JPH05155390A - 航空機のラバトリー - Google Patents

航空機のラバトリー

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JPH05155390A
JPH05155390A JP35023491A JP35023491A JPH05155390A JP H05155390 A JPH05155390 A JP H05155390A JP 35023491 A JP35023491 A JP 35023491A JP 35023491 A JP35023491 A JP 35023491A JP H05155390 A JPH05155390 A JP H05155390A
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JP
Japan
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lavatory
room
aircraft
toilet
toilet room
Prior art date
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Application number
JP35023491A
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English (en)
Inventor
Futoshi Nakamura
太 中村
Miyuki Takizaki
深雪 滝崎
Haruyuki Takagi
晴之 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Japan Airlines Co Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Japan Airlines Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toto Ltd, Japan Airlines Co Ltd filed Critical Toto Ltd
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Publication of JPH05155390A publication Critical patent/JPH05155390A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64DEQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
    • B64D11/00Passenger or crew accommodation; Flight-deck installations not otherwise provided for
    • B64D11/02Toilet fittings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 航空機1のラバトリー10において、機体2
の側壁3の内側に前後方向にトイレルーム11,101
を、この間に洗面化粧ルーム51を前後に隣接して配設
し、トイレルームは大便用トイレルーム11、男子小便
用トイレルーム101に区別し、各ルーム11,51,
101を区画して独立した部屋として構成した航空機の
ラバトリー。 【効果】 従来、一つのトイレルームから構成されてき
た航空機のラバトリーが、大小用と機能別に区画され、
洗面化粧ルームが別置されたので、大便用トイレルーム
の男子小用に伴う床面や機器の汚れが少なく、衛生的に
トイレを使用することができ、洗面化粧ルームがトイレ
と別個なので、着替え等の身繕い、洗面、化粧等が衛生
的な環境で快適に行え、大小用、洗面化粧用、と機能別
のルームが画成され、個々に使用目的に応じて使用する
ことができるので、ラバトリーの使用が合理的に行え、
ラバトリーの混雑緩和にも有利であり、長時間に亘る空
の旅を快適に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長距離運行用の大型旅
客用等の航空機に設備されるラバトリーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】旅客用の航空機に設備されるラバトリー
は、短距離運行、長距離運行の何れもが、大小便兼用の
トイレルームとして構成され、且つ、内部には手洗い
器、化粧用鏡、ダストボックス等の機器が配設され、内
部は極めて狭く、突起物も必然的に多くなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の旅客航空
機のラバトリーは、大便、小便、洗面化粧等の機能が集
合されて形成されているので、室内が狭く、使い勝手性
が極めて悪い。特に長距離運行用の旅客用の航空機で
は、10数時間以上飛行することがあることから、旅客
は、着替え、洗面、化粧、歯磨き等の、通常は洗面化粧
室で行っているグルーミングを、現状では極めて狭いト
イレルーム内で行わざるを得ない。
【0004】ところで、上記航空機のトイレルームは、
男子小便が兼用のため、飛行中の揺れ等により床面や便
器周辺部が汚れる場合が多く、上記した用便以外の旅客
のグルーミング等の使用に際し、非衛生的であり、不潔
感を伴い、快適に利用することができず、不便である。
【0005】一方、この種トイレルームは狭いことか
ら、床、器具等の掃除がしにくく、特に床面は汚れる度
合いが多く、飛行中に乗務員が掃除するに際し、床面、
便器廻りを掃除することは、揺れ等から難しく、掃除等
のメンテナンスの点からも不便で、駐機中においても、
狭いことから掃除しにくく、飛行中、駐機中の何れにお
いてもメンテナンス性が悪い。
【0006】本発明は、航空機のラバトリーの上記した
課題を解決すべくなされたもので、その目的とする処
は、旅客用等の航空機、特に長距離用で長時間搭乗する
旅客用等の航空機のラバトリーにおける用便以外の着替
え、洗面、化粧等の旅客のグルーミングが、長時間の搭
乗であっても快適に行うことが可能となり、機能性に優
れ、衛生的上も好ましく、使い勝手性極めて良好で、更
に掃除等のメンテナンス性に優れる航空機のラバトリー
を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、航空機内に設備されるラバトリーにおい
て、該ラバトリーを、少なくとも一つのトイレルーム
と、洗面化粧ルームとで機能別に構成し、該トイレルー
ムと、洗面化粧ルームとは、相互に区画して独立した部
屋として構成した航空機のラバトリーである。又上記ト
イレルームは、大便用、男子小便用からなり、大便用ト
イレルームと、小便用トイレルームとは相互に区画して
独立した部屋として構成し、更に上記トイレルーム、洗
面化粧トイレルームは、航空機の側壁側に前後方向(航
空機の長手方向)に隣接して配設し、更に又、上記ラバ
トリーは、大便用トイレルーム、洗面化粧ルーム、小便
用ルームの順で、航空機の側壁側に前後方向(航空機の
長手方向)に隣接して配設し、又上記ラバトリーは、機
体の左右の側壁内側のに左右対称的に配設したことであ
る。更に、上記トイレルーム、洗面化粧ルームは床面が
平面視略々矩形に構成し、又、上記トイレルーム、洗面
化粧ルーム内に設備される機器は、床面から上方に離間
して配設するようにしたことである。
【0008】
【作用】上記手段によれば、トイレルームと洗面化粧ル
ームとを、機能別に区画し、相互に独立した部屋とした
ので、グルーミングは衛生的に、清潔に、快適に行うこ
とができ、トイレルームも、大便用、男子小便用と区
画、独立させたので、従来のような床面、便器廻りの汚
れが少なく、トイレを衛生的に利用することができ、一
方、トイレルームと洗面化粧ルームとは、隣接して航空
機の側壁側に長手方向に前後して配設したので、レイア
ウト上有利で、航空機内の限られたスペースを有効に利
用することができ、更に、床面が略矩形で、器具が床か
ら離間しているので、床面の掃除、器具の掃除がし易
く、メンテナンス性が良い。
【0009】
【実施例】次に本発明の一実施例を添付した図面に従っ
て詳述する。図1は本発明にかかる航空機のラバトリー
の説明的模式平面図、図2は要部の破断した航空機の説
明的平面図、図3は大便用トイレルームの説明的斜視
図、図4は洗面化粧ルームの説明的斜視図、図5は同横
断平面図、図6は図5の矢視6方向の図、図7は図5の
7―7線断面図、図8は男子小便用トイレルームの説明
的斜視図、図9は同横断平面図、図10は図9の10―
10線断面図である。
【0010】図2において1は長距離用の大型の旅客用
の航空機を示し、図では航空機1の後半部の前部が破断
して示され、機体2の左右の側壁3,3の内側に左右対
称的にラバトリー10,10が配設され、左右のラバト
リー10,10間にはユーテイリテイ部4が設けられ、
ユウテイリテイ部4と左右のラバトリー10,10間に
は、通路5,5が設けられており、これ等の前後に客席
6…が配設されている。
【0011】ラバトリー10は図1以降で示す如くで、
図は片側を示し、反対側は対称に形成されている。図1
で明示したように、側壁3に沿って、これの内側にラバ
トリー10は設けられ、図中下から大便用トイレルーム
11、次にこれに隣接して洗面化粧ルーム51、更にこ
れに隣接して男子小便用トイレルーム101が設けら
れ、これ等各ルームは、機体の長手方向、即ち前後方向
に隣接して配設されている。このように、洗面化粧ルー
ム51の前後に大便用、男子小便用の各ルーム11,1
01が配設され、これ等ルーム11,101の中間部に
洗面化粧ルーム51が配設されている。各ルーム11,
51,101は、相互に区画され、独立した部屋を構成
し、夫々ドアを備えて密閉構造をなす。
【0012】大便用トイレルーム11は図1、図3に示
す如くで、ユニット化された部屋12は四方を壁13,
14,15,16で囲まれ、通路5に面する壁面16に
は出入り用のドア17が設けられ、通路5側の壁面16
の外側には外壁18が隙間をもって離間して配設され、
外壁18が通路5に臨み、外壁18に臨むようにドア1
7が設けられている。
【0013】大便用トイレルーム11内の床19は、図
1に示すように若干横長矩形をなし、機体の前後方向の
一方の壁面13の内側には座して用を足す洋式便器20
が設置され、便器20は実施例では平面視が横長矩形
で、中間部に蓋21が上下方向に開閉自在に設けられ、
下に便座22を含む便器が内装されている。そして、便
器20のケーシング23は上部が少しく室内に傾斜して
突出するようにオーバーハング状に形成され、床面19
との間に上傾する隙間が形成されている。
【0014】機体側壁3側の壁面14は、図3に示すよ
うに航空機の断面形状に対応して弯曲し、壁面14の中
間上部の便器20寄り部分には窓24が設けられ、洗面
化粧ルーム寄り部分には、中央部に鏡25、片側に手を
掃払する濡れたタオル、所謂おしぼり等を収納する棚部
26―1、下部には乾いたタオルを取り出し可能とした
収納棚26、反対側に小物収納棚27、これの下部にペ
ーパータオルの取り出し可能な収納棚28が夫々設けら
れている。 更に、上記した収納棚28の下方には、洗
った手を温風で乾燥する送風口29が開設されている。
【0015】機体側壁側の壁面14の下半部には、便器
20方向に突出するカウンタ30を突設し、カウンタ3
0は上端面のカウンタ部31、これの前端部から垂下さ
れた前面板32を備る。かかる前面板32の便器20寄
り部分の下部には、汚物入れの投入口33、斜上部には
トイレットペーパーの取り出し器34が設けられ、これ
の上方のカウンタ部31の前端部には、便器の洗浄器、
便座暖房器等の操作部35が設けられている。
【0016】前面板32の機体前後方向の中間部には、
上記したタオルの使用済みのものを収納する籠36が収
納、設置され、カウンタ部31の中間部で、上記鏡25
の下方には手洗いボール37、給水栓38等からなる手
洗い器39が設けられている。かかる前面板32の機体
前後方向の端部側で、壁面15に近い部分には、押圧操
作で扉が開くダストボックス40が設けられている。更
に壁面15の下半部には着替えフロア41を設置し、着
替えフロア41は、矩形板状をなし、下端部を支点とし
て前方へ起倒自在に壁面15に格納され、図は格納状態
を示し、上端部の室内側に突出する把持杆42を介して
手前側に倒し、把持杆が床面19に接し、倒された着替
えフロア41を床面19上に離間して支持する。壁面1
5の以上の着替えフロア41の上方には、機体が揺れた
場合に把持する手すり43が設けられている。
【0017】以上の大便用トイレルーム11の床面19
は、既述のように図1で示す如く平面視矩形をなし、前
面板32、便器20のケーシング23の基部以外の機器
は床面19から上方に離間して設けられている。従っ
て、床面19の掃払等の掃除は、床面19に突起物や突
出物が無いので容易に行え、掃除がし易く、飛行中の揺
れがある状態下にあっても容易に、安全に掃除が行え
る。又、便器20のケーシング23は、実施例では角型
で、周囲、上面がフラットなので、表面の掃払等がし易
く、室内に設けられた機器は、トイレに必要、最小限の
ものなので、室内が広く使え、従来の航空機のトイレに
比し圧迫感が少なく、使い勝手性に優れ、快適な使用が
行える。そして、突起物が手すり43、着替えフロア4
1の把持杆42等だけなので少なく、安全性の点で好ま
しい。
【0018】以上の大便用トイレルーム11は、図1で
は機体の左側を示してるので、図中下側が機体前方で、
かかるトイレルーム11の機体後方に、隣接して側壁3
側に洗面化粧ルーム51が連設される。洗面化粧ルーム
51は、図4乃至図7に示す如くで、上記したトイレル
ーム11と区画され、独立して設けられ、室内は平面視
略矩形をなし、周囲の壁52,53,54,55で画成
されている。
【0019】通路5の臨む壁面55の外側には、外壁5
6が隙間をもって設けられ、上記外壁18と連続してそ
の一部をなし、壁面55,56の一部には、通路5に臨
むように出入口のドア57が設けられ、床面58は図
1、図5で示すように平面視略矩形をなす。機体側壁3
側の壁面53は、図4に示す如く上記大便用トイレルー
ム11と同様に弯曲して形成され、機体前後方向の壁面
52の上半部には鏡59が設置され、該壁面59の下半
部には洗面台60が配設されている。
【0020】洗面台60は、前後方向にある程度の幅を
有するカウンタ部61を上端面に備え、下部のキャビネ
ット62は、垂下する前面板63を備え、カウンタ部6
1の中間部には、洗面ボール64、給水栓65等を備え
る。又前面板63の上部の左右には、押圧操作して開く
扉を有する乳児のおしめ用ダストボックス66、通常の
ダストボックス67が設けられている。おしめ用ダスト
ボックス66の上方には、汚物用ビニール袋の取り出し
部68が開設され、前面板63の下端部は奥に一段下が
って凹設され、凹設部69には、ダストボックス66,
67の扉開閉操作用のペダル70,71が左右に離間し
て配設されている。
【0021】機体側壁側の壁面53の中間部で、上記し
た洗面台60のカウンタ部61と同高の部位には、室内
側に小幅で突出するカウンタ72を突設し、カウンタ7
2の下部には、壁面53方向に垂下弯曲するエプロン7
3が、高さ方向の中間上部まで形成されている。カウン
タ72のコーナー部は、上記した洗面台60のカウンタ
部61のコーナー部と連続し、カウンタ72、カウンタ
部61の交差部74上には、キャビネット75が起設さ
れている。かかるキャビネット75の下半部には、上記
トイレルーム11に設けたと同様の、濡れたタオルから
なるおしぼりを取り出し自在に収納する収納棚部76―
1が、これの下に乾いたタオルを取り出し可能とした収
納部76が洗面台60の側部となるように配設され、こ
れの下方部分にペーパータオルの取り出し口、テイッシ
ュペーパーの取り出し口77…等が開設されている。以
上の各部は図4で詳細に示した。
【0022】キャビネット75のカウンタ72側の側壁
部には、縦方向に長い手すり78が設置され、実施例で
はこれに隣接して壁面53に窓79が配設されている。
壁面53の図4中右半部の上半部には、三面鏡80が設
置され、三面鏡80は、左右の鏡面81,81が図5に
示すように壁面53と平行に格納することができ、必要
に応じ、左右の鏡面81,81が手前側に傾動すること
ができるように構成され、中央部の鏡、左右の対称的に
傾斜した鏡面により、三面鏡80が構成される。
【0023】カウンタ72の図4中左半部の下方には、
上記したタオルの使用済みのものを収納する籠82を配
設し、籠82は図6に示すように通常時はカウンタ72
がその上を覆うように下方に収納されている。籠82
は、前面下部のペタル83を踏んで下部を支点として図
6の想像線で示すように前傾させ、上部の投入口をカウ
ンタ72の手前に露出させ、使用済みタオルを、上から
籠82内に投入することができるように構成されてい
る。カウンタ72の右半部の下方で、三面鏡の下方に
は、三面鏡80による化粧時に使用するスツール84が
設けられている。
【0024】スツール84は、図4、図5に示すように
正面視L型をなし、上部に横方向を向くように水平に配
設された腰掛部85を備え、腰掛部85は断面円形の太
径で、外装材は座り心地が良好なるようにクッション材
等からなり、中心部を芯材86で支持して不使用時には
カウンタ72の下方に収納されるように構成されてい
る。芯材86の壁面54寄りの端部には、縦方向への支
持杆87が連結され、支持杆87の下端部は支軸88で
壁面54の下部側に枢着され、支軸88を支点としてカ
ウンタ72の手前側に傾動し、傾動限で不図示のストッ
パでロックされ、使用可能なスツールを構成する。以上
のように、スツール84はカウンタ72の前後方向に露
出、格納することができ、不使用時には壁面53側に格
納され、室内に突出することが無いことから、室内を使
用中に航空機の揺れ等があっても、安全であり、使用時
には引き出し、これに腰掛けて化粧を行うことができる
ように構成されている。
【0025】機体の前後方向の壁面で、上記した洗面台
60を有する壁面52の反対側の壁面54の上半部に
は、図5、図7で示すように乳児用のベッド89が設け
られている。ベッド89は板状をなし、壁面54に設け
られた凹部90に通常は起立させて格納され、下端部を
支点として起倒自在に構成されている。図5、図7は、
何れもベッド89を起立させて凹部90に格納した状態
を示し、凹部90下位の壁面54,55の壁面沿いに手
すり91を設け、図5、図7の想像線Aで示すように、
ベッド89を水平に倒した状態で基部を手すり91で支
持し、乳児を同行させた母親等が洗面化粧室51を利用
する際、凹部90からベッド89を倒して水平に引き出
し、これに乳児を寝かせ、乳児用ベッドとして利用する
ように構成されている。
【0026】一方、壁面54の下半部には、図7に示す
ように板状の着替フロア92が、下端部を支点として起
倒自在に設けられ、これの上部には引き出し操作用の把
持杆93が設けられている。図7中の想像線Bは、着替
えフロア92を引出して倒し、床上に離間して支持した
状態を示している。
【0027】以上洗面化粧ルーム51について説明した
が、室内の機器は床面58から上方に離間して配設し、
又室内への突出物が少なく、従って、床面の掃除を行う
際、床面が略矩形であることと相俟って、飛行中の機体
の揺れ等があっても掃除し易く、ベッド89、着替えフ
ロア92、スツール84、籠82が、通常は格納されて
いるので室内に突出することが無く、使用中に機体が揺
れたりしても安全である。
【0028】以上の洗面化粧ルーム51の、機体の前後
方向後方に隣接して男子小便用トイレルーム101を連
設する。男子小便用トイレルーム101は、図1、図
8、図9、図10に示す如くで、平面視矩形をなす。こ
のトイレルーム101の床106は、周囲の壁102,
103,104,105で囲まれて平面視矩形をなし、
機体の側壁3側の壁面103と、これと繋がる壁面10
4との間には、幅の小さい斜めの壁面107を設け、壁
面103,壁面107,104の中間上部乃至下半部の
壁面に沿って、平面視略L型で箱型のキャビネット10
8を設ける。
【0029】キャビネット108は、上端部のカウンタ
部109、壁面前方に離間して配設された左右の前面板
110を備え、壁面103に対向する壁面105に設け
た出入口をなすドア123と前面板110の平行する前
面板半部111は対向する。前面板110のこの半部1
11の、左右方向に外側寄り部分には、上部にペーパー
タオル取り出し口113を、これの下方に押圧操作して
開閉する扉を有するダストボックス114が設けられて
いる。
【0030】前面板110の、上記半部111の中央部
寄り半部には、縦長の男子用小便器115を埋め込み、
設置し、上部には洗浄水供給用のバルブを駆動するセン
サー116が配設され、カウンタ部109上の小便器1
15上方部には、左右が長い逆U字型の手すり117が
起設されている。上記した壁面103,104との間
の、斜の壁面107の室内側には、鏡118を設置し
た。
【0031】前面板110の上記半部111と連続し、
壁面104側の半部112には、上半部に手洗い器11
9を埋め込み、設置し、手洗い器119は、下部のボー
ル部120を備え、実施例では、ボール部120の上部
の凹部121内の上方に不図示の吐水口が内装され、手
洗い器119の上部に設けたセンサー122…で凹部1
21に手を差し入れた状態を感知し、手洗い用の洗浄水
を供給し、且つ温風乾燥を行うように設定されている。
【0032】上記した便器115の対向する壁面105
には、出入口をなすドア123が設けられ、ドア123
は縦長で、本体は合成樹脂や木製の板材で形成され、下
部に表面にステンレス鋼板等からなる外装保護板124
が貼設され、ドア123の下部を外側から靴で蹴飛ばし
て開閉しても、ドア123の下部が傷つかないように構
成されている。ドア123の高さ方向の中間部には、縦
長で幅が小さい窓125を設け、外側からトイレルーム
101の利用状況を視認し得るように構成し、ドア12
3の外側は、外壁126で手前の洗面化粧ルーム51の
外壁56と連続するように構成され、外側が上記と同様
に通路5に臨む。
【0033】以上のトイレルーム101においても、便
器115、手洗い器119等の機器は床面106の上方
に配設され、又室内に突出物が無いことから、床面10
6は平面視が略矩形であることと相俟って、掃除し易
く、飛行中の揺れがある状態下にあっても、容易に床面
106の掃除が行え、機器の掃払、床の掃除が容易であ
って、メンテナンス性が良好である。尚各ルーム11,
51,101において、44,94,127は天井で、
天井は機体内装材の天井をそのまま利用しても良く、各
天井には照明器具45,95,128が設けられてい
る。
【0034】以上実施例を詳述したが、実施例では、機
体の左右両側にラバトリー10,10を設け、各ラバト
リー10,10は機体の前後方向に、前から大便用トイ
レルーム11、この後に洗面化粧ルーム51、更にこれ
の後に男子小便用トイレルーム101を隣接して相互に
区画して配設したが、順番は逆でも良い。又中間部の洗
面化粧ルームを先頭に、或いは最後尾に設けても良い。
要は、各トイレルーム、洗面化粧ルームを、機能別に区
画し、独立した部屋構造として形成し、これを機体の前
後方向に隣接して連設、配設することである。従って、
各トイレルーム11,101内の具体的機器は任意であ
り、又洗面化粧ルーム内51内に設備される機器も任意
である。又図1では洗面化粧ルーム51、男子小便用ト
イレルーム101の平面形状を実施例の図5、図7と変
更しているが、平面形状は略矩形であれば良く、図1は
変更実施例を示している。
【0035】
【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
旅客航空機のラバトリーにおいて、トイレルームと洗面
化粧ルームとを、夫々区画して独立した部屋としたの
で、従来の旅客航空機のラバトリーのように、一つのト
イレルーム内で用足し、着替え等の身繕い、洗面、歯磨
き、化粧等を行う必要が無く、トイレルームはトイレ専
用となり、着替え等の身繕い、洗面、歯磨き、化粧等は
洗面化粧ルームで行うことができ、用足し以外の着替
え、洗面、化粧等を衛生的に、快適に行え、特に長時間
搭乗する長距離飛行に際し、旅客の快適な搭乗を保証す
ることができるようになる。
【0036】特に本発明は、ラバトリーとして、トイレ
ルームと洗面化粧ルームとを機能別に区画し、独立して
設けたので、旅客の用足し以外の利用が洗面化粧ルーム
で行われ、従って、従来ともすれば床面、便器周辺部が
汚れた非衛生的な、不快感を伴うトイレルームでの着替
え、洗面、化粧等の作業が無くなり、洗面、化粧用の周
囲から画成された部屋が確保されたことから、汚れの無
い、衛生的な着替え、洗面、化粧等が行え、航空機によ
る旅行を快適に、安心して行うことができるようになっ
た。
【0037】又本発明では、旅客航空機のラバトリー
を、洗面化粧ルーム以外のトイレルームとして大便用、
男子小便用と区画、独立して設けたので、従来のように
男子小用に際し、一種類の大便用のトイレルームを共用
する必要が無く、用足しを機能的に、男女個別に行え、
ともすれば、混雑しがちであった用足しを緩和すること
ができ、ラバトリーの使用を合理的に行うことができる
とともに、従来、一種類のトイレの男子小用利用によっ
て起りがちな床面、周辺機器の汚れが防止でき、衛生的
で、汚れが少ないトイレが得られる。そして、洗面化粧
ルームの別設によって、着替え、洗面化粧等が、トイレ
と無関係に行い得ることから、トイレルームの混雑緩
和、トイレで使用している人が化粧や身繕い等を行って
いる状態下での長時間待たされるような事態を回避する
ことができ、ラバトリーの快適な使用を保証しつつ、ラ
バトリーの混雑緩和、大小共用によるトイレの汚れ等を
可及的に回避することができ、ラバトリーを合理的に利
用することが可能となる。
【0038】更に本発明は、大便用トイレルーム、洗面
化粧ルーム、男子小便用トイレルームを区画して独立し
た部屋として形成しつつ、これの配設を、旅客航空機の
機体の前後方向に隣接して並設したので、通路を挟ん
で、機体両側に同様のものを対称的に複数ユニット配設
することができ、レイアウトが合理的で、狭小で、スペ
ース上制約のある旅客航空機のスペースを、合理的に利
用して機能的な、使用が快適な、使い勝手性が良好で、
混雑緩和が図れる旅客航空機用のラバトリーを実現する
ことができる。特に本発明では、機体前後方向に大小用
のトイレルームと、洗面化粧ルームとを隣接して配設し
たが、結果的に従来一種類のトイレルームの数が減少す
るような感を呈することとなるが、小用、洗面化粧が従
来のトイレルームと切り離されることから、従来タイプ
のラバトリーにおけるトイレが減少したとしても、小
用、洗面化粧のための利用が多いことを考慮すると、従
来より混雑緩和が効果的に図れ、待ち時間が少ないラバ
トリーを実現することができる。
【0039】以上の他、トイレルーム、洗面化粧ルーム
の何れの床面も、平面視が略矩形で、機器が床上に離間
して配設されているので、室内への突出物が無く、床面
の掃除に際し、掃除がし易く、又機器の掃払等の作業も
行う易く、飛行中の揺れ等があっても容易に清掃、掃払
作業がし易く、メンテナンス性の点でも優れる旅客航空
機用のラバトリーが得られる。本発明は、以上のように
多大の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる航空機のラバトリーの説明的模
式平面図
【図2】ラバトリー部分を破断した航空機の説明的平面
【図3】ラバトリーの一部を構成する大便用トイレルー
ムの説明的斜視図
【図4】ラバトリーの一部を構成する洗面化粧ルームの
説明的斜視図
【図5】上記洗面化粧ルームの横断平面図
【図6】上記洗面化粧ルームを示した図5の矢視6方向
の図
【図7】上記洗面化粧ルームを示した図5の7―7線断
面図
【図8】ラバトリーの一部を構成する男子小便用トイレ
ルームの説明的斜視図
【図9】上記男子用トイレルームの横断平面図
【図10】上記男子用トイレルームを示す図9の10―
10線断面図
【符号の説明】
1…航空機、 2…機体、 3…機体の側壁、 4…通
路、 10…ラバトリー、 11,101…トイレルー
ム、 11…大便用トイレルーム、 101…男子小便
用トイレルーム、 51…洗面化粧ルーム、 19,5
8,106…床。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝崎 深雪 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 高木 晴之 東京都大田区羽田空港1丁目6番3号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機内に設備されるラバトリーにおい
    て、 上記ラバトリーを、少なくとも一つのトイレルームと、
    洗面化粧ルームとで機能別に構成し、 上記トイレルームと、洗面化粧ルームとは、相互に区画
    して独立した部屋として構成した、 ことを特徴とする航空機のラバトリー。
  2. 【請求項2】 上記トイレルームは、大便用、男子小便
    用からなり、大便用トイレルームと、小便用トイレルー
    ムとは相互に区画して独立した部屋として構成した請求
    項1の航空機のラバトリー。
  3. 【請求項3】 上記トイレルーム、洗面化粧トイレルー
    ムは、航空機の側壁側に前後方向(航空機の長手方向)
    に隣接して配設した請求項1の航空機のラバトリー。
  4. 【請求項4】 上記ラバトリーは、大便用トイレルー
    ム、洗面化粧ルーム、小便用ルームの順で、航空機の側
    壁側に前後方向(航空機の長手方向)に隣接して配設し
    た請求項1の航空機のラバトリー。
  5. 【請求項5】 上記ラバトリーは、機体の左右の側壁の
    内側で、中間部の通路を挟んで、左右に対称的に設けた
    請求項1,2,3又は4の航空機のラバトリー。
  6. 【請求項6】 上記トイレルーム、洗面化粧ルームは床
    面が平面視略々矩形に構成した請求項1,2,3又は4
    の航空機のラバトリー。
  7. 【請求項7】 上記トイレルーム、洗面化粧ルーム内に
    設備される機器は、床面から上方に離間して配設されて
    いる請求項1,2,3又は4の航空機のラバトリー。
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