JPH0514568A - フアクシミリ装置 - Google Patents

フアクシミリ装置

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JPH0514568A
JPH0514568A JP3166627A JP16662791A JPH0514568A JP H0514568 A JPH0514568 A JP H0514568A JP 3166627 A JP3166627 A JP 3166627A JP 16662791 A JP16662791 A JP 16662791A JP H0514568 A JPH0514568 A JP H0514568A
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JP3166627A
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English (en)
Inventor
Makoto Kimura
誠 木村
Fumio Koizumi
文男 小泉
Katsumi Shiina
克己 椎名
Akio Arai
明男 新井
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の回線を収容したファクシミリ装置で、
通信の効率を図ることのできるようにする。 【構成】 複数の網制御装置35、38を介して複数の
回線36、39が収容されたファクシミリ装置である。
これらの回線36、39の受信時間が比較されたり、送
信時の回線ごとの失敗の割合等をCPU21が算出し、
RAM25上に優先順位を記憶する。送信時には、この
優先順位の高い回線から選択してファクシミリ通信を行
うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の回線を収容したフ
ァクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置の普及と、ISDN
(サービス総合ディジタル網)やDDX(ディジタル・
データ交換網)等の通信網の発達が目覚ましく行われて
いる。このような状況に対処するために、ファクシミリ
通信の中心となるべき機能を備えたファクシミリ装置が
会社の本社等に配置されることが多い。このような特別
の機能を備えたファクシミリ装置は、例えばセンタ・フ
ァクシミリ装置という名称で呼ばれている。センタ・フ
ァクシミリ装置は複数の回線を収容しており、各所から
各種の形式で送られてくるファクシミリを集中的に受信
する。そして、受信した文書に対する必要な処理を行っ
ている。例えば各営業所に配布すべき文書については、
これを受信後にそれらの営業所に対して同報通信で電送
するようになっている。
【0003】図10は、このようなセンタ・ファクシミ
リ装置の基本的な構成を表わしたものである。この例の
センタ・ファクシミリ装置10は、その網制御部12に
3つ回線131 〜133 を接続している。ここで、第1
および第2の回線131 、132 は通常の電話回線であ
り、第3の回線133 はISDN回線である。したがっ
て、このセンタ・ファクシミリ装置10はISDN回線
に接続された他の図示しないファクシミリ装置から画像
を受信することができる。この場合には、CCITT
(国際電信電話諮問委員会)によって規定されたG4フ
ァクシミリ装置から高画質の画像を高速で得ることがで
きる。また、第1および第2の回線131 、132 を使
用して、CCITTによって規定されたG3あるいはG
2ファクシミリ装置から画像の受信も行うことができ
る。
【0004】このようなセンタ・ファクシミリ装置10
では、装置内で発呼が発生した場合、3つ回線131
133 のうち通信状態にないものを選択してこれを使用
して送信を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、3つの回線
131 〜133 のうち選択された回線がたまたま着呼の
集中する回線であれば、その間、他の多くの者はこの回
線を使用してセンタ・ファクシミリ装置10に送信を行
うことができず、この装置10に対する残りの回線に送
信を試みなければならないという問題があった。このよ
うに、ファクシミリの受信に集中する回線を送信側でな
んらの配慮もなく使用することは、通信の衝突の危険性
を増すことになった。また、複数の回線が空いている状
態で任意の1つを選択して使用すると、たまたまその回
線の品質が悪かった場合には送信に失敗することが多い
という問題もあった。
【0006】そこで本発明の第1の目的は、特定の回線
に対する通信の集中を避けることのできるファクシミリ
装置を提供することにある。
【0007】本発明の第2の目的は、送信に失敗する確
率の高い回線をなるべく避けて通信を行うことのできる
ファクシミリ装置を提供することある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、複数回線を収容した回線収容手段と、これらの回線
の受信頻度を算出する受信頻度算出手段と、この受信頻
度算出手段の算出した最も受信頻度の低い回線から優先
的に選択して送信を行う送信時回線選択手段とをファク
シミリ装置に具備させる。
【0009】すなわち請求項1記載の発明では、回線収
容手段に収容されたそれぞれの回線の受信頻度を算出し
ておき、受信頻度の最も低いとされる回線から優先的に
選択して送信を行うことにして、ファクシミリ通信の衝
突の度合いを軽減し、前記した第1の目的を達成する。
【0010】請求項2記載の発明では、複数回線を収容
した回線収容手段と、これらの回線ごとの品質を算出す
る品質算出手段と、この品質算出手段の算出した最も品
質の高い回線から優先的に選択して送信を行う送信時回
線選択手段とをファクシミリ装置に具備させる。
【0011】すなわち請求項2記載の発明では、回線収
容手段に収容されたそれぞれの回線の品質を算出してお
き、品質の最も高い回線から優先的に選択して送信を行
うことにして、通信の失敗率を軽減し、前記した第2の
目的を達成する。
【0012】請求項3記載の発明では、複数回線を収容
した回線収容手段と、1日を複数の時間帯に区分けした
ときの現時点に対応する時間帯を判別する時間帯判別手
段と、これら複数の時間帯のそれぞれに対応させて各回
線についての送信の失敗回数を計数する送信失敗回数計
数手段と、ファクシミリの送信の要求があったとき、そ
の時間帯における送信の失敗回数の低い回線ほど優先的
に選択して送信を行う送信時回線選択手段とをファクシ
ミリ装置に具備させる。
【0013】すなわち、請求項3記載の発明では、1つ
の回線でも使用時間に応じてその品質に変動があること
に着目し、1日を例えば1時間おきの時間帯に区分けし
ておいて、ファクシミリ装置に収容された複数の回線の
それぞれについて送信に失敗した場合の失敗回数を時間
帯ごとに記録しておく。そして、送信の要求があった場
合には、該当する時間帯のそれぞれの回線における失敗
の状況を見て、その時間帯で最も品質がよいとされた回
線から優先的に選択して送信を行うことにして、前記し
た第2の目的を達成する。
【0014】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の一実施例におけるファクシ
ミリ装置の回路構成を原理的に表わしたものである。こ
のファクシミリ装置は、すでに説明したセンタ・ファク
シミリ装置と呼ばれる装置である。
【0016】装置の構成の概要
【0017】このファクシミリ装置20は、CPU(中
央処理装置)21を備えており、所定の手順に従って装
置各部の制御を行うようになっている。このCPU21
に接続されたデータバス等のバス22には、次のような
装置が接続されている。ただし、説明を簡単にするため
に、この図1では入出力ポートやインタフェース回路等
のように特に本発明の説明上で必要とされないものにつ
いてこれらの図示を省略している。
【0018】まず、ROM23にはこのファクシミリ装
置を動作させるためのプログラムが記憶されている他、
通信制御や装置の制御に使用する各種のデータも記憶さ
れている。CPU21は、ROM23に格納されたプロ
グラムを構成する命令を順次読み出して装置各部の制御
やデータの入出力処理を行うことになる。RAM25
は、CPU21が各種の処理を実行する際に必要とされ
るデータを一時的に格納する作業用メモリである。本実
施例ではこのRAM25内に、回線の受信頻度を表わし
たデータが格納され、逐次更新されるようになってい
る。
【0019】タイマ26は、図示しないクロック信号を
カウントして、現在の時刻を通知するようになってい
る。読取装置28は文書の読み取りを行う装置であり、
イメージセンサを備えている。記録装置29は受信した
画像データを図示しない記録用紙に記録するための装置
であり、例えばレーザプリンタによって構成されてい
る。なお、このファクシミリ装置20はセンタ・ファク
シミリ装置としての機能を持った装置なので、装置構成
によっては読取装置28や記録装置29を省略したり、
反対にこれらを複数個ずつ配置するといった変形使用も
考えられる。操作パネル31はこのファクシミリ装置2
0の操作を行うためのパネルであり、各種キーやスイッ
チが配置されている他、点灯の有無によって必要な指示
を行うため発光ダイオードや文章によって各種内容を表
示するための液晶ディスプレイが配置されている。
【0020】第1のモデム(変復調装置)33は回線切
換装置34と第1の網制御装置35を介して第1の電話
回線36に接続されている。第2のモデム37は回線切
換装置34と第2の網制御装置38を介して第2の電話
回線39に接続されている。ここで第1および第2のモ
デム33、37はCCITTのG3規格に適合した各種
信号の送受信を行ったり、これらの信号の変復調を行う
ようになっている。また、第1および第2の網制御装置
35、38は回線の接続、切断やダイヤル信号の送出を
行うようになっている。なお、第1および第2のモデム
33、37はその全部または一部を他の回線、例えばI
SDN回線に接続されていてもよい。
【0021】さて、この実施例のファクシミリ装置20
では、第1および第2の電話回線36、39の受信頻度
を調べて、1時間おきにいずれが受信頻度が大きいかの
結論を出し、送信の際には受信頻度の小さい回線の方を
優先して選択し、ファクシミリ通信を行うようになって
いる。
【0022】受信頻度による管理
【0023】図2は、本実施例のファクシミリ装置にお
ける第1および第2の電話回線の処理状態の一例を表わ
したものである。ここで同図(a)は第1の電話回線3
6の処理内容を表わし、時刻t0 はこれらの処理の開始
する時刻をいう。この例で、第1の電話回線36は、受
信(R)を4回行った後に、3分間の短い送信(S)を
1回行い、この後に3分間の短い受信(R)を行ってい
る。同図(b)は第2の回線39の処理内容を表わして
いる。この例では第1の電話回線36に対して受信
(R)が一方的に集中しているので、送信は原則として
第2の電話回線39を利用して行われている。第1の電
話回線36を使用して1回だけ送信が行われているが、
これはこの送信が要求された時に第2の電話回線39が
送信中であったので第1の電話回線36が代って使用さ
れたことによるものである。
【0024】ところで、図2に示したように一方の回線
の受信頻度が極端に高いような場合の主要な原因の1つ
に電話回線の増設がある。例えばこのファクシミリ装置
20が従来では第1の電話回線36のみを契約して使用
していたものとする。第1の電話回線36の使用頻度が
徐々に高くなって話中になる確率が高くなったので、第
2の電話回線39を増設したものとする。このような場
合には、第1の電話回線36の存在を知っている者で
も、新設された第2の電話回線39の存在を知らないも
のが多数いることは容易に想定される。また、第2の電
話回線39の存在を知っている者であっても、第1の電
話回線36のダイヤル番号を装置にプリセットして発信
に使用している者の場合には、第2の電話回線39のダ
イヤル番号をわざわざプリセットしない者が多い。プリ
セットに手間を要するし、第1の電話回線36のみを使
用して繰り返し発信を試みるように装置に指示すれば足
りる場合が多いからである。
【0025】このような結果として、この例のような前
提ではどうしても第1の電話回線36が集中的に受信に
使用されることになる。そこで本実施例のファクシミリ
装置20では、電話回線をある優先順位に基づいて選択
する機能を用いて、受信の集中する回線(この場合には
第1の電話回線36)に対する送信を自制して、この回
線に対する通信の集中の度合いを緩和するようにしてい
る。
【0026】図3は、回線ごとの受信頻度を算出するた
めのRAMの作業領域を表わしたものである。RAM2
5(図1参照)の第1の領域M1 には、第1の電話回線
36の受信開始時刻が書き込まれ、第2の領域M2
は、この第1の電話回線36の受信終了時刻が書き込ま
れるようになっている。また、第3の領域M3 には、第
2の電話回線39の受信開始時刻が書き込まれ、第4の
領域M4 には、この第2の電話回線39の受信終了時刻
が書き込まれるようになっている。第5の領域M 5
は、これら第1の領域M1 と第2の領域M2 に書き込ま
れた時刻の差分としての第1の電話回線36の受信時間
が累積値として書き込まれるようになっている。同様に
して、第6の領域M6 には、第3の領域M3 と第4の領
域M4 に書き込まれた時刻の差分としての第2の電話回
線39の受信時間が累積値として書き込まれるようにな
っている。第5の領域M5 と第6の領域M6 には、それ
ぞれ1時間にわたって累積値が書き込まれ、1時間の経
過する時点でこれらのデータが比較され、小さい方の回
線名が第7の領域M7 に書き込まれるようになってい
る。大きい方の回線名は第8の領域M8 に格納される。
第5の領域M5 と第6の領域M6 の内容はこの時点でク
リアされ、次の1時間分のデータが累積されるようにな
っている。
【0027】図4は、以上説明した作業における累積値
の算出の流れを表わしたものである。図1に示したCP
U21はファクシミリ装置20の受信の開始と終了の各
時点を監視している(ステップS101〜S104)。
そして、第1の電話回線36についてファクシミリの受
信が開始された場合には(ステップS101;Y)、そ
の時刻をタイマ26から読み取り、RAM25の領域M
1 に記憶させる(ステップS105)。また、第2の電
話回線39についてファクシミリの受信が開始された場
合には(ステップS103;Y)、その時刻をタイマ2
6から読み取り、RAM25の領域M3 に記憶させる
(ステップS106)。
【0028】これに対して、第1の電話回線36につい
てファクシミリの受信が終了した場合には(ステップS
102;Y)、その時刻をタイマ26から読み取り、R
AM25の領域M2 に記憶させる(ステップS10
7)。そして、領域M1 に記憶されている時刻データで
差し引いて第1の電話回線36の受信に要した時間を演
算する(ステップS108)。次に、領域M5 に記憶さ
れている今までの累積値を読み出してこれに現在演算し
た演算値を加算する(ステップS109)。そして、こ
の演算値としての新たな累積値を領域M5 に記憶する
(ステップS110)。
【0029】第2の電話回線39についてのファクシミ
リの受信が終了した場合には(ステップS104;
Y)、その時刻をタイマ26から読み取り、RAM25
の領域M 4 に記憶させる(ステップS111)。そし
て、領域M3 に記憶されている時刻データで差し引いて
第2の電話回線39における受信に要した時間を演算す
る(ステップS108)。次に、領域M6 に記憶されて
いる今までの累積値を読み出してこれに現在演算した演
算値を加算する(ステップS113)。そして、この演
算値としての新たな累積値を領域M6 に記憶する(ステ
ップS114)。このようにして、受信が行われるたび
に、ファクシミリ装置20は第1の電話回線36と第2
の電話回線39のそれぞれについて、受信に要した時間
の累積値を演算していくことになる。
【0030】図5は、第1および第2の電話回線のそれ
ぞれ受信時の累積値を用いて回線の使用の優先順位を定
める流れを表わしたものである。図1に示したタイマ2
6は、所定の時点から時間を図り、1時間経過するごと
に(ステップS201;Y)、2つの領域M5 、M6
累積値を読み出して、これらの大小関係を判別する(ス
テップS202)。そして、領域M5 の値が領域M6
値よりも小さい場合には(Y)、第1の電話回線36の
名前を領域M7 に記憶し、第2の電話回線39の名前を
領域M8 に記憶する(ステップS203)。そして、2
つの領域M5、M6 の累積値を零にクリアする(ステッ
プS204)。これは、次の1時間の測定を前の状況に
影響されずに実行するためである。前の状況を加味した
い場合には、前の累積値をそのまま残したり、それらの
累積値の比で値のみを減少させる等の措置をとることが
できる。
【0031】ステップS202で領域M5 の値が領域M
6 の値と等しいかこれよりも小さい場合には(N)、第
2の電話回線39の名前を領域M7 に記憶し、第1の電
話回線36の名前を領域M8 に記憶する(ステップS2
05)。そして、2つの領域M5 、M6 の累積値を零に
クリアすることになる(ステップS204)。
【0032】領域M5 と領域M6 の値の比較を図2に示
した例で説明すると次のようになる。図2に示した回線
使用状態が時刻t0 から1時間の間のものであるとする
と、第1の電話回線36における受信時間の総和は、4
9分間である。第2の電話回線39では受信時間の総和
は0分である。そこでステップS202における比較で
領域M5 の値の方が領域M6 の値よりも大きいことにな
り、第2の電話回線39の名前が優先度の大きいものと
して領域M7 に書き込まれ、領域M8 には第1の電話回
線36の名前が書き込まれることになる。
【0033】図6は、呼が発生したときの回線接続まで
の作業の流れを表わしたものである。図1で説明したC
PU21は呼の発生を監視しており(ステップS30
1)、呼が発生すると(Y)、RAM25の領域M7
記された回線が空いているかどうかのチェックを行う
(ステップS302)。図2に示したような回線使用状
態では領域M7 に第2の電話回線39の名前が記されて
いるので、第2の電話回線39が空きであるかどうかが
まず調べられる。この結果、空いていれば(Y)、その
回線に対する接続が行われる(ステップS303)。空
いていない場合には(ステップS302;N)、領域M
8 に記された回線が空いているかどうかのチェックが行
われる(ステップS304)。図2に示した例では第1
の電話回線36が空きであるかどうかが調べられること
になる。第1の電話回線36が空いていれば(Y)、こ
の回線に対する接続が行われる(ステップS303)。
両電話回線36、39が空いていなかった場合には、こ
れらの回線が空くまで待機し、先に空いた方の回線を使
用してファクシミリの送信が行われることになる。
【0034】変形例
【0035】以上説明した実施例では、請求項1記載の
発明として、回線の受信頻度を算出して最も受信頻度の
低い回線から優先的に送信を行うファクシミリ装置につ
いて説明した。次に、変形例として請求項2記載の発明
を実施した場合を説明する。この請求項2記載の発明で
は、回線ごとの品質を算出して最も品質の高い回線から
優先的に送信を行うようにしている。
【0036】図7は、この変形例におけるRAMの記憶
領域の配置構成の一部を表わしたものである。図1に示
したRAM25には、第1〜第Nの回線に対応するメモ
リ領域MR1 、MR2 、……MRN が設けられている。
それぞれのメモリ領域MR1 、MR2 、……MRN は、
1 からtM のM個の更に細かな領域に分かれており、
ここにはそれぞれの時間帯ごとの送信失敗回数の累積値
が記憶されるようになっている。すなわち、数値Mが仮
に“24”とすると、領域t1 には午前零時から午前1
時までの間に生じた送信失敗の累積値が記憶され、領域
2 には午前1時から午前2時までの間に生じた送信失
敗の累積値が記憶されるというように1時間単位でそれ
ぞれの送信失敗の累積値が記憶されることになる。
【0037】図8は、この変形例のファクシミリ装置に
おける呼の発生から回線の接続操作が行われるまでの制
御の様子を表わしたものである。図1に示したCPU2
1は呼が発生すると(ステップS401;Y)、タイマ
26を参照して現在時刻を把握し、RAM25のこれに
対応するN個の領域tにそれぞれ格納されている累積値
の読み出しを行う(ステップS402)。例えば前記し
た例のように数値Mが“24”であり、現在の時刻が午
前10時30分であれば、第1〜第Nの回線に対応する
メモリ領域MR1 、MR2 、……MRN のそれぞれの領
域t11の累積値が読み出されることになる。
【0038】CPU21は、これらN個の累積値を比較
して数値の小さい順に、そして、同一の累積値の場合に
は回線の新しく設けられたものから順に優先順位を設定
する(ステップS403)。この優先順位はRAM25
の他の所定の領域に格納され、今回使用する回線が最終
的に決定するまでの間、回線品質の優先順位として使用
されることになる。
【0039】優先順位が決定されたら、CPU21は第
1の優先順位の回線が空であるかどうかをチェックする
(ステップS404)。図1のファクシミリ装置20で
は電話回線36、39の2本が収容されているが、この
変形例では合計でN本(Nは2以上の整数)の回線が収
容されているものとする。この中にはISDN等の他の
回線も収容されていてもよい。第1の回線が空いている
状態では(Y)、この回線に対して接続のための操作が
行われる(ステップS405)。
【0040】これに対して第1の優先順位の回線が使用
中であった場合には(ステップS404;N)、第2の
優先順位の回線が空いているかどうかのチェックが行わ
れる(ステップS406)。この回線が空いていれば
(Y)、これに対して回線の接続操作が行われる(ステ
ップS405)。空いていない場合には(N)、次の優
先順位の回線が空いているかどうかがチェックされる。
以下同様にして優先順位の高い回線から順に接続のため
の制御が行われる。このようにして最も低い優先順位と
しての第Nの優先順位の回線がチェックされ(ステップ
S407)、これが空いていなかった場合には(N)、
再び第1の優先順位の回線から順に接続のための制御が
繰り返されることになる(ステップS404〜S40
7)。
【0041】図9は、このようにして、接続する回線が
決定された場合のその後の制御の内容を表わしたもので
ある。例えば図8で説明した制御によって第1の回線が
空いていたものとする。この場合には第1の回線に対し
て回線の接続が行われる(ステップS501)。この時
点で、図1に示したRAM25の他の所定の領域に記憶
される失敗回数カウンタのカウント値Cがゼロにクリア
される(ステップS502)。この状態で第1の回線に
対する送信が開始される(ステップS503)。CPU
21はこの送信が成功するか失敗するかのチェックを行
っており(ステップS504)、失敗した場合には
(Y)、カウント値Cを“1”だけ加算する(ステップ
S505)。そして、この加算された後の値Cが1つの
回線に送信する際の失敗の連続許容回数CMAX を越えた
かどうかのチェックが行われる(ステップS506)。
この結果として連続許容回数CMAX を越えていない状態
では(N)、ステップS503に戻って再度送信が試み
られる。
【0042】このようにして、失敗の連続許容回数C
MAX を越える前に送信が成功したら(ステップS50
4;N)、送信の成功したその回線に割り当てられた該
当する時刻の領域の累積値を今回の失敗回数だけ加算し
た累積値とする(ステップS507)。そして、この通
信の残りの部分を実行して(ステップS508)、通信
作業を終了させることになる(エンド)。前記した例で
はメモリ領域MR1 の領域t11の累積値が変更された後
に通信作業が終りまで実行されることになる。
【0043】一方、送信を試みた回線について、送信失
敗回数が失敗の連続許容回数CMAX を越えてしまった場
合には(ステップS506;Y)、その回線の現在の時
刻に相当する領域の累積値に、連続許容回数CMAX +1
を加算する(ステップS509)。そして、この場合に
はこの回線による送信をあきらめ、次の回線の選択を行
って(ステップS510)、この回線に対して回線接続
を行う(ステップS501)。以下同様である。
【0044】なお、このステップS510における次の
回線の選択は図8のステップS404、S406、……
S407に示した流れに沿って行うが、現在あきらめた
回線を選択の範囲から除外して実行することになる。こ
れ以外の回線選択方法としては、例えば順位を単純に1
つだけ低下させる方法があるが、この場合には図8に示
した方法で回線の選択を行った際に比較的優先度の低い
回線が選択された場合に、それよりも更に低い回線が選
択されてしまうというおそれがある。そこで、最上位の
回線が選択された場合以外については、この最上位の回
線から順に選択を行うことが好ましい。
【0045】以上説明した変形例では送信の失敗回数を
もって回線の品質を判断したが、トレーニングによって
決定された通信可能な速度を考慮したり、回線がアナロ
グ伝送を行うかディジタル伝送を行うかといった回線の
特殊性にも配慮して回線の品質を判断し、優先順位を決
定するようにしてもよい。これらの回線の品質を左右す
る各要素に重みを付けて、品質を決定する数式を作成
し、これを用いて回線の優劣を決定してもよい。
【0046】また、請求項1記載の発明では回線の専有
率の観点から回線の優先度を決定し、請求項2記載の発
明では回線の品質の観点から回線の優先度を決定した
が、両者を複合した形態で回線の優先度を決定するよう
にしてもよいことは、もちろんである。
【0047】
【発明の効果】このように請求項1記載の発明によれ
ば、ファクシミリ装置に収容された複数の回線のそれぞ
れの受信頻度を算出しておき、最も受信頻度の低い回線
から優先的にファクシミリの送信を行うようにしたの
で、ファクシミリ通信に要する待ち時間を減少させるこ
とができ、多くの文書をより早く送受信することができ
るという効果がある。
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、ファ
クシミリ装置に収容された複数の回線のそれぞれの回線
品質を算出しておき、最も品質の高い回線から優先的に
ファクシミリの送信を行うようにしたので、通信の失敗
による通信時間の損失を軽減させることができ、通信コ
ストの低減や文書の効率的な伝送を可能にするという効
果がある。
【0049】更に、請求項3記載の発明によれば、送信
に失敗したときその回線のみならず、どの時間帯に失敗
が生じたかについても記録を行って、時間帯ごとに最も
品質の高い回線を優先させてファクシミリの送信を行う
ことにしたので、例えば特定の時間帯に混信が生じやす
い回線についてはその時間帯を避けることができるよう
な形態で通信を行うことができる。したがって、きめ細
かな通信管理を行うことができ、通信コストの低減を図
ることができるばかりでなく、ノイズの少ないより品質
の高い画像の送信を行うことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例におけるファクシミリ装置
の回路構成を原理的に表わしたブロック図である。
【図2】 本実施例のファクシミリ装置における第1お
よび第2の電話回線の処理状態の一例を表わした説明図
である。
【図3】 本実施例で回線ごとの受信頻度を算出するた
めのRAMの作業領域を表わした説明図である。
【図4】 本実施例で受信頻度に関する累積値の算出の
流れを表わした流れ図である。
【図5】 本実施例で第1および第2の電話回線のそれ
ぞれ受信時の累積値を用いて回線の使用の優先順位を定
める制御の内容を表わした流れ図である。
【図6】 本実施例で呼が発生したときの回線接続まで
の作業の流れを表わした流れ図である。
【図7】 変形例におけるRAMの記憶領域の配置構成
の一部を表わした説明図である。
【図8】 変形例における呼の発生から回線の接続操作
が行われるまでの制御の様子を表わした流れ図である。
【図9】 変形例における接続する回線が決定された場
合のその後の制御の内容を表わした流れ図である。
【図10】 いわゆるセンタ・ファクシミリ装置の基本
的な構成を表わした要部ブロック図である。
【符号の説明】
20…ファクシミリ装置、21…CPU、23…RO
M、25…RAM、26…タイマ、34…回線切換装
置、35…第1の網制御装置、36…第1の電話回線、
38…第2の網制御装置、39…第2の電話回線、M1
〜M8…(RAMの)領域、MR…回線に対応したメモ
リ領域、t1 〜tM …(送信失敗回数の累積値を格納す
る)領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/00 106 C 4226−5C 1/32 Z 2109−5C (72)発明者 新井 明男 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロツクス株式会社岩槻事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数回線を収容した回線収容手段と、 これらの回線の受信頻度を算出する受信頻度算出手段
    と、 この受信頻度算出手段の算出した最も受信頻度の低い回
    線から優先的に選択して送信を行う送信時回線選択手段
    とを具備することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 複数回線を収容した回線収容手段と、 これらの回線ごとの品質を算出する品質算出手段と、 この品質算出手段の算出した最も品質の高い回線から優
    先的に選択して送信を行う送信時回線選択手段とを具備
    することを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 複数回線を収容した回線収容手段と、 1日を複数の時間帯に区分けしたときの現時点に対応す
    る時間帯を判別する時 間帯判別手段と、前記複数の時間帯のそれぞれに対応さ
    せて各回線についての送信の失敗回数を計数する送信失
    敗回数計数手段と、 ファクシミリの送信の要求があったとき、その時間帯に
    おける送信の失敗回数の低い回線ほど優先的に選択して
    送信を行う送信時回線選択手段とを具備することを特徴
    とするファクシミリ装置。
JP3166627A 1991-07-08 1991-07-08 フアクシミリ装置 Pending JPH0514568A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7079274B2 (en) 2001-04-09 2006-07-18 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Communication terminal device
JP2009147592A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム、無線端末、輻輳制御方法、及び、コンピュータプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7079274B2 (en) 2001-04-09 2006-07-18 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Communication terminal device
JP2009147592A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム、無線端末、輻輳制御方法、及び、コンピュータプログラム

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