JPH04277359A - プラネタリギヤユニットの強制潤滑機構 - Google Patents

プラネタリギヤユニットの強制潤滑機構

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JPH04277359A
JPH04277359A JP6396391A JP6396391A JPH04277359A JP H04277359 A JPH04277359 A JP H04277359A JP 6396391 A JP6396391 A JP 6396391A JP 6396391 A JP6396391 A JP 6396391A JP H04277359 A JPH04277359 A JP H04277359A
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carrier
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lubricating oil
planetary gear
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昭彦 喜多
Kozo Yamaguchi
幸蔵 山口
Yasuo Hojo
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラネタリギヤユニッ
トの強制潤滑機構に係り、詳しくは、キャリヤの内部を
貫通する潤滑油路を形成し、この潤滑油路を介して、ピ
ニオンの内周に潤滑油を供給する強制潤滑機構に関する
【0002】
【従来の技術】自動車の自動変速機に組み込まれたプラ
ネタリギヤユニット11は、例えば図4に示すように、
出力軸5の回りに配設したサンギヤ25、キャリヤ21
、ピニオン22及びリングギヤ23の各回転要素を備え
てなり、ピニオン22に対する潤滑は、遠心力を利用し
て行っている。
【0003】出力軸5には、軸方向の油路5aと径方向
の油路5b,5c,5dとが形成されており、出力軸5
の外周には、サンギヤ25が被嵌され、キャリヤ21の
ボス部21aがスプライン結合され、また、リングギヤ
23のハブ部23aが係合されている。
【0004】サンギヤ25とリングギヤ23とに噛合す
るピニオン22は、キャリヤ21のピン21bに装着し
たニードルベアリング22aによって回動自在に支持さ
れており、ピン21bには、軸方向の油穴21cとこれ
に連通してニードルベアリング22aに向けて開口する
油穴21dとが形成されている。また、油穴21cの入
口には、オイルリザーバ21kが取り付けられている。
【0005】そして、プラネタリギヤユニット11の回
転要素が作動するとき、ピニオン22の内周に供給され
る潤滑油は、出力軸5の油路5a,5cを介して出力軸
5の外周側に供給され、これに作用する遠心力によって
、相互に隣接するボス部21aとハブ部23aとの間に
介装されたスラストベアリング23bを通過し、つづい
てオイルリザーバ21kにガイドされてピン21bの油
穴21cに導かれ、更に油穴21dを通ってピニオン2
2の内周、すなわちニードルベアリング22aに供給さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、自動
車エンジンの高回転化、高トルク化に伴い、キャリヤに
対するピニオンの相対回転速度が上昇し、また、伝達ト
ルクも増大する傾向にある。このためピニオンの内周に
更に多くの潤滑油を供給することが必須となったが、遠
心力による消極的な潤滑に頼っていたのでは、十分な潤
滑油量を供給することが困難であるという問題が発生し
た。
【0007】しかし、潤滑油量を増加するために積極的
に強制潤滑するときは、出力軸にスプライン結合してい
るキャリヤのボス部に油穴を穿設することが必要であり
、油穴の穿設は、ボス部と軸との連結強度を低下させる
ことになる。また、連結強度の低下を防ぐためにボス部
の軸方向の長さを伸ばして連結長さを延長することが考
えられるが、このときは、リングギヤの装着位置をずら
さねばならず、プラネタリギヤユニット全体の軸方向の
長さが延長されてしまうという新たな問題が発生するお
それがある。
【0008】そこで、本発明は、軸にスプライン結合す
るキャリヤのボス部を軸方向に延長すると共に、ボス部
の外周にてリングギヤを回動自在に支持し、かつキャリ
ヤを貫通する潤滑油路を形成することにより、軸とキャ
リヤとの連結強度を低下させることなく、しかもプラネ
タリギヤユニットの全体長さを延長することなく、ピニ
オンの内周に十分な潤滑油量を供給することができるプ
ラネタリギヤユニットの強制潤滑機構を提供することを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、軸の外周面においてキャリヤ
のボス部とリングギヤのハブ部とが軸方向に隣接して配
置されると共に、キャリヤが回動自在に支持するピニオ
ンに対し、軸に穿設した油路から潤滑油を供給してなる
プラネタリギヤユニットにおいて、軸の外周面にスプラ
インを形成し、キャリヤのボス部を軸方向に延長して形
成し、延長されたボス部をスプラインに係合し、延長さ
れたボス部の外周面にハブ部を係合してリングギヤを回
動自在に支持し、キャリヤを貫通する潤滑油路を形成し
、潤滑油路の一端を延長されたボス部の軸方向の中途に
て軸の油路に向けて開口すると共に潤滑油路の他端をピ
ニオンの内周に向けて開口してなることを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成に基づき、軸にスプライン結合する
キャリヤのボス部の軸方向の長さを延長することにより
、ボス部の中途にて開口する潤滑油路を形成しても、軸
とキャリヤとの連結長さを長くして、両者の連結強度を
強くすることができる。
【0011】また、キャリヤのボス部を延長しても、こ
れに隣接するリングギヤのハブ部をボス部の外周面に係
合してキャリヤを回動自在に支持することにより、ボス
部とハブ部との一部を重層させることができるから、プ
ラネタリギヤユニット全体が軸方向に延長されることは
ない。
【0012】更に、キャリヤを貫通する潤滑油路は、一
端がボス部の軸方向の中途にて開口しており、その前後
においてはボス部と軸とがスプライン結合していて油密
が保たれるから、潤滑油は、ここから漏洩することがな
く、潤滑油路の他端が開口するピニオンの内周に有効に
供給することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0014】なお、以下においては、本発明を図2に示
すフロントプラネタリギヤユニット11に適用した実施
例を説明する。
【0015】まず、フロントプラネタリギヤユニット1
1を装着した自動変速機1について、図2に沿ってその
概要を説明するに、自動変速機1は、同心状に配置した
OD入力軸2、入力軸3及び出力軸5を有しており、O
D入力軸2上には、ロックアップクラッチ6を備えたト
ルクコンバータ7と、ODプラネタリギヤユニット9か
らなる副変速ユニット10とが配設され、一方、出力軸
5上には、フロントプラネタリギヤユニット11とリヤ
プラネタリギヤユニット12とからなる主変速ユニット
13が配設されている。なお、これら3組のプラネタリ
ギヤユニット9,11,12は、いずれもトランスミッ
ションケース15の内部に収容されている。
【0016】ODプラネタリギヤユニット9は、OD入
力軸2に被嵌するサンギヤ16及びOD入力軸2に直結
するキャリヤ17を有し、キャリヤ17にはサンギヤ1
6に噛合するピニオン19が軸着され、ピニオン19に
は主変速ユニット13の入力軸3に直結するリングギヤ
20が噛合している。そしてサンギヤ16とキャリヤ1
7との間には、ODダイレクトクラッチC0とワンウェ
イクラッチF0とが介装され、また、サンギヤ16とト
ランスミッションケース15との間にはODブレーキB
0が介装されている。
【0017】フロントプラネタリギヤユニット11は、
出力軸5に直結するキャリヤ21、キャリヤ21に軸着
するピニオン22、ピニオン22に噛合するリングギヤ
23、ピニオン22に噛合するフロントサンギヤ25a
を前端部に形成すると共に、後端部にはリヤプラネタリ
ギヤユニット12のピニオン26に噛合するリヤサンギ
ヤ25bを形成するサンギヤ25を備えている。このサ
ンギヤ25は、トランスミッションケース15との間に
第1コーストブレーキB1が介装され、また、入力軸3
との間にはダイレクトクラッチC2が介装されている。 更に、リングギヤ23と入力軸3との間にはフォワード
クラッチC1が介在している。
【0018】リヤプラネタリギヤユニット12は、出力
軸5に直結するリングギヤ27、リングギヤ27に噛合
するピニオン26及びピニオン26を軸支するキャリヤ
29を有し、ピニオン26に噛合するリヤサンギヤ25
bは、フロントプラネタリギヤユニット11のフロント
サンギヤ25aと共に、サンギヤ25の前端と後端とに
形成されている。そして、サンギヤ25は、出力軸5に
回動自在に被嵌すると共に、ワンウェイクラッチF1、
ブレーキB2を介してトランスミッションケース15に
連結されている。また、キャリヤ29とトランスミッシ
ョンケース15との間には、ブレーキB3及びワンウェ
イクラッチF2が介装されている。
【0019】ついで、上述の自動変速機1の作動を、図
2及び図3に沿って説明する。
【0020】自動変速機1の各クラッチC0,C1,C
2、各ブレーキB0,B1,B2,B3及び各ワンウェ
イクラッチF0,F1,F2は、各ポジションP,R,
N,D,3,Lにおける各変速段にて、それぞれ図3に
示す作動表のように制御されている。なお、同図中にお
いて、各クラッチC0,C1,C2、各ブレーキB0,
B1,B2,B3の係合状態と、各ワンウェイクラッチ
F0,F1,F2のロック状態とは○印で図示し、一方
、前者の解放状態と後者とのフリー状態は、×印で図示
している。ただし、ワンウェイクラッチF1,F2の◎
印は、エンジンブレーキ時には、各ワンウェイクラッチ
F1,F2がフリー状態であることを示す。
【0021】まず、Dレンジ又は3レンジにおける1速
時は、ODダイレクトクラッチC0、ワンウェイクラッ
チF0,F2及びフォワードクラッチC1が係合し、他
は解放状態になっている。従って、副変速ユニット10
は、ODダイレクトクラッチC0及びワンウェイクラッ
チF0を介してODプラネタリギヤユニット9が一体と
なって直結状態となっており、OD入力軸2の右回転は
そのまま主変速ユニット13の入力軸3に伝達される。 また主変速ユニット13では、入力軸3の回転がフォワ
ードクラッチC1を介してフロントプラネタリギヤユニ
ット11のリングギヤ23に伝達され、更にピニオン2
2、及びピニオン22と一体の出力軸5に伝達されると
共に、サンギヤ25を介してリヤプラネタリギヤユニッ
ト12のピニオン26に左方向の公転力を付与するが、
ワンウェイクラッチF2にてこの公転が阻止され、ピニ
オン26は自転して出力軸5と一体のリングギヤ27に
動力伝達する。即ち主変速ユニット13は、1速状態で
あって、副変速ユニット10の直結状態と相俟って、自
動変速機1全体として1速状態になる。なお、このとき
、主変速ユニット13は、出力軸5に回転トルクを伝達
するに際し、フロントプラネタリギヤユニット11を介
して伝達するものとリヤプラネタリギヤユニット12を
介して伝達するものとの2系統に分岐し、その分各ギヤ
の受ける荷重を分散している。
【0022】また、Dレンジにおける2速時は、ODブ
レーキB0、ワンウェイクラッチF2及びフォワードク
ラッチC1が係合し、他は解放状態になっている。従っ
て、副変速ユニット10は、サンギヤ16がODブレー
キB0にてロックされ、ピニオン19が公転しながら自
転してリングギヤ20に動力を伝達し、主変速ユニット
13の入力軸3に増速(0D)回転を伝達する。また主
変速ユニット13は先の1速状態と同じであり、従って
主変速ユニット13の1速と副変速ユニット10の増速
とが相俟って自動変速機1全体として2速状態になる。
【0023】また、Dレンジにおける3速時は、ODダ
イレクトクラッチC0、ワンウェイクラッチF0、フォ
ワードクラッチC1、ワンウェイクラッチF1及びブレ
ーキB2が係合し、他は解放状態にある。従って、副変
速ユニット10は先に述べた直結状態にあり、OD入力
軸2の回転がそのまま主変速ユニット13の入力軸3に
伝達される。また主変速ユニット13は、入力軸3の回
転がクラッチC1を介してフロントプラネタリギヤユニ
ット11のリングギヤ23に伝わり、ピニオン22を介
してサンギヤ25に左方向の回転力を付与するが、該サ
ンギヤ25はブレーキB2の係合に伴うワンウェイクラ
ッチF1にて該方向の回転が阻止され、従ってピニオン
22は自転しながら公転し、フロントプラネタリギヤユ
ニット11のみを経由して2速回転が出力軸5に伝達さ
れる。これにより、副変速ユニット10の直結状態と主
変速ユニット13の2速状態とが相俟って、自動変速機
1全体として3速が得られる。
【0024】また、Dレンジにおける4速時は、ODダ
イレクトクラッチC0、ワンウェイクラッチF0、フォ
ワードクラッチC1、ダイレクトクラッチC2及びブレ
ーキB2が係合し、他は解放状態にある。従って、副変
速ユニット10は先に述べた直結状態にあり、また主変
速ユニット13は、クラッチC1,C2の係合によりフ
ロントプラネタリギヤユニット11が一体になって、入
力軸3の回転はそのまま出力軸5に伝達される。これに
より、副変速ユニット10の直結及び主変速ユニット1
3の3速が相俟って、自動変速機1全体としてOD入力
軸2、入力軸3、出力軸5が一体に回転する4速が得ら
れる。
【0025】また、Dレンジにおける5速時は、ODブ
レーキB0、フォワードクラッチC1、ダイレクトクラ
ッチC2及びブレーキB2が係合し、他は解放状態にあ
る。従って、副変速ユニット10は先に述べた増速(O
D)状態にあり、また主変速ユニット13も先に述べた
3速状態にあり、これら両変速ユニット10,13が相
俟って自動変速機1全体として5速が得られる。
【0026】また、Rレンジ時は、ODダイレクトクラ
ッチC0、ワンウェイクラッチF0、ダイレクトクラッ
チC2及びブレーキB3が係合し、他は解放状態にある
。従って、副変速ユニット10は直結状態にあり、また
主変速ユニット13は、入力軸3の回転がクラッチC2
により直接サンギヤ25に伝達され、かつブレーキB3
によりリアのピニオン26の公転がロックされているの
で、サンギヤ25の回転はピニオン26の自転を介して
リングギヤ27に左回転として伝達され、出力軸5を逆
転する。
【0027】また、3レンジ又はLレンジにおける3速
時は、先に述べたDレンジの3速において、第1コース
トブレーキB1が係合しており、従ってサンギヤ25の
回転が両方向とも阻止され、エンジンブレーキが可能と
なる。
【0028】また、Lレンジにおける1速時は、Dレン
ジにおける1速において、ブレーキB3が係合しており
、従ってリヤのピニオン26の公転が両方向とも阻止さ
れ、エンジンブレーキが可能となる。
【0029】このように、ピニオン22は、主変速ユニ
ット13の1速又は2速のときに、キャリヤ21による
公転運動の外にリングギヤ23による自転が加わり、キ
ャリヤ21に対して相対回転することになる。そして、
特にこれに、副変速ユニット10による増速が加わり、
自動変速機1全体として2速のときに、ピニオン22の
相対回転は増速されることになり、ピニオン22に供給
する潤滑油量を増やすことが必要になる。
【0030】ついで、本発明の主要部分であるフロント
プラネタリギヤユニット11について、図1に沿って詳
述する。
【0031】フロントプラネタリギヤユニット11は、
全体として出力軸5の回りに配設されており、出力軸5
には、軸方向に形成した油路5aと、油路5aから径方
向に穿設した油路5b,5c,5dとによって潤滑油の
供給経路が形成されている。
【0032】出力軸5の外周の後端側(図1の右側)に
は、サンギヤ25が回動自在に被嵌されており、サンギ
ヤ25には、内周側と、外周側の歯部25dとを連通す
る油路25eが形成されている。また歯部25dの後端
にはドラム部材25fが係合されていて、前側のダイレ
クトクラッチC2の係脱によって、入力軸3の回転がド
ラム部材25fを介してサンギヤ25に接断するように
なっている。更に、第1コーストブレーキB1にてドラ
ム部材25fを固定するときは、これによってサンギヤ
25はロックされる。
【0033】出力軸5の油路5b,5d間の外周面には
、油路5cの前側と後側とにスプライン5eが形成され
ており、スプライン5eには、キャリヤ21のボス部2
1aが係合されている。ボス部21aは前後に長く形成
してあり、軸方向の中途にて出力軸5の油路5cに向け
て開口する潤滑油路21eがキャリヤ21の径方向に形
成されている。潤滑油路21eは更にキャリヤ21のピ
ン21fを軸方向に貫通した上、更に径方向に貫通して
ピニオン22の内周に向けて開口している。なお、潤滑
油路21eは、所定箇所がプラグ21gによって閉栓さ
れ、また、出力軸5の油路5cとの接合部分がその前後
のスプライン結合によって油密状に保たれており、油路
5a,5cを介して供給される潤滑油が、ピニオン22
の内周に有効に供給されるようになっている。このピニ
オン22は、ニードルベアリング22aを介してピン2
1fの外周に回動自在に支持されており、内径側にてサ
ンギヤ25の歯部25dに噛合し、外径側にてリングギ
ヤ23の内周面の歯部23bに噛合している。なお、ピ
ニオン22の前端面及び後端面にはワシャ22bが配置
されている。
【0034】リングギヤ23は、内径側にハブ部23a
を形成し、このハブ部23aの内周が、キャリヤ21の
前方に延長したボス部21aの外周面21hに係合し、
これによりリングギヤ23はその全体が回動自在に支持
される。また、リングギヤ23の前面と入力軸3との間
及び、後面とキャリヤ21との間には、それぞれスラス
トベアリング23cが介装されている。更に、リングギ
ヤ23には、入力軸3と一体のフランジ部材3aとの間
にフォワードクラッチC1が介装されており、これをア
クチュエータ26にて係脱することにより、入力軸3の
回転がリングギヤ23に接断するようになっている。た
だし、自動車の前進時は常時、フォワードクラッチC1
は係合し、これにより、リングギヤ23は常に回転して
いる。
【0035】ついで、上述した実施例の作動について、
図1、図2に沿って説明する。
【0036】前述のように、副変速ユニット10を増速
(OD)状態、また、主変速ユニット13を1速状態に
し、自動変速機1全体として2速にすると、入力軸3が
増速回転し、フォワードクラッチC1を介してリングギ
ヤ23も増速回転する。一方、サンギヤ25は、ダイレ
クトクラッチC2の解放に基づき、リングギヤ23とは
逆方向に回転し、これによりピニオン22は高速にて自
転、すなわちキャリヤ21に対して相対回転する。
【0037】このとき、図示しない油圧装置によって出
力軸5の油路5aに供給された潤滑油は、漏洩すること
なく、油路5cから、キャリヤ21の潤滑油路21eに
供給され、更に、ピニオン22の内周、すなわちニード
ルベアリング22aに強制的に供給される。これにより
、多くの潤滑油を有効にピニオン22に供給することが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
キャリヤのボス部を軸方向に延長して軸の外周面にスプ
ライン結合し、ボス部の外周面に係合するハブ部によっ
てリングギヤを回動自在に支持し、更に、キャリヤを貫
通する潤滑油路を形成し、その一端をボス部の軸方向の
中途にて軸の油路に向けて開口し、他端をピニオンの内
周に向けて開口することにより、キャリヤと軸との連結
長さを十分確保しながらもキャリヤとリングギヤとの軸
方向の配設長さの増加を防止でき、しかも、潤滑油が軸
からキャリヤに供給されるときの漏洩を極小に抑えるこ
とができるので、キャリヤと軸との十分な連結強度を実
現し、また、全体の軸方向のコンパクト性を損なうこと
なしに、強制潤滑により多量の潤滑油をピニオンの内周
に有効に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図。
【図2】本発明を適用した自動変速機の概要図。
【図3】自動変速機の作動表。
【図4】従来例を示す要部断面図。
【符号の説明】
5        出力軸(軸) 5a,5b,5c,5d      油路5e    
  スプライン 11      フロントプラネタリギヤユニット(プ
ラネタリギヤユニット) 21      キャリヤ 21a    ボス部 21e    潤滑油路 21h    ボス部の外周面 22      ピニオン 23      リングギヤ 23a    ハブ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  軸の外周面においてキャリヤのボス部
    とリングギヤのハブ部とが軸方向に隣接して配置される
    と共に、該キャリヤが回動自在に支持するピニオンに対
    し、軸に穿設した油路から潤滑油を供給してなるプラネ
    タリギヤユニットにおいて、前記軸の外周面にスプライ
    ンを形成し、前記ボス部を軸方向に延長して形成し、該
    延長されたボス部を前記スプラインに係合し、該延長さ
    れたボス部の外周面に前記ハブ部を係合して前記リング
    ギヤを回動自在に支持し、前記キャリヤを貫通する潤滑
    油路を形成し、該潤滑油路の一端を前記延長されたボス
    部の軸方向の中途にて前記軸の油路に向けて開口すると
    共に他端を前記ピニオンの内周に向けて開口してなるこ
    とを特徴とするプラネタリギヤユニットの強制潤滑機構
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0544818A (ja) * 1991-08-05 1993-02-23 Aisin Aw Co Ltd 自動変速機の強制潤滑装置
JP2007198612A (ja) * 2007-05-02 2007-08-09 Jatco Ltd 自動変速機の液路構造
DE102020113592A1 (de) 2020-05-19 2021-11-25 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Hohlwellenanordnung für ein Kraftfahrzeug

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