JPH05189935A - 大容量記憶装置のセルアドレス情報更新方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大容量記憶装置に関し、上位装置が管理する
セルアドレス情報の更新時間を短縮させ、計算機システ
ムの処理効率を向上させることを目的とする。 【構成】 大容量記憶装置２４において、記録媒体の移
動したセル列を記憶する記憶手段２０を設け、投入／排
出モードで動作を開始して、収容棚選択手段２２の指示
に基づき、収容棚３９の回転と停止を行った後、扉開指
示手段１９の指示で扉９を開放させ、扉閉検出手段２３
が扉９の閉止を検出すると、セル列認識手段１８の認識
結果に基づき、扉９に対向したセル列を記憶手段２０に
記憶させる投入／排出モードを実行し、投入／排出終了
指示手段２１の指示により、投入／排出モードの動作を
停止して、記憶手段２０の記憶内容を上位装置１６に送
出し、記録媒体が移動したセル列のセルアドレス情報の
みを更新させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は計算機システムの外部記
憶装置に用いられる大容量記憶装置に係り、特に該大容
量記憶装置に対し、記録媒体の格納又は取り出しを行っ
た時、上位装置が管理するセルアドレス情報の更新時間
を短縮させ、計算機システムの処理効率を向上させる大
容量記憶装置のセルアドレス情報更新方法に関する。

【０００２】近年、計算機システムにおける情報量の大
量化に伴い、この情報の保管手段として、オペレータの
介入を不要とする自動化された大容量記憶装置が各種提
供されている。

【０００３】この大容量記憶装置は多数の磁気テープカ
ートリッジや光ディスクカートリッジ等の記録媒体を収
容する収容棚を設け、この収容棚に設けられた記録媒体
を格納する複数のセルに、夫々記録媒体を格納してお
き、メカニカルハンドを備えたアクセッサ機構部が必要
な記録媒体を収容棚のセルから取り出し、記録再生部に
搬送してセットし、データの書込み／読出しを行わせ
る。

【０００４】そして、このデータの書込み／読出しが完
了すると、再び記録再生部から記録媒体を取り出して、
収容棚のセルに搬送して収納すると共に、上位装置から
の指示により不要となった記録媒体を投入排出機構部に
搬送してオペレータに取り出させ、オペレータが投入排
出機構部に入れた記録媒体を、記録再生部に搬送してセ
ットするか、又はセルに搬送して格納する一種の自動倉
庫として構成されている。

【０００５】ところで、上位装置は上記の如く記録媒体
を移動させるために必要なセルアドレス情報を記憶して
いるが、このため、オペレータが格納又は取り出した記
録媒体があると、その都度セルアドレス情報を更新して
いる。

【０００６】このセルアドレス情報の更新中は、上位装
置の大容量記憶装置に対するアクセスが出来ないため、
計算機システムの処理効率が低下する。従って、このセ
ルアドレス情報の更新時間は短いことが必要である

【０００７】

【従来の技術】図３は大容量記憶装置の一例を説明する
図である。図３(A) は大容量記憶装置１０の上面図で、
図３(B) は大容量記憶装置１０の側面図である。

【０００８】１は複数の記録媒体、例えば、磁気テープ
カートリッジ５を夫々格納する複数のセル６を収容した
棚を、各棚の一つのセルが一列に並ぶように複数段積み
重ねた円筒型の回転自在な収容棚を構成するセルドラム
である。

【０００９】２はセルドラム１の一列のセル列に対応し
て配置され、磁気テープカートリッジ５がセル６に存在
するか否かを検出すると共に、データの記録／再生を行
うドライブ装置７，８とセル６の間で磁気テープカート
リッジ５の運搬を行うアクセッサである。

【００１０】３は磁気テープカートリッジ５を運搬する
メカニカルハンドであり、４は磁気テープカートリッジ
５を把持するアームである。５は磁気テープカートリッ
ジであり、６はセルであり、７，８はドライブ装置であ
る。

【００１１】９はオペレータが磁気テープカートリッジ
５を大容量記憶装置１０に格納したり、磁気テープカー
トリッジ５を取り出したりする際に開閉させる扉で、一
列のセル列に対してのみ磁気テープカートリッジ５の格
納又は取り出しを可能とする幅を持つ。

【００１２】大容量記憶装置１０はセルドラム１を矢印
Ａ又はＢの方向に回転させ、運搬を指定された磁気テー
プカートリッジ５の格納されたセル６をアクセッサ２に
対向させて停止させる。

【００１３】そして、アクセッサ２のメカニカルハンド
３を矢印Ｃ又はＤの方向に移動させて、指定された磁気
テープカートリッジ５を格納したセル６の位置に位置付
けさせると、メカニカルハンド３のアーム４をセル内に
挿入して、磁気テープカートリッジ５を把持させ、セル
６から磁気テープカートリッジ５を引き出させると、デ
ータの記録／再生を行うドライブ７又は８に運搬してセ
ットする。

【００１４】ドライブ７又は８でデータの書込み／読出
しが完了すると、メカニカルハンド３のアーム４によ
り、磁気テープカートリッジ５をドライブ７又は８から
取り出させると共に、セルドラム１を回転させて、格納
を指定されたセル６をアクセッサ２に対向させた後、メ
カニカルハンド３を指定されたセル６の位置に位置付け
させ、運搬された磁気テープカートリッジ５を格納させ
る。

【００１５】図４は記録媒体の格納又は取り出しを説明
する図である。オペレータが新しい磁気テープカートリ
ッジ５を大容量記憶装置１０に格納するか、又は不要と
なった磁気テープカートリッジ５を取り出す場合、オペ
レータは上位装置から命令を送出して大容量記憶装置１
０を投入／排出モードとし、収容棚選択スイッチ１１を
操作してセルドラム１を回転させる。

【００１６】そして、図示省略した表示パネル等の表示
により、希望するセル列１５が扉９に対向する位置に来
たことを認識した時、収容棚選択スイッチ１１を操作し
てセルドラム１の回転を停止させる。

【００１７】次に、オペレータは扉開指示スイッチ１２
を操作して、扉９を図示する如く開かせ、磁気テープカ
ートリッジ５の格納又は取り出しを行う。この時大容量
記憶装置１０は、扉開指示スイッチ１２の操作により、
収容棚選択スイッチ１１の操作を無効とする。

【００１８】磁気テープカートリッジ５の格納又は取り
出しが完了すると、オペレータは扉９を閉じるため、扉
閉検出センサ１４が扉９の閉じられたことを検出する。
この検出により、大容量記憶装置１０は収容棚選択スイ
ッチ１１の操作を有効とするため、オペレータは次に希
望するセル列１５を扉９に対向する位置に移動させ、磁
気テープカートリッジ５の格納又は取り出しを連続して
行うことが出来る。

【００１９】磁気テープカートリッジ５の格納又は取り
出しが終了すると、オペレータは投入排出終了スイッチ
１３を操作して大容量記憶装置１０に通知するため、大
容量記憶装置１０は上位装置に投入／排出モード終了を
報告し、上位装置はセルアドレス情報を更新する。

【００２０】

【発明が解決しようとする課題】図５はセルアドレス情
報の一例を説明する図である。大容量記憶装置１０のセ
ルドラム１のセル列１５の数が、例えば９列で、積み重
ねられた棚の数が、例えば３５段であるとすると、セル
の総数は、例えば３１５となる。

【００２１】従って、列番号 "０”〜 "８”と棚番号
"０”〜 "３４”とによって、磁気テープカートリッジ
５の存在するセルと、存在しないセルとを区別すること
が出来る。

【００２２】上位装置は初期設定時に、前記の如く、オ
ペレータが格納した磁気テープカートリッジ５が、どの
列番号の、どの棚番号に格納されたか調べて、図５に示
す如く、磁気テープカートリッジ５の格納されたセルを
示すセルアドレス情報を作成する。

【００２３】即ち、大容量記憶装置１０が投入／排出モ
ード終了を報告すると、上位装置は大容量記憶装置１０
に指示して、セルドラム１を回転させ、列番号 "０”の
セル列をアクセッサ２に対向させて停止させた後、メカ
ニカルハンド３を棚番号 "０”に位置付けさせて、アー
ム４をセル内に挿入させ、磁気テープカートリッジ５を
把持させる。

【００２４】この時磁気テープカートリッジ５を把持す
ることが出来た場合、大容量記憶装置１０は、このセル
に磁気テープカートリッジ５が存在すると判定し、アー
ム４に設けられたバーコードリーダによって読取られた
磁気テープカートリッジ５のバーコードを上位装置に転
送し、上位装置は図５の斜線部分で示す如く、列番号
"０”で棚番号 "０”のセル位置に、このバーコードを
記憶させる。

【００２５】上位装置は大容量記憶装置１０に上記動作
を繰り返させて、列番号 "０”の棚番号 "１”から "３
４”までのセルの探索を行わせ、メカニカルハンド３の
アーム４が磁気テープカートリッジ５を把持出来たセル
位置にバーコードの書込みを完了させると、セルドラム
１を回転させ、列番号 "１”のセル列の棚番号 "０”か
ら "３４”までのセルに対して、前記同様に磁気テープ
カートリッジ５の探索を行わせ、メカニカルハンド３の
アーム４が磁気テープカートリッジ５を把持出来たセル
位置にバーコードの書込みを行う。

【００２６】この動作を繰り返し、列番号 "８”まで探
索し終わると、上位装置は始めて大容量記憶装置１０に
対するデータの書込み又は読出しを行うことが出来る。
即ち、図５に示すセルアドレス情報に基づき、データの
書込み又は読出しを希望する磁気テープカートリッジ５
をバーコードから選択し、この磁気テープカートリッジ
５の格納されているセルアドレスを列番号と棚番号で読
出し、大容量記憶装置１０に指示して、セルドラム１を
回転させて希望の磁気テープカートリッジ５が格納され
ているセル列をアクセッサ２に対向させ、メカニカルハ
ンド３を読出した棚番号が示すセルに位置付けさせ、磁
気テープカートリッジ５を把持させて、ドライブ装置７
又は８に運搬させる。

【００２７】この時上位装置はセルアドレス情報を更新
し、磁気テープカートリッジ５を取り出したセル位置の
バーコードを消去する。そして、上位装置はドライブ装
置７又は８から取り出した磁気テープカートリッジ５を
希望するセル位置に運搬させて格納させ、このセル位置
に運搬させた磁気テープカートリッジ５から読取ったバ
ーコードを書込んでセルアドレス情報を更新する。

【００２８】ところで、上位装置の通常の書込み又は読
出し動作においては、上記の如く、セルアドレス情報の
更新を一つの磁気テープカートリッジ５を移動させる度
に実施すれば良いため、処理時間は短く計算機システム
の処理効率を低下させることはない。

【００２９】しかし、オペレータが磁気テープカートリ
ッジ５の格納又は取り出しを行った場合には、上位装置
はこの処理に関与していないため、磁気テープカートリ
ッジ５の存在が変更されたセルを認識することが出来な
い。

【００３０】従って、セルアドレス情報を更新するた
め、上位装置は初期設定時と同様に、大容量記憶装置１
０から投入／排出モード終了が報告されると、３１５の
セル全部に対して磁気テープカートリッジ５の有無を探
索することとなる。

【００３１】一つのセルに対する磁気テープカートリッ
ジ５の有無を探索する時間は、機械動作を含むため、数
秒間必要であり全セルの探索に３０分以上の時間が必要
となる。この時間は例え一つの磁気テープカートリッジ
５を格納するか、取り出してても必要となるため、大容
量記憶装置１０を使用する計算機システムの処理効率を
低下させるという問題がある。

【００３２】本発明はこのような問題点に鑑み、磁気テ
ープカートリッジ５の存在が変更されたセル列のみを対
象として、セルアドレス情報の更新を行わせることによ
り、セルアドレス情報更新時間を短縮させて、計算機シ
ステムの処理効率低下を防止することを目的としてい
る。

【００３３】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の原理を説
明する図で、図１(A) はブロック図であり、図１(B)は
前面図である。

【００３４】大容量記憶装置２４は複数の記録媒体を夫
々格納する複数のセルを収容した棚を、各棚の一つのセ
ルが一列に並ぶように複数段積み重ねた円筒型の回転自
在な収容棚３９と、この収容棚３９の一列のセル列に対
応して配置され、記録媒体が収容棚３９のセルに存在す
るか否かを検出するアクセッサ２と、収容棚３９の一列
のセル列に対し、記録媒体の格納又は取り出しを許容す
る扉９と、収容棚３９のセル列を認識するセル列認識手
段１８と、扉９の開放を指示する扉開指示手段１９と、
記録媒体の投入／排出終了を指示する投入／排出終了指
示手段２１と、収容棚３９の回転と停止を指示する収容
棚選択手段２２と、扉９の閉止を検出する扉閉検出手段
２３と、上位装置１６からの指示に基づき、アクセッサ
２に記録媒体の存在するセルを探索させて、上位装置１
６に報告することにより、上位装置１６が必要とする記
録媒体の選択を指示するために用いるセルアドレス情報
を上位装置１６に作成させる制御手段１７とを備えてい
る。

【００３５】そして、記録媒体の格納又は取り出しが行
われた前記セル列を記憶する記憶手段２０を設けてい
る。そして、前記上位装置１６からの指示により、投入
／排出モードで動作を開始して、収容棚選択手段２２の
指示に基づき、前記収容棚３９の回転と停止を行った
後、扉開指示手段１９の指示で扉９を開放させ、扉閉検
出手段２３が扉９の閉止を検出すると、前記セル列認識
手段１８の認識結果に基づき、収容棚３９の扉９に対向
したセル列を前記記憶手段２０に記憶させる投入／排出
モードを実行し、続いて投入／排出終了指示手段２１の
指示があるまで、投入／排出モードで動作を継続し、投
入／排出終了指示手段２１の指示により、投入／排出モ
ードの動作を停止して、記憶手段２０の記憶内容を上位
装置１６に送出し、記録媒体の格納又は取り出しが行わ
れたセル列のセルアドレス情報のみを更新させる。

【００３６】

【作用】上記の如く構成することにより、上位装置１６
は記録媒体の格納又は取り出しが行われたセル列のみの
セルアドレス情報の更新を行うため、記録媒体の格納又
は取り出しが全セル列に渡って実施されない場合、未実
施のセル列に対する記録媒体の有無探索時間が従来より
短縮される。

【００３７】従って、セルアドレス情報更新時間を短縮
することが可能となり、計算機システムの処理効率低下
を防止することが出来る。

【００３８】

【実施例】図２は本発明の一実施例を示す回路のブロッ
ク図である。電源が投入されると、プロセッサ２８は制
御記憶３０に格納されているプログラムを読出して動作
し、初期診断プログラムを実行する。即ち、インタフェ
ース回路３５を経てセルドラム駆動回路３２を起動し、
モータ３１を駆動させて図３に示すセルドラム１が回転
するか調べ、アクセッサ制御回路３７を起動して、アク
セッサ２が動作するか調べる。

【００３９】初期診断結果が良好であれば、プロセッサ
２８はインタフェース回路２５を経て上位装置１６が送
出する命令を待つアイドル状態となる。プロセッサ２８
はインタフェース回路２５を経て上位装置１６から投入
／排出モードを指示されると、投入／排出モードで動作
を開始し、収容棚選択スイッチ１１が押下されると、セ
ルドラム駆動回路３２を経てモータ３１を駆動し、セル
ドラムを回転させる。

【００４０】そして、収容棚選択スイッチ１１の押下が
復旧すると、モータ３１の駆動を停止して、セルドラム
の回転を停止させる。そして、インタフェース回路３５
を経て扉開指示スイッチ１２の押下を監視し、扉開指示
スイッチ１２が押下されると、インタフェース回路３５
を経て扉開駆動回路３４を起動し、モータ３３を駆動し
て図４に示す如く扉９を開放させる。

【００４１】そして、インタフェース回路３５を経て扉
閉検出センサ１４から、扉が閉じられたことを通知され
るのを待ち、扉閉検出センサ１４から扉が閉じられたこ
とを通知されると、図３に示す扉９に対向した図４に示
すセル列１５をレジスタ２９に記憶させる。

【００４２】即ち、図３に示すセルドラム１には、例え
ばセル列が９列設けられており、各列には番号がNo０か
らNo８まで付与されている。従って、プロセッサ２８は
列認識センサ３８が検出するセルドラムの基準点からの
回転量によって、扉に対向したセル列番号を認識し、レ
ジスタ２９に記憶させる。

【００４３】そして、プロセッサ２８は、インタフェー
ス回路３５を経て投入排出終了スイッチ１３の押下を監
視しており、投入排出終了スイッチ１３が押下される前
に、再び収容棚選択スイッチ１１が押下されると、前記
同様にしてセルドラムを回転させ、収容棚選択スイッチ
１１の押下が復旧すると、セルドラムの回転を停止させ
る。

【００４４】そして、扉開指示スイッチ１２の押下によ
り扉を開き、扉閉検出センサ１４が扉が閉じられたこと
を通知すると、この時扉に対向したセル列番号をレジス
タ２９に記憶させる。

【００４５】この動作を繰り返し、投入排出終了スイッ
チ１３が押下されると、プロセッサ２８は投入／排出モ
ードによる動作を停止し、レジスタ２９に記憶させたセ
ル列番号を読出すと、インタフェース回路２５を経て上
位装置１６に送出する。

【００４６】このセル列番号を受信した上位装置１６
は、受信したセル列番号のセル列をアクセッサ２に対向
させる命令を送出し、インタフェース回路２５を経てこ
の命令を受領したプロセッサ２８は、前記同様セルドラ
ム駆動回路３２を経てモータ３１を駆動し、指定された
セル列番号のセル列をアクセッサ２に対向する位置で停
止させる。

【００４７】ここで上位装置１６は前記同様、プロセッ
サ２８に指示して、アクセッサ制御回路３７を経てアク
セッサ２を駆動させ、棚番号 "０”から "３４”までの
各セルに対して、順次磁気テープカートリッジの有無を
探索させる。

【００４８】そして、上位装置１６は、その探索結果の
報告を受けて、該当する列番号に対応するセルアドレス
情報の更新を行う。プロセッサ２８は上位装置１６か
ら、セル列番号と棚番号を指定されてデータの書込みを
命令されると、前記同様セルドラムを回転させ、アクセ
ッサ２に指定されたセル列番号のセル列を対向させ、指
定された棚番号のセルから磁気テープカートリッジを取
り出させ、ドライブ装置７又は８にセットさせる。

【００４９】そして、上位装置１６にデータの送出を要
求し、バッファ制御回路２７を経てバッファメモリ２６
を制御し、インタフェース回路２５を経て受領したデー
タをバッファメモリ２６に格納した後、ドライブ制御回
路３６を経てドライブ装置７又は８に送出させ、セット
された磁気テープカートリッジに書込ませる。

【００５０】又、データの読出しを指示された場合は、
ドライブ装置７又は８から読出されたデータをバッファ
メモリ２６に格納した後、インタフェース回路２５を経
て上位装置１６に送出する。

【００５１】

【発明の効果】以上説明した如く、本発明は記録媒体の
格納又は取り出しの行われなかったセル列に対応するセ
ルアドレス情報の更新を行わないため、セルドラムが９
列で構成されている場合に、一列のみ記録媒体の格納又
は取り出しが行われた時は、従来に比し、セルアドレス
情報更新時間を１／９に短縮することが出来る。

【００５２】従って、計算機システムの処理効率の低下
を防止することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の原理を説明する図

【図２】 本発明の一実施例を示す回路のブロック図

【図３】 大容量記憶装置の一例を説明する図

【図４】 記録媒体の格納又は取り出しを説明する図

【図５】 セルアドレス情報の一例を説明する図

【符号の説明】

１ セルドラム ２ アクセッサ ３ メカニカルハンド ４ アーム ５ 磁気テープカートリッジ ６ セル ７、８ ドライブ装置 ９ 扉 10、24 大容量記憶装置 11 収容棚選択スイッチ 12 扉開指示スイッチ 13 投入排出終了スイッチ 14 扉閉検出センサ 15 セル列 16 上位装置 17 制御手段 18 セル列認識手段 19 扉開指示手段 20 記憶手段 21 投入／排出終了指示手段 22 収容棚選択手段 23 扉閉検出手段 25、35 インタフェース回路 26 バッファメモリ 27 バッファ制御回路 28 プロセッサ 29 レジスタ 30 制御記憶 31、33 モータ 32 セルドラム駆動回路 34 扉開駆動回路 36 ドライブ制御回路 37 アクセッサ制御回路 38 列認識センサ 39 収容棚

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の記録媒体を夫々格納する複数のセ
   ルを収容した棚を、各棚の一つのセルが一列に並ぶよう
   に複数段積み重ねた円筒型の回転自在な収容棚(39)と、 該収容棚(39)の該一列のセル列に対応して配置され、記
   録媒体が該収容棚(39)のセルに存在するか否かを検出す
   るアクセッサ(2) と、 該収容棚(39)の該一列のセル列に対し、記録媒体の格納
   又は取り出しを許容する扉(9) と、 該収容棚(39)の該セル列を認識するセル列認識手段(18)
   と、 該扉(9) の開放を指示する扉開指示手段(19)と、 記録媒体の投入／排出終了を指示する投入／排出終了指
   示手段(21)と、 前記収容棚(39)の回転と停止を指示する収容棚選択手段
   (22)と、 前記扉(9) の閉止を検出する扉閉検出手段(23)と、 上位装置(16)からの指示に基づき、前記アクセッサ(2)
   に記録媒体の存在するセルを探索させて、該上位装置(1
   6)に報告することにより、該上位装置(16)が必要とする
   記録媒体の選択を指示するために用いるセルアドレス情
   報を該上位装置(16)に作成させる制御手段(17)と、 を備えた大容量記憶装置(24)において、 記録媒体の格納又は取り出しが行われた前記セル列を記
   憶する記憶手段(20)を設け、 前記上位装置(16)からの指示により、投入／排出モード
   で動作を開始して、該収容棚選択手段(22)の指示に基づ
   き、前記収容棚(39)の回転と停止を行った後、該扉開指
   示手段(19)の指示で扉(9) を開放させ、該扉閉検出手段
   (23)が扉(9) の閉止を検出すると、前記セル列認識手段
   (18)の認識結果に基づき、収容棚(39)の該扉(9) に対向
   したセル列を前記記憶手段(20)に記憶させる投入／排出
   モードを実行し、続いて該投入／排出終了指示手段(21)
   の指示があるまで、該投入／排出モードで動作を継続
   し、該投入／排出終了指示手段(21)の指示により、該投
   入／排出モードの動作を停止して、該記憶手段(20)の記
   憶内容を該上位装置(16)に送出し、記録媒体の格納又は
   取り出しが行われた前記セル列のセルアドレス情報のみ
   を更新させることを特徴とする大容量記憶装置のセルア
   ドレス情報更新方法。