JP3712936B2 - 自動変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載される自動変速機に係り、特にFR(前エンジン・後輪駆動)用自動車に搭載される前進5速等の多段自動変速機に用いて好適であり、詳しくはパーキングギヤ及び多段変速機構等の配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多段自動変速機におけるパーキングギヤは、例えば特開平5−33836、特開平9−32918等に開示されているような自動変速機に適用されたものがある。これらのものは、多段変速機構を収納したミッションケース後端の隔壁の更に後方(以下、自動変速機において、入力軸側を前方、出力軸側を後方とする。)にエクステンションハウジングを備えており、該エクステンションハウジング内の略々中心には、出力軸が該ミッションケースの後端より出力フランジ部材を介してプロペラシャフトに連結されるように備えられている。そして、該エクステンションハウジング内の出力軸に、スプラインにより連結されたパーキングギヤが備えられている。
【0003】
ドライバによりシフトレバーがパーキング(P)レンジに切換えられると、例えばセレクトロッド、マニュアルレバー、マニュアルプレート及びパーキングロッド等からなるパーキング機構を介し、エクステンションハウジングの一部を貫通して備えられたパーキングポールが作動し、該パーキングポールとパーキングギヤが噛合うことにより出力軸が機械的にロックされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記多段自動変速機は、ミッションケース内の後端付近に、特に後進時(又は1速エンジンブレーキ時)にプラネタリギヤのリングギヤを係止するための設定トルク容量が大きなブレーキと、該ブレーキを制御するための油圧アクチュエータと、を備えており、該油圧アクチュエータの設置トルク容量を大きくするために、上記ミッションケース後端の隔壁の内側面を略々全面利用して受圧面積を得ている。即ち、該ミッションケース後端には、ブレーキ用油圧アクチュエータを形成するために必要な隔壁を有しており、そのため、該隔壁の更に後方のエクステンションハウジング内に専用スペースを設ける形でパーキングギヤが配置されて、軸方向に長い構造となるためにコンパクト性に欠けるものとなっていた。
【0005】
そこで、本発明は、パーキングギヤをプラネタリギヤと油圧アクチュエータとの間に配置することを可能とし、もって上記課題を解決した自動変速機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、摩擦係合要素(例えばC1〜C3、B1〜B4、F1〜F3)により、ギヤ部(60)の動力伝達経路を変更して、入力部材(12)の回転を複数の変速段(例えば前進5速、後進1速)に変速して出力部材(105)に伝達し、かつミッションケース(9)に収納されている多段変速機構(6)を備えてなる、自動変速機(1)において、
前記ギヤ部(60)が、サンギヤ(S3)、連結部材(99)に連結されたリングギヤ(R3)及びキャリヤ(CR3)を有するプラネタリギヤ(5)を備えると共に、該プラネタリギヤ(5)のキャリヤ(CR3)を前記出力部材(105)に連結してなり、
前記連結部材(99)を前記プラネタリギヤ(5)の前記出力部材(105)側とは軸方向反対側に配設し、
前記プラネタリギヤ(5)のリングギヤ(R3)の外径側に、該リングギヤ(R3)を前記ケース(9)に係止する多板ブレーキ(B4)を配設し、
該ブレーキ(B4)の油圧アクチュエータ(109)を前記プラネタリギヤ(5)の前記出力部材側(105)である前記ケース(9)の後部に配設し、
前記プラネタリギヤ(5)の前記出力部材(105)側における前記プラネタリギヤ(5)と前記油圧アクチュエータ(109)の間において、前記キャリヤ(CR3)に連結してパーキングギヤ(115)を配設し、
前記プラネタリギヤ(5)のキャリヤ(CR3)に連結された前記パーキングギヤ(115)の軸方向他方側に、前記連結部材(99)に連結され、前記プラネタリギヤ(5)のリングギヤ(R3)を一方向の回転に対して係止するワンウェイクラッチ(F3)を配設してなる、
ことを特徴とする自動変速機(1)にある。
【0007】
請求項2に係る本発明は、前記油圧アクチュエータ(109)のピストン(110)を一部切欠いて、該切欠き部(118)を通して、前記パーキングギヤ(115)に係止し得る係止部材(116)を配置してなる、
ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機(1)にある。
【0008】
請求項3に係る本発明は、前記係止部材(116)は、前記ケース(9)を貫通して配置されたパーキングポール(116)であり、該パーキングポール(116)が直接前記パーキングギヤ(115)に係合してなる、
ことを特徴とする請求項2記載の自動変速機(1)にある。
【0010】
請求項に係る本発明は、入力軸側にプラネタリギヤ(4)と出力軸側に前記プラネタリギヤ(5)を離間して配設し、
前記入力軸側のプラネタリギヤ(4)のサンギヤ(S2)と前記出力軸側のプラネタリギヤ(5)のサンギヤ(S3)とを連結する入力要素(42)と、
前記入力要素(42)の外周側に回転自在に配置され、前記入力軸側のプラネタリギヤ(4)のキャリヤ(CR2)と前記出力軸側のプラネタリギヤ(5)のリングギヤ(R3)とを連結する中空軸(99a)と、を備え、
前記ワンウェイクラッチ(F3)を、そのインナレース(101)を前記中空軸の外周面に係止すると共に、そのアウタレースを前記ミッションケース(9)に係止して、を配設する、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機(1)にある。
【0011】
請求項に係る本発明は、前記インナレース(101)が前記中空軸(99a)に隙間を存して係止され、前記アウタレース(100)が前記ミッションケース(9)に隙間のないように係止される、
ことを特徴とする請求項記載の自動変速機(1)にある。
【0012】
請求項に係る本発明は、前記アウタレース(100)の軸方向両端は、一方を前記ミッションケースの段差部(9e)に、他方をスナップリング(117)により軸方向移動不能に係止される、
ことを特徴とする請求項4または5記載の自動変速機(1)にある。
【0013】
請求項に係る本発明は、前記ギヤ部(60)は、同軸上において前記入力部材(12)から出力部材(105)に向けて順次配置される第1、第2及び第3プラネタリギヤ(3、4、5)の少なくとも3個のプラネタリギヤと、
前記第1、第2及び第3プラネタリギヤ(3、4、5)のそれぞれ外径側に、第1、第2及び第3のブレーキ(B1、B2、B4)の少なくとも3個のブレーキと、を有し、
前記入力軸側のプラネタリギヤは、前記第2プラネタリギヤ(4)であり、
前記出力軸側のプラネタリギヤは、前記第3プラネタリギヤ(5)であり、
前記ブレーキは、前記第3のブレーキ(B4)である、
ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか記載の自動変速機(1)にある。
【0014】
請求項に係る本発明は、前記第2プラネタリギヤ(4)は、リングギヤ(R2)、キャリヤ(CR2)及びサンギヤ(S2)に入力部材(12)からの駆動力が選択的に駆動連結される、
ことを特徴とする請求項記載の自動変速機(1)にある。
【0015】
請求項に係る本発明は、前記第2プラネタリギヤ(4)は、前記リングギヤ、キャリヤ及びサンギヤのいずれか1個の回転要素(R2)に前記第1プラネタリギヤを介して前記入力部材の回転を変更されて伝達され、他の2個の回転要素(CR2、S2)に入力部材の回転がそれぞれ異なるクラッチ(C1、C2)を介して伝達される、
ことを特徴とする請求項記載の自動変速機(1)にある。
【0016】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、実施の形態との対応を容易かつ迅速に理解するための便宜的なものであり、特許請求の範囲記載の構成に何等影響を与えるものではない。
【0017】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、連結部材をプラネタリギヤの出力部材側とは軸方向反対側に配設し、プラネタリギヤの出力部材側におけるブレーキと該ブレーキの油圧アクチュエータとの間において、出力部材に連結するプラネタリギヤのキャリヤにパーキングギヤを配設し、プラネタリギヤのキャリヤに連結されたパーキングギヤの軸方向他方側に連結部材に連結されたワンウェイクラッチを配設したので、該パーキングギヤの配設を可能とするものでありながら、自動変速機の軸方向及び径方向寸法の増大を防止してコンパクトに構成できる。
【0018】
請求項2に係る本発明によると、油圧アクチュエータを一部切欠いて、パーキングギヤを係止する係止部材を配置するので、上述のようなプラネタリギヤ及び多板ブレーキと該多板ブレーキの油圧アクチュエータとの間にパーキングギヤを配設することを可能とすることができる。それにより、自動変速機の軸方向及び径方向寸法の増大を防止してコンパクトに構成できる。
【0019】
請求項3に係る本発明によると、ミッションケースを貫通してパーキングポールを配置するので、該パーキングポールをパーキングギヤに係合させる配置を可能にすることができる。それにより、自動変速機の軸方向及び径方向寸法の増大を防止してコンパクトに構成できる。
【0021】
請求項に係る本発明によると、離間して配設された入力軸側のプラネタリギヤのキャリヤと出力軸側のプラネタリギヤのリングギヤと、を連結する中空軸の外周面に、ワンウェイクラッチのインナレースを係止すると共に、アウタレースをミッションケースに係止して、配設するので、自動変速機の径方向寸法の増大を防止してコンパクトに構成できる。
【0022】
請求項に係る本発明によると、ワンウェイクラッチのインナレースが中空軸に隙間を存して係止され、そのアウタレースがミッションケースに隙間のないように係止されるので、該ワンウェイクラッチ、中空軸及び該中空軸を回転支持するブッシュなどの耐久性を向上させるものでありながら、自動変速機の径方向寸法の増大を防止してコンパクトに構成できる。
【0023】
請求項に係る本発明によると、ワンウェイクラッチのアウタレースの軸方向両端は、一方をミッションケースの段差部に、他方をテーパードスナップリングにより係止されるので、該アウタレースを軸方向移動不能に係止することができるものでありながら、自動変速機の径方向寸法の増大を防止してコンパクトに構成できる。また、テーパードスナップリングを用いることで、傾斜しやすいアウタレースの傾きを防止することができ、ワンウェイクラッチのエンドベアリングに作用する面圧を低減することができる。
【0024】
請求項に係る本発明によると、ギヤ部は、少なくとも3個のプラネタリギヤと、少なくとも3個のブレーキと、を有しているので、例えば前進5速後進1速を可能とする自動変速機を提供することができる。また、出力部材に連結する第3プラネタリギヤのキャリヤにパーキングギヤを配設するので、自動変速機の構造を簡単にして、自動変速機の軸方向及び径方向寸法の増大を防止してコンパクトに構成できる。
【0025】
請求項に係る本発明によると、第2プラネタリギヤは、リングギヤ、キャリヤ及びサンギヤに入力部材からの駆動力が選択的に駆動連結されるので、自動変速機の径方向寸法の増大を防止してコンパクトにするものでありながら、多段変速を可能とする自動変速機を構成することができる。
【0026】
請求項に係る本発明によると、第2プラネタリギヤは、リングギヤ、キャリヤ及びサンギヤのいずれか1個の回転要素に第1プラネタリギヤを介して入力部材の回転を変更されて伝達され、他の2個の回転要素に入力部材の回転がそれぞれ異なるクラッチを介して伝達されるので、径方向寸法の増大を防止してコンパクトにするものでありながら、少なくとも前進5速を可能とする自動変速機を構成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る自動変速機の全体断面図、図2ないし図4は、その部分拡大断面図である。自動変速機1は、図1に示すように、トルクコンバータ2と、3個のプラネタリギヤ3、4、5を有する多段変速機構6と、を有しており、これらトルクコンバータ及び多段変速機構が1軸状に直列的に配置されていると共に、コンバータハウジング7及びミッションケース9からなる一体ケースに収納されている。
【0028】
トルクコンバータ2は、図2に詳示するように、エンジン出力軸(図示せず)に連結されるカバー10に設けられたポンプぺラ11と、多段変速機構6の入力軸12に連結されるタービンランナ13と、ワンウェイクラッチ15を介して支持されているステータ16と、を有しており、更に上記カバー10と入力軸12をスプリングダンパ17を介して機械的に連結するロックアップクラッチ19を備えている。また、コンバータハウジング7及びミッションケース9の間部分にはポンプケース20が固定されており、該ケース20には、オイルポンプ21が配設されていると共に、前記カバー10が回転自在に支持されている。更に、該ケース20の後側面にはポンプカバー22が固定されており、該カバー22には前記ワンウェイクラッチ15のインナレースが固定されていると共に、各油路が形成されている。
【0029】
前記多段変速機構6の前方部分(トルクコンバータ側)は、3個のクラッチC1、C2、C3がまとめて配置されるクラッチ部23となっている。該クラッチ部は、図3に詳示するように、前記ポンプカバー22のボス部22aに回転自在に支持されると共に前記入力軸12に連結されているスリーブ25を有している。該スリーブ25は前方部分にてフランジ状になっており、かつ該フランジ部の外周部分に第3ドラム部材26が固着されている。該第3ドラム部材の内周面にはスプライン26aが形成されており、該スプラインに、第3クラッチC3のドライブプレート(外摩擦板)27が係合していると共に、第2ドラム部材29が係合している。
【0030】
該第2ドラム部材29はその内径側に可動部材30が一体に固着されて、前記スリーブ25に油蜜状に軸方向移動自在に支持されており、かつそのドラム部外周面にスプライン29aが形成されて前記第3ドラムのスプライン26aに係合していると共に、その内周面にスプライン29bが形成されて、該スプラインに第2クラッチC2のドライブプレート(外摩擦板)31が係合している。また、前記第2及び第3クラッチC2、C3の内径側において、前記入力軸12に固定されて第1ドラム部材32が配置されており、該ドラム部材の外径側部内周面にスプライン32aが形成されており、該スプラインに、第1クラッチC1のドライブプレート(外摩擦板)33が係合している。
【0031】
一方、異なる半径上に、小径側から第1ハブ35、第2ハブ36、第3ハブ37が順次配設されており、各ハブの外周面にはそれぞれスプライン35a、36a、37aが形成されている。そして、第1ハブのスプライン35aには第1クラッチC1のドリブンディスク(内摩擦板)39が、第2ハブのスプライン36aには第2クラッチC2のドリブンディスク(内摩擦板)40が、第3ハブのスプライン37aには第3クラッチC3のドリブンプレート(内摩擦板)41がそれぞれ係合しており、また第1ハブ35は中心軸からなる中間軸42、第2ハブ36は該中心軸に被嵌する第2スリーブ軸43に、第3ハブ37は該第2スリーブ軸に被嵌する第3スリーブ軸45にそれぞれ連結・固定されている。即ち、中間軸42、第2スリーブ軸43及び第3スリーブ軸45は同軸状にそれぞれ回転自在に支持されている。
【0032】
また、前記スリーブのフランジ部25aには前記可動部材30が油蜜状に嵌合して、第3クラッチ用油圧アクチュエータ46を構成しており、上記可動部材30における前記第2クラッチC2の係合面を越えた先端部30dが前記第3クラッチC3に対向している。前記可動部材30には第2ピストン部材47が油密状に嵌合して、第2クラッチ用油圧アクチュエータ49を構成しており、該ピストン部材の外径側先端部47aが前記第2クラッチC2に対向している。更に、第2ピストン部材47の背面には、スリーブ25に嵌合されたスナップリングにより軸方向移動が規制されてキャンセルプレート50が油密状に嵌合しており、該キャンセルプレート50と第2ピストン部材47の背面との間はリターンスプリング51が縮設されていると共に、前記油圧アクチュエータ49の遠心油圧をキャンセルするキャンセル室52となっている。
【0033】
また、前記第1ドラム部材32には第1ピストン部材53が油密状に嵌合して、第1クラッチ用油圧アクチュエータ55を構成しており、該ピストン部材の先端53aが第1クラッチC1に対向している。更に、第1ピストン部材53の背面には、スリーブ25に嵌合されたスナップリングにより軸方向移動が規制されてキャンセルプレート56が油密状に嵌合しており、該キャンセルプレートと第1ピストン部材53の背面との間はリターンスプリング57が縮設されていると共に、前記油圧アクチュエータ55の遠心油圧をキャンセルするキャンセル室59となっている。
【0034】
前記多段変速機構6の後方部分は3個のプラネタリギヤ3、4、5がその係止手段(ブレーキ及びワンウェイクラッチ)とまとめて配置されるギヤ部60となっている。該ギヤ部60は、図4に詳示するように、前方(入力部材12側)から、前記第3スリーブ軸45に形成されたサンギヤS1を有する第1プラネタリギヤ3、前記第2スリーブ軸43に連結されるキャリヤCR2を有する第2プラネタリギヤ4、そして前記中間軸42に形成されたサンギヤS3を有する第3プラネタリギヤ5が順次配設されている。更に、前記クラッチ部23と第1プラネタリギヤ3との軸方向間部分に第3ブレーキ(第4のブレーキ)B3、第1ワンウェイクラッチ(第3のワンウェイクラッチ)F1及び第2ワンウェイクラッチ(第2のワンウェイクラッチ)F2(係止手段)が配設されており、また第2プラネタリギヤ4と第3プラネタリギヤ5との軸方向間部分に第3ワンウェイクラッチ(第1のワンウェイクラッチ)F3が配設されている。
【0035】
第3ブレーキB3は多板ブレーキからなり、複数枚の外ブレーキプレート61がケース9に形成されたスプライン9aに係合しており、また第2ワンウェイクラッチF2のアウタレース62に固定されているハブ63に、上記ブレーキの内ブレーキディスク65が係合している。前記第2ワンウェイクラッチF2のインナレースは前記第3のスリーブ軸45自体で形成されており、前記第3ブレーキB3と第2ワンウェイクラッチF2とは、異なる径方向位置において、軸方向に略々オーバラップする位置に配置されている。
【0036】
前記第3ブレーキB3の軸方向後方側には、該ブレーキ用油圧アクチュエータ66が配設されており、該アクチュエータは、ケース9に軸方向及び回転方向移動に連結されたシリンダ部材67と、該シリンダ部材に油密状に嵌合して、その前方端部69aが上記ブレーキB3に対向しているピストン部材69と、からなる。更に、上記シリンダ部材の内周面にスプライン係合されて、第1ワンウェイクラッチF1のアウタレース70が配置されており、該ワンウェイクラッチのインナレース71は第1プラネタリギヤ3におけるキャリヤCR1のボス部72にスプライン係合している。そして、上記第3ブレーキ用油圧アクチュエータ66と第1ワンウェイクラッチF1は、異なる径方向位置において、軸方向に略々(少なくとも一部を)オーバラップ位置に配置されている。なお、上記ピストン部材69の先端部分はクシ歯状に形成され、該クシ歯の間部分にリターンスプリング73が配置されている。従って、第2ワンウェイクラッチF2及び第1ワンウェイクラッチF1は軸方向に並んで配置されており、かつ第3ブレーキB3及びその油圧アクチュエータ66が外径側にあって、上記ワンウェイクラッチF1、F2に軸方向に略々オーバラップするように配置されている。
【0037】
第1プラネタリギヤ3は、サンギヤS1に噛合するピストンP1aとリングギヤR1に噛合するピニオンP1bとを有するデュアルプラネタリギヤからなり(図5参照)、上記互に噛合するピニオンP1a、P1b支持するをキャリヤCR1がそのボス部72により第3スリーブ軸45に回転自在に支持されており、またサンギヤS1が第3スリーブ軸45に一体に形成されている。更に、リングギヤR1が、その後方端でスプライン結合されているプレート75により軸方向を規制されて回転自在に支持されていると共に、第2プラネタリギヤ4のリングギヤR2にスプライン結合されている。
【0038】
そして、前記第1ブレーキB1は多板ブレーキからなり、その複数枚の外ブレーキプレート76が、ケース9に形成されたスプライン9b(前記スプライン9aに連続して形成)に係合されると共に前方方向移動を前記第3ブレーキ用シリンダ部材67と共に規制されて支持されている。前記第1ブレーキ用の内ブレーキディスク79は、前記キャリヤCR1を構成するカップ状部材80の外径側外周面に形成されたスプラインに係合している。該カップ状部材80は、その外径側平坦面80aが前記第1プラネタリギヤ3の外径側を覆うように延びており、該平坦面80a、即ち該平坦面に形成されたスプライン係合している第1ブレーキB1が、第1プラネタリギヤ3の外径側にて軸方向に略々オーバラップするように(正確にはプラネタリギヤ3の幅内に第1ブレーキB1が納まるように)配置されている。
【0039】
上記第1ブレーキB1の後方側には該ブレーキ用の油圧アクチュエータ81が配設されている。該アクチュエータ81は、前記ミッションケース9の段付小径部9cに固定・配置されているシリンダ部材82及びそれに油密状に嵌合しているピストン部材83を有しており、該アクチュエータ81は、前記第1及び第2プラネタリギヤ3、4の外径側にて、軸方向において股がって、配置されている。即ち、第1プラネタリギヤ3の外径側において、該第1プラネタリギヤの所定要素(CR1)を係止する第1ブレーキB1及びその油圧アクチュエータ81が、該第1プラネタリギヤと軸方向に少なくとも一部がオーバラップするように配置されている。なお、上記ピストン部材83はクシ歯に第1ブレーキB1に向けて延びており、かつ該クシ歯の間にリターンスプリング85が配置されている。
【0040】
第2プラネタリギヤ4は、シンプルプラネタリギヤからなり、ピニオンP2を支持するキャリヤCR2が第2スリーブ軸43にスプライン係合している。また、サンギヤS2が、前記中間軸42にスプラインにより一体に結合されており、またリングギヤR2が前記第1プラネタリギヤのリングギヤR1にスプラインにより一体に結合されている。該第2プラネタリギヤ4は、デュアルプラネタリギヤからなる第1プラネタリギヤ3より小径にて構成されており、従ってリングギヤR2の前方端に外径方向に延びる鍔部86が形成されて、該鍔部の外周部が前記リングギヤR1の内周面に前記プレート75と共にスプラインにより一体に連結されている。前記第1ブレーキB1用油圧アクチュエータ81は、そのピストン延出部を除いて、上記小径からなる第2プラネタリギヤ4の外径側に第2ブレーキB2と共に配置されている。従って、該油圧アクチュエータ81は、ケース9が段差9cにより小径となっているにも拘らず、所定の受圧面積が確保され、該第1ブレーキB1の必要トルクに対応するトルク容量を有する。
【0041】
そして、前記第1ブレーキB1用油圧アクチュエータ81の後方側に第2ブレーキB2が配置されている。該第2ブレーキB2は多板ブレーキからなり、複数枚の外ブレーキプレート87が前記小径部となるケース9の内スプライン9dに係合しており、内ブレーキディスク89が前記リングギヤR2の外周面に形成されたスプラインに係合している。該第2ブレーキB2は、第2プラネタリギヤ4の外径側において、該プラネタリギヤと軸方向にオーバラップするように(正確にはプラネタリギヤ4の幅内にブレーキB2が納まるように)配置されている。
【0042】
該第2ブレーキB2の後方側には該ブレーキ用の油圧アクチュエータ90が配設されている。該アクチュエータ90は、ケース9の内周面に固定・配置されているシリンダ部材91及びそれに油蜜状に嵌合しているピストン部材92を有しており、該ピストン部材は、他のもの69、83がブレーキに向けて延びかつクシ歯の間にリターンスプリング73、85を配置する延出部を有するのに対し、該延出部を有さない短い構造からなる。該油圧アクチュエータ90は、第2ブレーキB2の外径側において、第2プラネタリギヤ4の後端部に一部オーバラップするか、又はそのピストン部材92先端部が略々整列するように配置されている。そして、前記第2ブレーキB2の外及び内ブレーキプレート(ディスク)87、89は、その外径部分に所定間隔毎に切欠かれており、該切欠き部93に、前記ピストン部材92の先端部に設けられた支持プレート95とケース等の固定部材との間に縮設されたリターンスプリング96が配置されている。
【0043】
前記第2ブレーキB2用油圧アクチュエータ90の後方側、即ち第2プラネタリギヤ4と第3プラネタリギヤ5との間部分には、第3ワンウェイクラッチF3が配設されている。第2プラネタリギヤ4の後キャリヤプレート97と、第3プラネタリギヤ5のリングギヤR3とは連結部材99を介して連結されている。上記ワンウェイクラッチF3は、固定側となるアウタレース100と可動側となるインナレース101とを有しており、アウタレース100の外周面がケース9にスプライン係合され、かつミッションケースの段差部9eとテーパードスナップリング117により略々隙間のないように係止されていると共に、インナレース101の内周面が上記連結部材99のボス部(中空軸)99aに略々隙間を存してスプライン係合している。また、ボス部99aは、不図示のブッシュなどにより回転支持されている。
【0044】
上記アウタレース100は、ローラ又はスプラグ等の係合部材102部分が該係合部分の幅に合せて幅広になっていると共に、外径方向に向ってその前後両方から漸減するように幅狭となっており、かつ外径端にあっては後方側のみ鍔状に延出している。これにより、該アウタレース100は、比較的軸方向に長い係合部材102に合せた接合面を有すると共に、ケース9との係合部分も上記鍔状の延出部により所定軸方向長さを確保して、所定トルク容量を備えるものでありながら、その前方側が凹んで凹部100aとなっており、該凹部に、前記第2ブレーキ用油圧アクチュエータ90の後方部分が収納されて、該油圧アクチュエータ90を含む第2ブレーキ装置の第2プラネタリギヤ4の外径側配置(少なくとも一部が軸方向にオーバラップする)を可能として、自動変速機の軸方向の短縮化に寄与している。即ち、上記油圧アクチュエータ90は、第2プラネタリギヤ4及び第3ワンウェイクラッチF3の間部分に配置されて、コンパクトな構成となっている。
【0045】
前記インナレース101は、上記連結部材99と一体としてもよいが別体とすることで、係合部材102部分が該係合部材に合せて幅広になり、かつその内径側に向けて漸減するように幅狭になるように構成することができ、上述と同様に、接合面積に起因するトルク容量を確保すると共に、連結部材99と該キャリヤプレート97とのスプライン連結スペースを確保している。
【0046】
ワンウェイクラッチF3がロックした際は、アウタレース100がミッションケース9に略々隙間のないように係止されてスプライン係合しているために、係合部材102のローラ又はスプラグ等によりインナレース101が径方向内周側に押圧されて収縮するが、該インナレース101とボス部99aとは略々隙間を存してスプライン係合されているので、該ボス部99aを押圧することはない。即ち、該ワンウェイクラッチ、中空軸及び該中空軸を回転支持するブッシュなどの耐久性を向上させる。また、この際、アウターレース100も径方向外周側に押圧されて傾斜しやすい状態であるが、上記テーパードスナップリング117により係止されているので、該アウターレース100の傾斜が防止されて、係止部材102の両端に配置されているエンドベアリング102a,102aに作用する面圧を低減する。
【0047】
前記第3ワンウェイクラッチF3の後方側には第3プラネタリギヤ5が配設されている。該第3プラネタリギヤはシンプルプラネタリギヤからなり、リングギヤR3が前記連結部材99のフランジ99b外周面に係合して前記キャリヤCR2と連結している。一方、サンギヤS3は、前記中間軸42の後方端部にあって該軸に一体形成されており、またピニオンP3を支持するキャリヤCR3は出力軸105に一体に形成されている。中間軸42は前記サンギヤS3部分を最も大径として、前方に向かって順次小径となる段付き構造からなる。出力軸105は上記キャリヤCR3が鍔状に拡がって形成されており、前記中間軸42の後端突出部42aと出力軸105の前端中空部105aとが嵌合して回転自在にかつ軸方向移動不能に支持されている。なお、中間軸42は、その前端部を入力軸12に嵌合して回転自在に支持されて、その両端部をそれぞれ入力軸12及び出力軸105を介してケースに間接支持されている。また、出力軸105は、その前端部がケース9の後側9eの鍔部9fにベアリングを介して直接支持されると共に、その後部分が図示しないエクステンションハウジング(ミッションケース9の後端部に固定)にベアリングを介して直接支持されている。
【0048】
前記第3ワンウェイクラッチF3の後方側に第4ブレーキB4が配設されている。該第4ブレーキは多板ブレーキからなり、多数板の外ブレーキプレート106が前記アウタレース100と共にケース内周面のスプライン9dに係合していると共に、スナップリングにより軸方向移動が規制されて支持されており、また内ブレーキディスク107がリングギヤR3の外周面に形成されたスプラインに係合している。該第4ブレーキB4は、第3プラネタリギヤ5の外径側において、該プラネタリギヤ5に軸方向に略々オーバラップして(少なくとも一部がオーバラップして)配置されている。
【0049】
上記第4ブレーキB4及び第3プラネタリギヤ5の後方側に上記ブレーキB4用の油圧アクチュエータ109が配設されている。該油圧アクチュエータはケース9の後端部内周面、後側面9e及び鍔部9fをシリンダとしたダブルピストンタイプからなり、第1ピストン部材110、中間支持部材111及び第2ピストン部材112を有する。第1ピストン部材110は、上記シリンダに油密状に嵌合していると共に、その外径側にて前方に突出する延出部110a及びその内径側にて後方に突出するハブ部110bを有しており、延出部110aがケーススプライン9dに係合しつつ上記第4ブレーキB4に対向している。
【0050】
中間支持部材111は、その内径側を上記ハブ部110bに嵌合してシリンダに油密状に嵌合していると共に、その外径側延出部がケースの後側面9eに当接している。第2ピストン112は、その外径側を該支持部材延出部の内周面に接してシリンダに油密状に嵌合しており、かつその内径部分にて前記第1ピストン110のハブ部110bに当接している。なお、第1ピストン110とケース鍔部9eに設けられた支持プレートとの間にリターンスプリング113が縮設されている。
【0051】
従って、上記第4ブレーキB4用油圧アクチュエータ109は、ケース後端面を利用した大きい受圧面積からなると共に、第1及び第2のピストン部材110、112からなるダブルピストンに基づき更に大きな受圧面積が得られ、上記ブレーキB4の設定トルク容量に対応する大きな押圧力が得られる。
【0052】
ついで、本発明の要部に係るパーキングギヤについて説明する。図4に示すように、上述の第3プラネタリギヤにおいて、キャリヤCR3は出力部材に連結しており、リングギヤR3の外周側には該リングギヤR3を係止するための第4ブレーキB4が配設されている。また、第3プラネタリギヤの軸方向後方側に第4ブレーキB4用油圧アクチュエータ109が、ミッションケース9後端の隔壁9eを略々全面利用する形で配設されている。該キャリヤCR3の後方側にパーキングギヤ115が連結されて、油圧アクチュエータ109の第1ピストン110の延出部110aの内周側に被嵌されるように配設されている。該延出部110aは、図4中下方に示すように、一部切欠いた切欠き部118を有しており、パーキングポール116がミッションケース9及び切欠き部118を貫通してパーキングギヤ115に係合自在となるように配置されている。該パーキングポール116がパーキングギヤ115に係合すると、該パーキングギヤ115が固定され、キャリヤCR3を介して出力軸105が固定されるので、該出力軸105を介して車輪が固定され、つまり、停車状態となる。
【0053】
上述のようにパーキングギヤ115を配設することで、第3プラネタリギヤ5及び多板ブレーキB4と該多板ブレーキB4の油圧アクチュエータ109との間にパーキングギヤ115を配設することを可能とし、かつ、ミッションケース9を貫通してパーキングポール116を配置し、該パーキングポール116が直接パーキングギヤ115に係合するので、従来のようなエクステンションハウジング内ではなく、ミッションケース9内の第3プラネタリギヤ5のキャリヤCR3に係合するパーキングギヤ115を可能とする。それにより、自動変速機の軸方向及び径方向寸法の増大を防止してコンパクトに構成できる。
【0054】
なお、パーキングポールを動かすパーキング機構(不図示)は、例えばシフトレバーに電気的又は機械的に連結されたマニュアルシャフトにより、自動変速機の変速機構を制御する油圧制御装置内のマニュアルバルブを駆動し、パーキングロッド等を介してパーキングポールを動かす機構である。従来のようにミッションケース後端の隔壁より外側にパーキングギヤ(パーキングポール)を配設すると、ミッションケース下部の略々全長に配置されている油圧制御装置より更に後方にパーキング機構が延出するため、その構造を複雑にしているが、本実施の形態においては、ミッションケース9内にパーキングギヤ115(パーキングポール116)を配設するため、その構造を簡単にし、組立作業性を向上するものでありながら、コンパクトに構成できる。
【0055】
ついで、図5の上記自動変速機構のスケルトン図、図6の作動表及び図7の速度線図に沿って、上述した自動変速機構6の作用について説明する。
【0056】
該自動変速機構6は、第1プラネタリギヤ3からなるフロントギヤユニット130と、第2プラネタリギヤ4及び第3プラネタリギヤ5からなるリヤギヤユニット131とにその機能上分かれており、かつリヤギヤユニット131は、中間軸42を介して連結されている両サンギヤS2、S3からなる第3回転要素137と、連結部材99を介して連結されているキャリヤCR2及びリングギヤR3からなる第2回転要素136と、互に連結されているリングギヤR1及びR2からなる第1回転要素135と、出力軸105に連結されているキャリヤCR3からなる(出力用)回転要素の、合計4個の回転要素から構成される。
【0057】
1速では、図6に示すように、第1クラッチC1が係合し、第3ワンウェイクラッチF3が作動し、入力軸12とサンギヤS2、S3(第3回転要素137)が連結されると共に、キャリヤCR2及びリングギヤR3(第2回転要素)の逆転がワンウェイクラッチF3により阻止されて、入力軸12の回転(RIN)は、クラッチC1を介して直接第3プラネタリギヤ5のサンギヤS3に入力される。すると、第3ワンウェイクラッチF3の作動に基づき停止状態にあるリングギヤR3により、図7の速度線図において、線図L1に示す状態となり、出力軸105が接続されたキャリヤCR3からは、正回転の1速1STが取り出される。なお、第2プラネタリギヤは、サンギヤS2が回転するが、空転状態となっている。
【0058】
この際、1速状態及び発進時に基づく大きなトルクが作用し、該トルクを第3ワンウェイクラッチF3にて担持することになるが、該第3ワンウェイクラッチF3は、第2及び第3プラネタリギヤ4、5の間部分にて軸方向に比較的長い空間に配置され、特にその係止部材(ローラ又はスプラグ)102及びそれに接するアウタレース100及びインナレース101部分の面積も広くなっており、上記大きなトルクを確実に担持し得る。つまり、例えば従来のようにワンウェイクラッチF3をリングギヤR3の外周側とケースとの間に配設しなくても、大きなトルクに担持し得るので、上記パーキングギヤの配設を可能とするものでありながら、自動変速機の径方向寸法の増大を防止してコンパクトに構成できる。
【0059】
2速では、図6に示すように、1速時の第1クラッチC1の係合に加えて、第3ブレーキB3が係合すると共に、第3ワンウェイクラッチF3の作動が解除され、第1及び第2ワンウェイクラッチF1、F2が作動する。この状態では、第1プラネタリギヤ3は、ロック状態の第1ワンウェイクラッチF1により停止状態のキャリヤCR1、及び第3ブレーキB3の係止によりロック状態の第2ワンウェイクラッチF2により停止状態のサンギヤS1に基づき、停止状態にあり、従ってそのリングギヤR1に連結している第2プラネタリギヤ4のリングギヤR2も停止状態にある。
【0060】
そして、入力軸12の回転は、第1クラッチC1を介してサンギヤS2から第2プラネタリギヤ4に入力されると共に、サンギヤS3を介して第3プラネタリギヤ5に入力される。第2プラネタリギヤ4は、前述したようにリングギヤR2の回転が阻止され(速度=0)、図7の速度線図において、線図L2に示す状態となり、出力軸105が接続されたキャリヤCR3から、正回転の2速回転(2ND)が取り出される。
【0061】
3速では、図6に示すように、1、2速時の第1クラッチC1の係合に加えて、第3クラッチC3が係合されると共に、第2ワンウェイクラッチF2の作動が解除され、第1ワンウェイクラッチF1の作動が維持される。この状態では、入力軸12の回転は、それまでの第1クラッチC1を介したリヤギヤユニット131への入力に加えて、第3クラッチC3を介してフロントギヤユニット130のサンギヤS1にも入力され、かつキャリヤCR1が第1ワンウェイクラッチF1により係止される。
【0062】
すると、第1プラネタリギヤ3は、サンギヤS1に入力軸12の回転が入力され、キャリヤCR1が係止されることから、図7の速度線図において、線図L3に示す状態となり、フロントギヤユニット130の出力要素としてのリングギヤR1から、正回転RV1がリヤギヤユニット131の入力要素としての第2プラネタリギヤ4のリングギヤR2に出力される。一方、リヤギヤユニット131には、サンギヤS2、S3に入力軸12の回転RINが入力されているので、上記リングギヤR2へ入力される回転RV1は、図7の線図L4に示すように、合成され、出力軸105に連結されるキャリヤCR3からは、3速回転(3RD)が取り出される。なお、第3ブレーキB3は、係合状態となっているが、第2ワンウェイクラッチF2が空転状態なので、該ブレーキB3は変速に何ら関与しない。
【0063】
4速では、図6に示すように、1、2、3速時の第1クラッチC1の係合に加えて、第2クラッチC2が係合されると共に、第1ワンウェイクラッチF1の作動が解除される。この状態では、入力軸12の回転は、それまでの第1クラッチC1を介したリヤギヤユニット131のサンギヤS2、S3への入力に加えて、第2クラッチC2を介してキャリヤCR2及びリングギヤR3にも入力され、該リヤギヤユニット131、即ち第2及び第3プラネタリギヤ4、5全体が直結回転となり、図7の線図L5に示す状態となり、出力軸105に連結されるキャリヤCR3から、4速回転(4TH)が取り出される。
【0064】
5速では、図6に示すように、第1クラッチC1の係合が解除されると共に、第2及び第3クラッチC2、C3がそのまま係合状態を維持され、かつ第1ブレーキB1が係合される。この状態では、入力軸12の回転は、第2クラッチC2を介してリヤギヤユニット131である第2プラネタリギヤ4のキャリヤCR2及び第3プラネタリギヤ5のリングギヤR3に入力されると共に、第3クラッチC3を介してフロントギヤユニット130である第1プラネタリギヤ3のサンギヤS1に入力される。すると、キャリヤCR1が第1ブレーキB1により係止されているので、フロントギヤユニット130は、図7線の図L3で示す状態となり、リングギヤR1からは、減速された正回転RV1がリヤギヤユニット131のリングギヤR2に出力される。一方、前述したように、該リヤギヤユニット131のキャリヤCR2及びリングギヤR3には、入力軸12の回転が入力されるので、速度線図は、図7の線図L7となり、キャリヤCR3から出力軸105へ、5速回転(5TH)が取り出される。この際、第3ブレーキB3は、図6に示すように、係合状態となっているが、第2ワンウェイクラッチF2が空転状態となっているので、該ブレーキB3は何ら変速に関与しない。
【0065】
なお、自動変速機1からは、クラッチC2、ブレーキB1、B2及びB3を係合することにより、不図示の6速回転を取り出すことが可能であるが、本実施の形態では、その説明を省略する。
【0066】
上述のように、第2プラネタリギヤには、リングギヤR2に第1プラネタリギヤを介して入力部材の回転を変更されて伝達され、サンギヤS2又はキャリヤCR2に入力軸12の回転がそれぞれクラッチC1又はC2を介して伝達されるので、自動変速機1は、径方向寸法の増大を防止してコンパクトにするものでありながら、少なくとも前進5速(又は6速)を可能とする。
【0067】
後進では、図6に示すように、第3クラッチC3が係合されると共に、第4ブレーキB4及び第1ワンウェイクラッチF1が係止される。この状態では、入力軸12の回転RINは、第3クラッチC3を介してフロントギヤユニット130のサンギヤS1に入力され、キャリヤCR1が第1ワンウェイクラッチF1により係止されることから、速度線図は、図7の線図L3に示す状態となり、リングギヤR1からは、正回転の出力回転RV1がリヤギヤユニット131のリングギヤR2に出力される。該リヤギヤユニット131は、リングギヤR3及びキャリヤCR2が第4ブレーキB4により係止されるので、図7の線図L10で示す状態となり、キャリヤCR3から出力軸105へ、後進回転(REV)が取り出される。
【0068】
また、エンジンブレーキ(コースト)時には、図6に示すように、通常の作動に加えて、3速及び後進時には、第1ブレーキB1が係合され、第1ワンウェイクラッチF1の空転に対してキャリヤCR1を確実に係止し、2速時には第2ブレーキB2が係合され、リングギヤR2を確実に係止し、更に1速時には、第1ブレーキB4が係合されて、リングギヤR3が確実に係止される。
【0069】
ニュートラル時には、図6に示すように、ギヤ部60の摩擦係合要素(クラッチC1〜C3、ブレーキB1〜B4、ワンウェイクラッチF1〜F3)の係合が全て解除され、入力軸12と出力軸105の接続状態が絶たれる。即ち、ギヤ部及び出力軸105は自由回転状態となる。
【0070】
パーキング時には、図6に示すように、ギヤ部60の摩擦係合要素(クラッチC1〜C3、ブレーキB1〜B4、ワンウェイクラッチF1〜F3)の係合が全て解除され、不図示のパーキング機構である、例えばシフトレバーによりバルブボディのマニュアルバルブを駆動し、マニュアルシャフトが駆動することによりパーキングポール116が径方向内周側に作動される。すると、該パーキングポール116がパーキングギヤ115に係止される。該パーキングギヤ115が係止されると共に、第3プラネタリギヤ5のキャリヤCR3が係止され、該キャリヤCR3に係合する出力軸105が係止される。即ち、出力軸105が停止状態に固定されて、パーキング状態となる。
【0071】
以上の構成及び作用により本発明においては、ブレーキB4と該ブレーキB4の油圧アクチュエータ109との間にて、出力軸に連結する第3プラネタリギヤ5のキャリヤCR3にパーキングギヤ115を配設したので、自動変速機1の軸方向及び径方向のコンパクト化を可能とすることができる。また、ワンウェイクラッチF3を第3プラネタリギヤ5の該パーキングギヤ115とは他方側に配設することで、該パーキングギヤ115をキャリヤCR3に配設することを可能とすることができる。更に、油圧アクチュエータ109のピストン110を一部切欠き、ミッションケース9を貫通してパーキングポール116を係合させて配置することで、上記構成を可能とし、自動変速機1をコンパクト化することができる。
【0072】
なお、上記実施の形態は、上述自動変速機構6に沿って説明したが、自動変速機構はこれに限らず、出力部材に連結するプラネタリギヤ(シンプルでもデュアルでも可)を有し、かつブレーキ及び油圧アクチュエータを有するものならば、本発明の適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機の全体を示す断面図。
【図2】そのトルクコンバータ部分を示す拡大断面図。
【図3】その多段変速機構の前部であるクラッチ部を示す拡大断面図。
【図4】その多段変速機構の後部であるギヤ部を示す拡大断面図。
【図5】多段変速機構のスケルトン図。
【図6】その作動を示す図。
【図7】その速度線図。
【符号の説明】
1 自動変速機
3 第1プラネタリギヤ
4 第2プラネタリギヤ
5 第3プラネタリギヤ
6 多段変速機構
9 ミッションケース
12 入力部材(入力軸)
42 入力要素(中間軸)
99a 中間軸
100 (F3の)アウタレース
101 (F3の)インナレース
105 出力部材(出力軸)
109 (B4用)油圧アクチュエータ
110 (油圧アクチュエータの)ピストン
115 パーキングギヤ
116 係止部材(パーキングポール)
117 スナップリング
118 切欠き部
B1 第1の(第1)ブレーキ
B2 第2の(第2)ブレーキ
B4 第3の(第4)ブレーキ
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
F3 第1の(第3)ワンウェイクラッチ
S2 サンギヤ
S3 サンギヤ
CR2 キャリヤ
CR3 キャリヤ
R2 リングギヤ
R3 リングギヤ

Claims (9)

  1. 摩擦係合要素により、ギヤ部の動力伝達経路を変更して、入力部材の回転を複数の変速段に変速して出力部材に伝達し、かつミッションケースに収納されている多段変速機構を備えてなる、自動変速機において、
    前記ギヤ部が、サンギヤ、連結部材に連結されたリングギヤ及びキャリヤを有するプラネタリギヤを備えると共に、該プラネタリギヤのキャリヤを前記出力部材に連結してなり、
    前記連結部材を前記プラネタリギヤの前記出力部材側とは反対側に配設し、
    前記プラネタリギヤのリングギヤの外径側に、該リングギヤを前記ケースに係止する多板ブレーキを配設し、
    該ブレーキの油圧アクチュエータを前記プラネタリギヤの前記出力部材側である前記ケースの後部に配設し、
    前記プラネタリギヤの前記出力部材側における前記プラネタリギヤと前記油圧アクチュエータの間において、前記キャリヤに連結してパーキングギヤを配設し、
    前記プラネタリギヤのキャリヤに連結された前記パーキングギヤの軸方向他方側に、前記連結部材に連結され、前記プラネタリギヤのリングギヤを一方向の回転に対して係止するワンウェイクラッチを配設してなる、
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 前記油圧アクチュエータのピストンを一部切欠いて、該切欠き部を通して、前記パーキングギヤに係止し得る係止部材を配置してなる、
    ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機。
  3. 前記係止部材は、前記ケースを貫通して配置されたパーキングポールであり、該パーキングポールが直接前記パーキングギヤに係合してなる、
    ことを特徴とする請求項2記載の自動変速機。
  4. 入力軸側にプラネタリギヤと出力軸側に前記プラネタリギヤを離間して配設し、
    前記入力軸側のプラネタリギヤのサンギヤと前記出力軸側のプラネタリギヤのサンギヤとを連結する入力要素と、
    前記入力要素の外周側に回転自在に配置され、前記入力軸側のプラネタリギヤのキャリヤと前記出力軸側のプラネタリギヤのリングギヤとを連結する中空軸と、を備え、
    前記ワンウェイクラッチを、そのインナレースを前記中空軸の外周面に係止すると共に、そのアウタレースを前記ミッションケースに係止して、配設する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機。
  5. 前記インナレースが前記中空軸に隙間を存して係止され、前記アウタレースが前記ミッションケースに隙間のないように係止される、
    ことを特徴とする請求項記載の自動変速機。
  6. 前記アウタレースの軸方向両端は、一方を前記ミッションケースの段差部に、他方をテーパードスナップリングにより軸方向移動不能に係止される、
    ことを特徴とする請求項または記載の自動変速機。
  7. 前記ギヤ部は、同軸上において前記入力部材から出力部材に向けて順次配置される第1、第2及び第3プラネタリギヤの少なくとも3個のプラネタリギヤと、
    前記第1、第2及び第3プラネタリギヤのそれぞれ外径側に、第1、第2及び第3のブレーキの少なくとも3個のブレーキと、を有し、
    前記入力軸側のプラネタリギヤは、前記第2プラネタリギヤであり、
    前記出力軸側のプラネタリギヤは、前記第3プラネタリギヤであり、
    前記ブレーキは、前記第3のブレーキである、
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか記載の自動変速機。
  8. 前記第2プラネタリギヤは、リングギヤ、キャリヤ及びサンギヤに入力部材からの駆動力が選択的に駆動連結される、
    ことを特徴とする請求項記載の自動変速機。
  9. 前記第2プラネタリギヤは、前記リングギヤ、キャリヤ及びサンギヤのいずれか1個の回転要素に前記第1プラネタリギヤを介して前記入力部材の回転を変更されて伝達され、他の2個の回転要素に前記入力部材の回転がそれぞれ異なるクラッチを介して伝達される、
    ことを特徴とする請求項記載の自動変速機。
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