JP4285074B2 - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力軸から入力される動力を、回転速度を変速して、あるいは、回転方向を逆転させて出力軸に伝達する車両用動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用動力伝達装置として、遊星歯車装置を備えた自動変速機が知られている。遊星歯車装置は、サンギヤ、リングギヤ、サンギヤおよびリングギヤと同軸で回転するキャリヤ、キャリヤに自転可能に支持されてそれらサンギヤおよびリングギヤに噛み合わされているピニオンギヤ、両端がキャリヤに支持され且つピニオンギヤの軸心に挿し通されるピニオンシャフトを有しており、遊星歯車装置の各ギヤが連結または固定されることにより、変速が達成される。
【0003】
また、この型式の自動変速機には、遊星歯車装置の各ギヤを連結または固定するために、多板クラッチまたは多板ブレーキなどの摩擦係合装置が設けられる。
【0004】
上記摩擦係合装置は、円盤状の摩擦板の内周部においてその摩擦板とスプライン嵌合するハブ部材を備えており、このハブ部材が、遊星歯車装置のキャリヤに固定されて、キャリヤと一体回転させられるようになっている場合がある(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。特許文献1に従来技術として記載されている構造では、ハブ部材はボルトによりキャリヤに固定されている。特許文献1の発明にかかる構造では、キャリヤの外周縁およびハブ部材に、互いに嵌合するスプラインが形成されることにより、ハブ部材のキャリヤに対する相対回転が規制され、スナップリングにより、ハブ部材の軸方向への移動が規制されている。また、特許文献2に記載されている構造では、ハブ部材は溶接によりキャリヤに固定されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−182809号公報
【特許文献2】
特開2000−81115号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
摩擦係合装置のハブ部材を遊星歯車装置のキャリヤに固定するために、ボルトを用いる方法やスプライン構造とスナップリングによる方法では、部品点数が増えるので、製造コストが上昇するとともに、重量も増加するという問題がある。また、溶接により固定する方法では、工程数の増加により製造コストが上昇するという問題がある。
【0007】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、製造コストおよび重量を低減することができる車両用動力伝達装置装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明は、(a)サンギヤおよびリングギヤと、それらと噛み合うピニオンギヤを自転回転可能に支持し且つそのサンギヤと同軸上で回転するキャリヤ、そのピニオンギヤを回転可能に支持した状態でそのキャリヤに固定されたピニオンシャフト、そのキャリヤの径方向からそのピニオンシャフトとそのキャリヤに挿し通されて、そのピニオンシャフトのそのキャリヤに対する相対移動を禁止するピニオンシャフト固定部材を有する遊星歯車装置と、(b)前記キャリヤに固定された回転部材と備えた車両用動力伝達装置であって、(c)前記ピニオンシャフトは、そのピニオンシャフトの軸心に形成された油流通穴と、そのピニオンシャフトの一端部においてその油流通穴と連通した状態で径方向に貫通するように形成された貫通穴とを有し、(d)前記キャリヤは、前記ピニオンシャフトの一端部を支持するとともに、径方向に貫通して前記貫通穴と連通し且つ一直線上に位置する一対の第1径方向穴および第2径方向穴が形成された嵌合部を有し、(e)前記回転部材は、そのキャリヤから外周側へフランジ状に突き出すとともに、径方向に貫通する連通穴が形成されて前記キャリヤの嵌合部の外側に嵌合される円筒部を有し、(f)ピニオンシャフト固定部材は、前記円筒部の連通穴から前記キャリヤの第1径方向穴を通して前記ピニオンシャフトに形成された前記貫通穴の外周側の一部に挿入されることにより、前記油流通穴と前記貫通穴の他の一部との連通を維持しつつ、そのピニオンシャフトおよび前記回転部材を前記キャリヤの嵌合部に固定することを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
この発明によれば、キャリヤと一体回転させられる回転部材は、ピニオンシャフトをキャリヤに固定するためのピニオンシャフト固定部材によりキャリヤに固定されるので、回転部材をキャリヤに固定するための専用の部品も、溶接も不要となるため、部品点数の低減により重量が低減でき、また、製造コストも低減できる。
【0010】
【発明の他の態様】
ここで、好ましくは、前記回転部材の円筒部と、その円筒部に嵌め合わせられる前記キャリヤの嵌合部に、互いに嵌合するスプラインが形成される。このようにすれば、キャリヤに対する回転部材の相対回転は、専ら、そのスプラインの嵌合によって阻止されるので、回転部材とキャリヤとの間のトルクの伝達が確実になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1の(a) は、本発明の一実施例である車両用自動変速機10の骨子図で、(b) は複数の変速段を成立させる際の係合要素を説明する作動表である。
【0012】
この車両用自動変速機10は、シングルピニオン型の第1遊星歯車装置12を主体として構成されている第1変速部14と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置16およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置18を主体として構成されている第2変速部20とを同軸線上に有し、入力軸22の回転速度を変速して出力歯車24から出力する。入力軸22は、エンジン等の走行用駆動源によって回転駆動されるトルクコンバータのタービン軸などであり、出力歯車24は、差動歯車装置を介して左右の駆動輪を回転駆動する。なお、この車両用自動変速機10は中心線に対して略対称的に構成されており、図1(a) では中心線の下半分が省略されている。
【0013】
第1遊星歯車装置12は、サンギヤS1、キャリヤCA1、およびリングギヤR1の3つの回転要素を備えており、サンギヤS1が入力軸22に連結されて回転駆動され、リングギヤR1が第3ブレーキB3を介して回転不能にケース26に固定されることにより、キャリヤCA1が入力軸22に対して減速回転させられ、一体的に連結されたサンギヤS3へ出力するようになっている。
【0014】
第2遊星歯車装置16は、サンギヤS2、キャリヤCA2、およびリングギヤR2の3つの回転要素を備えており、第3遊星歯車装置18は、サンギヤS3、キャリヤCA3、およびリングギヤR3の3つの回転要素を備えており、第2遊星歯車装置16および第3遊星歯車装置18は、キャリヤCA2およびCA3が共通の部材にて構成されているとともに、リングギヤR2およびR3が共通の部材にて構成されており、且つ第2遊星歯車装置16のピニオンギヤが第3遊星歯車装置18の第2ピニオンギヤを兼ねているラビニヨ型の遊星歯車列とされている。
【0015】
サンギヤS3は第1ブレーキB1によって選択的にケース26に連結されて回転停止させられ、リングギヤR2、R3は第2ブレーキB2によって選択的にケース26に連結されて回転停止させられ、サンギヤS2は第1クラッチC1を介して選択的に前記入力軸22に連結され、リングギヤR2、R3は第2クラッチC2を介して選択的に入力軸22に連結され、サンギヤS3はキャリヤCA1に一体的に連結され、キャリヤCA2、CA3は出力歯車24に一体的に連結されて回転を出力するようになっている。
【0016】
図2は、図1の第1変速部14の構造を示す断面図である。入力軸22は、第1入力軸28と第2入力軸30とからなり、第1入力軸28と第2入力軸30とは、第1入力軸28の第2入力軸30側の端部の内周面に設けられたスプライン部32と、第2入力軸30の第1入力軸28側の端部の外周面に設けられたスプライン部34とが噛み合うことにより、軸心まわりに一体的に回転させられる。
【0017】
さらに、第1入力軸28の第2入力軸30側の端にはフランジ部36が形成されており、そのフランジ部36の外周面に、サンギヤS1のフランジ部38の内周面が溶接により固定されているので、サンギヤS1は、第1入力軸28と一体回転させられる。
【0018】
サンギヤS1には、ピニオンギヤP1が噛み合わせられており、また、ピニオンギヤP1は、リングギヤR1とも噛み合わせられている。ピニオンギヤP1の軸心には、ピニオンシャフト40が挿し通されており、ピニオンシャフト40は、ベアリング42を介してピニオンギヤP1を自転回転可能に支持している。
【0019】
キャリヤCA1は、ハブ部44と、ピニオンギヤP1を支持する円環状の支持部46と、そのハブ部44と支持部46とを連結する連結部48とからなる。ハブ部44は、第2入力軸30の外周側に設けられ、第2入力軸30と同軸上でその第2入力軸30に対して相対回転回転とされた第1中間軸50とスプライン嵌合されている。連結部48は、内周端がハブ部44の第1入力軸28側の端に連結され、外周側ほど第1入力軸28側へ向かい、外周端が支持部46の一方の端に連結されている。また、前記ピニオンシャフト40は、支持部46に設けられ、支持部46を軸方向に貫通する軸方向穴52に挿入され、且つ、その両端が支持部46に支持されているので、ピニオンギヤP1は、キャリヤCA1と一体回転させられる。
【0020】
リングギヤR1は、内周面に歯を有するギヤ部54と、ギヤ部54の軸方向の第2変速部20側(図2の左側)端部においてそのギヤ部54と連結され、そのギヤ部54よりもやや大径のドラム部56とを有している。このドラム部56は、ブレーキハブとして機能し、ドラム部56の外周にはスプライン部58が形成されている。このスプライン部58と、内周部がスプライン形状とされたブレーキB3の外向摩擦板60とが嵌合する。
【0021】
上記リングギヤR1のドラム部56の内周面には、リングギヤR1の軸方向への移動を規制する円盤状の規制板62の外周端が固定されている。この規制板58の内周端の一方の側面とキャリヤCA1との間、および他方の側面とナット64との間にはベアリング66がそれぞれ介挿されている。このナット64は、出力歯車24の軸方向への移動を禁止するためのものであり、ナット64は、出力歯車24にスプライン嵌合された第2中間軸68の一端に螺合されるととともに、座金70を介して出力歯車24に当接させられている。
【0022】
キャリヤCA1の支持部46において、ピニオンシャフト40の規制板62とは反対側の端を支持する部分は、後述するブレーキハブ82のハブ部84と嵌め合わせられる嵌合部63であり、その嵌合部63には、軸方向穴52よりも外周側に形成され、その軸方向穴52と連通する第1径方向穴72、および、その第1径方向穴72と同軸上であって軸方向穴52よりも内周側に形成され、その軸方向穴52と連通する第2径方向穴74が形成されている。
【0023】
ピニオンシャフト40には、ピニオンシャフト40がキャリヤCA1に支持された状態で上記第1径方向穴72および第2径方向穴74と連通する貫通穴76が形成されており、この貫通穴76は、ピン挿入穴部76aと油流通穴部76bとからなる。ピン挿入穴部76aは、その軸方向の長さがピニオンシャフト40の半径よりもやや短く、上記第1径方向穴72と連通されてピニオンシャフト固定部材であるピニオンシャフト固定ピン78が挿入される。油流通穴部76bは、上記第2径方向穴74と連通させられ、ピン挿入穴部76aよりも直径がやや小さくされ、潤滑油が供給される。また、ピニオンシャフト40には、そのピニオンシャフト40の軸心を通り、一方の端が上記油流通穴部76bと連通させられている油流通穴80が設けられている。
【0024】
ブレーキハブ82は、キャリヤCA1と一体回転させられる回転部材であり、キャリヤCA1の嵌合部63に嵌め合わせられるハブ部84(すなわち円筒部)と、そのハブ部84の一端から径方向外側に延びるフランジ部86と、そのフランジ部86の外周端から軸方向において上記ハブ部84とは反対側に延びるドラム部88とを有している。上記ドラム部88の外周面はスプライン形状とされており、ドラム部88は、内周部がスプライン形状とされたブレーキB1の複数の外向摩擦板90と嵌合する。この複数の外向摩擦板90と、外向摩擦板90の間に介在させられた内向摩擦板92とは、それら摩擦板90、92の積層方向に移動可能なピストン94によってその積層方向に移動させられ、互いに係合させられるようになっている。
【0025】
図3は、第1変速部14のキャリヤCA1、ピニオンシャフト40、およびブレーキハブ82の組図であって、キャリヤCA1の嵌合部63側から見た正面図である。図3に示すように、キャリヤCA1の嵌合部63の外周面はスプライン形状とされており、また、ブレーキハブ82のハブ部84は、嵌合部63に形成されたそのスプラインと嵌合するスプライン形状とされているので、ブレーキハブ82は、キャリヤCA1に対して相対回転不能となっている。
【0026】
図4は、図2の拡大図であって、ピニオンシャフト固定ピン78付近を示す図である。図4に示すように、ブレーキハブ82のハブ部84には、径方向に貫通し、そのハブ部84がキャリヤCA1の嵌合部63に嵌め合わせられた状態でキャリヤCA1の第1径方向穴72と連通する連通穴96が設けられている。この連通穴96の外周側の開口付近には、連通穴96の軸心方向すなわち連通穴96を狭める方向に突き出す一対の突起98が形成されている。この突起98は、ピニオンシャフト固定ピン78が連通穴96から抜け出るのを防止するためのものである。
【0027】
ピニオンシャフト固定ピン78の長さは、ピニオンシャフト40のピン挿入穴部76aの長さにキャリヤCA1の第1径方向穴72の長さを加えた長さよりも長く、且つ、その長さにブレーキハブ82の連通穴96の長さ(すなわちハブ部84の厚さ)を加えた長さよりも短くされており、また、ピニオンシャフト固定ピン78の一端はピン挿入穴部76aの油流通穴部76b側の端と一致しているので、ピニオンシャフト固定ピン78により、ピニオンシャフト40およびブレーキハブ82は、キャリヤCA1に対する相対移動が不能となっている。
【0028】
キャリヤCA1にブレーキハブ82を組み付けるには、以下のようにする。まず、キャリヤCA1にピニオンシャフト40を支持させるとともに、キャリヤCA1の嵌合部63にブレーキハブ82のハブ部84を嵌め合わせる。次いで、ブレーキハブ82の連通穴96から、キャリヤCA1の第1径方向穴72を介して、ピニオンシャフト40のピン挿入穴部76aへ、ピニオンシャフト固定ピン78を挿入する。ピニオンシャフト固定ピン78の直径は、ピニオンシャフト40に形成されている油流通穴部76bの直径よりも大きくされているので、ピニオンシャフト固定ピン78は、その一端がピン挿入穴部76aの油流通穴部76b側の端と一致させられた状態で止まる。その後、連通穴96の外周側の開口を、一文字ポンチ等により叩いて、突起98を形成する。
【0029】
上述の実施例によれば、キャリヤCA1と一体回転させられるブレーキハブ82は、ピニオンシャフト40をキャリヤCA1に固定するためのピニオンシャフト固定ピン78によりキャリヤCA1に固定されるので、ブレーキハブ82をキャリヤCA1に固定するための専用の部品も、溶接も不要となるため、部品点数の低減により重量が低減でき、また、製造コストも低減できる。
【0030】
また、上述の実施例によれば、ブレーキハブ82のハブ部84と、そのハブ部84が固定されるキャリヤCA1の嵌合部63には、互いに嵌合するスプラインが形成されているので、ブレーキハブ82とキャリヤCA1との間のトルクの伝達が確実になる。
【0031】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明は他の態様においても適用される。
【0032】
たとえば、前述の実施例の自動変速機10は、ブレーキハブ82がキャリヤCA1と一体的に回転させられており、そのブレーキハブ82が回転部材とされて、ブレーキハブ82のハブ部84(すなわち円筒部)に設けられた連通穴96にピニオンシャフト固定ピン78が挿入されることにより、ブレーキハブ82がキャリヤCA1に固定されていたが、回転部材はクラッチハブやギヤであってもよい。すなわち、クラッチハブがキャリヤに嵌め合わせられてそのキャリヤと一体的に回転させられる構造を有する自動変速機の場合には、そのクラッチハブが回転部材とされて、クラッチハブがピニオンシャフト固定ピンにより上記キャリヤに固定されてもよい。また、複数の遊星歯車装置を備え、一つの遊星歯車装置のキャリヤに他の遊星歯車装置のギヤが嵌め合わせられてそのキャリヤと一体的に回転させられる構造を有する自動変速機の場合には、そのギヤが回転部材とされて、そのギヤがピニオンシャフト固定ピンによりキャリヤに固定されてもよい。
【0033】
また、前述の実施例では、動力伝達装置として自動変速機の例を説明したが、本発明は、遊星歯車装置を備えた前進後進切り替え装置にも適用することができる。
【0034】
また、前述の実施例では、回転部材であるブレーキハブ82において、キャリヤCA1に嵌め合わせられる円筒部は内周側の円筒部すなわちハブ部84であったが、外周側の円筒部(前述の実施例ではドラム部88)がキャリヤに嵌め合わせられる構造にも本発明は適用することができる。
【0035】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) は本発明の一実施例である車両用自動変速機の骨子図で、(b) は複数の変速段を成立させる際の係合要素を説明する作動表である。
【図2】図1の第1変速部の構造を示す断面図である。
【図3】第1変速部のキャリヤ、ピニオンシャフト、およびブレーキハブの組図であって、キャリヤの嵌合部側から見た正面図である。
【図4】図2の拡大図であって、ピニオンシャフト固定ピン付近を示す図である。
【符号の説明】
10:車両用自動変速機(車両用動力伝達装置)
12:第1遊星歯車装置
40:ピニオンシャフト
63:(キャリヤCA1の)嵌合部
78:ピニオンシャフト固定ピン(ピニオンシャフト固定部材)
82:ブレーキハブ(回転部材)
84:ハブ部(円筒部)
96:連通穴(円筒部の穴)
S1:サンギヤ
R1:リングギヤ
CA1:キャリヤ
P1:ピニオンギヤ

Claims (4)

  1. サンギヤおよびリングギヤと、それらと噛み合うピニオンギヤを自転回転可能に支持し且つ該サンギヤと同軸上で回転するキャリヤ、該ピニオンギヤを回転可能に支持した状態で該キャリヤに固定されたピニオンシャフト、該キャリヤの径方向から該ピニオンシャフトと該キャリヤに挿し通されて、該ピニオンシャフトの該キャリヤに対する相対移動を禁止するピニオンシャフト固定部材を有する遊星歯車装置と、
    前記キャリヤに固定された回転部材と
    備えた車両用動力伝達装置であって、
    前記ピニオンシャフトは、該ピニオンシャフトの軸心に形成された油流通穴と、該ピニオンシャフトの一端部において該油流通穴と連通した状態で径方向に貫通するように形成された貫通穴とを有し、
    前記キャリヤは、前記ピニオンシャフトの一端部を支持するとともに、径方向に貫通して前記貫通穴と連通し且つ一直線上に位置する一対の第1径方向穴および第2径方向穴が形成された嵌合部を有し、
    前記回転部材は、該キャリヤから外周側へフランジ状に突き出すとともに、径方向に貫通する連通穴が形成されて前記キャリヤの嵌合部の外側に嵌合される円筒部を有し、
    ピニオンシャフト固定部材は、前記円筒部の連通穴から前記キャリヤの第1径方向穴を通して前記ピニオンシャフトに形成された前記貫通穴の外周側の一部に挿入されることにより、前記油流通穴と前記貫通穴の他の一部との連通を維持しつつ、該ピニオンシャフトおよび前記回転部材を前記キャリヤの嵌合部に固定することを特徴とする車両用動力伝達装置。
  2. 前記回転部材の円筒部と円筒部に嵌め合わせられる前記キャリヤの嵌合部に、互いに嵌合するスプラインが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用動力伝達装置。
  3. 前記ピニオンシャフトの一端部に形成された貫通穴は、前記ピニオンシャフト固定部材が嵌め入れられたピン挿入穴部とそれに続く油流通穴部とを有し、
    前記キャリヤの嵌合部に形成された第2径方向穴から前記貫通穴の油流通穴部を経て前記ピニオンシャフトの軸心に形成された油流通穴に至る潤滑油供給油路が形成されていることを特徴とする請求項1または2の車両用動力伝達装置。
  4. 前記ピニオンシャフトの一端部に形成された貫通穴において、前記ピニオンシャフト固定部材が嵌め入れられたピン挿入穴部は、該ピン挿入穴部に続いて形成された前記油流通穴部よりも大径であることを特徴とする請求項3の車両用動力伝達装置。
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