JPH0449401Y2 - - Google Patents

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JPH0449401Y2
JPH0449401Y2 JP1985173368U JP17336885U JPH0449401Y2 JP H0449401 Y2 JPH0449401 Y2 JP H0449401Y2 JP 1985173368 U JP1985173368 U JP 1985173368U JP 17336885 U JP17336885 U JP 17336885U JP H0449401 Y2 JPH0449401 Y2 JP H0449401Y2
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gear
pto
shaft
hub
torque converter
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、エンジン動力の一部を外部に取出す
所謂PTO(Power Take Off)が備えられた
PTO付自動変速機の軸受装置に関するものであ
る。 (従来技術及びその問題点) 従来のこの種の軸受装置では、第4図に示すよ
うに、トルクコンバータのポンプ羽根車のハブの
後端部にPTOギヤ100を形成し、このPTOギ
ヤ100からエンジン動力の一部を取出す構造に
なつている。またハウジングに連続した固定筒軸
102とPTOギヤ100の間にはシールリング
104が介装され、ハブ106の内方にはハブ1
06が軸方向に移動しないようにするための玉軸
受108を設けている。 しかしながら玉軸受108はスラスト、ラジア
ルの両方向の荷重を支持できる利点があるが、外
径、幅が大きいので、オイルシールの周速低減の
ためにトルクコンバータ側と変速機測との間のオ
イルシール110を玉軸受108と並列に配置す
る必要があり、軸受装置の軸方向長さが長くなる
という問題がある。 また自動変速機全体の分解組立時に玉軸受10
8は、分解或は組立て作業が困難である。 (考案の目的) 本考案は、軸方向の長さを短縮でき、分解組立
て作業を容易にできるPTO付自動変速機の軸受
装置を提供することを目的としている。 (考案の構成) (1) 技術的手段 本考案はトルクコンバータ10の後段に遊星歯
車変速機12を組合せ、トルクコンバータ10の
ポンプ羽根車のハブ14aを同心筒状のPTOギ
ヤ4bに連結すると共にハブ14aの外周面50
をトルクコンバータ10と遊星歯車変速機12と
の間の隔壁44の孔44aに取付けたオイルシー
ル52に嵌合し、エンジン動力の一部をPTOギ
ヤ14bと噛合うギヤを介してPTO軸24cに
伝達するようにしたPTO付自動変速機において、
PTOギヤ14bの両端部をスラストニードルベ
アリング58,60で支承し、PTOギヤ14b
の内周面をラジアル滑り軸受62を介して固定筒
軸18aで支承したことを特徴とするPTO付自
動変速機の軸受装置である。 (2) 作用 PTOギヤの両端部をスラストニードルベアリ
ングで支持し、ポンプ羽根車のハブを小径に設定
し得るので、ハブの外周にオイルシールを重ねて
配置し、軸方向の長さを短縮する。 またPTOギヤ中間部はラジアル滑り軸受で支
持されているので、分解組立てが容易になる。 (実施例) 本考案を例えばトラツク等の商用車用の自動変
速機に適用した実施例を示す第1図において、1
0は4要素2段型のトルクコンバータである。ト
ルクコンバータ10の後段には前進3速、後進1
速の変速機12が連結されている。変速機12は
1個の遊星キヤリア32を共有する第1遊星ギヤ
30b、第2遊星ギヤ28bからなる遊星ギヤ列
および遊星ギヤ列を制御するクラツチF3或はブ
レーキF1,F2,Rを有している。 この変速機12、トルクコンバータ10および
詳しくは後述する油圧変速段制御装置で自動変速
機が構成されている。 トルクコンバータ10はポンプ14(ポンプ羽
根車)、タービン16、固定ステータ18、逆転
ステータ20、ロツクアツプクラツチ21からな
り、フロントカバー22からポンプ14にエンジ
ンの動力が伝達される構造である。 タービン16はタービン軸16aに連結され、
逆転ステータ20はステータ軸20aに連結され
ている。固定ステータ18は軸18aでハウジン
グ12aに固定され、ポンプ14の内周部にはハ
ブ14aが連結されている。ハブ14aの変速機
側端部にはリングギヤ14b(PTOギヤ)が連結
されており、リングギヤ14bの歯数はZe1に設
定されている。 リングギヤ14bはハウジング12aの上部に
配置された中間軸24aのギヤ24b(歯数Ze2
と噛み合つており、さらにギヤ24bはPTO軸
24c(Power Take Off)のギヤ24dと噛み
合つている。ハウジング12aの下部には油圧発
生源である。チヤージングポンプ25が設けられ
ており、チヤージングポンプ25は前記リングギ
ヤ14bに噛合する駆動ギヤ25aで駆動される
ようになつている。 タービン軸16aの途中には第3速用のクラツ
チF3のクラツチデイスク26aが固定されてい
る。クラツチF3のクラツチカバー22bはステ
ータ軸20aに連結している。クラツチカバー2
2bの外方には第2速用のブレーキF2が配置さ
れ、ブレーキF2はハウジング12aに固定され
ている。 ステータ軸20aの端部には第2サンギヤ28
a(歯数Za2)が固定され、タービン軸16aの
端部には第1サンギヤ30a(歯数Za1)が固定
されている。第1サンギヤ30aは第1遊星ギヤ
30bと噛み合い、第2サンギヤ28aは第2遊
星ギヤ28bと噛み合つている。 第1遊星ギヤ30bの外方には第1リングギヤ
30c(歯数Zr1)が設けられ、第1リングギヤ3
0cと第1遊星ギヤ30bは噛み合つている。第
1リングギヤ30cの更に外方にはハウジング1
2aに固定された第1速用のブレーキF1が配置
されている。 第2遊星ギヤ28bの外方には第2リングギヤ
28c(歯数Zr2)が噛み合い、第2リングギヤ2
8cの更に外方には後進用のブレーキRが配置さ
れている。ブレーキRはハウジング12aに固定
されている。 第1遊星ギヤ30bと第2遊星ギヤ28bは第
2図に示すようにキヤリア32上に回転自在に噛
み合つた状態で保持されている。 キヤリア32には出力軸34が連結されてい
る。 以上の変速機12はクラツチF3、ブレーキF1
F2,Rを選択的にON動作させることによつて次
の表1に示す減速比を発生させ得る。なお表中の
○印はクラツチ、ブレーキのON動作を示す。
【表】 次に、ポンプ14の内周部に連結されたハブ1
4aの軸18aへの軸受装置の詳細を第3図で説
明する。 第3図中で、ポンプ14はポンプブレード4
0、ポンプシエル42、ハブ14a等から形成さ
れている。ポンプシエル42の内周部には略円筒
状のハブ14aが溶接されている。ハブ14aは
トルクコンバータ10と変速機12を区画する隔
壁44の孔44aを貫通している。隔壁44はハ
ウジング12aに連結し、ハウジング12aの一
部をなしている。 ハブ14aにはリングギヤ14b(PTOギヤ)
が溶接されている。リングギヤ14bは歯面46
の図中の左端部の一部を切り欠いて形成した段部
46aにハブ14aを嵌合させ、さらに溶接部4
6bでハブ14aに固着されている。図中で48
はリングギヤ14bの円周方向に間隔を隔てて複
数部位に形成されている作動油の通路である。 ハブ14aの外周面50と隔壁44との間に
は、隔壁44に固定されたオイルシール52が介
装されている。ハブ14aの外周面50は詳しく
は後述するように比較的小径であり、外周面50
とオイルシール52の周速はオイルシール52が
耐え得る周速以下に設定されている。 リングギヤ14bには前述のようにギヤ24b
が噛み合つており、ギヤ24bは第3図の紙面の
直角方向に重なつて配置されているギヤ24d
(第1図)と噛み合つている。 前記トルクコンバータ10の固定ステータ18
は軸18a(固定筒軸)の前端部に周知のワンウ
エイクラツチ54を介して連結されている。軸1
8aの後端部には略円板状のフランジ56が連続
しており、フランジ56の外周面はハウジング1
2aに固着されている。したがつて、回転しない
軸18aと回転するリングギヤ14bとの間には
本考案の要旨であるスラストニードルベアリング
58,60およびラジアル滑り軸受62が介装さ
れている。 スラストニードルベアリング58はリングギヤ
14bとワンウエイクラツチ54との間に設けら
れており、ニードルローラー58aとインナーレ
ース58bとからなり、ニードルローラー58a
は直接ワンウエイクラツチ54のインナーレース
54aの後端面に圧接している。インナーレース
58bはリングギヤ14bの前端面に圧入してい
る。 また、スラストニードルベアリング60はイン
ナーレース60a、ニードルローラー60b、ア
ウターレース60cからなり、薄肉のインナーレ
ース60aはリングギヤ14bの後端面に圧入し
ている。ニードルローラー60bはインナーレー
ス60aとアウターレース60cの間に圧接され
ており、アウターレース60cは軸18aの段部
64に圧入している。 以上の両スラストニードルベアリング58,6
0によつてリングギヤ14bに働く前後方向への
スラスト力が受け止められるようになつている。 さらに、リングギヤ14bの内周面と軸18a
の外周面との間にはラジアル滑り軸受62が介装
されており、リングギヤ14bに働くラジアル方
向の荷重をラジアル滑り軸受62で支持する構造
である。 このラジアル滑り軸受62は砲金製のインナー
ブツシユ62a、アウターブツシユ62bからな
つている。インナーブツシユ62aは軸18aの
外周面に圧入している。軸18aの外周面には溝
形通路66が形成されており、溝形通路66は軸
18aの外周部に円周方向に等間隔で隔てて複数
箇所に形成されている。アウターブツシユ62b
はリングギヤ14bの内周面に全面にわたつて密
着状態で圧入されている。したがつてアウターブ
ツシユ62bの内周面とインナーブツシユ62a
の外周面が摺接面62dになつている。 溝形通路66ゑ後端部は軸18aに形成された
通路68を介して軸18aとステータ軸20aと
の間の空間70に連通している。空間70には変
速機12の下部に配置されたチヤージングポンプ
25で加圧された作動油が図示しない通路を通つ
て供給されるようになつている。 一方溝形通路66の前端部はリングギヤ14b
と軸18aとの間の空間72、リングギヤ14b
に形成された通路48、ワンウエイクラツチ54
とポンプシエル42との間の空間76を介してト
ルクコンバータ10の内部に連通している。ま
た、トルクコンバータ10の前部には通路78が
形成されており、通路78はステータ軸20aと
タービン軸16aとの間の空間80に連通してい
る。空間80はタービン軸16aの内部の通路8
2,84に連通している。 したがつて、チヤージングポンプ25からの圧
油は空間70、通路68、溝形通路66、空間7
2、通路48を通つてトルクコンバータ10に供
給され、トルクコンバータ10の内部を流通した
後に、通路78から空間80に排出されるように
なつている。通路82は前記ロツクアツプクラツ
チ21に繋がり、通路84から排出された作動油
は変速機12の底部のオイルパン86に戻るよう
になつている。 次に作用を説明する。以上の軸受装置ではリン
グギヤ14bに働くスラスト力を両スラストニー
ドルベアリング58,60で支持し、リングギヤ
14bのラジアル荷重を外径の小さなラジアル滑
り軸受62で受け止めているので、リングギヤ1
4bの外周に固着されているハブ14aの外周面
50の直径が小さく抑えられる。 ハブ14aの外周面50の直径が小さいため
に、オイルシール52と外周面50の周速がオイ
ルシール52の耐用限度以下に維持される。 (考案の効果) 以上説明したように本考案によるPTO付自動
変速機の軸受装置では、回転しない軸18aに回
転するリングギヤ14b(PTOギヤ)を両スラス
トニードルベアリング58,60およびラジアル
滑り軸受62で支持するようにしたので、リング
ギヤ14bの外周部に固定されるポンプ14に連
結したハブ14aの外周面50の直径を小さくす
ることができる。 したがつて、ハブ14aの外周面50に摺接す
るオイルシール52の周速をオイルシール52の
耐用限度以下に抑えることができ、従来のように
オイルシールを並列に配置しなくてもよくなり、
軸受装置の軸方向の長さを短縮できる。 また、両スラストイードルベアリング58,6
0およびラジアル滑り軸受62は従来の玉軸受1
08(第4図)と比滑して分解組立が容易になる
ので、トルクコンバータ10、変速機12の分解
組立を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を採用した自動変速機の縦断面
構造略図、第2図は第1図の−断面図、第3
図は第1図の部拡大図、第4図は従来例を示す
縦断面図である。 10……トルクコンバータ、12……変速機、
14……ポンプ、14a……ハブ、14b……リ
ングギヤ(PTOギヤ)、54……オイルシール、
58,60……スラストニードルベアリング、6
2……ラジアル滑り軸受。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. トルクコンバータ10の後段に遊星歯車変速機
    12を組合せ、トルクコンバータ10のポンプ羽
    根車のハブ14aを同心筒状のPTOギヤ14b
    に連結すると共にハブ14aの外周面50をトル
    クコンバータ10と遊星歯車変速機12との間の
    隔壁44の孔44aに取付けたオイルシール52
    に嵌合し、エンジン動力の一部をPTOギヤ14
    bと噛合うギヤを介してPTO軸24cに伝達す
    るようにしたPTO付自動変速機において、PTO
    ギヤ14bの両端部をスラストニードルベアリン
    グ58,60で支承し、PTOギヤ14bの内周
    面をラジアル滑り軸受62を介して固定筒軸18
    aで支承したことを特徴とするPTO付自動変速
    機の軸受装置。
JP1985173368U 1985-11-11 1985-11-11 Expired JPH0449401Y2 (ja)

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JPS6280068U (ja) 1987-05-22

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