JPH05142781A - 感光材料の現像廃液の処理方法及び該処理方法に用いる自動現像機 - Google Patents

感光材料の現像廃液の処理方法及び該処理方法に用いる自動現像機

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JPH05142781A
JPH05142781A JP30345991A JP30345991A JPH05142781A JP H05142781 A JPH05142781 A JP H05142781A JP 30345991 A JP30345991 A JP 30345991A JP 30345991 A JP30345991 A JP 30345991A JP H05142781 A JPH05142781 A JP H05142781A
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liquid
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JP30345991A
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Masabumi Uehara
正文 上原
Akira Nogami
野上  彰
Kazuhiro Shimura
和弘 志村
Shinya Watanabe
真也 渡辺
Masahiro Funaki
昌弘 舩木
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光材料の自動現像機による処理において、
現像廃液を減少し、廃液回収費を低減して処理コストを
低減し、現像廃液を固形化して、その貯蔵スペースを減
少し、自動現像機周辺の汚れを改善し、現像液成分を現
像廃液から回収し再使用して、省資源及び処理コストの
低減を図ること。 【構成】 感光材料を自動現像機で処理する方法におい
て、現像処理工程で排出される現像廃液を固形分と溶媒
とに分離し、分離された溶媒に少なくとも1つの現像液
成分を添加することにより現像液を再生し、現像処理工
程で再使用する処理方法、並びに自動現像機の現像処理
工程から排出される現像廃液を固形分と溶媒とに分離す
る手段、該溶媒に現像成分を添加して現像液とする手
段、及び該現像液を該現像処理工程に供給する手段を有
する自動現像機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料の処理方法及
び処理装置に関し、更に詳しくは、現像廃液を固形分と
溶媒とに分離し、分離された溶媒を現像液の溶媒として
再使用する処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料、例えば感光性平版印刷版の自
動現像機による現像処理は、通常、感光性平版印刷版を
搬送しながら現像液をその感光層に供給し、該層を画像
様に溶出させている。このような現像処理において、現
像液の使用形態としては、現像タンク中の現像液をポン
プでシャワーノズルから感光層へ供給し、供給された現
像液は該現像槽へ戻して循環再使用したり、比較的多量
の現像液を入れた現像槽に感光性平版印刷版を搬送しな
がら浸漬して現像する方法が知られており、これらの現
像処理においては、感光性平版印刷版の処理によって消
費された成分を補充し、一方、処理によって処理液中に
溶出あるいは蒸発によって濃化する成分を除去して処理
液成分を一定に維持する手段が採られており、上記補充
のために補充液が処理液に補充され、上記濃化成分の除
去のために処理液の一部が、また、処理液性能が許容限
度外となるような場合には処理液の全部が廃棄処分され
る。また、感光性平版印刷版に実質的に未使用の現像液
を供給して現像処理する方法が知られており、このよう
な方法では、現像処理に使用された現像液は廃液とされ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、このよう
な廃液の処理は、廃液処理業者に料金を払って回収して
もらったり、公害処理設備を設置したりしている。しか
し、廃液処理業者に委託する方法は、コストが高く、ま
た廃液を一時貯蔵しておくスペースが必要で、その周辺
が汚れる問題があり、さらに公害処理設備は初期投資が
極めて大きく、また整備するのにかなり広大な場所を必
要とする等の問題を有している。
【0004】従って、本発明の目的は、感光材料の自動
現像機による現像処理において、第1に、現像廃液を減
少し、廃液回収費を低減することにより、現像処理コス
トを安くすることであり、第2に、現像廃液を固形化す
ることにより、一時貯蔵スペースを大幅に低減し、自動
現像機周辺を汚れないようにすることであり、第3に、
現像液成分を現像廃液から少なくとも1つ回収して再使
用することにより、省資源及び処理コストの低減を図る
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、感
光材料を自動現像機で処理する方法において、現像処理
工程で排出される現像廃液を固形分と溶媒とに分離し、
分離された溶媒に少なくとも1つの現像液成分を添加す
ることにより現像液を再生し、現像処理工程において再
使用することを特徴とする感光材料の処理方法、並びに
自動現像機の現像処理工程から排出される現像廃液を固
形分と溶媒とに分離する手段、分離された溶媒に現像成
分を添加して現像液とする手段、及び該現像液を該現像
処理工程へ供給する手段を有することを特徴とする感光
材料の自動現像機によって達成される。
【0006】本発明は、処理の度毎に実質的に未使用の
現像液を感光材料に供給して現像する現像方式におい
て、現像廃液の貯蔵スペースの低減効果の点から好まし
く、特に全く未使用の現像液を供給して現像する現像方
式において有利である。
【0007】本発明において、現像処理で生じた現像廃
液は、廃液タンクに一時収容し、その現像廃液を固形分
と溶媒に分離し、固形分は分離して廃棄し、溶媒は現像
液を再生する槽へ送り、少なくとも1つの現像液成分を
添加して溶解し、一時貯蔵タンクへ送り加温工程を経て
現像に使用することが好ましい。回収した溶媒を使用し
て現像液を再生するために添加する現像成分が複数種の
場合、該複数種の成分を別々に添加してもよいが、好ま
しくは、該複数種の成分を含有する1種の溶液か、1種
の固形物(例えば顆粒)として添加することが好まし
く、後者がより好ましい。回収した溶媒を使用して現像
液を再生する場合、必要により溶媒を別に補充してもよ
く、また再生現像液は濃縮液であることが好ましい。
【0008】本発明において、現像廃液を固形分と溶媒
とに分離する手段としては、現像廃液を加熱して溶媒を
蒸発させる加熱濃縮法、現像廃液に中和剤、凝集剤等を
添加して溶解物質ないし浮遊(懸濁)物質を凝集させ濾
別する凝集沈澱濾過法、イオン交換樹脂処理、逆浸透法
等が挙げられる。これらのうち、加熱濃縮法が最も好ま
しく特に濾別法と組み合わせることが好ましい。加熱濃
縮及び凝集沈澱濾過法については、本出願人による特願
平3-154707号明細書を参照することができる。
【0009】本発明において、現像廃液を蒸留釜中で加
熱濃縮によって濃縮されて生じた濃縮物を含むスラリー
を蒸留釜外へ一旦分離し排出した後、該スラリーに中和
剤を添加して凝集させ、この凝集物を含むスラリーを濾
過し、濾液を該蒸留釜に戻すようにすることが好まし
い。
【0010】
【実施例】次に、本発明の自動現像機の実施例について
図面を参照して説明する。
【0011】図1は本発明の自動現像機の一実施例を示
す構成図である。 同図に示す装置は感光性平版印刷版用
で、Aは現像を行う現像部で、現像廃液を固形分と溶媒
とに分離する廃液処理装置1を有している。Bは水洗
部、Cはリンス処理や不感脂化処理の後処理を行うリン
ス・ガム部、PSは感光性平版印刷版又はその搬送路で
ある。
【0012】同図において、2、3、4は搬送ローラ、
5は感光性平版印刷版1枚毎に実質的に未使用の現像液
をその感光層面に供給する現像液供給スリットで、2枚
の板材により形成されるスリットをその下端に有し、現
像液供給ノズル6から供給された現像液を該スリットか
ら搬送幅にわたって一様の液厚で搬送されている感光性
平版印刷版の上面に供給するように構成されており、そ
の詳細は特開昭64-81943号公報の記載を参照することが
できる。7は現像液供給スリット5で現像液を塗布する
際に感光性平版印刷版を支持して搬送し、感光性平版印
刷版の不通過時には現像液供給スリット5の下端と摺接
し、この摺接部に現像液溜まりを形成する現像液塗布ロ
ーラである。8は浸漬現像を行うための浸漬現像バッ
ト、9は浸漬現像バット8内へ感光性平版印刷版を案内
する押えローラ、10は現像促進用のブラシローラ、11は
スクイズローラ、12はローラ洗浄用現像液バット、13は
搬送中の感光性平版印刷版から流下した現像廃液を受け
る廃液受けである。
【0013】現像液供給ノズル6へ送る現像液は、調液
タンク15で顆粒化形態の現像剤を水に溶解して調製する
方法と、濃縮現像液を水で希釈して調製する方法を選択
できるように構成されている。即ち、調液タンク15の上
方には顆粒の形態の現像剤を貯蔵する現像剤タンク16を
備え、その中の現像剤が粉体供給機17で調液タンク15内
へ、また、濃縮現像液タンク18内に入れた濃縮現像液が
定量ポンプ19aで調液タンク15へそれぞれ定量的に送ら
れるようになっている。これらの現像剤の量は後述する
調液タンク15へ送られる水の量に見合った量とされる。
調液タンク15は、内部の液面高さを制御する機構(不図
示)を備え、液面高さが所定の下限になると希釈水貯蔵
タンク21内の水がポンプ20で調液タンク15へ所定の上限
に達するまで送られ、この送液量に見合う量の現像剤が
調液タンク15に供給されるようになっている。23は撹拌
機である。
【0014】希釈水貯蔵タンク21は、図示しない液面セ
ンサ及び制御機構により、液面が所定の高さ以下になる
と、廃液処理装置1から回収液が送られ、回収液が無い
時は電磁弁22が開いて水道水が希釈水貯蔵タンク21内に
導入され、所定の高さ以上になると電磁弁22が閉じられ
て水道水の流入が遮断されるようになっている。
【0015】24は現像液一時貯蔵タンクで、図示しない
液面センサと制御機構により、現像液一時貯蔵タンク24
内の液面が所定の下限になると電磁弁25が開いて調液タ
ンク15内の現像液が現像液一時貯蔵タンク24へ流入し、
液面が所定の上限になると電磁弁25が閉じて調液タンク
15からの現像液の流入が遮断され、上記液の送り込みの
間、水と現像剤の調液タンク15への送り込みが中止され
るように構成されている。現像液一時貯蔵タンク24内の
現像液は図示しないヒータで所定の温度に調整されて定
量ポンプ19bで現像液供給ノズル6へ送られるようにな
っている。
【0016】現像液塗布ローラ7の下方には未使用現像
液回収バット26を備え、現像液供給スリット5から流出
し実質的に現像に使用されずに下方へ流下した現像液を
受けて現像液一時貯蔵タンク24へ戻し、浸漬現像バット
8及びローラ洗浄用現像液バット12へは未使用現像液回
収バット26内の現像液がポンプ27で送られ、廃液受け13
及びローラ洗浄用現像液バット12のオーバーフローは現
像廃液として廃液槽28へ導かれるようになっている。
【0017】水洗部B及びリンス・ガム部Cにおいて、
30は搬送ローラ対、31は水洗水タンク、32は水洗水供給
ノズル、33はリンス液や不感脂化液の後処理液を容れる
リンス・ガム液タンク、34はこれらの処理液を感光性平
版印刷版に供給するノズル、35はポンプである。なお、
図上、※1と※1、※2と※2、※3と※3はそれぞれ
配管で接続されている。
【0018】図2は、廃液処理装置1の構成を示す図で
ある。同図において、40は現像廃液を入れる廃液タンク
で、ポンプ41により前記廃液槽28中の現像廃液を廃液タ
ンク40へ送って貯蔵する。廃液タンク40は図示しない液
面センサ及び制御機構を有し、液面が所定の下限になる
とポンプ41が作動し、所定の上限に達すると停止するよ
うになっている。
【0019】42は現像廃液を加熱して含有する溶媒を蒸
発させる蒸留釜、43は蒸留釜42内で蒸発した蒸気を冷却
し凝縮させる空冷式の冷却器、44は冷却器43で凝縮した
液体を受け入れる受液器で、蒸留釜42から受液器44まで
は排気ポンプ45により内部が減圧される構造になってい
る。46は蒸留釜42内で濃縮されて生じたスラッジを入れ
るスラッジタンク、47は蒸留釜42とスラッジタンク46の
間に設けた手動弁である。
【0020】蒸留釜42は、図示しない液面センサと制御
機構を備え、液面の検知に基づき電磁弁50の開閉により
蒸留釜42内への現像廃液の流入を制御し、蒸留釜42内の
液面が所定の範囲に維持されるようになっている。51は
蒸留釜42へ入る現像廃液中の固形物を濾過して取り除く
フィルタ、52は現像廃液を加熱するヒータである。
【0021】スラッジタンク46には、該タンク内のスラ
ッジに中和剤を添加する手段を設けてある。54は中和剤
を入れる中和剤貯蔵タンク、55は中和剤貯蔵タンク54内
の中和剤をスラッジタンク46へ送る定量ポンプである。
また、スラッジタンク46には、スラッジと共に流入した
現像廃液を蒸留釜42へ戻す管路を有している。57は該管
路にもうけた固液分離用のフィルタ、58は送液用のポン
プである。受液器44内に溜まった凝縮液は回収水タンク
59へポンプ60で排出されるが、受液器44は液面制御機構
(不図示)を有し、受液器44内の液面高さが、受液器44
内の減圧が保たれる所定の範囲に維持される。回収水タ
ンク59内の液はポンプ61により希釈水貯蔵タンク21へ送
られる。
【0022】次に、図1及び図2に示す自動現像機の動
作を説明する。まず、自動現像機の廃液槽28中に排出さ
れ収容された現像廃液が廃液タンク40に移入され、次い
で、排気ポンプ45の作動により蒸留釜42から受液器44ま
での内部が減圧され、電磁弁50を開くことにより廃液タ
ンク40内の現像廃液がフィルタ51を通って蒸留釜42へ吸
引されて流入する。この際、図示しない液面制御機構に
より電磁弁50の開閉を制御して廃液タンク40から蒸留釜
42への流入を制御し、蒸留釜42内の液面レベルが制御さ
れる。蒸留釜42内の圧力条件は、蒸留釜42内の上部空隙
部分の圧力を40〜70cmHgの範囲とすることが適当であ
り、より好ましくは40〜65cmHgの範囲である。
【0023】蒸留釜42へ送られた現像廃液は、ヒータ52
で加熱され、蒸発した気体は蒸留釜42の上部から冷却器
43へ吸引され、そこで冷却されて凝縮し受液器44に流下
し収容される。受液器44に収容された凝縮液はポンプ60
で回収水タンク59へ送られ貯蔵される。回収水タンク59
内の凝集液即ち回収された溶媒は、図示しない液面制御
機構によりポンプ61が作動し希釈水貯蔵タンク21へ送ら
れる。
【0024】蒸留釜42内で現像廃液が濃縮されて生じた
スラッジは手動弁47を開いてスラッジタンク46へ落とし
て収容するが、このときスラッジと共に流入した現像廃
液はポンプ58を作動させて蒸留釜42へ戻す。スラッジタ
ンク46内に収容したスラッジを中和する場合には、中和
剤貯蔵タンク54から中和剤をポンプ55でスラッジタンク
46へ送る。
【0025】現像廃液の処理装置は、現像廃液を処理し
て固液に分離する手段として、固形分を含むスラリー液
を濾別し、濾液を再び分離手段、特に加熱蒸留部へ戻す
手段を有することが好ましい。また、本発明の自動現像
機は、分離して回収した溶媒に添加する現像成分を貯蔵
する槽又は現像成分の入った容器を装着するスペースを
有することが好ましい。また、分離した溶媒に現像成分
を添加して溶解する手段としては、液の撹拌又は循環が
好ましく、特に前者が好ましい。
【0026】本願発明の処理方法において、再生現像液
を濃縮液とする態様、及び再生現像液を自動現像機の現
像槽へ直接でなく、一時貯蔵タンク又は自動希釈装置を
経て現像槽へ供給する態様が好ましい。上記一時貯蔵タ
ンク及び自動希釈装置は、自動現像機とは別のユニット
の廃液処理装置に内蔵されていてもよく、また自動現像
機に内蔵されていてもよい。
【0027】本発明が適用される感光材料とその現像液
には、例えば特開平1-149043号、特開平1-150142号、
特開平1-154157号、特開平1-154158号等に記載された
ような、基板上に感光層及びインキ反撥層としてシリコ
ーン層を積層した構成を有するもの及びその現像液、感
光性成分としてジアゾ化合物を用いたネガ型感光層を有
する感光性平版印刷版とその現像液、感光性成分として
o-キノンジアジド化合物を用いたポジ型感光層を有する
感光性平版印刷版とその現像液、例えば特開昭62-17575
7号公報第5頁左下欄第18行〜第7頁右上欄第11行に記
載されているような感光性平版印刷版、例えば特開昭62
-24263号、同62-24264号、同62-25761号、同62-35351
号、同62-73271号、同62-75535号、同62-89060号、同62
-125357号、同62-133460号、同62-159148号、同62-1681
60号、同62-175757号、同62-175758号、同63-200154
号、同63-205658号各公報に記載されているような感光
性平版印刷版とその現像液が包含される。次に、本発明
の処理方法の実施例を示す。
【0028】実施例1 ネガ・ポジ共通現像液 A珪酸カリ(日本化学工業製、ケイ酸カリウム水溶液)を乾燥したもの 76.1重量部 水酸化カリウム 109.3 〃 t-ブチル安息香酸 81.0 〃 エマルゲン147(花王製、ノニオン界面活性剤) 2.6 〃 亜硫酸カリウム 162.0 〃 グルコン酸 29.4 〃 純水 460 〃 上記ネガ・ポジ共通現像液を図1に示す自動現像機の濃
縮現像液タンク18に入れ、水道水で6倍に希釈して現像
処理に使用した。現像液供給量は、感光性平版印刷版面
積1m2当たり200mlとなるようにし、市販のポジ型及び
ネガ型の感光性平版印刷版の菊全サイズ(1003mm×800m
m)を1日100版処理した。得られた現像廃液約20lを減
圧下に加熱濃縮して水を回収し、固形分は濾過により水
分を除去し、別の容器に収容した。
【0029】回収された水に、顆粒化現像剤(上記現像
液組成から純水を除いたものを市販の流動造粒乾燥機に
より顆粒化した現像剤)を添加し溶解した。回収水5l
に対して顆粒化現像剤425gを溶解して調製した現像液を
使用して処理したところ、回収水を使用しない場合と同
様に良好な結果が得られた。また、一カ月間、回収水を
上記のように溶媒として再利用しても、性能の変化もな
く、良好な結果が得られた。回収した固形分の量は約5
l(重さにして約5kg)であった。
【0030】比較例現像廃液の再生処理をしないほかは
前記実施例1と同様の実験を行ったところ、現像廃液が
1日で約20l、1カ月で約480l回収された。そのた
め、廃液処理(業者引き取り)に多大の費用がかかり、
また、廃液を保管のためのスペースが必要となった。
【0031】実施例2 ポジ現像液 シルボンK(日本化学工業製、ケイ酸カリウム粉末) 72重量部 水酸化カリウム 115 〃 安息香酸 30 〃 エマルゲン147(花王製、ノニオン界面活性剤) 2 〃 純水 460 〃 現像液として上記ポジ現像液を6倍に希釈した液を使用
し、感光性平版印刷版としてポジ型感光性平版印刷版の
みを使用した外は実施例1と同様の実験を行った。その
結果、実施例1と同様の結果が得られた。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、感光材料の自動現像機
による現像処理において、現像廃液が減少し、廃液回収
費が低減することによって現像処理コストの低減が可能
であり、また、現像廃液が固形化されることにより、現
像廃液の貯蔵スペースを大幅に減らすことができ、自動
現像機周辺の汚れが改善され、更に、現像液成分中の溶
媒を回収して再使用することにより、省資源及び処理コ
ストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動現像機の実施例の構成図。
【図2】図1の要部の構成図。
【符号の説明】 A 現像部 B 水洗部 C リンス・ガム部 1 廃液処理装置 15 調液タンク 16 現像剤タンク 18 濃縮現像液タンク 21 希釈水貯蔵タンク 24 現像液一時貯蔵タンク 28 廃液槽 40 廃液タンク 42 蒸留釜 43 冷却器 44 受液器 46 スラッジタンク 59 回収水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 真也 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 舩木 昌弘 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を自動現像機で処理する方法に
    おいて、現像処理工程で排出される現像廃液を固形分と
    溶媒とに分離し、分離された溶媒に少なくとも1つの現
    像液成分を添加することにより現像液を再生し、現像処
    理工程において再使用することを特徴とする感光材料の
    処理方法。
  2. 【請求項2】自動現像機の現像処理工程から排出される
    現像廃液を固形分と溶媒とに分離する手段、分離された
    溶媒に現像成分を添加して現像液とする手段、及び該現
    像液を該現像処理工程へ供給する手段を有することを特
    徴とする感光材料の自動現像機。
JP30345991A 1991-11-19 1991-11-19 感光材料の現像廃液の処理方法及び該処理方法に用いる自動現像機 Pending JPH05142781A (ja)

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JPH10504662A (ja) * 1994-08-24 1998-05-06 バイエル・コーポレーション 版面現像において現像液を若返らせるための方法と装置
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