JPH0374235B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0374235B2
JPH0374235B2 JP58209256A JP20925683A JPH0374235B2 JP H0374235 B2 JPH0374235 B2 JP H0374235B2 JP 58209256 A JP58209256 A JP 58209256A JP 20925683 A JP20925683 A JP 20925683A JP H0374235 B2 JPH0374235 B2 JP H0374235B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
compounds
section
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58209256A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59108793A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Publication of JPS59108793A publication Critical patent/JPS59108793A/ja
Publication of JPH0374235B2 publication Critical patent/JPH0374235B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/54Quaternary phosphonium compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D301/00Preparation of oxiranes
    • C07D301/02Synthesis of the oxirane ring
    • C07D301/03Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds
    • C07D301/12Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with hydrogen peroxide or inorganic peroxides or peracids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、タングステン及び燐又はタングステ
ン及びひ素を基材とした新規なペルオキシド化合
物に関する。
より具体的に言えば、本発明は、タングステン
及び燐又はひ素並びにオニウム塩からの陽イオン
基を基材としたペルオキシド化合物に関する。
更に、本発明は、以下で更に詳細に定義する上
記化合物の製造法及び特にエポキシ化触媒として
のそれらの応用に関する。
特に、本発明は、燐又はひ素及び第四級陽イオ
ンに化学的に結合したタングステンを基材とする
ペルオキシド化合物に関する。
かゝる化合物は、次のおよその式() Q3XW4O24-2o () 〔上記式中、Qは以下で更に詳細に定義するオニ
ウム塩の陽イオンを表わし、XはP又はAs原子
を表わし、そしてnは0、1及び2から選定され
る数である〕 によつて表わすことができる。
上記化合物は、固定結晶又は粘性油のどちらか
の形態をとることができる。
これらは、本発明の方法に従つて適当な含酸素
タングステン誘導体から及び適当な含酸素燐又は
ひ素誘導体から出発して過酸化水素及びオニウム
塩との反応によつて得られる。
先に定義した式()の化合物は、本件出願人
が知る限りでは、それ自体新規なものであり、そ
して式()の範囲内において、燐又はひ素と共
にタングステンを含む陰イオン性錯体及び以下に
更に詳細に定義するオニウム陽イオンによつて構
成されると見なされる。
それにもかゝわらず、本発明の化合物は以下に
記載するような操作条件で上記出発化合物を反応
させることから得られる生成物と定義することが
でき、かくして上記の構造は式()の範囲内で
かゝる化合物それ自体を単に規定する適当な想像
上のものであると理解されたい。
かくして得られた化合物は、油状液体又は個体
のどちらでも、興味ある用途を有する有用な化合
物である。
実際に、それらの化合物中に存在する活性酸素
によつて、これらの化合物は、一般的には酸化剤
として、特には、例えばオレフイン結合を有する
化合物のエポキシ化反応において用いることがで
きる。かゝる化合物に対して、これらはかなりの
エポキシ化活性を示す。
特に本発明の化合物を反応体として用いるとき
には、これらは、オレフインから出発してエポキ
シドを製造することを可能にする。又は、少量で
用いるときには、これらは、例えば過酸化水素の
如き酸化剤の助けを借りて実施される不飽和化合
物の接触エポキシ化に対して均質相において又は
相移動技術に従つて優秀な触媒となる。
これに関連して、先に定義した如き式()の
化合物は、次の当量式 Q3XW4O16(Oact)2m 〔上記式中、記号mは2、3又は4から選定され
る整数であり、“act”は“活性”を表わし、そし
て他の記号は既に知られた意味を有する〕によつ
ても表わすことができる。
かくして得られたエポキシ化(エポキシ)化合
物例えばオレフインのエポキシド(エポキシ化合
物)は、大規模な工業において有用なかなりの経
済上の重要性を持つ化合物である。
実際に、一般的な用途としての有機合成用の有
用な中間体としての他に、主な可能性のある用途
としては、ウレタン、発泡製品、潤滑剤用グリコ
ール、表面活性剤、可塑剤用エステル、ポリエス
テル等の製造工業における中間体としての用途を
挙げることができる。最後に、かゝるエポキシド
は、熱硬化性エポキシ樹脂等の製造において直接
的な用途を有する。
モリブデン及びタングステンの有機金属錯体、
例えば、鉱酸若しくはカルボン酸のアシド又は有
機バインダー(このバインダーは、ピリジンオキ
シド又は複素環式窒素化合物例えばヒドロキシキ
ノリン、ピコリン酸等である)を含有するモリブ
デン又はタングステン錯体は、過酸化水素による
オレフイン性結合のエポキシ化に対して適合する
触媒として既に記載されている。
それにもかゝわらず、上記のW又はMoの有機
金属錯体の化学的差異は別として、本発明の目的
である式()の化合物について言えば、触媒と
してのそれらの活性は、一般には、H2O、H2O2
触媒及びオレフインをこれらのすべてに共通の均
質有機溶媒中に溶解させてなる単一反応相での均
質触媒反応に限定されることが分つた。
実際に、オレフインは水性相中に一般に不溶性
であり、かくして操作は高濃度(>70%)の
H2O2で実施される。
これらの従来の操作条件は、極めて遅い反応速
度、均質な溶剤/オレフイン/触媒系における
H2O2の限定された溶解度による酸化生成物(エ
ポキシド等)の低い生産性、加水分解生成物の存
在による低い転化率及び低い選択性等をもたら
す。
標準有機溶剤中における良好な溶解性及び水中
における低い溶解性という特性によつて、本発明
の目的である式()の化合物は、相移動技術に
従つたエポキシ化触媒として使用するのに特に適
合する。
現在入手できる情報下では、本件出願人は、以
下に記載の製造法に従つて得られ、先に定義した
如き式()を有し、そしてタングステン及び燐
又はひ素を基材とし且つ活性酸素及びオニウム陽
イオンを含有する化合物を扱つた文献を見い出せ
ない。
かくして、本発明の目的は、タングステン及び
燐又はひ素を基材とし且つ活性酸素及びオニウム
陽イオンを含有する一群の化合物であつて、しか
も、酸化反応特にオレフイン結合を持つ化合物の
エポキシ化好ましくはいわゆる“相移動”技術に
従つて実施される反応において有用な用途を有す
る化合物を提供することである。
本発明の他の目的は、上記の特定化合物の製造
法を提供することである。
これらの目的及び以下の説明から当業者には明
らかになる更に他の目的は、本発明に従つて、先
に定義した如き式()の一群の化合物によつ
て、また、水性酸相中に含有された適当な含酸素
タングステン誘導体と、P及びAsから選定され
る元素の適当な含酸素誘導体と、過酸化水素と
を、オニウム塩又はその前駆物質そして場合によ
つては該水性相と不混和性の有機相中に含有され
たものと反応させることを特徴とするその製造法
によつて達成される。
反応塊から、かゝる化合物は、通常の方法に従
つて、例えば有機相の分離、該相の過及び液
の蒸発によつて分離される。
より具体的に言えば、本発明の目的化合物は、
実質上大気圧下で且つ好ましくは約20〜約80℃で
あるがしかし一般には約0〜約100℃の温度にお
いて、水性酸相中に含有させた適当な含酸素タン
グステン化合物、適当な含酸素燐又はひ素化合物
及び過酸化水素を、オニウム塩そして場合によつ
ては実質上水不混和性の有機溶剤中に含有させた
ものと、予め設定したモル比(厳密なものではな
いが)で反応させることによつて製造される。
式()化合物の製造においては、タングステ
ン酸又はその対応するアルカリ金属塩の如き含酸
素W()化合物が使用される。
しかしながら、一般には、予知される反応条件
下においてその場所で上記の含酸素W()誘導
体を生成することができるWの任意の誘導体又は
タングステンそれ自体を用いることができる。か
くして、例えば、WO2、W2O5、WO3、WS2
WS3、Wオキシ塩化物、W塩化物、Wヘキサカル
ボニル等を使用することができる。
同様に、かゝる反応では、例えば、燐酸、砒酸
及びこれらのアルカリ塩の如きP()又はAs
()の含酸素化合物が使用される。
しかしながら、この場合においても、予知され
る反応条件下にその場所で燐酸又は砒酸イオンを
生成することができるP又はAs誘導体のどれで
も使用することができる。
かくして、例えば、P2O5、As2O5、PCl5
AsCl5、POCl3、AsOCl3、ポリ燐酸等を用いるこ
とができる。また、As及びW又はP及びWを含
有する水溶性塩例えば砒タングステン酸及び燐タ
ングステン酸の塩を用いることもできる。
オニウム塩は、それ自体知られそして式 (R1,R2,R3,R4M)+Y- () 〔上記式中、Mは周期律表のA族に属する五価
元素を表わし、Y-はCl-、HSO4 -、NO3 -等の如
き安定な無機陰イオンを表わし、そしてR1、R2
R3及びR4は、互いに同じ又は異なるものであつ
て、水素原子又は以下に記載するような実用上の
理由のために70個までそして好ましくは25〜40個
の全炭素原子数を有する炭化水素一価基を表わ
す〕によつて表わすことができる第四級塩よりな
る。
MがN、P、As又はSb原子のどれであるかに
よつて、その対応するオニウム塩即ちアンモニウ
ム(N)、ホスホニウム(P)、アルソニウム
(As)、スチボニウム(Sb)が得られる。
更に、オニウム塩の源として、ポリスチレン又
はシリコーン型のマクロ多孔性重合体マトリツク
スに固定されたオニウム塩好ましくは塩化物を用
いることができる。このマトリツクスは、公知の
従来技術に従つて調製することができ又は市場で
入手可能である。
重合体マトリツクスに固定されたオニウム塩を
用いて得られる化合物は、オレフイン用のエポキ
シ化触媒として有用である。
かくして、本発明の目的は、水性酸相中に含有
された含酸素タングステン誘導体と、P及びAs
の中から選定される元素の含酸素誘導体と、過酸
化水素とを、マクロ多孔性重合体ポリスチレン又
はシリコーン樹脂に固定されたオニウム塩と反応
させることによつて製造されることを特徴とする
マクロ多孔性重合体ポリスチレン又はシリコーン
樹脂に固定されたエポキシ化触媒をも提供するこ
とである。
この製造プロセスでは、水性相のPHは好ましく
は4よりも低くそして更に好ましくは2よりも低
いが、通常それはゼロより下ではない。
これらの樹脂に固定された触媒の正確な構造は
確められなかつた。便宜上、これらは以下におい
て“樹脂固定触媒”と称されている。
樹脂固定触媒は、水性及び有機溶剤中に不溶性
であり、従つて、有機液体/水性液体/固体組の
三成分系において特に有効であることが判明し
た。これらは、それらの不溶性によつて反応の終
りにおいて回収可能であるために特に有益である
ことが判明した。
最後に、式()の化合物の製造法では、先に
定義した如き式()においてM=Nの場合の第
四級アンモニウム塩は、存在する反応系において
第四級種を生成することができる対応する第一、
第二及び第三アミンによつて置き換えることがで
きる。
式()の化合物の製造法では、オニウム塩に
対する有機溶剤として、一般には、W/P又は
W/As化合物を含有する水性相と実質上不混和
性で且つ反応生成物を可溶化することができる不
活性溶剤が使用される。
この目的に対して特に適合するものは、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の如き芳香族炭化水素
及びジクロルメタン、ジクロルエタン、トリクロ
ルエタン、クロルベンゼン等の如き塩素化炭化水
素であることが判明した。
本発明の目的である式()の化合物の製造で
は、過酸化水素及び可溶性含酸素W−及びP−又
はAs誘導体を含有する水性相のPH値は、4より
下そして好ましくは約2よりも下に維持される。
通常、PHはゼロよりも低くない。PHは、必要に応
じて、鉱酸によつて調節される。
各反応体のモル比に関して言えば、これらは化
合物()の生成に対して臨界的な値ではない
が、しかしながら、次の比率が生成物の収率及び
純度に関して有益な結果をもたらした値である。
かくして、好ましくは、P又はAsとして表わ
してP又はAs化合物1モル当り、Wとして表わ
して少なくとも4モルのW化合物及び2モルまで
のオニウム塩が使用される。
上記の値は最適な値であり、そしてそれよりも
多くの量のP又はAs化合物は何等利益をもたら
さないが、それよりも多量のオニウム塩は純度の
徐々の低下を引き起こす。
H2O2に関して言えば、W()化合物1モル当
り約2.5〜約6モルで十分である。これよりも多
くの値は、有益でないけれども、使用して差しつ
かえない。上記量のH2O2に対してよりも低い
原子価を有するW化合物を使用する場合には、W
をの酸化状態にするのに必要な量を加えなけれ
ばならない。
水性相並びに有機相中における反応体の濃度は
臨界的なパラメーターではなく、このことは反応
時間についても言える。
本発明に従つて得られた式()の化合物は、
結晶性固定又は濃厚な油状液体のどちらかの物理
的状態をとることができる。
一般的には、これらは、通常の有機溶剤例えば
アルコール、ケトン、塩素炭化水素、芳香族炭化
水素等、具体的に言えば、メチルアルコール、エ
チルアルコール等、アセトン、エチルメチルケト
ン等、塩化メチレン、ジクロルエタン等、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等に可溶性であることが
判明した。
これに反して、化合物()は、炭素原子数及
び(又は)用いるオニウム塩のR1〜R4からの基
の性状の直接的な函数として水中にほとんど可溶
性でないか又は不溶性であることが判明した。こ
の水溶解度は、20個程の低い全炭素原子数を持つ
塩の場合にはかなり高くなる。
最後に、本発明の化合物は、これらを先に例示
の用途に対して特に適合するようにする活性酸素
を持つことが判明した。
有効な操作態様に従えば、式()の化合物は
次の方法で得られる。
含酸素W()誘導体(例えばタングステン酸)
及びP()又はAs()の含酸素誘導体(例え
ば燐酸又は砒酸)を所定のモル比でPH値が2より
も低い(場合によつては鉱酸で調整)水性懸濁液
又は溶液にし、そしてこれを撹拌下にH2O2水溶
液によつて所望の比率において約20〜約80℃の温
度で処理する。
次いで、所定量のオニウム塩を水と不混和性の
有機溶剤(ジクロルエタン、ベンゼン等)中に溶
解させた溶液を撹拌下に好ましくは室温で混合す
る。
得られた二相混合物を撹拌下に15〜30分間保
つ。もしかくして形成された生成物が固体状態で
あるならば、これは、過等によつて二相混合物
から直接分離される。別の場合には、有機相を分
離過し次いで減圧下にに40〜50℃の温度で蒸発
させ、これによつて式()の化合物を固定又は
濃厚油のどちらかの形態で得る。
別法として、特にH2O中に可溶性のオニウム
塩の存在下において、単一の水性相で操作するこ
とが可能である。この場合には、生成物の分離
は、過によつて(もし固体であるならば)又は
溶剤による水性相の抽出によつて(もし油状であ
るならば)達成させる。
次に、樹脂固定触媒は、先に記載の如くしてW
の化合物(例えばタングステン酸)及びAsの化
合物(例えば砒酸)又はPの化合物(例えば燐
酸)を水性酸相においてH2O2で好ましくは20〜
80℃の温度で処理することによつて得られる。次
いで、約60〜約100℃の温度において撹拌を約2
時間続けながら、有機溶剤(例えばトルエン)及
び重合体に固定されたオニウム塩好ましくは塩化
物の形態のものを加える。次いで、樹脂固定触媒
を例えば過によつて分離する。
先に記載したように、本発明の目的である式
()の化合物及び樹脂固定触媒は、オレフイン
用のエポキシ化触媒として使用するときには、相
移動触媒作用に応じて用いることができ、水性液
体−有機液体では触媒()又は水性液体/有機
液体/固定では樹脂固定触媒が使用される。
更に、式()の化合物は、通常の方法で、例
えば粘土、ボーキサイト、けいそう土、アルミ
ナ、軽石、ゼオライト等の如き多孔質で不活性の
固定物質上に担持させることができる。
この担持は、通常の方法に従つて担体に化合物
()を含有する溶液を広範囲即ち例えば重量比
で約0.01:1〜約0.05:1の範囲内の化合物
()/担体比によつて連続的に含浸させること
によつて達成される。
化合物()を酸化剤若しくは触媒のどちらか
として又は樹脂固定触媒として使用するのが可能
である酸化反応としては、先に記載の如きオレフ
インのエポキシ化、スルフイドのスルホキシドへ
の酸化等が挙げられる。
更に具体的に言えば、先に記載の如き式()
を有する化合物及び樹脂固定触媒は、水性液体/
有機液体又は水性液体/有機液体/固体又は水性
−有機液体/溶剤技術に従つてH2O2を酸化剤と
して用いるオレフイン性化合物のエポキシ化触媒
として最とも有効な用途を有している。
本発明の目的である化合物()によつて触媒
されるH2O2でのオレフインのエポキシ化反応の
場合には、相移動系中において、一般には、 (a) 本発明の目的である触媒()、エポキシ化
しようとするオレフイン及び溶剤を実質上含有
する有機相、及び (b) H2O2を実質上含有する水性相、 より本質上なる水性液体/有機液体中において操
作が行われる。
別法として、担体上に担持された樹脂固定触媒
又は触媒()が第三の固体相(c)を形成すること
ができる。
本発明の目的である化合物()及び樹脂固定
触媒を上記の技術に従つた触媒として使用する
と、H2O2をずつと希薄な形態で10%以下の濃度
でさえも使用することが可能になり、同時に、系
を適当な溶剤の使用によつて均一化する必要性
(従来技術の方法に遭遇した)なしに特に反応媒
体から水を除去する厄介な操作に頼る必要なしに
オレフインのエポキシドに対する高い選択性と共
にH2O2それ自体の高い転化率を得ることが可能
になる。
かくして、この種の反応に応用したときに本発
明の化合物()及び樹脂固定触媒を最ともよく
特徴づける面は、有機金属化合物を基材とし活性
酸素を含有しそして均質又は不均質相中において
作用する最良の触媒系で得ることができるよりも
優秀な結果が提供され、しかもかゝる触媒系とは
異なつて、上記の相移動技術に従つて使用するの
に異例な程適合しこれによつて経済上及び操作上
の利益が得られることが判明したことである。
本発明の目的である化合物()及び樹脂固定
触媒を触媒として用いるオレフインのエポキシ化
反応は、次の操作条件下で行われるのが好まし
い。
次の反応経路、 によつて表わすことができるエポキシ化反応は、
先に記載したように、水性/有機二相系中におい
て、本発明の目的である先に定義した如き触媒
()の存在下に激しい撹拌下に行われる。
有機相はオレフイン及び有機溶剤を含有し、こ
れに対して水性相は過酸化水素を含有する。
樹脂固定触媒を用いる場合には、反応は、先に
記載したような水性液体/有機液体/固体系の存
在の場合におけると同じ操作条件で行われる。
操作温度及び圧力は、オレフインの反応性及び
性状によつて、また過酸化水素及び用いる触媒の
安定性によつて実用に応じて決定される。
0〜120℃の温度及び大気圧〜100気圧の圧力が
概して操作上十分であると見なすべきである。
本発明に従つてエポキシ化反応を施すことがで
きるオレフインは、次の式 〔上記式中、R1、R2、R3及びR4は、反応条件下
に不活性の官能基で任意に置換され、そしてそれ
ぞれ水素原子又は30個までの炭素原子を有するア
ルキル及びアルケニル、任意に分枝形態にある3
〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル及びシ
クロアルケニル、6〜12個の炭素原子を有するア
リール、アルキルアリール、アルケニルアリール
の如き炭化水素基を表わし、更に、R1、R2、R3
又はR4基は、隣接する基と一緒になつて、環中
に12個までの炭素原子を有するアルキル又はアル
ケニル基を表わす〕によつて表わすことができ
る。
反応条件下に不活性な置換基は、例えば、ヒド
ロキシ、ハロゲン(Cl、Br、F、I)、ニトロ、
アルコキシ、アミン、カルボニル、カルボン酸、
エステル、アミド、ニトリル等の基である。
先に記載したように、R1、R2、R3及びR4基は
アルケニルであつてもよく、換言すれば、本発明
に従つた方法は、共役又は非共役のジエン、トリ
エンの如きポリオレフインにも応用することもで
きる。
本発明に従つたエポキシ化に適合するオレフイ
ンの例としては、プロピレン、ブテン、ペンテン
及び一般には20個までの炭素原子を有する線状又
は分枝状モノ−及びジオレフイン、シクロヘキセ
ン、ノルボルネン、リモネン、カンフエン、ビニ
ルシクロヘキセン、スチレン、α−メチルスチレ
ン、インデン、スチルベン等、ハロゲン化アリル
の如きハロゲン化不飽和アルキル、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、オレイン酸等の如き
不飽和酸及びそれらのエステル、アリルアルコー
ル等の如き不飽和アルコール及びそれらのエステ
ル、不飽和アルデヒド、不飽和ケトン等のような
不飽和アルキル、脂環式、アルキルアリール炭化
水素が挙げられる。
反応時間は、用いる触媒の性状並びに溶剤及び
オレフインの種類に左右される。一般には、反応
を完了させるのに、数分から数時間の反応時間で
全く十分である。
触媒は、過酸化水素1モル当り金属0.0001〜1
g/原子好ましくは約0.005〜約0.05g/原子の
量で用いられる。
更に、化合物()の混合物を用いることもで
きる。この種の混合物は、例えば、市販のオニウ
ム塩混合物を使用して得ることができる。
先に記載したように、反応は、相移動条件下に
おいて例えば水性液体/有機液体二相系において
行われる。
より具体的に言えば、有機相(a)は適当な過剰で
用いられる同じ反応性オレフインより任意に構成
されてよく、又はこれは有機溶剤中に溶解させた
反応性オレフインより構成されてもよい。
有機相の溶剤としては、水性相と実質上不混和
性の不活性溶剤が使用される。有効な結果は、ジ
クロルメタン、トリクロルメタン、クロルエタ
ン、クロルプロパン、ジクロルエタン、トリクロ
ルエタン、テトラクロルエタン、ジ−及びトリク
ロルプロパン、テトラクロルプロパン、クロルベ
ンゼン等の如き塩素化炭化水素、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の如き芳香族炭化水素、酢酸エ
チルの如きアルキルエステル又はこれらの適当な
混合物を用いることによつて得られる。
有機相(a)の種類の選択は、当業者には、例え
ば、出発オレフインの反応性及び反応に対して用
いるパラメーターによつて決定される。有機相中
に上記の不活性剤を用いるような場合には、溶剤
中におけるオレフインの濃度は本法の実施に関し
て厳密なものではない。
有機相中におけるオレフイン濃度の使用可能な
値は約5〜約95重量%であるけれども、それより
も高い値又は低い値の両方ともそれらの実用性の
範囲内で使用可能である。
最後に、水性相中における過酸化水素の濃度
は、約0.1〜約70%の間に維持することができる。
それにもかゝわらず、本発明の目的である触媒
の使用によつて行われるエポキシ化反応は、過酸
化水素の低い濃度値で操作できるという利益を提
供する。この濃度の有効な値は1〜約10%である
ことが判明したが、しかしそれよりも低い値もな
お使用可能である。これは、従来技術によつて使
用される70%よりも高い濃度の溶液の調製(これ
は費用がかさむ)及びプロセスを通じてかゝる高
濃度を維持する必要性による操作上の安全性の問
題と比較して本発明の経済上好ましい面である。
こゝで本発明を次の実施例によつて更に説明す
るが、これらの実施例は単なる例示の目的で提供
するものである。
収率は、化合物()及び樹脂固定触媒の製造
に用いられるオニウム塩の量を基にして計算され
た。w/vは、重量/容量を表わす。
例 1 ビーカーに、2.50gのH2WO4(10ミリモル)及
び30%濃度w/v(300g/)にある7mlの
H2O2(約62ミリモル)を入れた。
このタングステン酸懸濁液を撹拌下に約60℃で
タングステン酸の完全溶解まで維持した。
冷却後、得られた無色溶液に0.62mlの40%w/
vH3PO4(400g/)(2.5モル)を加えた。
かくして得た溶液をH2Oで30mlに希釈し、次
いで過し、そして滴下漏斗及び撹拌機を備えた
反応器に導入した。次いで、撹拌下に、反応器
に、40mlの塩化メチレン中に溶解させた1.60gの
メチルトリオクチルアンモニウムクロリド(約4
ミリモル)を約2分で滴下した。
更に15分間の撹拌後、有機相を分離し、過
し、そして減圧下に40〜50℃で蒸発させた。
これによつて、2.82g(使用したオニウム塩を
基にして95.9%)の濃厚な無色油が得られた。こ
れは、百分率分析によれば、次の式を有すること
が判明した。
C75H162N3PW4O22= 〔(C8H173NCH33PW4O22 元素分析 理論値% 実測値% C 40.49 40.35 H 7.34 7.42 N 1.89 1.85 P 1.39 1.32 W 33.06 32.79 活性〔O〕実測値(酢酸中でヨードメトリーに
よつて測定)=4.33%、 活性〔O〕理論値(6つのOactとして計算)=
4.315%。
分子量(CHCl3中で)=2190(理論値=2224.7)。
例 2 本例は例1における如くして実施されたが、し
かしメチルトリオクチルアンモニウムクロリドの
代わりに1.56gのテトラヘキシルアンモニウムク
ロリド(約4ミリモル)を40mlのベンゼン中に溶
解させて用いた。次いで、二相混合物から白色固
体を直接分離し、これを過し、H2Oで洗浄し、
次いで少量のベンゼンで洗浄しそして最後に多孔
板上で乾燥させた。これによつて2.35g(80.8
%)の生成物が得られた。これは、百分率分析に
よれば、次の式を有することが判明した。
C72H156N3PW4O22= 〔(C6H134N〕3PW4O22 元素分析 理論値% 実測値% C 39.62 39.17 H 7.20 7.19 N 1.92 1.90 P 1.42 1.44 W 33.70 33.57 活性〔O〕実測値=4.42%;活性〔O〕理論値
(6つのOactとして計算)=4.40% 分子量(CHCl3中で)=2210(理論値=2182.6)。
例 3 本例は例2におけるようにして操作したが、し
かしH3PO4の代わりに0.78gのNaHAsO4
7H2O(2.5ミリモル)を3〜4c.c.のH2Oに溶解さ
せそして3.5mlのH2SO4(30%濃度)で酸性化して
用いた。次いで、この二相混合物から白色固体を
直接分離し、これを過し、先ずH2Oで次いで
少量のベンゼンで洗浄しそして最後に多孔板上で
乾燥させた。
これによつて2.4g(79.7%)の生成物が得ら
れた。これは、百分率分析によれば、次の式を有
することが判明した。
C72H156N3AsW4O24= 〔(C6H134N〕3AsW4O24 元素分析 理論値% 実測値% C 38.29 38.36 H 6.96 6.97 N 1.86 1.89 As 3.32 3.24 W 32.57 32.57 活性〔O〕実測値=5.61% 活性〔O〕理論値(8つのOactとして計算)=5.67
% 分子量(CHCl3中で)=2200(理論値=2258.6)。
例 4 本例は例1における如くして実施されたが、し
かしメチルトリオクチルアンモニウムクロリドの
代わりに1.36gのテトラブチルアンモニウムビサ
ルフエート(約4ミリモル)を水と不活性の有機
溶剤だけではなく15mlのH2O中に溶解させて用
い、かくして単一の水性相中で操作した。
次いで、沈澱した白色固定を過し、少量の
H2O(10ml)で洗浄しそして多孔板上で乾燥させ
た。これによつて2.2g(87.8%)の生成物が得
られた。この生成物は、H2O中に一部分可溶性
でそして通常の溶剤(ジクロルエタン、アセト
ン、CH2Cl2等)中に極めて可溶性であることが
判明した。また、これは、百分率分析によれば、
次の式を有することが判明した。
C48H108N3PW4O24= 〔(C4H94N〕3PW4O24 元素分析 理論値% 実測値% C 30.70 30.74 H 5.80 5.82 N 2.24 2.23 P 1.65 1.57 W 39.17 39.34 活性〔O〕実測値=6.76% 活性〔O〕理論値(8つのOactとして計算)=
6.815% 分子量(CH2Cl2中で)=1930(理論値=1878) 例 5 本例は、例1における如くして実施されたが、
しかしH3PO4の代わりに0.78gのNaHAsO4
7H2O(2.5ミリモル)を3〜4mlのH2O中に溶解
させそして3.5mlのH2SO4(30%濃度で)で酸性化
して用いた。
これによつて2.76g(93.5%)のワツクス状生
成物が得られた。この生成物は、百分率分析によ
れば、次の式を有することが判明した。
C75H162N3AsW4O20= 〔(C8H173NCH33AsW4O20 元素分析 理論値% 実測値% C 40.27 40.47 H 7.30 7.32 N 1.88 1.89 As 3.35 3.40 W 32.69 32.60 活性〔O〕実測値=2.75% 活性〔O〕理論値(4つのOactとして計算)=
2.86% 分子量(CHCl3中で)=2225(理論値=2236.6)。
例 6 本例は例4における如くして操作されたが、し
かしH3PO4の代わりに0.78gのNaHAsO4
7H2O(2.5モル)を3〜4mlのH2O中に溶解させ
そして3.5mlのH2SO4(30%濃度で)で酸性化して
用いた。
これによつて2.18g(84.8%)の白色固体が得
られた。これは、百分率分析によれば、次の式を
有することが判明した。
C48H108N3AsW4O24= 〔(C4H94N〕3AsW4O24 元素分析 理論値% 実測値% C 29.99 29.67 H 5.66 5.61 N 2.19 2.17 As 3.90 3.85 W 38.28 38.30 活性〔O〕実測値=6.60%、 活性〔O〕理論値(8つのOactとして計算)=
6.66%。
例 7 ビーカーに、3.30gのNa2WO4・2H2O(10ミリ
モル)、30mlのH2O及び0.55gのNaH2PO4・H2O
(4ミリモル)を入れた。
次いで、この懸濁液をH2SO4(30%濃度)でPH
=1に達するまで酸性化してから、これに40w/
v濃度にある3mlのH2O2(35ミリモル)を混入し
た。
得られた過液に、例2におけるようにしてテ
トラヘキシルアンモニウムクロリド(1.56g)を
加えた。これによつて2.30g(79%)の白色固体
が得られた。これは、例2の生成物に相当した。
例 8 (樹脂固定触媒) ビーカーに、14gのH2WO4(56ミリモル)、及
び30%w/v濃度にある39mlのH2O2(344ミリモ
ル)を入れた。
このタングステン酸懸濁液を撹拌下に約60℃に
おいてタングステン酸の完全溶解が達成されるま
で維持した。冷却後、得られた無色溶液に40%
w/v濃度の3.45mlのH3PO4(14ミリモル)を加
えた。
次いで、この溶液をH2Oで120mlに希釈してか
ら過した。次いで、40〜50mlのトルエンを加え
た。
かくして得られた混合物中に、次いで、ポリス
チレンマトリツクスに担持された8.75gのヘキシ
ルトリブチルホスホニウムクロリド(0.62ミリ当
量のCl-/樹脂1g)をオニウム塩として導入し、
そして全体を激しい撹拌下に80℃で2時間加熱し
た。
次いで、この樹脂を過し、少量の水次いでト
ルエンで洗浄し、その後に多孔板上で乾燥させ
た。
これによつて15.5%のタングステンを含有する
11.6gの樹脂が得られた。
例 9 30mlの保持容量を有しそしてブレード撹拌機、
温度計及び還流冷却器を備えた4口フラスコに、
15mlのH2O、40.14%w/v濃度にある10.5mlの
H2O2(約124ミリモルに相当する)、1.41gの例1
の化合物(2.53ミリモルのWに相当する)を1,
2−ジクロルエタン中に溶解させたもの及び31ml
の1−オクテン(約200ミリモル)を導入した。
次いで、混合物を激しい撹拌下に迅速に70℃ま
でにしてから、この温度で45分間維持した。終り
に、ヨードメトリーによつて水性相中にある1.24
ミリモルの未反応H2O2、そしてガスクロマトグ
ラフイーによつて有機相中にある109.2ミリモル
の1,2−エポキシオクタンが測定された。これ
らは、99%の過酸化水素転化率及び消費された過
酸化水素に基づく89%のエポキシド選択率に相当
した。
例 10 例9におけると同じ操作に従つたが、しかし1
−オクテンの代わりに1−ドデセン(44.3ml、約
200ミリモル)を用いた。終りに、1.74ミルモル
の未反応H2O2(転化率:98.6%)及び116.6ミリモ
ルの1,2−エポキシドデカン(選択率:消費さ
れたH2O2を基に計算して95%)が測定された。
例 11 例9に記載の操作を実施したが、しかし、1−
オクテンの代わりに塩化アリル(32.8ml、約400
ミリモル)、1,2−ジクロルエタンの代わりに
ベンゼンを用いてそして60℃(浴温度)で3時間
操作した。
終りに、0.75ミリモルの未反応H2O2(転化率:
99.4%)及び99.8ミリモルのエピクロルヒドリン
(選択率:H2O2を基にして81%)が測定された。
例 12 例9の操作を反復したが、しかし、例1の化合
物の代わりに例3の化合物(3.54ミリモルのWに
相当する2g)を用いた。終りに、1.24ミリモル
の未反応H2O2(転化率:99%)及び110.5ミリモ
ルの1,2−エポキシオクタン(選択率:H2O2
を基にして90%)が測定された。
例 13 本例は例1における如くして操作されたが、し
かしメチルトリオクチルアンモニウムクロリドの
代わりに平均式C37H38NClを有する2.30gのジメ
チル〔ジオクタデシル(75%)−ジヘキサデシル
(25%)〔アンモニウムクロリド〔AKZOChemie
Italia S.p.Aによつて製造販売されるARQUAD
2HT)(約4ミリモル)を40mlの塩化メチレン中
に溶解して用いた。
有機相(紙で予備的に過)を減圧下に40〜50
℃で蒸発させることによつて、3.40g(用いたオ
ニウム塩を基にして93%)の白色固体が得られ
た。これは、百分率分析によれば、次の平均式を
有することが判明した。
C111H234N3PW4O22={〔C18H37(75%) +C16H33(25%)〕2N(OH3)2}3PW4O22 元素分析 理論値% 実測値% C 48.84 48.79 H 8.64 8.74 N 1.54 1.53 P 11.35 1.15 W 26.95 26.75 活性〔O〕実測値=3.51% 活性〔O〕理論値(6つのOactとして計算)=
3.52% 平均分子量(1,2−ジクロルエタン中で)=
2940(理論値=2729.68) 例 14 例9の操作を実施したが、しかし例1の化合物
の代わりに例13の化合物(2.5ミリモルのWに相
当する1.71g)を用い、1,2−ジクロルエタン
の代わりにベンゼン(20ml)を用いそして反応時
間を90分間に延長した。
終りに、18.6ミリモルの未反応H2O2(転化率:
85%)及び88ミリモルの1,2−エポキシオクタ
ン(選択率:消費されたH2O2を基にして83.5%)
が測定された。
例 15 本例は例1における如くして操作されたが、但
し、メチルトリオクチルアンモニウムクロリドの
代わりに1.25gのトリフエニルメチルホスホニウ
ムクロリド(4ミリモル)を40mlの塩化メチレン
中に溶解して用いた。
有機相(紙で予備的に過)を減圧下に45〜50
℃で蒸発させることによつて、白色固体が得られ
た。これは、百分率分析によれば、次の式を有す
ることが判明した。
C75H54P4W4O24= 〔(C6H53PCH33PW4O24 元素分析 理論値% 実測値% C 34.53 34.49 H 2.75 2.90 P 6.25 6.40 W 37.10 36.80 活性〔O〕実測値:6.33% 活性〔O〕理論値(8つのOactとして計算)=
6.46% 分子量(1,2−ジクロルエタン中で)=2120
(理論値=1982.28)。
例 16 例9を反復したが、しかし例1の化合物の代わ
りに例5の化合物(2.5ミリモルのWに相当する
1.4g)を用いそして反応時間を35分間に短縮し
た。終りに、0.75ミリモルの未反応H2O2(転化
率:99.4%)及び99.0ミリモルの1,2−エポキ
シオクタン(選択率:H2O2を基にして80.3%)
が測定された。
例 17 例9を反復したが、しかし、例1の化合物の代
わりに例8のポリスチレンマトリツクスに担持さ
れた触媒(約8ミリモルのWに相当する9gの樹
脂)を用い、そして反応時間を2時間に延長させ
た。
終りに、1.74ミリモルの未反応H2O2(転化率:
98.6%)及び97.8ミリモルの1,2−エポキシオ
クタン(選択率:H2O2を基にして80%)が測定
された。
例 18 35mlのベンゼン中に例1の化合物を11.3g約
5.1ミリモルに相当する)溶解させたものに、25
mlのシクロヘキセン(約200ミリモル)を加えた。
この混合物を撹拌下に保ちながら70℃にし、そ
してこの温度に1時間維持した。終りに、ガスク
ロマトグラフイーによつて1.93g(19.7ミリモ
ル)のエポキシシクロヘキサンが測定された。
例 19 本例は例18における如くして操作されたが、し
かしシクロヘキセンの代わりに1−オクテン(31
ml、約200ミリモル)を用いた。終りに、ガスク
ロマトグラフイーによつて2.93g(22.9ミリモ
ル)の1,2−エポキシオクタンが測定された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の式() Q3XW4O24-2o () [上記式中、Qは第四級オニウムの塩の陽イオン
    を表わし、XはP又はAsの原子を表わし、そし
    てnは0、1及び2から選定される整数である] のペルオキシド化合物。 2 第四級オニウム塩の陽イオンQが、式() (R1,R2,R3,R4M)+Y- () [上記式中、Mは周期律表の第A族の五価元素
    を表わし、Y-は無機陰イオン好ましくはC1-
    HSO4 -及びNO3 -よりなる群から選定されるもの
    を表わし、そしてR1、R2、R3及びR4はそれぞれ
    水素原子又は合計70個までの炭素原子好ましくは
    25〜40個の炭素原子を有する一価炭化水素基を表
    わす]を有するものの中から選定される塩の陽イ
    オンであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 3 式 C75H162N3PW4O22又は [(C8H173NCH33PW4O22 のペルオキシド化合物である特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 4 式 C72H156N3PW4O22又は [(C6H134N]3PW4O22 のペルオキシド化合物である特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 5 式 C72H156N3ASW4O24又は [(C6H134N]3ASW4O24 のペルオキシド化合物である特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 6 式 C48H108N3PW4O24又は [(C6H94N]3PW4O24 のペルオキシド化合物である特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 7 式 C75H162AsW4O20又は [(C8H173NCH33AsW4O20 のペルオキシド化合物である特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 8 式 C48H108N3AsW4O24又は [(C4H94N]3AsW4O24 のペルオキシド化合物である特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 9 式 C111H234N3PW4O22又は {[(C18H37(75%)+C16H33(25%)]2N (CH323PW4O22 のペルオキシド化合物である特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 10 式 C57H54P4W4O24又は [(C6H53PCH33PW4O24 のペルオキシド化合物である特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 11 水性酸相中に含有された含酸素タングステ
    ン誘導体と、P及びAsから選定される元素の含
    酸素誘導体と、過酸化水素とを、オニウム塩又は
    その前駆物質と反応させることを特徴とする、 次の式() Q3XW4O24-2o () [上記式中、Qは第四級オニウムの塩の陽イオン
    を表わし、XはP又はAsの原子を表わし、そし
    てnは0、1及び2から選定される整数である] を有するペルオキシド化合物の製造法。 12 約20〜約80℃の温度で操作することを特徴
    とする特許請求の範囲第11項記載の方法。 13 タングステン酸及びそのアルカリ塩から選
    定される含酸素六価タングステン化合物を使用す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第11項記載
    の方法。 14 燐酸及びそのアルカリ塩から選定される五
    価Pの含酸素化合物を使用することを特徴とする
    特許請求の範囲第11項記載の方法。 15 砒酸及びそのアルカリ塩から選定される五
    価Asの含酸素化合物を使用することを特徴とす
    る特許請求の範囲第11項記載の方法。 16 含酸素六価タングステン化合物が反応条件
    下に、タングステン誘導体好ましくはWO2
    W2O5、WO3、WS2、WS3、Wオキシ塩化物、W
    塩化物及びW−ヘキサカルボニルから選定される
    ものから出発して又は金属タングステンから出発
    してその場所で製造されることを特徴とする特許
    請求の範囲第11項記載の方法。 17 含酸素五価P誘導体が、反応条件下に、
    P2O5、PC15、POC13、ポリ燐酸及びそのアルカ
    リ塩から選定されるP誘導体から出発してその場
    所で製造されることを特徴とする特許請求の範囲
    第14項記載の方法。 18 五価Asからの含酸素誘導体が、反応条件
    下にAs2O5、AsC15及びAsOC13から選定される
    誘導体から出発してその場所で製造されることを
    特徴とする特許請求の範囲第15項記載の方法。 19 第四級オニウム塩が、式() (R1,R2,R3,R4M)+Y- () [上記式中、Mは周期律表の第A族の五価元素
    を表わし、Y-は無機陰イオン好ましくはC1-
    HSO4 -及びNO3 -から選定されるものを表わし、
    そしてR1、R2、R3及びR4はそれぞれ水素原子又
    は70個までの炭素原子数好ましくは25〜40個の炭
    素原子を有する一価炭化水素基を表わす]のもの
    から選定されることを特徴とする特許請求の範囲
    第11項記載の方法。 20 特許請求の範囲第19項記載の式()に
    おいてM=Nの場合の第四級アンモニウム塩が、
    反応条件下に、対応するアミンから出発して製造
    されることを特徴とする特許請求の範囲第11項
    記載の方法。 21 水性相中のPH値が、鉱酸の添加によつて4
    よりも下にしかし好ましくは2よりも下に任意に
    維持されることを特徴とする特許請求の範囲第1
    1項記載の方法。 22 オニウム塩又はその前駆物質が実質上水不
    混和性の有機相中に溶解して使用されることを特
    徴とする特許請求の範囲第11項記載の方法。 23 水性相と実質上不混和性の有機相が、芳香
    族及び塩素化炭化水素から、好ましくはベンゼ
    ン、トルエン、キシレン、ジクロルメタン、ジク
    ロルエタン、トリクロルエタン、クロルベンゼン
    及びこれらの混合物から選定される溶剤よりなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第22項記載の
    方法。 24 P又はAsとして表してP又はAs化合物1
    モル当りWとして表して少なくとも4モルのタン
    グステン化合物及び2モルまでのオニウム塩が使
    用され、そしてW()化合物1モル当り2.5〜約
    6モルのH2O2が使用されることを特徴とする特
    許請求の範囲第11項記載の方法。 25 よりも低い原子価を有するW化合物の酸
    化に対して過剰のH2O2が使用されることを特徴
    とする特許請求の範囲第24項記載の方法。 26 次の式() Q3XW4O24-2o () [上記式中、Qは第四級オニウム塩の陽イオンを
    表わし、XはP又はAsの原子を表わし、そして
    nは0、1及び2から選定される整数である]の
    ペルオキシド化合物をオレフイン系化合物のエポ
    キシ化反応において酸化剤として使用する方法。 27 次の式() Q3XW4O24-2o () [上記式中、Qは第四級オニウムの塩の陽イオン
    を表わし、XはP又はAsの原子を表わし、そし
    てnは0、1及び2から選定される整数である]
    のペルオキシド化合物を、H2O2で行われる反応
    においてオレフイン系化合物のエポキシ化触媒と
    して使用する方法。 28 ペルオキシド化合物が、粘土、ボーキサイ
    ト、けいそう土、アルミナ、軽石及びゼオライト
    から選定される不活性物質上に、重量比で約
    0.01:〜約0.05:1の触媒/担体比で担持された
    形態で使用される特許請求の範囲第27項記載の
    方法。
JP58209256A 1982-11-10 1983-11-09 タングステン及び燐又はひ素を基材とした新規なペルオキシド及びそれらの製造法 Granted JPS59108793A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT24154/82A IT1205277B (it) 1982-11-10 1982-11-10 Nuovo composizioni perossidiche a base di tungsteno e fosforo o arsenico
IT24154A/82 1982-11-10

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3162299A Division JPH0747128B2 (ja) 1982-11-10 1991-06-07 重合体樹脂に固定された酸化触媒の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59108793A JPS59108793A (ja) 1984-06-23
JPH0374235B2 true JPH0374235B2 (ja) 1991-11-26

Family

ID=11212267

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58209256A Granted JPS59108793A (ja) 1982-11-10 1983-11-09 タングステン及び燐又はひ素を基材とした新規なペルオキシド及びそれらの製造法
JP3162299A Expired - Lifetime JPH0747128B2 (ja) 1982-11-10 1991-06-07 重合体樹脂に固定された酸化触媒の製造法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3162299A Expired - Lifetime JPH0747128B2 (ja) 1982-11-10 1991-06-07 重合体樹脂に固定された酸化触媒の製造法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US4562276A (ja)
EP (1) EP0109273B1 (ja)
JP (2) JPS59108793A (ja)
CA (1) CA1216134A (ja)
DE (1) DE3375573D1 (ja)
IT (1) IT1205277B (ja)

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1200002B (it) * 1983-04-15 1989-01-05 Montedison Spa Procedimento per la preparazione di acidi carbossilici a partire da olefine o diidrossicomposti vicinali
IT1170254B (it) * 1983-11-28 1987-06-03 Montedison Spa Processo per la preparazione di ossido di perfluoropropene
IT1194519B (it) * 1983-12-16 1988-09-22 Montedison Spa Procedimento per la preparazione di dioli vicinali solubili in acqua
JPS6253944A (ja) * 1985-05-28 1987-03-09 Hodogaya Chem Co Ltd 電子写真用トナー
US4683188A (en) * 1985-05-28 1987-07-28 Hodogaya Chemical Co., Ltd. Electrophotographic toner containing metal complex charge control agent
IT1187681B (it) * 1985-07-05 1987-12-23 Montedison Spa Metodo per la preparazione di 3,4-epossibutirrati alchilici
IT1186782B (it) * 1985-10-18 1987-12-16 Montedison Spa Processo per la preparazione di fenilpropanoni
DE3602254A1 (de) * 1986-01-25 1987-07-30 Basf Ag Verfahren zur herstellung von oxiranylcarbonsaeureestern
ATE56711T1 (de) * 1987-03-25 1990-10-15 Degussa Verfahren zur katalytischen epoxidation von olefinen mit wasserstoffperoxid.
US4839008A (en) * 1987-06-10 1989-06-13 Emory University Homogeneous catalytic photochemical functionalization of alkanes by polyoxometalates
US5036154A (en) * 1989-11-15 1991-07-30 The Dow Chemical Company Preparation of glycidyl esters
US5041576A (en) * 1989-12-07 1991-08-20 Wasfi Sadio H Antimony oxo-metalate complexes
IT1252606B (it) * 1990-12-24 1995-06-19 Donegani Guido Ist Processo per la mono-epossidazione catalitica di diolefine.
GB9114127D0 (en) * 1991-06-29 1991-08-14 Laporte Industries Ltd Epoxidation
IT1252669B (it) * 1991-12-23 1995-06-21 Donegani Guido Ist Classe di composti perossidici a base di tungsteno e acidi difosfonici e procedimento per il loro ottenimento
IT1255753B (it) * 1992-05-15 1995-11-15 Massimo Ciali Processo per la produzione di idrossialchil-glucosidi
EP0593895B1 (en) * 1992-09-30 1997-06-11 AUSIMONT S.p.A. Process for the disposal of chlorinated organic products by oxidation treatment
DE19608493A1 (de) * 1996-03-05 1997-09-11 Basf Ag Edelmetallfreie Katalysatorzusammensetzung zur Erzeugung von Wasserstoffperoxid
US5904734A (en) * 1996-11-07 1999-05-18 S. C. Johnson & Son, Inc. Method for bleaching a hard surface using tungsten activated peroxide
US6124483A (en) * 1996-12-23 2000-09-26 Sartomer Technology Company Process for preparing unsaturated esters containing cyclic epoxy group
US5780655A (en) * 1997-05-05 1998-07-14 Arco Chemical Technology, L.P. Epoxidation process using a phosphate-stabilized peroxotungstate compound as catalyst
US6043383A (en) * 1998-04-14 2000-03-28 Ube Industries, Ltd. Process for producing 1,2-epoxy-5,9-cyclododecadiene
JP2001213871A (ja) * 2000-01-28 2001-08-07 Nissan Chem Ind Ltd 脂環式エポキシ化合物の製造法
JP4228552B2 (ja) 2000-07-04 2009-02-25 宇部興産株式会社 1,5,9−シクロドデカトリエンのエポキシ化反応混合液の精製処理方法
DE10055173A1 (de) 2000-11-08 2002-05-29 Degussa Verfahren zur Epoxidation von cis-ständigen Doppelbindungen
US6960693B2 (en) * 2000-11-29 2005-11-01 China Petroleum & Chemical Corporation Oxidation reaction process catalyzed by phase-transfer catalyst controlling reaction
JP4747355B2 (ja) * 2001-07-26 2011-08-17 東京化成工業株式会社 新規タングステン触媒,およびそれを用いるアリル型アルコールのエポキシ化法
CN1310895C (zh) * 2002-02-08 2007-04-18 住友化学工业株式会社 制备环氧化合物的方法
US6528665B1 (en) 2002-04-03 2003-03-04 Albemarle Corporation Preventing undesired odor in and/or purifying alkanediols
US6525208B1 (en) 2002-04-03 2003-02-25 Albemarle Corporation Epoxidation of olefins
AU2003241811A1 (en) * 2002-06-03 2003-12-19 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing epoxide
EP1398080A1 (en) 2002-07-18 2004-03-17 Nippon Shokubai Co., Ltd. Liquid phase oxygenation reaction using tungsten species
JP5138147B2 (ja) * 2003-04-18 2013-02-06 住友化学株式会社 エポキシドの製造方法
EP1618953B1 (en) * 2003-04-18 2010-12-08 Sumitomo Chemical Company, Limited Use of a metal catalyst
DE602004024674D1 (de) * 2003-04-28 2010-01-28 Nissan Chemical Ind Ltd Heterogener katalysator und verfahren zur herstellung einer oxiranverbindung mit dem katalysator
JP4444642B2 (ja) * 2003-12-15 2010-03-31 高砂香料工業株式会社 新規な多成分系酸化触媒及びこれを用いたエポキシ化合物の製造方法
US8715489B2 (en) 2005-09-08 2014-05-06 Saudi Arabian Oil Company Process for oxidative conversion of organosulfur compounds in liquid hydrocarbon mixtures
US7744749B2 (en) * 2005-09-08 2010-06-29 Saudi Arabian Oil Company Diesel oil desulfurization by oxidation and extraction
JP5291620B2 (ja) * 2006-06-23 2013-09-18 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー オレフィン化合物からエポキシドを製造する方法
WO2009014852A2 (en) * 2007-07-20 2009-01-29 Dow Global Technologies Inc. Process for epoxidizing crude polyenes
CN101909748B (zh) * 2008-01-10 2014-03-12 日本化药株式会社 环氧化催化剂、环氧化催化剂的制造方法、环氧化合物的制造方法、固化性树脂组合物及其固化物
JP6312075B2 (ja) 2013-11-20 2018-04-18 Jxtgエネルギー株式会社 固体触媒を用いたエポキシ化合物の製造方法
JP6213923B2 (ja) * 2014-08-01 2017-10-18 国立大学法人 東京大学 エポキシ化合物の製造方法
JP6404110B2 (ja) 2014-12-18 2018-10-10 信越化学工業株式会社 シリコーン変性エポキシ樹脂と多価カルボン酸化合物を含有するエポキシ樹脂およびその硬化物
EP3290409B1 (de) * 2016-09-02 2019-08-07 Symrise AG Verfahren zur herstellung von 17-oxabicyclo[14.1.0]heptadec-8-en
CN109824626B (zh) * 2017-11-23 2023-10-27 西姆莱斯股份公司 用于制备17-氧杂双环[14.1.0]十七碳-8-烯的方法
CN114525416B (zh) * 2022-02-21 2023-09-19 江西理工大学 一种基于砷钨酸铵制备超细钨粉和单质砷的方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL38093C (ja) * 1932-11-24
US3068259A (en) * 1959-02-12 1962-12-11 Gulf Research Development Co Molybdenum and tungsten halides and sulfides of organic substituted dithiophosphoricacids
NL252257A (ja) * 1959-06-05
US3117983A (en) * 1961-01-30 1964-01-14 Diamond Alkali Co Chemical composition and method
US3346604A (en) * 1962-06-11 1967-10-10 American Cyanamid Co Quaternary ammonium complexes with heteropolyanions
US3158438A (en) * 1962-09-19 1964-11-24 Union Carbide Corp Solvent extraction process for recovering tungsten values from contaminated aqueous solutions
US3434975A (en) * 1965-12-27 1969-03-25 Atlantic Richfield Co Molybdenum-containing catalyst and method for the preparation thereof
US3453218A (en) * 1966-06-09 1969-07-01 Atlantic Richfield Co Molybdenum-containing epoxidation catalyst and method of making same
FR1506459A (fr) * 1966-11-02 1967-12-22 Naphtachimie Sa Procédé de préparation d'époxydes et produits préparés selon ce procédé
FR1549184A (ja) * 1967-02-07 1968-12-13
US3573226A (en) * 1969-04-02 1971-03-30 Atlantic Richfield Co Molybdenum-containing catalyst solutions and method of making and using same
FR2082811A5 (en) * 1970-03-26 1971-12-10 Inst Francais Du Petrole Epoxide prepn - from hydrogen peroxide and olefins in presence of organo metallic, peroxide catalyst
US3953362A (en) * 1975-04-30 1976-04-27 Olin Corporation Molybdenum salt catalysts and methods of preparing them
US4171313A (en) * 1977-10-14 1979-10-16 Allied Chemical Corporation Molybdenum and tungsten peroxo complexes useful as oxidation catalysts
NL8004084A (nl) * 1979-07-19 1981-01-21 Donegani Guido Ist Werkwijze voor de katalytische epoxydatie van alkenen met waterstofperoxyde.
JPS57122034A (en) * 1981-01-22 1982-07-29 Asahi Chem Ind Co Ltd Preparation of ether

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59108793A (ja) 1984-06-23
JPH0747128B2 (ja) 1995-05-24
US4595671A (en) 1986-06-17
EP0109273B1 (en) 1988-02-03
JPH05177143A (ja) 1993-07-20
IT1205277B (it) 1989-03-15
DE3375573D1 (en) 1988-03-10
US4562276A (en) 1985-12-31
CA1216134A (en) 1987-01-06
IT8224154A0 (it) 1982-11-10
EP0109273A1 (en) 1984-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0374235B2 (ja)
US5274140A (en) Process for catalytically epoxidizing olefin with hydrogen peroxide
US5750741A (en) Preparation of oxirane compounds with titanasilsesquioxane catalysts
Hoegaerts et al. Heterogeneous tungsten-based catalysts for the epoxidation of bulky olefins
Gamelas et al. Molybdenum (vi) catalysts obtained from η 3-allyl dicarbonyl precursors: Synthesis, characterization and catalytic performance in cyclooctene epoxidation
NL8004084A (nl) Werkwijze voor de katalytische epoxydatie van alkenen met waterstofperoxyde.
US6054407A (en) Peroxo-containing metal complexes having amine oxide, phosphine oxide, arsine oxide, pyridine N-oxide or pyridine ligands as epoxidation catalysts
JPH0559897B2 (ja)
US5081267A (en) Epoxidation process
Samanta et al. A mononuclear copper (II) complex immobilized in mesoporous silica: An efficient heterogeneous catalyst for the aerobic oxidation of benzylic alcohols
US20110009652A1 (en) Process for production of epoxy compound
CA2287081A1 (en) Epoxidation process using a phosphate-stabilized peroxotungstate compound as catalyst
EP0549077B1 (en) Class of peroxy compounds based on tungsten and di-phosponic acids and process for obtaining them
JPS60191020A (ja) モリブデンの炭化水素可溶塩
JP2004513972A5 (ja)
US3748345A (en) Preparation of alkylene carbonates by reaction of alkylene oxides with carbon dioxide
JP2002535294A (ja) ポリオキソフルオロメタレート及びアルケンのエポキシ化触媒としてのその使用
JPH0133471B2 (ja)
EP0146374B1 (en) Process for the preparation of vicinal diols soluble in water
JP4747355B2 (ja) 新規タングステン触媒,およびそれを用いるアリル型アルコールのエポキシ化法
EP1660233A2 (en) Diene-bis-aquo-rhodium(i) complexes, process for preparing them and their use
JP2002316055A (ja) エポキシ化合物の製造方法および製造用触媒
EP0876360B1 (en) Preparation of oxirane compounds with titanasilsesquioxane catalysts
JP2017066094A (ja) エポキシ化合物の製造方法
JP2010163413A (ja) カルボニル化合物の製造法