JPH0516084A - 産業用ロボツトの手動操作による教示制御装置 - Google Patents

産業用ロボツトの手動操作による教示制御装置

Info

Publication number
JPH0516084A
JPH0516084A JP3192493A JP19249391A JPH0516084A JP H0516084 A JPH0516084 A JP H0516084A JP 3192493 A JP3192493 A JP 3192493A JP 19249391 A JP19249391 A JP 19249391A JP H0516084 A JPH0516084 A JP H0516084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
tool
orientation
handling device
manual operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3192493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2514490B2 (ja
Inventor
Fumio Kasagami
文男 笠上
Seisuke Kukumiya
成助 久々宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihen Corp filed Critical Daihen Corp
Priority to JP3192493A priority Critical patent/JP2514490B2/ja
Priority to DE69217420T priority patent/DE69217420T2/de
Priority to EP92111015A priority patent/EP0521440B1/en
Priority to US07/908,196 priority patent/US5243266A/en
Publication of JPH0516084A publication Critical patent/JPH0516084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2514490B2 publication Critical patent/JP2514490B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1679Programme controls characterised by the tasks executed
    • B25J9/1682Dual arm manipulator; Coordination of several manipulators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 教示作業を手動操作によって行う場合、ツー
ル移動装置のツールをワーク取扱装置のワークと同期し
て連動動作させることができるようにすること 【構成】 ツール移動装置2におけるツール2nの位置
姿勢変化を、ワーク取扱装置1におけるワーク1mの位
置姿勢変化に連動して、ワーク1mに対するツール2n
の位置姿勢が一定となるように、手動操作する。動作指
示スイッチ手段12による動作指示信号および単独連動
操作選択手段9からの連動指示信号を受けて、ワーク取
扱装置1の位置姿勢とツール移動装置2の位置姿勢とを
求める。そして、ワーク取扱装置1の関節変数とツール
移動装置2の関節変数とが演算され、ワーク取扱装置1
のアクチュエーター動作指令値とツール移動装置2のア
クチュエーター動作指令値とが、微小時間ΔT経過した
時点で出力され、ツールがワークに同期して連動動作す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットの手動
操作による教示制御装置に係り、詳しくは、ロボットの
手首などに取り付けられたワークの位置姿勢を変化させ
ることができるワーク取扱装置と、該ワークに作業を施
すツールの位置姿勢を変化させることができるツール移
動装置とを備え、教示作業を手動操作により行うように
した産業用ロボット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にワーク取扱装置と加工用や溶接用
のトーチやガンなどのツールを設けたツール移動装置と
を有する産業用ロボットは、いわゆるティーチングプレ
イバック方式によって、実稼働時には同時に再現動作す
るように、協調制御されるようになっている。ところ
で、ロボットの実稼動に先だって教示作業を行う必要が
ある。この教示作業は、各ロボットの単独の手動操作に
より行われている。従来、図24(a)に示すように、
まず、ワーク取扱装置1のワーク1mおよびツール移動
装置2のツール2nを適宜に動作させて所望の位置決め
状態とし、この位置姿勢における点Aを第一の位置決め
状態における教示点として教示している。すなわち、点
Aでのワーク1mに対するツール2nの位置姿勢のデー
タとワーク取扱装置1の関節変数のデータが記憶され
る。この後、第二の位置決め状態を形成するために、ツ
ール2nおよびワーク1mを適宜に移動させる必要があ
る。しかし、第一の位置決め状態で点Aを教示した後、
ワーク取扱装置1の動作のみによってワーク1mを破線
のように動かすと、ツール2nにワーク1mが接触した
り当たったりする場合がある。したがって、ワーク1m
とツール2nとが干渉するのを避ける必要がある。その
ために、第一の位置決め状態で点Aを教示した後に、図
24(b)に示すように、ツール2nをワーク1mから
一旦遠ざけている。次に、図24(c)のごとく、次の
教示点Bが所望位置となるように、ワーク1mをワーク
取扱装置1の動作によって、例えば、矢印1p方向へ移
動させる。その後、図24(d)に示すように、ツール
移動装置2の動作によってツール2nをワーク1mに向
けて移動させて第二の位置決め状態を形成し、この第二
の位置決め状態で点Bを教示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、教示
作業の途中で、ツールをワークから退避させなければな
らないということは極めて煩わしい。とりわけ、教示点
が多いと、ツールを退避させる回数も多くなる。したが
って、退避に要する時間も増大することになり、全体と
して、教示時間が長くなるという欠点がある。さらに、
教示点と次の教示点との距離が短いときや一連の教示点
の配列が整然としていないときには、退避させていたツ
ールをワーク側へ移動させるときに、所望する次の教示
点がワーク上のどこにあるのか、判別できなくなってし
まう事態が生じる。本発明は上述の問題に鑑みなされた
もので、その目的は、教示作業を手動操作によって行う
場合、ツール移動装置のツールをワーク取扱装置のワー
クと連動して追従移動させることができるようにするこ
と、すなわち、ツールをワークから一々退避させること
なく、移動前のワークに対するツールの位置姿勢を正確
に維持しつつ、ツールがワークの移動に正確に追従させ
ることができるようにして、教示作業の簡素化ならびに
迅速化を図ることができるようにした産業用ロボットの
手動操作による教示制御装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワークの位置
姿勢を変化させることができるワーク取扱装置と、該ワ
ークに作業を施すツールの位置姿勢を変化させることが
できるツール移動装置とを有し、教示作業を手動操作に
より行う産業用ロボットの教示制御装置に適用される。
その特徴とするところは、図1を参照して、ワーク取扱
装置1におけるワーク1mの位置姿勢変化とツール移動
装置2におけるツール2nの位置姿勢変化とを独立して
手動操作させるか、ツール移動装置2におけるツール2
nの位置姿勢変化を、ワーク取扱装置1におけるワーク
1mの位置姿勢変化に連動して、ワーク1mに対するツ
ール2nの位置姿勢が一定となるように手動操作させる
かを選択する単独連動操作選択手段9が設けられる。ワ
ーク1mの位置姿勢を変更する動作指示信号を出力させ
るための動作指示スイッチ手段12が設置されている。
そして、動作指示スイッチ手段12による動作指示信号
および単独連動操作選択手段9からの連動指示信号を受
けたときに、以下のような工程を含む制御作動をする手
動操作教示制御手段4Aが備えられる。その手動操作教
示制御手段4Aは、動作指示信号を取り込み、手動操作
開始時のワーク取扱装置1の位置姿勢と、手動操作開始
時のワーク1mに対するツール2nの位置姿勢とを求め
る第一工程 第一工程と同じ動作指示信号を受けているときには、予
め設定した微小時間ΔTが経過したときを予測して次の
第三工程以降の実行を指示し、動作指示信号に変化があ
ったときには、第一工程からの再実行を指示し、動作指
示信号がなくなったときには、終了を指示する第二工程 ワーク取扱装置1の位置姿勢を演算すると共に、第一工
程で求めた手動操作開始時のワーク1mに対するツール
2nの位置姿勢およびワーク取扱装置1の位置姿勢か
ら、ツール移動装置2の位置姿勢を予め求める第三工程 第三工程で求めたワーク取扱装置1の位置姿勢から、ワ
ーク取扱装置1の関節変数を求めると共に、第三工程で
求めたツール移動装置2の位置姿勢から、ツール移動装
置2の関節変数を予め求める第四工程 第四工程で求めたワーク取扱装置1の関節変数からワー
ク取扱装置1のアクチュエーター動作指令値aw1-i,a
w2-i,・・・,aw6-iを予め求めると共に、第四工程で
求めたツール移動装置2の関節変数からツール移動装置
2のアクチュエーター動作指令値at1-i,at2-i,・・
・,at6-iを予め求め、微小時間ΔT経過した時点で、
ワーク取扱装置1のアクチュエーター動作指令値
w1-i,aw2-i,・・・,aw6-iとツール移動装置2の
アクチュエーター動作指令値at1-i,at2-i,・・・,
t6-iとを同期して出力すると共に、第二工程からを繰
り返させることを指示する第五工程を実行させるように
なっている。 上記した動作指示スイッチ手段12による動作指示信号
を、ワーク取扱装置1の位置姿勢に関する直角座標系の
軸方向または軸周り回転の動作を指示する信号としてお
けばよい。また、動作指示スイッチ手段12による動作
指示信号を、ワーク取扱装置1の各関節の動作を指示す
る信号としておいてもよい。
【0005】
【発明の効果】本発明によれば、一つの教示点から次の
点を教示するために、ワークの位置姿勢を変えても、手
動操作開始時のワークに対するツールの位置姿勢を維持
できるように、ツール移動装置の動きがワーク取扱装置
の動きに正確に連動する。その結果、ワークを移動させ
ても、ツールとワークとの干渉を避けるためのツールの
退避操作が不要となる。ワークの位置姿勢が変わった状
態で次の点を教示するとき、前の教示点も把握され、次
の点を教示する作業が容易で、正確かつ迅速化すること
ができる。
【0006】
【実施例】以下に、二基のロボットを使った実施例に基
づいて、本発明に係る産業用ロボットの手動操作による
教示制御装置を、詳細に説明する。本ロボットシステム
では、図2に示すように、ワーク1mの位置姿勢を変化
させることができるワーク取扱装置1と、図3に示すよ
うに、ワークに作業を施すツール2nの位置姿勢を変化
させることができるツール移動装置2とが備えられてい
る。そして、ワーク取扱装置1とツール移動装置2との
二基のロボットは、図1のように対向して設置され、溶
接などの実稼働中に必要とされるワーク1mとツール2
nとの位置姿勢を教示する教示作業を、手動操作により
行うようになっている。上記のワーク1mを手首1Aの
先端に取り付けたワーク取扱装置1は、例えば六つの関
節1aないし1fにおいてφ1 ないしφ6 の関節変数を
有する6自由度のマニプレーターである。一方、ツール
2nを手首2Aに取り付けたツール移動装置2も、例え
ば、六つの関節2aないし2fにおいてθ1ないしθ6
の関節変数を有する6自由度のマニプレーターである。
なお、関節1a,2aのような菱形は、矢印1S方向に
回動するスイベルジョイント機構を、関節1b,2bの
ような二重円は、矢印1B方向に回動するベントジョイ
ント機構を表示している。そして、例えば、関節のいく
つかを組み合わせて動作させれば、任意の方向へ動かす
ことができる。例えばX軸方向へのみの移動(後述する
Sx)や、Y軸周りのみの回転(後述するSβ)を行わ
せることができる。このワーク取扱装置1とツール移動
装置2とを操作するためのティーチングボックス3と、
制御装置4とが設けられている。図4はティーチングボ
ックス3の操作パネル面であり、上部に、表示盤5と停
止指令ボタン6が設けられる。中段の右には、手動操作
の対象を選択するロボット切替スイッチ7があり、いず
れか一方へ傾けると、「ワーク取扱装置」の操作もしく
は「ツール移動装置」の操作をすることができるように
なっている。中央には、手動操作のモードを切り替える
モード切替スイッチ8が設置され、「関節手動操作モー
ド」と「直角手動操作モード」のいずれかを選択するこ
とができる。左端には動作切替スイッチ9が設けられ、
教示時に二基のロボットを「単独」に動作させるか「連
動」して動作させるかを選定するために使用される。こ
れは、ワーク取扱装置1におけるワーク1mの位置姿勢
変化とツール移動装置2におけるツール2nの位置姿勢
変化とを独立して手動操作させるか、ツール移動装置2
におけるツール2nの位置姿勢変化を、ワーク取扱装置
1におけるワーク1mの位置姿勢変化と連動してワーク
1mに対するツール2nの位置姿勢が一定となるように
手動動作させるかを選択するための単独連動操作選択手
段を構成している。中央の目盛のある部分は速度率切替
スイッチ10であり、教示時にワーク1mが動く速度
を、予め設定されている最高速度テーブル値に対して遅
くできるようにするための速度率を選定するものであ
る。例えば目盛の0.5を選択すると、作業員によって
教示された位置へ、最高速度テーブル値の1/2の速度
で移動させることができる。早く移動させるときは1.
0を選定すればよい。その速度率はいずれを選定しても
差し支えないが、次の教示位置までのピッチが大きい場
合には、その80%までの距離を例えば1.0の速度率
とし、残りの20%の距離を0.1の速度率とすると、
目標位置近傍までは迅速に、目標位置に到達させるとき
にはゆっくりとした移動を実現でき、目標位置に確実に
停止させることができる。ちなみに、目標位置をオーバ
ーランしても、引き返せばよいだけであるが、目標位置
に一致させるためには速度の遅い方が教示作業の緊張感
を軽減することができて都合がよい。そのために、速度
率として、例えば0.1,0.2,0.5,1.0の四
つが準備されている。左下には、教示されたデータのた
めの編集ボックス11が確保されている。その右側に
は、操作ボタン群12が配置される。いずれの操作ボタ
ン12a〜12f,12A〜12Fも、押されると1の
信号を出力し、押されてないときは常に0を出力してい
る。この操作ボタン群12は、教示作業のための動作指
示信号を出力するために、作業員が操作する動作指示ス
イッチ手段となっている。この操作ボタン群12を、以
下に説明する。モード切替スイッチ8で「関節手動操作
モード」が選択されているとき、左側の列の操作ボタン
12aないし12fを押せば、ワーク取扱装置1の関節
が正転することになる。また、右側の列の操作ボタン1
2Aないし12Fを押せば、その関節を逆転させること
ができる。モード切替スイッチ8で「直角手動操作モー
ド」が選択されているときに、上から三段の操作ボタン
を押せば、図5に符号51で示す絶対座標系X,Y,Z
の各軸方向の移動を手動操作することになり、左側の操
作ボタン12aないし12cを押せばプラス方向へ、右
側の12Aないし12Cを押せばマイナス方向へ進むよ
うになっている。下の三段の操作ボタンを押せば絶対座
標系51に対するオイラー角α,β,γ(図5参照)の
姿勢回転をさせることができ、左側の操作ボタン12d
ないし12fを押せばプラス方向へ、右側の12Dない
し12Fを押せばマイナス方向へ進ませることができ
る。
【0007】このような装置からなる産業用ロボットの
手動操作による教示制御装置としては、操作ボタン群1
2による動作指示信号および動作切替スイッチ9からの
連動指示信号を受けたときに、制御作動する手動操作教
示制御手段としてのコンピュータ4Aが、図1に示すよ
うに制御装置4に内蔵されている。この手動操作教示制
御手段4Aの構成は図6に示すごとくであり、CPU,
ROMやRAMなどからなるマイクロプロセシングユニ
ット14、それから出力されたアクチュエーター動作指
令値を駆動信号に変換するサーボドライバー15などを
有している。ワーク取扱装置1およびツール移動装置2
は、6自由度のマニプレーターであることから、そのサ
ーボドライバー15は15W1 〜15W6 と15T1
15T6 の合計12個存在し、各ロボット1,2の関節
におけるリンク16(16W1 〜16W6 ,16T1
16T6 )を回動させるための電動モータなどのアクチ
ュエーター17として17W1 〜17W6 ,17T1
17T6 が、各サーボドライバー15に対応して設けら
れている。図中の18Wは、サーボドライバー15Wと
ワーク取扱装置1のアクチュエーター17Wとを結ぶ制
御ケーブルであり、18Tも、サーボドライバー15T
とツール移動装置2のアクチュエーター17Tとを結ぶ
制御ケーブルである。19は、各アクチュエーター動作
指令値の信号を出力するためのインターフェースであ
り、その19aは出力フェース、19bはバッファーで
ある。ちなみに、ワーク取扱装置1の六つの関節に対し
て、図5で示したφ1 , φ2 , ・・・, φ6 の関節変数
が存在し、また、ツール移動装置2についても、θ1 ,
θ2 ,・・・,θ6 の関節変数が存在するので、それに対
応した12個のウインドーが確保されている。この手動
操作教示制御手段4Aは、以下の五つの工程を実行する
制御プログラムを含んでいる。まず、第一の工程は、操
作ボタン群12による動作指示信号および動作切替スイ
ッチ9からの「連動」指示信号を受けたときに、速度率
切替スイッチ10により選定された速度率rに基づいて
ワーク取扱装置1の速度を演算する。そして、手動操作
開始時のワーク取扱装置1の位置姿勢と、手動操作開始
時のワーク1mに対するツール2nの位置姿勢とを求め
ることである。第二工程は、第一工程と同じ動作指示信
号を受けているときには、予め設定した微小時間ΔTが
経過したときを予測して次の第三工程以降の実行を指示
し、動作指示信号に変化があったときには、第一工程か
らの再実行を指示し、動作指示信号がなくなったときに
は、終了を指示することである。第三工程は、ワーク取
扱装置1の位置姿勢を演算するとともに、第一工程で求
めた手動操作開始時のワーク1mに対するツール2nの
位置姿勢およびワーク取扱装置1の位置姿勢から、ツー
ル移動装置2の位置姿勢を、予め求めることである。第
四工程は、第三工程で求めたワーク取扱装置1の位置姿
勢から、ワーク取扱装置1の関節変数を求めると共に、
第三工程で求めたツール移動装置2の位置姿勢から、ツ
ール移動装置2の関節変数を予め求めることである。第
五工程は、第四工程で求めたワーク取扱装置1の関節変
数からワーク取扱装置1のアクチュエーター動作指令値
w1-i,aw2-i,・・・,aw6-iを予め求めると共に、
第四工程で求めたツール移動装置2の関節変数からツー
ル移動装置2のアクチュエーター動作指令値at1-i,a
t2-i,・・・,at6-iを予め求め、微小時間ΔT経過し
た時点で、ワーク取扱装置1のアクチュエーター動作指
令値a w1-i,aw2-i,・・・,aw6-iとツール移動装置
2のアクチュエーター動作指令値at1-i,at2-i,・・
・,at6-iとを同期して出力すると共に、第二工程から
を繰り返させることを指示することである。なお、手動
操作教示制御手段4Aには、上記の「連動動作」を実行
させるプログラムのほかに、動作切替スイッチ9によっ
て、ワーク取扱装置1おけるワーク1mの位置姿勢変化
とツール移動装置2におけるツール2nの位置姿勢変化
とを「独立」して手動操作させることが選択されている
場合、ロボット切替スイッチ7の指示にしたがって、ワ
ーク取扱装置1もしくはツール移動装置2のいずれか一
方のみを動作させる「単独動作」を実行させるプログラ
ムも含まれている。
【0008】次に、上記のシステムにおけるワーク取扱
装置1とツール移動装置2との本発明に係る手動操作に
ついて、フローチャートをも参照しながら説明する。 〔1〕モード切替スイッチ8によって「直角手動操作モ
ード」が選択され、動作切替スイッチ9により「連動」
が選択されている場合の「連動する直角手動操作」につ
いて述べる。これは、ツール2nとワーク1mの相対的
な位置姿勢を変えることなく、図5の絶対座標系51を
基準として、ワーク1mの基準点56を所望する位置姿
勢に変更するときの操作である。ティーチングボックス
3において、動作切替スイッチ9を「連動」に、モード
切替スイッチ8を「直角手動操作モード」に、また、ロ
ボット切替スイッチ7を「ワーク取扱装置」にする。そ
して、速度率切替スイッチ10で、所望する速度速度率
r、例えば0.2である「rb 」を選定する。そこで、
操作ボタン群12の希望する操作ボタン例えば12b,
12c,12Eを押したとする。操作ボタン群12を手
放すまでの処理は次のようになる。 〔a〕:第一工程は、後述する〔a−1〕ないし〔a−
4〕からなる。操作ボタン12b,12c,12Eを押
すことにより、動作指示信号が取り込まれる〔図7のフ
ローチャートのステップ1、以下にST1などと記す〕。
上記のごとく「連動」であり〔ST2〕、対象ロボットは
「ワーク取扱装置」であり〔ST3〕、「直角手動操作モ
ード」であるので〔図8のST6〕、ステップ7へ進む。
なお、対象ロボットが「ツール移動装置」となっている
と〔ST3〕、以後の制御は不可能であるので、ロボット
切替スイッチ7を「ワーク取扱装置」とするように切り
替えメッセージが、図示しないCRTなどに表示され
〔ST4〕、その時点で制御は終了される〔ST5〕。ちな
みに、ワーク取扱装置1は、6自由度のマニプレーター
であっても、図示しない3自由度以下のポジショナーで
あってもよいが、ここで述べる制御においては、6自由
度のマニプレーターである場合に限られる。したがっ
て、ステップ7においては、ワーク取扱装置1が6自由
度であるかどうかが問われるようになっている。このワ
ーク取扱装置1の自由度は、手動操作教示制御手段4A
に予め記憶されているので、それにしたがって、ワーク
取扱装置1が6自由度であるかどうかが判定される。も
し、ワーク取扱装置1がポジショナーであれば、以後の
制御は不可能である旨のエラーメッセージが図示しない
CRTなどに表示され〔ST8〕、その時点で制御は終了
される〔ST9〕。このように、ワーク取扱装置1が6自
由度を有しない場合は、「直角手動操作」ができないよ
うに、制御プログラムにプロテクトがかけられている。
ボジショナーは一般に3軸以下であり、したがって、
「直角手動操作」することができない。しかし、後述す
る関節手動操作によって動かすことはできる。ワーク取
扱装置1が6自由度であれば〔ST7〕、ステップ10に
進められる。 〔a−1〕;最初に、ワーク1mの基準点56の絶対座
標系51での並進および回転運動の速度が求められる。
すなわち、操作ボタン12b,12c,12Eによる動
作指示信号 (Sx,Sy,Sz,Sα,Sβ,Sγ) と、設定された速度率rb と、予め固定的に設定して記
憶されているワーク1mの直角手動操作の最高速度テー
ブル値(Vxw0,Vyw0,Vzw0,Vαw0,Vβw0,V
γw0)とから、速度指示値(Vxw , Vyw ,Vzw
Vαw ,Vβw ,Vγw )が、 Vxw =Sx × rb × Vxw0 Vyw =Sy × rb × Vyw0 Vzw =Sz × rb × Vzw0 Vαw =Sα × rb × Vαw0 Vβw =Sβ × rb × Vβw0 Vγw =Sγ × rb × Vγw0 …………(1) の式によって求められる〔ST10〕。なお、上記したS
x,Sy,・・・,Sγは、 操作ボタン12a〜12fが押されているとき、それぞ
れ+1 操作ボタン12A〜12Fが押されているとき、それぞ
れ−1 押されていないとき、 いずれ
も 0 である。ちなみに、前述したように、いまは、操作ボタ
ン12b,12c,12Eが押されているだけであるの
で、 Sx= 0であり、したがって、Vxw = 0 Sy=+1であり、したがって、Vyw = rb ×Vyw0 Sz=+1であり、したがって、Vzw = rb ×Vzw0 Sα= 0であり、したがって、Vαw = 0 Sβ=−1であり、したがって、Vβw =−rb ×Vβw0 Sγ= 0であり、したがって、Vγw = 0 である。 〔a−2〕;次に、動作指示信号を取り込み、手動操作
開始時のワーク取扱装置1の位置姿勢を求める。手動操
作開始時におけるワーク取扱装置1の関節変数を、φ
1-02-0,・・・・, φ6-0 として取り込む〔ST11〕。
図5に示すようなワーク取扱装置1の設置点52を基準
としたワーク1mの取付基準点53の位置姿勢W
2-0 は、Denavit−Hartenbergの表現
によるリンクパラメーターを使った同次変換行列 Ajw=Rot(Z,φj ) ・Trans(ajw,0,djw)・Rot(X,αjw)……(2) の積 W2-0 =A1w・A2w・A3w・A4w・A5w・A6w ……(3) として表すことができる。なお、上記の式(2)中のφ
j は、ワーク取扱装置1のj番目の関節変数、ajwは、
ワーク取扱装置1のj番目のリンク長さ(固定値)、d
jwは、ワーク取扱装置1のj−1番目のリンクとj番目
のリンクとの間の距離(固定値)、αjwは、ワーク取扱
装置1のj−1番目のリンクとj番目のリンクとの間の
角度(固定値)である。 〔a−3〕;手動操作開始時のワーク1mの基準点56
に対するツール2nの先端57の位置姿勢を求める。こ
のために、まず、手動操作開始時におけるツール移動装
置2の関節変数を、θ1-02-0,・・・,θ6-0 として
取り込む〔ST12〕。図5に示すようなツール移動装置2
の設置点54を基準としたツール2nの取付基準点55
の位置姿勢T2-0 は、Denavit−Hartenb
ergの表現によるリンクパラメーターを使った同次変
換行列 Ajt=Rot(Z,θj )・Trans(ajt,0,djt)・Rot(X,αjt)……(4) の積 T2-0 =A1t・A2t・A3t・A4t・A5t・A6t ……(5) として表すことができる。なお、上記の式(4)中のθ
j は、ツール移動装置2のj番目の関節変数、ajtは、
ツール移動装置2のj番目のリンク長さ(固定値)、d
jtは、ツール移動装置2のj−1番目のリンクとj番目
のリンクとの間の距離(固定値)、αjtは、ツール移動
装置2のj−1番目のリンクとj番目のリンクとの間の
角度(固定値)である。そして、図5に示すような絶対
座標系51に対するワーク基準点56の位置姿勢の同次
変換行列 world Xw-o を、 world Xw-o =Zw ・W2-0 ・Ew ……(6) で算出する〔ST13〕。ただし、Zw は絶対座標系51
(図5参照)から見たワーク取扱装置1の設置点52の
位置姿勢の同次変換行列、Ew はワーク1mの取付基準
点53に対するワーク基準点56の位置姿勢の同次変換
行列である。なお、これらのデータは、手動操作教示制
御手段4Aに予め記憶されている。また、絶対座標系5
1に対するツール2nの先端57の位置姿勢の同次変換
行列 world Xt-o を、 world Xt-o =Zt ・T2-0 ・Et ……(7) で算出する〔ST14〕。ただし、Zt は絶対座標系51か
ら見たツール移動装置2の設置点54の位置姿勢の同次
変換行列、Et はツール2nの取付基準点55に対する
ツール先端57の位置姿勢の同次変換行列である。これ
らのデータも、手動操作教示制御手段4Aに予め記憶さ
れている。ところで、ワーク基準点56に対するツール
2nの先端57の位置姿勢の同次変換行列を、 wXt
すると、 world Xt-o =world Xw-o ・ wXt ……(8) が成立する。よって、 wXt は、 wXt =(world Xw-o -1・(world Xt-o ) ……(9) で算出される〔図9のST15〕。一方、式(7)の絶対座
標系51に対するワーク基準点56の位置姿勢を表す同
次変換行列world Xw-o は、下式のようにおくことがで
きる。
【数1】 そこで、手動操作開始時における絶対座標系51に対す
るワーク基準点56の位置のデータ (Xw-o ,
w-o , Zw-o ) と、姿勢のオイラー角表現のデータ
(αw-o ,βw-o ,γw-o ) とに変換する。すなわ
ち、下式で等価となる6つのパラメーターが求められる
〔ST16〕。
【数2】 w-o =px ,Yw-o =py ,Zw-o =pz ……(11) αw-o = Cos-1(ax /Sin(βw-o )) ……(12) βw-o = Cos-1(az ) ……(13) γw-o = Sin-1(oz /Sin(βw-o )) ……(14) 〔a−4〕;ここで、i=0として、手動操作開始から
の経過時間Δt-1を0に設定する〔ST17〕。 〔b〕:第二工程は、以下に示されるとおりである。い
ままで押されていた操作ボタン12b,12c,12E
が手放されていないか、すなわち、動作指示信号が同じ
かどうかを確認する〔ST18〕。同じ動作指示信号が出力
されていれば、経過時間Δt-iに微小時間ΔTを加算し
〔ST19 ,ST20〕、経過時間Δt-i+1として第三工程の実
行を指示する。操作ボタン12b,12c,12Eの全
てが手放された状態ならば〔図10のST21〕、終了する
〔ST22〕。操作ボタン12a,12D,12Eに押し変
えられたといったように、ボタン操作が変化していれば
〔ST21〕、第一工程のステップ1から繰り返される。 〔c〕:第三工程は、以下に示されるとおりである。こ
れは、第二工程からの指示により実行される。経過時間
Δt-iすなわちΔT×i後の絶対座標系51を基準とし
たワーク1mの基準点56の位置(Xw-i ,Yw-i ,Z
w-i )と姿勢のオイラー角(αw-i ,βw-i ,γw-i
とを求める〔図9のST23〕。 Xw-i = Xw-o + Vxw × Δ t-i w-i = Yw-o + Vyw × Δ t-i w-i = Zw-o + Vzw × Δ t-i αw-i = αw-o + Vαw × Δ t-i βw-i = βw-o + Vβw × Δ t-i γw-i = γw-o + Vγw × Δ t-i ……(15) このときのワーク1mの基準点56の同次変換行列 wo
rld Xw-i は、 world Xw-i =Trans(Xw-i ,Yw-i ,Zw-i )・Rot(Z,αw-i )・ Rot(Y,βw-i )・Rot(Z,γw-i ) ……(16) で求められる〔ST24〕。ワーク1mが式(16)のように
動作しても、ワーク1mに対するツール2nの相対的な
位置姿勢を変えないためのツール移動装置2の位置姿勢
2-i が求められる。前記した式(8)と同様に、 world Xt-i =world Xw-i ・ wXt ……(17) が成立する。また、座標関係から式(7)と同様に、 world Xt-i =Zt ・T2-i ・Et ……(18) が成立する。式(18)から、 T2-i =(Zt ) -1・ world Xt-i ・(Et ) -1 …… (19) が成立し、式(19)に式(17)を代入すると、 T2-i =(Zt ) -1・ world Xw-i ・ wXt ・(Et ) -1 ……(20) が得られる〔ST25〕。一方、ワーク取扱装置1の位置姿
勢の同次変換行列W2-i は、前記の式(6)と同様にし
て、 world Xw-i =Zw ・W2-i ・Ew ……(21) が成立し、 W2-i =(Zw -1・ world Xw-i ・(Ew -1 ……(22) によって演算することができる〔ST26〕。 〔d〕:第四工程は、以下の〔d−1〕と〔d−2〕か
らなる。 〔d−1〕;式(20)で得たT2-i を逆変換して、ツー
ル移動装置2の関節変数θ1-i ,θ2-i ,・・・,θ
6-i を得る〔ST27〕。 〔d−2〕;式(22)で得たW2-i を逆変換して、ワー
ク取扱装置1の関節変数φ1-i ,φ2-i ,・・・,φ
6-i を得る〔ST28〕。 〔e〕:第五工程は、以下に示されるとおりである。ツ
ール移動装置2およびワーク取扱装置1における各々の
単位当たりのアクチュエーター動作指令値による関節変
数の動作量を、Rt1,Rt2,・・・,Rt6,RW1
W2,・・・,RW6とする。各値は装置によって決まっ
た値であり、手動操作教示制御手段4Aに予め記憶され
ている。ツール移動装置2のアクチュエーター17
1 , 17T2, ・・・ ,17T6(図6参照)の動作指
令値を、at1-i,at2-i,・・・,at6-iとし、ワーク
取扱装置1のアクチュエーター17W1 , 17W2 , ・
・・ ,17W6 (図6参照)の動作指令値を、aw1-i
w2-i,・・・,aw6-i,とすると、 at1-i=θ1-i /Rt1 t2-i=θ2-i /Rt2 t3-i=θ3-i /Rt3 t4-i=θ4-i /Rt4 t5-i=θ5-i /Rt5 t6-i=θ6-i /Rt6 …… (101) aw1-i=φ1-i /Rw1 w2-i=φ2-i /Rw2 w3-i=φ3-i /Rw3 w4-i=φ4-i /Rw4 w5-i=φ5-i /Rw5 w6-i=φ6-i /Rw6 …… (102) となる〔ST29〕。こうして得られたツール移動装置2の
アクチュエーター動作指令値at1-i,at2-i,・・・,
t6-iと、ワーク取扱装置1のアクチュエーター動作指
令値aw1-i,aw2-i,・・・,aw6-iとを、経過時間Δ
T×iに到達したとき〔ST30〕、その到達の直後に出力
し〔ST31〕、そして、第二工程のステップ18へ戻る。
【0009】なお、以上は手動操作教示制御手段4Aに
おけるアルゴリズムを含めて制御作動を説明した。ここ
で、実際の教示作業の一例を、図11(a)を参照しな
がら説明する。実線で示したワーク1mの第一の位置決
め状態における教示点A(A1 )の位置姿勢を、第二の
位置決め状態である一点鎖線のワーク1m上の点A(A
2 )のように移動する場合、最初の教示点A1 から移動
後の教示点A2 までの道程が単純であれば、操作ボタン
群12を例えば一度操作するだけで済む。この作動は、
ステップ18に戻ってΔTが何回か加算され(ST19および
ST20)、その都度、ステップ31の出力に基づいて、ワー
ク1mとツール2nとが動かされる。そのプロセスは図
12のタイミングチャートにおけるΔTごとにΔT×n
まで繰り返され、各ΔTにおける第二工程から第五工程
の繰り返し動作として理解される。なお、図11(a)
においてΔTを同じ間隔で表示していないのは、ワーク
1mがΔTの間に同じ距離を移動するとはかぎらない
し、また、ワーク1mが立体的に姿勢を変えたりするか
らである。例えば操作ボタン12a,12c,12Dが
押されていた状態から、操作ボタン12a,12Fが押
された状態に変化されるといった場合がある。これは、
図12のタイミングチャートの最上段に破線で示したよ
うに動作指示信号に変化があった場合である。このよう
に動作指令信号に変化があっても、全ての信号が0でな
いかぎり、ステップ21からステップ1へ戻され、変化さ
れた動作指示信号のもとに、ステップ31まで実行され
る。この場合も、図12の最初のΔT×1から最後のΔ
T×nまで、アクチュエーター17W,17Tがn回の
動作を行う。ステップ21において、動作指示信号の全て
が0となれば、もはやワーク1mを移動させる必要のな
い状態であり、制御作動はタイムチャートの終了点EE
で終わる。この後は、さらに「連動動作」が繰り返され
るか、後述するステップ2からの「単独動作」に移行す
ることになる。上記の「連動動作」が繰り返される場合
とは、動作指示信号の全てが0となったが、その時点で
のワーク1mに対するツール2nの位置姿勢は所望する
第二の位置決め状態における位置姿勢となっていないと
きである。この場合には、その第二の位置決め状態とな
るまで、上記の操作が行われる。そのような例を簡単に
紹介する。第一の位置決め状態の点Aと第二の位置決め
状態の点Aとの道程が直線的であるが、その距離が長い
場合に、速度率切替スイッチ10を切り替えるといった
ことがある。図11(b)に示すように、教示点Aを点
1 から点A2 までに移す道程の途中に点a1 ,a2
設定しておく。そして、点A1 から点a1 までは速度率
を1.0で、点a1 から点a2 までは0.5で、点a2
から点A2 までは0.1で移動させるといったことがで
きる。このような場合、各点a1 ,a2 ,A2 は、図1
2の終了点EEに対応する。なお、点a1 の位置姿勢は
点a2 に到達した時点で無視され、記憶されることがな
い。点a2 の位置姿勢も同様に無視される。一方、教示
点A2 に到達したときには、その位置姿勢が教示データ
として記憶される。したがって、ロボットが溶接などの
実稼働をするときには、点A1 から点A2までを例えば
速度率1.0でもって、手動操作開始時のワーク1mに
対するツール2nの位置姿勢を維持して、直接移動させ
ることができる。なお、上記の点a2 から点A2 までの
最終区間でのワーク1mの移動速度を遅くしておくと、
点A 2 を不用意にオーバーランさせてしまうといったこ
とが回避され、また、教示作業中の緊張感を軽減するこ
ともできる。次に、点A1 から点A2 に移動させるまで
にワーク1m上に突起などがあり、それを避けて移動し
なければならない場合には、図11(c)に破線で示す
線分A1 2 上にない点a1,a2 を経由するように教
示することになる。その際、点A1 から点a1 までは
「直角手動操作モード」とし、点a1から点a2 までを
後述する「関節手動操作モード」として、点a2 から点
2 までを再度「直角手動操作モード」とするといった
ように変更することができる。この場合も、各点a1
2 ,A2 は、図12の終了点EEに対応する。ちなみ
に、点a1 から点a2 までの「関節手動操作モード」に
おいて、その途中の点a11において、速度率を変更する
ということもできる。したがって、手動操作の開始は図
13(a)に示すような第一の位置決め状態にあり、そ
のときの教示点Aは点A1 である。ワーク1mが矢印1
pのように動かされることにより、上記した点a1 ,a
2 などを経て第二の位置決め状態の点A2 が実現され
る。点A2 へ到達した状態が図13(b)である。この
図13(a)から図13(b)の間が、「連動」の手動
操作である。教示点Aを第二の位置決め状態の点A2
移動させた後は、「単独」の手動操作、すなわち、ワー
ク1mを停止させた状態でツール2nを動かすとか、ツ
ール2nを停止させた状態でワーク1mを動かすといっ
た操作でもって、図13(c)に示すように、次の教示
点Bや次の次の点Cを教示することができる。したがっ
て、図13は、従来技術のところで説明した図24の動
きと異なっていることが分かるであろう。すなわち、図
13(a)から図13(b)の間は、ツール2nがワー
ク1mから退避することなく、ワーク1mの動きに追従
しており、しかも、ワーク1mに対するツール2nの位
置姿勢は常に維持されているのである。
【0010】〔2〕次に、モード切替スイッチ8によっ
て、「関節手動操作モード」が選択され、かつ、動作切
替スイッチ9により「連動」を選択している場合の「連
動する関節手動操作」について述べる。これは、ツール
2nとワーク1mの相対的な位置姿勢を変えることな
く、ワーク取扱装置1の関節を動作させて、ワーク1m
を所望する位置姿勢に変更するときの操作である。ティ
ーチングボックス3において、動作切替スイッチ9を
「連動」に、モード切替スイッチ8を「関節手動操作モ
ード」に、また、ロボット切替スイッチ7を「ワーク取
扱装置」にする。そして、速度率切替スイッチ10で所
望する速度率r、例えば0.5である「rc 」を選定す
る。そこで、操作ボタン群12の希望する一つの操作ボ
タン例えば12bと12Dを押したとする。このときの
処理の流れおよび操作ボタン群12を手放すまでの処理
は次のようになる。 〔a〕:第一工程は、後述する〔a−1〕ないし〔a−
4〕からなる。操作ボタン12bと12Dとを押すこと
により、動作指示信号が取り込まれる〔図7のST1〕。
上記のごとく「連動」であり〔ST2〕、対象ロボットは
「ワーク取扱装置」であり〔図7のST3〕、「関節手動
操作モード」であるので〔図8のST6〕、図14のステ
ップ32へ進む。なお、対象ロボットが「ツール移動装
置」となっていると〔ST3〕、以後の制御は不可能であ
るので、ロボット切替スイッチ7を「ワーク取扱装置」
とするように切り替えメッセージが、図示しないCRT
などに表示され〔ST4〕、その時点で制御は終了される
〔ST5〕。ちなみに、この関節手動操作モードにおいて
は、ワーク取扱装置1が3自由度以下のポジショナーで
あってもよい。前述した直角手動操作モードにおいて
は、6自由度のマニプレーターである場合に限られてい
たが、例えば、3自由度のポジショナーが使用されてい
ると、次の〔a−1〕で述べる操作ボタン群12による
動作指示信号はS1ないしS3だけとなる。 〔a−1〕;最初に、ワーク取扱装置1の各関節の速度
が求められる。すなわち、操作ボタン12b,12Dに
よる動作指示信号 (S1,S2,S3,S4,S5,S6) と、設定された速度率rc と、予め固定的に設定して記
憶されているワーク取扱装置1の関節手動操作の最高速
度テーブル値(V1w0,V2w0,V3w0,V4w0,V5
w0,V6w0)とから、速度指示値(V1w , V2w ,V
w ,V4w ,V5w ,V6w )が、 V1w =S1 × rc × V1w0 V2w =S2 × rc × V2w0 V3w =S3 × rc × V3w0 V4w =S4 × rc × V4w0 V5w =S5 × rc × V5w0 V6w =S6 × rc × V6w0 …………(23) の式によって求められる(図14のST32)。なお、上記
したS1,S2,・・・,S6は、 操作ボタン12a〜12fが押されているとき、それぞ
れ+1 操作ボタン12A〜12Fが押されているとき、それぞ
れ−1 押されていないとき、 いずれ
も 0 である。ちなみに、前述したように、いまは、操作ボタ
ン12b,12Dが押されているだけであるので、V1
w =0,V3w =0,V5w =0,V6w =0である。 〔a−2〕;次に、動作指示信号を取り込み、手動操作
開始時のワーク取扱装置1の位置姿勢を求める。手動操
作開始時におけるワーク取扱装置1の関節変数を、φ
1-02-0,・・・・, φ6-0 として取り込む〔ST33〕。
図5に示すようなワーク取扱装置1の設置点52を基準
としたワーク1mの取付基準点53の位置姿勢W
2-0 は、Denavit−Hartenbergの表現
によるリンクパラメーターを使った同次変換行列 Ajw=Rot(Z,φj ) ・Trans(ajw,0,djw)・Rot(X,αjw)……(2A) の積 W2-0 =A1w・A2w・A3w・A4w・A5w・A6w ……(3A) として表すことができる。なお、この式(2A),(3A)
は、前述した式(2),(3)と同じである。また、φ
j ,ajw,djw,αjwも、式(2),(3)の後で説明
したものと同じである。 〔a−3〕;手動操作開始時のワーク1mの基準点56
に対するツール2nの先端57の位置姿勢を求める。こ
のために、まず、手動操作開始時におけるツール移動装
置2の関節変数を、θ1-02-0,・・・,θ6-0 として
取り込む〔ST34〕。図5に示すようなツール移動装置2
の設置点54を基準としたツール2nの取付基準点55
の位置姿勢T2-0 は、Denavit−Hartenb
ergの表現によるリンクパラメーターを使った同次変
換行列 Ajt=Rot(Z,θj )・Trans(ajt,0,djt)・Rot(X,αjt)……(4A) の積 T2-0 =A1t・A2t・A3t・A4t・A5t・A6t ……(5A) として表すことができる。なお、この式(4A),(5A)
は、前述した式(4),(5)と同じである。また、φ
j ,ajw,djw,αjwは、式(4),(5)の後で説明
したものと同じである。そして、絶対座標系51に対す
るワーク基準点56の位置姿勢の同次変換行列world X
w-o を、 world Xw-o =Zw ・W2-0 ・Ew ……(6A) で算出する〔ST35〕。なお、この式(6A)は、前述した
式(6)と同じである。また、Zw やEw も、式(6)
の後のところで説明したものと同じである。また、絶対
座標系51に対するツール2nの先端57の位置姿勢の
同次変換行列 world Xt-o を、 world Xt-o =Zt ・T2-0 ・Et ……(7A) で算出する〔ST36〕。なお、この式(7A)も、前述した
式(7)と同じである。また、Zt やEt も、式(7)
の後のところで説明したものと同じである。ところで、
ワーク基準点56に対するツール先端57の位置姿勢の
同次変換行列を、 wXt とすると、 world Xt-o =world Xw-o ・ wXt ……(8A) が成立する。よって、 wXt は次式で算出する〔ST3
7〕。 wXt =(world Xw-o -1・(world Xt-o ) ……(9A) なお、この式(8A),(9A)は、前述した式(8),
(9)と同じである。〔a−4〕;ここで、i=0とし
て、手動操作開始からの経過時間Δt-1を0に設定する
〔ST38〕。 〔b〕:第二工程は、以下に示されるとおりである。い
ままで押されていた操作ボタン12b,12Dが手放さ
れていないか、すなわち、動作指示信号が同じかどうか
を確認する〔図15のST39〕。同じ動作指示信号が出力
されていれば、経過時間Δt-iに微小時間ΔTを加算し
〔ST40 ,ST41〕、経過時間Δt-i+1として第三工程の実
行を指示する。操作ボタン12b,12Dの全てが手放
された状態ならば〔ST42〕、終了する〔ST43〕。操作ボ
タン12cに押し変えられたといったように、ボタン操
作が変化していれば〔ST42〕、第一工程のステップ1か
ら繰り返される。 〔c〕:第三工程は、以下に示されるとおりである。こ
れは、第二工程からの指示により実行される。経過時間
Δt-iすなわちΔT×i後のワーク取扱装置1の関節変
数(φ1-i ,φ2-i ,・・・,φ6-i )を求める(図1
6のST44)。 φ1-i = φ1-o + V1w × Δ t-i φ2-i = φ2-o + V2w × Δ t-i φ3-i = φ3-o + V3w × Δ t-i φ4-i = φ4-o + V4w × Δ t-i φ5-i = φ5-o + V5w × Δ t-i φ6-i = φ6-o + V6w × Δ t-i ……(24) このときのワーク取扱装置1の設置点52を基準とした
ワーク1mの取付基準点53の位置姿勢W2-i は、De
navit−Hartenbergの表現によるリンク
パラメーターを使った同次変換行列 Ajw=Rot(z,φj-i ) ・Trans(ajw,0,djw)・Rot(x,αjw)…(25) を用いて、 W2-i =A1w・A2w・A3w・A4w・A5w・A6w ……(26) として表すことができ、このW2-i が求められる〔ST4
5〕。なお、上記の式(25)中の φj-i はワーク取扱装置1のj番目の関節変数 ajwは、ワーク取扱装置1のj番目のリンク長さ(固定
値)、djwは、ワーク取扱装置1のj−1番目のリンク
とj番目のリンクとの間の距離(固定値)、αjwは、ワ
ーク取扱装置1のj−1番目のリンクとj番目のリンク
との間の角度(固定値)である。ワーク取扱装置1が式
(26)のように動作しても、ワーク1mに対するツール
2nの相対的な位置姿勢を変えないためのツール移動装
置2の位置姿勢T2-i を求める。まず、絶対座標系51
に対するワーク基準点56の位置姿勢の同次変換行列
world Xw-i を、 world Xw-i =Zw ・W2-i ・Ew ……(27) で算出する。そして、式(8)の場合と同様に、 world Xt-i =world Xw-i ・ wXt ……(28) が成立する。また、座標関係から式(7)と同様に、 world Xt-i =Zt ・T2-i ・Et ……(29) が成立する。式(29)から、 T2-i =(Zt ) -1・ world Xt-i ・(Et ) -1 …… (30) が成立し、式(30)に式(27)を代入すると、 T2-i =(Zt ) -1・ world Xw-i ・ wXt ・(Et ) -1 ……(31) が得られ、このT2-i が求められる〔ST46〕。 〔d〕:第四工程は、以下に示されるとおりである。式
(31)で得たT2-i を逆変換して、ツール移動装置2の
関節変数θ1-i ,θ2-i ,・・・,θ6-i を得る〔ST4
7〕。なお、式(26)で得たW2-i を逆変換することに
より、ワーク取扱装置1の関節変数φ1-i ,φ2-i ,・
・・,φ6-i を得ることができる。 〔e〕:第五工程は、以下に示されるとおりである。ツ
ール移動装置2およびワーク取扱装置1における各々の
単位当たりのアクチュエーター動作指令値による関節変
数の動作量を、Rt1,Rt2,・・・,Rt6,RW1
W2,・・・,RW6とすると、ツール移動装置2のアク
チュエーター動作指令値at1-i,at2-i,・・・・,a
t6-iおよびワーク取扱装置1のアクチュエーター動作指
令値aw1-i,aw2-i,・・・,aw6-iは、式(101) ,(1
02) で求まる値となる〔ST48〕。こうして得られたツー
ル移動装置2とワーク取扱装置1のアクチュエーター動
作指令値を、経過時間ΔT×iに到達したとき〔ST4
9〕、その直後に出力し〔ST50〕、そして、第二工程の
ステップ39へ戻る。以上述べた「連動する関節手動操作
モード」において、動作指示信号を受けてから、その信
号がなくなるまでの各工程の移行とその繰り返しが、図
12のタイミングチャートに示されている。なお、図1
1,図12,図13との関連説明も前述と同じである。
このような「連動する関節手動操作モード」ならびに前
述した「連動する直角手動操作モード」によって、ワー
ク1mを希望の位置姿勢に移動させた後、ティーチング
ボックス3の動作切替スイッチ9を「単独」に戻し、ロ
ボット切替スイッチ7を「ツール移動装置」にして、ツ
ール2nを「単独の関節手動操作モード」あるいは絶対
座標系51に対する「単独の直角手動操作モード」によ
る次の希望位置姿勢への移動、すなわち、図13(b)
から図13(c)へ移す操作が可能となる。次に、これ
らの単独動作について説明する。
【0011】これ以後の説明は、従来からも行われてい
る「単独の関節または直角手動操作」の制御作動であ
る。本制御システムは、「単独の関節または直角手動操
作」のみならず、上記した「連動する関節または直角手
動操作」をも行える複合したシステムであるということ
が理解できるであろう。まず、「単独の関節手動操作」
について述べる。 〔1〕ツール移動装置2の関節を動作させて、ツール2
nを希望する位置姿勢に変更するときの操作について説
明する。ティーチングボックス3において、ロボット切
替スイッチ7を「ツール移動装置」に、モード切替スイ
ッチ8を「関節手動操作モード」に、また、動作切替ス
イッチ9を「単独」にする。そして、速度率切替スイッ
チ10で所望する速度率r、例えば0.2である
「rb 」を選定する。そこで、操作ボタン群12の希望
する一つの操作ボタン例えば12aと12cを押したと
する。このときの処理の流れおよび操作ボタン群12を
手放すまでの処理は次のようになる。 〔a〕:第一工程は、以下の〔a−1〕なしい〔a−
3〕からなる。操作ボタン12a,12cを押すことに
より、動作指示信号が取り込まれる〔図7のST1〕。上
記のごとく「単独」であり〔ST2〕、「関節手動操作モ
ード」であり〔ST51〕、対象ロボットは「ツール移動装
置」であるので〔図17のST52〕、ステップ53へ進む。 〔a−1〕;まず、ツール移動装置2の各関節の速度が
求められる。すなわち、操作ボタンによる動作指示信号 (S1,S2,S3,S4,S5,S6) と、設定された速度率rb と、予め固定的に設定して記
憶されているツール移動装置2の関節手動操作の最高速
度テーブル値(V1t0,V2t0,V3t0,V4t0,V5
t0,V6t0)とから、速度指示値(V1t , V2t ,V
t ,V4t ,V5t ,V6t )が、 V1t =S1 × rb × V1t0 V2t =S2 × rb × V2t0 V3t =S3 × rb × V3t0 V4t =S4 × rb × V4t0 V5t =S5 × rb × V5t0 V6t =S6 × rb × V6t0 …………(32) の式によって求められる〔ST53〕。なお、上記したS
1,S2,・・・,S6は、 操作ボタン12a〜12fが押されているとき、それぞ
れ+1 操作ボタン12A〜12Fが押されているとき、それぞ
れ−1 押されていないとき、 いずれ
も 0 である。ちなみに、前述したように、いまは、操作ボタ
ン12a,12cが押されているだけであるので、V2
t =0,V4t =0,V5t =0,V6t =0である。 〔a−2〕;次に、手動操作開始時のツール移動装置2
の関節変数をθ1-0 ,θ2-0 ,・・・,θ6-0 として取
り込む〔ST54〕。 〔a−3〕;ここで、i=0とし、手動操作開始からの
経過時間Δt-1を0に設定する〔ST55〕。 〔b〕:第二工程は、以下に示されるとおりである。い
ままで押されていた操作ボタン12a,12cが手放さ
れていないか、すなわち、動作指示信号は同じかどうか
を確認する〔図18のST56〕。同じ動作指示信号が出力
されていれば、経過時間Δt-iに微小時間ΔTを加算し
〔ST57 ,ST58〕、経過時間Δt-i+1として第三工程の実
行を指示する。操作ボタン12aと12cの全てが手放
された状態ならば〔ST59〕、終了する〔ST60〕。操作ボ
タン12a,12Dに押し変えられたといったように、
ボタン操作が変化していれば〔ST59〕、ステップ1から
繰り返される。 〔c〕:第三工程は、以下に示されるとおりである。こ
れは、第二工程からの指示により実行される。経過時間
Δt-iすなわちΔT×i後のツール移動装置2の関節変
数(θ1-i ,θ2-i ,・・・,θ6-i )を求める〔ST6
1〕。 θ1-i = θ1-o + V1t × Δ t-i θ2-i = θ2-o + V2t × Δ t-i θ3-i = θ3-o + V3t × Δ t-i θ4-i = θ4-o + V4t × Δ t-i θ5-i = θ5-o + V5t × Δ t-i θ6-i = θ6-o + V6t × Δ t-i ……(33) こうして得られたツール移動装置2の関節変数θ1-i
θ2-i ,・・・,θ6-i を、下記の式(101B) によっ
て、アクチュエーター動作指令値at1-i,at2-i,・・
・・,at6-iに変換する〔ST62〕。経過時間Δt-iに到
達したとき〔ST63〕、その直後に出力し〔ST64〕、そし
て、第二工程の実行へ戻る。 at1-i=θ1-i /Rt1 t2-i=θ2-i /Rt2 t3-i=θ3-i /Rt3 t4-i=θ4-i /Rt4 t5-i=θ5-i /Rt5 t6-i=θ6-i /Rt6 …… (101B) なお、この式(101B) は、前述した式(101)と同じであ
る。
【0012】〔2〕ワーク取扱装置1の関節を動作させ
て、ワーク1mを希望する位置姿勢に変更するときの操
作について説明する。これは、上記の〔1〕で述べたツ
ール移動装置2の関節を動作させてツール2nを所望す
る位置姿勢に変更するときの操作と同様に処理される。
ティーチングボックス3において、ロボット切替スイッ
チ7を「ワーク取扱装置」に、モード切替スイッチ8を
「関節手動操作モード」に、また、動作切替スイッチ9
を「単独」にする。そして、速度率切替スイッチ10で
所望する速度率r、例えば0.5である「rc 」を選定
する。そこで、操作ボタン群12の希望する一つの操作
ボタン例えば12Aと12dを押したとする。このとき
の処理の流れおよび操作ボタン群12を手放すまでの処
理は次のようになる。 〔a〕:第一工程は、以下の〔a−1〕ないし〔a−
3〕からなる。操作ボタン12A,12dを押すことに
より、動作指示信号が取り込まれる〔図7のST1〕。上
記のごとく動作は「単独」であり〔ST2〕、「関節手動
操作モード」であり〔ST51〕、対象ロボットは「ワーク
取扱装置」であるので〔図17のST52〕、ステップ65へ
進む。 〔a−1〕;まず、ワーク取扱装置1の各関節の速度が
求められる。すなわち、操作ボタンによる動作指示信号 (S1,S2,S3,S4,S5,S6) と、設定された速度率rc と、予め固定的に設定して記
憶されているワーク取扱装置1の関節手動操作の最高速
度テーブル値(V1w0,V2w0,V3w0,V4w0,V5
w0,V6w0)とから、速度指示値(V1w , V2w ,V
w ,V4w ,V5w ,V6w )が、 V1w =S1 × rc × V1w0 V2w =S2 × rc × V2w0 V3w =S3 × rc × V3w0 V4w =S4 × rc × V4w0 V5w =S5 × rc × V5w0 V6w =S6 × rc × V6w0 …………(23C) の式によって求められる〔ST65〕。この式(23C)は、前
述した式(23)と同じである。なお、上記したS1,S
2,・・・,S6は、 操作ボタン12a〜12fが押されているとき、それぞ
れ+1 操作ボタン12A〜12Fが押されているとき、それぞ
れ−1 押されていないとき、 いずれ
も 0 である。ちなみに、前述したように、いまは、操作ボタ
ン12A,12dが押されているだけであるので、V2
w =0,V3w =0,V5w =0,V6w =0である。 〔a−2〕;次に、手動操作開始時のワーク取扱装置1
の関節変数をφ1-0 ,φ2-0 ,・・・,φ6-0 として取
り込む〔ST66〕。 〔a−3〕;そして、i=0とし、手動操作開始からの
経過時間Δt-1を0に設定する〔ST67〕。 〔b〕:第二工程は、以下に示されるとおりである。い
ままで押されていた操作ボタン12A,12dが手放さ
れていないか、すなわち、動作指示信号は同じかどうか
を確認する〔図19のST68〕。同じ動作指示信号が出力
されていれば、経過時間Δt-iに微小時間ΔTを加算し
〔ST69 ,ST70〕、経過時間Δt-i+1として第三工程の実
行を指示する。操作ボタン12Aと12dの全てが手放
された状態ならば〔ST71〕、終了する〔ST72〕。操作ボ
タン12aと12dに押し変えられたといったように、
ボタン操作が変化していれば〔ST71〕、ステップ1から
繰り返される。 〔c〕:第三工程は、以下に示されるとおりである。こ
れは、第二工程からの指示により実行される。経過時間
Δt-iすなわちΔT×i後のワーク取扱装置1の関節変
数(φ1-i ,φ2-i ,・・・,φ6-i )を求める〔ST7
3〕。 φ1-i = φ1-o + V1t × Δ t-i φ2-i = φ2-o + V2t × Δ t-i φ3-i = φ3-o + V3t × Δ t-i φ4-i = φ4-o + V4t × Δ t-i φ5-i = φ5-o + V5t × Δ t-i φ6-i = φ6-o + V6t × Δ t-i ……(33C) なお、この式(33C)は、前述した式(33)と同じであ
る。こうして得られたワーク取扱装置1の関節変数φ
1-i ,φ2-i,・・・・,φ6-i を、下記の式(102C)
によって、アクチュエーター動作指令値aw1-i
w2-i,・・・,aw6-iに変換する〔ST74〕。経過時間
Δt-iに到達したとき〔ST75〕、その直後に出力し〔ST
76〕、そして、第二工程の実行へ戻る。 aw1-i=φ1-i /Rw1 w2-i=φ2-i /Rw2 w3-i=φ3-i /Rw3 w4-i=φ4-i /Rw4 w5-i=φ5-i /Rw5 w6-i=φ6-i /Rw6 …… (102C) なお、この式(102C) は、前述した式(102)と同じで
ある。
【0013】次に、「単独の直角手動操作」について述
べる。 〔3〕ツール移動装置2の関節を動作させ、絶対座標系
51を基準として、ツール2nを希望する位置姿勢に変
更するときの操作について説明する。ティーチングボッ
クス3において、ロボット切替スイッチ7を「ツール移
動装置」に、モード切替スイッチ8を「直角手動操作モ
ード」に、また、動作切替スイッチ9を「単独」にす
る。そして、速度率切替スイッチ10で所望する速度率
r、例えば0.2である「rb 」を選定する。そこで、
操作ボタン群12の希望する一つの操作ボタン例えば1
2bと12cを押したとする。このときの処理の流れお
よび操作ボタン群12を手放すまでの処理は次のように
なる。 〔a〕:第一工程は、以下の〔a−1〕ないし〔a−
3〕からなる。操作ボタン12b,12cを押すことに
より、動作指示信号が取り込まれる〔図7のST1〕。上
記のごとく動作は「単独」であり〔ST2〕、「直角手動
操作モード」であり〔ST51〕、対象ロボットは「ツール
移動装置」であるので〔図20のST82〕、ステップ83へ
進む。 〔a−1〕;まず、ツール2nの絶対座標系51での並
進および回転運動の速度を求める。すなわち、操作ボタ
ンによる動作指示信号 (Sx,Sy,Sz,Sα,Sβ,Sγ) と、設定された速度率rb と、予め固定的に設定して記
憶されているツール2nの直角手動操作の最高速度テー
ブル値(Vxt0,Vyt0,Vzt0,Vαt0,Vβt0,V
γt0)とから、速度指示値(Vxt , Vyt ,Vzt
Vαt ,Vβt ,Vγt )が、 Vxt =Sx × rb × Vxt0 Vyt =Sy × rb × Vyt0 Vzt =Sz × rb × Vzt0 Vαt =Sα × rb × Vαt0 Vβt =Sβ × rb × Vβt0 Vγt =Sγ × rb × Vγt0 …………(35) の式によって求められる〔ST83〕。なお、上記したS
x,Sy,・・・,Sγは、 操作ボタン12a〜12fが押されているとき、それぞ
れ+1 操作ボタン12A〜12Fが押されているとき、それぞ
れ−1 押されていないとき、 いずれ
も 0 である。ちなみに、前述したように、いまは、操作ボタ
ン12b,12cが押されているだけであるので、Vx
t =0,Vαt =0,Vβt =0,Vγt =0である。 〔a−2〕;次に、手動操作開始時におけるツール移動
装置2の関節変数を、θ1-02-0,・・・, θ6-0 とし
て取り込む〔ST84〕。そして、絶対座標系51から見た
ツール2nの先端57の位置姿勢の同次変換行列 worl
d Xt-o を、 world Xt-o =Zt ・T2-0 ・Et ……(36) で算出する〔ST85〕。ところで、式(36)は、下式のよ
うにおくことができる。
【数3】 そこで、手動操作開始時における絶対座標系51に対す
るツール2nの先端57の位置のデータ(Xt-o , Y
t-o , Zt-o)と、姿勢のオイラー角表現のデータ
(αt-o ,βt-o ,γt-o ) とに変換する。すなわ
ち、下式で等価となる6つのパラメーターが求められ
る。
【数4】 t-o =px ,Yt-o =py ,Zt-o =pz ……(38) αt-o = Cos-1(ax /Sin(βt-o )) ……(39) βt-o = Cos-1(az ) ……(40) γt-o = Sin-1(oz /Sin(βt-o )) ……(41) これらの式(38),(39),(40),(41) によって、ツール2n
の位置と姿勢を求める〔ST86〕。 〔a−3〕;ここで、i=0とし、手動操作開始からの
経過時間Δt-1を0として設定する〔ST87〕。 〔b〕:第二工程は、以下に示されるとおりである。い
ままで押されていた操作ボタン12b,12cが手放さ
れていないか、すなわち、動作指示信号は同じかどうか
を確認する〔図21のST88〕。同じ動作指示信号が出力
されていれば、経過時間Δt-iに微小時間ΔTを加算し
〔ST89 ,ST90〕、経過時間Δt-i+1として第三工程の実
行を指示する。操作ボタン12bと12cの全てが手放
された状態ならば〔ST91〕、終了する〔ST92〕。操作ボ
タン12C,12Fに押し変えられたといったように、
ボタン操作が変化していれば〔ST91〕、ステップ1から
繰り返される。 〔c〕:第三工程は、以下に示されるとおりである。こ
れは、第二工程からの指示により実行される。経過時間
Δt-iすなわちΔT×i後の絶対座標系51を基準とし
たツール2nの先端57の位置(Xt-i ,Yt-i ,Z
t-i )と姿勢のオイラー角(αt-i ,βt-i ,γt-i
とを求める。 Xt-i = Xt-o + Vxt × Δ t-i t-i = Yt-o + Vyt × Δ t-i t-i = Zt-o + Vzt × Δ t-i αt-i = αt-o + Vαt × Δ t-i βt-i = βt-o + Vβt × Δ t-i γt-i = γt-o + Vγt × Δ t-i ……(42) このときのツール先端57の同次変換行列 world X
t-i は、 world Xt-i =Trans(Xt-i ,Yt-i ,Zt-i )・Rot(Z,αt-i )・ Rot(Y,βt-i )・Rot(Z,γt-i ) ……(43) で表される。ツール移動装置2の位置姿勢T2-i は、前
記した式(20)と同様に T2-i =(Zt ) -1・ world Xw-i ・ wXt ・(Et ) -1 ……(44) で示されるから、ツール移動装置2の関節変数θ1-i
θ2-i ,・・・,θ6-iを得ることができる〔ST93〕。
こうして得られたツール移動装置2の関節変数θ1-i
θ2-i,・・・・,θ6-i を、下記の式(101D) によっ
て、アクチュエーター動作指令値at1-i,at2 -i,・・
・,at6-iに変換する〔ST94〕。経過時間Δt-iに到達
したとき〔ST95〕、その直後に出力し〔ST96〕、そし
て、第二工程の実行へ戻る。 at1-i=θ1-i /Rt1 t2-i=θ2-i /Rt2 t3-i=θ3-i /Rt3 t4-i=θ4-i /Rt4 t5-i=θ5-i /Rt5 t6-i=θ6-i /Rt6 ……(101D) なお、この式(101D) は、前述した式(101)と同じであ
る。
【0014】〔4〕ワーク取扱装置1の関節を動作さ
せ、絶対座標系51を基準として、ワーク1mを希望す
る位置姿勢に変更するときの操作について説明する。テ
ィーチングボックス3において、ロボット切替スイッチ
7を「ワーク取扱装置」に、モード切替スイッチ8を
「直角手動操作モード」に、また、動作切替スイッチ9
を「単独」にする。すなわち、「ワーク取扱装置の単独
の直角手動操作」とする。そして、速度率切替スイッチ
10で所望する速度率r、例えば0.5である「rc
を選定する。そこで、操作ボタン群12の希望する一つ
の操作ボタン例えば12aと12cを押したとする。こ
のときの処理の流れおよび操作ボタン群12を手放すま
での処理は次のようになる。 〔a〕:第一工程は、後述する〔a−1〕ないし〔a−
3〕からなる。操作ボタン12a,12cを押すことに
より、動作指示信号が取り込まれる〔図7のST1〕。上
記のごとく動作は「単独」であり〔ST2〕、「直角手動
操作モード」であり〔ST51〕、対象ロボットは「ワーク
取扱装置」であるので〔図20のST82〕、図22のステ
ップ100 へ進む。ちなみに、ワーク取扱装置1は、6自
由度のマニプレーターであっても、3自由度以下のポジ
ショナーであってもよいが、ここで述べる制御において
は、6自由度のマニプレーターである場合に限られる。
したがって、ステップ100 において、ワーク取扱装置1
が6自由度であるかどうかが問われるようになってい
る。このワーク取扱装置1の自由度は、手動操作教示制
御手段4Aに予め記憶されているので、それにしたがっ
て、ワーク取扱装置1が6自由度であるかどうかが判定
される。もし、ワーク取扱装置1がポジショナーであれ
ば、以後の制御は不可能である旨のエラーメッセージが
図示しないCRTなどに表示され〔ST101 〕、その時点
で制御は終了される〔ST102 〕。ワーク取扱装置1が6
自由度であれば〔ST100 〕、ステップ103 に進められ
る。 〔a−1〕;まず、ワーク1mの絶対座標系51での並
進および回転運動の速度を求める。すなわち、操作ボタ
ンによる動作指示信号 (Sx,Sy,Sz,Sα,Sβ,Sγ) と、設定された速度率rc と、予め固定的に設定して記
憶されているワーク1mの直角手動操作の最高速度テー
ブル値(Vxw0,Vyw0,Vzw0,Vαw0,Vβw0,V
γw0)とから、速度指示値(Vxw , Vyw ,Vzw
Vαw ,Vβw ,Vγw )が、 Vxw =Sx × rc × Vxw0 Vyw =Sy × rc × Vyw0 Vzw =Sz × rc × Vzw0 Vαw =Sα × rc × Vαw0 Vβw =Sβ × rc × Vβw0 Vγw =Sγ × rc × Vγw0 ………… (45) の式によって求められる〔ST103 〕。なお、上記したS
x,Sy,・・・,Sγは、 操作ボタン12a〜12fが押されているとき、それぞ
れ+1 操作ボタン12A〜12Fが押されているとき、それぞ
れ−1 押されていないとき、 いずれ
も 0 である。ちなみに、前述したように、いまは、操作ボタ
ン12a,12cが押されているだけであるので、Vy
w =0,Vαw =0,Vβw =0,Vγw =0である。 〔a−2〕;手動操作開始時におけるワーク取扱装置1
の関節変数を、φ1-0 2-0,・・・, φ6-0 として取り
込む〔ST104 〕。そして、絶対座標系51から見たワー
ク1mの基準点56の位置姿勢の同次変換行列 world
w-o を、 world Xw-o =Zw ・T2-0 ・Ew …… (46) で算出する〔ST105 〕。ところで、式 (46)は、下式の
ようにおくことができる。
【数5】 そこで、手動操作開始時における絶対座標系51に対す
るワーク1mの基準点56の位置のデータ(Xw-o , Y
w-o , Zw-o )と、姿勢のオイラー角表現のデータ
(αw-o ,βw-o ,γw-o ) とに変換する。すなわ
ち、下式で等価となる6つのパラメーターが求められ
る。
【数6】 w-o =px ,Yw-o =py ,Zw-o =pz …… (48) αw-o = Cos-1(ax /Sin(βw-o )) …… (49) βw-o = Cos-1(az ) …… (50) γw-o = Sin-1(oz /Sin(βw-o )) …… (51) これらの式 (48), (49), (50), (51) によって、ワーク
1mの位置と姿勢を求める〔ST106 〕。 〔a−3〕;ここで、i=0とし、手動操作開始からの
経過時間Δt-1を0として設定する〔ST107 〕。 〔b〕:第二工程は、以下に示されるとおりである。い
ままで押されていた操作ボタン12a,12cが手放さ
れていないか、すなわち動作指示信号は同じかどうかを
確認する〔図23のST108 〕。同じ動作指示信号が出力
されていれば、経過時間Δt-iに微小時間ΔTを加算し
〔ST109 ,ST110 〕、経過時間Δt-i+1として第三工程
の実行を指示する。操作ボタン12aと12cの全てが
手放された状態ならば〔ST111〕、終了する〔ST112
〕。操作ボタン12a,12c,12Eに押し変えら
れたといったように、ボタン操作が変化していれば〔ST
111 〕、ステップ1から繰り返される。 〔c〕:第三工程は、以下に示されるとおりである。こ
れは、第二工程からの指示により実行される。経過時間
Δt-iすなわちΔT×i後の絶対座標系51を基準とし
たワーク基準点56の位置(Xw-i ,Yw-i ,Zw-i
と姿勢のオイラー角(αw-i ,βw-i,γw-i )とを求
める。 Xw-i = Xw-o + Vxw × Δ t-i w-i = Yw-o + Vyw × Δ t-i w-i = Zw-o + Vzw × Δ t-i αw-i = αw-o + Vαw × Δ t-i βw-i = βw-o + Vβw × Δ t-i γw-i = γw-o + Vγw × Δ t-i ……(52) このときのワーク基準点56の同次変換行列 world X
w-i は、 world Xw-i =Trans(Xw-i ,Yw-i ,Zw-i )・Rot(Z,αw-i )・ Rot(Y,βw-i )・Rot(Z,γw-i ) …… (53) で表される。ワーク取扱装置1の位置姿勢W2-i は、前
記した式(22)と同じの W2-i =(Zw -1・ world Xw-i ・(Ew -1 ……(54) から、ワーク取扱装置1の関節変数φ1-i ,φ2-i ,・
・・,φ6-i を得る〔ST113 〕。こうして得られたワー
ク取扱装置1の関節変数φ1-i ,φ2-i ,・・・・,φ
6-i を、下記の式(102E) によって、アクチュエーター
動作指令値aw1-i,aw2-i,・・・,aw6-iに変換する
〔ST114 〕。経過時間Δt-iに到達したとき〔ST115
〕、その直後に出力し〔ST116 〕、そして、第二工程
の実行へ戻る。 aw1-i=φ1-i /Rw1 w2-i=φ2-i /Rw2 w3-i=φ3-i /Rw3 w4-i=φ4-i /Rw4 w5-i=φ5-i /Rw5 w6-i=φ6-i /Rw6 …… (102E) なお、この式(102E) は、前述した式(102)と同じで
ある。
【0015】なお、前述した「連動する直角手動操作」
において、ワーク取扱装置1の位置姿勢に関する直角座
標系の軸方向または軸周り回転の動作を指定するときの
基準とする座標系は、絶対座標系として説明した。しか
し、ワーク取扱装置1の設置点52(図5参照)に設け
た座標系を基準としてもよい。その場合には、第1工程
の式(6),(7),(8),(9),(10)は、以下の
式に置き換えられることになる。ワーク取扱装置1の設
置点52に対するワーク基準点56の位置姿勢の同次変
換行列w1w-o は、 W1w-o =W2-0 ・Ew ……(6X) となる。ただし、W2-0 は式(3)によるものであり、
w はワーク1mの取付基準点53に対するワーク基準
点56の位置姿勢の同次変換行列である。このEw のデ
ータは、前述の場合と同様に、手動操作教示制御手段4
Aに予め記憶されている。一方、ツール移動装置2の設
置点54に対するツール2nの先端57の位置姿勢の同
次変換行列T1t-o は、 T1t-o =T2-0 ・Et ……(7X) となる。ただし、T2-0 は式(5)によるものであり、
t はツール2nの取付基準点55に対するツール先端
57の位置姿勢の同次変換行列である。このEtのデー
タも、前述の場合と同様に、手動操作教示制御手段4A
に予め記憶されている。したがって、絶対座標系51
(図5参照)から見たワーク取扱装置1の設置点52の
位置姿勢の同次変換行列Zw と、絶対座標系51から見
たツール移動装置2の設置点54の位置姿勢の同次変換
行列Zt と、ワーク基準点56に対するツール2nの先
端57の位置姿勢の同次変換行列 wXt を用いると、 Zt T1t-o =Zw W1w-o ・ wXt ……(8X) が成立する。よって、 wXt は、 wXt =(W1w-o ) -1・Zw -1・Zt T1t-o ……(9X) で算出される。一方、式(7X)のワーク取扱装置1の設
置点52に対するワーク基準点56の位置姿勢を表す同
次変換行列w1w-o は、下式のようになる。
【数7】 また、第三工程の式(16),(17),(18),(19),
(20),(21),(22)は、以下の式に置き換えられるこ
とになる。このときのワーク取扱装置1の設置点52に
対するワーク基準点56の位置姿勢の同次変換行列W1
w-i は、 W1w-i =Trans(Xw-i ,Yw-i ,Zw-i )・Rot(Z,αw-i )・ Rot(Y,βw-i )・Rot(Z,γw-i ) ……(16X) で求められる。ワーク1mが式(16X)のように動作して
も、ワーク1mに対するツール2nの相対的な位置姿勢
を変えないためのツール移動装置2の位置姿勢T2-i
求められる。前記した式(8X)と同様に、 Zt T1t-i =Zw W1w-i ・ wXt ……(17X) が成立する。また、座標関係から式(7X)と同様に、 T1t-i =T2-0 ・Et ……(18X) が成立する。式(18X)から、 T2-i T1t-i (Et ) -1 ……(19X) が成立し、式(19X)に式(17X)を代入すると、 T2-i =(Zt ) -1・Zw W1w-i ・ wXt ・(Et ) -1 ……(20X) が得られる。一方、ワーク取扱装置1の位置姿勢の同次
変換行列W2-i は、前記の式(6X)と同様にして、 W1w-i =W2-i ・Ew ……(21X) が成立し、 W2-i W1w-i ・(Ew ) -1 ……(22X) によって演算することができる。
【0016】前述したように、連動の手動操作における
教示作業おいては、産業用ロボットの手動操作教示制御
手段で固定的に決めた一定の微小時間の経過を予測し
て、ワーク取扱装置のアクチュエーター動作指令値とツ
ール移動装置のアクチュエーター動作指令値とが求めら
れる。そして、所定の経過時間に到達した時点で、ツー
ル移動装置のアクチュエーター動作指令値およびワーク
取扱装置のアクチュエーター動作指令値が同期して出力
され、ワーク取扱装置の関節やツール移動装置の関節が
その出力信号に基づいて動作する。本発明の独特の効果
としては、操作ボタン群を押して連動させながらワーク
とツールを動かせている最中に完全な同期がとれるの
で、ワークに対するツールの相対的な位置姿勢は、常に
一定に保たれる。そして、操作ボタン群を手放したとき
には、ワークに対するツールの相対的な位置姿勢は一定
の状態で止まることになる。なお、操作ボタン群を手放
した場合、実際にロボットが停止するのは上記の微小時
間経過後となるが、速度率切替スイッチの速度率の選定
によって、ワークとツールの動きを調整することができ
る。すなわち、所望する位置の近くまでは高速で動か
し、所望する位置に極めて接近した状態では低速で動か
すことにより、所望する位置に停止させることができ
る。ツールとワークの干渉を避けるためのツールの退避
動作をさせる必要がなくなるので、教示作業が簡便化さ
れかつ迅速なものとすることができる。また、ワークの
位置姿勢が変わっても、手動操作開始時のワークに対す
るツールの位置姿勢がその後も維持されるので、前の教
示点におけるワークに対するツールの位置姿勢が極めて
分かりやすくなり、ツールの次の教示点における教示作
業を間違いなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワーク取扱装置とツール移動装置の二基のロ
ボットからなる産業用ロボットであり、ティーチングボ
ックスと制御装置との配置関係図。
【図2】 ワークが取り付けられた6自由度を有するワ
ーク取扱装置の斜視図。
【図3】 ツールが取り付けられた6自由度を有するツ
ール移動装置の斜視図。
【図4】 各種切替スイッチを有するティーチングボッ
クスの操作パネルの正面図。
【図5】 ワーク取扱装置とツール移動装置における各
座標とその座標間の位置姿勢関係を示す同次変換行列の
関連説明図。
【図6】 手動操作教示制御手段の構成ブロック図と各
ロボットにおけるアクチュエーターとの関連説明図。
【図7】 初期段階の作動を説明するフローチャート。
【図8】 「連動」作動を説明するフローチャート。
【図9】 図8のBに続く「連動する直角手動操作モー
ド」におけるフローチャート。
【図10】 図9のDに続く「連動する直角手動操作モ
ード」におけるフローチャート。
【図11】 (a)ないし(c)は、教示点Aを移動さ
せるときの「連動」動作する教示経路の模式的説明図。
【図12】 操作ボタンの全部が手放されるまでの各工
程におけるタイミングチャート。
【図13】 ワーク取扱装置とツール移動装置とが「連
動」動作しているときの説明であり、(a)は最初の位
置決め状態図、(b)はツールがワークに追従して移動
した後の位置決め状態図、(c)は次の点を教示してい
る状態図。
【図14】 図8のFに続く「連動する関節手動操作モ
ード」におけるフローチャート。
【図15】 図14のGに続く「連動する関節手動操作
モード」におけるフローチャート。
【図16】 図15のHに続く「連動する関節手動操作
モード」におけるフローチャート。
【図17】 図7のJに続く「単独の関節手動操作モー
ド」におけるフローチャー。
【図18】 図17のKに続く「単独の関節手動操作モ
ード」におけるフローチャー。
【図19】 図17のLに続く「単独の関節手動操作モ
ード」におけるフローチャー。
【図20】 図7のMに続く「単独の直角手動操作モー
ド」におけるフローチャート。
【図21】 図20のNに続く「単独の直角手動操作モ
ード」におけるフローチャー。
【図22】 図20のOに続く「単独の直角手動操作モ
ード」におけるフローチャー。
【図23】 図22のPに続く「単独の直角手動操作モ
ード」におけるフローチャー。
【図24】 ワーク取扱装置とツール移動装置とが連動
しなくて単独の手動操作となっている従来技術における
協調動作の教示説明であり、(a)は最初の位置決め状
態図、(b)はツールをワークから遠ざけた退避状態
図、(c)はワークを次の位置決め状態にもってゆくワ
ーク移動状態図、(d)はツールをワーク上の次の点を
教示する状態図。
【符号の説明】
1…ワーク取扱装置(ロボット,マニプレーター)、1
m…ワーク、2…ツール移動装置(ロボット,マニプレ
ーター)、2n…ツール、4A…手動操作教示制御手段
(コンピューター)、9…単独連動操作選択手段(動作
切替スイッチ)、12…動作指示スイッチ手段(操作ボ
タン群)、r…ワーク取扱装置の速度、ΔT…予め設定
した微小時間、at1-i,at2-i,・・・,at6-i…ツー
ル移動装置のアクチュエーター動作指令値、aw1-i,a
w2-i,・・・,aw6-i…ワーク取扱装置のアクチュエー
ター動作指令値。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの位置姿勢を変化させることがで
    きるワーク取扱装置と、該ワークに作業を施すツールの
    位置姿勢を変化させることができるツール移動装置とを
    有し、教示作業を手動操作により行う産業用ロボットの
    教示制御装置において、 前記ワーク取扱装置におけるワークの位置姿勢変化と前
    記ツール移動装置におけるツールの位置姿勢変化とを独
    立して手動操作させるか、前記ツール移動装置における
    ツールの位置姿勢変化を、前記ワーク取扱装置における
    ワークの位置姿勢変化に連動して、ワークに対するツー
    ルの位置姿勢が一定となるように手動操作させるかを選
    択する単独連動操作選択手段と、 前記ワークの位置姿勢を変更する動作指示信号を出力さ
    せるための動作指示スイッチ手段と、 上記動作指示スイッチ手段による動作指示信号および前
    記単独連動操作選択手段からの連動指示信号を受けたと
    きに、以下のような工程を含む制御作動をする手動操作
    教示制御手段とを備え、 上記手動操作教示制御手段は、 動作指示信号を取り込み、手動操作開始時のワーク取扱
    装置の位置姿勢と、手動操作開始時のワークに対するツ
    ールの位置姿勢とを求める第一工程と、 上記第一工程と同じ動作指示信号を受けているときに
    は、予め設定した微小時間が経過したときを予測して次
    の第三工程以降の実行を指示し、動作指示信号に変化が
    あったときには、前記第一工程からの再実行を指示し、
    動作指示信号がなくなったときには、終了を指示する第
    二工程と、 前記ワーク取扱装置の位置姿勢を演算すると共に、第一
    工程で求めた手動操作開始時のワークに対するツールの
    位置姿勢および前記ワーク取扱装置の位置姿勢から、ツ
    ール移動装置の位置姿勢を予め求める第三工程と、 第三工程で求めたワーク取扱装置の位置姿勢から、該ワ
    ーク取扱装置の関節変数を求めると共に、第三工程で求
    めたツール移動装置の位置姿勢から、該ツール移動装置
    の関節変数を予め求める第四工程と、 第四工程で求めたワーク取扱装置の関節変数から該ワー
    ク取扱装置のアクチュエーター動作指令値を予め求める
    と共に、第四工程で求めたツール移動装置の関節変数か
    ら該ツール移動装置のアクチュエーター動作指令値を予
    め求め、前記微小時間経過した時点で、前記ワーク取扱
    装置のアクチュエーター動作指令値とツール移動装置の
    アクチュエーター動作指令値とを同期して出力すると共
    に、前記第二工程からを繰り返させることを指示する第
    五工程と、 を実行するコンピューターであることを特徴とする産業
    用ロボットの手動操作による教示制御装置。
  2. 【請求項2】 前記動作指示スイッチ手段による動作指
    示信号は、前記ワーク取扱装置の位置姿勢に関する直角
    座標系の軸方向または軸周り回転の動作を指示する信号
    であることを特徴する請求項1に記載された産業用ロボ
    ットの手動操作による教示制御装置。
  3. 【請求項3】 動作指示スイッチ手段による動作指示信
    号は、前記ワーク取扱装置の各関節の動作を指示する信
    号であることを特徴する請求項1に記載された産業用ロ
    ボットの手動操作による教示制御装置。
JP3192493A 1991-07-05 1991-07-05 産業用ロボットの連動手動操作による教示制御方法 Expired - Fee Related JP2514490B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3192493A JP2514490B2 (ja) 1991-07-05 1991-07-05 産業用ロボットの連動手動操作による教示制御方法
DE69217420T DE69217420T2 (de) 1991-07-05 1992-06-29 Manuelle Lernkontrollvorrichtung für Arbeitsvorgänge in einem Industrierobotersystem
EP92111015A EP0521440B1 (en) 1991-07-05 1992-06-29 A manual teaching control device for operations in an industrial robots-system
US07/908,196 US5243266A (en) 1991-07-05 1992-07-02 Teaching control device for manual operation in an industrial robots-system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3192493A JP2514490B2 (ja) 1991-07-05 1991-07-05 産業用ロボットの連動手動操作による教示制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0516084A true JPH0516084A (ja) 1993-01-26
JP2514490B2 JP2514490B2 (ja) 1996-07-10

Family

ID=16292227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3192493A Expired - Fee Related JP2514490B2 (ja) 1991-07-05 1991-07-05 産業用ロボットの連動手動操作による教示制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5243266A (ja)
EP (1) EP0521440B1 (ja)
JP (1) JP2514490B2 (ja)
DE (1) DE69217420T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5671910A (en) * 1992-05-06 1997-09-30 James C. Carne Vacuum plates

Families Citing this family (79)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3306781B2 (ja) * 1992-12-31 2002-07-24 株式会社ダイヘン 産業用ロボットの手動操作による教示制御装置および教示方法
JPH06332538A (ja) * 1993-05-19 1994-12-02 Fanuc Ltd 柔軟なサーボ制御方法
US5731804A (en) * 1995-01-18 1998-03-24 Immersion Human Interface Corp. Method and apparatus for providing high bandwidth, low noise mechanical I/O for computer systems
CA2167304C (en) 1993-07-16 1998-04-21 Louis B. Rosenberg Multi degree of freedom human-computer interface with tracking and forcefeedback
US5734373A (en) * 1993-07-16 1998-03-31 Immersion Human Interface Corporation Method and apparatus for controlling force feedback interface systems utilizing a host computer
US5739811A (en) * 1993-07-16 1998-04-14 Immersion Human Interface Corporation Method and apparatus for controlling human-computer interface systems providing force feedback
US5767839A (en) * 1995-01-18 1998-06-16 Immersion Human Interface Corporation Method and apparatus for providing passive force feedback to human-computer interface systems
US5721566A (en) * 1995-01-18 1998-02-24 Immersion Human Interface Corp. Method and apparatus for providing damping force feedback
US5724264A (en) * 1993-07-16 1998-03-03 Immersion Human Interface Corp. Method and apparatus for tracking the position and orientation of a stylus and for digitizing a 3-D object
US5805140A (en) * 1993-07-16 1998-09-08 Immersion Corporation High bandwidth force feedback interface using voice coils and flexures
US5444634A (en) * 1994-04-28 1995-08-22 Illinois Tool Works Inc. Lubricant nozzle positioning system and method
US5821920A (en) 1994-07-14 1998-10-13 Immersion Human Interface Corporation Control input device for interfacing an elongated flexible object with a computer system
JP3804994B2 (ja) * 1994-07-15 2006-08-02 ファナック株式会社 ロボットの教示方法
US5691898A (en) * 1995-09-27 1997-11-25 Immersion Human Interface Corp. Safe and low cost computer peripherals with force feedback for consumer applications
US6166723A (en) * 1995-11-17 2000-12-26 Immersion Corporation Mouse interface device providing force feedback
US5732194A (en) * 1995-08-04 1998-03-24 Ford Global Technologies, Inc. Computer controlled reconfigurable part fixture mechanism
US6697748B1 (en) 1995-08-07 2004-02-24 Immersion Corporation Digitizing system and rotary table for determining 3-D geometry of an object
US5999168A (en) 1995-09-27 1999-12-07 Immersion Corporation Haptic accelerator for force feedback computer peripherals
US5959613A (en) * 1995-12-01 1999-09-28 Immersion Corporation Method and apparatus for shaping force signals for a force feedback device
US6704001B1 (en) 1995-11-17 2004-03-09 Immersion Corporation Force feedback device including actuator with moving magnet
US6028593A (en) 1995-12-01 2000-02-22 Immersion Corporation Method and apparatus for providing simulated physical interactions within computer generated environments
US8508469B1 (en) 1995-12-01 2013-08-13 Immersion Corporation Networked applications including haptic feedback
US6219032B1 (en) 1995-12-01 2001-04-17 Immersion Corporation Method for providing force feedback to a user of an interface device based on interactions of a controlled cursor with graphical elements in a graphical user interface
US6050718A (en) * 1996-03-28 2000-04-18 Immersion Corporation Method and apparatus for providing high bandwidth force feedback with improved actuator feel
US6024576A (en) 1996-09-06 2000-02-15 Immersion Corporation Hemispherical, high bandwidth mechanical interface for computer systems
US5828197A (en) * 1996-10-25 1998-10-27 Immersion Human Interface Corporation Mechanical interface having multiple grounded actuators
US6411276B1 (en) 1996-11-13 2002-06-25 Immersion Corporation Hybrid control of haptic feedback for host computer and interface device
US8206406B2 (en) 1996-12-12 2012-06-26 Intuitive Surgical Operations, Inc. Disposable sterile surgical adaptor
US6132368A (en) 1996-12-12 2000-10-17 Intuitive Surgical, Inc. Multi-component telepresence system and method
US7727244B2 (en) 1997-11-21 2010-06-01 Intuitive Surgical Operation, Inc. Sterile surgical drape
US8182469B2 (en) 1997-11-21 2012-05-22 Intuitive Surgical Operations, Inc. Surgical accessory clamp and method
US8529582B2 (en) 1996-12-12 2013-09-10 Intuitive Surgical Operations, Inc. Instrument interface of a robotic surgical system
US7666191B2 (en) 1996-12-12 2010-02-23 Intuitive Surgical, Inc. Robotic surgical system with sterile surgical adaptor
US6331181B1 (en) * 1998-12-08 2001-12-18 Intuitive Surgical, Inc. Surgical robotic tools, data architecture, and use
WO1998033136A1 (en) 1997-01-27 1998-07-30 Immersion Human Interface Corporation Method and apparatus for providing high bandwidth, realistic force feedback including an improved actuator
EP1133265B1 (en) * 1998-11-23 2004-07-07 Microdexterity Systems Inc. Surgical manipulator
JP2000296485A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 Minolta Co Ltd マイクロマニピュレータ
US6702805B1 (en) * 1999-11-12 2004-03-09 Microdexterity Systems, Inc. Manipulator
JP2001222309A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Yaskawa Electric Corp ロボット制御装置
FR2810573B1 (fr) * 2000-06-21 2002-10-11 Commissariat Energie Atomique Bras de commande a deux branches en parallele
US7892243B2 (en) * 2001-01-16 2011-02-22 Microdexterity Systems, Inc. Surgical manipulator
AU2002248360A1 (en) * 2001-01-16 2002-08-19 Microdexterity Systems, Inc. Surgical manipulator
IL143255A (en) 2001-05-20 2015-09-24 Simbionix Ltd Endoscopic ultrasonography simulation
JP2003241807A (ja) * 2002-02-19 2003-08-29 Yaskawa Electric Corp ロボット制御装置
JP3865703B2 (ja) * 2002-10-25 2007-01-10 ファナック株式会社 物品搬送システム及び搬送方法
US7850456B2 (en) 2003-07-15 2010-12-14 Simbionix Ltd. Surgical simulation device, system and method
SE0400091D0 (sv) * 2004-01-16 2004-01-16 Abb Ab Control system, method and computer program
EP1763421A1 (en) * 2004-03-16 2007-03-21 Abb Ab System of manupulators and method for controlling such a system
DE102004021388A1 (de) * 2004-04-30 2005-12-01 Daimlerchrysler Ag Positionier- und Bearbeitungssystem und geeignetes Verfahren zum Positionieren und Bearbeiten mindestens eines Bauteils
JP3946711B2 (ja) * 2004-06-02 2007-07-18 ファナック株式会社 ロボットシステム
US9390203B2 (en) 2004-06-15 2016-07-12 Abb Ab Method and system for off-line programming of multiple interacting robots
ATE392656T1 (de) * 2004-06-15 2008-05-15 Abb Ab Verfahren und system zur off-line-programmierung von mehreren interagierenden robotern
JP4917252B2 (ja) * 2004-07-23 2012-04-18 ファナック株式会社 アーク溶接用装置
JP2006099260A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Fanuc Ltd ロボットプログラム作成装置
JP2006099474A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Fanuc Ltd ロボットの軌跡制御方法
JP2006341283A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Fanuc Ltd アーク溶接用ポジショナ及びアーク溶接ロボットシステム
US8112177B2 (en) * 2005-07-15 2012-02-07 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Wafer position teaching method and teaching tool
US8543338B2 (en) 2007-01-16 2013-09-24 Simbionix Ltd. System and method for performing computerized simulations for image-guided procedures using a patient specific model
CN101627411B (zh) 2007-01-16 2014-03-19 西姆博尼克斯有限公司 用于执行模拟的图像导引医疗过程的设备和方法
US7950306B2 (en) 2007-02-23 2011-05-31 Microdexterity Systems, Inc. Manipulator
US8082064B2 (en) * 2007-08-24 2011-12-20 Elite Engineering Corporation Robotic arm and control system
US9292016B2 (en) * 2007-10-26 2016-03-22 Ariel Andre Waitzman Automated welding of moulds and stamping tools
US9063533B2 (en) * 2009-03-27 2015-06-23 Mitsubishi Electric Corporation Multi-spindle translation control for multiple coordinate systems
US20100275718A1 (en) * 2009-04-29 2010-11-04 Microdexterity Systems, Inc. Manipulator
JP5896789B2 (ja) * 2012-03-07 2016-03-30 キヤノン株式会社 ロボット制御装置、ロボット装置、ロボット制御方法、プログラム及び記録媒体
DE112013003209B4 (de) 2012-06-29 2019-02-07 Mitsubishi Electric Corporation Robotersteuerungsvorrichtung und Robotersteuerungsverfahren
US20150129581A1 (en) * 2013-11-12 2015-05-14 Lincoln Global, Inc. System and method for pendant component for a welding system
DE102015008188B3 (de) * 2015-06-25 2016-06-16 Kuka Roboter Gmbh Abfahren einer vorgegebenen Bahn mit einem Roboter
CN106078710B (zh) * 2016-07-06 2018-03-06 英华达(上海)科技有限公司 多任务应用的多轴机器人
US10078908B2 (en) 2016-08-12 2018-09-18 Elite Robotics Determination of relative positions
JP6514258B2 (ja) * 2017-03-31 2019-05-15 ファナック株式会社 ロボットシステム
CN108161974A (zh) * 2017-12-27 2018-06-15 哈尔滨理工大学 一种操作机器人
JP6773712B2 (ja) 2018-03-27 2020-10-21 ファナック株式会社 ロボット加工システム
CN109396651A (zh) * 2018-11-07 2019-03-01 深圳市飞荣达科技股份有限公司 一种激光消融加工方法
CA3123456A1 (en) * 2019-02-11 2020-08-20 Hypertherm, Inc. Motion distribution in robotic systems
US10792815B1 (en) * 2019-04-26 2020-10-06 GM Global Technology Operations LLC Perceived color harmony fixture
DE102020202084A1 (de) 2020-02-19 2021-08-19 Psa Automobiles Sa Greifereinrichtung für ein Montagesystem sowie Montagesystem mit einer derartigen Greifereinrichtung
JP2023517042A (ja) * 2020-03-06 2023-04-21 フレキシブル・スチール・レーシング・カンパニー 切断装置及びベルト切断方法
JP6896197B1 (ja) 2020-09-11 2021-06-30 三菱電機株式会社 数値制御装置および産業機械制御システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6142004A (ja) * 1984-08-06 1986-02-28 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 追従ロボツト装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5148591A (en) * 1981-05-11 1992-09-22 Sensor Adaptive Machines, Inc. Vision target based assembly
US4598380A (en) * 1984-08-13 1986-07-01 Cincinnati Milacron Inc. Method and apparatus for controlling manipulator and workpiece positioner
JPS62114009A (ja) * 1985-11-13 1987-05-25 Kobe Steel Ltd ロボツトと周辺機器の連動作業システム
US4853771A (en) * 1986-07-09 1989-08-01 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Robotic vision system
US4901218A (en) * 1987-08-12 1990-02-13 Renishaw Controls Limited Communications adaptor for automated factory system
JPH079606B2 (ja) * 1988-09-19 1995-02-01 豊田工機株式会社 ロボット制御装置
JP2786225B2 (ja) * 1989-02-01 1998-08-13 株式会社日立製作所 工業用ロボットの制御方法及び装置
FI83176C (fi) * 1989-09-12 1991-06-10 Aitec Oy Foerfarande foer styrning av roerelser hos en robot och en styckemanipulator under en robotcells inlaerningsskede.
US4983797A (en) * 1989-12-29 1991-01-08 Dana Corporation Method for manufacturing a composite camshaft
US5086401A (en) * 1990-05-11 1992-02-04 International Business Machines Corporation Image-directed robotic system for precise robotic surgery including redundant consistency checking

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6142004A (ja) * 1984-08-06 1986-02-28 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 追従ロボツト装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5671910A (en) * 1992-05-06 1997-09-30 James C. Carne Vacuum plates

Also Published As

Publication number Publication date
EP0521440B1 (en) 1997-02-12
EP0521440A3 (en) 1993-10-20
DE69217420T2 (de) 1997-09-04
JP2514490B2 (ja) 1996-07-10
EP0521440A2 (en) 1993-01-07
US5243266A (en) 1993-09-07
DE69217420D1 (de) 1997-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0516084A (ja) 産業用ロボツトの手動操作による教示制御装置
JP3306781B2 (ja) 産業用ロボットの手動操作による教示制御装置および教示方法
US5254923A (en) Industrial robot synchronous control method and apparatus
JP3215086B2 (ja) ロボット制御装置
US5675229A (en) Apparatus and method for adjusting robot positioning
US7430457B2 (en) Robot teaching program editing apparatus based on voice input
JPS62199376A (ja) 遠隔マニピユレ−シヨン方法及び装置
JP2019171498A (ja) ロボットプログラム実行装置、ロボットプログラム実行方法、プログラム
JP2001150372A (ja) 複数ロボットの同期又は協調動作制御装置
JP3351601B2 (ja) 産業用ロボットの手動教示操作における速度制御装置
JP2004188594A (ja) ロボット制御装置
JP3439500B2 (ja) ロボットの手動運転の制御方法及び制御装置
JP3402378B2 (ja) 7軸マニピュレータの制御方法
JPH06259119A (ja) 産業用ロボットの制御装置
WO2022186255A1 (ja) 指令生成装置及びコンピュータプログラム
WO1991004521A1 (en) A method for the control of the path of a robot cell
WO2023112342A1 (ja) 教示装置、制御装置、及び機械システム
JPS63268005A (ja) 産業用ロボツトの補間方式
JPS5856105A (ja) 産業用ロボツト
JP2787207B2 (ja) 多軸位置サーボ装置
WO2022131327A1 (ja) 数値制御装置及び数値制御システム
JPS60233707A (ja) 産業用ロボツト
JPH06270082A (ja) 補軸を有するロボットの制御方法
JPH09179617A (ja) 溶接ロボットの制御装置
JPH06161537A (ja) ロボットのアーム姿勢制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees