JP2579199B2 - 岩盤またはコンクリートの破砕方法 - Google Patents

岩盤またはコンクリートの破砕方法

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JP2579199B2 JP63266183A JP26618388A JP2579199B2 JP 2579199 B2 JP2579199 B2 JP 2579199B2 JP 63266183 A JP63266183 A JP 63266183A JP 26618388 A JP26618388 A JP 26618388A JP 2579199 B2 JP2579199 B2 JP 2579199B2
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昭正 和久
吉雅 大倉
達也 野間
秀幸 村山
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、岩盤またはコンクリートの破砕方法に係る
ものである。
(従来の技術) 従来、岩盤またはコンクリートを破砕する場合、 (i)第7図に示すように、岩盤(a)に設けた削孔部
(b)にゴムチユーブ(c)を挿入し、同ゴムチユーブ
(c)に圧力流体を封入して岩盤の掘削部内周面に圧力
を作用させ、岩盤内に引張力を作用させる方法、 (ii)第8図に示すように岩盤(a)に設けた削孔部
(b)に石灰等の膨脹剤(e)を充填し、同膨脹剤の吸
水膨脹力を利用して岩盤を破砕する方法、 (iii)第9図に示すように、岩盤(a)に設けた削孔
部(b)に予め鋼製ガイド(f)を設置し、油圧Pによ
って同ガイド内に楔(g)を楔入して前記ガイドを拡開
せしめ、掘削内周面を加圧して岩盤を破砕する方法が行
なわれている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら前記(i)の方法は、岩盤破砕後、ゴム
チユーブが亀裂内に食い込んで破断するため反復使用が
困難である。また硬岩を対象とする場合、岩盤を破砕す
るのに必要な圧力を発生し難いという問題点があった。
また、前記(ii)の方法は、使用薬剤が高価であり、
化学反応を伴なうことから慎重な作業を必要とし、作業
効率が良好でないという問題点があった。
更に、前記(iii)の方法は、載荷装置として油圧シ
リンダを使用するため、装置全体の重量が大となり、施
工効率が低減し、また工費が嵩むという問題点がある。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、簡単な構成で、岩盤
またはコンクリートを効率よく確実に破砕でき、工費の
節減が図られる岩盤またはコンクリートの破砕方法を提
供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る岩盤または
コンクリートの破砕方法は、岩盤またはコンクリートに
設けた掘削孔に、中空部を有する三角形以外の多角形状
断面の柔剛性楔を嵌入するとともに、同柔剛性楔の外周
面と前記掘削孔の内周面との間に高剛性載荷板を介装
し、次いで前記柔剛性楔の中空部内に圧力流体を封入し
て同中空部にかかる内圧によって前記柔剛性楔を変形せ
しめ、前記高剛性載荷板を介して岩盤またはコンクリー
トの掘削孔内面に圧力を伝達することを特徴とするもの
である。
(作用) 本発明は前記したように構成されているので、岩盤ま
たはコンクリートに設けた掘削孔に嵌入された三角形以
外の多角形状断面の柔剛性楔に設けた中空部に圧力流体
を封入して同中空部に内圧を与えることによって、前記
柔剛性楔を膨脹変形せしめることによって、同柔剛性楔
の外周面と、前記岩盤またはコンクリートの内削孔内面
との間に介装された高剛性載荷板に圧力を伝達し、更に
同高剛性載荷板によって岩盤またはコンクリート内に圧
力を伝達し、この結果、同岩盤またはコンクリート内に
引張圧力を生起せしめ、この引張力によって岩盤または
コンクリート内に引張亀裂を生起せしめて、同岩盤また
はコンクリートを破砕するものである。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
岩盤(1)に設けた掘削孔(2)内に、三角形以外の
多角形断面、例えば四角形状断面で、中心軸に沿って中
空部(3)を有するゴム等よりなる柔剛性楔(4)を嵌
入するとともに、同中空部(3)に柔剛性チユーブ
(5)を嵌入する。
図中(6)はゴム性柔剛性チユーブ(5)の先端面に
配設された当板で、柔剛性チユーブ(5)の先端が直
接、岩盤(1)に接触しないようにするものである。
更に前記多角形状断面の柔剛性楔(4)の外周面と掘
削孔(2)の内周面との間に、弦月状断面の高剛性載荷
板(7)を介装する。
次いで前記柔剛性楔(4)の中空部(3)内の柔剛性
チユーブ(5)に、図示せぬ液圧供給装置を介して第2
図の矢印(8)に示すように圧力流体を封入し、前記柔
剛性チユーブ(5)を介して柔剛性楔(4)の内周面に
内圧Pを作用せしめると、この圧力によって柔剛性楔
(4)が変形し、弦月状断面の各高剛性載荷板(7)に
圧力が伝達され、更に同高剛性載荷板(7)から岩盤
(1)に圧力が伝達される。
この結果、同岩盤(1)には引張力が作用し、この引
張力によって岩盤(1)内に引張亀裂が発生し、同岩盤
(1)が破砕される。
なお前記実施例において、柔剛性楔(4)は四角形断
面のものが使用され、岩盤(1)における亀裂発生の方
向を90度間隔に制御でき、岩盤(1)の発破を使用しな
い静的な破砕が可能となる。
前記柔剛性楔(4)は四角形断面の他、三角形以外の
任意の多角断面形のものが使用される。
なお本発明において柔剛性楔(4)として、三角形以
外の多角形断面としたのは、掘削孔(2)の径が同一の
場合、三角形以外の多角形断面の楔(4)の方が、楔内
のゴムチユーブ(5)の径を三角形断面の楔(4)の場
合より大きくすることができ、ゴムチユーブの径が大き
い程、大きな発生応力が得られることと、多角形断面の
楔の方が削孔パターンを簡素化でき、実際の現場作業に
対して有利であるという理由による。
第3図乃至第5図は本発明に係る四角形断面の楔と、
三角形断面の楔との比較例を示し、第3A図乃至第5A図は
前者を、第3B図乃至第5B図は後者を示し、これより同一
削孔径の場合四角形断面の楔の方が径dの大きいゴムチ
ユーブを使用できることが判る。
第6図は本発明をトンネルの掘削に適用した実施例を
示し、トンネル切羽面(11)の岩盤に予め掘削した掘削
孔(12)に前記第1図及び第2図に示した破砕装置
(A)を装着し、油圧ユニット(13)及び同ユニット
(13)に接続されたホース(14)を介して、前記破砕装
置(A)における柔剛性楔(4)の中空部(3)内に嵌
装された柔剛性チユーブ(5)に圧力油を供給し、同チ
ユーブ(5)の内周面に内圧を作用させ、切羽面(11)
に亀裂(15)を発生せしめるものである。
なお前記各実施例は本発明を岩盤の破砕に適用した場
合を示すが、コンクリートの破砕にも適用されるもので
ある。
(発明の効果) 本発明によれば前記したように、岩盤またはコンクリ
ートに設けた掘削孔に嵌入した三角形以外の多角形断面
の柔剛性楔の中空部内に圧力流体を封入することによっ
て同柔剛性楔を変形せしめ、これに伴って、同柔剛性楔
の外周面と前記掘削孔の内周面との間に介装された高剛
性載荷板を介して岩盤またはコンクリートに圧力を伝達
させ、同岩盤またはコンクリート内に引張力を集中させ
るようにしたものであり、前記柔剛性楔の断面形状を選
定することによって、前記岩盤またはコンクリート内の
亀裂の発生方向を制御し発破を使用しないで効率的な岩
盤またはコンクリートの静的な破砕が行なわれる。
また本発明によれば岩盤またはコンクリートを破砕す
る加圧用の柔剛性楔が直接岩盤またはコンクリートに接
することがなく、同楔の外周面に配設された高剛性載荷
板を介して岩盤またはコンクリートの掘削孔内周面に加
圧されるので、岩盤またはコンクリートの削孔部に加圧
部材としてのゴムチユーブを挿入し、同チユーブに圧力
流体を封入して直接掘削部内周面を加圧する従来法のよ
うに、加圧部材が破損する惧れがなく、破砕用部材を反
覆使用することができる。
また本発明によれば従来の膨脹剤を使用した破砕方法
に比して、高価な薬品を使用することなく、経済的に岩
盤またはコンクリートを破砕しうるものである。
更に本発明によれば、前記削孔部に鋼製ガイドを設置
し、油圧で同ガイドに楔を楔入する方法にして、大掛り
な油圧シリンダを使用する必要がなく、施工効率が向上
され、工費が節減される。
更に、また本発明においては前記柔剛性楔を三角形以
外の多角形断面とすることによって同一削孔径の場合、
楔内のゴムチユーブの径を大きくし、大きな発生応力を
得ることができ、また三角形断面の楔に比して削孔パタ
ーンを簡素化でき、実作業に対して有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る岩盤またはコンクリートの破砕方
法の一実施例の実施状況を示す縦断面図、 第2図はその縦断側面図、第3A、3B図乃至第5A、5B図は
本発明における三角形断面以外の多角形断面楔と三角形
断面の楔とを対比した断面図で、第3A、4A、5A図は本発
明の楔を、第3B、4B、5B図は三角形断面の楔を示す。第
6図は本発明をトンネルの掘削に適用した実施例の実施
状況を示す斜視図、第7図及び第8図並に第9図は夫々
従来方法の実施状況を示す縦断側面図である。 (1)……岩盤、(2)……掘削孔 (3)……中空部、(4)……柔剛性楔 (5)……柔剛性チユーブ、(7)……高剛性載荷板
フロントページの続き (72)発明者 大倉 吉雅 東京都渋谷区千駄ケ谷4丁目6番15号 フジタ工業株式会社内 (72)発明者 野間 達也 東京都渋谷区千駄ケ谷4丁目6番15号 フジタ工業株式会社内 (72)発明者 村山 秀幸 東京都渋谷区千駄ケ谷4丁目6番15号 フジタ工業株式会社内 (72)発明者 上田 滋夫 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町827 (56)参考文献 特開 昭61−169600(JP,A) 実開 昭63−164946(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】岩盤またはコンクリートに設けた掘削孔
    に、中空部を有する三角形以外の多角形状断面の柔剛性
    楔を嵌入するとともに、同柔剛性楔の外周面と前記掘削
    孔の内周面との間に高剛性載荷板を介装し、次いで前記
    柔剛性楔の中空部内に圧力流体を封入して同中空部にか
    かる内圧によって前記柔剛性楔を変形せしめ、前記高剛
    性載荷板を介して岩盤またはコンクリートの掘削孔内面
    に圧力を伝達することを特徴とする岩盤またはコンクリ
    ートの破砕方法。
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