JP3439500B2 - ロボットの手動運転の制御方法及び制御装置 - Google Patents

ロボットの手動運転の制御方法及び制御装置

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JP3439500B2
JP3439500B2 JP09846493A JP9846493A JP3439500B2 JP 3439500 B2 JP3439500 B2 JP 3439500B2 JP 09846493 A JP09846493 A JP 09846493A JP 9846493 A JP9846493 A JP 9846493A JP 3439500 B2 JP3439500 B2 JP 3439500B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットの手動運転中
に変化する現在位置のデータが、ロボット制御装置に予
め設定しておいた停止位置のデータに一致したときに、
手動運転の動作中に自動的にロボットを一旦停止させる
機能を備えたロボットの手動運転の制御方法及び制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
[従来技術1]まず最初に、本発明に含まれるロボット
の範囲を明確にする。本発明に含まれるロボットには大
別してツール側ロボットマニピュレータ(以下、ツール
側ロボットという。)とロボット外部移動装置とがあ
る。さらに、ロボット外部移動装置には、ワーク側ロボ
ットマニピュレータ(以下、ワーク側ロボットとい
う。)、ポジショナ、スライダ等が含まれる。
【0003】従来のロボットの手動運転においては、上
記のロボットを操作するティーチングボックスの動作指
示操作キー部分内の操作キー(以下、操作キーとい
う。)を押したままで、ロボットの手動運転を停止させ
る制御方法として、ロボットの駆動軸又は駆動軸と連動
する軸(以下、動作軸という)に突起物を付けて動作軸
が動いているときに、その突起物が前進停止スイッチを
動作させて停止する。さらに続けてロボットを手動運転
する場合は、前進停止スイッチが作動しているために、
後退することはできるが、それ以上前進することはでき
ない。
【0004】[従来技術2]また、従来のロボットの手
動運転においては、ロボットの仕様に合せて、ロボット
制御装置内に設定されている動作可能領域、ソフトリッ
ミット等の制限値を越えようとしたときに手動運転を停
止させ、さらに続けて手動運転する場合、後退すること
はできるが制限値を越えることはできないので、それ以
上前進させることができない。
【0005】以下、従来技術について説明する。図1
は、通常のツール側ロボット10とティーチングボック
ス20とロボット制御装置30との配置関係図である。
図2はティーチングボックス20の操作パネル部分で、
動作指示操作キー部分23、液晶表示部分24、非常停
止ボタンスイッチ25、手動運転速度率設定スイッチ2
7、手動運転切換スイッチ28、教示されたデータを編
集する編集部分29を示す。
【0006】動作指示操作キー部分23内の符号(+)
及び(ー)は、それぞれロボット10の各関節の動作方
向が正方向か負方向かを示し、A乃至F及びa乃至f
は、それぞれ後述する図4の第1関節乃至第6関節すな
わち1a乃至1fの符号に対応する。また、この動作指
示操作キー部分23内の符号(1)乃至(6)は、図4
に示すベース10a方向から順次に、それぞれツール側
ロボット10の第1関節乃至第6関節を表し、符号
(X)乃至(Z)は、それぞれ直交座標系のX軸乃至Z
軸の直線移動方向を表し、符号(α)乃至(γ)は、そ
れぞれX軸乃至Z軸周りの回転方向を示す。
【0007】手動運転速度率設定スイッチ27について
説明する。手動運転速度率設定スイッチ27は、[00
09]で後述する関節手動運転においては、図4に示す
ロボット10の各関節1a乃至1fを駆動させる速度
を、また[0010]で後述する直角手動運転において
は、ツール1nの直線方向及び回転方向の移動速度を、
予め設定されている最高速度テーブル値に対して遅く移
動できるようにするための速度率を設定するスイッチで
ある。例えば目盛りの0. 5を設定すると、作業員によ
って教示された位置へ最高速度テーブル値の1/2の速
度で移動させることができる。早く移動させるときは
1. 0を設定すれば良い。そこで、例えば0. 1,0.
2,0. 5,1. 0の4つの速度率が設定可能である。
【0008】手動運転切換スイッチ28は、「関節手動
運転」と「直接手動運転」とのいずれかを選択するスイ
ッチである。
【0009】ツール側ロボット10を手動運転する方法
として、次の2つに大別される。まず第1の関節手動運
転を行う場合は、図2に示すティーチングボックス20
の手動運転切換スイッチ28を「関節手動運転」に設定
する。動作指示操作キー部分23内の左側の列の操作キ
ー23a乃至23fのいずれかの操作キーを押すと、指
令を受けた関節の絶対位置を基準として正方向回転す
る。また、右側の列の操作キー23A乃至23Fのいず
れかの操作キーを押すと、指令を受けた関節の絶対位置
を基準として負方向回転する。すなわち関節手動運転と
は、動作指示操作キー部分23内のいずれかの操作キー
を押すことによって、指令を受けた関節の駆動軸を動か
し、その駆動軸を中心に1つの関節を動かす手動運転方
法である。
【0010】次に第2の直角手動運転を行う場合は、手
動運転切換スイッチ28を「直角手動運転」に設定す
る。動作指示操作キー部分23の上から3段のいずれか
の操作キーを押すと、ツール1nが図4に示す絶対座標
系10AZのX軸、Y軸及びZ軸に対しての各軸方向に
移動する。左側の操作キー23a乃至23cを押すと、
絶対座標系10AZの各座標軸の正方向へ直線移動し、
右側の操作キー23A乃至23Cを押すと、絶対座標系
10AZの各座標軸の負方向へ直線移動する。動作指示
操作キー部分23の下の3段のいずれかの操作キーを押
すと、ツール1nが図4に示す絶対座標系10AZのX
軸、Y軸及びZ軸に対するそれぞれのオイラー角α、β
及びγの方向に姿勢回転する。左側の操作キー23d乃
至23fを押すと、絶対座標系10AZの各座標軸に対
するそれぞれのオイラー角の正方向へ姿勢回転し、右側
の操作キー23D乃至23Fを押せば、絶対座標系10
AZの各座標軸に対するそれぞれのオイラー角の負方向
へ姿勢回転する。すなわち直角手動運転とは、ツール1
nが絶対座標系10AZのX軸乃至Z軸の各座標軸に平
行に移動する直線移動と、絶対座標系10AZのX軸乃
至Z軸の各座標軸に対するそれぞれのオイラー角の方向
に姿勢回転する手動運転方法である。
【0011】なお、ティーチングボックス20内の一点
鎖線内に示した符号26は、後述する本発明に係る記憶
停止位置設定スイッチを示す。
【0012】図3は、通常のロボット制御装置30のブ
ロック図であり、以下、図3について説明する。CPU
は中央演算処理装置であり、CLOCK32はCLOC
K信号発生回路であり、ROMはロボット固有のデータ
が記憶しているリード・オンリー・メモリであり、I/
F35はバスとティーチングボックス20とのインター
フェースであり、RAMは作業プログラム、記憶停止位
置のデータ、ロボットの動作範囲のデータ等を記憶させ
るランダム・アクセス・メモリであり、DUALーPO
RTーRAM34はROMやRAM内のデータを読み書
きできるデュアル・ポート・ラムである。
【0013】図4は、ツール側ロボット10における各
直交座標とこれらの座標間の位置と姿勢との関係を後述
する同次変換行列Zt,T20,Etの関連説明図であ
る。
【0014】上記のツール側ロボット10における各直
交座標とは、例えば、図4のロボットの原点に設定した
絶対座標系10AZ、ロボットの設置面に設定したベー
ス座標系10BZ、ツール取付面に設定したメカニカル
インターフェース座標系10MZ、ツール先端位置に設
定したツール座標系10TZ等である。
【0015】又、上記のツール先端位置10TP及び姿
勢とは、予め定めた直交座標系におけるツール先端位置
及びツールの方向(以下、姿勢という。)である。
【0016】図4において、関節1a、1d及び1fに
示す菱形は、矢印1S方向に回転するスイベルジョイン
ト機構を示し、関節1b、1c及び1eに示す2重円
は、ベース10aの面に対して平行な動作軸を矢印1A
方向に回転させるベントジョイント機構を示している。
そして、これら関節のいくつかを組み合わせて動作させ
れば、ツール1nを任意の方向へ動かすことができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来技術において、手
動運転中のロボットを停止させる場合として、次の2つ
の場合がある。まず第1にロボットの機構上又は制御
上、ロボットが移動しないように予め設定した領域に、
ロボットが移動しようとしたときにロボットを停止させ
る場合である。第2に各駆動軸の回転角度、ツール先端
位置、ツールの姿勢等が制御装置の演算不可能な領域に
あって、それ以上ロボットを移動させないために電気信
号の制限値を設けて、この制限値が機構による安全装置
のような働きをしてロボットを停止させる場合であっ
た。従って従来技術では、さらに続けてロボットを手動
運転をするときは、停止直前まで動かしていた方向すな
わち前進方向には、ロボットを動かすことができなかっ
たために、停止直前まで動かしていた方向とは逆方向に
しか動かすことができなかった。
【0018】また、従来技術では、ロボットを予め定め
た目標の駆動軸の回転角度、予め定めた座標系に対する
ツール先端位置及び姿勢(以下、目標位置DPとい
う。)まで動かすように教示をする場合、予め手動運転
の速度率を高めに設定しておいてティーチングボックス
の操作キーを押して、ロボットが目標位置DPの80%
程度の距離まで近づくと、操作キーを離して一旦手動運
転を停止させていた。さらに続けて目標位値DPまで近
づける場合には、手動運転の速度率を低く再設定して、
再度ティーチングボックスの操作キーを押して、駆動軸
の回転角度、予め定めた座標系に対するツール先端の位
置及び姿勢等の現在位置APをさらに目標位置DPに近
づけて操作キーを離す。このように従来技術では、現在
位置APを目標位置DPに次第に近ずけるという繰り返
し動作をしなければならなかったので、一度で目標位置
DPにロボットを移動させて停止させることができない
ために、教示作業に多くの時間を必要としていた。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のロボットの手動
運転の制御方法及び制御装置は、ロボットを手動運転す
る場合、ティーチングボックスの操作キーを一度押すか
押し続けるだけで、予め設定しておいた記憶停止位置M
SPで一旦停止させて手動運転を終了するか、又はこの
停止させた位置からさらに続けて前進又は後退方向に手
動運転をさせる制御方法及び制御装置であり、記憶停止
位置MSPの明確化、ロボットの教示作業の簡素化及び
教示時間の短縮を同時に達成することを目的としてい
る。
【0020】[請求項1の制御方法]請求項1の手動運
転の制御方法は、ツール側ロボット又はワーク側ロボッ
ト、ポジショナ、スライダ等のロボット外部移動装置又
はこれらの両者を手動運転で動かす際に、ティーチング
ボックスの操作キーを押してロボットを移動させて、現
在位置のデータADTが、ロボット制御装置に停止させ
たい駆動軸の回転角度、予め定めた座標系におけるツー
ル先端位置及び姿勢等を予め設定しておいた記憶停止位
置のデータMDTに一致した時に、ロボットの手動運転
動作を自動的に一旦停止させるための制御方法である。
【0021】この制御を行うために、手動運転中に順次
到達する次補間点位置のデータHDTと現在位置のデー
タADTとをロボット制御装置内の比較回路で比較し、
次補間点位置のデータHDTと現在位置のデータADT
との間に記憶停止位置のデータMDTがあれば、次補間
点位置のデータHDTを記憶停止位置のデータMDTに
置換する。その置換後の記憶停止位置データHDTを最
終補間点位置のデータHDTnにする。
【0022】前述した図4における関節変数の値θ1 乃
至θ6 を各々の出力値(Pulse値)に変換する。そ
れら各々の出力値が記憶停止位置のデータMDTと一致
したときに手動運転を一旦停止する。
【0023】さらに続けて手動運転を行う場合は、一旦
ティーチングボックスの操作キーを離して再度ティーチ
ングボックスの操作キーを押すと、手動運転を一旦停止
した位置から続けて前進又は後退方向にロボットの手動
運転をすることができる。
【0024】[請求項2の制御方法]請求項2の手動運
転の制御方法は、図7のクレーム対応図に示すようにス
テップ100からステップ160までを実行する制御方
法である。
【0025】ロボット手動運転開始前に、手動運転を一
旦停止させる駆動軸の回転角度、予め定めた座標系にお
けるツール先端位置及び姿勢の一つ以上の記憶停止位置
のデータMDTを予め設定をする記憶停止位置設定ステ
ップST100と、
【0026】手動運転開始指令又はステップ繰り返し指
令を入力して、手動運転の動作方向指示値DDTと現在
位置のデータADTとから次補間点位置のデータHDT
を演算する次補間点位置演算ステップST110と、
【0027】現在位置のデータADTと次補間点位置の
データHDTとの間に記憶停止位置のデータMDTがな
いときは、次補間点位置データHDTを置換しない指令
を出力してステップST140に進み、記憶停止位置の
データMDTがあるときは、次補間点位置データHDT
を置換する指令を出力してステップST130に進む記
憶停止位置有無判別ステップST120と、
【0028】上記ステップ120の次補間点位置データ
を置換する指令によって入力された次補間点位置のデー
タHDTを記憶停止位置のデータMDTに置換し、その
記憶停止位置のデータMDTを最終補間点位置のデータ
HDTnにする最終補間点位置データ置換ステップST
130と、
【0029】上記ステップ120の置換をしない指令に
よって入力された次補間点位置のデータHDT又はステ
ップ120の置換をする指令によってステップ130で
置換された最終補間点位置のデータHDTnを、ロボッ
トの駆動軸を駆動させるための駆動指令に変換して出力
する駆動指令出力ステップST140と、
【0030】手動運転停止指令があったときはステップ
140の駆動指令を停止して手動運転停止指令を出力し
て手動運転を終了し、手動運転停止指令がないときは、
ステップ140の駆動指令によって駆動軸を駆動する手
動運転継続指令を出力する手動運転終了判別ステップS
T150と、
【0031】手動運転継続指令によって、次補間点位置
又は最終補間点位置まで駆動された駆動軸の現在位置の
データADTが記憶停止位置のデータMDTに一致した
ときは、一旦停止指令を出力して手動運転を終了し、一
致しないときは、ステップ繰り返し指令を出力して次補
間点位置演算ステップ110を実行する記憶停止位置一
致判別ステップST160とから成り、
【0032】ステップ150の手動運転停止指令又はス
テップ160の一旦停止指令によって手動運転を終了し
ているときに、再度手動運転開始指令が入力されたとき
は、手動運転を開始し、手動運転停止指令又は一旦停止
指令によって手動運転を終了した位置から前進又は後退
方向に駆動軸を駆動するロボットの手動運転の制御方法
である。
【0033】[請求項3の制御方法]請求項3の制御方
法は、図8のクレーム対応図に示す制御方法であって、
請求項2との構成の相違は次のとおりである。
【0034】請求項2の制御方法は、図7に示すよう
に、駆動指令出力ステップST140の後に、手動運転
終了判別ステップST150及びそれに続いて記憶停止
位置一致判別ステップST160が実行されて、一旦停
止指令による手動運転を終了しないときは、ステップ繰
り返し指令を出力して、次補間点位置演算ステップST
110に戻る制御方法であった。
【0035】これに対して、請求項3の制御方法は、図
8に示すように、手動運転開始指令の入力後に、手動運
転終了判別ステップST150及びそれに続けて記憶停
止位置一致判別ステップST160を実行し、その後の
駆動指令出力ステップST140の実行後は手動運転判
別ステップST150に戻る制御方法である。
【0036】[請求項4の制御装置]請求項4の制御装
置は、図17のブロック図に示すように請求項2の制御
方法を実施する制御装置の発明であって、ロボットの手
動運転開始前に、手動運転を一旦停止させる駆動軸の回
転角度、予め定めた座標系におけるツール先端位置及び
姿勢の少なくとも一つの記憶停止位置のデータMDTを
予め設定して、記憶停止位置データ信号Mdtを出力す
る記憶停止位置設定回路MDと、
【0037】操作キーのいずれかを押すことによって、
各駆動軸を前進方向又は後退方向に駆動する動作方向指
示値信号Ddtを出力するとともに、操作キーを押して
動作方向指示値信号Ddtが有のときは、同時に、手動
運転開始信号Sstを出力しており、操作キーを離して
動作方向指示値信号Ddtが無になったときに、手動運
転停止信号Stpを出力するティーチングボックス20
と、
【0038】エンコーダECからの駆動軸の現在位置を
示す信号を入力として現在位置データ信号Adtを出力
する駆動軸現在位置出力回路ADと、
【0039】手動運転開始信号Sst又はステップ繰り
返し信号Srtが入力された時に、手動運転の動作方向
指示値信号Ddtと現在位置データ信号Adtとから、
各関節ごとに、前回の補間点位置データに速度指示値と
微小時間との積を加算した次補間点位置データHDTを
演算して次補間点位置データ信号Hdtを出力する次補
間点位置データ演算回路HDと、
【0040】現在位置データ信号Adtと次補間点位置
データ信号Hdtとの間に、記憶停止位置データ信号M
dtがあるときは、次補間点位置データ信号Hdtを置
換する信号S1を出力し、上記以外のときは、次補間点位
置データ信号Hdtを置換しない信号S2を出力する記憶
停止位置有無判別回路MCと、
【0041】次補間点位置データを置換する信号S1によ
って次補間点位置データ信号Hdtを記憶停止位置デー
タ信号Mdtに置換し、その記憶停止位置データ信号M
dtを最終補間点位置データ信号Hdtnにする最終補
間点位置データ置換回路EDと、
【0042】置換をしない信号S2によって次補間点位置
データ信号Hdtを入力として、その各関節ごとの入力
信号をロボットにおける各々の単位あたりのアクチュエ
ータ動作指令値による各関節変数の動作量で除算した次
補間点位置駆動信号Dvnを演算出力する次補間点位置
データ出力回路HOと、
【0043】最終補間点位置データ信号Hdtnを入力
として、その各関節ごとの入力信号をロボットにおける
各々の単位あたりのアクチュエータ動作指令値による各
関節変数の動作量で除算した最終補間点位置駆動信号D
vhを演算出力する最終補間点位置データ出力回路EO
と、
【0044】手動運転停止信号Stpが入力されている
ときは駆動回路KDに手動運転停止信号Stpを出力し
て、次補間点位置駆動信号Dvn又は最終補間点位置駆
動信号Dvhから成る駆動信号Dvrを停止させ、手動
運転停止信号Stpが入力されていないときはこの駆動
信号Dvrをそのまま出力する手動運転終了判別回路S
Cと、
【0045】記憶停止位置データ信号Mdt及び駆動信
号Dvrを入力として、駆動軸の現在位置データ信号A
dtが記憶停止位置データ信号Mdtに一致したときは
一旦停止信号Sktを出力し、また、一致していないと
きはステップ繰り返し信号Srtを出力する記憶停止位
置一致判別回路CCと、
【0046】手動運転開始信号Sst、手動運転停止信
号Stp、一旦停止信号Skt及び駆動信号Dvrを入
力とし、手動運転開始信号Sstが入力されたときは駆
動信号Dvrをそのまま出力し、手動運転停止信号St
p及び一旦停止信号Sktが入力されたときは、駆動信
号Dvrを停止する駆動回路KDとを備え、
【0047】手動運転停止信号Stp又は一旦停止信号
Sktによって手動運転を終了しているときに、再度、
手動運転開始信号Sstが入力されたときは、手動運転
を開始し、手動運転停止信号Stp又は一旦停止信号S
ktによって手動運転を終了した位置から、前進又は後
退方向に駆動軸を駆動することができるロボットの手動
運転の制御装置である。
【0048】[請求項5の制御装置]請求項5の制御装
置は図18のブロック図に示すように請求項3の制御方
法を実施する制御装置であって、請求項4の制御装置と
同様に、記憶停止位置位置設定回路MDと、ティーチン
グボックス20と、駆動軸現在位置出力回路ADと、
【0049】手動運転停止信号Stpが入力されている
ときは駆動回路KDに手動運転停止信号Stpを出力し
て駆動信号Dvrを停止させ、手動運転開始信号Sst
が入力されたときは駆動軸現在位置出力回路ADによっ
て出力された現在位置データ信号Adtをそのまま出力
する手動運転終了判別回路SCと、
【0050】記憶停止位置データ信号Mdt及び手動運
転終了判別回路SCによって出力された現在位置データ
Adt信号を入力として、駆動軸の現在位置データ信号
Adtが記憶停止位置データ信号Mdtに一致したとき
は一旦停止信号Sktを出力し、また、一致しないとき
はステップ繰り返し信号Srtを出力する記憶停止位置
一致判別回路CCと、
【0051】ステップ繰り返し信号Srtが入力された
時に、手動運転の動作方向指示値信号Ddtと現在位置
データ信号Adtとから、各関節ごとに、前回の補間点
位置データに速度指示値と微小時間との積を加算した次
補間点位置データHDTを演算して次補間点位置データ
信号Hdtを出力する次補間点位置データ演算回路HD
と、
【0052】請求項4の制御装置と同様に、記憶停止位
置有無判別回路MCと、最終補間点位置データ置換回路
EDと、次補間点位置データ出力回路HOと、最終補間
点位置データ出力回路EOと、駆動回路KDとを備え、
【0053】手動運転停止信号Stp又は一旦停止信号
Sktによって手動運転を終了しているときに、再度、
手動運転開始信号Sstが入力されたときは、手動運転
を開始し、手動運転停止信号Stp又は一旦停止信号S
ktによって手動運転を終了した位置から、前進又は後
退方向に駆動軸を駆動することができるロボットの手動
運転の制御装置である。
【0054】
【作用】本発明においては、ロボットの手動運転中の駆
動軸又はツール先端の軌跡に対する現在位置データAD
Tと手動運転開始前に予め設定しておいた記憶停止位置
データMDTとをロボット制御装置30が常に監視し、
現在位置データADTと動作方向指示値DDTとから演
算した次補間点位置データHDTとの間に記憶停止位置
データMDTがないときは手動運転を継続させる駆動指
令を出力し、現在位置データADTと次補間点位置デー
タHDTとの間に記憶停止位置データMDTがあるとき
は手動運転一旦停止指令を出力する。
【0055】
【実施例】本発明のロボットの手動運転の制御の対象と
なる駆動軸としては、ロボットマニピュレータの駆動軸
及びロボット外部移動装置の駆動軸があるが、以下の実
施例においては、ロボットマニピュレータの駆動軸の手
動運転について説明する。
【0056】[手動運転中の記憶位置停止の実行手順]
以下、図9乃至図16を参照して手動運転中の記憶位置
停止の実行手順について説明する。
【0057】図9は、手動運転の動作を説明するフロー
チャートである。図10乃至図12は、関節手動運転に
ついての説明図である。図10は、図9の末端の符号A
に続く図であって、記憶停止位置を設定したときの関節
手動運転におけるフローチャートである。図11は、図
10の末端の符号Cに続く図であって、記憶停止位置を
設定したときの関節手動運転におけるフローチャートで
ある。図12は、図11の符号Eに続く図であって、記
憶停止位置を設定したときの関節手動運転におけるフロ
ーチャートである。
【0058】図13乃至図16は、直角手動運転につい
ての説明図である。図13は、図9の末端の符号Bに続
く図であって、記憶停止位置を設定したときの直角手動
運転におけるフローチャートである。図14は、図13
の末端の符号Fに続く図であって、記憶停止位置を設定
したときの直角手動運転におけるフローチャートであ
る。図15は、図14の末端の符号Gに続く図であっ
て、記憶停止位置を設定したときの直角手動運転におけ
るフローチャートである。図16は、図15の符号Iに
続く図であって、記憶停止位置を設定したときの直角手
動運転におけるフローチャートである。
【0059】以下、図7の請求項2に係るクレーム対応
図のステップ100からステップ160までのそれぞれ
のステップごとに、図9乃至図16のフローチャートに
対応させて詳細に説明する。
【0060】[ステップ100の説明]記憶停止位置デ
ータ設定ステップ100(ST100)は、図7のフロ
ーチャートに示すステップであって、手動運転開始前
に、「記憶停止位置(駆動軸の回転角度、予め定めた座
標系に対するツール先端位置及び姿勢)のデータの設
定」を行う。本実施例における記憶停止位置とは、図4
に示す6つの関節変数(θ1乃至θ6 )を有する6自由
度のロボット10の各関節変数の回転角度、直交座標系
に対するツール1nの先端位置及び姿勢の少なくとも一
つをいう。ここで自由度とは、産業用ロボット用語JI
S B 0134に記載された一つのロボットの中に存
在し得る互いに独立なジョイントの数をいう。
【0061】[ステップ110の説明] (関節手動運転のとき)次補間点位置演算ステップ11
0(ST110)は、図9に示すステップST3乃至S
T5及び図10に示すステップST9乃至ST11から
成る。関節手動運転のときの動作方向指示値は、図4に
示すロボット10の各関節1a乃至1fの駆動軸を中心
軸にして各関節をそれぞれ+及びー方向に動作させるS
1乃至S6である。
【0062】ステップST3は、ティーチングボックス
20の操作キーを押すことによって、ツール先端位置を
所定の位置に移動させるために、ロボット10の第1乃
至第6の各関節1a乃至1fの各関節手動速度指示値V
1t乃至V6tを、後述する[0089]の式(1.
1)乃至(1. 6)で演算する。ステップST4は、手
動運転開始時のロボット10の第1乃至第6の各関節1
a乃至1fの関節変数θ10乃至θ60を読み込む。ステッ
プST5は、微小時間Δtの1単位時刻をiとし、手動
運転開始時刻をi=0に設定する。ステップST9及び
ステップST10は、微小時間Δtがi単位時刻経過し
たときを経過時間ΔTi とし、図10のステップST1
0のΔTi =Δt×iにステップST9のi=i+1が
代入されると、ステップST10はΔTi+1 =Δt×
(i+1)=Δt×i+Δt=ΔTi+Δtとなる。す
なわちステップST10は、経過時間ΔTi に微小時間
Δtのi単位を加算した経過時間ΔTi+1 となる。スッ
テプST11は、ロボット10の関節変数を後述する
[0096]の式(2. 1)乃至(2. 6)で演算す
る。
【0063】(直角手動運転のとき)次補間点位置演算
ステップ110(ST110)は、図9に示すステップ
ST6乃至ST8及び図13に示すステップST23乃
至ST27から成る。直角手動運転のときの動作方向指
示値としては、図4に示す絶対座標系10AZを基準と
したX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向への直線動作方向
指示値Sx、Sy及びSzと、X軸周り、Y軸周り及び
Z軸周りの回転動作方向指示値Sα、Sβ及びSγとで
ある。
【0064】ステップST6は、ツール先端位置を所定
の位置に移動させるために、ティーチングボックス20
の操作キーを押すことによって、直角手動速度指示値V
Xt,VYt,VZt,Vαt,Vβt,Vγtを、後
述する[0106]の式(4. 1)乃至(4. 6)で演
算する。ステップST7は、手動運転開始時の関節変数
θ10乃至θ60を読み込む。ステップST8は、手動運転
開始時の絶対座標系10AZに対するツール先端の位置
及び姿勢の同次変換行列woldXt0を後述する[011
3]の式(7)で演算する。図13に示すステップST
23は、手動運転開始時の絶対座標系10AZに対する
ツール1nの先端位置データを後述する[0114]の
式(10)で演算し、姿勢のオイラー角を式(11)、
(12)及び(13)で演算する。ステップST24
は、微小時間Δtの1単位時刻をiとし、手動運転開始
時刻をi=0に設定する。ステップST25及びステッ
プST26は、微小時間Δtがi単位時刻経過したとき
を経過時間ΔTi とし、図13のステップST26のΔ
Ti =Δt×iにステップST25のi=i+1が代入
されると、ステップST26はΔTi+1 =Δt×(i+
1)=Δt×i+Δt=ΔTi +Δtとなる。すなわち
ステップST26は、経過時間ΔTi に微小時間Δtの
i単位を加算した経過時間ΔTi+1 となる。スッテプS
T27は、ツール先端位置と姿勢のオイラー角を後述す
る[0118]の式(14. 1)乃至(14. 6)で求
める。
【0065】図9のステップST1は、ティーチングボ
ックス20の操作キーを押すことによって動作方向指示
値の読み込みを行う。
【0066】ステップST2は、関節手動運転と直角手
動運転との切換を手動運転切換スイッチ28で行う。
【0067】[ステップ120の説明] (関節手動運転のとき)ステップ120(ST120)
は、図10に示すステップST12から成る。ステップ
ST12は、ステップST4で関節変数を読み込んだ現
在位値データADTとステップST11で演算した次補
間点位置データHDTとの間に記憶停止位置データMD
Tがあるかどうかの判別を行う。
【0068】(直角手動運転のとき)ステップ120
(ST120)は、図14に示すステップST28から
成る。ステップST28は、現在位値データADTとス
テップST27で演算した次補間点位置データHDTと
の間に記憶停止位置データMDTがあるかどうかの判別
を行う。
【0069】[ステップ130の説明] (関節手動運転のとき)ステップ130(ST130)
は、図10に示すステップST13から成る。ステップ
ST13は、ステップST11で演算した次補間点位置
データHDTを記憶停止位置データMDTに置換し、さ
らに置換した記憶停止位置データMDTを最終補間位置
データHDTnにする。
【0070】(直角手動運転のとき)ステップ130
(ST130)は、図14に示すステップST29から
成る。ステップST29は、ステップST27で演算し
た次補間点位置データHDTを記憶停止位置データMD
Tに置換し、さらに置換した記憶停止位置データMDT
を最終補間位置データHDTnにする。
【0071】[ステップ140の説明] (関節手動運転のとき)ステップ140(ST140)
は、図11に示すステップST14乃至ST16から成
る。
【0072】ステップST14は、関節変数からアクチ
ュエータ動作指令値を後述する[0098]の式(3.
1)乃至(3. 6)によって演算する。ステップST1
5は、経過時間がΔTi に到達したかどうかの判別を行
い、到達していないときは到達するまでステップST1
5を繰り返し実行する。ステップST16は、ロボット
10のアクチュエータ動作指令値At1i乃至At6iを出
力する。
【0073】(直角手動運転のとき)ステップ140
(ST140)は、図14に示すステップST30及び
ST31及び図15に示すST32及びST33から成
る。
【0074】ステップST30は、ロボット10の関節
変数θ1i乃至θ6iを後述する[0121]の式(17)
で演算する。ステップST31は、関節変数からアクチ
ュエータ動作指令値を後述する[0123]の式(1
8. 1)乃至(18. 6)によって演算する。ステップ
ST32は、経過時間がΔTi に到達したかどうかの判
別を行い、到達していないときは到達するまでステップ
ST32を繰り返し実行する。ステップST33は、ア
クチュエータ動作指令値At1i乃至At6iを出力する。
【0075】[ステップ150の説明] (関節手動運転のとき)ステップ150(ST150)
は、図11に示すステップST17と図12に示すST
19とから成る。
【0076】ステップST17は、同一の動作方向指示
値が継続しているかどうかを判別する。ステップST1
7で判別した動作方向指示値が前回の動作方向指示値と
異なっていた場合には、さらにステップST19におい
てこの動作方向指示値がすべて0かどうかの判別を行
う。ステップST19の動作方向指示値がすべて0でな
ければ、ステップST1(図9の符号J)に戻り、動作
方向指示値がすべて0すなわち操作キーから手が離れた
場合はステップST20に進む。
【0077】(直角手動運転のとき)ステップ150
(ST150)は、図15に示すステップST34と図
16に示すST36とから成る。
【0078】ステップST34は、同一の動作方向指示
値が継続しているかどうかを判別する。ステップST3
4で判別した動作方向指示値が前回の方向指示値と異な
っていた場合には、さらにステップST36においてこ
の動作方向指示値がすべて0かどうかの判別を行う。動
作方向指示値がすべて0でなければ、ステップST1に
戻り、ステップST36の動作方向指示値がすべて0す
なわち操作キーから手が離れた場合はステップST37
に進む。
【0079】[ステップ160の説明] (関節手動運転のとき)ステップ160(ST160)
は、図11に示すステップST18と図12に示すST
20とから成る。ステップST18は現在位置データA
DTが記憶停止位置データMDTと一致したかどうかを
判別する。ステップST20は、関節手動運転の停止を
行う。手動運転を継続する場合は、ステップST1に進
み、継続しない場合は手動運転を終了する。
【0080】(直角手動運転のとき)ステップ160
(ST160)は、図15に示すステップST35と図
16に示すST37とから成る。ステップST35は現
在位置データADTが記憶停止位置データMDTと一致
したかどうかを判別する。ステップST37は、直角手
動運転の停止を行う。手動運転を継続する場合は、ステ
ップST1に進み、継続しない場合は手動運転を終了す
る。
【0081】[第1の実施例]図5は、関節手動運転で
記憶位置停止機能を説明する図であって、ロボット10
の任意の1関節の動作範囲を示した図である。この動作
範囲は、図4に示す6自由度ロボットの第1関節1aの
動作範囲を示す。例えば、第1関節1aの絶対位置から
120[deg]回転した位置を記憶停止位置としたい
場合、次のような手順で設定及び操作を行う。図2に示
すティーチングボックス20の動作指示操作キー部分2
3内の第1関節を動かす操作キー23aを押すと、手動
運転の開始位置STARTから、矢印F1と同方向に動
作軸の第1関節が動くものとして以下の説明を行う。
【0082】ティーチングボックス20において、記憶
停止位置設定スイッチ26を「ON」にし、記憶停止位
置を設定するときは、下記の(1)及び(2)項に示す
ロボット種別の選定と関節手動運転のときの記憶停止位
置パラメータの設定とを行う。また、手動運転切換スイ
ッチ28を「関節手動運転」に設定し、手動運転速度率
設定スイッチ27を所望する速度率r、例えば0. 5で
ある「rc 」に設定する。
【0083】次に、本発明の記憶位置停止機能の設定手
順について説明する。
【0084】[記憶停止位置の設定] (1)ロボット種別の選定の説明。
【0085】ロボット種別の選定は、以下の通り4つの
ロボット種別の中から選定する。例えば、ツール側ロボ
ット10が3自由度以下のロボットのときはT1を選定
し、ツール側ロボット10が4自由度以上のロボットの
ときはT2を選定し、ワーク側ロボットが3自由度以下
のロボットのときはW1を選定し、ワーク側ロボットが
4自由度以上のロボットのときはW2を選定する。本実
施例においては、ツールが取り付けられた6自由度のロ
ボットであるので、上記のロボット種別はT2を選定す
る。
【0086】(2)関節手動運転での記憶停止位置パラ
メータの説明。 本実施例においては、表1のように第1関節だけが記憶
停止位置パラメータを有効にし、関節手動運転時に設定
する記憶停止位置を120[deg]に設定する。ま
た、第2関節乃至第6関節は、記憶停止位置パラメータ
を無効に設定する。このとき第2関節乃至第6関節に記
憶停止位置を設定しても記憶停止位置パラメータが無効
に選定されているために、設定した記憶停止位置では停
止しない。ここで設定された記憶停止位置は、ロボット
制御装置30内のRAMに記憶される。
【表1】
【0087】次に、本発明の手動運転の制御方法につい
て説明する。ティーチングボックス20の操作キー23
aを押すことにより、図9のステップST1に示すよう
に動作方向指示値が読み込まれる。ステップST2にお
いて上記のごとく関節手動運転が選定され、また記憶停
止位置設定スイッチ26は「ON」に選定されているの
でステップST3へ進む。
【0088】ロボットの各関節の各駆動軸の速度指示値 (V1t,V2t,V3t,V4t,V5t,V6t) は、操作キー23aによる動作方向指示値 (S1,S2,S3,S4,S5,S6) と、設定された速度率rcと、関節手動運転の最高速度
テーブル値 (V1t0 ,V2t0 ,V3t0 ,V4t0 ,V5t0
,V6t0 ) とから下記の(1. 1)乃至(1. 6)式によって演算
する。
【0089】 V1t = S1 × rc × V1t0 … (1. 1) V2t = S2 × rc × V2t0 … (1. 2) V3t = S3 × rc × V3t0 … (1. 3) V4t = S4 × rc × V4t0 … (1. 4) V5t = S5 × rc × V5t0 … (1. 5) V6t = S6 × rc × V6t0 … (1. 6)
【0090】なお、上記のS1乃至S6は、 操作キー23a〜23fが押されているとき、それぞ
れ+1 操作キー23A〜23Fが押されているとき、それぞ
れー1 操作キーが押されていないとき、 いずれ
も 0
【0091】である。なお、前述したように、本実施例
では、操作キー23aが押されているだけであるので、
V1t=0. 5×V1t0 ,V2t=0,V3t=0,
V4t=0,V5t=0,V6t=0である。
【0092】次に、図9のステップST4に示すよう
に、手動運転開始時のロボット10の関節変数θ10乃至
θ60を読み込む。
【0093】ここでステップST5に示すように、微小
時間Δtの1単位時刻をiとし、i単位時刻を経過した
時間をΔTi と定めて、手動運転開始時刻をi=0に設
定し、手動運転開始時からの経過時間ΔTi を0にす
る。
【0094】図10のステップST9及びステップST
10に示すように微小時間Δtがi単位時刻経過したと
きを経過時間ΔTi とし、図10のステップST10の
ΔTi =Δt×iにステップST9のi=i+1が代入
されると、ステップST10はΔTi+1 =Δt×(i+
1)=Δt×i+Δt=ΔTi +Δtとなる。すなわち
ステップST10は、経過時間ΔTi に微小時間Δtの
i単位を加算した経過時間ΔTi+1 となる。このステッ
プST10の時刻変化にしたがってステップST11実
行する。
【0095】ステップST11に示すように、経過時間
ΔTi すなわちΔT×iの後の時刻におけるロボット1
0の関節変数(θ1ik 乃至θ6ik )を求める。ただし、
kは(k=0乃至n)で置換の回数を示す。
【0096】 θ1ik = θ10 + V1t × ΔTi … (2. 1) θ2ik = θ20 + V2t × ΔTi … (2. 2) θ3ik = θ30 + V3t × ΔTi … (2. 3) θ4ik = θ40 + V4t × ΔTi … (2. 4) θ5ik = θ50 + V5t × ΔTi … (2. 5) θ6ik = θ60 + V6t × ΔTi … (2. 6)
【0097】次に、こうして得られた関節変数(θ1ik
乃至θ6ik )すなわち図10に示すステップST11で
演算した次補間点位置データHDTと図9に示すステッ
プST4で読み込んだ現在位置データADTとの間に、
図7のステップST100で設定した記憶停止位置デー
タMDTがあるかどうかをステップST12で判別す
る。次補間点位置データHDTと現在位置データADT
との間に記憶停止位置データMDTがあれば、ステップ
ST11で演算した次補間点位置データHDTをステッ
プST13に示すように、記憶停止位置データMDTに
置換し、ステップST13の記憶停止位置データMDT
を最終補間点位置データHDTnとしステップST14
に進む。次補間点位置データHDTと現在位置データA
DTとの間に記憶停止位置データMDTがなければ図1
1に示すステップST14に進む。下記の式(3. 1)
乃至(3. 6)によって、ステップST14に示すアク
チュエータ動作指令値At1i乃至At6iを演算する。ス
テップST15に示す経過時間ΔTiに達した時、その
直後にステップST16に示すアクチュエータ動作指令
値At1i乃至At6iを出力して、ステップST17に示
すように、いままで押されていた操作キー23aが手放
されていないか、すなわち動作方向指示値は同じかどう
かを判別する。ステップST18に示す記憶停止位置に
到達している時は、図12のステップST20に示すよ
うに手動運転を停止し、再度手動運転するときはステッ
プST1から繰り返し、そうでなければ終了する。例え
ば、操作キー23Aから23Bに押し変えられてキー操
作が変化しているときは、ステップST17に示すよう
に動作方向指示値が異なるのでST19に進み、動作方
向指示値は0ではないのでステップST1から繰り返さ
れる。
【0098】 At1i = θ1in / Rt1 … (3. 1) At2i = θ2in / Rt2 … (3. 2) At3i = θ3in / Rt3 … (3. 3) At4i = θ4in / Rt4 … (3. 4) At5i = θ5in / Rt5 … (3. 5) At6i = θ6in / Rt6 … (3. 6)
【0099】ここで、Rt1 乃至Rt6 は、各々の単位
あたりのアクチュエータ動作指令値による関節変数の動
作量である。これらの各値は、前述したロボット種別に
よって決まった値であり、ロボット制御装置30内のR
AMに予め記憶されている。
【0100】[第2の実施例]図6は、6自由度を有す
るロボット10の直角手動運転についての第2の実施例
を示す。任意の座標系で、YZ平面上のX=1となる任
意の点で、手動運転を一旦停止させたいときの記憶停止
位置の設定は、次のように行なう。
【0101】図2に示すティーチングボックス20にお
いて、記憶停止位置設定スイッチ26を「ON」にして
下記の(1)及び(2)に示すロボット種別の選定と直
角手動運転での記憶停止位置設定パラメータの設定を行
う。また、手動運転切換スイッチ28を「直角手動運
転」に、手動運転速度率設定スイッチ27で所望する速
度率r、例えば0. 7である「rb」を設定する。
【0102】ティーチングボックス20の操作キー23
aを押すことにより、図9のステップST1に示すよう
に、動作方向指示値が読み込まれる。ステップST2に
おいて上記のごとく直角手動運転が選定され、また記憶
停止位置設定スイッチ26は「ON」に選定されている
のでステップST6へ進む。
【0103】[記憶停止位置の設定] (1)ロボット種別の選定 ロボット種別の選定はツール又はワークのどちらかを選
択する。本実施例は、ツールを持った6軸ロボットなの
でツールを選択する。
【0104】(2)直角手動運転での記憶停止位置パラ
メータ 本実施例においては、表2のようにX方向だけ記憶停止
位置パラメータを1.0[mm]に設定し、Y,Z,α
乃至γ方向は無効に設定する。このときY,Z,α乃至
γ方向に記憶停止位置を設定しても記憶停止位置パラメ
ータが無効になっているために、設定した記憶停止位置
では停止しない。
【表2】
【0105】(3)図6に示す手動運転の開始位置ST
ARTから、ティーチングボックス20の操作キー23
aを押すと、矢印1と同方向に動くものとして以下の説
明を行う。まず、図4に示すツール1nの絶対座標系1
0AZにおいて、X軸、Y軸又はZ軸と平行に移動する
場合の速度指示値、 (Vxt,Vyt,Vzt) 及びX軸、Y軸又はZ軸の周りの回転する場合の速度指
示値は、 (Vαt,Vβt,Vγt) 操作キーによる動作方向指示値 (Sx,Sy,Sz,Sα,Sβ,Sγ) と、設定された速度率rbと、予め設定して記憶されて
いるツールの直角手動運転の最高速度テーブル値 (Vxt0 ,Vyt0 ,Vzt0 ,Vαt0 ,Vβt0
,Vγt0 ) とから、下記の(4. 1)乃至(4. 6)式によって演
算する。
【0106】 Vxt = Sx × rb × Vxt0 … (4. 1) Vyt = Sy × rb × Vyt0 … (4. 2) Vzt = Sz × rb × Vzt0 … (4. 3) Vαt = Sα × rb × Vαt0 … (4. 4) Vβt = Sβ × rb × Vβt0 … (4. 5) Vγt = Sγ × rb × Vγt0 … (4. 6)
【0107】なお、上記のSx,Sy,…,Sγの値
は、 操作キー23a〜23fが押されているとき、それぞ
れ+1 操作キー23A〜23Fが押されているとき、それぞ
れー1 操作キーが押されていないとき、 いずれ
も 0 である。すなわち、前述したように、本実施例では、操
作キー23aが押されているだけであるので、Vxt
=0. 7×Vxt0 ,Vyt=0,Vzt=0,Vαt
=0,Vβt=0,Vγt=0である。
【0108】次に、図9のステップST7に示すよう
に、手動運転時の関節変数θ10乃至θ60を読み込む。図
4に示すようなロボット10の設置点10BPを基準と
して、この設置点10BPからツール1nの取付基準点
10MPまでの各動作軸の位置及び姿勢を表す同次変換
行列T20は、Denavit−Hartenbergの
表現によるリンクパラメータを使った同次変換行列を用
いて下記の(5)式で示される。
【0109】 T20=A1t・A2t・A3t・A4t・A5t・A6t (5)
【0110】また、上記の式(5)に示されたA1t乃至
A6tは、それぞれ下記の(6)式の演算式である。
【0111】 Ajt=Rot(Z, θj)・Trans(ajt,0, djt) ・Rot(X, αjt) (6) また、上記の式(6)に示されたθj は、ロボット10
のj番目の関節変数、ajtは、ロボット10のj番目の
リンクの長さ(固定値)、djtは、ロボット10のjー
1番目のリンクとj番目のリンクとの間の距離(固定
値)、αjtは、ロボット10のjー1番目のリンクとj
番目のリンクとの間の角度(固定値)である。
【0112】そして、ステップST8に示すように、絶
対座標系10AZからみたツール1nの先端の位置及び
姿勢の同次変換行列 worldXto を
【0113】 world Xto = Zt・T20・Et (7) で演算する。ただし、Ztは絶対座標系10AZからみ
たロボット10の設置点10BPまでの両者の位置関係
の同次変換行列、Etはツール1nの取付基準点10M
Pからツール先端の座標系10TZの原点までの両者の
位置関係の同次変換行列である。これらのデータも、予
めロボット制御装置30のRAM中に記憶されている。
【0114】ところで、式(7)は、下記の(8)式の
ようにおくことができる。
【数1】 そこで、手動運転開始時における絶対座標系10AZに
対するツール1nの先端の位置データ(Xt0,Yt0,Z
t0)と、姿勢のオイラー角表現のデータ(αt0,βt0,
γt0)とに変換する。すなわち、下記の(9)式で等価
となる6つのパラメータが求められる。
【数2】 次に、図13のステップST23に示すように、ツール
1nの先端位置を下記の(10)式で演算し、姿勢を下
記の式(11)、(12)及び(13)によって演算す
る。 Xt0 = px ,Yt0 = py ,Zt0 = pz (10) αt0 = Cos-1(ax /Sin(βt0) ) (11) βt0 = Cos-1(az ) (12) γt0 = Sin-1(Oz /Sin(βt0) ) (13)
【0115】ここで、ステップST24に示す手動運転
開始時刻をi=0に設定し、手動運転開始からの経過時
間ΔTi を0にする。
【0116】ここで、[0093]及び[0094]に
おいて前述したように、図13のステップST25及び
ステップST26は、経過時間ΔTi に微小時間Δtを
加算し、経過時間ΔTi+1 となる。このステップST2
6の時刻変化にしたがってステップST27を実行す
る。
【0117】ステップST27に示すように、経過時間
ΔTi すなわちΔT×iの後の時刻における絶対座標系
10AZを基準としたツール1nの先端位置のデータ
(Xtik ,Ytik ,Ztik )と、オイラー角で表示した
姿勢のデータ(αtik ,βtik,γtik )とを下記の
(14. 1)乃至(14. 6)で演算する。ただし、k
は(k=0乃至n)で置換の回数を示す。
【0118】 Xtik = Xt0 + Vxt × ΔTi … (14. 1) Ytik = Yt0 + Vyt × ΔTi … (14. 2) Ztik = Zt0 + Vzt × ΔTi … (14. 3) αtik = αt0 + Vαt × ΔTi … (14. 4) βtik = βt0 + Vβt × ΔTi … (14. 5) γtik = γt0 + Vγt × ΔTi … (14. 6)
【0119】次に、図14のステップST28に示すよ
うに、こうして得られたツール先端位置及び姿勢データ
(Xtik ,Ytik ,Ztik ,αtik ,βtik ,γtik )
すなわちステップST27で演算した次補間点位置デー
タHDTとステップST23で演算した現在位置データ
ADTとの間に、記憶停止位置データMDTがあるかど
うか判別する。次補間点位置データHDTと現在位置デ
ータADTとの間に記憶停止位置データMDTがあれ
ば、ステップST27で演算した次補間点位置データH
DTをステップST29で示す記憶停止位置データMD
Tに置換して最終補間点位置データHDTnとしST3
0に進む。次補間点位置データHDTと現在位置データ
ADTとの間に記憶停止位置データMDTがなければス
テップST30に進む。
【0120】このとき絶対座標系10AZを基準とした
ツール先端位置と姿勢との同次変換行列world Xti
は、 world Xti = Trans(Xtin ,Ytin ,Ztin )・Rot (Z,αtin )・ Rot (Y,βtin )・Rot (X,γtin )(15) で示される。
【0121】ツール先端位置と姿勢との同次変換行列T
2iは、前述した式(7)と同様に worldXti = Zt・T2i・Et (16) が成立する。この式(16)から、 T2i=(Zt)-1・world Xti・(Et)-1 (17) で示されるから、ステップST30に示すように、式
(17)で得たT2iを逆変換して、関節変数θ1i乃至θ
6iを得ることができる。
【0122】こうして得られた関節変数θ1i乃至θ6iを
下記の式(18. 1)乃至(18.6)によって、ステ
ップST31に示すようにアクチュエータ動作指令値A
t1i乃至At6iを演算する。図15のステップST32
及びステップST33に示すように経過時間ΔTiに達
した時、その直後にアクチュエータ動作指令値At1i乃
至At6iを出力し、そして、ステップST34に示すよ
うに、いままで押されていた操作キー23aが手放され
ていないか、すなわち動作方向指示値は同じかどうかを
判別する。ステップST35に示す記憶停止位置に到達
しているときは、図16のステップST37に示すよう
に手動運転を停止し、再度手動運転するときはステップ
ST1から繰り返し、そうでなければ終了する。例え
ば、操作キー23Aから23Bに押し変えらてキー操作
が変化しているときはステップST34に示すように、
動作方向指示値が異なるのでST36に進み、動作方向
指示値は0ではないのでステップST1から繰り返され
る。
【0123】 At1i = θ1i / Rt1 … (18. 1) At2i = θ2i / Rt2 … (18. 2) At3i = θ3i / Rt3 … (18. 3) At4i = θ4i / Rt4 … (18. 4) At5i = θ5i / Rt5 … (18. 5) At6i = θ6i / Rt6 … (18. 6)
【0124】なお、この式(18. 1)乃至(18.
6)は、前述した式(3. 1)乃至(3. 6)と同じで
ある。
【0125】[第3の実施例]請求項4は、請求項2の
制御方法を実施する制御装置であって図17は、請求項
4の複数の駆動軸のうちの1つの駆動軸についての実施
例を示すブロック図である。MDは、ロボットの手動運
転開始前に、手動運転を一旦停止させる駆動軸の回転角
度、予め定めた座標系におけるツール先端位置及び姿勢
の少なくとも一つの記憶停止位置のデータMDTを予め
設定して、記憶停止位置データ信号Mdtを出力する記
憶停止位置設定回路である。
【0126】図2に示すティーチングボックス20の操
作キー23a乃至23f及び23A乃至23Fのいずれ
かを押すことによって、各動作軸を前進方向(プラス方
向)又は後退方向(マイナス方向)に駆動する動作方向
指示値信号Ddtを出力する。また、操作キーを押して
動作方向指示値信号Ddtが出力すなわち有のときは、
同時に、手動運転開始信号Sstを出力しており、操作
キーを離して動作方向指示値信号Ddtが停止すなわち
無になったときに、手動運転停止信号Stpを出力す
る。
【0127】ADは、エンコーダECからの駆動軸の現
在位置を示す信号を入力として現在位置データ信号Ad
tを出力する駆動軸現在位置出力回路である。
【0128】HDは、手動運転開始信号Sst又はステ
ップ繰り返し信号Srtが入力された時に、手動運転の
動作方向指示値信号Ddtと現在位置データ信号Adt
とから、各関節ごとに、前回の補間点位置データに速度
指示値と微小時間との積を加算した次補間点位置データ
HDTを演算して次補間点位置データ信号Hdtを出力
する次補間点位置データ演算回路である。
【0129】MCは、現在位置データ信号Adtと次補
間点位置データ信号Hdtとの間に、記憶停止位置デー
タ信号Mdtがあるときは、次補間点位置データ信号H
dtを置換する信号S1を出力し、上記以外のときは、次
補間点位置データ信号Hdtを置換しない信号S2を出力
する記憶停止位置有無判別回路である。
【0130】次に、記憶停止位置有無判別回路MCの動
作について、図19を参照する。この判別回路MCは、
現在位置データADT、次補間点位置データHDT及び
記憶停止位置データMDTを入力として、動作方向指示
値信号Ddtが正すなわち現在位置データADTが次補
間点位置データHDTよりも小でかつ記憶停止位置デー
タMDTが現在位置データADTよりも大でかつ次補間
点位置データHDTが記憶停止位置データMDTよりも
大であるとき及び動作方向指示値信号Ddtが負すなわ
ち現在位置データADTが次補間点位置データHDTよ
りも大でかつ記憶停止位置データMDTが次補間点位置
データHDTよりも大でかつ現在位置データADTが記
憶停止位置データMDTよりも大であるときは、次補間
点位置データHDTを置換する信号S1を出力する。上記
以外のときは、次補間点位置データHDTを置換しない
信号S2を出力する。
【0131】ここでデータの大小の比較回路は、図20
に示すように例えば4ビットのデータA=A3A2A1A0とB=B3
B2B1B0とを比較する場合を考えると、ビットの大きいA3
とB3の方から比較を行い、A3>B3の条件が満たされる
と、A3A2A1A0>B3B2B1B0をそのまま出力し、A3=B3 のと
きはビットを1つ下げてA2とB2との比較を行う。続いて
A2>B2の条件が満たされると、A3A2A1A0>B3B2B1B0をそ
のまま出力し、A2=B2 のときはビットを1つ下げて、A1
とB1との比較を行う。さらに続けてA1>B1の条件が満た
されると、A3A2A1A0>B3B2B1B0をそのまま出力し、A1=B
1 のときはビットを1つ下げて、最後にA0とB0との比較
を行う。各ビットごとに比較した各信号のOR回路の出
力の有無によって4ビットデータA 及びB の大小の比較
をすることができる。
【0132】EDは、次補間点位置データを置換する信
号S1によって次補間点位置データ信号Hdtを記憶停止
位置データ信号Mdtに置換し、その記憶停止位置デー
タ信号Mdtを最終補間点位置データ信号Hdtnにす
る最終補間点位置データ置換回路である。
【0133】HOは、置換をしない信号S2によって、次
補間点位置データ信号Hdtを入力として、その各関節
ごとの入力信号をロボットにおける各々の単位あたりの
アクチュエータ動作指令値による各関節変数の動作量で
除算した次補間点位置駆動信号Dvnを演算出力する次
補間点位置データ出力回路である。
【0134】EOは、最終補間点位置データ信号Hdt
nを入力として、その各関節ごとの入力信号をロボット
における各々の単位あたりのアクチュエータ動作指令値
による各関節変数の動作量で除算した最終補間点位置駆
動信号Dvhを演算出力する最終補間点位置データ出力
回路である。
【0135】ORは、次補間点位置駆動信号Dvn又は
最終補間点位置駆動信号Dvhのいずれか入力された駆
動信号Dvrを出力するOR回路である。
【0136】SCは、手動運転停止信号Stpが入力さ
れているときは駆動回路KDに手動運転停止信号Stp
を出力して、駆動信号Dvrを停止させ、手動運転停止
信号Stpが入力されていないときはOR回路によって
出力された駆動信号Dvrをそのまま出力させる手動運
転終了判別回路である。
【0137】CCは、記憶停止位置データ信号Mdt及
びOR回路によって出力された駆動信号Dvrを入力と
して、駆動軸の現在位置データ信号Adtが記憶停止位
置データ信号Mdtに一致したときは一旦停止信号Sk
tを出力し、また、一致していないときはステップ繰り
返し信号Srtを出力する記憶停止位置一致判別回路で
ある。
【0138】この記憶停止位置一致判別回路CCは、図
21に示すように、例えば、4ビットのデータA=A3A2A1
A0とB=B3B2B1B0とを考えた場合、各桁のビット[A3とB
3、A2とB2、A1とB1及びA0とB0]ごとに一致しているか
どうかの判別を行い、一致しているときは信号を出力
し、さらに各ビットごとに比較した各信号のAND回路
の出力の有無によって4ビットデータA 及びB の一致判
別をすることができる。
【0139】KDは、手動運転開始信号Sst、手動運
転停止信号Stp、一旦停止信号Skt及びOR回路に
よって出力された駆動信号Dvrを入力とし、手動運転
開始信号Sstが入力されたときは駆動信号Dvrをそ
のまま出力し、手動運転停止信号Stp及び一旦停止信
号Sktが入力されたときは、駆動信号Dvrを停止す
る駆動回路である。
【0140】Mは、OR回路によって出力された駆動信
号Dvrを入力として駆動機構を駆動する各軸ごとのモ
ータであり、ECは、モータの回転角度に対応した回転
量のパルス値である現在位置データ信号Adtを出力す
るエンコーダである。
【0141】手動運転停止信号Stp又は一旦停止信号
Sktによって手動運転を終了しているときに、再度手
動運転開始信号Sstが入力されたときは、上述した図
17の各回路が動作して手動運転を開始し、手動運転停
止信号Stp又は一旦停止信号Sktによって手動運転
を終了した位置から、前進又は後退方向に駆動軸を駆動
することができる。
【0142】[第4の実施例]請求項5は、請求項3の
制御方法を実施する制御装置であって、図18は請求項
5の複数の駆動軸のうちの1つの駆動軸についての実施
例を示すブロック図である。MDは、[0125]にお
いて説明した記憶停止位置設定回路であり、20は[0
126]において説明したティーチングボックスであ
り、ADは[0127]において説明した駆動軸現在位
置出力回路である。
【0143】SCは、手動運転停止信号Stpが入力さ
れているときは駆動回路KDに手動運転停止信号Stp
を出力して駆動信号Dvrを停止させ、手動運転開始信
号Sstが入力されたときは駆動軸現在位置出力回路A
Dによって出力された現在位置データ信号Adtをその
まま出力する手動運転終了判別回路である。
【0144】CCは、記憶停止位置データ信号Mdt及
び手動運転終了判別回路SCによって出力された現在位
置データAdt信号を入力として、駆動軸の現在位置デ
ータ信号Adtが記憶停止位置データ信号Mdtに一致
したときは一旦停止信号Sktを出力し、また、一致し
ないときはステップ繰り返し信号Srtを出力する記憶
停止位置一致判別回路である。ここでデータの一致判別
回路は、[0138]において説明した方法と同様であ
るので説明を省略する。
【0145】HDは、ステップ繰り返し信号Srtが入
力された時に、手動運転の動作方向指示値信号Ddtと
現在位置データ信号Adtとから、各関節ごとに、前回
の補間点位置データに速度指示値と微小時間との積を加
算した次補間点位置データHDTを演算して次補間点位
置データ信号Hdtを出力する次補間点位置データ演算
回路である。
【0146】MCは、[0129]において説明した記
憶停止位置有無判別回路である。この判別回路MCの動
作は[0130]と同様であるで説明は省略する。
【0147】EDは、[0132]において説明した最
終補間点位置データ置換回路であり、HOは、[013
3]において説明した次補間点位置データ出力回路であ
り、EOは、[0134]において説明した最終補間点
位置データ出力回路であり、ORは、[0135]にお
いて説明したOR回路であり、KDは、[0139]に
おいて説明した駆動回路であり、M及びECは、それぞ
れ[0140]において説明したモータ及びエンコーダ
である。
【0148】手動運転停止信号Stp又は一旦停止信号
Sktによって手動運転を終了しているときに、再度手
動運転開始信号Sstが入力されたときは、前述した図
18の各回路が動作して手動運転を開始し、手動運転停
止信号Stp又は一旦停止信号Sktによって手動運転
を終了した位置から、前進又は後退方向に駆動軸を駆動
することができる。
【0149】
【本発明の効果】本発明のロボットの手動運転の制御方
法及び制御装置を使用するときは、教示をする際、予め
ロボット制御装置内部に手動運転中に一旦停止させたい
記憶停止位置を設定するだけで、記憶停止位置に到達し
たときに手動運転が自動的に一時停止するので、ツール
角度を設定するときなど教示する上で作業者によるバラ
ツキがなくなる他に、設定されたツール角度も従来より
正確な角度で教示することができる。教示時間が短縮さ
れることにより、教示作業が簡素化される。
【0150】また、一旦停止又は終了した位置から前進
又は後退方向に手動運転が再開始できる制御方法であ
る。
【0151】さらに、協調制御が可能なロボットシステ
ムの機械間設置位置関係の調整を行う上で、記憶停止位
置をワークを基準にしたワーク座標系の原点に設定して
おけば、補正量の検出が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ツール側ロボットとティーチングボックスとロ
ボット制御装置との配置関係図である。
【図2】通常のティーチングボックスに本発明に係る記
憶停止位置設定スイッチを追加した操作パネルの正面図
である。
【図3】通常のロボット制御装置のRAMに本発明に係
る記憶位置停止パラメータを追加記憶させたブロック図
である。
【図4】ツール側ロボットにおける各座標とその座標間
の位置姿勢関係を示す同次変換行列の関連説明図であ
る。
【図5】図5は、関節手動運転で記憶位置停止機能を説
明する図である。
【図6】同6は、直角手動運転で記憶位置停止機能を説
明する図である。
【図7】請求項2に係るクレーム対応図である。
【図8】請求項3に係るクレーム対応図である。
【図9】手動運転の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図10】図9の末端の符号Aに続く記憶停止位置を設
定したときの関節手動運転におけるフローチャートであ
る。
【図11】図10の末端の符号Cに続く記憶停止位置を
設定したときの関節手動運転におけるフローチャートで
ある。
【図12】図11の符号Eに続く記憶停止位置を設定し
たときの関節手動運転におけるフローチャートである。
【図13】図9の末端の符号Bに続く記憶停止位置を設
定したときの直角手動運転におけるフローチャートであ
る。
【図14】図13の末端の符号Fに続く記憶停止位置を
設定したときの直角手動運転におけるフローチャートで
ある。
【図15】図14の末端の符号Gに続く記憶停止位置を
設定したときの直角手動運転におけるフローチャートで
ある。
【図16】図15の符号Iに続く記憶停止位置を設定し
たときの直角手動運転におけるフローチャートである。
【図17】請求項4に係るブロック図である。
【図18】請求項5に係るブロック図である。
【図19】図17、18の記憶停止位置有無判別回路に
関する回路図である。
【図20】図19の記憶停止位置有無判別回路を詳細に
した回路図である。
【図21】図17、18の記憶停止位置一致判別回路に
関する回路図である。
【符号の説明】
1a〜1f 第1関節乃至第6関節 1n ツール 10 ツール側ロボット 10a ベース 10AZ 絶対座標系 10BP ロボット設置点 10BZ ベース座標系 10MP ツール取付基準点 10MZ メカニカルインターフェース座標系 10TZ ツール座標系 10TP ツール先端位置 11 ロボットの各駆動機構 20 ティーチングボックス 23 動作指示操作キー部分 24 液晶表示部分 25 非常停止ボタンスイッチ 26 記憶停止位置設定スイッチ 27 手動運転速度率設定スイッチ 28 手動運転切換スイッチ 29 教示されたデータを編集する編集部分 30 ロボット制御装置 31 サーボ制御部 32 CLOCK信号発生回路 33 同期信号発生回路 34 DUAL PORT RAM AP 現在位置 DP 目標位置 MSP 記憶停止位置 ADT 現在位置データ MDT 記憶停止位置データ HDT 次補間点位置データ HDTn 最終補間点位置データ DDT 動作方向指示値 MD 記憶停止位置設定回路 AD 駆動軸現在位置出力回路 HD 次補間点位置データ演算回路 MC 記憶停止位置有無判別回路 HO 次補間点位置データ出力回路 ED 最終補間点位置データ置換回路 EO 最終補間点位置データ出力回路 SC 手動運転終了判別回路 CC 記憶停止位置一致判別回路 KD 駆動回路 M モータ EC エンコーダ Sst 手動運転開始信号 Stp 手動運転停止信号 Srt ステップ繰り返し信号 Skt 一旦停止信号 Adt 現在位置データ信号 Mdt 記憶停止位置データ信号 Hdt 次補間点位置データ信号 Hdtn 最終補間点位置データ信号 Ddt 動作方向指示値信号 Dvn 次補間点位置駆動信号 Dvh 最終補間点位置駆動信号 Dvr 駆動信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−190280(JP,A) 特開 昭60−159907(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 9/22 B25J 9/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ツール側ロボットの一つ以上の駆動軸又
    はロボット外部移動装置の一つ以上の駆動軸又はこれら
    の両者の駆動軸を手動運転モードで駆動するロボットの
    手動運転の制御方法において、ロボットの手動運転の開
    始前に、手動運転を一旦停止させる駆動軸の回転角度、
    予め定めた座標系におけるツール先端位置及び予め定め
    た座標系におけるツールの方向の少なくとも一つの記憶
    停止位置のデータを、ロボット制御装置に予め設定し、
    手動運転開始指令によって前記駆動軸を駆動し、手動運
    転中に順次到達する次補間点位置のデータと手動運転中
    に順次到達する現在位置のデータとを比較して、前記次
    補間点位置のデータと前記現在位置のデータとの間に前
    記記憶停止位置のデータが存在したときに、前記次補間
    点位置のデータを記憶停止位置のデータに置換して、そ
    の置換後の記憶停止位置データを最終補間点位置のデー
    タにし、駆動軸の駆動を続けて前記現在位置のデータが
    前記記憶停止位置のデータに一致したときに自動的に一
    旦停止させ、さらに続けて手動運転で駆動軸を駆動する
    ときは、前記手動運転開始指令によって手動運転を開始
    し、再度前記記憶停止位置のデータと現在位置のデータ
    とを比較して、前記手動運転を終了又は一旦停止した位
    置から前記駆動軸を前進又は後退方向に駆動するロボッ
    トの手動運転の制御方法。
  2. 【請求項2】 ツール側ロボットの一つ以上の駆動軸又
    はロボット外部移動装置の一つ以上の駆動軸又はこれら
    の両者の駆動軸を手動運転モードで駆動するロボットの
    手動運転の制御方法において、ロボットの手動運転の開
    始前に、手動運転を一旦停止させる駆動軸の回転角度、
    予め定めた座標系におけるツール先端位置及び予め定め
    た座標系におけるツールの方向の少なくとも一つの記憶
    停止位置のデータを、ロボット制御装置に予め設定する
    記憶停止位置設定ステップと、 手動運転開始指令又はステップ繰り返し指令を入力とし
    て、手動運転の動作方向指示値と現在位置のデータとか
    ら次の補間点位置のデータを演算する次補間点位置演算
    ステップと、 前記現在位置のデータと前記次補間点位置のデータとの
    間に前記記憶停止位置のデータがないときは、前記次補
    間点位置のデータを置換しない指令を出力し、前記現在
    位置のデータと前記次補間点位置のデータとの間に前記
    記憶停止位置のデータがあるときは、前記次補間点位置
    データを置換する指令を出力する記憶停止位置有無判別
    ステップと、 前記次補間点位置データを置換する指令によって入力さ
    れた前記次補間点位置データを前記記憶停止位置のデー
    タに置換し、その記憶停止位置のデータを最終の補間点
    位置のデータにする最終補間点位置データ置換ステップ
    と、 前記置換をしない指令によって入力された前記次補間点
    位置のデータ又は前記置換をする指令によって置換され
    た前記最終補間点位置のデータを、前記ロボットの駆動
    軸を駆動させるための駆動指令に変換して出力する駆動
    指令出力ステップと、 手動運転停止指令があったときは前記駆動指令を停止し
    て手動運転停止指令を出力して手動運転を終了し、手動
    運転停止指令がないときは、前記駆動指令によって前記
    駆動軸を駆動する手動運転継続指令を出力する手動運転
    終了判別ステップと、 前記手動運転継続指令によって、前記次補間点位置又は
    前記最終補間点位置まで駆動された駆動軸の現在位置の
    データが記憶停止位置のデータに一致したときは、一旦
    停止指令を出力して手動運転を終了し、一致しないとき
    は、ステップ繰り返し指令を出力して前記次補間点位置
    演算ステップを実行する記憶停止位置一致判別ステップ
    とから成り、 前記手動運転停止指令又は前記一旦停止指令によって手
    動運転を終了しているときに、再度手動運転開始指令が
    入力されたときは、手動運転を開始し、前記手動運転停
    止指令又は前記一旦停止指令によって手動運転を終了し
    た位置から前進又は後退方向に前記駆動軸を駆動するロ
    ボットの手動運転の制御方法。
  3. 【請求項3】 ツール側ロボットの一つ以上の駆動軸又
    はロボット外部移動装置の一つ以上の駆動軸又はこれら
    の両者の駆動軸を手動運転モードで駆動するロボットの
    手動運転の制御方法において、ロボットの手動運転の開
    始前に、手動運転を一旦停止させる駆動軸の回転角度、
    予め定めた座標系におけるツール先端位置及び予め定め
    た座標系におけるツールの方向の少なくとも一つの記憶
    停止位置のデータを、ロボット制御装置に予め設定をす
    る記憶停止位置設定ステップと、 手動運転開始指令又は駆動軸を駆動する駆動指令を入力
    として、手動運転停止指令がないときは、前記駆動軸を
    次補間点位置又は最終補間点位置まで駆動して手動運転
    継続指令を出力し、手動運転停止指令が入力されている
    ときは、手動運転停止指令を出力する手動運転終了判別
    ステップと、 前記手動運転継続指令を入力として、現在位置のデータ
    が前記記憶停止位置のデータに一致したときに手動運転
    一旦停止指令を出力し、一致しないときは、手動運転継
    続指令を出力する記憶停止位置一致判別ステップと、 手動運転の動作方向指示値と前記現在位置のデータとか
    ら次補間点位置のデータを演算する次補間点位置演算ス
    テップと、 前記現在位置のデータと前記次補間点位置のデータとの
    間に前記記憶停止位置のデータがないときは、前記次補
    間点位置のデータを置換しない指令を出力し、前記現在
    位置のデータと前記次補間点位置のデータとの間に前記
    記憶停止位置のデータがあるときは、前記次補間点位置
    データを置換する指令を出力する記憶停止位置有無判別
    ステップと、 前記次補間点位置のデータを置換する指令によって、前
    記次補間点位置のデータを前記記憶停止位置のデータに
    置換し、その記憶停止位置のデータを前記最終の補間点
    位置のデータにする最終補間点位置データ置換ステップ
    と、 前記置換しない指令によって入力された前記次補間点位
    置データ又は前記置換をする指令によって置換された前
    記最終補間点位置データを、前記ロボットの駆動軸を駆
    動する前記駆動指令に変換して前記手動運転終了判別ス
    テップに戻る駆動指令出力ステップとから成り、 前記手動運転停止指令又は前記一旦停止指令によって手
    動運転を終了しているときに、再度手動運転開始指令が
    入力されたときは、手動運転を開始し、前記手動運転停
    止指令又は前記一旦停止指令によって手動運転を終了し
    た位置から前進又は後退方向に前記駆動軸を駆動するロ
    ボットの手動運転の制御方法。
  4. 【請求項4】 ロボットの手動運転開始前に、手動運転
    を一旦停止させる駆動軸の回転角度、予め定めた座標系
    におけるツール先端位置及び予め定めた座標系における
    ツールの方向の少なくとも一つの記憶停止位置のデータ
    を予め設定して、記憶停止位置データ信号を出力する記
    憶停止位置設定回路と、 操作キーのいずれかを押すことによって、各駆動軸を前
    進方向又は後退方向に駆動する動作方向指示値信号を出
    力するとともに、操作キーを押して動作方向指示値信号
    が有のときは、同時に、手動運転開始信号を出力してお
    り、操作キーを離して動作方向指示値信号が無になった
    ときに、手動運転停止信号を出力するティーチングボッ
    クスと、 エンコーダからの駆動軸の現在位置を示す信号を入力と
    して現在位置データ信号を出力する駆動軸現在位置出力
    回路と、 前記手動運転開始信号又はステップ繰り返し信号が入力
    された時に、手動運転の動作方向指示値信号と前記現在
    位置データ信号とから、各関節ごとに、前回の補間点位
    置データに速度指示値と微小時間との積を加算した次補
    間点位置データを演算して次補間点位置データ信号を出
    力する次補間点位置データ演算回路と、 前記現在位置データ信号と前記次補間点位置データ信号
    との間に、前記記憶停止位置データ信号があるときは、
    次補間点位置データ信号を置換する信号を出力し、それ
    らの間にないときは、次補間点位置データ信号を置換し
    ない信号を出力する記憶停止位置有無判別回路と、 前記次補間点位置データを置換する信号によって次補間
    点位置データ信号を前記記憶停止位置データ信号に置換
    し、前記記憶停止位置データ信号を最終補間点位置デー
    タ信号にする最終補間点位置データ置換回路と、 前記置換をしない信号によって、前記次補間点位置デー
    タ信号を入力として、その各関節ごとの入力信号をロボ
    ットにおける各々の単位あたりのアクチュエータ動作指
    令値による各関節変数の動作量で除算した次補間点位置
    駆動信号を演算出力する次補間点位置データ出力回路
    と、 前記最終補間点位置データ信号を入力として、その各関
    節ごとの入力信号をロボットにおける各々の単位あたり
    のアクチュエータ動作指令値による各関節変数の動作量
    で除算した最終補間点位置駆動信号を演算出力する最終
    補間点位置データ出力回路と、 前記手動運転停止信号が入力されているときは駆動回路
    に手動運転停止信号を出力して、前記次補間点位置駆動
    信号又は前記最終補間点位置駆動信号から成る駆動信号
    を停止させ、前記手動運転停止信号が入力されていない
    ときは前記駆動信号をそのまま出力する手動運転終了判
    別回路と、 前記記憶停止位置データ信号及び駆動信号を入力とし
    て、駆動軸の前記現在位置データ信号が前記記憶停止位
    置データ信号に一致したときは一旦停止信号を出力し、
    一致していないときは前記ステップ繰り返し信号を出力
    する記憶停止位置一致判別回路と、 前記手動運転開始信号、前記手動運転停止信号、前記一
    旦停止信号及び前記駆動信号を入力とし、手動運転開始
    信号が入力されたときは駆動信号をそのまま出力し、手
    動運転停止信号及び一旦停止信号が入力されたときは、
    駆動信号を停止する駆動回路とを備え、 前記手動運転停止信号又は一旦停止信号によって手動運
    転を終了しているときに、再度、手動運転開始信号が入
    力されたときは、手動運転を開始し、前記手動運転停止
    信号又は前記一旦停止信号によって手動運転を終了した
    位置から、前進又は後退方向に駆動軸を駆動するロボッ
    トの手動運転の制御装置。
  5. 【請求項5】 ロボットの手動運転開始前に、手動運転
    を一旦停止させる駆動軸の回転角度、予め定めた座標系
    におけるツール先端位置及び予め定めた座標系における
    ツールの方向の少なくとも一つの記憶停止位置のデータ
    を予め設定して、記憶停止位置データ信号を出力する記
    憶停止位置設定回路と、 操作キーのいずれかを押すことによって、各駆動軸を前
    進方向又は後退方向に駆動する動作方向指示値信号を出
    力するとともに、操作キーを押して動作方向指示値信号
    が有のときは、同時に、手動運転開始信号を出力してお
    り、操作キーを離して動作方向指示値信号が無になった
    ときに、手動運転停止信号を出力するティーチングボッ
    クスと、 エンコーダからの駆動軸の現在位置を示す信号を入力と
    して現在位置データ信号を出力する駆動軸現在位置出力
    回路と、 前記手動運転停止信号が入力されているときは駆動回路
    に前記手動運転停止信号を出力して前記駆動信号を停止
    させ、前記手動運転開始信号が入力されたときは前記駆
    動軸現在位置出力回路によって出力された現在位置デー
    タ信号をそのまま出力する手動運転終了判別回路と、 前記記憶停止位置データ信号及び前記手動運転終了判別
    回路によって出力された前記現在位置データ信号を入力
    として、駆動軸の現在位置データ信号が記憶停止位置デ
    ータ信号に一致したときは一旦停止信号を出力し、ま
    た、一致しないときはステップ繰り返し信号を出力する
    記憶停止位置一致判別回路と、 前記ステップ繰り返し信号が入力された時に、前記手動
    運転の動作方向指示値信号と前記現在位置データ信号と
    から、各関節ごとに、前回の補間点位置データに速度指
    示値と微小時間との積を加算した次補間点位置データを
    演算して次補間点位置データ信号を出力する次補間点位
    置データ演算回路と、 前記現在位置データ信号と前記次補間点位置データ信号
    との間に、前記記憶停止位置データ信号があるときは、
    次補間点位置データ信号を置換する信号を出力し、それ
    らの間にないときは、次補間点位置データ信号を置換し
    ない信号を出力する記憶停止位置有無判別回路と、 前記次補間点位置データを置換する信号によって次補間
    点位置データ信号を前記記憶停止位置データ信号に置換
    し、前記記憶停止位置データ信号を最終補間点位置デー
    タ信号にする最終補間点位置データ置換回路と、 前記置換をしない信号によって、前記次補間点位置デー
    タ信号を入力として、その各関節ごとの入力信号をロボ
    ットにおける各々の単位あたりのアクチュエータ動作指
    令値による各関節変数の動作量で除算した次補間点位置
    駆動信号を演算出力する次補間点位置データ出力回路
    と、 前記最終補間点位置データ信号を入力として、その各関
    節ごとの入力信号をロボットにおける各々の単位あたり
    のアクチュエータ動作指令値による各関節変数の動作量
    で除算した最終補間点位置駆動信号を演算出力する最終
    補間点位置データ出力回路と、 前記手動運転停止信号又は一旦停止信号によって手動運
    転を終了しているときに、再度、手動運転開始信号が入
    力されたときは、手動運転を開始し、手動運転停止信号
    又は一旦停止信号によって手動運転を終了した位置か
    ら、前進又は後退方向に駆動軸を駆動するロボットの手
    動運転の制御装置。
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