JPH10177772A - 磁気ヘッド装置及び磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置及び磁気ディスク装置

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JPH10177772A
JPH10177772A JP30671696A JP30671696A JPH10177772A JP H10177772 A JPH10177772 A JP H10177772A JP 30671696 A JP30671696 A JP 30671696A JP 30671696 A JP30671696 A JP 30671696A JP H10177772 A JPH10177772 A JP H10177772A
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JP
Japan
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magnetic head
magnetic
coil
track
magnetic disk
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JP30671696A
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English (en)
Inventor
Takehisa Ishida
武久 石田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスクの任意の半径位置における磁気
ヘッドのスキュー角を零にして高精度な位置決めを行う
ことができる磁気ヘッド装置及びその磁気ヘッド装置を
備えた磁気ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 磁気ヘッドにより磁気ディスクの信号を
記録再生する磁気ヘッド装置にて、前記磁気ヘッドを微
動させる微動手段32、35を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気ディスクの
信号を記録再生する磁気ヘッド装置及びその磁気ヘッド
装置を備えた磁気ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクの信号を記録再生する磁気
ヘッドが薄膜形成されているセラミックス等で成る小さ
なチップ状のヘッドスライダは、信号の記録再生時には
高速回転する磁気ディスク表面に発生する空気定常流に
より、磁気ディスク表面上を微小間隔で浮上走行するよ
うになっている。そして、記録用の磁気ヘッドに電流を
流すことにより、磁気ディスクに信号を記録し、記録さ
れた磁化からの磁束の漏れを再生用の磁気ヘッドで検出
することにより、磁気ディスクの信号を再生するように
なっている。このような磁気ヘッド装置は、磁気ディス
ク装置、例えばハードディスクドライブに多用されてい
る。
【0003】図16は、従来の磁気ヘッド装置の一例を
示す分解斜視図である。この磁気ヘッド装置20は、磁
気ヘッドの搭載部20a及びこの搭載部20aが取り付
けられた磁気ヘッドの位置決め機構20bに大別され
る。磁気ディスクの信号を記録再生する磁気ヘッドが搭
載されているヘッドスライダ21は、ステンレス等の平
板で成る略台形状のロードビーム22の一端に取り付け
られている。ロードビーム22は、その他端に設けられ
たベースプレート23を介して、アーム25の一端に取
り付けられている。
【0004】そして、図17に示すように、磁気ヘッド
が検出した読み取り信号をリード側のICに出力するた
め、及び書き込み信号をライト側のICから磁気ヘッド
に出力するために、磁気ヘッドのヘッド端子とリード/
ライト用のICの端子とを接続するリード線24が、ロ
ードビーム22の周囲に配線されている。このリード線
24は、ワイヤの表面が絶縁チューブで覆われたもので
あり、磁気ヘッドのヘッド端子及びリード/ライト用の
ICの端子に結線される先端部のワイヤのみが絶縁チュ
ーブから露出されている。そして、ロードビーム22の
側縁に形成された溝内に挿入され、ワイヤキャプチャ
(カシメフック)により固定されている。
【0005】アーム25の他端には、コイル26が設け
られており、アーム25は、その略中央部で軸受け27
により回転自在に保持されている。このコイル26は、
固定部に設けられた永久磁石28が作る一様な磁場中に
配置されており、コイル26及び永久磁石28によりボ
イスコイルモータ(VCM)29が構成されている。従
って、コイル26に電流を流すことにより、アーム25
に回転力が付与されるようになっている。
【0006】このような磁気ヘッド装置20による磁気
ディスクの信号の記録再生は、一般に1つのヘッドスラ
イダ21に形成された1つの電磁誘導型の磁気ヘッドに
より行われてきた。ところが、近年、磁気ディスク装置
の高記録容量化の要求が高まってきており、磁気ディス
クの信号の記録再生の特性を向上させるために、1つの
ヘッドスライダ21にそれぞれ1つずつ形成された記録
ヘッド及び再生ヘッドで成る分離型の磁気ヘッドが用い
られるようになってきている。特に、再生ヘッドに磁気
抵抗(MR)型の磁気ヘッドを用いた場合、再生感度が
飛躍的に向上する。
【0007】図18は、分離型の磁気ヘッドの一例を示
す斜視図である。この分離型の磁気ヘッド10は、ヘッ
ドスライダ21の後端面上の一側面側に、磁気ディスク
15の表面と対向するように形成されている。即ち、同
図の拡大斜視図及び図19の平面図に示すように、コイ
ル11を挟持した2つの記録用コア12、12で成る記
録ヘッド13と再生ヘッド14は、ヘッドスライダ21
の長手方向(走行方向)のそれらの中心WC、RCの距
離がdとなるように離して配置され、かつヘッドスライ
ダ21の長手方向に直交する方向のそれらの中心WRC
が1つの直線上に載るように配置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した分離型の磁気
ヘッド10を備えた磁気ヘッド装置20において、ヘッ
ドスライダ21をアーム25により回転させ、磁気ヘッ
ド10を磁気ディスク15の任意のトラックに位置決め
する場合を考える。ここで、トラックの長手方向とヘッ
ドスライダ21の長手方向との成す角θをスキュー角と
呼ぶとすると、スキュー角θが0であれば、図20に示
すように、トラックセンタTCと記録ヘッド13及び再
生ヘッド14の中心WRCは一致する。ところが、一般
にはスキュー角θは0でなく、図21に示すように、例
えば記録ヘッド13の中心WCがトラックセンタTCか
らdsinθだけオフトラックすることが多い。特に、
トラック密度が高くなると、このオフトラック量は無視
できなくなり、信号の記録時にはトラッキングにdsi
nθだけオフセットを与えて補正する等の対策が必要と
なる。
【0009】しかしながら、トラッキングにオフセット
を与えて補正する場合には、記録ヘッド13の中心WC
がトラックセンタTCにオントラックするまでに、僅か
ではあるが静定時間が必要となる。従って、頻繁に記録
モードと再生モードを切り換えたときは、スループット
の低下が生じるおそれがあるという問題があった。ま
た、ヘッドスライダ21をアーム25により回転させて
いるので、磁気ディスク15の異なる半径位置ではスキ
ュー角θも異なることになる。従って、全ての半径位置
においてヘッドスライダ21の浮上量を一定に保ちなが
ら磁気ヘッド10の位置決めを高精度に行うことは困難
であるという問題があった。さらに、ロードビーム22
やアーム25の共振のために、サーボ帯域をロードビー
ム22やアーム25の共振周波数より十分に低い周波数
までしか設定することができず、高精度のトラッキング
を実現することが困難であるという問題があった。
【0010】この発明は、以上の点に鑑み、磁気ディス
クの任意の半径位置における磁気ヘッドのスキュー角を
零にして高精度なトラッキングを行うことができる磁気
ヘッド装置及びその磁気ヘッド装置を備えた磁気ディス
ク装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明に
よれば、磁気ヘッドにより磁気ディスクの信号を記録再
生する磁気ヘッド装置において、前記磁気ヘッドを微動
させる微動手段を備えることにより達成される。
【0012】上記構成によれば、磁気ヘッドを微動させ
ているので、トラッキングにオフセットを与える補正を
行わなくても、磁気ディスクの任意の半径位置における
磁気ヘッドのスキュー角を零にして高精度なトラッキン
グを行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態を添付図面を参照して詳細に説明する。尚、以下に述
べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
【0014】図1は、この発明による磁気ヘッド装置を
備えた磁気ディスク装置の実施形態であるハードディス
クドライブの内部構造例を示す斜視図であり、図2
(A)及び(B)は、その磁気ヘッド装置の主要部の第
1の実施形態を示す平面図及び側面図である。このハー
ドディスクドライブ1のシャーシ2内には、スピンドル
モータ3の軸上でクランパ4により挟み込まれている磁
気ディスク5及び磁気ヘッド装置30が配設されてい
る。
【0015】この磁気ヘッド装置30は、磁気ヘッドの
搭載部30a及びこの搭載部30aが取り付けられた磁
気ヘッドの位置決め機構30bに大別される。尚、この
磁気ヘッドの位置決め機構30bは、従来と同様の構成
であるので、その説明は省略し、ここでは磁気ヘッドの
搭載部30aについて説明する。平板で成る略台形状の
ロードビーム31の一端には、ジンバル機構32aが設
けられている。ジンバル機構32aは、プレス加工によ
り、ロードビーム31の一端が段差を持つように、即ち
Z字断面形状となるように折り曲げられると共に、4つ
の平面ばね33に支持された長方形状の可動部34が打
ち抜かれた構成となっている。
【0016】4つの平面ばね33は、図3に示すよう
に、段差よりも先端側にエッチング加工または放電ワイ
ヤ加工により渦巻状に設けられており、これらの4つの
平面ばね33に連続している可動部34は、段差を挟ん
で先端側から後端側にかけて延びるように設けられてい
る。そして、可動部34の先端側の一面には、ヘッドス
ライダ21が取り付けられている。また、可動部34の
後端側には、アクチュエータ35aが取り付けられてい
る。アクチュエータ35aは、可動部34の後端側の一
面に設けられたコイル36及び、そのコイル36に対向
するロードビーム31の一面に取り付けられた永久磁石
37により構成されている。
【0017】コイル36は、フレキシブルプリント基板
の製法と同様の技術により形成されている。即ち、図4
に示すように、可動部34の後端側の一面にポリイミド
等の絶縁層34aが塗布され、その上に金属薄膜34b
が渦巻き状に成膜されてコイル36が形成されている。
また、永久磁石37は、図5に示すように、ロードビー
ム31の幅方向に2等分したときに、一方は永久磁石3
7の取り付け面方向に着磁され、他方はコイル36の取
り付け面方向に着磁されている。従って、コイル36の
L部分は例えば永久磁石37の取り付け面方向に着磁さ
れている側の永久磁石37と対向し、コイル36のR部
分は例えばコイル36の取り付け面方向に着磁されてい
る側の永久磁石37と対向して配置されることになる。
尚、コイル36は、巻線により形成されても良い。以上
のジンバル機構32a及びアクチュエータ35aによ
り、磁気ヘッドの微動手段が構成される。
【0018】このような構成において、その動作例を説
明する。スピンドルモータ3を駆動させて、磁気ディス
ク5を図示矢印R1方向に回転させる。そして、VCM
39を駆動させて、磁気ヘッド10を磁気ディスク5上
の任意のトラックに位置決めする。即ち、コイルとマグ
ネットとの間で電磁力を発生させ、コイルを回転させ、
一体となっているアーム39、ロードビーム31及びヘ
ッドスライダ21も連動させて回転させる。このとき、
トラック番号等によりアーム39の回転角を検出し、こ
の回転角に対応したスキュー角の分だけジンバル機構3
2a及びアクチュエータ35aで成る微動手段によりヘ
ッドスライダ21を回転させ、磁気ヘッド10とトラッ
クが常に平行となるように補正する。即ち、コイル36
に電流を流すことにより永久磁石37の磁場中で発生す
るローレンツ力で、可動部34の後端部を図示矢印A方
向あるいは反対方向に平面ばね33を支点として駆動さ
せることにより、可動部34の前端部に取り付けられて
いるヘッドスライダ21を図示矢印B方向あるいは反対
方向に駆動させる。そして、トラックに高精度に位置決
めされた磁気ヘッド10により、信号を読み書きさせ
る。
【0019】図6(A)及び(B)は、この発明による
磁気ヘッド装置の主要部の第2の実施形態を示す平面図
及び側面図であり、図2(A)及び(B)と同様に磁気
ヘッドの搭載部30aについて説明する。平板で成る略
台形状のロードビーム31の一端には、ジンバル機構3
2bが設けられている。ジンバル機構32bは、プレス
加工により、ロードビーム31の一端が段差を持つよう
に、即ちZ字断面形状となるように折り曲げられると共
に、4つの平面ばね33に支持された長方形状の可動部
34が打ち抜かれた構成となっている。
【0020】4つの平面ばね33は、図3に示すよう
に、段差よりも先端側にエッチング加工または放電ワイ
ヤ加工により渦巻状に設けられており、これらの4つの
平面ばね33に連続している可動部34は、段差を挟ん
で先端側から後端側にかけて延びるように設けられてい
る。そして、可動部34の先端側の一面には、ヘッドス
ライダ21が取り付けられている。また、可動部34の
後端側には、アクチュエータ35bが取り付けられてい
る。アクチュエータ35bは、バイモルフ素子61及び
支柱62により構成されている。このバイモルフ素子6
1の一端は、可動部34の後端部に取り付けられ、バイ
モルフ素子61の他端は、ロードビーム31の一面に固
定された支柱62に取り付けられている。
【0021】バイモルフ素子61は、図7に示すよう
に、150μm程度の厚さで矩形状の2枚の分極された
圧電セラミクス61a、61bが、50μm程度の厚さ
で矩形状の金属板等のシム61cの両面に張り合わされ
た3層構造をしている。以上のジンバル機構32b及び
アクチュエータ35bにより、磁気ヘッドの微動手段が
構成される。
【0022】このような構成において、その動作例を説
明する。スピンドルモータ3を駆動させて、磁気ディス
ク5を図示矢印R1方向に回転させる。そして、VCM
39を駆動させて、磁気ヘッド10を磁気ディスク5上
の任意のトラックに位置決めする。即ち、コイルとマグ
ネットとの間で電磁力を発生させ、コイルを回転させ、
一体となっているアーム39、ロードビーム31及びヘ
ッドスライダ21も連動させて回転させる。このとき、
トラック番号等によりアーム39の回転角を検出し、こ
の回転角に対応したスキュー角の分だけジンバル機構3
2b及びアクチュエータ35bで成る微動手段によりヘ
ッドスライダ21を回転させ、磁気ヘッド10とトラッ
クが常に平行となるように補正する。即ち、図8に示す
ように、バイモルフ素子61の圧電セラミクス61a、
61bに電場を掛け、一方の圧電セラミクス61aを縮
ませ、他方の圧電セラミクス61bを伸ばすことによ
り、短冊状のバイモルフ素子61を屈曲変位させ、可動
部34の後端部を図示矢印A方向あるいは反対方向に平
面ばね33を支点として駆動させることにより、可動部
34の前端部に取り付けられているヘッドスライダ21
を図示矢印B方向あるいは反対方向に駆動させる。そし
て、トラックに高精度に位置決めされた磁気ヘッド10
により、信号を読み書きさせる。
【0023】図9(A)及び(B)は、この発明による
磁気ヘッド装置の主要部の第3の実施形態を示す平面図
及び側面図であり、図2(A)及び(B)と同様に磁気
ヘッドの搭載部30aについて説明する。平板で成る略
台形状のロードビーム31の一端には、ジンバル機構3
2cが設けられている。ジンバル機構32cは、プレス
加工により、ロードビーム31の一端が段差を持つよう
に、即ちZ字断面形状となるように折り曲げられると共
に、4つの平面ばね33に支持された長方形状の可動部
34が打ち抜かれた構成となっている。
【0024】4つの平面ばね33は、図3に示すよう
に、段差よりも先端側にエッチング加工または放電ワイ
ヤ加工により渦巻状に設けられており、これらの4つの
平面ばね33に連続している可動部34は、段差を挟ん
で先端側から後端側にかけて延びるように設けられてい
る。そして、可動部34の先端側の一面には、ヘッドス
ライダ21が取り付けられている。また、可動部34の
後端側には、アクチュエータ35cが取り付けられてい
る。アクチュエータ35cは、可動部34の後端側の一
面に設けられた可動コイル63及び、そのコイル63に
対向するロードビーム31の一面に設けられた固定コイ
ル64により構成されている。
【0025】可動コイル63及び固定コイル64は、フ
レキシブルプリント基板の製法と同様の技術により形成
されている。即ち、図10に示すように、可動部34の
後端側の一面及びそれに対向するロードビーム31の一
面にポリイミド等の絶縁層が塗布され、その上に金属薄
膜が渦巻き状に成膜されて可動コイル63及び固定コイ
ル64が形成されている。また、可動コイル63及び固
定コイル64の中心には、透磁率の大きなフェライトま
たはパーマロイ等から成る一辺がwの正方形状のセンタ
ーコア63a、64aが設けられている。可動コイル6
3と固定コイル64は、図11に示すように、各センタ
ーコア63a、64aの半分(w/2)同士が重なるよ
うに配置されている。尚、可動コイル63及び固定コイ
ル64は、巻線により形成されても良い。以上のジンバ
ル機構32c及びアクチュエータ35cにより、磁気ヘ
ッドの微動手段が構成される。
【0026】このような構成において、その動作例を説
明する。スピンドルモータ3を駆動させて、磁気ディス
ク5を図示矢印R1方向に回転させる。そして、VCM
39を駆動させて、磁気ヘッド10を磁気ディスク5上
の任意のトラックに位置決めする。即ち、コイルとマグ
ネットとの間で電磁力を発生させ、コイルを回転させ、
一体となっているアーム39、ロードビーム31及びヘ
ッドスライダ21も連動させて回転させる。このとき、
トラック番号等によりアーム39の回転角を検出し、こ
の回転角に対応したスキュー角の分だけジンバル機構3
2c及びアクチュエータ35cで成る微動手段によりヘ
ッドスライダ21を回転させ、磁気ヘッド10とトラッ
クが常に平行となるように補正する。即ち、可動コイル
63及び固定コイル64に流れる電流が同一方向のとき
は、センターコア63a、64aの重なる面積が大きく
なるような引力が発生し、可動コイル63及び固定コイ
ル64に流れる電流が逆方向のときは、センターコア6
3a、64aの重なる面積が小さくなるような斥力が発
生し、可動部34の後端部を図示矢印A方向あるいは反
対方向に平面ばね33を支点として駆動させることによ
り、可動部34の前端部に取り付けられているヘッドス
ライダ21を図示矢印B方向あるいは反対方向に駆動さ
せる。そして、トラックに高精度に位置決めされた磁気
ヘッド10により、信号を読み書きさせる。
【0027】上述した各実施形態に挙げた微動手段は、
可動部分の質量が小さく剛性が高いため、共振周波数を
極めて高い周波数に追いやることができる。従って、サ
ーボ帯域を広く採れるので、正確なトラッキングが可能
になる。
【0028】図12は、上述したジンバル機構32a〜
32c及びアクチュエータ35a〜35cで成る微動手
段の駆動回路例を示すブロック図である。磁気ヘッド1
0が磁気ディスク5上の任意のトラックに位置決めされ
ると、そのトラックに書かれているトラック情報からト
ラック番号が、トラック番号検出回路41により読み出
されてコントロールテーブル42に出力される。入力さ
れたトラック番号におけるスキュー角が、コントロール
テーブル42内のスキュー角テーブル43から割り出さ
れ、そのスキュー角を相殺するために必要なアクチュエ
ータ35の駆動電圧が、コントロールテーブル42内の
駆動電圧テーブル44から求められ、駆動増幅器45を
介してアクチュエータ35に出力される。
【0029】このように、ジンバル機構32a〜32c
及びアクチュエータ35a〜35cで成る微動手段がス
キュー角の補正を受け持つことにより、正確なトラッキ
ングを行うことができ、スキュー角によるオフトラック
を防止することができる。尚、コントロールテーブル4
2にて、トラック番号からアクチュエータ35の駆動電
圧を直接求めるようにしても良い。また、アーム39に
ロータリエンコーダを取り付けてスキュー角を直接求
め、コントロールテーブル42に出力するようにしても
良い。
【0030】図13は、上述したジンバル機構32a〜
32c及びアクチュエータ35a〜35cで成る微動手
段及びVCM38の駆動回路例を示すブロック図であ
り、スキュー角によるオフトラックを防止することがで
きる回路例である。磁気ヘッド10が磁気ディスク5上
の任意のトラックに位置決めされると、そのトラックに
書かれているトラック情報からトラック番号が、トラッ
ク番号検出回路41により読み出されてコントロールテ
ーブル42に出力される。入力されたトラック番号にお
けるスキュー角が、コントロールテーブル42内のスキ
ュー角テーブル43から割り出され、そのスキュー角を
相殺するために必要なアクチュエータ35の駆動電圧
が、コントロールテーブル42内の駆動電圧テーブル4
4から求められ、駆動増幅器45を介してアクチュエー
タ35に出力される。
【0031】一方、磁気ヘッド10の目標位置と位置決
め後の磁気ヘッド10の位置との差である磁気ヘッド1
0の位置誤差信号Eは、ローパスフィルタ52により低
周波成分に分けられる。位置誤差信号Eの低周波成分
は、VCM39の特性に合わせた特性補償フィルタ56
及び駆動増幅器57を介してVCM39に出力される。
そして、アクチュエータ35からの信号とVCM39か
らの信号が加算されて磁気ヘッド10が位置決めされ
る。
【0032】このように、VCM39がアームの位置決
めの低周波成分を受け持ち、ジンバル機構32a〜32
c及びアクチュエータ35a〜35cで成る微動手段が
スキュー角の補正を受け持つことにより、スキュー角に
よるオフトラックを防止することができる。尚、コント
ロールテーブル42にて、トラック番号からアクチュエ
ータ35の駆動電圧を直接求めるようにしても良い。ま
た、アーム39にロータリエンコーダを取り付けてスキ
ュー角を直接求め、コントロールテーブル42に出力す
るようにしても良い。
【0033】図14は、上述したジンバル機構32a〜
32c及びアクチュエータ35a〜35cで成る微動手
段及びVCM38の駆動回路例を示すブロック図であ
り、正確なトラッキングを行うことができる回路例であ
る。磁気ヘッド10の目標位置と位置決め後の磁気ヘッ
ド10の位置との差である磁気ヘッド10の位置誤差信
号Eは、ハイパスフィルタ51及びローパスフィルタ5
2により高周波成分及び低周波成分に分けられる。位置
誤差信号Eの高周波成分は、アクチュエータ35の特性
に合わせた特性補償フィルタ53及び駆動増幅器55を
介してアクチュエータ35に出力される。一方、位置誤
差信号Eの低周波成分は、VCM39の特性に合わせた
特性補償フィルタ56及び駆動増幅器57を介してVC
M39に出力される。そして、アクチュエータ35から
の信号とVCM39からの信号が加算されて磁気ヘッド
10が位置決めされる。
【0034】このように、VCM39がアームの位置決
めの低周波成分を受け持ち、ジンバル機構32a〜32
c及びアクチュエータ35a〜35cで成る微動手段が
VCM39で位置決めしきれない高周波成分を受け持つ
ことにより、極めて正確なトラッキングを行うことがで
きる。
【0035】図15は、上述したジンバル機構32a〜
32c及びアクチュエータ35a〜35cで成る微動手
段及びVCM38の駆動回路例を示すブロック図であ
り、スキュー角によるオフトラックを防止することがで
きると共に、正確なトラッキングを行うことができる回
路例である。磁気ヘッド10が磁気ディスク5上の任意
のトラックに位置決めされると、そのトラックに書かれ
ているトラック情報からトラック番号が、トラック番号
検出回路41により読み出されてコントロールテーブル
42に出力される。入力されたトラック番号におけるス
キュー角が、コントロールテーブル42内のスキュー角
テーブル43から割り出され、そのスキュー角を相殺す
るために必要なアクチュエータ35の駆動電圧が、コン
トロールテーブル42内の駆動電圧テーブル44から求
められ、駆動増幅器45を介してアクチュエータ35に
出力される。
【0036】一方、磁気ヘッド10の目標位置と位置決
め後の磁気ヘッド10の位置との差である磁気ヘッド1
0の位置誤差信号Eは、ハイパスフィルタ51及びロー
パスフィルタ52により高周波成分及び低周波成分に分
けられる。位置誤差信号Eの高周波成分は、アクチュエ
ータ35の特性に合わせた特性補償フィルタ53を介し
て加算器54に出力される。そして、コントロールテー
ブル42内の駆動電圧テーブル44からのアクチュエー
タ35の駆動電圧と加算され、駆動増幅器55を介して
アクチュエータ35に出力される。一方、位置誤差信号
Eの低周波成分は、VCM39の特性に合わせた特性補
償フィルタ56及び駆動増幅器57を介してVCM39
に出力される。そして、アクチュエータ35からの信号
とVCM39からの信号が加算されて磁気ヘッド10が
位置決めされる。
【0037】このように、VCM39がアームの位置決
めの低周波成分を受け持ち、ジンバル機構32及びアク
チュエータ35で成る微動手段がVCM39で位置決め
しきれない高周波成分とスキュー角の補正を受け持つこ
とにより、極めて正確なトラッキングを行うことがで
き、スキュー角によるオフトラックを防止することがで
きる。
【0038】尚、上述した各実施形態では、磁気ヘッド
装置を備えた磁気ディスク装置について説明したが、近
接浮上タイプの光ディスク用ヘッドを備えた光ディスク
装置にも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
磁気ディスクの任意の半径位置における磁気ヘッドのス
キュー角を零にして高精度なトラッキングにより正確な
位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による磁気ヘッド装置を備えた磁気デ
ィスク装置の実施形態であるハードディスクドライブの
内部構造例を示す斜視図。
【図2】図1に示す磁気ヘッド装置の主要部の第1の実
施形態を示す平面図及び側面図。
【図3】図2に示す磁気ヘッド装置の第1の主要部の詳
細例を示す斜視図。
【図4】図2に示す磁気ヘッド装置の第2の主要部の詳
細例を示す平面図。
【図5】図2に示す磁気ヘッド装置の第3の主要部の詳
細例を示す斜視図。
【図6】図1に示す磁気ヘッド装置の主要部の第2の実
施形態を示す平面図及び側面図。
【図7】図6に示す磁気ヘッド装置の主要部の詳細例を
示す斜視図。
【図8】図7に示す磁気ヘッド装置の主要部の動作例を
示す平面図。
【図9】図1に示す磁気ヘッド装置の主要部の第3の実
施形態を示す平面図及び側面図。
【図10】図9に示す磁気ヘッド装置の第1の主要部の
詳細例を示す平面図。
【図11】図9に示す磁気ヘッド装置の第2の主要部の
詳細例を示す側面図。
【図12】図2、図6又は図9に示す磁気ヘッド装置の
主要部の第1の駆動回路例を示すブロック図。
【図13】図2、図6又は図9に示す磁気ヘッド装置の
主要部の第2の駆動回路例を示すブロック図。
【図14】図2、図6又は図9に示す磁気ヘッド装置の
主要部の第3の駆動回路例を示すブロック図。
【図15】図2、図6又は図9に示す磁気ヘッド装置の
主要部の第4の駆動回路例を示すブロック図。
【図16】従来の磁気ヘッド装置の一例を示す分解斜視
図。
【図17】図16に示す磁気ヘッド装置の主要部の一例
を示す斜視図。
【図18】一般的な磁気ヘッドの一例を示す斜視図。
【図19】図18に示す磁気ヘッドの主要部の詳細例を
示す平面図。
【図20】図18に示す磁気ヘッドにおける動作例を説
明するための第1の平面図。
【図21】図18に示す磁気ヘッドにおける動作例を説
明するための第2の平面図。
【符号の説明】
1・・・ハードディスクドライブ、2・・・シャーシ、
3・・・スピンドルモータ、4・・・クランパ、5、1
5・・・磁気ディスク、10・・・磁気ヘッド、11、
26、36・・・コイル、12・・・記録用コア、13
・・・記録ヘッド、14・・・再生ヘッド、20、30
・・・磁気ヘッド装置、20a、30a・・・磁気ヘッ
ドの搭載部、20b、30b・・・磁気ヘッドの位置決
め機構、21・・・ヘッドスライダ、22、31・・・
ロ−ドビ−ム、23・・・ベースプレート、24・・・
リード線、25、39・・・アーム、27・・・軸受
け、28、37・・・永久磁石、29、38・・・ボイ
スコイルモータ、32a、32b、32c・・・ジンバ
ル機構、33・・・平面ばね、34・・・可動部、35
a、35b、35c・・・アクチュエータ、41・・・
トラック番号検出回路、42・・・コントロールテーブ
ル、43・・・スキュー角テーブル、44・・・駆動電
圧テーブル、45、55、57・・・駆動増幅器、51
・・・ハイパスフィルタ、52・・・ローパスフィル
タ、53、56・・・特性補償フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドにより磁気ディスクの信号を
    記録再生する磁気ヘッド装置において、 前記磁気ヘッドを微動させる微動手段を備えたことを特
    徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記微動手段は、前記磁気ヘッドが前記
    磁気ディスクの任意のトラックに位置決めされたとき
    に、前記トラックに対するスキュー角が零となるように
    前記磁気ヘッドを微動させる請求項1に記載の磁気ヘッ
    ド装置。
  3. 【請求項3】 前記微動手段は、前記磁気ヘッドが前記
    磁気ディスクの任意のトラックに位置決めされたとき
    に、前記トラックに対するスキュー角が零となるように
    前記磁気ヘッドを微動させてトラッキングを行うように
    した請求項1に記載の磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記微動手段は、前記磁気ヘッドが前記
    磁気ディスクの任意のトラックに位置決めされたとき
    に、その位置誤差信号の高周波成分を加味して、前記ト
    ラックに対するスキュー角が零となるように、かつ前記
    トラックに対するトラッキングが高精度となるように前
    記磁気ヘッドを微動させる請求項1に記載の磁気ヘッド
    装置。
  5. 【請求項5】 磁気ディスクと、 前記磁気ディスクの信号を記録再生する磁気ヘッドを有
    し、前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの任意のトラッ
    クに位置決めしたときに、前記磁気ヘッドを微動させる
    微動手段を有する磁気ヘッド装置とを備えたことを特徴
    とする磁気ディスク装置。
JP30671696A 1996-10-15 1996-11-18 磁気ヘッド装置及び磁気ディスク装置 Withdrawn JPH10177772A (ja)

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