JPS62118348A - 写真処理廃液の処理装置 - Google Patents

写真処理廃液の処理装置

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JPS62118348A
JPS62118348A JP25900985A JP25900985A JPS62118348A JP S62118348 A JPS62118348 A JP S62118348A JP 25900985 A JP25900985 A JP 25900985A JP 25900985 A JP25900985 A JP 25900985A JP S62118348 A JPS62118348 A JP S62118348A
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photographic
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processing
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松島 陽子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、写真用自動現像機による写真感光材料の現像
処理に伴ない発生する廃液(本明細書において写真処理
廃液ないし廃液と略称)を自動現像機内若しくは自動現
像機の近傍に配置して処理するのに適した写真処理廃液
を蒸発処理する処理方法及び装置に関する。
[従来の技術] 一般に、ハロゲン化銀写真感光材料の写真処理は、黒白
感光材料の場合には現像、定着、水洗等カラー感光材料
の場合には発色現像、漂白定着(又は漂白、定着)水洗
、安定化等の機能の1つ又は2つ以上を有する処理液を
用いた工程を組合せて行なわれている。
そして、多量の感光材料を処理する写真処理においては
、処理によって消費された成分を補充し一方、処理によ
って処理液中に溶出或は蒸発によって濃化する成分(例
えば現像液における臭化物イオン、定着液における銀錯
塩のような)を除去して処理液成分を一定に保つことに
よって処理液の性能を一定に維持する手段が採られてお
ち、上記補充のために補充液が処理液に補充され、上記
写真処理における濃化成分の除去のために処理液の一部
が破棄されている。
近年、補充液は水洗の補充液である水洗水を含めて公害
上や経済的理由から補充の量を大幅に減少させたシステ
ムに変わりつつあるが、写真処理液の廃液は自動現像機
の処理槽から廃液管によって導かれ、水沈水の廃液や自
動現像機の冷却水等で稀釈されて下水道等に破棄される
。  。
しかしながら、近年の水質汚濁防止法や各都道府県条例
による公害規制の強化により、水沈水や冷却水の下水道
や河川への廃棄は可能であるが。
これら以外の写真処理液〔例えば、現像液、定温液1発
色現像液、漂白定着液(又は漂白液、定着液)安定液等
〕の破棄は、実質的に不可能となっている。このため、
各写真処理業者は廃液を専門の廃液処理業者に4・回収
料金を払って回収してもらったり公害処理設備を設置し
たりしている。しかしながら、廃液処理業者に依託する
方法は、廃液を貯めておくのにかなりのスペースが必要
となるし、またコスト的にも極めて高価であり、さらに
公害処理設備は初期段−J¥(イニシャルコスト)が極
めて大きく、整備するのにかなり広大な場所を必要とす
る等の欠点を有している。さらに具体的には、写真廃液
の公害負荷を低減させる公害処理方法としては、活性汚
泥法(例えば、特公昭51−12943号及び特公昭5
1−7952号等)、蒸発法(特開昭49−81143
7号及び特公昭58−33998号等)。
電解酸化法(特開昭48−84482号、特開昭49−
119458号特公昭53−43478号、特開昭49
−119457号等)、イオン交換法(特公昭51−3
7704号、特開昭53−383号、特公昭53−43
271号等)、逆浸透法(特開昭50−22483号等
)、化学的処理法(特開昭49−84257号、特公昭
57−37398号、特開昭53−12152号、特開
昭49−58833号、特開昭53−83783号、特
公昭57−37395号等)等が知られてきているが未
だ十分ではない。
一方、水資源面からの制約、給排水コストの上昇、自動
現像機設備における簡易さと、自動現像機周辺の作業環
境上の点等から、近年、水洗に替わる安定化処理を用い
、自動現像機外に水洗の給排水のための配管を要しない
自動現像Ia(いわゆる無水洗自動現像a)による写真
処理が普及しつつある。このような処理では処理液の温
度コントロールのための冷却水も省略されたものが望ま
れている。このような実質的に水洗水や冷却水を用いな
い写真処理では自動現像機からの写真処理廃液は水洗処
理がある場合と比べて水によって稀釈されないためその
公害負荷が極めて大きく一方に於て廃液量が少ない特徴
がある。従って、この廃液量が少ないことにより、給廃
液用の機外の配管を省略でき、それにより従来の自動現
像機の欠点と考えられる、配管を設置するために設置後
は移動が困難であり、足下スペースが狭く、設置時の配
管工事に多大の費用を要し、温水供給用のエネルギー費
を要する等の欠点が全て解消され、オフィスマシンとし
て使用できるまでコンパクト化、簡易化が達成されると
いう極めていおおきい利点が発揮される。
しかしながら、この反面、その廃液は極めて高い公害負
荷を有しており、河川はもとより下水道にさえ、その公
害規制に照してその廃棄は全く不可源となってしまう、
さらにこのような写真処理(実質的に水洗を行わない処
理)の廃液量は少ないとはいえ、比較的小規模な処理で
も、例えばXレイ感光材料の処理で1日にIO見、印刷
製版用感光材料の処理で、1日に50文程度となり、そ
の廃液の処理は、近年益々大きな問題となりつつある。
写真処理廃液の処理を容易に行うことを目的として、写
真処理廃液を加熱して水分を蒸発固化する装置が実開昭
8G−70841号に示されているが、この装置にした
ところが写真処理廃液を該装置に導入するため、季節に
より(例えば夏と冬)自動現像機内の処理液の蒸発量が
大きく変化し、これによって感光材料を同一量処理して
も前記蒸発処理装置へ流入する廃液量が増減し、コンス
タントな蒸留作業が行えない欠点があった。またさらに
、近年の低補充量化、コンパクトラボ化による低更新率
化、及び迅速処理化による処理液の高温処理 。
化等により蒸発量はさらに増加する傾向にあり、このた
め前記欠点はさらに拡大される傾向にある。
[目的] 本発明は、実開昭80−70841号に示されているが
如き写真用蒸発処理装置の考えを更に発展させると共に
、装置の実用化のための様々の改良を明らかにすること
を主目的とするものであり、#に、単−若くは少数の自
動現像機が配備されている写真処理施設における写真処
理廃液の処理に最適な写真処理廃液の蒸発処理装置を明
らかにすることを目的とするものである。さらに別なる
目的は蒸留作業を常に一定条件で行える写真処理廃液の
蒸発処理装置の提供にあり、特に化学的組成を異にする
写真処理廃液を別々に蒸発処理することができる処理方
法及び装置を明らかにすることを目的とするものである
。。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、写真用自動現像機の各写真処理槽から生じる
写真処理廃液を別々に蒸発処理することを特徴とする写
真処理廃液の処理方法、並びに。
自動現像機内若くはその近傍に配置されるものであり、 A、写真処理槽からオーバーフローする写真処理廃液を
ストックタンクに移す手段と、B、少なくとも2以上の
ストックタンクと、C1写真処理廃液をストックタンク
から蒸発処理手段に供給する手段と、 D、写真処理廃液を蒸発させe縮ないし乾固する蒸発処
理手段、 とが用意されており、各写真処理槽から生じる写真処理
廃液を別々に蒸発処理することを特徴とする写真処理廃
液の処理装置、に係わる。
本発明の好ましい実施態様は、自動現像機の写真処理槽
からオーバーフローする写真処理廃液を少なくとも2つ
のストックタンクに溜め、その量及び/又は処理手段内
の写真処理廃液量を検知して得られた写真処理廃液情報
に従い、写真処理廃液を各ストックタンクから蒸発処理
手段に別々に供給し、加熱手段により蒸発させ写真処理
廃液を濃縮ないし乾固すると共に、蒸気は冷却して蒸留
水として写真処理工程で再利用することである。
[実施例] 次に、添付図面に従ってC本発明の写真処理廃液の処理
方法及び装置の一実施例を説明する。
A 自動現像機 本発明が適用される自動現像機は第1図において符号1
Gで指示されており、図示のものはロール状の写真感光
材料Fを、発色現像槽CD、漂白定着槽BF、水洗代替
安定槽sbに連続的に案内して写真処理し、乾燥り後1
巻き取る方式ものである(図示しないが、自動現像機と
しては、ショートリーダーに写真感光材料を案内させる
発色現像槽CD、漂白槽81.定1f!IFIX 、水
洗代M 2 定46 Sb、第2安定槽を有する態様等
種々のものがあるが代表例として図示のものが挙げられ
る)。
11は補充液タンクであり後に詳記するセンサー21に
より写真感光材料Fの写真処理量を検知し。
その検出情報に従い制御装置20により各処理槽に補充
液の補充が行われる。
なお、写真処理の方式、写真槽の構成、補充液の補充方
法は、上記に限定されるものではなく、例えば特開昭5
8−14834号、同58−34448号、同57−1
32146号及び同58−18631号、特願昭59−
119840号、同59−120658号等に示される
所謂無水洗方式のものを含めて、他の方式ないし構成の
ものに対しても本発明の適用が可能である。
B 写真処理廃液の回収 本発明により処理を行うことができる写真処理廃液の代
表例について詳述する。但し、以下には処理される写真
材料がカラー用である場合の写真処理液について主に述
べるが、写真処理廃液はこれら写真処理液を用いてハロ
ゲン化銀カラー写真材料を処理する際に出るオーバーフ
ロー液が好ましく用いられる。
発色現像液は発色現像処理工程(カラー色画像を形成す
る工程であり、具体的には発色現像主薬の酸化体とカラ
ーカプラーとのカップリング反応によってカラー色画像
を形成する工程)に用いる処理液であり、従って1発色
現像処理工程においては通常発色現像液中に発色現像主
薬を含有させることが必要であるが、カラー写真材料中
に発色現像主薬を内蔵させ1発色現像主薬を含有させた
発色現像液又はアルカリ液(アクチベーター液)で処理
することも含まれる0発色現像液に含まれる発色現像主
薬は芳香族第1級アミン発色現像主薬であり、アミノフ
ェノール系及びp−フェニレジンアミン系誘導体が含ま
れる。これらの発色現像主薬は有機酸及び無機酸の塩と
して用いることができ1例えば塩酸塩、硫酸塩、燐酸塩
、p−)ルエンスルホン酸塩、亜硫酸塩、シュウ酸塩、
ベンゼンジスルホン酸塩等を用いる。これらの化合物は
一般に発色現像液11について約0.1g〜約30gの
濃度、更に好ましくは1発色現像液1見について約1g
〜15gの濃度で使用される。
上記アミノフェノール系現像剤としては例えば、0−7
ミノフエノール、p−7ミノフエノール、5−アミノ−
2−オキシ−トルエン、2−アミノ−3−オキシ−トル
エン、2−オキシ−3−アミノ−1,4−ジメチル−ベ
ンゼン等が含まれる。
発色現像液は、現像液に通常用いられるアルカリ剤、例
えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモ
ニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、硫酸ナトリウ
ム、メタホウ酸ナトリウムまたはホウ砂等を含むことが
あり、更に種々の添加剤1例えばベンジルアルコール、
ハロゲン化アルカリ全屈、例えば、臭化カリウム、また
は塩化カリウム等、あるいは現像調節剤として例えばシ
トラジン酸等、保恒剤としてヒドロキシルアミンまたは
亜硫酸塩等を含有することもある。さらに各種消泡剤や
界面活性剤を、またメタノール、ジメチルホルムアミド
またはジメチルスルホキシド等の有機溶剤等を適宜含有
することもある。なお、該発色現像液のpHは通常7以
上であり、好ましくは約9〜13である。
また、発色現像液には必要に応じて酸化防止剤としてジ
エチルヒドロキシアミン、テトロン酸、テトロンイミド
、2−アニリノエタノール、ジヒドロキシアセトン、芳
香族第2アルコール、ヒドロキサム酸、ペントースまた
はヘキソース、ピロガロール−1,3−ジメチルエーテ
ル等が含有されてもよい、更に発色現像液中には、金属
イオン封鎖剤として、種々なるキレート剤が併用されて
もよい0例えば該キレート剤としてエチレンジアミン四
酢酸、ジエチレントリアミノ五酢酸等のアミノポリカル
ボン酸、!−ヒドロキシエチリデンー1,1−ジホスホ
ン酸等の有機ホスホン酸、アミノトリ(メチレンホスホ
ン酸)もしくはエチレンジアミンテトラメチレンホスホ
ス酸等の7ミノボリホスホン酸、クエン酸もしくはグル
コン酸等のオキシカルボン酸、2−ホスホノブタン−1
,2,4−)リカルポン酸等のホスホノカルボン酸、ト
リポリリン酸もしくはヘキサメタリン酸等のポリリン酸
、ポリヒドロキシ化合物等が挙げられる。
漂白定着液は漂白定着工程(現像によって生成した金属
銀を酸化してハロゲン化銀に代え、次いで水溶性の錯体
を形成すると共に発色剤の未発色部を発色させる工程)
に用いられる処理液であり、該漂白定着液に使用される
漂白剤はその種類を問わない0例えば有機酸の金属錯塩
は、アミノポリカルボン酸又はホウ酸、クエン酸等の有
機酸で鉄、コバルト、銅等の金属イオンを配位したもの
である。このような有機酸の金属錯塩を形成するために
用いられる有機酸としては、ポリカルボン酸またはアミ
ノポリカルボン酸が挙げられる。
これらのポリカルボン酸またはアミノポリカルボン酸は
アルカリ金属塩、アンモニウム塩もしくは水溶性アミン
塩であってもよい、これらの具体例としてはエチレンジ
アミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、
エチレンジアミンート(β−オキシエチル)−N、N、
N−トリ酢酸、プロピレンジアミンテトラ酢酸、ニトリ
ロトリ酢酸、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸、イミ
ノジ酢酸、ジヒドロキシエチルグリシンクエン酸(また
は酒石酸)、エチルエーテルジアミンテトラ酢酸、グリ
コールエーテルジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミン
テトテプロビオン酸、フェニレンジアミンテトラ酢酸、
エチレンシアミンチトチ酢酸ジナトリウム塩、エチレン
ジアミンテトラ酢酸テトラ(・トリメチルアンモニウム
)塩、エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム塩
、ジエチレントリアミンペンタ酢酸ペンタナトリウム塩
、エチレンジアミンート(β−オキシエチル)−N、N
、N−トリ酢酸ナトリウム塩、プロピレンジアミンテト
ラ酢酸ナトリウム塩、ニトリロ三酢酸ナトリウム塩、シ
クロヘキサンジアミンテトラ酢酸ナトリウム塩等が挙げ
られ、これらの漂白剤は5〜450g/l、より好まし
くはlO〜150g/jLで使用される。該漂白定着液
には前記の如き漂白剤以外にハロゲン化銀定着剤を含有
し、必要に応じて保恒剤として亜硫酸塩を含有する組成
の液が適用される。また、エチレンジアミン四酢酸鉄(
I[I)錯塩漂白剤と前記のハロゲン化銀定着剤の他の
臭化アンモニウムの如きハロゲン化物を少量添加した組
成からなる漂白定着液、あるいは逆に臭化アンモニウム
の如きハロゲン化物を多量に添加した組成からなる漂白
定着液、さらにはエチレンジアミン四酢酸鉄(m)錯塩
漂白剤と多量の臭化アンモニウムの如きハロゲン化物と
の組合わせからなる組成の特殊な漂白定着液等が用いら
れることがある。前記ハロゲン化物としては、臭化アン
モニウムの他に塩化水素酸、臭化水素酸、臭化リチウム
、臭化ナトリウム、臭化カリウム、沃化ナトリウム、沃
化カリウム、沃化アンモニウム等も使用することができ
る。
漂白定着液に含まれる前記ハロゲン化銀定着剤としては
通常の定着処理に用いられるようなハロゲン化銀と反応
して水溶性の錯塩を形成する化合物1例えば、チオ硫酸
カリウム、チオシアン酸カリウム、チオ硫酸アンモニウ
ムの如きチオ硫酸塩。
チオシアン酸カリウム、チオシアン酸ナトリウム、チオ
シアン酸アンモニウムの如きチオシアン酸塩、チオ尿素
、チオエーテル等がその代表的なものである。これらの
定着剤は5g/ 1以上、溶解できる範囲の量で使用さ
れるが、一般には70.〜250g/見で使用される。
なお、漂白定着液にはホウ酸、ホウ砂、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム。
炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、酢
酸、酢酸ナトリウム、水酸化アンモニウム等の各種pH
l1衝剤を単独あるいは21a以上組合わせて含有する
ことがある。さらにまた、各種の蛍光増白剤や消泡剤あ
るいは界面活性剤を含有することがある。またヒドロキ
シルアミン、ヒドラジン、アルデヒド化合物の重亜硫酸
付加物等の保恒剤、アミノポリカルボン酸等の有機キレ
ート化剤あるいはニトロアルコール、硝酸塩等の安定剤
、メタノール、ジメチルスルホアミド、ジメチルスルホ
キシド等の有機溶媒等を適宜含有することもある。更に
は、漂白定着液は、特開昭46−280号、特公昭45
−8506号、同46−556号、ベルギー特許第77
0,910号、特公昭45−8836号、同53−98
54号、特開昭54−71634号及び同49−423
49号等に記載されている種々の漂白促進剤を添加する
ことがある。
漂白定着液のpHは4.0以上で用いられるが、一般に
はpH5,0以上PH9,5以下で使用され、望ましく
はpH8,0以上pH8,5以下で使用され、更に述べ
れば最も好ましいpHは8.5以上8.5以下で処理さ
れる。
なお、漂白定着処理は、前記漂白剤を主成分とする漂白
液による漂白処理と、前記定着剤を主成分とする定着液
による定着処理とに分離されて実施される場合もある。
水洗代替安定液は通常の安定化処理ではなく水洗代替処
理であり、特開昭58−134636号等の他、特願昭
58−2709号等に記載のような画像安定化処理をさ
し、実質的に水洗処理をなくすためのものである。従っ
て処理浴の名称は必ずしも安定化処理でなくてもよい0
本発明においては水洗代替安定化処理と結合させて使用
すると発色現像槽に外の廃液の量が少なく蒸発処理する
のに好ましい。
安定液にはカラー画像を安定化させる機走の処理と水洗
ムラ等の汚染を防止する水切り浴的機能の安定液もある
。他にはカラー画像を着色する着色調整液や、帯電防止
剤を含んだ帯電防止液もこれらの安定液に含まれる。安
定液には前浴から漂白定着成分が持ち込まれるときには
、これらを中和化、脱塩及び不活性化し色素の保存性を
劣化させない工夫がされる。
このような安定液に含まれる成分としては鉄イオンとの
キレート安定度定数が6以上(特に好ましくは8以k)
であるキレート剤がある。これらのキレート剤は、有機
カルボン酸キレート剤、有機リン酸キレート剤、ポリヒ
ドロキシ化合物、無機リン酸キレート剤等があり、なか
でも好ましいキレート剤としては、エチレンジアミンジ
オルトヒドロキシフェニル酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒド
ロキシエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、ヒドロキシエチルイミノニ酢酸、ジアミノプロ
パノール四酢酸、エチレンジアミンテトラキスメチレン
ホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、l−ヒ
ドロクシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、1.1−
ジホスホンエタン−2−カルボン酸、2−ホスホノブタ
ン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシ−1
−ホスホノプロパン−1,2,3−トリカルボン酸、カ
テコール−3,5−ジスルホン酸、ピロリン酸ナトリウ
ム、テトラポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナ
トリウムがあり、本発明の効果のために特に好ましくは
ジエチレントリアミン五酢酸、l−ヒドロキシエチリデ
ン−1,1−ジホスホン酸やこれらの塩である。これら
の化合物は一般に安定液11について約o−tg −1
0gの濃度、更に好ましくは、安定液141について約
0.5g〜5gの濃度で使用される。
安定液に添加される化合物としては、アンモニウム化合
物がある。これらは各種の無機化合物のアンモニウム塩
によって供給されるが、具体的には水酸化アンモニウム
、臭化アンモニウム、炭酸アンモニウム、塩化アンモニ
ウム、次亜リン酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、
亜リン酸アンモニウム、フッ化アンモニウム、酸性フッ
化アンモニウム、フルオロホウ酸アンモニウム、ヒ酸ア
ンモニウム、炭酸水素アンモニウム、フッ化水素アンモ
ニウム、fE酸水素アンモニウム、硫酸アンモニウム、
ヨウ化アンモニウム、硝酸アンモニウム、五ホウ酸アン
モニウム、酢酸アンモニウム。
アジピン酸アンモニウム、ラウリノV)リカルポン酸ア
ンモニウム、安息香酸アンモニウム、カルバミン酸アン
モニウム、クエン酸アンモニウム、ジエチルジチオカル
バミン酸アンモニウム、ギ酸アンモニウム、リンゴ酸水
素アンモニウム、シュウ酸水素アンモニウム、フタル酸
水素アンモニウム、酒石酸水素アンモニウム、乳酸アン
モニウム、リンゴ酸アンモニウム、マレイン酸アンモニ
ウム、シュウ酸アンモニウム、フタル酸アンモニウム、
ピクリン酸アンモニウム、ピロリジンジチオカルバミン
酸アンモニウム、サルチル酸アンモニウム、コハク酸ア
ンモニウム、スルファニル酸アンモニウム、酒石酸アン
モニウム、チオグリコール酸アンモニウム、 2,4.
8−トリニトロフェノールアンモニウム等である。これ
らのアンモニウム化合物の楕加量は安定液!2当り0.
05〜1 oogの範囲で使用され、好ましくは0.1
〜20gの範囲で用いられる。
安定液に添加される化合物としては、酢酸、硫酸、塩酸
、硝酸、スルファニル酸、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム、水酸化アンモニウム等のpH調整剤、安息香酸
ソーダ、ヒドロキシ安息香酸ブチル、抗生物質、テヒド
ロ酢酸、ソルビン酸カリウム、サイアベンダゾール、オ
ルト−フェニルフェノール等、5−クロロ−2−メチル
−4−イソチアゾリン−3−オン、2−オクチル−4〜
イソチアゾリン−3−オン、1−2−ペンツイソチアゾ
リン−3−オン、の外、特願昭59−148325号明
細書第26〜30頁記載の防パイ剤、水溶性金属塩等の
保恒剤、エチレングリコール、コール、ポリビニルピロ
リドン(PVP K−15、ルビスコ−JL/に−17
等)等の分散剤。
ホルマリン等の硬膜剤、蛍光増白剤等が挙げられる。な
お、これらの添加化合物の中でも特願昭58−5869
3号明細書に記載されるアンモニウム化合物は画像被膜
中にpi仮保存とって最適な弱酸性に調整する働きをす
る。アンモニウム化合物とともに用いられる化合物とし
ては酸があり、硫酸、塩酸等が用いられる。とりわけ本
発明においては前記防パイ剤を含有した水洗代替安定液
を用いる際に蒸発処理装置内にタールの発生が少ないた
め特に好ましく用いられる。
安定液のpH値は0.1〜lOに調整され、好ましくは
2〜9、より好ましくはpH4〜8.5で処理される。
また、安定化処理工程は多段槽とし、補充液は最終段槽
から補充し、順次前段槽にオーバーフローする逆流方式
にすることが補充量を少なくできて好ましい、安定化処
理の後には水洗処理を全く必要としないが、極く短時間
での少量水洗によるリンス、表面洗浄等が必要に応じて
行われることがある。
漂白定着処理工程に続き、実質的に水洗工程を経ずに直
接安定化処理を行うときは、B白定着浴と安定化浴の間
に銀回収のための短時間の銀回収や溜水によるリンス等
が設けられることがある。
なお安定化処理の後、界面活性剤を含有する水切り浴等
を設けてもよいが、好ましくは、銀回収浴、リンスおよ
び水切り浴等は設けないことである。これらの付加処理
はスプレーや塗りつけ処理をすることもある。
また前記発色現像処理の後にコンディショニング槽が設
けられることがあり、該コンディショニング槽は現像を
停止させ、漂白反応を促進させるために使用し、漂白定
着液への現像剤の混入を防止し、その悪影響を少なくす
るために役立つものであり、該コンディショニング槽に
は例えば漂白促進剤とバッファー剤が含有される。該漂
白促進剤としては、一般には有機イオウ化合物が用いら
れ、メルカプト化合物やチオン化合物が使用される。更
に酢酸やクエン酸、コハク酸、硫酸、水酸化ナトリウム
等の酸やアルカリ剤がコンディショナーのPRを調整す
るために使用される。これらの漂白促進剤やバッファー
剤の添加量はコンディショナーti当り0.001gか
ら100gの範囲で使用される。また上記添加剤以外に
もキレート剤等を添加することもある。
処理される感光材料がネガ用である場合、該ネガ用安定
液には写真画像保存性改良のため、アルデヒド誘導体が
添加されることがある。
前記ネガ用安定液には必要に応じて各種の添加剤、例え
ば、シロキサン話導体等の水滴ムラ防止剤、ホウ酸、ク
エン酸、燐酸、酢酸、あるいは水酸化ナトリウム、酢酸
ナトリウム、クエン酸カリウム等のpHjl整剤、カリ
明ばん、クロム明ばん等の硬膜剤、メタノール、エタノ
ール、ジメチルスルホキシド等の有機溶媒、エチレング
リコール、□ポリエチレングリコール等の調湿剤、その
他色調剤等処理効果を改善、拡張するための添加剤が加
えられることがある。
また前記ネガ用安定液は前記した安定液と同様向流流路
長を長くするため2つ以上の区画に仕切られてもよい、
また補充液の作り方や補充量は前記安定液の場合と同様
でよい。
またカラーペーパー用発色現像液や安定液でスチルベン
系蛍光増白剤を用いることがある。
前記発色現像液の廃液に含まれる成分は、前記各種成分
ないし添加剤及び処理される写真材料から溶出し蓄積す
る成分等である。
前記漂白定着液及び安定液の廃液に含まれる成分は、前
記各種成分ないし添加剤及び処理される写真材料から溶
出し蓄積する成分等である。
各処理槽に対し補充液の補充が行われると、オーバーフ
ロー廃液として処理槽から排出され別々に若くは2以と
の写真処理廃液が区分されてストックタンク30−31
に集められる。
処理手段40を複数個設け、そのlないし2以上をスト
ックタンクとして利用すること(例えば。
交互にストックタンクと処理手段として使い分ける)等
も包含する。
ストックタンク30・31を用い、一定量を1度に処理
するようにすれば、濃縮ないし乾固させた写真処理廃液
を均一化でき、ストックタンク30・31は写真処理槽
から処理手段へのバッフT−として有用である。
図示の自動現像機においては、補充液の補充により処理
槽の上部からオーバーフローした分が写真処理廃液とし
て処理の対象となる。
オーバーフローした写真処理廃液をストックタンク30
・31に移す手段としては、案内管を通して自然落下さ
せるのが簡易の方法であるが、途中に熱交換手段を配置
して写真処理廃液の保有している熱エネルギーを採取し
たり、或は、自動現像機若しくは後述する蒸発処理装置
の熱エネルギーを利用してストックタンク30・31に
集められる以前に写真処理廃液を予備加熱、若しくは水
分を蒸発させる手段を設けてもよいし、また、ポンプ2
3等より強制移送する場合もあり得る。
また上記した如く、各写真処理槽CD、 8F、 Sh
に写真処理廃液中の成分に相違が有るため、本発明にお
いては、全ての写真処理廃液を一括処理せず各写真処理
槽毎に若しくは2又は3以上の群に分けられた処理槽の
廃液毎にストックタンク30・31を用意して別々に処
理する。特に、銀の回収の点から発色現像11!ICD
の廃液と漂白定着槽BF及び水洗代替安定槽sbの廃液
とを分けると有利である。
また、既存の自動現像機等にある廃液タンクに配管しポ
ンプにより廃液をストックタンクへ強制移送してもよい
、更に、自動現像機の廃液タンク自体をストックタンク
として利用することができる。この場合、該スト−2ク
タンクのff1ffiを検知してポンプを作動し配管に
て廃液を強制移送することが好ましい、廃液タンクに浮
きを浮かせて一定以との液面を検知してポンプを作動さ
せるこも既存の自動現像機に設置が簡単で好ましい。
C処理手段 処理手段40は加熱手段41、処理中若しくは処理済み
写真処理廃液(濃縮液ないし乾固物)を溜める手段を含
む処理室42、処理済み写真処理廃液(濃縮液ないし乾
固物)を処理室42から排出する手段43を包含してい
る。
また、好ましくはフィルター、吸着剤等によるガス吸着
手段50及び蒸気の冷却手段を含む蒸留水の再利用60
手段を付加した実施例としてもよい。
加熱手段41としては、熱源と加8(蒸発)方式が重要
であるが、本発明の適用にあたっては特定のものに限定
される理由は存在せず、電気・ガス太陽熱等の実効性の
ある熱源を1つ或は2以上組み合せ利用して写真処理廃
液を加熱し、該写真処理廃液を蒸発させて濃縮ないし乾
固させるものを包含する。また処理室42に写真処理廃
液を溜めて全体を加熱するものから、例えば、オーバー
ヒートさせた金属板等の発熱体に写真処理廃液を落下な
いし投下(散布を含む)して蒸発させるもの及び定量ず
つ熱源に供給して連続的に処理するものまで様々に構成
することが可能であり、更に処理室42内に霧状に写真
処理廃液を噴霧し、加熱空気をあてて写真処理廃液を蒸
発させるものであってもよい、なお、加熱空気を写真処
理廃液中に投入するものであってもよい。
また、噴霧するものは写真処理廃液を加熱旋回気流に乗
せるのが好ましくスプレードライ装置を用いることがで
きる。
加熱手段41の位置は、溜められた写真処理廃液の上方
、内部、或いは処理室42の外部等任意である。
なお加熱手段41がニクロム線等の熱源内蔵石英管や電
熱板の如く写真処理廃液に直接触れるものにおいては、
その表面に濃縮ないし乾固した写真処理廃液が固着して
熱効率が低下するのを防止するため1例えばフッ素樹脂
(例えば、テフロン)等の保:iIggを有する金属等
を介して廃液と接触するようにしておくのが好ましい。
処理室42の構成は、前記した加熱手段41の構成に対
応して決められるが、好ましくは減圧雰囲気にして、沸
点を下げて水の蒸発を促進するのがよい。
図示の如く、処理室42が処理すべき写真処理廃液ない
し処理済みのものを溜める構成のものの場合には、金属
ないし陶磁器・合成樹脂等により中釜を形成し、処理済
みの濃縮液ないし乾固物を中釜ごと取り出し廃棄ないし
処理するようにするのが好ましい。
排出手段43としては、前記した中釜を利用するものの
外1回転スクリュウ、ポンプを利用した来社の排出装置
や処理室42の底部からバルブを介して自然落下させる
もの等様々に設計することができる。
また、濃縮液に吸液性樹脂、固化剤1石灰等の乾燥剤を
加えて固型化して排出するようにしてもよい、更に、バ
グフィルタ−等の分離手段を介して排出するようにする
のも好ましい。
ガス吸着手段50は、蒸発させた写真処理廃液中に含ま
れる硫化水素、硫黄酸化物ないしアンモニアガス(H2
S 、 SO2、NH3等)等の有害なガスをゼオライ
ト吸着剤、活性炭等の各種の脱硫拳吸着技術を利用して
分離回収するものである。
冷却手段80は廃液処理手段40により蒸発処理された
蒸留水を活性炭、逆侵透膜、紫外線照射1m化剤等によ
り2次処理し、蒸留水を得て、自動現像機10における
写真処理液に利用される。即ち、例えば補充液の溶解水
、或は水洗代替安定液として再利用する場合に用いられ
る。再利用しない場合には、蒸気をそのまま又は2次処
理して大気中に放出するだけでよく、この冷却手段60
は不要である。
D 制御 本発明の写真処理廃液の蒸発処理装置における制御は主
として。
(1)ストックタンクへの写真処理廃液の排出(2)ス
トックタンクから処理手段40への写真処理廃液の供給 (3)処理手段40の作動 の各事項について重要であり以下順次説明する。
(1)ストックタンクへの写真処理廃液の排出ストック
タンク30・31内の写真処理廃液の量並びに温度はセ
ンサー22により検出され、その情報は、制御型M2G
の記憶部に逐次記憶されている。
従って、ストックタンク30−31内の写真処理廃液が
満杯状態にあることが検出されると、新たに写真処理廃
液が排出されないように補充液の補充が禁止されるか、
或は補充液の補充指示情報に従ってストックタンク30
・31から処理手段40へのポンプ23による緊急排出
が行われる。誤動作を防止するには、ストックタンク3
0・31の容量に余裕を持たせたり、或は複数のストッ
クタンク30・31ないし予備タンクを配備しておくの
が好ましい、また写真処理廃液を一括処理せず、写真処
理廃液の種別に従って別々に処理する方式のものにおい
ては各ストックタンク30・31ごとに液量・温度等の
検出が行われる。
なお、ストックタンク30・31内の写真処理廃液の温
度検出は、後述する処理手段40の可動制御。
特に加熱温度の制御のための写真処理廃液の情報として
重要である。
(2)ストックタンク30・31から廃液処理手段40
への写真処理廃液の供給 ストックタンク30・31から廃液処理手段40への写
真処理廃液の供給制御には、廃液処理手段40が単一の
場合と、複数の場合とがある。後者の場合には更に、廃
液処理手段40が複数用意されておりその内の1ないし
2以上がストックタンクを兼用する場合があり、このよ
うな場合、写真処理廃液は、上記したストックタンクへ
の排出と同様に、写真処理槽の廃液毎に複数用意されて
いる廃液処理手段40に区分されて排出され、原則とし
て投入された廃液処理手段40によって蒸発処理される
廃液処理手段40が単数の場合には、ストックタンク3
0・31に区分けしてストックされている写真処理廃液
が混合しないように前液の処理が完了した後に別の写真
処理廃液を供給することにする。
ス)yクタンク30・31から処理手段40への写真処
理廃液の供給する場合、定量(廃液処理手段40内に1
度に貯蔵できる量)ずつ1度に供給する方式と、定量ず
つないし可変量を連続的に供給する方式とがある。前者
の場合、センサー22によりストックタンク30・31
内の写真処理廃液の減少量及び又はセンサー24による
処理手段40内の写真処理廃液量の検出情報に従ってス
トックタンク30・31から処理手段40への写真処理
廃液の供給を制御する。なお、この場合、ストックタン
ク30・31から処理手段40への写真処理廃液供給管
に設けられた流量計による検出情報に従って制御するよ
うにしてもよい。
定量ずつないし可変量を連続的に供給する方式の場合、
供給する写真処理廃液の温度、処理手段40の加熱手段
41ないし処理室42の温度に従い供給する写真処理廃
液の量を調整する。また供給する写真処理廃液量を常に
一定とし、処理手段40内の写真処理廃液量をセンサー
24により検出してその量により加熱手段41、例えば
ヒーターによる加熱温度を上昇ないし下降すべく制御す
るか、又は加熱時間を増・減制御するようにしてもよい
(3)処理手段40の作動 処理手段40の作動の制御は、前項においても記載した
が、供給する写真処理廃液の量と処理された写真処理廃
液の量の差、或は、残留している写真処理廃液の量ない
し処理され濃縮ないし乾固された写真処理廃液の量に従
って行われる。
なお、写真処理廃液を一定量ずつ1度に処理手段40に
供給する方式のものにおいては、供給される写真処理廃
液の温度と加熱手段41ないし処理室42の温度とが検
出されていれば処理時間で処理手段40の作動を制御す
ることができる。この制御方式は、写真処理廃液を濃縮
するもの、乾固するものの両者に適用可能であるが、前
者の場合、処理室42内の写真処理廃液下限レベル、蒸
気温度、圧力1重量、電導率、濁度ないし透過率、粘度
、装置外部の温度等を検出して写真処理廃液が一定濃度
に濃縮され段階で写真処理廃液処理手段40の作動を停
止ないし低エネルギー運転に切り換えるようにしてもよ
い。
後者の場合、上記温度1重量、装置外部の温度を検出し
て乾固した段階で廃液処理手段40の作動を停止ないし
低エネルギー運転に切り変えるようにしもよい。
濃縮とは、廃液体積を写真処理槽から出た時の体積の2
分の1以下にすることであり、廃棄の点からは4分の1
以下が好ましく、更に好ましくは5分の1以下であり、
最適には、10分の1である。濃縮すると沈殿或はター
ル等の発生がある。
液全体として流動性があるか、又は、液状のものは濃縮
物である。
濃縮した写真処理廃液から可解性銀塩を銀回収するには
1例えば、電気分解法(仏間特許第2,239.887
号明細書)、沈殿法(特開昭52−73037号独国特
1第2,331.220号、)、  イオン交換法(特
5[IQ51−17114号、独国特許第2,548,
237 号)及び金属m換法(英国特許第1.353.
805号)等があるが1本発明により実質的に銀を含有
する写真処理廃液を区分して濃縮すれば、効率良く銀を
回収することが可能となる。
[実験例] 以下、実験例によって本発明の詳細な説明するが、これ
により本発明の実施態様が限定されるものではない。
サクラカラーSRペーパー(小西六写真工業社製)を絵
焼き後、次の処理工程と処理液を使用して連続処理を行
った。
基準処理工程 (1)発色現像  38℃     3分30秒(2)
漂白定着  38℃     1分30秒(3)安定化
処理 25℃〜35℃  3分(4)乾 燥 75℃〜
100℃ 約2分処理液組成 [発色現像タンク液] ベンジルアルコール         15m見エチレ
ングリコール         15層文亜硫酸カリウ
ム           2.0g臭化カリウム   
          1.3g塩化ナトリウム    
       0.2g炭酸カリウム        
   24.0g3−メチル−4−アミノ−N−エチル
ート(β−メタンスルホンアミドエチル) アニリン硫酸塩           4.5g蛍光増
白剤(4,4”−ジアミノスチルベンズスルホン酸誘導
体)(商品名ケイコールPK−コンク(新日曹化工社製
) )      1.0gヒドロキシルアミン硫酸塩
      3.0g1−ヒドロキシエチリデン−1,
l− ニホスホン酸            0.4gヒドロ
キシエチルイミノジ酢酸    5.0g塩化マグネシ
ウム・6水塩      0.7g1.2−ヒドロキシ
ベンゼン−3,5−ジスルホン酸−二ナトリウム塩  
  0.2g水を加えて1文とし、水酸化カリウムと硫
酸でPi 10.20とする。
[発色現像補充液] ベンジルアルコール        20m交エチレン
グリコール        2oI1文亜硫酸カリウム
           3.0g炭酸カリウム    
       30.0gヒドロキシルアミン硫酸塩 
     4.0g3−メチル−4−アミノ−N−エチ
ル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル) アニリン硫酸塩           8.0g蛍光増
白剤(4,4′−ジアミノスチルベンズスルホン酸誘導
体)(商品名ケイコールPK−コンク(新日曹化工社製
) )      2.5g1−ヒドロキシエチリデン
−1,1− ニホスホン酸            0.5gヒドロ
キシエチルイミノジ酢酸    5.0g塩化マグネシ
ウム・6水塩      0.8g1.2−ヒドロキシ
ベンゼン−3,5−ジスルホン酸−二ナトリウム塩  
  0,3g水を加えて1文とし、水酸化カリウムでp
H10,70とする。
[際内定着タンク液] エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄 アンモニウム2水塩        80.0gエチレ
ンジアミンテトラ酢m      3.0gチオ硫酸ア
ンモニウム(70%溶液)  100.0m見亜f!酸
アンモニウム(40%溶液)    27.5m立木を
加えて全量を1交とし、炭酸カリウムまたは氷酢酸でp
H7,1に調整する。
[漂白定着補充液Al エチレンジアミンテトラ酢酸第2鉄 アンモニウム2水塩        280.0g炭酸
カリウム           42.0g水を加えて
全量を1見にする。
この溶液のPHは6.7±0.1である。
[漂白定着補充液B] チオ硫酸アンモニウム(70%溶液)  500.0m
l亜硫酸アンモニウム(40%溶液)   250.0
mlエチレンジアミンテトラ酢酸     17.0g
氷酢酸               85.0+m立
木を加えて全量をtiとする。
この溶液のpHは5.3±0.1である。
[水洗代替安定タンク液及び補充液] エチレングリコール         1,0g1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1− ニホスホン酸(eo%水溶液)      1.0gア
ンモニア水(水酸化アンモニウム 25%水溶液)              2.0g
水で11とし、硫酸でP)17.0とする。
自動現像機に上記の発色現像タンク液、漂白定着タンク
液及び安定タンク液を満し、前記サクラカラーSRペー
パー試料を処理しながら3分間隔毎に上記した発色現像
補充液と漂白定着補充液A、Bと安定補充液を定量カッ
プを通じて補充しながらランニングテストを行った。補
充量はカラーペーハ−1f当りそれぞれ発色現像タンク
への補充量として190腸見、漂白定着タンクへの補充
量として漂白定着補充液A、B各々50■立、安定化槽
への補充量として水洗代替安定補充液を250−見補充
した。なお、自動現像機の安定化槽は試料の流れの方向
に第1槽〜第3檜となる安定槽とし、最終槽から補充を
行い、最終槽からのオーバーフロー液をその前段の槽へ
流入させ、さらにこのオーバーフロー液をまたその前段
の槽に流入させる多槽向流方式とした。
水洗代替安定液の総補充量が安定タンク容量の3倍とな
るまで連続処理を行った。
以下、1記処理によってオーバーフロー液による実験例
を説明する。なお、以下の説明においては、発色現像液
のオーバーフロー液をCD廃液。
漂白定着液のオーバーフロー液をBF廃液、水洗代替安
定液のオーバーフロー液をSb廃液と略称する。
実験例1: まづ、各廃液の化学的組成を分析したところ、種たる成
分は下記の通りであった。
CD廃液:a、ベンジルアルコール b、炭酸カリウム C1亜硫酸塩(アンモニウム塩又は カリウム塩) d、発色現像主薬 e、ヒドロキシルアミン f、蛍光増白剤 g、エチレングリコール BF廃液: a、 E[ITA鉄錯鉄 錯塩子オ硫酸塩(アンモニウム塩又 はカリウム塩) c、jl錯塩 d、亜硫酸塩 e、臭化アンモニウム塩 (注:漂白と定着とを別々の槽で行なう槽構成の場合、
漂白廃液からは、EDTA鉄錯塩、臭化アンモニウム塩
、定着廃液からは、アンモニラ塩、ナトリウム塩等のチ
オ硫酸塩、亜I&酸境が検出された。) Sb廃液:アンモニウム化合物 上記各廃液を別々に蒸発・冷却して得られた蒸留水を分
析したところ、CD廃液の蒸留水からベンジルアルコー
ルが検出されただけで、他の成分は検出されなかった。
ベンジルアルコールを含む蒸気は活性炭によるガス吸着
で除去することができた。従って、CD廃液からの蒸留
水は写真処理に再利用が可能であることが判明した。B
F廃液の蒸留水からは窒素化合物、イオウ化合物が検出
されたので、ガス吸着により窒素化合物を除去しない限
り、感光材料にかぶりが生じる虞があるため、この蒸留
水を発色現像に用いることはできないが他の写真処理に
は再利用が可能であることが判明した。Sb廃液の蒸留
水からはアンモニウム化合物が検出された。
実験例2: CD廃液と、BF−3b混合廃液とを別々にストックし
、各2立の廃液が5分の1になるまで蒸発濃縮した。C
D廃液の濃縮液にはやや白色の沈殿が生じたが、粘着性
はほとんどなく、払うだけで簡単に除去できたが、BF
−3b混合廃液の濃縮液には黒色の沈殿が生じたが、粘
着性はほとんどなく、払うだけで簡単に除去できた。
比較例: CD廃液と、BF廃液、Sb廃液とを同一のストックタ
ンクにストックし、実験例1と同様に2文の混合廃液が
5分の1になるまで蒸発濃縮したところ、銀塩の黒色の
沈殿がタール状物質と練り合せた粘着質となって処理室
の低部に付着した。
実験例3: 実験例2の5分の1になった廃液から電解法で銀回収し
たところ電流効率20%で銀が析出した。一方、比較例
の5分の1に濃縮した液を用いて電解銀回収を行ったと
ころ電流効率はわずか数%で、電析状態も極めて悪く電
折銀がすぐに剥離した。
[発明の効果] 本発明の写真処理廃液の蒸発処理装置によれば頭足した
目的を達成することが可能であり、特に単一ないし少数
の自動現像機が配備されている写真処理施設において、
自動現像機に組み込むか、或は、その近傍に配置して完
全に又は大部分自動制御により写真処理廃液を処理する
ことが可能となる効果が得られ、特に、銀の含有量等、
化学的組成を異にする写真処理廃液を別々に蒸発処理す
るようにしたので濃縮された廃液から銀を回収する際に
有利であり、或は、扉発処理手段が蒸気中の有害成分を
ガス吸着する手段や、冷却手段を設ける実施態様の場合
においては、ガス吸着や、蒸留水を写真処理に再利用す
るのに有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した写真処理廃液の処理装置の1
例を示す概略図である。 lO二自動現像機 11:補充液タンク 20:制御装置 21.22,24:センサー 23:ポンプ 30・31ニスドツクタンク 40:処理装置 41:加熱手段 42:処理室 43:排出手段 50:ガス吸着手段 60:冷却手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)写真用自動現像機の各写真処理槽から生じる写真
    処理廃液を別々に蒸発処理することを特徴とする写真処
    理廃液の処理方法。
  2. (2)少なくとも2つのストックタンクが設けられてお
    り、少なくとも発色現像槽とその他の槽を各写真処理槽
    毎に写真処理廃液がストックされることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載した写真処理廃液の処理方法
  3. (3)少なくとも2つのストックタンクが設けられてお
    り、1つのストックタンクに複数の写真処理槽から生じ
    る写真処理廃液がストックされることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載した写真処理廃液の処理方法。
  4. (4)少なくとも2つのストックタンクが設けられてお
    り、それぞれが実質的に銀を含有する写真処理廃液のス
    トックタンクと、実質的に銀を含有しない写真処理廃液
    のストックタンクであることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項〜第3項のいずれかに記載した写真処理廃液の
    処理方法。
  5. (5)複数の蒸発処理手段が用意されており、各写真処
    理槽から生じる写真処理廃液が区分されて蒸発処理され
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜第4項のい
    ずれかに記載した写真処理廃液の処理方法。
  6. (6)蒸発処理手段が単一であり、各写真処理槽から生
    じる写真処理廃液が単一の蒸発処理手段の使い分けによ
    り区分されて蒸発処理されることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項〜第4項のいずれかに記載した写真処理廃
    液の処理方法。
  7. (7)写真処理廃液の少なくとも一つが水洗代替安定液
    の廃液であることを特徴とする特許請求の範囲第1項〜
    第6項のいずれかに記載した写真処理廃液の処理方法。
  8. (8)自動現像機内若くはその近傍に配置されるもので
    あり、 A、写真処理槽からオーバーフローする写真処理廃液を
    ストックタンクに移す手段と、 B、少なくとも2以上のストックタンクと、C、写真処
    理廃液をストックタンクから蒸発処理手段に供給する手
    段と、 D、写真処理廃液を蒸発させ濃縮ないし乾固する蒸発処
    理手段、 とが用意されており、各写真処理槽から生じる写真処理
    廃液を別々に蒸発処理することを特徴とする写真処理廃
    液の処理装置。
  9. (9)写真処理廃液を蒸発させ濃縮ないし乾固する蒸発
    処理手段が単一であることを特徴とする特許請求の範囲
    第8項に記載した写真処理廃液の処理装置。
  10. (10)写真処理廃液を蒸発させ濃縮ないし乾固する蒸
    発処理手段が複数用意されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第8項に記載した写真処理廃液の処理装置。
  11. (11)別々に蒸発処理される写真処理廃液が実質的に
    銀を含有する写真処理廃液と、実質的に銀を含有しない
    写真処理廃液であることを特許請求の範囲第8項に記載
    した写真処理廃液の処理装置。
  12. (12)写真処理廃液の少なくとも一つが水洗代替安定
    液の廃液であることを特徴とする特許請求の範囲第8項
    〜第11項のいずれかに記載した写真処理廃液の処理装
    置。
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JP25900985A Expired - Lifetime JPH0673662B2 (ja) 1985-11-19 1985-11-19 写真処理廃液の処理装置

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JP (1) JPH0673662B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4874530A (en) * 1986-12-05 1989-10-17 Knica Corporation Method for treating photographic processing waste solution
JPH024246A (ja) * 1988-06-21 1990-01-09 Konica Corp ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法
US5057191A (en) * 1987-11-01 1991-10-15 Konica Corporation Processing method or photographic processing waste liquor

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JPH024246A (ja) * 1988-06-21 1990-01-09 Konica Corp ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法

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JPH0673662B2 (ja) 1994-09-21

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