JPH05135528A - 磁気ヘツド装置及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘツド装置及びその製造方法

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JPH05135528A
JPH05135528A JP4561691A JP4561691A JPH05135528A JP H05135528 A JPH05135528 A JP H05135528A JP 4561691 A JP4561691 A JP 4561691A JP 4561691 A JP4561691 A JP 4561691A JP H05135528 A JPH05135528 A JP H05135528A
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JP
Japan
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gimbal
magnetic head
magnetic
head
core
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JP4561691A
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English (en)
Inventor
Norio Yagi
紀雄 八木
Yukitake Saeki
幸毅 佐伯
Hiroshi Morita
博司 森田
Hideko Matsumoto
秀子 松本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH05135528A publication Critical patent/JPH05135528A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 磁気ギャップを介して閉磁路を構成する磁気
コアとこの磁気コアに嵌合配設されるコイルボビンとか
らなる磁気ヘッド部1をジンバル2に搭載するに際し、
ヘッド搭載部34にこの磁気ヘッド部1を搭載する際の
指標となるヘッド位置決め面38a,38b,38c,
38dを設ける。 【効果】 ドライブ装置の機種により外形状の異なるジ
ンバルに対して同一の治具によって簡単に磁気ヘッド部
をジンバルに搭載可能となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、フロッピーデ
ィスク等に対して情報信号を書込み或いは読出しを行う
のに好適な磁気ヘッド装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、フロッピーディスク等の円盤状
の磁気ディスクに記録再生を行う磁気ヘッド装置として
は、記録再生用磁気ギャップと消去用磁気ギャップを有
した磁気ヘッド素子が一対のスライダにより挾み込まれ
てなる磁気ヘッド部を、外力等の衝撃から回避するため
にこの磁気ヘッド部を可動可能に支持するジンバルに搭
載されてなる。
【0003】ところで、この種の磁気ヘッド装置では、
磁気ヘッド部の記録再生用磁気ギャップ位置が磁気ディ
スクに対して所定の位置になければならないため、上記
磁気ヘッド部のジンバルに対する位置が極めて重要なも
のとなっている。例えば、この磁気ヘッド部のジンバル
に対する位置は、図8に示すようにジンバル51の外形
を基準として、或いは図9に示すようにジンバル52に
設けられたキャリッジへの取付け孔52aを基準とし
て、予め設定された上記磁気ヘッド部53の記録再生用
磁気ギャップg1 までのX方向(メディアに対するシー
ク方向)における距離X1 ,X2 とY方向(メディアの
回転方向)における距離Y1 ,Y2 に設けられる。
【0004】上記ジンバル51の外形を基準として上記
磁気ヘッド部53を上記ジンバル51の所定位置に搭載
するには、例えば図10に示すようにジンバル51の外
形状に合わせて形成したジンバル位置決め用治具54を
用いる。そして、この治具54の基準面54a,54b
にジンバル51を突当て、上記磁気ヘッド部53を別の
磁気ヘッド部位置決め用治具55によって上記ジンバル
51上をスライド操作させ、その磁気ヘッド部53のギ
ャップ面を顕微鏡で拡大あるいは図11に示すモニター
56に映し出して記録再生用磁気ギャップg1 位置を所
定の位置に合わせるようにしている。
【0005】ところが、ジンバル51a,51b,51
cの形状は、ドライブ装置毎に例えば図12ないし図1
4に示すように、その外形状および磁気ヘッド部53が
搭載されるヘッド搭載部の形状が異なる。このため、ジ
ンバル51の外形状を基準として磁気ヘッド部53を上
記ジンバル51に搭載する方法では、各種ジンバル51
の外形状に合わせたジンバル位置決め用治具54を用意
する必要があり、またその都度治具54を交換する必要
がある。一方、ジンバル52に設けたキャリッジへの取
付け孔52aを基準として磁気ヘッド部53を上記ジン
バル51に搭載する手法でも同様に、この取付け孔52
a位置がジンバル毎に異なるため、各機種毎に形状の異
なるジンバル52に対する治具が必要となる。
【0006】そこで、さらに従来においては、上述の煩
わしさを解消するため、例えば図15および図16に示
すように、予めジンバル57に磁気ヘッド部58のコア
部59の外形状に応じたヘッド位置決め用孔60を設け
ておき、このヘッド位置決め孔60に上記コア部59を
挿通させることによって、当該磁気ヘッド部58をジン
バル57に位置合わせする方法が提案されている。しか
しながら、この手法は、ヘッド高さが高くなるためドラ
イブの薄型化に適さず、3.5インチ型のドライブ装置
等においては採用できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の磁
気ヘッド装置では、ドライブ装置の機種毎にその外形状
が異なるジンバルに応じた専用の治具を使用して磁気ヘ
ッド部をジンバルに搭載しているため、各ジンバル毎に
専用の治具の製作が必要であるとともに、その治具の交
換作業が必要があった。そこで本発明は、かかる従来の
実情に鑑みて提案されたものであって、ジンバルの外形
状の相違に係わらず同一の治具によって簡単に磁気ヘッ
ド部をジンバルの所定位置に位置決めすることが可能な
磁気ヘッド装置およびその製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気ヘッド装置は、磁気ギャップを介し
て閉磁路を構成する磁気コアとこの磁気コアに嵌合配設
されるコイルボビンとからなる磁気ヘッド部がジンバル
に搭載されてなる磁気ヘッド装置において、上記磁気ヘ
ッド部はジンバルに対し、該磁気ヘッド部を搭載させる
ジンバルのヘッド搭載部に設けられたヘッド位置決め面
を基準に搭載されていることを特徴とするものである。
【0009】さらに本発明の方法は、磁気ギャップを介
して閉磁路を構成する磁気コアとこの磁気コアに嵌合配
設されるコイルボビンとからなる磁気ヘッド部をジンバ
ルに搭載するに際し、上記磁気ヘッド部をジンバルのヘ
ッド搭載部に設けたヘッド位置決め面を基準にして上記
ジンバルに搭載することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の磁気ヘッド装置においては、磁気ヘッ
ド部をジンバルの所定位置に搭載する際に指標とする基
準面を、ジンバルの外形状部分ではなく、磁気ヘッド部
が搭載されるヘッド搭載部に設けているので、各種ドラ
イブ装置毎に異なる外形状を持つジンバルに対し、同一
の治具による上記磁気ヘッド部のジンバルへの搭載が行
える。
【0011】さらに本発明の方法においては、磁気ヘッ
ド部をジンバルに搭載するに際し、磁気ヘッド部をジン
バルのヘッド搭載部に設けたヘッド位置決め面を基準に
して上記ジンバルに搭載しているので、ドライブの機種
毎に異なるジンバルの外形状に係わらず同一の治具によ
る磁気ヘッド部のジンバルへの搭載が行える。
【0012】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら説明する。なお、本実施例は、
フロッピーディスクに対して情報信号の記録再生を行う
フロッピーディスク用の磁気ヘッド装置に適用した例で
ある。本実施例の磁気ヘッド装置は、図1に示すよう
に、記録再生用磁気ギャップと消去用磁気ギャップを有
する磁気ヘッド素子を一対のスライダにより挾み込んで
構成される磁気ヘッド部1がジンバル2に搭載されてな
る。
【0013】上記磁気ヘッド部1は、図2に示すよう
に、磁気ギャップを介して閉磁路を構成する磁気コアと
なるフロントコア3とバックコア4およびこれらフロン
トコア3とバックコア4に嵌合配設される駆動コイルが
巻装されたコイルボビン5,6よりなる磁気ヘッド素子
と、これらフロントコア3、バックコア4の磁気的結合
を図るコア押さえ部材7と、フロッピーディスクに対す
る当たりを確保するための一対のスライダ8,9とから
構成される。
【0014】上記フロントコア3は、磁気的に干渉しな
いように非磁性材10を介して接合された一対の棒状の
センターコア部11,12の両側に、それぞれ略L字状
をなすサイドコア部13,14が突き合わされ、当該突
合わせ面に第1の磁気ギャップg1 と第2の磁気ギャッ
プg2 を有している。この第1の磁気ギャップg1 は、
記録再生用磁気ギャップとして動作し、第2の磁気ギャ
ップg2 は消去用磁気ギャップとして動作するようにな
されている。
【0015】一方、バックコア4は、上記フロントコア
3のコア形状に対応して形成された一対のコア部材1
5,16が非磁性材17を介して側面側で接合されるこ
とによって構成されている。上記コア部材15,16
は、上記フロントコア3のセンターコア部11,12お
よびサイドコア部13,14と対向する位置にそれぞれ
センター脚部18,19およびサイド脚部20,21を
有し、連結部材22,23にて連結され平面形状が略コ
字状とされている。したがって、上記センター脚部1
8,19とサイド脚部20,21を設けることにより、
フロントコア3の奥行き方向での長さを長くするコア同
士の接合面積を確保することが可能となり、電磁変換特
性の向上が図れる。
【0016】上記コイルボビン5,6は、フープ材を打
ち抜き加工して形成した外部端子24a,24b,24
cおよび25a,25b,25cにインサート成型して
作製されてなる。消去用磁気ギャップ(第2の磁気ギャ
ップg1 )が構成される側のフロントコア3のサイドコ
ア部13を挿通させるコイルボビン5には、一本の駆動
コイル26が所定数巻回され、その巻始めと巻終わりが
外部端子24a,24bにそれぞれ巻き付けられてい
る。一方、記録再生用磁気ギャップ(第1の磁気ギャッ
プg2 )が構成される側のフロントコア3のサイドコア
部14を挿通させるコイルボビン6には、2本の駆動コ
イル27が所定数それぞれ巻回され、巻始めと巻終わり
および共通部(コモン)がそれぞれ3本の外部端子25
a,25b,25cに巻き付けられている。
【0017】そして、上記フロントコア3とバックコア
4とは、上記コイルボビン5,6の貫通孔5a,6a内
でフロントコア3のサイドコア部13,14とバックコ
ア4のサイド脚部20,21とが接触していわゆる段重
ね状態で重ね合わされる。すなわち、サイドコア部13
の一側面13aとサイド脚部20の一側面20aとが接
触されるとともに、サイドコア部14の一側面14aと
サイド脚部21の一側面21aとが接触されて磁気的結
合が図られ、閉磁路が構成される。したがって、これら
フロントコア3、バックコア4、コイルボビン5,6と
によって、記録再生用磁気ギャップとして動作する第1
の磁気ギャップg1 を有した磁気ヘッド素子,つまり記
録再生ヘッドと、消去用磁気ギャップとして動作する第
2の磁気ギャップg2 を有した磁気ヘッド素子,つまり
消去ヘッドが構成される。
【0018】また、上記コイルボビン5,6の貫通孔5
a,6a内には、上記フロントコア3とバックコア4を
磁気的に結合させるためのコア押さえ部材7の一対のコ
ア押さえ片28,29が挿入されている。上記コア押さ
え部材7は、磁気ヘッド素子の背面側に設けられる図示
しない磁気ヘッド支持機構のヘッド押圧部材(ピボッ
ト)に対する受け部30と、上記サイドコア部13,1
4およびサイド脚部20,21と共にコイルボビン5,
6内に挿入されるコア押さえ片28,29とからなって
いる。
【0019】上記受け部30は、上記押圧部材の受け面
30aを有する連結板31の略中央部に押圧部材の当接
方向に垂下して設けられ、当該押圧部材の衝撃に対する
支え台となされている。一方、コア押さえ片28,29
は、上記連結板31の一側縁に沿った両端部に薄板状の
板が上記受け部30と同方向に垂下して当該連結板31
に一体的に設けられてなっている。そのコア押さえ片2
8,29の先端部は、略円弧状とされ、上記コイルボビ
ン5,6内への挿入を容易ならしめ、作業性の向上が図
れるようになされている。なお、このコア押さえ部材7
は、ヘッド押圧部材からの衝撃を緩和する役割を果たす
ものであるため、ポリアセタール樹脂やABS樹脂等の
ように比較的塑性を有するプラスチックにより成型する
ことが好ましい。
【0020】また、上記コア押さえ片28,29の磁気
ヘッド素子との対向面と反対側の面、すなわちバックコ
ア4のサイド脚部20,21との対向面と反対側の面に
は、上記フロントコア3とバックコア4を密着させるた
めの半円錐状の突起部32,33が形成されている。し
たがって、上記コイルボビン5,6内においては、上記
コア押さえ片28,29に設けられた突起部32,33
がコイルボビン5,6の内壁面に当接して上記コア押さ
え片28,29をバックコア4側へ弾性変形させ、この
弾性力で当該コア押さえ片28,29が上記バックコア
4のサイド脚部20,21を押圧支持する。この結果、
上記バックコア4のサイド脚部20,21とフロントコ
ア3のサイドコア部13,14とが密着して押圧支持せ
しめられ、これらフロントコア3とバックコア4間の磁
気的、機械的結合が確実なものとなる。よって、上記フ
ロントコア3とバックコア4間には、隙間が生ずること
がなく、しかも磁気ヘッドの駆動時に上記隙間がバック
ギャップとして動作することもない。
【0021】そして、上記構成の磁気ヘッド素子は、フ
ロッピーディスクとの当たり特性を確保するための一対
のスライダ8,9に挟み込まれることによって、磁気ヘ
ッド部1を構成する。すなわち、磁気ヘッド素子の第1
の磁気ギャップg1 と第2の磁気ギャップg2 が設けら
れるフロントコア3のフロッピーディスクとの摺動面側
の両側面に断面略L字状をなす一対のスライダ8,9が
設けられることにより磁気ヘッド部1が構成される。
【0022】上述のようにして構成された磁気ヘッド部
1は、図1に示す平板状をなすジンバル2に搭載される
ようになっている。上記ジンバル2は、厚みの薄い金属
板よりなり、上記磁気ヘッド部1を搭載するヘッド搭載
部34を有するとともに、このヘッド搭載部34に搭載
した磁気ヘッド部1を衝撃等に対して前後左右方向に可
動可能となすように切り欠かれた複数のスリット35,
36を有している。また、上記ヘッド搭載部34には、
上記磁気ヘッド素子のセンターコア部11,12および
サイドコア部13,14の先端部11a,12a,13
b,14bの一部を、上記磁気ヘッド部1が搭載される
ヘッド搭載面34a側とは反対側の面34bに臨ませる
ための切り欠き部37a,37b,37cが設けられて
いる。
【0023】このように形成されたジンバル2に対して
磁気ヘッド部1は、スライダ8,9の先端部8a,9a
と、フロントコア3のセンターコア部11,12および
サイドコア部13,14のそれぞれの先端部11a,1
2a,13b,14bが上記ヘッド搭載部34に接触す
るようにして設けられ、上記スライダ8,9の外側壁と
ジンバル2とに亘り塗布される接着剤(図示は省略す
る。)によって固定されようになっている。具体的に
は、ヘッド搭載部34に接触するフロントコア3のセン
ターコア部11,12およびサイドコア部13,14の
それぞれの先端部11a,12aおよび13b,14b
がこれと対向する位置に設けられたそれぞれの切り欠き
部37a,37b,37cよりその一部が臨み、各コイ
ルボビン5,6に設けられた外部端子25a,25b,
25cおよび26a,26b,26cがこれと対向する
スリット36,36より上記ヘッド搭載部34のヘッド
搭載面34aとは反対側の面34bに突出する。
【0024】そして特に本例では、上記磁気ヘッド部1
は、この磁気ヘッド部1を搭載させるヘッド搭載部34
の外周縁の一部を基準面としたヘッド位置決め面38
a,38b,38c,38dを基準として搭載されるよ
うになっている。これらヘッド位置決め面38a,38
b,38c,38dのうち、記録再生用磁気ギャップg
1 と平行なヘッド位置決め面38a,38bは、フロッ
ピーディスクの回転方向の位置規制を行う基準面となさ
れ、記録再生用磁気ギャップg1 と直交する方向のヘッ
ド位置決め面38c,38dは、フロッピーディスクの
シーク方向(径方向)の位置規制を行うための基準面と
なされている。また、上記フロッピーディスクの回転方
向の位置規制を行うヘッド位置決め面38a,38bと
シーク方向の位置規制を行うヘッド位置決め面38c,
38dは、共に上記磁気ヘッド部1のジンバル2への正
確な位置規制を行うため、なるべく間隔を開けて設けら
れ、且つ同一直線上に設けられるようになっている。さ
らに、これらヘッド位置決め面38a,38b,38
c,38dは、ドライブ装置の機種によってジンバル2
の外形状が異なっても、図3に示すように上記ジンバル
2に対する記録再生用磁気ギャップg1 の所定位置から
常にX1 なる距離およびY1 なる距離にそれぞれ設けら
れるようになっている。
【0025】また、上記ヘッド位置決め面38a,38
b,38c,38dは、ドライブ装置の機種によって外
形状の異なる各種ジンバル2のキャリッジへの取付け孔
39からX2 なる距離およびY2 なる距離に設けられる
ようになっている。なお、これらX2 ,Y2 なる距離
は、ジンバル2の外形からの距離であってもよい。した
がって、上記X1 なる距離とX2 なる距離との和、およ
びY1 なる距離よりY2 なる距離を引いた距離が、上記
キャリッジへの取付け孔39から記録再生用磁気ギャッ
プg1 までの所定距離となる。すなわち、上記ヘッド位
置決め面38a,38b,38c,38dを基準として
これらヘッド位置決め面38a,38b,38c,38
dよりそれぞれX1 なる距離およびY1 なる距離に記録
再生用磁気ギャップg1 を設ければ、ジンバル2の外形
或いはキャリッジへの取付け孔39から所定距離に上記
磁気ヘッド部1が設けられたことになる。このように、
上記ジンバル2の外形或いは取付け孔39から上記ヘッ
ド位置決め面38a,38bおよびヘッド位置決め面3
8c,38dまでの距離X2 ,Y2 をそれぞれのドライ
ブ装置の機種毎に合わせて設定すれば、ジンバル2の外
形状を問わず、上記磁気ヘッド部1をジンバル2の所定
位置に搭載することができる。
【0026】次に、上記構成の磁気ヘッド装置を製造す
る方法について説明する。上記磁気ヘッド装置を作製す
るには、先ず、磁気ヘッド部1を作製する。すなわち、
コイルボビン5,6をフロントコア3のサイドコア部1
3,14にそれぞれ嵌挿し、続いてバックコア4のサイ
ド脚部20,21を上記コイルボビン5,6内に挿入す
る。そして、コア押さえ部材7のコア押さえ片28,2
9を上記コイルボビン5,6内に押圧するかたちで挿入
せしめ、フロントコア3とバックコア4とを磁気的およ
び機械的に結合させる。次いで、上記フロントコア3の
両側からこのフロントコア3を挾み込むようにしてスラ
イダ8,9を接着固定する。そして、上記スライダ8,
9によって挾み込まれてなる磁気ヘッド部1を上記ジン
バル2に設けたヘッド位置決め面38a,38b,38
c,38dを基準として上記ジンバル2に搭載する。
【0027】上記磁気ヘッド部1をジンバル2に搭載す
るに際しては、例えば図4および図5に示すようなヘッ
ド位置決め用治具40,41を使用する。上記ヘッド位
置決め用治具40,41は、フロッピーディスクの回転
方向における磁気ヘッド部1の位置規制を行う治具40
と、シーク方向における磁気ヘッド部1の位置規制を行
う治具41とからなる。
【0028】上記フロッピーディスクの回転方向におけ
る磁気ヘッド部1の位置規制を行うヘッド位置決め用治
具40は、平面形状が略E状となされ、ヘッド搭載部3
4に設けられるフロッピーディスクの回転方向の位置規
制を行う一方のヘッド位置決め面38aと接触するジン
バル位置決め部40aと、トラック方向における磁気ヘ
ッド部1の一側面1aと接触する一対のヘッド位置決め
部40b,40cとを有してなる。上記ジンバル位置決
め部40aは、上記磁気ヘッド部1が設けられるヘッド
搭載面34a側より上記ジンバル2に設けられたスリッ
ト36を通してこれと反対側の面34bに臨み、上記ヘ
ッド位置決め面38aと接して上記ジンバル2のトラッ
ク方向における位置を規制するようになっている。そし
て、上記ヘッド位置決め部40b,40cは、上記ジン
バル位置決め部40aとヘッド位置決め部40b,40
cとを連結する平板状をなす連結部40dより突出して
設けられ、トラック方向での磁気ヘッド部1の一側面1
aと接触して上記磁気ヘッド部1のトラック方向におけ
る位置を規制するようになっている。また、これらヘッ
ド位置決め部40b,40cは、このヘッド位置決め部
40b,40cに上記磁気ヘッド部1の一側面1aが接
触したときに上記ヘッド位置決め面38aから記録再生
用磁気ギャップg1 までのX1 なる所定距離がでるよう
な突起として形成されている。
【0029】一方、磁気ヘッド部1のシーク方向の位置
規制を行うヘッド位置決め用治具41は、平面形状が略
T字状となされ、シーク方向の位置規制を行うヘッド位
置決め面38c,38dと接触する一対のジンバル位置
決め部41a,41bと、シーク方向における磁気ヘッ
ド部1の一側面1bと接触するヘッド位置決め部41c
とを有してなる。上記シーク方向の位置規制を行うヘッ
ド位置決め面38c,38dと接触するジンバル位置決
め部41a,41bは、上記磁気ヘッド部1が設けられ
るヘッド搭載面34a側より上記ジンバル2に設けられ
たスリット36を通してこれと反対側の面34bに臨
み、上記ヘッド位置決め面38c,38dと接して上記
ジンバル2のシーク方向における位置を規制するように
なっている。なお、この一方のジンバル位置決め部41
aには、フロッピーディスクの回転方向の位置規制を行
うヘッド位置決め面38bと接触する面41dが設けら
れ、この面41dでトラック方向におけるジンバル2の
位置規制を行うようになっている。そして、上記ヘッド
位置決め部41cは、上記ジンバル位置決め部41a,
41bとこのヘッド位置決め部41cとを連結する平板
状をなす連結部41eより突出して設けられ、シーク方
向における磁気ヘッド部1の一側面1bと接触して、上
記磁気ヘッド部1のシーク方向における位置を規制する
ようになっている。また、上記ヘッド位置決め部41c
は、このヘッド位置決め部41cに上記磁気ヘッド部1
の一側面1bが接触したときに上記ヘッド位置決め面3
8c,38dから記録再生用磁気ギャップg1 までのY
1 なる所定距離がでるような突起として形成されてい
る。
【0030】上記のようにして形成された治具40,4
1を用いて磁気ヘッド部1をジンバル2に搭載するに
は、先ず、フロッピーディスクの回転方向における磁気
ヘッド部1の位置規制を行うヘッド位置決め用治具40
のジンバル位置決め部40aを磁気ヘッド部1が設けら
れるヘッド搭載面34aよりジンバル2に設けられたス
リット36を通してこれと反対側の面34bに臨ませ
る。次いで、シーク方向の位置規制を行うヘッド位置決
め用治具41のジンバル位置決め部41a,41bを同
様に、ヘッド搭載面34aよりジンバル2に設けられた
スリット36を通してこれと反対側の面34bに臨ませ
る。
【0031】そして、これら治具40,41のそれぞれ
のジンバル位置決め部40a,41a,41bに上記ヘ
ッド搭載部34に設けたヘッド位置決め面38a,38
c,38dを押し当て、上記ジンバル2を位置規制す
る。次いで、上記ジンバル2のヘッド搭載面34aに磁
気ヘッド部1を搭載し、フロッピーディスクの回転方向
における磁気ヘッド部1の一側面1aとシーク方向の一
側面1bを上記各治具40,41のそれぞれのヘッド位
置決め部40b,40c,41cに押し当てる。この結
果、上記各ヘッド位置決め面38a,38b,38c,
38dから記録再生用磁気ギャップg1 までの距離がそ
れぞれX1 なる距離とY1 なる距離となり、上記ジンバ
ル2に対する磁気ヘッド部1の搭載位置が決まる。この
とき、上記ヘッド位置決め面38a,38b,38c,
38dは、予めジンバル2の外形或いはキャリッジへの
取付け孔39から所定距離に設けられているため、上記
磁気ヘッド部1はジンバル2の外形或いはキャリッジへ
の取付け孔39から所定位置に設けられることになる。
【0032】上述のように、磁気ヘッド部1を搭載する
ヘッド搭載部34にこの磁気ヘッド部1の位置決めを行
うための基準面たるヘッド位置決め面38a,38b,
38c,38dを設けることにより、ドライブ装置の機
種によりその外形状が異なるジンバル2に対しても同一
の治具40,41を用いて簡単に磁気ヘッド部1をジン
バル2に位置決めすることができる。例えば、図6や図
7に示す外形状の異なるジンバル42,43の上記磁気
ヘッド部1が搭載されるヘッド搭載部44,45に上記
治具40,41の各ジンバル位置決め部40a,41
a,41b,41dとそれぞれ接触するヘッド位置決め
面44a,44b,44c,44dおよび45a,45
b,45c,45dを設ければ、ジンバル42,43の
外形状の相違に係わらず同一の治具40,41を用いて
上記磁気ヘッド部1を位置決めすることができる。なお
この場合、上記ヘッド位置決め面44a,44b,44
c,44dおよび45a,45b,45c,45dは、
それぞれ各種ジンバル42,43の外形或いはキャリッ
ジへの取付け孔から所定の位置に設けておく必要があ
る。
【0033】以上、本発明を適用した磁気ヘッド装置お
よびその製造方法の一実施例について説明したが、本発
明は、上述の実施例に限定されることなく種々の変更が
可能である。上述の例では、ヘッド搭載部34の外周縁
の一部を磁気ヘッド部1を搭載する際の基準面として利
用したが、例えばこのヘッド搭載部34に円形状或いは
矩形状の捨て孔を開け、この孔の開口周縁の面を磁気ヘ
ッド部1を搭載する際の基準面として利用しても同様の
作用効果がある。
【0034】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気ヘッド装置によれば、磁気ヘッド部をジンバル
の所定位置に搭載する際に指標とする基準面を、ジンバ
ルの外形状部分ではなく、磁気ヘッド部が搭載されるヘ
ッド搭載部に設けているので、各種ドライブ装置毎に異
なる外形状を持つジンバルに対しても同一の治具で簡単
に磁気ヘッド部をジンバルに搭載することができる。
【0035】また、本発明の方法においては、磁気ヘッ
ド部をジンバルに搭載するに際し、磁気ヘッド部をジン
バルのヘッド搭載部に設けたヘッド位置決め面を基準に
して上記ジンバルに搭載しているので、ドライブ装置の
機種毎に異なるジンバルの外形状に係わらず同一の治具
によって磁気ヘッド部をジンバルに搭載することができ
る。したがって、治具の交換作業が要らなくなるととも
に、ジンバルの外形状毎の治具の作製をする必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッド装置の一例を示す
分解斜視図である。
【図2】磁気ヘッド部の分解斜視図である。
【図3】ジンバルの平面図である。
【図4】磁気ヘッド部をジンバルに搭載した状態を示す
平面図である。
【図5】図4のA−A線における断面図である。
【図6】ジンバルの他の例を示す平面図である。
【図7】ジンバルのさらに他の例を示す平面図である。
【図8】従来の磁気ヘッド装置の磁気ヘッド部をジンバ
ルの外形を基準としてジンバルに搭載した状態を示す平
面図である。
【図9】従来の磁気ヘッド装置の磁気ヘッド部をジンバ
ルに設けたキャリッジへの取付け孔を基準としてジンバ
ルに搭載した状態を示す平面図である。
【図10】ジンバルの外形を基準として磁気ヘッド部を
ジンバルに治具を用いて搭載する状態を示す平面図であ
る。
【図11】図10に示す磁気ヘッド部のギャップ部を拡
大してモニターに映し出した状態を示す図である。
【図12】ドライブ装置の機種により外形状の異なるジ
ンバルを示す平面図である。
【図13】ドライブ装置の機種により外形状の異なるジ
ンバルの他の例を示す平面図である。
【図14】ドライブ装置の機種により外形状の異なるジ
ンバルのさらに他の例を示す平面図である。
【図15】ジンバルに磁気ヘッド部を取り付ける孔を設
けてこの孔に磁気ヘッド部のコア部を挿入して磁気ヘッ
ド部をジンバルに搭載する状態を示す平面図である。
【図16】図15に示す磁気ヘッド部を同図のジンバル
に搭載した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1・・・磁気ヘッド部 2・・・ジンバル 34・・・ヘッド搭載部 38a,38b,38c,38d・・・ヘッド位置決め
面 40,41・・・ヘッド位置決め用治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 秀子 東京都品川区北品川6丁目5番6号 ソニ ー・マグネ・プロダクツ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ギャップを介して閉磁路を構成する
    磁気コアとこの磁気コアに嵌合配設されるコイルボビン
    とからなる磁気ヘッド部がジンバルに搭載されてなる磁
    気ヘッド装置において、 上記磁気ヘッド部はジンバルに対し、該磁気ヘッド部を
    搭載させるジンバルのヘッド搭載部に設けられたヘッド
    位置決め面を基準に搭載されていることを特徴とする磁
    気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】磁気ギャップを介して閉磁路を構成する磁
    気コアとこの磁気コアに嵌合配設されるコイルボビンと
    からなる磁気ヘッド部をジンバルに搭載するに際し、 上記磁気ヘッド部をジンバルのヘッド搭載部に設けたヘ
    ッド位置決め面を基準にして上記ジンバルに搭載するこ
    とを特徴とする磁気ヘッド装置の製造方法。
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