JPH0517489Y2 - - Google Patents

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JPH0517489Y2
JPH0517489Y2 JP1984141984U JP14198484U JPH0517489Y2 JP H0517489 Y2 JPH0517489 Y2 JP H0517489Y2 JP 1984141984 U JP1984141984 U JP 1984141984U JP 14198484 U JP14198484 U JP 14198484U JP H0517489 Y2 JPH0517489 Y2 JP H0517489Y2
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shaft
groove
oil
bush
lubricating oil
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、自動車の自動変換機に関し、更に詳
細には中空軸である第1軸と、この第1軸内を貫
通し、該第1軸に対して相対回転をする第2軸と
を備えた自動車の自動変速機に関する。 (従来の技術) 上記したような相対回転をする2軸の間には、
例えば特開昭56−55744号に示されているように
ブツシユを設けることが望ましい。 (考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記2軸が用いられる装置が、
上記特許公開公報に示された発明のように自動変
速機である場合には、それに用いられるニードル
ベアリング等の潤滑油のための油路を考慮しなけ
ればならず、このため構造が複雑になるという欠
点があつた。 (問題を解決するための手段) 本考案は、中空軸で該軸の内外周面を連通し潤
滑油を案内する複数の油穴が軸方向に間隔を隔て
て形成された第1軸と、この第1軸内に同心状に
配設され、該第1軸に対して相対回転するととも
に前記第1軸の内周部に潤滑油を案内する油穴が
形成された第2軸とを備えた自動車の自動変速機
において、 前記第1軸および第2軸の間には、これら両軸
に夫々形成された各油穴にまたがるように円筒状
のブツシユが前記第1軸に固定して配設されてお
り、 前記ブツシユには、その内周面において、前記
第2軸に形成された油穴に対応する位置に周方向
に延びるように形成された周溝と、この周溝から
該周溝に対して横方向に延びる横溝とから成る潤
滑油案内溝が形成されるとともに、前記潤滑油案
内溝の溝底から径方向外方に延び、前記第1軸の
油穴の一方に対応して前記ブツシユの外周面に開
口する第1の潤滑路と、前記潤滑油案内溝の横溝
の溝底から径方向外方に延び、前記第1軸の油穴
の他方に対応して前記ブツシユの外周面に開口す
る第2の潤滑路とが形成されている、ことを特徴
とする自動車の自動変速機を提供する。 (作用および効果) 本考案の上記構成によれば、上記第2軸の軸受
を行うとともに、内周面に形成された上記潤滑油
案内溝により、第2軸に形成された油穴と、第1
軸に形成された複数の油穴とを連通可能にするブ
ツシユを提供することができる。したがつて、内
側の軸、即ち、第2軸に単一の油穴を設ければ良
く、また、従来は、上記第1軸に軸方向に間隔を
隔てて設けられた複数の油穴に対して潤滑油を供
給するために、これら油穴を避けて、それらの両
側に2つ以上のブツシユを用いなければならなか
つた部位にも、上記複数の油穴にまたがるように
単一のブツシユを配置するだけで良いので、ブツ
シユの位置決め又は取付けを容易にするととも
に、第2軸に対する広い当たり面を確保して、よ
り正確な軸の支持を行うことを可能にするブツシ
ユを備えた自動変速機を提供することが可能とな
る。 また、上記構成によれば、潤滑油案内溝を、上
記周溝と該周溝から横方向に延びる横溝とより構
成したことにより、潤滑油の案内機能に加えて、
摺動面の潤滑機能が簡単な構成にて円滑に行われ
るので、ブツシユと第1軸との潤滑不良を効果的
に防止することができるブツシユを備えた自動変
速機を提供することが可能となる。 (実施例) 以下、添付図面を参照しつつ本考案の好ましい
実施例による自動車の自動変速機について説明す
る。 第1図は、本考案の実施例による自動車の自動
変速機を概略的に示す骨子図、第2図は、第1図
に示した多段変速歯車装置の構造を詳細に示した
軸方向断面図である。 この第1図および第2図において符号1は、入
力軸であるエンジン(図示せず)のクランク軸を
示し、このクランク軸1と同軸にトルクコンバー
タ2および多段変速歯車装置10がエンジン側か
ら順次配置されている。上記トルクコンバータ2
は、ポンプ3、タービン4およびステータ5を備
えており、ポンプ3は、クランク軸1に固定され
ている。ステータ5は、一方向クラツチ6を介し
て上記多段変速歯車装置10のケース11と一体
の固定軸7上で回転する。上記一方向クラツチ6
は、ステータ5をポンプ3と同方向の回転は許す
が、逆転は許さない作用をなすものである。 多段変速歯車装置10は、基端が上記クランク
軸1に固定され、先端が該多段変速歯車装置の中
央を貫通して延び、該装置の側壁に配置されたオ
イルポンプPを駆動するため、該ポンプに連結さ
れた中央軸12を備えている。この中央軸12の
外方には、基端がトルクコンバータ2のタービン
4に連結され、先端が上記多段変速歯車装置10
の上記側壁まで延び、この側壁に回転自在に支持
された中空のタービンシヤフト13が設けられて
いる。このタービンシヤフト13上には、ラビニ
ヨ型プラネタリギヤユニツト14が設けられてお
り、このプラネタリギヤユニツト14は、小径サ
ンギヤ15、この小径サンギヤ15のエンジンか
ら遠い側の側方に配置された大径サンギヤ16、
ロングピニオンギヤ17、シヨートピニオンギヤ
18およびリングギヤ19からなつている。この
プラネタリギヤユニツト14のエンジンから遠い
側の側方には、第一および第二のクラツチ装置2
0,21が並列して配置されている。上記第一の
クラツチ装置20は、第一のワンウエイクラツチ
22を介して上記小径サンギヤ15とタービンシ
ヤフト13の間の動力伝達を断続するものであ
る。一方、上記第二のクラツチ装置21は、上記
第一のクラツチ装置20と並列で上記小径サンギ
ヤ15とタービンシヤフト13の間の動力伝達を
断続するものである。上記第二のクラツチ装置2
1の半径方向外方には、第一のブレーキ装置23
が配置されている。この第一のブレーキ装置23
は、ハンドブレーキであり、上記大径サンギヤ1
6に連結されたブレーキドラム23aとこのブレ
ーキドラムに掛けられたブレーキバンド23bを
有する。上記第一のクラツチ装置20の半径方向
外方であつて、かつ上記第一のブレーキ装置23
の側方には、第三のクラツチ装置24が配置され
ており、この第三のクラツチ装置24は、上記第
一のブレーキ装置23のブレーキドラム23aを
介して上記大径サンギヤ16とタービンシヤフト
13の間の動力伝達の断続を行なうものである。 上記プラネタリギヤユニツト14の半径方向外
方には、該プラネタリギヤユニツト14のキヤリ
ヤ14aと多段変速歯車装置10のケース10a
とを係脱する第二のブレーキ装置25が配置され
ている。上記第一および第二のブレーキ装置23
および25の間には、該第二ブレーキ装置25と
並列で上記キヤリヤ14aとケース10aとを係
脱する第二のワンウエイクラツチ装置26が配置
されている。上記プラネタリギヤユニツト14の
エンジン側の側方には、該プラネタリギヤユニツ
トのキヤリヤ14aと上記タービンシヤフト13
の間の動力伝達を断続する第四のクラツチ装置2
7が配置されている。この第四のクラツチ装置2
7のエンジン側の側方には、リングギヤ19に連
結されたアウトプツトギヤ28が配置されてい
る。なお、図中符号29は、タービンシヤフト1
3とクランクシヤフト1をトルクコンバータ2を
介さずに直結するためのロツクアツプクラツチを
示す。 多段変速歯車装置10の機能 以上説明した構造の多段変速歯車装置10は、
それ自体で前進4段、後進1段の変速段を有し、
第一、第二、第三および第四のクラツチ装置2
0,21,24および27、および第一および第
二のブレーキ装置23および25を適宜作動させ
ることにより所要の変速段を得ることができる。
以上の構成において、各変速段とクラツチ、ブレ
ーキの作動関係を下表に示す。
【表】 ブツシユ30 大径サンギヤ16と小径サンギヤ15の間に
は、これらの間の相対回転をスムースに行なわせ
るため、円筒状のブツシユ30が配置されてい
る。このブツシユ30は、大径サンギヤ16の内
周に固定され、第3図に展開して示したように、
その内周面31にその周方向に延びる周溝32、
およびこの周溝32からその回転方向A斜め後方
に延びる複数本の横溝33が形成されている。上
記周溝32の溝底からは、径方向外方に延び、ブ
ツシユ30の外周面に開口する複数の第1の潤滑
路34が設けられている。また、上記横溝33の
それぞれの端部の溝底からは、後方向外方に延
び、ブツシユ30の外周面に開口する第2の潤滑
路35が設けられている。 上記周溝32および第1の潤滑路34は、第4
図に示されているように、周溝32が小径サンギ
ヤ15に形成されている油穴15aに整合できる
位置に、そして第1の潤滑路34が大径サンギヤ
16に形成された第1の油穴16aに整合できる
位置に形成されている。一方、上記第2の潤滑路
35は、大径サンギヤ16に形成された第2の油
穴16bに整合できる位置に形成されている。 なお、大径サンギヤ16は上記矢印Aで示した
回転方向とは逆の方向に回転することもあるの
で、上記横溝33としては、第3図に1点鎖線で
示したような向きのものも設けることが望まし
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例による自動車の自動
変速機の基本構成を説明する骨子図、第2図は、
第1図に示した多段変速歯車装置の構造を詳細に
示した軸方向断面図、第3図は、第2図に示した
ブツシユの内面展開図、第4図は、第1図の1点
鎖線で囲んだB部分の拡大図である。 1……クランク軸、2……トルクコンバータ、
10……多段変速歯車装置、12……中央軸、1
3……タービンシヤフト、14……プラネタリギ
ヤユニツト、15……小径サンギヤ、16……大
径サンギヤ、17……ロングピニオンギヤ、18
……シヨートピニオンギヤ、19……リングギ
ヤ、20……第一のクラツチ装置、21……第二
のクラツチ装置、22……第一のワンウエイクラ
ツチ装置、23……第一のブレーキ装置、24…
…第三のクラツチ装置、25……第二のブレーキ
装置、26……第二のワンウエイクラツチ、27
……第四のクラツチ装置、28……アウトプツト
ギヤ、30……ブツシユ、31……内周面、32
……周溝、33……横溝、34……第1の潤滑
路、35……第2の潤滑路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 中空軸で該軸の内外周面を連通し潤滑油を案内
    する複数の油穴が軸方向に間隔を隔てて形成され
    た第1軸と、この第1軸内に同心状に配設され、
    該第1軸に対して相対回転するとともに前記第1
    軸の内周部に潤滑油を案内する油穴が形成された
    第2軸とを備えた自動車の自動変速機において、 前記第1軸および第2軸の間には、これら両軸
    に夫々形成された各油穴にまたがるように円筒状
    のブツシユが前記第1軸に固定して配設されてお
    り、 前記ブツシユには、その内周面において、前記
    第2軸に形成された油穴に対応する位置に周方向
    に延びるように形成された周溝と、この周溝から
    該周溝に対して横方向に延びる横溝とから成る潤
    滑油案内溝が形成されるとともに、前記潤滑油案
    内溝の溝底から径方向外方に延び、前記第1軸の
    油穴の一方に対応して前記ブツシユの外周面に開
    口する第1の潤滑路と、前記潤滑油案内溝の横溝
    の溝底から径方向外方に延び、前記第1軸の油穴
    の他方に対応して前記ブツシユの外周面に開口す
    る第2の潤滑路とが形成されている、ことを特徴
    とする自動車の自動変速機。
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JPS6157255U JPS6157255U (ja) 1986-04-17
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JPH0649965Y2 (ja) * 1988-06-08 1994-12-14 日産自動車株式会社 油路接続構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS566950A (en) * 1979-06-27 1981-01-24 Yamaha Motor Co Ltd Operation oil supplying device for liquid pressure type automatic speed change gear

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JPS5634193Y2 (ja) * 1974-10-10 1981-08-13

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JPS566950A (en) * 1979-06-27 1981-01-24 Yamaha Motor Co Ltd Operation oil supplying device for liquid pressure type automatic speed change gear

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