JPH06259119A - 産業用ロボットの制御装置 - Google Patents

産業用ロボットの制御装置

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JPH06259119A
JPH06259119A JP7084093A JP7084093A JPH06259119A JP H06259119 A JPH06259119 A JP H06259119A JP 7084093 A JP7084093 A JP 7084093A JP 7084093 A JP7084093 A JP 7084093A JP H06259119 A JPH06259119 A JP H06259119A
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Fumio Kasagami
文男 笠上
Koji Kurahashi
孝治 倉橋
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重人 水浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 (1)の位置姿勢が連続的に変化しても,
(2)ツールの動作する方向や姿勢が変っても適正なウ
イービングの陽動方向が保持される、協調動作をする産
業用ロボットの制御装置を提供すること。 【構成】 ワーク移動装置とツール移動装置とを備え
た産業用ロボットにおいて、連続する2個の教示点間に
ついての、ワーク座標系Σworkを基準としてツール座標
系Σtoolの座標原点の移動方向(進行ベクトル)を算出
し、ワークに対するツールの移動方向とツール座標系と
によって進行座標系(Xseam- Yseam- Zseam)を形成
し、前記進行座標系でウイービングやアークセンサ倣い
制御の演算を行った後、ワーク移動装置とツール移動装
置の操作量を算出し、両移動装置同時に駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本第1の発明は、溶接トーチ、シ
ーリングガン等のツールの位置および姿勢を変化させる
ことができるツール移動装置と、被作業物であるワーク
の姿勢および位置を変化させることができるワーク移動
装置とを有し、ツールとワークとを協調して同時に移動
させながら作業を行う産業用ロボットの制御装置に関
し、ワークの作業位置に対してツールを被加工線と直角
方向に揺動動作させる、いわゆるウイービング動作をと
もなう産業用ロボットの制御装置に関する。本第2の発
明は、上記産業用ロボットにおいて、前記ツールを溶接
トーチとするとともに溶接時に発生するアークを検出し
てワークの作業位置に溶接トーチを倣わせる、いわゆる
アークセンサによる倣い制御を行なわせる産業用ロボッ
トの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、ワークを搭載してワークの姿
勢を変えるポジショナあるいはポジショナを搭載するス
ライダ等のワーク移動装置と、該ワークに作業を施すツ
ール移動装置とを組み合わせて産業用ロボットを構成
し、(1)ワークを回転させて適正な姿勢に変えながら
溶接作業をすること、(2)産業用ロボットの動作範囲
より大きなワークに対してはスライダを動かしながら溶
接作業をすること等の制御が行なわれている。例えば、
特開平3−228592号公報には、ワークを動作させ
ながら同時に溶接トーチも動かして協調動作させる制御
法が明らかにされている。さらに、ポジショナの替わり
にロボットを使い、2台のロボットを組み合わせた産業
用ロボットによって作業をすることも公知である。
【0003】一方、アーク溶接作業において、溶接トー
チをワークの被溶接線、すなわち、被溶接物の開先中心
位置にならわせるための溶接線検出方法として、いわゆ
るアークセンサ倣いに関する多くの提案がなされてい
る。例えば、特開昭51−91851号公報では、溶接
トーチを溶接幅方向に揺動、すなわちウイービングさせ
ながらアーク溶接を行い、ウイービングの中心位置を制
御することにより溶接トーチを被溶接線に追従させるこ
とが明らかにされている。また、ノイズ等による変動の
影響を少なくするために、検出した溶接電流をそれぞれ
積分し比較するようにしたアークセンサ倣いに関する事
項が特開昭52−9657号公報で明らかににされてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ワークの被加工線がロ
ボットの設置基準面に対し固定の関係にある場合には、
ツールのウイービング動作や溶接作業におけるアークセ
ンサの倣い制御は上記従来技術により問題なく実施され
る。ところで、ワーク移動装置とツール移動装置とを組
み合わせた産業用ロボットにおいて、ワークの被加工線
に対してツールをウイービングさせつつロボットを協調
動作させる場合には、加工作業中にワークの被加工線が
ロボットの設置基準面に対し常に変化し、このためツー
ルのウイービング方向が所望の幅方向に対してずれるこ
ととなる。さらにアークセンサの倣い制御をおこない、
溶接トーチをウイービングさせつつ協調動作させる溶接
用ロボットにおいては、溶接作業中に被溶接線がロボッ
トの設置基準面に対し常に変化するため、上記のごとく
溶接トーチのウイービング方向が所望の幅方向に対して
ずれるという不具合の他に、アークセンサによる溶接ト
ーチ先端の補正すべき位置と被溶接線とが一致しなくな
り、したがってトーチの先端が、所望の状態となるよう
に、即ち被溶接線上となるように補正されないという問
題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1の発明は、ワーク
の位置姿勢を変化させることができるワーク移動装置
と、該ワークに作業を施すツールを取付けて、ウイービ
ングさせつつ該ツールの位置姿勢を変化させることがで
きるツール移動装置とを有し、ツールとワークとを協調
して同時に移動させて作業を行う産業用ロボットの制御
装置に適用される。その特徴とするところは、作業内容
を記憶した作業プログラムから連続した2個の教示デー
タを取り出し、教示点間の軌道として、ワークを基準と
したツールの位置姿勢及び所定の基準座標系を基準とし
たワークの位置姿勢を示す補間点を算出する第1の演算
手段と、ワークを基準としたツールの移動方向を示す進
行ベクトルを算出する第2の演算手段と、ツールを基準
として前記進行ベクトルを使って、進行座標系を算出す
る第3の演算手段と、ウイービングの振幅に係わるツー
ルの変位を、前記進行座標系で演算する第4の演算手段
と、第4の演算手段の結果を反映させてワークを基準と
したツールの位置姿勢を算出する第5の演算手段と、前
記第5の演算結果に基づいて、ツール移動装置とワーク
移動装置の操作量を算出する第6の演算手段と、前記第
6の演算結果に基づいて、ツール移動装置およびワーク
移動装置を同時に駆動する駆動手段とを配設したことで
ある。
【0006】本第2の発明は、ワークの位置姿勢を変化
させることができるワーク移動装置と、該ワークに作業
を施すツールを取付けて、ウイービングさせつつアーク
センサユニットからの動作補正値を受けて、該ツールの
位置姿勢を変化させることができるツール移動装置とを
有し、ツールとワークとを協調して同時に移動させて作
業を行う産業用ロボットの制御装置に適用される。その
特徴とするところは、作業内容を記憶した作業プログラ
ムから連続した2個の教示データを取り出し、教示点間
の軌道として、ワークを基準としたツールの位置姿勢及
び所定の基準座標系を基準としたワークの位置姿勢を示
す補間点を算出する第1の演算手段と、ワークを基準と
したツールの移動方向を示す進行ベクトルを算出する第
2の演算手段と、ツールを基準として前記進行ベクトル
を使って、進行座標系を算出する第3の演算手段と、ウ
イービングの振幅に係わるツールの変位およびアークセ
ンサによるツール位置補正量を、前記進行座標系で演算
する第4の演算手段と、第5の演算手段の結果を反映さ
せてワークを基準としたツールの位置姿勢を算出する第
5の演算手段と、前記第4の演算結果に基づいて、ツー
ル移動装置とワーク移動装置の操作量を算出する第6の
演算手段と、前記第6の演算結果に基づいて、ツール移
動装置およびワーク移動装置を同時に駆動する駆動手段
とを配設したことである。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。例えば、ツールを溶接トーチとした産業用ロボ
ットについて、以下の項目の順序で説明する。 (1)産業用ロボットのシステムの構成 (2)制御装置の構成 (3)制御方法の原理 (3−1)座標系の定義と各構成要素の記号 (3−2)各構成要素の位置姿勢の関係 (3−3)教示作業 (3−4)ウイービングの処理方法およびアークセンサ
の補正方法 (4)再生動作の処理 (5)変形例
【0008】(1)産業用ロボットのシステムの構成 図3に本発明による産業用ロボット、例えば溶接用ロボ
ットのシステムの全体を模式図で示す。図3に示される
ごとく、本実施例の産業用ロボットのシステムは、被作
業対象物であるワーク1を把持するグリッパ11を有す
る6自由度のマニピュレータからなるワーク移動装置1
0と、アーク溶接トーチであるツール2を移動するため
のツール移動装置20とからなる産業用ロボットと、上
記の各移動装置10、20を制御するためのロボット制
御装置3と、教示作業のための教示ペンダント4と、教
示作業または自動運転作業の切り替えを行ったり、自動
運転時の起動信号を発生させる操作ボックス5とを備
え、溶接電流を供給する溶接電源6と、前記溶接電流を
計測しながら溶接トーチ、即ちツール2の位置を適正に
するためのセンサ補正信号を出力するアークセンサユニ
ット7とを有し、教示した作業プログラムおよび前記ア
ークセンサユニットからのセンサ補正信号に基づき、前
記ワーク1とツール2とが協調した動作をしながら被溶
接線に倣ってアーク溶接作業を行う自動装置である。
【0009】(2)制御装置の構成 ロボット制御装置3は、図4に示されるように、基本的
には、1個のマイクロプロセッサであるCPU30と、
以降で説明する演算手段を制御プログラムとして記憶す
るためのメモリであるROM31と、演算過程で生じる
計算結果を保存したり、作業プログラムを記憶するため
のメモリであるRAM32と、教示ペンダントと操作ボ
ックスと溶接電源とア−クセンサユニットと、制御装置
との間で情報の交換を行うためのI/F33と、ワーク
移動装置10およびツール移動装置20の各々を駆動す
るためのサーボモータヘの指令値を出力するため出力ポ
ートRAM34と、前記指令値に従いサーボモータを制
御するサーボ制御回路36,37とにより成る。
【0010】(3)制御方法の原理 (3−1)座標系の定義と各構成要素の記号 図5において、本発明による産業用ロボットのシステム
における座標系をΣの記号を使って示すともに、各要素
に使用する記号を以下に示す。本産業用ロボットのシス
テムの基準となる座標系をワールド座標系と呼び、Σwo
rld の記号を使い、ワールド座標系の座標原点はOworl
d 、各座標軸は(Xworld 、Yworld 、Zworld )の記
号で示す。
【0011】ワーク移動装置10の設置基準面にワーク
側ベース座標系を設け、Σw-baseの記号を使い、ワーク
側ベース座標系の座標原点はOw-base、各座標軸は(X
w-base、Yw-base、Zw-base)の記号で示す。ワーク移
動装置10の出力フランジ面にワーク側メカニカルイン
ターフェイス座標系を設け、Σw6の記号を使い、ワーク
側メカニカルインターフェイス座標系の座標原点はOw
6、各座標軸は(Xw6、Yw6、Zw6)の記号で示す。ワ
ーク移動装置10の出力フランジ面に取り付けたグリッ
パ11によって把持したワークの基準となるワーク座標
系はΣworkの記号を使い、ワーク座標系の座標原点はO
work、各座標軸は(Xwork、Ywork、Zwork)の記号で
示す。ツール移動装置20の設置基準面にツール側ベー
ス座標系を設け、Σt-baseの記号を使い、ツール側ベー
ス座標系の座標原点はOt-base、各座標軸は(Xt-bas
e、Yt-base、Zt-base)の記号で示す。
【0012】ツール移動装置20の出力フランジ面にツ
ール側メカニカルインターフェイス座標系を設け、Σt6
の記号を使い、ツール側メカニカルインターフェイス座
標系の座標原点はOt6、各座標軸は(Xt6、Yt6、Zt
6)の記号で示す。ツール移動装置20の出力フランジ
面に取り付けたツール2の先端に設けたツール座標系は
Σtoolの記号を使い、ツール座標系の座標原点はOtoo
l、各座標軸は(Xtool、Ytool、Ztool)の記号で示
す。
【0013】(3−2)各構成要素の位置姿勢の関係 図6に各構成要素と座標原点及び位置姿勢の関係を示
す。ワーク移動装置10における、隣接するリンク間の
関係は、公知のデナビット−ハンベルグの表記法によ
る、リンクパラメータを用いて、下記の数1の同次変換
行列Awjで表わすことができる。
【0014】
【数1】
【0015】そこで、ワーク移動装置10における、ワ
ーク側ベース座標系Σw-baseを基準としたワーク側メカ
ニカルインターフェイス座標系Σw6の位置姿勢は、下記
のように同次変換行列TW で表される。
【0016】
【数2】
【0017】なお、リンクパラメータは表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】ツール移動装置20における、隣接するリ
ンク間の関係は、ワーク移動装置の場合と同様に、下記
数3のように同次変換行列Atjで表される。
【0020】
【数3】
【0021】ワーク移動装置10の場合と同様に、ツー
ル移動装置20における、ツール側ベース座標系Σt-ba
seを基準としたツール側メカニカルインターフェイス座
標系Σt6の位置姿勢は、下記数4のように同次変換行列
Tt で表される。
【0022】
【数4】
【0023】なお、リンクパラメータは表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】ワールド座標系:Σworld を基準としたワ
ーク側ベース座標系:Σw-baseの設置関係は下式の数5
として同次変換行列Zwで定義する。
【0026】
【数5】
【0027】ワールド座標系:Σworld を基準としたツ
ール側ベース座標系:Σt-baseの設置関係、は下記の数
6として同次変換行列Ztで定義する。
【0028】
【数6】
【0029】ツール、すなわち、溶接トーチの取付面を
基準としたトーチ先端の位置姿勢:は下式の数7の同次
変換行列Etで表わせるものとする。
【0030】
【数7】
【0031】ワークを把持するグリッパを表す同次変換
行列は次式の数8として設定する。
【0032】
【数8】
【0033】なお、各要素のうち上記Zt,Et,Zw,Ew
は、夫々の移動装置10,20の構造を特定した場合に
夫々固有の値である。変化するのは、ツール移動装置の
上記位置姿勢Ttおよびワーク移動装置の上記位置姿勢
Twであり、これらは夫々の移動装置10,20の各関
節変数を順変換することにより求めることができる。
【0034】上記の同次変換行列を使うと、ワールド座
標系に対するツール座標系の位置姿勢は、次式、即ち数
9が成立する。
【0035】
【数9】
【0036】ワーク側に関しては次式、即ち数10が成
立する。
【0037】
【数10】
【0038】ワーク座標系を基準としたツール座標系の
位置姿勢を(work Xtool) とすると、次式、即ち数11
が成立する。
【0039】
【数11】
【0040】ワーク移動装置10とツール移動装置20
とを同時に動作させる協調動作の再生においては、ワー
クに対する溶接トーチ、即ちツール2の相対位置姿勢
(work Xtool) が所定のものとなるように補間演算に
よって指定する。さらに補間演算によってワールド座標
系に対するワークの動き( world Xwork) を指定する
と、その結果、数11より、ワールド座標系に対するツ
ールの位置姿勢(world Xtool) は自動的に定まること
になる。こうした再生動作の処理を行うために、教示時
にはワールド座標系に対するワークの動き( world Xwo
rk) と相対位置姿勢(workXtool)とを演算し、作業プ
ログラムに記憶させておく。
【0041】(3−3)教示作業 ワークと溶接トーチとが協調した動作をしながら溶接線
に倣ったアーク溶接作業を行わせるには、オペレータは
図7に示す操作ボックス5の教示/再生切換スイッチS
W1を教示側に設定し、図8に示す教示ペンダント4を
用いて、まず作業プログラムを作成する。このオペレー
タによる手順は、教示ペンダント4におけるSW3によ
り移動装置を選択し、動作指示ボタンSW4を押すこと
によってワーク移動装置10またはツール移動装置20
を動作させ、所望するワークとツールの相対的な位置姿
勢の状態に設定する。この状態を確認した後、この相対
的な状態を制御装置に記憶させるために、教示ペンダン
トの記憶ボタンSW5を押し、数字入力ボタンSW7に
よって相対速度を入力する。
【0042】また、前記ウイービング動作の開始位置お
よび終了位置においては、教示ペンダント4のウイービ
ングボタンSW8を押し、数字入力ボタンSW7によっ
てウイービングの全振幅Wthと周波数Frqとを入力した
後、記憶ボタンSW5を押すことによって作業プログラ
ムに記憶させる。さらに、アークセンサによる倣い制御
の開始位置および終了位置においては、センシングボタ
ンSW9を押し、記憶ボタンSW5を押すことによって
作業プログラムに記憶させる。こうしたオペレータによ
る操作に対応して、制御装置は下記の処理を行い図9に
示す作業プログラムを作成する。
【0043】ワークとツールの相対的な位置姿勢の状態
を記憶させるために教示ペンダント4の記憶ボタンSW
5をが押された時には、制御装置はΣworld を基準とし
たΣworkの位置姿勢を数10によって算出し、Σworkを
基準としたΣtoolの位置姿勢を数11を変形した次式、
すなわち数12によって算出する。
【0044】
【数12】
【0045】上記位置姿勢の両データと、教示ペンダン
トの数字キイによって設定されるワークに対するツール
の相対速度である溶接速度とによって、図9の(a)部
に一例を示す記憶データを作成する。また、ウイービン
グ動作の開始位置および終了位置においては、図9の
(b)部に一例を示す記憶データを、さらに、アークセ
ンサによる倣い制御の開始位置および終了位置において
は、図9の(c)部に一例を示す記憶データを作成す
る。そして、オペレータが操作ボックス5の教示/再生
切換スイッチSW1を再生側に設定し、起動ボタンSW
2を押すことによって、制御装置は教示された作業プロ
グラムに基づき順次再生する。
【0046】(3−4)ウイービングの処理方法および
アークセンサの補正方法 作業プログラムに記憶したj番目およびj−1番目の教
示データを取り出し、教示点間の軌道を作成する。詳細
には、(4)項目の再生動作の処理において説明する
が、ここではj−1番目に記憶したロボットシステムの
状態からj番目に向かって動作しているときの、i−1
番目の補間からi番目の補間に向かって動作する際のウ
イービングおよびアークセンサによるワークを基準とし
たツールの位置の補正方法の原理について説明する。i
−1番目の補間における、ワークを基準としたツールの
位置姿勢( work Xtool)i-1 およびi番目の補間にお
ける、ワークを基準としたツールの位置姿勢( work X
tool)i を次式、即ち数13および数14と置く。
【0047】
【数13】
【0048】
【数14】
【0049】図10に示される進行ベクトルνi は、ワ
ークを基準とした溶接トーチ、即ちツール2の移動方向
とし、数15によって算出する。
【0050】
【数15】
【0051】進行座標系:Σseamの座標原点は、ツール
座標系:Σtoolの原点と同一とし、進行座標系のZ座標
軸は、進行ベクトルと平行に設定し、進行座標系のX座
標軸は、ツール座標系のZ軸と進行座標系のZ座標軸と
によって成す平面上に進行座標系のZ座標軸と直交して
設定し、進行座標系のY座標軸は、前記平面と直交して
設定するものと定義する。そこで、まず、数14より、
ワーク座標系を基準としたツールの姿勢:w Rt は数1
6と表現できる。
【0052】
【数16】
【0053】数式15で求めたワーク座標系を基にした
進行ベクトルを使って、ツール座標系を基にした進行ベ
クトルのZ成分:t as i 、Y成分:t os i 、および
X成分:t ns i を次式によって算出する。
【0054】
【数17】
【0055】よって、ツール座標系を基準とした進行座
標系の位置姿勢は、次式によって求める。
【0056】
【数18】
【0057】ウイービング変位ΔWi 及びは、センサ累
積補正TSは、進行座標系のY軸方向に設定する。そこ
で、進行座標系を基準として、ウイービング変位及びセ
ンサ累積補正TSを加算した修正後のツールの位置姿勢
seam Xtool´は次式となる。
【0058】
【数19】
【0059】以上より、i番目におけるワークを基準と
した修正後のツールの位置姿勢workXtool' i は次式、
即ち数20で算出できる。
【0060】
【数20】
【0061】(4)再生動作の処理 図11乃至図22は制御装置3によって実行される再生
動作のフローチャートである。
【0062】オペレータが操作ボックス5の教示/再生
切換スイッチSW1を再生側に設定し、起動ボタンSW
2を押すことによって、当該ルーチンの処理が開始さ
れ、まず、ステップS1においてパラメータjに1を設
定した後、ステップS2において、アークセンサによる
倣い制御の実行要否を決めるパラメータである、センサ
制御実行データSCをゼロにリセットし、アークセンサ
ユニットからの補正量ΔSの累積である累積補正量TS
をゼロにリセットした後、ステップS3において、第1
教示点に向かうときか否かが、jのパラメータによって
判断され、1のときはステップS5に進み2以上であれ
ばステップS4に進む。
【0063】ステップS4ではRAM32に格納され、
図9に示す作業プログラムにおける第j番目および第
(j−1)番目の教示データから、動作目標TD(j)
と動作目標TD(j−1)を取り込んだ後、ステップS
8に進む。一方、ステップS5においては、再生動作開
始時におけるワークを基準としたツールの位置姿勢 wor
k Xtoolと、ワールド座標系を基準としたワークの位置
姿勢world Xworkを計算した後、ステップS6において
workXtoolの1行4列、2行4列、3行4列のデータか
ら前回の補間位置ベクトルPp を作成し、RAM32に
記憶した後、作業プログラムから1番目の教示データT
D(1)を取り込み、ステップS8に進む。ステップS
8においては、作業プログラムのj番目の教示データに
ウィービングの開始又は終了があればステップS9に進
み、なければステップS12に進む。
【0064】ステップS9ではウィービング開始か終了
かを判断し,ウィービング開始であればj番目の教示デ
ータからウィービング振幅Wthとウィービング周波数F
rqを取り込み、ステップS12に進む。一方ステップS
9にてウィービング終了であれば、ステップS11に進
みWthとFrqとをゼロにクリアした後、ステップS12
に進む。ステップS12では作業プログラムのj番目の
教示データにアークセンサ開始又は終了があるか否かを
判断し、なければステップS18に、あればステップS
13に進む。ステップS13では、アークセンサ開始で
あるか否かを判断し、なければシーケンス14に進み、
センサ制御実行を示すパラメータSCに1をセットした
後インターフェイスI/F33を通じてアークセンサユ
ニット7にセンサ制御開始を通知する。
【0065】ステップS13でセンサ制御終了の場合に
は、センサ制御実行データSC及び累積補正量TSをゼ
ロにクリアする。そして、インターフェイスI/F33
を通じてアークセンサユニット7に検出終了を指示した
上で、ステップS18に進む。ステップS18は動作増
分量を計算し、ステップS19で補間処理を行う。そし
て、ステップS20で目標とする動作の教示データ番号
を1上げる。ステップS21で目標とする動作の教示デ
ータの有無を判断し、教示データがあれば、ステップS
3に戻って再度実行する。ステップS21で目標とする
教示データがあればステップS3から再度計算する。目
標とする教示データがない場合は終了させる。
【0066】図13におけるステップS18の動作増分
量の計算処理を図15にサブルーチンとして示す。ステ
ップS1801では、j番目の教示データのうちワーク
を基準としたツールの位置姿勢を表わす同次変換行列
(workXtool)j とj−1番目の教示したデータ(work
Xtool)j-1 とから、ワークを基準としたツールの位置
のみの増分量を算出し、指定速度Vjで割って所要時間
Tjを得る。そしてステップS1802では前記Tjを
使って、ワークを基準としたツールの位置姿勢に関する
j番目とj−1番目の教示データより単位時間当りのワ
ークを基準としたツールの位置姿勢の増加量ΔUを、次
式で算出する。
【0067】
【数21】
【0068】さらにステップS1803においても前記
Tjを使って、ワールド座標系を基準としたワークの位
置姿勢の増加量ΔWを次式で算出して処理は終る。ΔU
及びΔWは、図13におけるステップS19の補間処理
において使われる。
【0069】
【数22】
【0070】ステップS19の補間処理は、図16乃至
図18のフロ−チャ−トで示す。まずステップS190
1でパラメータiをゼロにクリアし、ステップS190
2でパラメータiに1を加算した後、ステップS190
3において、経過時間Tpiを下式で算出する。なお、Δ
Tは補間周期時間である。
【0071】
【数23】
【0072】次に、ステップS1904で第i補間にお
けるワールド座標系を基準としたワークの位置姿勢(wo
rld Xwork)i を次式で算出する。
【0073】
【数24】
【0074】同様にステップS1905で第i補間にお
けるワークを基準としたツールの位置姿勢( work Xto
ol)i を次式で算出する。
【0075】
【数25】
【0076】ステップS1906では、センサ制御する
か否かを、パラメータSCが1であるか否かで判断し、
1の場合にはステップS1907にて、センサユニット
7からインターフェイス33を通じて、補正量:ΔSを
取り込む。そして、累積補正値TSに加算した後ステッ
プS1908に進む。ステップS1906でセンサ制御
しない場合には、次にステップS1908に進む。
【0077】ステップS1908ではウィービングを行
うかどうかを、パラメータWthで判断する。ウィービン
グを実行する場合には、ステップS1910からステッ
プS1913の進行ベクトル算出処理、進行座標系演算
処理、ツール位置補正演算(1)、ツール位置補正演算
(2)を順次実行する。ウィービングを実行しない場合
には、ステップS1909にて、ワークの基準点を基準
としたツールの位置姿勢( work Xtool)i の1行、2
行及び3行の各4列目のデータを取り出し、前回の補間
位置ベクトルPp を作成しRAM32に格納する。Pp
は数13におけるwPti-1 に該当する。次にステップ
S1914にて、ワーク移動装置の設置基準面を基準と
したグリッパ取付基準点の位置姿勢を示す同次変換行列
Twiを次式により計算する。
【0078】
【数26】
【0079】さらにステップS1915ではツール移動
装置の設置基準面を基準としたツール取付基準点の位置
姿勢を示す同次変換行列Ttiを次式により計算する。
【0080】
【数27】
【0081】こうして得られた第i補間における両移動
装置の位置姿勢を基に、ステップS1916で逆変換の
処理を行って、ワーク移動装置の関節変数θw1〜θw6と
ツール移動装置の関節変数θt1〜θt6を計算し、ステッ
プS1917ではさらに各関節変数を元に各関節に取付
けたモータの指令値を計算し、Tpi時間に到達した時点
で、CPU30は出力ポート34にサーボ指令値として
出力する。ステップS1918はj番目の目標位置姿勢
に到達したか否かを所要時間Tjと比較して判断してい
る。またj番目の目標位置姿勢に到達していないときに
は、ステップS1902から再度実行する。目標のj番
目の教示データの位置に到達したときには本サブルーチ
ンは終ってメインルーチンに戻る。
【0082】図17のステップS1910で示す進行ベ
クトル算出処理は、図19にサブルーチンとして示す。
ステップS19101では、ワークを基準としたツール
の位置姿勢を表わす同次変換行列の1行4列、2行4列
および3行4列の3個のデータより、今回の補間位置ベ
クトルw Pt i を算出し、ステップS19102では、
前記算出した今回の補間位置ベクトルw Pt i と、RA
Mに記憶させた前回の補間位置ベクトルPp から進行ベ
クトルνi を下式で算出する。
【0083】
【数28】
【0084】そしてステップS19103において、i
補間で算出した今回の補間位置ベクトルを、将来のi+
1補間で使うために、前回の補間位置ベクトルとしてR
AMに格納し、サブルーチンを終了する。
【0085】図17のステップS1911で示す進行座
標系演算処理は、図20にサブルーチンとして示す。ス
テップS19111では、ワークを基準としたツールの
位置姿勢を表わす同次変換行列の1行1列乃至3行3列
の9個のデータを取り出し3行3列の姿勢行列wRtを
作成し、ステップS19112では、前記ワークを基準
としたツールの姿勢行列wRtの逆行列、すなわちツー
ルを基準としたワークの姿勢行列w Rt-1とワークを基
準とした進行ベクトルνi とにより進行座標系Σseamの
Z成分tas i を次式で算出し
【0086】
【数29】
【0087】ツール座標系のZ軸成分は[0,0,1]
と示されることより、t as i とで内積を取り進行座標
系のY成分は次式で求まり、t as i とt os i の内積
より進行座標系のX成分が算出できる。
【0088】
【数30】
【0089】進行座標系の座標原点はツール座標系の座
標原点と一致させる。そこでツールを基準とした進行座
標系は次式で得られる。
【0090】
【数31】
【0091】以上で本サブルーチンを終了する。図17
のステップS1912で示すツ−ル位置補正演算(1)
は、図21にサブルーチンとして示す。ステップS19
121では、次式によって、進行座標系のY軸方向に移
動させるウィービングの変位を次式で求める。
【0092】
【数32】
【0093】さらに、ステップS19122では、進行
座標系のY軸方向に補正させるセンサ補正の累積補正値
TSと、前記ウィービング変位とによって進行座標系を
基準にしたツールの補正位置(seamXtool´)i を次式
で算出し、終了する。
【0094】
【数33】
【0095】図17のステップS1913で示すツ−ル
位置補正演算(2)は、図22にサブルーチンとして示
す。ステップS19131では、前記(seamXtool´)
i を使って、ウィービング及びアークセンサによる補正
後のワークを基準としたツールの位置姿勢(workXtool
´)i を次式で算出する。
【0096】
【数34】
【0097】そしてステップS19132で、算出した
(workXtool´)を作業プログラムに基づいて算出した
ワークに対するツールの位置姿勢(workXtool)i に代
入し処理は終了する。
【0098】(5)変形例 以上の実施例において、アークセンサからの倣い補正が
溶接トーチのノズル方向も検出しその累積補正量がTS
zとする場合には、
【数19】を下式に直すだけで本実施例を適用すること
ができる。
【0099】
【数35】
【0100】なお、上記においては、ウィービング動作
とアークセンサによる倣い制御とを行なうものとして説
明したが、アークセンサによる倣いを行わない、即ち、
ウィービング動作飲みとすることができることは勿論で
ある。
【0101】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る産業
用ロボットの制御装置では、ウィービングの揺動する方
向と必要に応じて付加されるアークセンサでの補正方向
は、ワークの基準点(ワーク座標系)を基準とし、ツー
ルの進行方向とツールの姿勢によって得られる進行座標
系によって決定している。そこでウィービング動作につ
いては次の特徴を有する。 (1)ツールの動作する方向が変ったり、姿勢が変って
も、ウィービングの揺動方向は、常にツールの進行方向
と直交してツールの中心線と直交した面上となる。この
ため、ツールが、例えば溶接トーチの場合には、溶接が
進行する方向と直行し溶接トーチの中心線と直行した面
上で溶接トーチが揺動することになり、好ましい溶接結
果が得られる。 (2)ワーク移動装置が動くことにより、ワークの位置
姿勢が変っても、ワークを基準としてウィービングの揺
動方向を見ると変化は起らない。そこで、図1に示され
る、例えば溶接作業の場合には、ワークの姿勢を変えな
がら溶接を行っても、ワークを基準として見たときのウ
ィービングの揺動方向が変らないことより好ましい溶接
結果が得られる。さらにウィービング動作に、更にアー
クセンサによる倣い制御を行った場合には、上記
(1),(2)の効果のほかに、更に下記の事項が付加
される。 (3)ツールの動作する方向が変ったり姿勢が変って
も、補正方向は作業する溶接トーチの進行方向と直交
し、溶接トーチの中心線と直交した面上において補正さ
れるので効果的な補正ができる。 (4)図2に示すような作業中にワークの姿勢が変って
も、ワークを基準として見たときの補正方向及び補正量
は変らない。よって、適正な補正結果が得られる。 以上に説明したように、本発明による実施例において
は、ワークと溶接トーチ等のツールとを同時に動かし
て、ウィービング動作を行っても、あるいはウィービン
グ動作及びアークセンサによる倣い制御による溶接作業
を行っても、ワークを基準としてみたときのウィービン
グの揺動方向及びセンサ補正による補正方向に変化をき
たすことが無く適正な作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の対象とする産業用ロボットにおい
て、ツールである溶接トーチのウイービング状態を示す
【図2】 本発明の対象とする産業用ロボットにおい
て、ツールのアークセンサ倣いの状態を示す図
【図3】 本発明の実施例の全体を示す模式図である。
【図4】 図3の産業用ロボットシステムにおける制御
装置のブロック図である。
【図5】 図3の産業用ロボットシステムにおける座標
系と構成要素の記号を示す図
【図6】 図3の産業用ロボットシステムにおける各構
成要素と座標系原点及び位置姿勢の関係を示す図
【図7】 図3の産業用ロボットシステムにおける操作
ボックスの1例を示す正面図
【図8】 図3の産業用ロボットシステムにおける教示
ペンダントの1例を示す正面図
【図9】 図4のRAMに格納される作業プログラムの
構成例を示す図
【図10】 本発明における進行ベクトル及び進行座標
系を示す模式図
【図11】 図3の制御装置によって実行される再生動
作の処理の一部を示すフローチャートである。
【図12】 図3の制御装置によって実行される再生動
作の処理の一部を示すフローチャートである。
【図13】 図3の制御装置によって実行される再生動
作の処理の一部を示すフローチャートである。
【図14】 図3の制御装置によって実行される再生動
作の処理の一部を示すフローチャートである。
【図15】 図13のサブルーチンである動作増分量の
計算処理を示すフローチャートである。
【図16】 図13のサブルーチンである補間処理を示
すフローチャートである。
【図17】 図13のサブルーチンである補間処理を示
すフローチャートである。
【図18】 図13のサブルーチンである補間処理を示
すフローチャートである。
【図19】 図17のサブルーチンである進行ベクトル
算出処理を示すフローチャートである。
【図20】 図17のサブルーチンである進行ベクトル
座標系の演算処理を示すフローチャートである。
【図21】 図17のサブルーチンであるツール位置補
正演算(1)を示すフローチャートである。
【図22】 図17のサブルーチンであるツール位置補
正演算(2)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ワーク、 2…ツール、 3…制御装置、
4…教示ペンダント、5…操作ボックス、6…溶接電
源、 7…アークセンサユニット、10…ワーク移動装
置、 11…グリッパ、 20…ツール移動装置、
30…CPU、 31…ROM、 32
…RAM、33…I/F(インターフェイス)、
34…出力ポート、36…サーボ制御回路(ワー
ク移動装置用)、37…サーボ制御回路(ツール移動装
置用) 38…分周期、 Oworld …ワールド座標系(Σworld ) の座標原点 OworK …ワーク座標系(Σwork)の座標原点 Ow-base…ワーク側ベース座標系(Σw-base)の座標原
点 Ow6 …ワーク側メカニカルインターフェイス座標系
(Σw6)の座標原点 Otool …ツール座標系(Σtool)の座標原点 Ot-base…ツール側ベース座標系(Σt-base)の座標原
点 Ot6 …ツール側メカニカルインターフェイス座標系
(Σw6)の座標原点 νi …進行ベクトル Oseam …進行座標系(Σseam)の座標原点 θw1及至θw6…ワーク移動装置の関節、θt1及至θt6…
ツール移動装置の関節、Lw0及至Lw1…ワーク移動装置
のリンク、Lt0及至Lt6…ツール移動装置のリンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/403 M 9064−3H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの位置姿勢を変化させることがで
    きるワーク移動装置と、該ワークに作業を施すツールを
    取付けて、ウイービングさせつつ該ツールの位置姿勢を
    変化させることができるツール移動装置とを有し、ツー
    ルとワークとを協調して同時に移動させて作業を行う産
    業用ロボットの制御装置において、作業内容を記憶した
    作業プログラムから連続した2個の教示データを取り出
    し、教示点間の軌道として、ワークを基準としたツール
    の位置姿勢及び所定の基準座標系を基準としたワークの
    位置姿勢を示す補間点を算出する第1の演算手段と、ワ
    ークを基準としたツールの移動方向を示す進行ベクトル
    を算出する第2の演算手段と、ツールを基準として前記
    進行ベクトルを使って、進行座標系を算出する第3の演
    算手段と、ウイービングの振幅に係わるツールの変位
    を、前記進行座標系で演算する第4の演算手段と、第4
    の演算手段の結果を反映させてワークを基準としたツー
    ルの位置姿勢を算出する第5の演算手段と、前記第5の
    演算結果に基づいて、ツール移動装置とワーク移動装置
    の操作量を算出する第6の演算手段と、前記第6の演算
    結果に基づいて、ツール移動装置およびワーク移動装置
    を同時に駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする
    産業用ロボットの制御装置
  2. 【請求項2】 ワークの位置姿勢を変化させることがで
    きるワーク移動装置と、該ワークに作業を施すツールを
    取付けて、ウイービングさせつつアークセンサユニット
    からの動作補正値を受けて、該ツールの位置姿勢を変化
    させることができるツール移動装置とを有し、ツールと
    ワークとを協調して同時に移動させて作業を行う産業用
    ロボットの制御装置において、作業内容を記憶した作業
    プログラムから連続した2個の教示データを取り出し、
    教示点間の軌道として、ワークを基準としたツールの位
    置姿勢及び所定の基準座標系を基準としたワークの位置
    姿勢を示す補間点を算出する第1の演算手段と、ワーク
    を基準としたツールの移動方向を示す進行ベクトルを算
    出する第2の演算手段と、ツールを基準として前記進行
    ベクトルを使って、進行座標系を算出する第3の演算手
    段と、ウイービングの振幅に係わるツールの変位および
    アークセンサによるツール位置補正量を、前記進行座標
    系で演算する第4の演算手段と、第4の演算手段の結果
    を反映させてワークを基準としたツールの位置姿勢を算
    出する第5の演算手段と、前記第5の演算結果に基づい
    て、ツール移動装置とワーク移動装置の操作量を算出す
    る第6の演算手段と、前記第6の演算結果に基づいて、
    ツール移動装置およびワーク移動装置を同時に駆動する
    駆動手段とを備えたことを特徴とする産業用ロボットの
    制御装置
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KR100900856B1 (ko) * 2007-07-13 2009-06-04 현대중공업 주식회사 수직 및 수평 필렛 용접용 자동용접장치의 제어시스템 및제어방법
JP2017121687A (ja) * 2016-01-08 2017-07-13 トヨタ自動車株式会社 ロボットシステムの制御方法
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