JPH05214886A - 岩盤またはコンクリートの破砕方法 - Google Patents

岩盤またはコンクリートの破砕方法

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JPH05214886A
JPH05214886A JP1656192A JP1656192A JPH05214886A JP H05214886 A JPH05214886 A JP H05214886A JP 1656192 A JP1656192 A JP 1656192A JP 1656192 A JP1656192 A JP 1656192A JP H05214886 A JPH05214886 A JP H05214886A
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rock
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秀幸 村山
Shunichi Kadota
俊一 門田
Tatsuya Noma
達也 野間
Hideo Sueki
英雄 末木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二次的な破砕を最小限に抑え、破砕効率の向
上と二次的な破砕によって発生する騒音振動を極力低減
させることができる岩盤またはコンクリートの破砕方法
を提供する。 【構成】 岩盤またはコンクリートAの削孔部1に、破
砕能力卓越型破砕装置aと亀裂拡幅能力卓越型破砕装置
bを挿入し、同各装置を同時に稼動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は岩盤またはコンクリート
の掘削、解体等に適用される岩盤またはコンクリートの
破砕方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、岩盤やコンクリートの静的破砕工
法(無発破工法)としては、油圧楔や油圧ブレーカを用
いる手法、あるいは石灰と水の化学反応による膨脹力を
利用する手法が適用されている。しかしながら液圧式破
砕装置を用いる方法は、静的に掘削することは可能であ
るが、破砕して発生した亀裂幅を十分に拡幅することは
困難で、ブレーカ等を用いて二次的な破砕を行う必要が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように液圧式破砕
装置を用いる従来の方法は、破砕によっう生じた亀裂幅
を拡幅することは困難であり、ブレーカの使用による2
次的な破砕によって騒音、振動を発生するという問題点
があった。本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑み
て提案されたもので、その目的とする処は、二次的な破
砕を最小限に抑え、破砕効率の向上と二次的な破砕によ
って発生する騒音振動を極力低減させることができる岩
盤またはコンクリートの破砕方法を提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る岩盤またはコンクリートの破砕方法に
よれば、岩盤またはコンクリートの削孔部に、破砕能力
卓越型液圧破砕装置と、亀裂拡幅能力卓越型破砕装置を
挿入し、同各破砕装置を同時に稼動せしめるものであ
る。
【0005】
【作用】本発明によれば前記したように、破砕能力卓越
型破砕装置と、亀裂拡幅能力卓越型破砕装置との、破砕
性能が異なる2種類の破砕装置を使用し、岩盤またはコ
ンクリートの削孔部に挿入して稼動するものであって、
破砕能力卓越型破砕装置によって岩盤またはコンクリー
トに初期亀裂を発生させ、同初期亀裂の発生した削孔部
に亀裂拡幅能力卓越型破砕装置によって亀裂の拡幅を行
ない、掘削能率を向上し、二次的な破砕を最小限に抑え
るものである。
【0006】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。破砕すべき岩盤またはコンクリートAの所定位置に
複数の削孔部1を設ける。(図1参照) 次いで前記削孔部1に破砕能力卓越型破砕装置aを挿入
する。同破砕装置aは図6及び図7に示すように筐状の
鋼製載荷板a1 と、同載荷板a1 に封入されたゴムチュ
ーブa2 との間に硬質ゴム楔a3 を填装し、送液管a4
を介して液圧ユニット(図示せず)より圧液をゴムチュ
ーブa2 に圧入し、同チューブa2 を膨脹することによ
って岩盤またはコンクリートAの削孔部1周辺に前記楔
を介して初期亀裂cを発生せしめる。(図2参照) 次いで初期亀裂の発生した削孔部1に亀裂拡幅能力卓越
型破砕装置bを挿入し、同時に亀裂の生じていない削孔
部1には破砕能力卓越型破砕装置aを挿入し、共通の液
圧ユニットによって前記各破砕装置a,bを同時に載荷
し、亀裂の拡幅と初期亀裂cを発生せしめる。図中dは
拡幅された亀裂である。(図3参照) なお前記亀裂拡幅能力卓越型破砕装置bの詳細は本出願
人の出願に係る特願平4−16170号に詳述されてい
る。図8及び図9についてその概略を説明すると、高剛
性反力台b1 に複数のジャッキピストンb2 が支持さ
れ、同各ピストンb2 は上端に載荷板b3 がねじb4
介して固着され、前記共通の液圧ユニットに接続された
液圧配管b5 に接続された共通の配管b6 に圧液を供給
することによって上昇され、削孔部内壁面を加圧するよ
うになっており、ピストンb2 の上部には圧力ガス充填
部b7 が設けられ、同ピストンb2 による加圧作業が終
了すると前記配管b5 による圧液の供給を止めることに
よって、ピストンb2 は一挙に旧位の復するようになっ
ている。
【0007】以下前記両破砕装置a,bを併用して図3
の作業を反復し、所定の掘削量の破砕が完了した時点で
ブレーカ、またはリッパ等を用いて破砕した岩盤または
コンクリートを除去する。(図4参照) 以上の作業を反覆して岩盤またはコンクリートを破砕す
るものである。なお図5は図4の工程を斜面掘削に適用
した実施例を示すものである。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、岩盤ま
たはコンクリートの破砕に際して、破砕能力卓越型破砕
装置と、亀裂拡幅能力卓越型破砕装置の2種類の破砕装
置を組合わせて使用することによって、掘削能力率が向
上し、液圧破砕装置の適用によって騒音、振動の発生を
極力抑えることができる。また無発破工法によるため安
全性が高く、前記したように作業性が優れ、工期が短縮
され、工費が節減されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る岩盤またはコンクリートの破砕方
法の一実施例における削孔工程を示す平面図である。
【図2】破砕能力卓越型破砕装置による初期亀裂の発生
工程を示す平面図である。
【図3】破砕能力卓越型破砕装置と亀裂拡幅能力卓越型
破砕装置を併用した工程を示す平面図である。
【図4】順次前記両破砕装置を併用した掘削工程を示す
平面図である。
【図5】図4の工程が斜面掘削に適用された状態を示す
縦断面図である。
【図6】破砕能力卓越型破砕装置の一実施例を示す縦断
側面図である。
【図7】図6の矢視イ−イ図である。
【図8】亀裂拡幅能力卓越型破砕装置の一実施例を示す
一部縦断側面図である。
【図9】図8の平面図である。
【符号の説明】
A 岩盤またはコンクリート 1 削孔部 a 破砕能力卓越型破砕装置 b 亀裂拡幅能力卓越型破砕装置 c 亀裂 d 拡幅された亀裂
フロントページの続き (72)発明者 末木 英雄 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岩盤またはコンクリートの削孔部に、破
    砕能力卓越型液圧破砕装置と、亀裂拡幅能力卓越型破砕
    装置を挿入し、同各破砕装置を同時に稼動せしめること
    を特徴とする岩盤またはコンクリートの破砕方法。
  2. 【請求項2】 前記両破砕装置は共通の液圧ユニットに
    よって同時に稼動される岩盤またはコンクリートの破砕
    方法。
JP4016561A 1992-01-31 1992-01-31 岩盤またはコンクリートの破砕方法 Expired - Fee Related JP3013062B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014001593A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Kumagai Gumi Co Ltd 発破によるコンクリート破砕方法
JP2014152504A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Kajima Corp 解体方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014001593A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Kumagai Gumi Co Ltd 発破によるコンクリート破砕方法
JP2014152504A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Kajima Corp 解体方法

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