JP3065623B2 - ワンウェイクラッチの潤滑装置 - Google Patents

ワンウェイクラッチの潤滑装置

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JP3065623B2 JP63283382A JP28338288A JP3065623B2 JP 3065623 B2 JP3065623 B2 JP 3065623B2 JP 63283382 A JP63283382 A JP 63283382A JP 28338288 A JP28338288 A JP 28338288A JP 3065623 B2 JP3065623 B2 JP 3065623B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動変速機に係わり、とくにインナーレー
スが固定され、アウターレースが回転するタイプのワン
ウェイクラッチの潤滑装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、自動変速機は、所謂シンプソン方式といわれ
る2個のシングルプラネタリギヤユニットからなる3速
自動変速機構を基本として、該3速自動変速機構に1個
のプラネタリギヤユニットからなるオーバードライブ機
構またはアンダードライブ機構を付設して前進4速の変
速段を得ている。
ところで、近年、車両のF・F化および高馬力化等に
より、自動変速機は、更に一層の小型化が要望されてい
ると共に、伝達トルク容量の増大化が要望されている。
しかしながら、前記自動変速機においては、変速機構の
一端から入力し直線状に他端に出力する伝動経路からな
るものであり、両ギヤユニットが分離されていることと
あいまって、軸方向に長い構成となって、上述した小型
化に対応するには限界がある。また、伝動経路の先端部
分に出力部材が位置するため、交換・変更の容易な機構
先端部分にクラッチをまとめて配置することができず、
3速自動変速機構と4速自動変速機構とは別個に製造し
なければならない。このため、部品および組立ラインの
共通化が困難であり、多種少量生産では大幅なコストア
ップを招くことになる。
上記問題を解決するために、本出願人は既に、シング
ルプラネタリギヤユニットとデュアルプラネタリギヤユ
ニットからなり、そのキャリヤおよびサンギヤを一体に
構成し、かつ、出力部材を自動変速機構部の略中央部に
配置し、伝動系路を往復的とし、軸方向のコンパクト化
を図ることができる自動変速機を提案している(特開昭
63−145846号)。
これを第5図により説明する。
プラネタリギヤユニット2、3、該ギヤユニットの適
宜回転要素とそれぞれクラッチを介して連結する入力軸
5、所定回転要素CR1に連結する出力部材9および適宜
回転要素R2、S1を係止する係止手段を有する自動変速機
構を備えている。そして、出力部材9は入力軸5を被覆
するようにして自動変速機構の略中央部に配置されてい
る。
さらに、自動変速機構が3速自動変速機構101の場
合、プラネタリギヤユニット2、3の軸方向外側に、第
1の(フォワード)クラッチC1が配置されている(図の
l−l線下半分参照)。一方、自動変速機構が4速自動
変速機構102の場合、第1のクラッチC1の更に軸方向外
側に、オーバードライブ時に作動する第3のクラッチC0
が配置されている(図のl−l線上半分参照)。
そして、3速自動変速機構101は、第6図にも示すよ
うに、シングルプラネタリギヤユニット2とデュアルプ
ラネタリギヤユニット3を備え、かつ、これら両ユニッ
ト2、3のサンギヤS1同士およびキャリヤCR1同士が一
体に連結されている。また、該サンギヤS1が第1のブレ
ーキB1にて適宜係止され、また、デュアルプラネタリギ
ヤユニット3のリングギヤR2が第2のブレーキB2および
ワンウェイクラッチF1にて適宜係止される。さらに入力
軸5が第1のクラッチC1を介してシングルプラネタリギ
ヤユニット2のリングギヤR1に連結すると共に、第2の
クラッチC2を介してサンギヤS1に連結しており、またキ
ャリヤCR1が出力部材9に連結している。
一方、4速自動変速機構102は、第7図にも示すよう
に、3速自動変速機構101に加えて、第1のクラッチC1
の更に軸方向外側に、第3のクラッチC0が配置されてお
り、該クラッチC0は入力軸5とデュアルプラネタリギヤ
ユニット3のリングギヤR2とを適宜接離し得る。
上記構成にもとずき、3速自動変速機構101は、第8
図に示す作動表の通りに、クラッチC1、C2及び係止手段
B1、B2、F1の適宜作動により、前進3速・後進1速の各
変速段に変速し、また、4速自動変速機構102は、第4
図に示す作動表の通りに、クラッチC1、C2、C0および係
止手段B1、B2、F1の適宜作動により前進4速・後進1速
の各変速段に変速し、それぞれ、出力部材9から付加変
速部202若しくは201に伝達される。
第9図は上記自動変速機構の詳細な構造を示してい
る。出力ギヤ9にはボス部9aが設けられている。該ボス
部9aの内周は、キャリヤCR1とスプライン結合され、該
ボス部9aの外周は、トランスミッションケース37に一体
に形成されている隔壁37bにベアリング57を介して回転
自在にかつ軸方向移動不能に支持されている。該ベアリ
ング57は、隔壁37bにスプライン結合されているアウタ
レース85aおよびスペーサを介在した2個のインナレー
ス85cを有するダブルテーパドローラベアリングからな
る。
さらに、該アウタレース85aは軸方向に延びており、
該延長部分には第1のワンウェイクラッチF1のインナレ
ース59aが固定されている。また、デュアルプラネタリ
ギヤユニット3のリングギヤR2と結合して軸方向に延び
てワンウェイクラッチF1のアウタレース59が配置されて
おり、これら両レースとの間に第1のワンウェイクラッ
チF1が介在している。従って、該ワンウェイクラッチF1
は、デュアルプラネタリギヤユニット3と隔壁37bとの
間にて軸方向に並んで、かつ該ユニット3のリングギヤ
R2の略内方に配置される。また、リングギヤR2の内周の
ギヤには、支持部材86が噛み合っており、該支持部材86
の両側には2個のスラストベアリング87、89が配置さ
れ、該ベアリングがリングギヤR2の回転により生じるス
ラスト力を受けている。
上記ワンウェイクラッチF1への潤滑について説明す
る。油は、トランスミッションケース37の隔壁37bに形
成された油路(図示せず)およびアウタレース85aに形
成された油路85bを経てベアリング57部に流れ、該ベア
リング57部から排出される油は、出力ギヤ9の回転によ
り生じる遠心力により、入力軸5に対して径方向に飛ば
されて、インナレース59aと支持部材86の間を通ってワ
ンウェイクラッチF1に供給される。なお、インナレース
59aには、径方向4箇所に通孔が形成されていて、該通
孔からも油が供給されるが、大部分の油はインナレース
59aと支持部材86の間を通って供給される。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、ワンウェイクラッチF1は、走行頻度の高い
3速、4速でフリー回転となり特に潤滑が要求される。
しかしながら、上記したインナレース59aが固定されて
いるワンウェイクラッチにおいては、インナレース59a
が空転するタイプに比較して、空転時の遠心力によるイ
ンナレース59aからの潤滑効果が少ないため、高速空転
時にワンウェイクラッチのエンドベアリング等に摩耗、
焼き付きが発生し易いという問題を有している。また、
3速、4速時にはリングギヤR2が高速回転するために、
その遠心力により油が、支持部材86とアウタレース85a
との間および支持部材86とリングギヤR2との噛み合い部
から洩れてしまい、ワンウェイクラッチの潤滑が不十分
になるという問題を有している。
また、トランスミッションケース37の隔壁37bに形成
されている油路からインナレース59aとのスプライン結
合部を経てワンウェイクラッチに供給する方式もある
が、油を送るためにスプラインの欠歯を必要とし結合部
の剛性が低下するという問題を有している。
本発明は上記問題を解決するものであって、インナレ
ースが固定されているタイプのワンウェイクラッチにお
いて、その潤滑量を増加させることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
そのために本発明のワンウェイクラッチの潤滑装置
は、プラネタリギヤユニット(10)の複数の回転要素を
それぞれクラッチ(C1、C2、C0)を介して連結する入力
軸(8)、前記ギヤユニットのキャリヤ(CR1)に連結
する出力部材(9)および前記ギヤユニットの所定回転
要素を係止する係止手段(B1、B2、F1)を備える自動変
速機において、 前記係止手段の1つがワンウェイクラッチ(F1)であ
り、該ワンウェイクラッチのインナーレース(36)がト
ランスミッションケース(3)に固定され、該ワンウェ
イクラッチのアウターレース(39)が前記回転要素
(R2)に連結されてなり、 該アウターレース(39)と前記回転要素(R2)を支持
する支持部材(41)との間にシールリング(43)を設け
ることを特徴とする。
なお、上記構成に付加した番号は、図面と対比させる
ものでり、これにより構成が何ら限定されるものではな
い。
〔作用および発明の効果〕
本発明においては、ワンウェイクラッチF1は、走行頻
度の高い3速、4速でフリー回転となり特に潤滑が要求
される。
すなわち、3速状態では、第1のクラッチC1の係合に
加えて第3のクラッチC0が係合され、入力軸8の回転が
クラッチC1を介してシングルプラネタリギヤユニット12
のリングギヤR1に伝達されると同時にクラッチC0を介し
てデュアルプラネタリギヤユニット13のリングギヤR2
伝達され、プラネタリギヤユニット10の各要素は一体と
なって回転し、従って、キャリヤCR1も一体に回転して
出力ギヤ9から入力軸8と同速回転が取出される。
また、4速状態では、第1のクラッチC1を解放すると
共に、第1のブレーキB1を作動すると、入力軸8の回転
がクラッチC0を介してデュアルプラネタリギヤユニット
13のリングギヤR2に伝達され、このときサンギヤS1、S2
が停止されているため、シングルプラネタリギヤユニッ
ト12のリングギヤR1を増速空転させながらキャリヤCR1
は高速回転し、該高速回転がオーバードライブとして出
力ギヤ9から取出される。
従って、本発明によれば、支持部材41とワンウェイク
ラッチF1のアウタレース39との間に、シールリング43が
設けられているため、リングギヤR2および支持部材41が
高速回転による遠心力により油が、支持部材41とアウタ
レース39との間および支持部材41とリングギヤR2との噛
み合い部から洩れてしまうことがなく、ワンウェイクラ
ッチの潤滑が効果的に行われることになる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第2図において、本発明が適用される自動変速機はト
ルクコンバータ部A、4速自動変速機構部B、出力歯車
機構部Cおよび差動歯車機構部Dからなっている。これ
らの各機構部は互いに接合して一体に構成されるトラン
スミッションケース2、3、4内に収納され、ケース3
の上部にバルブボディ1が配設されている。トルクコン
バータ部Aは、トルクコンバータ5および遠心式のロッ
クアップクラッチ6からなり、エンジンの回転をトルク
コンバータ5内の油流またはロックアップクラッチ6に
よる機械的接続を介して自動変速機構部B内の入力軸8
に伝達する。また、トルクコンバータ部Aと自動変速機
構部Bとの間にはオイルポンプ7が設置されている。
4速自動変速機構部Bには、入力軸8に回転自在に支
持される中空軸11が嵌合され、入力軸8また中空軸11の
外周にエンジン出力側から順に、第2のクラッチC2およ
び第1のブレーキB1、出力ギヤ9、ワンウェイクラッチ
F1、プラネタリギヤユニット10、第2のブレーキB2、第
1のクラッチC1、オーバードライブ用クラッチC0が配置
されている。
また、出力歯車機構部Cは、トランスミッションケー
ス3と4の間にベアリング81、82により回転自在に支持
されているカウンタシャフト83を有し、該シャフト83上
には出力ギヤ9と噛合うカウンタドリブンギヤ85および
ディファレンシャルドライブギヤ86が固定されている。
また、差動歯車機構部Dは、ディファレンシャルギヤユ
ニット87およびリングギヤマウントケース89を備え、該
マウントケース89は前記ディファレンシャルドライブギ
ヤ86と噛合うリングギヤ90を有し、ディファレンシャル
ギヤユニット87のデフピニオン91を支持してデフキャリ
ヤを構成している。そして、ディファレンシャルギヤユ
ニット87は、該デフピニオン91と噛合う左右のサイドギ
ヤ92、93を有し、これらサイドギヤ92、93から左右の車
輪に動力が伝達される。
次に、第1図および第3図により4速自動変速機構B
の詳細について説明する。
プラネタリギヤユニット10は、シングルプラネタリギ
ヤユニット12とデュアルプラネタリギヤユニット13から
なり、シングルプラネタリギヤユニット12は、中空軸11
に形成されたサンギヤS1、リングギヤR1およびこれらギ
ヤに噛合う第1のピニオンP1を支持したキャリヤCR1
らなり、また、デュアルプラネタリギヤユニット13は、
第2のピニオンP2と第3のピニオンP3を有し、第2のピ
ニオンP2がサンギヤS2および第3のピニオンP3と噛合
い、第3のピニオンP3が第2のピニオンP2およびリング
ギヤR2と噛合い、これら各ギヤを互いに噛合するように
支持するキャリヤCR1からなる。そして、これら両ギヤ
ユニット12、13は、サンギヤS1、S2が中空軸11に一体に
形成され、また、キャリヤCR1も一体に形成されてい
る。
第2のクラッチC2は、中空軸11にスプライン結合され
たサンギヤインプットフランジ15と入力軸8から立上っ
ているフランジ部16との間に介在しており、また該クラ
ッチC2に対してサンギヤインプットフランジ15の軸方向
反対側にクラッチドラム17が配設されている。さらに、
該クラッチドラム17には、ピストン19が嵌挿していると
共に、該ピストン19背面と止めリングとの間にスプリン
グ20が介在されており、これらにより第2のクラッチC2
用の油圧アクチュエータを構成している。
クラッチドラム17の外周にはブレーキ用ドラム30が固
定されており、該ドラム30にバンドブレーキからなる第
1のブレーキB1が接離可能になっている。
次に本発明の特徴であるワンウェイクラッチの潤滑装
置について説明する。
自動変速機構部Bの略中央部には、出力ギヤ9が配設
され、該出力ギヤ9にはボス部9aが設けられている。該
ボス部9aの内周は、キャリヤCR1とスプライン結合さ
れ、該ボス部9aの外周は、トランスミッションケース3
に一体に形成されている隔壁3aにベアリング31を介して
回転自在にかつ軸方向移動不能に支持されている。該ベ
アリング31は、隔壁3aにスプライン結合されているアウ
タレース32およびスペーサ33を介在した2個のインナレ
ース35を有するダブルテーパドローラベアリングからな
る。
さらに、該アウタレース32は軸方向に延びており、該
延長部分には第1のワンウェイクラッチF1のインナレー
ス36が固定され、位置決めリング37により軸方向の移動
を阻止している。該位置決めリング37には、第1図
(b)に示すように径方向に4つの油路37aが形成され
ている。また、デュアルプラネタリギヤユニット13のリ
ングギヤR2と結合して軸方向に延びてワンウェイクラッ
チF1のアウタレース39が配置されており、これら両レー
スとの間に第1のワンウェイクラッチF1が介在してい
る。従って、該ワンウェイクラッチF1は、デュアルプラ
ネタリギヤユニット13と隔壁3aとの間にて軸方向に並ん
で、かつ該ユニット13のリングギヤR2の略内方に配置さ
れる。また、リングギヤR2の内周のギヤには、支持部材
41が噛み合っており、該支持部材41の先端部両側には2
個のスラストベアリング42が配置され、該ベアリング42
がリングギヤR2の回転により生じるスラスト力を受けて
いる。さらに、支持部材41とワンウェイクラッチF1のア
ウタレース39との間にはシールリング43が設けられてい
る。
上記ワンウェイクラッチF1への潤滑について説明す
る。油は、トランスミッションケース3の隔壁3aおよび
ベアリング31のアウタレース32に形成された油路(図示
せず)を経てベアリング31部に流れ、該ベアリング31部
から排出される油は、出力ギヤ9の回転により生じる遠
心力により、入力軸8に対して径方向に飛ばされて、位
置決めリング37の油路37a、インナレース36と支持部材4
1の間を通ってワンウェイクラッチF1に供給される。こ
のとき、支持部材41とワンウェイクラッチF1のアウタレ
ース39との間に、シールリング43が設けられているた
め、リングギヤR2および支持部材41が高速回転による遠
心力により油が、支持部材41とアウタレース39との間お
よび支持部材41とリングギヤR2との噛み合い部から洩れ
てしまうことがなく、ワンウェイクラッチの潤滑が効果
的に行われる。
さらに、その他の構造について説明する。
リングギヤR2の外周とケース3との間にはディスク式
の第2のブレーキB2が介在しており、かつ隔壁3aの1側
壁面部にはシリンダが形成され、該シリンダにはピスト
ン44からなる油圧アクチュエータがワンウェイクラッチ
F1との間で挟まれるように配設されている。さらに、該
ピストン44は円筒状のくし歯形状からなるアームを有し
ており、該アームはワンウェイクラッチF1の外周側を通
って軸方向に延びて、第2のブレーキB2を制御すると共
に、そのくし歯部分に戻しスプリング45が配設される。
さらに、第1の(フォワード)クラッチC1は、入力軸
8にスプライン結合されたクラッチドラム46とシングル
プラネタリギヤユニット12のリングギヤR1の外周との間
に介在されており、該ドラム46内にはピストン47、スプ
リング49が配設されクラッチC1用の油圧アクチュエータ
を構成している。
また、第3のクラッチC0が、第1のクラッチC1の径方
向外側に並んで配設されており、ハウジング2に形成さ
れたボス部2bには、クラッチドラム50が回転自在に支持
されており、該ドラム50と前記入力軸8にスプライン結
合されたクラッチドラム46との間に第3のクラッチC0
介在している。該クラッチドラム50内にはピストン51、
スプリング52が配設されて第3のクラッチC0用の油圧ア
クチュエータを構成していると共に、該ドラム50の先端
部とデュアルプラネタリギヤユニット13のリングギヤR2
とは、連結部材53にて連結されている。
次いで、上記構成からなる4速自動変速機構部Bの作
動を第3図に示すギヤトレーンおよび第4図に示す作動
表に沿って説明する。
エンジントルクはトルクコンバータ5またはロックア
ップクラッチ6を介して入力軸8に伝達される。そし
て、4軸自動変速機構部Bにて、第4図に示す作動表に
よる各クラッチC1、C2、C0、各ブレーキB1、B2およびワ
ンウェイクラッチF1の作動にもとずき前進4速および後
進1速が得られ、該変速された回転が出力ギヤ9から出
力歯車機構部Cに出力される。
1速状態では第1のクラッチC1を係合する。すると、
入力軸8の回転は、第1のクラッチC1を介してシングル
プラネタリギヤユニット12のリングギヤR1に伝達され、
このときデュアルプラネタリギヤユニット13のリングギ
ヤR2はワンウェイクラッチF1により回転が阻止されてい
るため、サンギヤS1、S2を逆方向に回転させながら共通
キャリヤCR1が正方向に大幅減速回転され、該回転が圧
力ギヤ9から取出される。
第2速状態では、第1のクラッチC1の係合に加えて第
1のブレーキB1が作動し、サンギヤS1、S2が第1のブレ
ーキB1により回転が停止され、従って入力軸8からのリ
ングギヤR1の回転は、リングギヤR2を正方向に回転させ
ながらキャリヤCR1を正方向に減速回転し、該回転が出
力ギヤ9から2速として取出される。
3速状態では、第1のクラッチC1の係合に加えて第3
のクラッチC0が係合され、入力軸8の回転がクラッチC1
を介してシングルプラネタリギヤユニット12のリングギ
ヤR1に伝達されると同時にクラッチC0を介してデュアル
プラネタリギヤユニット13のリングギヤR2に伝達され、
プラネタリギヤユニット10の各要素は一体となって回転
し、従って、キャリヤCR1も一体に回転して出力ギヤ9
から入力軸8と同速回転が取出される。
また、4速状態では、第1のクラッチC1を解放すると
共に、第1のブレーキB1を作動すると、入力軸1の回転
がクラッチC0を介してデュアルプラネタリギヤユニット
13のリングギヤR2に伝達され、このときサンギヤS1、S2
が停止されているため、シングルプラネタリギヤユニッ
ト12のリングギヤR1を増速回転させながらキャリヤCR1
は高速回転し、該高速回転がオーバードライブとして出
力ギヤ9から取出される。
リバースレンジでは、第2のクラッチC2および第2の
ブレーキB2が係合し、入力軸8の回転は第2のクラッチ
C2を介してサンギヤS1、S2に伝達され、このときリング
ギヤR2が第2のブレーキB2の制動により固定されている
ため、リングギヤR1を逆転させながらキャリヤCR1も逆
転し、該キャリヤCR1の逆転が出力ギヤ9から取出され
る。
また、コースト時における1速状態では、ワンウェイ
クラッチF1がフリー状態になるが、第1のクラッチC1
係合に加えて第2のブレーキB2が係合し、該ブレーキB2
によりリングギヤR2が固定状態となり、1速状態が維持
されてエンジンブレーキが有効に作動する。
なお、上記実施例においては4速自動変速機を例にし
て説明しているが、3自動変速機に適用してもよいこと
は自明である。
また、上記実施例においては、ベアリング31のアウタ
ーレース32に支持部材41のスラストベアリング42を当接
させるタイプに適用しているが、従来例で述べたベアリ
ングのインナーレースに支持部材のスラストベアリング
を当接させるタイプに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の自動変速機の1実施例を示す第
2図の一部断面図、第1図(b)は位置決めリングの側
面図、第2図は本発明の自動変速機の1実施例を示す全
体断面図、第3図は第1図における自動変速機構部の概
略図、第4図は自動変速機の作動を説明するための図、
第5図は従来の自動変速機の全体断面図、第6図および
第7図は第5図における自動変速機構部の概略図、第8
図は第6図の自動変速機構の作動を説明するための図、
第9図は第5図の一部断面図である。 C1、C2、C0……クラッチ、B1、B2、F1……係止部材、
R1、R2……リングギヤ、S1、S2……サンギヤ、CR1……
キャリヤ、P1、P2、P3……ピニオン、3……トランスミ
ッションケース、8……入力軸、9……出力ギヤ、10…
…プラネタリギヤユニット、36……インナーレース、39
……アウターレース、41……支持部材、43……シールリ
ング。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−288753(JP,A) 特開 昭63−145846(JP,A) 特開 昭62−93545(JP,A) 実開 昭61−55537(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 57/00 - 57/04 F16H 3/44 - 3/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラネタリギヤユニットの複数の回転要素
    をそれぞれクラッチを介して連結する入力軸、前記ギヤ
    ユニットのキャリヤに連結する出力部材および前記ギヤ
    ユニットの所定回転要素を係止する係止手段を備える自
    動変速機において、 前記係止手段の1つがワンウェイクラッチであり、該ワ
    ンウェイクラッチのインナーレースがトランスミッショ
    ンケースに固定され、該ワンウェイクラッチのアウター
    レースが前記回転要素に連結されてなり、 該アウターレースと前記回転要素を支持する支持部材と
    の間にシールリングを設けることを特徴とするワンウェ
    イクラッチの潤滑装置。
JP63283382A 1988-11-09 1988-11-09 ワンウェイクラッチの潤滑装置 Expired - Fee Related JP3065623B2 (ja)

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