JPH05150408A - 感光材料の処理方法及びそれに用いる処理装置 - Google Patents

感光材料の処理方法及びそれに用いる処理装置

Info

Publication number
JPH05150408A
JPH05150408A JP3314815A JP31481591A JPH05150408A JP H05150408 A JPH05150408 A JP H05150408A JP 3314815 A JP3314815 A JP 3314815A JP 31481591 A JP31481591 A JP 31481591A JP H05150408 A JPH05150408 A JP H05150408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
washing
tank
liquid
photosensitive material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3314815A
Other languages
English (en)
Inventor
Masabumi Uehara
正文 上原
Akira Nogami
野上  彰
Kazuhiro Shimura
和弘 志村
Shinya Watanabe
真也 渡辺
Masahiro Funaki
昌弘 舩木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP3314815A priority Critical patent/JPH05150408A/ja
Publication of JPH05150408A publication Critical patent/JPH05150408A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光材料の自動現像機による現像処理におい
て、現像後の水洗処理での汚れ及びノズルの詰まりの発
生を防止して長期間水洗工程を安定に保ち、水洗廃液量
を減少し、廃液の処理コストを減少でき、自動現像機の
水洗装置の清掃の手間のかからない処理方法と処理装置
を提供すること。 【構成】 感光材料を自動的に搬送しながら現像工程と
それに続く水洗工程を含む処理工程で処理する方法にお
いて、該水洗工程で排出される水洗廃液を再生処理し、
得られた再生水を該水洗工程へ戻して水洗水として使用
する処理方法、並びに感光材料を自動的に搬送しながら
現像し、次いで水洗水タンク中の水洗水を循環再使用し
て水洗する手段を有する処理装置において、水洗廃液を
再生する再生手段、及び再生された再生水を該水洗水タ
ンクに戻す手段を有する処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料の処理方法及
び処理装置に関し、更に詳しくは、感光材料を搬送しな
がら現像工程及びそれに続く水洗工程で処理する処理方
法及び処理装置における水洗廃液の再生及び再生した水
洗水の再利用に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光材料、例えば感光性平版印刷
版の自動現像機による処理は、一般的に、感光性平版印
刷版を搬送しながら現像液をその感光層に供給して感光
層を画像様に溶出する現像処理を行い、続いて版面に付
着した溶出物を含む現像液を水洗して洗い流す水洗処理
が行われている。そして、水洗処理における水洗水の使
用形態としては、水洗槽中の水をシャワーノズルから感
光性平版印刷版の表面に噴射して水洗し水洗に使用され
た水を該水洗槽へ戻して循環再使用する方法、又は水洗
水を使い捨てる方法が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、いずれの場
合も、水洗廃液量が多く、そのため、廃液回収費がかか
ったり、下水道への放流によって環境を汚染するといっ
た問題があった。また、水洗水を循環再使用する場合、
水垢や繊維等の持ち込みによって、水洗槽が汚れたり、
シャワーノズルが詰まるので、水洗水の交換をしばしば
行う必要があった。従って、本発明の目的は、感光材料
の自動現像機による現像処理において、第1に、現像後
の水洗処理を長期間安定に保ち、汚れの出ない感光材料
の処理方法行う処理装置を提供することであり、第2
に、水洗廃液量を減少し、廃液の処理コストを減少で
き、その結果、処理コストを低減できる処理方法及び処
理装置を提供することであり、第3に、自動現像機の水
洗工程での汚れ及びノズルの詰まりを解消でき、その結
果、清掃の手間のかからない処理方法及び処理装置を提
供することである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】上記本発明の目的は、
感光材料を自動的に搬送しながら現像工程及びそれに続
く水洗工程を含む処理工程で処理する方法において、該
水洗工程で排出される水洗廃液を再生処理し、得られた
再生水を該水洗工程へ戻して水洗水として使用すること
を特徴とする感光材料の処理方法、並びに感光材料を自
動的に搬送しながら現像し、次いで水洗する手段を少な
くとも有し、該水洗する手段が水洗水タンク中の水洗水
を循環して感光材料に供給する手段を有する処理装置に
おいて、該水洗する手段から排出される水洗廃液を再生
する再生手段、及び該再生手段で再生された再生水を該
水洗水タンクに戻す手段を有することを特徴とする感光
材料の処理装置によって達成される。
【0005】以下、本発明について詳述する。
【0006】本発明において、水洗水の再生処理は、水
洗水の使用限界に達するよりも前に行うことが好まし
い。本明細書において「水洗廃液」は、使用限界に達し
てない水洗水としての機能が低下した疲労液を包含す
る。水洗水の疲労度は、例えば、水洗水の電気伝導度と
水洗機能との関係を予め実験的に求め、水洗水の電気伝
導度を測定して検知することができる。
【0007】本発明において、水洗廃液の再生処理方法
として、蒸留法、濾過法、イオン交換法、キレート樹脂
による処理、活性炭による処理、中和凝集処理、逆浸透
膜処理等の公知の方法を適用することができる。これら
のうち、蒸留法、濾過法及び中和凝集処理が好ましく、
特に蒸留法、又は中和凝集法と濾過法との組み合わせが
好ましく、後者が特に好ましい。これらの方法にはその
他の方法を組み合わせることができる。蒸留法について
は、特開平2-157084号公報の記載を適用することができ
る。
【0008】前記中和凝集処理は、水洗廃液に中和剤と
凝集剤を添加して水洗廃液中の溶解ないし浮遊成分を凝
集させて除去するものである。上記中和剤としては、硫
酸、塩酸、リン酸、シュウ酸、くえん酸、酒石酸等の
酸、消石灰、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム等を用いることができる。 中和処理は、中和
後の水洗廃液のpHが5〜9(より好ましくは6〜8)
の範囲となるように中和することが好ましい。上記凝集
剤としては、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、ポ
リ塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム等の無機凝集剤、及びポリアクリルアミド系高分子、
ポリアクリル酸(塩)等の有機凝集剤を好ましく用いるこ
とができる。凝集剤の添加量は、水洗廃液に対して0.1
〜2重量%が適当である。水洗廃液の再生処理におい
て、中和剤と凝集剤を併用することができる。この場
合、凝集剤の添加は酸またはアルカリの添加と同時また
はそれより後が好ましい。
【0009】本発明の再生処理において、中和剤又は凝
集剤の他に、濾過助剤を添加することができる。濾過助
剤としては、活性炭、ケイソウ土、セルロース系助剤、
その他の鉱物系助剤(例えば、パーライト)等を用いる
ことができる。市販の濾過助剤としては、ケイソウ土濾
過助剤として、ラジオライト#100,#700,#800(昭
和化学工業(株))、セルロース系濾過助剤として、フ
ィイブウセルSW−10,BH−40(日本ケイソウ土
(株))、ケイソウ土以外の他の鉱物系濾過助剤とし
て、セライト ハイフロスーパーセル(日本ケイソウ土
(株))、トプコパーライト#36,#37(同)、石綿等
がある。濾過助剤の添加量は、水洗廃液に対して0.1〜
2重量%の範囲が好ましい。添加時期は、中和剤の添加
と同時か中和剤の添加より前が良い。
【0010】水洗廃液を中和凝集処理した後、凝集物を
沈澱させ、上澄み液を分離する。上澄み液に混入した凝
集物は濾過によって除去し濾液を水洗水として再使用す
る。濾過方法として、カートリッジフィルタを使用する
ことができる。中和凝集法及び濾過法については、本出
願人による特願平3-154,707号明細書の記載を参照する
ことができる。
【0011】水洗廃液の再生処理は、自動現像機の稼働
中に行うことが好ましいが、稼働の終了後でもよい。再
生水の水洗水タンクへの注入は、再生処理を完了した
後、あるいは再生処理中に行うことができる。本発明に
おいて、水洗工程に循環使用している水洗水の一部を取
り出して(連続的又は間欠的に)処理し、再生水を水洗
工程へ戻す(連続的又は間欠的に)方法が、水洗水の全
部を取り出して一度に連続して処理する方法より、水洗
廃液の貯蔵タンクが不要となり、処理装置もコンパクト
にできる点から好ましい。
【0012】
【実施例】次に、本発明の処理装置の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の処理装置の一実
施例を示す構成図である。 同図に示す装置は感光性平版
印刷版用の処理装置で、Aは現像を行う現像部、Bは水
洗部、Cはリンス処理や不感脂化処理の後処理を行うリ
ンス・ガム部、Dは水洗廃液を再生する再生装置、PS
は感光性平版印刷版又はその搬送路である。
【0013】同図において、2、3、4は搬送ローラ、
5は感光性平版印刷版1枚毎に実質的に未使用の現像液
をその感光層面に供給する現像液供給スリットで、2枚
の板材により形成されるスリットをその下端に有し、現
像液供給ノズル6から供給された現像液を該スリットか
ら搬送幅にわたって一様の液厚で搬送されている感光性
平版印刷版の上側表面に供給するように構成されてお
り、その詳細は特開昭64-81943号公報の記載を参照する
ことができる。7は現像液供給スリット5で現像液を塗
布する際に感光性平版印刷版を支持して搬送し、感光性
平版印刷版の不通過時には現像液供給スリット5の下端
と摺接し、この摺接部に現像液溜まりを形成する現像液
塗布ローラである。8は浸漬現像を行うための浸漬現像
バット、9は浸漬現像バット8内へ感光性平版印刷版を
案内する押えローラ、10は現像促進用のブラシローラ、
11a〜11cはスクイズローラ、12はローラ洗浄用現像液
バット、13は搬送中の感光性平版印刷版から流下した現
像廃液を受ける現像廃液受けである。
【0014】現像液供給ノズル6へ送る現像液は濃縮現
像液を水で希釈して調製するように構成されている。即
ち、濃縮現像液タンク18内に入れた濃縮現像液及び希釈
水貯蔵タンク19に入れた希釈用の水がベローズポンプ20
a、20bでそれぞれ所定の希釈比率で調液タンク15へ送
られ混合されて現像液(使用液)が調製されるようにな
っている。調液タンク15は、該タンク内の液面高さを制
御する機構(不図示)を備え、液面高さが所定の下限に
なるとベローズポンプ20a、20bが作動し、濃縮現像液
タンク18と希釈水貯蔵タンク19から濃縮現像液と水がそ
れぞれ所定の比率で送られるようになっている。22は撹
拌機である。
【0015】希釈水貯蔵タンク19は、図示しない液面高
さ制御機構により、液面が所定の高さ以下になると、電
磁弁23が開いて水道水が希釈水貯蔵タンク19内に流入
し、所定の高さ以上になると電磁弁23が閉じて水道水の
流入が遮断されるようになっており、また、貯蔵された
水の温度を所定の温度に調節する温度調節機構(不図
示)を備えている。
【0016】24は現像液一時貯蔵タンクで、図示しない
液面高さ制御機構により、該タンク内の液面が所定の下
限になると電磁弁25が開いて調液タンク15内の現像液が
現像液一時貯蔵タンク24へ流入し、液面が所定の上限に
なると電磁弁25が閉じて調液タンク15からの現像液の流
入が遮断され、上記液の送り込みの間、希釈水と濃縮現
像剤の調液タンク15への送り込みが中止されるように構
成されている。また、処理装置への感光性平版印刷版の
挿入及び感光性平版印刷版の搬送方向長さを検知するせ
ンサ及び制御機構(不図示)により、所定のタイミング
で所定の時間ベロースポンプ20cが作動し、現像液一時
貯蔵タンク24内の現像液が現像液供給ノズル6へ送ら
れ、この送液の途中で図示しないヒータで所定の温度に
調整されるようになっている。
【0017】現像液塗布ローラ7の下方には未使用現像
液回収バット26を備え、現像液供給スリット5から流出
し実質的に現像に使用されずに下方へ流下した現像液を
受けて現像液一時貯蔵タンク24へ戻し、浸漬現像バット
8及びローラ洗浄用現像液バット12へは未使用現像液回
収バット26内の現像液がポンプ27で送られるように構成
されている。現像廃液受け13で受けた液及びローラ洗浄
用現像液バット12のオーバーフローは図示しない現像廃
液タンクへ収容される。
【0018】水洗部Bにおいて、30は搬送ローラ、31は
水洗水タンク、32はシャワーノズル、35aは水洗水タン
ク31内の水洗水をシャワーノズル32へ送るポンプであ
る。リンス・ガム部Cにおいて、33はリンス液又は不感
脂化液を入れるリンス・ガム液タンク、34はこれらの処
理液を感光性平版印刷版に供給するシャワーノズル、35
bはポンプである。図上、※1と※1、※2と※2、※
3と※3はそれぞれ配管で接続されている。
【0019】図2は、図1中の再生装置Dの構成を示す
図である。同図において、40は処理すべき水洗廃液に対
して中和剤及び凝集剤を添加し水洗廃液中の凝集成分を
凝集させ沈澱させる凝集沈澱槽、41aは水洗水タンク31
内の水洗水を凝集沈澱槽40へ送るポンプ、42は中和剤を
入れる中和剤タンク、41bは中和剤を凝集沈澱槽40へ送
るポンプ、44は凝集剤を入れる凝集剤タンク、20dは凝
集剤を凝集沈澱槽40へ送るベローズポンプである。46は
液面センサで、図示しない制御機構と共に、所定の上限
まで再生すべき水洗水が送られるとポンプ41aの作動が
停止するようになっている。47はpHセンサで、該セン
サの検知結果に基づき図示しない制御機構により凝集沈
澱槽40へ入れた水洗水が所定のpH値の範囲内になるま
で中和剤が添加されるようにポンプ41bの作動が制御さ
れ、また、凝集沈澱槽40へ送られた水洗廃液量に見合う
量の凝集剤が添加されるようにベローズポンプ20dの作
動が制御されるようになっている。49は撹拌機である。
50はスラッジタンク、51は凝集沈澱槽40の下部に設けた
バルブで、中和剤と凝集剤の添加によって生成し、凝集
沈澱槽40の下部に沈澱したスラッジを該バルブを開けて
スラッジタンク50へ排出するようになっている。41cは
凝集沈澱槽40内の上澄み液を排出するポンプ、52は上澄
み液に混じるスラッジを濾別するカートリッジフィル
タ、53は凝集沈澱槽40から排出されカートリッジフィル
タ52で濾過されて得た再生水を貯蔵する再生水貯蔵タン
ク、41dは再生水貯蔵タンク53内の再生水を水洗水タン
ク31へ送るポンプである。
【0020】次に、図1及び図2に示す処理装置の動作
について説明する。処理装置の電源がオンされると、ま
ず、希釈水貯蔵タンク19の液面高さ制御機構が作動し、
希釈水貯蔵タンク19内の液位が所定の範囲になるまで給
水される。次いで、希釈水貯蔵タンク19の温度調節機構
が作動し、内部の希釈水が所定の温度に調整される。別
に、ベローズポンプ20a、20bの吐き出し量を所定の希
釈比率に、ベローズポンプ20cの吐き出し量を所定の量
にそれぞれ調整する。
【0021】感光性平版印刷版が自動現像機に挿入され
ると、センサ及び制御機構により感光性平版印刷版の挿
入及びその搬送長さが検知され、搬送ローラ2、3、3
0、現像液塗布ローラ7、押えローラ9、ブラシローラ1
0、スクイズローラ11a〜11c等が回転し、感光性平版
印刷版が図上右方向へ搬送される。また、所定のタイミ
ングでベローズポンプ20cが作動し、所定量の現像液が
現像液一時貯蔵タンク24から現像液供給ノズル6へ所定
時間送られ現像液供給スリット5から搬送されている感
光性平版印刷版の上面に塗布される。現像液が塗布され
た感光性平版印刷版は浸漬現像バット8内で浸漬現像さ
れ、次いで、ブラシローラ10で感光層面がこすられた
後、スクイズローラ11aでスクイーズされて現像を終了
し、引き続き水洗部Bに搬送される。
【0022】水洗部Bでは、水洗水タンク31中の水洗水
がポンプ35aで圧送されてシャワーノズル32から感光性
平版印刷版の表面へ噴射されて水洗され、スクイズロー
ラ11bでスクイズされて水洗を終了する。水洗に使用さ
れた水は水洗水タンク31に戻り循環して使用される。感
光性平版印刷版は次いでリンス・ガム部Cへ搬送され、
版面にリンス液又は不感脂化液が付与される。
【0023】このような稼働中、所定の時間又は処理量
の間隔毎に水洗水タンク31内の水洗廃液をポンプ41aで
凝集沈澱槽40へ送る。このとき、液面センサ46による液
面の検知に基づき図示しない制御機構によって、所定の
液面高さまで液が送られるとポンプ41aの作動が停止す
る。次いで、中和剤槽42から中和剤が、凝集剤槽44から
凝集剤が、それぞれ凝集沈澱槽40内の水洗廃液へ所定量
添加される。このとき、中和剤はpHセンサ47の測定値
に基づき図示しない制御機構によって所定のpH範囲内
になるまで中和剤が添加され、凝集剤はポンプ41aで送
られた水洗廃液量に対応する量が添加される。また、中
和剤及び凝集剤の添加開始時点から添加終了時点まで撹
拌機49を回転させる。撹拌機49の回転が停止し液中に生
じたスラッジが沈降した後、ポンプ41cを作動して凝集
沈澱槽40内の上澄み液を再生水貯蔵タンク53へ送る。こ
のとき、上澄み液に混入したスラッジはカートリッジフ
ィルタ52によって除去される。再生水貯蔵タンク53内の
再生水はポンプ41dにより水洗水タンク31へ戻し水洗に
使用する。 図3は、再生装置Dの別の実施例を示す構
成図である。同図において、60は現像廃液を入れる廃液
タンクで、ポンプ41eにより水洗水タンク31内の疲労し
た水洗水を廃液タンク60へ送って一旦貯蔵する。廃液タ
ンク60は図示しない液面制御機構を有し、液面が所定の
下限になるとポンプ41eが作動し、所定の上限に達する
と停止するようになっている。
【0024】62は現像廃液を加熱して含有する溶媒を蒸
発させる蒸留釜、63は蒸留釜62内で蒸発した蒸気を冷却
し凝縮させる空冷式の冷却器、64は冷却器63で凝縮した
液体を受け入れる受液器で、蒸留釜62から受液器64まで
は排気ポンプ65により内部が減圧される構造になってい
る。66は蒸留釜62内で濃縮された生じたスラッジを入れ
るスラッジタンク、67は蒸留釜62とスラッジタンク66の
間に設けた手動弁である。
【0025】蒸留釜62は、図示しない液面センサと制御
機構を備え、液面の検知に基づき電磁弁70の開閉により
蒸留釜62内への現像廃液の流入を制御し、蒸留釜62内の
液面が所定の範囲に維持されるようになっている。71は
蒸留釜62へ入る現像廃液中の固形物を濾過して取り除く
フィルタ、72は現像廃液を加熱するヒータである。
【0026】受液器64内に溜まった凝縮液は再生水貯蔵
タンク74へポンプ41fで排出されるが、受液器64は液面
制御機構(不図示)を有し、受液器64内の液面高さが、
受液器64内の減圧が保たれる所定の範囲に維持される。
再生水貯蔵タンク74内の液はポンプ41gで水洗水タンク
31へ送られる。
【0027】次に、図3に示す再生装置の動作を説明す
る。まず、処理装置の水洗水タンク31中の水洗廃液をポ
ンプ41eで廃液タンク60に収容する。次いで、排気ポン
プ65の作動により蒸留釜62から受液器64までの内部が減
圧され、電磁弁70を開くことにより廃液タンク60内の水
洗廃液がフィルタ71を通って蒸留釜62へ吸引されて流入
する。この際、図示しない液面制御機構により電磁弁70
の開閉を制御して廃液タンク60から蒸留釜62への流入を
制御し、蒸留釜62内の液面レベルが制御される。蒸留釜
62内の圧力条件は、蒸留釜62内の上部空隙部分の圧力を
40〜70cmHgの範囲とすることが適当であり、より好ま
しくは40〜65cmHgの範囲である。
【0028】蒸留釜62へ送られた水洗廃液は、ヒータ72
で加熱され、蒸発した気体は蒸留釜62の上部から冷却器
63へ吸引され、そこで冷却されて凝縮し受液器64に流下
し収容される。受液器64に収容された凝縮液はポンプ41
fで再生水貯蔵タンク74へ送られ貯蔵される。再生水貯
蔵タンク74内の再生水は、ポンプ41gにより水洗水タン
ク31へ送られる。
【0029】蒸留釜62内で濃縮されて生じたスラッジは
手動弁67を開いてスラッジタンク66へ落として収容す
る。
【0030】本発明が適用される感光材料の処理には、
例えば特開平1-149043号、特開平1-150142号、特開平1-
154157号、特開平1-154158号等に記載されたような、基
板上に感光層及びインキ反撥層としてシリコーン層を積
層した構成を有するもの及びその現像液、感光性成分と
してジアゾ化合物を用いたネガ型感光層を有する感光性
平版印刷版の処理、感光性成分としてo-キノンジアジド
化合物を用いたポジ型感光層を有する感光性平版印刷版
の処理、例えば特開昭62-175757号公報第5頁左下欄第1
8行〜第7頁右上欄第11行に記載されているような感光
性平版印刷版、例えば特開昭62-24263号、同62-24264
号、同62-25761号、同62-35351号、同62-73271号、同62
-75535号、同62-89060号、同62-125357号、同62-133460
号、同62-159148号、同62-168160号、同62-175757号、
同62-175758号、同63-200154号、同63-205658号各公報
に記載されているような感光性平版印刷版の処理が包含
される。次に、本発明の処理方法の実施例を示す。
【0031】実施例1 図1に示す処理装置を用い、ネガ型感光性平版印刷版と
ポジ型感光性平版印刷版を処理(現像、水洗及び不感脂
化処理)した。現像には下記現像液(使用液)を用い、
感光性平版印刷版の面積1m2当たり200ml供給した。
【0032】 現像液(使用液、ネガ・ポジ共通現像液) イオン交換水 900 重量部 ケイ酸カリウム 32 〃 亜硫酸カリウム 20 〃 水酸化カリウム 18 〃 p-t-ブチル安息香酸 10 〃 プロピレングリコールモノフェニルエーテル 2 〃 EDTA 2 〃 ペレックスNBL(花王製アニオン界面活性剤) 0.2 〃 エマルゲン147(花王製ノニオン界面活性剤) 0.4 〃 水洗水タンク31に水を20l入れ、リンス・ガム液タンク
33にガム液SGW−2(コニカ(株)製)を1:1に水
で希釈したものを10l入れた。この処理中、水洗水を5
lずつ凝集沈澱槽40へ送り、中和剤として10%硫酸を10
0ml、凝集剤としてポリアクリルアミド系カチオン高分
子凝集剤(0.25%aq)を50ml添加して中和凝集処理を
行った。凝集沈澱槽40内の上澄み液を100μmポア径のカ
ートリッジフィルタで濾過して再生水貯蔵タンク53へ入
れ、該タンク中の再生水を200ml/分で25分間ずつ2時
間おきに水洗水タンク31へ断続的に戻した。このような
再生操作を2時間毎に1日4回繰り返し、1カ月間上記
と同様の再生処理を行った。その結果、1カ月後でも汚
れのない良好な印刷版が得られた。
【0033】比較例 水洗廃液の再生処理を行わないほかは前記実施例1と同
様の実験を行った。その結果、1週間後に水洗水タンク
31が汚れ、シャワーノズル32の詰りを生じた。また、1
週間目の終わりの時点で水洗水が非常に汚れており、印
刷版に汚れが付着し、印刷汚れを生じた。
【0034】実施例2 水洗廃液の再生装置Dとして図3に示すものを用いたほ
かは実施例1と同様の実験を行った。蒸留釜62には5l
の容量のものを用い、水洗廃液を蒸留釜62へ送り減圧蒸
留し(2.5l/h)再生した。再生水は、連続的に水洗
水タンク31へ戻した(2.5l/h)。その結果、1カ月
後でも汚れのない良好な印刷版が得られた。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、感光材料の自動現像機
による現像処理において、現像後の水洗処理を長期間安
定に保つことができ、水洗水中の汚れの発生が改善さ
れ、水洗廃液量を減少し、廃液の処理コストを減少で
き、その結果、処理コストを低減でき、自動現像機の水
洗工程の汚れ及びノズルの詰まりが改善され、それによ
り、清掃の手間のかからない処理方法及び処理装置が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置の実施例の構成図。
【図2】図1の要部の構成図。
【図3】再生装置の別の実施例を示す構成図。
【符号の説明】
A 現像部 B 水洗部 C リンス・ガム部 D 再生装置 31 水洗水タンク 40 凝集沈澱槽 42 中和剤タンク 44 凝集剤タンク 50、66 スラッジタンク 52 カートリッジフィルタ 53、74 再生水貯蔵タンク 62 蒸留釜 63 冷却器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03D 3/00 7810−2H (72)発明者 渡辺 真也 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 舩木 昌弘 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を自動的に搬送しながら現像工
    程及びそれに続く水洗工程を含む処理工程で処理する方
    法において、該水洗工程で排出される水洗廃液を再生処
    理し、得られた再生水を該水洗工程へ戻して水洗水とし
    て使用することを特徴とする感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 感光材料を自動的に搬送しながら現像
    し、次いで水洗する手段を少なくとも有し、該水洗する
    手段が水洗水タンク中の水洗水を循環して感光材料に供
    給する手段を有する処理装置において、該水洗する手段
    から排出される水洗廃液を再生する再生手段、及び該再
    生手段で再生された再生水を該水洗水タンクに戻す手段
    を有することを特徴とする感光材料の処理装置。
JP3314815A 1991-11-28 1991-11-28 感光材料の処理方法及びそれに用いる処理装置 Pending JPH05150408A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3314815A JPH05150408A (ja) 1991-11-28 1991-11-28 感光材料の処理方法及びそれに用いる処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3314815A JPH05150408A (ja) 1991-11-28 1991-11-28 感光材料の処理方法及びそれに用いる処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05150408A true JPH05150408A (ja) 1993-06-18

Family

ID=18057939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3314815A Pending JPH05150408A (ja) 1991-11-28 1991-11-28 感光材料の処理方法及びそれに用いる処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05150408A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1984004999A1 (en) * 1983-06-10 1984-12-20 Fanuc Ltd Method of manufacturing permanent magnetic field rotor
WO1986005332A1 (en) * 1985-02-28 1986-09-12 Fanuc Ltd Permanent magnet field rotor assembly
US5780132A (en) * 1993-12-20 1998-07-14 Bridgestone Corporation Composite rubber article and method of making
WO2008075587A1 (ja) * 2006-12-18 2008-06-26 Eastman Kodak Company 感光性平版印刷版用現像処理装置の洗浄廃水の処理方法、現像処理方法、および現像処理装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1984004999A1 (en) * 1983-06-10 1984-12-20 Fanuc Ltd Method of manufacturing permanent magnetic field rotor
WO1986005332A1 (en) * 1985-02-28 1986-09-12 Fanuc Ltd Permanent magnet field rotor assembly
US5780132A (en) * 1993-12-20 1998-07-14 Bridgestone Corporation Composite rubber article and method of making
WO2008075587A1 (ja) * 2006-12-18 2008-06-26 Eastman Kodak Company 感光性平版印刷版用現像処理装置の洗浄廃水の処理方法、現像処理方法、および現像処理装置
JP2008152048A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Eastman Kodak Co 感光性平版印刷版用現像処理装置の洗浄廃水の処理方法、現像処理方法、および現像処理装置
EP2096495A1 (en) * 2006-12-18 2009-09-02 Eastman Kodak Company Method of treating rinsing wastewater from developing apparatus for photosensitive lithographic printing plate, method of development, and developing apparatus
EP2096495A4 (en) * 2006-12-18 2010-12-29 Eastman Kodak Co METHOD FOR THE TREATMENT OF RINSING WASTE FROM A DEVELOPING DEVICE FOR A LIGHT-SENSITIVE LITHOGRAPHIC PRINTING PLATE, DEVELOPMENT METHOD AND DEVELOPMENT DEVICE
US8178283B2 (en) 2006-12-18 2012-05-15 Eastman Kodak Company Method of treating rinsing wastewater from developing apparatus for photosensitive lithographic printing plate, method of development, and developing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3973987A (en) Water recycle treatment system for use in metal processing
JP2008152048A (ja) 感光性平版印刷版用現像処理装置の洗浄廃水の処理方法、現像処理方法、および現像処理装置
JP2001502847A (ja) フォトレジスト現像液及び膜剥し液を回収するための装置及び方法
JPH10504662A (ja) 版面現像において現像液を若返らせるための方法と装置
JPH05150408A (ja) 感光材料の処理方法及びそれに用いる処理装置
JP4212735B2 (ja) ワイピング液処理方法およびその装置
WO1994010611A1 (en) Developer circulating method in flexographic plate making step and apparatus for practicing the same
JPH054097A (ja) 非銀塩感光材料の処理廃液の処理方法
JPH1062968A (ja) フレキソ印刷、タイポグラフィーあるいはドライオフセット印刷に使用できる柔軟な版材を調製する方法及びエッチング機
JPH02157084A (ja) 廃液処理の作業性等が改善される非銀塩感光材料の処理方法及び処理装置
JPH0568980A (ja) 感光材料の処理廃液の処理方法及び現像処理方法
JPH0627683A (ja) 非銀塩感光材料の処理方法及びそれに用いる装置
JPH08123041A (ja) 感光材料の処理方法及び装置
JPH05142781A (ja) 感光材料の現像廃液の処理方法及び該処理方法に用いる自動現像機
JPH0428296B2 (ja)
JPH05224403A (ja) 感光性平版印刷版の処理廃液の処理方法
JPH0839073A (ja) 感光性材料の処理方法及び装置
JPH0534870A (ja) 非銀塩感光材料の処理廃液の処理方法
JPH0784341A (ja) 非銀塩感光材料の処理における水洗水の再生方法と装置
JP3060328B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理方法
JP5559942B2 (ja) 再生水利用装置、再生水生成装置、及び廃液処理システム
JPH04353847A (ja) 非銀塩感光材料の水洗疲労液の処理装置
JPH0720636A (ja) 非銀塩感光材料の処理方法
US5321458A (en) Method and apparatus for developing presensitized offset printing plates
JPH0844082A (ja) 感光性材料の処理方法及び装置