JPH05177143A - オレフィンのエポキシ化用触媒及びその製造法 - Google Patents

オレフィンのエポキシ化用触媒及びその製造法

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JPH05177143A
JPH05177143A JP3162299A JP16229991A JPH05177143A JP H05177143 A JPH05177143 A JP H05177143A JP 3162299 A JP3162299 A JP 3162299A JP 16229991 A JP16229991 A JP 16229991A JP H05177143 A JPH05177143 A JP H05177143A
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    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/54Quaternary phosphonium compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D301/00Preparation of oxiranes
    • C07D301/02Synthesis of the oxirane ring
    • C07D301/03Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds
    • C07D301/12Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with hydrogen peroxide or inorganic peroxides or peracids

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペルオキシド化合物がマクロ多孔性重合体ポ
リスチレン又はシリコーン樹脂に固定されたオレフィン
のエポキシ化用触媒を提供する。 【構成】 水性酸相中に含有されたタングステンの含酸
素誘導体と、P及びAsから選定される元素の含酸素誘
導体と、過酸化水素とを、マクロ多孔性重合体ポリスチ
レン又はシリコーン樹脂に固定されたオニウム塩と反応
させることによって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、タングステン及び燐又はひ素並
びにオニウム塩からの陽イオン基を基材としたペルオキ
シド化合物がマクロ多孔性重合体ポリスチレン又はシリ
コーン樹脂に固定されてなるオレフィンのエポキシ化用
触媒及びその製造法に関する。
【0002】かかる化合物は、次のおよその式(I) Q3 XW424-2n (I) [上記式中、Qは以下で更に詳細に定義するオニウム塩
の陽イオンを表わし、XはP又はAs原子を表わし、そ
してnは0、1及び2から選定される数である]によっ
て表わすことができる。
【0003】上記化合物は、固体結晶又は粘性油のどち
らかの形態をとることができる。
【0004】これらは、本発明の方法に従って適当な含
酸素タングステン誘導体から及び適当な含酸素燐又はひ
素誘導体から出発して過酸化水素及びオニウム塩との反
応によって得られる。
【0005】先に定義した式(I)の化合物は、本件出
願人が知る限りでは、それ自体新規なものであり、そし
て式(I)の範囲内において、燐又はひ素と共にタング
ステンを含む陰イオン性錯体及び以下に更に詳細に定義
するオニウム陽イオンによって構成されると見なされ
る。
【0006】それにもかかわらず、本発明の化合物は以
下に記載するような操作条件で上記出発化合物を反応さ
せることから得られる生成物と定義することができ、か
くして上記の構造は式(I)の範囲内でかかる化合物そ
れ自体を単に規定する適当な想像上のものであると理解
されたい。
【0007】かくして得られた化合物は、油状液体又は
固体のどちらでも、興味ある用途を有する有用な化合物
である。
【0008】実際に、それらの化合物中に存在する活性
酸素によって、これらの化合物は、一般的には酸化剤と
して、得には、例えばオレフィン結合を有する化合物の
エポキシ化反応において用いることができる。かかる化
合物に対して、これらはかなりのエポキシ化活性を示
す。
【0009】特に本発明の化合物を反応体として用いる
ときには、これらは、オレフィンから出発してエポキシ
ドを製造することを可能にする。又は、少量で用いると
きには、これらは、例えば過酸化水素の如き酸化剤の助
けを借りて実施される不飽和化合物の接触エポキシ化に
対して均質相において又は相移動技術に従って優秀な触
媒となる。
【0010】これに関連して、先に定義した如き式
(I)の化合物は、次の当量式 Q3 XW416(Oact )2m [上記式中、記号mは2、3又は4から選定される整数
であり、“act”は“活性”を表わし、そして他の記
号は既に知られた意味を有する]によっても表わすこと
ができる。
【0011】かくして得られたエポキシ化(エポキシ)
化合物例えばオレフィンのエポキシド(エポキシ化合
物)は、大規模な工業において有用なかなりの経済上の
重要性を持つ化合物である。
【0012】実際に、一般的な用途としての有機合成用
の有用な中間体としての他に、主な可能性のある用途と
しては、ウレタン、発泡製品、潤滑剤用グリコール、表
面活性剤、可塑剤用エステル、ポリエステル等の製造工
業における中間体としての用途を挙げることができる。
最後に、かかるエポキシドは、熱硬化性エポキシ樹脂等
の製造において直接的な用途を有する。
【0013】モリブデン及びタングステンの有機金属錯
体、例えば、鉱酸若しくはカルボン酸のアシド又は有機
バインダー(このバインダーは、ピリジンオキシド又は
複素環式窒素化合物例えばヒドロキシキノリン、ピコリ
ン酸等である)を含有するモリブデン又はタングステン
錯体は、過酸化水素によるオレフィン性結合のエポキシ
化に対して適合する触媒として既に記載されている。
【0014】それにもかかわらず、上記のW又はMoの
有機金属錯体の化学的差異は別として、本発明の目的で
ある式(I)の化合物について言えば、触媒としてのそ
れらの活性は、一般には、H2 O、H22 、触媒及び
オレフィンをこれらのすべてに共通の均質有機溶媒中に
溶解させてなる単一反応相での均質触媒反応に限定され
ることが分った。
【0015】実際に、オレフィンは水性相中に一般に不
溶性であり、かくして操作は高濃度(>70%)のH2
2 で実施される。
【0016】これらの従来の操作条件は、極めて遅い反
応速度、均質な溶剤/オレフィン/触媒系におけるH2
2 の限定された溶解度による酸化生成物(エポキシド
等)の低い生産性、加水分解生成物の存在による低い転
化率及び低い選択性等をもたらす。
【0017】標準有機溶剤中における良好な溶解性及び
水中における低い溶解性という特性によって、本発明の
目的である式(I)の化合物は、相移動技術に従ったエ
ポキシ化触媒として使用するのに特に適合する。
【0018】現在入手できる情報下では、本件出願人
は、以下に記載の製造法に従って得られ、先に定義した
如き式(I)を有し、そしてタングステン及び燐又はひ
素を基材とし且つ活性酸素及びオニウム陽イオンを含有
する化合物を扱った文献を見い出せない。
【0019】かくして、本発明の目的は、タングステン
及び燐又はひ素を基材とし且つ活性酸素及びオニウム陽
イオンを含有する一群の化合物であって、しかも、酸化
反応特にオレフィン結合を持つ化合物のエポキシ化好ま
しくはいわゆる“相移動”技術に従って実施される反応
において有用な用途を有する化合物を提供することであ
る。
【0020】本発明の他の目的は、上記の特定化合物の
製造法を提供することである。
【0021】これらの目的及び以下の説明から当業者に
は明らかになる更に他の目的は、本発明に従って、先に
定義した如き式(I)の一群の化合物によって、また、
水性酸相中に含有された適当な含酸素タングステン誘導
体と、P及びAsから選定される元素の適当な含酸素誘
導体と、過酸化水素とを、オニウム塩又はその前駆物質
そして場合によっては該水性相と不混和性の有機相中に
含有されたものと反応させることを特徴とするその製造
法によって達成される。
【0022】反応塊から、かかる化合物は、通常の方法
に従って、例えば有機相の分離、該相の濾過及び濾液の
蒸発によって分離される。
【0023】より具体的に言えば、本発明の目的化合物
は、実質上大気圧下で且つ好ましくは約20〜約80℃
であるがしかし一般には約0〜約100℃の温度におい
て、水性酸相中に含有させた適当な含酸素タングステン
化合物、適当な含酸素燐又はひ素化合物及び過酸化水素
を、オニウム塩そして場合によっては実質上水不混和性
の有機溶剤中に含有させたものと、予め設定したモル比
(厳密なものではないが)で反応させることによって製
造される。
【0024】式(I)の化合物の製造においては、タン
グステン酸又はその対応するアルカリ金属塩の如き含酸
素W(VI)化合物が使用される。
【0025】しかしながら、一般には、予知される反応
条件下においてその場所で上記の含酸素W(VI)誘導体
を生成することができるWの任意の誘導体又はタングス
テンそれ自体を用いることができる。かくして、例え
ば、WO2 、W25 、WO3、WS2 、WS3 、Wオ
キシ塩化物、W塩化物、Wヘキサカルボニル等を使用す
ることができる。
【0026】同様に、かかる反応では、例えば、燐酸、
砒酸及びこれらのアルカリ塩の如きP(V)又はAs
(V)の含酸素化合物が使用される。
【0027】しかしながら、この場合においても、予知
される反応条件下にその場所で燐酸又は砒酸イオンを生
成することができるP又はAs誘導体のどれでも使用す
ることができる。
【0028】かくして、例えば、P25 、As2
5 、PCl5 、AsCl5 、POCl3 、AsOCl
3 、ポリ燐酸等を用いることができる。また、As及び
W又はP及びWを含有する水溶性塩例えば砒タングステ
ン酸及び燐タングステン酸の塩を用いることもできる。
【0029】オニウム塩は、それ自体知られそして式II (R1 ,R2 ,R3 ,R4 M)+- (II) [上記式中、Mは周期律表のVA族に属する五価元素を
表わし、Y- はCl- 、HSO4 -、NO3 -等の如き安定
な無機陰イオンを表わし、そしてR1 、R2 、R3 及び
4 は、互いに同じ又は異なるものであって、水素原子
又は以下に記載するような実用上の理由のために70個
までそして好ましくは25〜40個の全炭素原子数を有
する炭化水素一価基を表わす]によって表わすことがで
きる第四級塩よりなる。
【0030】MがN、P、As又はSb原子のどれであ
るかによって、その対応するオニウム塩即ちアンモニウ
ム(N)、ホスホニウム(P)、アルソニウム(A
s)、スチボニウム(Sb)が得られる。
【0031】更に、オニウム塩の源として、ポリスチレ
ン又はシリコーン型のマクロ多孔性重合体マトリックス
に固定されたオニウム塩好ましくは塩化物を用いること
ができる。このマトリックスは、公知の従来技術に従っ
て調製することができ又は市場で入手可能である。
【0032】重合体マトリックスに固定されたオニウム
塩を用いて得られる化合物は、オレフィン用のエポキシ
化触媒として有用である。
【0033】かくして、本発明の目的は、水性酸相中に
含有された含酸素タングステン誘導体と、P及びAsの
中から選定される元素の含酸素誘導体と、過酸化水素と
を、マクロ多孔性重合体ポリスチレン又はシリコーン樹
脂に固定されたオニウム塩と反応させることによって製
造されることを特徴とするマクロ多孔性重合体ポリスチ
レン又はシリコーン樹脂に固定されたエポキシ化触媒を
も提供することである。
【0034】この製造プロセスでは、水性相のpHは好
ましくは4よりも低くそして更に好ましくは2よりも低
いが、通常それはゼロより下ではない。
【0035】これらの樹脂に固定された触媒の正確な構
造は確められなかった。便宜上、これらは以下において
“樹脂固定触媒”と称されている。
【0036】樹脂固定触媒は、水性及び有機溶剤中に不
溶性であり、従って、有機液体/水性液体/固体組の三
成分系において特に有効であることが判明した。これら
は、それらの不溶性によって反応の終りにおいて回収可
能であるために特に有益であることが判明した。
【0037】最後に、式(I)の化合物の製造法では、
先に定義した如き式(II)においてM=Nの場合の第四
級アンモニウム塩は、存在する反応系において第四級種
を生成することができる対応する第一、第二及び第三ア
ミンによって置き換えることができる。
【0038】式(I)の化合物の製造法では、オニウム
塩に対する有機溶剤として、一般には、W/P又はW/
As化合物を含有する水性相と実質上不混和性で且つ反
応生成物を可溶化することができる不活性溶剤が使用さ
れる。
【0039】この目的に対して特に適合するものは、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の如き芳香族炭化水素及
びジクロルメタン、ジクロルエタン、トリクロルエタ
ン、クロルベンゼン等の如き塩素化炭化水素であること
が判明した。
【0040】本発明の目的である式(I)の化合物の製
造では、過酸化水素及び可溶性含酸素W−及びP−又は
As誘導体を含有する水性相のpH値は、4より下そし
て好ましくは約2よりも下に維持される。通常、pHは
ゼロよりも低くない。pHは、必要に応じて、鉱酸によ
って調節される。
【0041】各反応体のモル比に関して言えば、これら
は化合物(I)の生成に対して臨界的な値ではないが、
しかしながら、次の比率が生成物の収率及び純度に関し
て有益な結果をもたらした値である。
【0042】かくして、好ましくは、P又はAsとして
表わしてP又はAs化合物1モル当り、Wとして表わし
て少なくとも4モルのW化合物及び2モルまでのオニウ
ム塩が使用される。
【0043】上記の値は最適な値であり、そしてそれよ
りも多くの量のP又はAs化合物は何等利益をもたらさ
ないが、それよりも多量のオニウム塩は純度の徐々の低
下を引き起こす。
【0044】H22 に関して言えば、W(VI)化合物
1モル当り約2.5〜約6モルで十分である。これより
も多くの値は、有益でないけれども、使用して差しつか
えない。上記量のH22 に対してVIよりも低い原子価
を有するW化合物を使用する場合には、WをVIの酸化状
態にするのに必要な量を加えなければならない。
【0045】水性相並びに有機相中における反応体の濃
度は臨界的なパラメーターではなく、このことは反応時
間についても言える。
【0046】本発明に従って得られた式(I)の化合物
は、結晶性固体又は濃厚な油状液体のどちらかの物理的
状態をとることができる。
【0047】一般的には、これらは、通常の有機溶剤例
えばアルコール、ケトン、塩素化炭化水素、芳香族炭化
水素等、具体的に言えば、メチルアルコール、エチルア
ルコール等、アセトン、エチルメチルケトン等、塩化メ
チレン、ジクロルエタン等、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等に可溶性であることが判明した。
【0048】これに反して、化合物(I)は、炭素原子
数及び(又は)用いるオニウム塩のR1 〜R4 からの基
の性状の直接的な函数として水中にほとんど可溶性でな
いか又は不溶性であることが判明した。この水溶解度
は、20個程の低い全炭素原子数を持つ塩の場合にはか
なり高くなる。
【0049】最後に、本発明の化合物は、これらを先に
例示の用途に対して特に適合するようにする活性酸素を
持つことが判明した。
【0050】有効な操作態様に従えば、式(I)の化合
物は次の方法で得られる。
【0051】含酸素W(VI)誘導体(例えばタングステ
ン酸)及びP(V)又はAs(V)の含酸素誘導体(例
えば燐酸又は砒酸)を所定のモル比でpH値が2よりも
低い(場合によっては鉱酸で調整)水性懸濁液又は溶液
にし、そしてこれを撹拌下にH22 水溶液によって所
望の比率において約20〜約80℃の温度で処理する。
【0052】次いで、所定量のオニウム塩を水と不混和
性の有機溶剤(ジクロルエタン、ベンゼン等)中に溶解
させた溶液を撹拌下に好ましくは室温で混合する。
【0053】得られた二相混合物を撹拌下に15〜30
分間保つ。もしかくして形成された生成物が固体状態で
あるならば、これは、濾過等によって二相混合物から直
接分離される。別の場合には、有機相を分離濾過し次い
で減圧下に40〜50℃の温度で蒸発させ、これによっ
て式(I)の化合物を固体又は濃厚油のどちらかの形態
で得る。
【0054】別法として、特にH2 O中に可溶性のオニ
ウム塩の存在下において、単一の水性相で操作すること
が可能である。この場合には、生成物の分離は、濾過に
よって(もし固体であるならば)又は溶剤による水性相
の抽出によって(もし油状であるならば)達成される。
【0055】次に、樹脂固定触媒は、先に記載の如くし
てWの化合物(例えばタングステン酸)及びAsの化合
物(例えば砒酸)又はPの化合物(例えば燐酸)を水性
酸相においてH22 で好ましくは20〜80℃の温度
で処理することによって得られる。次いで、約60〜約
100℃の温度において撹拌を約2時間続けながら、有
機溶剤(例えばトルエン)及び重合体に固定されたオニ
ウム塩好ましくは塩化物の形態のものを加える。次い
で、樹脂固定触媒を例えば濾過によって分離する。
【0056】先に記載したように、本発明の目的である
式(I)の化合物及び樹脂固定触媒は、オレフィン用の
エポキシ化触媒として使用するときには、相移動触媒作
用に応じて用いることができ、水性液体−有機液体では
触媒(I)又は水性液体/有機液体/固体では樹脂固定
触媒が使用される。
【0057】更に、式(I)の化合物は、通常の方法
で、例えば粘土、ボーキサイト、けいそう土、アルミ
ナ、軽石、ゼオライト等の如き多孔質で不活性の固体物
質上に担持させることができる。
【0058】この担持は、通常の方法に従って担体に化
合物(I)を含有する溶液を広範囲即ち例えば重量比で
約0.01:1〜約0.05:1の範囲内の化合物
(I)/担体比によって連続的に含浸させることによっ
て達成される。
【0059】化合物(I)を酸化剤若しくは触媒のどち
らかとして又は樹脂固定触媒を触媒として使用するのが
可能である酸化反応としては、先に記載の如きオレフィ
ンのエポキシ化、スルフィドのスルホキシドへの酸化等
が挙げられる。
【0060】更に具体的に言えば、先に記載の如き式
(I)を有する化合物及び樹脂固定触媒は、水性液体/
有機液体又は水性液体/有機液体/固体又は水性−有機
液体/溶剤技術に従ってH22 を酸化剤として用いる
オレフィン性化合物のエポキシ化触媒として最とも有効
な用途を有している。
【0061】本発明の目的である化合物(I)によって
触媒されるH22 でのオレフィンのエポキシ化反応の
場合には、相移動系中において、一般には、(a) 本発明
の目的である触媒(I)、エポキシ化しようとするオレ
フィン及び溶剤を実質上含有する有機相、及び(b) H2
2 を実質上含有する水性相、より実質上なる水性液体
/有機液体中において操作が行われる。
【0062】別法として、担体上に担持された樹脂固定
触媒又は触媒(I)が第三の固体相(c)を形成するこ
とができる。
【0063】本発明の目的である化合物(I)及び樹脂
固定触媒を上記の技術に従った触媒として使用すると、
22 をずっと希薄な形態で10%以下の濃度でさえ
も使用することが可能になり、同時に、系を適当な溶剤
の使用によって均一化する必要性(従来技術の方法に遭
遇した)なしに特に反応媒体から水を除去する厄介な操
作に頼る必要なしにオレフィンのエポキシドに対する高
い選択性と共にH22 それ自体の高い転化率を得るこ
とが可能になる。
【0064】かくして、この種の反応に応用したときに
本発明の化合物(I)及び樹脂固定触媒を最ともよく特
徴づける面は、有機金属化合物を基材とし活性酸素を含
有しそして均質又は不均質相中において作用する最良の
触媒系で得ることができるよりも優秀な結果が提供さ
れ、しかもかかる触媒系とは異なって、上記の相移動技
術に従って使用するのに異例な程適合しこれによって経
済上及び操作上の利益が得られることが判明したことで
ある。
【0065】本発明の目的である化合物(I)及び樹脂
固定触媒を触媒として用いるオレフィンのエポキシ化反
応は、次の操作条件下で行われるのが好ましい。
【0066】次の反応経路、
【化1】 によって表わすことができるエポキシ化反応は、先に記
載したように、水性/有機二相系中において、本発明の
目的である先に定義した如き触媒(I)の存在下に激し
い撹拌下に行われる。
【0067】有機相はオレフィン及び有機溶剤を含有
し、これに対して水性相は過酸化水素を含有する。
【0068】樹脂固定触媒を用いる場合には、反応は、
先に記載したような水性液体/有機液体/固体系の存在
の場合におけると同じ操作条件で行われる。
【0069】操作温度及び圧力は、オレフィンの反応性
及び性状によって、また過酸化水素及び用いる触媒の安
定性によって実用に応じて決定される。
【0070】0〜120℃の温度及び大気圧〜100気
圧の圧力が概して操作上十分であると見なすべきであ
る。
【0071】本発明に従ってエポキシ化反応を施すこと
ができるオレフィンは、次の式
【化2】 [上記式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、反応条件下
に不活性の官能基で任意に置換され、そしてそれぞれ水
素原子又は30個までの炭素原子を有するアルキル及び
アルケニル、任意に分枝形態にある3〜12個の炭素原
子を有するシクロアルキル及びシクロアルケニル、6〜
12個の炭素原子を有するアリール、アルキルアリー
ル、アルケニルアリールの如き炭化水素基を表わし、更
に、R1 、R2 、R3 又はR4 基は、隣接する基と一緒
になって、環中に12個までの炭素原子を有するアルキ
ル又はアルケニル基を表わす]によって表わすことがで
きる。
【0072】反応条件下に不活性な置換基は、例えば、
ヒドロキシ、ハロゲン(Cl、Br、F、I)、ニト
ロ、アルコキシ、アミン、カルボニル、カルボン酸、エ
ステル、アミド、ニトリル等の基である。
【0073】先に記載したように、R1 、R2 、R3
びR4 基はアルケニルであってもよく、換言すれば、本
発明に従った方法は、共役又は非共役のジエン、トリエ
ンの如きポリオレフィンにも応用することもできる。
【0074】本発明に従ったエポキシ化に適合するオレ
フィンの例としては、プロピレン、ブテン、ペンテン及
び一般には20個までの炭素原子を有する線状又は分枝
状モノ−及びジオレフィン、シクロヘキセン、ノルボル
ネン、リモネン、カンフェン、ビニルシクロヘキセン、
スチレン、α−メチルスチレン、インデン、スチルベン
等、ハロゲン化アリルの如きハロゲン化不飽和アルキ
ル、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、オレイン
酸等の如き不飽和酸及びそれらのエステル、アリルアル
コール等の如き不飽和アルコール及びそれらのエステ
ル、不飽和アルデヒド、不飽和ケトン等のような不飽和
アルキル、脂環式、アルキルアリール炭化水素が挙げら
れる。
【0075】反応時間は、用いる触媒の性状並びに溶剤
及びオレフィンの種類に左右される。一般には、反応を
完了させるのに、数分から数時間の反応時間で全く十分
である。
【0076】触媒は、過酸化水素1モル当り金属0.0
001〜1g/原子好ましくは約0.005〜約0.0
5g/原子の量で用いられる。
【0077】更に、化合物(I)の混合物を用いること
もできる。この種の混合物は、例えば、市販のオニウム
塩混合物を使用して得ることができる。
【0078】先に記載したように、反応は、相移動条件
下において例えば水性液体/有機液体二相系において行
われる。
【0079】より具体的に言えば、有機相(a)は適当
な過剰で用いられる同じ反応性オレフィンより任意に構
成されてよく、又はこれは有機溶剤中に溶解させた反応
性オレフィンより構成されてもよい。
【0080】有機相の溶剤としては、水性相と実質上不
混和性の不活性溶剤が使用される。有効な結果は、ジク
ロルメタン、トリクロルメタン、クロルエタン、クロル
プロパン、ジクロルエタン、トリクロルエタン、テトラ
クロルエタン、ジ−及びトリクロルプロパン、テトラク
ロルプロパン、クロルベンゼン等の如き塩素化炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の如き芳香族炭化
水素、酢酸エチルの如きアルキルエステル又はこれらの
適当な混合物を用いることによって得られる。
【0081】有機相(a)の種類の選択は、当業者に
は、例えば、出発オレフィンの反応性及び反応に対して
用いるパラメーターによって決定される。有機相中に上
記の不活性溶剤を用いるような場合には、溶剤中におけ
るオレフィンの濃度は本法の実施に関して厳密なもので
はない。
【0082】有機相中におけるオレフィン濃度の使用可
能な値は約5〜約95重量%であるけれども、それより
も高い値又は低い値の両方ともそれらの実用性の範囲内
で使用可能である。
【0083】最後に、水性相中における過酸化水素の濃
度は、約0.1〜約70%の間に維持することができ
る。
【0084】それにもかかわらず、本発明の目的である
触媒の使用によって行われるエポキシ化反応は、過酸化
水素の低い濃度値で操作できるという利益を提供する。
この濃度の有効な値は1〜約10%であることが判明し
たが、しかしそれよりも低い値もなお使用可能である。
これは、従来技術によって使用される70%よりも高い
濃度の溶液の調製(これは費用がかさむ)及びプロセス
を通じてかかる高濃度を維持する必要性による操作上の
安全性の問題と比較して本発明の経済上の好ましい面で
ある。
【0085】ここで本発明を次の実施例によって更に説
明するが、これらの実施例は単なる例示の目的で提供す
るものである。
【0086】収率は、化合物(I)及び樹脂固定触媒の
製造に用いられるオニウム塩の量を基にして計算され
た。w/vは、重量/容量を表わす。
【0087】例1 ビーカーに、2.50gのH2 WO4 (10ミリモル)
及び30%濃度w/v(300g/l)にある7mlのH
22 (約62ミリモル)を入れた。このタングステン
酸懸濁液を撹拌下に約60℃でタングステン酸の完全溶
解まで維持した。冷却後、得られた無色溶液に0.62
mlの40%w/vH3 PO4 (400g/l)(2.5
モル)を加えた。かくして得た溶液をH2 Oで30mlに
希釈し、次いで濾過し、そして滴下漏斗及び撹拌機を備
えた反応器に導入した。次いで、撹拌下に、反応器に、
40mlの塩化メチレン中に溶解させた1.60gのメチ
ルトリオクチルアンモニウムクロリド(約4ミリモル)
を約2分で滴下した。更に15分間の撹拌後、有機相を
分離し、濾過し、そして減圧下に40〜50℃で蒸発さ
せた。これによって、2.82g(使用したオニウム塩
を基にして95.9%)の濃厚な無色油が得られた。こ
れは、百分率分析によれば、次の式を有することが判明
した。 C751623 PW422=[(C8173 NCH
33 PW422
【0088】
【表1】
【0089】活性[O]実測値(酢酸中でヨードメトリ
ーによって測定)=4.33%、 活性[O]理論値(6つのOact として計算)=4.3
15%。 分子量(CHCl3 中で)=2190(理論値=222
4.7)。
【0090】例2 本例は例1における如くして実施されたが、しかしメチ
ルトリオクチルアンモニウムクロリドの代わりに1.5
6gのテトラヘキシルアンモニウムクロリド(約4ミリ
モル)を40mlのベンゼン中に溶解させて用いた。次い
で、二相混合物から白色固体を直接分離し、これを濾過
し、H2 Oで洗浄し、次いで少量のベンゼンで洗浄しそ
して最後に多孔板上で乾燥させた。これによって2.3
5g(80.8%)の生成物が得られた。これは、百分
率分析によれば、次の式を有することが判明した。 C721563 PW422=[(C6134 N]3
422
【0091】
【表2】
【0092】活性[O]実測値=4.42%;活性
[O]理論値(6つのOact として計算)=4.40
%。 分子量(CHCl3 中で)=2210(理論値=218
2.6)。
【0093】例3 本例は例2におけるようにして操作したが、しかしH3
PO4 の代わりに0.78gのNaHAsO4 ・7H2
O(2.5ミリモル)を3〜4ccのH2 Oに溶解させそ
して3.5mlのH2 SO4 (30%濃度)で酸性化して
用いた。次いで、この二相混合物から白色固体を直接分
離し、これを濾過し、先ずH2 Oで次いで少量のベンゼ
ンで洗浄しそして最後に多孔板上で乾燥させた。これに
よって2.4g(79.7%)の生成物が得られた。こ
れは、百分率分析によれば、次の式を有することが判明
した。 C721563 AsW424=[(C6134 N]3
AsW424
【0094】
【表3】
【0095】活性[O]実測値=5.61% 活性[O]理論値(8つのOact として計算)=5.6
7% 分子量(CHCl3 中で)=2200(理論値=225
8.6)。
【0096】例4 本例は例1における如くして実施されたが、しかしメチ
ルトリオクチルアンモニウムクロリドの代わりに1.3
6gのテトラブチルアンモニウムビサルフェート(約4
ミリモル)を水と不活性の有機溶剤ではなく15mlのH
2 O中に溶解させて用い、かくして単一の水性相中で操
作した。次いで、沈殿した白色固体を濾過し、少量のH
2 O(10ml)で洗浄しそして多孔板上で乾燥させた。
これによって2.2g(87.8%)の生成物が得られ
た。この生成物は、H2 O中に一部分可溶性でそして通
常の溶剤(ジクロルエタン、アセトン、CH2 Cl2
等)中に極めて可溶性であることが判明した。また、こ
れは、百分率分析によれば、次の式を有することが判明
した。 C481083 PW424=[(C494 N]3
424
【0097】
【表4】
【0098】活性[O]実測値=6.76% 活性[O]理論値(8つのOact として計算)=6.8
15% 分子量(CH2 Cl2 中で)=1930(理論値=18
78)
【0099】例5 本例は、例1における如くして実施されたが、しかしH
3 PO4 の代わりに0.78gのNa2 HAsO4 ・7
2 O(2.5ミリモル)を3〜4mlのH2 O中に溶解
させそして3.5mlのH2 SO4 (30%濃度で)で酸
性化して用いた。これによって2.76g(93.5
%)のワックス状生成物が得られた。この生成物は、百
分率分析によれば、次の式を有することが判明した。 C751623 AsW420=[(C8173 NCH
33 AsW420
【0100】
【表5】
【0101】活性[O]実測値=2.75% 活性[O]理論値(4つのOact として計算)=2.8
6% 分子量(CHCl3 中で)=2225(理論値=223
6.6)。
【0102】例6 本例は例4における如くして操作されたが、しかしH3
PO4 の代わりに0.78gのNa2 HAsO4 ・7H
2 O(2.5モル)を3〜4mlのH2 O中に溶解させそ
して3.5mlのH2 SO4 (30%濃度で)で酸性化し
て用いた。これによって2.18g(84.8%)の白
色固体が得られた。これは、百分率分析によれば、次の
式を有することが判明した。 C481083 AsW424=[(C494 N]3
AsW424
【0103】
【表6】
【0104】活性[O]実測値=6.60%、 活性[O]理論値(8つのOact として計算)=6.6
6%。
【0105】例7 ビーカーに、3.30gのNa2 WO4 ・2H2 O(1
0ミリモル)、30mlのH2 O及び0.55gのNaH
2 PO4 ・H2 O(4ミリモル)を入れた。次いで、こ
の懸濁液をH2 SO4 (30%濃度)でpH=1に達す
るまで酸性化してから、これに40w/v濃度にある3
mlのH22 (35ミリモル)を混入した。得られた濾
過液に、例2におけるようにしてテトラヘキシルアンモ
ニウムクロリド(1.56g)を加えた。これによって
2.30g(79%)の白色固体が得られた。これは、
例2の生成物に相当した。
【0106】例8(樹脂固定触媒) ビーカーに、14gのH2 WO4 (56ミリモル)、及
び30%w/v濃度にある39mlのH22 (344ミ
リモル)を入れた。このタングステン酸懸濁液を撹拌下
に約60℃においてタングステン酸の完全溶解が達成さ
れるまで維持した。冷却後、得られた無色溶液に40%
w/v濃度の3.45mlのH3 PO4 (14ミリモル)
を加えた。次いで、この溶液をH2 Oで120mlに希釈
してから濾過した。次いで、40〜50mlのトルエンを
加えた。かくして得られた混合物中に、次いで、ポリス
チレンマトリックスに担持された8.75gのヘキシル
トリブチルホスホニウムクロリド(0.62ミリ当量の
Cl- /樹脂1g)をオニウム塩として導入し、そして
全体を激しい撹拌下に80℃で2時間加熱した。次い
で、この樹脂を濾過し、少量の水次いでトルエンで洗浄
し、その後に多孔板上で乾燥させた。これによって1
5.5%のタングステンを含有する11.6gの樹脂が
得られた。
【0107】例9 30mlの保持容量を有しそしてブレード撹拌機、温度計
及び還流冷却器を備えた4口フラスコに、15mlのH2
2 、40.14%w/v濃度にある10.5mlのH2
2 (約124ミリモルに相当する)、1.41gの例
1の化合物(2.53ミリモルのWに相当する)を1,
2−ジクロルエタン中に溶解させたもの及び31mlの1
−オクテン(約200ミリモル)を導入した。次いで、
混合物を激しい撹拌下に迅速に70℃までにしてから、
この温度で45分間維持した。終りに、ヨードメトリー
によって水性相中にある1.24ミリモルの未反応H2
2 、そしてガスクロマトグラフィーによって有機相中
にある109.2ミリモルの1,2−エポキシオクタン
が測定された。これらは、99%の過酸化水素転化率及
び消費された過酸化水素に基づく89%のエポキシド選
択率に相当した。
【0108】例10 例9におけると同じ操作に従ったが、しかし1−オクテ
ンの代わりに1−ドデセン(44.3ml、約200ミリ
モル)を用いた。終りに、1.74ミリモルの未反応H
22 (転化率:98.6%)及び116.6ミリモル
の1,2−エポキシドデカン(選択率:消費されたH2
2 を基に計算して95%)が測定された。
【0109】例11 例9に記載の操作を実施したが、しかし、1−オクテン
の代わりに塩化アリル(32.8ml、約400ミリモ
ル)、1,2−ジクロルエタンの代わりにベンゼンを用
いそして60℃(浴温度)で3時間操作した。終りに、
0.75ミリモルの未反応H22 (転化率:99.4
%)及び99.8ミリモルのエピクロルヒドリン(選択
率:H22 を基にして81%)が測定された。
【0110】例12 例9の操作を反復したが、しかし、例1の化合物の代わ
りに例3の化合物(3.54ミリモルのWに相当する2
g)を用いた。終りに、1.24ミリモルの未反応H2
2 (転化率:99%)及び110.5ミリモルの1,
2−エポキシオクタン(選択率:H22 を基にして9
0%)が測定された。
【0111】例13 本例は例1における如くして操作されたが、しかしメチ
ルトリオクチルアンモニウムクロリドの代わりに平均式
3738NClを有する2.30gのジメチル[ジオク
タデシル(75%)−ジヘキサデシル(25%)]アン
モニウムクロリド[AKZO Chemie Ital
ia S.p.Aによって製造販売されるARQUAD
2HT](約4ミリモル)を40mlの塩化メチレン中
に溶解して用いた。有機相(紙で予備的に濾過)を減圧
下に40〜50℃で蒸発させることによって、3.40
g(用いたオニウム塩を基にして93%)の白色固体が
得られた。これは、百分率分析によれば、次の平均式を
有することが判明した。 C111H234N3PW4O22={[C18H37(75%)+C16H33(25%)]2N(C
H3)2}3PW4O22
【0112】
【表7】
【0113】活性[O]実測値=3.51%、 活性[O]理論値(6つのOact として計算)=3.5
2% 平均分子量(1,2−ジクロルエタン中で)=2940
(理論値=2729.68)
【0114】例14 例9の操作を実施したが、しかし例1の化合物の代わり
に例13の化合物(2.5ミリモルのWに相当する1.
71g)を用い、1,2−ジクロルエタンの代わりにベ
ンゼン(20ml)を用いそして反応時間を90分間に延
長した。終りに、18.6ミリモルの未反応H22
(転化率:85%)及び88ミリモルの1,2−エポキ
シオクタン(選択率:消費されたH22 を基にして8
3.5%)が測定された。
【0115】例15 本例は例1における如くして操作されたが、但し、メチ
ルトリオクチルアンモニウムクロリドの代わりに1.2
5gのトリフェニルメチルホスホニウムクロリド(4ミ
リモル)を40mlの塩化メチレン中に溶解して用いた。
有機相(紙で予備的に濾過)を減圧下に45〜50℃で
蒸発させることによって、白色固体が得られた。これ
は、百分率分析によれば、次の式を有することが判明し
た。 C57544424=[(C653 PCH33
PW424
【0116】
【表8】
【0117】活性[O]実測値=6.33% 活性[O]理論値(8つのOact として計算)=6.4
6% 分子量(1,2−ジクロルエタン中で)=2120(理
論値=1982.28)。
【0118】例16 例9を反復したが、しかし例1の化合物の代わりに例5
の化合物(2.5ミリモルのWに相当する1.4g)を
用いそして反応時間を35分間に短縮した。終りに、
0.75ミリモルの未反応H22 (転化率:99.4
%)及び99.0ミリモルの1,2−エポキシオクタン
(選択率:H22 を基にして80.3%)が測定され
た。
【0119】例17 例9を反復したが、しかし、例1の化合物の代わりに例
8のポリスチレンマトリックスに担持された触媒(約8
ミリモルのWに相当する9gの樹脂)を用い、そして反
応時間を2時間に延長させた。終りに、1.74ミリモ
ルの未反応H22 (転化率:98.6%)及び97.
8ミリモルの1,2−エポキシオクタン(選択率:H2
2 を基にして80%)が測定された。
【0120】例18 35mlのベンゼン中に例1の化合物を11.3g(約
5.1ミリモルに相当する)溶解させたものに、25ml
のシクロヘキサン(約200ミリモル)を加えた。この
混合物を撹拌下に保ちながら70℃にし、そしてこの温
度に1時間維持した。終りに、ガスクロマトグラフィー
によって1.93g(19.7ミリモル)のエポキシシ
クロヘキサンが測定された。
【0121】例19 本例は例18における如くして操作されたが、しかしシ
クロヘキセンの代わりに1−オクテン(31ml、約20
0ミリモル)を用いた。終りに、ガスクロマトグラフィ
ーによって2.93g(22.9ミリモル)の1,2−
エポキシオクタンが測定された。
フロントページの続き (72)発明者 マルコ・リッチ イタリア国ノバラ、ビア・ブレシア、5

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性酸相中に含有されたタングステンの
    含酸素誘導体と、P及びAsから選定される元素の含酸
    素誘導体と、過酸化水素とを、マクロ多孔性重合体ポリ
    スチレン又はシリコーン樹脂に固定されたオニウム塩と
    反応させることによって製造したことを特徴とするマク
    ロ多孔性重合体ポリスチレン又はシリコーン樹脂に固定
    されたオレフィンのエポキシ化用触媒。
  2. 【請求項2】 4よりも低いpHを有する水性相中に含
    有されたタングステンの含酸素誘導体と、P及びAsか
    ら選定される元素の含酸素誘導体と、過酸化水素とを、
    マクロ多孔性重合体ポリスチレン又はシリコーン樹脂に
    固定されたオニウム塩と反応させることを特徴とする、
    マクロ多孔性重合体ポリスチレン又はシリコーン樹脂に
    固定されたエポキシ化触媒の製造法。
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