、第2屈曲
機構150を作動させて第2押圧部材155を搬送ライ
ンを越えて移動させることにより、ラチス筋76をガイ
ドレール140A側へ傾斜させ、この状態で該ラチス筋
76を保持する。そして溶接工程として、所定位置に停
止した上端筋40およびラチス筋76に対し、溶接ユニ
ット133における第1電極147と第2電極148と
を相互に近接することにより、該上端筋40とラチス筋
76の第2曲折部76bを接合する。またこの溶接工程
と同時に行なう屈曲工程として、屈曲ユニット134に
おける第1屈曲機構149を作動することにより、前記
第2屈曲機構150の第2押圧部材155に保持された
第1曲折部76aはその位置に固定されると共に、第1
屈曲機構149の第1押圧部材152に押圧された第1
曲折部76aが搬送ラインを越えて反対側へ変形し、こ
の結果として該ラチス筋76を千鳥状に拡開成形する。
前記溶接工程および屈曲工程を数回行なって成形が完了
した各トラス筋130は、夫々の払出部132で上下反
転した状態でトラス筋掛止台158に掛止された後に、
エレべータ160で上昇移動する。
【0076】各トラス筋自動成形機17A,17B,17
Cで成形された後に、エレベータ160で上昇移動して
待機している各トラス筋130は、図28に示すよう
に、第1トラス筋搬送装置165における3基の把持チ
ャック169a,169b,169cで順次把持され、ピ
ッチ送りシャトル170における保持溝171a,17
1b,171cに移載される。すなわち、第1把持チャ
ック169aは第1トラス筋自動成形機17Aで形成し
たトラス筋130を把持し、第2把持チャック169b
は第2トラス筋自動成形機17Bで形成したトラス筋1
30を把持すると共に、第3把持チャック169cは第
3トラス筋自動成形機17Cで形成したトラス筋130
を把持する。
【0077】ピッチ送りシャトル170における第1載
置台171の第1保持溝171a,第2保持溝171b
および第3保持溝171cに移載したトラス筋130
は、図29〜図32に示すように、第2載置台172の
上下動および往復動のもとに、第4保持溝171d,第
5保持溝171eおよび第6保持溝171fヘ移載さ
れ、更に第7保持溝171g,第8保持溝171hおよ
び第9保持溝171iへ順次移載される。この第7保持
溝171g,第8保持溝171hおよび第9保持溝17
1iへ載置したトラス筋130は、昇降台173の上昇
移動下に各保持部材185に載置され、各トラス筋13
0は上端筋40(ラチス筋76における第2曲折部76
b)が上側を向く縦向きの状態で上昇する。
【0078】(リブ付き鉄板の成形および給材)また図4
0に示すように、アンコイラ204から給材される鉄板
を、下流に配設したロール成形機205で3対のリブ2
09a,209bを有するリブ付き鉄板208として成
形し、アキュームコンベヤ206およびリブ付き鉄板搬
送コンベヤ207により、前記リブ付き鉄板208を前
記第2トラス筋搬送装置186の下方における所定位置
に搬送し、トラス筋130の装着セットのために待機さ
せる。
【0079】(トラス筋の搬送およびセット)一方、前記
ピッチ送りシャトル170の昇降台173に載置されて
上昇した3本のトラス筋130は、図33〜図39に示
すように、本発明の実施例に係る搬送装置である第2ト
ラス筋搬送装置186における3列のトラス筋把持部1
93で同時に把持し、前記リブ付き鉄板208へ移載す
る。すなわち、モータ190を駆動制御して移動フレー
ム189を前記ピッチ送りシャトル170の上方へ移動
させ、該昇降台173に載置されている各トラス筋13
0の真上へ各トラス筋把持部193,193,193を位
置決めする。次に、各トラス筋把持部193では、直列
に配設した各クランプ機構部194における流体圧シリ
ンダ199をロッド199aが後退(上昇)するように同
期的に作動制御して、全ての把持片198,198にお
けるクランプ片195,195を互いに離間した状態に
保持し、この状態で流体圧シリンダ192により昇降杆
191を降下させ、各トラス筋把持部193,193,1
93を各トラス筋130,130,130の上方(上端筋
40側)から近接させる。
【0080】次に各トラス筋把持部193において、全
てのクランプ機構部194における流体圧シリンダ19
9を、ロッド199aが前進(下降)するように同期的に
作動制御して、把持片198,198を前とは逆方向(下
端部が互いに近接する方向)へ揺動させることにより、
下端部の各クランプ片195,195がトラス筋130
における各第1曲折部76aへ近接する。そして、流体
圧シリンダ199のロッド199aが最大に前進した際
には、図36に示すように各クランプ片195,195
が、トラス筋130の各第1曲折部76aを側方から押
圧するようになり、当該のトラス筋130は第1曲折部
76aが互いに内方へ変形した適宜の弾性変形状態で把
持されるに至る。なお、前記各クランプ機構部194に
よる把持動作と同時に前記把持チャック201の各把持
片201a,201aを近接させ、トラス筋130にお
ける上端筋40とラチス筋76の第2曲折部76bとを
把持して、該トラス筋130の長手方向のずれ動きおよ
び各クランプ片195,195の押圧による上方への逃
げ等を規制することで、把持部193によるトラス筋1
30の適切な把持がなされる。
【0081】このようにして、各トラス筋把持部193
により3本のトラス筋130,130,130を弾性変形
させた状態で把持したら、前記流体圧シリンダ192に
より昇降杆191を上昇させ、前記モータ190により
移動フレーム189をリブ付き鉄板搬送コンベヤ207
上へ移動させる。次に、前記流体圧シリンダ192を前
とは逆に制御して前記昇降杆191を降下させることに
より、図39(a)に示すように各トラス筋130は、リ
ブ付き鉄板搬送コンベヤ207上に待機しているリブ付
き鉄板208の各リブ209a,209b間に位置決め
セットされる。このとき、各トラス筋130において
は、各第1曲折部76aが側方から押圧されているの
で、該トラス筋130の拡開幅が各リブ209a,20
9bの間隔Rよりも適宜狭くなっており、リブ209
a,209b間に対するトラス筋130の各第1曲折部
76aの進入が許容される。
【0082】そして、3本のトラス筋130,130,1
30が各リブ209a,209b間に位置決めされた
ら、各トラス筋把持部193の全てのクランプ機構部1
94における流体圧シリンダ199を、ロッド199a
が後退(上昇)するように同期的に作動制御することによ
り、図36(b)に示すように、全ての把持片198,1
98におけるクランプ片195,195を互いに離間し
て各第1曲折部76aに対する押圧が解除され、トラス
筋130は自身の復元弾力により該第1曲折部76aが
互いに側外方へ拡開するようになる。従って各トラス筋
130は、リブ付き鉄板208に対して弾力的に固定し
た状態に保持される。
【0083】(鉄板とトラス筋とのスポット溶接)リブ付
き鉄板208に対する3本のトラス筋130の弾力的な
固定が完了したら、該リブ付き鉄板208を鉄板−トラ
ス筋スポット溶接機18へ搬送する。この鉄板−トラス
筋スポット溶接機18では、図42および図43に示す
ように、先ず第1送り装置223を第1搬送コンベヤ2
11の上流側へ移動させ、上流から搬送されてくるリブ
付き鉄板208の前端部をクランプ部材229でクラン
プした後に、該第1送り装置223を下流側へ移動させ
てリブ付き鉄板208を溶接ユニット部217の下方に
位置決めする。また、押圧装置211,211により鉄
板208の上流部および下流部における上面を上方から
押圧すると共に、突上棒241により該鉄板208の中
央部下面を下方から押圧して、該鉄板208に所定の反
りを与える。そして、流体圧シリンダ216を制御して
溶接ユニット217を下降移動させ、各溶接ガン218
の電極219,219をラチス筋76の第1曲折部76
aとリブ209a,209bとに夫々接触させ、通電す
ることで該第1曲折部76aとリブ209a,209b
とを溶接する。そして、この溶接作業が完了したら溶接
ユニット217を上昇移動させ、第2送り装置224の
クランプ部材236で鉄板208の側端部をクランプす
ると共に前記第1送り装置223を下降させ、該第2送
り装置236を第2搬送コンベヤ212の下流側へ移動
させて鉄板208を所要距離だけ搬送した後に、再び前
記溶接ユニット217を下降移動させて前述同様の溶接
作業を行なう。これを数回反復することにより、ラチス
筋76の全ての第1曲折部76aとリブ209a,20
9bとの溶接が完了する。
【0084】(端部材のスポット溶接)前記鉄板208と
各トラス筋130のスポット溶接が完了したデッキD
は、鉄板−トラス筋筋スポット溶接機18の下流側に配
設した端部材スポット溶接機19へ搬送される。この端
部材スポット溶接機19では、図44〜図46に示すよ
うに、ストッパ装置248により搬送コンベヤ243上
の所定位置にデッキDを停止させる。次に、第2溶接ユ
ニット247を所定位置まで移動させると共に、第1溶
接ユニット245および該第2溶接ユニット247のス
トック板251に、別途成形した端部材242をセット
しておく。そして、各溶接ユニット245,247にお
ける端部材ローダ部249を駆動することにより、スト
ック板251にセットされた端部材242を、ローダチ
ャック252で仮置台253に載置した後に、チャック
スタンド254により各トラス筋130の端部にセット
する。
【0085】次に、第1昇降シリンダ263およびスラ
イドシリンダ264を適宜制御して、ダブルピンチャー
ガン259の電極262を端部材242の下端部242
bとリブ付き鉄板208のリブ209a(209b)に接
触させて通電することにより、該下端部242bとリブ
209a(209b)とを溶接する。また、第2昇降シリ
ンダ265および第3昇降シリンダ267とを適宜制御
して、コンタクトガン260の電極266およびスタッ
ドガン261の電極268とを、トラス筋130の端部
130aおよび端部材242の上端242aに接触させ
て通電することにより、該トラス筋130と端部材24
2とを溶接する。なお、図1および図57に示すよう
に、端部材スポット溶接機18の上流端に短辺矯正機2
69が配設されており、前記端部材242の溶接に先立
って、デッキDにおける鉄板208の幅方向の反りを矯
正するようになっている。
【0086】(滑止め部材のスポット溶接)前記端部材2
42のスポット溶接が完了したデッキDにおいて、滑止
め部材270を取着するものは、前記端部材スポット溶
接機19の下流側に配設した滑止めスポット溶接機20
へ搬送される。この滑止めスポット溶接機20では、図
47〜図49に示すように、図示しないストッパ装置に
より搬送コンベヤ271上の所定位置にデッキDを停止
させる。そして、第2溶接ユニット275を所定位置ま
で移動させると共に、第1溶接ユニット273および該
第2溶接ユニット275に配設した図示しないパーツフ
ィーダにより、リブ付き鉄板208の端部所要位置に滑
止め部材270をセットする。
【0087】次に、流体圧シリンダ279をロッド27
9aが後退する方向へ制御して、溶接機本体278を鉛
直状態に回動変位させ、上下の電極280,281を滑
止め部材270の上下に位置させる。そして、上下の電
極280,281を互いに近接移動させ、滑止め部材2
70およびリブ付き鉄板208に接触した状態で通電す
ることにより、該滑止め部材270をリブ付き鉄板20
8に溶接する。なお、この滑止め部材270の装着を必
要としないデッキDは、この滑止めスポット溶接機20
を通過するよう制御する。
【0088】(デッキの切断)リブ付き鉄板208を切断
加工をするデッキDは、前記滑止めスポット溶接機20
の下流側に配設したスリッタ21へ搬送される。このス
リッタ21では、図50および図51に示すように、搬
送されてくるデッキDのリブ付き鉄板208を任意の位
置で切断して、幅寸法の異なるデッキDを製作する。す
なわち、フレーム296を図示しない駆動手段によりス
ライド移動させ、上下の切断刃285,286を給送ラ
インの所要位置に臨ませれば、第1搬送コンベヤ288
上を幅方向への位置決めがなされた状態で搬送されるデ
ッキDのリブ付き鉄板208が、所定位置で切断されな
がら第2搬送コンベヤ290側へ送られる。なお、スリ
ッタ21による切断加工を行わないデッキDは、当該デ
ッキDの通過に際しては前記切断刃285,286を搬
送ラインから退避させる。
【0089】(検査および搬出)前記スリッタ21を通過
した滑止め部材付きのデッキDおよび前記滑止めスポッ
ト溶接機20を通過して切断加工されたデッキDは、図
52〜図56に示すように、共に搬送コンベヤ308に
搬送されてストッパ309に当接した状態で停止した
後、該搬送コンベヤ308と直交したクロスコンベヤ3
10に移載させる。そして、搬送されたデッキDを検査
する場合には、クロスコンベヤ310で該デッキDを検
査台307側へ移動させる。検査後のデッキDおよび検
査をしないデッキDは、前記クロスコンベヤ310を回
転駆動させて、反転機22側へ搬送する。
【0090】なお、前記スリッタ21により切断加工し
たデッキDに関しては、残材と共に前記搬送コンベヤ3
08に搬送されて停止した後に、残材払出し装置306
の掛止チャック312で掛止して上昇させる。次に、ク
ロスコンベヤ310上に載置されたままの残材を、該ク
ロスコンベヤ310の回転駆動下に、前記検査台307
の側方に配設されたパレット313へ払い出す。そして
掛止した前記デッキDは、残材の払出しの完了後に、再
びクロスコンベヤ310上へ載置して、反転機22側へ
搬送する。
【0091】前記デッキDが、クロスコンベヤ310の
下流側に一時的に停止すると、該クロスコンベヤ310
の側方に配設したインクジェットプリンタ322によ
り、リブ付き鉄板208の所要位置に、デッキNOや納
入先および配置位置等の各種情報データを印刷する。
【0092】前記インクジェット322による所定の印
刷が完了したら、デッキ移載装置324の第1掛止部3
31および第2掛止部332でデッキDを掛止し、搬出
コンベヤ325へ移動する。すなわち、クロスコンベヤ
310により最初に搬送されてきたデッキDは、反転機
22による反転操作をせずに前記第1掛止部331で掛
止し、前記搬出コンベヤ325へ移載する。そして、前
記クロスコンベヤ310により搬送されてきた2番目の
デッキDは、前記反転機22により表裏反転して載置台
318に反転状態で載置し、このデッキDを前記第2掛
止部332で掛止して前記搬出コンベヤ325に載置し
た最初のデッキDの上に重ねた状態に載置する。次に、
前記クロスコンベヤ310により搬送されてきた3番目
のデッキDは、反転機22による反転操作をせずに前記
第1掛止部331で掛止し、前記搬出コンベヤ325に
載置した2番目のデッキDの上に重ねた状態に載置す
る。更に、前記クロスコンベヤ310により搬送されて
きた4番目のデッキDは、前記反転機22により表裏反
転して載置台318に反転状態で載置し、このデッキD
を前記第2掛止部332で掛止して前記搬出コンベヤ3
25に載置した3番目のデッキDの上に重ねた状態に載
置する。前述の工程を繰返すことにより、デッキDを表
裏交互に段積みすることができる。
【0093】前記搬出コンベヤ325上に段積みした所
定数のデッキDは、該搬出コンベヤ325の下流側に配
設した梱包機23に送り、所要のバンド掛けを行なって
梱包した後に、完成品ストックヤードへ搬出する。
【0094】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る搬送
装置によれば、把持部における各クランプ機構部におい
て、相互に近接するクランプ片を曲折成形材における対
応の第1曲折部の側方から交互にかつ同時に押圧させ、
該第1曲折部を内方へ変形させた適宜の弾性変形状態に
把持しながら当該の曲折成形材を搬送するよう構成し
た。すなわち、例えば曲折成形材における第1曲折部の
拡開幅より狭い間隔で一対のリブを設けた金属板に曲折
成形材を組付ける場合に、当該曲折成形材を放出位置に
待機しているリブ付き金属板におけるリブ間に直接的に
位置決めセットすることが可能となる。従って、曲折成
形材をリブ付き金属板にセットするための専用治具等を
必要としないから、デッキ製造ラインの設備費を低く抑
えることが可能である。また、曲折成形材をリブ付き金
属板に直接的に位置決めセットし得ることからデッキ製
造ラインの完全自動化が可能となり、該リブ付き金属板
に対するトラス筋の組付けセット時間が大幅に短縮され
ると共に、デッキの生産性向上や生産コスト低減および
製造時間短縮等が可能となるから、建設現場の工事進行
にフレキシブルに対応したデッキの生産体制を確立し得
る等の極めて有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る建物構造体におけ
るスラブ用デッキの製造装置の概略構成図である。
【図2】実施例のデッキの製造装置において、上端筋給
材部における投入コンベヤ,上端筋切断機および引出コ
ンベヤを概略で示す平面図である。
【図3】上端筋切断機を概略で示す側面図である。
【図4】引出コンベヤに配設された上端筋払出し機構を
示す側面図である。
【図5】上端筋払出し機構が作動して上端筋を押上げ、
傾動した揺動板から上端筋が払い出される状態を示す説
明図である。
【図6】上端筋搬送装置の平面図である。
【図7】上端筋搬送装置の側面図である。
【図8】上端筋搬送装置における上端筋移載部の構成を
概略で示す側面図である。
【図9】上端筋搬送装置における上端筋搬送部の把持チ
ャックを概略で示す側面図および正面図である。
【図10】ラチス筋給材部における自動線台,ラチス筋
自動成形機,ラチス筋搬送コンベヤおよびラチス筋搬送
装置を概略で示す平面図である。
【図11】ラチス筋自動成形機の概略構成図である。
【図12】ラチス筋搬送装置の平面図である。
【図13】ラチス筋搬送装置の側面図である。
【図14】ラチス筋搬送装置の正面図である。
【図15】ラチス筋搬送コンベヤに配設されたラチス筋
払出し機構およびラチス筋保持部を示す側面図である。
【図16】ラチス筋搬送コンベヤに配設されたラチス筋
払出し機構およびラチス筋保持部を示す平面図である。
【図17】ラチス筋搬送装置における各移載部の掛止チ
ャックを概略で示す側面図および正面図である。
【図18】上端筋・ラチス筋搬送コンベヤ上にラチス筋
を移載する状態を示す説明図である。
【図19】上端筋・ラチス筋搬送コンベヤの側面図であ
る。
【図20】上端筋・ラチス筋搬送コンベヤの下流端に配
設した送りローラ部の側面図である。
【図21】トラス筋自動成形機の成形部を概略で示す側
面図である。
【図22】トラス筋自動成形機の成形部を概略で示す平
面図である。
【図23】トラス筋自動成形機における成形部に配設し
た溶接ユニットを作動状態で示す説明図である。
【図24】トラス筋自動成形機における成形部を、溶接
ユニットの作動状態で示す側面図である。
【図25】トラス筋自動成形機における成形部を、屈曲
ユニットの作動状態で示す側面図である。
【図26】トラス筋自動成形機の払出部を概略で示す平
面図である。
【図27】トラス筋自動成形機の払出部を概略で示す側
面図である。
【図28】第1トラス筋搬送装置を概略で示す側面図で
ある。
【図29】ピッチ送りシャトルを概略で示す側面図であ
る。
【図30】ピッチ送りシャトルにおける第2載置台の作
動形態を示す動作説明図である。
【図31】ピッチ送りシャトルを一部省略して示す正面
図である。
【図32】ピッチ送りシャトルにおける昇降台の動作説
明図である。
【図33】本発明の実施例に係る搬送装置としての第2
トラス筋搬送装置を概略で示す側面図である。
【図34】第2トラス筋搬送装置を概略で示す正面図で
ある。
【図35】第2トラス筋搬送装置のトラス筋把持部にお
けるクランプ機構部を示す正面図である。
【図36】第2トラス筋搬送装置のトラス筋把持部にお
けるクランプ機構部の構成および作動形態を示す説明図
である。
【図37】第2トラス筋搬送装置のトラス筋把持部にお
けるクランプ機構部の底面図である。
【図38】第2トラス筋搬送装置のトラス筋把持部に配
設した把持チャックを示す側面図である。
【図39】クランプ機構部がトラス筋を押圧した状態と
押圧を解除した状態とを示す説明図である。
【図40】鉄板給材部におけるロール成形機,アキュー
ムコンベヤおよびリブ付き鉄板搬送コンベヤを概略で示
す平面図である。
【図41】ロール成形機により成形されたリブ付き鉄板
を概略で示す斜視図である。
【図42】鉄板−トラス筋スポット溶接機を概略で示す
正面図である。
【図43】鉄板−トラス筋スポット溶接機における溶接
ユニットを概略で示す側面図である。
【図44】端部材スポット溶接機を概略で示す正面図で
ある。
【図45】端部材スポット溶接機における端部材溶接部
を概略で示す説明図である。
【図46】端部材をデッキのトラス筋に装着する状態を
概略で示す斜視図である。
【図47】滑止めスポット溶接機を概略で示す正面図で
ある。
【図48】滑止めスポット溶接機における溶接機本体を
概略で示す説明図である。
【図49】滑止め部材をリブ付き鉄板に装着する状態を
概略で示す斜視図である。
【図50】スリッタを概略で示す正面図である。
【図51】スリッタにおける切断刃を配設したフレーム
を概略で示す側面図である。
【図52】検査ステーションおよび搬出ステーションの
一部を概略で示す平面図である。
【図53】検査ステーションおよび搬出ステーションを
概略で示す側面図である。
【図54】反転機を概略で示す側面図である。
【図55】デッキ移載装置における第1掛止部の動作説
明図である。
【図56】デッキ移載装置における第2掛止部の動作説
明図である。
【図57】デッキの製造工程を示すフローチャート図で
ある。
【図58】デッキの製造過程を概略で示す説明図であ
る。
【図59】完成したデッキの概略斜視図である。
【図60】デッキの使用状態を示す建築構造体のスラブ
部分の断面図である。
【図61】トラス筋の高さ寸法の異なるデッキの使用状
態を概略で示すスラブの側断面図である。
【符号の説明】
75 線材 76a 第1曲折部 76b 第2曲折部 130 トラス筋(曲折成形材) 188 レール 189 移動フレーム 191 昇降杆 193 トラス筋把持部(把持部) 194 クランプ機構部 195 クランプ片 196 支持板 197 支持軸 198 把持片 199 流体圧シリンダ(作動手段) 200 連結部材 L 間隔(ピッチ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の線材(75)を長手方向に所定のピッ
    チ(L)でジグザグ状に曲折成形して第1曲折部(76a)と第
    2曲折部(76b)とを交互に形成し、更に各第2曲折部(76
    b)の頂部を結ぶ軸心を中心として、各第1曲折部(76a)
    を長手方向に対する直交方向へ交互に拡開して千鳥状に
    成形してなる曲折成形材(130)を、その第2曲折部(76b)
    が上側を向く縦向きの状態で把持しながら搬送する搬送
    装置であって、 前記曲折成形材(130)の受取位置と放出位置との間に延
    在するレール(188,188)に沿って往復移動する移動フレ
    ーム(189)に配設されて水平姿勢で昇降移動自在な昇降
    杆(191)の下方に、前記第1曲折部(76a,76a)間のピッチ
    (L)の2倍となる間隔毎で該昇降杆(191)に直列状に立設
    した複数基のクランプ機構部(194)から構成される把持
    部(193)を具備し、 前記各クランプ機構部(194)は、 前記昇降杆(191)に垂設された一対の支持板(196,196)の
    間に配設した作動手段(199)に回動自在に枢支され、該
    作動手段(199)により相互に近接・離間する方向に揺動さ
    れる一対の連結部材(200,200)と、 前記支持板(196,196)間に水平かつ平行に架設された2
    本の支持軸(197,197)に揺動自在に枢着され、上端部が
    前記連結部材(200,200)の揺動端に連結されると共に、
    前記曲折成形材(130)の隣接する第1曲折部(76a,76a)に
    対応的に位置するよう前記ピッチ(L)分だけオフセット
    されて対向的に配設した一対の把持片(198,198)と、 前記各把持片(198,198)の下端部に配設され、該把持片
    (198,198)の揺動下に前記曲折成形材(130)の第1曲折部
    (76a)に対して側方から当接するクランプ片(195,195)と
    から構成され、 前記昇降杆(191)の下降移動下に、把持部(193)の各クラ
    ンプ機構部(194)を受取位置に待機している曲折成形材
    (130)に対して第2曲折部(76b)側から近接させ、前記各
    クランプ機構部(194)の作動手段(199)を同期的に作動制
    御して各把持片(198,198)を支持軸(197,197)を中心とし
    て対称的に揺動させ、これにより相互に近接するクラン
    プ片(195,195)で対応の第1曲折部(76a)を側方から同時
    に押圧することにより、各第1曲折部(76a)を内方へ変
    位させた適宜の弾力状態に把持しながら当該の曲折成形
    材(130)を放出位置まで搬送することを特徴とする搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 前記把持部(193)は、前記昇降杆(191)の
    下方において並列状に複数基配設され、複数本の曲折成
    形材(130)を弾力状態に把持しながら同時に搬送するよ
    うになっている請求項1記載の搬送装置。
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