JP2746614B2 - 自動変速機のクラッチ支持装置 - Google Patents

自動変速機のクラッチ支持装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンパクト化が可能な自動変速機のクラッ
チ支持装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、自動変速機は、所謂シンプソン方式といわれ
る2個のシングルプラネタリギヤユニットからなる3速
自動変速機構を基本として、該3速自動変速機構に1個
のプラネタリギヤユニットからなるオーバードライブ機
構またはアンダードライブ機構を付設して前進4速の変
速段を得ている。
ところで、近年、車両のF・F化および高馬力化等に
より、自動変速機は、更に一層の小型化が要望されてい
ると共に、伝達トルク容量の増大化が要望されている。
しかしながら、前記自動変速機においては、変速機構の
一端から入力し直線状に他端に出力する伝動経路からな
るものであり、両ギヤユニットが分離されていることと
あいまって、軸方向に長い構成となって、上述した小型
化に対応するには限界がある。また、伝動経路の先軸部
分に出力部材が位置するため、交換・変更の容易な機構
先端部分にクラッチをまとめて配置することができず、
3速自動変速機構と4速自動変速機構とは別個に製造し
なければならない。このため、部品および組立ラインの
共通化が困難であり、多種少量生産では大幅なコストア
ップを招くことになる。
上記問題を解決するために、本出願人は既に、シング
ルプラネタリギヤユニットとデュアルプラネタリギヤユ
ニットからなり、そのキャリヤおよびサンギヤを一体に
構成し、かつ、出力部材を自動変速機構部の略中央部に
配置し、伝動系路を往復的とし、軸方向のコンパクト化
を図ることができる自動変速機を提案している(特開昭
63-145846号)。
これを第5図により説明する。
プラネタリギヤユニット2、3、該ギヤユニットの適
宜回転要素とそれぞれクラッチを介して連結する入力軸
5、所定回転要素CR1に連結する出力部材9および適宜
回転要素R2、S1を係止する係止手段を有する自動変速機
構を備えている。そして、出力部材9は入力軸5を被覆
するようにして自動変速機構の略中央部に配置されてい
る。
さらに、自動変速機構が3速自動変速機構101の場
合、プラネタリギヤユニット2、3の軸方向外側に、第
1の(フォワード)クラッチC1が配置されている(図の
l−l線下半分参照)。一方、自動変速機構が4速自動
変速機構102の場合、第1のクラッチC1の更に軸方向外
側に、オーバードライブ時に作動する第3のクラッチC0
が配置されている(図のl−l線上半分参照)。
そして、3速自動変速機構101は、第6図にも示すよ
うに、シングルプラネタリギヤユニット2とデュアルプ
ラネタリギヤユニット3を備え、かつ、これら両ユニッ
ト2、3のサンギヤS1同士およびキャリヤCR1同士が一
体に連結されている。また、該サンギヤS1が第1のブレ
ーキB1にて適宜係止され、また、デュアルプラネタリギ
ヤユニット3のリングギヤR2が第2のブレーキB2および
ワンウェイクラッチF1にて適宜係止される。さらに入力
軸5が第1のクラッチC1を介してシングルプラネタリギ
ヤユニット2のリングギヤR1に連結すると共に、第2の
クラッチC2を介してサンギヤS1に連結しており、またキ
ャリヤCR1が出力部材9に連結している。
一方、4速自動変速機構102は、第7図にも示すよう
に、3速自動変速機構101に加えて、第1のクラッチC1
の更に軸方向外側に、第3のクラッチC0が配置されてお
り、該クラッチC0は入力軸5とデュアルプラネタリギヤ
ユニット3のリングギヤR2とを適宜接離し得る。
上記構成にもとずき、3速自動変速機構101は、第8
図に示す作動表の通りに、クラッチC1、C2及び係止手段
B1、B2、F1の適宜作動により、前進3速・後進1速の各
変速段に変速し、また、4速自動変速機構102は、第4
図に示す作動表の通りに、クラッチC1、C2、C0および係
止手段B1、B2、F1の適宜作動により前進4速・後進1速
の各変速段に変速し、それぞれ、出力部材9から付加変
速部202若しくは201に伝達される。
〔発明が解決しようとする課題〕
第9図は上記自動変速機構の詳細な構造を示してい
る。第2のクラッチC2は、中空軸53に嵌合されたサンギ
ヤインプットフランジ53aと入力軸5から立上っている
フランジ部5aとの間に介在しており、また該クラッチC2
に対してサンギヤインプットフランジ53aの軸方向反対
側にクラッチドラム53bが配設されている。さらに、該
クラッチドラム53bには、ピストン54が嵌挿していると
共に、該ピストン54背面と止めリングとの間にスプリン
グ55が介在されており、これらにより第2のクラッチC2
用の油圧アクチュエータを構成している。また、クラッ
チドラム53bの外周にはブレーキ用ドラム53cが固定され
ており、該ドラム53cにバンドブレーキからなる第1の
ブレーキB1が接離可能になっている。
前記第2のクラッチC2用の油圧アクチュエータは、ク
ラッチドラム53bが固定壁のボス部47aにベアリング80を
介して回転自在に軸支されており、固定壁のボス部47a
に形成された油路81及び82から、クラッチドラム53bと
ピストン54の間に油が供給、排出されるようになってい
る。そのために、クラッチドラム53bと固定壁のボス部4
7aとの間をシールするシールリング83が、油路82の両側
に設けられている。
しかしながら、上記従来の構造では、クラッチドラム
53bの軸受部に同軸上にベアリング80と2個のシールリ
ング83が配置されるため、クラッチドラム53bの軸方向
の長さが長くなり、トランスミッション全長が長くなる
という問題を有している。また、クラッチドラム53bの
軸方向の長さを短くするために、ベアリングの長さを短
くすると、クラッチのセンタリングが悪くなり軸受の摩
耗等が生じ、耐久性が低下するという問題もある。
本発明は上記問題を解決するものであって、軸受部の
所定の長さを確保しつつクラッチの軸方向の長さを短縮
し、トランスミッション全長を短縮することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
そのために本発明の自動変速機のクラッチ支持装置
は、トルクコンバータの出力軸に連結されプラネタリギ
ヤユニットの複数の回転要素をそれぞれクラッチを介し
て連結する入力軸、前記ギヤユニットの少なくとも1つ
の回転要素に連結する出力部材および前記ギヤユニット
の所定回転要素を係止するブレーキを備える自動変速機
において、 前記クラッチは、前記ギヤユニットの一つの回転要素
に連結するクラッチドラムを有するとともに、該クラッ
チドラムの外周側にバンドブレーキを有し、クラッチド
ラムの内周側に断面コ字形状の屈曲段部を形成し、 該屈曲段部の内面側には前記クラッチに油を供給、排
出する油路と該油路の両側にシールリングを有する固定
部材が挿入され、前記屈曲段部の内周側外面で前記軸受
部材を介して回転自在に支持されてなることを特徴とす
る。
[作用および発明の効果] 本発明によれば、ギヤユニットの1つの回転要素に連
結するクラッチドラムの外周側にバンドブレーキを有
し、クラッチドラムの内周側に断面コ字形状の屈曲段部
が形成され、該屈曲段部の内面側には前記クラッチに油
を供給、排出する油路と該油路の両側にシールリングを
有する固定部材が挿入され、前記屈曲段部の内周側外面
で前記軸受部材を介して回転自在に支持されているた
め、クラッチドラムの軸方向の長さを短縮しつつ、バン
ドブレーキの幅方向のより中央側でクラッチドラムを支
持できるため、バンドブレーキが作動するときのクラッ
チドラムのがたつきなどを十分に低減させることができ
る。また、固定部材に油路、シールリング用の溝の加工
が容易になると共に、屈曲段部の軸受部分も内周側の外
面のため加工が容易となる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第2図において、本発明が適用される自動変速機はト
ルクコンバータ部A、4速自動変速機構部B、出力歯車
機構部Cおよび差動歯車機構部Dからなっている。これ
らの各機構部は互いに接合して一体に構成されるトラン
スミッションケース2、3、4内に収納され、ケース3
の上部にバルブボディ1が配設されている。トルクコン
バータ部Aは、トルクコンバータ5および遠心式のロッ
クアップクラッチ6からなり、エンジンの回転をトルク
コンバータ5内の油流またはロックアップクラッチ6に
よる機械的接続を介して自動変速機構部B内の入力軸8
に伝達する。また、トルクコンバータ部Aと自動変速機
構部Bとの間にはオイルポンプ7が設置されている。
4速自動変速機構部Bには、入力軸8に回転自在に支
持される中空軸11が嵌合され、入力軸8また中空軸11の
外周にエンジン出力側から順に、第2のクラッチC2およ
び第1のブレーキB1、出力ギヤ9、ワンウェイクラッチ
F1、プラネタリギヤユニット10、第2のブレーキB2、第
1のクラッチC1、オーバードライブ用クラッチC0が配置
されている。
また、出力歯車機構部Cは、トランスミッションケー
ス3と4の間にベアリング81、82により回転自在に支持
されているカウンタシャフト83を有し、該シャフト83上
には出力ギヤ9と噛合うカウンタドリブンギヤ85および
ディファレンシャルドライブギヤ86が固定されている。
また、差動歯車機構部Dは、ディファレンシャルギヤユ
ニット87およびリングギヤマウントケース89を備え、該
マウントケース89は前記ディファレンシャルドライブギ
ヤ86と噛合うリングギヤ90を有し、ディファレンシャル
ギヤユニット87のデフピニオン91を支持してデフキャリ
ヤを構成している。そして、ディファレンシャルギヤユ
ニット87は、該デフピニオン91と噛合う左右のサイドギ
ヤ92、93を有し、これらサイドギヤ92、93から左右の車
輪に動力が伝達される。
次に、第1図および第3図により4速自動変速機構B
の詳細について説明する。
プラネタリギヤユニット10は、シングルプラネタリギ
ヤユニット12とデュアルプラネタリギヤユニット13から
なり、シングルプラネタリギヤユニット12は、中空軸11
に形成されたサンギヤS1、リングギヤR1およびこれらギ
ヤに噛合う第1のピニオンP1を支持したキャリヤCR1
らなり、また、デュアルプラネタリギヤユニット13は、
第2のピニオンP2と第3のピニオンP3を有し、第2のピ
ニオンP2がサンギヤS2および第3のピニオンP3と噛合
い、第3のピニオンP3が第2のピニオンP2およびリング
ギヤR2と噛合い、これら各ギヤを互いに噛合するように
支持するキャリヤCR1からなる。そして、これら両ギヤ
ユニット12、13は、サンギヤS1、S2が中空軸11に一体に
形成され、また、キャリヤCR1も一体に形成されてい
る。
次に本発明の特徴であるクラッチ支持装置について説
明する。
第2のクラッチC2は、中空軸11にスプライン結合され
たサンギヤインプットフランジ15と入力軸8から立上っ
ているフランジ部16との間に介在しており、また該クラ
ッチC2に対してサンギヤインプットフランジ15の軸方向
反対側にクラッチドラム17が配設されている。さらに、
該クラッチドラム17には、ピストン19が嵌挿していると
共に、該ピストン19背面と止めリングとの間にスプリン
グ20が介在されており、これらにより第2のクラッチC2
用の油圧アクチュエータを構成している。
前記クラッチドラム17の入力軸8側に断面コ字形状の
屈曲段部21が形成されており、屈曲段部21の内周側外面
で軸受部材であるベアリングまたはブッシュ22を介して
固定軸23に回転自在に配設されている。該屈曲段部21の
幅は軸受部材の幅よりも狭小に形成されている。また、
固定軸23に結合されている固定壁25には固定リング26が
固定されていて、該固定リング26が前記クラッチドラム
17の屈曲段部21の内面側に挿入されクラッチドラム17を
支持している。さらに、クラッチドラム17と固定リング
26との間をシールするシールリング27が、油路29の両側
に設けられている。そして、固定壁25に形成された油路
(図示せず)から、油路29を経てクラッチドラム17とピ
ストン19の間に油が供給、排出されるようになってい
る。
従って、上記クラッチ支持装置においては、クラッチ
ドラム17の断面コ字形状の屈曲段部21内に固定部材26が
挿入されているため、クラッチドラム17の軸方向の長さ
がその分だけ短縮され、トランスミッション全長を短縮
することができる。また、油路29、シールリング27用の
溝、固定軸23の軸受部分の加工が容易になると共に、ク
ラッチクラッチドラム17の軸受部材22により支持される
軸受部分が屈曲段部21の内周側の外面のため軸受部分の
加工が容易となる。さらに、屈曲段部21の内周側外面で
軸受部材22により回転自在に支持する構造のため、クラ
ッチドラム17の軸受部の長さも確保することができる。
さらに各部の構造について説明する。
クラッチドラム17の外周にはブレーキ用ドラム30が固
定されており、該ドラム30にバンドブレーキからなる第
1のブレーキB1が接離可能になっている。
また、自動変速機構部Bの略中央部には、出力ギヤ9
が配設され、該出力ギヤ9にはボス部9aが設けられてい
る。該ボス部9aの内周は、キャリヤCR1とスプライン結
合され、該ボス部9aの外周は、トランスミッションケー
ス3に一体に形成されている隔壁3aにベアリング31を介
して回転自在にかつ軸方向移動不能に支持されている。
該ベアリング31は、隔壁3aにスプライン結合されている
アウタレース32およびスペーサ33を介在した2個のイン
ナレース35を有するダブルテーパドローラベアリングか
らなる。
さらに、該アウタレース32は軸方向に延びており、該
延長部分には第1のワンウェイクラッチF1のインナレー
ス36が固定され、係止リング37により軸方向の移動を阻
止している。また、デュアルプラネタリギヤユニット13
のリングギヤR2と結合して軸方向に延びてワンウェイク
ラッチF1のアウタレース39が配置されており、これら両
レースとの間に第1のワンウェイクラッチF1が介在して
いる。従って、該ワンウェイクラッチF1は、デュアルプ
ラネタリギヤユニット13と隔壁3aとの間にて軸方向に並
んで、かつ該ユニット13のリングギヤR2の略内方に配置
される。また、リングギヤR2の内周のギヤには、支持部
材41が噛み合っており、該支持部材41の先端部両側には
2個のスラストベアリング42が配置され、該ベアリング
42がリングギヤR2の回転により生じるスラスト力を受け
ている。さらに、支持部材41とワンウェイクラッチF1
アウタレース39との間にはシールリング43が設けられて
いる。
また、リングギヤR2の外周とケース3との間にはディ
スク式の第2のブレーキB2が介在しており、かつ隔壁3a
の1側壁面部にはシリンダが形成され、該シリンダには
ピストン44からなる油圧アクチュエータがワンウェイク
ラッチF1との間で挟まれるように配設されている。さら
に、該ピストン44は円筒状のくし歯形状からなるアーム
を有しており、該アームはワンウェイクラッチF1の外周
側を通って軸方向に延びて、第2のブレーキB2を制御す
ると共に、そのくし歯部分に戻しスプリング45が配設さ
れる。
さらに、第1の(フォワード)クラッチC1は、入力軸
8にスプライン結合されたクラッチドラム46とシングル
プラネタリギヤユニット12のリングギヤR1の外周との間
に介在されており、該ドラム46内にはピストン47、スプ
リング49が配設されクラッチC1用の油圧アクチュエータ
を構成している。
また、第3のクラッチC0が、第1のクラッチC1の径方
向外側に並んで配設されており、ハウジング2に形成さ
れたボス部2bには、クラッチドラム50が回転自在に支持
されており、該ドラム50と前記入力軸8にスプライン結
合されたクラッチドラム46との間に第3のクラッチC0
介在している。該クラッチドラム50内にはピストン51、
スプリング52が配設されて第3のクラッチC0用の油圧ア
クチュエータを構成していると共に、該ドラム50の先端
部とデュアルプラネタリギヤユニット13のリングギヤR2
とは、連結部材53にて連結されている。
次いで、上記構成からなる4速自動変速機構部Bの作
動を第3図に示すギヤトレーンおよび第4図に示す作動
表に沿って説明する。
エンジントルクはトルクコンバータ5またはロックア
ップクラッチ6を介して入力軸8に伝達される。そし
て、4速自動変速機構部Bにて、第4図に示す作動表に
よる各クラッチC1、C2、C0、各ブレーキB1、B2およびワ
ンウェイクラッチF1の作動にもとずき前進4速および後
進1速が得られ、該変速された回転が出力ギヤ9から出
力歯車機構部Cに出力される。
1速状態では第1のクラッチC1を係合する。すると、
入力軸8の回転は、第1のクラッチC1を介してシングル
プラネタリギヤユニット12のリングギヤR1に伝達され、
このときデュアルプラネタリギヤユニット13のリングギ
ヤR2はワンウェイクラッチF1により回転が阻止されてい
るため、サンギヤS1、S2を逆方向に回転させながら共通
キャリヤCR1が正方向に大幅減速回転され、該回転が出
力ギヤ9から取出される。
第2速状態では、第1のクラッチC1の係合に加えて第
1のブレーキB1が作動し、サンギヤS1、S2が第1のブレ
ーキB1により回転が停止され、従って入力軸8からのリ
ングギヤR1の回転は、リングギヤR2を正方向に回転させ
ながらキャリヤCR1を正方向に減速回転し、該回転が出
力ギヤ9から2速として取出される。
3速状態では、第1のクラッチC1の係合に加えて第3
のクラッチC0が係合され、入力軸8の回転がクラッチC1
を介してシングルプラネタリギヤユニット12のリングギ
ヤR1に伝達されると同時にクラッチC0を介してデュアル
プラネタリギヤユニット13のリングギヤR2に伝達され、
プラネタリギヤユニット10の各要素は一体となって回転
し、従って、キャリヤCR1も一体に回転して出力ギヤ9
から入力軸8と同速回転が取出される。
また、4速状態では、第1のクラッチC1を解放すると
共に、第1のブレーキB1を作動すると、入力軸1の回転
がクラッチC0を介してデュアルプラネタリギヤユニット
13のリングギヤR2に伝達され、このときサンギヤS1、S2
が停止されているため、シングルプラネタリギヤユニッ
ト12のリングギヤR1を増速回転させながらキャリヤCR1
は高速回転し、該高速回転がオーバードライブとして出
力ギヤ9から取出される。
リバースレンジでは、第2のクラッチC2および第2の
ブレーキB2が係合し、入力軸8の回転は第2のクラッチ
C2を介してサンギヤS1、S2に伝達され、このときリング
ギヤR2が第2のブレーキB2の制動により固定されている
ため、リングギヤR1を逆転させながらキャリヤCR1も逆
転し、該キャリヤCR1の逆転が出力ギヤ9から取出され
る。
また、コースト時における1速状態では、ワンウェイ
クラッチF1がフリー状態になるが、第1のクラッチC1
係合に加えて第2のブレーキB2が係合し、該ブレーキB2
によりリングギヤR2が固定状態となり、1速状態が維持
されてエンジンブレーキが有効に作動する。
なお、上記実施例においては4速自動変速機を例にし
て説明しているが、3自動変速機に適用してもよいこと
は勿論である。また、上記実施例においては、第2のク
ラッチC2を例にして説明しているが、クラッチが固定部
材に軸受部材を介して回転自在に支持されるクラッチド
ラムを有するものであればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動変速機の1実施例を示す第2図の
一部断面図、第2図は本発明の自動変速機の1実施例を
示す全体断面図、第3図は第1図における自動変速機構
部の概略図、第4図は自動変速機の作動を説明するため
の図、第5図は従来の自動変速機の全体断面図、第6図
および第7図は第5図における自動変速機構部の概略
図、第8図は第6図の自動変速機構の作動を説明するた
めの図、第9図は第5図の一部断面図である。 5……トルクコンバータ、8……入力軸、9……出力部
材、10……プラネタリギヤユニット、C2……クラッチ、
B2……係止手段、17……クラッチドラム、21……屈曲段
部、22……軸受部材、23……固定軸、26……固定部材、
27……シールリング、29……油路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トルクコンバータの出力軸に連結されプラ
    ネタリギヤユニットの複数の回転要素をそれぞれクラッ
    チを介して連結する入力軸、前記ギヤユニットの少なく
    とも1つの回転要素に連結する出力部材および前記ギヤ
    ユニットの所定回転要素を係止するブレーキを備える自
    動変速機において、 前記クラッチは、前記ギヤユニットの一つの回転要素に
    連結するクラッチドラムを有するとともに、該クラッチ
    ドラムの外周側にバンドブレーキを有し、クラッチドラ
    ムの内周側に断面コ字形状の屈曲段部を形成し、 該屈曲段部の内面側には前記クラッチに油を供給、排出
    する油路と該油路の両側にシールリングを有する固定部
    材が挿入され、前記屈曲段部の内周側外面で前記軸受部
    材を介して回転自在に支持されてなることを特徴とする
    自動変速機のクラッチ支持装置。
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